JP4462080B2 - 拡声装置 - Google Patents
拡声装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4462080B2 JP4462080B2 JP2005079848A JP2005079848A JP4462080B2 JP 4462080 B2 JP4462080 B2 JP 4462080B2 JP 2005079848 A JP2005079848 A JP 2005079848A JP 2005079848 A JP2005079848 A JP 2005079848A JP 4462080 B2 JP4462080 B2 JP 4462080B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- howling
- frequency
- microphone
- input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Description
この課題を解決するために、適応フィルタを用いてマイクロフォンからスピーカまでの伝達関数を模擬した模擬伝達関数を求め、この模擬伝達関数を用いて帰還音信号に模擬した擬似信号を算出し、マイクロフォンからの入力信号から擬似信号を除くハウリングキャンセラを拡声装置に用いることは知られている。このハウリングキャンセラでは、増幅された入力信号にスピーカからマイクロフォンに至る遅延時間が遅延部によって付与される。この遅延時間が付与された入力信号と、模擬伝達関数としての適応フィルタ係数とを用いてたたみ込み演算を行うことで、適応フィルタによって擬似信号が算出される。そして、マイクロフォンを介した入力信号から擬似信号を除いた誤差信号が増幅部に出力されて再生され、スピーカから放音される。ここで、適応フィルタには、リファレンス信号として誤差信号が入力される。そして、この誤差信号が最小になるように周知の適応アルゴリズム(例えばLMS(LeastMean Square)アルゴリズム)を用いて算出された修正量と更新前のフィルタ係数とを用いて、適応フィルタ係数が算出されて更新される。このため、適応フィルタのフィルタ係数がスピーカからマイクロフォンに至るまでの帰還伝達系の伝達関数と適応されてゆき、フィルタ係数が帰還伝達系の伝達関数を模擬するものとなる。このため、適応フィルタで処理した信号、すなわち模擬信号が帰還音信号と近似するものとなってゆく。これによって、残差信号から帰還音信号成分を除くことができるため、ハウリングを防止できる。
本発明の第1の実施形態にかかる拡声装置は、適応フィルタを用いたハウリングキャンセラを搭載しており、これによってハウリングを防止する。具体的には、拡声装置は、マイクロフォンから入力された音声信号からハウリング発生の有無及びその周波数(ハウリング周波数)を検出し、このハウリング周波数を含むハウリング周波数近傍の周波数帯域のみで、適応フィルタを動作させて、スピーカからマイクロフォンに至る帰還音の帰還伝達系の伝達関数を模擬する。そして、この適応フィルタで処理した模擬信号がマイクロフォンから入力された音声信号から除かれる。これによって、第1の実施形態では、マイクロフォンを使用するユーザの音声等の拡声目的となる音声信号成分を除くことを効果的に防止しながら、マイクロフォンからの入力音声信号からハウリング成分を除くことができることを特徴とする。
以下、図1を用いて本発明の第2の実施形態にかかる拡声装置1Aを説明する。第1の実施形態では、模擬信号do(k)がハウリング周波数帯域でのみ帰還音を模擬する模擬信号を生成するように制限されるが、第2の実施形態では、模擬信号do(k)のうちハウリング周波数帯域の成分のみが減算部74によってマイクロフォン2からの入力信号から減算されるように制限される。
以下に図2を用いて本発明の第3の実施形態にかかる拡声装置1Bを説明する。図2は第3の実施形態にかかる拡声装置1Bの概略構成を示すブロック図である。第1及び第2の実施形態では、適応型の(適応フィルタ73を用いた)ハウリングキャンセラ7を用いてハウリングを防止する構成である。これに対して、第3の実施形態では、マイクロフォン入力信号におけるハウリング成分(ハウリング成分信号)の打ち消し信号を生成し、この生成した打ち消し信号をマイクロフォン入力信号に加算することで、ハウリング成分をマイクロフォン入力信号から除去する構成である。なお、打ち消し信号とは、ハウリング周波数の正弦波であり、位相がハウリング成分信号から「1/2周期分」或いは「周期の整数倍+1/2周期分」だけ遅れた或いは進んだ信号である。
Claims (4)
- スピーカとマイクロフォンを接続し、
前記マイクロフォンから入力された入力音声信号を拡声して前記スピーカに供給する拡声部と、
前記スピーカから前記マイクロフォンに帰還する帰還音を模擬する模擬信号を生成する模擬信号生成部と、
前記模擬信号生成部で生成された前記模擬信号を前記マイクロフォンからの入力音声信号から減算した残差信号を生成し、前記拡声部に対して出力する減算部と、を備えた拡声装置であって、
前記マイクロフォンからの入力音声信号に含まれるハウリング音声の成分の周波数を検出するハウリング周波数検出部と、
前記ハウリング周波数検出部がハウリング音声の成分の周波数を検出した場合に、検出された周波数を含むこの周波数近傍の周波数帯域のみで帰還音を模擬する模擬信号を生成し、該ハウリング周波数検出部がハウリング音声の成分の周波数を検出しない場合に、前記模擬信号を生成しないように制限する制限部と、
を備えることを特徴とする拡声装置。 - 前記模擬信号生成部は、周波数領域のフィルタ処理で模擬して前記模擬信号を生成し、
前記制限部は、前記ハウリング周波数検出部がハウリング音声の成分の周波数を検出した場合に、検出された周波数を含むこの周波数近傍の周波数帯域以外でフィルタ更新を行わないように制限することを特徴とする請求項1に記載の拡声装置。 - スピーカとマイクロフォンを接続し、
前記マイクロフォンから入力された入力音声信号を拡声して前記スピーカに供給する拡声部と、
前記スピーカから前記マイクロフォンに帰還する帰還音を模擬する模擬信号を生成する模擬信号生成部と、
前記模擬信号生成部で生成された前記模擬信号を前記マイクロフォンからの入力音声信号から減算した残差信号を生成し、前記拡声部に対して出力する減算部と、を備えた拡声装置であって、
前記マイクロフォンからの入力音声信号に含まれるハウリング音声の成分の周波数を検出するハウリング周波数検出部と、
前記ハウリング周波数検出部がハウリング音声の成分の周波数を検出した場合に、前記模擬信号のうち、検出された周波数を含むこの周波数近傍の周波数帯域の成分のみを前記減算部によって減算し、該ハウリング周波数検出部がハウリング音声の成分の周波数を検出しない場合に、該減算部によって何も減算しないように制限する制限部と、
を備えることを特徴とする拡声装置。 - 前記ハウリング周波数検出部は、前記入力音声信号のピーク値が、各周波数スペクトルの平均値より閾値を超えて大きい場合に、該ピーク値に対応する周波数にてハウリングが発生していると検出することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の拡声装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005079848A JP4462080B2 (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | 拡声装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005079848A JP4462080B2 (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | 拡声装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006262339A JP2006262339A (ja) | 2006-09-28 |
JP4462080B2 true JP4462080B2 (ja) | 2010-05-12 |
Family
ID=37101040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005079848A Expired - Fee Related JP4462080B2 (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | 拡声装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4462080B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5232485B2 (ja) * | 2008-02-01 | 2013-07-10 | 国立大学法人岩手大学 | ハウリング抑制装置、ハウリング抑制方法及びハウリング抑制プログラム |
JP2011039418A (ja) * | 2009-08-18 | 2011-02-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
WO2017057296A1 (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | ハウリング抑制装置 |
-
2005
- 2005-03-18 JP JP2005079848A patent/JP4462080B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006262339A (ja) | 2006-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4186932B2 (ja) | ハウリング抑制装置および拡声装置 | |
KR101798120B1 (ko) | 능동 잡음 제거와 지각적 잡음 보상의 결합에 의해 음향 재생의 지각 품질을 향상시키기 위한 장치 및 방법 | |
JP4767166B2 (ja) | ハウリング抑圧装置、プログラム、集積回路、およびハウリング抑圧方法 | |
JP2011024163A (ja) | エコー抑圧方法およびその装置 | |
JP4215015B2 (ja) | ハウリングキャンセラ及びこれを備えた拡声装置 | |
US8477956B2 (en) | Howling suppression device, howling suppression method, program, and integrated circuit | |
US9628923B2 (en) | Feedback suppression | |
JP4438650B2 (ja) | ハウリング抑制装置および拡声装置 | |
JP4297003B2 (ja) | 適応ハウリングキャンセラ | |
EP2890154B1 (en) | Hearing aid with feedback suppression | |
JP4591685B2 (ja) | ダブルトーク状態判定方法、エコーキャンセル方法、ダブルトーク状態判定装置、エコーキャンセル装置およびプログラム | |
WO2018229821A1 (ja) | 信号処理装置、遠隔会議装置、および信号処理方法 | |
JP4462080B2 (ja) | 拡声装置 | |
JP2004228621A (ja) | エコー抑圧装置 | |
JP2010226403A (ja) | ハウリングキャンセラ | |
JP4348924B2 (ja) | エコーキャンセラ装置及びそれに用いるエコーキャンセラ方法 | |
JP2010068213A (ja) | エコー消去装置 | |
JP4239993B2 (ja) | ハウリングキャンセラ | |
JP2006067127A (ja) | 残響除去方法及びその装置 | |
JP2006217257A (ja) | 拡声装置 | |
JP2010156742A (ja) | 信号処理装置および方法 | |
JP3628267B2 (ja) | 多チャネル反響消去方法、その装置、そのプログラム及びその記録媒体 | |
KR101607902B1 (ko) | 복합 하울링 제거 장치 | |
JP2012205161A (ja) | 音声通話装置 | |
WO2022009398A1 (ja) | 拡声装置、ハウリング抑圧装置及びハウリング抑圧方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090729 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090804 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091005 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20091005 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100126 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100208 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |