JP2010042562A - 記録装置、記録装置の制御方法 - Google Patents
記録装置、記録装置の制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010042562A JP2010042562A JP2008207225A JP2008207225A JP2010042562A JP 2010042562 A JP2010042562 A JP 2010042562A JP 2008207225 A JP2008207225 A JP 2008207225A JP 2008207225 A JP2008207225 A JP 2008207225A JP 2010042562 A JP2010042562 A JP 2010042562A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- transported body
- locking portion
- transport
- transported
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J3/00—Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
- B41J3/407—Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
- B41J3/4071—Printing on disk-shaped media, e.g. CDs
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J13/00—Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
- B41J13/10—Sheet holders, retainers, movable guides, or stationary guides
- B41J13/14—Aprons or guides for the printing section
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J29/00—Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
- B41J29/02—Framework
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J29/00—Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
- B41J29/38—Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
Landscapes
- Handling Of Cut Paper (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Registering Or Overturning Sheets (AREA)
Abstract
【課題】 搬送装置の部品摩耗や被搬送体の摩耗が生じにくく、かつ被搬送体のスキューをより高精度に矯正することが可能な記録装置を実現する。
【解決手段】 インクジェットプリンタ50は、第1係止部85と第2係止部86とが排出口近傍に設けられている。ディスクトレイ81は、搬送方向YFの先端部815が第1係止部85の壁面851及び第2係止部86の壁面861に突き当たった状態になることによって、搬送方向YFへの移動が係止された状態になる。第1係止部85の壁面851及び第2係止部86の壁面861は、この状態においてディスクトレイ81の姿勢が搬送方向YFに対して略平行な状態に矯正されるように設けられている。
【選択図】 図9
【解決手段】 インクジェットプリンタ50は、第1係止部85と第2係止部86とが排出口近傍に設けられている。ディスクトレイ81は、搬送方向YFの先端部815が第1係止部85の壁面851及び第2係止部86の壁面861に突き当たった状態になることによって、搬送方向YFへの移動が係止された状態になる。第1係止部85の壁面851及び第2係止部86の壁面861は、この状態においてディスクトレイ81の姿勢が搬送方向YFに対して略平行な状態に矯正されるように設けられている。
【選択図】 図9
Description
本発明は、被記録材の記録面に記録を実行する記録装置、記録装置における被搬送体の傾斜姿勢矯正方法に関する。
インクジェットプリンタ等の記録装置においては、CD(compact disc)やDVD(digital versatile disc)等の光ディスクを装着した専用トレイ等(以下、単に「ディスクトレイ」と言う。)を被搬送体として搬送装置で搬送して光ディスクのラベル面に記録を実行する機能を備えたものが一般的に知られている。このような記録装置においては、搬送装置による搬送方向に対してディスクトレイの姿勢が傾斜した状態(以下、単に「スキュー」と言う。)で記録が実行されると、光ディスクのラベル面に対する記録実行位置にずれが生じてしまい、記録精度が低下してしまう虞が生ずる。このスキューに起因した光ディスクのラベル面に対する記録精度の低下を防止可能な従来技術の一例としては、ディスクトレイのスキューを矯正する手段を備えた記録装置が公知である(例えば、特許文献1を参照)。
特開2006−82323号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示されたディスクトレイのスキューを矯正する手段は、搬送方向と略平行な壁面を有するガイド部材をディスクトレイの搬送路の両側部に設け、ディスクトレイの順送りと逆送りを搬送装置により交互に繰り返しながらそのガイド部材にディスクトレイを摺接係合させることによって、ディスクトレイのスキューを矯正するものである。このような従来技術においては、まずガイド部材とディスクトレイとの間には、少なくとも製造公差の範囲内で隙間が生じてしまうのが通常である。また、ディスクトレイのガイド部材は、一般的な記録装置の構造上、例えば記録実行領域より下流側に配設せざるを得ない等、その形状や配置等が制限されてしまうことが多い。このようなことから、上記の特許文献1に開示された従来技術においては、ディスクトレイのスキューを高精度に矯正することができない虞がある。
さらに、被搬送体としてのディスクトレイは、例えばプラスチック等で形成された薄板状の部材が多く採用され、通常は記録紙等の被記録材よりも硬い材料で形成されている。そのため、ディスクトレイの搬送時に生ずる搬送装置の部品(搬送駆動ローラ等)の摩耗は、記録紙等の被記録材の搬送時よりも大幅に大きくなるのが通常である。さらに、ディスクトレイは繰り返し使用されるため、搬送装置で搬送する際にはディスクトレイ側にも摩耗が生ずる。このようなことから、ディスクトレイの順送りと逆送りを搬送装置により交互に繰り返してディスクトレイのスキューを矯正する上記従来技術は、搬送装置の部品摩耗やディスクトレイの摩耗が急速に進行することとなるため、それらに起因したディスクトレイの搬送精度の低下が生じやすくなる虞がある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、搬送装置の部品摩耗や被搬送体の摩耗が生じにくく、かつ被搬送体のスキューをより高精度に矯正することが可能な記録装置を実現することにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、被記録材の記録面に記録を実行する記録装置において、被記録材を装着した被搬送体を所定の搬送方向へ搬送するための搬送装置と、前記搬送方向の上流側又は下流側への前記被搬送体の移動を所定位置で係止する被搬送体係止部と、を備え、前記被搬送体が前記被搬送体係止部により係止された状態で、前記搬送方向に対する前記被搬送体の傾斜姿勢が矯正される、ことを特徴とした記録装置である。
このような特徴によれば、被搬送体係止部に係止される位置まで被搬送体を移動させることによって被搬送体のスキューを矯正することができるので、前記の従来技術のように被搬送体の順送りと逆送りとを搬送装置により交互に繰り返すことなく、被搬送体のスキューを矯正することができる。したがって、被搬送体のスキューを矯正することに伴う搬送装置の部品摩耗や被搬送体の摩耗を最小限に止めることが可能になる。
尚、被搬送体係止部に係止される位置への被搬送体の移動は、搬送装置で被搬送体を搬送することにより実現しても良いし、ユーザが被搬送体を手差し挿入することにより実現しても良い。
そして、被搬送体係止部に係止された状態における被搬送体の姿勢は、被搬送体係止部の形状及び配置によって決まる。換言すれば、被搬送体が被搬送体係止部に係止された状態において、被搬送体の姿勢が搬送方向に対して略平行になりさえすれば、被搬送体係止部はどのような形状及び配置でも良いことになる。すなわち、本発明に係る被搬送体係止部は、その形状及び配置の自由度が高い。したがって、被搬送体係止部の形状及び配置が記録装置の構造等により制約されて高精度なスキュー矯正を実現できない虞は、ほとんど生じない。また、前記の従来技術のように大きなガイド部材を設ける必要もない。
これにより、本発明の第1の態様に記載の記録装置によれば、搬送装置の部品摩耗や被搬送体の摩耗が生じにくく、かつ被搬送体のスキューをより高精度に矯正することが可能な記録装置を実現することができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様に記載の記録装置において、前記被搬送体係止部は、前記搬送方向と交差する方向に離間して設けられた第1係止部と第2係止部とを有し、前記第1係止部及び前記第2係止部に前記被搬送体が係止されることによって、前記搬送方向に対する前記被搬送体の傾斜姿勢が矯正される、ことを特徴とした記録装置である。
このような特徴によれば、被搬送体係止部に係止された状態における被搬送体の姿勢は、搬送方向と交差する方向に離間して設けられた第1係止部と第2係止部とによる二点支持構造によって、安定的に一定の姿勢に矯正されることになる。したがって、被搬送体のスキューをさらに高精度に矯正可能な被搬送体係止部を実現することができる。
本発明の第3の態様は、前述した第1の態様又は第2の態様に記載の記録装置において、前記搬送装置及び記録実行手段を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、前記被搬送体係止部に係止される位置まで前記被搬送体を搬送してから、前記被搬送体に装着された被記録材への記録を実行する、ことを特徴とした記録装置である。
例えば、被記録材を装着した被搬送体をユーザが手差し挿入する構造の記録装置においては、ユーザによる手差し挿入角度のばらつき等により、手差し挿入した被搬送体にスキューが生じている可能性がある。また例えば、被搬送体が記録装置に内蔵されており、ボタン操作等により被搬送体の自動出し入れが可能な構造の記録装置においては、ユーザが被搬送体に被記録材を装着するときにユーザの手が被搬送体に触れるため、それによって被搬送体のスキューが生ずる可能性がある。
このようなことから本発明においては、被搬送体に装着された被記録材への記録を実行する際には、ユーザの手による上記操作等がなされた後に、被搬送体係止部に係止される位置まで被搬送体を搬送してから記録を実行するのが好ましい。それによって、被搬送体のスキューを確実に矯正した上で、その被搬送体に装着された被記録材への記録を実行することができる。したがって、被搬送体のスキューに起因した記録精度の低下を未然に防止することが可能になる。
本発明の第4の態様は、前述した第3の態様に記載の記録装置において、前記搬送方向に対する前記被搬送体の傾斜角度を検出するための傾斜検出手段を備え、前記制御装置は、前記傾斜検出手段により検出した前記被搬送体の傾斜角度が所定角度を超えているときだけ、前記被搬送体係止部に係止される位置まで前記被搬送体を搬送してから、前記被搬送体に装着された被記録材への記録を実行する、ことを特徴とした記録装置である。
前記の通り、被搬送体を搬送装置で搬送する際には、記録紙等の被記録材を搬送する場合と比較して、搬送装置の部品摩耗や被搬送体の摩耗が特に生じやすい。また、被搬送体係止部に係止される位置まで被搬送体を移動させることによって被搬送体のスキューを矯正する際には、まず被搬送体係止部と被搬送体の一部とが点接触し、そこからその当接点を回転中心とする回転力が被搬送体に作用し、それによって被搬送体のスキューが矯正される。このとき、搬送装置と被搬送体との接触面にはすべりが生ずることになるため、その接触面において搬送装置及び被搬送体の双方に摩耗が生ずることになる。
このようなことから本発明においては、被搬送体に装着された被記録材への記録を実行する際には、一定の傾斜角度を超えるスキューが被搬送体に生じているときだけ、被搬送体係止部に係止される位置まで被搬送体を搬送してから記録を実行するのが好ましい。それによって、被搬送体のスキューを矯正することに伴う搬送装置の部品摩耗や被搬送体の摩耗を必要最小限に止めつつ、被搬送体のスキューを確実に矯正した上で、その被搬送体に装着された被記録材への記録を実行することができる。したがって、被搬送体のスキューに起因した記録精度の低下を未然に防止しつつ、搬送装置の部品摩耗や被搬送体の摩耗をより低減させることが可能になる。
尚、一定の傾斜角度とは、例えば被記録材に対する一定の記録精度を維持する上で許容限度となる大きさの被搬送体の傾斜角度を意味する。
本発明の第5の態様は、前述した第1の態様又は第2の態様に記載の記録装置の制御方法において、前記被搬送体係止部に係止される位置まで前記被搬送体を搬送してから、前記被搬送体に装着された被記録材への記録を実行する、ことを特徴とした記録装置の制御方法である。
本発明の第5の態様に記載の記録装置の制御方法によれば、前述した第1の態様又は第2の態様に記載の記録装置において、前述した第3の態様に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第5の態様に記載の記録装置の制御方法によれば、前述した第1の態様又は第2の態様に記載の記録装置において、前述した第3の態様に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、本発明は、以下説明する実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
<本発明に係るインクジェットプリンタの第1実施例>
本発明に係る「記録装置」としてのインクジェットプリンタ50の第1実施例について、図1〜図8を参照しながら説明する。
本発明に係る「記録装置」としてのインクジェットプリンタ50の第1実施例について、図1〜図8を参照しながら説明する。
まず、第1実施例のインクジェットプリンタ50の概略構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は、インクジェットプリンタ50の概略構成を図示した要部平面図であり、図2は、その要部側面図である。図3は、インクジェットプリンタ50の概略のブロック図である。
図1は、インクジェットプリンタ50の概略構成を図示した要部平面図であり、図2は、その要部側面図である。図3は、インクジェットプリンタ50の概略のブロック図である。
インクジェットプリンタ50は、「被記録材」としての記録紙Pをインクジェットプリンタ50の内部へ給送するための自動給送装置70を備えている。また、インクジェットプリンタ50は、「搬送装置」としての搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52を備えている。さらに、インクジェットプリンタ50は、プラテン53に支持されている記録紙Pの記録面にインクを噴射して記録を実行する手段として記録ヘッド62を備えている。さらに、インクジェットプリンタ50は、記録実行後の記録紙Pを搬送方向YFへ搬送し排出する手段として、排出駆動ローラ54及び排出従動ローラ55を備えている。
自動給送装置70は、給送用カセット71、給送用ローラ72、案内斜面73、給送案内面74、75及び中間給送用ローラ対7a〜7cを備えている。給送用カセット71は、複数の記録紙Pが積重された状態で載置されて収容される。給送用ローラ72は、PFモータ57の回転駆動力で回転する。給送案内面74及び75は、図示の如く湾曲した給送経路を構成する。案内斜面73は、給送案内面74と給送案内面75との間に記録紙Pの先端を案内するための斜面である。中間給送用ローラ対7a〜7cは、PFモータ57の回転駆動力で回転する駆動ローラと回転自在に軸支された従動ローラとからなるローラ対である。
給送用カセット71に積重された記録紙Pは、最上位にある記録紙Pが給送用ローラ72の外周面に当接し、その給送用ローラ72の回転により、案内斜面73に沿って給送案内面74と給送案内面75との間に送出される。案内斜面73に沿って給送案内面74と給送案内面75との間に送出された記録紙Pは、中間給送用ローラ対7a〜7cにより給送経路に沿って進行し、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52との当接部分に先端が到達する位置まで給送される。
搬送駆動ローラ51は、表面に高摩擦被膜が施されており、PFモータ57の回転駆動力が伝達されて回転する。搬送従動ローラ52は、従動回転可能に軸支され、図示していないばね等の付勢手段によって、搬送駆動ローラ51の外周面に当接した状態で付勢されている。自動給送装置70により給送された記録紙Pは、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで挟持され、搬送駆動ローラ51の駆動回転によりプラテン53上を搬送方向YFへ搬送される。
記録ヘッド62は、キャリッジ61の底部に配設されている。記録ヘッド62のヘッド面には、インクを噴射するための多数の噴射ノズル(図示せず)が配設されている。キャリッジ61は、記録ヘッド62のヘッド面とプラテン53上の記録紙Pの記録面とが略平行となる状態を維持しつつ幅方向X(搬送方向YFと交差する方向)へ往復動可能に、キャリッジガイド軸56に支持されている。キャリッジ61は、CRモータ63の回転軸に配設された駆動プーリ(図示せず)と従動プーリ(図示せず)との間に掛架された無端ベルト(図示せず)が連結されており、CRモータ63の回転駆動力が無端ベルトを介して伝達されて幅方向Xへ往復動する。
プラテン53は、記録紙Pの搬送方向YFに沿って形成された多数のプラテンリブを有している。プラテン53上を搬送される記録紙Pは、このプラテンリブの頂面で裏面側から支持される。記録紙Pは、このプラテン53に支持された領域において、記録ヘッド62のヘッド面からのインク噴射により記録面にドットが形成されて記録が実行される。記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pの記録面との間隔は、プラテンリブの頂面によって適正な間隔に規定される。
プラテン53上を搬送される記録紙Pは、キャリッジ61が幅方向Xへ往復動しながら記録ヘッド62のヘッド面から記録紙Pの記録面にインクを噴射してドットを形成する動作と、搬送駆動ローラ51の駆動回転により所定の搬送量で搬送方向YFへ搬送する動作とが交互に繰り返されることによって、記録面への記録が実行される。インク噴射後の記録紙Pは、排出駆動ローラ54と排出従動ローラ55とで挟持され、排出駆動ローラ54の駆動回転により搬送方向YFへ搬送されて排出される。これらの一連の記録制御は、マイコン制御回路を有する「制御装置」としての記録制御部100により実行される。
記録制御部100は、ROM101、RAM102、ASIC(特定用途向け集積回路)103、CPU(中央処理装置)104、不揮発性メモリ105、PFモータドライバ106、CRモータドライバ107及びヘッドドライバ108を備えている。
ROM101は、CPU104によるインクジェットプリンタ50の制御に必要な記録制御プログラム(ファームウェア)等が格納される。RAM102は、CPU104の作業領域や画像データ等の格納領域として用いられる。CPU104は、記録制御プログラムを実行して、インクジェットプリンタ50の記録制御を実行する為の演算処理やその他必要な演算処理を行う。不揮発性メモリ105は、記録制御プログラムによる演算処理に必要な各種データ等が記憶されている。ASIC103は、PFモータ57及びCRモータ63の速度制御を行うための各種演算を行い、その演算結果に基づくモータ制御信号をPFモータドライバ106及びCRモータドライバ107へ送出する。また、ASIC103は、記録ヘッド62の制御信号を演算生成してヘッドドライバ108へ送出し、記録ヘッド62のインク噴射を制御する。さらに、ASIC103は、パーソナルコンピュータ301とのインタフェース機能も有している。
搬送駆動ローラ51の回転量を検出するためのロータリエンコーダ31は、ロータリスケール311とロータリスケールセンサ312とで構成される。ロータリスケール311は、外周に沿って多数のスリットが同心円上に等間隔に形成されており、搬送駆動ローラ51の回転に連動して回転する。ロータリスケールセンサ312は、ロータリスケール311のスリットを検出するためのセンサである。搬送駆動ローラ51の回転に伴い変化するロータリスケールセンサ312の出力信号は、ASIC103を介してCPU104へ出力される。
キャリッジ61の移動量を検出するためのリニアエンコーダ32は、リニアスケール321とリニアスケールセンサ322とで構成される。リニアスケール321は、キャリッジ61の近傍に幅方向Xと略平行に配設されており、多数のスリットが等間隔に形成されている。リニアスケールセンサ322は、リニアスケール321のスリットを検出するためのセンサであり、キャリッジ61に搭載されている。キャリッジ61の幅方向Xの移動量に応じたパルスの周期が移動速度に伴い変化するリニアスケールセンサ322の出力信号は、ASIC103を介してCPU104へ出力される。
記録紙Pを検出するためのPWセンサ33は、非接触の光学式センサであり、キャリッジ61の底部に配設されている。トレイ操作ボタン34は、後述するディスクトレイ支持装置80をユーザが操作するためのボタンである。PWセンサ33の検出信号及びトレイ操作ボタン34の操作信号は、ASIC103を介してCPU104へ出力される。
さらにインクジェットプリンタ50は、ディスクトレイ支持装置80を備えている。ディスクトレイ支持装置80は、ディスクトレイ81、左支持アーム82及び右支持アーム83を備えている。「被搬送体」としてのディスクトレイ81は、左支持アーム82及び右支持アーム83により搬送方向YFへ移動可能に支持されており、光ディスクを装着するための装着部811を有している。装着部811には、光ディスクの中央に設けられた孔部が嵌合する凸部812が形成されている。
以下、ディスクトレイ支持装置80の構成について、図4を参照しながら詳細に説明する。
図4は、ディスクトレイ支持装置80の構成を図示した要部平面図である。
図4は、ディスクトレイ支持装置80の構成を図示した要部平面図である。
左支持アーム82は、一端側に形成された凸部821がディスクトレイ81に枢結されており、他端側に形成された凸部822が左ガイド溝8Lに係合している。左ガイド溝8Lは、給送案内面75(図2)を構成する部材の裏面側に設けられている。右支持アーム83は、一端側に形成された凸部831がディスクトレイ81に枢結されており、他端側に形成された凸部832が右ガイド溝8Rに係合している。右ガイド溝8Rは、ディスクトレイ81を底面側から支持するトレイ支持板(図示せず)に設けられている。
このような構成のディスクトレイ支持装置80は、ディスクトレイ81が最も逆送方向YR側にある状態では、左支持アーム82及び右支持アーム83が折り畳まれた状態(幅方向Xと略平行な姿勢となる状態)となる。そして、その状態からディスクトレイ81が搬送方向YFへ移動するに従って、左ガイド溝8Lに沿って左支持アーム82が回動変位していくとともに、右ガイド溝8Rに沿って右支持アーム83が回動変位していく。このようの支持構造であることによって、ディスクトレイ支持装置80は、ディスクトレイ81の搬送方向YFの長さより大幅に長い移動幅で搬送方向YF及び逆送方向YRへ移動可能にディスクトレイ81を支持することができる。それによって、インクジェットプリンタ50の後方側に内蔵したディスクトレイ81を前方側の排出口(排出駆動ローラ54より搬送方向YFの下流側)から大きく突出する位置まで移動させることが可能になる。また、ディスクトレイ81を必要最小限の大きさに小型化することができるので、ディスクトレイ81を内蔵することによってインクジェットプリンタ50が大型化してしまうことを回避することができる。
さらに、ディスクトレイ81の搬送方向YFへの移動は、左ガイド溝8Lの内壁面の最下流端(第1係止部)に左支持アーム82の凸部822が、右ガイド溝8Rの内壁面の最下流端(第2係止部)に右支持アーム83の凸部832が、ともに突き当たった状態になることによって、搬送方向YFへの移動が係止された状態になる(被搬送体係止部)。そして、ディスクトレイ支持装置80は、この状態においてディスクトレイ81の姿勢が搬送方向YFに対して略平行な状態になるように、左支持アーム82、右支持アーム83、左ガイド溝8L及び右ガイド溝8Rの形状が設定されている。
すなわち、本発明に係るインクジェットプリンタ50は、搬送方向YFへの移動が係止される位置までディスクトレイ81を搬送方向YFへ搬送することによって、搬送方向YFに対してディスクトレイ81がスキューしていた場合に、搬送方向YFに対して略平行な状態となるようにディスクトレイ81の姿勢を矯正することができる。したがって、ディスクトレイ81のスキューを矯正する際のディスクトレイ81の搬送量を従来よりも少なくすることができ、ディスクトレイ81のスキューを矯正することに伴う搬送駆動ローラ51の摩耗やディスクトレイ81の摩耗を最小限に止めることが可能になる。
このようにして本発明によれば、搬送駆動ローラ51の摩耗やディスクトレイ81の摩耗が生じにくく、かつディスクトレイ81のスキューをより高精度に矯正することが可能な記録装置を実現することができる。
<ディスクトレイ81の搬送制御の第1実施例>
つづいて、記録制御部100によるディスクトレイ81の搬送制御の第1実施例について、図5〜図8を参照しながら説明する。
つづいて、記録制御部100によるディスクトレイ81の搬送制御の第1実施例について、図5〜図8を参照しながら説明する。
図5〜図8は、インクジェットプリンタ50の要部平面図である。
インクジェットプリンタ50は、回転歯車84を備えている。回転歯車84は、記録制御部100により回転制御される専用モータ(図示せず)の回転駆動力で双方向に回転する。回転歯車84の歯部は、ディスクトレイ81の側部に設けられた歯部(図示省略)と噛合している。
インクジェットプリンタ50は、回転歯車84を備えている。回転歯車84は、記録制御部100により回転制御される専用モータ(図示せず)の回転駆動力で双方向に回転する。回転歯車84の歯部は、ディスクトレイ81の側部に設けられた歯部(図示省略)と噛合している。
ディスクトレイ81が待機位置にある状態(図5)からトレイ操作ボタン34が押下されると、記録制御部100は、まず回転歯車84を符号Aで示した回転方向へ回転させる。それによってディスクトレイ81は、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52との当接部分に搬送方向YFの先端が突き当たる位置まで移動し、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで先端近傍が挟持された状態となる(図6)。この状態から記録制御部100は、ディスクトレイ81が搬送方向YFへ搬送される回転方向(以下、「正回転方向」と言う。)へ搬送駆動ローラ51を回転させる。それによってディスクトレイ81は、搬送駆動ローラ51の回転により搬送方向YFは搬送され、インクジェットプリンタ50の前方側の排出口から突出した状態となる(図7)。この状態においてインクジェットプリンタ50は、ユーザがディスクトレイ81の装着部811に「被記録材」としての光ディスクDiを装着することが可能な状態となる。
この状態からトレイ操作ボタン34が再度押下されると、記録制御部100は、正回転方向へ搬送駆動ローラ51をさらに回転させ、搬送方向YFへの移動が係止される位置までディスクトレイ81を搬送方向YFへ搬送する。それによって、例えばディスクトレイ81に光ディスクDiをユーザが装着する際にユーザの手によってスキューが生じていた場合には、搬送方向YFに対して略平行な状態となるようにディスクトレイ81の姿勢を矯正することができる。
つづいて記録制御部100は、ディスクトレイ81が逆送方向YRへ搬送される回転方向(以下、「逆回転方向」と言う。)へ搬送駆動ローラ51を回転させる。それによってディスクトレイ81は、搬送駆動ローラ51の回転により逆送方向YRへ搬送される。そして記録制御部100は、所定位置までディスクトレイ81が逆送された時点で搬送駆動ローラ51の回転を停止させる。それによって、光ディスクDiのラベル面が所定の記録開始位置となる位置にディスクトレイ81が停止した状態となり、前記の記録紙Pへの記録実行手順と同様の制御手順で光ディスクDiのラベル面への記録を実行することが可能な状態となる(図8)。
この状態から記録制御部100は、光ディスクDiの有無及び装着位置をPWセンサ33で検出し、光ディスクDiが装着部811に正しく装着されている場合には、光ディスクDiのラベル面への記録制御を開始する。他方、光ディスクDiを検出できない場合にはディスクトレイ81を待機位置(図5)まで逆送し、光ディスクDiの装着状態が正常でない場合にはエラー表示等を行う。
光ディスクDiのラベル面への記録が終了した後、記録制御部100は、インクジェットプリンタ50の前方側の排出口から突出した状態となる位置までディスクトレイ81を搬送方向YFへ搬送する(図7)。この状態においてインクジェットプリンタ50は、ユーザがディスクトレイ81の装着部811から記録実行済みの光ディスクDiを取り外すことが可能な状態となる。そしてトレイ操作ボタン34が再度押下されると、記録制御部100はディスクトレイ81を待機位置(図5)まで逆送する。
このように、本発明に係るインクジェットプリンタ50においてディスクトレイ81に装着された光ディスクDiのラベル面に記録を実行する際には、ユーザがディスクトレイ81に光ディスクDiを装着した後に、搬送方向YFへの移動が係止される位置までディスクトレイ81を搬送方向YFへ搬送してディスクトレイ81の姿勢を矯正してから記録を実行するのが好ましい。それによって、ディスクトレイ81のスキューを確実に矯正した上で、そのディスクトレイ81に装着された光ディスクDiのラベル面への記録を実行することができる。したがって、ディスクトレイ81のスキューに起因した記録精度の低下を未然に防止することが可能になる。
尚、当該実施例においては、ディスクトレイ81が待機位置にある状態(図5)から最初にトレイ操作ボタン34が押下されたときに、待機位置から搬送方向YFへの移動が係止される位置まで、途中で停止させることなくディスクトレイ81を搬送するようにしても良い。
<ディスクトレイ81の搬送制御の第2実施例>
つづいて、記録制御部100によるディスクトレイ81の搬送制御の第2実施例について、引き続き図5〜図8を参照しながら説明する。
つづいて、記録制御部100によるディスクトレイ81の搬送制御の第2実施例について、引き続き図5〜図8を参照しながら説明する。
インクジェットプリンタ50の前方側の排出口からディスクトレイ81が突出した状態(図7)となるまでの制御手順は、前記の第1実施例と同じである。この状態からトレイ操作ボタン34が再度押下されると、第2実施例の記録制御部100は、ここでは前記のディスクトレイ81のスキュー矯正動作は行わずに、そのまま所定の記録開始位置までディスクトレイ81を逆送する(図8)。この状態においては、キャリッジ61を幅方向Xへ往復動させることによって、キャリッジ61に搭載された「傾斜検出手段」としてのPWセンサ33でディスクトレイ81に設けられた第1検出マーク813及び第2検出マーク814を走査して検出することが可能な状態となる。
この第1検出マーク813及び第2検出マーク814は、記録開始位置にあるディスクトレイ81に装着された光ディスクDiの中心位置を高精度に特定するための検出マークであるとともに、ディスクトレイ81のスキュー角度(搬送方向YFに対する傾斜角度)を高精度に特定するための検出マークでもある。ディスクトレイ81は黒色のプラスチックで形成されている。第1検出マーク813及び第2検出マーク814は、ディスクトレイ81の表面に白色の塗装を施すことによって形成されている。また、第1検出マーク813及び第2検出マーク814の中央部分には、図示の如く円形の貫通孔が設けられている。
記録制御部100は、キャリッジ61を幅方向Xへ移動させる動作と搬送方向YF又は逆送方向YRへディスクトレイ81を搬送する動作とにより、第1検出マーク813の貫通孔及び第2検出マーク814の貫通孔の左右端(幅方向Xの両端)及び上下端(搬送方向YFの上流端及び下流端)の位置をPWセンサ33で走査して検出する。これらの位置は、ロータリエンコーダ31の出力信号に基づくディスクトレイ81の搬送位置、リニアエンコーダ32の出力信号に基づくキャリッジ61の位置、及びPWセンサ33が出力する検出信号から特定することが可能である。
記録制御部100は、第1検出マーク813の貫通孔の左右端及び上下端の位置から第1検出マーク813の貫通孔の中心点位置を特定するとともに、第2検出マーク814の貫通孔の左右端及び上下端の位置から第2検出マーク814の貫通孔の中心点位置を特定する。つづいて記録制御部100は、特定した第1検出マーク813の貫通孔の中心点位置と第2検出マーク814の貫通孔の中心点位置とから、ディスクトレイ81に装着された光ディスクDiの中心位置を特定するとともに、搬送方向YFに対するディスクトレイ81のスキュー角度を特定する。
そして記録制御部100は、搬送方向YFに対するディスクトレイ81のスキュー角度が所定角度を超えているときには、正回転方向へ搬送駆動ローラ51を回転させ、搬送方向YFへの移動が係止される位置までディスクトレイ81を搬送方向YFへ搬送する。それによって、搬送方向YFに対して略平行な状態となるようにディスクトレイ81の姿勢を矯正することができる。ディスクトレイ81の姿勢を矯正した後、記録制御部100は、光ディスクDiのラベル面が所定の記録開始位置となる位置にディスクトレイ81を逆送し(図8)、光ディスクDiのラベル面への記録を開始する。
他方、搬送方向YFに対するディスクトレイ81のスキュー角度が所定角度以下であるときには、記録制御部100は、搬送方向YFへの移動が係止される位置までディスクトレイ81を搬送方向YFへ搬送せずに、そのまま光ディスクDiのラベル面への記録を開始する。
この所定角度は、例えば光ディスクDiのラベル面に対する一定の記録精度を維持する上で許容限度となる大きさのディスクトレイ81の傾斜角度に設定すれば良い。また、第1検出マーク813又は第2検出マーク814のいずれか一方を正常に検出できなかった場合には、ディスクトレイ81に大きなスキューが生じていると判断することができる。この場合には、ディスクトレイ81の姿勢を矯正する制御を実行しても良いし、エラーとして記録制御を中断してエラー表示等するようにしても良い。そして、光ディスクDiの有無及び装着位置に基づく制御手順並びに光ディスクDiのラベル面への記録が終了した後の制御手順は、第1実施例と同じであるため説明は省略する。
このように、本発明に係るインクジェットプリンタ50においては、PWセンサ33により検出した搬送方向YFに対するディスクトレイ81の傾斜角度が所定角度を超えているときだけ、搬送方向YFへの移動が係止される位置までディスクトレイ81を搬送方向YFへ搬送してスキューを矯正してから光ディスクDiのラベル面への記録を実行するのがより好ましい。それによって、ディスクトレイ81のスキューを矯正することに伴う搬送駆動ローラ51の摩耗やディスクトレイ81の摩耗を必要最小限に止めつつ、ディスクトレイ81のスキューを確実に矯正した上で、そのディスクトレイ81に装着された光ディスクDiのラベル面への記録を実行することができる。したがって、ディスクトレイ81のスキューに起因した記録精度の低下を未然に防止しつつ、搬送駆動ローラ51の摩耗やディスクトレイ81の摩耗をより低減させることが可能になる。
<本発明に係るインクジェットプリンタの第2実施例>
本発明に係るインクジェットプリンタ50の第2実施例について、図9〜図11を参照しながら説明する。
図9は、第2実施例のインクジェットプリンタ50の要部斜視図であり、排出口からディスクトレイ81が突出した状態を図示したものである。図10は、第1係止部85が設けられた部分を拡大図示した斜視図であり、図11は、第2係止部86が設けられた部分を拡大図示した斜視図である。
本発明に係るインクジェットプリンタ50の第2実施例について、図9〜図11を参照しながら説明する。
図9は、第2実施例のインクジェットプリンタ50の要部斜視図であり、排出口からディスクトレイ81が突出した状態を図示したものである。図10は、第1係止部85が設けられた部分を拡大図示した斜視図であり、図11は、第2係止部86が設けられた部分を拡大図示した斜視図である。
第2実施例のインクジェットプリンタ50は、「被搬送体係止部」として第1係止部85と第2係止部86とが排出口近傍に設けられている。つまり、第2実施例のインクジェットプリンタ50は、第1実施例と同じ構造のディスクトレイ支持装置80を備えているが、左ガイド溝8Lの内壁面の最下流端及び右ガイド溝8Rの内壁面の最下流端は「被搬送体係止部」としては機能しない。第2実施例のインクジェットプリンタ50において、ディスクトレイ81は、第1係止部85の壁面851及び第2係止部86の壁面861に搬送方向YFの先端部815が突き当たった状態になることによって、搬送方向YFへの移動が係止された状態になる。そして、第1係止部85の壁面851及び第2係止部86の壁面861は、この状態においてディスクトレイ81の姿勢が搬送方向YFに対して略平行な状態に矯正されるように設けられている。
尚、上記説明した構成以外の構成については、第1実施例のインクジェットプリンタ50と同様であるため説明は省略する。
<本発明に係るインクジェットプリンタの第3実施例>
本発明に係るインクジェットプリンタの第3実施例について、図12〜図14を参照しながら説明する。
図12及び図13は、第3実施例のインクジェットプリンタ50の要部斜視図である。図14は、第1係止部88が設けられた部分及び第2係止部89が設けられた部分を拡大図示した斜視図である。
第3実施例のインクジェットプリンタ50は、ディスクトレイ81を内蔵しておらず、光ディスクDiを装着したディスクトレイ81をユーザが手差し挿入して給送する構造の記録装置である。そのため、前記のディスクトレイ支持装置80は設けられていない。また、ユーザがディスクトレイ81を手差し挿入する際の操作を円滑かつ確実なものとするために、左ガイド部87L及び右ガイド部87Rが排出口近傍に設けられている。さらに、搬送駆動ローラ51より搬送方向YFの上流側には、ディスクトレイ81を底面側から支持するトレイ支持板8aが設けられている。そして、第3実施例のインクジェットプリンタ50は、そのトレイ支持板8aの搬送方向YFの上流側端部に「被搬送体係止部」として第1係止部88及び第2係止部89が設けられている。
本発明に係るインクジェットプリンタの第3実施例について、図12〜図14を参照しながら説明する。
図12及び図13は、第3実施例のインクジェットプリンタ50の要部斜視図である。図14は、第1係止部88が設けられた部分及び第2係止部89が設けられた部分を拡大図示した斜視図である。
第3実施例のインクジェットプリンタ50は、ディスクトレイ81を内蔵しておらず、光ディスクDiを装着したディスクトレイ81をユーザが手差し挿入して給送する構造の記録装置である。そのため、前記のディスクトレイ支持装置80は設けられていない。また、ユーザがディスクトレイ81を手差し挿入する際の操作を円滑かつ確実なものとするために、左ガイド部87L及び右ガイド部87Rが排出口近傍に設けられている。さらに、搬送駆動ローラ51より搬送方向YFの上流側には、ディスクトレイ81を底面側から支持するトレイ支持板8aが設けられている。そして、第3実施例のインクジェットプリンタ50は、そのトレイ支持板8aの搬送方向YFの上流側端部に「被搬送体係止部」として第1係止部88及び第2係止部89が設けられている。
第3実施例のインクジェットプリンタ50において、ディスクトレイ81は、第1係止部88の壁面881及び第2係止部89の壁面891に逆送方向YRの先端部817が突き当たった状態になることによって、逆送方向YRへの移動が係止された状態になる。そして、第1係止部88の壁面881及び第2係止部89の壁面891は、この状態においてディスクトレイ81の姿勢が搬送方向YFに対して略平行な状態に矯正されるように設けられている。
尚、上記説明した構成以外の構成については、第1実施例のインクジェットプリンタ50と同様であるため説明は省略する。
このような構成のインクジェットプリンタ50において光ディスクDiのラベル面への記録を実行する際には、ユーザは、まず光ディスクDiを装着したディスクトレイ81を逆送方向YRへ所定の挿入位置まで排出口から手差し挿入する。ディスクトレイ81を手差し挿入した後、ユーザがトレイ操作ボタン34を押下すると、記録制御部100は、搬送駆動ローラ51を逆回転方向へ回転させ、第1係止部88の壁面881及び第2係止部89の壁面891にディスクトレイ81の逆送方向YRの先端部817が突き当たって係止される位置までディスクトレイ81を逆送する(図13、図14)。それによって、ユーザが手差し挿入したディスクトレイ81にスキューが生じている場合には、ディスクトレイ81の姿勢が搬送方向YFに対して略平行な状態に矯正される。
つづいて記録制御部100は、正回転方向へ搬送駆動ローラ51を回転させる。それによってディスクトレイ81は、搬送駆動ローラ51の回転により搬送方向YFへ搬送される。そして記録制御部100は、所定位置までディスクトレイ81が搬送された時点で搬送駆動ローラ51の回転を停止させる。それによって、光ディスクDiのラベル面が所定の記録開始位置となる位置にディスクトレイ81が停止した状態となり、前記の記録紙Pへの記録実行手順と同様の制御手順で光ディスクDiのラベル面への記録を実行することが可能な状態となる。
また、第3実施例のインクジェットプリンタ50においては、ディスクトレイ81のスキュー角度が所定角度を超えているときだけ、第1係止部88及び第2係止部89に係止される位置までディスクトレイ81を逆送方向YRへ搬送するようにしても良い。ディスクトレイ81のスキュー角度は、前述したディスクトレイ81の搬送制御の第2実施例と同様の手順で、ディスクトレイ81に設けられた第1検出マーク813及び第2検出マーク814を利用して特定することができる。
さらに、第3実施例のインクジェットプリンタ50においては、第1係止部88及び第2係止部89に係止される位置まで、ユーザがディスクトレイ81を手差し挿入する構成としても良い。
50 インクジェットプリンタ、51 搬送駆動ローラ、52 搬送従動ローラ、53 プラテン、54 排出駆動ローラ、55 排出従動ローラ、56 キャリッジガイド軸、70 自動給送装置、80 ディスクトレイ支持装置、81 ディスクトレイ、82 左支持アーム、83 右支持アーム、85、88 第1係止部、86、89 第2係止部、Di 光ディスク、P 記録紙、X 幅方向、YF 搬送方向
Claims (5)
- 被記録材の記録面に記録を実行する記録装置において、
被記録材を装着した被搬送体を所定の搬送方向へ搬送するための搬送装置と、
前記搬送方向の上流側又は下流側への前記被搬送体の移動を所定位置で係止する被搬送体係止部と、を備え、
前記被搬送体が前記被搬送体係止部により係止された状態で、前記搬送方向に対する前記被搬送体の傾斜姿勢が矯正される、ことを特徴とした記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、前記被搬送体係止部は、前記搬送方向と交差する方向に離間して設けられた第1係止部と第2係止部とを有し、
前記第1係止部及び前記第2係止部に前記被搬送体が係止されることによって、前記搬送方向に対する前記被搬送体の傾斜姿勢が矯正される、ことを特徴とした記録装置。 - 請求項1又は2に記載の記録装置において、前記搬送装置及び記録実行手段を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、前記被搬送体係止部に係止される位置まで前記被搬送体を搬送してから、前記被搬送体に装着された被記録材への記録を実行する、ことを特徴とした記録装置。 - 請求項3に記載の記録装置において、前記搬送方向に対する前記被搬送体の傾斜角度を検出するための傾斜検出手段を備え、
前記制御装置は、前記傾斜検出手段により検出した前記被搬送体の傾斜角度が所定角度を超えているときだけ、前記被搬送体係止部に係止される位置まで前記被搬送体を搬送してから、前記被搬送体に装着された被記録材への記録を実行する、ことを特徴とした記録装置。 - 請求項1又は2に記載の記録装置の制御方法において、
前記被搬送体係止部に係止される位置まで前記被搬送体を搬送してから、前記被搬送体に装着された被記録材への記録を実行する、ことを特徴とした記録装置の制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008207225A JP2010042562A (ja) | 2008-08-11 | 2008-08-11 | 記録装置、記録装置の制御方法 |
US12/538,715 US20100033529A1 (en) | 2008-08-11 | 2009-08-10 | Printing apparatus and control method of the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008207225A JP2010042562A (ja) | 2008-08-11 | 2008-08-11 | 記録装置、記録装置の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010042562A true JP2010042562A (ja) | 2010-02-25 |
Family
ID=41652511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008207225A Pending JP2010042562A (ja) | 2008-08-11 | 2008-08-11 | 記録装置、記録装置の制御方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20100033529A1 (ja) |
JP (1) | JP2010042562A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102502207B (zh) * | 2011-11-08 | 2013-10-30 | 中国矿业大学 | 一种带式输送机故障检测装置 |
JP2013103428A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Seiko Epson Corp | インクジェット用連続用紙、インクジェットプリンター、およびインクジェットプリンターの予備吐出方法 |
US9682573B2 (en) * | 2012-04-16 | 2017-06-20 | Xerox Corporation | Printer having edge control apparatus for web media |
WO2018216183A1 (ja) * | 2017-05-25 | 2018-11-29 | 武蔵エンジニアリング株式会社 | 液体材料塗布装置および液体材料塗布方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7254818B2 (en) * | 2004-01-20 | 2007-08-07 | Primera Technology, Inc. | Self aligning disc tray drive |
JP2009262357A (ja) * | 2008-04-23 | 2009-11-12 | Seiko Epson Corp | 記録装置 |
JP5228958B2 (ja) * | 2008-05-27 | 2013-07-03 | セイコーエプソン株式会社 | 記録装置 |
-
2008
- 2008-08-11 JP JP2008207225A patent/JP2010042562A/ja active Pending
-
2009
- 2009-08-10 US US12/538,715 patent/US20100033529A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20100033529A1 (en) | 2010-02-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5267776B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2007161389A (ja) | 紙搬送機構、記録装置及び紙搬送機構の制御方法 | |
JP4513774B2 (ja) | 記録装置及び記録方法 | |
JP2007326342A (ja) | 記録装置 | |
JP2010042562A (ja) | 記録装置、記録装置の制御方法 | |
JP2004090316A (ja) | 記録制御方法、インクジェット式記録装置、記録制御プログラム | |
US10919316B2 (en) | Printing apparatus and printing method | |
JP4462404B2 (ja) | 記録装置、記録制御プログラム | |
JP4780344B2 (ja) | 記録装置 | |
JP5578314B2 (ja) | 記録装置、制御プログラム | |
JP4645799B2 (ja) | キャリッジ駆動装置、該キャリッジ駆動装置を備えた液体噴射装置 | |
JP2010036560A (ja) | 液体噴射装置 | |
JP4066185B2 (ja) | トレイ送り制御装置、記録装置、液体噴射装置 | |
JP5445246B2 (ja) | 記録装置、制御プログラム | |
US20240007577A1 (en) | Image Recording Device, Method of Controlling Image Recording Device, and Non-Transitory Computer-Readable Recording Medium Therefor | |
JP3900270B2 (ja) | 印刷装置、ディスク中心点検出制御プログラム | |
JP4692790B2 (ja) | キャリッジ駆動装置、該キャリッジ駆動装置を備えた液体噴射装置 | |
JP5704312B2 (ja) | 記録装置 | |
JP5751320B2 (ja) | 記録装置および記録方法 | |
JP2022129714A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2009274784A (ja) | 被記録材搬送装置、該被記録材搬送装置を備えた電子機器 | |
JP2010044819A (ja) | 記録装置 | |
JP5488814B2 (ja) | 記録装置、制御プログラム | |
JP2024047275A (ja) | 記録装置および搬送方法 | |
JP2005083561A (ja) | ベルトテンション調節装置、該ベルトテンション調節装置を備えた記録装置 |