JP6079697B2 - 電子部品の厚さ測定方法、これを用いる電子部品連の製造方法、これによって製造された電子部品連、および、電子部品の検査装置 - Google Patents

電子部品の厚さ測定方法、これを用いる電子部品連の製造方法、これによって製造された電子部品連、および、電子部品の検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子部品の厚さ測定方法、これを用いる電子部品連の製造方法、これによって製造された電子部品連、および、電子部品の検査装置に関し、特に、透明板上に載置された電子部品の厚さ測定方法、これを用いる電子部品連の製造方法、これによって製造された電子部品連、および、透明板上に載置された電子部品の検査装置に関する。
電子部品の外観選別装置の構成を開示した先行文献として、特開平4−107000号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された電子部品の外観選別装置においては、連続回転する透明円板上に部品フィーダからの部品を間隔をあけて載せ、透明円板上の部品を撮像自在な位置に配設されたカメラによって部品の瞬間画像を撮像して得た画像信号から部品の外観を検査している。また、電子部品の外観選別装置においては、外観検査結果に基づき、透明円板上の部品軌道の途中に設けられた選別機構により電子部品を選別している。
特開平4−107000号公報
電子部品を外観および厚さによって選別しなければならない場合がある。特許文献1に記載された電子部品の外観選別装置において、カメラを用いて電子部品の厚さを測定する場合、カメラの被写界深度の限界により、電子部品の厚さを正確に測定することが難しい。
電子部品の形状を精密に測定する方法として光切断法がある。光切断法においては、光を電子部品に直上から照射し、その反射光を受光して得た画像から電子部品の形状を測定する。
透明板上に載置された電子部品の厚さを光切断法を用いて測定する場合、光を電子部品および透明板に照射し、電子部品の上面で反射された反射光が受光される位置と、透明板の上面で反射された反射光が受光される位置との間隔から、電子部品の厚さを測定する方法が考えられる。
しかし、この方法においては、照射された光の透明板上での反射率が低く、かつ、照射された光の一部が透明板において多重反射を起こすため、電子部品の厚さを測定するための基準となる、透明板の上面で反射された反射光の受光位置が不明瞭になる。そのため、透明板上に載置された電子部品の厚さを光切断法を用いて測定することは困難であった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、透明板上に載置された電子部品の厚さを光切断法を用いて測定することができる、電子部品の厚さ測定方法、これを用いる電子部品連の製造方法、これによって製造された電子部品連、および、電子部品の検査装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面に基づく電子部品の厚さ測定方法は、電子部品およびこの電子部品が載置された透明板に対して、斜め上方から第1の電磁波を照射する工程と、第1の電磁波の反射波を受信して、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ラインと、透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第1画像データを形成する工程と、電子部品および透明板において第1の電磁波を照射した位置と略同じ位置に対して、第1の電磁波と同一の角度で斜め上方から第1の電磁波とは偏波方向が異なる第2の電磁波を照射する工程と、第2の電磁波の反射波を受信して、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ラインと、透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第2画像データを形成する工程とを備える。また、電子部品の厚さ測定方法は、第1画像データの複数の第2基準ラインと第2画像データの複数の第2基準ラインとにおいて、互いに同一位置にある第2基準ライン同士の強度ピークの差が最も小さい第2基準ラインのみを抽出し、第1基準ラインと抽出された第2基準ラインとを含む第3画像データを形成する工程と、第3画像データの第1基準ラインと第2基準ラインとの間隔から電子部品の厚さを算出する工程とを備える。
本発明の一形態においては、第1の電磁波および第2の電磁波の各々の波長が、400nm以上500nm以下である。
本発明の一形態においては、電子部品は表面に複数の外部電極を有する。第1の電磁波を照射する工程において、複数の外部電極の少なくともいずれかに第1の電磁波を照射する。
本発明の一形態においては、第1の電磁波を照射する工程において、複数の外部電極の各々に亘るように第1の電磁波を照射する。
本発明の一形態においては、第1の電磁波を照射する工程、第1画像データを形成する工程、第2の電磁波を照射する工程、第2画像データを形成する工程、第3画像データを形成する工程、および、電子部品の厚さを測定する工程の、各工程を1つの電子部品の互いに異なる位置に対して行なう。
本発明の一形態においては、透明板の厚さが、1.2mm以上5.0mm以下である。
本発明の一形態においては、透明板がガラスからなる。第1の電磁波と第2の電磁波との偏波方向が互いに90°異なる。第1の電磁波の電子部品の上面への入射角が、10°以上43.5°以下である。
本発明の第2の局面に基づく電子部品の厚さ測定方法は、電子部品およびこの電子部品が載置された透明板に対して電磁波を照射する工程と、電子部品および透明板の各々にて反射した電磁波の反射波を受信する工程と、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークの受信位置と透明板で反射した複数の反射波の中で最も高い強度ピークの受信位置との位置関係から電子部品の厚さを算出する工程とを備える。
本発明の一形態においては、電子部品は表面に複数の外部電極を有する。電磁波を照射する工程において、複数の外部電極の少なくともいずれかに電磁波を照射する。
本発明の一形態においては、電磁波を照射する工程において、複数の外部電極の各々に亘るように電磁波を照射する。
本発明の一形態においては、電磁波を照射する工程、反射波を受信する工程、および、電子部品の厚さを測定する工程の、各工程を1つの電子部品の互いに異なる位置に対して行なう。
本発明の第3の局面に基づく電子部品連の製造方法は、複数の電子部品を梱包して一体にした電子部品連の製造方法である。電子部品連の製造方法は、透明板に載置された電子部品の外観を少なくともこの透明板の下方に配置された撮影装置によって撮影する工程と、電子部品および透明板に対して、斜め上方から第1の電磁波を照射する工程と、第1の電磁波の反射波を受信して、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ラインと、透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第1画像データを形成する工程と、電子部品および透明板において第1の電磁波を照射した位置と略同じ位置に対して、第1の電磁波と同一の角度で斜め上方から第1の電磁波とは偏波方向が異なる第2の電磁波を照射する工程と、第2の電磁波の反射波を受信して、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ラインと、透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第2画像データを形成する工程とを備える。また、電子部品連の製造方法は、第1画像データの複数の第2基準ラインと第2画像データの複数の第2基準ラインとにおいて、互いに同一位置にある第2基準ライン同士の強度ピークの差が最も小さい第2基準ラインのみを抽出し、第1基準ラインと抽出された第2基準ラインとを含む第3画像データを形成する工程と、第3画像データの第1基準ラインと第2基準ラインとの間隔から電子部品の厚さを算出する工程と、上記撮影する工程において撮影した各電子部品の外観、および、上記電子部品の厚さを測定する工程において測定した各電子部品の厚さによって、複数の電子部品を選別して複数のグループに分ける工程と、複数のグループのうちのいずれか1つのグループに選別された複数の電子部品をテーピングする工程とを備える。
本発明の第4の局面に基づく電子部品連の製造方法は、複数の電子部品を梱包して一体にした電子部品連の製造方法である。電子部品連の製造方法は、透明板に載置された電子部品の外観を少なくともこの透明板の下方に配置された撮影装置によって撮影する工程と、電子部品および透明板に対して電磁波を照射する工程と、電子部品および透明板の各々にて反射した電磁波の反射波を受信する工程と、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークの受信位置と透明板で反射した複数の反射波の中で最も高い強度ピークの受信位置との位置関係から電子部品の厚さを算出する工程と、上記撮影する工程において撮影した各電子部品の外観、および、電子部品の厚さを測定する工程において測定した各電子部品の厚さによって、複数の電子部品を選別して複数のグループに分ける工程と、複数のグループのうちのいずれか1つのグループに選別された複数の電子部品をテーピングする工程とを備える。
本発明の第5の局面に基づく電子部品連は、上記のいずれかに記載の電子部品連の製造方法によって製造された電子部品連であって、上記1つのグループに選別された複数の電子部品において、最も厚い電子部品の厚さと最も薄い電子部品の厚さとの差が10μm以下である。
本発明の一形態においては、電子部品が素体と外部電極とを備える。素体は、互いに反対側に位置する1対の主面、1対の主面を結び互いに対向する1対の端面、および、1対の主面を結ぶとともに1対の端面を結ぶ1対の側面を有する。外部電極は、1対の主面の各々に設けられている。電子部品の厚さは、1対の主面の各々に設けられた外部電極の1対の主面を結ぶ方向における外側同士の間隔である。
本発明の一形態においては、上記1つのグループに選別された複数の電子部品において最も厚い電子部品の厚さが0.25mm以下である。
本発明の第6の局面に基づく電子部品の検査装置は、電子部品の外観検査および厚さ測定する検査装置である。電子部品の検査装置は、電子部品が載置される透明板と、電子部品の外観を少なくとも透明板の下方から撮影する撮影装置と、電子部品の厚さを測定する厚さ測定器とを備える。厚さ測定器は、照射部と受信部とを含む。照射部は、電子部品および透明板に対して電磁波を照射する。受信部は、電子部品および透明板の各々にて反射した電磁波の反射波を受信する。厚さ測定器は、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークの受信位置と透明板で反射した複数の反射波の中で最も高い強度ピークの受信位置との位置関係から電子部品の厚さを算出する。
本発明の一形態においては、照射部は、電子部品および透明板に対して、斜め上方から第1の電磁波を照射するとともに、電子部品および透明板において第1の電磁波を照射した位置と略同じ位置に対して、第1の電磁波と同一の角度で斜め上方から第1の電磁波とは偏波方向が異なる第2の電磁波を照射する。受信部は、第1の電磁波の反射波を受信して、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ラインと、透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第1画像データを形成するとともに、第2の電磁波の反射波を受信して、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ラインと、透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第2画像データを形成する。厚さ測定器は、第1画像データの複数の第2基準ラインと第2画像データの複数の第2基準ラインとにおいて、互いに同一位置にある第2基準ライン同士の強度ピークの差が最も小さい第2基準ラインのみを抽出し、第1基準ラインと抽出された第2基準ラインとを含む第3画像データを形成し、第3画像データの第1基準ラインと第2基準ラインとの間隔から電子部品の厚さを算出する。
本発明の一形態においては、電子部品は表面に複数の外部電極を有する。照射部は、複数の外部電極の少なくともいずれかに第1の電磁波を照射する。
本発明の一形態においては、照射部は、複数の外部電極の各々に亘るように第1の電磁波を照射する。
本発明の一形態においては、厚さ測定器は、1つの電子部品の互いに異なる位置の厚さを測定する。
本発明の一形態においては、電子部品の検査装置は、複数の電子部品を選別して複数のグループに分ける選別機構をさらに備える。選別機構は、電子部品を収容する複数の容器と、透明板上から電子部品を容器内にそれぞれ移動させる複数の排出機構とを含む。
本発明によれば、透明板上に載置された電子部品の厚さを光切断法を用いて測定することができる。
積層セラミックコンデンサの構成を示す斜視図である。 基板に埋設された積層セラミックコンデンサの実装構造を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る電子部品の厚さ測定方法を行なうための検査装置の構成を示す平面図である。 本発明の実施形態1に係る厚さ測定器の構成を示す。 本発明の実施形態1に係る厚さ測定器から電磁波を照射している状態を示す斜視図である。 乱反射観察をした場合の電磁波の進行方向を示す側面図である。 正反射観察をした場合の電磁波の進行方向を示す側面図である。 透明板において多重反射が起きた際の電磁波の進行方向を示す側面図である。 受信部の高ダイナミックレンジカメラが撮像した画像データを示す図である。 フレネルの式を説明するための図である。 空気中からガラス板に入射したP偏波およびS偏波の反射率と入射角との関係を示すグラフである。 P偏波の反射波を高ダイナミックレンジカメラが撮像した第1画像データを示す図である。 図12中のラインL1上の電磁波量分布を示す図である。 S偏波の反射波を高ダイナミックレンジカメラが撮像した第2画像データを示す図である。 図14中のラインL2上の電磁波量分布を示す図である。 第2基準ライン抽出後に形成される第3画像データを示す図である。 本発明の実施形態1に係る電子部品の厚さ測定方法を示すフローチャートである。 実施例の測定値とマイクロメータの測定値とを比較したグラフである。 積層セラミックコンデンサの長手方向の全体に入射波が照射されている状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係電子部品連の製造方法を示すフローチャートである。 テーピングされた電子部品連の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係る電子部品の厚さ測定方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る電子部品連の製造方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の各実施形態に係る電子部品の厚さ測定方法、これを用いる電子部品連の製造方法、これによって製造された電子部品連、および、電子部品の検査装置について図を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。以下の説明においては、電子部品として積層セラミックコンデンサについて説明するが、電子部品は、コンデンサに限られず、圧電部品、サーミスタまたはインダクタなどを含む。
(実施形態1)
まず、電子部品の一例である積層セラミックコンデンサについて説明する。図1は、積層セラミックコンデンサの構成を示す斜視図である。図1に示すように、積層セラミックコンデンサ3は、素体1と外部電極2とを備える。素体1においては、セラミック層と平板状の内部電極とが交互に積層されている。
素体1は、厚さ方向Tと直交する1対の主面、長手方向Lと直交する1対の端面、および、幅方向Wと直交する1対の側面を有する。すなわち、素体1は、互いに反対側に位置する1対の主面、1対の主面を結び互いに対向する1対の端面、および、1対の主面を結ぶとともに1対の端面を結ぶ1対の側面を有する。素体1は、直方体状の外形を有するが、角部および稜線部の少なくとも一方に丸みを有していてもよい。外部電極2は、素体1の長手方向Lの両側に1対で設けられている。また、外部電極2は、1対の主面の各々に設けられている。
たとえば、積層セラミックコンデンサ3の長手方向Lの寸法は1.0mm、幅方向Wの寸法は0.5mm、厚さ方向Tの寸法は0.10mm以上0.13mm以下である。本実施形態においては、積層セラミックコンデンサ3の厚さは、1対の主面の各々に設けられた外部電極2の1対の主面を結ぶ方向における外側同士の間隔である。たとえば、厚さが0.25mm以下である薄型の積層セラミックコンデンサ3は、基板に埋設されて使用されることがある。
図2は、基板に埋設された積層セラミックコンデンサの実装構造を示す断面図である。図2に示すように、積層セラミックコンデンサ3は、基板4に埋設されて使用される。具体的には、基板4の表面に実装されたIC(Integrated Circuit)チップ6と積層セラミックコンデンサ3とが、ビア5によって電気的に接続される。
上記のように基板4に埋設される積層セラミックコンデンサ3には、厚さのばらつきが小さいことが求められる。たとえば、外部電極2が設けられている部分における積層セラミックコンデンサ3の厚さのばらつきが10μm以内であることが求められる。また、積層セラミックコンデンサ3には、欠けまたは亀裂などが無いことが求められる。そのため、量産された積層セラミックコンデンサ3の全数について外観検査および厚さ測定が行なわれることがある。
以下、量産品の積層セラミックコンデンサ3をインライン方式で外観検査および厚さ測定する本発明の実施形態1に係る電子部品の検査装置の構成について説明する。図3は、本発明の実施形態1に係る電子部品の厚さ測定方法を行なうための検査装置の構成を示す平面図である。
図3に示すように、本発明の実施形態1に係る電子部品である積層セラミックコンデンサ3の厚さ測定方法を行なうための検査装置100は、積層セラミックコンデンサ3が載置される円板状の透明板110を備える。透明板110は、電磁波(光)を透過するガラスで形成されている。ただし、透明板110は、電磁波(光)を透過する樹脂から形成されていてもよい。
本実施形態においては、透明板110の厚さは1.2mmである。透明板110の厚さとしては、1.2mm以上5.0mm以下であることが好ましい。透明板110の厚さが1.2mmより薄い場合、後述するように透明板110を多重反射した反射波の中から透明板110の上面で反射した反射波を抽出することが困難となる。透明板110の厚さが5.0mmより厚い場合、後述するように透明板110を通して積層セラミックコンデンサ3の外観を撮影することが困難となる。
透明板110においては、ロータリエンコーダ111が取り付けられており、連続回転可能に支持されている。透明板110が矢印119で示す向きに連続回転することにより、透明板110の周縁部に載置された積層セラミックコンデンサ3が、円周状の軌道上を一定速度で搬送される。
検査装置100は、積層セラミックコンデンサ3を透明板110上に供給するためのチップフィーダ120を備える。チップフィーダ120は、積層セラミックコンデンサ3に振動を与えつつ1列に整列させることにより、複数の積層セラミックコンデンサ3を一定の向きに揃えた状態で互いに間隔を開けて1つずつ透明板110上に載置する。本実施形態においては、積層セラミックコンデンサ3の長手方向が進行方向となるように、積層セラミックコンデンサ3が整列させられる。
検査装置100は、チップフィーダ120から透明板110上に載置された積層セラミックコンデンサ3を検出するセンサ130を備える。センサ130としては、赤外線センサなど公知のセンサを用いることができる。
検査装置100は、積層セラミックコンデンサ3の外観を検査するための撮影装置である4台のカメラを備える。具体的には、透明板110より高い位置、かつ、積層セラミックコンデンサ3が搬送される軌道の内側の位置に配置されて、積層セラミックコンデンサ3の一方の側面を撮影する第1カメラ141を備える。透明板110より高い位置、かつ、積層セラミックコンデンサ3が搬送される軌道の外側の位置に配置されて、積層セラミックコンデンサ3の他方の側面を撮影する第2カメラ142を備える。透明板110より高い位置、かつ、積層セラミックコンデンサ3が搬送される軌道の上方の位置に配置されて、積層セラミックコンデンサ3の一方の主面を撮影する第3カメラ143を備える。透明板110より低い位置、かつ、積層セラミックコンデンサ3が搬送される軌道の下方の位置に配置されて、積層セラミックコンデンサ3の他方の主面を撮影する第4カメラ144を備える。
このように、透明板110を通して積層セラミックコンデンサ3の他方の主面を撮影可能とするために、透明板110が用いられている。電磁波(光)を透過させる観点から、透明板110の厚さは5mm以下であることが好ましい。なお、検査装置100が、積層セラミックコンデンサ3の端面を撮影するカメラをさらに備えていてもよい。
検査装置100は、積層セラミックコンデンサ3の厚さを検査するための厚さ測定器150を備える。厚さ測定器150は、透明板110より高い位置、かつ、積層セラミックコンデンサ3が搬送される軌道の上方の位置に配置されている。厚さ測定器150は、光切断法を用いて積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定する。厚さ測定器150の構成および動作については後述する。
検査装置100は、複数の積層セラミックコンデンサ3を選別して複数のグループに分けるための選別機構を備える。選別機構は、積層セラミックコンデンサ3を収容する複数の容器と、透明板110上から積層セラミックコンデンサ3を容器内に移動させる複数の排出機構とから構成されている。本実施形態においては、排出機構として、エアーブロワを用いているが、揺動部材などを用いてもよい。
本実施形態においては、複数の積層セラミックコンデンサ3を選別して3つのグループに分ける。よって、選別機構は、3つの容器と3つのエアーブロワとを含む。
具体的には、選別機構は、外観検査および厚さ検査の両方で良品と判断された第1グループの積層セラミックコンデンサ3を第1容器161内に吹き飛ばす第1エアーブロワ171と、外観検査で良品と判断されて厚さ検査で不良品と判断された第2グループの積層セラミックコンデンサ3を第2容器162内に吹き飛ばす第2エアーブロワ172と、外観検査で不良品と判断された第3グループの積層セラミックコンデンサ3を第3容器163内に吹き飛ばす第3エアーブロワ173とを備える。なお、積層セラミックコンデンサ3を厚さに応じてランク分けする場合には、第1グループの積層セラミックコンデンサ3をさらに複数のグループに分類してもよい。
検査装置100は、制御部190を備える。制御部190は、ロータリエンコーダ111、センサ130、第1カメラ141、第2カメラ142、第3カメラ143、第4カメラ144、厚さ測定器150、第1エアーブロワ171、第2エアーブロワ172および第3エアーブロワ173の各々と電気的に接続されている。
制御部190は、ロータリエンコーダ111から、透明板110の回転速度を入力される。制御部190は、センサ130から、積層セラミックコンデンサ3が円周軌道上の所定の位置を通過した時間を入力される。制御部190は、ロータリエンコーダ111から入力された回転速度とセンサ130によって入力された時間とから、時間の経過に伴って変化する各積層セラミックコンデンサ3の位置を常時把握している。なお、制御部190は、センサ130によって検出された積層セラミックコンデンサ3をナンバーリングしてデータベースに記憶している。
制御部190は、第1カメラ141、第2カメラ142、第3カメラ143および第4カメラ144の各々から、積層セラミックコンデンサ3の外観画像データを入力される。制御部190には積層セラミックコンデンサ3の外観を判定するためのプログラムが予め入力されており、制御部190はこのプログラムに従って積層セラミックコンデンサ3に欠けまたは亀裂が無いかを判定する。制御部190は、このように行なわれた外観検査の結果を各積層セラミックコンデンサ3のナンバーと関連付けてデータベースに記憶する。
制御部190は、厚さ測定器150の下方に積層セラミックコンデンサ3が到達した際に、厚さ測定器150を稼働させて積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定させる。制御部190においては、厚さ測定器150の動作条件が予めデータベースに入力されており、制御部190はいずれかの動作条件を選択して厚さ測定器150に積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定させる。
制御部190は、厚さ測定器150から、積層セラミックコンデンサ3の厚さの測定データを入力される。制御部190においては積層セラミックコンデンサ3の規定の厚さが予めデータベースに入力されており、制御部190はこのデータベースに照会して積層セラミックコンデンサ3の厚さが規定の範囲内であるか否かを判定する。制御部190は、厚さ検査の結果を各積層セラミックコンデンサ3のナンバーと関連付けてデータベースに記憶する。
制御部190は、データベースにおいて、外観検査および厚さ検査の両方で良品と判断された積層セラミックコンデンサ3を第1グループに分類し、外観検査で良品と判断されて厚さ検査で不良品と判断された積層セラミックコンデンサ3を第2グループに分類し、外観検査で不良品と判断された積層セラミックコンデンサ3を第3グループに分類する。
制御部190は、第1グループに分類された積層セラミックコンデンサ3が第1エアーブロワ171の前に到達した際に、第1エアーブロワ171を動作させてその積層セラミックコンデンサ3を第1容器161内に吹き飛ばさせる。制御部190は、第2グループに分類された積層セラミックコンデンサ3が第2エアーブロワ172の前に到達した際に、第2エアーブロワ172を動作させてその積層セラミックコンデンサ3を第2容器162内に吹き飛ばさせる。制御部190は、第3グループに分類された積層セラミックコンデンサ3が第3エアーブロワ173の前に到達した際に、第3エアーブロワ173を動作させてその積層セラミックコンデンサ3を第3容器163内に吹き飛ばさせる。
このようにして、複数の積層セラミックコンデンサ3が3つのグループに選別される。その結果、量産された積層セラミックコンデンサ3の中から、外観検査および厚さ検査の良品のみを選別して使用することが可能となる。
以下、厚さ測定器150の構成および動作について説明する。図4は、本実施形態に係る厚さ測定器の構成を示す。図5は、本実施形態に係る厚さ測定器から電磁波を照射している状態を示す斜視図である。図5において、積層セラミックコンデンサ3の幅方向Wと平行な方向をX方向、積層セラミックコンデンサ3の長手方向Lと平行な方向をY方向、積層セラミックコンデンサ3の厚さ方向Tに平行な方向をZ方向としている。
図4に示すように、本実施形態に係る厚さ測定器150は、照射部150aと受信部150bとを備える。照射部150aは、第1レーザ発振源151と第2レーザ発振源152とハーフミラー153と投射レンズ154とを含む。受信部150bは、受信レンズ155と高ダイナミックレンジカメラ156とを含む。
照射部150aにおいて、第1レーザ発振源151から出射される電磁波および第2レーザ発振源152から出射される電磁波の各々は、直線偏波であり偏波方向が一定である。第1レーザ発振源151から出射される電磁波の偏波方向と、第2レーザ発振源152から出射される電磁波の偏波方向とは互いに異なる。本実施形態においては、第1レーザ発振源151から出射される電磁波の偏波方向と、第2レーザ発振源152から出射される電磁波の偏波方向とは互いに90°異なるが、両者の偏波方向の違いは90°に限られない。
第1レーザ発振源151から出射された電磁波は、ハーフミラー153の反射面に対して電場の振動方向が平行なP偏波であるため、反射面を透過して投射レンズ154に入射する。投射レンズ154に入射した電磁波は、扇形に広がるように整形されて厚さ測定器150の外部に照射される。
第2レーザ発振源152から出射された電磁波は、ハーフミラー153の反射面に対して電場の振動方向が垂直なS偏波であるため、反射面で直角に反射されて投射レンズ154に入射する。投射レンズ154に入射した電磁波は、扇形に広がるように整形されて厚さ測定器150の外部に照射される。
図4,5に示すように、厚さ測定器150の照射部150aから照射された入射波180は、積層セラミックコンデンサ3および積層セラミックコンデンサ3が載置された透明板110に対して斜め上方から入射する。入射角θで入射した入射波180は、反射角θで反射して受信部150bに到達する。たとえば、入射角θおよび反射角θは、22.5°である。このように、厚さ測定器150は、いわゆる正反射観察を行なう。
受信部150bにおいて、受信レンズ155を通過した反射波182がCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサを含む高ダイナミックレンジカメラ156に入射する。高ダイナミックレンジカメラ156によって撮影された画像は、暗部から明部までより多くの階調情報を有している。
ここで、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ3の厚さ測定方法において正反射観察を行なう理由について説明する。図6は、乱反射観察をした場合の電磁波の進行方向を示す側面図である。図7は、正反射観察をした場合の電磁波の進行方向を示す側面図である。
上記のように厚さ測定器150が光切断法を用いて積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定するためには、積層セラミックコンデンサ3の上面で反射した反射波と、透明板110の上面で反射した反射波とを受信する必要がある。
図6に示すように、仮に照射部150aから透明板110の上面に対して直交する方向に入射波180を照射した場合、入射波180は全て透明板110を透過して透過波181になる。そのため、受信部150bにおいて、透明板110の上面で反射した反射波を受信することができない。
図7に示すように、照射部150aから透明板110の上面に対して入射角θ(θ≠0°)で入射波180を照射した場合、入射波180の一部は透明板110を透過して透過波181になるが、入射波180の他の一部は反射角θで反射して反射波182になる。よって、受信部150bを反射波182が入射する位置に配置することにより、受信部150bにおいて、透明板110の上面で反射した反射波182を受信することが可能となる。
しかし、正反射観察を行なった場合、積層セラミックコンデンサ3の上面で反射した反射波の強度が、透明板110の上面で反射した反射波の強度より著しく低くなる。また、正反射観察を行なった場合、透明板110において多重反射が起きる。
図8は、透明板において多重反射が起きた際の電磁波の進行方向を示す側面図である。なお、図8において、透明板110の内部で反射した反射波については2つの反射波を例示している。
図8に示すように、照射部150aから照射された入射波180aの一部は、透明板110の上面で反射して反射波182a1となる。照射部150aから照射された入射波180aの他の一部は、透明板110の上面で屈折して透明板110内に入射し、透明板110の下面で反射した後、透明板110の上面で屈折して透明板110から出射して反射波182a2となる。照射部150aから照射された入射波180aのさらに他の一部は、透明板110の上面で屈折して透明板110内に入射し、透明板110の下面で反射した後、透明板110の上面で反射して再び透明板110の下面で反射し、最後に透明板110の上面で屈折して透明板110から出射して反射波182a3となる。
照射部150aから照射された入射波180bは、積層セラミックコンデンサ3の上面で反射して反射波182bとなる。反射波182bの強度は、反射波182a1の強度に比較して著しく低い。
上記のように、受信部150bは、高ダイナミックレンジカメラ156を有しているため、反射波182a1、反射波182a2、反射波182a3および反射波182bを受信して、各反射波の強度ピークを示す画像データを形成することが可能である。
図9は、受信部の高ダイナミックレンジカメラが撮像した画像データを示す図である。図9に示すように、高ダイナミックレンジカメラ156が撮像した画像データ200においては、積層セラミックコンデンサ3の上面で反射した反射波182bの強度ピークを示す第1基準ライン220と、透明板110の上面で反射した反射波182a1の強度ピークを示す第2基準ライン210と、透明板110の下面で反射した反射波182a2の強度ピークを示す第2基準ライン211と、透明板110内で3回反射した反射波182a3の強度ピークを示す第2基準ライン212とが含まれる。
すなわち、高ダイナミックレンジカメラ156が撮像した画像データ200には、積層セラミックコンデンサ3の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ラインと、透明板110で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとが含まれる。
図9においては、第2基準ライン210と、第2基準ライン211と、第2基準ライン212とを、互いに間隔を置いて明確に判別できるように示したが、透明板110の厚さが5.0mm以下の程度まで薄い場合には、各第2基準ラインが互いに接近して境界が不明確になる。この場合、複数の第2基準ラインの中から第2基準ライン210のみを抽出することが難しい。すなわち、積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定するための基準となる透明板110の上面の位置を正確に検出することが困難である場合がある。
この場合、厚さ測定器150においては、互いに偏波方向の異なる電磁波を交互に照射することにより、積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定するための基準となる透明板110の上面の位置を正確に検出する。本実施形態においては、厚さ測定器150の照射部150aは、P偏波とS偏波とを交互に照射する。
ここで、P偏波とS偏波との透明板110における反射率の違いについて説明する。図10は、フレネルの式を説明するための図である。図10に示すように、P偏波とS偏波とが、媒質I中を進んで媒質IIとの界面において一部が反射し、他の一部が界面で屈折して媒質II中に透過する。媒質Iの屈折率をn1、媒質IIの屈折率をn2とする。入射角および反射角をθ1、屈折角をθ2とする。
スネルの法則から、n1sinθ1=n2sinθ2の関係が成立する。ここで、相対屈折率n=n2/n1の関係が成立する。さらに、フレネルの式から、P偏波のエネルギ反射率Rpは下記の数式(1)で表わされ、S偏波のエネルギ反射率Rsは下記の数式(2)で表わされる。
Figure 0006079697
Figure 0006079697
本実施形態においては、媒質Iは空気であり、媒質Iの屈折率n1は約1.0である。媒質IIはガラスであり、媒質IIの屈折率n2は約1.5である。よって、相対屈折率nは約1.5である。
上記の数式(1)および数式(2)から、P偏波およびS偏波の反射率と入射角との関係が導き出せる。図11は、空気中からガラス板に入射したP偏波およびS偏波の反射率と入射角との関係を示すグラフである。表1は、入射角によるP偏波の反射率とS偏波の反射率との差をまとめたものである。図11においては、縦軸に反射率(%)、横軸に入射角(°)を示している。また、P偏波を実線で、S偏波を点線で示している。
Figure 0006079697
図11に示すように、入射角θ1が0°以上90°以下の範囲において、S偏波の反射率は、P偏波の反射率に比較して同等以上である。P偏波の反射率においては、反射率が1%より低くなる入射角θ1が存在している。
本実施形態において、高ダイナミックレンジカメラで撮像した画像から、積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定するための基準となる透明板110の上面の位置を正確に検出するためには、1%以上の反射率を確保することが必要である。また、S偏波の反射率とP偏波の反射率とに有意差があることが必要である。
表1に示すように、P偏波の反射率が1%以上である範囲は、入射角が0°以上43.5°以下の範囲、および、入射角が65°以上90°以下の範囲である。S偏波の反射率とP偏波の反射率とに有意差がある範囲は、入射角が10°以上85°以下の範囲である。
さらに、画像処理の分解能の限界から、厚さが1.2mmの透明板110で反射した複数の反射波の中から透明板110の上面で反射した反射波を抽出するためには、入射角θ1が65°より小さいことが必要である。すなわち、入射角θ1が65°以上の場合、上記のように高ダイナミックレンジカメラ156が撮像した画像データ200において、第2基準ライン210と、第2基準ライン211と、第2基準ライン212とが互いに接近して重複するようになる。
上記の条件から、厚さ測定器150の照射部150aから照射されるS偏波およびP偏波の入射角θ1は、10°以上43.5°以下であることが好ましい。また、透明板110の厚さは、1.2mm以上であることが好ましい。
以下、本実施形態に係る厚さ測定器150において、積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定する方法について説明する。厚さ測定器150は、図5に示すように、積層セラミックコンデンサ3の外部電極2に対して第1の電磁波であるP偏波を照射して、その反射波を高ダイナミックレンジカメラが撮像する。その後すぐに、厚さ測定器150は、積層セラミックコンデンサ3の外部電極2に対して第2の電磁波であるS偏波を照射して、その反射波を高ダイナミックレンジカメラが撮像する。なお、S偏波をP偏波より先に照射してもよい。
透明板110の回転速度は、たとえば100mm/秒とする。高ダイナミックレンジカメラによる1回の撮像時間は、たとえば240μ秒とする。よって、S偏波とP偏波とは、積層セラミックコンデンサ3の略同じ位置に照射される。
S偏波またはP偏波である入射波180の波長は、400nm以上500nm以下である。すなわち、入射波180は青色光である。波長の短い青色光を用いることにより、高精度の測定が可能になる。本実施形態においては、入射波180は、X方向に広がる扇形に整形されている。
図4に示すように、厚さ測定器150は、入射波180の反射波182を受信部150bで受信して高ダイナミックレンジカメラ156で撮像する。
図12は、P偏波の反射波を高ダイナミックレンジカメラが撮像した第1画像データを示す図である。図13は、図12中のラインL1上の電磁波量分布を示す図である。図14は、S偏波の反射波を高ダイナミックレンジカメラが撮像した第2画像データを示す図である。図15は、図14中のラインL2上の電磁波量分布を示す図である。図13,15においては、縦軸に電磁波量、横軸にY方向の位置を示している。
図12に示すように、P偏波の反射波を高ダイナミックレンジカメラ156が撮像した第1画像データ200aにおいては、積層セラミックコンデンサ3の上面で反射した反射波182bの強度ピークを示す第1基準ライン220aと、透明板110の上面で反射した反射波182a1の強度ピークを示す第2基準ライン210aと、透明板110の下面で反射した反射波182a2の強度ピークを示す第2基準ライン211aと、透明板110内で3回反射した反射波182a3の強度ピークを示す第2基準ライン212aとが含まれる。
図13に示すように、透明板110で反射したP偏波の反射波の電磁波量分布は、多重反射の回数が多くなるほど減衰して低下している。具体的には、P偏波の反射波の電磁波量は、第2基準ライン210a上で最も高くP1aであり、第2基準ライン211a上のP2aはP1aより低く、第2基準ライン212a上のP3aはP2aより低い。
図14に示すように、S偏波の反射波を高ダイナミックレンジカメラ156が撮像した第2画像データ200bにおいては、積層セラミックコンデンサ3の上面で反射した反射波182bの強度ピークを示す第1基準ライン220bと、透明板110の上面で反射した反射波182a1の強度ピークを示す第2基準ライン210bと、透明板110の下面で反射した反射波182a2の強度ピークを示す第2基準ライン211bと、透明板110内で3回反射した反射波182a3の強度ピークを示す第2基準ライン212bとが含まれる。
図15に示すように、透明板110で反射したS偏波の反射波の電磁波量分布は、多重反射の回数が多くなるほど減衰して低下している。具体的には、S偏波の反射波の電磁波量は、第2基準ライン210b上で最も高くP1bであり、第2基準ライン211b上のP2bはP1bより低く、第2基準ライン212b上のP3bはP2bより低い。
図13,15に示すように、P偏波はS偏波に比較して電磁波量の低下率が大きい。これは、P偏波の反射率がS偏波の反射率より低いため、反射回数が多くなるに従ってその反射率の差が重畳されることによる。
厚さ測定器150は、上記のP偏波とS偏波との電磁波量の低下率の違いを利用して、透明板110の上面で反射した反射波の第2基準ラインのみを抽出する。そのために、厚さ測定器150は、第1画像データ200aの複数の第2基準ラインと第2画像データ200bの複数の第2基準ラインとにおいて、互いに同一位置にある第2基準ライン同士の強度ピークの差が最も小さい第2基準ラインのみを抽出する。
具体的には、厚さ測定器150は、第2基準ライン210b上の電磁波量と第2基準ライン210a上の電磁波量との差(P1b−P1a)を算出する。厚さ測定器150は、第2基準ライン211b上の電磁波量と第2基準ライン211a上の電磁波量との差(P2b−P2a)を算出する。厚さ測定器150は、第2基準ライン212b上の電磁波量と第2基準ライン212a上の電磁波量との差(P3b−P3a)を算出する。
上記のようにP偏波はS偏波に比較して電磁波量の低下率が大きいため、(P1b−P1a)<(P2b−P2a)<(P3b−P3a)となる。厚さ測定器150は、複数の第2基準ラインの中から、P偏波とS偏波との電磁波量差が最も小さい第2基準ライン210のみを抽出する。
図16は、第2基準ライン抽出後に形成される第3画像データを示す図である。図16に示すように、第3画像データ200cにおいては、積層セラミックコンデンサ3の上面で反射した反射波182bの強度ピークを示す第1基準ライン220cと、複数の第2基準ラインの中から抽出された、透明板110の上面で反射した反射波182a1の強度ピークを示す第2基準ライン210cとが含まれる。
厚さ測定器150は、第3画像データ200cの第1基準ライン220cと第2基準ライン210cとの間隔Lcの数値を補正して積層セラミックコンデンサ3の厚さを算出する。具体的には、厚さ測定器150は、入射波180の入射角θ1に応じて間隔Lcの数値を補正する。
このように、複数の第2基準ラインの中から第2基準ライン210のみを抽出することにより、積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定するための基準となる透明板110の上面の位置を正確に検出することができる。その結果、透明板110上に載置された積層セラミックコンデンサ3の厚さを光切断法を用いて正確に測定することができる。
図17は、本実施形態に係る電子部品の厚さ測定方法を示すフローチャートである。図17に示すように、本実施形態に係る電子部品の厚さ測定方法は、電子部品およびこの電子部品が載置された透明板110に対して、斜め上方から扇形に広がるように第1の電磁波を照射する工程(S100)と、第1の電磁波の反射波を受信して、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ライン220aと、透明板110で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第1画像データ200aを形成する工程(S110)と、電子部品および透明板110において第1の電磁波を照射した位置と略同じ位置に対して、第1の電磁波と同一の角度で斜め上方から扇形に広がるように第1の電磁波とは偏波方向が異なる第2の電磁波を照射する工程(S120)と、第2の電磁波の反射波を受信して、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ライン220bと、透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第2画像データ200bを形成する工程(S130)とを備える。
また、電子部品の厚さ測定方法は、第1画像データ200aの複数の第2基準ラインと第2画像データ200bの複数の第2基準ラインとにおいて、互いに同一位置にある第2基準ライン同士の強度ピークの差が最も小さい第2基準ラインのみを抽出し、第1基準ライン220cと抽出された第2基準ライン210cとを含む第3画像データ200cを形成する工程(S140)と、第3画像データ200cの第1基準ライン220cと第2基準ライン210cとの間隔Lcから電子部品の厚さを算出する工程(S150)とを備える。
上記の工程を備える本実施形態に係る電子部品の厚さ測定方法により、透明板110上に載置された電子部品の厚さを光切断法を用いて正確に測定することができる。
なお、1つの電子部品に対してP偏波とS偏波との照射を複数回行なってもよい。具体的には、第1の電磁波を照射する上記工程(S100)、第1画像データを形成する上記工程(S110)、第2の電磁波を照射する上記工程(S120)、第2画像データを形成する上記工程(S130)、第3画像データを形成する上記工程(S140)、および、電子部品の厚さを測定する上記工程(S150)の、各工程を1つの電子部品の互いに異なる位置に対して行なってもよい。
このようにして電子部品の異なる部分の厚さを測定することにより、各測定値の中から最大の測定値を選択することができる。その結果、測定値を電子部品の最大厚さに近づけることができる。
以下、P偏波とS偏波との照射を複数回行なって積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定した厚さと、マイクロメータを用いて積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定した厚さとを比較した結果について説明する。
具体的には、長さが1.0mm、幅が0.5mm、厚さがそれぞれ異なる6品種の積層セラミックコンデンサ3の厚さを、両方の方法で測定した。各品種について10個の積層セラミックコンデンサ3を準備した。実施例においては、1つの積層セラミックコンデンサ3に対して、P偏波とS偏波との照射をそれぞれ30回行ない、その測定値の中から最大値を選択した。
図18は、実施例の測定値とマイクロメータの測定値とを比較したグラフである。図18においては、縦軸に電子部品の厚さ(μm)、横軸にサンプルの品種を示している。実施例の測定値およびマイクロメータの測定値の各々は、10個の積層セラミックコンデンサ3の厚さの測定値の平均値を示している。また、実施例の測定値については、10個の積層セラミックコンデンサ3の測定値の最大値と最小値との範囲をエラーバーで示している。
図18に示すように、サンプルA〜Fの全てにおいて、実施例の測定値とマイクロメータの測定値との差は2μm以下であった。また、実施例の測定値において、10個の積層セラミックコンデンサ3の厚さの測定値の最大値と最小値との範囲は2μm以下であった。
上記の比較結果から、P偏波とS偏波との照射を複数回行なって積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定してその測定値の中から最大値を選択することにより、積層セラミックコンデンサ3の最大厚さを数μmの精度で測定可能であることが確認できた。
また、積層セラミックコンデンサ3の全体に亘ってP偏波とS偏波とを照射して積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定することが好ましい。たとえば、照射される電磁波の幅(積層セラミックコンデンサ3の長手方向における電磁波の幅)が35μmとすると、長さが1.0mmの積層セラミックコンデンサ3に対して電磁波を29回以上照射することにより、積層セラミックコンデンサ3の長手方向の全体に亘って電磁波を照射することができる。すなわち、P偏波とS偏波とをそれぞれ29回以上照射することにより、積層セラミックコンデンサ3の最大厚さを高精度に測定することができる。
さらに、積層セラミックコンデンサ3に対して電磁波が一部重複して照射されることが好ましい。たとえば、積層セラミックコンデンサ3の長手方向において、先に電磁波を照射された部分と、その後で電磁波を照射された部分とが、10μm程度重なっていることが好ましい。このようにすることにより、積層セラミックコンデンサ3の最大厚さをさらに高精度に測定することができる。
また、本実施形態においては、厚さ測定器150から照射される入射波180の透明板110上における長さが10mm程度であるため、積層セラミックコンデンサ3の長手方向の全体に入射波180が照射されるようにしてもよい。
図19は、積層セラミックコンデンサの長手方向の全体に入射波が照射されている状態を示す斜視図である。図19に示すように、積層セラミックコンデンサ3の長手方向の全体に入射波180を照射することにより、2つの外部電極2の各々に亘るように入射波180を照射することができる。このようにすることにより、電磁波の照射回数を減らしつつ、精度よく積層セラミックコンデンサ3の厚さを測定することができる。
以下、上記の電子部品の厚さ測定方法を用いる電子部品連の製造方法について図を参照して説明する。図20は、本実施形態に係電子部品連の製造方法を示すフローチャートである。図21は、テーピングされた電子部品連の外観を示す斜視図である。
図20に示すように、本実施形態に係る電子部品連の製造方法は、複数の電子部品を梱包して一体にした電子部品連の製造方法である。電子部品連の製造方法は、透明板110に載置された電子部品の外観を少なくともこの透明板110の下方に配置された撮影装置によって撮影する工程(S200)と、電子部品およびこの電子部品が載置された透明板110に対して、斜め上方から扇形に広がるように第1の電磁波を照射する工程(S100)と、第1の電磁波の反射波を受信して、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ライン220aと、透明板110で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第1画像データ200aを形成する工程(S110)と、電子部品および透明板110において第1の電磁波を照射した位置と略同じ位置に対して、第1の電磁波と同一の角度で斜め上方から扇形に広がるように第1の電磁波とは偏波方向が異なる第2の電磁波を照射する工程(S120)と、第2の電磁波の反射波を受信して、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ライン220bと、透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第2画像データ200bを形成する工程(S130)とを備える。
また、電子部品連の製造方法は、第1画像データ200aの複数の第2基準ラインと第2画像データ200bの複数の第2基準ラインとにおいて、互いに同一位置にある第2基準ライン同士の強度ピークの差が最も小さい第2基準ラインのみを抽出し、第1基準ライン220cと抽出された第2基準ライン210cとを含む第3画像データ200cを形成する工程(S140)と、第3画像データ200cの第1基準ライン220cと第2基準ライン210cとの間隔Lcから電子部品の厚さを算出する工程(S150)と、上記撮影する工程において撮影した各電子部品の外観、および、電子部品の厚さを測定する上記工程において測定した各電子部品の厚さによって、複数の電子部品を選別して複数のグループに分ける工程(S210)と、複数のグループのうちのいずれかのグループに選別された複数の電子部品をテーピングする工程(S220)とを備える。
上述したように、本実施形態に係る検査装置100は、4台のカメラによって積層セラミックコンデンサ3を撮影して外観検査を行なっている。また、検査装置100は、P偏波およびS偏波を積層セラミックコンデンサ3に照射して、積層セラミックコンデンサ3の厚さ検査を行なっている。
検査装置100は、選別機構によって複数の積層セラミックコンデンサ3を検査結果に基づいて選別して3つのグループに分ける。具体的には、選別機構は、複数の積層セラミックコンデンサ3を、外観検査および厚さ検査の両方で良品と判断された第1グループと、外観検査で良品と判断されて厚さ検査で不良品と判断された第2グループと、外観検査で不良品と判断された第3グループとに選別する。
図21に示すように、第1グループに分類された積層セラミックコンデンサ3のみがテーピングされて電子部品連20が製造される。具体的には、電子部品連20は、積層セラミックコンデンサ3を包装する包装材であるテープ体22、および、テープ体22が巻き付けられるリール体21を含む。
リール体21は、樹脂材料で構成されており、軸中心に貫通孔を有する芯部と、芯部の軸方向における両端部からそれぞれ放射状に広がった1対の円板部とを含む。
テープ体22は、キャリアテープ23、ボトムテープ24およびトップテープ25を含む。キャリアテープ23は、紙または樹脂から構成され、積層セラミックコンデンサ3を収納するための貫通孔または凹部を有する。
ボトムテープ24は、紙または樹脂から構成されている。トップテープ25は、樹脂から構成されている。ボトムテープ24とトップテープ25とは、キャリアテープ23を間に挟んで互いに接着されることにより、キャリアテープ23の貫通孔または凹部に収納された積層セラミックコンデンサ3を封止する。
テープ体22は、リール体21の円板部同士の間において芯部に対して巻き付けられる。この巻き付けは、テーピング装置において行なわれる。
上記のように電子部品連20を製造することにより、電子部品連20を、外観検査および厚さ検査の両方で良品と判断された電子部品のみから構成することができる。その結果、欠けおよび亀裂が存在せず、かつ、厚さのばらつきが10μm以内である積層セラミックコンデンサ3のみから構成される電子部品連20を製造することができる。すなわち、電子部品連20に含まれる複数の積層セラミックコンデンサ3において、最も厚い積層セラミックコンデンサ3の厚さと最も薄い積層セラミックコンデンサ3の厚さとの差を10μm以下とすることができる。本実施形態においては、電子部品連20に含まれる複数の積層セラミックコンデンサ3において、最も厚い電子部品の厚さは0.25mm以下である。
実施形態1においては、図9に示す第2基準ライン210と第2基準ライン211と第2基準ライン212とが互いに接近して境界が不明確になっていたが、各第2基準ラインの境界が明確である場合がある。その場合には、必ずしも厚さ測定器150において、互いに偏波方向の異なる電磁波を交互に照射しなくてもよい。すなわち、偏波方向が同一の電磁波を電子部品および透明板に照射することにより、電子部品の厚さを測定することが可能である。
以下、電磁波を電子部品および透明板に照射することにより電子部品の厚さを測定する実施形態2に係る電子部品の厚さ測定方法、これを用いる電子部品連の製造方法、これによって製造された電子部品連、および、電子部品の検査装置について図を参照して説明する。なお、実施形態1と同様である構成については説明を繰り返さない。
(実施形態2)
図22は、本発明の実施形態2に係る電子部品の厚さ測定方法を示すフローチャートである。図22に示すように、本発明の実施形態2に係る電子部品の厚さ測定方法は、電子部品およびこの電子部品が載置された透明板110に対して電磁波を照射する工程(S300)と、電子部品および透明板110の各々にて反射した電磁波の反射波を受信する工程(S310)と、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークの受信位置と透明板110で反射した複数の反射波の中で最も高い強度ピークの受信位置との位置関係から電子部品の厚さを算出する工程(S320)とを備える。
本実施形態においては、厚さ測定器150の照射部150aが、たとえばP偏波またはS偏波を電子部品および透明板110に照射する。また、実施形態1のように受信部150bが画像データを形成することなく、厚さ測定器150が反射波の強度ピークの受信位置に基づいて電子部品の厚さを算出する。
具体的には、厚さ測定器150は、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークの受信位置の基準線からの距離を数値で把握し、透明板110で反射した複数の反射波の中で最も高い強度ピークの受信位置の基準線からの距離を数値で把握する。なお、基準線は、仮想の基準線であり、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークの受信位置と、透明板110で反射した複数の反射波の中で最も高い強度ピークの受信位置とを最短で結んだ仮想直線と直交している。
上述のとおり、透明板110で反射した反射波の電磁波量分布は、多重反射の回数が多くなるほど減衰して低下する。そのため、透明板110で反射した複数の反射波の中で最も高い強度ピークは、透明板110の上面で反射した反射波の強度ピークである。本実施形態においては、各強度ピークの境界が明確であるため、容易に強度ピークの高さを比較することができる。
厚さ測定器150は、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークの受信位置の基準線からの距離と、透明板110の上面で反射した反射波の強度ピークの受信位置の基準線からの距離との差分を算出し、その算出結果を入射波の入射角θ1に応じて補正する。その結果、透明板110上に載置された電子部品の厚さを光切断法を用いて正確に測定することができる。
なお、1つの電子部品に対して電磁波の照射を複数回行なってもよい。具体的には、電磁波を照射する上記工程(S300)、反射波を受信する工程(S310)、および、電子部品の厚さを測定する上記工程(S320)の、各工程を1つの電子部品の互いに異なる位置に対して行なってもよい。
このようにして電子部品の異なる部分の厚さを測定することにより、各測定値の中から最大の測定値を選択することができる。その結果、測定値を電子部品の最大厚さに近づけることができる。
本実施形態においては、電磁波を照射する工程(S300)において、複数の外部電極2の少なくともいずれかに電磁波を照射する。また、電磁波を照射する工程(S300)において、複数の外部電極2の各々に亘るように電磁波を照射してもよい。
以下、上記の電子部品の厚さ測定方法を用いる電子部品連の製造方法について図を参照して説明する。図23は、本実施形態に係る電子部品連の製造方法を示すフローチャートである。
図23に示すように、本実施形態に係る電子部品連の製造方法は、透明板110に載置された電子部品の外観を少なくともこの透明板110の下方に配置された撮影装置によって撮影する工程(S200)と、電子部品およびこの電子部品が載置された透明板110に対して電磁波を照射する工程(S300)と、電子部品および透明板110の各々にて反射した電磁波の反射波を受信する工程(S310)と、電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークの受信位置と透明板110で反射した複数の反射波の中で最も高い強度ピークの受信位置との位置関係から電子部品の厚さを算出する工程(S320)と、上記撮影する工程において撮影した各電子部品の外観、および、電子部品の厚さを測定する上記工程において測定した各電子部品の厚さによって、複数の電子部品を選別して複数のグループに分ける工程(S210)と、複数のグループのうちのいずれかのグループに選別された複数の電子部品をテーピングする工程(S220)とを備える。
本実施形態に係る電子部品連の製造方法においても、電子部品連20を、外観検査および厚さ検査の両方で良品と判断された電子部品のみから構成することができる。その結果、欠けおよび亀裂が存在せず、かつ、厚さのばらつきが10μm以内である積層セラミックコンデンサ3のみから構成される電子部品連20を製造することができる。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 素体、2 外部電極、3 積層セラミックコンデンサ、4 基板、5 ビア、6 チップ、20 電子部品連、21 リール体、22 テープ体、23 キャリアテープ、24 ボトムテープ、25 トップテープ、100 検査装置、110 透明板、111 ロータリエンコーダ、120 チップフィーダ、130 センサ、141 第1カメラ、142 第2カメラ、143 第3カメラ、144 第4カメラ、150 厚さ測定器、150a 照射部、150b 受信部、151 第1レーザ発振源、152 第2レーザ発振源、153 ハーフミラー、154 投射レンズ、155 受信レンズ、156 高ダイナミックレンジカメラ、171 第1エアーブロワ、172 第2エアーブロワ、173 第3エアーブロワ、180,180a,180b 入射波、181 透過波、182,182a1,182a2,182a3,182b 反射波、190 制御部、200 画像データ、200a 第1画像データ、200b 第2画像データ、200c 第3画像データ、210,210a,210b,210c,211,211a,211b,212,212a,212b 第2基準ライン、220,220a,220b,220c 第1基準ライン。

Claims (32)

  1. 電子部品および該電子部品が載置された透明板に対して、斜め上方から第1の電磁波を照射する工程と、
    前記第1の電磁波の反射波を受信して、前記電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ラインと、前記透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第1画像データを形成する工程と、
    前記電子部品および前記透明板において前記第1の電磁波を照射した位置と略同じ位置に対して、前記第1の電磁波と同一の角度で斜め上方から前記第1の電磁波とは偏波方向が異なる第2の電磁波を照射する工程と、
    前記第2の電磁波の反射波を受信して、前記電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ラインと、前記透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第2画像データを形成する工程と、
    前記第1画像データの複数の前記第2基準ラインと前記第2画像データの複数の前記第2基準ラインとにおいて、互いに同一位置にある前記第2基準ライン同士の強度ピークの差が最も小さい第2基準ラインのみを抽出し、前記第1基準ラインと抽出された前記第2基準ラインとを含む第3画像データを形成する工程と、
    前記第3画像データの前記第1基準ラインと前記第2基準ラインとの間隔から前記電子部品の厚さを算出する工程とを備える、電子部品の厚さ測定方法。
  2. 前記第1の電磁波および前記第2の電磁波の各々の波長が、400nm以上500nm以下である、請求項1に記載の電子部品の厚さ測定方法。
  3. 前記電子部品は表面に複数の外部電極を有し、
    前記第1の電磁波を照射する工程において、複数の前記外部電極の少なくともいずれか1つに前記第1の電磁波を照射する、請求項1または2に記載の電子部品の厚さ測定方法。
  4. 前記第1の電磁波を照射する工程において、複数の前記外部電極の各々に亘るように前記第1の電磁波を照射する、請求項3に記載の電子部品の厚さ測定方法。
  5. 前記第1の電磁波を照射する工程、前記第1画像データを形成する工程、前記第2の電磁波を照射する工程、前記第2画像データを形成する工程、前記第3画像データを形成する工程、および、前記電子部品の厚さを算出する工程の、各工程を1つの前記電子部品の互いに異なる位置に対して行なう、請求項1から4のいずれか1項に記載の電子部品の厚さ測定方法。
  6. 前記透明板の厚さが、1.2mm以上5.0mm以下である、請求項1から5のいずれか1項に記載の電子部品の厚さ測定方法。
  7. 前記透明板がガラスからなり、
    前記第1の電磁波と前記第2の電磁波との偏波方向が互いに90°異なり、
    前記第1の電磁波の前記電子部品の前記上面への入射角が、10°以上43.5°以下である、請求項1から6のいずれか1項に記載の電子部品の厚さ測定方法。
  8. 電子部品および該電子部品が載置された透明板に対して電磁波を照射する工程と、
    前記電子部品および前記透明板の各々にて反射した前記電磁波の反射波を受信する工程と、
    前記電子部品の上面で反射した前記反射波の強度ピークの受信位置と前記透明板で反射した複数の反射波の中で最も高い強度ピークの受信位置との位置関係から前記電子部品の厚さを算出する工程とを備え
    前記電子部品は表面に複数の外部電極を有し、
    前記電磁波を照射する工程において、複数の前記外部電極の各々に亘るように前記電磁波を照射する、電子部品の厚さ測定方法。
  9. 前記電磁波を照射する工程、前記反射波を受信する工程、および、前記電子部品の厚さを算出する工程の、各工程を1つの前記電子部品の互いに異なる位置に対して行なう、請求項8に記載の電子部品の厚さ測定方法。
  10. 複数の電子部品を梱包して一体にした電子部品連の製造方法であって、
    透明板に載置された前記電子部品の外観を少なくとも該透明板の下方に配置された撮影装置によって撮影する工程と、
    前記電子部品および前記透明板に対して、斜め上方から第1の電磁波を照射する工程と、
    前記第1の電磁波の反射波を受信して、前記電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ラインと、前記透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第1画像データを形成する工程と、
    前記電子部品および前記透明板において前記第1の電磁波を照射した位置と略同じ位置に対して、前記第1の電磁波と同一の角度で斜め上方から前記第1の電磁波とは偏波方向が異なる第2の電磁波を照射する工程と、
    前記第2の電磁波の反射波を受信して、前記電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ラインと、前記透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第2画像データを形成する工程と、
    前記第1画像データの複数の前記第2基準ラインと前記第2画像データの複数の前記第2基準ラインとにおいて、互いに同一位置にある前記第2基準ライン同士の強度ピークの差が最も小さい第2基準ラインのみを抽出し、前記第1基準ラインと抽出された前記第2基準ラインとを含む第3画像データを形成する工程と、
    前記第3画像データの前記第1基準ラインと前記第2基準ラインとの間隔から前記電子部品の厚さを算出する工程と、
    前記撮影する工程において撮影した各前記電子部品の外観、および、前記電子部品の厚さを算出する工程において算出した各前記電子部品の厚さによって、複数の前記電子部品を選別して複数のグループに分ける工程と、
    前記複数のグループのうちのいずれか1つのグループに選別された複数の前記電子部品をテーピングする工程とを備える、電子部品連の製造方法。
  11. 前記第1の電磁波および前記第2の電磁波の各々の波長が、400nm以上500nm以下である、請求項1に記載の電子部品連の製造方法。
  12. 前記電子部品は表面に複数の外部電極を有し、
    前記第1の電磁波を照射する工程において、複数の前記外部電極の少なくともいずれか1つに前記第1の電磁波を照射する、請求項1または1に記載の電子部品連の製造方法。
  13. 前記第1の電磁波を照射する工程において、複数の前記外部電極の各々に亘るように前記第1の電磁波を照射する、請求項1に記載の電子部品連の製造方法。
  14. 前記第1の電磁波を照射する工程、前記第1画像データを形成する工程、前記第2の電磁波を照射する工程、前記第2画像データを形成する工程、前記第3画像データを形成する工程、および、前記電子部品の厚さを算出する工程の、各工程を前記電子部品の互いに異なる位置に対して行なう、請求項1から1のいずれか1項に記載の電子部品連の製造方法。
  15. 前記透明板の厚さが、1.2mm以上5.0mm以下である、請求項1から1のいずれか1項に記載の電子部品連の製造方法。
  16. 前記透明板がガラスからなり、
    前記第1の電磁波と前記第2の電磁波との偏波方向が互いに90°異なり、
    前記第1の電磁波の前記電子部品の前記上面への入射角が、10°以上43.5°以下である、請求項1から1のいずれか1項に記載の電子部品連の製造方法。
  17. 複数の電子部品を梱包して一体にした電子部品連の製造方法であって、
    透明板に載置された前記電子部品の外観を少なくとも該透明板の下方に配置された撮影装置によって撮影する工程と、
    前記電子部品および前記透明板に対して電磁波を照射する工程と、
    前記電子部品および前記透明板の各々にて反射した前記電磁波の反射波を受信する工程と、
    前記電子部品の上面で反射した前記反射波の強度ピークの受信位置と前記透明板で反射した複数の反射波の中で最も高い強度ピークの受信位置との位置関係から前記電子部品の厚さを算出する工程と、
    前記撮影する工程において撮影した各前記電子部品の外観、および、前記電子部品の厚さを算出する工程において算出した各前記電子部品の厚さによって、複数の前記電子部品を選別して複数のグループに分ける工程と、
    前記複数のグループのうちのいずれか1つのグループに選別された複数の前記電子部品をテーピングする工程とを備える、電子部品連の製造方法。
  18. 前記電子部品は表面に複数の外部電極を有し、
    前記電磁波を照射する工程において、複数の前記外部電極の少なくともいずれか1つに前記電磁波を照射する、請求項1に記載の電子部品連の製造方法。
  19. 前記電磁波を照射する工程において、複数の前記外部電極の各々に亘るように前記電磁波を照射する、請求項18に記載の電子部品連の製造方法。
  20. 前記電磁波を照射する工程、前記反射波を受信する工程、および、前記電子部品の厚さを算出する工程の、各工程を1つの前記電子部品の互いに異なる位置に対して行なう、請求項1から19のいずれか1項に記載の電子部品連の製造方法。
  21. 請求項1から2のいずれか1項に記載の電子部品連の製造方法によって製造された電子部品連であって、
    前記1つのグループに選別された複数の前記電子部品において、最も厚い前記電子部品の厚さと最も薄い前記電子部品の厚さとの差が10μm以下である、電子部品連。
  22. 前記電子部品が素体と外部電極とを備え、
    前記素体は、互いに反対側に位置する1対の主面、該1対の主面を結び互いに対向する1対の端面、および、該1対の主面を結ぶとともに前記1対の端面を結ぶ1対の側面を有し、
    前記外部電極は、前記1対の主面の各々に設けられ、
    前記電子部品の厚さは、前記1対の主面の各々に設けられた前記外部電極の前記1対の主面を結ぶ方向における外側同士の間隔である、請求項2に記載の電子部品連。
  23. 前記1つのグループに選別された複数の前記電子部品において最も厚い前記電子部品の厚さが0.25mm以下である、請求項2または2に記載の電子部品連。
  24. 電子部品の外観検査および厚さ測定する検査装置であって、
    前記電子部品が載置される透明板と、
    前記電子部品の外観を少なくとも該透明板の下方から撮影する撮影装置と、
    前記電子部品の厚さを測定する厚さ測定器とを備え、
    前記厚さ測定器は、照射部と受信部とを含み、
    前記照射部は、前記電子部品および前記透明板に対して電磁波を照射し、
    前記受信部は、前記電子部品および前記透明板の各々にて反射した前記電磁波の反射波を受信し、
    前記厚さ測定器は、前記電子部品の上面で反射した前記反射波の強度ピークの受信位置と前記透明板で反射した複数の反射波の中で最も高い強度ピークの受信位置との位置関係から前記電子部品の厚さを算出する、電子部品の検査装置。
  25. 前記照射部は、前記電子部品および前記透明板に対して、斜め上方から第1の電磁波を照射するとともに、前記電子部品および前記透明板において前記第1の電磁波を照射した位置と略同じ位置に対して、前記第1の電磁波と同一の角度で斜め上方から前記第1の電磁波とは偏波方向が異なる第2の電磁波を照射し、
    前記受信部は、前記第1の電磁波の反射波を受信して、前記電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ラインと、前記透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第1画像データを形成するとともに、前記第2の電磁波の反射波を受信して、前記電子部品の上面で反射した反射波の強度ピークを示す第1基準ラインと、前記透明板で反射した複数の反射波の強度ピークを示す複数の第2基準ラインとを含む第2画像データを形成し、
    前記厚さ測定器は、前記第1画像データの複数の前記第2基準ラインと前記第2画像データの複数の前記第2基準ラインとにおいて、互いに同一位置にある前記第2基準ライン同士の強度ピークの差が最も小さい第2基準ラインのみを抽出し、前記第1基準ラインと抽出された前記第2基準ラインとを含む第3画像データを形成し、前記第3画像データの前記第1基準ラインと前記第2基準ラインとの間隔から前記電子部品の厚さを算出する、請求項2に記載の電子部品の検査装置。
  26. 前記第1の電磁波および前記第2の電磁波の各々の波長が、400nm以上500nm以下である、請求項2に記載の電子部品の検査装置。
  27. 前記電子部品は表面に複数の外部電極を有し、
    前記照射部は、複数の前記外部電極の少なくともいずれか1つに前記第1の電磁波を照射する、請求項2または2に記載の電子部品の検査装置。
  28. 前記照射部は、複数の前記外部電極の各々に亘るように前記第1の電磁波を照射する、請求項2に記載の電子部品の検査装置。
  29. 前記透明板がガラスからなり、
    前記第1の電磁波と前記第2の電磁波との偏波方向が互いに90°異なり、
    前記第1の電磁波の前記電子部品の前記上面への入射角が、10°以上43.5°以下である、請求項2から28のいずれか1項に記載の電子部品の検査装置。
  30. 前記厚さ測定器は、1つの前記電子部品の互いに異なる位置の厚さを測定する、請求項2から29のいずれか1項に記載の電子部品の検査装置。
  31. 前記透明板の厚さが、1.2mm以上5.0mm以下である、請求項2から3のいずれか1項に記載の電子部品の検査装置。
  32. 複数の電子部品を選別して複数のグループに分ける選別機構をさらに備え、
    前記選別機構は、前記電子部品を収容する複数の容器と、前記透明板上から前記電子部品を前記容器内にそれぞれ移動させる複数の排出機構とを含む、請求項2から3のいずれか1項に記載の電子部品の検査装置。
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