JP6069930B2 - カード - Google Patents
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Description
また、カードの偽造防止や他カードとの差別化等のため、白色以外の色に着色したシート(基体)を用いた磁気カードも開示されている(例えば特許文献1参照)。
図1は本発明に係るカードの第一実施形態を示し、図1(イ)は斜視図、図1(ロ)はカードの端面の部分拡大図、図2は第一実施形態のカードの端面を示す図であって、カードの積層構成を説明する説明図、図3はその他の実施形態のカードの端面を示す図であって、カードの積層構成を説明する説明図、図4は従来のカードの端面を示し積層構成を説明する説明図であり、図中の1はカード、1aはカード表面、1bはカード裏面、1cはカード端面、2はコア層、2a、2bは透明なシート、3、4はオーバーシート層、5、6は透明着色印刷層、11は従来のカード、12は従来のカードのコアシート、13、14は従来のカードのオーバーシートをそれぞれ示す。
透明着色印刷層は少なくとも1層が積層されておればよいものであるが、本発明の効果を毀損しない範囲で2層若しくはそれ以上の複数設けることができ、オーバーシート3、4の表面若しくは裏面、または、コア層の表面若しくは裏面ないし両面に設けることができ、さらにこれらの組合せされたものでもよい。
また、透明着色印刷層を2層以上複数設ける場合には同色であってもよいが、異なった色にすることもできる。
図3(イ)は、コア層が1層で、透明着色印刷層が2層積層された例を示し、1枚の透明なシートからなるコア層2の両面に透明なシートからなるオーバーシート層3、4を備え、透明着色印刷層5がオーバーシート層3の外面側に積層され、透明着色印刷層6がコア層2とオーバーシート層4との間に積層されているものである。このような構成とすることにより、オーバーシート層3、コア層2の端面は透明着色印刷層5の透過光により着色したように見え、その他の層は第一実施形態と同様に見えるのでカード端面が着色されているように見える。
本発明のカード1のコア層2、オーバーシート3、4に用いられる透明なシートとしては、例えば磁気記録層への書き込み・読み取りを行なう際に使用する機械内部での走行に支障のない強度と剛性を有している素材が好ましく、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン系、ポリアクリル酸エステル、ポリプロピレン、またはポリエチレン等の合成樹脂のシートが用いられる。
コア層2を構成する透明シートの厚みは単層の場合、0.20〜1.00mm、2層以上の多層の場合、0.10〜0.50mmであり、これらの範囲内の厚みの透明シートを任意に組合せて積層すればよい。オーバーシート層3、4を構成する透明シートの厚みは0.05〜0.50mmであり、カード1のトータルの厚みとしては0.15〜2.50mm程度とする。ただし、磁気記録層またはICチップ、磁気記録層とICチップを備えたキャッシュカードとして用いる場合には、カードのトータル厚みをISO7810やJIS X 6301によって規定されている基準厚み0.76mmとし、幅85.60mm、高さ53.98mmと定められたカード基準寸法にする。
具体的な一例を示すと、厚み0.28mmの透明なポリ塩化ビニル樹脂シートをコアシートとして2枚使用し、その表裏に厚み0.1mmの無色透明なポリ塩化ビニル樹脂シートをオーバーシートとして表裏に1枚ずつ使用して、トータル厚み0.76mmの4層からなるカード基材として使用する例が挙げられる。
透明着色印刷層5、6は、光線透過性を有することが必要である。また、透明着色印刷層は全面に設けてもよいが、カードの周縁を除く位置に部分的に透明着色印刷層がない無色透明部を設けたパターン柄にして、カードのデザイン設計に自由度を与えることもできる。
透明着色印刷層5、6は、透明着色インキを用いてグラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷等の印刷法により形成され、透明着色印刷層5、透明着色印刷層6のそれぞれの層が上記マクベス濃度計を使用した測定方法により測定した光透過濃度が0.2〜2.0の範囲内となるように形成される。透明着色印刷層5、6は厚みがある方がカード端面の着色効果が増すのでシルクスクリーン印刷法が好ましい。
透明着色インキとしては、コア層またはオーバーシート層との接着性を考慮し選定された合成樹脂をバインダーとし、要求される色相により選択された染料または顔料を含むインキ組成物が用いられる。
例えば、バインダーとしては、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−アクリレート共重合体、ポリエステル系樹脂、繊維素系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
なお、顔料を選択する場合には、透明着色が得られやすい有機顔料が好ましく、無機顔料は好ましい範囲の光透過濃度が得られにくく回避する方がよい。また、蛍光顔料は透明着色が得られやすく好ましいものであり、具体的には、帝国インキ株式会社製の蛍光053黄、104橙、137赤などが挙げられる。
また、透明着色印刷層はコア層2の片面または両面に設けてもよく、オーバーシート層5、6の外面または内面(コア層2に積層される面)に設けてもよい。
積層方法としては、熱圧着による熱プレス方式、接着剤を用いた方式が使用される。また、コア層を多層とする場合には、透明なシートを巻取り状態で印刷等の加工を施した後、枚葉に断裁した後、上記方法で積層する。
[実施例1]
コア層2を構成する透明なシート2a、2bとして、住友ベークライト株式会社製の厚み0.28mmの硬質塩化ビニルシート(商品名:Z7197)を2枚使用し、オーバーシート層3、4となる透明なオーバーシートとして、太平化学製品株式会社製の厚み0.1mmの硬質塩化ビニルシート(商品名:M−1063)を2枚使用した。
コア層2を構成する透明なシート2bの片面にバインダーとして塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体と有機顔料として不溶性アゾを含有するインキ組成物(株式会社セイコーアドバンス製、商品名ACTシリーズ)を用いてシルクスクリーン印刷法により紅色の1層の透明着色印刷層を形成した。コア層2を構成する透明なシート2aには透明着色印刷層を設けずに無色透明とした。
実施例1の藍色の1層の透明着色印刷層を形成した透明なシート2aと実施例2の紅色の1層の透明着色印刷層を形成した透明なシート2bを用い、透明なシート2aに形成した透明着色印刷層が一方のオーバーシートと対面し、透明なシート2bに形成した透明着色印刷層が他方のオーバーシートと対面するようにし、且つ、2枚のオーバーシートの間に2枚の透明なシート2a、2bが挟まれるように重ね合わせ、2枚の透明なシート2a、2bと2枚のオーバーシートの重合物を実施例1と同様に熱圧プレスして、一体化し藍色の透明なシート2aと紅色の透明着色印刷層を有する透明なシート2bとからなるコア層2と2枚の無色透明なオーバーシート層3、4からなるカードを作製した。
透明着色印刷層を形成するインキにバインダーとして塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体と有機顔料として不溶性アゾを含有するインキ組成物(株式会社セイコーアドバンス製、商品名ACTシリーズ)を使用して黄色の透明着色印刷層を透明なシート2aおよび透明なシート2bに形成した以外は実施例3と同様にしてカードを作製した。
透明なシート2aおよび透明なシート2bの片面に形成した透明着色印刷層が2層からなり、紅色、藍色が順に積層されている以外は実施例3と同様にしてカードを作製した。なお、紅色および藍色のインキ組成物は実施例1、実施例2と同じものを用いた。
透明なシート2aおよび透明なシート2bの片面に形成した透明着色印刷層が2層からなり、透明なシート2aには黄色、藍色が順に積層され、透明なシート2bには藍色、黄色が順に積層されている以外は実施例3と同様にしてカードを作製した。なお、黄色および藍色のインキ組成物は実施例1、実施例4と同じものを用いた。
また、実施例4のカードは、カード表面から光照射しても、カード裏面から光照射してもカードの端面は黄色に着色されたように見えたが、実施例1〜3、6はカード表面から光照射した場合とカード裏面から光照射した場合とではカードの端面の着色されたように見える色が異なり、光が最初に入射する側の透明着色印刷層の色がカードの端面の見える着色度合いを支配することがわかった。具体的には、表1に示すとおりである。また、実施例6のように2枚の透明なシートにそれぞれ異なる色の2層の透明着色印刷層が設けられている場合、カード表面または裏面から光照射されると、カードの端面の主体が緑色に着色されたように見え、加色効果が得られることがわかった。このように透明なシートに形成する透明着色印刷層の色の組合せを変えることによりカードの端面の着色されたように見える色に変化を与えることができるものとなる。
1a カード表面
1b カード裏面
1c カード端面
2 コア層
2a、2b 透明なシート
3、4 オーバーシート層
5、6 透明着色印刷層
11 従来のカード
12 従来のカードのコアシート
13、14 従来のカードのオーバーシート
Claims (2)
- 透明なシートからなるコア層の両面に透明なシートからなるオーバーシート層を備え、
前記コア層の両面と上下オーバーシート層の間に有機顔料を含有する透明着色印刷層が積層されていることを特徴とするカード。 - 前記コア層が1枚又は複数枚の透明なプラスチックシートが積層されてなることを特徴とする請求項1記載のカード。
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