JP6084014B2 - 回転制御装置 - Google Patents
回転制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6084014B2 JP6084014B2 JP2012254735A JP2012254735A JP6084014B2 JP 6084014 B2 JP6084014 B2 JP 6084014B2 JP 2012254735 A JP2012254735 A JP 2012254735A JP 2012254735 A JP2012254735 A JP 2012254735A JP 6084014 B2 JP6084014 B2 JP 6084014B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotation
- slider
- spring force
- toilet seat
- point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims description 149
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 76
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 27
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 27
- 230000005484 gravity Effects 0.000 claims description 26
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 23
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 claims description 13
- 230000009471 action Effects 0.000 claims description 12
- 241000282414 Homo sapiens Species 0.000 description 7
- 230000008859 change Effects 0.000 description 6
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 4
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 4
- 210000002700 urine Anatomy 0.000 description 3
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 2
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 2
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 2
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 241000282412 Homo Species 0.000 description 1
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 210000003608 fece Anatomy 0.000 description 1
- 230000027939 micturition Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Description
上記特許文献1に開示された制御装置は、電動モータの出力を、減速機を介して便座に伝達する構成にしている。
また、電動モータの電源を確保しなければならないが、例えば公衆トイレの場合には、便器の周辺に電源設備がなかったり、電源設備があったとしても便器の周辺の清掃などに水を使用するので、それが故障や感電の原因になったり、停電の場合に使用不能となってしまったりするという問題があった。
そこで、できるだけ人の力を利用しないで、便座を開閉しようとすると、当該便座を開くときにばね力を作用させ、便座を閉じるときだけ、人の力を使うようにすることが考えられる。
そのため、男性が使用する洋式便座の場合には、通常は開いた状態を維持して小便用とし、大便用として使用するときにのみ閉じた状態とすることが、衛生面上好ましい使い方といえる。
特に、不特定多数の人間が使用する公衆トイレなどにおいては、開いた状態を維持することが衛生面上望まれる。
このような衛生上の目的を達成し、しかも電源の確保が難しい公衆トイレなどにも適用できる構成として当然に考えられる構成は、便座にそれを常時開く方向のばね力を作用させておき、大便用として使用するときに、上記ばね力に抗して便座を回転して閉じた状態にするものである。
便座が自動的に開いた状態に復帰するので、使用者にわずらわしさを感じさせないうえ、衛生面上の目的も達成することができる。
従って、人の力を外力として回転部材に作用させるときには、回転部材の一方向回転の間中、人が回転部材に力を作用し続ける必要がない。言い換えると、たとえ手がふさがっていても、肘などの体の一部を使って、回転部材を少し移動させれば、当該回転部材をそのまま回転させることができる。
また、回転部材を一方向に移動させる過程でばね力を蓄積し、このばね力によって、一方向の回転終端に達した回転部材を他方向の回転終端まで自動的に戻すことができるので、他方向の回転には人の力などの外力を必要としない。
しかも、ばね力解放制限手段によって、移動部材の移動過程で蓄積したばね力の解放を制限するため、上記蓄積されたばね力に基づく他方向の回転力が、回転部材の上記一方向の回転力を超えないように制御できる。従って、所定の回転位置から重力の作用のみによって自動的に一方向の回転を継続させることができる。
さらに、上記のようにして一方向の回転終端に達した回転部材は、蓄積したばねエネルギーによって他方向へ回転させて自動的にもとの位置に戻すことができる。
第4の発明によれば、ばね部材のばね力を調整できるので、回転部材に作用する他方向の回転力を調整することができる。その為、回転部材の他方向の回転速度を調整することもできる。
この装置では、全開状態の便座を閉じる方向に手で少し押し下げると、その後は便座に作用する重力によって自動的に閉方向へ移動して、全閉の直前で停止する。その後、便座に腰掛けてから立ち上がれば、今度は自動的にばね力によって便座が跳ね上がり、全開状態になるというものである。
この第1実施形態は、上記ケーシング1を図示していない便器に固定し、回転軸4を図示していない便座に固定して、当該便座の開閉制御に用いるものである。従って、回転軸4と便座とは常に一体的に回転する。
なお、上記のように便座を閉じる力が、便座の重量すなわち重力に基づくこの発明の一方向の回転力で、図1に矢印Aで示している。また、この一方向の回転力とは反対方向で便座を開く方向の力が、この発明の他方向の回転力であり、図1に矢印Bで示している。
なお、回転軸4は、一方向の回転力による回転終端を回転角度0°とし、他方向の回転力による回転終端を回転角度110°とし、これら回転角度0°〜110°の範囲で回転軸4すなわち便座が回転できるようにしている。
さらに、上記連結部5は、上記キャップ3に形成された軸穴3aから突出させ、上記便座に連結できるようにしている。
また、上記ケーシング1には、ケーシング1に対して回転を規制され軸方向移動を可能にした筒状の運動伝達部材7及びスライダー8を組み込むとともに、この発明のばね部材であるコイルばね9を組み込み、上記スライダー8にコイルばね9のばね力を常時作用させている。
そして、上記便座を閉じる方向に回転させる力が作用したとき、言い換えると、上記回転軸4を一方向に回転させる力が作用したとき、運動伝達部材7が図1に示した矢印A’の方向に移動する。運動伝達部材7が上記のように移動すると、上記キャップ3とは反対端である運動伝達部材7の先端が、スライダー8に形成したフランジ部8bを押し、運動伝達部材7とともにスライダー8をコイルばね9のばね力に抗して移動させる。従って、コイルばね9の圧縮量は上記運動伝達部材7の上記矢印A’方向の移動量と同じになる。
また、ケーシング本体2には、その底面中央に、キャップ3に向かって突出する中央筒部2bと、その外側を囲むように配置された大径筒部2cとを設けている。
上記中央筒部2bには、上記コイルばね9の一端を支持するばね受け部材10を取り付け、大径筒部2cには、上記スライダー8を軸方向に移動可能に取り付け、上記大径筒部2cをスライダー8のガイドとして機能させている。
一方、回転軸4の筒部6の外周には、図2,3,7に示すエンドレスにしたカム溝6aが形成されている。なお、図2には、筒部6の外周面に形成したカム溝6aは一つしか表われていないが、上記筒部6の回転方向に180°位相をずらした位置にも、図示のカム溝6aと同じ形状のカム溝6aが形成されている。
なお、図2中の符号6bは、上記運動伝達部材7を筒部6の外周に組み付ける際に、上記ボール11を、筒部6の端部からカム溝6aまで導くための導入溝である。
なお、上記カム山6cも、カム溝6aと同様に、筒部6の中心を通る軸線を基準にして180°回転させた位置に一対のカム山6cが形成されている。
このスライダー8の筒部8aの外周には、回転方向に180°位相をずらした位置に一対のカム山8c,8cを形成している。このカム山8cには斜面8dを形成し、この斜面8dの傾斜を、上記筒部6に形成したカム山6cの斜面6dと一致させている。
これらカム山6c及び8cは、両者が相まって、回転軸4の回転をスライダー8の軸方向移動に変換したり、スライダー8の軸方向移動を回転軸4の回転に変換したりするこの発明のカム構造を構成するものである。
そして、ケーシング本体2の大径筒部2cの外周には、大径筒部2cの軸線に沿った直線状の線状凹部2dを形成し、この線状凹部2dに上記線状凸部8fをはめることによって、ケーシング1に対するスライダー8の回転を規制しながら、軸方向移動を可能にしている。
上記回転角度0°で軸方向位置0からカム山8cが上記コイルばね9のバネエネルギーの作用で図6の矢印B’方向に移動すると、上記カム山8cがカム山6cを押す。このときのカム山8cの移動力が、カム山6cを介して筒部6すなわち回転軸4の矢印B方向である他方向の回転力として作用する。
上記のようにしてスライダー8のカム山8cが、図6のグラフに示す軸方向位置0から20mmまで移動すると、回転軸4が矢印B方向に回転し、回転角度0°から110°まで、すなわち便座が完全に閉じた状態から全開状態まで回転する。
一方、回転軸が、上記とは反対の矢印A方向に、回転角度110°から0°まで回転したときには、カム山6cとカム山8cとは互いに力を伝達することなく相対移動し、上記カム山6cが図6に示す軸方向移動距離0の位置に移動する。
このようにした戻しばね15は、図10に示すように、上記運動伝達部材7によって圧縮されたとき、そのばね力によって運動伝達部材7を押して、運動伝達部材7及び上記ボール11を図1に示す初期位置に戻すように機能するものである。
このカム溝6aは、例えば、図7の点P1を起点として、点P2→点P3→点P4→点P5→点P6→点P7→点P8→点P9を通り、点P1に戻るエンドレスの形状にしている。そして、このカム溝6a内を、上記したボール11が相対移動するもので、ボール11の動軌跡を一点鎖線で示しているが、ボール11の相対移動位置に応じて便座の回転角度が決まるようにしている。
そして、上記点P1から点P2の間は、回転軸4が110°から100°まで回転するが、ボール11及びボール11と一体的に移動する運動伝達部材7はその軸方向位置が変化しない。この状態では、便座が全開状態から10°だけ閉方向に回転するが、上記運動伝達部材7は軸方向に移動しないので、コイルばね9は圧縮されない。
この点P5から点P6間では、軸線に対するカム溝6aの勾配を、上記点P3から点P5までの間の勾配と比べて緩やかにしている。そのため、上記コイルばね9に蓄積したばね力に基づく他方向の回転力が、上記点P3から点P5までの間よりも大きく作用することになる。
この間では、回転軸4が3°回転して上記コイルばね9を3.2mm圧縮することになるが、この時のばね力が便座の重力に基づく回転力とバランスして、便座を閉じ位置である一方向の回転終端近傍位置に保つように機能する。
そして、上記便座の全閉状態である点P7から点P8までの間は、回転軸4が回転角度0°から50°まで開き方向に回転し、ボール11の軸方向移動量は25mmとなる。この状態では、回転軸4とともに便座がコイルばね9のばね力によって0°から50°まで開き方向に回転するとともに、その回転にともなって上記運動伝達部材7は25mm移動する。このとき、運動伝達部材7は、ボール11が起点である点P1に位置しているときよりも矢印B’方向に位置し、図10に示すように運動伝達部材7の軸方向端部が上記スライダー8のフランジ部8bから離れた位置を保つ。
なお、上記起点P1直前の点P9における軸方向位置を、起点P1の20mmの軸方向位置よりも矢印B’方向に5mmほど差をつけたのは、全開状態から便座を閉方向へ移動させる際に、上記ボール11が上記点P1から点P9へ逆戻りし難くさせるためである。
そして、上記一方向回転案内部のうち、点P2から点P3までが回転角度に対する軸方向移動量が最も大きくなる部分であり、カム溝6aのこの部分がばね力蓄積手段を構成している。また、このばね力蓄積手段に沿って移動する移動行程をこの発明のばね力蓄積行程としている。
そして、上記ばね力解放制限行程では、上記ばね力蓄積行程と比べて、軸線に対する上記カム溝6aの勾配を大きくしている。そのため、運動伝達部材7に矢印B’方向の力が作用したとしてもボール11がカム溝6aの側面に突き当たり、運動伝達部材7の軸方向移動を制限できる。
このように、上記点P5を境に、閉方向の回転力と開方向の回転力とが逆転するため、その境界部分である点P5において便座の位置、すなわち回転軸4の回転位置が保持されることになる。上記カム溝6aにおける点P5から点P6の区間が、回転軸4を一方向の回転終端の近傍位置に保持するこの発明の保持行程を構成する。
しかし、いずれの区間でも上記点P1から点P3までのばね力蓄積手段と比べてその勾配を大きくしてばね力の解放を制限している。従って、上記点P3から点P5の過程では、スライダー8が矢印B’方向に移動することはない。
上記他方向回転案内部のうち、点P7から点P8までの行程をこの発明の軸方向案内行程とし、点P8から点P9を経由して起点P1に戻る行程をこの発明の回転方向案内行程としている。
初めに、便座が図1の回転角度110°の全開状態にある位置から、閉じる方向の力である一方向の回転力が作用した場合について説明する。
図1の状態から人が便座を手で押し下げると回転軸4が回転し、上記ボール11がカム溝6a内を上記点P1から点P2を経由して点P3へと移動する。回転軸4が上記の方向に回転し、ボール11が点P2から点P3に移動する間には、ボール11は運動伝達部材7とともに軸方向である矢印A’方向に移動する。
なお、ボール11が点P3に位置した状態を示したのが図8である。
上記のようにスライダー8が移動すれば、図8に示すように図1の場合よりもスライダー8とばね受け部材10との距離が縮まる。従って、コイルばね9が圧縮され、ばね力が蓄積される。
なお、便座の回転角度が90°より小さくなると、便座に作用する重力がコイルばね9のばね力と反対方向すなわち便座の閉方向の回転力となる。しかし、上記ばね力蓄積行程では、便座の開方向の回転力が重力に基づく回転力より大きくなるように便座の重量とコイルばね9のばね力を予め設定している。
このようにコイルばね9にばね力が蓄積された状態でそのばね力の解放が制限されるので、ばね力に対して便座の重力が打ち勝ち、便座は重力によって閉方向に回転する。
このように一方向に回転した回転軸4が回転角度20°の使用待機位置で停止するのは、上記したように便座に作用する重力に基づく一方向の回転力とばね力による他方向の回転力とがバランスするからである。
上記回転角度が20°の上記使用待機位置で便座及び回転軸4が止まった状態で、人が便座に腰掛けると、その重力で回転軸4が回転して回転角度0°の全閉状態となり、上記ボール11は点P6を介して点P7に達する。
上記ボール11が点P7に達した状態を図9に示すが、このとき、コイルばね9が最圧縮状態となっている。
このように、この第1実施形態では、上記使用待機状態の便座に腰掛けるだけで、解放を制限されたばね力を解放させることができる。上記便座に腰掛けるか押し下げる手段、すなわち便座そのものが、ばね力の開放を制限する制限手段の制限を解除する手段を構成している。
そして、この位置から便座を手で押し下げれば、回転軸4は一方向である矢印A方向に回転する。
但し、上記ボール11は回転軸4の回転によってカム溝6a内を移動するので、上記戻しばね15はなくてもよい。
また、便座は全閉状態の少し手前の使用待機位置で停止するので、人は便座を押さえるたり、特別な固定手段を操作したりすることなく、腰掛けることができる。そして、腰かけた人が立ち上がれば、蓄積されたばね力で便座が自動的に開方向に回転する。
また、便座に腰かけていた人が立ち上がるだけで便座が自動的に開くので、開いた状態を常に保つことができる。従って、衛生面でも好ましい状態を保つことができる。
なお、この第1実施形態では、カム溝6aに上記点P5から点P6の区間による保持手段を備えて、回転角度20°の使用待機位置で便座を停止させるようにしているが、このような保持手段を設けずに、所定の角度位置以降、全閉位置まで連続的に閉方向へ回転させるようにしてもよい。
また、上記カム溝6aで構成される保持手段を設けた場合には、使用保持位置で停止した便座をさらに押し下げて保持力を解除しなければ、ばね力によって便座が全開状態に戻らないが、保持手段を設けない場合には、自動的に全閉状態に達し、自動的に全開状態になるため、このような装置は特に全開状態を通常状態としておきたい公衆トイレなどに適している。
また、上記スライダー8の軸方向移動を他方向の回転運動として筒部6に伝達する第2伝達機構を構成するカム構造は、上記カム山6c,8cの形状に限らない。例えば、カム山6cの斜面6dとカム山8cの斜面8dとが一致する必要はなく、例えば、一方に斜面を設け、他方は単なる凸部でもよい。
そして、いずれの実施形態においても、カム溝とボールとのうち、どちらを回転軸4及び運動伝達部材7に設けてもよい。
すなわち、回転軸4の筒部6の外周に形成したカム溝6aと運動伝達部材7の内周に設けたボール11とによって、上記回転軸4の回転力を軸方向の移動力としてスライダー8に伝達する第1伝達機構を構成し、スライダー8の外周に形成したカム山8cと上記筒部6の内周に形成したカム山6cとによって、上記スライダ8の軸方向の移動力を回転力として筒部6に伝達する第2伝達機構を構成している。
なお、図11は、便座が全閉位置である一方向の回転終端に位置し、コイルばね9の最圧縮状態を示している。
そして、回転軸4の筒部6の内周にボール11を設け、運動伝達部材7の外周にカム溝7cを形成している。これらボール11とカム溝7cとによって第1伝達機構を構成している。なお、上記カム溝7cは、第1実施形態のカム溝6cと同じ形状である。
また、スライダー8の内周にカム山8cを形成し、回転軸4の筒部6の外周にカム山6cを形成し、これら一対のカム山8c,6cによって第2伝達機構を構成している。
なお、図12は、便座が全開位置である他方向の回転終端に位置している状態を示している。
そして、回転軸4の大径部6’の外周に第1実施形態と同様のカム溝6aを設け、このカム溝6aと運動伝達部材7に設けたボール11とによって第1伝達機構を構成している。
また、上記大径部6’の外周に形成したカム山6cとスライダー8の内周に形成したカム山8cとによって第2伝達機構を構成している。
なお、図13は便座が全開位置である他方向の回転終端に位置した状態を示している。
例えば、図14に示す第5実施形態のカム溝16は、図7に示すカム溝6aと比べて単純な形状をしている。このカム溝16を上記第1実施形態のカム溝6aの代わりに上記回転軸4の筒部6の外周に形成し、それ以外の構成は第1実施形態と同じにする。従って、この第5実施形態の説明にも図1を参照する。
このカム溝16は、例えば、図14の点Q1を起点として、点Q2→点Q3→点Q4を通り、点Q1へ戻るエンドレスの形状にしている。そして、このカム溝16内を、上記したボール11が相対移動するもので、このボール11の相対移動位置に応じて便座の回転角度が、0°〜110°の間で決まるようにしている。
そして、上記点Q1から点Q2の間は、回転軸4が110°から70°まで回転し、ボール11及びボールと一体的に移動する運動伝達部材7はその軸方向位置が20mmから0mmまで変化する。この状態で便座が40°閉方向へ回転し、上記運動伝達部材7が20mm移動する。このように運動伝達部材7が移動すれば、スライダー8が運動伝達部材7に押されて移動し、その分コイルばね9を圧縮してばね力が蓄積される。
この点Q1から点Q2までの行程が、この発明のばね力蓄積行程であり、この行程に対応するカム溝16の部分がこの発明のばね力蓄積手段を構成している。
上記点Q2から点Q3までの行程がこの発明のばね力解放制限行程であり、この行程に対応するカム溝16の部分がこの発明のばね力解放制限手段を構成している。
なお、この軸方向案内行程では、上記第1実施形態と同様に、運動伝達部材7が、スライダー8の軸方向移動に先行して矢印B’方向へ移動し、点Q4に達した時点で、運動伝達部材7の端部は上記スライダー8に接触せず、運動伝達部材7とスライダー8との間には間隔が保たれている。この状態は、上記第1実施形態の図10に示す状態に相当する。
但し、上記点Q4に達した時点でボール11の軸方向位置が20mmを超えているで、上記回転方向案内行程において起点Q1の直前には、上記20mmを超えた軸方向位置から、起点Q1に対応する20mmの軸方向位置に戻すためのカーブcを備えている。このようなカーブcを設けることによって、ボール11が点Q1に位置した状態で回転軸4を便座の閉じる方向に回転したとき、ボール11が上記回転方向案内行程へ逆戻りしないようにしている。
また、上記点Q2に対応する回転角度70°がこの発明の所定の角度位置である。
また、便座が全閉位置に達し、上記ボール11が上記カム溝16の点Q3まで達した後は、コイルばね9のばね力によって便座を全開位置まで回転させることができる。
また、この第5実施形態では、回転角度が0°に達したら、上記ボール11がカム溝16の他方向回転案内部の入口に達するので、全閉位置を保持するためには図示しないストッパ機構を用いるか、手で便座を押さえて腰掛ける必要がある。
また、一方向回転時のダンパ機能を必要とする場合、その大きさに応じてばね力解放制限行程の勾配を設計すればよい。
なお、図14に示すカム溝16は、上記第2〜第4実施形態に用いることもできる。
また、一方向の回転終端から他方向の回転終端までは、蓄積したばね力によって回転させることができる。
但し、ケーシング1に便座を固定する場合には、ケーシング1と運動伝達部材7との間に上記第1伝達機構を設け、ケーシング1とスライダー8との間に第2伝達機構を設けなければならない。
具体的には、図13に示す第4実施形態のように、回転軸4の外周に運動伝達部材7及びスライダー8を設ける構成が考えられる。但し、これら運動伝達部材7及びスライダー8は、回転軸4に対する回転が規制され、ケーシング1との相対回転を可能にして設けられている。
また、スライダー8の外周面とケーシング本体2の内周面とに一対のカム山などによるリンク機構を設けて第2伝達機構を構成する。
物干し竿用ハンガーの場合には、先端を上方にして壁面に沿った非使用時の収容状態から、ハンガーを所定の位置まで手で下げれば、その後は自動的に下がり、ハンガーが物干しの使用状態になる。使用後は一方向に少しだけ押し下げれば、蓄積されたばねエネルギーでハンガーが跳ね上がり、上記収容位置に戻すことができるものとなる。
なお、上記第1から第5実施形態の全てにおいて、ばね部材をコイルばねとしているが、この発明のばね部材はコイルばねに限らない。
2 ケーシング本体
4 回転軸
6 (回転軸の)筒部
6a カム溝
6c カム山
6d 斜面
7 運動伝達部材
8 スライダー
8c カム山
8d 斜面
9 コイルばね
11 (凸部)ボール
12 調整ネジ
7c カム溝
16 カム溝
Claims (4)
- 回転軸(4)を中心に回転し、重力に基づく一方向(A)の回転力が作用する回転部材(4,6)と、
この回転部材(4)を回転可能に支持する支持部材(1)と、
上記支持部材(1)に対して回転を規制され軸線方向移動のみを可能にしたスライダー(8)と、
上記回転部材(6)と上記支持部材(1)との間に設けられ、上記支持部材(1)との相対回転が規制され、上記回転部材(6)の上記一方向(A)の回転運動を軸方向移動に変換した上記スライダー(8)に伝達する運動伝達部材(7)と、
上記回転部材(6)と上記スライダー(8)との摺動面間に設けられ、上記スライダーの軸方向移動を、回転部材(4)の他方向(B)の回転運動に変換して上記回転部材(4)に伝達するカム構造と、
上記スライダーと上記支持部材(1)との間に介在し、上記一方向の回転力に抗して上記回転部材(6)を他方向に回転させるばね部材(9)とが備えられ、
上記回転部材(6)と運動伝達部材(7)との摺動面のいずれか一方には、環状のカム溝が設けられ、いずれか他方には上記カム溝に嵌って移動可能な凸部が設けられ、
上記カム溝(6a)は、
上記回転部材(6)の一方向の回転時に上記凸部を案内する一方向回転案内部(P9→P1→P7)と、この一方向回転案内部と連続するとともに、上記一方向の回転がその回転終端(P7)を越えてから、上記回転部材(4)の他方向の回転時に上記凸部を回転終端まで案内する他方向回転案内部(P7→P8→P9)とからなり、
上記一方向回転案内部は、
上記回転部材(6)が上記一方向の回転始点(P9)から回転して所定の角度位置に至る過程で、上記運動伝達部材(7)によって軸方向に移動させられた上記スライダー(8)が上記ばね部材(9)を圧縮させるばね力蓄積行程(P9→P3)と、
上記回転部材(4)が上記一方向に回転して上記所定の回転角度を越えてから一方向の回転終端もしくはその近傍に至る過程で、上記ばね力の開放を制限して、上記回転部材(4)を重力の作用のみで上記一方向(A)の回転力を、上記ばね力に基づく他方向の回転力よりも大きくするばね力解放制限行程(P3→P6)とからなり、
上記他方向回転案内部は、上記ばね部材(9)に蓄積されたばね力を解放させるばね力解放行程からなり、
上記ばね力で上記スライダー(8)を軸方向に移動させたとき、上記スライダー及び回転部材(4)間に介在させた上記カム構造によって回転部材(4)が他方向へ回転し、この回転部材(4)の他方向の回転によって上記運動伝達部材(7)が軸方向に移動する構成にされた
回転制御装置。 - 上記カム溝(6a)の他方向回転案内部には、
上記ばね力によってスライダーが軸方向に移動するとき、このスライダーと同時もしくはそれに先だって、上記運動伝達部材(7)が移動するように上記凸部を案内する軸方向案内行程(P7→P8)と、上記凸部を、上記軸方向案内行程から上記一方向回転案内部へ導く回転方向案内行程(P8→P9)とが備えられた請求項1に記載の回転制御装置。 - 上記一方向回転案内部には、
上記ばね部材(9)にばね力を蓄積した状態で、上記回転部材(6)を、一方向における終端位置もしくはその近傍に保つ保持行程(P5→P6)が備えられた請求項1又は2に記載の回転制御装置。 - 上記ばね部材(9)のばね力を調整するばね力調整機構(12)が備えられた請求項1〜3のいずれか1に記載の回転制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012254735A JP6084014B2 (ja) | 2012-11-20 | 2012-11-20 | 回転制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012254735A JP6084014B2 (ja) | 2012-11-20 | 2012-11-20 | 回転制御装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016231842A Division JP6138331B2 (ja) | 2016-11-29 | 2016-11-29 | 直動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014100348A JP2014100348A (ja) | 2014-06-05 |
JP6084014B2 true JP6084014B2 (ja) | 2017-02-22 |
Family
ID=51023470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012254735A Active JP6084014B2 (ja) | 2012-11-20 | 2012-11-20 | 回転制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6084014B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6601898B2 (ja) * | 2015-03-31 | 2019-11-06 | 株式会社ナチュラレーザ・ワン | 蓋体の開閉装置 |
JP6828475B2 (ja) * | 2016-02-08 | 2021-02-10 | Toto株式会社 | 引き出し付きキャビネットおよび引き出しの動作機構 |
JP6828488B2 (ja) * | 2017-02-14 | 2021-02-10 | Toto株式会社 | 引き出しの動作機構 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3480607B2 (ja) * | 1994-10-21 | 2003-12-22 | 株式会社ニフコ | 引出しのスライド機構 |
CN101485553B (zh) * | 2008-01-18 | 2011-09-21 | 德昌电机(深圳)有限公司 | 自动翻盖装置 |
-
2012
- 2012-11-20 JP JP2012254735A patent/JP6084014B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014100348A (ja) | 2014-06-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6084014B2 (ja) | 回転制御装置 | |
US6659922B1 (en) | Resistance adjustment mechanism for easy pull exerciser | |
US9060882B2 (en) | Joint mechanism | |
KR20060130059A (ko) | 인공무릎관절 | |
JP2008505668A (ja) | 手指若しくは足指の義指 | |
US10743522B2 (en) | Pet leash with dampening extension mechanism | |
US20120035512A1 (en) | Upper limbs rehabilitation device | |
JPH01190326A (ja) | 便座及び便蓋の開閉機構 | |
CN104169124B (zh) | 释放机构 | |
US20050164817A1 (en) | Planetary gear actuator apparatus and method | |
JP4509730B2 (ja) | アームレスト付き西洋トイレ | |
KR200459599Y1 (ko) | 높낮이 조절 장치 | |
JP3645563B1 (ja) | 可折杖 | |
KR101317032B1 (ko) | 좌변기용 변좌 | |
KR200440166Y1 (ko) | 부속된 접이식 테이블의 회동속도를 제어할 수 있는 의료용침대 | |
JP3551286B2 (ja) | 取手装置 | |
US20180271690A1 (en) | Booster device for muscles | |
EP2281541B1 (fr) | Béquille à réglage de déploiement automatisé | |
JP2011117163A (ja) | ドアチェック装置 | |
JP4217806B2 (ja) | 取手装置 | |
JP3335548B2 (ja) | 手摺装置 | |
JP6497673B2 (ja) | 装具用のフレーム連動機構 | |
KR200240489Y1 (ko) | 좌변기의 좌대 개폐장치 | |
US20140210251A1 (en) | Assist mechanism for recliner closing | |
JP6326577B2 (ja) | 遠隔操作式排水栓装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151006 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161011 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161129 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161227 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170124 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6084014 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |