JP6069930B2 - カード - Google Patents

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Description

本発明は、クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、IDカード等の磁気カードやICカード等に用いる透明なシートからなるカードに関し、詳しくは、カードの端面が着色して見えるカードに関する。
従来、磁気カードやICカード等は、透明なオーバーシートと白色のコアシートが積層された構成を備えていることが広く知られている。例えば、図4にカードの積層構成を示すように、従来のカード11はコアシート12の両面に透明なオーバーシート13、14が積層された構成でコアシート12は白色である。図4(イ)はコアシート12が1層であり、図4(ロ)は白色のコアシートが2層である例を示す。
また、カードの偽造防止や他カードとの差別化等のため、白色以外の色に着色したシート(基体)を用いた磁気カードも開示されている(例えば特許文献1参照)。
これらのカードは、樹脂に白色顔料を練り込んでシート成形された白色シートや樹脂に白色以外の着色剤を樹脂に練り込んでシート成形された着色シートが使用されているのでカードの端面は通常、前者は白色に、後者は着色剤に応じた色に着色された色に見える。しかしながら、着色シートは、白色以外の色に着色するための着色剤を樹脂に練り込んだ着色樹脂を用いてシート成形されるために、シート成形に際し、白色シートから着色シートへの切替作業において白色樹脂から着色樹脂に切替るための清掃(パージ)作業、着色シート成形完了後、着色樹脂から元の白色樹脂に戻すためのパージ作業または他の色の着色樹脂へ切替るためのパージ作業を十分に行なう必要があり、不十分であると樹脂切替後に切替前の樹脂が混ざり色不良が発生する恐れがあり、パージ作業に時間がかかると共に、パージ作業による樹脂ロスが発生するために、通常使用される白色シートに比べ、白色以外の色に着色を施したシートは原価がアップするという問題がある。特に着色樹脂への切替が頻繁に行なわれる場合には著しい原価高を招くこととなる。
一方、カード本体の周側面を着色又は柄付けした縁付きカードや、カードの周囲の側面の少なくとも一部に着色部を有しているカードが開示されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。しかしながら、特許文献2、3に開示されたカードではカードの端面を着色しなければならず、別途着色する工程が増えること、個々のカードになった後での着色であり生産性が低く、コストアップするという問題があった。
特開平4−216997号公報 実用新案登録第3034112号公報 特開2000−301871号公報
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところはコア層およびオーバーシート層に白色シートや着色シートを用いることなく、カード端面が着色したように見えるカードを提供することにある。
本発明者は、上記課題に鑑み、鋭意、研究の結果、コア層およびオーバーシート層に透明なシートを使用し、さらに透明着色印刷層を積層することにより、光がカードを透過するとカードの端面が着色したように見えることを見出し、本願発明に至ったものであり、請求項1記載の本発明は、透明なシートからなるコア層の両面に透明なシートからなるオーバーシート層を備え、前記コア層の両面と上下オーバーシート層の間に有機顔料を含有する透明着色印刷層が積層されていることを特徴とするカードである。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載のカードにおいて、前記コア層が1枚又は複数枚の透明なプラスチックシートが積層されてなることを特徴とするものである。
本発明のカードは、透明なシートからなるコア層の両面に透明なシートからなるオーバーシート層を備え、前記コア層の両面と上下オーバーシート層の間に有機顔料を含有する透明着色印刷層が積層されている積層体を用いた構成とすることにより、カードに入射した光の一部が透明着色印刷層を透過し、一部が反射し、カードの端面が透明着色印刷層の色に応じた色により着色したように見えるという効果を奏する。
また、コア層に透明なシートを用いるので着色シートを用いたカードに比べ原価低減が図れる。さらに、コア層を透明なシートとしたので白色シートを用いた場合に比べ、シートの原価も低減できる。
(イ)は本発明に係るカードの第一実施形態を示す斜視図、(ロ)はカードの端面の部分拡大図である。 本発明に係るカードの第一実施形態のカードの端面を示し積層構成を説明する説明図である。 その他の実施形態のカードの端面を示し積層構成を説明する説明図である。 従来のカードの端面を示し積層構成を説明する説明図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係るカードの第一実施形態を示し、図1(イ)は斜視図、図1(ロ)はカードの端面の部分拡大図、図2は第一実施形態のカードの端面を示す図であって、カードの積層構成を説明する説明図、図3はその他の実施形態のカードの端面を示す図であって、カードの積層構成を説明する説明図、図4は従来のカードの端面を示し積層構成を説明する説明図であり、図中の1はカード、1aはカード表面、1bはカード裏面、1cはカード端面、2はコア層、2a、2bは透明なシート、3、4はオーバーシート層、5、6は透明着色印刷層、11は従来のカード、12は従来のカードのコアシート、13、14は従来のカードのオーバーシートをそれぞれ示す。
本発明に係るカードの第一実施形態は図1、図2に示す通りであって、透明なシートからなるコア層2の両面に透明なシートからなるオーバーシート層3、4を備え、コア層2がオーバーシート層3、4に挟まれたサンドイッチ構造である。さらに、オーバーシート層3とコア層2の間、およびコア層2とオーバーシート層4との間に透明着色印刷層5、6がそれぞれ積層されている。
本発明はコア層およびオーバーシート層が透明なシートからなり、さらに積層される着色印刷層が透明着色印刷層であることを要旨とするものであり、このような積層構成を採用することにより、図1(イ)に示すようにカード表面1aから見るとカード1の表面はオーバーシート層5を透して透明着色印刷層5の色相が見え、カード裏面1bから見るとカード1の裏面はオーバーシート層6を透して透明着色印刷層6の色相が見え、カード端面1cから見るとコア層2、オーバーシート層3、4が透明であるにも拘らず、透明着色印刷層5、6の色相であたかもカード端面1cが着色されたように見える。したがって、コア層に着色シートを用いた従来のカードに比べ、コアシートのコスト低減ができ、またはカードの端面に着色する工程を省略できるので加工コストが低減でき、原価低減が図れるものとなる。
コア層、オーバーシート層に透明なシートを用いているのにも拘らずカードの端面が着色したように見えるのは、図1(ロ)に示すように、例えばカード表面1aに入射した入射光がオーバーシート層3を透過し、さらに透明着色印刷層5を透過した透過光がコア層2を着色したように見えさせる効果があり、透明着色印刷層5で反射された反射光がオーバーシート層3を着色したように見えさせる効果があると考えられる。さらには透明着色印刷層6での反射光もコア層2を着色したように見えさせ、透明着色印刷層6を透過した透過光によりオーバーシート層4を着色したように見えさせると考えられる。その結果、カード端面1cが着色されたように見える。また、カード裏面1bから光が入射する場合も同様であり、コア層2、オーバーシート層4が透明着色印刷層6を透過した透過光や反射した反射光により着色したように見える。
透明着色印刷層は少なくとも1層が積層されておればよいものであるが、本発明の効果を毀損しない範囲で2層若しくはそれ以上の複数設けることができ、オーバーシート3、4の表面若しくは裏面、または、コア層の表面若しくは裏面ないし両面に設けることができ、さらにこれらの組合せされたものでもよい。
また、透明着色印刷層を2層以上複数設ける場合には同色であってもよいが、異なった色にすることもできる。
コア層2は1層または多層とすることもできる。多層とすることにより、コア層2に透明着色印刷層やそれ以外の印刷層を設ける際、コア層を構成する透明シートのそれぞれの厚みを薄くすることができるので印刷作業適性が良好となり、また、透明シートを巻取り状態で印刷できるので生産性も向上する。
図3は本発明のその他の実施形態のカードであって、カードの端面を示し積層構成を説明する説明図である。
図3(イ)は、コア層が1層で、透明着色印刷層が2層積層された例を示し、1枚の透明なシートからなるコア層2の両面に透明なシートからなるオーバーシート層3、4を備え、透明着色印刷層5がオーバーシート層3の外面側に積層され、透明着色印刷層6がコア層2とオーバーシート層4との間に積層されているものである。このような構成とすることにより、オーバーシート層3、コア層2の端面は透明着色印刷層5の透過光により着色したように見え、その他の層は第一実施形態と同様に見えるのでカード端面が着色されているように見える。
図3(ロ)は、コア層および透明着色印刷層の両層とも1層の場合の例を示し、1枚の透明なシートからなるコア層2の両面に透明なシートからなるオーバーシート層3、4を備え、透明着色印刷層5がオーバーシート層3とコア層2との間に積層されているものである。光がカード表面1a側から入射するとオーバーシート層3の端面は透明着色印刷層5での反射光により着色したように見え、コア層2とオーバーシート層4の端面は透明着色印刷層5を透過した透過光で着色したように見える。光がカード裏面1b側から入射するとオーバーシート層4、コア層2の端面は透明着色印刷層5で入射光が反射し、その反射光により着色したように見えるが、透明着色印刷層を2層設けた場合に比べ、カード端面は淡い色に見える。また、オーバーシート層3は透明着色印刷層5を透過した透過光で着色したように見える。
図3(ハ)は、コア層および透明着色印刷層の両層とも2層の場合の例を示し、2枚の透明なシート2a、2bからなるコア層2の両面に透明なシートからなるオーバーシート層3、4を備え、透明着色印刷層5がオーバーシート層3とコア層2の間、およびコア層2とオーバーシート層4との間に透明着色印刷層5、6がそれぞれ積層されているものである。カード端面は第一実施形態と同様に着色して見えるものであり、説明を省略する。
図3(ニ)は、コア層および透明着色印刷層の両層とも2層の場合の例を示し、2枚の透明なシート2a、2bからなるコア層2の両面に透明なシートからなるオーバーシート層3、4を備え、透明着色印刷層5がオーバーシート層3の外面側、透明着色印刷層6がオーバーシート層4の外面側にそれぞれ積層されているものである。カード端面において、オーバーシート3の端面は透明着色印刷層5の透過光、オーバーシート4の端面は透明着色印刷層6の透過光が主体となって着色したように見え、コア層2は透明着色印刷層5、6の透過光により着色したように見えるのでカード端面は着色したように見える。
図3(ホ)は、コア層および透明着色印刷層の両層とも2層の場合の例を示し、2枚の透明なシート2a、2bからなるコア層2の両面に透明なシートからなるオーバーシート層3、4を備え、透明着色印刷層5がオーバーシート層3の外面側、透明着色印刷層6がコア層2とオーバーシート層4との間にそれぞれ積層されているものである。この場合、カード端面は図3(イ)に示した例と同様に着色したように見えるものであり、説明を省略する。
本発明のカードは、種々のオプションを付加することにより種々のカード基材として使用でき、例えば、図示しないが、オーバーシート3または4の一部に磁気記録層を積層してクレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、IDカード等の磁気カードとして利用できる。また、身分証明書等の場合には、さらに写真を表面に貼るか、埋め込むか、またはプリントすることもできる。また、図示しないが、演算部または/およびメモリ部を有するICまたはLSIをカード基材の一部に埋め込んでICカードとして利用できる。
つぎに、本発明の各層に使用される材料について説明する。
本発明のカード1のコア層2、オーバーシート3、4に用いられる透明なシートとしては、例えば磁気記録層への書き込み・読み取りを行なう際に使用する機械内部での走行に支障のない強度と剛性を有している素材が好ましく、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン系、ポリアクリル酸エステル、ポリプロピレン、またはポリエチレン等の合成樹脂のシートが用いられる。
コア層2を構成する透明シートの厚みは単層の場合、0.20〜1.00mm、2層以上の多層の場合、0.10〜0.50mmであり、これらの範囲内の厚みの透明シートを任意に組合せて積層すればよい。オーバーシート層3、4を構成する透明シートの厚みは0.05〜0.50mmであり、カード1のトータルの厚みとしては0.15〜2.50mm程度とする。ただし、磁気記録層またはICチップ、磁気記録層とICチップを備えたキャッシュカードとして用いる場合には、カードのトータル厚みをISO7810やJIS X 6301によって規定されている基準厚み0.76mmとし、幅85.60mm、高さ53.98mmと定められたカード基準寸法にする。
具体的な一例を示すと、厚み0.28mmの透明なポリ塩化ビニル樹脂シートをコアシートとして2枚使用し、その表裏に厚み0.1mmの無色透明なポリ塩化ビニル樹脂シートをオーバーシートとして表裏に1枚ずつ使用して、トータル厚み0.76mmの4層からなるカード基材として使用する例が挙げられる。
本願では、マクベス濃度計(TD−904)を用いて、フィルターにOrthoフィルターを使用し、JIS X 6305−1 5.11に準じて測定した光透過濃度をもって、光線透過性を表すこととした。
透明着色印刷層5、6は、光線透過性を有することが必要である。また、透明着色印刷層は全面に設けてもよいが、カードの周縁を除く位置に部分的に透明着色印刷層がない無色透明部を設けたパターン柄にして、カードのデザイン設計に自由度を与えることもできる。
透明着色印刷層5、6は、透明着色インキを用いてグラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷等の印刷法により形成され、透明着色印刷層5、透明着色印刷層6のそれぞれの層が上記マクベス濃度計を使用した測定方法により測定した光透過濃度が0.2〜2.0の範囲内となるように形成される。透明着色印刷層5、6は厚みがある方がカード端面の着色効果が増すのでシルクスクリーン印刷法が好ましい。
透明着色インキとしては、コア層またはオーバーシート層との接着性を考慮し選定された合成樹脂をバインダーとし、要求される色相により選択された染料または顔料を含むインキ組成物が用いられる。
例えば、バインダーとしては、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−アクリレート共重合体、ポリエステル系樹脂、繊維素系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
なお、顔料を選択する場合には、透明着色が得られやすい有機顔料が好ましく、無機顔料は好ましい範囲の光透過濃度が得られにくく回避する方がよい。また、蛍光顔料は透明着色が得られやすく好ましいものであり、具体的には、帝国インキ株式会社製の蛍光053黄、104橙、137赤などが挙げられる。
また、透明着色印刷層はコア層2の片面または両面に設けてもよく、オーバーシート層5、6の外面または内面(コア層2に積層される面)に設けてもよい。
カード1のカード基材の製造方法は、透明着色印刷層をコア層または/およびオーバーシート層に設けた後、オーバーシート層、コア層、オーバーシート層を順に重ねて積層することにより製造される。
積層方法としては、熱圧着による熱プレス方式、接着剤を用いた方式が使用される。また、コア層を多層とする場合には、透明なシートを巻取り状態で印刷等の加工を施した後、枚葉に断裁した後、上記方法で積層する。
つぎに、実施例を挙げて本発明のカードについてさらに詳しく説明する。
[実施例1]
コア層2を構成する透明なシート2a、2bとして、住友ベークライト株式会社製の厚み0.28mmの硬質塩化ビニルシート(商品名:Z7197)を2枚使用し、オーバーシート層3、4となる透明なオーバーシートとして、太平化学製品株式会社製の厚み0.1mmの硬質塩化ビニルシート(商品名:M−1063)を2枚使用した。
コア層2を構成する透明なシート2aの片面にバインダーとして塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体と有機顔料としてフタロシアニンを含有するインキ組成物(東洋インキ株式会社製、商品名:SS8シリーズ)を用いてシルクスクリーン印刷法により藍色の1層の透明着色印刷層を形成した。
つぎに透明なシート2aに形成した透明着色印刷層が一方のオーバーシートと対面するようにし、且つ、2枚のオーバーシートの間に2枚の透明なシート2a、2bが挟まれるように重ね合わせ、2枚の透明なシート2a、2bと2枚のオーバーシートの重合物を、クロムメッキ鋼板からなる鏡面板間に挟んで熱圧プレス(120℃、25kgf/cm2 、30分)して、一体化し藍色の透明着色印刷層を有する透明なシート2aと無色透明なシート2bからなるコア層2と2枚の無色透明なオーバーシート層3、4からなるカードを作製した。
[実施例2]
コア層2を構成する透明なシート2bの片面にバインダーとして塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体と有機顔料として不溶性アゾを含有するインキ組成物(株式会社セイコーアドバンス製、商品名ACTシリーズ)を用いてシルクスクリーン印刷法により紅色の1層の透明着色印刷層を形成した。コア層2を構成する透明なシート2aには透明着色印刷層を設けずに無色透明とした。
つぎに透明なシート2bに形成した透明着色印刷層が他方のオーバーシートと対面するようにし、且つ、2枚のオーバーシートの間に2枚の透明なシート2a、2bが挟まれるように重ね合わせ、2枚の透明なシート2a、2bと2枚のオーバーシートの重合物を実施例1と同様に熱圧プレスして、一体化し紅色の透明着色印刷層を有する透明なシート2bと無色透明なシート2aからなるコア層2と2枚の無色透明なオーバーシート層3、4からなるカードを作製した。
[実施例3]
実施例1の藍色の1層の透明着色印刷層を形成した透明なシート2aと実施例2の紅色の1層の透明着色印刷層を形成した透明なシート2bを用い、透明なシート2aに形成した透明着色印刷層が一方のオーバーシートと対面し、透明なシート2bに形成した透明着色印刷層が他方のオーバーシートと対面するようにし、且つ、2枚のオーバーシートの間に2枚の透明なシート2a、2bが挟まれるように重ね合わせ、2枚の透明なシート2a、2bと2枚のオーバーシートの重合物を実施例1と同様に熱圧プレスして、一体化し藍色の透明なシート2aと紅色の透明着色印刷層を有する透明なシート2bとからなるコア層2と2枚の無色透明なオーバーシート層3、4からなるカードを作製した。
[実施例4]
透明着色印刷層を形成するインキにバインダーとして塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体と有機顔料として不溶性アゾを含有するインキ組成物(株式会社セイコーアドバンス製、商品名ACTシリーズ)を使用して黄色の透明着色印刷層を透明なシート2aおよび透明なシート2bに形成した以外は実施例3と同様にしてカードを作製した。
[実施例5]
透明なシート2aおよび透明なシート2bの片面に形成した透明着色印刷層が2層からなり、紅色、藍色が順に積層されている以外は実施例3と同様にしてカードを作製した。なお、紅色および藍色のインキ組成物は実施例1、実施例2と同じものを用いた。
[実施例6]
透明なシート2aおよび透明なシート2bの片面に形成した透明着色印刷層が2層からなり、透明なシート2aには黄色、藍色が順に積層され、透明なシート2bには藍色、黄色が順に積層されている以外は実施例3と同様にしてカードを作製した。なお、黄色および藍色のインキ組成物は実施例1、実施例4と同じものを用いた。
実施例1〜6で得られたカードについて、光透過濃度をマクベス濃度計(TD−904)を用いて、フィルターにOrthoフィルターを使用し、JIS X 6305−1 5.11に準じて測定した。結果を表1に示す。
また、実施例1〜6で得られたカードについて、カードの端面の着色度合いを目視観察により評価した。結果を表1に示す。なお、オーバーシート3側をカード表面、オーバーシート4側をカード裏面と呼称することとし、カード表面から光照射した場合に見えるカードの端面の着色度合い結果を(a)欄に、カード裏面から光照射した場合に見えるカードの端面の着色度合い結果を(b)欄に示した。
Figure 0006069930
実施例1〜6のカードはいずれもカードの端面が着色されたように見えた。
また、実施例4のカードは、カード表面から光照射しても、カード裏面から光照射してもカードの端面は黄色に着色されたように見えたが、実施例1〜3、6はカード表面から光照射した場合とカード裏面から光照射した場合とではカードの端面の着色されたように見える色が異なり、光が最初に入射する側の透明着色印刷層の色がカードの端面の見える着色度合いを支配することがわかった。具体的には、表1に示すとおりである。また、実施例6のように2枚の透明なシートにそれぞれ異なる色の2層の透明着色印刷層が設けられている場合、カード表面または裏面から光照射されると、カードの端面の主体が緑色に着色されたように見え、加色効果が得られることがわかった。このように透明なシートに形成する透明着色印刷層の色の組合せを変えることによりカードの端面の着色されたように見える色に変化を与えることができるものとなる。
クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、IDカード等の磁気カード、ICカード、身分証明書等のカード基材として利用できる。
1 カード
1a カード表面
1b カード裏面
1c カード端面
2 コア層
2a、2b 透明なシート
3、4 オーバーシート層
5、6 透明着色印刷層
11 従来のカード
12 従来のカードのコアシート
13、14 従来のカードのオーバーシート

Claims (2)

  1. 透明なシートからなるコア層の両面に透明なシートからなるオーバーシート層を備え、
    前記コア層の両面と上下オーバーシート層の間に有機顔料を含有する透明着色印刷層が積層されていることを特徴とするカード。
  2. 前記コア層が1枚又は複数枚の透明なプラスチックシートが積層されてなることを特徴とする請求項1記載のカード。
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