JP6072140B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6072140B2 JP6072140B2 JP2015117104A JP2015117104A JP6072140B2 JP 6072140 B2 JP6072140 B2 JP 6072140B2 JP 2015117104 A JP2015117104 A JP 2015117104A JP 2015117104 A JP2015117104 A JP 2015117104A JP 6072140 B2 JP6072140 B2 JP 6072140B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- photosensitive member
- protective layer
- layer
- electrophotographic photosensitive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
しかしながら、電子写真感光体に耐摩耗性の高い表面層を設けると、表面層が摩耗しにくくなることにより、表面層の表面がリフレッシュされにくくなり、表面に化学的な劣化物が蓄積しやすくなる。化学的な劣化物とは、上述の一連の電子写真プロセスによるストレスにより、正孔輸送性化合物(正孔輸送物質)が化学的変化を起こしたものである。正孔輸送物性化合物の化学的変化は、高温高湿環境下において出力した電子写真画像が不鮮明になる現象(以降、「画像流れ」とも呼ぶ。)を引き起こす原因となる場合がある。
したがって、画像流れを抑制するためには正孔輸送性化合物の化学的変化を抑制することが求められる。
特許文献1には、重合性官能基を有する特定のフッ素原子含有モノマーを表面層に添加することによって、画像流れを改善する技術が開示されている。
特許文献2〜4には、特定のアミン化合物を表面層に添加することにより、画像流れを改善する技術が開示されている。
特許文献5には、特定の重合性官能基を有する特定のシロキサン化合物を表面層に添加することによって、画像流れを改善する技術が開示されている。
近年、電子写真感光体の高耐久化が進んでおり、画像流れをさらに改善する要求が増している。画像流れを改善するためには、上述のストレスを緩和させるだけでなく、正孔輸送性化合物自体の化学的安定性を向上させることが求められている。また、電子写真感光体は、電子写真感光体の表面の傷などの発生に伴う画像欠陥を抑制し、電気特性を満足することも求められている。
一方で、繰り返し電子写真プロセスを通じて、アリールアミン部位では、電荷の授受が盛んに行われているため、化学的反応などを受けやすい状態にあると考えられる。特に、帯電工程における放電のエネルギーや、放電によって生成するオゾンや酸化性物質の作用によって、アリールアミン部位は、酸化などの変化を受けやすい傾向にあると考えられる。その結果、アリールアミン部位の化学的変化が引き起こされていると本発明者らは推測している。
上記構造式(1)中、Arは、置換もしくは無置換の縮合多環芳香族炭化水素基を表す。
ナフタレン、アセナフチレン、アセナフテン、フルオレン、アントラセン、フェナントレン、フルオランテン、ピレン、クリセン、テトラセン、ペンタセン、ベンゾ[a]アントラセン、ベンゾ[b]フルオランテン、ベンゾ[i]フルオランテン、ベンゾ[k]フルオランテン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[e]ピレン、ベンゾ[ghi]ペリレン、インデノ[1,2,3−cd]ピレン、ジベンゾ[a,h]アントラセン
などの縮合多環芳香族炭化水素からr個の水素原子を除いて得られる基などが挙げられる。
上記構造式(1)中、ArおよびPhは、Ar中の芳香環とPhとで結合している。正孔輸送能を発現するために、Arの芳香環上に有するsp2炭素原子とPhが有するsp2炭素原子同士が直接結合する構造を有する。sp2炭素原子が連続して連なった共役構造をとることで正孔輸送能が発現される。共役構造の広がりは長い方が好ましい。
なお、特開2008−170977号公報には、ビスフェノールフルオレンから誘導されるモノマーが記載されている。このビスフェノールフルオレンは、フルオレンとベンゼン環がフルオレンのsp3炭素部分で結合されており、十分なsp2炭素原子の共役を有さず、正孔輸送能を発現できないと本発明者らは考えている。
アルキレン基としては、例えば、
メチレン基、エチレン基、n−プロピレン基、1−メチルエチレン基、2−メチルエチレン基、n−ブチレン基、1,1−ジメチルエチレン基、1,2−ジメチルエチレン基、2,2−ジメチルエチレン基、1−エチルエチレン基、n−ペンチレン基、1−メチルブチレン基、2−メチルブチレン基、3−メチルブチレン基、4−メチルブチレン基、1,2−ジメチルプロピレン基、1,3−ジメチルプロピレン基、2−エチルプロピレン基、n−ヘキシレン基、1,1−ジメチルブチレン基、2,2−ジメチルブチレン基、3,3−ジメチルブチレン基、4,4−ジメチルブチレン基、1,2−ジメチルブチレン基、1,3−ジメチルブチレン基、1,4−ジメチルブチレン基、2,3−ジメチルブチレン基、2,4−ジメチルブチレン基、3,4−ジメチルブチレン基、1−エチルブチレン基、2−エチルブチレン基、3−エチルブチレン基、4−エチルブチレン基、1,1−ジエチルブチレン基、2,2−ジエチルブチレン基、n−へプチレン基、n−オクチレン基、2−エチルヘキシレン基、1,1−ジメチルヘキシレン基、1,3−ジメチルヘキシレン基、1,5−ジメチルヘキシレン基、1,1,3,3−テトラメチルブチレン基、n−ノニレン基、1−メチルオクチレン基、3−メチルオクチレン基、
n−デシレン基、1−メチルノニレン基、2−メチルノニレン基、1,1−ジメチルオクチレン基、1−エチルオクチレン基、1−(n−ブチル)ヘキシレン基、1,1−ジメチルオクチレン基、3,7−ジメチルオクチレン基、
n−ドデシレン基、1−メチルウンデシレン基、1,1−ジメチルデシレン基、4,4、−ジエチルヘキシレン基、1,4−ジ(n−ブチル)ブチレン基
などが挙げられる。
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、4−メチル−2−ペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、シクロヘキシル基、1−メチルヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、n−ヘプチル基、シクロヘプチル基、n−オクチル基、シクロオクチル基、tert−オクチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、2−プロピルペンチル基、n−ノニル基、2,2−ジメチルヘプチル基、2,6−ジメチル−4−ヘプチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、1−メチルデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、1−ヘキシルヘプチル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−エイコシル基
などが挙げられる。
ハロゲン置換アルキル基としては、例えば、
フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3,2,2−ペンタフルオロプロピル基、ヘプタフルオロプロピル基、2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチルエチル基、2,2,2−トリフルオロ−1,1−ビス(トリフルオロメチル)エチル基、4,4,4−トリフルオロブチル基、5,5,5−トリフルオロペンチル基、6,6,6−トリフルオロヘキシル基、6,6,6,5,5−ペンタフルオロヘキシル基、6,6,6,5,5,4,4−ヘプタフルオロヘキシル基、6,6,6,5,5,4,4,3,3−ノナフルオロヘキシル基、
クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、ペンタクロロエチル基、3,3,3−トリクロロプロピル基、3,3,3,2,2−ペンタクロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロ−2−クロロプロピルなど、ヘプタクロロプロピル基、2,2,2−トリクロロ−1,1−ジメチルエチル基、2,2,2−トリクロロ−1,1−ビス(トリフルオロメチル)エチル基、4,4,4−トリクロロブチル基、5,5,5−トリクロロペンチル基、6,6,6−トリクロロヘキシル基、
ブロモメチル基、ジブロモメチル基、トリブロモメチル基、2−ヨードエチル基、3−ヨードプロピル基、4−ヨードブチル基
などが挙げられる。
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基
などが挙げられる。
ハロゲン置換アルコキシ基としては、例えば、
フルオロメチルオキシ基、ジフルオロメチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、2−フルオロエチルオキシ基、2,2−ジフルオロエチルオキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ基、ペンタフルオロエチルオキシ基、3,3,3−トリフルオロプロピルオキシ基、4,4,4−トリフルオロブチルオキシ基、5,5,5−トリフルオロペンチルオキシ基、5,5,5,4,4−ペンタフルオロペンチルオキシ基
などが挙げられる。
ベンジル基、フェネチル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基、フェナントレニルメチル基、ピレニルメチル基、フルフリル基、2−メチルベンジル基、3−メチルベンジル基、4−メチルベンジル基、4−エチルベンジル基、4−イソプロピルベンジル基、4−tert−ブチルベンジル基、4−n−ヘキシルベンジル基、4−n−ノニルベンジル基、3,4−ジメチルベンジル基、3−メトキシベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−エトキシベンジル基、4−n−ブチルオキシベンジル基、4−n−ヘキシルオキシベンジル基、4−n−ノニルオキシベンジル基
などが挙げられる。
アルキレン部位が置換基としてハロゲン原子を有するアラルキル基としては、例えば、
フルオロメチルフェニル基(具体的には下記構造式(i)で示される基である。)、ジフルオロメチルフェニル基(具体的には下記構造式(ii)で示される基である。)、2,2−ジフルオロ−2−フェニルエチル基、2,2,1,1−テトラフルオロ−2−フェニルエチル基、3,3−ジフルオロ−3−フェニルプロピル基、4,4−ジフルオロ−4−フェニルブチル基
などが挙げられる。
また、
上記のアルキレン部位が置換基としてハロゲン原子を有するアラルキル基において、フッ素原子をそれぞれ他のハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など)に置換した基、
上記のアルキレン部位が置換基としてハロゲン原子を有するアラルキル基において、フェニル基を他のアリール基に置換した基、
その他として上に列挙された、置換基としてハロゲン原子を有するアルキル基(ハロゲン置換アルキル基)群より得られる2価の基にアリール基が結合した基
などが挙げられる。
本発明において、反応性官能基とは、反応性官能基を有する分子間で反応を起こした場合に、分子間を共有結合で結合することができる官能基を意味する。
Fnとしては、例えば、以下に示す構造が挙げられる。
下記反応式(1)中の左側のジヒドロキシ化合物24.4質量部と、テトラヒドロフラン210質量部およびトリエチルアミン23質量部とを三つ口フラスコに投入し、混合物を溶解させた。その後、混合物を氷水で冷却した。次に、混合物に塩化アクリロイル12.5質量部を5℃以下の冷却下で温度上昇に注意しながらゆっくり滴下した。滴下終了後、冷却した状態で1時間撹拌した。次に、反応混合物を内部温度が室温になるまで徐々に昇温させ、一晩撹拌を続けた。
エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、ベンジルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エトキシ−ジエチレングリコールアクリレート、イソアミルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシジエチレングリコールアクリレート、エトキシ化o−フェニルフェノールアクリレート
などが挙げられる。
1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、1,10−デカンジオールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート
などが挙げられる。
トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート
などが挙げられる。
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジメチロールプロパンテトラアクリレート
などが挙げられる。
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
などが挙げられる。
無機微粒子としては、例えば、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ケイ素(シリカ)、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化チタンなどを含む粒子が用いられる。
有機樹脂微粒子の有機樹脂としては、例えば、
ポリオレフィン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂
などが挙げられる。
アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、脂肪族ハロゲン化炭化水素系溶剤、脂肪族炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤
などが挙げられる。
電子線を塗膜に照射する場合、加速器としては、例えば、
スキャニング型、エレクトロカーテン型、ブロードビーム型、パルス型、ラミナー型
などが挙げられる。
電子写真感光体の好ましい構成は、支持体上に、電荷発生層、正孔輸送層をこの順で積層してなる構成である。必要に応じて、電荷発生層と支持体の間に導電層や下引き層を設けてもよいし、正孔輸送層上に保護層を設けてもよい。一般的に、電荷発生層および正孔輸送層を併せて感光層と呼ばれる。また、感光層は、電荷発生物質と正孔輸送物質を含有する単層型感光層であってもよい。
本発明で用いられる支持体としては、導電性を有する材料を含む導電性支持体であることが好ましい。支持体の材質としては、例えば、鉄、銅、金、銀、アルミニウム、亜鉛、チタン、鉛、ニッケル、スズ、アンチモン、インジウム、クロム、アルミニウム合金、ステンレス鋼などの金属または合金が挙げられる。また、アルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化スズ合金などを真空蒸着によって形成した被膜を有する金属製支持体や樹脂製支持体を用いることもできる。また、カーボンブラック、酸化スズ粒子、酸化チタン粒子、銀粒子などの導電性粒子をプラスチックや紙に含浸してなる支持体や、導電性樹脂を含有する支持体を用いることもできる。支持体の形状としては、例えば、円筒状、ベルト状、シート状、板状などが挙げられる。これらの中でも、円筒状が好ましい。
スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレンなどのビニル化合物の重合体および共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂およびイソシアネート樹脂
などが挙げられる。
アルミニウム、亜鉛、銅、クロム、ニッケル、銀、ステンレス鋼などの金属(合金)の粒子や、これらの金属(合金)をプラスチックの粒子の表面に蒸着したもの
などが挙げられる。また、
酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマスおよび/またはスズをドープした酸化インジウム、アンチモンおよび/またはタンタルをドープした酸化スズなどの金属酸化物の粒子
なども挙げられる。これらは、1種のみ用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ポリビニルアルコール樹脂、ポリ−N−ビニルイミダゾール、ポリエチレンオキシド樹脂、エチルセルロース、エチレン−アクリル酸共重合体、カゼイン、ポリアミド樹脂、N−メトキシメチル化6ナイロン樹脂、共重合ナイロン樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂
などが挙げられる。
金属酸化物粒子としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムを含有する粒子などが挙げられる。また、金属酸化物粒子としては、その表面がシランカップリング剤などの表面処理剤で処理されている金属酸化物粒子なども挙げられる。
下引き層には、有機樹脂微粒子、レベリング剤などを含有させてもよい。
アゾ顔料、フタロシアニン顔料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、スクワリリウム色素、ピリリウム塩、チアピリリウム塩、トリフェニルメタン色素、キナクリドン顔料、アズレニウム塩顔料、シアニン染料、アントアントロン顔料、ピラントロン顔料、キサンテン色素、キノンイミン色素、スチリル色素
などが挙げられる。これら電荷発生物質は、1種のみ用いてもよいし、2種以上用いてもよい。これら電荷発生物質の中でも、感度の観点から、フタロシアニン顔料、アゾ顔料が好ましく、フタロシアニン顔料がより好ましい。
スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレンなどのビニル化合物の重合体や、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂
などが挙げられる。
などが挙げられる。
などが挙げられる。
アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、脂肪族ハロゲン化炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤
などが挙げられる。
有機顔料、有機染料、塗膜表面調整剤、電子輸送物質(電子輸送性化合物)、オイル、ワックス、酸化防止剤、光吸収剤、重合開始剤、ラジカル失活剤、有機樹脂微粒子、無機粒子
などが挙げられる。
図1において、円筒状の電子写真感光体1は、図1中の矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。回転駆動される電子写真感光体1の周面(表面)は、帯電手段2により、正または負の所定電位に帯電される。次いで、帯電された電子写真感光体1の周面は、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段(不図示)から出力される露光光(画像露光光)3を受ける。こうして、電子写真感光体1の周面には、目的の画像に対応した静電潜像が形成される。帯電手段(帯電ローラーなど)2に印加する電圧は、直流成分に交流成分を重畳した電圧であってもよいし、直流成分のみの電圧であってもよい。
図2において、イエロー色、マゼンタ色、シアン色およびブラック色のそれぞれに対応したイエロー色用のプロセスカートリッジ17、マゼンタ色用のプロセスカートリッジ18、シアン色用のプロセスカートリッジ19、ブラック色用のプロセスカートリッジ20が、中間転写体10に沿って並置されている。図2に示すとおり、電子写真感光体の直径や構成材料、現像剤、帯電手段およびその他の手段は、必ずしも各色で統一する必要はない。例えば、図2の電子写真装置では、電子写真感光体の直径が、イエロー色、マゼンタ色およびシアン色のものよりもブラック色のものの方が大きい。また、イエロー色、マゼンタ色およびシアン色の帯電手段が、直流成分に交流成分を重畳した電圧を帯電手段に印加する方式が採用されているのに対して、ブラック色の帯電手段では、コロナ放電を用いる方式が採用されている。
〔実施例1〕
外径30.0mm、長さ357.5mmおよび肉厚0.7mmの円筒状のアルミニウムシリンダーを支持体(導電性支持体)とした。
次に、ポリビニルブチラール樹脂(重量平均分子量:40000、商品名:BM−1、積水化学工業(株)製)15部およびブロック化イソシアネート(商品名:スミジュール3175、住化バイエルウレタン(株)製)15部を、メチルエチルケトン73.5部/1−ブタノール73.5部の混合溶剤に溶解させることによって溶液を得た。この溶液に上記表面処理された酸化亜鉛粒子80.8部および2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン(東京化成工業(株)製)0.8部を加えた。これらを直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置に入れ、23±3℃雰囲気下で3時間分散処理した。分散処理後、シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レダウコーニング(株)製)0.01部、架橋ポリメタクリル酸メチル(PMMA)粒子(平均一次粒径2.5μm、商品名:TECHPOLYMER SSX−102、積水化成品工業(株)製)を5.6部加えて攪拌し、下引き層用塗布液を調製した。
この下引き層用塗布液を上記支持体上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を40分間160℃で乾燥させることによって、膜厚が18μmの下引き層を形成した。
この電荷発生層用塗布液を下引き層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を15分間90℃で乾燥させることによって、膜厚0.19μmの電荷発生層を形成した。
この正孔輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を50分間100℃で乾燥させることによって、膜厚16μmの正孔輸送層(第一の正孔輸送層)を形成した。
この保護層用塗布液を正孔輸送層(第一の正孔輸送層)上に浸漬塗布し、得られた塗膜を10分間50℃で乾燥させ、塗膜に対して下記の条件で電子線照射と加熱による重合硬化処理を行った。
酸素濃度100ppm以下の雰囲気にて、上記塗膜が形成されたアルミニウムシリンダーを300rpmの速度で回転させながら、電子線照射装置を用いて、照射距離30mm、加速電圧70kV、ビーム電流10mAおよび照射時間6.4秒の条件で塗膜に電子線を照射した。電子線照射後、誘導加熱装置を用いて塗膜の表面を20秒かけて130℃に到達させた。次に、上記塗膜が形成されたアルミニウムシリンダーを大気雰囲気に取り出し、さらに10分間100℃で加熱することによって、膜厚2.5μmの保護層(第二の正孔輸送層)を形成した。
以上のようにして、実施例感光体1を製造した。
この保護層の一部を剥離し、測定装置に装填して、イオン化ポテンシャルを上記正孔輸送層(第一の正孔輸送層)と同様の方法で測定した。イオン化ポテンシャルは、5.9eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体2)を製造した。
例示化合物No.24 4部を、エチレングリコールジメチルエーテル100部に溶解させることによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を10分間50℃で乾燥させ、実施例1と同様の条件で電子線照射および加熱による重合硬化処理を施した。次に、上記塗膜が形成されたアルミニウムシリンダーを大気雰囲気に取り出し、さらに10分間100℃で加熱することによって、膜厚2.5μmの保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体2を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体2の保護層のイオン化ポテンシャルは、6.0eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体3)を製造した。
例示化合物No.26 3部および1,10−ビス(アクリロイルオキシ)デカン1部を、エチレングリコールジメチルエーテル100部に溶解させることによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を実施例2と同様にして正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を乾燥および硬化させることによって、保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体3を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体3の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.8eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体4)を製造した。
例示化合物No.34および例示化合物No.35の混合物(混合比(質量比)は1:1)4部をエチレングリコールジメチルエーテル100部に溶解させることによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を実施例2と同様にして正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を乾燥および硬化させることによって、保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体4を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体4の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.8eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体5)を製造した。
例示化合物No.43 4部を、1−メトキシ−2−プロパノール5部/エチレングリコールジメチルエーテル2部の混合溶剤に溶解させることによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を実施例1と同様にして正孔輸送層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を実施例1と同様にして乾燥および硬化させることによって、保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体5を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体5の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.9eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体6)を製造した。
例示化合物No.44 3部および1,6−ビス(アクリロイルオキシ)ヘキサン1部を、1−メトキシ−2−プロパノール5部/エチレングリコールジメチルエーテル2部の混合溶剤に溶解させることによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を実施例1と同様にして正孔輸送層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を実施例1と同様にして乾燥および硬化させることによって保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体6を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体6の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.8eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体7)を製造した。
例示化合物No.48 化合物3部およびトリメチロールプロパントリメタクリレート1部を、エチレングリコールジメチルエーテル100部に溶解させることによって保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を実施例2と同様にして正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を実施例1と同様にして乾燥および硬化させることによって、保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体7を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体7の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.8eVであった。
実施例1で使用したものと同様のアルミニウムシリンダーを支持体とした。
次に、酸素欠損型の酸化スズ(SnO2。以下同様。)で被覆された酸化チタン(TiO2。以下同様。)粒子(粉体抵抗率:100Ω・cm、酸化スズの被覆率(質量比率):35%)60部、フェノール樹脂(商品名:プライオーフェンJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分60%)36.5部、および、メトキシプロパノール20部を、直径1mmのガラスビーズを用いた横型サンドミル分散機に入れ、分散処理して分散液を得た。
この分散液からメッシュでガラスビーズを取り除いた。その後、分散液にシリコーン樹脂粒子(平均粒径:2μm、商品名:トスパール120、GE東芝シリコーン(株)製)1.6部およびシリコーンオイル(SH28PA)0.008部を添加して攪拌することによって、導電層用塗布液を調製した。
この導電層用塗布液における酸素欠損型の酸化スズで被覆された酸化チタン粒子の平均粒径は、0.35μmであった。
この導電層用塗布液を上記支持体上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間140℃で乾燥および硬化させることによって、膜厚が18μmの導電層を形成した。
例示化合物No.49 4部を、エチレングリコールジメチルエーテル100部に溶解させることによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を正孔輸送層(第一の正孔輸送層)上にスプレー塗布し、得られた塗膜を実施例1と同様にして乾燥および硬化させることによって、保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体8を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体8の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.7eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体9)を製造した。
例示化合物No.51 12部、トリメチロールプロパントリアクリレート8部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(光重合開始剤)2部、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン2部、および、テトラヒドロフラン580部を混合することによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を正孔輸送層(第一の正孔輸送層)上にスプレー塗布し、得られた塗膜を10分間45℃で乾燥させた後、塗膜に下記の条件で光硬化処理を施した。
酸素濃度6000〜8000ppmの雰囲気下で、上記塗膜が塗布されたアルミニウムシリンダーを100rpmの速度で回転させ、出力160W/cmのメタルハライドランプを用いて、照射距離100mm、照射強度600mW/cm2および照射時間2分の条件で塗膜に光照射した。光照射後、30分間135℃で加熱することによって、膜厚2.5μmの保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体9を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体9の保護層のイオン化ポテンシャルは、6.0eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体10)を製造した。
例示化合物No.59 12部、1,6−ビス(メタクリロイルオキシ)ヘキサン8部、光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン2部、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン2部、テトラヒドロフラン580部を混合することによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜に対して実施例9と同様にして光硬化処理を施した。
以上のようにして実施例感光体10を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体10の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.8eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体11)を製造した。
上記例示化合物No.68 5部および下記構造式(E)で示される化合物5部
この保護層用塗布液を第一の正孔輸送層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を実施例1と同様にして乾燥および硬化させることによって保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体11を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体11の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.6eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体12)を製造した。
上記例示化合物No.68 7部および上記構造式(E)で示される化合物3部を、1−メトキシ−2−プロパノール16部/エチレングリコールジメチルエーテル7部の混合溶剤に溶解させることによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を第一の正孔輸送層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を実施例1と同様にして乾燥および硬化させることによって保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体12を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体12の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.6eVであった。
保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体13)を製造した。
例示化合物No.82 10部、1,6−ビス(アクリロイルオキシ)ヘキサン10部およびテトラヒドロフラン570部を混合することによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を実施例2と同様にして乾燥および硬化させることによって保護層を製造した。
以上のようにして、実施例感光体13を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体13の保護層のイオン化ポテンシャルは、6.0eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体14)を製造した。
例示化合物No.89 4部をテトラヒドロフラン100部に溶解させることによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を60分間150℃で乾燥および加熱硬化することによって、膜厚2.5μmの保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体14を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体14の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.9eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体15)を製造した。
例示化合物No.90 4部およびp−トルエンスルホン酸0.01部を、テトラヒドロフラン100部に溶解させることによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を60分間150℃で乾燥および加熱硬化することによって、膜厚2.5μmの保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体15を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体15の保護層のイオン化ポテンシャルは、6.0eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体16)を製造した。
例示化合物No.98 20部およびテトラヒドロフラン570部を混合することによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を実施例2と同様にして乾燥および硬化させることによって保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体16を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体16の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.8eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(実施例感光体17)を製造した。
例示化合物No.101 20部およびテトラヒドロフラン570部を混合することによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を実施例2と同様にして乾燥および硬化させることによって保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体17を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体17の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.7eVであった。
実施例1と同様にして、支持体上に下引き層および電荷発生層を形成した。
次に、上記式(D)で示される化合物10部およびビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)10部を、モノクロロベンゼン60部/ジメトキシメタン20部の混合溶剤に溶解させることによって、正孔輸送層用塗布液を調製した。
この正孔輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を50分間100℃で乾燥させることによって、膜厚16μmの正孔輸送層(第一の正孔輸送層)を形成した。この正孔輸送層のイオン化ポテンシャルは、5.6eVであった。
次に、例示化合物No.41を用いて、実施例1と同様にして保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体18を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体18の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.9eVであった。
実施例18と同様にして、支持体上に下引き層、電荷発生層および正孔輸送層(第一の正孔輸送層)を形成した。
次に、例示化合物No.96 20部およびテトラヒドロフラン570部を混合することによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を実施例2と同様にして乾燥および硬化させることによって保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体19を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体19の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.8eVであった。
実施例1と同様にして、支持体上に下引き層および電荷発生層を形成した。
次に、下記式(F)で示される化合物10部
この正孔輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を50分間100℃で乾燥させることによって、膜厚16μmの正孔輸送層(第一の正孔輸送層)を形成した。この第一の正孔輸送層のイオン化ポテンシャルは、5.7eVであった。
次に、例示化合物No.41を用いて、実施例1と同様にして保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体20を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体20の保護層のイオン化ポテンシャルは、実施例感光体1の保護層と同様の値であった。
実施例20と同様にして、支持体上に下引き層、電荷発生層および正孔輸送層(第一の正孔輸送層)を形成した。
次に、例示化合物No.96を用いて、実施例19と同様に保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体21を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体21の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.8eVであった。
実施例1と同様にして、支持体上に下引き層および電荷発生層を形成した。
次に、下記式(G)で示される化合物8部
この正孔輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を50分間100℃で乾燥させることによって、膜厚16μmの正孔輸送層(第一の正孔輸送層)を形成した。この第一の正孔輸送層のイオン化ポテンシャルは、5.3eVであった。
次に、例示化合物No.41を用いて、実施例1と同様にして保護層を形成した。
以上のようにして、実施例感光体22を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。実施例感光体22の保護層のイオン化ポテンシャルは、実施例感光体1の保護層と同様の値であった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(比較例感光体1)を製造した。
下記比較化合物No.1 10部、
・比較化合物No.1
この保護層用塗布液を用いて、実施例9と同様にして保護層を形成した。
以上のようにして、比較例感光体1を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。比較例感光体1の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.6eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(比較例感光体2)を製造した。
下記比較化合物No.2 10部、
・比較化合物No.2
この保護層用塗布液を正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を実施例9と同様にして乾燥および硬化させることによって保護層を形成した。
以上のようにして、比較例感光体2を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。比較例感光体2の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.6eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(比較例感光体3)を製造した。
下記比較化合物No.3 4部
・比較化合物No.3
この保護層用塗布液を正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を実施例1と同様にして乾燥および硬化させることによって保護層を形成した。
以上のようにして、比較例感光体3を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。比較例感光体3の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.5eVであった。
実施例14において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例14と同様にして電子写真感光体(比較例感光体4)を製造した。
下記比較化合物No.4 4部
・比較化合物No.4
この保護層用塗布液を正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を60分間150℃で乾燥および硬化(加熱硬化)させることによって保護層を形成した。
以上のようにして、比較例感光体4を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層のイオン化ポテンシャルを測定した。比較例感光体4の保護層のイオン化ポテンシャルは、5.5eVであった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体(比較例感光体5)を製造した。
下記比較化合物No.5 4部
・比較化合物No.5
この保護層用塗布液を正孔輸送層上にスプレー塗布し、実施例1と同様にして乾燥および硬化させることによって保護層を形成した。
以上のようにして、比較例感光体5を製造した。
実施例1と同様の方法で保護層の表面のイオン化ポテンシャルの測定を試みた。しかしながら、測定可能範囲の7.0eVまでの範囲には、イオン化ポテンシャルは検出されなかった。測定範囲より高イオン化ポテンシャルと考えられる。
比較化合物No.5は縮合多環芳香族炭化水素基を有さないため、正孔輸送層(第一の正孔輸送層)から保護層(第二の正孔輸送層)への正孔の注入および輸送がほとんど起こらず、電子写真特性が良好ではなかった。長期耐久試験による評価が困難であったため、画像評価および摩耗量評価などができなかった。
実施例1において、保護層を以下のように形成した以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体(比較例感光体6)を製造した。
下記比較化合物No.6 4部
・比較化合物No.6
この保護層用塗布液を正孔輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を実施例1と同様にして乾燥および硬化させることによって保護層を形成した。
実施例1と同様の方法で保護層の表面のイオン化ポテンシャルを測定した。比較例感光体6の保護層のイオン化ポテンシャルは、6.7eVであった。
比較化合物No.6は、縮合多環芳香族炭化水素基を有するものの、上記構造式(1)で示される化合物とは異なり、縮合多環芳香族炭化水素基中の芳香環とベンゼン環が直接結合する構造ではない。比較化合物No.6は、その分子中のsp2炭素原子の連続した共役構造が炭素原子12個にとどまっている。そのため、正孔輸送層(第一の正孔輸送層)から保護層(第二の正孔輸送層)への正孔の注入および輸送がほとんど起こらず、比較例5と同様に電子写真特性が良好ではなかった。長期耐久試験による評価が困難であったため、画像評価および摩耗量評価などができなかった。
製造した実施例感光体1〜22と比較例感光体1〜6について、以下の条件で感度と残電の評価を行った。
感光体試験装置(商品名:CYNTHIA59、ジェンテック(株)製)を用いて、まず、温度23℃/50%RHの環境下で、帯電したときの電子写真感光体の表面が−700Vになるように帯電装置の条件を設定した。これに波長780nmの単色光を照射して−700Vの電位を−200Vまで下げるのに必要な光量を測定し、感度[μJ/cm2]とした。さらに、20[μJ/cm2]の光量を照射した場合の電子写真感光体の表面の電位を測定し、これを残留電位[V]とした。
製造した実施例感光体1〜22と比較例感光体1〜4を使用して、以下の条件で画像流れを評価した。
電子写真装置には、キヤノン(株)製の複写機(商品名:iR−C3380F)の改造機を使用した。改造点は、像露光レーザーパワー、帯電ローラーから電子写真感光体の支持体に流れる電流量(以降、「総電流」とも呼ぶ。)、帯電ローラーへの印加電圧の、調節および測定ができるようにした点である。さらにカセットヒーターを取り外した。
まず、電子写真装置および電子写真感光体を、温度30℃/湿度80%RHの環境に24時間以上放置した後に、実施例および比較例の電子写真感光体を電子写真装置のシアン色のカートリッジに装着した。
次に、A4サイズ普通紙でシアン単色にてベタ画像の出力を行い、紙上の濃度が分光濃度計(商品名:X−rite504、X−rite(株)製)にて1.45となるように像露光光量を設定した。
次に、印加電圧を−400Vから100V間隔で−1600Vまで印加し、それぞれの印加電圧における総電流を測定した。そして、横軸に印加電圧を、縦軸に総電流をとったグラフを作成し、印加電圧−400V〜−800Vにおける一次近似曲線から乖離する電流分(以降、「放電電流」とも呼ぶ。)が100μAとなる印加電圧を求めた。総電流に関しては、放電電流100μAとなる印加電圧における総電流値に設定した。
評価ランクは以下のとおりとした。
ランク5:格子画像に異常は認められない。
ランク4:格子画像の横線が破断しているが、縦線には異常は認められない。
ランク3:格子画像の横線が消失しているが、縦線には異常は認められない。
ランク2:格子画像の横線が消失しており、縦線が破断している。
ランク1:格子画像の横線が消失しており、縦線も消失している。
このとき、格子画像における横線とは、円筒状の電子写真感光体の円筒軸方向と平行な線を意味し、縦線とは電子写真感光体の円筒軸方向と垂直な線を意味する。
製造した実施例感光体1〜22と比較例感光体1〜4を使用して、以下の条件で電子写真感光体の表面(保護層)の摩耗量を評価した。
電子写真装置には、キヤノン(株)製の複写機(商品名:iR ADVANCE C5051F)の改造機を使用した。改造点は、像露光レーザーパワーの調節ができるようにした点である。
まず、電子写真感光体の100000枚出力前における保護層の膜厚を、干渉膜厚計(商品名:MCPD−3700、大塚電子(株)製)を用いて測定した。
次に、電子写真装置および電子写真感光体を、温度23℃/湿度50%RHの環境に24時間以上放置した後に、電子写真感光体を電子写真装置のシアン色のカートリッジに装着した。
次に、A4サイズ普通紙でシアン単色にてハーフトーン画像の出力を行い、出力画像の濃度が分光濃度計(商品名:X−rite504、X−rite(株)製)にて0.85となるように像露光レーザーパワーを設定し、連続で100000枚出力した。
次に、電子写真装置から電子写真感光体を取り出して100000枚出力後の保護層の膜厚を測定し、100000枚出力前後の保護層の膜厚の差分(すなわち、摩耗量)を算出した。
上記100000枚出力後の電子写真感光体の表面の欠陥が出力画像に欠陥として出る状況を以下のように評価した。それぞれの100000枚出力後の画像を目視で確認し、画像欠陥を下記の基準で評価した。
ランク5:ハーフトーン画像に異常は認められない。
ランク4:ハーフトーン画像にわずかに傷状画像欠陥が発生している。
ランク3:ハーフトーン画像に10箇所未満の傷状画像欠陥が発生している。
ランク2:ハーフトーン画像に10箇所以上の傷状画像欠陥が発生している。
ランク1:ハーフトーン画像に多数の傷画像が発生している。
以上の評価結果を表1に示す。
2‥‥帯電手段
3‥‥露光光
4‥‥現像手段
5‥‥転写手段
6‥‥転写材
7‥‥前露光光
8‥‥クリーニング手段
9‥‥プロセスカートリッジ
10‥‥中間転写体
11‥‥転写紙
12‥‥給紙経路
13‥‥給紙トレイ
14‥‥二次転写手段
15‥‥定着手段
16‥‥排紙部
17‥‥イエロー色用のプロセスカートリッジ
18‥‥マゼンタ色用のプロセスカートリッジ
19‥‥シアン色用のプロセスカートリッジ
20‥‥ブラック色用のプロセスカートリッジ
Claims (10)
- 支持体および該支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体において、
該電子写真感光体の表面層が、下記構造式(1)で示される正孔輸送性化合物の重合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
- 前記構造式(1)中のFn以外の構造が、24個以上のsp2炭素原子を含む共役構造を有する請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記縮合多環芳香族炭化水素基が、フルオレン、アントラセン、フェナントレン、フルオランテンまたはピレンからr個の水素原子を除いて得られる基である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
- 前記表面層のイオン化ポテンシャルが、5.5eV以上6.4eV以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記表面層のイオン化ポテンシャルが、5.8eV以上6.2eV以下である請求項4に記載の電子写真感光体。
- 前記電子写真感光体が、第一の正孔輸送層および第二の正孔輸送層を有し、前記第二の正孔輸送層が前記表面層であり、前記第一の正孔輸送層のイオン化ポテンシャルが、5.0eV以上6.0eV以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記第一の正孔輸送層のイオン化ポテンシャルが、5.2eV以上5.8eV以下である請求項6に記載の電子写真感光体。
- 前記構造式(1)で示される化合物の分子量が、300以上1000以下である請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US14/832,421 US9594318B2 (en) | 2014-09-04 | 2015-08-21 | Electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014180398 | 2014-09-04 | ||
JP2014180398 | 2014-09-04 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016057606A JP2016057606A (ja) | 2016-04-21 |
JP6072140B2 true JP6072140B2 (ja) | 2017-02-01 |
Family
ID=55758299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015117104A Active JP6072140B2 (ja) | 2014-09-04 | 2015-06-10 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6072140B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5021855B2 (ja) * | 1972-11-20 | 1975-07-25 | ||
JPS50666B2 (ja) * | 1972-12-06 | 1975-01-10 | ||
JPS6417064A (en) * | 1987-07-11 | 1989-01-20 | Minolta Camera Kk | Photosensitive body |
JPH09152734A (ja) * | 1995-11-30 | 1997-06-10 | Mita Ind Co Ltd | 画像形成装置 |
JPH09319107A (ja) * | 1996-05-30 | 1997-12-12 | Canon Inc | 電子写真感光体及び電子写真装置 |
JPH1138648A (ja) * | 1997-07-15 | 1999-02-12 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
JP5046678B2 (ja) * | 2007-02-22 | 2012-10-10 | 株式会社リコー | 電子写真装置及びプロセスカートリッジ |
-
2015
- 2015-06-10 JP JP2015117104A patent/JP6072140B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016057606A (ja) | 2016-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9594318B2 (en) | Electrophotographic photosensitive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus | |
JP6344932B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、電子写真装置、および縮合多環芳香族化合物 | |
JP6842992B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真装置、プロセスカートリッジおよび電子写真感光体の製造方法 | |
JP6949620B2 (ja) | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有する電子写真装置およびプロセスカートリッジ | |
US10120331B2 (en) | Electrophotographic photosensitive member, process for producing electrophotographic photosensitive member, and electrophotographic apparatus and process cartridge including electrophotographic photosensitive member | |
US10310395B2 (en) | Electrophotographic photosensitive member, electrophotographic apparatus, and process cartridge | |
JP6470495B2 (ja) | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有する電子写真装置およびプロセスカートリッジ | |
US9316931B2 (en) | Electrophotographic photosensitive member, electrophotographic apparatus, process cartridge, and condensed polycyclic aromatic compound | |
JP6429498B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP6468898B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、および電子写真装置 | |
JP2005062301A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP6391251B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真装置、プロセスカートリッジ、および縮合多環芳香族化合物 | |
JP2017049547A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP6072140B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP2015191013A (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、該電子写真感光体を有する電子写真装置およびプロセスカートリッジ | |
JP6433207B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真装置およびプロセスカートリッジ | |
JP3780316B2 (ja) | 感光体および画像形成装置 | |
JP2017049548A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、および電子写真装置 | |
JP2005055729A (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
WO2017104116A1 (ja) | 電子写真感光体、電子写真装置およびプロセスカートリッジ | |
EP2790059B1 (en) | Electrophotographic photosensitive member, electrophotographic apparatus, process cartridge, and condensed polycyclic aromatic compound | |
JP4127606B2 (ja) | 感光体および画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160616 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160809 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161227 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6072140 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |