JP6072531B2 - 電気接続箱 - Google Patents
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Description
本発明は、自動車に搭載される電気接続箱に関するものである。
自動車には電気接続箱が搭載されている。電気接続箱は様々な構造のものがあるが、例えば、バスバ、コネクタ、リレー、ヒューズ等の複数の部品が取り付けられるフレームと、該フレームの開口部を覆うカバーと、を備えたものが知られている（特許文献１を参照。）。
上記バスバは、金属板にプレス加工等が施されて得られる配線部材であり、主に、バッテリやオルタネータからの電源をヒューズやリレーを介して分岐するものである。
上述した電気接続箱においては、大電流が流れることによりバスバが発熱し、他部品に悪影響を及ぼすという問題があった。
したがって、本発明は、バスバが発する熱を他部品側に拡散させることなく放熱することができる電気接続箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項１に記載された発明は、バスバを含む複数の部品が取り付けられるフレームを備えた電気接続箱において、前記フレームにおける前記バスバの所定部位の直上を包囲した放熱包囲壁が設けられ、前記放熱包囲壁の内側は、何れの部品も取り付けられず、前記フレームが、カセットブロックと、該カセットブロックが嵌め込まれる枠部と、で構成されており、前記放熱包囲壁が、前記カセットブロックの一部及び前記枠部の一部で構成されていることを特徴とする電気接続箱である。
上記目的を達成するために請求項２に記載された発明は、 バスバを含む複数の部品が取り付けられるフレームを備えた電気接続箱において、前記フレームにおける前記バスバの所定部位の直上を包囲した放熱包囲壁が設けられ、前記放熱包囲壁の内側は、何れの部品も取り付けられず、前記フレームが、カセットブロックと、該カセットブロックが嵌め込まれる枠部と、で構成されており、前記カセットブロックが一部材で構成されたものであり、前記放熱包囲壁が、前記カセットブロックに一体に設けられていることを特徴とする電気接続箱である。
請求項３に記載された発明は、請求項１又は請求項２に記載された発明において、前記所定部位が、前記バスバの電源入力部であることを特徴とするものである。
請求項１，２に記載された発明によれば、放熱包囲壁が設けられているので、バスバの所定部位において生じた熱を、他部品側に拡散させることなく、他部品が配置されていない上方へ放熱することができる。
請求項３に記載された発明によれば、バスバの電源入力部において生じた熱を、他部品側に拡散させることなく、他部品が配置されていない上方へ放熱することができる。
（第１の実施形態）
本発明の第１の実施形態にかかる「電気接続箱」を図１〜３を参照して説明する。前記電気接続箱は、自動車に搭載されて、前記自動車に搭載された電子機器に対して電力供給及び信号伝達を行うものである。
本発明の第１の実施形態にかかる「電気接続箱」を図１〜３を参照して説明する。前記電気接続箱は、自動車に搭載されて、前記自動車に搭載された電子機器に対して電力供給及び信号伝達を行うものである。
図１〜３に示すように、電気接続箱１は、フレーム４と、このフレーム４に取り付けられる複数の部品、サイドカバー５、アッパカバー及びロアカバー（不図示）と、を備えている。フレーム４は、カセットブロック２と、カセットブロック２が嵌め込まれる枠部３と、で構成されている。サイドカバー５は、枠部３に取り付けられる。また、カセットブロック２、枠部３、サイドカバー５、アッパカバー及びロアカバーは、合成樹脂で構成されている。
上記カセットブロック２には、図３に示す複数のバスバ６ａ，６ｂ，６ｃが取り付けられるバスバ差込溝と、図１に示すヒューズ１１，１２，１３及びリレー１４が取り付けられる部品取付部２２と、入力電源線のコネクタが嵌合されるコネクタ嵌合部２１と、が設けられている。
上記複数のバスバ６ａ，６ｂ，６ｃは、金属板にプレス加工等が施されて得られる配線部材であり、主に、バッテリやオルタネータからの電源をヒューズ１１，１２，１３やリレー１４を介して分岐するものである。また、バスバ６ａには、上記コネクタ嵌合部２１内に配置されて上記入力電源線のコネクタと電気接続される電源入力部６１と、上記部品取付部２２内に配置されて上記ヒューズ１１，１２，１３と電気接続される部品接続部６２と、が設けられている。また、前記電源入力部６１は、バスバ６ａにおいて特に高温になる部位である。
上記枠部３には、枠状の外壁３０と、外壁３０の内側に設けられた複数の内壁３１と、が設けられている。
また、図１に示すように、電気接続箱１には、コネクタ嵌合部２１の直上、すなわち電源入力部６１の直上、を包囲した放熱包囲壁７が設けられている。放熱包囲壁７は、カセットブロック２の一部及び枠部３の一部で構成されており、その内側には、何れの部品も取り付けられない放熱空間Ｓが形成されている。
上記放熱包囲壁７は、詳細には、図２に示すように、カセットブロック２に設けられた３つの壁２３，２４，２５と、枠部３に設けられた内壁３１ａと、で構成されている。３つの壁２３，２４，２５は、コ字状に連なっており、壁２３と壁２５は対向している。そして、カセットブロック２が枠部３内に嵌め込まれることにより、壁２４と内壁３１ａが対向する。
このような電気接続箱１においては、コネクタ嵌合部２１の直上に放熱包囲壁７が設けられているので、バスバ６ａの電源入力部６１（請求項の「所定部位」）において生じた熱を、他部品側、すなわち部品取付部２２側、に拡散させることなく、他部品が配置されていない上方へ放熱することができる（熱の移動方向を図２中の矢印Ｋで示す）。
（第２の実施形態）
本発明の第２の実施形態にかかる「電気接続箱」を図４，５を参照して説明する。また、図４，５において、前述した第１の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本発明の第２の実施形態にかかる「電気接続箱」を図４，５を参照して説明する。また、図４，５において、前述した第１の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態においても、フレームは、カセットブロック１０２と、カセットブロック１０２が嵌め込まれる枠部（不図示）と、で構成されている。また、本実施形態においては、図４に示すように、放熱包囲壁１０７が、カセットブロック１０２に一体に設けられている。
このような電気接続箱においては、第１の実施形態の電気接続箱１と同様に、コネクタ嵌合部２１の直上に放熱包囲壁１０７が設けられているので、バスバの電源入力部において生じた熱を、他部品側、すなわち部品取付部２２側、に拡散させることなく、他部品が配置されていない上方へ放熱することができる（熱の移動方向を図５中の矢印Ｋで示す）。
また、上述した第１の実施形態及び第２の実施形態においては、コネクタ嵌合部２１の直上、すなわち電源入力部６１の直上、に放熱包囲壁７，１０７が設けられていたが、本発明においては、放熱包囲壁を、電源入力部６１の直上に限らず、バスバの放熱を必要とする任意の部位の直上に設けることができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
１ 電気接続箱
２，１０２ カセットブロック
３ 枠部
４ フレーム
６ａ バスバ
７，１０７ 放熱包囲壁
６１ 電源入力部（所定部位）
２，１０２ カセットブロック
３ 枠部
４ フレーム
６ａ バスバ
７，１０７ 放熱包囲壁
６１ 電源入力部（所定部位）
Claims (3)
- バスバを含む複数の部品が取り付けられるフレームを備えた電気接続箱において、
前記フレームにおける前記バスバの所定部位の直上を包囲した放熱包囲壁が設けられ、
前記放熱包囲壁の内側は、何れの部品も取り付けられず、
前記フレームが、カセットブロックと、該カセットブロックが嵌め込まれる枠部と、で構成されており、
前記放熱包囲壁が、前記カセットブロックの一部及び前記枠部の一部で構成されている
ことを特徴とする電気接続箱。 - バスバを含む複数の部品が取り付けられるフレームを備えた電気接続箱において、
前記フレームにおける前記バスバの所定部位の直上を包囲した放熱包囲壁が設けられ、
前記放熱包囲壁の内側は、何れの部品も取り付けられず、
前記フレームが、カセットブロックと、該カセットブロックが嵌め込まれる枠部と、で構成されており、
前記カセットブロックが一部材で構成されたものであり、
前記放熱包囲壁が、前記カセットブロックに一体に設けられている
ことを特徴とする電気接続箱。 - 前記所定部位が、前記バスバの電源入力部である
ことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の電気接続箱。
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