JP6088751B2 - 半導体メモリ - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、半導体メモリに関する。
近年、フラッシュメモリは、HDD、CD/DVDなどとともに、主要なストレージデバイスとして、様々な電子機器に用いられている。
例えば、データの入出力の高速化、動作の信頼性の向上、製造コストの低減などが、フラッシュメモリには求められている。
特表2009−528651号公報
半導体メモリの信頼性の向上を図る技術を提案する。
本実施形態の半導体メモリは、電流経路が直列接続され、iビット(iは2以上の整数
)のデータを書き込み可能な複数のメモリセルを含むメモリセルユニットと、前記メモリ
セルのゲートにそれぞれ接続された複数のワード線と、前記メモリセルユニットの一端に
接続されたソース線と、前記メモリセルユニットの他端に接続されたビット線と、前記メ
モリセルユニットの動作を制御する制御回路と、を具備し、複数のワード線のうち、k位
データ(k=i)の書き込み対象として選択された選択ワード線の選択セルに対する書き
込み時において、前記選択ワード線に対して前記ソース線側に隣接するワード線を第1非
選択ワード線、前記選択ワード線に対して前記ビット線側に隣接するワード線を第2非選
択ワード線とすると、前記制御回路は、前記第1非選択ワード線に接続された第1非選択
セルの読み出し結果に基づいて前記第1非選択ワード線に印加される第1非選択電圧の大
きさを補正し、前記第2非選択ワード線に接続された第2非選択セルの読み出し結果に基
づいて前記第2非選択ワード線に印加される第2非選択電圧の大きさを補正し、補正され
た前記第1非選択電圧および前記第2非選択電圧を前記第1非選択ワード線および前記第
2非選択ワード線それぞれ印加し、且つ、読み出し電圧を前記選択ワード線に印加して
、前記選択セルから(k−1)位データを読み出し、読み出された前記(k−1)位デー
タと書き込むべき前記k位データに基づいて、前記k位データを書き込む。
実施形態に係る半導体メモリの回路構成の一例を示すブロック図。 メモリセルアレイの内部構成の一例を示す等価回路図。 メモリセルアレイ近傍の回路の内部構成の一例を示す図。 データとメモリセルのしきい値との対応関係の一例を示す図。 半導体メモリの動作の一例を説明するための図。 実施形態の半導体メモリの動作例を示すフローチャート。 第1の実施形態の半導体メモリの動作例を説明するための波形図。 第2の実施形態の半導体メモリの動作例を説明するための波形図。 第3の実施形態の半導体メモリの動作例を説明するための波形図。 実施形態の半導体メモリの変形例を説明するための図。 実施形態の半導体メモリの変形例を説明するための図。 実施形態の半導体メモリの変形例を説明するための図。
[実施形態]
以下、図1乃至図11を参照しながら、実施形態に係る半導体メモリについて詳細に説明する。以下において、同一の機能及び構成を有する要素については、同一符号を付し、重複する説明は必要に応じて行う。
(1) 第1の実施形態
図1乃至図8を参照して、第1の実施形態の半導体メモリについて、説明する。
(a) 構成
図1乃至図8を用いて、本実施形態の半導体メモリの構成及び機能について、説明する。
図1は、本実施形態の半導体メモリの構成の主要部を示すブロック図である。本実施形態の半導体メモリは、例えば、不揮発性半導体メモリであって、より具体的な一例としては、フラッシュメモリである。
本実施形態のフラッシュメモリ100は、フラッシュメモリ100のチップの外部に設けられたメモリコントローラ120又はホストデバイス120などの外部装置から供給される信号を受信し、メモリコントローラ120又はホストデバイス120に対して信号を送信する。フラッシュメモリ100とメモリコントローラ101又はホストデバイス120との間において、制御信号(コマンド又はステータス)は制御信号入出力端子10Aを介して入出力され、データはデータ入出力端子10Bを介して入出力され、アドレス信号はアドレス入出力端子10Cを介して入出力される。本実施形態のフラッシュメモリ100とメモリコントローラ/ホストデバイス120とによって、メモリシステム200が、形成される。
本実施形態のフラッシュメモリ100は、データを記憶するためのメモリセルアレイ1を含んでいる。メモリセルアレイ1は、複数のメモリセルを有している。
図1に示されるフラッシュメモリが、例えば、NAND型フラッシュメモリである場合、メモリセルアレイ1は、複数のブロックを有する。このブロックBLKとは、消去の最小単位を示している。
ここで、図1に加えて、図2を用いて、図1のメモリセルアレイ1の内部構成について説明する。図2は、1つのブロックBLKの回路構成を示す等価回路図である。
NAND型フラッシュメモリにおいて、1つのブロックBLKは、x方向(第1の方向、ロウ方向)に並んだ複数のメモリセルユニット(以下では、NANDセルユニットともよぶ)MUから形成される。1つのブロックBLK内に、例えば、q個のメモリセルユニットMUが設けられている。
1つのメモリセルユニットMUは、複数(例えば、p個)のメモリセルMC1〜MCpから形成されるメモリセルストリングと、メモリセルストリングの一端に接続された第1のセレクトトランジスタSTS(以下、ソース側セレクトトランジスタとよぶ)と、メモリセルストリングの他端に接続された第2のセレクトトランジスタSTD(以下、ドレイン側セレクトトランジスタとよぶ)とを含んでいる。メモリセルストリングにおいて、メモリセルMC1〜MCpの電流経路が、y方向(第2の方向、カラム方向)に沿って直列接続されている。
メモリセルユニットMUの一端(ソース側)、より具体的には、ソース側セレクトトランジスタSTSの電流経路の一端には、ソース線SLが接続される。メモリセルユニットMUの他端(ドレイン側)、すなわち、ドレイン側セレクトトランジスタSTDの電流経路の一端に、ビット線BLが接続されている。
尚、1つのメモリセルユニットMUを構成するメモリセルの個数は、2個以上であればよく、例えば、16個、32個あるいは64個以上でもよい。以下では、メモリセルMC1〜MCpを区別しない場合には、メモリセルMCと表記する。
メモリセルMCは、電荷蓄積層(例えば、浮遊ゲート電極、又は、トラップ準位を含む絶縁膜)を有する電界効果トランジスタである。y方向に隣接する2つのメモリセルMCはソース/ドレインが接続されている。これによって、メモリセルMCの電流経路が直列接続され、メモリセルストリングが形成される。
ソース側セレクトトランジスタSTSのドレインは、メモリセルMC1のソースに接続される。ソース側セレクトトランジスタSTSのソースは、ソース線SLに接続される。ドレイン側セレクトトランジスタのソースは、メモリセルMCpのドレインに接続される。ドレイン側セレクトトランジスタSTDのドレインは、複数のビット線BL1〜BLqのうち一本のビット線に接続される。ビット線BL1〜BLqの本数は、ブロックBLK内のメモリセルユニットMUの個数と同じである。
ワード線WL1〜WLpはx方向に延在し、各ワード線WL1〜WLpはx方向に沿って配列された複数のメモリセルMCのゲートに共通に接続される。1つのメモリセルユニットMUにおいて、ワード線の本数は、1つのメモリセルストリングを構成するメモリセルの個数と、同じである。
ドレイン側セレクトゲート線SGDLはx方向に延び、x方向に沿って配列された複数のドレイン側セレクトトランジスタSTDのゲートに共通に接続される。ソース側セレクトゲート線SGSLはx方向に延び、x方向に沿って配列された複数のソース側セレクトトランジスタSTSのゲートに共通に接続される。
以下では、各ビット線BL1〜BLqを区別しない場合には、ビット線BLと表記し、各ワード線WL1〜WLpを区別しない場合には、ワード線WLと表記する。
ロウ制御回路2は、メモリセルアレイ1のロウを制御する。ロウ制御回路2は、メモリセルアレイ1内に設けられたワード線WL及びセレクトゲート線SGDL,SGSLに接続されている。ロウ制御回路2は、ロウデコーダ及びドライバを有し、アドレスバッファ9から転送されたアドレス信号に基づいて、ブロックBLK及びページPGを選択し、ワード線WL及びセレクトゲート線SGDL,SGSLの動作(電位)を制御する。
ソース線制御回路4は、メモリセルユニットMUに接続されたソース線SLの電位を制御する。ウェル制御回路5は、メモリセルアレイ1内のウェル領域の電位を制御する。
電位生成回路6は、データの書き込み(プログラム)時、データの読み出し時及び消去時に、各ワード線WLに印加される書き込み電圧、読み出し電圧(判定電圧)、非選択電圧(書き込みパス電圧及び読み出しパス電圧)を生成する。電位生成回路6は、例えば、セレクトゲート線SGDL,SGSLに印加される電位も生成する。電位生成回路6によって生成された電位は、ロウ制御回路2に入力され、選択ワード線及び非選択ワード線、セレクトゲート線にそれぞれ印加される。電位生成回路6は、ソース線SLに印加される電位及びウェル領域に印加される電位を生成する。電位生成回路6は、ソース線制御回路5及びウェル制御回路6に、生成した電位を転送する。
データ入出力バッファ7は、データの入出力のインターフェイスとなる。データ入出力バッファ7は、データ入出力端子10Bを介して入力された外部からのデータを、一時的に保持し、所定のタイミングで、保持しているデータをメモリセルアレイ1へ出力する。データ入出力バッファ7は、メモリセルアレイ1から出力されたデータを一時的に保持し、所定のタイミングで、保持しているデータをデータ入出力端子10Bへ出力する。
アドレスバッファ9は、アドレス信号端子10Cを介して入力されたアドレス信号を、一時的に保持する。外部からのアドレス信号は、物理アドレスを示し、物理ロウアドレス及び物理カラムアドレスを含んでいる。
内部制御回路(ステートマシン又はシーケンサともよばれる)8は、フラッシュメモリ全体の動作を管理する。内部制御回路8は、制御信号入出力端子10Aから入力された制御信号(コマンド)を受信する。この制御信号は、例えば、メモリコントローラ120やホストデバイス120から出力される。例えば、内部制御回路8は、コマンドインターフェイスを含んでいる。例えば、内部制御回路8は、フラッシュメモリ100の内部の動作状況を示す制御信号(ステータス)を、制御信号入出力端子10Aを介して、メモリコントローラ120又はホストデバイス120へ、送信する。これによって、フラッシュメモリ100の動作状況が、フラッシュメモリ100の外部のメモリコントローラ120又はホストデバイス120に通知される。
カラム制御回路3は、メモリセルアレイ1のカラムを制御する。カラム制御回路3は、センスアンプ回路30、データラッチ回路31及びカラムデコーダ35を含んでいる。
センスアンプ回路30は、メモリセルアレイ1内に設けられたビット線BLに接続されている。センスアンプ回路30は、データの読み出し時(メモリセルアレイ1からのデータの出力時)、ビット線BLの電位変動を検知及び増幅し、メモリセルMCが記憶しているデータを判別する。センスアンプ回路30は、データの書き込み時(メモリセルアレイ1に対するデータの入力時)、ビット線BLを充電又は放電させる。
データラッチ回路31は、メモリセルアレイ1内から読み出されたデータ及びメモリセルアレイ1内に書き込むデータを、一時的に記憶する。
カラムデコーダ35は、メモリセルアレイ1のカラムに対して設定された制御単位の選択及び活性化を行う。
図3は、メモリセルアレイ1内のビット線、センスアンプ回路30内のセンスユニット及びデータラッチ回路31内のラッチユニットの接続関係を説明するための模式図である。
図3に示されるように、センスアンプ回路30は、複数のセンスアンプユニット301を含んでいる。1つのセンスアンプユニット301は、例えば、1本のビット線BLに接続される。センスアンプユニット301は、データの書き込み時、センスアンプ回路30及び内部制御回路8の制御によって、所定のビット線BLを充電及び放電させる。センスアンプユニット301は、データの読み出し時、所定のビット線BLの電位変動を増幅及び検知する。センスアンプユニット301は、ラッチ(バッファ)としての機能を有していてもよい。
尚、ビット線BLのセンス方式に応じて、1つのセンスアンプユニット301は、互いに隣接する偶数ビット線と奇数ビット線とで共有されてもよい。センスアンプユニット301が2つのビット線で共有される場合、センスアンプユニット301を共有する偶数及び奇数ビット線は、動作に応じて異なるタイミングで、センスアンプユニット301に接続される。
データラッチ回路31は、複数のラッチユニット311を含んでいる。1つのラッチユニット311は、センスアンプユニット301(センスアンプ回路30)を経由して、1本のビット線BLに接続される。ラッチユニット311は、メモリセルに書き込むデータ、メモリセルから読み出されたデータ及びメモリセルに対する動作を示す設定情報(フラグ)などを、一時的に保持する。ラッチユニット311は、例えば、センスアンプユニット301からの信号又は外部からの信号を増幅する機能を有する。
ラッチユニット311は、複数のラッチを含んでいる。ラッチユニット302は、例えば、メモリセルが2ビットのデータを記憶する場合、下位の1ビットのデータを保持する下位データラッチ90と上位の1ビットのデータを保持する上位データラッチ91とを含んでいる。例えば、ラッチユニット311は、キャッシュ読み出し用のラッチ92、動作モードを示すフラグ又はベリファイの結果又はフェイルビットの判定結果を保持するラッチ93などをさらに含んでいてもよい。
例えば、8本のビット線(8個のメモリセルユニット)BL1〜BL8、及び、それらのビット線BL1〜BL8に対応する8個のセンスユニット301及び8個のラッチユニット311が、1つの制御単位CUを形成する。以下では、8本のビット線及び8個のセンスユニット及び8個のラッチユニットによって形成される制御単位のことを、カラムユニットCUとよぶ。この場合、1ページのデータにおける1つのカラムユニットCUは、8ビット(1バイト)のデータに対応する。但し、1つのカラムユニット(COLともよぶ)CUに含まれるビット線BLの本数、センスユニット301の個数、及び、ラッチユニット311の個数は、8つに限定されない。
各カラムユニットCUは、カラムユニットCUの選択スイッチとしての電界効果トランジスタ319を介して、カラムデコーダ35及びデータバスに接続されている。以下では、各カラムユニットCUの選択及び活性化に用いられる選択スイッチ319のことを、カラム選択スイッチ319ともよぶ。
各メモリセルMCは、トランジスタのしきい値電圧の大きさ(しきい値電圧の分布)とデータとが対応づけられることによって、外部からのデータを記憶する。
各メモリセルMCは、2値(1ビット)、又は、3値(2ビット)以上のデータを記憶する。例えば、2値のデータを記憶するメモリセルMCは、2値メモリ(又はSLC)とよばれ、3値(2ビット)以上のデータを記憶するメモリセルMCは、多値メモリ(又はMLC)とよばれる。このように、メモリセルMCは、i値(iは2以上の整数)のデータを書き込むことができる。
データは、同一のワード線WLに接続されたメモリセルMCに対して、一括して書き込まれる、又は、読み出される。データの書き込み/読み出しの制御単位は、ページPGとよばれる。
多値メモリのデータは、下位ビット毎又は上位ビット毎に書き込まれ、また読み出される。したがって、メモリセルMCが2ビットデータを保持している場合には、1本のワード線WLあたり、2つのページPGが割り当てられていることになる。以下では、下位ビットについて一括して書き込み又は読み出されるページは、下位ページとよび、上位ビットについて一括して書き込み又は読み出されるページは、上位ページとよぶ。
多値メモリに対するデータの書き込み時において、隣接するワード線間及び隣接するメモリセル間の相互干渉(例えば、隣接干渉効果)を抑制するために、メモリセルのしきい値電圧とデータとの割り付け、ページの書き込み順序などを工夫した書き込み方法が、用いられている。例えば、フラッシュメモリの書き込み方法の1つとして、LM(Lower at Middle)モードがある。
図4及び図5を用いて、本実施形態のフラッシュメモリに用いられるLMモードについて説明する。
図4は、4値データとメモリセルに設定される複数のしきい値電圧の分布との対応関係の一例を示す図である。
図4に示されるように、1ビット(“1”又は“0”)の下位データ(下位ビット)は、2つのしきい値分布に割り付けられている。
“1”の下位データは、消去状態(“E”レベル)に対応するしきい値分布に割り付けられている。“1”の下位データは、メモリセルMCの初期状態(書き込み前の状態)を示している。例えば、消去状態のメモリセルMCは、負のしきい値電圧を有している。
そして、メモリセルMCにデータが書き込まれた場合、メモリセルMCのしきい値は、消去状態から“0”データが割り付けられたしきい値分布に、シフトされる。以下では、メモリセルMCのしきい値電圧が“0”データに対応するしきい値電圧になっている状態(しきい値分布内に存在する状態)のことを、LM状態とよぶ。
1ビット(“1”又は“0”)の上位データ(上位ビット)は、下位データが書き込まれたメモリセルMCのしきい値をシフトさせることによって、メモリセルMCに書き込まれる。
メモリセルMCに上位データ及び下位データが書き込まれた場合、2ビット(“11”、“01”、“00”、“10”)の下位データ及び上位データは、4つのしきい値分布にそれぞれ割り付けられている。
“1”の下位データのメモリセルMCに対して“1”の上位データが書き込まれる場合、消去状態(“E”レベル)のメモリセルMCのしきい値分布に対して、“11”の上位/下位データが割り付けられる。
“1”の下位データのメモリセルMCに対して“0”の上位データが書き込まれる場合、消去状態のメモリセルMCのしきい値電圧が、“01”の上位/下位データが割り付けられた“A”レベルのしきい値分布に、シフトされる。
“0”の下位データのメモリセルMCに対して“0”の上位データが書き込まれる場合、LM状態のメモリセルMCのしきい値電圧が、“00”の上位/下位データが割り付けられた“B”レベルのしきい値分布に、シフトされる。
“0”の下位データのメモリセルMCに対して“1”の上位データが書き込まれる場合、LM状態のメモリセルMCのしきい値電圧が、“10”の上位/下位データが割り付けられた“C”レベルのしきい値分布に、シフトされる。
尚、LM状態のしきい値分布は、“01”が割り付けられているしきい値分布と“00”が割り付けられているしきい値分布との間に設定されている。LM状態のしきい値分布は、“01”が割り付けられているしきい値分布の範囲、及び、“00”が割り付けられているしきい値分布の範囲よりも広い粗書き状態であると言える。
このように、2ビットのデータを記憶可能なメモリセルMCに対して1ビットのデータを記憶させる場合、メモリセルMCは、1ビットのデータを下位データとして、記憶する。2ビットのデータを記憶可能なメモリセルMCに2ビットのデータを記憶させる場合、下位データがメモリセルMCに書き込まれた後に、上位データがメモリセルMCに書き込むことができる。
メモリセルMCのしきい値状態は、各しきい値分布間に設定された判定電圧V,V,Vを用いて、判定(読み出し)される。例えば、判定電圧VがメモリセルMCのゲートに印加された場合、“E”レベルのメモリセルMCは、オンし、“A”、“B”及び“C”レベルのメモリセルMCは、オフする。これによって、“E”レベルのメモリセルMCが、判別できる。判定電圧VがメモリセルMCのゲートに印加された場合、“E”及び“A”レベルのメモリセルMCはオンし、“B”及び“C”レベルのメモリセルMCはオフする。2つの判定電圧V,Vによって、電圧Vの印加時にオンし、且つ、電圧Vの印加時にオフしたメモリセルMCが、“A”レベルのメモリセルMCであることが、判定できる。これと同様に、判定電圧Vと判定電圧Vとを用いて、“B”レベルのメモリセルMCを判別できる。判定電圧VによってオンしなかったメモリセルMCは、“C”レベルのメモリセルMCである。
メモリセルMCのしきい値状態が、消去状態であるかLM状態であるかを判定する場合には、判定電圧(以下では、LM読み出し電圧ともよぶ)VLMが用いられる。例えば、LM状態の判定のための判定電圧VLMの値は、“B”レベルの判定のための判定電圧V以下の値に設定されている。
例えば、各しきい値分布の下限値に、書き込みベリファイ時に所定のデータが書き込まれたか否かを判定するためのベリファイ電圧が、設定されている。例えば、図4の(a)及び(b)に示すように、4つのしきい値分布のそれぞれに対して、ベリファイ電圧VLMV,VAV,VBV,VCVがそれぞれ設けられている。
例えば、フラッシュメモリの外部に対するデータの読み出し時において、メモリセルMCに記憶されているデータが、下位データのみであるか、下位及び上位データの両方であるかは、LMモードを示すフラグを用いて、判別することができる。
図5は、LMモードにおける各ページに対する下位及び上位データの書き込み順序の一例を説明するための図である。
図5において、複数のワード線WLのうち、ワード線WLnに割り付けられたページが下位データの書き込み対象のページとして選択され、この選択ワード線WLnに接続されたメモリセルMCに下位データが書き込まれる(書き込み順序<1>)。次に、ワード線WLnに対してソース線側(メモリセルユニットのソース側)に隣接するワード線WL(n−1)のページが、書き込み対象として選択される。例えば、ワード線WL(n−1)に接続されたメモリセルMCは下位データが書き込み済みであり、ワード線WL(n−1)に接続されたメモリセルMCに、上位データが書き込まれる(書き込み順序<2>)。
次に、ワード線WLnが選択されずに、ワード線WLnに対してビット線側(メモリセルユニットのドレイン側)に隣接するワード線WL(n+1)のページが、書き込み対象のページとして選択され、ワード線WL(n+1)に接続されたメモリセルMCに下位データが書き込まれる(書き込み順序<3>)。
ワード線WL(n+1)が下位データの書き込みのために選択された後、ワード線WLnが選択され、ワード線WLnに接続されたメモリセルMCに、上位データが書き込まれる(書き込み順序<4>)。このように、ワード線WLnに対応するページに下位データ及び上位データが、非連続な順序で書き込まれる。
ワード線WLnに割り付けられた2つのページに対する下位及び上位データの書き込み後において、ワード線WL(n+2)に接続されたメモリセルMCに下位データが書き込まれ(書き込み順序<5>)、ワード線WL(n+1)に接続されたメモリセルMCに、上位データが書き込まれる(書き込み順序<6>)。
外部からのコマンドに基づくフラッシュメモリのデータの読み出しにおいて、各ワード線のページの読み出しは、下位及び上位データの書き込みと実質的に同じ順序で、ワード線(ページ)が順次選択される。
LMモードにおけるデータの書き込みにおいて、図5に示される順序(アドレス)で、各ワード線に接続されるメモリセルMCに多値データがそれぞれ書き込まれることによって、隣接するメモリセルMC間の隣接干渉効果が抑制される。
以下では、ワード線WLnを選択ワード線として扱い、選択ワード線WLnのソース線側に隣接する非選択ワード線WL(n−1)を、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)と表記し、選択ワード線WLnのビット線側に隣接する非選択ワード線WL(n+1)を、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)と表記する。隣接ワード線に接続されたメモリセル(非選択セル)MCのことを、隣接セルとよぶ。
上位データの書き込みシーケンスにおいて、上位ページに書き込まれる外部からのデータが、データラッチ311内にロードされ、上位データの書き込み対象として選択されたワード線WLnの下位ページに記憶された下位データが、データラッチ311内にロードされる(読み出される)。
ロードされた上位データと下位データとの演算結果に基づいて、選択ワード線WLnに接続されたメモリセルMCのしきい値電圧を、どのしきい値分布内にシフトさせるか、決定される。
以下では、上位データの書き込み時において、フラッシュメモリの内部で下位データをロードする動作のことを、下位データ読み出し、又は、LM読み出しとよぶ。下位データのみを記憶しているメモリセルに対する下位データ読み出しには、判定電圧VLMが用いられる。
本実施形態において、上位データの書き込みシーケンスにおける下位データのロードの前に、選択ワード線WLnに隣接するワード線(隣接ワード線)に割り付けられたページのデータが、あらかじめ読み出される。以下では、上位データの書き込みシーケンスにおける下位データのロードの前に、隣接ワード線に割り付けられたページ(隣接ワード線に接続されたメモリセル)のデータをあらかじめ読み出す(先読みする)動作のことを、事前読み出し又はLM DLA(Direct Look Ahead)とよぶ。
第1の実施形態のフラッシュメモリ100は、内部制御回路8の制御によって、上位データの書き込みシーケンスにおいて、図6及び図7に示されるように、上位データの書き込み対象の選択ワード線WLnに対する下位データの読み出し前に、選択ワード線WLnのソース線側に隣接するワード線WL(n−1)に対する事前読み出しを、実行する。
選択ワード線WLnのページに対する上位データの書き込み時、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に上位データが書き込まれている場合を想定する。尚、選択ワード線WLnのメモリセルMCに対する上位データの書き込み時、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)のメモリセルMC内に上位データが書き込まれず、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)のメモリセルMCに下位データのみが書き込まれる場合もある。
ここで、本実施形態において、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)のページ(メモリセル)に対する事前読み出しは、判定電圧V,V,Vを用いて実行される。ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に対する事前読み出しに用いられる読み出し電圧(事前読み出し電圧)VDR_Sは、各判定電圧V,V,Vの電圧値を含む階段状の電圧パルスである。
これによって、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に接続された各メモリセルMCのデータの書き込み状態(しきい値電圧の状態)が判別される。
事前読み出しの結果に基づいて、選択セルの下位データの読み出し時にソース線側隣接ワード線WL(n−1)に印加される読み出しパス電圧(非選択電圧)に関して、メモリセル間の相互干渉を考慮した補正値が、制御回路8によって計算、あらかじめのシミュレーション結果、又は、ダイソートテストによる結果に基づいて設定される。この補正値は、不揮発性半導体メモリの管理領域内、又は、コントローラ120内、又は、ホストデバイス120内に記憶することができる。その補正値が、選択セルの下位データの読み出し時にソース線側隣接ワード線WL(n−1)に印加される読み出しパス電圧に、反映される。
そして、上位データの書き込みシーケンスにおける選択ワード線WLnのページから下位データをロードする際に、内部制御回路8の制御によって、事前読み出しの結果に基づいて補正された読み出しパス電圧(以下では、補正読み出しパス電圧とよぶ)VCR_Sが、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に、印加される。
本実施形態において、上述のラッチユニット311内に、事前読み出し又はLM読み出しのための1以上のラッチが、追加されてもよい。または、事前読み出し又はLM読み出しによって内部読み出されたデータは、ラッチユニット311内の既存のラッチに格納されてもよい。
本実施形態のフラッシュメモリ100は、隣接ワード線に補正読み出しパス電圧が印加された状態で、内部制御回路8の制御によって、選択ワード線に接続されたメモリセルMCに対する下位データの読み出しを実行する。以下では、隣接ワード線に補正読み出しパス電圧が印加された状態で、選択ワード線に接続されたメモリセルMCに対する下位データの読み出しが実行されることを、補正読み出しとも呼ぶ。
例えば、図5を用いて説明したように、選択ワード線WLnのメモリセルMCに対する上位データの書き込み時、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)のメモリセルMCに対して下位及び上位データが書き込まれているため、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)の複数のメモリセルMCにおいて、各メモリセルMCのしきい値状態(しきい値電圧)は、4つのしきい値状態(しきい値分布)のうちいずれか1つになっている。
そのため、図7に示されるように、選択ワード線WLnのメモリセルMCに対するLM読み出し(下位データの読み出し)時において、内部制御回路8によりソース線側隣接ワード線WL(n−1)に、4つの電圧値VDE,VDA,VDB,VDCを含む電圧パルスが、補正読み出しパス電圧VCR_Sとして、印加される。以下では、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に印加される補正読み出しパス電圧VCR_Sのことを、ソース線側読み出しパス電圧VCR_Sともよぶ。
補正読み出しパス電圧VCR_Sの各電圧値VDE,VDA,VDB,VDCは、読み出し非選択電圧(読み出しパス電圧)Vreadに対して各レベルに対応した補正値を引いた値又は加算した値に相当する。
補正読み出しパス電圧VCR_Sの電圧値VDEは、“E”レベルのメモリセルMCに対する補正値を含み、例えば、補正されない読み出しパス電圧Vreadの電圧値より小さい。補正読み出しパス電圧VCR_Sの電圧値VDAは、“A”レベルのメモリセルMCに対する補正値を含み、例えば、読み出しパス電圧Vreadの電圧値より小さい。例えば、補正読み出しパス電圧VCR_Sの電圧値VDBは、“B”レベルのメモリセルMCに対する補正値を含み、例えば、読み出しパス電圧Vreadの電圧値より大きい。例えば、補正読み出しパス電圧VCR_Sの電圧値VDCは、“C”レベルのメモリセルMCに対する補正値を含み、例えば、読み出しパス電圧Vreadの電圧値より大きい。電圧値VDE,VDA,VDB,VDCの一つが、読み出しパス電圧Vreadと同じ大きさになる場合もある。
補正読み出しパス電圧VCR_Sの各電圧値VDE,VDA,VDB,VDCと読み出しパス電圧Vreadとの大小関係は、ここで例示した関係に限定されない。但し、各電圧値VDE,VDA,VDB,VDCの大小関係は、VDE<VDA<VDB<VDCである。または、電圧値VDAと電圧値VDBの印加順序が入れ替わり、各電圧値の大小関係において、VDE<VDB<VDA<VDCの関係になる場合がある。これは、“E”レベルから“A”レベルへのしきい値分布の移動量及びLM状態から“C”レベルへのしきい値分布の移動量が、LM状態から“B”レベルへのしきい値分布の移動量よりも大きい場合があるからである。なお、しきい値分布の移動量が最も少ないのは、“E(1)”レベルから“E(11)”レベルである。各電圧値がVDE<VDB<VDA<VDCの関係の場合、読み出し順序(電圧値が変化する順序)を、図7の例から変更することもできる。例えば、電圧値VDE、電圧値VDB、電圧値VDA、最後に、電圧値VDCの順序に設定することが可能である。
ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に接続されるメモリセルMCが、記憶する下位/上位データに応じて、4つのレベルのうち1つ又は2つのレベルを含まない場合がある。この場合、3つ又は2つの電圧値を含む電圧パルスが、ソース線側読み出しパス電圧VCR_Sとして用いられてもよい。また、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に接続される全てのメモリセルMCのしきい値電圧が、1つのレベルである場合、ソース線側読み出しパス電圧VCR_Sは、一定の電圧値を有する電圧パルスとなってもよい。
例えば、事前読み出しの結果、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に接続された複数のメモリセルMCが、“E”レベル及び“B”レベルのメモリセルMCを含まないと判定された場合、補正読み出しパス電圧は、電圧値VDAと電圧値VDCとの2段階に変化する電圧パルスでもよい。
フラッシュメモリのLMモードにおいて、上位データを書き込む前における選択ワード線のメモリセルに対する下位データの読み出しは、ソース線側隣接ワード線のメモリセルのしきい値状態(データ保持状態)の影響を受ける可能性がある。
例えば、互いに隣接する複数のメモリセルにおいて、データの書き込みによってあるメモリセルのしきい値電圧が上昇すると、それに隣接するメモリセルのしきい値電圧が、隣接干渉効果に起因して、本来の大きさより上昇又は低下した状態で検知される場合がある。
補正されない一定の電圧値の読み出し電圧Vreadが隣接ワード線に印加された状態で、選択ワード線WLnの下位データがロード(LM読み出し)された場合において、隣接ワード線のメモリセルのしきい値電圧の影響に起因して、“1”のデータが“0”のデータと誤判定(誤読み出し)される可能性がある。この誤判定された下位データに基づいてメモリセルに上位データが書き込まれた場合、例えば、“01”と書き込まれるべきデータが、“00”としてメモリセルに書き込まれたり、“11”と書き込まれるべきデータが、“10”と書き込まれたりする。
このような隣接セルの影響を受けたメモリセルの下位データの誤判定が原因で、メモリセルアレイ100内の不良ビットが増加する可能性がある。
隣接干渉効果の影響は、メモリセルの微細化に伴って増大する傾向がある。メモリセルの微細化の結果として、隣接干渉効果に起因したデータの誤判定が、増加し、メモリセルアレイ内の不良ビットの増加が顕著になる可能性がある。
本実施形態のフラッシュメモリ100は、内部制御回路8の制御によって、選択ワード線WLnに対する上位データの書き込みシーケンスにおいて、選択ワード線WLnに接続されたメモリセル(選択セル)MCに対する下位データの読み出し(LM読み出し)を実行する前に、選択ワード線WLnに隣接する非選択ワード線WL(n−1)に割り付けられたページのデータを読み出し、隣接ワード線WL(n−1)に接続されたメモリセル(隣接セル)のしきい値状態を判別する。
そして、本実施形態のフラッシュメモリ100は、上位データの書き込みのための選択セルMCに対する下位データの読み出し時に、隣接セルのデータの読み出し結果に基づいた補正読み出しパス電圧VCR_Sを、隣接ワード線WL(n−1)に印加する。
補正読み出しパス電圧VCR_Sが隣接ワード線WL(n−1)に印加されることによって、隣接ワード線WL(n−1)に接続されたメモリセルMCの見かけ上のしきい値電圧の上昇分がキャンセルされる。尚、補正読み出しパス電圧VCR_Sの各電圧値VDE,VDA,VDB,VDCは、補正値によって、隣接セルの見かけ上のしきい値上昇分をキャンセルする程度に調整されている。
このように補正読み出しパス電圧VCR_Sが隣接ワード線WL(n−1)に印加された状態で、選択ワード線WLnに接続されたメモリセルMCに対する下位データの読み出しが実行されることによって、本実施形態のフラッシュメモリ100は、上位データを書き込むべき選択セルMCにおける下位データの誤判定を、低減できる。下位データの誤判定を低減できる結果として、本実施形態のフラッシュメモリ100は、下位/上位データの誤書き込みを抑制できる。
したがって、第1の実施形態の半導体メモリは、メモリの信頼性を向上できる。
(b) 動作
図6及び図7を参照して、第1の実施形態のフラッシュメモリの動作(制御方法/データの書き込み方法)について、説明する。尚、以下では、図6及び図7に加えて、図1乃至図5も適宜用いて、本実施形態のフラッシュメモリの動作について説明する。
ここでは、説明の明確化のため、選択ワード線としてのワード線WLnに着目して、本実施形態のフラッシュメモリの動作について、説明する。
例えば、図1のフラッシュメモリ100において、メモリコントローラ120又はホストデバイス120からの制御信号(コマンド)が、制御信号入出力端子10Aを介して、フラッシュメモリ100の内部に、入力される。メモリコントローラ120又はホストデバイス120からアドレス信号が、アドレス入出力端子10Cを介して、フラッシュメモリ100の内部に入力される。
メモリコントローラ120又はホストデバイス120が、フラッシュメモリ100に対してデータの書き込みを指示している場合、データ入出力端子10Bを介して、書き込むべきデータが、フラッシュメモリ100の内部に、入力される。
外部からのアドレス信号は、アドレスバッファ9に入力される。尚、入力されたコマンドに基づいて、フラッシュメモリ100の内部制御回路8が、アドレス信号を生成する場合もある。
アドレス信号は、アドレスバッファ9から、ロウ制御回路2、カラム制御回路3及び内部制御回路8に、それぞれ出力される。
内部制御回路8は、コマンド及びアドレス信号に基づいて、要求された動作を実行するために、フラッシュメモリ内部の各回路を駆動する。ロウ制御回路2は、アドレス信号に基づいたブロック及びページ(ワード線)を駆動するための準備を行う。また、電位生成回路6は、ワード線WL、セレクトゲート線SGL、ソース線SL及びウェル領域に印加する電位の生成を開始する。
下位データの書き込み時、書き込むべきデータ(“1”又は“0”)が、図4に示されるデータラッチのうち、下位データラッチ90に格納される。下位データラッチ90に格納されたデータに応じて、センスユニット301は、ビット線BLを充電又は放電させる。
図6に示されるように、アドレス信号が示すページに対応するワード線WLnに、下位データが書き込まれる(ステップST0)。下位データの書き込み対象として選択されたワード線WLnのページに書き込むべき下位データ(“0”又は“1”)が、外部からデータラッチ回路31内のラッチユニット311の下位データラッチ90に転送(ロード)される。
選択ワード線WLnに接続されたメモリセルMCに、“0”データが書き込まれる場合、すなわち、メモリセルのしきい値電圧を消去状態から“0”データに対応するしきい値電圧(LM状態)にシフトさせる場合、選択ワード線WLnに、20V程度の書き込み電圧(プログラム電圧)Vpgmが印加される。選択ワード線WLnに印加された書き込み電圧VpgmとメモリセルMCのチャネル領域との間の電位差によって、メモリセルMCの電荷蓄積層に電子が注入される。“0”データが書き込まれるメモリセルMCが接続されたビット線BLは、例えば、接地電圧(0V)になっている。例えば、図4に示されるように、メモリセルMCのしきい値電圧が、消去状態から書き込むべきデータに対応するしきい値分布内にシフトするまで、周知の書き込み方法を用いた書き込み電圧の印加とベリファイとが繰り返し実行される。
選択ワード線WLnに接続されたメモリセルMCに、“1”データを書き込む場合(消去状態を維持する場合)、そのメモリセルMCのチャネル領域の電位が、充電状態のビット線BLから転送された電位(例えば、3V〜5V程度)によって、書き込み電圧Vpgmの印加時にブーストアップされ、選択ワード線WLnとチャネル領域との間の電位差が小さくされる。これによって、選択ワード線WLnに接続されたメモリセルMCの電荷蓄積層に対する電子の注入が防止される。
また、選択ワード線以外の非選択ワード線に対して、書き込み電圧より小さい非選択電圧(書き込みパス電圧)Vpassが印加される。これによって、非選択ワード線に接続されたメモリセルMCに対するデータの書き込み(電荷蓄積層に対する電子の注入)は、防がれる。尚、書き込みパス電圧Vpassは、非選択のメモリセルMCの電荷蓄積層に対する電荷の注入が生じない大きさに設定されている。
選択セルMCに対するデータの書き込み時、ソース線側のセレクトトランジスタSTSは、オフされ、ビット線側のセレクトトランジスタSTDのゲート(セレクトゲート線)に、トランジスタのオン電圧(しきい値電圧以上の電圧)が印加されている。
LMモードのデータの書き込みにおいて、図5に示される順序に基づいて、ワード線WLnの下位データの書き込みの次に、ワード線WLnのソース線側に隣接するワード線WL(n−1)のメモリセルMCに、上位データが書き込まれる。ワード線WL(n−1)の上位ページに対するデータの書き込み後、ワード線WLnのビット線側に隣接するワード線WL(n+1)のメモリセルMCに、下位データが書き込まれる。
ソース側及びビット線側隣接ワード線WL(n−1),WL(n+1)にそれぞれデータが書き込まれた後、ワード線WL(n−1),WL(n+1)間のワード線WLnのページが選択され、ワード線WLnに接続されたメモリセルMCに対する上位データの書き込みシーケンスが実行される。
図6に示されるように、上位データの書き込み対象として選択されたワード線WLnのページに書き込むべき上位データ(“0”又は“1”)が、外部からデータラッチ回路31内のラッチユニット311の上位データラッチ91に転送(ロード)される(ステップST1)。
ワード線WLnに接続されたメモリセルMCに対する上位データの書き込みシーケンスにおいて、選択ワード線WLnのページに対する上位データが、選択ワード線WLnに接続されたメモリセルMCからロードされた下位データと演算され、選択ワード線WLnのメモリセルMCに書き込まれるべきデータ(シフトすべきしきい値状態)が、決定される。
図5に示されるように、ソース線側のビット線側に向かってデータの書き込みが進行するため、ワード線WLnの上位ページにデータが書き込まれる前に、ソース線側ワード線WL(n−1)の下位/上位ページにデータが書き込まれている。
ワード線WLnの上位ページの書き込み時において、ワード線WLnに接続されたメモリセルMCは、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に接続されたメモリセルMCのしきい値電圧の影響を受ける。それゆえ、ワード線WLnに接続されたメモリセルMCからの下位データのロード時、下位データの誤判定が生じる可能性がある。
図6及び図7に示されるように、本実施形態において、選択ワード線WLnのページから下位データを内部読み出しする前に、内部制御回路8の制御によって、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に接続されたメモリセルMCに対するデータの内部読み出し(事前読み出し/LM DLA)が実行される(ステップST2)。
上位データに対して設定された判定電圧に対応する電圧値V,V,Vを含む事前読み出し電圧VDR_Sを用いて、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に接続された複数のメモリセルMCが、どのデータを記憶しているか(どのしきい値状態であるか)判別される。
ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に対する事前読み出し電圧VDR_Sが、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に、印加されることによって、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に接続された複数のメモリセルMCに関して、上位データを記憶しているメモリセルMCのしきい値電圧が、“E”、“A”、“B”及び“C”レベルのうちどのしきい値分布に存在しているか、判定される。
図7に示されるように、隣接ワード線WL(n−1)に接続された非選択セルMCに対する事前読み出し時において、選択ワード線WLn及び隣接ワード線WL(n−1)を除く非選択ワード線otherWLに、補正されない一定の電圧値の読み出し非選択電圧(読み出しパス電圧)Vreadが、印加されている。
ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に接続されたメモリセルMCに対する事前読み出しの結果(メモリセルMCが記憶しているデータ)が、例えば、ラッチユニット311のラッチに、格納される。
ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に対する事前読み出しの結果に基づいて、内部制御回路8は、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)の補正読み出しパス電圧VCR_Sに設定される補正値を決定する。
選択ワード線WLnの下位ページに対するデータの読み出し時(LM読み出し)が、内部制御回路8の制御によって、実行される(ステップST3)。
LM読み出し時において、選択ワード線WLnに、LM読み出し電圧VLMが印加される。LM読み出し電圧VLMの印加によって、下位データを記憶している選択セルMCがオンするか否かに応じて、プリチャージされたビット線BLの充電状態(“H”レベル)が維持される、又は、放電状態(“L”レベル)に変化する。ビット線BLの電位の変化に基づいて、選択セルMCが記憶する下位データ(しきい値電圧の状態)が、データラッチ回路31内のラッチユニット311の下位データラッチ90内に、格納される。
LM読み出し時、ラッチユニット311には、選択ワード線WLnのメモリセルMCに記憶すべき上位データ、選択ワード線WLnの選択セルMCから読み出された下位データが格納されている。例えば、選択ワード線の選択セルに対する下位/上位データは、ラッチユニット311内の下位/上位データラッチ90,91内に格納される。尚、LM読み出しによって選択セルMCから読み出された下位データは、LM読み出し用に設けられたラッチに格納されてもよい。
また、LM読み出し時、隣接ワード線WL(n−1)の隣接セルMCから事前読み出しされた上位/下位データが、ラッチユニット311内に格納されていてもよい。例えば、隣接セルMCから事前読み出しされた上位/下位データは、フラグ/ベリファイ結果の保持用又は事前読み出し用のラッチ92,93に格納される。
本実施形態において、LM読み出し時における選択ワード線WLnにLM読み出し電圧VLMが印加されている期間において、事前読み出しの結果に基づいて、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に、補正読み出しパス電圧VCR_Sが印加されている。
すなわち、補正読み出しパス電圧VCR_Sがソース線側隣接ワード線WL(n−1)に印加された状態で、選択セルMCに対するLM読み出しが実行され、選択ワード線WLnの選択セルMCのしきい値状態(消去状態又はLM状態)が判定される。
ソース線側隣接ワード線WL(n−1)以外の非選択ワード線other WLに、読み出しパス電圧Vreadが、印加されている。LM読み出し時において、隣接ワード線以外の非選択ワード線other WLに印加される読み出しパス電圧Vreadは、非選択ワード線other WLに接続されたメモリセル(非選択セル)のしきい値電圧の状態を考慮した補正値を、含まない。
補正読み出しパス電圧VCR_Sの電圧値VDE,VDA,VDB,VDCの各印加期間において、選択ワード線WLnに接続された選択セルMCのしきい値電圧が判別される。なお、制御回路8は、ラッチユニット311に記憶された事前読み出し結果から、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に補正読み出しパス電圧VCR_Sとしての電圧値VDE,VDA,VDB,VDCを印加する。
但し、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)のメモリセルMCのしきい値状態に応じて、各選択セルMCに対するLM読み出しが、選択的に実行されてもよい。
例えば、補正読み出しパス電圧VCR_Sの電圧値VDEの期間において、“E”レベルのメモリセルMCに隣接する選択セルMCの下位データが読み出され、“E”レベルのメモリセルMCに隣接する選択セルMC以外の下位データの読み出しは停止されている。補正読み出しパス電圧VCR_Sの電圧値VDAの印加期間において、“A”レベルのメモリセルMCに隣接する選択セルMCの下位データが読み出され、“A”レベルのメモリセルMCに隣接する選択セルMC以外の下位データの読み出しは、停止されている。
これと同様に、補正読み出しパス電圧VCR_Sの電圧値VDB,VDCの印加期間において、“B”又は“C”レベルのメモリセルMCに隣接する選択セルMCの下位データが読み出され、“B”又は“C”レベルのメモリセルMCに隣接する選択セルMC以外の下位データの読み出しは、停止されている。
事前読み出しの結果に基づいて、しきい値電圧の上昇分(又は低下分)が考慮された電圧値VDE,VDA,VDB,VDCを含む補正読み出しパス電圧VCR_Sが、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に印加されることによって、選択セルMCとソース線側隣接セルMCとの間の隣接干渉効果がほぼキャンセルされる。その結果として、上位データの書き込み対象のページが割り付けられた選択ワード線WLnのメモリセルMCにおいて、メモリセルMCの下位データの読み出しの精度を、向上できる。
データの書き込みが図5の書き込み順序に従わない場合においても、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)のLM状態/消去状態の隣接セルに起因する隣接干渉効果を、事前読み出し及び事前読み出しの結果を反映した補正読み出しによって、緩和することができる。
LM読み出しによって選択セルMCの下位データが、ラッチユニット311に読み出された後、内部制御回路8の制御下において、選択セルMCに書き込むべき上位データと選択セルMCから読み出された下位データとが、演算され、選択セルMCが記憶すべき下位及び上位データに対応するしきい値電圧が、決定される。下位データ及び上位データの演算結果に基づいて、選択ワード線WLnに接続された選択セルMCに、上位データの書き込みが実行される(ステップST4)。
決定されたしきい値状態/分布に選択セルMCのしきい値電圧をシフトさせるために、選択ワード線WLnに書き込み電圧Vpgmが印加され、選択セルMCに対するデータの書き込みが実行される。ソース線側隣接ワード線WL(n−1)及び他の非選択ワード線otherWLに、書き込みパス電圧(書き込み非選択電圧)Vpassが、印加される。
選択ワード線WLnに対する書き込み電圧Vpgmの印加中において、例えば、選択ワード線WLnに接続された各選択セルMCのしきい値電圧が書き込むべきデータに対応する所定の範囲(しきい値分布)内に収まるように、各ビット線BLの電位が制御される。
例えば、データの書き込みは、選択セルMCのしきい値電圧が所定のしきい値状態になるまで、周知の書き込み方法によって書き込みベリファイと書き込み電圧とが繰り返し実行される。尚、図7において、図示の簡略化のため、書き込み電圧Vpgmとして、矩形状の電圧パルスが示されている。書き込み電圧Vpgmは、各選択セルMCのしきい値電圧が書き込むべきデータに対応する所定のしきい値分布に収まるように、書き込み電圧Vpgmの大きさ及びパルス幅が、選択ワード線WLnに対する書き込み電圧Vpgmの印加中に、調整されてもよい。
これによって、上位及び下位データの演算結果(論理合成の結果)に基づいて、ワード線WLnに接続された選択セルMCのしきい値電圧が、記憶すべきデータに対応したしきい値状態(レベル)にされる。
以上の動作によって、選択ワード線WLnに対するデータ書き込みが、実行される。
この後、外部からのアドレスに基づいて、図5に示される順序で、下位データの書き込み、図6及び図7に示される上位データの書き込みが、順次実行される。
本実施形態のフラッシュメモリ100のデータの書き込みにおいて、選択ワード線WLnに接続された選択セルMCに対する上位データの書き込みシーケンスにおいて、選択ワード線WLnに対してソース線側に隣接する非選択ワード線WL(n−1)に接続されたメモリセルMCに対するデータの内部読み出しが、選択セルMCの下位データの内部読み出し(LM読み出し)前に、事前に実行される。
これによって、隣接ワード線WL(n−1)に接続された各メモリセルMCのしきい値状態が、選択ワード線WLnのメモリセルMCに対する下位データの読み出し前に、判別される。
選択セルMCに対する上位データの書き込みシーケンスにおいて、選択ワード線WLnの選択セルMCに対する下位データの読み出しは、事前読み出しの結果を反映した補正読み出しパス電圧VCR_Sがソース線側隣接ワード線WL(n−1)に印加された状態で、実行される。
選択セルMCの下位データ読み出し時において、補正読み出しパス電圧VCR_Sが隣接ワード線WL(n−1)に印加されていることによって、選択セルMCとソース線側隣接セルMCとの間に生じる隣接干渉効果がほぼキャンセルされる。
それゆえ、本実施形態のフラッシュメモリ及びそのデータの書き込み方法によれば、選択セルMCに対する上位データの書き込みシーケンスにおいて、隣接セルのしきい値電圧の影響を考慮しない読み出しパス電圧Vreadが隣接ワード線に印加された状態で選択セルから下位データが読み出される場合に比較して、選択セルMCの下位データを精度よく読むことができる。
この結果として、本実施形態のフラッシュメモリ及びそのデータの書き込み方法によれば、上位データの書き込みシーケンスにおける選択セルMCに記憶された下位データの誤判定を低減でき、選択セルMCに対する下位/上位データの誤書き込みを抑制できる。
以上のように、第1の実施形態のフラッシュメモリ及びその動作によれば、メモリの信頼性を向上できる。
(2) 第2の実施形態
図8を用いて、第2の実施形態の半導体メモリ(例えば、フラッシュメモリ)及びその動作(制御方法/データの書き込み方法)について、説明する。尚、第2の実施形態において、第1の実施形態の半導体メモリと共通の構成、共通の機能及び共通の動作に関する説明は、必要に応じて行う。
選択ワード線WLnの選択セルMCとソース線側隣接ワード線WL(n−1)のメモリセルMCとの間の干渉とともに、選択ワード線WLnの選択セルMCと選択ワード線WLnに対してビット線側の非選択ワード線WL(n+1)のメモリセルMCとの間に、干渉が生じる可能性がある。
図5に示される順序でデータの書き込みが実行された場合、選択ワード線WLnに接続された選択セルMCに対する上位データの書き込みシーケンス時、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)のメモリセル(隣接セル)MCのしきい値状態は、消去状態(“E”レベル)又はLM状態である。
すなわち、選択ワード線WLnに接続された選択セルMCは、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に対する上位データの書き込みによる隣接干渉効果だけでなく、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)に対する下位データの書き込みによる隣接干渉効果を受けている。例えば、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)のメモリセルMCが、“E”レベルである場合、選択ワード線WLnのメモリセル(選択セル)MCのしきい値電圧が、本来のしきい値電圧より低く判定される可能性がある。
そのため、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)だけでなく、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)のメモリセルMCに起因する隣接干渉効果を考慮することが好ましい。
図8に示されるように、第2の実施形態のフラッシュメモリ及びそのデータ書き込み方法において、選択ワード線WLnに接続されたメモリセルMCに対する上位データの書き込みシーケンス時、選択セルMCに対する下位データの内部読み出し動作(LM読み出し)の前に、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)に接続されたメモリセル(非選択セル/隣接セル)MCに対するデータの内部読み出し(事前読み出し/LM DLA)が、実行される(ステップST2)。
そして、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)に接続された非選択セルMCに対するデータの読み出し結果に基づいて、内部制御回路8は、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)に対する補正読み出しパス電圧VCR_Bが設定される補正値を決定する。
選択セルMCに対するLM読み出し時(ステップST3)、ビット線側補正読み出しパス電圧VCR_Bがビット線側隣接ワード線WL(n+1)に印加された状態で、選択ワード線WLnの選択セルMCの下位データが読み出される。
図5に示されるように、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)のメモリセルMCに対する上位データの書き込みは、選択ワード線WLnの選択セルMCに対する上位データの書き込み後に、実行される。
そのため、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)のメモリセルMCは、消去状態(“1”データの記憶状態)又はLM状態(“0”データの記憶状態)のいずれか一方である。
それゆえ、図8に示されるように、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)のメモリセルMCに対する事前読み出しのための読み出し電圧VDR_Bとして、LM読み出し電圧VLMが用いられる。ビット線側隣接ワード線WL(n+1)のメモリセルMCに対する事前読み出し時、LM読み出し電圧VLMが、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)に印加される。
尚、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)のメモリセルMCに対する事前読み出し時において、選択ワード線WLn及びビット線側隣接ワード線WL(n+1)以外の非選択ワード線otherWLに、読み出しパス電圧Vreadが印加されている。
事前読み出しの結果に基づいて決定されたビット線側補正読み出しパス電圧VCR_Bは、例えば、2つの電圧値を含む。ビット線側補正読み出しパス電圧VCR_Bにおいて、一方の電圧値VDEは、メモリセルMCの消去状態(“1”データ保持状態)に対応する補正値を含み、他方の電圧値VDLMは、メモリセルMCのLM状態(“0”データ保持状態)に対応する補正値を含む。
例えば、補正読み出しパス電圧VCR_Bの電圧値VDLMは、“LM”状態のメモリセルMCに対する補正値を含み、例えば、読み出しパス電圧Vreadの電圧値より大きい。
尚、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)のメモリセルMCに対する事前読み出し(LM DLA)の結果、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)に接続されたメモリセルMCの全てが、消去状態である場合、ビット線側補正読み出しパス電圧VCR_Bは、電圧値VDEにおいて一定にされた電圧パルスでもよい。また、事前読み出しの結果、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)に接続されたメモリセルMCの全てが、LM状態である場合、ビット線側補正読み出しパス電圧VCR_Bは、電圧値VDLMで一定の電圧パルスでもよい。
選択ワード線WLnのメモリセルMCに対するLM読み出し時において、読み出し選択電圧(LM読み出し電圧)が選択ワード線WLnに印加され、2段階に電圧値が変化するビット線側補正読み出しパス電圧VCR_Bが、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)に印加される。
例えば、補正読み出しパス電圧VCR_Bの電圧値VDE,VDLMの各印加期間において、選択ワード線WLnに接続された全ての選択セルMCのしきい値電圧が判別される。
尚、補正読み出しパス電圧VCR_Bの電圧値VDEの期間において、“E”レベルのメモリセルMCに隣接する選択セルMCに対してのみ下位データの読み出しが実行され、補正読み出しパス電圧VCR_Bの電圧値VDLMの期間において、“LM”レベルのメモリセルMCに隣接する選択セルMCに対してのみ下位データの読み出しが実行されてもよい。
LM読み出し時において、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)以外の非選択ワード線otherWLに、読み出しパス電圧VREADが印加されている。
LM読み出しの結果に基づいて、選択ワード線WLnの選択セルMCに対する上位データの書き込みが、実行される。
本実施形態において、ビット線側の隣接セルのしきい値状態を考慮したビット線側補正読み出しパス電圧VCR_Bが、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)に印加された状態で、選択ワード線WLnの選択セルの記憶している下位データの内部読み出しが、実行される。
この結果として、本実施形態のフラッシュメモリ100において、選択ワード線WLnのメモリセルMCに対する上位データの書き込みシーケンスにおいて、選択セルMCとビット線側隣接ワード線WL(n+1)のメモリセルMCとの間の干渉が緩和され、選択セルの下位データの誤判定が、低減される。
それゆえ、選択ワード線WLnに接続されたメモリセルMCに対する下位/上位データの誤書き込みを低減できる。
したがって、第2の実施形態のフラッシュメモリ及びその動作によれば、第1の実施形態と同様に、メモリの信頼性を向上できる。
(3) 第3の実施形態
図9を用いて、第3の実施形態の半導体メモリ(例えば、フラッシュメモリ)及びその動作(制御方法/データの書き込み方法)について、説明する。尚、第3の実施形態において、第1及び第2の実施形態の半導体メモリ及びその動作と共通の構成、共通の機能及び共通の動作に関する説明は、必要に応じて行う。
第1及び第2の実施形態のフラッシュメモリにおいて、選択ワード線WLnのメモリセルMCに対する上位データの書き込みシーケンス時、選択ワード線WLnに対するソース線側及びビット線側の隣接ワード線WL(n−1),WL(n+1)のいずれか一方に関して、ワード線WL(n−1),WL(n+1)に接続されたメモリセルMCに対して事前読み出しが実行される。そして、その事前読みだし結果に基づいて生成された補正読み出しパス電圧(補正非選択電圧)がソース線側及びビット線側の隣接ワード線WL(n−1),WL(n+1)のいずれか一方に印加された状態で、選択ワード線WLnのメモリセルMCに対する下位データの内部読み出しが行われる例が、示されている。
但し、フラッシュメモリの動作時において、選択ワード線WLnに接続された選択セルMCは、ソース線側及びビット線側隣接ワード線WL(n−1),WL(n+1)に接続されたメモリセルMCの両方のしきい値状態の影響を受ける。
第3の実施形態のフラッシュメモリは、図9に示されるように、選択ワード線WLnのメモリセルMCに対する上位データの書き込みシーケンス時、内部制御回路8の制御によって、選択データ線WLnのメモリセルMCに対するLM読み出しを実行する前に、選択ワード線WLnに対するソース線側及びビット線側の隣接ワード線WL(n−1),WL(n+1)の両方のメモリセルMCに対して、事前読み出しを実行する。
図9に示されるように、例えば、ソース線側ワード線WL(n−1)に接続された各メモリセルMCに対する事前読み出しが実行された後、ビット線側ワード線WL(n+1)に接続された各メモリセルMCに対する事前読み出しが実行される。
但し、ビット線側ワード線WL(n+1)のメモリセルMCに対する事前読み出しが実行された後、ソース線側ワード線WL(n−1)のメモリセルMCに対する事前読み出しが実行されてもよい。
そして、本実施形態のフラッシュメモリ100は、ソース線側及びビット線側隣接ワード線WL(n−1),WL(n+1)の両方に対して補正読み出しパス電圧VCR_S,VCR_Bが印加された状態で、選択ワード線WLnのメモリセルMCに対する下位データのLM読み出しを、実行する。
LM読み出しが実行されている期間において、ソース線側補正読み出しパス電圧VCR_Sが、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に印加されるのと同時に、ビット線側補正読み出しパス電圧VCR_Bが、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)に印加される。
例えば、ソース線側補正読み出しパス電圧VCR_Sが電圧値VDEの期間において、ビット線側補正読み出しパス電圧VCR_Bは、電圧値VDE及び電圧値VLMに設定されている。これと同様に、ソース線側補正読み出しパス電圧VCR_Sが電圧値VDA、電圧値VDB及び電圧値VDCに設定されている各期間において、ビット線側補正読み出しパス電圧VCR_Bは、電圧値VDE及び電圧値VLMに設定されている。この場合において、選択ワード線WLnに対するLM読み出しの期間において、ビット線側補正読み出しパス電圧VCR_Bは、電圧値VDEと電圧値VLMとに交互に切り替わるパルス形状を有している。
例えば、ソース線側及びビット線側の隣接ワード線WL(n−1),WL(n+1)の両方の事前読み出しの結果を一時的に格納するために、ラッチユニット311内のラッチの個数が、1つ以上増加させて対応することができる。
以上のように、本実施形態において、選択ワード線WLnのメモリセルMCに対する上位データの書き込みシーケンス時、選択ワード線WLnに対するソース線側及びビット線側の隣接ワード線WL(n−1),WL(n+1)の両方に対して、隣接セルの事前読み出しが実行される。そして、事前読み出しの結果に基づいて補正された読み出しパス電圧VCR_S,VCR_Bがソース線側及びビット線側隣接するワード線WL(n−1),WL(n+1)の両方に印加された状態で、選択セルMCのしきい値状態が判別され、選択セルMCの記憶する下位データが読み出される。
これによって、本実施形態のフラッシュメモリ及びそのデータの書き込み方法は、選択ワード線WLnの選択セルMCに対する上位データの書き込みシーケンスにおける選択セルMCのしきい値状態の判定の精度をさらに向上でき、LM読み出しにおける選択セルMCの下位データの誤判定を、低減できる。
この結果として、本実施形態のフラッシュメモリ及びそのデータの書き込み方法は、選択セルMCに対する下位/上位データの書き込み時に発生する誤書き込みを、抑制できる。
したがって、第3の実施形態の半導体メモリ及びその動作によれば、第1及び第2の実施形態と同様に、メモリの信頼性を向上できる。
(4)変形例
図10乃至図12を参照して、第1乃至第3の実施形態の半導体メモリ(例えば、フラッシュメモリ)及びその動作の変形例について、説明する。
<変形例1>
図10を用いて、実施形態のフラッシュメモリ及びそのデータ書き込み方法の変形例1について、説明する。
図10の変形例は、図7における補正読み出しパス電圧VCR_Sを、下位データの書き込みから上位データの書き込みによるしきい値分布の移動量を考慮して、補正値を統合した例を示している。図10に示される例は、“E”レベルから“A”レベルへのしきい値分布の変動量とLM状態から“C”レベルへのしきい値分布の移動量とが大きく、“E(1)”レベルから“E(11)”レベルへのしきい値分布への変動量とLM状態から“B”レベルへのしきい値分布の移動量とが小さい、とした場合を述べている。
そこで、図10に示すように、電圧値VDEと電圧値VDBの補正量をほぼ同じとみなし、電圧値VDE-Bに統合している。また、電圧値VDAと電圧値VDCの補正量をほぼ同じとし、電圧値VDE-Dに統合している。
その結果として、階段状の補正読み出しパス電圧VCR_Sのステップ数が減り、下位データのロード時間を短くすることができる。
<変形例2>
図11を用いて、実施形態のフラッシュメモリ及びそのデータ書き込み方法の変形例2について、説明する。
図5に示される書き込み順序で下位及び上位データの書き込みが実行された場合、選択ワードWLnに対する上位データの書き込みシーケンス時、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に割り付けられた下位及び上位ページに対して、下位及び上位データの書き込みが完了している。そのため、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に接続されたメモリセルMCは、“E”、“A”、“B”及び“C”レベルのうち1つのしきい値状態を有している。上述の実施形態では、4値のデータを記憶するメモリセルに対する補正読み出しパス電圧VCR_Sは、各レベルに対応した4つの電圧値VDE,VDA,VDB,VDCを含む。
例えば、図10に示されるように、“E”レベル及び“B”レベルの場合と“A”レベル及び“C”レベルの場合とに場合分けすることによって、2段階に変化する電圧パルスを、4値のデータを記憶するメモリセルMCに対する補正読み出しパス電圧VCR_Sとして用いて、選択ワード線WLnに接続された選択セルMCの下位データの読み出しを、実行してもよい。
図11に示されるように、メモリセル(隣接セル)MCのしきい値電圧が“E”及び“B”レベルの場合と“A”及び“C”レベルの場合とに場合分けされた補正読み出しパス電圧VCR_Sは、“E”及び“B”レベルに対する補正値が反映された電圧値VDE−B、及び、“A”及び“C”レベルに対する補正値が反映された電圧値VDA−Cを、含む。
これによって、選択ワード線WLnの選択セルMCに対するLM読み出し時において、ステップ数の削減によりソース線側補正読み出しパス電圧VCR_Sのパルス幅を短くでき、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に接続された隣接セルMCに対する事前読み出しの結果を反映したLM読み出しの期間を短縮できる。
この結果として、フラッシュメモリの書き込みシーケンスのための期間を短縮できる。
図11に示される例では、“E”及び“B”レベルの場合と“A”及び“C”レベルの場合とに場合分けされた補正読み出しパス電圧VCR_Sは、ソース線側及びビット線側隣接ワード線WL(n−1),WL(n+1)の両方に補正読み出しパス電圧が印加される場合に用いられている。
但し、ソース線側隣接ワード線WL(n−1)に本変形例の補正読み出しパス電圧VCR_Sが印加され、ビット線側隣接ワード線WL(n+1)に補正無しの読み出しパス電圧Vreadが印加されてもよい。
尚、隣接セルMCが“E”及び“B”レベルを含まない場合、補正読み出しパス電圧VCR_Sは、“E”及び“B”レベルに対する補正値を含まなくともよいし、隣接セルMCが“A”及び“C”レベルを含まない場合、補正読み出しパス電圧VCR_Sは、“A”及び“C”レベルに対する補正値を含まなくともよい。
以上のように、図11に示される実施形態の半導体メモリ及びその動作の変形例2において、第1乃至第3の実施形態と実質的に同じ効果が得られるとともに、半導体メモリの動作を高速化できる。
<変形例3>
図12を用いて、実施形態のフラッシュメモリ及びそのデータ書き込み方法の変形例3について、説明する。
上述の各実施形態において、図5に示される順序(アドレス)で、データを書き込むべきページが割り付けられたワード線が選択され、下位データ及び上位データが書き込まれる場合について、説明した。但し、下位データ及び上位データを書き込むためのワード線の選択順序は、図5に示される例に限定されない。
例えば、図12に示される順序で、ワード線WLが順次選択され、各ワード線WLに接続されたメモリセルMCに、下位及び上位データが、書き込まれてもよい。
図12に示されるデータの書き込み順序(アドレスの順序)において、ソース線側のワード線WLから順に下位データ及び上位データが連続して書き込まれる。
図12に示されるように、あるワード線WLnに対してソース線側に隣接するワード線WL(n−1)に関して、ワード線WL(n−1)の下位ページに下位データが書き込まれ(書き込み順序<1A>)、それに続いて、ワード線WL(n−1)の上位ページに上位データが書き込まれる(書き込み順序<2A>)。
ワード線WL(n−1)に接続されたメモリセルMCに下位/上位データが記憶された状態で、ワード線WLnの下位ページに下位データが書き込まれ(書き込み順序<3A>)、それに続いて、ワード線WLnの上位ページに上位データが書き込まれる(書き込み順序<4A>)。
ワード線WLnに接続されたメモリセルMCに下位/上位データが書き込まれた後、そのワード線WLnに対してビット線側に隣接するワード線WL(n+1)の下位及び上位ページに対して、データの書き込みが実行される(書き込み順序<5A>,<6A>)。
図12に示される例において、ワード線WLnに接続されたメモリセルMCに対する上位データの書き込みシーケンスにおいて、ビット線側隣接ワードWL(n+1)に接続された全メモリセルMCのしきい値状態は、“E”レベルである。
図12に示される順序でデータの書き込みが実行された場合においても、図5乃至図10を用いて説明したように、選択ワード線WLnに対するソース線側及びビット線側のワード線WL(n−1),WL(n+1)のページの少なくとも一方に、選択ワード線WLnに対するLM読み出し前の事前読み出しが、実行される。
そして、選択ワード線WLnに対するLM読み出し時に、事前読み出しの結果が反映された補正読み出しパス電圧VCR_S,VCR_Bが、ソース線側及びビット線側隣接ワード線WL(n−1),WL(n+1)の少なくとも一方に印加される。
これによって、選択ワード線WLnの選択セルMCに対する上位データの書き込みシーケンスにおいて、LM読み出し時における選択セルMCの下位データの誤判定を低減でき、選択セルMCに対する上位データの誤書き込みの発生を、抑制できる。
したがって、図12に示される実施形態の半導体メモリ及びその動作の変形例3において、第1乃至第3の実施形態の半導体メモリと実質的に同じ効果が得られる。
[その他]
上述の各実施形態において、1つのメモリセルが4値(2ビット)のデータを記憶する場合について述べたが、1つのメモリセルが8値(3ビット)又は16値(4ビット)のデータを記憶する場合においても、各実施形態で述べた構成及び動作を適用することができる。
尚、メモリセルにi値(iは2以上の整数)のデータを書き込み可能である場合、メモリセルは、i値に関連付けられた第1、第2、・・・、第iのしきい値を含む。
jが、4以上、i以下の整数であるとした場合、隣り合わないしきい値を、第(j−3)のしきい値(しきい値分布)及び第(j−1)のしきい値、第(j−2)及び第jのしきい値と示すことができる。
また、i値データを記憶するメモリセルにおいて、上位側のあるビット(又はデータ)を、k位ビット(データ)と示す場合、そのk位ビットより1ビット下位のビット(又はデータ)を、(k−1)位ビット(データ)と示すことができる。kは、2以上i以下の整数である。
上述の実施形態における隣接ワード線に対する事前読み出しにおいて、最もソース線側に位置するワード線が上位データの書き込みに選択された場合、ビット線側隣接ワード線の隣接セルのみに、事前読み出しが実行されればよい。また、最もビット線側に位置するワード線が上位データの書き込みに選択された場合、ソース線側隣接ワード線の隣接セルのみに、事前読み出しのみが実行されればよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:メモリセルアレイ、2:ロウ制御回路、3:カラム制御回路、8:内部制御回路、30:センスアンプ回路、31:データラッチ回路、35:カラムデコーダ。

Claims (4)

  1. 電流経路が直列接続され、iビット(iは2以上の整数)のデータを書き込み可能な複数のメモリセルを含むメモリセルユニットと、
    前記メモリセルのゲートにそれぞれ接続された複数のワード線と、
    前記メモリセルユニットの一端に接続されたソース線と、
    前記メモリセルユニットの他端に接続されたビット線と、
    前記メモリセルユニットの動作を制御する制御回路と、を具備し、
    複数のワード線のうち、k位データ(k=i)の書き込み対象として選択された選択ワード線の選択セルに対する書き込み時において、
    前記選択ワード線に対して前記ソース線側に隣接するワード線を第1非選択ワード線、
    前記選択ワード線に対して前記ビット線側に隣接するワード線を第2非選択ワード線とすると、
    前記制御回路は、
    前記第1非選択ワード線に接続された第1非選択セルの読み出し結果に基づいて前記第1非選択ワード線に印加される第1非選択電圧の大きさを補正し、前記第2非選択ワード線に接続された第2非選択セルの読み出し結果に基づいて前記第2非選択ワード線に印加される第2非選択電圧の大きさを補正し、
    補正された前記第1非選択電圧および前記第2非選択電圧を前記第1非選択ワード線および前記第2非選択ワード線にそれぞれ印加し、且つ、読み出し電圧を前記選択ワード線に印加して、前記選択セルから(k−1)位データを読み出し、
    読み出された前記(k−1)位データと書き込むべき前記k位データに基づいて、前記k位データを書き込み、
    前記第1非選択セルに対する読み出し電圧に含まれる電圧のレベル数は、前記第2非選択セルに対する読み出し電圧に含まれる電圧のレベル数よりも多い、
    ことを特徴とする半導体メモリ。
  2. 電流経路が直列接続され、iビット(iは2以上の整数)のデータを書き込み可能な複数のメモリセルを含むメモリセルユニットと、
    前記メモリセルのゲートにそれぞれ接続された複数のワード線と、
    前記メモリセルユニットの一端に接続されたソース線と、
    前記メモリセルユニットの他端に接続されたビット線と、
    前記メモリセルユニットの動作を制御する制御回路と、を具備し、
    複数のワード線のうち、k位データ(k=i)の書き込み対象として選択された選択ワード線の選択セルに対する書き込み時において、
    前記選択ワード線に対して前記ソース線側に隣接するワード線を第1非選択ワード線、
    前記選択ワード線に対して前記ビット線側に隣接するワード線を第2非選択ワード線とすると、
    前記制御回路は、
    前記第1非選択ワード線に接続された第1非選択セルの読み出し結果に基づいて前記第1非選択ワード線に印加される第1非選択電圧の大きさを補正し、前記第2非選択ワード線に接続された第2非選択セルの読み出し結果に基づいて前記第2非選択ワード線に印加される第2非選択電圧の大きさを補正し、
    補正された前記第1非選択電圧および前記第2非選択電圧を前記第1非選択ワード線および前記第2非選択ワード線にそれぞれ印加し、且つ、読み出し電圧を前記選択ワード線に印加して、前記選択セルから(k−1)位データを読み出し、
    読み出された前記(k−1)位データと書き込むべき前記k位データに基づいて、前記k位データを書き込み、
    前記第1非選択電圧は第1電圧値および第2電圧値を含み、前記第2非選択電圧値は第3電圧値および第4電圧値を含み、
    前記選択セルから(k−1)位データを読み出す際に、
    前記第1電圧値が前記第1非選択ワード線に印加されている間に前記第3電圧値および前記第4電圧値が前記第2非選択ワード線に印加され、
    前記第2電圧値が前記第1非選択ワード線に印加されている間に前記第3電圧値および前記第4電圧値が前記第2非選択ワード線に印加される
    ことを特徴とする半導体メモリ。
  3. 前記制御回路は、前記第1非選択セルおよび前記第2非選択セルに対して連続して読み出しを行う、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体メモリ。
  4. 前記制御回路は、前記第1非選択セルに対して読み出しを行った後に前記第2非選択セルに対して読み出しを行う、ことを特徴とする請求項に記載の半導体メモリ。
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