JP6069110B2 - スタータ - Google Patents
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Description
このような事象に抗するため、電磁スイッチの電磁力を増大させることもできるが、それでは、電磁スイッチのコイルの重量増、大型化等を招くため、好ましくない。
そこでなされた本発明の目的は、駆動ギヤがリングギヤから不用意に離脱するのを確実に抑えることのできるスタータを提供することである。
すなわち、本発明のスタータは、通電により回転力を発生するモータ部と、前記モータ部の回転力を受けて回転するドライブシャフトと、前記ドライブシャフト上にスライド移動可能に設けられた伝達ギヤと、前記ドライブシャフトと平行な方向に延び、中心軸周りに回転自在、かつ前記伝達ギヤのスライド移動に連動して前記中心軸方向にスライド移動可能に設けられたアイドルシャフトと、前記アイドルシャフトの軸方向一端側に設けられ、前記伝達ギヤにヘリカル噛合したアイドルギヤと、前記アイドルシャフトの軸方向他端側に設けられ、エンジンのリングギヤにヘリカル噛合可能な駆動ギヤと、前記リングギヤにヘリカル噛合可能に構成された前記駆動ギヤのヘリカルねじれ方向と、前記伝達ギヤにヘリカル噛合した前記アイドルギヤのヘリカルねじれ方向とが同じ向きに設定されていることを特徴とする。
ここで、エンジン側のリングギヤの回転数が駆動ギヤの回転数を上回った場合に、リングギヤにヘリカル噛合した駆動ギヤが受けるスラスト荷重と、伝達ギヤにヘリカル噛合したアイドルギヤが受けるスラスト荷重が、反対向きとなる。したがって、駆動ギヤが受けるスラスト荷重を相殺することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態におけるスタータ1の断面図である。図2は、スタータの斜視図、図3は、スタータの概略構成を示す部品展開図である。図4は、駆動ピニオンギヤでエンジンを始動している状態におけるスタータの断面図である。図5は、シール部材を示す正面図および側断面図である。図6は、シール部材の装着状態を示す断面図である。図7は、スタータのレイアウト例を示す図である。
ブラシ付直流モータ51は、略円筒状のモータヨーク53と、モータヨーク53の径方向内側に配置され、モータヨーク53に対して回転自在に設けられているアーマチュア54とを有している。モータヨーク53の内周面には、複数(本実施形態では6個)の永久磁石57が、周方向に磁極が交互となるように設けられている。
アーマチュア54は、回転軸52と、回転軸52の永久磁石57に対応する位置に外嵌固定されているアーマチュアコア58と、回転軸52のアーマチュアコア58よりも遊星歯車機構2側(図1における左側)に外嵌固定されているコンミテータ61とにより構成されている。
各セグメント62のアーマチュアコア58側端には、折り返すように曲折形成されたライザ63が設けられている。ライザ63には、アーマチュアコア58に巻装されているコイル59の端末部が接続されている。
遊星歯車機構2は、回転軸52と一体形成されたサンギヤ13と、サンギヤ13に噛合され、サンギヤ13を中心に公転する複数のプラネタリギヤ14と、これらプラネタリギヤ14の外周側に設けられた環状の内歯リングギヤ15とにより構成されている。
筒状ハウジング171の開口部171a側の外周面には、軸方向に沿うように雌ネジ部171bが刻設されている。また、モータヨーク53の他方側(図1における右端側)に配置されたエンドプレート55には、雌ネジ部171bに対応する位置にボルト孔55aが形成されている。このボルト孔55aにボルト95を挿入し、雌ネジ部171bにボルト95を螺入することによって、モータ部3と筒状ハウジング171とが一体化される。
また、ギヤカバー172は、接合面172sに対して外周側に張り出した取付ブラケット部172tを有している。取付ブラケット部172tにはボルト挿通孔172bが複数形成され、不図示のエンジンや車体シャーシ等に固定できるようになっている。
収容凹部173の底部173bには、ドライブシャフト4と同軸に、有底の軸受穴47が形成されている。また、収容凹部173の底部173bには、軸受穴47の側方に、後述するアイドルシャフト102が貫通するシャフト貫通孔179が形成されている。
荷重受部材50は、平板状の金属部材であり、例えばプレスにより形成されたリング状のワッシャが採用される。荷重受部材50は、硬度がドライブシャフト4よりも高く耐摩耗性に優れた材料により形成されている。荷重受部材50の材料としては、例えばSK85等の炭素工具鋼が好適である。
ドライブシャフト4の軸方向略中央には、ヘリカルスプライン19が形成されている。ヘリカルスプライン19には、クラッチ機構5がヘリカル噛合されている。
クラッチ機構5は、略円筒状のクラッチアウタ18と、このクラッチアウタ18と同軸に形成されたクラッチインナ22と、クラッチアウタ18およびクラッチインナ22を一体的に固定するクラッチカバー6と、を有している。
クラッチアウタ18の内周面におけるスリーブ18aの一方側には、段部18cが形成されている。段部18cの内周面は、スリーブ18aの内周面よりも大径に形成されている。
クラッチアウタ18の外周面には、後述するクラッチカバー6が、例えばカシメ等により固定されている。
クラッチインナ22の外周面には、クラッチアウタ18の一方側端面と径方向で対応した位置に、略円盤状のクラッチワッシャ64が外嵌固定されている。
本体筒部68は、クラッチアウタ18およびクラッチワッシャ64に外挿され、本体筒部68の他方側の縁部をクラッチアウタ18の他方側端面にカシメることにより、クラッチアウタ18およびクラッチワッシャ64に固定される。
底壁66の略中央には、一方側と他方側とを貫通する開口が形成され、この開口から軸方向の一方側に向かって延びる補強筒部67が形成されている。補強筒部67は、ドライブシャフト4と同心円状に形成され、ドライブシャフト4が挿通されている。
移動規制部20は、ドライブシャフト4に外嵌された略リング状の部材であり、サークリップ20aによって軸方向一方側への移動が規制された状態に設けられるとともに、クラッチアウタ18に形成された段部18cと干渉可能なように、段部18cの内周面よりも大径に形成されている。後述するようにクラッチ機構5が一方側にスライド移動したときには、クラッチアウタ18の段部18cと移動規制部20とが干渉する。これにより、クラッチ機構5の一方側へのスライド移動量が規制される。
伝達ピニオンギヤ70は、ドライブシャフト4に摺動可能に外嵌されている筒部70aと、この外周面に一体成形され、後述のアイドルギヤ101に噛合される外歯車部70bとから形成されている。そして、筒部70aとクラッチインナ22とが一体成形されている。
アイドルギヤユニット100は、ドライブシャフト4と平行に配置されたアイドルシャフト102と、アイドルシャフト102の軸方向中間部に一体に形成され、伝達ピニオンギヤ70に噛み合うアイドルギヤ101と、アイドルシャフト102の他方の端部102bに設けられ、エンジン(不図示)のリングギヤ23に噛合可能な駆動ピニオンギヤ(駆動ギヤ)110と、を備えている。
ここで、アイドルワッシャ104は、伝達ピニオンギヤ70とアイドルギヤ101との間の摺動性を向上させるための役割を有しており、潤滑剤としてのグリス等が塗布されている。
リップ部192は、その内径d3がアイドルシャフト102の外径よりも若干小さくなるよう設定されている。
また、小リング部194の外表面には、不図示のフッ素樹脂コートが形成されている。このフッ素樹脂コートにより、シール部材190とアイドルシャフト102との摺動摩擦抵抗が低減される。
一方、駆動ピニオンギヤ110の他方側(図1における右側)の端面には、他方側に向かって延びる延長筒部110dが設けられている。延長筒部110dは、アイドルシャフト102と同心円状に形成されている。延長筒部110dは、駆動ピニオンギヤ110が軸方向の他方側(図1における右側)にスライド移動したとき、段差部102cと当接可能となっている。すなわち、駆動ピニオンギヤ110がアイドルシャフト102に対して軸方向にスライド移動したとき、延長筒部110dが段差部102cに突き当たることで、駆動ピニオンギヤ110の他方側への移動を規制する。
D1≦D2
を満足するように設定するのが好ましい。
さらには、
D1<D2
を満足するように設定するのが好ましい。
外歯車部110gのピッチ径D1よりもアイドルギヤ101の外歯車部101bのピッチ径D2が大きいと、外歯車部101bで得られるトルクが、駆動ピニオンギヤ110から出力されるトルクよりも大きくなる。つまり、アイドルギヤ101側、つまりドライブシャフト4側から駆動ピニオンギヤ110へのトルク伝達が効率良く行うことができる。
リングギヤ23の回転速度が駆動ピニオンギヤ110の回転速度よりも低いときには、駆動ピニオンギヤ110にはリングギヤ23に接近する方向にスラスト荷重が発生するようになっている。また、リングギヤ23の回転速度が駆動ピニオンギヤ110の回転速度よりも高いときには、駆動ピニオンギヤ110にはリングギヤ23から離反する方向(図1において右方)にスラスト荷重が発生する。
このとき、駆動ピニオンギヤ110の離反する方向へのスラスト荷重が、アイドルギヤ101に作用する反対方向へのスラスト荷重よりも大きくなるよう設定するのが好ましい。さらに、駆動ピニオンギヤ110の離反する方向へのスラスト荷重は、電磁装置9による吸引力よりも小さいのが好ましい。
収納部112においてアイドルギヤ101側に形成されている開口部は、アイドルシャフト102のスプライン108におけるアイドルギヤ101側の端部に拡径して設けられた段差部102eによって閉塞された状態になっている。
ピニオンスプリング113は、収納部112に収納された状態で、駆動ピニオンギヤ110の拡径部111の段差部110bと、アイドルシャフト102の段差部102eとにより圧縮変形されている。これにより駆動ピニオンギヤ110は、アイドルシャフト102に対してリングギヤ23側に向かって付勢された状態になる。
ピニオンスプリング113は、後述するように、駆動ピニオンギヤ110とリングギヤ23とが当接したときに軸方向に弾性変形することで衝撃を吸収する、ダンパ機構として機能している。これにより、駆動ピニオンギヤ110およびリングギヤ23の摩耗を抑制し、スタータ1の耐久性向上を図っている。
ハウジング17の内周面には、クラッチ機構5よりもモータ部3側に、電磁装置9を構成するヨーク25が内嵌固定されている。ヨーク25は磁性材からなる有底筒状に形成されており、底部25aの径方向中央の大部分が大きく開口されている。
また、ヨーク25の底部25aとは反対側端には、磁性材からなる円環状のプランジャホルダ26が設けられている。プランジャホルダ26の径方向内側は、軸方向の他方側に向かって延出された円筒部26aとなっている。これにより、後述するギヤプランジャ80の鉄心88との離間距離が狭くなるので、プランジャホルダ26による鉄心88の吸引力(以下、単に「吸引力」ということがある。)を上げることができる。
ヨーク25、およびプランジャホルダ26によって径方向内側に形成される収納凹部25bには、略円筒状に形成された励磁コイル24が収納されている。励磁コイル24は、コネクタを介してイグニションスイッチ(何れも不図示)に電気的に接続されている。
プランジャ機構37は、磁性材で形成された略円筒状のスイッチプランジャ27と、このスイッチプランジャ27とドライブシャフト4の外周面との間の空隙に配置されたギヤプランジャ80とを有している。これらスイッチプランジャ27とギヤプランジャ80とは、互いに同心円上に設けられ、軸方向に相対移動可能に設けられている。また、プランジャホルダ26とスイッチプランジャ27との間には、両者を離反方向に付勢する板ばね材からなるスイッチリターンスプリング27aが配設されている。
プランジャインナ81は、樹脂等により略円筒形状に形成されている。プランジャインナ81の内径は、ドライブシャフト4に外挿可能なように、ドライブシャフト4の外径よりも若干大きく形成されている。これにより、プランジャインナ81は、ドライブシャフト4に対して軸方向にスライド移動可能に設けられている。
プランジャインナ81の他方側端81b(図1における右側端)は、他方側から一方側に向かって漸次外径が大きくなる爪部83が周方向に複数個所設けられている。また、爪部83の一方側(図1における左側)には、周方向に沿って溝部84が形成されている。
プランジャアウタ85の他方側端85a(図1における右側端)には、径方向内側に張り出した内フランジ部86が一体的に形成されている。内フランジ部86の内径は、プランジャインナ81の爪部83の外径よりも小さく、かつプランジャインナ81の溝部84の底部の外径よりも大きくなるように形成されている。そして、プランジャインナ81の溝部84内にプランジャアウタ85の内フランジ部86を配置することで、プランジャインナ81とプランジャアウタ85とが一体化され、プランジャ機構37が構成される。
また、外フランジ部87の一方側(図1における左側)であって、プランジャアウタ85の外周面には、リング状の鉄心88が設けられている。鉄心88は、例えば樹脂モールドにより、プランジャアウタ85と一体成型されている。鉄心88は、後述するように励磁コイル24に電流が供給されたときに発生する磁束により、所定の吸引力で電磁装置9に吸引される。
プランジャスプリング91は、収納部90に収納された状態で、プランジャインナ81の外フランジ部82と、プランジャアウタ85の内フランジ部86とにより圧縮変形させられている。そして、プランジャインナ81は一方側(図1における左側)に向かって、プランジャアウタ85は他方側(図1における右側)に向かって、互いに付勢された状態となっている。
すなわち、プランジャスプリング91は、クラッチ機構5とギヤプランジャ80との間における軸方向の空隙の発生を防止し、クラッチ機構5のガタつきを吸収するガタ吸収機構を構成している。
各ブラシ41の基端側には、ブラシスプリング42が設けられている。このブラシスプリング42によって、各ブラシ41がコンミテータ61側に向かって付勢され、各ブラシ41の先端がコンミテータ61のセグメント62に摺接するようになっている。
続いて、図面を用いてスタータ1の動作について説明をする。
図1に示すように、励磁コイル24に電流を供給する前のスタータ1の静止状態にあっては、リターンスプリング21に付勢されたクラッチアウタ18が、伝達ピニオンギヤ70と一体化されているクラッチインナ22を引っ張った状態で、モータ部3側(図1における右側)へ一杯に付勢されている。そして、クラッチ機構5のクラッチアウタ18がストッパ94に当接した位置で停止している。これに伴い、伝達ピニオンギヤ70に噛み合ったアイドルギヤ101を有するアイドルギヤユニット100は、駆動ピニオンギヤ110とリングギヤ23とが離反した状態で結合が断たれている。
このとき、スイッチプランジャ27の内周面にリング部材27rが一体的に設けられていることから、このリング部材27rがギヤプランジャ80を押圧し、初期的にギヤプランジャ80をリングギヤ23側に向かって押圧することで、スイッチプランジャ27およびギヤプランジャ80とが一体となってリングギヤ23側へ向かってスライド移動する。
すると、アーマチュアコア58に磁界が発生し、この磁界とモータヨーク53に設けられている永久磁石57との間で磁気的な吸引力や反発力が生じる。これにより、アーマチュア54が回転し始める。そして、アーマチュア54が回転することにより、このアーマチュア54の回転軸52の回転力(モータ部3の回転力)が遊星歯車機構2を介してドライブシャフト4に伝達され、ドライブシャフト4が回転し始める。
このようにしてリングギヤ23と駆動ピニオンギヤ110が噛合い、ドライブシャフト4の回転力がリングギヤ23に伝達されることによって、エンジンが始動する。
特に、アイドルストップ機能を備えた車両においては、エンジンの停止/始動が頻繁に行われ、一般のスタータよりも使用頻度が高まるため、上述のようなスラスト荷重が頻繁に発生する。
したがって、駆動ピニオンギヤ110にリングギヤ23から離反する方向にスラスト荷重F2が発生しても、駆動ピニオンギヤ110とリングギヤ23とのヘリカル噛合が解除されることなく、適切な安定したヘリカル噛合状態を維持できる。
本実施形態によれば、リングギヤ23とアイドルシャフト102に設けられた駆動ピニオンギヤ110とがヘリカル噛合するとともに、アイドルシャフト102に設けられたアイドルギヤ101とドライブシャフト4に設けられた伝達ピニオンギヤ70とがヘリカル噛合する構成とされている。これにより、リングギヤ23の回転速度が駆動ピニオンギヤ110の回転速度よりも高いときに、駆動ピニオンギヤ110にリングギヤ23から離反する方向(図4における右側)にスラスト荷重F2が発生しても、アイドルギヤ101と駆動ピニオンギヤ110とのヘリカル噛合部から反対方向のスラスト荷重を作用させることができる。これにより、駆動ピニオンギヤ110に作用する、リングギヤ23から離反する方向のスラスト荷重が相殺することができる。したがって、リングギヤ23から駆動ピニオンギヤ110が不用意に離脱するのを防ぐことができる。このとき、電磁装置9における電磁力を増大させる必要もなく、スタータ1の大型化、重量増を招くこともない。
D1≦D2
を満足するように設定することで、アイドルギヤ101側、つまりドライブシャフト4側から駆動ピニオンギヤ110へのトルク伝達が効率良く行える。つまり、スタータ1におけるエンジンの始動性を向上させることができる。
次に、本発明にかかるスタータの第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態においては、上記第1の実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図8は、本発明の第2の実施形態におけるスタータの要部を示す図であって、(a)は、駆動ピニオンギヤでエンジンを始動している状態におけるスタータの断面図、(b)は、駆動ピニオンギヤを離反させた状態におけるスタータの断面図である。
支持シャフト121は、他方の端部121bが、シャフト貫通孔179に設けられたボールベアリング180の内方に位置するよう配置されている。
なお、本発明は上述の各実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
しかしながら、上述のように、アイドルシャフト102と駆動ピニオンギヤ110とをスプライン噛合によりスライド移動可能に形成する場合に限られない。例えば、アイドルシャフト102にキーを設ける一方、駆動ピニオンギヤ110にキー溝を設け、アイドルシャフト102と駆動ピニオンギヤ110とをスライド移動可能に形成してもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
3 モータ部
4 ドライブシャフト
5 クラッチ機構
9 電磁装置
17 ハウジング
23 リングギヤ
24 励磁コイル
28 ギヤプランジャ
34 固定接点板
37 プランジャ機構
51 ブラシ付直流モータ
70 伝達ピニオンギヤ(伝達ギヤ)
70a 筒部
70b 外歯車部
80 ギヤプランジャ
100 アイドルギヤユニット
101 アイドルギヤ
102 アイドルシャフト
110 駆動ピニオンギヤ(駆動ギヤ)
121 支持シャフト
122 アイドルシャフト
122h シャフト挿入穴(穴)
125 空気抜き孔(空気通路)
126 空気抜き孔(空気通路)
171 筒状ハウジング
172 ギヤカバー
178 軸受
179 シャフト貫通孔
180 ボールベアリング
190 シール部材
191 リング部
192 リップ部
S 空間
Claims (9)
- 通電により回転力を発生するモータ部と、
前記モータ部の回転力を受けて回転するドライブシャフトと、
前記ドライブシャフト上にスライド移動可能に設けられた伝達ギヤと、
前記ドライブシャフトと平行な方向に延び、中心軸周りに回転自在、かつ前記伝達ギヤのスライド移動に連動して前記中心軸方向にスライド移動可能に設けられたアイドルシャフトと、
前記アイドルシャフトの軸方向一端側に設けられ、前記伝達ギヤにヘリカル噛合したアイドルギヤと、
前記アイドルシャフトの軸方向他端側に設けられ、エンジンのリングギヤにヘリカル噛合可能な駆動ギヤと、を備え、
前記リングギヤにヘリカル噛合可能に構成された前記駆動ギヤのヘリカルねじれ方向と、前記伝達ギヤにヘリカル噛合した前記アイドルギヤのヘリカルねじれ方向とが同じ向きに設定されていることを特徴とするスタータ。 - 前記伝達ギヤにヘリカル噛合した前記アイドルギヤのヘリカルねじれ方向は、前記エンジンが始動して前記リングギヤの回転数が前記駆動ギヤの回転数を上回ったときに、前記駆動ギヤを前記リングギヤ側に移動させる方向のスラスト荷重を発生するよう設定されていることを特徴とする請求項1に記載のスタータ。
- 前記駆動ギヤの歯車ピッチ径が、前記アイドルギヤの歯車ピッチ径よりも小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスタータ。
- 前記モータ部、前記ドライブシャフト、前記伝達ギヤ、前記アイドルギヤを収容するハウジングを備え、
前記アイドルシャフトの軸方向他端側が前記ハウジングから外部に突出し、前記駆動ギヤが前記ハウジングの外部に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のスタータ。 - 前記ハウジング内に、
前記伝達ギヤと前記モータ部との間に設けられ、前記ドライブシャフトの回転力を前記ギヤ部に伝達、遮断するクラッチ機構と、
前記モータ部への通電、遮断を行うとともに、前記クラッチ機構を介して前記駆動ギヤに、前記リングギヤ側に向かう押圧力を発生する電磁装置と、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のスタータ。 - 前記電磁装置は、
励磁コイルと、
前記励磁コイルへの通電に基づいて前記ドライブシャフトに沿ってスライド移動し、前記クラッチ機構に押圧力を発生するギヤプランジャと、を備え、
前記ドライブシャフトと同軸的に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のスタータ。 - 前記アイドルシャフトは、前記ハウジングに、軸受を介し、前記アイドルシャフトの中心軸方向に移動自在、かつ前記中心軸周りに回転自在に支持されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のスタータ。
- 前記アイドルシャフトは、軸方向に連続する有底状の穴を有し、
前記ハウジングに一端が固定された支持シャフトが前記穴に挿入されることによって、前記アイドルシャフトの中心軸方向に移動自在、かつ前記中心軸周りに回転自在に支持されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のスタータ。 - 前記アイドルシャフトまたは前記支持シャフトの少なくとも一方に、前記支持シャフトの先端部と前記穴との間の空間に連通する空気通路が形成されていることを特徴とする請求項8に記載のスタータ。
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