JP4215015B2 - ハウリングキャンセラ及びこれを備えた拡声装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複数のスピーカからの帰還音がマイクロフォンに入力された場合のハウリングを防止するためのハウリングキャンセラ及びこのハウリングキャンセラを備えた拡声装置に関するものである。
拡声装置は、マイクロフォンから入力された音声信号を増幅してスピーカに入力するものであるが、この拡声装置において、スピーカからマイクロフォンに至る経路で閉ループが形成され、スピーカから出力されてマイクロフォンに入力された帰還音信号が繰り返し増幅されることによってハウリングが生じることはよく知られている。
このようなハウリングを防止するために、適応フィルタを用いて帰還音信号に模擬した模擬信号を生成し、マイクロフォンからの入力信号から模擬信号を除くハウリングキャンセラを拡声装置に用いることは従来から提案されている(非特許文献1を参照)。このハウリングキャンセラでは各構成は以下のように動作する。
スピーカへ入力する音声信号と同一の音声信号が遅延部に入力され、この音声信号がスピーカからマイクロフォンに至る遅れ時間に対応した遅れ時間だけ遅延部によって遅延される。この遅延された信号をフィルタ係数でたたみ込み演算を行うことで模擬信号が生成される。そして、マイクロフォンからの入力信号から模擬信号が引算部によって除かれた残差信号が拡声部に出力される。そして、拡声部で増幅された残差信号がスピーカに入力されてスピーカから放音される。ここで、適応フィルタには、残差信号がリファレンス信号として入力され、この残差信号が最小になるように周知の適応アルゴリズム(例えばLMS(Least Mean Square)アルゴリズム)を用いてフィルタ係数(フィルタ特性)が補正される。このため、適応フィルタのフィルタ係数がスピーカからマイクロフォンに至るまでの帰還伝達系の伝達関数に近似されてゆき、フィルタ係数が帰還伝達系の伝達関数を模擬するものとなる。これにより、適応フィルタで処理した信号、すなわち模擬信号が帰還音信号と近似するものとなってゆく。これによって、残差信号から帰還音信号成分を除くことができるため、ハウリングを防止することができる。
稲積,今井,小西:"LMSアルゴリズムを用いた拡声系のハウリング防止",日本音響学会講演論文集pp.417−418(1991,3)
しかしながら、複数のスピーカが接続される構成に採用された場合に、従来の拡声装置では適応フィルタによって安定して(静定して)伝達関数を模擬できない場合があった。すなわち、かかる構成においては、複数のスピーカから出力された音響が同一のマイクロフォンに入力される場合があるため、同一のマイクロフォンに複数の帰還伝達系によって伝達された帰還音が入力される。この複数の帰還伝達系の伝達関数を同一の適応フィルタで模擬すると、安定して伝達関数を模擬できないため精度よくハウリングを防止できない場合があった。
この発明は、スピーカからマイクロフォンへの帰還経路が複数系統存在するシステム構成においても、適応フィルタによって安定して伝達関数を模擬し、ハウリングを精度よく防止することのできるハウリングキャンセラ及び拡声装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明では以下の手段を採用している。
発明は、複数のスピーカと1又は複数のマイクロフォンを接続するとともに、前記複数のスピーカに前記マイクロフォンから入力した音声信号を拡声して供給する拡声部を備えた拡声装置に内蔵又は接続され、前記複数のスピーカ及び前記1又は複数のマイクロフォンの各々の組み合わせによって生じる複数系統の帰還伝達系ごとに設けられ、対応する帰還伝達系の伝達関数を模したフィルタ係数が設定され、前記スピーカに入力される出力音声信号を前記フィルタ係数を用いて処理することで、前記帰還伝達系の帰還音声信号を模した模擬信号を出力する適応フィルタと適応フィルタから出力された模擬信号を前記マイクロフォンから入力された入力音声信号から減算して前記適応フィルタと前記拡声部に出力する減算部と、前記拡声部から前記複数のスピーカ各々に出力される出力音声信号相互の相関性を低下させる処理を行ったのち前記スピーカ及び適応フィルタへ前記出力音声信号を出力する低相関化処理部と、を有するハウリングキャンセラである。
本発明では、拡声装置が複数のスピーカと1又は複数のマイクロフォンに接続されているため、各スピーカからマイクロフォンに至るまでの帰還伝達系がスピーカとマイクロフォンの各々の組み合わせの個数分の複数系統だけ存在する可能性がある。すなわち、各スピーカから各マイクロフォンに至るまでの帰還伝達系が「スピーカの個数×マイクロフォンの個数」分だけ帰還伝達系が存在する可能性がある。
上記本発明の構成によれば、ハウリングキャンセラは、この複数系統の帰還伝達系ごとに適応フィルタを備える。そして、適応フィルタによって、出力音声信号及び残差信号に基づいて対応する帰還伝達系の伝達関数を模したフィルタ係数が設定され、前記スピーカに出力される出力音声信号が入力される。この適応フィルタによって出力音声信号が処理されることで、帰還伝達系による帰還音性信号を模した模擬信号が生成される。これによって、複数系統の帰還伝達系を介してマイクロフォンに入力音声信号が入力される構成であっても、適応フィルタは1の帰還伝達系の伝達関数を模擬すればよい。このため、複数系統の帰還伝達系を同じ適応フィルタで模擬する従来技術に比較して、安定的に帰還伝達系の伝達関数を模擬することが可能となる。
このような適応フィルタから出力された模擬信号が前記マイクロフォンから入力された入力音声信号から減算部によって減算されて残差信号が生成され、この残差信号が適応フィルタと拡声部に出力される。これによって、帰還音成分が十分に除去した状態で入力音声信号を拡声部によって拡声することが可能になる。このため、帰還音成分が繰り返し増幅されてハウリングが発生することを効果的に防止することが可能となる。
上記本発明の構成によれば、複数のスピーカ各々に出力される出力音声信号相互の相関性を低下させる処理が低相関化処理部によって行われる。そして、低相関化処理部によって処理が施された出力音声信号が、各スピーカ及び適応フィルタに入力される。これによって、異なる帰還伝達系を介してマイクロフォンに入力される帰還音成分どうしの相関性を低めることが可能である。これによって、これらの帰還音成分どうしの判別が困難な程に帰還音成分どうしの相関性が高まる状態になることを効果的に防止することが可能となる。
上述した本発明の構成によれば、前記スピーカ各々に出力される出力音声信号の差信号と和信号とがに低相関化処理部よって生成される。そして各スピーカには低相関化処理部で処理される前の出力音声信号が入力される。ここで、低相関化処理部で処理された出力音声信号をスピーカに入力すると、スピーカから放音される音響の音質が劣化する場合があるが、本発明では低相関化処理部に処理される前の状態の信号がスピーカに入力されるため、音響の音質の劣化を効果的に防止することが可能になる。
一方、適応フィルタには低相関化処理部で生成された和信号と差信号とが入力される。そして、適応フィルタによって、和信号と差信号とでクロススペクトル演算が行われ、これによって、対応する帰還伝達系の伝達関数と自己の推定する伝達関数との推定誤差が算出され、この推定誤差を用いてフィルタ係数が算出される。これによって、各スピーカから放音された音響の相関性が高い等の理由によって、異なった帰還伝達系を介してマイクロフォンに入力された帰還音成分どうしの相関性が高い場合であっても、安定性よくフィルタ係数を設定することが可能となる。
上記本発明の構成によれば、適応フィルタによって前記低相関化処理部で処理される前の出力音声信号にフィルタ係数で畳み込み演算が行われる。これによって、各スピーカに入力される音声信号をフィルタ係数で畳み込み演算を行うことになり、和信号及び差信号をフィルタ係数で畳み込み演算を行う構成に比較して、帰還音と模擬信号とをより高い精度で近似させることが可能となる。
発明は、上述したハウリングキャンセラを備えることを特徴とする拡声装置である。
本発明によれば、複数系統の帰還伝達系を介してマイクロフォンに入力音声信号が入力される構成であっても、適応フィルタは1の帰還伝達系の伝達関数を模擬する。このため、複数系統の帰還伝達系を同じ適応フィルタで模擬する従来技術に比較して、安定的に帰還伝達系の伝達関数を模擬する拡声装置を提供することができる。このような適応フィルタから出力された模擬信号が入力音声信号から減算されるため、帰還音成分を入力音声信号から十分に除去することができ、ハウリングの発生を効果的に防止することができる。
以下に図面を用いて、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、拡声装置は、複数のスピーカと複数のマイクロフォンとが接続される。このため、マイクロフォンには複数のスピーカから出力された帰還音、すなわち複数の帰還伝達系統を介して帰還された複数の帰還音を合成したものが入力される。この実施形態では、この複数の帰還伝達系統のそれぞれに対応した遅延部及び適応フィルタをハウリングキャンセラに配置することで各帰還伝達系の遅れ時間及び伝達関数を安定的に模擬している。
(第1の実施形態)
以下、図1を用いて本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態にかかる拡声装置1の概略構成を示すブロック図である。拡声装置1には、2個の(複数の)マイクロフォン2及び2個の(複数の)スピーカ3が接続され、各マイクロフォン2毎のヘッドアンプ4と、ミキサ5と、各スピーカ3毎のパワーアンプ6と、ハウリングキャンセラ7とを備える。
マイクロフォン2は、装置外部から音をマイクロフォン入力信号として入力し、このマイクロフォン入力信号を拡声装置1に入力する。2個のマイクロフォン2のうち図中左側がマイクロフォン21、図中右側がマイクロフォン22である。なお、以下にマイクロフォン21,22を区別しない場合には単にマイクロフォン2と記載する。
スピーカ3は、拡声装置1から入力されたアナログ音声信号を音響に変えて放音するものである。2個のスピーカ3のうち図中左側がスピーカ31であり、このスピーカ31を第1のチャネルとして音響が放音される。図中右側がスピーカ32であり、このスピーカ32を第2のチャネルとして音響が放音される。なお、以下にスピーカ31,32を区別しない場合には単にスピーカ3と記載する。
これらのスピーカ31,32とマイクロフォン21,22とは、スピーカ31,32から放音した音響が帰還伝達系100(101,102,103,104)を介してマイクロフォン21、22それぞれに帰還音として入力される位置関係で配置されている。すなわち、スピーカ31から放音された音響は帰還伝達系101を介してマイクロフォン21に入力されるとともに、帰還伝達系102を介してマイクロフォン22にも入力される。スピーカ32から放音された音響は帰還伝達系103を介してマイクロフォン21に入力されるとともに、帰還伝達系104を介してマイクロフォン22にも入力される。これによって、マイクロフォン2に対して複数種類の帰還伝達系100を介しての帰還音が入力される。
ヘッドアンプ4(41,42)は、マイクロフォン2から入力端子8を介してマイクロフォン入力信号が入力される。ヘッドアンプ4は、入力されたマイクロフォン入力信号をA/D(Analog/Digital)コンバータ(図略)での処理に好適なレベルまで信号レベルを増幅し、A/Dコンバータ(図略)に入力する。ヘッドアンプ4のうちマイクロフォン21からマイクロフォン入力信号が入力されるものがヘッドアンプ41、マイクロフォン22からマイクロフォン入力信号が入力されるものがヘッドアンプ42である。ヘッドアンプ41,42で増幅され、A/Dコンバータ(図略)でデジタル化されたマイクロフォン入力信号はそれぞれミキサ5に出力される。
ミキサ5は、入力信号をミキシング(合成)する処理を行う。ミキサ5には、ヘッドアンプ41,42から出力されたマイクロフォン入力信号がそれぞれハウリングキャンセラ7を介して入力される。ミキサ5は、これらの入力信号をミキシングして音声信号x1(k),x2(k)を生成する。ミキサ5はスピーカ31に向かって音声信号x1(k)を出力するとともに、スピーカ32に向かって音声信号x2(k)をそれぞれ出力する。出力された音声信号x1(k),x2(k)はパワーアンプ6に入力されるとともに、ハウリングキャンセラ7に入力される。これによって、ハウリングキャンセラ7にはスピーカ3に入力される音声信号x1(k),x2(k)と同じ信号が入力されることになる。なお、ハウリングキャンセラ7にはパワーアンプ6を経由しない音声信号x1(k),x2(k)が入力されるが、ハウリングキャンセラ7にパワーアンプ6を経由した音声信号x1(k),x2(k)が入力される構成としてもよい。
パワーアンプ6は、本発明の拡声部に対応し、入力された音声信号x1(k),x2(k)の信号レベルを増幅してスピーカ3に対して出力する。パワーアンプ6は2個配設され、このうちスピーカ31に対して信号の出力を行うものがパワーアンプ61であり、スピーカ32に対して信号の出力を行うものがパワーアンプ62である。パワーアンプ61,62から出力された信号は、出力端子9を介してそれぞれスピーカ31、32に入力される。なお、パワーアンプ61,62はデジタル信号を増幅するデジタルアンプであっても、アナログ信号を増幅するアナログアンプであってもよい。アナログアンプである場合には、パワーアンプ61,62の前段にD/Aコンバータ(図略)が挿入される。
ハウリングキャンセラ7は、遅延部71(711,712,713,714)、適応フィルタ72(721,722,723,724)、加算部73(731,732)及び引算部74(741,742)を備える。
遅延部71及び適応フィルタ72は、スピーカ3からマイクロフォン2に至る音響伝達経路である帰還伝達系100を模擬する。すなわち、遅延部71は帰還伝達系100を介した帰還音の遅れ時間τを模擬するものであり、適応フィルタ72は帰還伝達系100の音声伝播特性である伝達関数hを模擬する。遅延部71及び適応フィルタ72は帰還伝達系100毎に複数配置されている。すなわち、遅延部711及び適応フィルタ721は帰還伝達系101を模擬する。遅延部712及び適応フィルタ722は帰還伝達系103を模擬する。遅延部713及び適応フィルタ723は帰還伝達系102を模擬する。遅延部714及び適応フィルタ724は帰還伝達系104を模擬する。
具体的には、遅延部71は入力された音声信号x1(k),x2(k)を帰還伝達系100の遅れ時間を模擬した遅れ時間τだけ遅延させ、この遅延させた音声信号x(k−τ)を自己と同一の帰還伝達系100を模擬する適応フィルタ72に出力する。すなわち、遅延部711は音声信号x1(k)を帰還伝達系101の遅れ時間を模擬する遅れ時間τ11だけ遅延させて音声信号x1(k−τ11)として適応フィルタ721に出力する。遅延部712は音声信号x2(k)を帰還伝達系103の遅れ時間τ21だけ遅延させて音声信号x2(k−τ21)として適応フィルタ722に出力する。遅延部713は音声信号x1(k)を帰還伝達系102の遅れ時間τ12だけ遅延させて音声信号x1(k−τ12)として適応フィルタ723に出力する。遅延部714は音声信号x2(k)を帰還伝達系104の遅れ時間τ22だけ遅延させて音声信号x2(k−τ22)として適応フィルタ724に出力する。なお、本明細書において、遅れ時間τ11,τ21,τ12,τ22を区別しない場合には単に「τ」と記載する。
適応フィルタ72は、デジタルフィルタ(典型的にはFIR(Finite Impulse Response)フィルタ)を備え、帰還伝達系100の伝達関数hを推定し、推定した伝達関数hに合わせて(模擬するように)このデジタルフィルタのフィルタ係数(フィルタ特性)を算出して自己設定する。伝達関数hの推定及びフィルタ係数の算出は、引算部74から出力された信号である残差信号を参照信号として用いて遅延部71から入力された音声信号x(k−τ)に基づいて、適応アルゴリズムを用いて行われる。適応アルゴリズムとしては、例えば、学習同定法、LMS法、射影法及びRLS法などを適用することができる。このフィルタ係数の算出は、残差信号ができるだけ小さくなるように行われ、所定の時間間隔毎(例えば、数秒毎)に行われる。適応フィルタ72は、入力された音声信号x1(k−τ)乃至は音声信号x2(k−τ)をフィルタ係数で畳み込み演算を行うことで(フィルタ特性を付与して)模擬信号do(k)を生成する。適応フィルタ72は生成した模擬信号do(k)を加算部73に出力する。
ここで、適応フィルタ721は帰還伝達系101の伝達関数h11を模擬し、入力された音声信号x1(k−τ11)をフィルタ係数で畳み込んで生成した模擬信号do1(k)を加算部73(加算部731)に対して出力する。適応フィルタ722は帰還伝達系103の伝達関数h21を模擬し、入力された音声信号x2(k−τ21)をフィルタ係数で畳み込んで生成した模擬信号do2(k)を加算部73(加算部731)に対して出力する。適応フィルタ723は帰還伝達系102の伝達関数h12を模擬し、入力された音声信号x1(k−τ12)をフィルタ係数で畳み込んで生成した模擬信号do3(k)を加算部73(加算部732)に対して出力する。適応フィルタ724は帰還伝達系104の伝達関数h22を模擬し、入力された音声信号x2(k−τ22)をフィルタ係数で畳み込んで生成した模擬信号do4(k)を加算部73(加算部732)に対して出力する。なお、本明細書において、模擬信号do1(k),do2(k),do3(k),do4(k)を区別しない場合には、模擬信号do(k)と記載する。
加算部73は入力された模擬信号do(k)同士を合成するものであり、マイクロフォン21,22毎に2個(複数)配設されている。マイクロフォン21に対応する加算部73が加算部731、マイクロフォン22に対応する加算部73が加算部732である。加算部731には模擬信号do1(k)及び模擬信号do2(k)が入力され、加算部731はこれらを加算して合成模擬信号do10(k)を生成することでマイクロフォン21に入力される帰還音を模擬した信号を生成する。また、加算部732には模擬信号do3(k)及び模擬信号do4(k)が入力され、加算部732はこれらを合成して合成模擬信号do20(k)を生成することでマイクロフォン22に入力される帰還音を模擬した信号を生成する。
すなわち、マイクロフォン21には帰還伝達系101を介した帰還音の帰還音信号d1(k)及び帰還伝達系103を介した帰還音の帰還音信号d2(k)との合成帰還音信号d10(k)が入力される。また、マイクロフォン22には帰還伝達系102を介した帰還音の帰還音信号d3(k)及び帰還伝達系104を介した帰還音の帰還音信号d4(k)との合成帰還音信号d20(k)が入力される。ここで、上述したように適応フィルタ721は伝達関数h11を模擬したものであるため、模擬信号do1(k)は帰還音信号d1(k)を模擬する。上述したように適応フィルタ722は伝達関数h21を模擬したものであるため、模擬信号do2(k)は帰還音信号d2(k)を模擬する。このため合成帰還音信号d10(k)と合成模擬信号do10(k)とは近似するものとなる。また、上述したように適応フィルタ723は伝達関数h12を模擬したものであるため、模擬信号do3(k)は帰還音信号d3(k)を模擬する。上述したように適応フィルタ724は伝達関数h22を模擬したものであるため、模擬信号do4(k)は帰還音信号d4(k)を模擬する。このため合成帰還音信号d20(k)と合成模擬信号do20(k)とは近似するものとなる。なお、本明細書において、帰還音信号d1(k),d2(k),d3(k),d4(k)を区別して記載しない場合には、帰還音信号d(k)と記載する。
加算部731は生成した合成模擬信号do10(k)をマイクロフォン21に対応する引算部74(後述する引算部741)に入力する。加算部732は生成した合成模擬信号do20(k)をマイクロフォン22に対応する引算部74(後述する引算部742)に入力する。引算部74は、マイクロフォン2からマイクロフォン入力信号が入力され、この入力信号から合成模擬信号do10(k)又は合成模擬信号do20(k)を引算する。引算部74はマイクロフォン21,22毎に2個配設されており、マイクロフォン21に対応する引算部74が引算部741であり、マイクロフォン22に対応する引算部74が引算部742である。
すなわち、引算部741はマイクロフォン21から入力された音声信号から合成模擬信号do10を引算した残差信号を生成する。引算部742はマイクロフォン22から入力された音声信号から合成模擬信号do20を引算した残差信号を生成する。引算部741は生成した残差信号をミキサ5に入力するとともに、適応フィルタ721,722に参照信号として入力する。引算部742は生成した残差信号をミキサ5に入力するとともに、適応フィルタ723,724に参照信号として入力する。
以下に拡声装置1の動作を説明する。話者が話す等によって、マイクロフォン21,22に対して話者の話声等の音声信号が入力される。マイクロフォン21に入力されたマイクロフォン入力信号は入力端子8を介してヘッドアンプ41に入力される。マイクロフォン22に入力されたマイクロフォン入力信号は入力端子8を介してヘッドアンプ42に入力される。入力されたマイクロフォン入力信号の信号レベルはヘッドアンプ41,42によって増幅されて引算部741,742を介してミキサ5にそれぞれ入力される。ミキサ5によってマイクロフォン21,22から入力されたマイクロフォン入力信号同士がミキシング処理されて音声信号x1(k),x2(k)が生成される。
生成された音声信号x1(k),x2(k)はミキサ5からパワーアンプ61,62にそれぞれ入力されるとともに、遅延部711,712,713,714に入力される。すなわち、パワーアンプ61に入力される音声信号x1(k)が遅延部711,713にも入力され、パワーアンプ62に入力される音声信号x2(k)が遅延部712,714にも入力される。入力された音声信号x1(k),x2(k)の信号レベルがパワーアンプ61,62によって増幅されて、出力端子9を介してスピーカ31,32に入力される。
スピーカ31に入力されたアナログ信号は音響に変換されて放音される。この音響は帰還伝達系101を介してマイクロフォン21に帰還音信号d1(k)として入力される。また、この音響は帰還伝達系102を介してマイクロフォン22に帰還音信号d3(k)として入力される。また、スピーカ32に入力されたアナログ信号は音響に変換されて放音される。この音響は帰還伝達系103を介してマイクロフォン21に帰還音信号d2(k)として入力される。また、この音響は帰還伝達系104を介してマイクロフォン22に帰還音信号d4(k)として入力される。すなわち、マイクロフォン21には帰還音信号d1(k)と帰還音信号d2(k)との合成帰還音信号d10(k)が入力される。また、マイクロフォン22には帰還音信号d3(k)と帰還音信号d4(k)との合成帰還音信号d20(k)が入力される。
ハウリングキャンセラ7では、遅延部711,712,713,714によって、音声信号x1(k),x2(k)に遅れ時間τが付与される。すなわち、遅延部711では音声信号x1(k)に遅れ時間τ11が付与されることで音声信号x1(k−τ11)が生成され、適応フィルタ721に入力される。遅延部712では音声信号x2(k)に遅れ時間τ21が付与されて音声信号x2(k−τ21)が生成され、適応フィルタ722に入力される。遅延部713では音声信号x1(k)に遅れ時間τ12が付与されて音声信号x1(k−τ12)が生成され、適応フィルタ723に入力される。遅延部714では音声信号x2(k)に遅れ時間τ22が付与されて音声信号x2(k−τ22)が生成され、適応フィルタ724に入力される。
適応フィルタ721によって音声信号x1(k−τ11)に対して帰還伝達系101に対応したフィルタ特性が付与されることで、模擬信号do1(k)が生成される。この生成された模擬信号do1(k)は加算部731に入力される。適応フィルタ722によって音声信号x2(k−τ21)に対して帰還伝達系103に対応したフィルタ特性が付与されることで、模擬信号do2(k)が生成される。この生成された模擬信号do2(k)は加算部731に入力される。適応フィルタ723によって音声信号x1(k−τ12)に対して帰還伝達系102に対応したフィルタ特性が付与されることで、模擬信号do3(k)が生成される。この生成された模擬信号do3(k)は加算部732に入力される。適応フィルタ724によって音声信号x2(k−τ22)に対して帰還伝達系104に対応したフィルタ特性が付与されることで、模擬信号do4(k)が生成される。この生成された模擬信号do4(k)は加算部732に入力される。
模擬信号do1(k)と模擬信号do2(k)は加算部731によって加算され、これによって合成模擬信号do10(k)が生成される。この合成模擬信号do10(k)は引算部741に入力される。模擬信号do3(k)と模擬信号do4(k)は加算部732によって加算され、これによって合成模擬信号do20(k)が生成される。この合成模擬信号do20(k)は引算部742に入力される。引算部742によってマイクロフォン21から入力されたマイクロフォン入力信号から合成模擬信号do10(k)が除去されることで合成帰還音信号d10(k)の成分が除去される。また、引算部742によってマイクロフォン22から入力されたマイクロフォン入力信号から合成模擬信号do20(k)が除去されることで、合成帰還音信号d20(k)の成分が除去される。これによって、マイクロフォン21,22から入力されるマイクロフォン入力信号から複数の帰還伝達系100を介して入力された帰還音成分が除去され、ハウリングが効果的に防止される。
上記構成によって、本実施形態では、同一のマイクロフォン2に複数種類の帰還伝達系100を介して帰還音が入力される構成下においても、複数種類の適応フィルタ72が配設され、これによって帰還伝達系100毎に遅れ時間が付与されるとともに伝達関数hが模擬されるため、安定性よく伝達関数hを推定することができる。これによって、合成模擬信号do10(k),do20(k)を合成帰還音信号d10(k),d20(k)に精度よく近似させることができ、ハウリングを精度良く防止することができる。
さらに、帰還伝達系100毎に遅延部71が配設されており、帰還伝達系100毎の遅れ時間τで音声信号x(k)が遅延されて適応フィルタ72に入力される構成であるため、引算部74への帰還音信号d(k)と模擬信号do(k)との入力タイミングを精度よく一致させることができる。これによって、模擬信号do(k)をマイクロフォン入力信号から除くことで、模擬信号do(k)に対応する帰還音成分を好適に除去することができる。このため、ハウリングを精度よく防止することができる。
(第2の実施形態)
以下に図2を用いて本発明の第2の実施形態にかかる拡声装置1Aを説明する。図2は第2の実施形態にかかる拡声装置1Aの概略構成を示すブロック図である。第1の実施形態では、スピーカ31,32に入力されるのはミキサ5からパワーアンプ6を介して入力された音声信号x1(k),x2(k)であり、遅延部71に入力されるのはミキサ5から出力された音声信号x1(k),x2(k)であるが、第2の実施形態では、音声信号x1(k),x2(k)の相関性を低める処理(低相関化処理)が施され、この処理後の音声信号x1´(k),x2´(k)がそれぞれパワーアンプ6を介してスピーカ31,32に入力されるとともに、遅延部711A,713A及び遅延部712A,714Aに入力される。
図2において、ハウリングキャンセラ7Aはハウリングキャンセラ7と同様の構成に加えて、ミキサ5とパワーアンプ6との間の信号経路上であって、この信号経路から遅延部71Aに分岐される信号経路の手前に低相関化処理部75が配設されている。低相関化処理部75は、本願発明の第1の低相関化処理部に対応し、ミキサ5から入力された音声信号x1(k)及び音声信号x2(k)に対して低相関化処理を施す。また、低相関化処理部75は、音声信号x1(k)に低相関化処理を施した音声信号x1´(k)をパワーアンプ61に入力するとともに遅延部711A,713Aに入力し、音声信号x2(k)に低相関化処理を施した音声信号x2´(k)をパワーアンプ62に入力するとともに、遅延部712A,714Aに入力する。
低相関化処理部75が行う低相関化処理は、例えば、音声信号x1(k)、音声信号x2(k)のいずれかにホワイトノイズ等のノイズ成分を識別信号として載せる方法や、音声信号x1(k)及び音声信号x2(k)の和信号と差信号とをそれぞれ音声信号x1´(k),x2´(k)とする方法(MS方式)や、音声信号x1(k)と音声信号x2(k)との主成分分析を行って、これらの信号を相互に直交した2信号に変換する方式(直交化変換方式)等がある。
各遅延部71Aは、第1の実施形態と同様に入力された音声信号x1´(k),x2´(k)を各帰還伝達系100の遅れ時間に対応した遅れ時間τで遅延させて、音声信号x1´(k−τ),x2´(k−τ)として対応する適応フィルタ72Aに入力する。適応フィルタ72Aは入力された音声信号x1´(k−τ),x2´(k−τ)をフィルタ係数で畳み込んで模擬信号do(k)を生成し、第1の実施形態と同様に加算部731,加算部732に入力する。加算部73及び引算部74での信号処理については第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
適応フィルタ72Aでは、入力された音声信号x1´(k−τ),x2´(k−τ)と残差信号とを用いて第1の実施形態と同様にして適応アルゴリズムを用いてフィルタ係数を算出し、算出したフィルタ係数に補正される。すなわち、適応フィルタ721Aは、入力された音声信号x1´(k−τ11)と引算部741から入力された残差信号とを用いてフィルタ係数を算出する。また、適応フィルタ722Aは、入力された音声信号x2´(k−τ21)と引算部741から入力された残差信号とを用いてフィルタ係数を算出する。適応フィルタ723Aは、入力された音声信号x1´(k−τ12)と引算部742から入力された残差信号とを用いてフィルタ係数を算出する。適応フィルタ724Aでは、入力された音声信号x2´(k−τ22)と引算部742から入力された残差信号とを用いてフィルタ係数を算出する。
ここで、スピーカ31,32から放音される音響の相関性が高い場合等には、マイクロフォン21に入力される帰還音信号d1(k)と帰還音信号d2(k)との間の相関性や、マイクロフォン22に入力される帰還音信号d3(k)と帰還音信号d4(k)との間の相関性が高くなる。このため、残差信号が帰還音信号d1(k)から由来するものか、帰還音信号d2(k)から由来するものであるかの判別や、帰還音信号d3(k)から由来するものか、帰還音信号d4(k)から由来するものであるかの判別が困難な状態になる。第2の実施形態では、かかる状態になることを防止するため、ミキシング処理された音声信号x1(k),x2(k)に対して低相関化処理部75によって低相関化処理が施されることで互いの相関性が低められ、音声信号x1´(k),x2´(k)としてスピーカ31,32に入力される。
上記構成によって、第2の実施形態では低相関化処理部75によって互いの相関性が低められた音声信号x1´(k)と音声信号x2´(k)とがスピーカ31,32に入力されるため、残差信号がいずれの帰還伝達系100に伝達された帰還音成分に由来するものかを判別困難な状態になることを効果的に防止し、適切なフィルタ係数を算出することができる。
(第3の実施形態)
以下に図3を用いて本発明の第3の実施形態を説明する。図3は、本発明の第3の実施形態にかかる拡声装置1Bの概略構成を示すブロック図である。第2の実施形態では、低相関化処理部75は低相関化処理を施した音声信号x1´(k),x2´(k)を遅延部71A及びスピーカ31,32に入力することで、スピーカ31,32から放音される音響の相関性を低める構成であり、これによって安定的に適応フィルタ72Aによってフィルタ係数を算出できるものである。これに対して、第3の実施形態では、スピーカ31,32には低相関化処理を施していない信号である音声信号x1(k),x2(k)を入力することで、スピーカ31,32から放音される音響の相関性が低められない。ここで、低相関化処理部75´は遅延部71Bには低相関化処理を施した信号である音声信号x1´(k),x2´(k)を入力し、各適応フィルタ72Bは後述する推定誤差算出処理によって、音声信号x1´(k),x2´(k)と残差信号を用いて、帰還伝達系100の伝達関数hと自己の推定した伝達関数との推定誤差△hを算出して、この推定誤差△hを用いてフィルタ係数を算出する。各適応フィルタ72Bは算出した推定誤差△hを用いてフィルタ係数を算出するため、フィルタ係数を安定的に算出することができる。このように、第3の実施形態では、放音される音響の音質を維持しながらも、安定的にフィルタ係数を算出することを特徴とする。
図3の拡声装置1Bでは、低相関化処理部75はミキサ5からパワーアンプ6までの信号経路から分岐されて遅延部71Bに至るまでの信号経路に配設されている。低相関化処理部75´は、第2の実施形態において上述したMS方式を用いて、ミキサ5から入力された音声信号x1(k),x2(k)に対して低相関化処理を施して遅延部71Bに入力する。
具体的には、MS方式における低相関化処理では、低相関化処理部75´は加算器や引算器等から構成され、音声信号x1(k)と音声信号x2(k)との和信号(音声信号x1´(k))と、音声信号x1(k)と音声信号x2(k)との差信号(音声信号x2´(k))すなわち「x1(k)−x2(k)」乃至は「x2(k)−x1(k)」とが生成される。低相関化処理部75´は音声信号x1´(k)及び音声信号x2´(k)を遅延部711B,712B,713B,714Bに入力する。
遅延部711Bは、第1の実施形態と同様に各帰還伝達系100の遅れ時間に対応した遅れ時間τ11で入力された音声信号x1´(k),x2´(k)を遅延させて、音声信号x1´(k−τ11),x2´(k−τ11)として適応フィルタ721Bに入力する。遅延部712Bは、第1の実施形態と同様に各帰還伝達系100の遅れ時間に対応した遅れ時間τ21で入力された音声信号x1´(k),x2´(k)を遅延させて、音声信号x1´(k−τ21),x2´(k−τ21)として適応フィルタ722Bに入力する。遅延部713Bは、第1の実施形態と同様に各帰還伝達系100の遅れ時間に対応した遅れ時間τ12で入力された音声信号x1´(k),x2´(k)を遅延させて、音声信号x1´(k−τ12),x2´(k−τ12)として適応フィルタ723Bに入力する。遅延部714Bは、第1の実施形態と同様に各帰還伝達系100の遅れ時間に対応した遅れ時間τ22で入力された音声信号x1´(k),x2´(k)を遅延させて、音声信号x1´(k−τ22),x2´(k−τ22)として適応フィルタ724Bに入力する。
各適応フィルタ72Bは、入力された音声信号x1´(k−τ)乃至はk2´(k−τ)をフィルタ係数で畳み込んで模擬信号do(k)を生成する。具体的には、適応フィルタ721Bは入力された音声信号x1´(k−τ11)をフィルタ係数で畳み込んで模擬信号do1(k)を生成し、第1の実施形態と同様に加算部731に入力する。また、適応フィルタ722Bは、入力された音声信号x2´(k−τ21)をフィルタ係数で畳み込んで模擬信号do2(k)を生成し、第1の実施形態と同様に加算部731に入力する。適応フィルタ723Bは入力された音声信号x1´(k−τ12)をフィルタ係数で畳み込んで模擬信号do3(k)を生成し、第1の実施形態と同様に加算部732に入力する。適応フィルタ724Bは、入力された音声信号x2´(k−τ22)をフィルタ係数で畳み込んで模擬信号do4(k)を生成し、第1の実施形態と同様に加算部732に入力する。
また、各適応フィルタ72Bは、入力された音声信号x1´(k−τ)及びx2´(k−τ)と残差信号とでクロススペクトル演算を行い、これによって各適応フィルタ72Bで模擬される伝達関数と対応する帰還伝達系100の伝達関数hとの推定誤差△hを算出する。各適応フィルタ72Bは、算出した推定誤差△hを用いてフィルタ係数を算出し、算出したフィルタ係数を自己設定する。
具体的には、適応フィルタ721Bでは、音声信号x1´(k−τ11)及び音声信号x2´(k−τ11)と引算部741から入力された残差信号とを用い、下記式によって伝達関数の推定誤差△h11を算出し、この推定誤差△h11を用いてフィルタ係数を算出する。
Figure 0004215015
ここで、X1´は、音声信号x1´(k−τ11),x1´(k−τ21),x1´(k−τ12),x1´(k−τ22)の周波数軸表現である。X2´は、音声信号x2´(k−τ11),x2´(k−τ21),x2´(k−τ12),x2´(k−τ22)の周波数軸表現である。X1´はX1´の複素共役であり、X2´はX2´の複素共役である。Eは引算部741から入力された残差信号の周波数軸表現である。
適応フィルタ722Bは、音声信号x1´(k−τ21)及び音声信号x2´(k−τ21)と引算部741から入力された残差信号とを用い、下記式によって伝達関数の推定誤差△h21を算出し、この推定誤差△h21を用いてフィルタ係数を算出する。
Figure 0004215015
適応フィルタ723Bでは、音声信号x1´(k−τ12)及び音声信号x2´(k−τ12)と引算部742から入力された残差信号とを用い、下記式によって伝達関数の推定誤差△h12を算出し、この推定誤差△h12を用いてフィルタ係数を算出する。
Figure 0004215015
上記のEは引算部742から入力された残差信号の周波数軸表現である。
適応フィルタ724Bでは、音声信号x1´(k−τ22)及び音声信号x2´(k−τ22)と引算部742から入力された残差信号とを用い、下記式(4)によって伝達関数の推定誤差△h22を算出し、この推定誤差△h22を用いてフィルタ係数を算出する。
Figure 0004215015
なお、推定誤差△h11,12,21,22を用いてフィルタ係数を算出する具体的方法は例えば特開2003−102085号公報等に開示された公知方法であるため説明を省略する。
第3の実施形態では、上記構成によって、低相関化処理部75によって低相関化処理が施された音声信号x1´(k−τ)及び音声信号x2´(k−τ)と残差信号とでクロススペクトル演算を行うことで、各適応フィルタ72Bと対応する帰還伝達系の伝達関数との推定誤差△hを算出することができる。これによって、推定誤差△hを用いて各適応フィルタ72Bのフィルタ係数を算出することができるため、スピーカ31,32から放音される音響の相関性が高い場合においても、安定性よくフィルタ係数を算出することができる。このため、スピーカ31,32に低相関化処理が施されていない音声信号x1(k),x2(k)を入力しても、安定性良く適応フィルタ72Bのフィルタ係数を算出することができる。これによって、低相関化処理が施された音声信号x1´(k),x2´(k)をスピーカ31,32に入力する第2の実施形態に比較してスピーカ31,32から放音される音質の劣化を防止することができながら、安定性よくフィルタ係数を算出することができる。
なお、第3の実施形態では、低相関化処理部75´でMS方式によって低相関化処理が施されているがこれに限定されず、第2の実施形態で上述した直交変換処理によって低相関化処理を施してもよい。本変形例では、低相関化処理部75´は直交化フィルタ等から構成され、音声信号x1(k),x2(k)について所定時間間隔毎に主成分分析を行って、これらの音声信号x1(k),x2(k)を相互に直交した(位相の90度ずれた)2信号に変換する。低相関化処理部75´は、音声信号x1´(k)及び音声信号x2´(k)を遅延部711B,712B,713B,714Bに入力する。遅延部71Bでは第3の実施形態と同様に入力された音声信号x1´(k)及び音声信号x2´(k)に遅れ時間τが付与されて、適応フィルタ72Bに入力される。適応フィルタ721B,723Bは入力された音声信号x1´(k−τ)にフィルタ係数を畳み込んで模擬信号do1(k),do3(k)を生成する。適応フィルタ722B,724Bは入力された音声信号x2´(k−τ)にフィルタ係数を畳み込んで模擬信号do2(k),do4(k)を生成する。各適応フィルタ72Bは音声信号x1´(k−τ)及び音声信号x2´(k−τ)と残差信号を用いて伝達関数の推定誤差△hを算出するが、具体的な算出方法については、例えば特開2003−102085号公報等に開示された公知技術であるため説明を省略する。本変形例におけるその他の構成及び信号処理については第3の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
(第4の実施形態)
以下に図4を参照して本発明の第4の実施形態にかかる拡声装置1Cを説明する。図4は本発明の第4の実施形態にかかる拡声装置1Cの概略構成を示すブロック図である。第3の実施形態では、各適応フィルタ72Bでフィルタ係数によって畳み込み演算が行われるのは音声信号x1´(k−τ)乃至は音声信号x2´(k−τ)すなわち低相関化処理が施された音声信号であるが、第4の実施形態では、各適応フィルタ72Cでフィルタ係数によって畳み込み演算が行われるのは音声信号x1(k−τ)乃至は音声信号x2(k−τ)である。
遅延部71Cは、低相関化処理部75´から音声信号x1´(k)及び音声信号x2´(k)が入力されるとともに、音声信号x1(k)乃至は音声信号x2(k)が入力される。すなわち、遅延部711C及び遅延部713Cには音声信号x1(k)が入力され、遅延部712C及び遅延部714Cには音声信号x2(k)が入力される。遅延部711Cは、入力された音声信号x1´(k),x2´(k)及び音声信号x1(k)を遅れ時間τ11だけ遅延させて適応フィルタ721Cに入力する。遅延部712Cは、入力された音声信号x1´(k),x2´(k)及び音声信号x2(k)を遅れ時間τ21だけ遅延させて適応フィルタ722Cに入力する。遅延部713Cは、入力された音声信号x1´(k),x2´(k)及び音声信号x1(k)を遅れ時間τ12だけ遅延させて適応フィルタ723Cに入力する。遅延部714Cは、入力された音声信号x1´(k),x2´(k)及び音声信号x2(k)を遅れ時間τ22だけ遅延させて適応フィルタ724Cに入力する。
適応フィルタ72Cは入力された音声信号x1´(k−τ)及び音声信号x2´(k−τ)と残差信号とを用いて第3の実施形態と同様にしてフィルタ係数を算出し、算出したフィルタ係数に自己設定する。また、適応フィルタ72Cは入力された音声信号x1(k−τ)乃至は音声信号x2(k−τ)にフィルタ係数で畳み込み演算を行うことで模擬信号do(k)を生成する。具体的には、適応フィルタ721Cは音声信号x1(k−τ11)にフィルタ係数で畳み込み演算を行うことで模擬信号do1(k)を生成して加算部731に入力する。適応フィルタ722Cは音声信号x2(k−τ21)にフィルタ係数で畳み込み演算を行うことで模擬信号do2(k)を生成して加算部731に入力する。適応フィルタ723Cは音声信号x1(k−τ12)にフィルタ係数で畳み込み演算を行うことで模擬信号do3(k)を生成して加算部732に入力する。適応フィルタ724Cは音声信号x2(k−τ22)にフィルタ係数で畳み込み演算を行うことで模擬信号do4(k)を生成して加算部732に入力する。拡声装置1Cのその他の構成及び信号処理については第3の実施形態と同様であるため説明を省略する。
上記構成によって、第4の実施形態では、スピーカ31,32に入力する音声信号と同一の音声信号x1(k),x2(k)を遅延させた音声信号x1(k−τ),x2(k−τ)に対してフィルタ係数で畳み込み演算を行うことで模擬信号do(k)を生成することができるため、より精度よく帰還音信号d(k)に近似した模擬信号do(k)を生成することができる。これによって、ハウリング防止の精度を更に向上させることができる。
なお、本発明の実施形態は以下の変形例を採用することができる。
(1)第1〜第4の実施形態において、拡声装置1,1A,1B,1Cは、マイクロフォン2及びスピーカ3を外付けで取り付け可能に構成されているが、これに限定されず一体的に備える構成であってもよい。なお、拡声装置1,1A,1B,1Cはハウリングキャンセラ7,7A,7B,7Bを内蔵しているが、外付けて備える構成であってもよい。
(2)また、第1〜第4の実施形態において、拡声装置1,1A,1B,1Cに接続されるマイクロフォン2及びスピーカ3の個数は2個であるがこれに限定されない。本実施形態では、スピーカ3が複数個接続され、同一のマイクロフォン2に複数の帰還伝達系100からの帰還音が入力される構成であればよく、マイクロフォン2の個数は単数であってもよい。この場合には、適応フィルタ72,72A,72B,72Cは帰還伝達系100の個数に対応するだけ配設される構成となる。すなわち、マイクロフォン2が1個、スピーカ3が2個接続される場合には、通常マイクロフォン2に入力されるのは2種類の帰還伝達系100を介した帰還音であるため、適応フィルタ72,72A,72B,72Cは2種類の帰還伝達系100毎に対応した2個が配設されることになる。
(3)また、スピーカ3とマイクロフォン2との間の距離が帰還音の伝達困難なまでに離れている場合等には、帰還伝達系100がない状態であるため対応する適応フィルタ72,72A,72B,72Cを配設しない構成としてもよい。例えば、第1の実施形態で説明すると、スピーカ31とマイクロフォン21の距離が帰還音の伝達困難なまでに離れている場合には、帰還伝達系101がない状態であるため遅延部711及び適応フィルタ721は不要となる。
(4)また、第2の実施形態では、ミキサ5とは別に低相関化処理部75が配設されているが、ミキサ5が低相関化処理部75の機能を備える構成であってもよい。
(5)また、第3及び第4の実施形態の構成においては、低相関化処理部75´はミキサ5からパワーアンプ6までの信号経路の途中で分岐された信号経路上に配設されているが、この構成に限定されない。第3の実施形態では、スピーカ31,32に音声信号x1(k),x2(k)を入力することができ、遅延部71Bに音声信号x1´(k),x2´(k)(低相関化処理が施された音声信号)を入力することができる構成であればよい。また、第4の実施形態では、スピーカ31,32に音声信号x1(k),x2(k)を入力することができ、遅延部71Cに音声信号x1´(k),x2´(k)(低相関化処理が施された音声信号)を入力することができることに加え、音声信号x1(k),x2(k)を遅延部71Cに入力できる構成であればよい。例えば、第2の実施形態における低相関化処理部75と同様の接続位置で低相関化処理部75´が配設され、パワーアンプ6の手前で音声信号x1´(k),x2´(k)を音声信号x1(k),x2(k)に戻す処理部が配設されてもよい。この処理部では、例えば(音声信号x1´(k)+音声信号x2´(k))×1/2を計算することで音声信号x1(k)を算出し、(音声信号x1´(k)−音声信号x2´(k))×1/2を計算することで音声信号x2(k)を算出する。
第1の実施形態にかかる拡声装置の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施形態にかかる拡声装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態にかかる拡声装置の概略構成を示すブロック図である。 図4は本発明の第4の実施形態にかかる拡声装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C―拡声装置 2(21,22)―マイクロフォン 3(31,32)−スピーカ 6―パワーアンプ(拡声回路部の一例) 7,7A,7B,7C―ハウリングキャンセラ 71(711,712,713,714)―遅延部 71A(711A,712A,713A,714A)―遅延部 71B(711B,712B,713B,714B)―遅延部 71C(711C,712C,713C,714C)―遅延部 72(721,722,723,724)―適応フィルタ 72A(721A,722A,723A,724A)―適応フィルタ 72B(721B,722B,723B,724B)―適応フィルタ 72C(721C,722C,723C,724C)―適応フィルタ 73(731,732)―加算部 74(741,742)―引算部 75,75´―低相関化処理部(第1の変形化処理部及び第2の変形化処理部の一例)100(101,102,103,104)―帰還伝達系

Claims (4)

  1. 複数のスピーカと1又は複数のマイクロフォンを接続するとともに、前記複数のスピーカに前記マイクロフォンから入力した音声信号を拡声して供給する拡声部を備えた拡声装置に内蔵又は接続され、
    前記複数のスピーカ及び前記1又は複数のマイクロフォンの各々の組み合わせによって生じる複数系統の帰還伝達系ごとに設けられ、対応する帰還伝達系の伝達関数を模したフィルタ係数が設定され、前記スピーカに入力される出力音声信号を前記フィルタ係数を用いて処理することで、前記帰還伝達系の帰還音声信号を模した模擬信号を出力する適応フィルタと
    適応フィルタから出力された模擬信号を前記マイクロフォンから入力された入力音声信号から減算して前記適応フィルタと前記拡声部に出力する減算部と、
    前記拡声部から前記複数のスピーカ各々に出力される出力音声信号相互の相関性を低下させる処理を行ったのち前記スピーカ及び適応フィルタへ前記出力音声信号を出力する低相関化処理部と、
    を有するハウリングキャンセラ。
  2. 前記低相関化処理部は、前記拡声部から出力される音声信号の差信号と和信号とを生成し、前記出力音声信号として出力する、請求項1に記載のハウリングキャンセラ。
  3. 前記低相関化処理部は、前記拡声部からの出力される音声信号のいずれかに識別信号を重畳させて前記出力音声信号として出力する、請求項1に記載のハウリングキャンセラ。
  4. 請求項1〜3に記載のハウリングキャンセラを備えることを特徴とする拡声装置。
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