JP4967575B2 - 音声会議装置 - Google Patents

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Description

この発明は、音声会議システムに関し、特に、複数の音声会議装置を広い空間で配置する音声会議装置に関する。
近年、会議室や会議場で会議を行う場合に用いる音声会議装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の装置は、2つのスピーカを用いて音圧レベルや遅延量の調整を行い、スピーカ位置よりも遠くから音声が聞こえてくるように音響補正を行うものである。
特開平10−233554号公報
しかし、特許文献1に記載の装置では、同一空間内にさらに複数(3者以上)で会話を行うことができなかった。発言者から遠い位置にいる会議参加者は、スピーカから発音される音声を聴取しなければならないが、スピーカから離れると発言内容を聞き取ることができない。各会議参加者にスピーカを設置すると、システムが大規模なものとなってしまい、音圧レベルや遅延量の設定も煩雑となる。
この発明は、広大な空間で音声会議を行う場合であっても、各発言者の発声音を全ての会議参加者が聴取することができる音声会議装置を簡易な構成で提供することを目的とする。
この発明の音声会議装置は、第1の音声信号入力端子と、第2の音声信号入力端子と、第1の音声信号出力端子と、第2の音声信号出力端子と、入力された音声信号を放音する放音部と、音声を収音し、収音音声信号を生成する収音部と、前記第1の音声信号入力端子および前記第2の音声信号入力端子から入力された音声信号を加算して前記放音部に入力する入力音声信号加算部と、前記第1の音声信号入力端子から入力された音声信号前記収音音声信号を重畳して前記第2の音声信号出力端子に出力するとともに、前記第2の音声信号入力端子から入力された音声信号と前記収音音声信号とを重畳して前記第1の音声信号出力端子に出力する音声信号重畳部と、前記第1の音声信号入力端子から入力された音声信号または前記第2の音声信号出力端子に出力する音声信号を第1の増幅率で増幅するとともに、前記第2の音声信号入力端子から入力された音声信号、または前記第1の音声信号出力端子に出力する音声信号を第2の増幅率で増幅する音声信号増幅部と、を備えた音声会議装置であって、前記第1の増幅率は、前記第1の音声信号入力端子に接続される他装置で発せられた音の空間減衰を補償する増幅率が設定され、前記第2の増幅率は、前記第2の音声信号入力端子に接続される他装置で発せられた音の空間減衰を補償する増幅率が設定されていることを特徴とする。
この構成では、他の装置から入力された複数の音声信号のそれぞれに、自装置で収音した音声信号を重畳して他の装置に送信する。また、他の装置から入力された複数の音声信号のそれぞれ、または重畳した後の音声信号を増幅して他の装置に送信する。増幅率は設置位置(他の音声会議装置との距離)に応じて適宜設定すればよい。これにより、自装置で収音された音声は他装置の全てにおいて放音され、また、自装置から遠い装置ほど音量レベルが上がるため、全ての会議参加者が同じような音量で聴取することができる。
この発明は、さらに、前記第1および第2の音声信号入力部から入力された音声信号が所定閾値以上の信号レベルを有する場合、該音声信号のレベルを前記所定閾値に減衰させるレベル調整部を備えたことを特徴とする。
この構成では、他の装置から入力された音声信号が所定閾値以上のレベルを有する場合、閾値に減衰させるリミッタを備える。多数の音声会議装置を接続し、所定レベル以上の音声信号が入力されたとしても音量が大きくなり過ぎることがない。また、過大入力を防止し、スピーカを保護することができる。
この発明は、さらに、前記放音部に入力する音声信号を入力し、前記放音部から前記収音部に至る回帰音声信号の擬似信号を出力する適応フィルタと、前記擬似信号を前記収音音声信号から減算するポストプロセッサと、からなるエコーキャンセラを備えたことを特徴とする。
この構成では、スピーカからマイクに至る音響伝達系の伝達関数を推定した適応フィルタにより、エコー成分を抑制する。同一音声会議装置におけるスピーカとマイクの音響結合を抑制し、より大音量で放音することが可能となる。
この発明は、さらに、前記放音部に入力する音声信号の周波数特性を検出し、この周波数特性に基づいてハウリングの発生およびその周波数を検出したとき、当該周波数のレベルを減衰させる減衰処理を行うハウリングキャンセラを備えたことを特徴とする。
この構成では、スピーカに入力する音声信号の周波数特性を検出してハウリングの発生とその周波数を検出する。検出した周波数を減衰し、ハウリングを抑制する。ハウリングを抑制することにより、音声会議装置間の音響結合を抑制し、より大音量で放音することが可能となる。
この発明は、さらに、前記第1および第2の音声信号出力部に出力する音声信号に所定の遅延量を付与する遅延部を備えたことを特徴とする。
この構成では、他装置に出力する音声信号に遅延量を付与するディレイ回路を設ける。発話者の発生した音声(空間を伝わる直接音)よりも装置間を伝達する音声信号のほうが早く到達する場合、ディレイ回路により到達タイミングを調整する。
この発明によれば、広大な空間で音声会議を行う場合であっても、発話者から離れるにしたがって、放音音声の音量が大きくなるため、各発言者の発声音を全ての会議参加者が聴取することができる。これにより、直接音と略同時刻に放音音声が聴者に届くため、より自然な会話が可能になる。
本発明の実施形態に係る音声会議システムについて、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の音声会議システムの構成図であり、図2は、音声会議装置1(1A〜1D)の構成を示すブロック図である。図3は、本実施形態の音声会議システムの音声通信配線を示す構成図である。
なお、本実施形態では、音声会議装置が4台の場合を示すが、この台数に限ることなく、会議室の大きさおよび参加者数等に基づいて設置台数は適宜設定すればよい。
図1に示すように、本実施形態の音声会議システムは、大会議室等の広い空間の会議室100内に、複数の音声会議装置1A〜1Dを配置してなる。複数の音声会議装置1A〜1Dは同じハードウェア構成、ソフトウェア構成を有している。音声会議装置1A〜1Dは、机101上に一直線上に配列されている。
各音声会議装置1A〜1Dには、それぞれ一人ずつの会議者200A〜200Dが在席しており、対応する音声会議装置1A〜1Dを用いて音声会議を行う。なお、この実施形態の説明では、一台の音声会議装置1に対して一人の会議者200が在席する例を示したが、一台の音声会議装置に複数の会議者が同時に在席してもよい。
音声会議装置1は、図2に示すように、マイク21、ミキシング部11、アンプ(AMP)19、およびスピーカ22を備えている。
なお、同図においては、マイクに搭載されるフロントエンドのアンプ、マイクが収音したアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換するADコンバータ、スピーカに供給するデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するDAコンバータ、およびアナログ音声信号を増幅するアンプの記載を省略し、装置内および装置間で伝達される音声信号は特に記載無き場合、全てデジタル音声信号とする。
マイク21は、音声会議装置1の周囲の音声を収音し、音声信号(収音音声信号)をミキシング部11に出力する。
ミキシング部11は、ミキサ111L,R、および加算器502からなる。ミキサ111L,Rには、それぞれマイク21から入力された収音音声信号が入力される。また、ミキサ111L,Rには、外部から入力される音声信号がそれぞれ入力される。ここで、ミキサ111Lは、オーディオ入力端子R(In R)から入力された音声信号と収音音声信号をミキシングしてアンプ19Lに出力する。アンプ19Lは、ミキサ111Lから入力された音声信号を所定の増幅率(例えば1.2倍)で増幅してオーディオ出力端子L(Out L)に出力する。ミキサ111Rは、オーディオ入力端子L(IN L)から入力された音声信号と収音音声信号をミキシングしてアンプ19Rに出力する。アンプ19Rは、ミキサ111Rから入力された音声信号を所定の増幅率(例えば1.2倍)で増幅してオーディオ出力端子R(Out R)に出力する。加算器502は、オーディオ入力端子Rから入力された音声信号とオーディオ入力端子Lから入力された音声信号を加算して、これをスピーカ22に入力する。これによりオーディオ入力端子Lから入力される音声信号とオーディオ入力端子Rから入力される音声信号が加算されて放音される。さらに、オーディオ入力端子Lから入力される音声信号は、その装置で収音された収音音声信号が重畳されてオーディオ出力端子Rから出力される。また、オーディオ入力端子Rから入力される音声信号は、その装置で収音された収音音声信号が重畳されてオーディオ出力端子Lから出力される。
なお、上記例ではアンプ19をミキサ11とオーディオ出力端子の間に接続する場合を示したが、アンプ19をオーディオ入力端子とミキサ11の間に接続し、入力側で音声信号を増幅するようにしてもよい。
上記のような音声会議装置1(1A〜1D)を、それぞれ図3に示すような接続態様とすることで、各音声会議装置1で収音された音声を、中央制御装置無しで各音声会議装置1から放音することができる。
図3に示すように、音声会議装置1Aのオーディオ出力端子L(Out L)は、音声会議装置1Bのオーディオ入力端子R(In R)に接続され、音声会議装置1Bのオーディオ出力端子R(Out R)は、音声会議装置1Aのオーディオ入力端子L(In L)に接続されている。以下、同様にして、音声会議装置1Bのオーディオ出力端子Lは、音声会議装置1Cのオーディオ入力端子Rに接続され、音声会議装置1Cのオーディオ出力端子Rは、音声会議装置1Bのオーディオ入力端子Lに接続され、音声会議装置1Cのオーディオ出力端子Lは、音声会議装置1Dのオーディオ入力端子Rに接続され、音声会議装置1Dのオーディオ出力端子Rは、音声会議装置1Cのオーディオ入力端子Lに接続されている。
上記の様な接続態様とすることで、例えば音声会議装置1Aで収音された収音音声信号は、オーディオ出力端子Lから音声会議装置1Bのオーディオ入力端子Rに入力され、音声会議装置1Bのミキサ111Lに入力される。したがって、この音声会議装置1Aで収音された収音音声信号は、音声会議装置1Bのオーディオ出力端子Lから音声会議装置1Cのオーディオ入力端子Rに入力され、最終的に音声会議装置1Dのオーディオ入力端子Rにも入力される。逆に、音声会議装置1Dで収音された収音音声信号は、オーディオ出力端子Rから音声会議装置1Cのオーディオ入力端子Lに入力され、順に音声会議装置1B、音声会議装置1Aのオーディオ入力端子Lに入力される。このように、各音声会議装置1で収音された収音音声信号は、接続されている他の音声会議装置1の全てに入力される。
図4を参照して、音声信号の具体的な流れの例について説明する。図4は、音声の収音、放音の一例を示す図であり、破線は収音音声(発声音)を示し、実線は放音音声を示す。
同図(A)において、音声会議装置1Aの周囲に存在する会議者200Aが発声すると、音声会議装置1Aのマイク21が収音した音声信号SsAは、アンプ19Lで1.2倍に増幅されてオーディオ出力端子Lから出力される。音声会議装置1Aのオーディオ出力端子Lから出力された音声信号(SsA×1.2)は、音声会議装置1Bのオーディオ入力端子Rに入力され、音声会議装置1Bで放音される。
また、音声会議装置1Bに入力された音声信号(SsA×1.2)は、アンプ19Lでさらに1.2倍に増幅されてオーディオ出力端子Lから出力される。音声会議装置1Bのオーディオ出力端子Lから出力された音声信号(SsA×1.2^2)は、音声会議装置1Cのオーディオ入力端子Rに入力され、音声会議装置1Cで放音される。同様に、音声会議装置1Cに入力された音声信号(SsA×1.2^2)は、さらに1.2倍に増幅されてオーディオ出力端子Lから出力される。音声会議装置1Cのオーディオ出力端子Lから出力された音声信号(SsA×1.2^3)は、音声会議装置1Dのオーディオ入力端子Rに入力され、音声会議装置1Dで放音される。
同図(B)において、音声会議装置1Cの周囲に存在する会議者200Cが発声すると、音声会議装置1Cのマイク21で収音した音声信号SsCは、アンプ19L、および19Rで1.2倍に増幅されてオーディオ出力端子L、およびオーディオ出力端子Rから出力される。音声会議装置1Cのオーディオ出力端子Lから出力された音声信号(SsC×1.2)は、音声会議装置1Dのオーディオ入力端子Rに入力され、音声会議装置1Dで放音される。また、音声会議装置1Cのオーディオ出力端子Rから出力された音声信号(SsC×1.2)は、音声会議装置1Bのオーディオ入力端子Lに入力され、音声会議装置1Bで放音される。
また、音声会議装置1Bに入力された音声信号(SsC×1.2)は、アンプ19Rでさらに1.2倍に増幅されてオーディオ出力端子Rから出力される。音声会議装置1Bのオーディオ出力端子Rから出力された音声信号(SsC×1.2^2)は、音声会議装置1Aのオーディオ入力端子Lに入力され、音声会議装置1Aで放音される。
このように、各音声会議装置で収音された音声は、増幅されて他の音声会議装置から放音される。これにより、会議者200Aの発声音が各会議者に最適な音量で提供される。会議者200Aから離れるにしたがって、会議者200Aの直接発声音が聞こえにくくなるが、音声会議装置の放音音声の音量が大きくなるため、どの位置に在席していても同じような音量の音声が聞こえる。本実施形態では、各会議装置が音声信号を1.2倍に増幅する例を示したが、増幅率は各会議装置の設置位置に応じて適宜設定すればよい。
なお、いずれか1つの音声会議装置から予め音量レベルを定めた測定音を発し、この測定音を各音声会議装置が収音することで、増幅率を求めるようにしてもよい。例えば、図4(A)において、音声会議装置1Aがスピーカ22から測定音を発し、音声会議装置1Bのマイク21でこれを収音する。音声会議装置1Bは、収音した音声信号のレベルを測定し、予め定められた測定音の音量レベルと比較する。予め定められた測定音の音量レベルから、収音した音声信号のレベルの減衰率を求め、この減衰を補償するようにアンプの増幅率を設定する。以下、同様にして、音声会議装置1Bが発した測定音を音声会議装置1Cで収音し、増幅率を設定し、音声会議装置1Cが発した測定音を音声会議装置1Dで収音し、増幅率を設定する。
次に、図5は、本発明の第2実施形態に係る音声会議装置の構成を示すブロック図である。なお、同図において、図2に示した音声会議装置と共通する構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。
この例の音声会議装置2は、図5に示すように、マイク21、ミキシング部11、アンプ(AMP)19、スピーカ22、およびリミッタ(LIMITTER)23を備えている。
リミッタ23は、所定の閾値以上のレベルを有する音声信号を減衰し、出力音声信号のレベルを閾値以下に保つ。
リミッタ23L,Rには、それぞれオーディオ入力端子L,オーディオ入力端子Rから音声信号が入力される。リミッタ23L,Rは、それぞれオーディオ入力端子L,オーディオ入力端子Rから入力された音声信号のレベルが閾値以上であれば、この音声信号のレベルを閾値に減衰させ、加算器502に出力する。また、リミッタ23Lは、減衰した音声信号をミキサ111Rに出力し、ミキサ23Rは、減衰した音声信号をミキサ111Lに出力する。ミキサ111Lは、リミッタ23Rから入力された音声信号と収音音声信号をミキシングしてアンプ19Lに出力する。アンプ19Lは、ミキサ111Lから入力された音声信号を所定の増幅率(例えば1.2倍)で増幅してオーディオ出力端子L(Out L)に出力する。ミキサ111Rは、リミッタ23Lから入力された音声信号と収音音声信号をミキシングしてアンプ19Rに出力する。アンプ19Rは、ミキサ111Rから入力された音声信号を所定の増幅率(例えば1.2倍)で増幅してオーディオ出力端子R(Out R)に出力する。加算器502は、リミッタ23Lから入力された音声信号とリミッタ23Rから入力された音声信号を加算して、これをスピーカ22に入力する。
図6は、図5に示した音声会議装置2を4台接続した場合において、音声の収音、放音の一例を示す図であり、破線は収音音声(発声音)を示し、実線は放音音声を示す。音声会議装置2A〜2Dの接続態様は、図3に示した音声会議装置1A〜1Dの接続態様と同一である。
同図において、音声会議装置2Aの周囲に存在する会議者200Aが発声すると、音声会議装置2Aのマイク21が収音した音声信号SsAは、アンプ19Lで1.2倍に増幅されてオーディオ出力端子Lから出力される。音声会議装置2Aのオーディオ出力端子Lから出力された音声信号(SsA×1.2)は、音声会議装置2Bのオーディオ入力端子Rに入力され、音声会議装置2Bで放音される。
また、音声会議装置2Bに入力された音声信号(SsA×1.2)は、アンプ19Lでさらに1.2倍に増幅されてオーディオ出力端子Lから出力される。音声会議装置2Bのオーディオ出力端子Lから出力された音声信号(SsA×1.2^2)は、音声会議装置2Cのオーディオ入力端子Rに入力され、音声会議装置2Cで放音される。同様に、音声会議装置2Cに入力された音声信号(SsA×1.2^2)は、さらに1.2倍に増幅されてオーディオ出力端子Lから出力される。音声会議装置2Cのオーディオ出力端子Lから出力された音声信号(SsA×1.2^3)は、音声会議装置2Dのオーディオ入力端子Rに入力される。ここで、音声会議装置2Dに入力された音声信号(SsA×1.2^3)は、リミッタ23の閾値(Ss Limit)を超えているため、リミッタ23で閾値(Ss Limit)に減衰されてから放音される。
このように、各音声会議装置がリミッタを備えることで、所定レベル以上の音声信号が入力されたとしても音量が大きくなり過ぎることがない。また、過大入力を防止し、スピーカを保護することができる。
次に、図7は、第3の実施形態に係る音声会議装置の構成を示すブロック図である。なお、同図において、図5に示した音声会議装置と共通する構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。
この例の音声会議装置3は、図7に示すように、マイク21、ミキシング部11、アンプ(AMP)19、スピーカ22、リミッタ(LIMITTER)23、エコーキャンセラ18、およびハウリングキャンセラ24を備えている。
エコーキャンセラ18は、適応フィルタ181と、加算器182と、を備えている。適応フィルタ181は、FIRフィルタ等のデジタルフィルタを含んでいる。適応フィルタ181は、音響伝達系(スピーカからマイクに至る音響伝搬経路)の伝達関数を推定し、推定した伝達関数を擬似するようにFIRフィルタのフィルタ係数を算出する。適応フィルタ181は、この推定したフィルタ係数でスピーカからマイクへ至る回り込み成分の擬似信号を生成する。この擬似信号を加算器182においてマイク21の収音音声信号から差し引く。したがって、加算器182の出力音声信号は、マイクの収音した音声信号から回り込み成分を除去した信号となる。
伝達関数の推定及びフィルタ係数の算出は、加算器182から出力された信号である残差信号を用いて、スピーカへの供給信号に基づいて適応アルゴリズムを用いて行われる。適応アルゴリズムは、残差信号ができるだけ小さくなるようにフィルタ係数を算出するアルゴリズムである。
これにより、適応フィルタ181において音響伝達系の回り込み信号を擬似した信号が生成され、加算器182において収音音声信号から擬似信号を差し引くことで、回り込み信号のみを効率的に減衰させることができる。これにより、エコーキャンセラ18は、回り込み信号により発生するエコーを防止することができる。
ハウリングキャンセラ24は、所定の周波数またはその周辺帯域のレベルを減衰するノッチフィルタを含んでいる。ハウリングキャンセラ24は、入力された音声信号からハウリング発生を検出し、所定の周波数またはその周辺帯域のレベルを減衰する。具体的には、ハウリングキャンセラ24は、音声信号を高速フーリエ変換(FFT)し、特定周波数成分が所定の時間以上減衰せずに入力されるときにハウリング発生として判定する。ハウリング発生と判定したときは、検出した周波数帯域のレベルを抑制するようにノッチフィルタに設定する。ノッチフィルタは、所定の周波数帯域のレベルを抑制する。なお、ノッチフィルタは、抑制する周波数帯域が可変である。なお、ノッチフィルタでなく、所定の周波数帯域のレベルを抑制できるものであればどのようなものであってもよい。例えばパラメトリックイコライザ等であってもよい。
以上のような構成により、第3の実施形態においては、音声会議装置同士の音響結合を緩和し、より大音量で放音することが可能となる。
図8は、第4の実施形態に係る音声会議装置の構成を示すブロック図である。なお、同図において、図7に示した音声会議装置と共通する構成部については同一の符号を付し、その説明を省略する。
この音声会議装置4は、図8に示すように、マイク21、ミキシング部11、アンプ(AMP)19、スピーカ22、リミッタ(LIMITTER)23、エコーキャンセラ18、ハウリングキャンセラ24、およびディレイ25を備えている。
ディレイ25は、入力された音声信号に所定の遅延量を付与し、オーディオ出力端子に出力する。ディレイ25L,Rには、それぞれアンプ19L,Rから音声信号が入力される。ディレイ25L,Rは、それぞれアンプ19L,Rから入力された音声信号に所定の遅延量を付与し、オーディオ出力端子L,Rに出力する。これにより、会議者の発声音が各会議者に最適なタイミングで提供される。例えば会議者200Aの直接発声音は、会議者200Aから離れるにしたがって、到達タイミングが遅れるが、各音声会議装置にて遅延を付与されるため、放音タイミングも遅れる。したがって、どの位置に在席していても直接発声音と音声会議装置の放音音声は、同じようなタイミングで聞こえることとなる。なお、各音声会議装置の遅延量は設置位置に応じて適宜設定すればよい。
なお、スピーカの数、マイクの数は1つに限定されるものではない。また、複数のスピーカを配列したスピーカアレイ、複数のマイクを配列したマイクアレイを構成してもよい。スピーカアレイ、マイクアレイを構成する場合、各スピーカユニットに供給する音声信号、および各マイクユニットから収音した収音音声信号に付与する遅延量を制御することで、所定方向に強い放音指向性を有する放音ビームや所定方向に強い収音指向性を有する収音ビームを形成することができる。
音声会議システムの構成を示すブロック図である。 音声会議装置の構成を示すブロック図である。 音声会議装置の接続態様を示す図である。 音声の収音、放音の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る音声会議装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る音声の収音、放音の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る音声会議装置の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る音声会議装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1−音声会議装置
11−ミキシング部
19−アンプ
21−マイク
22−スピーカ

Claims (5)

  1. 第1の音声信号入力端子と、
    第2の音声信号入力端子と、
    第1の音声信号出力端子と、
    第2の音声信号出力端子と、
    入力された音声信号を放音する放音部と、
    音声を収音し、収音音声信号を生成する収音部と、
    前記第1の音声信号入力端子および前記第2の音声信号入力端子から入力された音声信号を加算して前記放音部に入力する入力音声信号加算部と、
    前記第1の音声信号入力端子から入力された音声信号前記収音音声信号を重畳して前記第2の音声信号出力端子に出力するとともに、前記第2の音声信号入力端子から入力された音声信号と前記収音音声信号とを重畳して前記第1の音声信号出力端子に出力する音声信号重畳部と、
    前記第1の音声信号入力端子から入力された音声信号または前記第2の音声信号出力端子に出力する音声信号を第1の増幅率で増幅するとともに、前記第2の音声信号入力端子から入力された音声信号、または前記第1の音声信号出力端子に出力する音声信号を第2の増幅率で増幅する音声信号増幅部と、
    を備えた音声会議装置であって、
    前記第1の増幅率は、前記第1の音声信号入力端子に接続される他装置で発せられた音の空間減衰を補償する増幅率が設定され、前記第2の増幅率は、前記第2の音声信号入力端子に接続される他装置で発せられた音の空間減衰を補償する増幅率が設定されていることを特徴とする音声会議装置。
  2. 前記第1および第2の音声信号入力部から入力された音声信号が所定閾値以上の信号レベルを有する場合、該音声信号のレベルを前記所定閾値に減衰させるレベル調整部を備えた請求項1に記載の音声会議装置。
  3. 前記放音部に入力する音声信号を入力し、前記放音部から前記収音部に至る回帰音声信号の擬似信号を出力する適応フィルタと、前記擬似信号を前記収音音声信号から減算するポストプロセッサと、からなるエコーキャンセラを備えた請求項1、または請求項2に記載の音声会議装置。
  4. 前記放音部に入力する音声信号の周波数特性を検出し、この周波数特性に基づいてハウリングの発生およびその周波数を検出したとき、当該周波数のレベルを減衰させる減衰処理を行うハウリングキャンセラを備えた請求項1、請求項2、または請求項3に記載の音声会議装置。
  5. 前記第1および第2の音声信号出力部に出力する音声信号に所定の遅延量を付与する遅延部を備えた請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の音声会議装置。
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