JP6086639B1 - データ受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】イコライザ回路のゲイン値を動的に制御するデータ受信装置を提供する。【解決手段】データ受信装置1は、設定されたゲイン値に応じて入力信号の波形を整形するイコライザ回路11と、イコライザ回路による波形整形後の入力信号から1周期の中で異なる位相を持つ複数のクロック信号を復元するCDR回路12と、複数のクロック信号に同期して波形整形後の入力信号をサンプリングし当該波形整形後の入力信号から複数の入力データを復元するオーバーサンプラ13と、キャリブレーション制御部15を備える。キャリブレーション制御部は、オーバーサンプラによるサンプリングの結果に基づいてオーバーサンプラが入力データを正しく復元できているか否かを判定し、入力データを正しく復元できていないと判断した場合には当該判断結果に基づいてイコライザ回路のゲイン値を設定する制御信号を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、液晶パネルモジュールに画像データを高速伝送するインタフェースにおけるデータ受信装置に関する。
ノートパソコンやタブレットパソコンなどのモバイル機器市場では、消費電力低減とコスト低減が常に求められている。一方でパネルの解像度向上やディスプレイの画質向上に伴い、データ処理量及び動作周波数は増加の一途をたどり、消費電力低減、コスト低減は相反する大きな課題になっている。
ノートパソコンやタブレットパソコンにおけるパネルへの描画データの信号の流れとしては、描画データ自身の演算や各種演算処理やグラフィクス処理を担当するCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などのプロセッサと、CPU/GPUなどのプロセッサから送られる描画データを入力としパネルのタイミングコントロールや画像処理を行うタイミングコントローラ(Timing Controller:TCON)と、タイミングコントローラからの描画データを入力としパネルの仕様に合わせて描画データをアナログ出力するソースドライバ(Source Driver:SD)にて構成される。
CPU/GPUからパネルのタイミングコントローラへのビデオデータの伝送においては、従来LVDS(Low-Voltage-Differential-Signaling)が広く使われてきたが、昨今では、VESA(Video Electronics Standard Association)が規定しているeDP(embedded DisplayPort)が主に採用されている。eDPは、描画データはMain−Linkにて、ビデオデータ以外の制御データはAUX−CHにてCPU/GPUから受信する。eDPの規格ではMain−LinkとAUX−CHで構成され、Main−Linkは1差動レーン(ペア)あたり最低1.62Gbpsから最高8.1Gbpsのビットレートで動作する高速差動シリアルラインであり、AUX−CHは1Mbpsで動作する低速差動シリアルラインである。
さらにタブレット端末などにおいては、CPU/GPUとタイミングコントローラとのインタフェースはeDPと同様にmipi(Mobile Industry Processor Interface Alliance)−DSI(Digital Serial-Interface)が使われている。タブレット端末においても、パネルの解像度向上に伴い、データ処理量及び周波数は増加の一途をたどり、消費電力は大きな課題になっている。mipi−DSIもeDP同様LVDSからの置き換えとして広く使われている。
また、タイミングコントローラとソースドライバ間のインタフェースは、これまでmini−LVDSなどが多く採用されてきたが、近年の高解像度ディスプレイパネルでは、基準信号であるクロックラインと伝送データラインが分離されていることが原因となって発生する伝送路上のタイミングのずれであるスキューが問題となり、mini−LVDSなどは使えなくなっている。このため、クロックとデータを重畳させたP2P(Point-to-Pont)型の1:1伝送方式、すなわちクロックエンベッデド方式が主流となっている(特許文献1)。
例えば4K2Kパネルの場合、タイミングコントローラとソースドライバ間の伝送においては、8つのソースドライバと1つのタイミングコントローラが主に使われ、P2P伝送の場合、1つのソースドライバとタイミングコントローラ間は1レーンのみで接続されており、miniLVDSのように他のソースドライバとは接続されていないため、伝送路上に分岐(スタブ)がなくすことができる。またP2Pではクロックラインがなくデータラインに重畳されているため、クロックとデータのタイミングSkewを考慮する必要がなく、伝送速度が向上することができる。
このように、ノートパソコンやタブレットパソコン市場おいては、eDPインタフェース、mipiインタフェース、P2Pインタフェースが従来から知られている。
特開2014−062972号公報
前記の通り、ノートパソコンやタブレットパソコン市場おいては、タイミングコントローラとソースドライバが分離されている場合が多い。例えば、FHD(Full−HD)パネルの場合、タイミングコントローラ1つと4つのソースドライバが必要になる場合が多い。また4K2Kパネルの場合、タイミングコントローラ1つと8つのソースドライバが必要になる場合が多い。さらにタイミングコントローラとソースドライバを接続するFPC(Flexible Printed Cable)がソースドライバの個数分必要になり、パネルの解像度が高くなるに伴い部品点数が増加しコストアップの要因となっていた。さらにタイミングコントローラとソースドライバ間のインタフェースが必ず必要になるため、インタフェースの消費電力が必要となっていた。このような背景からコスト削減、消費電力削減が困難な状況であった。
一方、一部のタブレットパソコンなどにおいては、図17に示すようなタイミングコントローラとソースドライバが1チップになった、いわゆるシステムドライバが実現されている。システムドライバ化することで、部品点数が少なくなりコスト低減が可能になる。さらに、タイミングコントローラとソースドライバ間のインタフェースがなくなるため、消費電力の低減も可能になる。しかし、システムドライバは、ソースドライバと同様に、液晶パネルのガラス上に実装される。また、描画データはCPU/GPUからシステムドライバに直接eDPインタフェースあるいはmipiインタフェースにてシステムドライバに入力される。ところが、ガラス上の配線は寄生抵抗が大きいため、eDPやmipiなどのギガビットクラスのシリアル高速インタフェースの場合には動作周波数を向上させるのが難しく、高解像度化が困難であった。また、CPU/GPUから直接パネルのシステムドライバを駆動する構成も考えられるが、この場合もケーブルの伝送線路のノイズや電源変動により高解像度化が困難であった。
また、前述したとおり、eDPなどのギガビットクラスのシリアル高速インタフェースではクロックレーンがデータレーンに重畳されているクロックエンベッデド方式が採用されている。クロックエンベッデド方式の通信では、クロック信号が入力データに埋め込まれているため、タイミングコントローラ側ではCPU/GPUから受信したeDPのシリアル信号からクロックとデータを分離して、内部の信号処理が可能なようにシリアル信号からパラレル信号に変換する、いわゆるアナログフロントエンド回路(物理層)が必要になる。
ここで、アナログフロントエンド部の回路図を図18に示す。図18に示されるように、アナログフロントエンドの回路構成は、イコライザ回路と、クロックデータリカバリ(Clock Data Recovery:CDR)回路と、デシリアライザ(De-Serializer)とを備える。イコライザは、伝送線路で高調波成分が歪んだ入力信号(シリアルデータ)の波形を整形する。CDR回路は、イコライザ回路の後段に位置し、イコライザ回路によって整形された入力信号から、入力データにタイミング同期したクロック信号を生成する。デシリアライザは、CDR回路の後段に位置し、シリアルデータをパラレルデータに変換しロジック回路に受け渡す。
ところが、従来のアナログフロントエンドの回路構成の場合、eDPのような高速シリアルインタフェースでは、動作速度が1.62Gbpsから8.1Gbpsの間で動作するため、ガラス配線抵抗により信号品質は大きく劣化する。また、電源やグランドラインも寄生抵抗により大きな電源降下が発生する環境では、イコライザ回路やCDR回路が正しく動作することが困難であった。また、当該ICのガラスへの実装するための接触抵抗は経年変化が生じる場合があり、その抵抗値は大きくなっていく場合がある。
また、アナログフロントエンド回路における、イコライザ回路の役割を説明する。図19に示すように、伝送線路は寄生抵抗や寄生容量の影響により、信号の高周波成分が低減されるため、信号品質が受信端で劣化することが知られている。この高周波成分の低減を補正する役割を果たすのがイコライザ回路である。イコライザ回路は、信号の特定の高周波成分に対して正のゲイン(増幅作用)を持ち、そのゲイン設定値により増幅効果が異なる。
eDPのような高速シリアルインタフェースでは、図19に示すように、一定期間で見ると、シリアルデータ入力は「1」(High)の数と「0」(Low)の数がある程度揃っており、いわゆるDCバランスのとれた信号となっている。しかし、「1010」のように常時「1」と「0」が交互に連続している場合以外に、ある一定期間「1」が続いたり「0」が続いたりする場合がある。「1」が一定期間続いた後は、信号成分のDCレベルはHighレベル寄りになっているため、そのあとに続く「0」データはLowレベルに反転しづらいという問題がある。また反対に、「0」が一定期間続いた後は、DCレベルはLowレベル寄りになっているため、そのあとに続く「1」データはHighレベルに反転しづらいという問題がある。
また、図20に示すように、「1」又は「0」が一定期間続いた後に続く反転データ(0や1のデータ)は、常時「1010」交互に繰り返し変化している場合に比べて、シンボル間干渉ジッタ(ISI Jitter:Inter-Symbol Interference Jitter)が大きくなることが広く知られている。
また、図21に示すように、イコライザ回路のゲイン値は強すぎても弱すぎても、イコライザ回路からの出力波形が乱れてしまい、後段のCDR回路で正しく信号を復元(リカバリ)することができない。例えばイコライザ回路のゲイン値が弱すぎると、その出力波形は、信号の時間軸方向が、本来の時間より短くなってしまい、正しい論理レベルの判定ができなくなる。また、イコライザ回路のゲイン値が強すぎると、その出力波形は、信号の時間軸方向が本来の時間より長くなってしまい、正しい論理レベルの判定ができなくなる。
さらに、eDPのようなギガビットクラスの高速インタフェースでは、イコライザ回路における最適なゲイン値は、電源変動や温度変動やチップの製造ばらつきにより変わる。電源降下が大きい状態のときのゲイン値と、電源降下が小さいときの最適なゲインレベルは異なる。また温度が高いときのゲイン値と、低いときの最適なゲイン値は異なる。半導体製造ばらつきについても同様である。しかし、従来の技術では、このような周囲環境により動的に変化する環境変動要因に対してイコライザ回路のゲイン設定が動的に追従できていなかったため、ビットレートの高速化に制限があった。
このように、イコライザ回路のゲイン値を動的に制御することができれば、高速化が可能となる。すなわち、本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、eDPやmipiなどのレシーバ回路内部のアナログフロントエンド部のイコライザゲインを動的にコントロールする機構を提供することで、例えばガラス上に実装され寄生抵抗が大きな動作環境でも1チップシステムドライバの高速化を実現するものであり、これにより液晶パネルモジュール等の低消費電力化と低コスト化の両立を図ることを目的とする。
本発明は、イコライザ回路のゲイン値を動的に制御することができるデータ受信装置に関するものである。本発明のデータ受信装置は、基本的に、CPUやGPUなどのプロセッサとの間で、入力信号の中にクロック信号と入力データの成分とが重畳されたクロックエンベッデド方式の通信を行う。本発明に係るデータ受信装置は、イコライザ回路と、CDR(Clock Data Recovery)回路と、オーバーサンプラと、キャリブレーション制御部とを備える。イコライザ回路は、設定されたゲイン値に応じて、入力信号の波形を整形する。CDR回路は、イコライザ回路によって整形された入力信号から、1周期の中で異なる位相を持つ複数のクロック信号を復元する。オーバーサンプラは、CDR回路により復元された複数のクロック信号に同期して、イコライザ回路による波形整形後の入力信号をサンプリングし、当該波形整形後の入力信号から複数の入力データを復元する。キャリブレーション制御部は、オーバーサンプラによるサンプリングの結果に基づいて、オーバーサンプラが入力データを正しく復元できているか否かを判定し、入力データを正しく復元できていないと判断した場合には、当該判断結果に基づいてイコライザ回路のゲイン値を設定する制御信号を生成する。例えば、データ受信装置には、既知のコードパターンの入力データを表す入力信号が入力される。キャリブレーション制御部は、オーバーサンプラにより復元された複数の入力データのコードパターンを解析し、既知のコードパターンと一致するコードパターンの数が所定値(期待値)を超えたときに、オーバーサンプラが入力データを正しく復元できていると判断し、所定値を下回ったときに、オーバーサンプラは入力データを正しく復元できていないと判断する。そして、入力データが正しく復元されていない場合、キャリブレーション制御部は、サンプリング結果に基づいて、イコライザ回路のゲイン値を調整する制御信号を生成する。
イコライザ回路は、前記の通り、伝送線路の高周波成分の信号劣化を補正することができ、信号の特定の高周波成分に対して正のゲイン(増幅作用)を持つ。また、そのゲイン設定値により増幅効果が異なる。前述の通り、イコライザ回路のゲイン値は強すぎても弱すぎても、イコライザ回路の出力波形が乱れてしまい、後段のCDR回路で正しく信号を復元することができない。また、イコライザ回路の最適なゲイン値は、電源変動や温度変動やチップの製造ばらつきにより変わる。例えば、電源降下が大きい状態のときの最適なゲイン値と、電源降下が小さいときの最適なゲイン値は異なる。また、温度が高いときの最適なゲイン値と、低いときの最適なゲインレベルは異なる。半導体製造ばらつきについても同様である。しかし、従来は、このような動的に変化する環境変動要因に対してイコライザ回路のゲイン設定値が動的に追従できていなかったため、ビットレートの高速化に制限があった。本発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、後述のキャリブレーション制御回路にて入力データのサンプリング結果を判定し、イコライザ回路のゲインを最適値に設定するフィードバックループを実現する。これにより、伝送速度の高速化と、伝送品質の安定化を実現することができる。
本発明のデータ受信装置において、CDR回路は、複数の論理反転素子が直列に接続されたループ回路を持つ電圧制御発振回路(VCO)を有することが好ましい。つまり、CDR回路は、リング発振器型の電圧制御発振回路を持つ位相同期回路(PLL:Phase Locked Loop)によって実現できる。この場合に、電圧制御発振回路のそれぞれは、1周期の中で異なる位相を持つ複数のクロック信号を出力する。なお、論理反転素子としては、例えばインバータ回路や差動増幅回路などを使用することができる。
本発明のデータ受信装置において、オーバーサンプラは、電圧制御発振回路を構成する複数の論理反転素子に接続され、当該複数の論理反転素子のいずれか一つを活性化させてクロック信号の入力を受け付けるクロックセレクタと、当該クロックセレクタとイコライザ回路に接続されたフリップフロップとを有していてもよい。このような構成を有することで、オーバーサンプラは、位相の少しずつ異なるクロック信号とタイミング同期した入力データを時分割でサンプリングすることができ、装置全体の構成を簡易化できる。
本発明のデータ受信装置において、オーバーサンプラは、イコライザ回路と複数の論理反転素子のそれぞれに接続された複数のフリップフロップを有していてもよい。このような構成を有することで、オーバーサンプラは、一斉に全でのクロックのサンプリングを実行できるため、サンプリング時間を短縮することができる。
本発明のデータ受信装置において、オーバーサンプラは、電圧制御発振回路の最終段に接続された遅延器を介してクロック信号の入力を受け付けるクロックセレクタと、当該クロックセレクタとイコライザ回路に接続されたフリップフロップとを有していてもよい。このような構成を有することで、オーバーサンプラは、電圧制御発振回路の出力クロックから一定時間遅延したクロックでサンプリングすることができるため、オーバーサンプラの設計を簡易化できる。
本発明のデータ受信装置は、設定されたSkew調整値に応じて、イコライザ回路による波形整形後の入力信号とCDR回路が復元したクロック信号とのずれ量を調整するSkew調整回路をさらに備えることが好ましい。この場合に、キャリブレーション制御部は、オーバーサンプラによるサンプリングの結果に基づいて、Skew調整回路のSkew調整値を設定する制御信号を生成することが好ましい。
前述したとおり、本発明において、データ受信回路はCDR回路を有する。CDR回路は、入力信号(シリアルデータ)の入力から、そのデータにタイミング同期したクロック信号を生成する回路である。CDR回路は、前述のとおり、位相同期回路(PLL:Phase Locked Loop)で実現できる。通常動作時のサンプラは、イコライザ回路からの出力であるデータ信号とPLLからの出力であるクロック信号とをサンプリングするものであるが、イコライザ回路からサンプラまでの遅延は、いかに注意深くレイアウト設計しても電源変動や温度変動や半導体の製造ばらつきにより変化してしまう。このデータ信号とクロック信号との遅延(タイミングSkew)は、動作速度が高速化されればされるほど、タイミングバジェットに与える影響が深刻になり、高速化を阻害する1つの要因となっていた。本発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、キャリブレーション制御回路にて入力データのサンプリング結果を判定し、CDR回路のタイミングSkewの設定値を動的に最適化する。これにより、伝送速度の高速化と伝送品質の安定化を実現することができる。
本発明のデータ受信装置は、オシレータと、オシレータの発振周波数に応じてイコライザ回路による波形整形後の入力信号とCDR回路が復元したクロック信号とのずれ量を調整するSkew調整回路とを有していてもよい。このように、自己発振型のオシレータを内蔵することで、Skew調整回路は、オシレータの発振周波数をモニタすることによってデータ信号とクロック信号との遅延(タイミングSkew)を動的に制御できる。
本発明は、ノートパソコンやタブレット端末などのモバイル機器等のディスプレイモジュールにおいて、イコライザ回路のゲイン値を動的に制御することができる。例えばガラス上に実装され寄生抵抗が大きな動作環境でも1チップシステムドライバの高速化を実現することができるため、液晶パネルモジュール等の低消費電力化と低コスト化の両立を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るデータ受信装置の構成を示したブロック図である。 図2は、eDPのリンクトレーニングのシーケンスにおけるステップ1動作を説明するための図である。 図3は、eDPのリンクトレーニングのシーケンスにおけるステップ2動作を説明するための図である。 図4は、イコライザ回路のキャリブレーション制御の全体フローを表す図である。 図5は、イコライザ回路のキャリブレーション制御におけるオーバーサンプリングのタイミングを表す図である。図5は、イコライザ回路のゲイン設定値が弱く、入力信号の波形を正しく整形できていない場合の例を示している。 図6は、イコライザ回路のキャリブレーション制御におけるオーバーサンプリングのタイミングを表す図である。図6は、イコライザ回路のゲイン設定値が強く、入力信号の波形を正しく整形できていない場合の例を示している。 図7は、イコライザ回路のキャリブレーション制御におけるオーバーサンプリングのタイミングを表す図である。図7は、イコライザ回路のゲイン設定値が適切であり、入力信号の波形を正しく整形できた場合の例を示している。 図8は、オーバーサンプラの第1の回路例を示している。 図9は、オーバーサンプラの第2の回路例を示している。 図10は、オーバーサンプラの第3の回路例を示している。 図11は、オーバーサンプラの第4の回路例を示している。 図12は、オーバーサンプラの第5の回路例を示している。 図13は、オーバーサンプラの第6の回路例を示している。 図14は、CDR回路のSkewのキャリブレーション制御の概念を説明するための図である 図15は、CDR回路のSkewのキャリブレーション制御の実施フローを説明するための図である 図16は、本発明の他の実施形態に係るデータ受信装置の構成を示したブロック図である。 図17は、タイミングコントローラとソースドライバが一体化された、本発明の実施の形態に最も適用しうるディスプレイモジュールの全体構成を示したブロック図である。 図18は、eDPやmipiなどの高速シリアルインタフェースの受信回路におけるアナログフロントエンド部の全体図である。 図19は、入力データのコードパターンにより受信端で波形が変わることを説明するための図である。 図20は、入力データのコードパターンにより受信端で波形が変わることを説明するための図である。 図21は、イコライザ回路のゲインの違いにより、イコライザ回路からの出力波形が変動することを説明するための図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は、以下に説明する形態に限定されるものではなく、以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜変更したものも含む。本発明は、以下に説明する各実施形態を適宜組み合わせることもできるし、各実施形態を単独で利用することもできる。また、本発明の形態の説明では、eDPの事例を記載しているが、mipiに置き換えても同様の効果が得られるものであり、本発明はeDPに限定したものではない。
[本発明の第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明に係るデータ受信回路1の全体構成を説明するためのブロック図である。ここでは、図1を参照して、データ受信回路1の基本構成について説明する。
データ受信回路1は、例えばノートパソコンやタブレットパソコンにおいて、タイミングコントローラに内蔵された回路であり、CPUやGPUなどのプロセッサから送信される描画データを受信する。タイミングコントローラは、CPUやGPUなどのプロセッサから送信された描画データを液晶パネルのタイミングに合うように各種タイミング信号を生成する集積回路(LSI:large-Scale Integration)である。プロセッサとタイミングコントローラ間のインタフェースは、例えばVESAのeDP規格に準じている。すなわち、タイミングコントローラは、プロセッサから、描画データを相対的に高速に動作するMain−Link(主信号線)にて受信し、ビデオデータ以外の制御データを相対的に低速で動作するAUX−CH(副信号線)にて受信する。eDPの規格において、Main−Link(主信号線)は、1差動レーン(ペア)あたり最低1.62Gbpsから最高8.1Gbpsのビットレートで動作する高速差動シリアルラインである。他方、AUX−CHは、1Mbpsで動作する低速差動シリアルラインである。なお、描画データのインタフェースは、mipiであってもよい。
図1に示されるように、本発明のデータ受信回路1は、イコライザ回路11と、PLL型のCDR回路12と、オーバーサンプラ13と、Skew調整回路14と、キャリブレーション制御部15を備える。なお、データ受信回路1は、通常動作時のサンプラ16と、デシリアライザ17と、ロジック回路18を更に備える装置であると捉えることとしてもよい。図1においては、通常動作時の信号パスを実線の矢印で示し、オートキャリブレーション時の信号パスを破線の矢印で示している。
図1に示されるように、通常動作時において、データ受信回路1への入力信号は、イコライザ回路11による波形整形処理を受けた後に、CDR回路12とサンプラ16に入力される。CDR回路104では、波形整形後の入力信号からクロック信号を復元する処理が行われる。また、サンプラ16では、CDR回路104で復元されたクロック信号(リカバリクロック)にタイミング同期して、波形整形後の入力信号から入力データを復元する。サンプラ16によって復元された入力データ(リカバリデータ)は、デシリアライザ17に入力される。デシリアライザ17は、シリアルデータをパラレルデータに変換しロジック回路18へと出力する。
他方、図1に示されるように、オートキャリブレーション時において、データ受信回路1への入力信号は、イコライザ回路11による波形整形処理を受けた後に、CDR回路12とオーバーサンプラ13に入力される。オートキャリブレーション時において、CDR回路14では、波形整形後の入力信号から1周期(2π)内で位相を少しずつずらした複数のクロック信号を復元する処理が行われる。また、オーバーサンプラ13では、CDR回路104で復元された複数のクロック信号(n個のリカバリクロック;nは2以上の整数)にタイミング同期して、波形整形後の入力信号から複数の入力データを復元する。オーバーサンプラ13によって復元された複数の入力データ(n個のリカバリデータ;nは2以上の整数)は、キャリブレーション制御部15に入力される。キャリブレーション制御部15は、複数の入力データのコードパターンを解析して、波形整形後の入力信号がオーバーサンプラ13によって正しく復元されているかどうかを判定し、その判定結果に基づいてイコライザ回路11のゲイン値を調整するための制御信号を生成し、イコライザ回路11へとフィードバックする。また、キャリブレーション制御部15は、オーバーサンプラ13による波形整形後の入力信号のサンプリング結果に基づいて、Skew調整回路14のSkew調整値を制御するための制御信号を生成し、Skew調整回路14へとフィードバックすることもできる。
イコライザ回路は、設定されたゲイン値に応じて入力信号の波形を整形する回路である。例えば、イコライザ回路は、伝送線路で高調波成分が歪んだ入力信号(シリアルデータ)の波形を整形することが可能である。イコライザ回路の機能及び特性は、図18から図21を参照して説明したとおりである。イコライザ回路11は、信号の特定の高周波成分に対して正のゲイン(増幅作用)を持ち、そのゲイン設定値により増幅効果が異なる。イコライザ回路としては公知のものを採用できる。
CDR回路は、イコライザ回路の出力を受けて、波形整形処理後の入力信号(シリアルデータ)入力から、その入力信号が表す入力データに判定タイミング同期したクロック信号を生成する回路である。本発明においては、プロセッサとデータ受信装置の間の通信路にeDPなどの高速シリアルインタフェースが採用されており、クロックラインがデータラインに重畳されているため、波形整形処理後の入力信号から、その入力データに同期したクロック信号を抽出する必要がある。CDR回路としては、一般的にPLL(位相同期回路)が用いられる。
図2は、PLL型のCDR回路の構成の一例を示している。図2に示されるように、PLL型のCDR回路は、位相比較回路(PD)、チャージポンプ回路(CP)、ループフィルタ(LF)、及び電圧制御発振回路(VCO)を有する。位相比較回路は、受信したデータ信号と再生クロック信号との位相を比較し、位相差を示す位相差信号を出力する。チャージポンプ回路は、位相比較回路から出力される位相差信号に応じたチャージポンプ電流をループフィルタに対して出力する。位相比較回路とチャージポンプ回路は一体的に構成されていてもよい。ループフィルタは、チャージポンプ回路からのチャージポンプ電流が供給され、供給されるチャージポンプ電流を平滑化して電圧制御発振回路の制御電圧に変換する。電圧制御発振回路は、制御電圧に応じた周波数のクロック信号(発振信号)を出力する。データ信号に対して再生クロックの位相が進んでいる場合には、電圧制御発振回路が出力するクロック信号の周波数を低くするように、位相比較回路、チャージポンプ回路、及びループフィルタが電圧制御発振回路の制御電圧を制御する。一方で、データ信号に対して再生クロックの位相が遅れている場合には、電圧制御発振回路が出力するクロックの周波数を高くするように、位相比較回路、チャージポンプ回路、及びループフィルタが電圧制御発振回路の制御電圧を制御する。
本発明においては、電圧制御発振回路は、1クロック周期の中で位相差の異なる複数のクロック信号を出力する。例えば、電圧制御発振回路は、位相の異なる5相のクロック信号を出力する場合、1周期(2π)の1/5ずつ位相のずれたクロック信号を出力すればよい。本実施例では、位相のずれた5相のクロック信号が必要となるため、電圧制御発振回路は、直列に接続された5つの論理反転素子を含むループ回路によって構成されたリング型VCOとなっている。また、電圧制御発振器は、ループフィルタから出力される出力電圧であるアナログ制御電圧を入力することで、その出力電圧に応じた周波数で発振して少しずつ位相のずれた複数のクロック信号を出力する。
ここで、本発明が適用されるeDPのようなクロックエンベッデド型の高速シリアルインタフェースでは、電源起動後の通常動作前に「リンクトレーニング」といわれるシーケンスを実行する。リンクトレーニングには、次に説明する2つのステップがある。
リンクトレーニングにおける第1のステップは、図2に示すように、CDR回路のPLLをロックさせるステップである。例えば「1010…」のようにHighとLowが繰り返し交互に変化するコードパターン(例えば、米国国家規格協会ANSI-8B10B規格における、D10.2)の信号をプロセッサから送信し、CDR回路のPLLを所望のクロック周波数にロックする。このPLLのVCOから出力されたクロック信号でシリアルデータをサンプリングし同期化を図る。図2に示した例では、1ビットごとに「1」と「0」を繰り返すクロックパターン(最高周波数:データレートの1/2)に設定されている。
リンクトレーニングにおける第2のステップは、入力されるシリアルデータの切れ目を見つけるステップである。図3に示すように、eDPなどのシリアルインタフェースでは10ビットで1つのパケットデータになっており、10ビットの切れ目を見つける必要がある。そこで、プロセッサから切れ目を区別するための特定のシンボルパターンをデータ受信装置(タイミングコントローラ)に送信する。既にリンクトレーニングの第1のステップでCDR回路のPLLがロックしてデータとクロックが分離されているため、この状態でプロセッサからデータ受信装置に特定のシンボルパターンを送信すると、データ受信装置はそのデータをロジック回路で抽出することデータの切れ目を見つけることができる。このように電源起動後、プロセッサはデータ受信装置(タイミングコントローラ)に対してリンクトレーニングシーケスンスを設定し、正しくCDR回路をロックして、10ビットのデータの切れ目を見つけることができる。
図4は、イコライザ回路のオートキャリブレーションの実行フローを示している。図4に示されるように、eDPのようなクロックエンベッデド型の高速シリアルインタフェースでは、電源起動後、通常動作前にリンクトレーニングといわれるシーケンスを実行する。リンクトレーニングの第1のステップでは、D10.2のコードパターンを利用してCDR回路を所望のクロック周波数にロックする。続いて、イコライザ回路のゲイン値の設定を、比較的弱いレベルに設定する。続いて、リンクトレーニングにおける第2のステップを実行する。ここでは、特定のシンボルパターンを送信し、そのデータをロジック回路で抽出することで切れ目を見つける。このシンボルロックにおいては、特定のコードとして、例えば、(K28.5)や(D11.6)と言われるパターンも使われる。本発明では、この特定のコードを使ってイコライザ回路のゲイン値の設定を最適化するものである。
高速シリアル信号は、前述の通り、受信対象ビットの前の「1」レベルが続く時間、「0」レベルが続く時間により、受信対象ビットの信号品質に影響を受ける、ISIジッタが知られている。この影響を考慮してイコライザ回路のゲイン値を決める必要がある。またその影響は電源、温度、半導体プロセスの変動により大きく影響を受けるため、その影響も考慮して動的にイコライザ回路のゲイン値を設定することが望ましい。本発明では、リンクトレーニング期間中に入力され、ISIジッタの影響があるKコードを活用することでその設定を行う。また、前述の通り、ガラス上に実装されるICの接触抵抗は経年変化があり、抵抗値が大きくなっていく場合がある。よってこれらの事象を鑑みたとき、IC出荷時に設定した一意のイコライザ回路の設定では動作周波数に大きな制約となるものである。そこで、本発明では、図4に示されるように、動的にイコライザ回路のゲイン値を設定するために、リンクトレーニング期間中にオーバーサンプリングを実施し、そのサンプリング結果に基づいてイコライザ回路のゲイン値を適切なレベルに動的に設定する。
例えば図5に示されるように、eDPではリンクトレーニング時にD10.2以外に、K28.5やD11.6というコードが、プロセッサからタイミングコントローラに一定期間送信される。例えば、K28.5は、「1100000101」や「0011111010」というコードパターンであり、D11.6は、「1101000110」というコードパターンである。特に、K28.5「0011111010」は、「1」が長く続いた後に「0」が1回発生するため、「0」を正しく復元しにくく、前述のISIの影響が最も出やすいパターンであるといえる。例えば、このK28.5パターンをCDR回路のPLLのVCOを構成するリング型の発振回路(リングオシレータ)から取り出し、1周期の中で少しずつ位相がずれたクロックを複数使ってK28.5のパターンをサンプリングする。図5に示したように、例えば5段のリングオシレータの場合、1周期(2π)で1/5ずつ位相がずれた5相のクロック信号を取り出せる。なお、リンクトレーニングの第2のステップで使用可能なコードは、K28.5に限られず、前述したD11.6であってもよい。
まず初めにイコライザ回路のゲイン値を弱く設定して、1つ目のPLLクロック(T1)で一定期間特定のコードパターン(以下の説明ではK28.5)をサンプリングする。この状態を図5に示す。もしイコライザ回路のゲイン値の設定が弱過ぎると、K28.5のコードパターンに含まれる「0」のビットはLowレベルに下がりきらないため、T1のサンプリング結果は、Lowレベルを検出できず全て「1」となる。T1のサンプリング結果とK28.5のコードパターンを比較すると、入力信号から正しい入力データを復元できていないことがわかる。次に2つ目のPLLクロック(T2)で同様にサンプリングする。T2のサンプリング結果も全て「1」となる。次に3つ目のPLLクロック(T3)で同様にサンプリングする。T3の結果はLowレベルを検出できて「0」が1回発生し、その他は「1」となる。4つ目のPLLクロック(T4)も同様である。このため、T3及びT4では入力信号から正しい入力データの復元に成功したことがわかる。他方で、PLLクロック(T5)は「0」を検出できず全て「1」となる。このサンプリング結果をキャリブレーション制御部で判定する。図5に示した例では、サンプリング結果から、T1、T2、及びT5の位相クロックでは「0」を検出できず入力データの復元に失敗し、T3及びT4の位相クロックでは「0」を検出でき入力データの復元に成功したことから、入力波形が「111101」であることや、またイコライザ回路のゲイン設定が弱すぎて、「0」が正しく復元できなかったことがわかる。
次にイコライザ回路のゲイン値を強く設定して、同様にT1からT5までサンプリングする。この状態を図6に示す。イコライザ回路のゲイン値が強いため、サンプリング後の波形はすぐにLowレベルに落ちる。このため、T1では「0」が2回出現し、それ以外は「1」となる。T2、T3でも同様に「0」が2回出現し、それ以外は「1」となる。他方で、T4、T5では1回だけ「0」が現れそれ以外は「1」となる。このサンプリング結果を、キャリブレーション制御部で判定する。サンプリング結果からT3、T4にのみ「0」が検出できたことから、入力波形が「111101」であること、またイコライザ回路のゲイン設定が強すぎて、対象ビットの範囲を外れて隣接ビットにまでLowレベルが及んでいて隣接ビットのHighレベルが狭くなっていることがわかる。
次にイコライザ回路のゲイン値を、図5に示した値と図6に示した値の中間に設定して、同様にT1からT5までサンプリングする。この状態を図7に示す。イコライザ回路のゲイン値が適切であるため、サンプリングする波形は、正しいタイミングでLowレベルに落ちる。このため、T1からT5までのすべてのサンプリング結果で、「0」が1回現れ、それ以外は「1」となる。このサンプリング結果をキャリブレーション制御部で判定する。サンプリング結果から入力波形が「111101」であること、またイコライザ回路のゲイン値が適切であり、対象ビットの「0」が正しく復元されて、隣接ビットへの影響もないゲイン設定になっていることがわかる。このように、オートキャリブレーション時には、位相を少しずつずらして入力信号の波形を複数のタイミングでオーバーサンプリングし、そのサンプリング結果を判定することで、イコライザ回路のゲイン値を適切な値に調整することができる。なお、本実施形態では、5つの入力データのすべての復元に成功した場合に、オーバーサンプラが入力データの復元に成功していると判断したが、例えば5つのうち4つ以上の入力データの復元に成功した場合にオーバーサンプラが入力データの復元に成功していると判断してもよい。復元成功の期待値は、適宜変更することができる。
続いて、オーバーサンプラの回路例について説明する。図8は、オーバーサンプラの第1の回路例を示している。前述したように、PLL型のCDR回路は、位相比較回路(PD)、チャージポンプ回路(CP)、ループフィルタ(LF)、及び電圧制御発振回路(VCO)を有する。また、電圧制御発振回路は、直列に接続された5つの論理反転素子を含むループ回路によって構成されたリング型VCOであり、1クロック周期の中で位相の異なる5相のクロック信号(T1〜T5)を出力する。図8に示した例において、論理反転素子はインバータ回路によって構成されている。ただし、論理反転素子は、インバータ回路に限られず、例えば差動増幅回路によって構成することも可能である。図8に示した例において、オーバーサンプラは、VCOの5つのインバータに接続されたクロックセレクタと、このクロックセレクタ及びイコライザ回路に接続されたフリップフロップとから構成されている。クロックセレクタは、VCOのリングオシレータのいずれか1本のみを活性化させることで、リングオシレータの各段からクロック信号を取り出す。フリップフロップは、イコライザ回路により波形整形された入力信号を、クロックセレクタにより選択されたクロック信号と同期したタイミングでサンプリングし、得られた入力データをキャリブレーション制御部へと出力する。キャリブレーション制御部は、クロックセレクタに接続されており、1つの位相クロックでのサンプリングが完了した後に、次の位相クロックを取り出すように、クロックセレクタを制御する。これにより、クロックセレクタは、キャリブレーション制御部による制御に従って5相のクロック信号(T1〜T2)を順次取り出してフリップフロップへと出力し、フリップフロップでのサンプリング結果がキャリブレーション制御部へと出力される。また、キャリブレーション制御部は、5相のクロック信号(T1〜T2)に同期してサンプリングされた5つの入力データのコードパターンを判定し、その判定結果に基づいてイコライザ回路のゲイン値を制御するための制御信号を生成する。キャリブレーション制御部は、生成した制御信号をイコライザ回路へとフィードバックし、イコライザ回路は、キャリブレーション制御部から受け取った制御信号に基づいてゲイン値を変更する。なお、通常動作時に使うサンプラ(FF)は、VCOから出力されうる5つのクロック信号のうち任意の1本(図8に示した例ではT3)が使われる。
図9は、図8に示した第2の回路例の変形例を示している。第2の回路例は、第1の回路例の変形例である。図9に示されるように、オーバーサンプラのフリップフロップでのオーバーサンプリング結果は高速シリアル信号である。そこで、キャリブレーション制御部がより低速で設計できるように、通常動作時に使うデシリアライザをオーバーサンプラに組み込み、フリップフロップの出力側に出力に付加する。オーバーサンプラ内のシリアライザは、1ビットのシリアル信号を10ビットのパラレル信号に変換する。これにより、キャリブレーション制御部は、10ビットのパラレル信号に変換された複数の入力データを判定すれば済むため、コストを低減させることができる。
図10は、オーバーサンプラの第3の回路例を示している。第3の回路例では、オーバーサンプラが複数のフリップフロップを有している。オーバーサンプラ内の複数のフリップフロップは、それぞれ、VCOを構成する複数のインバータ出力端にそれぞれ1つずつ接続されている。このため、各フリップフロップは、各VCOの各段から出力される位相の異なるクロック信号と同期して、イコライザ回路から入力された波形整形後の入力信号を同時にサンプリングし、復元した入力データをキャリブレーション制御部へと出力する。図8に示した第1の回路例では、時分割でサンプリングするクロック信号を切り替えたのに対して、図10に示した回路例では、一斉に全クロック信号のサンプリングを達成できるため、サンプリング時間が短縮できる効果がある。
図11は、オーバーサンプラの第4の回路例を示している。第4の回路例は、第3の回路例の変形例である。オーバーサンプラによるサンプリング結果は高速シリアル信号であるため、キャリブレーション制御部がより低速で設計できるように、デシリアライザを各フリップフロップの出力側に付加し、1ビットのシリアル信号を10ビットのパラレル信号に変換する。
図12は、オーバーサンプラの第5の回路例を示している。第5の回路例において、オーバーサンプラは、イコライザ回路からの入力信号をサンプリングする際に、PLLのVCOにより位相管理されたクロック信号を使うのではなく、VCOの出力クロック信号から一定時間遅延したクロック信号でサンプリングするものである。すなわち、オーバーサンプラは、VOCの出力端に接続された遅延器を介してクロック信号の入力を受け付けるクロックセレクタと、イコライザ回路とクロックセレクタに接続されたフリップフロップとを有する。これにより、オーバーサンプラの設計を簡単にできる効果がある。
図13は、オーバーサンプラの第6の回路例を示している。第6の回路例は、第5の回路例の変形例である。オーバーサンプラによるサンプリング結果は高速シリアル信号であるため、キャリブレーション制御部がより低速で設計できるように、デシリアライザを各フリップフロップの出力側に付加し、1ビットのシリアル信号を10ビットのパラレル信号に変換する。
[本発明の第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態は以下の通りである。前述した第1の実施の形態では、電源起動時のリンクトレーニングシーケンスで、イコライザ回路のゲインレベルを最適な設定にすることができる。しかし、リンクトレーニングが完了し、通常動作に移行してからも、ICの電源レベルはその動作状態により変動し、また温度も変動する。このような電源レベルや温度の変動は前記の通りイコライザ回路の特性に影響を及ぼすため、通常動作に移行してからも定期的に最適値を見直す(キャリブレーションする)ことが望ましい。また前述の通り、ガラス上に実装されるICの接触抵抗は経年変化があり、抵抗値が大きくなっていく場合がある。よってこれらの事象を鑑みたとき、IC出荷時に設定した一意のイコライザ回路の設定では動作周波数に大きな制約となるものである。
そこで、eDPにおいては、CPU/GPUなどのプロセッサから、タイミングコントローラに対して、水平ブランキング期間、および垂直ブランキング期間の最初にリンクトレーニング時と同じ特定コードパターンを送信する。これにより、第2の実施形態に係るデータ受信装置は、リンクトレーニング期間だけではなく、通常動作時においても、第一の実施の形態と同様のキャリブレーションシーケンスを実行することができる。その結果、ICの製造ばらつきのみでなく、電源変動、温度変動にも常時追従できる受信装置を提供できる。
[本発明の第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態について説明する。本発明の第3の実施形態は以下の通りである。前述のとおり、eDPなどの高速シリアルインタフェースではクロックがデータラインに重畳されており、シリアルデータ入力から、そのデータに同期したクロックを抽出する必要がある。そこで、CDR回路は、シリアルデータ入力から、そのデータにタイミング同期したクロック信号を生成する回路である。CDR回路は一般的にPLLによって構成される。通常動作時のサンプラは、イコライザ回路からの出力であるデータ信号とPLLからの出力であるクロック信号とをサンプリングするものであるが、イコライザ回路からサンプラまでの遅延は、いかに注意深くレイアウト設計しても電源変動や温度変動や半導体の製造ばらつきにより変化してしまう。このデータ信号とクロック信号との遅延(タイミングSkew)は、動作速度が高速化されればされるほど、タイミングバジェットに与える影響が深刻になり、高速化を阻害する1つの要因となっていた。そこで、第3の実施形態は、CDR回路でリカバリされたデータとクロックの位相関係を、サンプラ回路で最もタイミングマージンがあるように自動的に設定するものである。
第3の実施形態では、例えば図14及び図15に示されるように、eDPにおいて、リンクトレーニングシーケンスで、ステップ1のCDR回路のロックが完了し、イコライザ回路のゲイン値のキャリブレーションが完了した直後に、データ信号とクロック信号との遅延(タイミングSkew)を調整する。また、図1等に示されるように、データ受信装置1は、Skew調整回路14をさらに備える。Skew調整回路14は、キャリブレーション制御部15による制御に従い、PLL型のCDR回路12によって復元されたクロック信号がサンプラ16(フリップフロップ)に到達するタイミングを調整することにより、サンプラ16において入力信号とクロック信号のずれ量(Skew値)を調整する回路である。
具体的に説明すると、キャリブレーションを行うことでイコライザ回路のゲイン値が最適値になっているため、図7に示したような状態でイコライザ回路の出力がされている状態となる。この状態で、サンプリングするクロック信号が図7に示したT3であれば、データ1ビット分の中央部付近でクロック信号のサンプリングエッジが来るため、セットアップ時間とホールド時間のマージンが最大となる。
図7に示したT3のクロック信号を選択した場合のフローを以下に説明する。オーバーサンプラ13により、最も時間的に早いT1のクロック信号でK28.5のイコライザ出力波形をサンプリングし、図7に記載のとおり「111101」のコードパターンをもつ入力データを得る。次にT2に切り替え、同様に「111101」の結果を得る。さらにT3、T4、T5と順番にクロックを切り替えて、最も時間的に遅いT5まで同様に「111101」の結果を得る。これら5回のサンプリング結果から、T3のサンプリング結果が、T1〜T5のサンプリング結果のうち最も中間に位置することがわかる。そこで、キャリブレーション制御部15は、リカバリクロックSkew設定制御信号として、T3のサンプリング結果であるT3の位相値をSkew調整回路14へと送出する。そして、Skew調整回路14は、キャリブレーション制御部15から受け取ったT3の位相と、CDR回路12により復元されたクロック信号の位相とを比較し、復元されたクロック信号の位相がT3の位相とずれている場合には、復元されたクロック信号の位相をT3の位相に合うように調整する。これにより、Skew調整回路14は、サンプラ16(フリップフロップ)においてホールド時間違反やセットアップ時間違反が発生することを回避できる。
[本発明の第4の実施形態]
図16を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。本発明の第4の実施形態は以下の通りである。第3の実施の形態ではオーバーサンプラ13によってオーバーサンプリングを行ったが、本実施の形態では、図16に示されるように、自己発振のリングオシレータ19をデータ受信装置1に内蔵し、この発振周波数をモニタすることで、半導体の製造ばらつきや、電圧変動、温度変動が低速側か、高速側か、中程度かを判定する。もしオシレータ19の発振周波数が高速側である場合、Skew調整回路14は、データの遅延が早めになっていると判定し、サンプリングクロックの位置をそれに合うように調整する。またオシレータ19の発振周波数が低速側である場合、Skew調整回路14は、データの遅延が遅めになっていると判定し、サンプリングクロックの位置もそれに合うように調整するものである。なお、もしオシレータ19の発振周波数が中程度であれば、Skew調整回路14は、デフォルトの設定値を使うこととすればよい。
以上、本願明細書では、本発明の内容を表現するために、図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。本発明によれば、イコライザのゲインレベルと、CDRのクロックとデータのタイミングSkew値を動的に制御することができるため、高速化が可能となる。またeDPやmipiなどのレシーバ回路内部のアナログフロントエンド部のイコライザゲインとCDRのSkewを動的にコントロールする機構を提供することで、特にガラス上で動作が必要な1チップシステムドライバの高速化を実現することができる。これにより液晶パネルモジュール等の低消費電力化と低コスト化を図ることができる。ただし、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。また当該発明の形態の説明では、eDPの事例を記載しているが、mipiに置き換えても同様の効果が得られるものであり、当該発明はタイミングコントローラへの入力インタフェースが単にeDPに限定したものではない。
本発明は、電気機器産業にて好適に利用しうる。特に、本発明の画像通信装置は、液晶パネルを含む薄型パネルに組み込まれる画像通信用のモジュールとして、好適に利用しうる。
1…データ受信回路 11…イコライザ回路
12…PLL型CDR回路 13…オーバーサンプラ
14…Skew調整回路 15…キャリブレーション制御部
16…サンプラ 17…デシリアライザ
18…Linkレイヤロジック 19…オシレータ

Claims (6)

  1. 設定されたゲイン値に応じて入力信号の波形を整形するイコライザ回路と、
    キャリブレーション動作時においては、前記イコライザ回路による波形整形後の入力信号から、1周期の中で異なる位相を持つ複数のクロック信号を復元し、通常動作時においては、前記イコライザ回路による波形整形後の入力信号から、1つのクロック信号を復元するCDR回路と、
    キャリブレーション動作時において、前記複数のクロック信号に同期して前記波形整形後の入力信号をサンプリングし、当該波形整形後の入力信号から複数の入力データを復元するオーバーサンプラと、
    キャリブレーション動作時において、前記オーバーサンプラによるサンプリングの結果に基づいて、前記オーバーサンプラが前記入力データを正しく復元できているか否かを判定し、前記入力データを正しく復元できていないと判断した場合には、当該判断結果に基づいて前記イコライザ回路のゲイン値を設定する制御信号を生成するキャリブレーション制御部と
    通常動作時において、前記イコライザ回路による波形整形後の入力信号の位相と前記CDR回路が復元した前記1つのクロック信号の位相のずれ量を調整するSkew調整回路とを備え
    前記キャリブレーション制御部は、前記オーバーサンプラによるサンプリングの結果に基づいて所定の位相を決定し、当該所定の位相に関する制御情報を前記Skew調整回路へと送出し、
    前記Skew調整回路は、前記CDR回路により復元された前記1つのクロック信号の位相を、前記キャリブレーション制御部から受け取った制御情報における前記所定の位相に合うように調整する
    データ受信装置。
  2. 前記CDR回路は、複数の論理反転素子が直列に接続されたループ回路を持つ電圧制御発振回路を有し、
    前記電圧制御発振回路は、1周期の中で異なる位相を持つ複数のクロック信号を出力する
    請求項1に記載のデータ受信装置。
  3. 前記オーバーサンプラは、
    前記複数の論理反転素子に接続され、当該複数の論理反転素子のいずれか一つを活性化させてクロック信号の入力を受け付けるクロックセレクタと、
    前記イコライザ回路と前記クロックセレクタに接続されたフリップフロップとを有する
    請求項2に記載のデータ受信装置。
  4. 前記オーバーサンプラは、前記イコライザ回路と前記複数の論理反転素子のそれぞれに接続された複数のフリップフロップを有する
    請求項2に記載のデータ受信装置。
  5. 前記オーバーサンプラは、
    前記電圧制御発振回路に接続された遅延器を介してクロック信号の入力を受け付けるクロックセレクタと、
    前記イコライザ回路と前記クロックセレクタに接続されたフリップフロップと、を有する
    請求項2に記載のデータ受信装置。
  6. キャリブレーション動作から通常動作に移行した後も、定期的にキャリブレーション動作へと移行し、前記オーバーサンプラが前記入力データを正しく復元できていないと判断した場合には、前記キャリブレーション制御部により、当該判断結果に基づいて前記イコライザ回路のゲイン値を設定する制御信号を生成する
    請求項1に記載のデータ受信装置。
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