JPH10122613A - 換気装置 - Google Patents

換気装置

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JPH10122613A
JPH10122613A JP27250396A JP27250396A JPH10122613A JP H10122613 A JPH10122613 A JP H10122613A JP 27250396 A JP27250396 A JP 27250396A JP 27250396 A JP27250396 A JP 27250396A JP H10122613 A JPH10122613 A JP H10122613A
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JP
Japan
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ventilation
time
voc
room
recognizing
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JP27250396A
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English (en)
Inventor
Koichi Kitagawa
晃一 北川
Toshihiko Saito
俊彦 斎藤
Takashi Doi
隆司 土井
Hiroko Hayano
ひろ子 早野
Noriko Komoda
紀子 菰田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、VOCによる不快感のない室内環
境を実現し、換気量の増大による空調負荷の増加分を小
さくして運転することを目的とする。 【解決手段】 初期設定された時点からの経過時間を認
識する経過時間認識手段4を有し、その経過時間に応じ
て換気運転を制御するようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、換気装置に係り、
特に揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds、
以下、VOCとも云う)による室内汚染空気を換気して
居住者に快適な環境を提供することが可能な換気装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】まず、室内換気の考え方から述べる。室
内外温度差によるが、一般的には換気量を増やすと、そ
の分だけ空調負荷が増加する。このため、省エネルギ的
には換気量は少ない方がよい。一方、室内環境の必要換
気量の考え方は、人間が健康に生活できるように、主に
室内のCO2 の濃度に着目して定められていた。そこ
で、両者を考慮して新省エネ基準では0.5回/h程度
の換気回数のものが推奨されている。このような中で、
新築住宅を中心に、在室者が目がチカチカする、頭痛が
する、喉が痛い等の症状を訴える問題が最近増加してい
る。その原因として、住宅の高断熱・高気密化が進み、
使用度が増えた新建材や、在室者が持ち込んだ絨毯、カ
ーテンなどから発生するVOCの室内濃度レベルが高い
ことがあげられている。即ち、住宅に使用されている新
建材の接着剤や防かび材などからホルムアルデヒドを始
めとする多種のガス、いわゆるVOCが発生し、室内の
濃度レベルが高くなり、個人差があるものの人体へ上記
のような症状を発生させることが明らかとなった。
【0003】ここで、VOCは、次のような特性を持っ
ている。建築初期には大量に発生するが、蒸発が進むと
ともにその室内濃度レベルは減少し、3年程度が経過す
ると、殆どの人間には害を与えない濃度レベルになる。
非常に多くの種類があるために、VOCの濃度レベルを
リアルタイムで測定することは困難である。温度が高く
なる、湿度が高くなると、VOCの発生レベルは上昇
し、人体も敏感になることもあり、人体への影響が高く
なる。
【0004】換気量を増やすことにより、室内のVOC
レベルを低下させることはできるが、空調負荷を増加さ
せることにつながる。したがって、必要なときに必要な
レベルの換気量で換気できる換気装置が重要となってい
る。
【0005】このような背景の中で、VOCを対象とし
た従来の換気装置としては、例えば、特開平3−152
328号公報に開示されたものがある。この従来技術で
は、VOCの1種であるホルムアルデヒド、PCP、プ
ロパン、クロルデン、アスベスト、ラドン、湿度又は温
度を検知する有毒センサーを有し、その検知出力により
換気装置を制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、VOC
としては、ホルムアルデヒド以外の多くのガス成分があ
ることから、ホルムアルデヒド濃度を検知するだけでは
充分とは言えない。また、制御に使えるような安価で精
度の良いVOCセンサーを得ることは現状では困難であ
る。このため、VOCに関するセンサーを使用せずに、
前述したVOCの特性を考慮した制御により、VOCの
室内濃度レベルを人間が不快とならないレベルまで低下
させることが必要である。また、VOCは、換気により
新鮮外気を取り入れ室内汚染空気を排出することによ
り、その濃度レベルは人間が不快と感じないレベルまで
低下させることができるが、換気により空調負荷が増加
するために、省エネ性にも配慮して効率的に換気運転す
ることが必要である。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
VOCによる不快感のない室内環境を実現し、また換気
量の増大による空調負荷の増加分を小さくして運転する
ことができる換気装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、初期設定された時点からの
経過時間を認識する経過時間認識手段を有し、該経過時
間認識手段で認識した経過時間に応じて換気運転を制御
するように構成してなることを要旨とする。この構成に
より、初期設定された時点からの経過時間に応じて換気
運転を制御することで、建物の建築初期には高いレベル
の発生特性を持つVOCを排出して居住者が不快と感じ
ないようなVOC濃度に低減することが可能となる。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の換気装置において、前記経過時間認識手段は、取り付
け後、初めて運転された時にスタートするタイマーであ
ることを要旨とする。この構成により、換気運転を制御
する制御マイコン等が持つタイマー機能を利用すること
で、経過時間認識手段が容易に実現される。
【0010】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の換気装置において、前記経過時間認識手段は、初期設
定された時点を入力する初期時点入力手段と、現在の時
刻を認識する現在時刻認識手段とを有し、前記初期時点
入力手段から入力した初期設定時点と前記現在時刻認識
手段で認識した現在時刻とから前記経過時間を演算し認
識するように構成してなることを要旨とする。この構成
により、換気運転を制御する制御マイコン等に、現在の
時刻を認識する現在時刻認識手段としての時計機能を付
加し、さらにその制御マイコン等に初期時点入力手段か
ら初期設定された時点を入力し、制御マイコン等により
初期設定時点と現在時刻とから経過時間を演算させるこ
とによっても、経過時間認識手段が容易に実現される。
【0011】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
の換気装置において、換気送風量を増減する送風量変更
手段と、現在の時刻を認識する現在時刻認識手段とを有
し、夜間の換気送風量を昼間よりも大きくして運転する
ように構成してなることを要旨とする。この構成によ
り、一般に住宅では、夜間は窓やドアを閉めることから
昼間よりも自然換気量が低下し、VOCの室内濃度が高
くなる傾向となる。夜間の換気送風量を昼間よりも大き
くして運転することで、VOCによる室内汚染濃度を低
下させることが可能となる。
【0012】請求項5記載の発明は、上記請求項1記載
の換気装置において、現在の時刻を認識する現在時刻認
識手段を有し、初期の所定期間において、夜間に自動的
に換気運転をするように構成してなることを要旨とす
る。この構成により、VOCの室内濃度が高くなる傾向
となる夜間に、居住者が換気運転を要求しなくても、V
OCによる室内汚染濃度を低下させることが可能とな
る。
【0013】請求項6記載の発明は、上記請求項1記載
の換気装置において、使用者が在室しているかどうかを
認識する人体認識手段を有し、初期の所定期間におい
て、使用者が不在のときに換気運転をするように構成し
てなることを要旨とする。この構成により、使用者が不
在のときには窓やドアを閉めることから換気量が低下し
てVOCの室内濃度が高くなる。使用者が不在のときに
換気運転をすることで、使用者が帰宅したときのVOC
による不快感を防止することが可能となる。
【0014】請求項7記載の発明は、上記請求項1,
2,3又は6記載の換気装置において、換気送風量を増
減する送風量変更手段を有し、前記初期設定された時点
からの経過時間が長くなるとともに徐々に換気送風量を
減少させて運転するように構成してなることを要旨とす
る。この構成により、VOCの発生レベルは建物建築後
の時間経過とともに減衰する。経過時間とともに徐々に
換気送風量を減少させて運転することで、VOCによる
室内汚染を防止しながら、空調負荷の増大を必要以上に
招くことがなくなる。
【0015】請求項8記載の発明は、上記請求項1記載
の換気装置において、使用者が在室しているかどうかを
認識する人体認識手段を有し、初期の所定期間におい
て、使用者が帰宅した時に換気運転をするように構成し
てなることを要旨とする。この構成により、使用者が不
在のときには窓やドアを閉めることから換気量が低下し
てVOCの室内濃度が高くなる。使用者が帰宅した時に
換気運転をすることで、VOCによる不快感を防止する
ことが可能となる。
【0016】請求項9記載の発明は、上記請求項8記載
の換気装置において、換気送風量を増減する送風量変更
手段を有し、運転開始後の所定時間は換気風量を最大又
は所定の設定量よりも大きくして換気運転をするように
構成してなることを要旨とする。この構成により、室内
のVOC濃度レベルを早く低下させることができるとと
もに通常時の換気負荷の増大量を小さくして、VOCの
室内濃度を低下させながら、省エネ性が達成される。
【0017】請求項10記載の発明は、上記請求項1記
載の換気装置において、換気送風量を増減する送風量変
更手段と、室内温度を検知する室温検知手段とを有し、
初期の所定期間において、室内温度が高くなるとともに
換気送風量を大きくして運転するように構成してなるこ
とを要旨とする。VOC発生量は室内温度が高くなると
ともに高くなり、また人体も敏感となる。そこで、室内
温度が高くなるとともに換気送風量を大きくして運転す
ることで、VOCによる不快感を招くことがなくなる。
【0018】請求項11記載の発明は、上記請求項1記
載の換気装置において、換気送風量を増減する送風量変
更手段と、室内湿度を検知する湿度検知手段とを有し、
初期の所定期間において、室内湿度が高くなるとともに
換気送風量を大きくして運転するように構成してなるこ
とを要旨とする。VOC発生量は湿度が高くなるととも
に高くなり、また人体も敏感となる。そこで、室内湿度
が高くなるとともに換気送風量を大きくして運転するこ
とで、VOCによる不快感を招くことがなくなる。
【0019】請求項12記載の発明は、上記請求項1乃
至11の何れかに記載の換気装置において、初期設定時
から所定時間の経過後において、初期設定された時点の
換気運転に関するデータを変更して設定するように構成
してなることを要旨とする。この構成により、初期設定
時から所定時間の経過後において、VOCの発生量が大
きい絨毯などが買い換えられたとき、建物の一部がリフ
ォームにより改造されたときなどには、室内のVOC濃
度レベルが増加する。このような場合に、建物建築後の
経過時間をリセットし、VOCの発生特性を考慮した換
気運転制御を再設定することで、居住者が不快と感じな
いようなVOC濃度に低減することが可能となる。
【0020】請求項13記載の発明は、上記請求項1乃
至11の何れかに記載の換気装置において、初期設定時
から所定時間の経過後において、初期設定された時点と
終了時点の換気運転に関するデータを変更して設定する
ように構成してなることを要旨とする。この構成によ
り、初期設定時から所定時間の経過後において、VOC
の発生量が大きい絨毯などが買い換えられたとき、建物
の一部がリフォームにより改造されたときなどには、室
内のVOC濃度レベルが増加する。しかし、これらのV
OC発生量は建築初期に比べて小さく、必要となる換気
運転の期間は短くて済む場合がある。このような場合
に、建物建築後の経過時間をリセットし、VOCの発生
特性を考慮した換気運転制御とその運転制御終了時点を
再設定することで、居住者が不快と感じないようなVO
C濃度に低減することが可能になるとともに空調負荷の
増大を必要以上に招くことがなくなる。
【0021】請求項14記載の発明は、上記請求項1記
載の換気装置において、室内を冷暖房する空調手段と、
室内温度を検知する室温検知手段とを有し、初期の所定
期間において、前記空調手段により暖房運転を行い室内
温度が所定温度まで上昇した後、前記換気運転を併用
し、所定時間経過後に前記暖房運転を停止し、さらにそ
の後所定時間が経過した後或いは室内温度が所定温度ま
で低下した後に前記換気運転を停止する運転モードを有
することを要旨とする。この構成により、空調手段によ
る室内温度を所定温度まで上昇させる暖房によりベイク
アウト運転が行われて建物の建材等からVOCが大量に
空気中に放出され、換気運転を併用することにより発生
したVOCが室外に排出される。これにより、建築初期
に問題となるVOCを早く低減することが可能となる。
【0022】請求項15記載の発明は、上記請求項14
記載の換気装置において、前記運転モードにおいて、前
記空調手段は最大能力で暖房運転を行うとともに室内温
度が所定温度を維持できるように併用する前記換気運転
の換気風量を調整し、前記暖房運転の停止後は、前記換
気運転の換気風量を最大にすることを要旨とする。この
構成により、ベイクアウト運転によるVOCの空気中へ
の放出作用及び発生したVOCの室外への排出作用が最
大能力で行われて、VOCを一層早期に低減することが
可能となり、また、換気量の増大に伴う換気負荷が小さ
くなって省エネ性にも優れたものとなる。
【0023】請求項16記載の発明は、居住者が所定の
温熱環境となるように予約設定した場合に、請求項14
又は請求項15の何れかに記載の運転モードを実行した
後に、前記予約設定した温熱環境となる運転を行うよう
に構成してなることを要旨とする。この構成により、居
住者が帰宅時に所定の温熱環境となるように予約運転を
行う際に、まずベイクアウト運転が行われてから予約し
た温熱環境となる運転が行われることで、ベイクアウト
運転モードを簡単に行うことができるとともに、居住者
の帰宅時には、極めて快適な室内環境を得ることが可能
となる。
【0024】請求項17記載の発明は、上記請求項1記
載の換気装置において、複数の部屋を同時或いは選択的
に冷暖房する空調手段と、前記各部屋の室内温度を検知
する室温検知手段とを有し、初期の所定期間において、
前記複数の部屋を順番に1室づつ、当該1室において前
記空調手段により暖房運転を行い室内温度が所定温度ま
で上昇した後、前記換気運転を併用し、所定時間経過後
に前記暖房運転を停止し、さらにその後所定時間が経過
した後、前記換気運転を停止する運転モードを有するこ
とを要旨とする。この構成により、1室ごとに集中的に
暖房運転が行われて効果的にベイクアウト運転が行わ
れ、複数の部屋において、建築初期に問題となるVOC
を早く低減することが可能となる。
【0025】請求項18記載の発明は、上記請求項17
記載の換気装置において、室内の揮発性有機化合物汚染
度として、当該揮発性有機化合物の1種であるホルムア
ルデヒドの濃度を前記複数の各部屋で検知し、そのホル
ムアルデヒド濃度が高い部屋から順番に前記運転モード
を行うように構成してなることを要旨とする。この構成
により、最もベイクアウト運転を行う必要性の高い部屋
を優先的に運転をすることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0027】図1及び図2は、本発明の第1の実施の形
態を示す図である。まず、図1を用いて、本実施の形態
の換気装置の構成を説明する。同図において、1は制御
手段としての制御マイコン、2は運転オン・オフスイッ
チ、3は初期設定された時点を入力する初期時点入力手
段であり、制御マイコン1は、初めて運転された時にス
タートするタイマー機能4を持っている。このタイマー
機能4により、初期設定された時点からの経過時間を認
識する経過時間認識手段が構成されている。5は送風量
変更手段、6は送風機(換気扇)である。図2は、新築
後の住宅のリビングルームにおけるTVOC(いろいろ
な種類のVOCの発生総量を表したもの)の時間経過の
一例を示している。換気扇6の稼動により、室内空気を
排気して新鮮な空気を取り入れることにより、TVOC
濃度を居住者が不快と感じないように低減することがで
きる。そこで、タイマー機能4による初期設定された時
点からの経過時間によって、換気運転を制御することに
より、VOCを排出するのに適した換気運転をすること
が可能となる。例えば、初期設定された時点からの経過
時間が90日以内の場合には、自動的に運転し、その後
には停止することにより、VOCの最も室内濃度レベル
が高い建物の初期の期間において換気運転する換気装置
を実現することができる。なお、本実施の形態において
は、換気装置として、単室で吸気口に開口部を利用した
排気機能のみを持つ換気扇(送風機)を用いた場合、ダ
クト式で全館を対象とするもの、排気空気と吸気空気で
熱交換させるものにおいても、同様の効果を期待でき
る。
【0028】図3には、本発明の第2の実施の形態を示
す。換気により、室内空気を排気して新鮮な外気を取り
入れることにより、室内のTVOC濃度を居住者が不快
と感じないように低減することができる。その換気量が
大きいほど、TVOC濃度も低下するが、室内を空調し
ている場合には、室内外の温度差にもよるが空調負荷が
大きくなってしまう。そこで、本実施の形態において
は、図3に示すように建築初期のVOC発生量が多いと
きには、換気量が大きいが、建築経過後の時間とともに
徐々に換気量が小さくなる換気装置を提供する。換気用
の送風機6としては、通常タップ切り替えにより送風量
を3段階程度変更できるものが使用されるが、本実施の
形態では、位相制御方式により10段階程度の送風量に
変更できるものを使用する。以上のようにして、換気量
を設定して運転することにより、VOCによる室内汚染
を防止しながら、空調負荷の増大を必要以上に招かない
換気装置を提供することができる。なお、本実施の形態
においては、換気装置として、単室で吸気口に開口部を
利用した排気機能のみを持つ換気扇を用いた場合、ダク
ト式で全館を対象とするもの、排気空気と吸気空気で熱
交換させるものにおいても、同様の効果を期待できる。
【0029】本発明の第3の実施の形態を説明する。初
期設定された時点からの経過時間を認識する経過時間認
識手段として、図1に示したように、制御マイコン1
に、初めて運転されたときにスタートするタイマー機能
4を持たせる。このタイマー機能4は、VOCが人間が
不快感を与えないレベルまで減衰する時間、例えば3年
間程度稼働する。そして、3年間が経過したときに、初
期の所定範囲外であるとのフラグをたてる。その結果、
制御マイコン1は、初期の所定範囲外であるかどうかを
このフラグを調べることで判定できる。そして、ユーザ
が運転を要求したときに、その範囲内であれば、その経
過時間により図3に示した制御テーブルから送風量を決
定し、換気装置を運転することを可能とする。換気装置
の方が住宅よりも一般的に寿命が短いこともあり、建物
建築後の経過時間を設定する手段を持つことが本実施の
形態では重要となる。
【0030】図4には、本発明の第4の実施の形態を示
す。図4において、7は日時に関するデータ等を入力す
る現在時刻入力・設定手段、8は制御マイコン1が持つ
現在時刻認識手段としての時計機能(又はカレンダー機
能)であり、本実施の形態では、初期時点入力手段3と
現在時刻認識手段8により、初期設定された時点からの
経過時間を認識する経過時間認識手段が構成されてい
る。例えば、換気装置の本体に現在時刻入力・設定手段
7となるディップSWにより、初期設定された日時に関
するデータ(例;建物が建てられた日時、換気装置が取
り付けられた日時等)を入力し、制御マイコン1に年月
を含めて現在の時間を判定できる上記の時計機能8を付
加する。そして、制御マイコン1により、初期設定され
た時点と現在の時間から演算して、初期設定された時点
からの経過時間を認識する。制御マイコン1は、換気装
置の運転がユーザによって要求されたときに、建物が建
てられた日に関するデータと現在の時間に関するデータ
から演算して初期の経過時間を求め、その時間により初
期の所定時間の範囲内にあるかどうか判定する。この判
定結果により、所定期間内であれば、例えば図3に示し
た制御テーブルを基に経過時間により換気風量を決定し
て換気運転を行う。換気装置の方が住宅よりも一般的に
寿命が短いこともあり、建物建築後の経過時間を設定す
る手段を持つことが本実施の形態では重要となる。
【0031】図5乃至図7には、本発明の第5の実施の
形態を示す。室内のVOC濃度は換気量によって変化
し、換気量が大きくなるとともに低下する。一般に住宅
では、ユーザが在宅する限りにおいては、昼間は窓やド
アを開け閉めすることなどにより、換気量が夜間よりも
多くなる。その結果、ユーザが在宅しているにも関わら
ず、図5に示すように、夜間には換気量が低下し、VO
Cの室内濃度が高くなる傾向が見られる。そこで、本実
施の形態においては、VOCの室内汚染が問題となる建
築初期の所定期間、例えば3年間において、夜間(例え
ば、20:00〜翌朝の8:00)の運転換気量が昼間
の運転換気量よりも大きくなるように運転する換気装置
を提供する。制御マイコン1は、換気装置の運転がユー
ザによって要求されたときに、初期の経過時間に関する
データと現在の時間に関するデータを認識する。そし
て、図6のフローチャートに示すように運転する。即
ち、運転オン・オフスイッチ2のオン後(ステップ10
1)、建築後、例えば3年以内の所定期間内であれば
(ステップ102のYES)、夜間時の換気量を通常時
よりも、例えば2段階程度大きく設定して換気運転を行
う(ステップ103,104,106)。建築後、所定
期間を経過していれば通常の換気量を設定して(ステッ
プ105)、運転する。また、VOCの発生量が建築
後、時間の経過とともに減衰する性質を考慮して、図7
に示したような制御テーブルに基づいて建築経過後の時
間経過とともに換気量を減衰させながら、夜間の換気量
を昼間に比べて相対的に増加させて運転することによ
り、より省エネ性を考慮した運転をすることも考えられ
る。ただし、このとき、従来の必要換気量の考え方にし
たがって、最低換気量として、0.5回/h程度の換気
量をキープできるようにすることも考えられる。以上の
ように建築初期の所定期間に夜間時の換気量が昼間に比
べて増加して運転することにより、VOCによる室内汚
染濃度を低下させることが可能な換気装置を提供でき
る。
【0032】本発明の第6の実施の形態を説明する。室
内のVOC濃度は換気量によって変化し、換気量が大き
くなるとともに低下する。一般に住宅では、ユーザが在
宅する限りにおいては、昼間は窓やドアを開け閉めする
ことなどにより、換気量が夜間よりも多くなる。その結
果、ユーザが在宅しているにも関わらず、図5に示した
ように、夜間には換気量が低下し、VOCの室内濃度が
高くなる傾向が見られる。昼間、窓を開けているユーザ
は、換気装置を運転する必要性がないために、24時間
の連続運転を前提としている換気装置においても、その
運転をオフする場合がある。また、VOCは無臭である
こともあり、ユーザがVOCの濃度を低下させるために
窓を閉めた後に換気装置の運転を常時運転することも面
倒である。そこで、本実施の形態においては、VOCの
室内汚染が問題となる建築初期の所定期間、例えば3年
間において、夜間に自動的に換気運転を行う換気装置を
提供する。制御マイコン1は、換気装置の運転がユーザ
によって要求されたときに、初期の経過時間に関するデ
ータと現在の時間に関するデータを認識する。そして、
建築経過後の所定期間、例えば3年以内であれば、夜
間、例えば、20:00から翌朝の8:00まで、ユー
ザが運転を要求しなくとも自動的に換気装置を運転す
る。また、VOCの発生量が建築後、時間の経過ととも
に減衰する性質を考慮して、その換気風量を建築経過後
の時間とともに徐々に減少して運転することにより、よ
り省エネ性を考慮した運転をすることも考えられる。以
上のように初期の所定期間に夜間自動的に運転すること
により、VOCによる室内汚染濃度を低下させることが
可能な換気装置を提供できる。
【0033】本発明の第7の実施の形態を説明する。室
内のVOC濃度は換気量によって変化し、換気量が大き
くなるとともに低下する。一般に住宅では、ユーザが在
宅する限りにおいては、昼間は窓やドアを開け閉めする
ことなどにより換気量が増加するが、外出した場合に
は、窓、ドアなどを閉めるために換気量が非常に少なく
なる。その結果、建築初期の頃にはVOCの室内濃度が
高くなり、ユーザが帰宅したときには非常に不快と感じ
る。そこで、本実施の形態においては、VOCの室内汚
染が問題となる建築初期の所定期間、例えば3年間にお
いて、ユーザが外出した時に換気運転を行う換気装置を
提供する。初期の所定期間であるかどうか、ユーザが在
宅しているかどうかの判定を制御マイコン1が行い、換
気装置の運転制御を行う。ユーザが在宅しているかどう
かは、図8に示す人体認識手段としての人感センサー9
を用いて判定することや、換気装置にお出かけボタンを
設けることなどが考えられる。その結果、建材や絨毯か
ら排出されるVOCを室外に排出し、帰宅したときに感
じる不快感を防止することができる。
【0034】本発明の第8の実施の形態を説明する。V
OCの発生レベルは、建物建築後の時間経過とともに減
少する。そのために、人体に不快感を感じさせないため
に必要となる換気量も時間とともに減衰する。そこで、
上記第7の実施の形態に記載したユーザ不在時の換気風
量を制御マイコン1において建築後の経過時間をもと
に、経過時間とともに小さくなるように(図3参照)設
定して運転することにより、省エネ性に優れる換気装置
を提供する。
【0035】本発明の第9の実施の形態を説明する。室
内のVOC濃度は換気量によって変化し、換気量が大き
くなるとともに低下する。一般に住宅では、ユーザが在
宅する限りにおいては、昼間は窓やドアを開け閉めする
ことなどにより換気量が増加するが、外出した場合に
は、窓、ドアなどを閉めるために換気量が非常に少なく
なる。その結果、建築初期の頃にはVOCの室内濃度が
高くなり、ユーザが帰宅したときには非常に不快と感じ
る。そこで、本実施の形態においては、VOCの室内汚
染が問題となる建築初期の所定期間、例えば3年間にお
いて、ユーザが帰宅した時に自動的に換気運転を行う換
気装置を提供する。初期の所定期間内にあるかどうか、
ユーザが帰宅したかどうかを制御マイコン1にて判定
し、換気装置の運転制御を行う。ユーザが帰宅したかど
うかは、人感センサー9を用いて判定することや、換気
装置に特別な運転ボタンを設けることなどが考えられ
る。その結果、建材や絨毯から排出されるVOCを帰宅
後すぐに室外に排出し、不快感を防止することができ
る。
【0036】本発明の第10の実施の形態を説明する。
VOCの室内濃度レベルを下げるためには換気量を大き
くすることが効果的である。そこで、本実施の形態は、
上記第9の実施の形態において、帰宅後の換気運転風量
を所定時間、例えば15分大きく設定し、その後通常換
気量まで低下させて運転する。その結果、室内のVOC
濃度レベルを早く低下することができるとともに通常時
の換気負荷の増大量を小さくし、省エネ性、快適性に優
れる換気装置を提供することが可能となる。また、VO
Cの発生レベルは、建物建築後の時間経過とともに減少
する。そのために、人体に不快を感じさせないために必
要となる換気量も時間とともに減衰する。この特性を考
慮にいれて上記の換気運転風量を大きくする運転時間を
建築後の時間経過とともに徐々に小さくするように制御
マイコン1で設定して運転することにより、さらに省エ
ネ性に優れるる換気装置を提供することも考えられる。
【0037】図9乃至図11には、本発明の第11の実
施の形態を示す。室内のVOC濃度は空気温度、換気量
によって変化し、空気温度が高くなるとともにVOC発
生量が高くなり、換気量が大きくなるとともに室内のV
OC濃度レベルは低下する。人間の喉、鼻などが温度が
高くなるとともに敏感となるため、VOCに対して不快
と感じる濃度レベルは低下する傾向もあるといわれてお
り、室内温度が高いときには、VOCに対する配慮がよ
り必要となる。そこで、本実施の形態においては、VO
Cの室内汚染が問題となる建築初期の所定期間、例えば
3年間において、室温が高くなるとともに、換気量を大
きくして運転を行う換気装置を提供する。室温は排気経
路や制御リモコンなどに設けた室温検知手段としての温
度センサー11により検知し、室温と初期からの時間経
過に関するデータをもとに、例えば図10に示す制御テ
ーブルに基づいて換気風量を決定する。即ち、室温が高
くなるとともに換気風量を大きく設定して運転を行う。
また、VOCの発生レベルは、建物建築後の時間経過と
ともに減少する。そのために、人体に不快を感じさせな
いために必要となる換気量も時間とともに減衰する。こ
の特性を考慮にいれて図11に示すように、上記の換気
運転風量を建築後の時間経過とともに徐々に小さくする
ように制御テーブルをもとに運転することにより、さら
に省エネ性に優れる換気装置を提供することも考えられ
る。これらの結果、VOCによる不快感を招かず、換気
による空調負荷の増大を小さくして省エネ性に優れる換
気装置を提供することが可能となる。
【0038】図12及び図13には、本発明の第12の
実施の形態を示す。室内のVOC濃度は湿度、換気量に
よって変化し、湿度が高くなるとともにVOC発生量が
高くなり、換気量が大きくなるとともに室内のVOC濃
度レベルは低下する。人間の喉、鼻などが湿度が高くな
るとともに敏感となるため、VOCに対して不快と感じ
る濃度レベルは低下する傾向もあるといわれており、湿
度が高いときには、VOCに対する配慮がより必要とな
る。そこで、本実施の形態においては、VOCの室内汚
染が問題となる建築初期の所定期間、例えば3年間にお
いて、湿度が高くなるとともに、換気量を大きくして運
転を行う換気装置を提供する。湿度は排気が流れる部分
や室内の制御リモコンに湿度検知手段としての湿度セン
サー12(図9参照)を設けて検知し、湿度と初期の経
過時間に関するデータをもとに、例えば図12に示す制
御テーブルに基づいて換気風量を決定する。即ち、湿度
が高くなるとともに換気風量を大きく設定して運転を行
う。また、VOCの発生レベルは、建物建築後の時間経
過とともに減少する。そのために、人体に不快を感じさ
せないために必要となる換気量も時間とともに減衰す
る。この特性を考慮にいれて図13に示すように、上記
の換気運転送風量を建築後の時間経過とともに徐々に小
さくするようにした制御テーブルをもとに運転すること
により、さらに省エネ性に優れる換気装置を提供するこ
とも考えられる。また、上記第11の実施の形態に記載
した温度の影響について、本実施の形態と組み合わせる
ことにより、温度・湿度の情報をもとにより細かく換気
風量を判断して運転することにより、より室内のVOC
濃度レベルを考慮し、それに応じた換気風量で省エネ性
に優れる換気装置を提供することも考えられる。これら
の結果、VOCによる不快感を使用者に招かず、換気に
よる空調負荷の増大を小さくして省エネ性に優れる換気
装置を提供することが可能となる。
【0039】本発明の第13の実施の形態を説明する。
VOCの発生源は建物だけではなく、絨毯、家具などの
ユーザが住宅に持ち込むものも考えられている。そのた
めに、VOCの発生量が大きい絨毯などが買い換えられ
たとき、住宅の一部がリフォームにより改造されたとき
などには、また室内のVOC濃度レベルが増加すること
が考えられる。このような場合に、建築経過後の時間を
リセットすることを可能として、前記第1〜第12の実
施の形態に記載した制御を適用可能とするものである。
また、この経過時間をユーザが設定する機能によりVO
Cによる不快と感じる濃度レベルには個人差があること
に対応できるように、前記第1〜第12の実施の形態に
記載した制御を建築後所定時間経過後においても再設定
することや、建築後所定経過時間内にあるにも関わら
ず、通常制御となるように戻すことも可能とする。上記
のように、本実施の形態により、初期設定されたデータ
を変更可能とすることにより、VOCの特性を考慮した
制御を取り込んだ換気装置を建築初期だけでない場合に
適応可能とする。
【0040】本発明の第14の実施の形態を説明する。
VOCの発生源は建物だけではなく、絨毯、家具などの
ユーザが住宅に持ち込むものも考えられている。そのた
めに、VOCの発生量が大きい絨毯などが買い換えられ
たとき、住宅の一部がリフォームにより改造されたとき
などには、また室内のVOC濃度レベルが増加すること
が考えられる。しかし、これらのVOC発生量は建築初
期に比べて小さく、必要となる換気運転の期間は短くて
済む場合がある。そこで、本実施の形態では、経過時間
をリセットするとともに、終了時点を入力することを可
能とする。そして、例えば、絨毯を買い換えたときには
30日間、床をフロアリングに交換したときには90日
間などを設定して、前記第1〜第12の実施の形態に記
載したVOCに対応した換気制御を適用可能とするもの
である。また、これらのデータをユーザが設定する機能
により、VOCによる不快と感じる濃度レベルには個人
差があることに対応することも可能となる。即ち、VO
Cに敏感なユーザは長い期間、殆ど不快感を持たないユ
ーザには短い期間を設定することにより、前記第1〜第
12の実施の形態に記載した室内のVOC汚染に適した
制御を使用することが可能となる。上記のように、本実
施の形態により、初期設定されたデータを変更可能とす
ることにより、VOCの特性を考慮した制御を取り込ん
だ換気装置を建築初期だけでない場合に適応可能とす
る。
【0041】図14及び図15には、本発明の第15の
実施の形態を示す。建物の建築部材やユーザが持ち込ん
だ家具などから発生するVOCは、40℃程度の高温に
保つことにより、大量に空気中に放出され、その後の減
衰を早くするベイクアウト運転が効果的であることが知
られている。そこで、本実施の形態においては、室内を
冷暖房する空調手段と、室内空気を換気する換気手段
を、建築経過後の時間を認識する経過時間認識手段から
得られたデータを用いて連動的に制御することにより、
VOC除去により効果的なベイクアウト運転が可能な空
調換気装置を提供するものである。図14に構成の一例
を示す。同図において、6は換気手段となる送風機(換
気扇)、6aは吸気、6bは排気、10は空調手段とし
ての空調機、13は室内である。図15に室温、空調と
換気装置の運転パターンの時間変化の一例を示す。ま
ず、空調機10を建材からのVOC発生レベルが大きく
なる温度、例えば35℃まで室内温度が上昇するまで暖
房運転する。このとき、換気扇6は、室温が早く上昇す
るように停止しておく。その後、空調機10の設定温度
を35℃に保ち運転したまま、換気扇6の運転を所定時
間Dtaだけ行う。このとき、室内13に発生したVOC
は室外に排出され、建材が持つVOC発生源は減少す
る。そしてDta時間経過後に、空調機10を停止し、換
気扇6の運転を所定時間Dtbだけ或いは空気温度を外気
レベルまたは通常の室温レベルまで低下させるように運
転し、ベイクアウト運転により発生したVOCを排出す
る。冬季のように、1時間位の立ち上げ時間運転しても
35℃まで到達しない場合には、換気扇6との併用運転
を行わず、暖房運転を停止し、VOC排気のための換気
扇運転を所定時間Dtbだけ或いは空気温度を外気レベル
または通常の室温レベルまで低下させるように運転し、
ベイクアウト運転により発生したVOCを排出すること
も考えられる。このベイクアウト運転機能は、ユーザが
在室しているときには実行不可能であるために、違う部
屋にいるとき、或いは外出するときに運転するように、
ユーザが選択可能とするボタンを設けること、人感セン
サー9を用いてユーザが外出しているときに運転するこ
となどが考えられる。上記の運転制御を行うかどうかに
ついては、制御マイコン1が初期の所定期間内にあるか
どうかを判定して判断する。以上のように、本実施の形
態により、建築初期に問題となるVOCを早く低減させ
る運転機能を有する空調換気装置を提供することが可能
となる。
【0042】図16には、本発明の第16の実施の形態
を示す。本実施の形態は、上記第15の実施の形態で記
載した装置のベイクアウト運転おける能力を最大限とす
るものである。即ち、空調機10は最大の能力で暖房運
転を継続する。そして、室温が所定温度、例えば35℃
に到達した後は、換気風量にて室温がその所定温度とな
るように調節する。その実施の一例を図16に示す。室
内空気温度は換気を行うことにより外気が入ってくるた
めに、換気し始めると少し低下するが、空調能力を最大
として運転しているために、少し時間が経過すると再度
所定温度に到達する。そこで、換気風量を段階的に増加
させていくことにより、徐々に換気量を増加させ、VO
C排出量を増加させて運転する。そして、空調機10の
運転が停止した後の、換気扇6の送風量は最大として、
なるべく早く通常の室内設定温度レベルまで低下させる
とともに、室内に発生したVOCを排気する。上記の運
転制御を行うかどうかについては、制御マイコン1が初
期の所定期間内にあるかどうかを判定して判断する。こ
のように、空調手段と換気手段を連動制御して運転する
ことにより、ベイクアウト運転機能を付加することによ
り、VOCの発生量を早期に減少させながら、換気量の
増大に伴う換気負荷をなるべく小さくして、省エネ性に
も優れる空調換気装置を提供することが可能となる。
【0043】本発明の第17の実施の形態を説明する。
本実施の形態は、上記第15及び第16の実施の形態の
運転モードを簡単に運転することをユーザに可能とし、
室内のVOC発生レベルを早く低減させる。本実施の形
態においては、ユーザが外出する場合に帰宅時に所定の
温熱環境となるように予約運転を行う際に、まず前記第
15或いは第16の実施の形態に記載の制御運転を行っ
た後に、ユーザが設定した環境となるように運転するこ
とにより、VOC対策としてのベイクアウト運転を行う
とともに、帰宅時に快適な条件となる温熱環境を提供す
る空調換気装置を提供することが可能となる。本実施の
形態では、前記第15の実施の形態で述べたベイクアウ
ト運転選択ボタンと予約運転ボタンを併用することや、
通常の予約ボタンと人感センサー9をもとにユーザが外
出していることを確認し、ユーザが在室しているときの
早朝などの予約運転と区別することが可能である。上記
の運転制御を行うかどうかについては、制御マイコン1
が初期の所定期間内にあるかどうかを判定して判断す
る。
【0044】図17乃至図19には、本発明の第18の
実施の形態を示す。本実施の形態においては、複数の部
屋を同時或いは選択的に冷暖房する空調手段、室内空気
を換気する換気手段、空調可能な各部屋の温度を検知す
る室温検知手段、建築経過後の時間を認識する経過時間
認識手段を有する空調換気装置において、連動的に制御
することにより、VOC除去により効果的なベイクアウ
ト運転が可能な空調換気装置を提供するものである。図
17に構成の一例を示す。同図中、14はダンパー、1
5は室内吹き出し口、20は換気手段となる換気ユニッ
ト21は換気の室内排気口である。図18に室温、空調
と換気ユニット20の運転パターンの時間変化の一例を
示す。まず、ベイクアウト運転を効率的に行うために
は、建材からのVOC発生レベルが大きくなる温度、例
えば35℃まで室内温度が上昇することが必要となる。
外気温度にもよるが、全館空調を行うような空調機10
においては、全室をその温度レベルまで上昇させるには
空調能力が不足しており、効果的なベイクアウト運転を
行うことは困難である。そこで、本実施の形態では、1
室ごとに集中的に暖房運転を行うことによりVOCが十
分に発生する温度レベルまで上昇させ、順番に各部屋の
ベイクアウト運転を行うものである。例えば、図18に
示したように、A室を暖房運転を行った後、B室の暖房
運転、C室の暖房運転を所定時間ごとに35℃を設定温
度として行う。このとき、換気ユニット20は連続的に
運転することとする。換気ユニット20としても、選択
的に各部屋の送風量を設定することが可能な場合には、
図19に示すように、前記第15の実施の形態の空調換
気装置と同様に、換気量を設定してより細かく運転制御
することにより、VOCのベイクアウト運転効果を高め
るとともに、省エネ性に配慮した空調換気装置を提供す
ることが可能となる。このベイクアウト運転機能は、ユ
ーザが在室しているときには実行不可能であるために、
ユーザが外出するときに運転するように、ユーザが選択
可能とするボタンを設けること、人感センサー9を用い
てユーザが外出しているときに運転することなどが考え
られる。上記の運転制御を行うかどうかについては、制
御マイコン1が初期の所定期間内にあるかどうかを判定
して判断する。
【0045】本発明の第19の実施の形態を説明する。
VOCは非常に多くの種類のガスが発生し、その合計が
人間へ影響を与えると一般的に考えられている。そのた
めに、多くの種類のガス濃度をリアルタイムで計測する
ことが非常に困難である。そこで、本実施の形態では、
VOCの1種であるホルムアルデヒドの濃度を各部屋で
測定し、その濃度レベルの最も高い部屋から順番に前記
第18の実施の形態で述べたベイクアウト運転を行う。
これにより、最もベイクアウト運転を行う必要性の高い
部屋を優先的に運転することが可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、初期設定された時点からの経過時間を認識
する経過時間認識手段を有し、該経過時間認識手段で認
識した経過時間に応じて換気運転を制御するように構成
したため、建物の建築初期に高い発生レベルを持つVO
Cを排出するのに適した換気運転をすることが可能とな
って、居住者が不快と感じないようなVOC濃度に低減
することが可能となる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、前記経過時
間認識手段は、取り付け後、初めて運転された時にスタ
ートするタイマーとしたため、換気運転を制御する制御
マイコン等が持つタイマー機能を利用することで、経過
時間認識手段を容易に実現することができる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、前記経過時
間認識手段は、初期設定された時点を入力する初期時点
入力手段と、現在の時刻を認識する現在時刻認識手段と
を有し、前記初期時点入力手段から入力した初期設定時
点と前記現在時刻認識手段で認識した現在時刻とから前
記経過時間を演算し認識するように構成したため、換気
運転を制御する制御マイコン等に、現在の時刻を認識す
る現在時刻認識手段としての時計機能を付加するととも
に初期時点入力手段から初期設定された時点を入力し、
その制御マイコン等により初期設定時点と現在時刻から
経過時間を演算させることによっても、経過時間認識手
段を容易に実現することができる。
【0049】請求項4記載の発明によれば、換気送風量
を増減する送風量変更手段と、現在の時刻を認識する現
在時刻認識手段とを有し、夜間の換気送風量を昼間より
も大きくして運転するように構成したため、窓やドアを
閉めることの多い夜間の換気送風量を昼間よりも大きく
して運転することで、VOCによる室内汚染濃度を低下
させることができる。
【0050】請求項5記載の発明によれば、現在の時刻
を認識する現在時刻認識手段を有し、初期の所定期間に
おいて、夜間に自動的に換気運転をするように構成した
ため、VOCの室内濃度が高くなる傾向となる夜間に、
居住者が換気運転を要求しなくても、VOCによる室内
汚染濃度を低下させることができる。
【0051】請求項6記載の発明によれば、使用者が在
室しているかどうかを認識する人体認識手段を有し、初
期の所定期間において、使用者が不在のときに換気運転
をするように構成したため、窓やドアを閉めることが多
い使用者不在のときに換気運転をすることで、使用者が
帰宅したときのVOCによる不快感を防止することがで
きる。
【0052】請求項7記載の発明によれば、換気送風量
を増減する送風量変更手段を有し、前記初期設定された
時点からの経過時間が長くなるとともに徐々に換気送風
量を減少させて運転するように構成したため、VOCの
発生レベルは建物建築後の時間経過とともに減衰するこ
とから、VOCによる室内汚染を防止しながら、空調負
荷の増大を必要以上に招くことがなくなる。
【0053】請求項8記載の発明によれば、使用者が在
室しているかどうかを認識する人体認識手段を有し、初
期の所定期間において、使用者が帰宅した時に換気運転
をするように構成したため、使用者不在のときには窓や
ドアを閉めることからVOCの室内濃度が高くなる傾向
となるが、帰宅時に換気運転をすることで、VOCによ
る不快感を防止することができる。
【0054】請求項9記載の発明によれば、換気送風量
を増減する送風量変更手段を有し、運転開始後の所定時
間は換気風量を最大又は所定の設定量よりも大きくして
換気運転をするように構成したため、室内のVOC濃度
レベルを早く低下させることができるとともに通常時の
換気負荷の増大量を小さくして、VOCの室内濃度を低
下させながら、省エネ性を達成することができる。
【0055】請求項10記載の発明によれば、換気送風
量を増減する送風量変更手段と、室内温度を検知する室
温検知手段とを有し、初期の所定期間において、室内温
度が高くなるとともに換気送風量を大きくして運転する
ように構成したため、室内温度が高くなるとともに発生
レベルが高くなるVOCに適した換気運転をすることが
できて、VOCによる不快感を招くことがなくなるとと
もに省エネ性を達成することができる。
【0056】請求項11記載の発明によれば、換気送風
量を増減する送風量変更手段と、室内湿度を検知する湿
度検知手段とを有し、初期の所定期間において、室内湿
度が高くなるとともに換気送風量を大きくして運転する
ように構成したため、室内湿度が高くなるとともに発生
レベルが高くなるVOCに適した換気運転をすることが
できて、VOCによる不快感を招くことがなくなるとと
もに省エネ性を達成することができる。
【0057】請求項12記載の発明によれば、初期設定
時から所定時間の経過後において、初期設定された時点
の換気運転に関するデータを変更して設定するように構
成したため、初期設定時から所定時間の経過後におい
て、建物の一部がリフォームにより改造されたときなど
には、VOC濃度レベルの増加傾向が生じるが、このよ
うな場合にも、居住者が不快と感じないようなVOC濃
度に低減することができる。
【0058】請求項13記載の発明によれば、初期設定
時から所定時間の経過後において、初期設定された時点
と終了時点の換気運転に関するデータを変更して設定す
るように構成したため、初期設定時から所定時間の経過
後において、建物の一部がリフォームにより改造された
ときなどには、VOC濃度レベルが増加するが、このと
きのVOC発生量は建築初期に比べて小さく、必要とな
る換気運転の期間は短くて済む場合がある。このような
場合に、居住者が不快と感じないようなVOC濃度に低
減することができるとともに空調負荷の増大を必要以上
に招くことがなくなる。
【0059】請求項14記載の発明によれば、室内を冷
暖房する空調手段と、室内温度を検知する室温検知手段
とを有し、初期の所定期間において、前記空調手段によ
り暖房運転を行い室内温度が所定温度まで上昇した後、
前記換気運転を併用し、所定時間経過後に前記暖房運転
を停止し、さらにその後所定時間が経過した後或いは室
内温度が所定温度まで低下した後に前記換気運転を停止
する運転モードを有するようにしたため、室内温度を所
定温度まで上昇させる暖房によりベイクアウト運転が行
われて建物の建材等からVOCが大量に空気中に放出さ
れ、換気運転を併用することで発生したVOCが室外に
排出されて、建築初期に問題となるVOCを早く低減す
ることができる。
【0060】請求項15記載の発明によれば、前記運転
モードにおいて、前記空調手段は最大能力で暖房運転を
行うとともに室内温度が所定温度を維持できるように併
用する前記換気運転の換気風量を調整し、前記暖房運転
の停止後は、前記換気運転の換気風量を最大にするよう
にしたため、ベイクアウト運転によるVOCの空気中へ
の放出作用及び発生したVOCの室外への排出作用が最
大能力で行われて、VOCを一層早期に低減することが
でき、また、換気量の増大に伴う換気負荷が小さくなっ
て省エネ性にも優れたものとなる。
【0061】請求項16記載の発明によれば、居住者が
所定の温熱環境となるように予約設定した場合に、請求
項14又は請求項15の何れかに記載の運転モードを実
行した後に、前記予約設定した温熱環境となる運転を行
うように構成したため、ベイクアウト運転モードを簡単
に行うことができるとともに、居住者の帰宅時には、極
めて快適な室内環境とすることができる。
【0062】請求項17記載の発明によれば、複数の部
屋を同時或いは選択的に冷暖房する空調手段と、前記各
部屋の室内温度を検知する室温検知手段とを有し、初期
の所定期間において、前記複数の部屋を順番に1室づ
つ、当該1室において前記空調手段により暖房運転を行
い室内温度が所定温度まで上昇した後、前記換気運転を
併用し、所定時間経過後に前記暖房運転を停止し、さら
にその後所定時間が経過した後、前記換気運転を停止す
る運転モードを有するようにしたため、各部屋のベイク
アウト運転を効果的に行うことができて、複数の部屋に
おいて、建築初期に問題となるVOCを早く低減するこ
とができる。
【0063】請求項18記載の発明によれば、室内の揮
発性有機化合物汚染度として、当該揮発性有機化合物の
1種であるホルムアルデヒドの濃度を前記複数の各部屋
で検知し、そのホルムアルデヒド濃度が高い部屋から順
番に前記運転モードを行うように構成したため、最もベ
イクアウト運転を行う必要性の高い部屋を優先的に運転
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る換気装置の第1の実施の形態を示
すブロック図である。
【図2】上記第1の実施の形態において室内VOC濃度
の減衰特性を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態において換気送風量
の設定例を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図5】本発明の第5の実施の形態において建築初期に
おける一日のVOC室内濃度変化を示す図である。
【図6】上記第5の実施の形態における制御フローチャ
ートである。
【図7】上記第5の実施の形態における制御テーブル例
を示す図である。
【図8】本発明の第7の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図9】本発明の第11の実施の形態を示すブロック図
である。
【図10】本発明の第11の実施の形態において室温に
関する制御テーブル例を示す図である。
【図11】本発明の第11の実施の形態における制御テ
ーブル例を示す図である。
【図12】本発明の第12の実施の形態において湿度に
関する制御テーブル例を示す図である。
【図13】本発明の第12の実施の形態における制御テ
ーブル例を示す図である。
【図14】本発明の第15の実施の形態を示す構成図で
ある。
【図15】本発明の第15の実施の形態における制御テ
ーブル例を示す図である。
【図16】本発明の第16の実施の形態における制御テ
ーブル例を示す図である。
【図17】本発明の第18の実施の形態を示す構成図で
ある。
【図18】本発明の第18の実施の形態における制御テ
ーブル例を示す図である。
【図19】本発明の第18の実施の形態における制御テ
ーブル例を示す図である。
【符号の説明】
1 制御マイコン 3 初期時点入力手段 4 タイマー機能(経過時間認識手段) 5 送風量変更手段 6 送風機(換気扇) 7 現在時刻入力・設定手段 8 時計機能(現在時刻認識手段) 9 人感センサー(人体認識手段) 10 空調機(空調手段) 11 温度センサー(室温検知手段) 12 湿度センサー(湿度検知手段) 14 ダンパ 15 冷暖房吹出口 20 換気扇 21 換気排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早野 ひろ子 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内 (72)発明者 菰田 紀子 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 初期設定された時点からの経過時間を認
    識する経過時間認識手段を有し、該経過時間認識手段で
    認識した経過時間に応じて換気運転を制御するように構
    成してなることを特徴とする換気装置。
  2. 【請求項2】 前記経過時間認識手段は、取り付け後、
    初めて運転された時にスタートするタイマーであること
    を特徴とする請求項1記載の換気装置。
  3. 【請求項3】 前記経過時間認識手段は、初期設定され
    た時点を入力する初期時点入力手段と、現在の時刻を認
    識する現在時刻認識手段とを有し、前記初期時点入力手
    段から入力した初期設定時点と前記現在時刻認識手段で
    認識した現在時刻とから前記経過時間を演算し認識する
    ように構成してなることを特徴とする請求項1記載の換
    気装置。
  4. 【請求項4】 換気送風量を増減する送風量変更手段
    と、現在の時刻を認識する現在時刻認識手段とを有し、
    夜間の換気送風量を昼間よりも大きくして運転するよう
    に構成してなることを特徴とする請求項1記載の換気装
    置。
  5. 【請求項5】 現在の時刻を認識する現在時刻認識手段
    を有し、初期の所定期間において、夜間に自動的に換気
    運転をするように構成してなることを特徴とする請求項
    1記載の換気装置。
  6. 【請求項6】 使用者が在室しているかどうかを認識す
    る人体認識手段を有し、初期の所定期間において、使用
    者が不在のときに換気運転をするように構成してなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の換気装置。
  7. 【請求項7】 換気送風量を増減する送風量変更手段を
    有し、前記初期設定された時点からの経過時間が長くな
    るとともに徐々に換気送風量を減少させて運転するよう
    に構成してなることを特徴とする請求項1,2,3又は
    6記載の換気装置。
  8. 【請求項8】 使用者が在室しているかどうかを認識す
    る人体認識手段を有し、初期の所定期間において、使用
    者が帰宅した時に換気運転をするように構成してなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の換気装置。
  9. 【請求項9】 換気送風量を増減する送風量変更手段を
    有し、運転開始後の所定時間は換気風量を最大又は所定
    の設定量よりも大きくして換気運転をするように構成し
    てなることを特徴とする請求項8記載の換気装置。
  10. 【請求項10】 換気送風量を増減する送風量変更手段
    と、室内温度を検知する室温検知手段とを有し、初期の
    所定期間において、室内温度が高くなるとともに換気送
    風量を大きくして運転するように構成してなることを特
    徴とする請求項1記載の換気装置。
  11. 【請求項11】 換気送風量を増減する送風量変更手段
    と、室内湿度を検知する湿度検知手段とを有し、初期の
    所定期間において、室内湿度が高くなるとともに換気送
    風量を大きくして運転するように構成してなることを特
    徴とする請求項1記載の換気装置。
  12. 【請求項12】 初期設定時から所定時間の経過後にお
    いて、初期設定された時点の換気運転に関するデータを
    変更して設定するように構成してなることを特徴とする
    請求項1乃至11の何れかに記載の換気装置。
  13. 【請求項13】 初期設定時から所定時間の経過後にお
    いて、初期設定された時点と終了時点の換気運転に関す
    るデータを変更して設定するように構成してなることを
    特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の換気装
    置。
  14. 【請求項14】 室内を冷暖房する空調手段と、室内温
    度を検知する室温検知手段とを有し、初期の所定期間に
    おいて、前記空調手段により暖房運転を行い室内温度が
    所定温度まで上昇した後、前記換気運転を併用し、所定
    時間経過後に前記暖房運転を停止し、さらにその後所定
    時間が経過した後或いは室内温度が所定温度まで低下し
    た後に前記換気運転を停止する運転モードを有すること
    を特徴とする請求項1記載の換気装置。
  15. 【請求項15】 前記運転モードにおいて、前記空調手
    段は最大能力で暖房運転を行うとともに室内温度が所定
    温度を維持できるように併用する前記換気運転の換気風
    量を調整し、前記暖房運転の停止後は、前記換気運転の
    換気風量を最大にすることを特徴とする請求項14記載
    の換気装置。
  16. 【請求項16】 居住者が所定の温熱環境となるように
    予約設定した場合に、請求項14又は請求項15の何れ
    かに記載の運転モードを実行した後に、前記予約設定し
    た温熱環境となる運転を行うように構成してなることを
    特徴とする換気装置。
  17. 【請求項17】 複数の部屋を同時或いは選択的に冷暖
    房する空調手段と、前記各部屋の室内温度を検知する室
    温検知手段とを有し、初期の所定期間において、前記複
    数の部屋を順番に1室づつ、当該1室において前記空調
    手段により暖房運転を行い室内温度が所定温度まで上昇
    した後、前記換気運転を併用し、所定時間経過後に前記
    暖房運転を停止し、さらにその後所定時間が経過した
    後、前記換気運転を停止する運転モードを有することを
    特徴とする請求項1記載の換気装置。
  18. 【請求項18】 室内の揮発性有機化合物汚染度とし
    て、当該揮発性有機化合物の1種であるホルムアルデヒ
    ドの濃度を前記複数の各部屋で検知し、そのホルムアル
    デヒド濃度が高い部屋から順番に前記運転モードを行う
    ように構成してなることを特徴とする請求項17記載の
    換気装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005140474A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 換気装置
JP2005241160A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Toto Ltd 浴室換気暖房乾燥装置
JP2006046847A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Daikin Ind Ltd 室内空気保全方法および室内空気保全システム並びに空調機
JP2014202396A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 セイホープロダクツ株式会社 床下換気システム
JP2015187510A (ja) * 2014-03-26 2015-10-29 三菱電機株式会社 換気・空調システム

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