JP6076759B2 - 保護装置及びこの保護装置を用いた乗客コンベア - Google Patents

保護装置及びこの保護装置を用いた乗客コンベア Download PDF

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Description

本発明は乗客コンベアと建屋の上階床の開口部周縁とが交差する部分または乗客コンベア同士が交差する部分に配設される保護装置、及びこの保護装置を用いた乗客コンベアに関するものである。
建屋の上下階に跨って設置されるエスカレータ等の乗客コンベアにおいては、乗客コンベアとこの乗客コンベアが設置された建屋の上階床の開口部周縁とが交差する三角形状部分または乗客コンベア同士が交差する三角形状部分に保護装置を設けており、これによって乗客や荷物が挟まれるのを防止するようにしている。この保護装置においては、乗客コンベアの踏み板やハンドレールの移動方向に対向して建屋の上階床の下部(乗客コンベア同士が交差する場合は交差部における上側の乗客コンベアの下部)に固定された固定保護装置の他に、この固定保護装置の前側に可動式の保護装置を設けることが推奨されている。
このような乗客コンベアに用いられる可動式の保護装置は、例えば特開2008-133064号公報(特許文献1)に詳細に記載されている。特許文献1に開示されている保護装置はアクリル樹脂よりなる略三角形状に成形された保護板を有し、この保護板の前端側、すなわち乗客コンベアの踏み板及びハンドレールが走行する方向の始端側に、アクリル樹脂よりなる円筒状に成形された先端部材が固着された構造となっている。
この先端部材にはその長さ方向に沿って挿入溝が形成されており、この挿入溝に保護板の前端側が挿入され、これらの境界部分を接着剤等によって接合することで保護板と先端部材とが一体化される構成となっている。
そして、この保護板の上部端面に吊り具が少なくとも2個取り付けられ、この吊り具は建屋の上階床の下面部に揺動自在に固定されており、これによって保護板が吊り具から外れて落下することを防止している。
特開2008-133064号公報
ところで、このような可動式の保護装置は、特に保護板や先端部材が乗客コンベアの乗客によって簡単に手で触れることができるので、いたずらの対象となったり衣服の引っ掛かりによって保護板に過大な力が作用することが想定される。
このため、特許文献1に記載されているような保護装置においては、保護板にあけた孔に吊り具である金具を通して取り付けしているため、乗客コンベアの乗客の衣服等の引っ掛りやいたずらにより過度に保護板や先端部材が引っ張られた場合に、保護板の孔部に過大な力が加わってこの孔部分が破断して吊り具から保護板が脱落する恐れがあるという問題がある。
このような課題を解決するためには、例えば、保護板自体の板厚を厚くする、或いは、保護板の材質をアクリル樹脂から金属等に変更することも考えられるが、このような方法では保護装置全体の重量が大幅に増加することになり、この重量の増加に耐えられるように吊り具の吊り元の強度を高める必要が生じたりする。
本発明の目的は、重量の増加をそれほど招くことなく保護板の破断を有効に防止し、万が一保護板に破断が生じた場合でも吊り具から脱落しにくい構造の保護装置、及びこの保護装置を用いた乗客コンベアを提供することにある。
本発明の特徴は、先端部材を外周が円弧状にされた弾性材料から形成し、更にこの先端部材に形成した挿入溝に保護板を挿入して両者を固定すると共に、この先端部材に形成した取付孔と保護板に形成した取付孔に吊り具を挿通して建屋の上階床の下部に吊り下げるようにした、ところにある。
本発明によると、保護板や先端部材が乗客コンベア乗客の衣服の引っ掛かりやいたずら等により過度に引っ張られても先端部材が弾性材料で形成されているため、先端部材が伸び変形を生じることで先端部材が破断しにくくなる。このため、保護板の取付孔が破断しても先端部材は破断しないので、これに固定された保護板も脱落することがなくなるものである。
本発明が適用される乗客コンベアの全体的な構成を示す構成図である。 本発明の第1の実施形態(実施例1)になる乗客コンベアの保護装置の構成を示す構成図である。 本発明の第1の実施形態(実施例1)になる乗客コンベアの保護装置に荷重が作用した時の挙動を説明する説明図である。 本発明の第2の実施形態(実施例2)になる乗客コンベアの保護装置の一部を拡大した拡大図である。 本発明の第3の実施形態(実施例3)になる乗客コンベアの保護装置の一部を拡大した拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。例えば、建屋内に2つの乗客コンベアが互いの中途部において交差する部分にも本発明は適用できるものである。その場合、保護装置は乗客コンベア同士が交差する交差部における上側の乗客コンベアの下部に設置される。
まず、本発明を適用した保護装置が設置される乗客コンベアについて図1を用いて説明する。図1において、乗客コンベア3は建屋の下階の床面1と上階の床面2を上下に跨ぐように設置されており、下階の床面1と上階の床面2には乗降床5が設けられている。そして、下階の床面1と上階の床面2を上下に跨ぐ枠体4の上にはチェーン等によって無端状に連結された複数の踏み板6が上階と下階とに亘って斜め上方に循環移動する構成となっている。無端状に連結された複数の踏み板6の進行方向に沿って左右両側(踏み板6の幅方向両側)には一対の欄干7が立設されている。また、これら一対の欄干7の上部には踏み板6と同期して走行するハンドレールがそれぞれ配設されている。更に、枠体4の内部には踏み板6やハンドレールを駆動する駆動機や、踏み板6の移動を案内する踏み板レール、制御盤等が配設されている。
以上のように構成される乗客コンベア3は、無端状に連結された複数の踏み板6及び一対のハンドレールが、駆動機による駆動力を受けて下階から上階に向けて移動することにより、乗客を下階から上階へと搬送する。
そして、図1に示されているように、この乗客コンベアは一端側が建屋の上階の床面2(下階天井)に設けられた開口部を通して上階の床面2上に架け渡されており、その途中部において上階の床面2に形成された開口部の周縁と交差するようになっている。この乗客コンベアと床面2の開口部の周縁とが交差する部分には三角形状部分8が形成されている。
そして、この三角形状部分8に保護装置9が設置されている。すなわち、保護装置9は乗客コンベア3と建屋の上階の床面2の開口部の周縁とが交差する部分である三角形状部分8に設置されて、乗客コンベアの欄干7から身を乗り出した乗客や荷物がこの三角形状部分8に挟み込まれるのを未然に防止する働きを備えているものである。
ここで、保護装置9は固定式保護装置10と可動式保護装置11が備えられており、固定式保護装置10は上階の床面2の下面2A側に直接的に固定ねじで固定され、可動式保護装置10は上階の床面2の下面2A側に吊り具を介して揺動自在に吊り下げられている。また、可動式保護装置11は固定式保護装置10の前側に所定の間隔を空けて配設されている。更に、これらの保護装置10、11は欄干7の外側に位置し、ハンドレールを越えて下側に延びるようにその寸法等が決められている。
このような乗客コンベアにおいて、次に本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。尚、上述した乗客コンベアでは階段状の踏み板6を用いたものを説明したが、階段状ではなく、平坦な踏み板や、平坦なゴム状ベルトを用いて建屋の上階と下階を結ぶ乗客コンベアにおいても適用できるものである。
図2は本発明の第1の実施形態になる保護装置を示している。図2において、固定式保護装置10は、三角形状部分8の形状に合わせた形状を有するアクリル樹脂等のプラスチック材料よりなる固定側保護板12を備えている。そして、この固定側保護板12の前端側(乗客コンベアの踏み板6及びハンドレールが走行する方向の始端側)には、アクリル樹脂等のプラスチック材料よりなる円筒状に成形された固定側先端部材13が固着された構造となっている。固定側先端部材13にはその長さ方向に沿って挿入溝が形成されており、この挿入溝に固定側保護板12の前端側が挿入され、これらの境界部分を接着剤等によって接合することで固定側保護板12と固定側先端部材13とが一体化される構成となっている。
また、この固定側保護板12の上部端面には取付用の貫通孔が形成されており、床面2の下面2A側に固定されている固定側取付金具14の貫通孔とこの貫通孔を合わせた部分に固定ねじ15を挿通して両者を固定するように構成されている。尚、固定側保護板12の形状は三角形状部分8に合わせて適切な形状を採用することができる
次に、本実施形態の特徴である可動式保護装置11の構成を説明する。図2において、可動式保護装置11はこれも三角形状部分8の形状に合わせた形状を有するアクリル樹脂等のプラスチック材料よりなる可動側保護板16と、この可動側保護板16の前端側16A(乗客コンベアの踏み板6及びハンドレールが走行する方向の始端側)に固定され、弾性材料よりなる外周が円弧状に成形された可動側先端部材17を備えている。
可動側先端部材17にはその長さ方向に沿って挿入溝が形成されており、この挿入溝に可動側保護板16の前端側16Aが挿入され、これらの境界部分を接着剤や固定ねじ等の結合材によって結合することで可動側保護板16と可動側先端部材17とが固定的に一体化される構成となっている。尚、可動側保護板16の形状は三角形状部分8に合わせて適切な形状を採用することができる。
可動側先端部材17は弾性材料によって形成されているが、本実施例においてはゴム(天然ゴムや合成ゴム等)が使用されており、このゴムは荷重が作用すると伸びる性質を有している。この他に可動側先端部材17の材料として軟質ポリ塩化ビニール等を使用することができる。要は可動側先端部材17として必要な特性は、荷重が作用した場合に破断しないで伸びる特性があれば良く、ゴムや軟質ポリ塩化ビニール以外の弾性材料を用いることができる。
また、可動側先端部材17は長さ方向に直交する横断面の外周形状は円弧状に形成されて乗客や荷物に対して衝撃を緩和するようにしている。本実施例では円弧状の形態として外周を円形状に形成しているが、上述の主旨から楕円形状等であっても良いものである。
更に、可動側先端部材17は長手方向に内部が中空になっている筒状のものであっても良く、また内部が中実になっている柱状のもであっても良い。中空状であれば可動側先端部材17の軽量化が図れる効果がある。一方、中実状であれば可動側先端部材17の挿入溝と可動側保護板16の間の接触面積を増やせるので、例えば接着剤だとこの分だけ結合強度を大きくすることができる効果がある。本実施例では可動側先端部材17の重量を軽減するため中空状のものを使用している。
本実施例では、可動側保護板16のそれ自体の右側上端部には吊り具を挿通して係止する取付孔18が形成されており、更に可動側先端部材15のそれ自体の上端部には吊り具を挿通して係止する取付孔19が形成されている。夫々の取付孔18、19には保護板側吊り具20、先端部材側吊り具21が係止されており、この吊り具20、21は図示しない固定ねじによって床面2の下面2A側に固定された可動側取付金具22に吊り下げられている。
このような構成において、乗客コンベア3に乗客が乗り込んで三角形状部分8に接近してきた場合を想定する。今、乗客コンベア3に乗り込んだ乗客の衣服等の引っ掛りや故意のいたずらにより可動側保護板16や可動側先端部材17が下側に引っ張られ、過大な荷重が可動側保護板16や可動側先端部材17に作用するようになる。
すると、図3にあるように各吊り具20、21によって吊り下げられた可動側保護板16の取付孔18や、可動側先端部材17の取付孔19に荷重が集中するため、場合によっては可動側保護板16の取付孔18が保護板側吊り具20によって破断することがある。
しかしながら、可動側先端部材17の取付孔19は周囲が弾性材料で形成されているため、先端部材側吊り具21が係止した取付孔19付近で可動側先端部材17自身が伸び変形する挙動を行ない、この部分で破断する恐れが少なくなるものである。
したがって、可動側保護板16の取付孔18が破断してこの部分の保護板側吊り具20の係止作用がなくなっても、可動側保護板16の前端側16Aが可動側先端部材17に固定されていること、且つ先端部材側吊り具21によって可動側先端部材17が係止されていることによって可動側保護板16は脱落することがないものである。
このように、本実施例によると、保護板や可動側先端部材が乗客コンベアの乗客の衣服の引っ掛かりやいたずら等により過度に引っ張られても、可動側先端部材が弾性体で形成されているため、先端部材側吊り具に係止された可動側先端部材が伸び変形を生じることで可動側先端部材が破断しにくくなる。このため、可動側保護板の取付孔が破断しても可動側先端部材に固定された可動側保護板は脱落することがなくなるものである。
次に本発明の第2の実施形態を説明する。上記した実施例1においては、可動側先端部材17と先端部材側吊り具21は両者の間だけで係止される構成となっている。しかしながら、次に説明する実施例は、図4に示されているように可動側先端部材の17の挿入溝に挿入された可動側保護板16の前端側16A付近にも先端部材側吊り具21の取付孔18Aを形成した点で異なっている。その他の構成は実施例1と同じ構成であるのでその説明は省略する。
図4にあるように、可動側保護板16の前端側16Aは可動側先端部材17の長手方向に形成した挿入溝に挿入される構成となっている。そして、可動側先端部材17の上端部に形成した取付孔19とほぼ同じ位置付近の可動側保護板16の前端側16A付近には前端側取付孔18Aが形成されている。この可動側保護板16の前端側16A付近に形成した前端側取付孔18Aは、(1)可動側先端部材17の取付孔19とほぼ同じ形状(直径がほぼ同じ)の場合と、(2)可動側先端部材17の取付孔19より形状が小さい(直径が小さい)の場合とがある。図4は後者の前端側取付孔18Aが可動側先端部材17の取付孔19より形状が小さい(直径が小さい)場合を示している。
ここで、上記した(1)、(2)に示す構成においては、先端部材側吊り具21によって可動側先端部材17の取付孔19と可動側保護板16の前端側取付孔18Aとが共に挿通して係止されているため、可動側先端部材17と可動側保護板16の係止効果を高めることができる。例えば、何らかの原因で可動側先端部材17と可動側保護板16の間の固定関係が喪失した場合、可動側先端部材17の取付孔19と可動側保護板16の前端側取付孔18Aとが共に先端部材側吊り具21によって係止されているため、両者を現状の位置に保持することが可能である。
そして、乗客コンベア3に乗り込んだ乗客の衣服等の引っ掛りや故意のいたずらにより可動側保護板16や可動側先端部材17が下側に引っ張られ、過大な荷重が可動側保護板16や可動側先端部材17に作用する場合がある。このため、図3にあるように可動側保護板16の取付孔18や、可動側先端部材17の取付孔19、前端側取付孔18Aに荷重が集中して、可動側保護板16の取付孔18、及び可動側保護板16の前端側取付孔18Aが共に保護板側吊り具20及び先端部材側吊り具21によって破断する恐れがある。
しかしながら、可動側先端部材17の取付孔19は周囲が弾性材料で形成されているため、可動側保護板16の前端側取付孔18Aが万が一破断しても、先端部材側吊り具21が係止した取付孔19付近で可動側先端部材17自身が伸び変形する挙動を行ない、この部分で破断する恐れが少なくなるものである。
したがって、可動側保護板16の取付孔18、18Aが破断してこの部分の吊り具20、21の係止作用がなくなっても、可動側保護板16が可動側先端部材17に固定されていること、且つ先端部材側吊り具21によって可動側先端部材17が係止されていることから可動側保護板16は脱落することがないものである。
次に本発明の第3の実施形態を説明する。上記した実施例2においては、可動側先端部材の17の挿入溝に挿入された可動側保護板16の前端側16A付近に先端部材側吊り具21の取付孔18Aを形成し、この取付孔18Aの直径が可動側先端部材17の取付孔19に対してほぼ同じか、或いは小さい場合を説明した。
これに対して、本実施例では可動側保護板16の前端側16A付近の取付孔18Bの直径が可動側先端部材17の取付孔19に対して大きく設定されている点で実施例2と異なっている。その他の構成は実施例2と同じ構成であるのでその説明は省略する。
図5において、可動側保護板16の前端側16Aは可動側先端部材17の長手方向に形成した挿入溝に挿入される構成となっている。そして、可動側先端部材17の上端部に形成した取付孔19とほぼ同じ位置付近の可動側保護板16の前端側16A付近には前端側取付孔18Bが形成されている。この可動側保護板16の前端側16Aに形成した前端側取付孔18Bは可動側先端部材17の取付孔19より形状が大きい(直径が大きい)構成とされている。したがって、正常な状態では先端部材側吊り具21は可動側先端部材17の取付孔19に挿通して係止され、可動側保護板16の前端側16Aの前端側取付孔18Bには掛かっていない状態である。
そして、上述したように可動側保護板16や可動側先端部材17が下側に引っ張られ、過度の力が可動側保護板16や可動側先端部材17に作用する場合がある。このため、図3にあるように可動側保護板16の取付孔18や、可動側先端部材17の取付孔19に荷重が集中し、特に可動側保護板16の取付孔18が保護板側吊り具20によって破断する恐れがある。
しかしながら、本実施例では図5に示すように可動側先端部材17の取付孔19の直径が可動側保護板16の前端側16Aの前端側取付孔18Bの直径よりも小さく構成されていることで、過大な荷重が可動側保護板16や可動側先端部材17に作用した時、可動側先端部材17の取付孔19に先に荷重が作用するため、可動側保護板16の前端側16Aの前端側取付孔18Bに加わる荷重を緩和することができ、前端側取付孔18Bが破断する恐れを低減する効果がある。
もちろん、荷重が更に作用して、先端部材側吊り具21が前端側取付孔18Bに掛かって前端側取付孔18Bが破断する場合も想定される。しかしながら、可動側先端部材17の取付孔19は周囲が弾性材料で形成されているため、可動側保護板16の前端側取付孔18Bが万が一破断しても、先端部材側吊り具21が係止した取付孔19付近で可動側先端部材17自身が伸び変形する挙動を行ない、この部分で破断する恐れが少なくなるものである。
したがって、可動側保護板16の取付孔18、18Bが破断してこの部分の吊り具20、21の係止作用がなくなっても、可動側保護板16が可動側先端部材17に固定されていること、且つ先端部材側吊り具21によって可動側先端部材17が係止されていることから可動側保護板16は脱落することがないものである。
このように本発明によれば、先端部材を外周が円弧状にされた弾性材料から形成し、更にこの先端部材に形成した挿入溝に保護板を挿入して両者を固定すると共に、この先端部材に形成した取付孔と保護板に形成した取付孔に吊り具を挿通して建屋の上階床の下部に吊り下げる構成とした。
これによって、保護板や先端部材が乗客コンベア乗客の衣服の引っ掛かりやいたずら等により過度に引っ張られても先端部材が弾性材料で形成されているため、先端部材が伸び変形を生じることで先端部材が破断しにくくなる。このため、保護板の取付孔が破断しても先端部材は破断しないので、これに固定された保護板も脱落することがなくなるものである。
1…下階の床面、2…上階の床面、3…乗客コンベア、4…枠体、5…乗降床、6…踏み板、7…欄干、8…三角形状部分、9…保護装置、10…固定式保護装置、11…可動式保護装置、12…固定側保護板、13…固定側先端部材、14…固定側取付金具、15…固定ねじ、16…可動側保護板、17…可動側先端部材、18…取付孔、18A、18B…前端側取付孔、19…取付孔、20…保護板側吊り具、21…先端部材側吊り具。

Claims (7)

  1. 建屋の上下階に跨って設置された乗客コンベアと前記建屋の上階床開口部周縁とによって形成される三角形状部分または乗客コンベア同士が交差する三角形状部分に配設される保護装置において、
    長さ方向に沿って挿入溝が形成され、弾性材料からなる外周が円弧状に形成された先端部材と、前記三角形状部分に対応した形状とされ、前端側が前記先端部材の前記挿入溝に挿入されて前記先端部材と一体化された保護板と、前記先端部材に形成した取付孔と前記保護板に形成した取付孔に吊り具を挿通して建屋の上階床の下面または乗客コンベア同士が交差する交差部における上側の乗客コンベアの下部に吊り下げるようにされると共に、
    前記先端部材の前記挿入溝に挿入された前記保護板の前端面には前端側取付孔が形成され、前記先端部材の前記取付孔を挿通した前記吊り具は、前記保護板の前記前端側取付孔を挿通して前記先端部材と前記保護板を吊り下げることを特徴とする保護装置。
  2. 請求項1において、
    前記前端側取付孔の直径は、前記先端部材の前記取付孔の直径より小さいか、或いは同じか、或いは大きいかのいずれかであることを特徴とする保護装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかにおいて、
    前記先端部材は長さ方向に中空状、或いは中実状に形成され、長さ方向に形成された前記挿入溝に前記保護板が接着剤によって固定されていることを特徴とする保護装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、
    前記先端部材はゴムで作られ、前記保護板はアクリル樹脂で作られていることを特徴とする保護装置。
  5. 建屋の下階の床面と上階の床面との間に設けられた枠体と、前記枠体内に配置され、前記下階の乗降床と前記上階の乗降床との間を無端状に連結されて循環する踏み板と、前記枠体に取り付けられ、前記踏み板の幅方向両側に進行方向に沿って立設された欄干と、前記建屋の上階床の下面または乗客コンベア同士が交差する交差部における上側の乗客コンベアの下部に取り付けられ、前記下面と前記欄干との間に形成される三角形状部分または乗客コンベア同士が交差する三角形状部分に配置された保護装置とを備えた乗客コンベアにおいて、
    前記保護装置は、前記三角形状部分に対応した形状とされた保護板と、前記保護板の前端面に取り付けられた弾性材料からなる外周が円弧状に形成された先端部材とからなり、前記先端部材に形成した取付孔と前記保護板に形成した取付孔に吊り具を挿通して前記建屋の上階の床面の下面に吊り下げるようにされると共に、
    前記先端部材に長さ方向に沿って挿入溝を形成し、前記挿入溝に前記保護板の前端面を挿入して結合材で固定され、
    更に、前記先端部材の前記挿入溝に挿入された前記保護板の前記前端面には前端側取付孔が形成され、前記先端部材の前記取付孔を挿通した前記吊り具は、前記保護板の前記前端側取付孔を挿通して前記先端部材と前記保護板を吊り下げることを特徴とする乗客コンベア。
  6. 請求項5において、
    前記保護板の前記前端面に形成された前記前端側取付孔の直径は、前記先端部材の前記取付孔の直径より小さいか、或いは同じか、或いは大きいかのいずれかであることを特徴とする乗客コンベア。
  7. 請求項5又は請求項6のいずれかにおいて、
    前記先端部材はゴムで作られ、前記保護板はアクリル樹脂で作られていることを特徴とする乗客コンベア。
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