JP6066792B2 - 道路用標示体の設置構造 - Google Patents

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Description

本発明は、路面などに埋設固定させたアンカーナットへ、下面から突出する雄ねじ部を螺結させて設置させる道路用標示体の設置構造に関するものである。
車線のセンターライン標示、車線誘導標示あるいは交通規制誘導標示、車両進入規制などを目的として、道路や駐車場などに車止め等として設置させる道路用標示体の設置方法としては、接着剤による接着固定のほか、設置面からの着脱が容易な設置方法として、下方へ雄ねじ部を突出させ、これを路面などの設置面に埋設固定したアンカーナットへ螺結させて固定させる方法がよく用いられている。
このような設置方法においては、使用過程で破損等した道路用標示体を設置面から取り外して容易に交換できる反面、いたずらなどで取り外される恐れもあり、その対策について種々の発明が開示されている。
例えば、特許文献1には、ポール本体と、該ポール本体を路面上に固定支持する台座とよりなり、その台座の底面から突設された1本のボルトを路面中に埋設された埋設脚と螺合して固定すべくなした視線誘導標識柱において、前記台座の下面と埋設脚の上面との間に挟まれた形で前記ボルトと螺合する弛み防止部材を設け、埋設脚を路面中に接着固定した後、前記弛み防止部材を上面から見て時計方向に回動させて増し締めしたことを特徴とする視線誘導標識柱が開示されている。
実用新案登録第3119847号公報
特許文献1に示される視線誘導標識柱は、ゆるみ防止部材と埋設脚とがダブルナットの構成となされて、台座から突設させて埋設脚に螺結させたボルトが容易に螺脱しないようになされている。このゆるみ防止部材の増し締めの方法として、ゆるみ防止部材へ工具を取り付け、これをハンマーでたたく方法が示されているが、このような場合、使用過程の視線誘導標識柱を交換などのために取り外す際には、取り外しにくくなる恐れがあった。
そこで本発明は、埋設固定させたアンカーナットへ雄ねじ部を螺結させた道路用標示体がいたずらなどによって取り外されるような問題が生じにくく、且つ、交換などのために道路用標示体を設置面から取り外す際には、容易に取り外すことができる道路用標示体の設置構造を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る道路用標示体の設置構造は、設置面に形成された埋設孔へ埋設されたアンカーナットへ、道路用標示体の下面から突出する雄ねじ部を螺結させて設置される道路用標示体の設置構造であって、
前記道路用標示体と別体に形成された台座が設置面上に設置され、該台座上に道路用標示体が設置されており、
前記台座には、該台座の下面より突出し前記設置面の下方に位置されて前記設置面への挿入又は前記埋設孔へ充填される固定材への埋設によって前記台座を固定する固定手段が設けられると共に、
前記台座と道路用標示体との間には、前記アンカーナットに対する道路用標示体の回転を規制する解除可能な回転止めが設けられていることを特徴とするものである。
本発明に係る道路用標示体の設置構造によれば、道路用標示体と別体に形成させた台座を設置面上に設置させ、この台座にその下面より突出させ前記設置面の下方に位置させて前記台座を固定させる固定手段を設けるので、前記台座の設置面上での回転等の移動が防止される。
また、前記設置面に形成させた埋設孔へ埋設させたアンカーナットへ、前記道路用標示体の下面から突出させる雄ねじ部を螺結させて、前記台座上に道路用標示体を設置させるので、前記雄ねじ部とアンカーナットとの螺結や螺脱の際に道路用標示体を回転させるが、このとき前記固定手段によって前記台座が設置面上で回転しないので、道路用標示体の設置や取り外しが容易に行える。
また、前記台座と道路用標示体との間に、前記アンカーナットに対する道路用標示体の回転を規制する解除可能な回転止めを設けるので、この回転止めによる規制によって前記道路用標示体の雄ねじ部のアンカーナットからの螺脱が防止され、いたずらなどによって前記道路用標示体が設置面から取り外されるような問題が抑制できる。
また、前記回転止めによる規制が解除可能に設けられるので、この回転止めを解除することで、道路用標示体の雄ねじ部をアンカーナットから螺脱させて、前記道路用標示体を設置面から取り外せる状態にできる。
また、前記台座を前記アンカーナットの真上に設置させるための位置決め手段を前記台座に形成させれば、設置面へ前記台座と道路用標示体を設置させるときに、前記台座を前記アンカーナットの真上の位置に容易に設置できるので、設置作業が簡単に実施できる。
本発明の道路用標示体の設置構造によれば、道路用標示体がいたずらなどによって取り外されにくく、道路用標示体の交換などの際には回転止めを解除させて設置面から容易に取り外すことができる。
本発明に係る道路用標示体の設置構造の実施の一形態を示す正面図である。 図1の道路用標示体と台座とアンカーナットとをそれぞれ取り外した状態を示す図である。 図2の台座を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図である。 図2の台座の側面図である。 図2の台座の底面図である。 図2の道路用標示体へ台座を取り付ける前の状況を示す縦断面図である。 図6の道路用標示体へ台座を取り付けた状態を示す図である。 図7の道路用標示体へ図2のアンカーナットを取り付けた状態を示す図である。 図8の道路用標示体を設置面へ設置させた状態を示す図である。 図2のアンカーナットと道路用標示体を用いて道路用標示体を設置させた状況を示す断面図である。 図10の設置面から道路用標示体を取り外した状態を示す図である。 図11の設置面へ図3〜5の台座を設置させた状態を示す図である。 図12の台座の上へ図10の道路用標示体を設置させた状態を示す図である。 図11のアンカーナットを蓋体で塞いだ状態を示す図である。 本発明に係る道路用標示体の設置構造に用いる台座の実施の他の一形態を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図である。 図15の台座に取り付ける上突出部材を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、(ハ)は右側面図である。 図16の上突出部材を図15の台座へ取り付けた状態を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図である。 図2の道路用標示体へ図17の台座と上突出部材とを取り付ける前の状況を示す縦断面図である。 図2の道路用標示体へ図17の台座と上突出部材とを取り付けた状態を示す縦断面図である。 図19の道路用標示体へアンカーナットを取り付けた状態を示す図である。 図20の道路用標示体を設置面へ設置させた状態を示す図である。 図10の設置面から道路用標示体を取り外し、台座を設置させる前の状態を示す図である。 図22の設置面へ図15の台座を設置させた状態を示す図である。 図23の台座の上へ図10の道路用標示体を取り付けた状態を示す図である。 図24の台座へ上突出部材を嵌合させ、道路用標示体へ取り付けた状態を示す図である。 本発明に係る道路用標示体の設置構造に用いる係合部材の実施の一形態を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、(ハ)は右側面図である。 図26の係合部材を道路用標示体へ取り付けた状態を示す縦断面図である。 差込部材を示す(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、(ハ)は右側面図である。 図23の台座へ図28の差込部材を取り付ける前の状態を示す図である。 図29の台座へ差込部材を取り付けた状態を示す図である。 図30の台座の上へ図27の道路用標示体を設置させた状態を示す図である。 図31の台座から差込部材を取り外した状態を示す図である。 本発明に係る道路用標示体の設置構造に用いる台座の実施の更に他の一形態を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図である。 図33の側面図である。 図33の底面図である。 図33のA−A断面図である。 図2の道路用標示体へ図33の台座を取り付ける前の状況を示す縦断面図である。 図37の道路用標示体へ台座を取り付けた状態を示す図である。 図38の道路用標示体へ図2のアンカーナットを取り付けた状態を示す図である。 図39の道路用標示体を設置面へ設置させた状態を示す図である。 図10の設置面から道路用標示体1を取り外し、台座を設置させる前の状態を示す図である。 図41の台座を設置面へ取り付けた状態を示す図である。 図42の台座の上へ図10の道路用標示体を設置させた状態を示す図である。
本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図面において、1は道路用標示体である。
本実施形態の道路用標示体1は、柱部11と、キャップ部12と、ベース部13とを含んだ構成であり、具体的には、略円柱形状に形成させたベース部13の上に、これより若干小径の円筒形状に形成させた柱部11を上方へ突設させている。キャップ部12は柱部11の上端に取り付けられて、円筒形状の柱部11の開口を閉塞させている。
柱部11は、車両が接触するなどして力が加えられたときに弾性的に曲がり、その後もとの状態に戻る可撓性を備えており、好ましくは車止め等として用いられるように設けられている。
また、ベース部13、及びキャップ部12には、照射された光を照射方向へ反射させる光の再帰反射性を有する反射体Lがその外周面に取り付けられており、道路用標示体1の視認性を向上させている。
本実施形態の道路用標示体1の設置構造では、設置面である路面Gに埋設孔Hを穿設させ、その内部にアンカーナット2を収納させて固定させている。アンカーナット2は、埋設孔Hとの間の空隙に、モルタルや、セメント、コンクリート、接着剤などの固定材Fを充填させて固化させ、埋設孔H内に固定させている。
道路用標示体1は、ベース部13から下方へ突出する雄ねじ部16を備え、この雄ねじ部16を前記アンカーナット2へ螺結させて設置されている。
アンカーナット2と道路用標示体1との間には台座3が配置されており、道路用標示体1は、路面Gの上に設置された台座3の上面に設置されている。
図2は図1の道路用標示体1と台座3とアンカーナット2とをそれぞれ取り外した状態を示す図である。
本実施形態の道路用標示体1は、円柱形状に形成されたベース部13の下面に、下方へ突出する凸部14が形成されている。凸部14はベース部13よりも小径の円柱形状に形成されており、ベース部13の下面中央に形成されている。
また、凸部14には、下面中央から下方へ突出する雄ねじ部16が設けられている。
本実施形態のアンカーナット2は、上方へ開口する有底筒状の略円筒形状に形成されている。
アンカーナット2の外周側面には、平面状に形成された矩形の切欠部21が設けられており、この切欠部21はアンカーナット2の周方向へ等間隔に配置されて4個形成されている。
アンカーナット2に切欠部21を設けることで、図1に示すように固定材Fを用いてアンカーナット2を埋設固定させたときに、切欠部21の形成位置に充填された固定材Fによって、アンカーナット2の上方への脱抜を効果的に防止できると共に、埋設孔H内でのアンカーナット2の回転を効果的に防止できる。
尚、内側に雌ねじを備えた有底筒状のアンカーナット2は、道路用標示体1等を路面に設置させる目的で従来より用いられているものである。
アンカーナット2の内側の中空部分には、前記道路用標示体1の凸部14を収納可能な凹部24が開口付近である上方に形成され、その下方に雄ねじ部16と螺結可能な雌ねじ部26が形成されている。
埋設固定されたアンカーナット2は、凹部24に前記凸部14を収納させ、雌ねじ部26に雄ねじ部16を螺結させて、道路用標示体1を立設させるように形成されている。
図3は図2の台座3を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、図4は図2の台座3の側面図であり、図5は図2の台座3の底面図である。
本実施形態の台座3は、板面を上下方向へ向けた円環板状の台本体30を備えている。
台本体30は、その外径が前記道路用標示体1のベース部13の外径と同じ大きさに形成されており、台本体30を上下方向に貫通する中央の挿通孔34は、道路用標示体1の凸部14を挿通可能な大きさの円形形状に形成されている。詳細には、前記挿通孔34の内径は、道路用標示体1の凸部14の外径に対応する大きさに形成されている。
台座3には、台本体30の下面から下方へ垂直に突出する矩形板状の下突出片31が形成されている。
前記下突出片31は、挿通孔34の周方向に沿って等間隔に4個形成され、挿通孔34の縁付近にそれぞれ形成されており、具体的には、挿通孔34の縁から下方へ延設されるように曲げ加工されて台本体30と一体的に形成されている。
また、台座3には、台本体30の上面から上方へ垂直に突出する矩形板状の上突出片32が形成されている。
前記上突出片32は、台本体30の周方向に沿って等間隔に2個形成され、台本体30の外縁付近にそれぞれ形成されており、具体的には、台本体30の外縁から上方へ延設されるように曲げ加工されて台本体30と一体的に形成されている。
前記各上突出片32には、横方向に長い小判形状に形成された貫通長孔33がそれぞれ形成されている。
各貫通長孔33は、台座3の外側から内側へ向かうほどその孔形状が小さくなるように形成されており、各貫通長孔33の内側面はすり鉢状の傾斜面33aに設けられている。
また、台座3には、台本体30を上下方向へ貫通する円形の貫通孔35が台本体30の周辺部に形成されており、この貫通孔35は台本体30の周方向に沿って等間隔に2個形成されている。各貫通孔35は、上方から下方へ向かうほどその孔形状が小さくなるように形成されており、各貫通孔35の内側面はすり鉢状の傾斜面35aに設けられている。
図2の道路用標示体1とアンカーナット2と台座3とを用いる道路用標示体の設置構造で、設置面である路面Gへ新規に設置させる実施形態の一例を以下に説明する。
図6は図2の道路用標示体1へ台座3を取り付ける前の状況を示す縦断面図であり、図7は図6の道路用標示体1へ図2の台座3を取り付けた状態を示す図である。
最初に、台座3を道路用標示体1へ取り付ける。
具体的には、道路用標示体1のベース部13から下方へ突出する凸部14と雄ねじ部16とを台座3の挿通孔34へ挿通させ、前記凸部14を挿通孔34へ嵌め込むと共に、台本体30の上面をベース部13の下面へ当接させる。
このとき、台本体30の外縁から延設されて上方へ突出する各上突出片32が、それぞれ道路用標示体1のベース部13の外側面に沿うように配置される。
台座3は、ベース部13の外側面に沿う前記各上突出片32の貫通長孔33へ固定ねじN1を挿通させ、この固定ねじN1をベース13へ螺入させて、図7に示すように、道路用標示体1へ取り付けられる。
本実施形態の前記固定ねじN1は皿頭のタッピングねじであり、前記貫通長孔33はその傾斜面33aに前記固定ねじN1の頭部の傾斜面が当接し、前記固定ねじN1の頭部が貫通長孔33の内側に収納されるように設けられている。
また、本実施形態の道路用標示体1は、ベース部13の外側面に内側方向へ窪む円形の係合孔15が形成されている。前記固定ねじN1はこの係合孔15へ挿入されると共に、係合孔15の奥側でベース部13へ螺入されている。ベース部13に係合孔15を設けることで、螺入させた前記固定ねじN1が斜め方向へ進むような問題が生じにくくなされ、ベース部13へ固定ねじN1を容易に螺入できるようになされる。
次に、台座3を取り付けた前記道路用標示体1に、アンカーナット2を取り付ける。
アンカーナット2は、内側の凹部24へ前記道路用標示体1の凸部14を挿入させ、雌ねじ部26へ雄ねじ部16を螺結させて、道路用標示体1へ取り付けられる。
図8は図7の道路用標示体1へアンカーナット2を取り付けた状態を示す図である。
本実施形態のアンカーナット2は、凹部24の内径が前記道路用標示体1の凸部14の外径に対応する大きさに形成されている。このため、雌ねじ部26を雄ねじ部16へ螺結させたときに、アンカーナット2の上端と、前記台座3の各下突出片31の下端とがそれぞれ好ましくは当接するように設けられている。即ち、前記アンカーナット2は、台座3の台本体30の下面より前記各下突出片31の突出の大きさだけ下方に配置されて前記道路用標示体1へ取り付けられる。
最後に、道路用標示体1に取り付けたアンカーナット2を設置面へ埋設固定させる。
具体的には、設置面である路面Gへ埋設孔Hを穿設し、この埋設孔Hの内部に前記道路用標示体1へ取り付けた前記アンカーナット2を挿入させる。そして前記道路用標示体1へ取り付けた台座3の台本体30の下面を設置面へ当接させ、前記台座30の各下突出片31とアンカーナット2とを前記埋設孔Hへ収納させた状態で、これらと埋設孔Hとの間の空隙に充填させた接着剤などの固定材Fを固化させ、埋設孔H内に固定させる。
図9は図8の道路用標示体1を設置面へ設置させた状態を示す図である。
前記台座3は、各下突出片31を固定手段として埋設孔Hに収納させ、前記固定材Fに埋設させて固定させることで、前記路面Gに固定される。
また、前記各下突出片31は、道路用標示体1の凸部14の側面に沿ってそれぞれ間隔をあけて配置されるため、埋設孔H内へ充填させた前記固定材Fが各下突出片31間の隙間に入り込んで固化するように設けられる。
この各下突出片31間に充填された固定材Fにより、路面G上における前記台座3の回転が効果的に防止されるため、雄ねじ部16を螺脱させる方向へ回転させる力が前記道路用標示体1へ加えられた場合でも、道路用標示体1に取り付けられた台座3が道路用標示体1と一緒に回転して路面Gから外れてしまうような問題の発生が抑制される。
また、前記道路用標示体1は、前記上突出片32を貫通してベース13に螺入する固定ねじN1が回転止めとなされて、台座3上における道路用標示体1の回転が効果的に防止される。
このため、雄ねじ部16を螺脱させる方向へ回転させる力が前記道路用標示体1へ加えられた場合でも、台座3上で道路用標示体1が回転して路面Gから外れてしまうような問題の発生が抑制される。
また、回転止めとなされた前記固定ねじN1をベース13から螺脱させて台座3から取り外せば、前記台座3上における道路用標示体1の回転の規制が解除され、雄ねじ部16をアンカーナット2から螺脱させて道路用標示体1を路面Gから容易に取り外すことができるようになされる。
本実施形態の台座3において、矩形の板状に形成された各下突出片31には下方が上方より幅広となされた末広がりの部分が無いので、前記固定ねじN1をベース13から螺脱させ、道路用標示体1の回転の規制を解除して路面Gから取り外した状態で、台座3を上方へ引っ張りあげて各下突出片31を固定材Fから引き抜けるようにしておけば、台座3を路面Gから取り外すことが可能である。
このように台座3を取り外した後の路面Gには、固定材Fの各下突出片31が埋設されていた位置に形成された、各下突出片31の外形に対応する雌型状の凹状隙間が露出する。このため、前記各下突出片31が台座3を路面Gへ再度設置させる際の位置決め手段となされ、前記固定材Fに形成された前記凹状隙間に各下突出片31を挿入させることで、前記台座3をアンカーナット2の真上の好適な位置に容易に配置させることができる。そして、前記固定材Fに形成された前記凹状隙間に挿入された各下突出片31は、再び路面G上における台座3の回転を防止させる固定手段となされる。
図2の道路用標示体1とアンカーナット2と台座3とを用いる道路用標示体の設置構造で、路面Gへ埋設させたアンカーナット2へ設置させた既存の道路用標示体1へ台座3を追加して設置させる実施形態の一例を以下に説明する。
図10は図2のアンカーナット2と道路用標示体1を用いて道路用標示体1を設置させた状況を示す断面図である。
図10において、アンカーナット2は、路面Gに穿設された埋設孔Hに挿入され、この埋設孔Hとの間に充填された固定材Fによって固定されている。
道路用標示体1は下面を路面G上に当接させて、凸部14をアンカーナット2の凹部24へ挿入させ、雄ねじ部16を雌ねじ部26へ螺結させて、路面G上に立設している。
前記道路用標示体1のベース部13の下面と、アンカーナット2の上端との間には、円筒形状のスペーサー9が取り付けられている。
前記スペーサー9は上下方向に開口する円筒形状に形成され、その内径が道路用標示体1の凸部14の外径に対応する大きさに形成されており、前記凸部14へ外嵌されて取り付けられている。
また、前記スペーサー9は、その外径がアンカーナット2の外径に対応する大きさに形成されており、スペーサー9は上端をベース部13の下面に当接させ、下端をアンカーナット2の上端に当接させて取り付けられている。ベース部13の下面とアンカーナット2との間にスペーサー9が取り付けられることで、前記アンカーナット2はその上端が路面Gより下方に位置するように埋設固定される。
本実施形態の道路用標示体1の設置構造では、最初に既設の道路用標示体1を設置面から取り外す。
図11は図10の設置面から道路用標示体を取り外した状態を示す図である。
前記道路用標示体1は、平面視で左回りに回転させて雄ねじ16を雌ねじ26から螺脱させ、路面Gから取り外すことができる。
更に、アンカーナット2の上方のスペーサー9を取り外すことで、固定材Fに形成された円形の隙間Sが露出する。
具体的には、前記隙間Sはその内径がアンカーナット2の外径に対応する大きさの、固定材Fの上面からアンカーナット2へ至る円形孔状に形成される。
図14は図11のアンカーナット2を蓋体で塞いだ状態を示す図である。
アンカーナット2の上端を路面Gより下方に位置させ、前記道路用標示体1を取り外したときにアンカーナット2の上方に前記隙間Sを形成させることで、道路環境に応じて前記道路用標示体1を路面Gから取り外した状態にしておく場合は、アンカーナット2の開口部分を覆う蓋体Cを隙間Sへ収納させて取り付けることができる。
蓋体Cによってアンカーナット2の開口部分を覆うことで、アンカーナット2の内側へ小石やゴミなどが入り込み、雌ねじ部26を損傷させる等、道路用標示体1の設置の障害となるような問題の発生を抑制できる。
また、図14に示すように、蓋体Cを隙間Sへ収納させて取り付けることで、走行車両の車輪等が蓋体Cへ乗り上げる等の直接的な接触が抑制できるので、蓋体Cの破損や劣化を低減できる。
本実施形態の道路用標示体1の設置構造では、道路用標示体1とスペーサー9とを取り外した後に、図3〜5に示された形態の台座3を設置面へ設置させる。
具体的には、台座3の各下突出片31を前記隙間Sへ挿入させて収納させ、台本体30の下面を路面Gへ当接させて、路面G上に載置させる。このとき、各下突出片31が位置決め手段となされ、これらを隙間Sへ収納させることで、台座3がアンカーナット2の真上の好適な位置に配置されるようになされている。
次に、路面Gへ載置させた台座3の各貫通孔35へ固定ねじN2を上方からそれぞれ挿通させ、更に各固定ねじN2を路面Gへ挿入させる。
図12は図11の設置面へ図3〜5の台座3を設置させた状態を示す図である。
本実施形態の前記固定ねじN2は皿頭のタッピングねじであり、前記貫通孔35はその傾斜面35aに前記固定ねじN2の頭部の傾斜面が当接し、前記固定ねじN2の頭部が貫通孔35の内側に収納されるように設けられている。
前記台座3は、各固定ねじN2を固定手段として路面Gへ挿入させることで、前記路面Gに固定され、路面G上における回転などの移動が防止される。
本実施形態の道路用標示体1の設置構造では、最後に道路用標示体1を台座3の上に設置させる。
道路用標示体1は、前記台座3の挿通孔34へ挿通させた凸部14をアンカーナット2の凹部24へ収納させ、雄ねじ部16をアンカーナット2の雌ねじ部26へ螺結させて、台座3上に立設される。
図13は図12の台座3の上へ図10の道路用標示体1を設置させた状態を示す図である。
そして、図7に示す実施形態と同様に、台座3の上突出片32の貫通長孔33へ固定ねじN1を挿通させ、この固定ねじN1をベース13へ螺入させる。
尚、台座3の固定手段として路面Gへ挿入させる固定ねじN2は、その頭部が貫通孔35の内側に収納されるように設けられているので、雄ねじ部16をアンカーナット2へ螺結させるために道路用標示体1を回転させるときに、そのベース部13の下面が固定ねじN2の頭部に引っかかり、道路用標示体1の回転を阻害するような問題が生じにくくなされている。
前記道路用標示体1は、前記上突出片32を貫通してベース13に螺入する固定ねじN1が回転止めとなされて、台座3上における道路用標示体1の回転が効果的に防止される。
このため、雄ねじ部16を螺脱させる方向へ回転させる力が前記道路用標示体1へ加えられた場合でも、台座3上で道路用標示体1が回転して路面Gから外れてしまうような問題の発生が抑制される。
また、回転止めとなされた前記固定ねじN1をベース13から螺脱させて台座3から取り外せば、前記台座3上における道路用標示体1の回転の規制が解除され、雄ねじ部16をアンカーナット2から螺脱させて道路用標示体1を路面Gから容易に取り外すことができるようになされる。
尚、道路用標示体1の設置に際して、前記固定ねじN1をベース部13に設けた係合孔15へ挿入させて螺入させる場合に、台座3の貫通長孔33とベース部13の係合孔15との位置を合わせておく必要がある。
前記台座3は、台本体30を貫通して路面Gに挿入する各固定ねじN2を固定手段として路面Gへ固定されるので、路面G上における台座3の回転が効果的に防止でき、雄ねじ部16を螺脱させる方向へ回転させる力が前記道路用標示体1へ加えられた場合でも、道路用標示体1に取り付けられた台座3が道路用標示体1と共に回転して路面Gから外れてしまうような問題の発生が抑制される。
また、図13に示すように、各固定ねじN2の上方が道路用標示体1のベース部13の下面に覆われるため、道路用標示体1を設置させている状態において、各固定ねじN2が上方へ引き抜かれて路面Gから外れるような問題の発生が抑制できる。
図15は本発明に係る道路用標示体の設置構造に用いる台座の実施の他の一形態を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図である。
本実施形態の台座4は、円環板状に形成させた台本体40から上方へ突出する上突出片が台本体40に一体的に形成されておらず、別部材の上突出部材5として形成されている点が図3〜5に示す実施形態の台座3と異なる主な事項である。
即ち、本実施形態の台座4は、略円環板状の台本体40を備え、台本体40の中央には円形形状の挿通孔44が上下方向に貫通して形成されている。前記台本体40は、その外径が、図2に示す道路用標示体1のベース部13の外径と同じ大きさに形成されており、前記挿通孔44は、前記道路用標示体1の凸部14の外径に対応する大きさの円形形状に形成されている。
台本体40の下面には、下方へ垂直に突出する矩形板状の下突出片41が形成されており、前記下突出片41は、挿通孔44の周方向に沿って等間隔に4個形成され、具体的には、挿通孔44の縁から下方へ延設されるように曲げ加工されて台本体40と一体的に形成されている。
また、台本体40を上下方向へ貫通する円形の貫通孔45が台本体40の周辺部に形成されており、この貫通孔45は内側に傾斜面45aを備えるすり鉢状に形成され、台本体40の周方向に沿って等間隔に2個形成されている。
前記台座4の台本体40には、外縁から内側へ向かう係合切欠部42が形成されている。前記係合切欠部は42は、台本体40の外縁から内側方向へ向かうほど幅狭となる略台形の切り欠き状に形成されており、台本体40の周方向に沿って等間隔に4個形成されている。
図16は図15の台座4に取り付ける上突出部材5を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、(ハ)は右側面図である。
本実施形態の上突出部材5は、板面を上下方向へ向けた台形板状の係合板部50と、この係合板部50の縁から垂直上方向へ延設される矩形板状の上突出片52とを備える、L字型板形状に形成されている。
前記係合板部50と上突出片52とは、曲げ加工により一体的に形成されており、前記台座4の台本体40と同じ板厚に設けられている。
前記上突出片52は、図3〜5に示す実施形態の台座3の上突出片32と同様の形状に形成されている。
即ち、矩形板状に形成された前記上突出片52には、横方向に長い小判形状の貫通長孔53が形成され、この貫通長孔53は上突出部材5の外側から係合板部50へ向かうほどその孔形状が小さくなるように形成されており、各貫通長孔53の内側面はすり鉢状の傾斜面53aに設けられている。
前記係合板部50は、前記上突出片52が延設される一方の縁を下底とし、この縁に相対する縁を下底より小さな上底とする台形板状に形成されており、前記台座4の係合切欠部42に嵌合可能に形成されている。
図17は図16の上突出部材5を図15の台座4へ取り付けた状態を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図である。
図17は、前記上突出部材5の係合板部50を、台座4の係合切欠部42へ嵌合させた状態であり、この状態において、上突出片52が台本体40の外縁より若干外側に配置されるようになされる。
また、図17に示すように係合板部50が係合切欠部42に嵌合した状態において、上突出部材5の水平方向への移動は台本体40の径方向外側へのみ可能となされる。
図2の道路用標示体1とアンカーナット2と、図15〜17の台座4と上突出部材5とを用いる道路用標示体の設置構造で、設置面である路面Gへ新規に設置させる実施形態の一例を以下に説明する。
図18は図2の道路用標示体1へ図17の台座4と上突出部材5とを取り付ける前の状況を示す縦断面図であり、図19は図2の道路用標示体1へ図17の台座4と上突出部材5とを取り付けた状態を示す縦断面図である。
最初に、台座4と上突出部材5を道路用標示体1へ取り付ける。
具体的には、道路用標示体1のベース部13から下方へ突出する凸部14と雄ねじ部16とを台座4の挿通孔44へ挿通させ、前記凸部14を挿通孔44へ嵌め込むと共に、台本体40の上面をベース部13の下面へ当接させる。そして、係合切欠部42へ係合板部50を嵌合させて、前記台座4へ上突出部材5を取り付ける。このとき、上突出部材5の係合板部50から延設されて上方へ突出する上突出片52が、道路用標示体1のベース部13の外側面に沿うように配置される。
前記上突出片52の貫通長孔53へ固定ねじN1を挿通させ、この固定ねじN1をベース13へ螺入させて、図19に示すように、道路用標示体1へ取り付けられる。
本実施形態の前記固定ねじN1は皿頭のタッピングねじであり、前記貫通長孔53はその傾斜面53aに前記固定ねじN1の頭部の傾斜面が当接し、前記固定ねじN1の頭部が貫通長孔53の内側に収納されるように設けられている。
次に、台座4を取り付けた前記道路用標示体1に、アンカーナット2を取り付ける。
アンカーナット2は、内側の凹部24へ前記道路用標示体1の凸部14を挿入させ、雌ねじ部26へ雄ねじ部16を螺結させて、道路用標示体1へ取り付けられる。
図20は図19の道路用標示体1へアンカーナット2を取り付けた状態を示す図である。
前記台座4を取り付けた道路用標示体1へ螺結されたアンカーナット4は、その上端と、前記台座4の各下突出片41の下端とがそれぞれ当接し、台座4の台本体40の下面より前記各下突出片41の突出の大きさだけ下方に配置されて前記道路用標示体1へ取り付けられる。
最後に、道路用標示体1に取り付けたアンカーナット2を設置面へ埋設固定させる。
具体的には、設置面である路面Gへ埋設孔Hを穿設し、この埋設孔Hの内部に前記道路用標示体1へ取り付けた前記アンカーナット2を挿入させる。そして前記道路用標示体1へ取り付けた台座4の台本体40の下面を設置面へ当接させ、前記台座40の各下突出片41とアンカーナット2とを前記埋設孔Hへ収納させた状態で、これらと埋設孔Hとの間の空隙に充填させた接着剤などの固定材Fを固化させ、埋設孔H内に固定させる。
図21は図20の道路用標示体1を設置面へ設置させた状態を示す図である。
前記台座4は、各下突出片41を固定手段として埋設孔Hに収納させ、前記固定材Fに埋設させて固定させることで、前記路面Gに固定される。
また、前記各下突出片41は、道路用標示体1の凸部14の側面に沿ってそれぞれ間隔を開けて配置されるため、埋設孔H内へ充填させた前記固定材Fが各下突出片41間の隙間に入り込んで固化するように設けられる。
この各下突出片41間に充填された固定材Fにより、路面G上における前記台座4の回転が効果的に防止されるため、雄ねじ部16を螺脱させる方向へ回転させる力が前記道路用標示体1へ加えられた場合でも、道路用標示体1に取り付けられた台座4が上突出部材5と道路用標示体1と共に回転して路面Gから外れてしまうような問題の発生が抑制される。
また、前記道路用標示体1は、台座4に嵌合する前記上突出部材5の上突出片52を貫通してベース13に螺入する固定ねじN1が回転止めとなされて、台座4上における道路用標示体1の回転が効果的に防止される。
このため、雄ねじ部16を螺脱させる方向へ回転させる力が前記道路用標示体1へ加えられた場合でも、台座4上で道路用標示体1が回転して路面Gから外れてしまうような問題の発生が抑制される。
また、回転止めとなされた前記固定ねじN1をベース13から螺脱させて上突出部材5から取り外せば、前記台座4上における道路用標示体1の回転の規制が解除され、雄ねじ部16をアンカーナット2から螺脱させて道路用標示体1を路面Gから容易に取り外すことができるようになされる。
本実施形態の台座4は、図3〜5の台座3と同様に、各下突出片41には下方が上方より幅広となされた末広がりの部分が無いので、前記固定ねじN1をベース13から螺脱させ、道路用標示体1の回転の規制を解除して路面Gから取り外した状態で、台座4を上方へ引っ張りあげて各下突出片41を固定材Fから引き抜けるようにしておけば、台座4を路面Gから取り外すことが可能である。
このように台座4を取り外した後の路面Gには、固定材Fの各下突出片41が埋設されていた位置に形成された、各下突出片41の外形に対応する雌型状の凹状隙間が露出する。このため、前記各下突出片41が台座4を路面Gへ再度設置させる際の位置決め手段となされ、前記固定材Fに露出する前記凹状隙間に各下突出片41を挿入させることで、前記台座4をアンカーナット2の真上の好適な位置に容易に配置させることができる。そして、前記固定材Fの前記凹状隙間に挿入された各下突出片41は、再び路面G上における台座3の回転を防止させる固定手段となされる。
また、本実施形態の道路用標示体1は、回転止めとなされた前記固定ねじN1をベース13から螺脱させ、前記道路用標示体1の回転の規制を解除させて路面Gから取り外した後、係合板部50と係合切欠部42との嵌合を外して、台座4から上突出部材5を取り外すことができる。
このように、上突出部材5を取り外した台座4は、固定手段となされた各下突出片41によって路面G上に設置させた状態で残すことができる。そして、上突出部材5を取り外した台座4には、円環板状の台本体40の上面から上方へ突出する上突出片32の如き部位が形成されていないので、台座4を路面G上に残し、その上方を車両が通過して車輪に踏みつけられるような状況でも破損しにくくなされるので、好ましい。
そして、路面G上に残した台座4に上突出部材5を再度取り付けることで、再び道路用標示体1を設置させることが容易にできる。
図2の道路用標示体1とアンカーナット2と、図15〜17の台座4と上突出部材5とを用いる道路用標示体の設置構造で、路面Gへ埋設させたアンカーナット2へ設置させた既存の道路用標示体1へ台座4を追加して設置させる実施形態の一例を以下に説明する。
図2のアンカーナット2と道路用標示体1を用いて道路用標示体1を設置させた状況は、図10と同じである。
本実施形態の道路用標示体1の設置構造では、最初に道路用標示体1とスペーサー9とを設置面から取り外す。
図22は図10の設置面から道路用標示体1を取り外し、台座4を設置させる前の状態を示す図である。
道路用標示体1とスペーサー9とを設置面から取り外すことで、図11の実施形態と同様に、固定材Fに形成された円形の隙間Sが露出する。
本実施形態の道路用標示体1の設置構造では、道路用標示体1とスペーサー9とを取り外した後に、台座4を設置面へ設置させる。
具体的には、台座4の各下突出片41を前記隙間Sへ挿入させて収納させ、台本体40の下面を路面Gへ当接させて、路面G上に載置させる。このとき、各下突出片41が位置決め手段となされ、これらを隙間Sへ収納させることで、台座4がアンカーナット2の真上の好適な位置に配置されるようになされている。
次に、路面Gへ載置させた台座4の各貫通孔45へ固定ねじN2を上方からそれぞれ挿通させ、更に各固定ねじN2を路面Gへ挿入させる。
図23は図22の設置面へ図15の台座4を設置させた状態を示す図である。
本実施形態の前記固定ねじN2は皿頭のタッピングねじであり、前記貫通孔45はその傾斜面45aに前記固定ねじN2の頭部の傾斜面が当接し、前記固定ねじN2の頭部が貫通孔45の内側に収納されるように設けられている。
前記台座4は、各固定ねじN2を固定手段として路面Gへ挿入させることで、前記路面Gに固定され、路面G上における回転などの移動が防止される。
次に道路用標示体1を台座4の上に設置させる。
道路用標示体1は、前記台座4の挿通孔44へ挿通させた凸部14をアンカーナット2の凹部24へ収納させ、雄ねじ部16をアンカーナット2の雌ねじ部26へ螺結させて、台座4上に立設される。
図24は図23の台座4の上へ図10の道路用標示体1を取り付けた状態を示す図である。
尚、台座4の固定手段として路面Gへ挿入させる固定ねじN2は、その頭部が貫通孔45の内側に収納されるように設けられているので、雄ねじ部16をアンカーナット2へ螺結させるために道路用標示体1を回転させるときに、そのベース部13の下面が固定ねじN2の頭部に引っかかり、道路用標示体1の回転を阻害するような問題が生じにくくなされている。
次に、台座4に上突出部材5を嵌合させる。
前記上突出部材は、その係合板部50を、路面Gに設置された台座4の係合切欠部42へ外側側方から差し入れて嵌合させる。前記係合板部50を係合切欠部42へ嵌合させたとき、上突出部材5の上突出片52が道路用標示体1のベース部13の外側面に沿うように配置される。
また、前記係合板部50を係合切欠部42へ嵌合させたとき、前記上突出部材5は上下方向を道路用標示体1と路面Gとに遮られ、水平の3方向を嵌合する係合切欠部40の縁に遮られるため、前記上突出部材5は台座4の水平外側方向以外への移動が規制された状態となされる。
最後に、図19に示す実施形態と同様に、上突出部材5の上突出片52の貫通長孔53へ固定ねじN1を挿通させ、この固定ねじN1をベース13へ螺入させる。
図25は図24の台座4へ上突出部材5を嵌合させ、道路用標示体1へ取り付けた状態を示す図である。
前記道路用標示体1は、前記上突出部材5を貫通してベース13に螺入する固定ねじN1が回転止めとなされて、上突出部材5が嵌合する台座4上における道路用標示体1の回転が効果的に防止される。
このため、雄ねじ部16を螺脱させる方向へ回転させる力が前記道路用標示体1へ加えられた場合でも、台座4上で道路用標示体1が回転して路面Gから外れてしまうような問題の発生が抑制される。
また、回転止めとなされた前記固定ねじN1をベース13から螺脱させて台座4から取り外せば、前記台座4上における道路用標示体1の回転の規制が解除され、雄ねじ部16をアンカーナット2から螺脱させて道路用標示体1を路面Gから容易に取り外すことができるようになされる。
尚、道路用標示体1の設置に際して、前記固定ねじN1をベース部13に設けた係合孔15へ挿入させて螺入させる場合に、上突出部材5の貫通長孔53とベース部13の係合孔15との位置を合わせておく必要がある。
前記台座4は、台本体40を貫通して路面Gに挿入する各固定ねじN2を固定手段として路面Gへ固定されるので、路面G上における台座4の回転が効果的に防止でき、雄ねじ部16を螺脱させる方向へ回転させる力が前記道路用標示体1へ加えられた場合でも、道路用標示体1に取り付けられた台座4が道路用標示体1と一緒に回転して路面Gから外れてしまうような問題の発生が抑制される。
また、各固定ねじN2の上方が道路用標示体1のベース部13の下面に覆われるため、道路用標示体1を設置させている状態において、各固定ねじN2が上方へ引き抜かれて路面Gから外れるような問題の発生が抑制できる。
また、本実施形態の道路用標示体1は、図18〜21に示す実施形態と同様に、回転止めとなされた前記固定ねじN1をベース13から螺脱させ、前記道路用標示体1の回転の規制を解除させて路面Gから取り外した後、係合板部50と係合切欠部42との嵌合を外して、台座4から上突出部材5を取り外すことができる。
そして、上突出部材5を取り外した台座4は、円環板状の台本体40の上面から上方へ突出する部位が無い状態となされるので、台座4を取り外すことなく路面G上に残し、その上方を車両が通過して車輪に踏みつけられるような状況でも、台座4が破損しにくくなされるので、好ましい。
そして、路面G上に残した台座4に上突出部材5を再度取り付けることで、再び道路用標示体1を設置させることが容易にできる点も図18〜21に示す実施形態と同様である。
図26は本発明に係る道路用標示体の設置構造に用いる係合部材の実施の一形態を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、(ハ)は右側面図である。
本実施形態の係合部材6は、設置面に固定された台座と道路用標示体との間に設けられる回転止めとして用いられるものである。
前記係合部材6は、略四角柱形状に形成されており、詳しくは、平面視の形状が台形形状の略台形柱形状に形成されている。
前記係合部材6の上面61は、図26(イ)において、図中右側の辺が下底となされ、これに相対する図中左側の辺が前記下底より幅狭の上底となされ、これら上底と下底とが等しい長さの2つの脚で接続された台形形状に形成されている。
前記上面61に接続する4個の側面のうち、前記上底に接続する側面62bと、前記各脚に接続する2個の側面62cは、前記上面61との接続部分が垂直角に形成されていると共に、係合部材6の下面63との接続部分が垂直角に形成されている。
また、前記上面61の幅広に形成された下底に接続する側面62aは、前記上面61との接続部分が垂直角に形成され、下面6cとの接続部分が角丸形状の隅部64に形成されている。
図27は図26の係合部材6を道路用標示体1Aへ取り付けた状態を示す縦断面図である。
本実施形態の係合部材6は、道路用標示体に収納させて用いられる。
図27に示す道路用標示体1Aは、ベース13の下面に設けられた収納凹部17に、付勢手段Bと図26の係合部材5とが収納されている点のみが図1〜2の道路用標示体1と異なる事項である。
即ち、図27に示す本実施形態の道路用標示体1Aは、略円柱形状に形成させたベース部13の上に、これより若干小径の円筒形状に形成させた柱部11を上方へ突設させ、その上端にキャップ部12を取り付けて柱部11の開口を閉塞させている。
また、道路用標示体1Aは、ベース部13の下面中央に下方へ突出する円柱形状の凸部14を形成させ、この凸部14の下面中央から下方へ突出する雄ねじ部16を設けている。
前記ベース部13の下面には、その外縁付近に下方へ開口して上方へ窪む収納凹部17が形成されている。
前記収納凹部17は前記係合部材6を収納可能な形状に形成されており、具体的には、横断面形状が前記係合部材6の横断面形状よりも若干大きく形成され、上下の大きさが前記係合部材6の上下の大きさよりも大きく形成されている。
前記係合部材6は、前記道路用標示体1の収納凹部17へ収納されて取り付けられる。
具体的には、前記係合部材6は、前記隅部64へ接続する側面62aを道路用標示体1の径方向外側へ向け、側面62aと逆側の側面62bを道路用標示体1の径方向内側へ向けて、その上面61を収納凹部17へ収納させている。
更に、前記収納凹部17には、板バネからなる付勢手段Bが前記係合部材6の上方に配置されて収納されており、前記係合部材6はこの付勢手段Bによって下方へ向けて付勢され、その下面63が前記ベース部13の下面より下方へ突出して配置されるように道路用標示体1に取り付けられている。
図27の道路用標示体1Aと係合部材6と、図2のアンカーナット2と、図15の台座4を用いる道路用標示体の設置構造の実施形態の一例で、路面Gへ埋設させたアンカーナット2へ設置させた既存の道路用標示体1へ台座4を追加して設置させる実施形態の一例を以下に説明する。
本実施形態の道路用標示体1Aの設置構造において、立設する既存の道路用標示体1を路面Gに埋設固定させたアンカーナット2から取り外し、新たに台座4を設置させるまでの構成は、図23の実施形態と同一である。
即ち、図2のアンカーナット2と道路用標示体1を用いて道路用標示体1を設置させた図10の状態から、前記道路用標示体1とスペーサ9とを取り外す。そして、図22〜23に示すように、固定材Fに形成されて露出する円形の隙間Sへ台座4の各下突出片41を挿入させて収納させ、台本体40の下面を路面Gへ当接させて、台座4を路面G上に載置させる。このとき、各下突出片41が位置決め手段となされ、これらを隙間Sへ収納させることで、台座4がアンカーナット2の真上の好適な位置に配置されるようになされている。
更に、台座4の各貫通孔45へ固定ねじN2を挿通させ、更に各固定ねじN2を路面Gへ挿入させて、台座4を路面Gへ固定させる。前記台座4は、各固定ねじN2を固定手段として路面Gへ挿入させることで、前記路面Gに固定され、路面G上における回転などの移動が防止される。
次に、台座4へ差込部材7を取り付ける。
図28は差込部材7を示す(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、(ハ)は右側面図であり、図29は図23の台座4へ図28の差込部材7を取り付ける前の状態を示す図である。
本実施形態の差込部材7は、板面を上下方向へ向けた台形板状の係合板部70と、この係合板部70の縁から垂直上方向へ延設される矩形板状の持ち手部72とを備える、L字型板形状に形成されている。
前記係合板部70は、曲げ加工により一体的に形成されており、前記台座4の台本体40と同じ板厚に設けられている。
前記係合板部70は、前記持ち手部72が延設される一方の縁を下底とし、この縁に相対する縁を下底より小さな上底とする台形板状に形成され、前記台座4の係合切欠部42に嵌合可能に形成されており、具体的には、前記係合板部70は前記係合切欠部42の切欠き形状に対応する外形に形成されている。
図30は図29の台座4へ差込部材7を取り付けた状態を示す図である。
前記差込部材7は、前記台座4に形成された係合切欠部42へ係合板部70を嵌合させて取り付けられ、前記台座に4個形成された全ての係合切欠部42へそれぞれ1個づつ合計4個取り付けられる。
台座4の全ての係合切欠部42へ、台本体40と同じ板厚の設けられた係合板部70を嵌合させることで、各係合切欠部42が係合板部70によって埋められると共に、各係合板部70が嵌め込まれた台座4の上面全体が略面一な状態となされる。
また、前記各差込部材7は、係合板部70を台座4の係合切欠部42へ嵌合させた状態において、前記持ち手部72が台本体40の外縁から離間して配置されるように設けられている。
次に道路用標示体1Aを台座4の上に設置させる。
道路用標示体1Aは、前記台座4の挿通孔44へ挿通させた凸部14をアンカーナット2の凹部24へ収納させ、雄ねじ部16をアンカーナット2の雌ねじ部26へ螺結させて、台座4上に立設される。
前記道路用標示体1Aに取り付けられた係合部材6は、前記付勢手段Bによる下方への付勢によって、その下端である下面63が収納凹部17の開口から下方へ突出しているが、道路用標示体1Aを回転させて雄ねじ部16をアンカーナット2へ螺入させるとき、各係合板部70が嵌め込まれて略面一な状態となされた台座4の上面を前記係合部材6の下面63が滑り、道路用標示体1Aの回転を阻害するような問題が生じにくくなされる。
図31は図30の台座4の上へ図27の道路用標示体1Aを設置させた状態を示す図である。
前記道路用標示体1Aのベース部13の下面が、台座4の台本体40の上面に当接するまで、前記雄ねじ部16をアンカーナット2へ螺結させると、前記係合部材6は下面63まで収納凹部17の内部に収納される。
最後に、台座4から各差込部材7を取り外し、前記係合部材6と台座4とを係合状態にする。
図31に示すように、前記係合部材6が差込部材7の上方に配置された状態で差込部材7を取り外すことで、下方に付勢された係合部材6が台座4の係合切欠部42の内側へ進入し、係合部材6と台座4とが係合状態となる。
図32は図31の台座から差込部材を取り外した状態を示す図である。
図32に示すように、係合部材6と台座4とが係合状態となされると、アンカーナット2から雄ねじ16を螺脱させるために道路用標示体1Aを回転させたときに、係合切欠部42の内側に進入した係合部材6の側面が係合切欠部42の縁に当接し、台座4上における道路用標示体1Aの回転を規制する回転止めとして機能する。
また、係合部材6と台座4とが係合状態となされた図32に示す道路用標示体1の設置構造において、台座4の各係合切欠部42へ前記差込部材7の係合板部70を挿入させると、係合板部70の先が角丸形状に形成された係合部材6の隅部64に当接する。そして更に係合板部70を挿入させることで、係合部材6を上方に押し上げて道路用標示体1Aの収納凹部17へ収納させ、図31に示す状態に戻すことができる。即ち、前記係合部材6と台座4との係合状態を解き、道路用標示体1Aの回転の規制を解除することができる。
本実施形態の係合部材6は、図26に示すような台形柱形状に形成させているが、これに限るものではなく、台座4へ係合可能な種々の形状に形成することができる。例えば、道路用標示体1のベース部13の下面に肉盗み等の目的で予め設けた既存の凹部を利用し、この凹部に収納可能な形状に前記係合部材6を形成させることで、新たに収納凹部17を形成させることなく上記の道路用標示体の設置構造を利用することができる。
また、本実施形態の道路用標示体の設置構造は、回転止めとした前記係合部材6と台座4との係合状態を解除し、前記道路用標示体1Aを取り外すと、図18〜21や図22〜25に示す実施形態と同様に、台座4にその上面から上方へ突出する部位が無い状態となされる。このため、台座4を取り外すことなく路面G上に残し、その上方を車両が通過して車輪に踏みつけられるような状況でも、台座4が破損しにくくなされるので、好ましい。
図33は本発明に係る道路用標示体の設置構造に用いる台座8の実施の更に他の一形態を示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、図34は図33の側面図であり、図35は図33の底面図であり、図36は図33のA−A断面図である。
本実施形態の台座8は、円環板形状に形成された台本体80と、この台本体80の外縁から上方に延設される壁部82とを備える有底筒状の略円筒形に形成されている。前記壁部は、前記台本体80の外縁の全周に亘って形成されており、前記壁部82の外側面は上方から下方に至るほど外径が拡径する円錐台形状の傾斜面に形成されている。
前記壁部82は、内径が図2の道路用標示体1のベース部13の外径に対応する大きさに形成されており、壁部82はその内側にベース部13の下端を収納可能な大きさに形成されている。
また、前記壁部82には、横長矩形の貫通長孔83が形成されており、前記貫通長孔83は周方向へ等間隔に2個形成されている。
前記台本体80は、上下方向に貫通する円形の挿通孔84を中央に備える円環板形状に形成されている。
前記挿通孔84は図2の道路用標示体1のベース部13の凸部14を挿通可能な大きさに形成されており、詳細には前記挿通孔84の内径は、道路用標示体1の凸部14の外径に対応する大きさに形成されている。
台座8には、台本体80の下面から下方へ垂直に突出する円筒形状の下突出部81が形成されている。
前記下突出部81は、挿通孔84の縁から下方へ延設されるように形成されており、前記挿通孔84の全周に亘って形成されている。
また、本実施形態の台座8の下突出部81は、その円筒形状の外径が、図10に示す円筒形状のスペーサー9の外径に対応する大きさに形成されている。
また、台座8には、台本体80の下面から下方へ突出する三角板形状の楔片85が形成されている。
前記楔片85は、その一辺が前記下突出部81の外周側面へ接続され、他の一辺が台本体80の下面に接続された直角三角形に形成されており、斜辺85aとなされた残りの一辺に至るほど板厚が小さくなり前記斜辺85aの縁で収束する楔状の形状に設けられている。
前記楔片85は、前記下突出部81の周方向へ等間隔に8個形成されており、各楔片85は下突出部81の外周側面から放射状に伸びるように形成されている。
図2の道路用標示体1とアンカーナット2と、図33〜36の台座8とを用いる道路用標示体の設置構造で、設置面である路面Gへ新規に設置させる実施形態の一例を以下に説明する。
図37は図2の道路用標示体1へ図33の台座8を取り付ける前の状況を示す縦断面図であり、図38は図37の道路用標示体1へ台座8を取り付けた状態を示す図である。
最初に、台座8を道路用標示体1へ取り付ける。
具体的には、道路用標示体1のベース部13から下方へ突出する凸部14と雄ねじ部16とを台座8の挿通孔84へ挿通させ、前記凸部14を挿通孔84へ嵌め込むと共に、台本体80の上面をベース部13の下面へ当接させる。
このとき、台座8の壁部82が道路用標示体1のベース部13の外側面に沿うように配置される。
台座8は、ベース部13の外側面に沿う壁部82の貫通長孔83へ固定ピンPを挿通させ、この固定ピンPをベース13へ挿入させて、図38に示すように、道路用標示体1へ取り付けられる。
本実施形態の前記固定ピンPは、前記貫通長孔83へ挿通可能な円柱形状の挿入部p1と、前記貫通長孔83へ挿通不可能な頭部p2とを備え、前記挿入部p1をベース部13の係合孔15へ嵌入させて、ベース13へ取り付けられるように設けられている。
次に、台座8を取り付けた前記道路用標示体1に、アンカーナット2を取り付ける。
アンカーナット2は、内側の凹部24へ前記道路用標示体1の凸部14を挿入させ、雌ねじ部26へ雄ねじ部16を螺結させて、道路用標示体1へ取り付けられる。
図39は図38の道路用標示体1へ図2のアンカーナットを取り付けた状態を示す図である。
本実施形態のアンカーナット2は、凹部24の内径が前記道路用標示体1の凸部14の外径に対応する大きさに形成されている。このため、雌ねじ部26を雄ねじ部16へ螺結させたときに、アンカーナット2の上端と、前記台座8の下突出部81の下端とがそれぞれ当接するように設けられている。即ち、前記アンカーナット2は、台座8の台本体80の下面より前記下突出部81の突出の大きさだけ下方に配置されて前記道路用標示体1へ取り付けられる。
最後に、道路用標示体1に取り付けたアンカーナット2を設置面へ埋設固定させる。
具体的には、設置面である路面Gへ埋設孔Hを穿設し、この埋設孔Hの内部に前記道路用標示体1へ取り付けた前記アンカーナット2を挿入させる。そして前記道路用標示体1へ取り付けた台座8の台本体80の下面を設置面へ当接させ、前記台座80の下突出部81及び各楔片85とアンカーナット2とを前記埋設孔Hへ収納させた状態で、これらと埋設孔Hとの間の空隙に充填させた接着剤などの固定材Fを固化させ、埋設孔H内に固定させる。
図40は図39の道路用標示体1を設置面へ設置させた状態を示す図である。
前記台座8は、下突出部81及び各楔片85を固定手段として埋設孔Hに収納させ、前記固定材Fに埋設させて固定させることで、前記路面Gに固定される。
また、前記各楔片85は下突出部81の側面に沿ってそれぞれ間隔を開けて配置されるため、埋設孔H内へ充填させた前記固定材Fが各楔片31間の隙間に入り込んで固化するように設けられる。
この各楔片31間に充填された固定材Fにより、路面G上における前記台座8の回転が効果的に防止されるため、雄ねじ部16を螺脱させる方向へ回転させる力が前記道路用標示体1へ加えられた場合でも、道路用標示体1に取り付けられた台座8が道路用標示体1と一緒に回転して路面Gから外れてしまうような問題の発生が抑制される。
また、前記道路用標示体1は、前記壁部82を貫通してベース13に挿入する固定ピンPが回転止めとなされて、台座8上における道路用標示体1の回転が効果的に防止される。
このため、雄ねじ部16を螺脱させる方向へ回転させる力が前記道路用標示体1へ加えられた場合でも、台座8上で道路用標示体1が回転して路面Gから外れてしまうような問題の発生が抑制される。
また、回転止めとなされた前記固定ピンPをベース13から引き抜き台座8から取り外せば、前記台座8上における道路用標示体1の回転の規制が解除され、雄ねじ部16をアンカーナット2から螺脱させて道路用標示体1を路面Gから容易に取り外すことができるようになされる。
本実施形態の台座8は、下突出部81が円筒形状に形成され、各楔片85が外側の斜辺85aに至るほど板厚が小さくなる楔状に形成されているので、下方が上方より幅広となされた末広がりの部分が無く、前記固定ピンPをベース13から取り外し、道路用標示体1の回転の規制を解除して路面Gから取り外した状態で、台座8を上方へ引っ張りあげて下突出部81及び各楔片85を固定材Fから引き抜き、台座8を路面Gから取り外すことが可能である。
このように台座8を取り外した後の路面Gには、固定材Fの下突出部81及び各楔片85が埋設されていた位置に形成された、下突出部81及び各楔片85の外形に対応する雌型状の凹状隙間が露出する。このため、前記下突出部81及び各楔片85が台座8を路面Gへ再度設置させる際の位置決め手段となされ、前記固定材Fに形成された前記凹状隙間に下突出部81及び各楔片85を挿入させることで、前記台座8をアンカーナット2の真上の好適な位置に容易に配置させることができる。そして、前記固定材Fに形成された凹状隙間に挿入された下突出部81及び各楔片85は、再び路面G上における台座8の回転を防止させる固定手段となされる。
図2の道路用標示体1とアンカーナット2と、図33〜36の台座8とを用いる道路用標示体の設置構造で、路面Gへ埋設させたアンカーナット2へ設置させた既存の道路用標示体1へ台座8を追加して設置させる実施形態の一例を以下に説明する。
図2のアンカーナット2と道路用標示体1を用いて道路用標示体1を設置させた状況は、図10と同じである。
本実施形態の道路用標示体1の設置構造では、最初に道路用標示体1とスペーサー9とを設置面から取り外す。
図41は図22の設置面へ図33の台座8を取り付ける前の状況を示す図である。
道路用標示体1とスペーサー9とを設置面から取り外すことで、図11の実施形態と同様に、固定材Fに形成された円形の隙間Sが露出する。
本実施形態の道路用標示体1の設置構造では、道路用標示体1とスペーサー9とを取り外した後に、台座8を設置面へ設置させる。
具体的には、台座8の下突出部81を前記隙間Sの真上に配置させ、力を加えながら下方へ降ろす。
本実施形態の台座8は、スペーサー9の外径に対応する大きさに形成された前記下突出部81が前記隙間Sに収納可能に形成され、下突出部81の外側に放射状に形成された各楔片85が前記隙間Sの上縁に当接するように設けられている。
台座8を降ろすときに下方への力を加えることで、前記隙間Sの上縁に当接した楔形状の斜辺85aが固定材Fへ切り込み、各楔片85が固定材Fの内側へ挿入される。
また、各楔片85を固定材Fへ挿入させながら台座8を設置させるときに、前記隙間Sに挿入された前記下突出部81が位置決め手段となされ、台座8がアンカーナット2の真上の好適な位置に配置されるように設けられている。
上記のように、各楔片85を固定材Fへ挿入させ、台本体80の下面が路面Gへ当接するまで台座8を下方へ降ろして、台座8を設置させる。
図42は図41の台座8を設置面へ取り付けた状態を示す図である。
固定材Fへ挿入された前記各楔片85は、台座8を固定する固定手段として機能し、路面G上における台座8の回転などの移動が防止される。
次に道路用標示体1を台座8の上に設置させる。
道路用標示体1は、前記台座8の挿通孔84へ挿通させた凸部14をアンカーナット2の凹部24へ収納させ、雄ねじ部16をアンカーナット2の雌ねじ部26へ螺結させて、台座8上に立設される。
図43は図42の台座8の上へ図10の道路用標示体1を設置させた状態を示す図である。
そして、図38に示す実施形態と同様に、台座8の貫通長孔83へ固定ピンPを挿通させ、この固定ピンPをベース13へ挿入させる。
前記道路用標示体1は、前記壁部82を貫通してベース13に挿入する固定ピンPが回転止めとなされて、台座8上における道路用標示体1の回転が効果的に防止される。
このため、雄ねじ部16を螺脱させる方向へ回転させる力が前記道路用標示体1へ加えられた場合でも、台座8上で道路用標示体1が回転して路面Gから外れてしまうような問題の発生が抑制される。
また、回転止めとなされた前記固定ピンPをベース13から引き抜き台座8から取り外せば、前記台座8上における道路用標示体1の回転の規制が解除され、雄ねじ部16をアンカーナット2から螺脱させて道路用標示体1を路面Gから容易に取り外すことができるようになされる。
尚、道路用標示体1の設置に際して、前記固定ピンPをベース部13に設けた係合孔15へ挿入させる場合に、台座8の貫通長孔83とベース部13の係合孔15との位置を合わせておく必要がある。
前記台座8は、固定材Fへ挿入させた各楔片85を固定手段として路面Gへ固定されるので、路面G上における台座8の回転が効果的に防止でき、雄ねじ部16を螺脱させる方向へ回転させる力が前記道路用標示体1へ加えられた場合でも、道路用標示体1に取り付けられた台座8が道路用標示体1と共に回転して路面Gから外れてしまうような問題の発生が抑制される。
尚、本発明に係る道路用標示体の設置構造は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 道路用標示体
11 柱部
12 キャップ部
13 ベース部
14 凸部
15 係合孔
16 雄ねじ部
2 アンカーナット
21 切欠部
24 凹部
26 雌ねじ部
3 台座
30 台本体
31 下突出片
32 上突出片
33 貫通長孔
34 挿通孔
35 貫通孔
4 台座
40 台本体
41 下突出片
42 係合切欠部
44 挿通孔
45 貫通孔
5 上突出部材
50 係合板部
52 上突出片
53 貫通長孔
6 係合部材
61 上面
63 下面
64 隅部
7 差込部材
70 係合板部
72 持ち手部
8 台座
81 下突出部
82 壁部
83 貫通長孔
84 挿通孔
85 楔片
B 付勢手段
C 蓋体
F 固定材
G 路面
H 埋設孔
L 反射体
N1 固定ねじ
N2 固定ねじ
P 固定ピン

Claims (2)

  1. 設置面に形成された埋設孔へ埋設されたアンカーナットへ、道路用標示体の下面から突出する雄ねじ部を螺結させて設置される道路用標示体の設置構造であって、
    前記道路用標示体と別体に形成された台座が設置面上に設置され、該台座上に道路用標示体が設置されており、
    前記台座には、該台座の下面より突出し前記設置面の下方に位置されて前記設置面への挿入又は前記埋設孔へ充填される固定材への埋設によって前記台座を固定する固定手段が設けられると共に、
    前記台座と道路用標示体との間には、前記アンカーナットに対する道路用標示体の回転を規制する解除可能な回転止めが設けられていることを特徴とする道路用標示体の設置構造。
  2. 前記台座には、該台座を前記アンカーナットの真上に設置させるための位置決め手段が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の道路用標示体の設置構造。
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