JP6078405B2 - 床下換気システム - Google Patents

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開示の実施形態は、床下換気システムに関する。
従来、家屋の床下に設けられる換気装置と、換気装置の運転制御を行う制御装置とを備え、制御装置によって日中に換気装置を運転させて床下を換気し、夜間に換気装置の運転を停止させる床下換気システムがある(例えば、特許文献1参照)。
かかる床下換気システムによれば、比較的乾燥した日中の外気を床下へ取り入れて床下の湿度を低下させることにより、シロアリ、ダニ等の害虫や木材腐朽菌の発生を抑制することができ、夜間には換気装置の運転を停止させるので節電が可能である。
特開平10−002588号公報
しかしながら、現在室内に設置が義務付けられている24時間換気装置が設けられる家屋では、夜間に床下の換気装置の運転を停止させると、室内が床下に対して負圧となり、床下の建材等から拡散するシックハウス症候群の原因物質が室内に流入する恐れがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、シックハウス症候群の原因物質が床下から室内へ流入することを抑制することができる床下換気システムを提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る床下換気システムは、排気装置と、制御装置とを備える。排気装置は、家屋の床下の内部雰囲気を前記家屋の外部へ排気する。制御装置は、1日のうちで日中の所定時間帯を除く時間帯に、前記排気装置によって前記床下を室内に対して負圧とする第1の排気量で排気させ、前記日中の所定時間帯には、前記排気装置によって前記第1の排気量よりも大きな第2の排気量で排気させる。
実施形態の一態様によれば、シックハウス症候群の原因物質が床下から室内へ流入することを抑制することができる。
図1は、実施形態に係る床下換気システムが設置された家屋を示す断面模式図である。 図2は、実施形態に係る床下換気システムの構成の一例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る第1の運転モードにおける排気装置の動作状態の推移を示す説明図である。 図4は、実施形態に係る第1の運転モードにおける排気装置の動作状態の推移を示す説明図である。 図5は、実施形態に係る第1の運転モードで運転制御部が実行する処理を示すフローチャートである。 図6は、実施形態に係る第2の運転モードにおける排気装置の動作状態の推移を示す説明図である。 図7は、実施形態に係る第2の運転モードにおける排気装置の動作状態の推移を示す説明図である。 図8は、実施形態に係る第2の運転モードで運転制御部が実行する処理を示すフローチャートである。 図9は、実施形態の変形例1に係る第1の排気量の推移を示す説明図である。 図10は、実施形態の変形例2に係る第1の排気量の推移を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する床下換気システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。図1は、実施形態に係る床下換気システム1が設置された家屋2を示す断面模式図である。
図1に示すように、家屋2の室内3には、設置が義務付けられている24時間換気装置4が設けられている。24時間換気装置4は、例えば、室内3の壁面に設けられる換気扇であり、室内3と屋外とを連通する連通孔5から、図1に白抜き矢印で示すように、室内の空気を屋外へ排気する。かかる24時間換気装置4は、2時間の継続運転で室内3を1回換気することができる排気量、つまり、毎時0.5回の排気量で室内3の空気を屋外へ排気する運転を24時間継続して行う。
一方、床下換気システム1は、家屋2の床下6に設けられる排気装置7と、屋外の湿度および気温を検出するセンサ8と、センサ8の検出結果および各種設定に基づいて排気装置7の運転制御を行う制御装置9とを含む。
排気装置7は、図1に黒抜き矢印で示すように、床下6内部の湿気を含んだ空気を吸引し、床下6の内部と屋外とを連通する排気用の連通孔11から屋外へ排気する。これに伴い、床下6と屋外とを連通する吸気用の連通孔10から屋外の乾燥した空気が床下6へ吸気されて、床下6の湿度が低下する。
センサ8は、吸気用の連通孔10を介して屋外から床下6の内部へ吸気される空気の気温および相対湿度を検出し、検出した気温および相対湿度に基づいて算出した絶対湿度を制御装置9へ出力する。
制御装置9は、床下換気システム1の施工業者またはユーザによって入力される各種設定と、センサ8から入力される屋外の気温や絶対湿度とに基づく制御信号を排気装置7へ出力して排気装置7の運転制御を行う。
ここで、床下6の換気および乾燥を目的とする場合、屋外の空気が比較的高温で乾燥する日中の所定時間帯に排気装置7を運転状態とするだけで十分である。ただし、日中の所定時間帯以外の時間帯に排気装置7を停止させた場合、室内3では、24時間換気装置4が常時稼働しているため、室内3が床下6に対して負圧となる。
これにより、床下6の建材等から拡散するホルムアルデヒド等のシックハウス症候群の原因物質が、図1に点線矢印で示すように、床下6から室内3へ流入する恐れがあるという問題が生じる。
そこで、床下換気システム1の制御装置9は、1日のうちで、予め設定される日中の所定時間帯(以下、「日中設定時間帯」と記載する)を除く時間帯に、排気装置7によって床下6を室内3に対して負圧とする第1の排気量で排気させる。さらに、制御装置9は、日中設定時間帯に、排気装置7によって第1の排気量よりも大きな第2の排気量で排気させる。
ここでの排気量は、排気装置7が単位時間に床下6の内部から屋外へ排気する空気の容積である。例えば、前述したように、室内3に設けられる24時間換気装置4の排気量が毎時0.5回である場合、排気装置7による第1の排気量は、床下6の内部を毎時5〜7回程度換気可能な排気量である。また、第2の排気量は、床下6の内部を毎時10〜15回程度換気可能な排気量である。
これにより、実施形態に係る床下換気システム1によれば、日中設定時間帯に、湿気を含んだ床下6内部の空気を第2の排気量で屋外へ排気し、比較的高温で乾燥した外気を床下6の内部へ取り込むことで、床下6の湿度を効果的に低下させることができる。
しかも、実施形態に係る床下換気システム1は、1日のうちで日中設定時間帯を除く時間帯に、第2の排気量よりも小さな第1の排気量で床下6内部の空気を屋外へ排気する。したがって、日中設定時間帯だけでなく、1日のうちで日中設定時間帯を除く時間帯にも、床下6が室内3に対して負圧となるので、シックハウス症候群の原因物質が床下6から室内3へ流入することを抑制することができる。
以下、かかる床下換気システム1の構成および動作の一例について、さらに具体的に説明する。図2は、実施形態に係る床下換気システム1の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、床下換気システム1は、排気装置7と、センサ8と、制御装置9とを含む。
排気装置7は、例えば、内部に設けられるシロッコファンを回転駆動させることによって床下6の内部雰囲気を吸気し、吸気した床下6の内部雰囲気を排気ダクトを介して屋外へ排気するブロワである。かかる排気装置7は、制御装置9から入力される制御信号に従って、第1の排気量で排気を行う弱運転状態、第2の排気量で排気を行う強運転状態、または、停止状態となる。
センサ8は、気温検出器81と湿度検出器82とを備える。気温検出器81は、吸気用の連通孔10の近傍に設けられ、連通孔10から吸気される外気の気温を検出し、検出した気温を湿度検出器82および制御装置9へ出力する。湿度検出器82は、外気の相対湿度を検出するとともに、検出した相対湿度と、気温検出器81から入力される気温とに基づいて外気の絶対湿度を算出して制御装置9へ出力する。
具体的には、湿度検出器82は、外気の相対湿度RH[%]を算出するとともに、外気の気温からその気温における飽和水蒸気圧Eを算出する。そして、湿度検出器82は、次式(1)によって水蒸気圧Epを算出する。
Ep=E×RH/100・・・(1)
さらに、湿度検出器82は、次式(2)によって絶対湿度(容積絶対湿度)e[g/m]を算出する。
e=217×Ep/T・・・(2)
ここで、Tは、外気の気温[K]であり、217は、気体の状態方程式から導かれる定数である。
そして、湿度検出器82は、算出した外気の絶対湿度を制御装置9へ出力する。
制御装置9は、計時部91と、設定入力部92と、設定記憶部93と、運転制御部94とを備える。計時部91は、現在時刻を運転制御部94へ出力する。設定入力部92は、排気装置7の日中設定時間帯や後述する運転モード等の設定操作を受け付け、受け付けた設定操作に応じた設定内容を設定記憶部93へ出力する。
設定記憶部93は、設定入力部92から入力される設定内容を記憶する。なお、設定入力部92は、必ずしも設ける必要はなく省略してもよい。設定入力部92を省略する場合には、設定記憶部93に予め各種の設定内容を記憶させておく。
運転制御部94は、計時部91から入力される現在時刻、設定記憶部93によって記憶された設定内容、センサ8から入力される外気の絶対湿度や気温に基づく制御信号を排気装置7へ出力することによって排気装置7の運転制御を行うマイコンである。
運転制御部94は、第1の運転モードが設定される場合、外気の絶対湿度および時間帯に応じて排気装置7の運転制御を行う。一方、第2の運転モードが設定される場合、運転制御部94は、外気の絶対湿度および時間帯に加え、外気の気温に応じて排気装置7の運転制御を行う。以下、第1の運転モードおよび第2の運転モードにおける運転制御部94の動作について説明する。
(第1の運転モード)
図3および図4は、実施形態に係る第1の運転モードにおける排気装置7の動作状態の推移を示す説明図である。なお、図3には、外気の絶対湿度(以下、単に「湿度」と記載する)が1日を通して所定の湿度閾値未満の場合を示しており、図4には、日中設定時間帯に外気の湿度が湿度閾値未満となることがある場合を示している。ここでの湿度閾値は、床下換気システム1の設置地域や設置環境に応じて、例えば、15〜25[g/m]から適切な値が選択されて設定される。
第1の運転モードにおいて、運転制御部94は、日中設定時間帯として、例えば、10:00〜15:00が設定される場合、日中設定時間帯に排気装置7を強運転状態とし、1日のうちで日中設定時間帯を除く時間帯に弱運転状態とする。
これにより、排気装置7は、図3に示すように、1日のうちで日中設定時間帯を除く00:00〜10:00および15:00〜24:00の両時間帯に、床下6を室内3に対して負圧とする第1の排気量で排気を行う。また、排気装置7は、10:00〜15:00の日中設定時間帯に第1の排気量よりも大きな第2の排気量で排気を行う。
したがって、床下換気システム1によれば、外気が比較的高温で乾燥した状態となる10:00〜15:00に、湿気を含んだ床下6の内部雰囲気を屋外へ排気し、屋外の乾燥した空気を床下6へ吸気することで、床下6内部の換気および乾燥を行うことができる。また、かかる日中設定時間帯に、排気装置7は、床下6を室内3に対して負圧とする第1の排気量よりも大きな第2の排気量で排気を行うので、シックハウス症候群の原因物質が床下6から室内3へ流入することがない。
また、排気装置7は、1日のうちで日中設定時間帯を除く全時間帯に、床下6を室内3に対して負圧とする第1の排気量で継続的に床下6の内部雰囲気を排気する。したがって、床下換気システム1によれば、1日を通して、シックハウス症候群の原因物質が床下6から室内3へ流入することを抑制することができる。
しかも、排気装置7は、日中設定時間帯以外の時間帯に第2の排気量よりも小さな第1の排気量で排気を行うので、必要最小限の消費電力でシックハウス症候群の原因物質が床下6から室内3へ流入することを抑制することができる。
なお、ここでは、外気の湿度が1日を通して所定の湿度閾値未満の場合について説明したが、季節によっては、日中設定時間帯の中で外気の湿度が湿度閾値以上となる場合がある。かかる場合、運転制御部94は、日中設定時間帯に、外気の湿度に応じて排気装置7の運転状態を制御する。
例えば、運転制御部94は、図4に示すように、日中設定時間帯の開始時刻である10:00の時点で、外気の湿度が湿度閾値以上であった場合、日中設定時間帯であっても排気装置7によって第1の排気量での排気を継続させる。その後、運転制御部94は、時刻t1で外気の湿度が湿度閾値未満まで低下した場合に、排気装置7の排気量を第1の排気量から第2の排気量へ増大させる運転制御を行う。
さらに、運転制御部94は、排気装置7によって第2の排気量での排気を開始させた後、例えば、時刻t2で外気の湿度が湿度閾値以上となった場合、たとえ日中設定時間帯であっても、排気装置7の排気量を第2の排気量から第1の排気量へ減少させる。そして、運転制御部94は、時刻t3で外気の湿度が再度湿度閾値未満となった場合、排気装置7の排気量を第1の排気量から第2の排気量へ増大させる。
かかる運転制御により、床下換気システム1では、日中設定時間帯に所定の湿度閾値以上となった外気が床下6の内部へ取り込まれることを抑制することができるので、床下6の換気により、かえって床下6の内部の湿度が上昇することを抑制することができる。
次に、図5を参照し、第1の運転モードで運転制御部94が実行する処理について説明する。図5は、実施形態に係る第1の運転モードで運転制御部94が実行する処理を示すフローチャートである。運転制御部94は、第1の運転モードが設定される場合、電源がONされてからOFFされるまで、図5に示す処理を所定の周期で繰り返し実行する。
具体的は、運転制御部94は、図5に示すように、まず、現在、日中設定時間帯であるか否かの判定を行う(ステップS101)。そして、運転制御部94は、日中設定時間帯でないと判定した場合(ステップS101,No)、排気装置7に対して弱運転制御を行い(ステップS102)、処理を終了する。
一方、現在、日中設定時間帯であると判定した場合(ステップS101,Yes)、運転制御部94は、外気の湿度が湿度閾値以上であるか否かの判定を行う(ステップS103)。そして、運転制御部94は、湿度が湿度閾値以上であると判定した場合(ステップS103,Yes)、排気装置7に対して弱運転制御を行い(ステップS102)、処理を終了する。一方、湿度が湿度閾値未満であると判定した場合(ステップS103,No)、排気装置7に対して強運転制御を行い(ステップS104)、処理を終了する。
なお、ここでは、日中設定時間帯に、外気の湿度が湿度閾値以上から湿度閾値未満になった時点で、排気装置7の排気量を第1の排気量から第2に排気量へ変更したが、第2の排気量への切換に所定のタイムラグを持たせてもよい。
具体的には、日中設定時間帯に、外気の湿度が湿度閾値以上から湿度閾値未満となっても、その後、ごく短時間後に湿度が再度湿度閾値以上となることがある。かかる場合、外気の湿度が湿度閾値以上から湿度閾値未満になった時点で、排気装置7の排気量を第2の排気量へ変更すると、湿度が湿度閾値以上となった外気が床下6へ取り込まれる恐れがある。
このため、運転制御部94は、日中設定時間帯に、外気の湿度が湿度閾値以上から湿度閾値未満へ推移した後、外気の湿度が湿度閾値未満となる状態が所定時間(例えば、5分間)継続した場合に、排気量を第1の排気量から第2の排気量へ変更してもよい。これにより、湿度が湿度閾値以上となった外気が大量に床下6へ取り込まれることを抑制することができる。
(第2の運転モード)
次に、第2の運転モードについて説明する。第2の運転モードを設定する場合、日中設定時間帯に加え、午前設定時間帯および夜間設定時間帯を設定する。ここでは、5:00〜10:00を午前設定時間帯、10:00〜15:00を日中設定時間帯、22:00〜5:00を夜間設定時間帯として設定した場合について説明する。また、ここでは、日中設定時間帯における外気の湿度が湿度閾値未満であるものとして説明する。
図6および図7は、実施形態に係る第2の運転モードにおける排気装置7の動作状態の推移を示す説明図である。なお、図6には、日中の外気の気温が所定の気温閾値以上(例えば、10℃以上)の場合を示しており、図7には、日中の外気の気温が気温閾値未満の場合を示している。
床下6の建材等から拡散されるシックハウス症候群の原因物質の拡散量は、床下6における雰囲気の気温が高くなるほど多くなる傾向があり、気温が10℃未満の状態では極微量となる。そこで、第2の運転モードにおいて、運転制御部94は、日中設定時間帯に第1の運転制御と同様の制御を行い、日中設定時間帯以外の時間帯では、外気の気温に応じた制御を行う。
具体的には、運転制御部94は、午前設定時間帯に外気の気温が気温閾値以上であった場合、排気装置7を弱運転状態とし、外気の気温が気温閾値未満であった場合、排気装置7の運転を停止させる。
これにより、排気装置7は、5:00〜10:00の時間帯に、外気の気温が気温閾値以上であった場合、図6に示すように、第1の排気量で排気を行う。一方、5:00〜10:00の午前設定時間帯に、外気の気温が気温閾値未満であった場合、排気装置7は、図7に示すように、排気動作を停止する。
このように、第2の運転モードでは、午前設定時間帯に、外気の気温が気温閾値未満の場合、排気装置7が排気動作を停止するが、かかる場合、シックハウス症候群の原因物質の拡散量が極微量であるため原因物質が室内3へ流入することは殆どない。
また、運転制御部94は、日中設定時間帯に第1の運転制御と同様の制御を行う。ここでは、日中設定時間帯における外気の湿度が湿度閾値未満であるため、運転制御部94は、排気装置7に対して強運転制御を行う。
これにより、排気装置7は、図6および図7に示すように、10:00〜15:00の時間帯に第2の排気量で排気を行う。なお、日中設定時間帯に外気の湿度が湿度閾値以上となる場合、運転制御部94は、第1の運転制御と同様に、排気装置7に対する強運転制御を弱運転制御に切り替える。
そして、運転制御部94は、日中(例えば、日中設定時間帯)の気温(以下、「日中気温」と記載する)が気温閾値以上であった場合、日中設定時間帯以後、夜間設定時間帯の開始時刻まで排気装置7に対して弱運転制御を行う。その後、運転制御部94は、夜間設定時間帯の間、排気装置7の運転を停止させる。
これにより、排気装置7は、図6に示すように、15:00〜22:00の時間帯に第1の排気量で排気を行った後、22:00〜5:00の時間帯に排気動作を停止する。このように、排気装置7は、夜間設定時間帯に排気動作を停止するが、夜間設定時間帯には床下6内部の気温が気温閾値未満まで低下する可能性が高いため、床下6でシックハウス症候群の原因物質が拡散される可能性は非常に低い。したがって、床下6内部の雰囲気が室内3へ流入しても、シックハウス症候群の原因物質が床下6から室内3へ流入することを抑制することができる。
一方、運転制御部94は、日中気温が気温閾値未満であった場合、日中設定時間帯以後、翌朝の午前設定時間帯の開始時刻まで、排気装置7の運転を停止させる。これにより、排気装置7は、図7に示すように、15:00〜5:00まで排気動作を停止する。
このように、排気装置7は、15:00〜5:00まで排気動作を停止するが、当日の15:00までの時点で外気の気温が気温閾値未満の場合、以後、翌朝の午前設定時間帯の開始時刻までの間に床下6内部の気温が気温閾値以上となる可能性は低い。したがって、排気装置7が排気動作を停止して、床下6の内部雰囲気が室内3へ流入しても、シックハウス症候群の原因物質が床下6から室内3へ流入することを抑制することができる。
このように、第2の運転モードでは、日中設定時間帯を除き、外気の気温が気温閾値未満の場合や気温閾値未満になることが予測される場合のように、床下6でシックハウス症候群の原因物質が拡散され難い時間帯に、排気装置7の排気動作を停止させる。したがって、シックハウス症候群の原因物質が床下6から室内3へ流入することを抑制しつつ、排気装置7が消費する電力の節電を実現することができる。
また、第2の運転モードでは、日中設定時間帯という1日のうちの限られた時間帯に検出された外気の気温に基づいて、運転制御部94が日中設定時間帯の終了時刻から翌日の午前設定時間帯の開始時刻までに行う排気装置7の運転制御の内容を決定する。したがって、1日を通してリアルタイムに外気の気温を検出して排気装置7の運転制御を行う場合に比べて運転制御部94が実行する処理を簡略化することができる。
さらに、第2の運転モードでは、日中気温に関わらず、運転制御部94が夜間設定時間帯に排気装置7による排気動作を停止させるため、夜間に節電を実現することができるという効果に加え、夜間の騒音問題を解消することができるという効果も奏する。
次に、図8を参照し、第2の運転モードで運転制御部94が実行する処理について説明する。図8は、実施形態に係る第2の運転モードで運転制御部94が実行する処理を示すフローチャートである。運転制御部94は、第2の運転モードが設定される場合、電源がONされてからOFFされるまで、図8に示す処理を所定の周期で繰り返し実行する。
具体的は、運転制御部94は、図8に示すように、まず、現在、午前設定時間帯であるか否かの判定を行う(ステップS201)。そして、運転制御部94は、午前設定時間帯であると判定した場合(ステップS201,Yes)、外気の気温が気温閾値以上か否かを判定する(ステップS202)。
そして、運転制御部94は、気温が気温閾値以上であると判定した場合(ステップS202,Yes)、排気装置7に対して弱運転制御を行い(ステップS203)、処理を終了する。一方、気温が気温閾値未満であると判定した場合(ステップS202,No)、運転制御部94は、排気装置7に対して運転停止制御を行い(ステップS204)、処理を終了する。
また、運転制御部94は、現在、午前設定時間帯でないと判定した場合(ステップS201,No)、現在、日中設定時間帯か否かを判定する(ステップS205)。そして、運転制御部94は、日中設定時間帯であると判定した場合(ステップS205,Yes)、外気の湿度が湿度閾値以上か否かを判定する(ステップS206)。
ここで、運転制御部94は、湿度が湿度閾値以上であると判定した場合(ステップS206,Yes)、排気装置7に対して弱運転制御を行い(ステップS203)、処理を終了する。一方、湿度が湿度閾値未満であると判定した場合(ステップS206,No)、運転制御部94は、排気装置7に対して強運転制御を行い(ステップS207)、処理を終了する。
また、運転制御部94は、現在、日中設定時間帯でないと判定した場合(ステップS205,No)、当日の日中気温が気温閾値以上であったか否かを判定する(ステップS208)。そして、運転制御部94は、日中気温が気温閾値未満であったと判定した場合(ステップS208,No)、翌朝の午前設定時間帯以前まで排気装置7に対して、運転停止制御を行い(ステップS209)、処理を終了する。
一方、当日の日中気温が気温閾値以上であったと判定した場合(ステップS208,Yes)、運転制御部94は、排気装置7に対して、夜間設定時間帯以前まで弱運転制御を行った後、翌朝の午前設定時間帯以前まで運転停止制御を行い(ステップS210)、その後、処理を終了する。
なお、第2の運転モードにおいても、日中設定時間帯に、外気の湿度が湿度閾値以上から湿度閾値未満になった場合、第1の運転モードと同様、排気装置7の排気量を第1の排気量から第2の排気量へ変更するまでに所定のタイムラグを持たせてもよい。
なお、上述した実施形態は一例であり、種々の変形が可能である。以下、図9および図10を参照して、実施形態の変形例について説明する。図9は、実施形態の変形例1に係る第1の排気量の推移を示す説明図であり、図10は、実施形態の変形例2に係る第1の排気量の推移を示す説明図である。
上述した実施形態では、第1の排気量が1年間を通して同じ場合について説明したが、運転制御部94は、季節に応じて第1の排気量を変更する構成であってもよい。かかる構成とした変形例1に係る運転制御部94は、図9に示すように、第1の排気量を春および秋に「中」とし、夏に「大」とし、冬に「小」とする。
ここで、第1の排気量「小」は、例えば、床下6の内部雰囲気を毎時5回換気可能な排気量である。また、第1の排気量「中」は、床下6の内部雰囲気を毎時6回換気可能な排気量である。また、第1の排気量「大」は、床下6の内部雰囲気を毎時7回換気可能な排気量である。
なお、かかる構成とする場合、計時部91から運転制御部94へ現在時刻に加え、月日情報を出力させ、運転制御部94の動作プログラムに、月日情報から季節を判定するプログラムを付加する。
かかる構成によれば、1年のうちで比較的気温が低く、シックハウス症候群の原因物質の拡散量が比較的少ない冬に、シックハウス症候群の原因物質が床下6から室内3へ流入することを抑制しつつ、排気装置7の消費電力をさらに低減することができる。また、夏に、シックハウス症候群の原因物質の拡散量が増大しても、シックハウス症候群の原因物質が床下6から室内3へ流入することを適切に抑制することができる。
また、建材等から拡散されるシックハウス症候群の原因物質の拡散量は、新築の時点が最も多く、年を重ねる毎に減少し、新築から5年程度が経過すると極微量となる。このため、運転制御部94は、予め設定される期間が経過する毎に、第1の排気量を段階的に低減させるように構成されてもよい。
かかる構成とした変形例2に係る運転制御部94は、例えば、図10に示すように、1年が経過する毎に、第1の排気量を毎年段階的に低減し、5年が経過した時点で「0」にする。かかる構成とする場合、計時部91から運転制御部94へ現在時刻に加え、年月日情報を出力させ、運転制御部94の動作プログラムに、年月日情報から排気装置7の稼働年数を判定するプログラムを付加する。
かかる構成によれば、シックハウス症候群の原因物質が床下6から室内3へ流入することを抑制しつつ、排気装置7の年間消費電力を年々低減することができるので、床下換気システム1のランニングコストをさらに低減することができる。
また、比較的気密性の高い家屋2では、排気装置7による排気動作を停止させても、直後にシックハウス症候群の原因物質が床下6から室内3へ流入する可能性は低い。このため、運転制御部94は、排気装置7に対して弱運転制御を行う時間帯に、排気装置7による排気を間欠的に行わせる構成であってもよい。
かかる構成とする場合、運転制御部94は、弱運転制御を行う時間帯に、排気装置7によって第1の排気量で排気させた後、第1の排気量で排気させた継続時間よりも短い時間だけ、排気装置7の排気動作を停止させる制御を繰り返す。
例えば、運転制御部94は、排気装置7によって20分間継続して第1の排気量で排気を行わせた後、10分間排気を停止させる制御を繰り返す弱運転制御を行う。これにより、排気装置7の消費電力をさらに低減しつつ、シックハウス症候群の原因物質が床下6から室内3へ流入することを抑制することができる。
また、運転制御部94は、排気装置7に対して強運転制御を行う時間帯に、排気装置7による第2の排気量での排気を間欠的に行わせる構成であってもよい。かかる構成とする場合、運転制御部94は、排気装置7によって第2の排気量で排気させた後、第2の排気量で排気させた継続時間よりも短い時間だけ、排気装置7の排気動作を停止させる制御を繰り返す。
例えば、運転制御部94は、排気装置7によって20分間継続して第2の排気量で排気を行わせた後、10分間排気を停止させる制御を繰り返す強運転制御を行う。かかる構成とした場合、第2の排気量という比較的大きな排気量によって床下6内部の雰囲気が屋外へ排気され、床下6が屋外に対して負圧となる。
これにより、排気装置7による排気を停止させた後も、ある程度の時間、負圧の作用によって外気が床下6へ取り込まれるので、強運転制御時に排気装置7による排気を間欠的に行わせても、効果的に床下6内の湿度を低下させることができる。
また、運転制御部94は、排気装置7に対して停止制御を行う期間に、排気装置7による排気の停止を間欠的に行わせる構成であってもよい。かかる構成によっても、排気装置7の消費電力を低減しつつ、シックハウス症候群の原因物質が床下6から室内3へ流入することを抑制することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 床下換気システム
2 家屋
3 室内
4 24時間換気装置
6 床下
7 排気装置
8 センサ
81 気温検出器
82 湿度検出器
9 制御装置
91 計時部
92 設定入力部
93 設定記憶部
94 運転制御部

Claims (9)

  1. 家屋の床下の内部雰囲気を前記家屋の外部へ排気する排気装置と、
    1日のうちで日中の所定時間帯を除く時間帯に、前記排気装置によって前記床下を室内に対して負圧とする第1の排気量で排気させ、前記日中の所定時間帯には、前記排気装置によって前記第1の排気量よりも大きな第2の排気量で排気させる制御装置と
    を備えることを特徴とする床下換気システム。
  2. 前記家屋の外部雰囲気の湿度を検出する湿度検出器
    をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記日中の所定時間帯に前記湿度検出器によって検出される湿度が所定の湿度以上の場合に、前記排気装置によって前記第1の排気量で排気させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の床下換気システム。
  3. 前記家屋の外部雰囲気の気温を検出する気温検出器
    をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記気温検出器によって日中に検出される気温が所定の気温以上の場合、夜間の所定時間帯に前記排気装置による排気を停止させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の床下換気システム。
  4. 前記制御装置は、
    前記気温検出器によって前記日中の所定時間帯を除く時間帯に検出される気温が前記所定の気温未満の時間帯に、前記排気装置による排気を停止させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の床下換気システム。
  5. 前記制御装置は、
    前記排気装置による排気の停止を間欠的に行わせる
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の床下換気システム。
  6. 前記制御装置は、
    前記日中の所定時間帯に前記湿度検出器によって検出される湿度が前記所定の湿度以上から前記所定の湿度未満へ推移した後、該所定の湿度未満の状態が所定時間継続した場合に、前記排気装置の排気量を前記第1の排気量から前記第2の排気量へ変更する
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の床下換気システム。
  7. 前記制御装置は、
    前記排気装置による排気を所定周期で間欠的に行わせる
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の床下換気システム。
  8. 前記制御装置は、
    季節に応じて前記第1の排気量を変更する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の床下換気システム。
  9. 前記制御装置は、
    予め設定される期間が経過する毎に、前記第1の排気量を段階的に低減させる
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の床下換気システム。
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