JP2004012022A - 空気調和装置及び空気調和方法 - Google Patents

空気調和装置及び空気調和方法 Download PDF

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Chihiro Suzuki
鈴木 千洋
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Abstract

【課題】換気を行った場合にも室内の空気調和が適切に行われる空気調和装置を提供する。
【解決手段】リモコン31、室内温湿度センサ15、空気調和部11、加湿換気部21、及び制御部12を備える。リモコン31は、室内の目標環境の入力を受け付ける。室内温湿度センサ15は、室内の環境を検知する。空気調和部11は、室内の空気調和を行う。換気部21は、室内と室外とを換気する。制御部12は、空気調和部11による空気調和と加湿換気部21による換気とを組み合わせることにより目標環境に近づける制御を行う。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置、特に換気機能を有する空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
室内に空気を供給するために、室外の空気を室内へ送り込んだり、室内の空気を室外へ排出したりする換気が可能な空気調和装置が従来から提供されている。このような空気調和装置であれば、室内の環境を維持しながら、例えば室内に存在する人やペットなどによる呼気や炊事作業での燃焼などで生じる二酸化炭素などの有害成分を、換気により外部に排出することが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、空気調和装置が換気を行うことにより、室内と異なる環境である室外の空気が室内へと送り込まれる。このため、換気を継続すると、徐々に室内の環境が変化していくことになる。よって、室内の環境が変更されないと想定して空気調和装置が運転を行うと、空気調和装置の利用者の希望環境が実現されないおそれがある。
【0004】
本発明の課題は、換気を行った場合にも室内の空気調和が適切に行われる空気調和装置を提供することにある。本発明の別の課題は、換気を行った場合にも室内の空気調和が適切に行われる空気調和手段を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の空気調和装置は、入力部、室内検知部、空気調和部、換気部、及び制御部を備える。入力部は、室内の目標環境の入力を受け付ける。室内検知部は、室内の環境を検知する。空気調和部は、室内の空気調和を行う。換気部は、室内と室外とを換気する。制御部は、空気調和部による空気調和と換気部による換気とを組み合わせることにより目標環境に近づける制御を行う。
【0006】
換気部は、室内の空気を室外に排出したり、室外の空気を室内に送り込んだりする。この換気によって室内に流入する外気は空気調和されていないため、室内にある空気の状態と異なっている。このため、換気を行うことにより、室内の環境が徐々に変化して目標環境に近づかない場合があり得る。
ここでは、制御部が換気による環境の変化を含めて室内の環境を目標環境に近づくように制御を行う。例えば、夏期に換気を行いながら冷房を行う場合には、換気を行わない場合よりも空気調和(冷房)を強めに行う。これにより、換気を行った場合にも室内の環境を目標環境とすることが可能となる。
【0007】
請求項2に記載の空気調和装置は、請求項1に記載の空気調和装置であって、室外の環境を検知する室外検知部をさらに備える。
ここでは、室外検知部により室外の環境を検知できるため、室内に流入する外気の状態を制御部が把握することが可能となる。これにより、制御部がより適切に目標環境に近づけるように制御を行える。
【0008】
請求項3に記載の空気調和装置は、請求項1または2に記載の空気調和装置であって、制御部が通常運転手段、換気併用運転手段、及び選択手段を有する。通常運転手段は、空気調和部による通常運転を行う。換気併用運転手段は、換気部と空気調和部とを併せて運転する換気併用運転を行う。選択手段は、換気併用運転手段又は通常運転手段を選択する。
【0009】
通常運転手段は、換気を行わずに室内の空気調和を行うように空気調和部の制御を行う。換気併用運転手段は、換気を行いながら室内環境を目標環境に近づけるように空気調和部の制御を行う。
ここでは、選択手段が通常運転手段と換気併用運転手段とを選択する。これにより、換気を行うときには換気併用運転手段が換気による室内の環境の変化を考慮した運転を行い、換気を行わないときには通常運転手段により従来と同様の通常運転を行うことができる。
【0010】
請求項4に記載の空気調和装置は、請求項3に記載の空気調和装置であって、制御部が換気併用運転及び通常運転における消費エネルギー量を演算する演算手段をさらに有する。また、選択手段は、消費エネルギー量に基づいて換気併用運転手段又は通常運転手段を選択する。
演算手段は、検知部による室内及び室外の環境の検知結果から、換気併用運転を行う場合の消費エネルギー量と通常運転を行う場合の消費エネルギー量とを演算する。選択手段は、これらの消費エネルギー量に基づいて運転の選択を行う。
【0011】
例えば、夏期の未明において、室内よりも室外の温度が低温となっている場合がありうる。このような場合には、通常運転を行うよりも、換気により温度を下げる方がエネルギー的に有利であることが多い。
ここでは、2種類の運転における消費エネルギー量の算出が可能となっている。これにより、演算手段により求められた消費エネルギー量が少ない運転を行う運転手段を選択手段が選択することにより、省エネルギー運転を行うことが可能となる。
【0012】
請求項5に記載の空気調和装置は、請求項4に記載の空気調和装置であって、消費エネルギー量に基づく表示が可能である表示部をさらに備える。
ここでは、表示部において消費エネルギー量に基づく表示が可能となっているため、現在の運転状況における運転(例えば通常運転)が、他方の運転(例えば換気併用運転)に比べてどれだけエネルギー的に有利であるか知らせることが可能となる。
【0013】
請求項6に記載の空気調和装置は、請求項3から5のいずれかに記載の空気調和装置であって、入力部が換気部で換気する換気量をさらに受け付け可能である。さらに、換気併用運転手段は、換気量に基づいて換気併用運転を行う。
換気量は、室外から室内への単位時間当たりの空気流入量、または室内から室外への単位時間当たりの空気排出量である。
【0014】
例えば、室内に人が多い場合や掃除により塵埃が発生する場合など、換気量を多くしておきたい場合がある。ここでは、換気量を受け付けて、それに基づいた換気併用運転が可能となっている。これにより、必要な換気量を確保して換気併用運転を行うことが可能となる。
請求項7に記載の空気調和装置は、請求項3から6のいずれかに記載の空気調和装置であって、室外空気の清浄度を検知する室外清浄度検知部をさらに備える。選択手段は、室外清浄度検知部の検知結果に基づいて換気併用運転手段又は通常運転手段を選択する。
【0015】
室外の空気が清浄でない場合に換気を行うと、清浄でない空気を室内に取り入れてしまうため、室内の環境を悪化させるおそれがある。このような場合には、室内環境を重視した運転、すなわち換気を行わずに通常運転を行うほうがよい。
ここでは、室外における空気の清浄度に応じて、2種類の運転手段を選択する。これにより、室外の空気が清浄な場合に換気併用運転を行い、清浄でない場合に通常運転を行うことが可能となる。よって、清浄でない外気を室内に取り込むことを防止することができる。
【0016】
請求項8に記載の空気調和装置は、請求項7に記載の空気調和装置であって、室外清浄度検知部が窒素酸化物濃度を検知する。
ここでは、室外の窒素酸化物濃度を検知できるため、外気中の窒素酸化物濃度が高い場合に換気を避けて、室内の環境を悪化させないことができる。
請求項9に記載の空気調和装置は、請求項7または8に記載の空気調和装置であって、室外清浄度検知部が花粉濃度を検知する。
【0017】
例えば換気部に花粉の取り込みを妨げるフィルタが設けられていない場合、室外に花粉が存在しているときに換気を行うと、室内に居る花粉症患者に悪影響を与えるおそれがある。
ここでは、室外の花粉濃度を検知できるため、外気中の花粉濃度が高い場合に換気を避けて、室内の花粉濃度を上げないようにすることができる。
【0018】
請求項10に記載の空気調和装置は、請求項7から9のいずれかに記載の空気調和装置であって、表示部が室外清浄度検知部の検知結果に基づく表示が可能である。
ここでは、表示部で室外の清浄度などを表示することにより、外気の清浄度を知らせることができる。これにより、例えば通常運転を行っている際に、なぜ通常運転であるのか知らせることができる。
【0019】
請求項11に記載の空気調和装置は、請求項3から10のいずれかに記載の空気調和装置であって、室内空気の清浄度を検知する室内清浄度検知部をさらに備える。選択手段は、室内清浄度検知部の検知結果に基づいて換気併用運転手段又は通常運転手段を選択する。
室内の空気の清浄度が悪い場合には、換気を行わないと室内の環境がさらに悪化するおそれがある。清浄度の悪化の原因としては、ハウスダスト、VOC(揮発性有機化合物)、タバコの煙、調理に伴う煙(油ミストなど)などが挙げられる。
【0020】
ここでは、室内における空気の清浄度に応じて、2種類の運転手段を選択する。これにより、室内の空気が清浄な場合に通常運転を行い、清浄でない場合に換気併用運転を行うことが可能となる。よって、清浄でない室内の空気を室外へ排出することが可能となる。
請求項12に記載の空気調和装置は、請求項11に記載の空気調和装置であって、表示部は、室内清浄度検知部の検知結果に基づく表示が可能である。
【0021】
ここでは、表示部で室内の清浄度などを表示することにより、室内の空気の清浄度を知らせることができる。これにより、例えば換気併用運転を行っている際に、なぜ換気併用運転であるのか知らせることができる。
請求項13に記載の空気調和装置は、請求項3から12のいずれかに記載の空気調和装置であって、入力部が換気併用運転又は通常運転の選択受付がさらに可能である。選択手段は、選択受付の結果に基づいて換気併用運転手段又は通常運転手段を選択する。
【0022】
ここでは、2種類の運転のいずれを行うか、受け付けることが可能となっている。これにより、空気調和装置の利用者の意向に添った運転を行うことが可能となる。
請求項14に記載の空気調和方法は、室内の目標環境を受け付ける第1ステップと、室内と室外とを換気する第2ステップと、換気を考慮して室内を目標環境に近づける空気調和を行う第3ステップと、を備える。
【0023】
第2ステップにより換気すると、室内に外気が流入する。この外気は空気調和されておらず、室内の空気の状態と異なっている。このため、換気を行うことにより、室内の環境が徐々に変化して目標環境に近づかない場合があり得る。
ここでは、第3ステップにより、第2ステップによる換気を考慮して室内の環境を目標環境に近づけるように空気調和を行う。例えば、夏期に換気を行いながら冷房を行う場合には、換気を行わない場合よりも空気調和(冷房)を強めに行う。これにより、換気を行った場合にも室内の環境を目標環境に近づけることが可能となる。
【0024】
請求項15に記載の空気調和方法は、請求項14に記載の空気調和方法であって、室外の環境を検知する第4ステップをさらに備える。また、第3ステップは、第4ステップで検知される室外の環境を考慮して室内の空気調和を行う。
ここでは、第4ステップにより室外の環境を検知できるため、室内に流入する外気の状態を知ることができる。よって、第3ステップにおける空気調和をより適切に行うことが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明に係る空気調和装置1のブロック図を図1に示す。この空気調和装置1は、室外の空気を室内に取り込むことにより換気を行うことが可能である。
<全体の構成>
空気調和装置1は、室内機2と室外機3とに分かれており、主として空気調和部11、加湿換気部21、制御部12、表示部13、受信部14、室内及び室外の温湿度センサ15、22、室内清浄度センサ16、室外清浄度センサ23などから構成されている。空気調和部11は、熱交換を行うことにより室内空気の空気調和を行う。加湿換気部21は、室外の空気を室内に送り込み、さらに室外空気の水分を室内に送り込む事により加湿を行える。制御部12は、空気調和装置1の制御を行う。表示部13は、空気調和装置1の状態を表示する。受信部14は、リモコン31(後記)からの信号を受信する。室内温湿度センサ15は、室内機2に設けられており、室内の環境(温度/湿度)を検知する。室外温湿度センサ22は、室外機3に設けられており、室外の環境(温度/湿度)を検知する。室内清浄度センサ16は、室内機2に設けられており、室内空気の清浄度を検知する。室内の清浄度を低下させる原因物質としては、ハウスダスト、VOC(揮発性有機化合物)、タバコの煙、調理に伴う煙などが挙げられる。室内清浄度センサ16は、上記した一部の原因物質の濃度を検知可能である。室外清浄度センサ23は、室外機3に設けられており、室外空気の清浄度を検知する。室外の清浄度を低下させる原因物質としては、窒素酸化物、花粉などが挙げられる。室外清浄度センサ23は、窒素酸化物及び花粉の濃度を検知する。
【0026】
空気調和部11は、室内機2の内部に室内熱交換器、送風ファンなどを有し、室外機3の内部に室外熱交換器、圧縮機、室外ファンなどを有する。また、室内機2と室外機3とを冷媒回路により接続する。空気調和部11は、室内の空気を取り込み、室内熱交換器により空気調和(冷暖房及び除湿)を行い、空気調和した空気を室内へ吹き出す。
【0027】
加湿換気部21は、室外の空気を図示されない吸気配管を介して室内機2へと送り、室内に室外の空気を送り込む。また、加湿換気部21は、内部に加熱部と吸湿部とを有している。吸湿部はゼオライト製あるいはそれに類似する吸湿物質から成る。加湿換気部21は、室外の空気を吸湿部に通風して吸湿部に吸湿し、さらに室内に送り込む室外の空気を加熱部により加熱された吸湿部に通風することにより加湿し、室内へ送り込む空気を加湿可能である。
【0028】
制御部12は、通常運転の制御を行う通常運転手段41、換気併用運転の制御を行う換気併用運転手段42、通常運転手段41と換気併用運転手段42とを選択する選択手段43、及び空気調和装置1の消費電力の演算を行う演算手段44を有する。また、制御部12は、室内温湿度センサ15、室外温湿度センサ22から室内及び室外の検知結果を受け、さらに室内清浄度センサ16、室外清浄度センサ23から室内及び室外の清浄度の検知結果を受ける。通常運転手段41は、空気調和部11を制御し、室内の冷暖房及び除湿を行う。換気併用運転手段42は、空気調和部11及び加湿換気部21を制御し、加湿換気部21により室外の空気を室内に取り入れるとともに空気調和部11により室内の空気調和を行う。選択手段43は、各温湿度センサ15、22及び各清浄度センサ16、23の検知結果、演算手段44の算出結果、またはリモコン31への入力に基づいて通常運転手段41と換気併用運転手段42とを選択する。演算手段44は、各温湿度センサ15、22及び各清浄度センサ16、23の検知結果に基づいて、通常運転及び換気併用運転における空気調和装置1の消費電力量をそれぞれ演算する。
【0029】
表示部13は、現在の空気調和装置1の運転状況、演算手段44で算出された消費電力、各温湿度センサ15、22で検知された室内及び室外の温度及び湿度、及び各清浄度センサ16、23で検知された室内及び室外の清浄度について制御部12から表示情報を受けて表示を行う。なお、前記した情報の一部だけを同時に表示可能であっても良い。
【0030】
受信部14は、リモコン31からの信号を受信することにより、制御部12とリモコン31との通信を仲介する。リモコン31は、目標環境の入力を受け付け、赤外線などの無線手段により受信部14に送信する。また、リモコン31は、通常運転と換気併用運転との選択受付や、換気併用運転における換気量を受付可能である。
【0031】
<動作>
〔作動時〕
空気調和装置1の作動時についてまず説明する。図2に空気調和装置1の作動時における制御部12のフローチャートを示す。
まず、ステップS1において、リモコン31に室内の目標環境が入力されるのを受け付ける。目標環境は、室内の設定温度及び/又は設定湿度である。
【0032】
続いて、ステップS2で各清浄度センサ16、23により室内及び室外の清浄度を検知し、ステップS3で各温湿度センサ15、22により室内及び室外の温度及び湿度を検知する。これらにより室内及び室外の環境を把握する。
ステップS4では、ステップS3において検知された室内及び室外の温度及び湿度に基づいて、目的環境に近づけるために通常運転及び換気併用運転において消費する消費電力量を演算手段によりそれぞれ演算する。
【0033】
ステップS5では、ステップS2で検知した室内及び室外の清浄度と、ステップS4で算出された消費電力量と、を表示部13に表示する。この際に、現時点における室内及び/または室内の空気の清浄度があらかじめ定められた規定値を超えている場合には、目立つように通常と異なる表示を行って注意を喚起する。
この後に、ステップS6では、空気調和装置1の運転の選択を受け付ける。運転は、通常運転、換気併用運転、省電力運転、及び環境重視運転から選択を受け付ける。選択がなされない場合には、前回の作動時と同じ選択がなされたものとみなす。なお、それぞれの運転内容については後記する。
【0034】
ステップS7では、ステップS6で選択された運転が通常運転か否か判断する。通常運転でない場合には、ステップS8に移行して、加湿換気部21における換気量をリモコン31により受け付ける。この受付においては、換気量を定めずに空気調和装置1に換気量を決めさせる「おまかせ換気」の選択を受け付けることも可能である。この後にステップS9へ移行する。他方、ステップS6で選択された運転が通常運転である場合には、そのままステップS9へ移る。
【0035】
ステップS9では、ステップS6で選択された運転を実行する。
各運転における制御について、以下で示す。
〔通常運転における制御〕
通常運転では、通常運転手段41により空気調和部11を制御して、室内の環境をリモコン31で受け付けた目標環境に近づける。通常運転手段41は、室内温湿度センサ15により室内の環境(温度/湿度)を把握しながら、空気調和部11の制御を行う。
【0036】
〔換気併用運転における制御〕
換気併用運転では、換気併用運転手段42により空気調和部11及び加湿換気部21を制御して、室内の環境をリモコン31で受け付けた目標環境に近づける。換気併用運転手段42は、室外温湿度センサ22により外気の温度及び湿度を把握して加湿換気部21により外気を取り込み、さらに室内温湿度センサ15により室内の環境(温度/湿度)を把握して、これらの情報に基づいて目標環境に適切に近づくように空気調和部11の制御を行う。さらに、換気量を受け付けた場合にはその換気量により運転を行い、「おまかせ換気」が選択されている場合には室内環境が目標環境に速やかに近づくように換気量を決定してその換気量により運転を行う。
【0037】
〔省電力運転における制御〕
省電力運転では、演算手段44が通常運転及び換気併用運転における消費電力量を演算する。演算手段44による算出結果に基づいて、選択手段43が2種類の運転手段41、42のうちで消費電力量がより低くなる運転を行う運転手段41、42を選択する。これにより、選択された通常運転手段41または換気併用運転手段42が上記した運転を行う。
【0038】
また、省電力運転の継続中は、各温湿度センサ15、22に基づいて演算手段44が常に消費電力量を演算しており、この算出結果に基づいて選択手段43がより適切な運転手段41、42の選択を常に行う。この選択に基づいて運転手段41、42が運転を行う。
〔環境重視運転における制御〕
環境重視運転では、各清浄度センサ16、23の検知結果に基づいて、選択手段43が通常運転手段41と換気併用運転手段42とを選択する。選択手段43は、基本的に換気併用運転手段42を選択する。しかし、室外清浄度センサ23により室外における窒素酸化物濃度または花粉濃度が高いと検知された場合には、通常運転手段41を選択して、室内の清浄度が悪化しないようにする。窒素酸化物濃度及び花粉濃度の判断基準となる判断基準値は、規定値として予め定められている。環境重視運転の継続中は、各清浄度センサ16、23の検知結果に基づいて2種類の運転手段41、42の選択を常に行う。なお、この判断基準値は、設定可能であっても良い。
【0039】
通常運転手段41が選択されているときに、さらに室内清浄度センサ16により室内の清浄度が悪いと検知された場合には、外気の流入による清浄度の悪化よりも室内環境の悪化が問題となることがある。この場合には、選択手段43が換気併用運転手段42を選択する。なお、この場合に、選択手段43が換気併用運転手段42を選択する前に、表示部13に室内の清浄度の悪化について表示して、換気併用運転を行うか否かリモコン31から受け付けるようにしても良い。
【0040】
<特徴>
本実施形態に記載の空気調和装置1は、制御手段12が換気併用運転手段42を有している。換気併用運転手段42は、加湿換気部21により外部の空気を室内に取り込むことにより生じる室内環境の変化を考慮して、空気調和部11により室内の空気調和を行う。この際に、各温湿度センサ15、22の検知結果を用いる。これにより、換気を行いながら室内の環境を目標環境とすることが可能となる。
【0041】
また、制御手段12は、2つの運転手段41、42における消費電力量を演算する演算手段44を有している。演算手段44の算出結果に基づいて、選択手段43が省電力となる運転手段(例えば通常運転手段41)を選択することにより、省電力運転を実現することが可能となる。
さらに、選択手段43は、各清浄度センサ16、23の検知結果に基づいて、室内または室外の清浄度により、通常運転手段41と換気併用運転手段42とを選択して、室内環境の清浄度の悪化を避けることが可能である。
【0042】
また、空気調和装置1は、表示部13を備えている。この表示部13には、現在の運転状況、室内及び室外の清浄度、消費電力量などを表示可能である。室外の窒素酸化物濃度や花粉濃度や室内の清浄度を表示することにより、室内を清浄にして運転していることを知らせることができる。また、2種類の運転手段41、42における算出された消費電力量を表示することにより、現在の運転の省エネルギー性について知らせることが可能となる。
【0043】
また、空気調和装置1は、リモコン31から運転の選択を受け付けることが可能となっている。よって、空気調和装置1の利用者の意向に添った運転を行うことが可能となっている。さらに、リモコン31は、換気併用運転における換気量を受け付けることも可能となっている。ここで表示部13が上記のような表示を行うことにより、より適切な運転の選択や換気量の指定を受けることが可能となる。
【0044】
<他の実施例>
(1)
本実施形態に係る空気調和装置1では、加湿換気部21により外部の空気を室内に送り込むことにより、室内の換気を行っている。しかし、換気方法としてこれに限られず、内部の空気を外部に排出することにより室内の換気を行っても良い。例えば、図3に示すように、加湿換気部を有さない空気調和装置101(センサなどを記載せず)において、空気調和部111を制御する制御部112が、換気扇151の通信部152と通信して換気扇151を制御可能であるとしてもよい。この場合には、制御部112が換気併用運転を行う場合に、換気扇151により室外の空気を室外に排出する。
【0045】
(2)
本実施形態に係る空気調和装置1では、室外機3に室外温湿度センサ22が設けられており、これの検知結果により室内に送り込まれる空気の状態を制御部12が把握する。しかし、室外温湿度センサ22を備えず、換気時には空気調和部11の出力を通常運転の例えば2割増で運転することにより、室外の空気の流入による環境の変化を抑えることが可能となる。
【0046】
【発明の効果】
請求項1に記載の空気調和装置では、制御部が換気による環境の変化を含めて室内の環境を目標環境に近づくように制御を行う。これにより、換気を行いながら室内の環境を目標環境とすることが可能となる。
請求項2に記載の空気調和装置では、室外検知部により室外の環境を検知できるため、室内に流入する外気の状態を制御部が把握することが可能となる。これにより、制御部がより適切に目標環境に近づけるように制御を行える。
【0047】
請求項3に記載の空気調和装置では、選択手段が通常運転手段と換気併用運転手段とを選択するため、換気併用運転手段が換気による室内の環境の変化を考慮した運転を行い、換気を行わないときには通常運転手段により従来と同様の通常運転を行うことができる。
請求項4に記載の空気調和装置では、通常運転手段と換気併用運転手段とにおける消費エネルギー量の算出が可能となっているため、演算手段により求められた消費エネルギー量が少ない運転を行う運転手段を選択手段が選択することで省エネルギー運転を行うことが可能となる。
【0048】
請求項5に記載の空気調和装置では、表示部において消費エネルギー量に基づく表示が可能となっているため、現在の運転状況における運転が、他方の運転に比べてどれだけエネルギー的に有利であるか知らせることが可能となる。
請求項6に記載の空気調和装置では、換気量を受け付けて、それに基づいた換気併用運転が可能となっている。これにより、必要な換気量を確保して換気併用運転を行うことが可能となる。
【0049】
請求項7に記載の空気調和装置では、室外の空気が清浄な場合に換気併用運転を行い、清浄でない場合に通常運転を行うことが可能となる。よって、清浄でない外気を室内に取り込むことを防止することができる。
請求項8に記載の空気調和装置では、室外の窒素酸化物濃度を検知できるため、外気中の窒素酸化物濃度が高い場合に換気を避けて、室内の環境を悪化させないことができる。
【0050】
請求項9に記載の空気調和装置では、室外の花粉濃度を検知できるため、外気中の花粉濃度が高い場合に換気を避けて、室内の花粉濃度を上げないようにすることができる。
請求項10に記載の空気調和装置では、表示部で室外の清浄度などを表示することにより、外気の清浄度を知らせることができる。
【0051】
請求項11に記載の空気調和装置では、室内の空気が清浄な場合に通常運転を行い、清浄でない場合に換気併用運転を行うことが可能となる。よって、清浄でない室内の空気を室外へ排出することが可能となる。
請求項12に記載の空気調和装置では、表示部で室内の清浄度などを表示することにより、室内の空気の清浄度を知らせることができる。
【0052】
請求項13に記載の空気調和装置では、通常運転と換気併用運転とのいずれを行うか、受け付けることが可能となっているため、空気調和装置の利用者の意向に添った運転を行うことが可能となる。
請求項14に記載の空気調和方法では、換気を行った場合にも室内の環境を目標環境に近づけることが可能となる。
【0053】
請求項15に記載の空気調和方法では、室外の環境を検知できるため、室内に流入する外気の状態を知ることができる。よって、空気調和をより適切に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和装置のブロック図。
【図2】空気調和装置の作動時における制御フローチャート。
【図3】他の実施例にかかる空気調和装置と換気扇とのブロック図。
【符号の説明】
1、101 空気調和装置
11、111 空気調和部
12、112 制御部
13 表示部
15 室内温湿度センサ
16 室内清浄度センサ
21 加湿換気部
22 室外温湿度センサ
23 室外清浄度センサ
31 リモコン
41 通常運転手段
42 換気併用運転手段
43 選択手段
44 演算手段
151 換気扇
152 通信部

Claims (15)

  1. 室内の目標環境の入力を受け付ける入力部(31)と、
    室内の環境を検知する室内検知部(15)と、
    室内の空気調和を行う空気調和部(11)と、
    室内と室外とを換気する換気部(21)と、
    前記空気調和部(11)による空気調和と前記換気部(21)による換気とを組み合わせることにより前記目標環境に近づける制御を行う制御部(12)と、
    を備える、
    空気調和装置(1)。
  2. 室外の環境を検知する室外検知部(22)をさらに備える、
    請求項1に記載の空気調和装置(1)。
  3. 前記制御部(12)は、
    前記空気調和部(11)による通常運転を行う通常運転手段(41)と、
    前記換気部(21)と前記空気調和部(11)とを併せて運転する換気併用運転を行う換気併用運転手段(42)と、
    前記換気併用運転手段又は前記通常運転手段を選択する選択手段(43)と、
    を有する、
    請求項1または2に記載の空気調和装置(1)。
  4. 前記制御部(12)は、前記換気併用運転及び前記通常運転における消費エネルギー量を演算する演算手段(44)をさらに有し、
    前記選択手段(43)は、前記消費エネルギー量に基づいて前記換気併用運転手段(42)又は前記通常運転手段(41)を選択する、
    請求項3に記載の空気調和装置(1)。
  5. 前記消費エネルギー量に基づく表示が可能である表示部(13)をさらに備える、請求項4に記載の空気調和装置(1)。
  6. 前記入力部(31)は、前記換気部(21)で換気する換気量をさらに受け付け可能であり、
    前記換気併用運転手段(42)は、前記換気量に基づいて前記換気併用運転を行う、
    請求項3から5のいずれかに記載の空気調和装置(1)。
  7. 室外空気の清浄度を検知する室外清浄度検知部(23)をさらに備え、
    前記選択手段(43)は、前記室外清浄度検知部(23)の検知結果に基づいて前記換気併用運転手段(42)又は前記通常運転手段(41)を選択する、
    請求項3から6のいずれかに記載の空気調和装置(1)。
  8. 前記室外清浄度検知部(23)は、窒素酸化物濃度を検知する、請求項7に記載の空気調和装置(1)。
  9. 前記室外清浄度検知部(23)は、花粉濃度を検知する、請求項7または8に記載の空気調和装置(1)。
  10. 前記表示部(13)は、前記室外清浄度検知部(23)の検知結果に基づく表示が可能である、
    請求項7から9のいずれかに記載の空気調和装置(1)。
  11. 室内空気の清浄度を検知する室内清浄度検知部(16)をさらに備え、
    前記選択手段(43)は、前記室内清浄度検知部(16)の検知結果に基づいて前記換気併用運転手段(42)又は前記通常運転手段(41)を選択する、
    請求項3から10のいずれかに記載の空気調和装置(1)。
  12. 前記表示部(13)は、前記室内清浄度検知部(16)の検知結果に基づく表示が可能である、
    請求項11に記載の空気調和装置(1)。
  13. 前記入力部(31)は、前記換気併用運転又は前記通常運転の選択受付がさらに可能であり、
    前記選択手段(43)は、前記選択受付の結果に基づいて前記換気併用運転手段(42)又は前記通常運転手段(41)を選択する、
    請求項3から12のいずれかに記載の空気調和装置。
  14. 室内の目標環境を受け付ける第1ステップと、
    室内と室外とを換気する第2ステップと、
    前記換気を考慮して室内を前記目標環境に近づける空気調和を行う第3ステップと、
    を備える空気調和方法。
  15. 室外の環境を検知する第4ステップをさらに備え、
    前記第3ステップは、前記第4ステップで検知される室外の環境を考慮して室内の空気調和を行う、
    請求項14に記載の空気調和方法。
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