JP3335548B2 - 手摺装置 - Google Patents

手摺装置

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JP3335548B2
JP3335548B2 JP6926697A JP6926697A JP3335548B2 JP 3335548 B2 JP3335548 B2 JP 3335548B2 JP 6926697 A JP6926697 A JP 6926697A JP 6926697 A JP6926697 A JP 6926697A JP 3335548 B2 JP3335548 B2 JP 3335548B2
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K17/00Other equipment, e.g. separate apparatus for deodorising, disinfecting or cleaning devices without flushing for toilet bowls, seats or covers; Holders for toilet brushes
    • A47K17/02Body supports, other than seats, for closets, e.g. handles, back-rests, foot-rests; Accessories for closets, e.g. reading tables
    • A47K17/022Wall mounted grab bars or handles, with or without support on the floor
    • A47K17/024Wall mounted grab bars or handles, with or without support on the floor pivotally mounted on the wall

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
  • Toilet Supplies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便所、浴室、玄関
口、その他建造物内外の所要壁面に装備して、身体不自
由者等の利用に供する手摺装置に関し、より詳しくは、
この種の手摺を不使用時に邪魔とならぬよう当該壁面と
併行な起立状態で収納しておき、これを使用するとき
は、壁面と直交する倒伏状態となるまで、回動降下させ
ることで、手摺として使用できるようにした手摺装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】身体障害者、高齢者などの身体不自由者
を対象にして、便所や浴室などの壁面に取り付けられる
手摺にあっては、使用時における壁面からの手摺の突出
量が通常の手摺と比べて圧倒的に大きくなるので、これ
を固設してしまったときは、これを使用しない健常者に
とって可成りの障害物になるため、不使用時には邪魔と
ならないように収納自在とすることが望ましい。
【0003】このため、既に手摺の収納手段として、図
示しない横振り式(水平回転式)のものや図7に示した
如き跳ね上げ式(垂直回転式)のものが提案されてい
る。上記横振り式の手摺収納手段によるときは、手摺を
使用時の水平である倒伏状態のまま壁面に向けて横向き
に回動することで、壁面に沿った収納が可能となる。こ
れに対し、上記跳ね上げ式の手摺収納手段によるとき
は、図7に二点鎖線で示した如く、壁面bと直交する方
向へ突出した使用時の倒伏状態にある手摺aを、起立状
態となるまで跳ね起こし、図7中に実線で示したように
壁面b側傍へ収納することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上説の横振り式による
ときは、手摺が壁面に張りつくように収納されて突出量
が激減すると共に、当該収納状態にあって、別途支持す
る必要もなく、望ましい結果が得られる。しかし、当該
手段によるときは、手摺の収納および取り出しに際し
て、手摺がその長さを半径として横向きに振り回される
ため、この振り回し領域に大きな空間が必要となり、従
って内部スペースがもともと狭く、しかも便器や浴槽が
壁際に配置されている便所や浴室にあっては、当該手摺
そのものの装備ができないことになる。
【0005】一方前記跳ね上げ式の場合には、図7に示
した如く手摺aがU字状であるとき、使用位置である倒
伏状態から起立状態となる収納位置に達した状態にあっ
ては、横振り式のものよりも突出量が大きくなる難点を
有することになるが、手摺の上下方向への回動に際し
て、手摺の太さ程度の幅空間があればよく、従って、内
部スペースの狭い便所や浴室などにあっての利用が至便
となる利点をもっている。
【0006】しかし、この跳ね上げ式収納手段によると
きは、手摺の収納や取り出し操作に際して、可成り重た
い手摺を常に支えながら回動させなければならないか
ら、身体障害者、高齢者などが直接使用するものとして
は適切でなく、健常者が取り扱う場合でも、手摺が取り
出し方向へ急落してしまうような危険な事態を惹き起こ
しかねない。
【0007】また、当該収納手段の場合には、手摺を操
作する際、身体不自由者が車椅子を利用していたり、立
っていることが困難であるといったことから、一回の操
作によって収納状態から使用状態まで回動降下させた
り、使用状態から収納状態まで持ち上げることは難し
く、操作途上で手摺を持ち直したり、体を移動させなけ
ればならないことも考えられる。
【0008】そこで、このようなことに対処しようとし
た場合、手摺aの回動操作が停止されたとき、その位置
に手摺をストップさせることのできるフリーストップ式
の手摺装置とすることが考えられる。しかし、フリース
トップ式の手摺装置として、図7に実線で示した如く起
立状態の収納位置イから、同図に二点鎖線で示した水平
状態に倒伏させた使用位置ロまでの全回転角度範囲にわ
たって、これをフリーストップの状態に保有させるよう
にしたとすれば、手摺aが収納位置イ(90°)から回
転降下されていき、途中で回動操作が停止され、使用位
置ロ(0°)に近い位置、例えば、使用位置ロから10
°または5°などといった使用直前位置ハでフリースト
ップ状態となったとき、使用者がそれ以上手摺aは回動
することのない使用状態に達したと思いこみ、手摺aに
手をかけて身体を凭れかけてしまい、この結果当該荷重
により手摺aは急落することとなるから、使用者に恐怖
感を与えるだけでなく、危険な事態の発生も心配される
ことになる。
【0009】本発明は、上記のような従来技術に対する
検討に基づき、請求項1にあっては、跳ね上げ式の手摺
装置において、手摺の前記回転角度範囲内を、使用位置
(0°)から所望回転角度を境として、これと収納位置
(90°)間だけを、フリーストップ用抵抗力発生機構
により、手摺への回動力を解除したところで停止するフ
リーストップの区間となるようにし、当該境と使用位置
(0°)間は、クラッチの切換えにより作動するソフト
ダウン用抵抗力発生機構によって、手摺への回転力が加
えられず、または加えられる何れの場合にあっても手摺
は緩徐に回動降下して行くこととなるソフトダウンの区
間に区分することにより、当該回動降下の静止を確認し
た後に、使用を開始できるようにして、前記した使用者
に対する恐怖感や危険の発生を回避可能とし、これによ
り円滑にして安全な使用を保証しようとするのが、その
目的である。
【0010】請求項2では、請求項1におけるフリース
トップ用抵抗力発生機構とソフトダウン用抵抗力発生機
構とを、夫々コイル巻きの第1、第2スプリングによる
第1の抵抗力発生器と、第1の抵抗力発生器中第1のス
プリングとダンパーによる第2の抵抗力発生器とにより
構成することにより、請求項1の目的を確実に達し得る
ようにし、しかも、上記第1のスプリングは、手摺の回
動降下に際して巻き込まれることとなり、ここで蓄勢さ
れたエネルギは、手摺を回動上昇させて収納操作を行う
際利用して、軽い力により手摺を起立状態にできるよう
にしている。
【0011】そして、請求項3ではさらに請求項2の構
成に加えて、フリーストップ用抵抗力発生機構としてス
プリングピンを有する第3の抵抗力発生器を増設するよ
うにし、より確実なフリーストップ状態が得られるよう
にし、これにより、請求項2の目的を、より一層高い信
頼性をもって達成させようとしている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため請求項1では回動体と、この回動体の横筒
部内を貫通して当該回動体が、所定回転角度だけ回動自
在となるように、所望箇所にあって取着されたベースフ
レームに支持されている固定軸と、上記回動体から直交
状に突設された手摺と、当該回動体の回動降下方向への
力に対抗して抵抗力を付与するため、上記の固定軸と回
動体との間にあって介装されたフリーストップ用抵抗力
発生機構と、ソフトダウン用抵抗力発生機構とを具備
し、上記した回動体に対抗する抵抗力が、手摺の収納状
体である起立位置から所定回転角度の使用前位置まで
は、前記フリーストップ用抵抗力発生機構によって、手
摺がフリーストップ状態となるよう付与され、それ以降
倒伏状態の使用位置までは、前記ソフトダウン用抵抗力
発生機構により、手摺がソフトダウン状態となるよう付
与されるように、当該各抵抗力の切換えを行うようにし
たクラッチが、固定軸と回動体との間に介装されている
ことを特徴とする手摺装置を提供しようとするものであ
る。
【0013】請求項2によるときは、請求項1における
フリーストップ用抵抗力発生機構が、コイル巻きである
第1のスプリングと第2のスプリングとを有する第1の
抵抗力発生器を備え、ソフトダウン用抵抗力発生機構
は、第1の抵抗力発生器中第1のスプリングとダンパー
により形成された第2の抵抗力発生器とを具備し、前記
した回動体に対抗する抵抗力が、手摺の収納状態である
起立位置から所定回転角度の使用前位置までは、前記第
1の抵抗力発生器によって、手摺がフリーストップ状態
となるよう付与され、それ以降倒伏状態の使用位置まで
は、前記した第1のスプリングと第2の抵抗力発生器に
より、手摺がソフトダウン状態となるよう付与されると
共に、上記第1のスプリングに蓄勢された反力にて、手
摺の回動上昇を助勢するように、当該各抵抗力の切り換
えを行うようにしたクラッチが、固定軸と回動体との間
に介装されていることをその内容としている。
【0014】請求項3によるときは、上記請求項1のフ
リーストップ用抵抗力発生機構が、コイル巻きである第
1のスプリングと第2のスプリングとを有する第1の抵
抗力発生器と、スプリングピンを用いた第3の抵抗力発
生器とを備え、ソフトダウン用抵抗力発生機構は、第1
の抵抗力発生器中第1のスプリングとダンパーにより形
成された第2の抵抗力発生器とを具備し、前記した回動
体に対抗する抵抗力が、手摺の収納状態である起立位置
から所定回転角度の使用前位置までは、前記第1の抵抗
力発生器とスプリングピンを有する第3の抵抗力発生器
とによって、手摺がフリーストップ状態となるよう付与
され、それ以降倒伏状態の使用位置までは、前記した第
1のスプリングと第2の抵抗力発生器とにより、手摺が
ソフトダウン状態となるよう付与されると共に、上記第
1のスプリングに蓄勢された反力にて、手摺の回動上昇
を助勢するように、当該各抵抗力の切り換えを行うよう
にしたクラッチが、固定軸と回動体との間に介装されて
いることを内容としている。
【0015】ここで、先ず請求項1に係る手摺装置の作
用につき略説すると、当該装置は、手摺を必要とする場
所の壁面に装備されるものであり、そのために、固定軸
はベースフレームを介して壁面と平行に取り付けられ
る。回動体を介して固定軸に組み合わされた手摺は、こ
のような取付状態において固定軸を支点に収納位置(起
立状態)から使用位置である倒伏状態にわたって約90
°の範囲内を回動することができる。この際、フリース
トップ用抵抗力発生機構による抵抗力が手摺の自重によ
る回転トルクに抗して作用しているので、手摺に外力を
与えれば回動降下させることができるが、当該回動は比
較的緩徐に行われると共に、手摺が収納位置(90°)
から使用位置(0°)近くの位置(20°)にわたる7
0°程度の回転角度範囲内では、当該手摺の上記した回
転操作を止めれば、この停止位置にて手摺はストップ状
態となる。
【0016】手摺が収納位置(90°)から70°程度
回動降下されると、ここでクラッチが働くことにより、
ソフトダウン用抵抗力発生機構に切り換えられ、これに
基づく抵抗力が、回動体に対して作用するようになる。
この結果、20°の位置から使用位置(0°)までの間
では、ソフトダウン用抵抗力発生機構による抵抗力が回
動体に対して働き、これにより手摺は、その間に手を離
すなどしても、必ず使用位置(0°)までソフトダウン
の状態で自然に回動降下して静止するに至るから、使用
してもよい状態となったことを確知できることとなる。
【0017】次に、上記の使用位置(0°)から使用前
位置(20°)位置まで手摺を回動上昇させるときは、
請求項2と請求項3では、ソフトダウン用抵抗力発生機
構のダンパによる第2の抵抗力発生器の抵抗力が作用す
るものの、第1の抵抗発生器における第1のスプリング
には、手摺の回動降下時に反力が蓄勢されているので、
当該反力の作用により手摺は軽く操作することができ、
かつ手摺を手離せばソフトダウン状態となり、さらに使
用前位置(20°)から収納位置(90°)までは、第
1の抵抗力発生器の第1スプリングと第2スプリングと
による反力に助勢されて軽く回転されると共に、その間
で手を離せば、手摺はフリーストップ状態となる。
【0018】そして、請求項3にあっては、上記請求項
2の構成に加えて、フリーストップ用抵抗力発生機構
が、前記した第1の抵抗力発生器のみでなく、これにス
プリングピンを用いるようにした第3の抵抗力発生器を
付加したので、フリーストップ状態確保の信頼性を、さ
らに向上することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る手摺装置につき、以
下図面を参照して説明すると、図1、図2にあって、1
はベースフレーム、2は回動体、3は固定軸、4は請求
項2で、フリーストップ用抵抗力発生機構を構成する第
1の抵抗力発生器、5は同じく請求項2にあって、ソフ
トダウン用抵抗力発生機構の一部を構成する第2の抵抗
力発生器、6は上記フリーストップ用抵抗力発生機構と
ソフトダウン用抵抗力発生機構とを切り換えるためのク
ラッチ、7は請求項3で、フリーストップ用抵抗力発生
機構として付加された第3の抵抗力発生器、8は手摺を
示している。
【0020】上記ベースフレーム1は、図1、図2に示
したように、複数個のビス孔1e‥‥‥を有する座板部
1aと、該座板部1aの左右両側縁から前方へ直角に曲
突した左右の支持片1b、1bと、座板部1aの上端部
前面中央部にビス1c‥‥‥にて固定されている回動体
受1dとからなっている。
【0021】次に回動体2は、これまた図1、図2に明
示の通り、パイプを側面略U字状に弯曲して形成されて
いる手摺8を支持した状態で、収納状態から使用状態と
する方向へ回動自在とするためのものである。図示した
回動体2にあっては、正面略逆T字形状となるように互
いに直交状に固定した縦筒2aと横筒部2bおよび当該
両者から前方へ突出したリブ2cの先端に、縦筒2aと
平行して垂直に固定した支持筒2dとを具備しており、
手摺8は、その基端部を上記縦筒2aに嵌合し、図1に
示す如く当該基端部内に固定した固定用ブロック2eの
ねじ孔に、固定ねじ9を螺着して固定すると共に、その
先端部を上記支持筒2dに嵌合し、図2のようにパイプ
エンドキャップ10を介してトラスねじ11にて螺止す
ることで、回動体2に取着されている。
【0022】前記横筒部2b内の長さ方向における中間
部には、図1に明示されているように、筒形状の中間軸
受け12が固定されている。この中間軸受12は、周壁
に2個の固定用孔12a、12bが対向して貫設され、
一方の固定用孔12aに前記固定ねじ9の頭部9aを係
嵌し、他方の固定用孔12bには、これと対向して横筒
部2bにあって穿設した孔13に、Oリング14を介し
て外側から嵌合させた筒状であるキー15の先端部を嵌
合することで、横筒部2bと共に回転するよう内装され
ている。また、上記キー15の外周端には、Oリング1
6を介してキャップ17が嵌着されている。
【0023】前掲固定軸3は図1に示されているよう
に、回動体2における横筒部2b内の中間軸受12に嵌
合貫通して、回動体2を回動自在なるようベースフレー
ム1に対し支持している。この固定軸3は、図1と図2
とに示されている通り、図1にあって右方である一端
に、所定長さだけ径小部3aが形成され、当該径小部3
aの軸心には、端面に開口する凹孔18と、その奥部の
ねじ孔19が同軸にて連設されている。
【0024】さらに、上記回動体2における横筒部2b
の一端内には、図1に示されているように、サイド軸受
20がOリング21と軸受リング22とを介して回転自
在なるよう嵌合されていると共に、このサイド軸受20
は、ベースフレーム1の前記した一方の支持片1bに、
複数本(図示例では4本)の回転止めピン23‥‥‥に
よって固定されている。また、横筒部2bの他端内部に
もサイド軸受24がOリング25を介して嵌合固定され
ている。
【0025】上記した固定軸3は、その他端が上記のサ
イド軸受20にOリング26を介して貫通した状態で、
2本の軸ピン27、27により固定され、一端に形成の
前記径小部3aには、ベースフレーム1における他方の
支持片1bの外側から挿入して、前記のねじ孔19に螺
着された固定ねじ28により、ベースフレーム1に対し
て固定されている。さらに、当該固定軸3の他端は、支
持片1bの外側に配設されたサイドキャップ29と平座
金30を介して、支持片1bに貫通される固定ねじ31
が、軸端中心に凹設したねじ孔32に螺着することで、
支持片1bに対して固定されている。
【0026】一方固定軸3の径小部3a端側を固定する
ための固定ねじ28は、図1に明示されているように、
筒部33aをベースフレーム1の支持片1bに開設され
ている取付孔34に嵌通して、当該支持片1bの外側面
に突き合わせることで介設したサイドキャップ33にあ
って、その中心孔33bに、Oリング35と平座金36
とを介して挿通されている。また、上記の固定ねじ28
には、図2に示されている通り、パイプの一側全長に切
割7bの縦設されているスプリングピン7aが被嵌さ
れ、当該スプリングピン7aの内端部を上記固定軸3の
図1に示す凹孔18に嵌合してあると共に、その他の部
分は後に詳記するクラッチ6の構成部品である第1の中
間輪47を貫通して、上記のスプリングピン7aと固定
軸3ならびに第1の中間輪47との間に、摩擦力が生じ
るようにすることで、請求項3に係る第3の抵抗力発生
器7が構成されている。
【0027】上記のようにして固定軸3をベースフレー
ム1に固定した後、横筒部2bの前記した孔13そして
中間軸受12の一方の固定用孔12bから、固定軸3の
直径方向へ形成した貫通孔37に、図示しないドライバ
ー等の工具を差し込んで上記の固定ねじ9を螺動操作
し、図示例ではこれにより手摺8を回動体2の縦筒2a
内に固定するようにしている。尚、前記の固定ねじ2
8、31は、各サイドキャップ33、29に嵌着したエ
ンドキャップ38、39によって被われている。
【0028】さらに、上記中間軸受12の軸方向におけ
る一端部には、図1、図2、図3に示されているように
筒形状のばね受40が、軸回り方向へ回転自在に被嵌さ
れている。このばね受40の周壁基部に対向して貫通し
た2個のピン孔41、41と、これらと対向して中間軸
受12の周壁に、周方向へ長く対向して貫通形成した2
個の長孔42、42と、これらと対向して固定軸3にお
ける径小部3aの基部にあって軸方向と直角に貫設した
ピン孔43とには、軸ピン44を嵌挿し、このことで、
固定軸3とばね受40とは互いの回転が固定されている
が、当該両者3、40と中間軸受12との回動は許容さ
れ、軸方向への移動は固定されているのである。
【0029】図1のA−A線断面を示した図3のよう
に、上記固定軸3、ばね受40に対する中間軸受12の
回転角度αは、手摺8の使用状態を示した図8におい
て、手摺8が同図中に実線で示されている起立状態の収
納位置イ(90°)から、同図中に二点鎖線で示されて
いる倒伏状態の使用位置ロ(0°)までの90°にわた
って回動されるようにしたい場合であれば、回転角度α
=90°に設定すればよく、当該αは、上記した両長孔
42、42の周方向への有効長さによって決定される。
【0030】次に前掲フリーストップ用抵抗力発生機構
である第1の抵抗力発生器4は、請求項2と請求項3の
場合図1に示されているように、コイル巻きとした第1
のスプリング45と第2のスプリング46を主要部材と
して当該スプリングの巻き込みにより生ずる反力によっ
て、抵抗力が発揮されるよう構成されている。図5に示
したように、第1のスプリング45の反力によるトルク
Aは、第2のスプリング46の反力によるトルクBより
も大きく設定してあり、また、これらの合計トルクC
は、回動体2を含む手摺8の回転トルクDよりも所定値
だけ大きく設定してあり、このことにより、後述する通
りのフリーストップ区間にあって、手摺8はどのような
回転角度位置にあっても、外力が加えられなければスト
ップの状態に保持されるようになっている。
【0031】上記第1、第2のスプリング45、46
は、図2に示されているように、両端部に外向きの係止
部45a、45b、46a、46bが各々曲成され、第
1のスプリング45は、一方の係止部45aをサイド軸
受20の端面に穿設した図示されていない係合孔に係合
し、他方の係止部45bは図2に示した中間軸受12の
固定用孔12bに係合することで、図1のように中間軸
受12とサイド軸受20との間にあって、手摺8が図6
に示した収納位置イから使用位置ロ側へ回動降下される
際には、図3により理解される通り巻き込まれて、当該
第1スプリング45による反力が漸増するように配設さ
れている。
【0032】次に第2のスプリング46は、一方の係止
部46aをばね受40に穿設の図2に示した係止孔40
aに係合し、他方の係止部46bは、後述するクラッチ
6における第2の中間輪48に穿設されている係合孔4
8aに係合することで、上記した第1のスプリング45
と同様に手摺8の回転降下によって巻き込まれ、これに
より図1に示されている如く、当該第2のスプリング4
6に基づく反力が発揮されるよう配設されている。
【0033】前掲クラッチ6は図1、図2に示したよう
に、第1の中間輪47と、第2の中間輪48と、可動輪
49と、2本のクラッチピン50、50そして固定軸3
とで構成され、第1の中間輪47は図1と図3および図
4(A)(B)(C)に示されているように、筒形状に
形成されて、固定軸3における一端の径小部3aに回転
自在となるよう被嵌されている。
【0034】この第1の中間輪47の周壁には、上記ク
ラッチピン50、50を摺動自在に嵌合するためと、第
2の中間輪48の後述する係合突起48b、48bを係
嵌するための2個の長溝47a、47aが一端から略中
間部まで長く、かつ対向して穿設され、これら各開口端
には、当該中間輪47が図4(A)〜(C)に示されて
いる通り、周方向へ所定角度β(70°)だけ回転され
るように、回転角度規制用の切欠部47b、47bが各
々長溝47a、47aと連通して形成され、中間軸受1
2内に図4の如く突設された2個の集合突部51、51
が、後に説示する可動輪49の係合凹溝49a、49a
に係嵌されている。
【0035】次に第2の中間輪48は図2に示されてい
るように、端面に上記した係合突起48b、48bが対
向して突設され、これらを、図1、図2に示したよう
に、第1の中間輪47の長溝47a、47aに係嵌し
て、当該第2の中間輪48は第1の中間輪47にOリン
グ52を介して被嵌されている。このことによって、第
1、第2の両中間輪47、48は固定軸3の径小部3a
に対し、後に詳述するようにして一体に、所定角度βだ
け回動可能である。
【0036】そして、上記第2の中間輪48の係合突起
48b、48bは、図1と図2に示されているように、
中間軸受12の端面に凹設した周方向に長い係合凹部1
2c、12cに係合され、このことによっても第1、第
2の両中間輪47、48の回転角度βが規制される。
【0037】さらに前掲可動輪49は図2に示されてい
るように単筒形状に形成され、軸方向における一端縁に
は、2個の係合凹溝49a、49aが対向して形成され
ていると共に、内周面には、図4(A)〜(C)にも明
示のように、クラッチピン50、50を、嵌脱自在に嵌
合する2個の凹溝条49b、49bが、軸方向へ全長に
わたって対向凹設されている。上記2個の凹溝条49
b、49bは、上記した係合凹溝49a、49aと直交
する位置に形成され、またクラッチピン50、50が円
滑に嵌脱されるよう横断面略半円形状に形成してある。
【0038】上記した可動輪49は、図1、図4に示さ
れ、かつ前説の如く、前記中間軸受12内に嵌合され
て、その係合突部51、51に係合凹溝49a、49a
が係合されているので、当該可動輪49の回転と一緒に
回動することになる。
【0039】そして可動輪49は図1、図3に示されて
いるように、第1の中間輪47の一端部側に回転自在な
るよう被嵌され、凹溝条49b、49bと長溝47a、
47aとに、クラッチピン50、50が図1および図4
(A)〜(C)に明示されているように嵌合配置されて
いる。
【0040】前記した固定軸3の径小部3aにおける外
周面には、図1、図4(A)〜(C)に示されている通
り、クラッチピン50、50が嵌脱自在である2個の凹
溝条3b、3bを、対称位置にあって軸方向へ長く形成
してあり、この凹溝条3b、3bは、クラッチピン5
0、50が円滑に嵌合、脱出できるよう横断面略半円形
状に形成されている。
【0041】このように構成されているクラッチ6によ
るときは、図4(A)に示されているように、手摺8が
起立状態にあるときクラッチピン50、50の一部分が
固定軸3の凹溝条3b、3bから離脱しており、第1の
中間輪47における長溝47a、47aと可動輪49に
おける凹溝条49b、49bとに嵌合されている状態に
ある。この状態から手摺8を回動降下させれば、前記の
如く可動輪49は、回動体2の回転が中間軸受12を介
して伝達されることで回動し、この際クラッチピン5
0、50は、固定軸3の小径部3aに接していて、凹溝
条49b、49bから離脱することができないので、可
動輪49と共に第1の中間輪47も同一方向へ回動する
のであり、このときクラッチピン50、50は上記径小
部3aの外周面を滑動しながら回転する。そして、手摺
8が後述の如く所定角度β(70°)まで回動する間
は、請求項1におけるフリーストップ用抵抗力発生機構
に基づく抵抗力によって、手摺8は、これに対する回動
力を停止したところで休止するフリーストップ状態とな
る。さらに、請求項2にあっては、上記のフリーストッ
プ用抵抗力発生機構が、前記の如くコイル巻きである第
1スプリング45の中間軸受12とサイド軸受20とに
よる巻き込みの反力と、これまたコイル巻きである第2
スプリング46のばね受40による巻き込みによる反力
とを発揮し、当該両反力に基づきフリーストップ状態が
得られることになる。また請求項3にあっては、当該フ
リーストップ状態を得るため、後述の如く、上記の第
1、第2スプリング45、46を有する第1の抵抗力発
生器4に加えて、前記したスプリングピン7aを有する
第3の抵抗力発生器7をも利用するようにしている。
【0042】上記第1の中間輪47と可動輪49は、図
4(A)の状態から図4(B)の如く所定角度β(70
°)だけ一緒に矢印で示す反時計方向へ回動されて行く
が、当該図4(B)の仮装線P1 で示されている位置
(60°)までクラッチピン50、50が回動して来る
と、固定軸3の凹溝条3b、3bに第1の中間輪47の
長溝47a、47aが一致することで、可動輪49の回
動により当該クラッチピン50、50は内側へ押圧さ
れ、上記凹溝条49b、49bから離脱されて上記長溝
47a、47aと凹溝条3b、3b内とに係嵌され、所
定角度β(70°)で凹溝条49b、49bは実線で示
された位置となる。これによって、図4(C)に示され
ているように、第1の中間輪47が固定軸3に対して固
定状態となるので、第1の中間輪47と回転が固定され
ている第2の中間輪48に対し、一端が係止されている
前述第2のスプリング46は、巻き込まれない状態とな
り、かくして第1の抵抗力発生器4中、第2のスプリン
グ46による反力は以後発揮されなくなる。そして、第
1の中間輪47と可動輪49の回転固定の状態は上記の
如く解除されるので、図6(C)につき後に詳記する如
く、可動輪49は中間軸受12を介して回動体2ととも
に、さらに回転角度γ(20°)だけ回動して停止する
ことができる。
【0043】尚、上記の図4(B)に関し、さらに詳記
すると、手摺8の使用前状態では、可動輪49の凹溝条
49b、49bと固定軸3の凹溝条3b、3bが対向す
る位置関係にあり、図示のクラッチ6にあっては、第1
の中間輪47が第2のスプリング46により時計回り方
向へ付勢されているため、クラッチピン50、50は可
動輪49の凹溝条49b、49bにおける縁部により、
常に固定軸3側へ押えられて、軸ピン44がなくとも通
常は凹溝条49b、49bから押出され、凹溝条3bに
入り込むことになる。しかし、このような構成であって
も、クラッチピン50、50が凹溝条3bに入り込まな
いようなことが起こり得ることから、このような場合に
は可動軸49の回転に伴い第1の中間輪47も回転する
こととなって、クラッチとしての作用が発揮されないこ
とになる。そこで、図示例では上記の如き誤動作の発生
を絶滅するため、前記の軸ピン44を設けるようにし、
図4(B)の状態では、第1の中間輪47が軸ピン44
に突き当たるようにして、第1の中間輪47が、さらに
回動してしまうことを確実に阻止すると共に、クラッチ
ピン50、50も確実に凹溝条3b、3bに入り込むよ
うにしてある。
【0044】さらに、上記したクラッチ6における第1
の中間輪47の他端には、図1、図2に示されているよ
うに、径小部47cが形成され、これが前記サイド軸受
24の中心孔24aにOリング53を介して液封状態に
て回転自在なるよう挿通され、余端は図1の如く前記サ
イドキャップ33の筒部33a内に、回転自在なるよう
嵌合されている。そして、前記第2の中間輪48におけ
る他端には、図1に示されているようにOリング54を
介してサイド軸受24が回転自在なるよう被嵌されてい
る。
【0045】次に前掲第2の抵抗力発生器5につき説示
すると、請求項2では図1に示されているように既述し
たサイド軸受24と第2の中間輪48との間にあって、
第1の中間輪47の外周箇所に周設されている密閉状態
の室55を形成し、これに複数個の固定ディスク56‥
‥‥と、可動ディスク57‥‥‥を内装配設すると共
に、剪断抵抗の大きい作動油を充填することによりダン
パーとして構成されている。
【0046】上記固定ディスク56‥‥‥は図2に示さ
れているように、中心孔56bにより、第1の中間輪4
7に回動自在なるよう嵌装されており、かつ、その周縁
に突設した複数個の係止片56a‥‥‥を、サイド軸受
24の内周面に凹設した複数個の係止凹部24b‥‥‥
に掛止することで、サイド軸受24に対し回転が固定さ
れている。
【0047】一方、可動ディスク57‥‥‥は、図2に
明示されているように、中心に小判形状の係孔57aが
貫設されていて、サイド軸受24内に回動自在なるよう
嵌装されていると共に、上記の係孔57aによって、第
1の中間輪47に形成の欠円部47dに被嵌され、これ
によって第1の中間輪47に対し回転が固定の状態とな
っている。
【0048】従って、第2の抵抗力発生器5は、ダンパ
ーとし役割を果たすもので、図4において、回動体2が
回転角度β(70°)だけ回動する間は、第1、第2の
両中間輪47、48が回動されるが、サイド軸受24も
回動体2により、上記両中間輪47、48と同一方向へ
回転されるので、作動油による剪断抵抗力が働くことは
ないが、回動体2が図4(C)に示されているように、
さらに回転角度γ(20°)だけ回転されるときは、第
1、第2の両中間輪47、48は回転されることなく停
止しており、サイド軸受24のみが回動体2と共に回転
されるので、固定ディスク56‥‥‥が回動され、この
ことによって、固定ディスク56‥‥‥と可動ディスク
57‥‥‥とにより作動油による剪断抵抗力が発生する
こととなる。従って、図4(B)の状態から図4(C)
の状態までは、請求項1の場合フリーストップ用抵抗力
発生機構から、クラッチ6によりソフトダウン用抵抗力
発生機構に切り換えられてソフトダウン状態となり、請
求項2では可動輪49のみが回転し、第1の抵抗力発生
器4中、第1のスプリング45とダンパーである第2の
抵抗力発生器5とによりソフトダウン状態となる。そし
て請求項3では、フリーストップ状態で作用していた第
3の抵抗発生器7による抵抗力が、ソフトダウン状態で
は作用しないこととなる。
【0049】従って、請求項2の発明では、図7に示さ
れているように、手摺8が、同図中に実線で示した垂直
状態である収納位置イ(90°)から、同図に示した2
0°の位置ハまで回動降下する間にあっては、第1の抵
抗力発生器4による抵抗力が回動体2、すなわち手摺8
に働き、この抵抗力に抗して手摺8は収納位置イから2
0°の位置ハまで回転下降されることとなるので、この
回転角度内において手摺8の回動操作を停止すると、当
該手摺8がフリーストップの状態となって、その停止位
置に保持されるように当該抵抗力発生器4の抵抗力が設
定されている。つまり、収納位置イから20°の位置ハ
までは、手摺8のフリーストップ区間ニとなるようにし
てある。
【0050】そして、手摺8が図7に示したように、収
納位置イから20°の位置ハまで回転下降されると、既
述の通りクラッチ6が動作し、第1の抵抗力発生器4に
よる抵抗力の一部は請求項2の場合、回動体に働かなく
なるが、それにかわって第2の抵抗力発生器5によるダ
ンパーとしての抵抗力が回動体2そして手摺8に働く。
しかも、この抵抗力は、第1の抵抗力発生器4によるそ
れよりも小さく設定されているので、手摺8は20°の
位置ハから水平状態である使用位置ロまで緩徐に回動下
降して停止されるようにしてある。つまり20°の位置
ハと使用位置ロ(0°)間が手摺8のスロー(ソフト)
ダウン区間ホとなるように設定されている。
【0051】図6において、ニは上述した手摺8のフリ
ーストップ区間、ホは手摺8のソフトダウン区間を各々
示し、図5のEは請求項3に係る第3の抵抗力発生器7
による抵抗力(摩擦力)の作用範囲を示している。そし
て、上記第3の抵抗力発生器7による抵抗力は、その構
成につき既に説示した通り、手摺8が収納位置イと20
°の位置ハ間を回転されるときにのみ、前記第1の抵抗
力発生器4としての第1、第2のスプリング45、46
に基づく抵抗力と加算的に回動体2そして手摺8に対し
働くこととなり、より確実なフリーストップ状態を得る
ことができる。
【0052】すなわち、図4(A)につき既説の如く、
手摺8の回動降下時には第1の中間輪47が回動するこ
とから、切割7bをもったスプリングピン7aと固定軸
3、そして当該スプリングピン7aと第1の中間輪47
との間に、図5に示す如き摩擦力Eが生じ、この摩擦力
が所定角度β(70°)の範囲で第1の抵抗力発生器4
の抵抗力に加算され、フリーストップ状態が実現される
ことになる。そして、前記した図4(B)の状態に達す
ると、それ以降はクラッチ6が作動することによって、
可動輪49のみが回動し、第1の中間輪47は回動しな
くなることから、上記した第3の抵抗力発生器7に基づ
く上記の摩擦力としての抵抗力は発揮されず、この結
果、ソフトダウン状態の確保に第3の抵抗力発生器7が
参画することなく、第1の抵抗力発生器4中第1のスプ
リング45と第2の抵抗力発生器5のみが、その役割を
果たすことになる。
【0053】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、請求項1によれば、手摺が起立状態の収納
位置から水平状態の使用位置の近くの所定使用前位置ま
で回動される回転角度範囲をフリーストップ用抵抗力発
生機構により、手摺のフリーストップ区間とし、次にク
ラッチの作動によって上記所定使用前位置から使用位置
まで回動される回転角度範囲をソフトダウン用抵抗力発
生機構により、手摺のソフトダウン区間とすることがで
きる。そして、請求項2では手摺の回動方向の力に対
し、上記フリーストップ区間では第1の抵抗力発生器に
よる抵抗力が働き、上記ソフトダウン区間では第1の抵
抗力発生器中、第1のスプリングと第2の抵抗力発生器
による抵抗力が働くことができるように、クラッチによ
り手摺の回動方向への力に対して、これに抗する抵抗力
の切り換えがなされる構成としたから、フリーストップ
区間では手摺を、その回動操作の停止により、当該停止
の位置(角度)にて確実にストップさせることができ、
ソフトダウン区間では、回動操作の停止によっても手摺
がストップ状態となるのではなく、使用位置へ向け緩徐
に回動降下して停止されることとなる。従って、請求項
1および請求項2にあっては、身体不自由者が車椅子か
ら立ち上がれないため、一回の操作で収納状態から使用
状態まで、手摺の回動ができず、途中で操作の手を離す
ようなことがあっても、手摺は停止して、次には当該停
止位置から回動させればよく、また、さらに回動させた
状態で手を離したときは、手摺が自然にソフトダウンの
状態で使用位置に保持されるに至り、従って、当該静止
状態を確知して後、使用できるので使用状態に達したと
思い込んで使用を開始してしまう心配がなく、万一当該
ソフトダウン状態の下で、手摺に体重をかけて立ち上が
るような挙動があったとしても、ソフトダウンの状態が
確保されることから安全性の高い手摺装置を提供するこ
とができる。
【0054】さらに、請求項3によるときは、第2の抵
抗発生器にダンパーを採択したので、ソフトダウンの状
態を確保でき、さらに、第1の抵抗力発生器による抵抗
力に加えて、第3の抵抗力発生器による抵抗力(摩擦
力)が働くこととなるので、フリーストップ区間におけ
る手摺の停止を、より確実なものとすることができると
共に、上記第3の抵抗力発生器につき、その構成を特定
化することで、その信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る手摺装置の一実施形態を示す縦断
正面図である。
【図2】同上実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】図1におけるA−A線略示断面図である。
【図4】図1におけるB−B線断面図で、(A)は手摺
の起立している収納位置状態、(B)は手摺を収納位置
から70°回転降下した状態、(C)は手摺の倒伏した
使用位置状態を夫々示している。
【図5】本発明にかかる手摺装置における手摺の回転角
度に対する夫々回転トルクと、第1の抵抗力発生器にお
ける第1のスプリングと第2のスプリングの各トルク
と、第1、第2の両スプリングの合計トルクと、第3の
抵抗力発生器における抵抗力(摩擦力)とを示した図表
である。
【図6】本発明に係る手摺装置の使用状態を示す斜視図
である。
【図7】従来の手摺装置を示した説明図である。
【符号の説明】 1 ベースフレーム 2 回動体 2b 横筒部 3 固定軸 4 第1の抵抗力発生器 5 第2の抵抗力発生器 6 クラッチ 7 第3の抵抗力発生器 7a スプリングピン 8 手摺 45 第1のスプリング 46 第2のスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−158435(JP,A) 特開 平9−177277(JP,A) 特開 平5−111444(JP,A) 特開 平9−165967(JP,A) 特開 平2−292480(JP,A) 特開 平9−41788(JP,A) 実開 平7−21971(JP,U) 登録実用新案3029407(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 11/18 A47K 17/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動体と、この回動体の横筒部内を貫通
    して当該回動体が、所定回転角度だけ回動自在となるよ
    うに、所望箇所にあって取着されたベースフレームに支
    持されている固定軸と、上記回動体から直交状に突設さ
    れた手摺と、当該回動体の回動降下方向への力に対抗し
    て抵抗力を付与するため、上記の固定軸と回動体との間
    にあって介装されたフリーストップ用抵抗力発生機構
    と、ソフトダウン用抵抗力発生機構とを具備し、上記し
    た回動体に対抗する抵抗力が、手摺の収納状体である起
    立位置から所定回転角度の使用前位置までは、前記フリ
    ーストップ用抵抗力発生機構によって、手摺がフリース
    トップ状態となるよう付与され、それ以降倒伏状態の使
    用位置までは、前記ソフトダウン用抵抗力発生機構によ
    り、手摺がソフトダウン状態となるよう付与されるよう
    に、当該各抵抗力の切換えを行うようにしたクラッチ
    が、固定軸と回動体との間に介装されていることを特徴
    とする手摺装置。
  2. 【請求項2】 回動体と、この回動体の横筒部内を貫通
    して当該回動体が、所定回転角度だけ回動自在となるよ
    うに、所望箇所にあって取着されたベースフレームに支
    持されている固定軸と、上記回動体から直交状に突設さ
    れた手摺と、当該回動体の回動降下方向への力に対抗し
    て抵抗力を付与するため、上記の固定軸と回動体との間
    にあって介装されたフリーストップ用抵抗力発生機構
    と、ソフトダウン用抵抗力発生機構とを具備し、フリー
    ストップ用抵抗力発生機構は、コイル巻きである第1の
    スプリングと第2のスプリングとを有する第1の抵抗力
    発生器を備え、ソフトダウン用抵抗力発生機構は、第1
    の抵抗力発生器中第1のスプリングとダンパーにより形
    成された第2の抵抗力発生器とを具備し、前記した回動
    体に対抗する抵抗力が、手摺の収納状態である起立位置
    から所定回転角度の使用前位置までは、前記第1の抵抗
    力発生器によって、手摺がフリーストップ状態となるよ
    う付与され、それ以降倒伏状態の使用位置までは、前記
    した第1のスプリングと第2の抵抗力発生器により、手
    摺がソフトダウン状態となるよう付与されると共に、上
    記第1のスプリングに蓄勢された反力にて、手摺の回動
    上昇を助勢するように、当該各抵抗力の切り換えを行う
    ようにしたクラッチが、固定軸と回動体との間に介装さ
    れていることを特徴とする手摺装置。
  3. 【請求項3】 回動体と、この回動体の横筒部内に貫通
    して当該回動体が、所定回転角度だけ回動自在なるよう
    に、所望箇所にあって取着されたベースフレームに支持
    されている固定軸と、上記回動体から直交状に突設され
    た手摺と、当該回動体の回動降下方向への力に対抗して
    抵抗力を付与するため、上記の固定軸と回動体との間に
    あって介装されたフリーストップ用抵抗力発生機構と、
    ソフトダウン用抵抗力発生機構とを具備し、フリースト
    ップ用抵抗力発生機構は、コイル巻きである第1のスプ
    リングと第2のスプリングとを有する第1の抵抗力発生
    器と、スプリングピンを用いた第3の抵抗力発生器とを
    備え、ソフトダウン用抵抗力発生機構は、第1の抵抗力
    発生器中第1のスプリングとダンパーにより形成された
    第2の抵抗力発生器とを具備し、前記した回動体に対抗
    する抵抗力が、手摺の収納状態である起立位置から所定
    回転角度の使用前位置までは、前記第1の抵抗力発生器
    とスプリングピンを有する第3の抵抗力発生器とによっ
    て、手摺がフリーストップ状態となるよう付与され、そ
    れ以降倒伏状態の使用位置までは、前記した第1のスプ
    リングと第2の抵抗力発生器とにより、手摺がソフトダ
    ウン状態となるよう付与されると共に、上記第1のスプ
    リングに蓄勢された反力にて、手摺の回動上昇を助勢す
    るように、当該各抵抗力の切り換えを行うようにしたク
    ラッチが、固定軸と回動体との間に介装されていること
    を特徴とする手摺装置。
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