JP6084014B2 - 回転制御装置 - Google Patents

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この発明は、便座などの回転を制御するための回転制御装置に関する。
できるだけ人の力を使わないで洋式便器の便座を開閉しようとしたときに、電動モータを用いることが、例えば特許文献1などで、従来から知られている。
上記特許文献1に開示された制御装置は、電動モータの出力を、減速機を介して便座に伝達する構成にしている。
特開2009−165838号公報
電動モータを用いて便座を開閉する上記従来の装置では、電動モータの外に減速機を必要とするもので、構成が複雑になるとともにコストがかさむという問題があった。
また、電動モータの電源を確保しなければならないが、例えば公衆トイレの場合には、便器の周辺に電源設備がなかったり、電源設備があったとしても便器の周辺の清掃などに水を使用するので、それが故障や感電の原因になったり、停電の場合に使用不能となってしまったりするという問題があった。
そこで、できるだけ人の力を利用しないで、便座を開閉しようとすると、当該便座を開くときにばね力を作用させ、便座を閉じるときだけ、人の力を使うようにすることが考えられる。
また、大便用及び小便用を兼ねた男性用のトイレの便座の場合には、便座を降ろした状態にしていると、男性が小用の際に便座を上げずに用を足し、便座面が汚れてしまうということがある。
そのため、男性が使用する洋式便座の場合には、通常は開いた状態を維持して小便用とし、大便用として使用するときにのみ閉じた状態とすることが、衛生面上好ましい使い方といえる。
特に、不特定多数の人間が使用する公衆トイレなどにおいては、開いた状態を維持することが衛生面上望まれる。
このような衛生上の目的を達成し、しかも電源の確保が難しい公衆トイレなどにも適用できる構成として当然に考えられる構成は、便座にそれを常時開く方向のばね力を作用させておき、大便用として使用するときに、上記ばね力に抗して便座を回転して閉じた状態にするものである。
このようにしておけば、通常は使用頻度が高い小便用として便座が開いた状態を保つとともに、大便用として使用するときに、上記ばね力に抗して便座を閉じて着座できる。そして、人が便座から離れたとき、当該便座を自動的に開いた状態に復帰させることがでる。
便座が自動的に開いた状態に復帰するので、使用者にわずらわしさを感じさせないうえ、衛生面上の目的も達成することができる。
しかし、上記した構成では、ばね力によって便座が開く方向の力が作用しているので、例えば、便座を閉じるときに、押さえている手を瞬間でも放してしまうと、便座はばね力によって元の位置に戻ってしまう。そのために当該便座を下げ切るまでの間、それを押さえ続けていなければならない
従って、上記便座などの回転を制御する上記の装置では、荷物などを抱えているようなときに、使用者に大きな不便を感じさせるという問題があった。
この発明の目的は、電力を用いない機械的構造であって、上記ばね力に抗して回転部材を回転させる力を最後までかけ続けずに途中で手を離したとしても、回転部材が元の位置に復帰することなく移動を続け、しかも、その回転過程でばねを蓄積でき、この蓄積したばねで移動部材を元の位置まで復帰させることができる回転制御装置を提供することである。
第1の発明は、回転軸(4)を中心に回転し、重力に基づく一方向(A)の回転力が作用する回転部材(4,6)と、この回転部材(4)を回転可能に支持する支持部材(1)と、上記支持部材(1)に対して回転を規制され軸線方向移動のみを可能にしたスライダー(8)と、上記回転部材(6)と上記支持部材(1)との間に設けられ、上記支持部材(1)との相対回転が規制され、上記回転部材(6)の上記一方向(A)の回転運動を軸方向移動に変換した上記スライダー(8)に伝達する運動伝達部材(7)と、上記回転部材(6)と上記スライダー(8)との摺動面間に設けられ、上記スライダーの軸方向移動を、回転部材(4)の他方向(B)の回転運動に変換して上記回転部材(4)に伝達するカム構造と、上記スライダーと上記支持部材(1)との間に介在し、上記一方向の回転力に抗して上記回転部材(6)を他方向に回転させるばね部材(9)とが備えられ、上記回転部材(6)と運動伝達部材(7)との摺動面のいずれか一方には、環状のカム溝が設けられ、いずれか他方には上記カム溝に嵌って移動可能な凸部が設けられ、上記カム溝(6a)は、上記回転部材(6)の一方向の回転時に上記凸部を案内する一方向回転案内部(P9→P1→P7)と、この一方向回転案内部と連続するとともに、上記一方向の回転がその回転終端(P7)を越えてから、上記回転部材(4)の他方向の回転時に上記凸部を回転終端まで案内する他方向回転案内部(P7→P8→P9)とからなり、上記一方向回転案内部は、上記回転部材(6)が上記一方向の回転始点(P9)から回転して所定の角度位置に至る過程で、上記運動伝達部材(7)によって軸方向に移動させられた上記スライダー(8)が上記ばね部材(9)を圧縮させるばね力蓄積行程(P9→P3)と、上記回転部材(4)が上記一方向に回転して上記所定の回転角度を越えてから一方向の回転終端もしくはその近傍に至る過程で、上記ばね力の開放を制限して、上記回転部材(4)を重力の作用のみで上記一方向(A)の回転力を、上記ばね力に基づく他方向の回転力よりも大きくするばね力解放制限行程(P3→P6)とからなり、上記他方向回転案内部は、上記ばね部材(9)に蓄積されたばね力を解放させるばね力解放行程からなり、上記ばね力で上記スライダー(8)を軸方向に移動させたとき、上記スライダー及び回転部材(4)間に介在させた上記カム構造によって回転部材(4)が他方向へ回転し、この回転部材(4)の他方向の回転によって上記運動伝達部材(7)が軸方向に移動する構成にされたことを特徴とする。
なお、重力の作用に基づく回転力とは、重力が基になっているということであって、重力と、方向や大きさが等しいということではない。
第2の発明は、上記カム溝(6a)の他方向回転案内部に、上記ばね力によってスライダーが軸方向に移動するとき、このスライダーと同時もしくはそれに先だって、上記運動伝達部材(7)が移動するように上記凸部を案内する軸方向案内行程(P7→P8)と、上記凸部を、上記軸方向案内行程から上記一方向回転案内部へ導く回転方向案内行程(P8→P9)とが備えられたことを特徴とする。
の発明は、上記一方向回転案内部に、上記ばね部材(9)ばね力を蓄積した状態で、上記回転部材(6)を、一方向における終端位置もしくはその近傍に保つ保持行程(P5→P6)が備えられたことを特徴とする。
の発明は、上記ばね部材(9)のばね力を調整するばね力調整機構(12)が備えられたことを特徴とする。
この発明では、回転部材を一方向に回転させるときに、所定の位置まで外力を作用させれば、その後は重力に基づく回転力によって一方向の回転を自動的に継続させることができる。
従って、人の力を外力として回転部材に作用させるときには、回転部材の一方向回転の間中、人が回転部材に力を作用し続ける必要がない。言い換えると、たとえ手がふさがっていても、肘などの体の一部を使って、回転部材を少し移動させれば、当該回転部材をそのまま回転させることができる。
また、回転部材を一方向に移動させる過程でばねを蓄積し、このばねによって、一方向の回転終端に達した回転部材を他方向の回転終端まで自動的に戻すことができるので、他方向の回転には人の力などの外力を必要としない。
また、移動部材の移動過程で、ばね蓄積手段によってばねを蓄積できる。
しかも、ばね解放制限手段によって、移動部材の移動過程で蓄積したばねの解放を制限するため、上記蓄積されたばねに基づく他方向の回転力が、回転部材の上記一方向の回転力を超えないように制御できる。従って、所定の回転位置から重力の作用のみによって自動的に一方向の回転を継続させることができる。
すなわち、第1の発明によれば、回転部材が一方向に回転する過程で、所定の角度位置まで外力を作用させれば、ばね蓄積手段によってばねを蓄積できる。しかも、上記所定の角度位置を越えた時点からは、上記ばねの解放が制限されるので、その後はスプリング力もしくは重力あるいはこれらの複合力の作用のみによって自動的に回転を継続させることができる。
従って、回転部材を回転させるために人の力が必要なのは、一方向の回転過程における所定の範囲のみであり、回転部材を回転させるために、いつまでも大きな力を必要としないだけでなく、回転部材を回転終端まで回転させる間中、手がふさがってしまうようなこともなくなる。
さらに、上記のようにして一方向の回転終端に達した回転部材は、蓄積したばねエネルギーによって他方向へ回転させて自動的にもとの位置に戻すことができる。
特に、第の発明によれば、回転部材の回転によって軸方向に移動する運動伝達部材が、スライダーの軸方向移動と同時もしくはそれに先立って移動するため、運動伝達部材がスライダーの軸方向移動を邪魔することがない。そのため、ばねエネルギーによって他方向に回転する回転部材のスムーズな回転を実現できる。
の発明では、ばねを蓄積した状態で、一方向の移動終端あるいはその近傍位置を保つための保持手段と、ばねを解放する解放手段とを備えているため、ばねを解放するタイミングを自由に制御することができる。
の発明によれば、ばね部材のばね力を調整できるので、回転部材に作用する他方向の回転力を調整することができる。その為、回転部材の他方向の回転速度を調整することもできる。
図1は第1実施形態の断面図であり、回転軸が他方向の回転終端である回転角度110°の状態を示している。 図2は第1実施形態の回転軸の外観斜視図である。 図3は図2の断面図である。 図4は第1実施形態のスライダーの外観斜視図である。 図5は図4のスライダーの底面を除いた状態を示した斜視図である。 図6は第1実施形態のスライダーの軸方向移動量と回転軸の回転角度との関係を示したグラフである。 図7は第1実施形態の回転軸の回転角度と運動伝達部材の軸方向移動量との関係を示したグラフである。 図8は第1実施形態の断面図であり、回転軸の回転角度が所定の回転角度である70°の状態を示している。 図9は第1実施形態の断面図であり、回転軸が重力の作用に基づく回転力によって一方向に回転して回転終端近傍の回転角度10°に達した状態を示している。 図10は第1実施形態の断面図であり、回転軸が他方向の回転中であってその回転角度90°の状態を示している。 図11は第2実施形態の断面図である。 図12は第3実施形態の断面図である。 図13は第4実施形態の断面図である。 図14は第5実施形態のカム溝形状を説明するグラフである
図1〜図10に示す第1実施形態の移動制御装置は、便座の回転運動を制御するための装置である。
この装置では、全開状態の便座を閉じる方向に手で少し押し下げると、その後は便座に作用する重力によって自動的に閉方向へ移動して、全閉の直前で停止する。その後、便座に腰掛けてから立ち上がれば、今度は自動的にばねによって便座が跳ね上がり、全開状態になるというものである。
この第1実施形態は、上記ケーシング1を図示していない便器に固定し、回転軸4を図示していない便座に固定して、当該便座の開閉制御に用いるものである。従って、回転軸4と便座とは常に一体的に回転する。
そして、上記のように回転軸4に固定された便座の重量は、便座が閉じる方向に回転する過程において、回転軸4に対する回転力として作用する。
なお、上記のように便座を閉じる力が、便座の重量すなわち重力に基づくこの発明の一方向の回転力で、図1に矢印Aで示している。また、この一方向の回転力とは反対方向で便座を開く方向の力が、この発明の他方向の回転力であり、図1に矢印Bで示している。
なお、回転軸4は、一方向の回転力による回転終端を回転角度0°とし、他方向の回転力による回転終端を回転角度110°とし、これら回転角度0°〜110°の範囲で回転軸4すなわち便座が回転できるようにしている。
上記ケーシング1は、ケーシング本体2とこのケーシング本体2の開口を塞ぐキャップ3とで構成されている。そして、このケーシング1に回転軸4を組み込むが、この回転軸4は、ケーシング本体2に対して回転可能に組み込まれた筒部6と、この筒部6と一体に形成された連結部5とで構成されている。また、上記筒部6と上記回転軸4によってこの発明の回転部材を構成している。
さらに、上記連結部5は、上記キャップ3に形成された軸穴3aから突出させ、上記便座に連結できるようにしている。
また、上記ケーシング1には、ケーシング1に対して回転を規制され軸方向移動を可能した筒状の運動伝達部材7及びスライダー8を組み込むとともに、この発明のばね部材であるコイルばね9を組み込み、上記スライダー8にコイルばね9のばね力を常時作用させている。
なお、上記運動伝達部材7及びスライダー8の移動方向である軸方向とは、回転軸4に設けた連結部5の回転中心の軸線方向のことである。
そして、上記便座を閉じる方向に回転させる力が作用したとき、言い換えると、上記回転軸4を一方向に回転させる力が作用したとき、運動伝達部材7が図1に示した矢印A’の方向に移動する。運動伝達部材7が上記のように移動すると、上記キャップ3とは反対端である運動伝達部材7の先端が、スライダー8に形成したフランジ部8bを押し、運動伝達部材7とともにスライダー8をコイルばね9のばね力に抗して移動させる。従って、コイルばね9の圧縮量は上記運動伝達部材7の上記矢印A’方向の移動量と同じになる。
また、便座を開く方向に回転させる力が作用したとき、言い換えると、上記回転軸4を他方向に回転させる力が作用したときには運動伝達部材7が上記とは反対方向に移動する。運動伝達部材7がこのように移動すれば、スライダー8はコイルばね9のばね力の作用で、図1に示した矢印B’方向に移動する。
上記ケーシング本体2は、内周に円周方向に所定の間隔を保って、軸線に沿った直線状の複数の線状凹部2a(図1参照)を形成するとともに、上記運動伝達部材7は外周に円周方向に所定の間隔を保って、軸線に沿った直線状の複数の線状凸部7a(図1参照)を形成している。そして、これら線状凹部2aに線状凸部7aをはめ込むことによってケーシング1に対する運動伝達部材7の回転を規制しながら、それが軸方向に移動できるようにしている。
また、ケーシング本体2には、その底面中央に、キャップ3に向かって突出する中央筒部2bと、その外側を囲むように配置された大径筒部2cとを設けている。
上記中央筒部2bには、上記コイルばね9の一端を支持するばね受け部材10を取り付け、大径筒部2cには、上記スライダー8を軸方向に移動可能に取り付け、上記大径筒部2cをスライダー8のガイドとして機能させている。
上記のようにした運動伝達部材7の内周には、回転方向に180°位相をずらした位置で対向する一対の半球状の凹部7bが形成され、各凹部7bにこの発明の凸部を構成するボール11をはめ込んでいる。このボール11は上記凹部7b内で回転可能であるが、運動伝達部材7と一体的に移動する。
一方、回転軸4の筒部6の外周には、図2,3,7に示すエンドレスにしたカム溝6aが形成されている。なお、図2には、筒部6の外周面に形成したカム溝6aは一つしか表われていないが、上記筒部6の回転方向に180°位相をずらした位置にも、図示のカム溝6aと同じ形状のカム溝6aが形成されている。
そして、上記カム溝6aと上記運動伝達部材7に形成した凹部7bとの間に上記ボール11をはめ込み、回転軸4の回転に伴って、ボール11がカム溝6a内を移動し、ボール11とともに運動伝達部材7を軸方向に移動させる構成にしている。
なお、図2中の符号6bは、上記運動伝達部材7を筒部6の外周に組み付ける際に、上記ボール11を、筒部6の端部からカム溝6aまで導くための導入溝である。
さらに、回転軸4の上記筒部6の内周面には、図3に示すように、筒部6の中心を通る軸線と交差する方向の斜面6dを備えたカム山6cを形成している。
なお、上記カム山6cも、カム溝6aと同様に、筒部6の中心を通る軸線を基準にして180°回転させた位置に一対のカム山6cが形成されている。
一方、上記筒部6の内側に挿入されるスライダー8は、図1,4,5に示すように筒部8aとフランジ部8bとからなる。なお、図5は、図4から筒部8aの底面を取り除き内部を表わした図である。
このスライダー8の筒部8aの外周には、回転方向に180°位相をずらした位置に一対のカム山8c8cを形成している。このカム山8cには斜面8dを形成し、この斜面8dの傾斜を、上記筒部6に形成したカム山6cの斜面6dと一致させている。
これらカム山6c及び8cは、両者が相まって、回転軸4の回転をスライダー8の軸方向移動に変換したり、スライダー8の軸方向移動を回転軸4の回転に変換したりするこの発明のカム構造を構成するものである。
さらに、スライダー8の筒部8aの内側には、図1,5に示すように、上記コイルばね9をガイドするためのガイド筒部8eと、内壁に筒部8aの軸線に沿った直線状の複数の線状凸部8fとを形成している。
そして、ケーシング本体2の大径筒部2cの外周には、大径筒部2cの軸線に沿った直線状の線状凹部2dを形成し、この線状凹部2dに上記線状凸部8fをはめることによって、ケーシング1に対するスライダー8の回転を規制しながら、軸方向移動を可能にしている。
上記両カム山6c,8cの関係を図6のグラフに示しているが、この図6では、回転角度0°で軸方向距離0mmの位置に太線でカム山8cを示し、この位置から矢印B’方向へ移動したカム山8cを、回転角度110°で軸方向距離20mmの位置に二点鎖線で示している。
上記回転角度0°で軸方向位置0からカム山8cが上記コイルばね9のバネエネルギーの作用で図6の矢印B’方向に移動すると、上記カム山8cがカム山6cを押す。このときのカム山8cの移動力が、カム山6cを介して筒部6すなわち回転軸4の矢印B方向である他方向の回転力として作用する。
上記のようにしてスライダー8のカム山8cが、図6のグラフに示す軸方向位置0から20mmまで移動すると、回転軸4が矢印B方向に回転し、回転角度0°から110°まで、すなわち便座が完全に閉じた状態から全開状態まで回転する。
なお、上記一対のカム山8c6cによって、スライダー8の軸方向移動を回転軸4の他方向の回転運動に変換するカム構造が構成され、このカム構造が、この発明における上記回転軸4に回転力を伝達する第2伝達機構を構成している。
一方、回転軸が、上記とは反対の矢印A方向に、回転角度110°から0°まで回転したときには、カム山6cとカム山8cとは互いに力を伝達することなく相対移動し、上記カム山6cが図6に示す軸方向移動距離0の位置に移動する。
また、ケーシング本体2の中央筒部2bには調整ネジ12を貫通させ、この調整ネジ12に上記ばね受け部材10をネジ結合している。このようにした調整ネジ12にはストッパ13を設け、上記ばね受け部材10に作用するコイルばね9のばね力の作用で、上記ストッパ13が中央筒部2bの先端に押し付けられるようにしている。このようにストッパ13が中央筒部2bの先端に押し付けられることによって、調整ネジ12は、上記中央筒部2bに対し軸方向移動が規制され回転のみが許容されることになる。
従って、この調整ネジ12をケーシング1の外部から回転させることによってばね受け部材10を軸方向に移動させ、コイルばね9のばね力を調整することができる。なお、調整ネジ12には、間隔を保って一対のストッパ1314が取り付けられているが、一方のストッパ13によって調整ネジ12が中央筒部2bから脱落することを防止し、もう一方のストッパ14によって上記調整ネジ12からばね受け部材10が脱落しないようにしている。
さらに、上記キャップ3側における回転軸4の筒部6の外周に形成した段部6eと上記キャップ3との間に戻しばね15が設けられている。そして、上記段部6eの高さは、戻しばね15の線材の直径よりも小さくし、上記運動伝達部材7の端部が上記段部6eよりもキャップ3側に移動したとき、戻しばね15が運動伝達部材7に当たるようにしている。従って、上記運動伝達部材7の端部が上記段部6eよりもキャップ3側に位置しているとき、運動伝達部材7に矢印A’方向のばね力が作用することになる。
このようにした戻しばね15は、図10に示すように、上記運動伝達部材7によって圧縮されたとき、そのばね力によって運動伝達部材7を押して、運動伝達部材7及び上記ボール11を図1に示す初期位置に戻すように機能するものである。
次に、回転軸4に形成されたカム溝6aの機能について、図7を中心に説明するが、この図7は、回転軸の回転角度を縦軸とし、上記ボール11の軸方向移動距離を横軸とした平面上に、上記カム溝6aを展開して示したものである。
このカム溝6aは、例えば、図7の点P1を起点として、点P2→点P3→点P4→点P5→点P6→点P7→点P8→点P9を通り、点P1に戻るエンドレスの形状にしている。そして、このカム溝6a内を、上記したボール11が相対移動するもので、ボール11の動軌跡を一点鎖線で示しているが、ボール11の相対移動位置に応じて便座の回転角度が決まるようにしている。
なお、点P1は便座が全開位置である回転角度110°にある位置を示している。
そして、上記点P1から点P2の間は、回転軸4が110°から100°まで回転するが、ボール11及びボール11と一体的に移動する運動伝達部材7はその軸方向位置が変化しない。この状態では、便座が全開状態から10°だけ閉方向に回転するが、上記運動伝達部材7は軸方向に移動しないので、コイルばね9は圧縮されない。
上記点P2から点P3までの間は、回転軸4が100°から70°まで回転し、ボール11の軸方向位置は20mmから6mmまで変化する。この状態では、便座が100°からさらに30°だけ閉方向に回転し、上記運動伝達部材7が軸方向位置20mmの位置から6mmの位置まで移動する。この間では、運動伝達部材7の軸方向移動量が大きくなるので、その分コイルばね9の圧縮量が大きくなり、大きなばねが蓄積される。
上記点P3から点P4までの間は、回転軸4が70°から40°まで回転し、ボール11の軸方向位置は6mmから5mmまで変化する。この状態では、便座が70°からさらに30°閉方向に回転するが、上記運動伝達部材7の軸方向移動量は1mmというほんのわずかであり、コイルばね9のばねの蓄積量は極めて小さい。
上記点P4から点P5までの間は、回転軸4が40°から20°まで回転し、ボール11の軸方向位置は5mmから1.8mmまで変化する。この状態では、便座が40°からさらに20°閉方向に回転し、上記運動伝達部材7の軸方向移動量は3.2mmとなる。従って、この3.2mm分だけコイルばね9のばねが蓄積されるが、この間でコイルばね9を圧縮させたのは、便座の閉じ位置近傍におけるダンパ効果を発揮させるためである。
上記点P5から点P6までの間は、回転軸4が20°から17°まで回転し、ボール11の軸方向位置は1.8mmから0mmまで移動する。
この点P5から点P6間では、軸線に対するカム溝6aの勾配を、上記点P3から点P5までの間の勾配と比べて緩やかにしている。そのため、上記コイルばね9に蓄積したばねに基づく他方向の回転力が、上記点P3から点P5までの間よりも大きく作用することになる。
この間では、回転軸4が3°回転して上記コイルばね9を3.2mm圧縮することになるが、この時のばねが便座の重力に基づく回転力とバランスして、便座を閉じ位置である一方向の回転終端近傍位置に保つように機能する。
上記点P6から点P7までの間は、回転軸4が17°から0°まで回転し、ボール11の軸方向位置は変化しない。この状態では、便座が17°からさらに閉方向に17°回転して回転角度が0°となり全閉状態となるが、上記運動伝達部材7は軸方向に移動せず、コイルばね9は圧縮されない。従って、この間では、点P6までに蓄積されたばねが維持される。
上記点P7から点P9までの過程における点P7は、便座が閉方向から開方向に変化するターニングポイントとなる。
そして、上記便座の全閉状態である点P7から点P8までの間は、回転軸4が回転角度0°から50°まで開き方向に回転し、ボール11の軸方向移動量は25mmとなる。この状態では、回転軸4とともに便座がコイルばね9のばねによって0°から50°まで開き方向に回転するとともに、その回転にともなって上記運動伝達部材7は25mm移動する。このとき、運動伝達部材7は、ボール11が起点である点P1に位置しているときよりも矢印B’方向に位置し、図10に示すように運動伝達部材7の軸方向端部が上記スライダー8のフランジ部8bから離れた位置を保つ。
上記点P8から点P9までの間は、回転軸4が50°から95°まで開き方向に回転するが、上記ボール11の軸方向位置は変化しない。この状態では、便座がさらに45°開き方向に回転するが、上記運動伝達部材7の軸方向位置は変化しない。
なお、上記起点P1直前の点P9における軸方向位置を、起点P1の20mmの軸方向位置よりも矢印B’方向に5mmほど差をつけたのは、全開状態から便座を閉方向へ移動させる際に、上記ボール11が上記点P1から点P9へ逆戻りし難くさせるためである。
また、上記点P9から起点である点P1までの間は、回転軸4が95°から110°まで開き方向に回転し、上記ボール11は軸方向位置25mmから20mmに矢印A’方向へ移動する。この状態では、便座が95°からさらに開く方向に15°回転して全開状態となり、上記運動伝達部材7は矢印A’方向に移動し、矢印A’方向先端を上記スライダー8のフランジ部8bに接触させ、図1に示した全開状態に戻る。
上記した起点P1及び点P7は、便座の回転方向が変わるターニングポイントであり、カム溝6aにおける点P1から点P2、点P3、点P4、点P5及び点P6を経由して点P7に至る部分をこの発明の一方向回転案内部とし、点P7から点P8及び点P9を経由して起点P1に至る部分をこの発明の他方向回転案内部としている。
そして、上記一方向回転案内部のうち、点P2から点P3までが回転角度に対する軸方向移動量が最も大きくなる部分であり、カム溝6aのこの部分がばね力蓄積手段を構成している。また、このばね蓄積手段に沿って移動する移動行程をこの発明のばね蓄積行程としている。
但し、カム溝6aの上記ばね蓄積行程では、途中で便座に作用している外力が解放されると、言い換えると人が便座から手を離してしまうと、コイルばね9が伸長してスライダー8を矢印B’方向へ移動させ、回転軸4が他方向へ回転して便座が全開位置に戻ってしまう。なぜなら、ばね蓄積行程は、軸線に対するカム溝6aの勾配が緩やかだからである。このようにばね蓄積行程の勾配が緩やかなので、スライダー8に上記のように矢印B’方向の力が作用すると、ボール11が緩やかな勾配に沿って上記点P1まで戻ってしまう。
上記ばね蓄積行程に連続する点P3から点P7までのカム溝6aの部分であって、このカム溝6aに沿って上記ボール11が移動する移動行程をこの発明のばね解放制限行程としている。
そして、上記ばね解放制限行程では、上記ばね蓄積行程と比べて、軸線に対する上記カム溝6aの勾配を大きくしている。そのため、運動伝達部材7に矢印B’方向の力が作用したとしてもボール11がカム溝6aの側面に突き当たり、運動伝達部材7の軸方向移動を制限できる。
このように運動伝達部材7の矢印B’方向の移動が規制されれば、フランジ部8bを運動伝達部材7に接触させたスライダー8も軸方向の移動が規制される。従って、コイルばね9の力がスライダー8に作用していても、スライダー8の移動も規制され、圧縮されたコイルばね9は圧縮状態を保ち、蓄積したばねの解放が制限されることになる。
但し、この第1実施形態では、上記ばね力解放制限行程の終端近くである回転角度20°から17°の間では、上記カム溝6aの軸線に対する勾配を小さくして便座の閉方向の回転を阻止するようにしている。言い換えれば、上記カム溝6aの点P5から点P6に対応する回転角度では、外力を作用させなければ便座を閉方向に回転させることができない。このように、点P5から点P6までの間では便座を閉方向に回転させるために外力を必要とする。
一方で、上記点P3から点P5までの間では、重力に基づく閉方向の回転力が開方向の回転力に打ち勝って便座は落下して閉方向へ回転する。
このように、上記点P5を境に、閉方向の回転力と開方向の回転力とが逆転するため、その境界部分である点P5において便座の位置、すなわち回転軸4の回転位置が保持されることになる。上記カム溝6aにおける点P5から点P6の区間が、回転軸4を一方向の回転終端の近傍位置に保持するこの発明の保持行程を構成する。
なお、上記点P4から点P5までの行程の勾配を、点P3から点P4までの行程の勾配に比べて小さくしている。このように、点P4から点P5までの行程における勾配を小さくしたのは、この行程におけるコイルばね9の圧縮量を大きくするためである。このように圧縮量を大きくすることによって、便座の回転モーメントが最も大きくなる全閉位置近傍におけるダンパ効果を十分に発揮させることができる。
このように、ばね解放制限行程の勾配をいろいろに設定することによって、回転軸4の回転すなわち便座の落下を緩やかにするダンパ効果を調整することができる。但し、ダンパ効果を発揮させることはこの発明の必須要素ではない。
しかし、いずれの区間でも上記点P1から点P3までのばね力蓄積手段と比べてその勾配を大きくしてばねの解放を制限している。従って、上記点P3から点P5の過程では、スライダー8が矢印B’方向に移動することはない。
また、上記他方向回転案内部では、上記ばね蓄積行程で蓄積されたばねが解放される。従って、スライダー8は解放されたばねで矢印B’方向に移動し、回転軸4を便座が開く方向に回転させる。
上記他方向回転案内部のうち、点P7から点P8までの行程をこの発明の軸方向案内行程とし、点P8から点P9を経由して起点P1に戻る行程をこの発明の回転方向案内行程としている。
上記軸方向案内行程では、回転軸4の軸線に対する勾配を、上記スライダー8のカム山8cの勾配よりも小さくしている(図6,7参照)。従って、回転軸4の一回転当たりの運動伝達部材7の軸方向の移動量はスライダー8の軸方向の移動量よりも大きくなる。このように、運動伝達部材7の軸方向移動量を大きくしたのは、運動伝達部材7の軸方向の移動が遅れて、スライダー8の軸方向の移動に支障をきたさないようにするためである。
また、上記軸方向案内行程に連続する回転方向案内行程の起点となる点P8では、図10に示すように、運動伝達部材7がスライダー8の軸方向移動に対して先行して両者間に間隔が保たれているので、スライダー8に作用しているばねが運動伝達部材7に作用しない。従って、運動伝達部材7のボール11が、カム溝6aの側面に押し付けられて移動を阻害されることがなく、回転軸4の回転にともなって点P8から点P9を経由して起点P1まで移動する。
次に、第1実施形態の作用を説明する。
初めに、便座が図1の回転角度110°の全開状態にある位置から、閉じる方向の力である一方向の回転力が作用した場合について説明する。
図1の状態から人が便座を手で押し下げると回転軸4が回転し、上記ボール11がカム溝6a内を上記点P1から点P2を経由して点P3へと移動する。回転軸4が上記の方向に回転し、ボール11が点P2から点P3に移動する間には、ボール11は運動伝達部材7とともに軸方向である矢印A’方向に移動する。
なお、ボール11が点P3に位置した状態を示したのが図8である。
上記のように回転軸4を矢印A方向に回転させると、運動伝達部材7が矢印A’方向に移動し、この運動伝達部材7がスライダー8のフランジ部8bを押すので、スライダー8も矢印A’方向に移動する。
上記のようにスライダー8が移動すれば、図8に示すように図1の場合よりもスライダー8とばね受け部材10との距離が縮まる。従って、コイルばね9が圧縮され、ばねが蓄積される。
但し、この点P1からP3に至るばね蓄積行程の途中で、便座に作用している外力を解放すると、言い換えると人が便座から手を離してしまうと、上記したようにコイルばね9が伸長し、スライダー8を矢印B’方向へ移動させ、回転軸4が他方向へ回転して便座が全開位置に戻ってしまう。
なお、便座の回転角度が90°より小さくなると、便座に作用する重力がコイルばね9のばね力と反対方向すなわち便座の閉方向の回転力となる。しかし、上記ばね蓄積行程では、便座の開方向の回転力が重力に基づく回転力より大きくなるように便座の重量とコイルばね9のばね力を予め設定している。
ボール11が点P3からP4を経由してP5に至るばね解放制限行程では、上記したように圧縮されたコイルばね9は圧縮状態を保ち、蓄積したばねの解放が制限されることになる。
このようにコイルばね9にばねが蓄積された状態でそのばねの解放が制限されるので、ばねに対して便座の重力が打ち勝ち、便座は重力によって閉方向に回転する。
なお、この第1実施形態では上記ボール11が点P3に位置する回転角度70°が、ばねを蓄えるためのこの発明の所定の角度位置であり、この位置まで人の力で回転軸4を回転させれば、その後は上記ばねを解放することなく、重力に基づく回転力で、点P5に対応する回転角度20°まで自動的に回転し、人が腰掛けるまでこの使用待機位置を保つ。
このように一方向に回転した回転軸4が回転角度20°の使用待機位置で停止するのは、上記したように便座に作用する重力に基づく一方向の回転力とばねによる他方向の回転力とがバランスするからである。
次に、上記蓄積されたばねによって回転軸4が他方向に回転する過程について説明する。
上記回転角度が20°の上記使用待機位置で便座及び回転軸4が止まった状態で、人が便座に腰掛けると、その重力で回転軸4が回転して回転角度0°の全閉状態となり、上記ボール11は点P6を介して点P7に達する。
上記ボール11が点P7に達した状態を図9に示すが、このとき、コイルばね9が最圧縮状態となっている。
このように、上記使用待機位置を保っている便座に人が腰掛ければ、便座は全閉状態まで回転する。但し、人の荷重などによって便座が回転角度20°から17°まで回転して上記ボール11が点P6に達すれば、その後はカム溝6aの点P6から点P7の行程でコイルばね9のばねの解放が完全に規制されるので、便座は自重のみに基づく回転力で回転可能になる。つまり、便座の回転角度を20°から17°まで回転させることによって、上記保持手段の保持力を解除でき、その後は便座を押さえ続けなくてもボール11は点P7まで達し、便座は全閉状態になる。
便座が全閉状態となったときにボール11が位置する点P7は、他方向回転案内部の入口部分に対応する。従って、この状態から人が立ち上がれば、便座を押さえつける力がなくなるので、上記コイルばね9のによって上記スライダー8が矢印B’方向に移動する。このとき、上記他方向回転案内部の入口部分に位置するボール11は、軸方向案内行程にスムーズに移行し、その軸方向案内行程を移動する。
このように、この第1実施形態では、上記使用待機状態の便座に腰掛けるだけで、解放を制限されたばねを解放させることができる。上記便座に腰掛けるか押し下げる手段、すなわち便座そのものが、ばね力の開放を制限する制限手段の制限を解除する手段を構成している。
上記ボール11がカム溝6aの点P7からP8まで移動し、運動伝達部材7がスライダー8に先だって移動したら、その後は、運動伝達部材7は軸方向位置を変えずに回転軸4のみがスライダー8の軸方向移動に応じて回転し、ボール11はカム溝6aの点P9まで移動する。さらに回転軸4の回転によって点P9からP1まで軸方向(矢印A’方向)に移動して図1のように、スライダー8のフランジ部8bに接触した状態となる。
そして、この位置から便座を手で押し下げれば、回転軸4は一方向である矢印A方向に回転する。
なお、運動伝達部材7が矢印B’方向の軸方向終端に位置しているときには、上記戻しばね15が圧縮され(図10参照)ているが、上記したようにこの戻しばね15が伸長するばね力によって運動伝達部材7のボール11を上記点P9からP1へ移動しやすくしている。
但し、上記ボール11は回転軸4の回転によってカム溝6a内を移動するので、上記戻しばね15はなくてもよい。
以上のように、この第1実施形態では、便座を途中まで手で押し下げれば、ばねが蓄積されるとともに、その後は便座が自動的に閉方向に回転する。従って、当該便座を全閉位置まで人手で押し下げる必要はない。
また、便座は全閉状態の少し手前の使用待機位置で停止するので、人は便座を押さえるたり、特別な固定手段を操作したりすることなく、腰掛けることができる。そして、腰かけた人が立ち上がれば、蓄積されたばねで便座が自動的に開方向に回転する。
要するに、全開状態の便座を閉じるためには、人が少しだけ便座を押せば足りるので、たとえ手がふさがっていても、ひじなど体の一部を使って便座を簡単に閉方向に回転させることができる。
また、便座に腰かけていた人が立ち上がるだけで便座が自動的に開くので、開いた状態を常に保つことができる。従って、衛生面でも好ましい状態を保つことができる。
なお、この第1実施形態では、カム溝6aに上記点P5から点P6の区間による保持手段を備えて、回転角度20°の使用待機位置で便座を停止させるようにしているが、このような保持手段を設けずに、所定の角度位置以降、全閉位置まで連続的に閉方向へ回転させるようにしてもよい。
さらに、全閉状態となった便座をその位置に保つために、特別なストッパ機構を設けてもよいが、何も設けなくてもカム溝6aの勾配を調整することによってダンパ効果を発揮させて全閉位置近傍での便座の回転速度を緩やかにすれば腰掛けやすくすることもできる。
また、上記カム溝6aで構成される保持手段を設けた場合には、使用保持位置で停止した便座をさらに押し下げて保持力を解除しなければ、ばねによって便座が全開状態に戻らないが、保持手段を設けない場合には、自動的に全閉状態に達し、自動的に全開状態になるため、このような装置は特に全開状態を通常状態としておきたい公衆トイレなどに適している。
上記カム溝6aとボール11とで構成され、上記回転軸4の一方向の回転運動を軸方向移動力としてスライダー8に伝達する第1伝達機構は回転軸4と運動伝達部材7との間に構成されればよく、上記カム溝6aとボール11とはどちらを回転軸4あるいは運動伝達部材7に設けてもよい。
また、上記スライダー8の軸方向移動を他方向の回転運動として筒部6に伝達する第2伝達機構を構成するカム構造は、上記カム山6c,8cの形状に限らない。例えば、カム山6cの斜面6dとカム山8cの斜面8dとが一致する必要はなく、例えば、一方に斜面を設け、他方は単なる凸部でもよい。
さらに、上記ケーシング1、回転軸4、運動伝達部材7、スライダー8及びコイルばね9の位置関係も、上記第1実施形態のものに限らず様々な構成が考えられる。図11〜13にそれらの例を示すが、いずれも第1実施形態と同様の機能を有する構成要素には図1と同じ符号を用い、個々の構成要素についての説明は省略する。
そして、いずれの実施形態においても、カム溝とボールとのうち、どちらを回転軸4及び運動伝達部材7に設けてもよい。
例えば、図11に示す第2実施形態はコイルばね9をケーシング1とスライダー8のフランジ部8bとの間に介在させるとともに、コイルばね9の調整ネジ12などを省略したものである。その他の構成は、上記第1実施形態と同じである。
すなわち、回転軸4の筒部6の外周に形成したカム溝6aと運動伝達部材7の内周に設けたボール11とによって、上記回転軸4の回転力を軸方向の移動力としてスライダー8に伝達する第1伝達機構を構成し、スライダー8の外周に形成したカム山8cと上記筒部6の内周に形成したカム山6cとによって、上記スライダ8の軸方向の移動力を回転力として筒部6に伝達する第2伝達機構を構成している。
なお、図11は、便座が全閉位置である一方向の回転終端に位置し、コイルばね9の最圧縮状態を示している。
図12に示す第3実施形態は、運動伝達部材7及びスライダー8の位置を第1実施形態とは反対にした移動制御装置である。すなわち、スライダー8を回転軸4の筒部6の外周側に設け、運動伝達部材7を筒部6の内周側に設けている。
そして、回転軸4の筒部6の内周にボール11を設け、運動伝達部材7の外周にカム溝7cを形成している。これらボール11とカム溝7cとによって第1伝達機構を構成している。なお、上記カム溝7cは、第1実施形態のカム溝6cと同じ形状である。
また、スライダー8の内周にカム山8cを形成し、回転軸4の筒部6の外周にカム山6cを形成し、これら一対のカム山8c6cによって第2伝達機構を構成している。
なお、図12は、便座が全開位置である他方向の回転終端に位置している状態を示している。
図13に示す第4実施形態は、回転軸4に筒部を備えずに、大径部6’を備えている。そして、上記大径部6’の外周に、ケーシング本体2に対して回転を規制された筒状の運動伝達部材7とスライダー8とを軸方向に並べて設け、スライダー8のフランジ部8bとケーシング1との間にコイルばね9を設けている。
そして、回転軸4の大径部6’の外周に第1実施形態と同様のカム溝6aを設け、このカム溝6aと運動伝達部材7に設けたボール11とによって第1伝達機構を構成している。
また、上記大径部6’の外周に形成したカム山6cとスライダー8の内周に形成したカム山8cとによって第2伝達機構を構成している。
なお、図13は便座が全開位置である他方向の回転終端に位置した状態を示している。
上記第1〜第4実施形態では、回転力を直線運動に変換して伝達する第1伝達機構を、上記ボール11と図7に示す形状のカム溝6aあるいは7cとで構成しているが、上記第1伝達機構を構成するカム溝の形状は図7に示すものに限らない。
例えば、図14に示す第5実施形態のカム溝16は、図7に示すカム溝6aと比べて単純な形状をしている。このカム溝16を上記第1実施形態のカム溝6aの代わりに上記回転軸4の筒部6の外周に形成し、それ以外の構成は第1実施形態と同じにする。従って、この第5実施形態の説明にも図1を参照する。
図14は、回転軸の回転角度を縦軸とし、上記ボール11の軸方向移動距離を横軸とした平面上に、上記カム溝16を展開して示したものである。
このカム溝16は、例えば、図14の点Q1を起点として、点Q2→点Q3→点Q4を通り、点Q1へ戻るエンドレスの形状にしている。そして、このカム溝16内を、上記したボール11が相対移動するもので、このボール11の相対移動位置に応じて便座の回転角度が、0°〜110°の間で決まるようにしている。
なお、上記起点Q1は便座が全開位置である回転角度110°を示している。
そして、上記点Q1から点Q2の間は、回転軸4が110°から70°まで回転し、ボール11及びボールと一体的に移動する運動伝達部材7はその軸方向位置が20mmから0mmまで変化する。この状態で便座が40°閉方向へ回転し、上記運動伝達部材7が20mm移動する。このように運動伝達部材7が移動すれば、スライダー8が運動伝達部材7に押されて移動し、その分コイルばね9を圧縮してばねが蓄積される。
この点Q1から点Q2までの行程が、この発明のばね蓄積行程であり、この行程に対応するカム溝16の部分がこの発明のばね蓄積手段を構成している。
上記点Q2から点Q3までの間は、回転軸4が70°から0°まで回転し、ボール11の軸方向位置は変化しない。この状態では、便座が70°からさらに0°の全閉位置まで閉方向に回転し、上記運動伝達部材7の軸方向移動量は0である。従って、この間ではコイルばね9の圧縮はなく、先に蓄積されたばね量が維持される。
上記点Q2から点Q3までの行程がこの発明のばね解放制限行程であり、この行程に対応するカム溝16の部分がこの発明のばね解放制限手段を構成している。
上記便座の全閉位置である点Q3から点Q4の間は、上記蓄積されたばねが解放されることによってスライダー8が回転するとともに、この回転に伴って上記ボール11及びこのボール11と一体的に移動する運動伝達部材7が軸方向に移動する行程である。この点Q3から点Q4の間では、便座が回転角度0°から50°まで開方向に回転し、上記運動伝達部材7の軸方向移動量は20mmを超える。このように運動伝達部材7の軸方向移動量が多い行程をこの発明の軸方向案内行程としている。
上記ボール11が点Q4に達した時点で、運動伝達部材7は上記起点Q1に対応する位置よりも、矢印B’方向に位置している。
なお、この軸方向案内行程では、上記第1実施形態と同様に、運動伝達部材7が、スライダー8の軸方向移動に先行して矢印B’方向へ移動し、点Q4に達した時点で、運動伝達部材7の端部は上記スライダー8に接触せず、運動伝達部材7とスライダー8との間には間隔が保たれている。この状態は、上記第1実施形態の図10に示す状態に相当する。
上記点Q4から点Q1までの間は、回転軸4は回転角度50°から便座の全開位置である110°まで回転するが、運動伝達部材7の軸方向移動量はほとんどない。この点Q4から点Q1までの行程をこの発明の回転方向案内行程としている。
但し、上記点Q4に達した時点でボール11の軸方向位置が20mmを超えているで、上記回転方向案内行程において起点Q1の直前には、上記20mmを超えた軸方向位置から、起点Q1に対応する20mmの軸方向位置に戻すためのカーブcを備えている。このようなカーブcを設けることによって、ボール11が点Q1に位置した状態で回転軸4を便座の閉じる方向に回転したとき、ボール11が上記回転方向案内行程へ逆戻りしないようにしている。
この第5実施形態では、上記カム溝16における起点Q1から点Q2を経由して点Q3に至る部分をこの発明の一方向回転案内部とし、点Q3から点Q4を経由して起点Q1に至る部分をこの発明の他方向回転案内部としている。
また、上記点Q2に対応する回転角度70°がこの発明の所定の角度位置である。
この第5実施形態の装置でも、全開位置の便座を回転角度70°まで押し下げれば、その間にばねを蓄積する。その後のばね解放制限行程では、上記コイルばね9は上記ばね蓄積行程で圧縮された状態をそのまま保ち、便座に作用する重力に基づいて便座が落下し、回転軸4の回転を自動的に継続する。
また、便座が全閉位置に達し、上記ボール11が上記カム溝16の点Q3まで達した後は、コイルばね9のばねによって便座を全開位置まで回転させることができる。
なお、この第5実施形態の上記ばね解放制限行程では、運動伝達機構7及びスライダー8の軸方向移動は全くなく、コイルばね9はそれまでに蓄積されたばねを保持したまま、回転軸4には便座に作用する重力の作用に基づく回転力によって自動的に一方向の回転を継続する。このように、ばね解放制限行程においてコイルばね9が全く圧縮されない場合には、ばねに基づく他方向の回転力がないので、便座の落下に対して上記第1実施形態のようなダンパ効果は発揮されず、便座は、重力に基づいて増加する回転モーメントに従って勢いよく落下する。
また、この第5実施形態では、回転角度が0°に達したら、上記ボール11がカム溝16の他方向回転案内部の入口に達するので、全閉位置を保持するためには図示しないストッパ機構を用いるか、手で便座を押さえて腰掛ける必要がある。
以上のように、上記第1伝達機構を構成するカム溝は、ばね蓄積行程、ばね解放制限行程、軸方向案内行程、回転方向案内行程を備えていればよく、図7に示すカム溝6aの形状でも、図14のカム溝16のような形状でもかまわない。
また、一方向回転時のダンパ機能を必要とする場合、その大きさに応じてばね解放制限行程の勾配を設計すればよい。
なお、図14に示すカム溝16は、上記第2〜第4実施形態に用いることもできる。
上記第2〜第5実施形態においても、便座を押し下げて回転軸4を所定の回転位置まで回転させれば、その間にばねが蓄積され、その後は、便座に作用する重力の作用に基づいた回転力で、一方向回転を自動的に継続することができる。
また、一方向の回転終端から他方向の回転終端までは、蓄積したばねによって回転させることができる。
上記第1〜第5実施形態では、ケーシング1に便器を固定し、回転軸4に便座を固定しているが、ケーシング1に便座、回転軸4に便器を固定するようにしてもよい。
但し、ケーシング1に便座を固定する場合には、ケーシング1と運動伝達部材7との間に上記第1伝達機構を設け、ケーシング1とスライダー8との間に第2伝達機構を設けなければならない。
具体的には、図13に示す第4実施形態のように、回転軸4の外周に運動伝達部材7及びスライダー8を設ける構成が考えられる。但し、これら運動伝達部材7及びスライダー8は、回転軸4に対する回転が規制され、ケーシング1との相対回転を可能にして設けられている。
そして、運動伝達部材7の外周あるいはケーシング本体2の内周のいずれか一方に、第1実施形態のカム溝6aと同様のカム溝を設けるとともに、運動伝達部材7の外周あるいはケーシング本体2の内周のいずれか他方に、ボール11などの凸部を設けて第1伝達機構を構成する。
また、スライダー8の外周面とケーシング本体2の内周面とに一対のカム山などによるリンク機構を設けて第2伝達機構を構成する。
さらに、上記第1〜第5実施形態では、便座を回転部材としてその開閉を制御する場合を説明しているが、上記移動制御装置は、便座以外のも、ピアノの蓋、その他の蓋部材の開閉や、壁に取り付けた物干し竿用ハンガーの開閉などに利用できる。
物干し竿用ハンガーの場合には、先端を上方にして壁面に沿った非使用時の収容状態から、ハンガーを所定の位置まで手で下げれば、その後は自動的に下がり、ハンガーが物干しの使用状態になる。使用後は一方向に少しだけ押し下げれば、蓄積されたばねエネルギーでハンガーが跳ね上がり、上記収容位置に戻すことができるものとなる。
また、回転部材が固定部材に対して螺旋状に移動可能にして、グレビティヒンジとして扉の開閉機構などに適用することもできる
なお、上記第1から第5実施形態の全てにおいて、ばね部材をコイルばねとしているが、この発明のばね部材はコイルばねに限らない。
両方向に回転運動をする様々な部材の回転制御に利用できる。
1 ケーシング
2 ケーシング本体
4 回転軸
6 (回転軸の)筒部
6a カム溝
6c カム山
6d 斜面
7 運動伝達部材
8 スライダー
8c カム山
8d 斜面
9 コイルばね
11 (凸部)ボール
12 調整ネジ
7c カム溝
16 カム溝

Claims (4)

  1. 回転軸(4)を中心に回転し、重力に基づく一方向(A)の回転力が作用する回転部材(4,6)と、
    この回転部材(4)を回転可能に支持する支持部材(1)と、
    上記支持部材(1)に対して回転を規制され軸線方向移動のみを可能にしたスライダー(8)と、
    上記回転部材(6)と上記支持部材(1)との間に設けられ、上記支持部材(1)との相対回転が規制され、上記回転部材(6)の上記一方向(A)の回転運動を軸方向移動に変換した上記スライダー(8)に伝達する運動伝達部材(7)と、
    上記回転部材(6)と上記スライダー(8)との摺動面間に設けられ、上記スライダーの軸方向移動を、回転部材(4)の他方向(B)の回転運動に変換して上記回転部材(4)に伝達するカム構造と、
    上記スライダーと上記支持部材(1)との間に介在し、上記一方向の回転力に抗して上記回転部材(6)を他方向に回転させるばね部材(9)とが備えられ、
    上記回転部材(6)と運動伝達部材(7)との摺動面のいずれか一方には、環状のカム溝が設けられ、いずれか他方には上記カム溝に嵌って移動可能な凸部が設けられ、
    上記カム溝(6a)は、
    上記回転部材(6)の一方向の回転時に上記凸部を案内する一方向回転案内部(P9→P1→P7)と、この一方向回転案内部と連続するとともに、上記一方向の回転がその回転終端(P7)を越えてから、上記回転部材(4)の他方向の回転時に上記凸部を回転終端まで案内する他方向回転案内部(P7→P8→P9)とからなり、
    上記一方向回転案内部は、
    上記回転部材(6)が上記一方向の回転始点(P9)から回転して所定の角度位置に至る過程で、上記運動伝達部材(7)によって軸方向に移動させられた上記スライダー(8)が上記ばね部材(9)を圧縮させるばね力蓄積行程(P9→P3)と、
    上記回転部材(4)が上記一方向に回転して上記所定の回転角度を越えてから一方向の回転終端もしくはその近傍に至る過程で、上記ばね力の開放を制限して、上記回転部材(4)を重力の作用のみで上記一方向(A)の回転力を、上記ばね力に基づく他方向の回転力よりも大きくするばね力解放制限行程(P3→P6)とからなり、
    上記他方向回転案内部は、上記ばね部材(9)に蓄積されたばね力を解放させるばね力解放行程からなり、
    上記ばね力で上記スライダー(8)を軸方向に移動させたとき、上記スライダー及び回転部材(4)間に介在させた上記カム構造によって回転部材(4)が他方向へ回転し、この回転部材(4)の他方向の回転によって上記運動伝達部材(7)が軸方向に移動する構成にされた
    回転制御装置。
  2. 上記カム溝(6a)の他方向回転案内部には、
    上記ばね力によってスライダーが軸方向に移動するとき、このスライダーと同時もしくはそれに先だって、上記運動伝達部材(7)が移動するように上記凸部を案内する軸方向案内行程(P7→P8)と、上記凸部を、上記軸方向案内行程から上記一方向回転案内部へ導く回転方向案内行程(P8→P9)とが備えられた請求項1に記載の回転制御装置。
  3. 上記一方向回転案内部には、
    上記ばね部材(9)にばね力を蓄積した状態で、上記回転部材(6)を、一方向における終端位置もしくはその近傍に保つ保持行程(P5→P6)が備えられた請求項1又は2に記載の回転制御装置。
  4. 上記ばね部材(9)のばね力を調整するばね力調整機構(12)が備えられた請求項1〜3のいずれか1に記載の回転制御装置。
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