JP6083206B2 - 媒体搬送装置及び潤滑性維持方法 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体搬送装置及び媒体搬送装置における回転軸と該回転軸の軸受けとの潤滑性維持方法に関する。
従来から、回転することにより媒体を搬送可能な回転軸と該回転軸の軸受けとを備える媒体搬送装置が使用されている。このような媒体搬送装置では、回転軸と該回転軸の軸受けとの潤滑性を維持するために回転軸と該回転軸の軸受けとの接触部にグリースなどの潤滑材が塗られている。
一方、工作機械等でも回転軸と該回転軸の軸受けとを備えるものが多く使用されており、回転軸と該回転軸の軸受けとの接触部に潤滑剤が塗られている。このような回転軸と該回転軸の軸受けとの接触部に塗られた潤滑剤は不純物の混入や酸化等により経時劣化するため、例えば特許文献1〜6のような、該接触部にフレッシュな潤滑剤を供給する供給機構が使用されている。
特開平10−58278号公報 特開平10−184705号公報 WO01/31215号公報 特開2011−241953号公報 実開平5−92538号公報 特開2008−291970号公報
しかしながら、媒体搬送装置における回転軸と該回転軸の軸受けは小さく、複雑な潤滑剤の供給機構を組み込むのは困難である。このため、媒体搬送装置においては、特許文献1〜6のような、回転軸と該回転軸の軸受けとの接触部に潤滑剤を供給する複雑な供給機構を組み込むのは困難であった。
このため、従来の媒体搬送装置では該媒体搬送装置における回転軸と該回転軸の軸受けとの潤滑性を維持することが困難であった。
そこで、本発明の目的は、媒体搬送装置における回転軸と該回転軸の軸受けとの潤滑性を維持することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の媒体搬送装置は、回転することにより媒体を搬送可能な回転軸と、前記回転軸の軸受けと、前記回転軸の回転を制御する制御部とを備え、前記回転軸は、内部に潤滑材を収容する潤滑材収容部と、該潤滑材収容部から前記軸受けとの接触部に通じる孔部とが設けられ、前記制御部は、前記回転軸の回転の制御により、前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出可能であることを特徴とする。
本態様によれば、複雑な潤滑剤の供給機構を組み込むことなく、前記制御部による前記回転軸の回転の制御により、前記接触部に潤滑剤としての前記潤滑材を導出可能である。このため、媒体搬送装置における回転軸と該回転軸の軸受けとの潤滑性を維持することができる。
例えば、前記接触部に前記潤滑材を導出することは、前記媒体を搬送する際よりも前記潤滑材を導出する際に前記回転軸を速く回転させることにより可能になる。また、前記媒体を搬送する際の前記回転軸の回転方向とは逆の方向に回転させる場合に前記潤滑材をより導出しやすい形状に前記孔部を構成し、前記潤滑材を導出する際に前記媒体を搬送する際とは逆の方向に前記回転軸を回転させることにより可能になる。
本発明の第2の態様の媒体搬送装置は、前記第1の態様において、前記制御部は、前記媒体を搬送する際の前記回転軸の回転速度よりも前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転速度のほうが速くなるように前記回転軸の回転を制御することを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記媒体を搬送する際の前記回転軸の回転速度よりも前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転速度のほうが速くなるように前記回転軸の回転を制御する。このため、前記接触部に潤滑材を導出する必要のない通常の媒体搬送時においては前記接触部に潤滑材を導出することなく、前記接触部に潤滑材を導出する必要がある場合に前記回転軸の回転速度を速くして前記接触部に潤滑材を導出させることができる。
本発明の第3の態様の媒体搬送装置は、前記第1又は第2の態様において、前記孔部は、前記回転軸の内側から外側に行くにしたがい、前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向に対して後方側に傾斜して前記回転軸に設けられ、前記制御部は、前記媒体を搬送する際の前記回転軸の回転方向と前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向とが逆の方向になるように前記回転軸の回転を制御することを特徴とする。
本態様によれば、前記孔部は、前記回転軸の内側から外側に行くにしたがい、前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向に対して後方側に傾斜して前記回転軸に設けられている。このため、前記接触部に前記潤滑材を導出する際、前記回転軸の回転開始時の加速時において、前記接触部に前記潤滑材を導出することができる。そして、その後の前記回転軸の回転に伴って前記潤滑材を前記接触部全体に塗りつけることができる。
また、本態様によれば、前記媒体を搬送する際の前記回転軸の回転方向と前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向とが逆になる。このため、前記回転軸の回転方向を変えることにより、ユーザーは、潤滑材を導出する必要のない通常の媒体搬送時には潤滑材を導出させず、前記接触部に潤滑材を導出する必要がある場合には潤滑材を導出させることを確実かつ容易にできる。
本発明の第4の態様の媒体搬送装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記回転軸の回転数をカウントするカウント部を備え、前記制御部は、前記カウント部によりカウントされた前記回転軸の回転数が予め定められた回数に達する毎に、前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材が導出されるよう前記回転軸の回転を制御することを特徴とする。
本態様によれば、前記回転軸の回転数が予め定められた回数に達する毎に前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材が導出される。このため、該媒体搬送装置の数多くの使用により、前記接触部の潤滑材が不純物の混入や酸化等により経時劣化するのに対応してフレッシュな潤滑材を前記接触部に導出することができる。
なお、「前記回転軸の回転数」として、実際の厳密な前記回転軸の回転数ではなく、例えば、回転速度等に対応して演算を行い補正して求めた数、媒体の搬送回数又は該搬送回数を媒体の大きさ等に応じて演算を行い補正して求めた数等を使用してもよい。また、このような数を使用する媒体搬送装置も本態様に含まれる。
本発明の第5の態様の媒体搬送装置は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、前記軸受けに対する前記回転軸の回転負荷を測定する測定部を備え、前記制御部は、前記測定部により測定された前記回転負荷が予め定められた回転負荷以上の場合に、前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材が導出されるよう前記回転軸の回転を制御することを特徴とする。
本態様によれば、前記回転負荷が予め定められた回転負荷以上の場合に、前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材が導出される。このため、前記接触部の潤滑材が経時劣化し前記回転負荷が予め定められた回転負荷以上になるのに対応してフレッシュな潤滑材を前記接触部に導出することができる。
本発明の第6の態様の媒体搬送装置は、前記第3の態様において、前記孔部は、前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向に対する前記回転軸の外側の前方端よりも、前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向に対する前記回転軸の内側の後方端と前記回転軸の回転中心とを結ぶ延長線上であって前記軸受けとの接点が、前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向に対して前方側になるように構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体を搬送する際の前記回転軸の回転方向に前記回転軸を回転させた場合においてのみ、前記接触部に潤滑材を導出しにくくなる。このため、ユーザーが意図せずに、通常の媒体搬送時において前記接触部に潤滑材を導出してしまうことを抑制することが可能である。
本発明の第7の態様の媒体搬送装置は、前記第1から第6のいずれか1つの態様において、前記孔部は、前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向に対する前記回転軸の内側の後方端にリブが設けられ、前記制御部は、前記媒体を搬送する際の前記回転軸の回転方向と前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向とが逆の方向になるように前記回転軸の回転を制御することを特徴とする。
ここで、「リブ」とは、前記回転軸の長手方向に延びる突起部を意味する。
本態様によれば、前記接触部に潤滑材を導出する際において、前記リブが潤滑材を導出する際のガイドの役割をするため、確実に前記接触部に潤滑材を導出することが可能になる。
本発明の第8の態様の媒体搬送装置は、前記第1から第7のいずれか1つの態様において、前記回転軸は、前記潤滑材収容部から前記軸受けとの接触部に通じる空気穴が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記回転軸に前記潤滑材収容部から前記軸受けとの接触部に通じる空気穴が設けられている。このため、前記接触部に潤滑材を導出する際において、前記潤滑材収容部が負圧になることによって潤滑材が導出しにくくなるということを抑制することができる。
なお、「空気穴」は、前記孔部を複数設けることによって前記孔部の一部がこれを兼ねる構成でもよいし、前記回転軸に前記孔部とは別に設けられる構成でもよい。
本発明の第9の態様の媒体搬送装置は、前記第1から第8のいずれか1つの態様において、時間を計測するタイマーを備え、前記制御部は、前記タイマーにより計測された時間が予め定められた時間に達する毎に、前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材が導出されるよう前記回転軸の回転を制御することを特徴とする。
本態様によれば、前記タイマーにより計測された時間が予め定められた時間に達する毎に前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材が導出される。このため、時間が経つことによって、前記接触部の潤滑材が不純物の混入や酸化等により経時劣化するのに対応してフレッシュな潤滑材を前記接触部に導出することができる。
本発明の第10の態様の媒体搬送装置は、前記第1から第9のいずれか1つの態様において、前記制御部は、前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出後に前記回転軸の回転を継続する制御をすることを特徴とする。
本態様によれば、前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出後に前記回転軸の回転を継続する。このため、前記接触部に前記潤滑材を導出した後の前記回転軸の回転に伴って前記潤滑材を前記接触部全体に塗りつけることができる。
なお、前記潤滑材を導出後に前記回転軸の回転を継続する時間や回転数等は、使用する潤滑材の種類や前記接触部の面積等によって随時設定可能である。例えば、予め前記潤滑材を導出後の前記回転軸の回転の継続時間と前記接触部における前記潤滑材の塗られ具合とを確認しておき、その確認結果から継続時間を設定することが好ましい。
本発明の第11の態様の媒体搬送装置は、前記第1から第10のいずれか1つの態様において、前記回転軸の回転速度を設定可能な設定部を備え、前記制御部は、前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出する際、前記設定部で設定した回転速度で前記回転軸を回転する制御をすることを特徴とする。
本態様によれば、前記回転軸の回転速度を設定可能な設定部を備える。このため、前記潤滑材収容部内の潤滑材量が変化した場合等、前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転速度を元々の回転速度から変更したい場合に対応することが可能である。例えば、前記潤滑材収容部内の潤滑材を使用していくと前記潤滑材収容部内の潤滑材量は減っていくが、このような場合に前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の最適回転速度が変化することが考えられる。このような場合に対応可能である。
本発明の第12の態様の媒体搬送装置は、前記第3又は第6の態様において、前記制御部は、前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出する際、前記回転軸の回転が加速と減速とを繰り返す制御をすることを特徴とする。
本態様によれば、前記回転軸の回転の加速と減速とを繰り返す。前記孔部が前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向に対して後方側に傾斜して前記回転軸に設けられている構成では、前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転の加速時に前記接触部への前記潤滑材の導出が顕著になる。このため、本態様によれば、前記回転軸の回転の加速回数が多くなることにより、前記回転軸の回転の加速時における前記接触部への前記潤滑材の導出をより確実に行うことができる。
本発明の第13の態様の媒体搬送装置は、前記第1から第12のいずれか1つの態様において、前記潤滑材収容部は、前記回転軸の内側から外側に行くにしたがい収束していることを特徴とする。
本態様によれば、前記潤滑材収容部は、前記回転軸の内側から外側に行くにしたがい収束している。このため、前記潤滑材収容部に収容された潤滑材を効率的に前記接触部に導出することができる。
本発明の第14の態様の媒体搬送装置は、前記第1から第13のいずれか1つの態様において、前記孔部は、前記回転軸の内側から外側に行くにしたがい収束していることを特徴とする。
本態様によれば、前記孔部は前記回転軸の内側から外側に行くにしたがい収束している。このため、前記潤滑材の導出先を詳細に設定することが可能になる。
本発明の第15の態様の媒体搬送装置は、前記第1から第13のいずれか1つの態様において、前記孔部は、前記回転軸の内側から外側に行くにしたがい広がっていることを特徴とする。
本態様によれば、前記孔部は前記回転軸の内側から外側に行くにしたがい広がっている。このため、前記潤滑材を広い範囲に導出することが可能になる。
本発明の第16の態様の記録装置は、前記第1から第15の態様のいずれか1つの媒体搬送装置と、該媒体搬送装置によって搬送された媒体に記録する記録部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、複雑な潤滑剤の供給機構を組み込むことなく、記録装置に備えられる媒体搬送装置において、回転軸と該回転軸の軸受けとの潤滑性を維持することができる。
本発明の第17の態様の潤滑性維持方法は、回転することにより媒体を搬送可能な回転軸と前記回転軸の軸受けと前記回転軸の回転を制御する制御部とを備え、前記回転軸は内部に潤滑材を収容する潤滑材収容部と該潤滑材収容部から前記軸受けとの接触部に通じる孔部とが設けられ、前記制御部による前記回転軸の回転の制御により前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出可能である媒体搬送装置における前記回転軸と前記軸受けとの潤滑性維持方法であって、前記回転軸の回転数をカウントするカウント工程と、前記カウント工程でカウントされた前記回転軸の回転数が予め定められた回数に達したかどうかを判断する判断工程と、前記判断工程で前記回転軸の回転数が予め定められた回数に達したと判断される毎に前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材が導出されるよう前記制御部が前記回転軸の回転を制御する制御工程と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記回転軸の回転数が予め定められた回数に達する毎に前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材が導出される。このため、前記回転軸の回転数が予め定められた回数に達し、前記接触部の潤滑材が不純物の混入や酸化等により経時劣化するのに対応してフレッシュな潤滑材を前記接触部に導出することができる。
本発明の第18の態様の潤滑性維持方法は、回転することにより媒体を搬送可能な回転軸と前記回転軸の軸受けと前記回転軸の回転を制御する制御部とを備え、前記回転軸は内部に潤滑材を収容する潤滑材収容部と該潤滑材収容部から前記軸受けとの接触部に通じる孔部とが設けられ、前記制御部による前記回転軸の回転の制御により前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出可能である媒体搬送装置における前記回転軸と前記軸受けとの潤滑性維持方法であって、前記軸受けに対する前記回転軸の回転負荷を測定する測定工程と、前記測定工程で測定された前記回転軸の回転負荷が予め定められた回転負荷以上かどうかを判断する判断工程と、前記判断工程で前記回転軸の回転負荷が予め定められた回転負荷以上と判断された場合に、前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材が導出されるよう前記制御部が前記回転軸の回転を制御する制御工程と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記回転負荷が予め定められた回転負荷以上の場合に、前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材が導出される。このため、前記接触部の潤滑材が経時劣化し前記回転負荷が予め定められた回転負荷以上になるのに対応してフレッシュな潤滑材を前記接触部に導出することができる。
本発明の実施例1に係る記録装置を表す概略斜視図。 本発明の実施例1に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸及び軸受けを表す概略斜視図。 本発明の実施例1に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸及び軸受けを表す拡大図。 本発明の実施例1に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸から軸受けを外した状態を表す拡大図。 本発明の実施例1に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸を表す正面断面図。 本発明の実施例1に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸を表す側面断面図。 本発明の実施例1に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸の潤滑材収容部を表す拡大図。 本発明の実施例1に係る記録装置のブロック図。 本発明の実施例2に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸を表す側面断面図。 本発明の実施例3に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸を表す側面断面図。 本発明の実施例4に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸を表す正面断面図。 本発明の実施例5に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸を表す正面断面図。 本発明の実施例6に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸を表す正面断面図。 本発明の潤滑性維持方法の実施例に係るフローチャート。
[実施例1](図1〜図5)
以下に、本発明の実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
なお、下記の実施例では媒体搬送装置を備えた記録装置を用いて説明している。しかし、本発明の媒体搬送装置は、記録装置に備えられた媒体搬送装置に限定されるわけではない。
また、下記の実施例では記録装置として記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置を用いて説明している。しかし、本発明の記録装置は、インクジェット記録装置に限定されるわけではない。
最初に、本発明の実施例1に係る記録装置の概要について説明する。
図1は本発明の実施例1に係る記録装置1表す概略斜視図である。
本実施例の記録装置1は、内部にインクカートリッジ4を備えている。本実施例の記録装置1は、インクカートリッジ4の下部に記録ヘッド14(図8参照)が備えられ、不図示のキャリッジを介して記録ヘッド14を走査方向Bに往復走査して搬送方向Aに搬送される被記録媒体に記録を行う。
記録装置1の内部には、被記録媒体を搬送することが可能な回転軸6が備えられている。回転軸6を回転方向R1に回転させることにより外側カバー2に積載された被記録媒体は搬送方向Aに搬送される。
次に、本実施例の記録装置1の要部である媒体を搬送するための回転軸6及び軸受け7について説明する。
図2は、記録装置1における媒体を搬送するための回転軸6及び軸受け7を表す概略斜視図である。
回転軸6の軸受け7は記録装置1の本体部分に固定されている。また、回転軸6は、搬送モーター15(図8参照)に歯車等を介して接続されており、記録装置1に固定された軸受け7に対して回転方向R1及び回転方向R2に回転可能な構成になっている。
図3は記録装置1における媒体を搬送するための回転軸6及び軸受け7を表す拡大図であり、図4は記録装置1における媒体を搬送するための回転軸6から軸受け7を外した状態を表す拡大図である。
本実施例の記録装置1は、回転軸6における軸受け7との接触部8には孔部9が設けられており、孔部9を介して潤滑材収容部10(図5参照)から接触部8に潤滑材G(図5参照)を導出可能な構成になっている。回転軸6は、該潤滑材Gによる潤滑性付与効果により、記録装置1に固定された軸受け7に対して回転方向R1及び回転方向R2に滑らかに回転可能な構成になっている。
次に、本実施例の記録装置1の要部である潤滑材収容部について説明する。
図5は記録装置1における媒体を搬送するための回転軸6を表す正面断面図であり、図6は記録装置1における媒体を搬送するための回転軸6を表す側面断面図であり、図7は、回転軸6の潤滑材収容部10を表す拡大図である。
なお、図5は軸受け7を回転軸6から外した状態を表している。
回転軸6は中空軸となっており、内部に潤滑材Gを収容する潤滑材収容部10が設けられている。潤滑材収容部10には突起部11が設けられており、回転軸6に設けられた嵌合部12と嵌合して取り付けられている。潤滑材収容部10には孔部13が設けられており、潤滑材Gを接触部8に導出させる際には、孔部13及び孔部9を介して潤滑材収容部10から潤滑材Gを接触部8に導出させる。すなわち、孔部13及び孔部9は潤滑材収容部10から軸受け7との接触部8に通じている。
なお、潤滑材Gは粘度が高いため媒体を搬送する際の回転軸6の回転速度では接触部8に導出されない。本実施例の記録装置1では、潤滑材Gを接触部8に導出させる際には媒体を搬送する際の回転速度よりも早い回転速度で回転軸6を回転させる。すなわち、本実施例の記録装置1は、接触部8への潤滑材Gの導出有無を回転速度の違いにより制御している。
また、本実施例の記録装置1においては、回転軸6とは別の構成部材として潤滑材収容部10を設けているが、このような構成に限定されない。回転軸6の中空部に直接潤滑材を収容させる構成でもよい。
また、孔部9の径及び形状は、使用する潤滑材の種類、回転軸6の回転速度の制御可能範囲等に基づいて決定されるのが好ましい。
なお、本実施例の回転軸6には、孔部9が2カ所設けられており、孔部9は、空気穴の役割を兼ねている。このため、潤滑材Gを接触部8に導出させる際に潤滑材収容部10の内部が負圧になり潤滑材Gが接触部8に導出しにくくなることを抑制している。ただし、このような構成に限定されず、別途空気穴を回転軸6に設けてもよいし、空気穴を設けなくてもよい。
また、潤滑材の成分や物性に特に限定はないが、孔部9の径及び形状の適用可能範囲、回転軸6の材質、回転軸6の回転速度の制御可能範囲等に基づいて決定されるのが好ましい。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。
図8は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部16には、記録装置1の全体の制御を司るCPU17が設けられている。CPU17は、システムバス18を介して、CPU17が実行する各種制御プログラム等を格納したROM19、データを一時的に格納可能なRAM20、不揮発性メモリーとしてのEEPROM28、タイマー29と接続されている。また、CPU17は、システムバス18を介して、記録ヘッド14を駆動するためのヘッド駆動部21と接続されている。また、キャリッジを移動させるためのキャリッジモーター22及び被記録媒体を搬送するための搬送モーター15を駆動させるためのモーター駆動部23と接続されている。さらに、記録データ等をPC等の外部装置から入力する等のためのインターフェース24、軸受け7に対する回転軸6の回転負荷を測定する回転負荷センサー26等とデータ及び信号の送受信を行うための入出力部25と接続されている。なお、回転負荷センサー26としては公知のものを使用でき、例えば所定電圧時における回転速度を検出するものなどを使用できる。
制御部16は、モーター駆動部23及び搬送モーター15を介して回転軸6の回転を制御可能であり、制御部16による回転軸6の回転速度の制御により、孔部13及び孔部9を介して潤滑材収容部10から接触部8に潤滑材Gを導出可能である。
このため、本実施例の記録装置1は、複雑な潤滑剤の供給機構を組み込むことなく、接触部8に潤滑剤としての潤滑材Gを導出可能であり、回転軸6と軸受け7との潤滑性を維持することができる。
また、制御部16は、回転軸6の回転数をカウントするカウント部としての役割を有している。制御部16は、カウントした回転軸6の回転数が予め定められた回数に達する毎に、孔部13及び孔部9を介して潤滑材収容部10から接触部8に潤滑材Gが導出されるよう回転軸6の回転を制御する(回転軸6の回転速度を速くする)ことができる。
なお、本実施例の記録装置1は、回転軸6の実際の厳密な回転数そのものをカウントしている。しかし、この回転数として、実際の厳密な回転軸6の回転数ではなく、例えば、回転速度等に対応して演算を行い補正して求めた数、媒体の搬送回数又は該搬送回数を媒体の大きさ等に応じて演算を行い補正して求めた数等を使用してもよい。
このため、記録装置1の数多くの使用により、接触部8の潤滑材Gが不純物の混入や酸化等により経時劣化するのに対応してフレッシュな潤滑材Gを接触部8に導出することができる。
さらに、制御部16は、回転負荷センサー26と共に、軸受け7に対する回転軸6の回転負荷を測定する測定部としての役割を有している。制御部16は、該回転負荷が予め定められた回転負荷以上の場合に、孔部13及び孔部9を介して潤滑材収容部10から接触部8に潤滑材Gが導出されるよう回転軸6の回転を制御する(回転軸6の回転速度を速くする)ことができる。
このため、接触部8の潤滑材Gが不純物の混入や酸化等により経時劣化し回転負荷が予め定められた回転負荷以上になるのに対応してフレッシュな潤滑材Gを接触部8に導出することができる。
なお、制御部16は、タイマー29で計測される時間を読み取り、予め定められた時間に達する毎に、孔部13及び孔部9を介して潤滑材収容部10から接触部8に潤滑材Gが導出されるよう回転軸6の回転を制御することもできる。
このため、時間が経つことによって、接触部8の潤滑材Gが不純物の混入や酸化等により経時劣化するのに対応してフレッシュな潤滑材Gを接触部8に導出することができる。
また、制御部16は、媒体を搬送する際の回転軸6の回転速度よりも孔部13及び孔部9を介して潤滑材収容部10から接触部8に潤滑材Gを導出する際の回転軸6の回転速度のほうが速くなるように回転軸6の回転を制御する。
このため、接触部8に潤滑材Gを導出する必要のない通常の媒体搬送時においては接触部8に潤滑材Gを導出することなく、接触部8に潤滑材Gを導出する必要な場合に回転軸6の回転速度を速くして接触部8に潤滑材Gを導出させることができる。
なお、本実施例の記録装置1は、通常の媒体搬送時及び接触部8に潤滑材Gを導出する際のいずれの場合も回転方向R1に回転軸6を回転させる構成であるが、このような構成に限定されない。
また、制御部16は、潤滑材収容部10から接触部8に潤滑材Gを導出後に回転軸6の回転をしばらく継続する。
このため、接触部8に潤滑材Gを導出した後の回転軸6の回転に伴って潤滑材Gを接触部8全体に塗りつけることができる。
なお、潤滑材Gを導出後の回転軸6の回転の継続時間は、該継続時間を振って、接触部8における潤滑材Gの塗られ具合を確認し、その確認結果から設定されたものであるが、特にこのような設定方法に限定されない。
また、ユーザーは、インターフェース24を介してPC等から回転軸6の回転速度を制御部16に入力することにより、回転軸6の回転速度の設定変更が可能である。すなわち、制御部16は、回転軸6の回転速度の設定部としての役割を有している。このため、潤滑材収容部10内の潤滑材G量が変化した場合等、潤滑材収容部10から接触部8に潤滑材Gを導出する際の回転軸6の回転速度を元々の回転速度から変更したい場合に対応することが可能である。
[実施例2](図9)
次に、本発明の実施例2に係る記録装置について説明する。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
図9は、本発明の実施例2に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸を表す側面断面図である。
本実施例の回転軸6の孔部9及び孔部13は、潤滑材収容部10側(内側)から軸受け7側(外側)に行くにしたがって、回転方向R2に対して後方側に傾斜している。
本実施例の記録装置1は、このような構成であることによって、接触部8に潤滑材Gを導出する際、回転軸6の回転開始時の加速時において、接触部8に潤滑材Gを導出することができる。そして、その後の回転軸6の回転に伴って潤滑材Gを接触部8全体に塗りつけることができる。
なお、孔部9及び孔部13の径、形状及び傾斜は、使用する潤滑材の種類、回転軸6の回転速度の制御可能範囲等に基づいて決定されるのが好ましい。
また本実施例の記録装置1は、通常の媒体搬送時は回転方向R1に回転軸6を回転させ、接触部8に潤滑材Gを導出する際は回転方向R2に回転軸6を回転させる構成である。
このため、ユーザーは、回転軸6の回転方向を変えることにより、潤滑材Gを導出させる必要のない通常の媒体搬送時には潤滑材Gを導出させず、接触部8に潤滑材Gを導出させることが必要な場合には潤滑材Gを導出させることを確実かつ容易にできる。
なお、本実施例の回転軸6の孔部9及び孔部13は、軸受け7側の回転方向R2に対する前方端Oよりも、潤滑材収容部10側の回転方向R2に対する後方端I1と回転中心Cとを結ぶ延長線上であって軸受け7との接点I2が、回転方向R2に対して前方側になるように構成されている。
このような構成とすることにより、回転方向R1に回転軸6を回転させた場合においてのみ接触部8に潤滑材Gを導出しにくくなり、ユーザーが意図せずに、通常の媒体搬送時において接触部8に潤滑材Gを導出してしまうことを抑制することが可能である。
なお、本実施例の記録装置1における制御部16は、潤滑材収容部10から接触部8に潤滑材Gを導出する際、回転軸6の回転が加速と減速とを繰り返す制御をする。このため、回転軸6の回転の加速回数が多くなることにより、回転軸6の回転の加速時における接触部8への潤滑材Gの導出をより確実に行うことができる。
[実施例3](図10)
次に、本発明の実施例3に係る記録装置について説明する。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
図10は、本発明の実施例3に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸を表す側面断面図である。
本実施例の記録装置1も、実施例2と同様、通常の媒体搬送時は回転方向R1に回転軸6を回転させ、接触部8に潤滑材Gを導出する際は回転方向R2に回転軸6を回転させる構成である。
また、本実施例の孔部13は、回転方向R2に対する回転軸6の内側の後方端に、回転軸6の長手方向に延びる突起部であるリブ27が設けられている。
本実施例の記録装置1は、このような構成であることによって、接触部8に潤滑材Gを導出する際においてのみ、リブ27が潤滑材Gを導出する際のガイドの役割をするため、確実に接触部8に潤滑材Gを導出することが可能になる。別の表現をすると、リブ27は、回転方向R2に回転軸6を回転させる場合には方向Xに潤滑材Gを導出するようガイドし、回転方向R1に回転軸6を回転させる場合には潤滑材Gが孔部13に導入されることを抑制する役割をする。
なお、リブ27の形状は、使用する潤滑材の種類、回転軸6の回転速度の制御可能範囲等に基づいて決定されるのが好ましい。
また、本実施例の記録装置1は、実施例2と同様、通常の媒体搬送時は回転方向R1に回転軸6を回転させ、接触部8に潤滑材Gを導出する際は回転方向R2に回転軸6を回転させる構成である。ただし、実施例1と同様、通常の媒体搬送時及び接触部8に潤滑材Gを導出する際の何れも回転方向R1に回転軸6を回転させ、通常の媒体搬送時よりも接触部8に潤滑材Gを導出する際の回転軸6の回転速度を速くする構成であってもよい。このような構成の場合、リブ27は、回転方向R1(接触部8に潤滑材Gを導出する際の回転方向)に対する回転軸6の内側の後方端に設けられる。
このような構成であっても、接触部8に潤滑材Gを導出する際において、リブ27が潤滑材Gを導出する際のガイドの役割をするため、確実に接触部8に潤滑材Gを導出することが可能になる。
[実施例4](図11)
次に、本発明の実施例4に係る記録装置について説明する。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
図11は、本発明の実施例4に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸を表す正面断面図である。
本実施例の記録装置1では、回転軸6の内部における潤滑材Gを収容する潤滑材収容部10は、回転軸6の内側(回転中心側)から外側(孔部9側)に行くにしたがい収束している。
このため、潤滑材収容部10に収容された潤滑材Gを効率的に接触部8に導出することができる。
なお、本実施例のように、潤滑材収容部10は、回転軸6の内側から外側に行くにしたがい段差なく滑らかに収束している構成が好ましい。より効率的に潤滑材収容部10に収容された潤滑材Gを効率的に接触部8に導出することができるためである。
[実施例5](図12)
次に、本発明の実施例5に係る記録装置について説明する。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
図12は、本発明の実施例5に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸を表す正面断面図である。
本実施例の記録装置1では、孔部9は、回転軸6の内側から外側に行くにしたがい収束している。
このため、前記潤滑材の導出先を詳細に設定することが可能になる。
[実施例6](図13)
次に、本発明の実施例6に係る記録装置について説明する。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
図13は、本発明の実施例6に係る記録装置における媒体を搬送するための回転軸を表す正面断面図である。
本実施例の記録装置1では、孔部9は、回転軸6の内側から外側に行くにしたがい広がっている。
このため、前記潤滑材を広い範囲に導出することが可能になる。
[潤滑性維持方法の実施例](図14)
次に、本発明の潤滑性維持方法の実施例について説明する。
図14は、本発明の潤滑性維持方法の実施例に係るフローチャートである。
なお、本実施例の潤滑性維持方法は、実施例1の記録装置1を用いて行った実施例である。
本実施例の潤滑性維持方法では、最初に、ステップS110において、制御部16は回転軸6の回転数をカウントする。なお、本実施例の潤滑性維持方法を実行する記録装置1は、制御部16にEEPROM28を備えており、回転軸6の回転数を上書きして格納可能な構成になっている。
次に、ステップS120において、制御部16は回転軸6の回転数が予め定められた回数に達したかどうかを判断する。制御部16が、回転軸6の回転数が予め定められた回数に達したと判断した場合は、ステップS150に進み、制御部16は孔部13及び孔部9を介して潤滑材収容部10から接触部8に潤滑材Gが導出されるよう回転軸6の回転を制御して、本実施例の潤滑性維持方法を終了する。制御部16が、回転軸6の回転数が予め定められた回数に達していないと判断した場合は、ステップS130に進む。
次に、ステップS130において、制御部16は回転負荷センサー26と共に軸受け7に対する回転軸6の回転負荷を測定し、ステップS140に進む。
次に、ステップS140において、制御部16はステップS130において測定した該回転負荷が予め定められた回転負荷以上かどうかを判断する。制御部16が、該回転負荷が予め定められた回転負荷以上と判断した場合は、ステップS150に進み、制御部16は孔部13及び孔部9を介して潤滑材収容部10から接触部8に潤滑材Gが導出されるよう回転軸6の回転を制御して、本実施例の潤滑性維持方法を終了する。制御部16が、該回転負荷が予め定められた回転負荷未満と判断した場合は、そのまま本実施例の潤滑性維持方法を終了する。
なお、上記実施例の潤滑性維持方法は、回転軸の回転数が予め定められた回数に達したかどうかを判断する工程と、回転負荷が予め定められた回転負荷以上かどうかを判断する工程との両方を有する方法である。しかし、これらの一方の工程のみを有する方法であってもよい。
また、さらに、タイマー29により計測された時間が予め定められた時間に達したかどうかを判断する工程、達したと判断した場合は接触部8に潤滑材Gが導出されるよう回転軸6の回転を制御する工程、達してないと判断した場合はそのまま終了する工程等を有する方法であってもよい。
1 記録装置、4 インクカートリッジ、6 回転軸、7 軸受け、8 接触部、
9 孔部、10 潤滑材収容部、11 突起部、12 嵌合部、13 孔部、
14 記録ヘッド、15 搬送モーター、16 制御部、17 CPU、
18 システムバス、19 ROM、20 RAM、21 ヘッド駆動部、
22 キャリッジモーター、23 モーター駆動部、24 インターフェース、
25 入出力部、26 回転負荷センサー、27 リブ、28 EEPROM、
29 タイマー

Claims (7)

  1. 回転することにより媒体を搬送可能な回転軸と、前記回転軸の軸受けと、前記回転軸の回転を制御する制御部とを備え、
    前記回転軸は、内部に潤滑材を収容する潤滑材収容部と、該潤滑材収容部から前記軸受けとの接触部に通じる孔部とが設けられ、
    前記制御部は、前記回転軸の回転の制御により、前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出可能であり、
    前記潤滑材は、前記媒体を搬送する際の前記回転軸の回転速度では導出されない高粘度性からなり、
    前記媒体を搬送する際の前記回転軸の回転速度よりも速くなるように前記回転軸の回転を制御することで前記潤滑材を導出することを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 回転することにより媒体を搬送可能な回転軸と、前記回転軸の軸受けと、前記回転軸の回転を制御する制御部とを備え、
    前記回転軸は、内部に潤滑材を収容する潤滑材収容部と、該潤滑材収容部から前記軸受けとの接触部に通じる孔部とが設けられ、
    前記孔部は、前記回転軸の内側から外側に行くにしたがい、前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向に対して後方側に傾斜して前記回転軸に設けられ、
    前記制御部は、前記媒体を搬送する際の前記回転軸の回転方向と異なる回転の制御により、前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出可能であり、
    前記媒体を搬送する際の前記回転軸の回転方向と前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向とが逆の方向になるように前記回転軸の回転を制御することを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 請求項2に記載の媒体搬送装置において、
    前記孔部は、前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向に対する前記回転軸の内側の後方端にリブが設けられることを特徴とする媒体搬送装置。
  4. 請求項1または3のいずれか1項に記載の媒体搬送装置において、
    前記回転軸の回転数をカウントするカウント部を備え、
    前記制御部は、前記カウント部によりカウントされた前記回転軸の回転数が予め定められた回数に達する毎に、前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材が導出されるよう前記回転軸の回転を制御することを特徴とする媒体搬送装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の媒体搬送装置において、
    前記軸受けに対する前記回転軸の回転負荷を測定する測定部を備え、
    前記制御部は、前記測定部により測定された前記回転負荷が予め定められた回転負荷以上の場合に、前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材が導出されるよう前記回転軸の回転を制御することを特徴とする媒体搬送装置。
  6. 請求項2に記載の媒体搬送装置において、
    前記孔部は、前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向に対する前記回転軸の外側の前方端よりも、前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向に対する前記回転軸の内側の後方端と前記回転軸の回転中心とを結ぶ延長線上であって前記軸受けとの接点が、前記接触部に前記潤滑材を導出する際の前記回転軸の回転方向に対して前方側になるように構成されていることを特徴とする媒体搬送装置。
  7. 回転することにより媒体を搬送可能な回転軸と前記回転軸の軸受けと前記回転軸の回転を制御する制御部とを備え、前記回転軸は内部に潤滑材を収容する潤滑材収容部と該潤滑材収容部から前記軸受けとの接触部に通じる孔部とが設けられ、前記制御部による前記回転軸の回転の制御により前記媒体を搬送する際の回転方向とは逆の方向になるように前記回転軸を回転させ、前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材を導出可能である媒体搬送装置における前記回転軸と前記軸受けとの潤滑性維持方法であって、
    前記回転軸の回転数をカウントするカウント工程と、
    前記カウント工程でカウントされた前記回転軸の回転数が予め定められた回数に達したかどうかを判断する判断工程と、
    前記判断工程で前記回転軸の回転数が予め定められた回数に達したと判断される毎に前記孔部を介して前記潤滑材収容部から前記接触部に前記潤滑材が導出されるよう前記制御部が前記回転軸の回転を制御する制御工程と、を有することを特徴とする潤滑性維持方法。
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