JP2014201954A - 視線誘導標識柱の固定構造及び視線誘導標識柱の固定部材 - Google Patents

視線誘導標識柱の固定構造及び視線誘導標識柱の固定部材 Download PDF

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浩樹 相川
Hiroki Aikawa
浩樹 相川
福上 明
Akira Fukugami
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Abstract

【課題】既存の標識柱本体や台座部に大きな変更を加えることなく、標識柱本体の耐衝撃性を向上させることを課題とする。
【解決手段】視線誘導標識柱の標識柱本体2を、台座部3を介して、固定用軸部材22によって路面Gに設けた埋設用脚4に取り付けて固定する視線誘導標識柱の固定構造において、上部につば部53を有する筒状部材5が、台座部3の貫通穴を介して埋設用脚4の凹部42に収納される構造を有し、固定用軸部材22が筒状部材5を貫通して埋設用脚4に取り付けられることによって、標識柱本体2の下面2aと台座部3との間で筒状部材5のつば部53が挟持されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は視線誘導標識柱の固定構造及び視線誘導標識柱の固定部材に関し、詳しくは、既存の標識柱本体や台座部に大きな変更を加えることなく、標識柱本体の耐衝撃性を向上させることのできる視線誘導標識柱の固定構造及び視線誘導標識柱の固定部材に関する。
従来、歩道、外側線、センターライン、分流等を標示し、車線分離や視線誘導等を行うための視線誘導標識柱(ラバーポールともいう。)として、図6に示すものが知られている(特許文献1)。
この視線誘導標識柱は、標識柱本体100の下端部101内に固定用軸部材102の頭部102a側を埋設して軸部102bを下面から突出させ、この軸部102bが、標識柱本体100とは別部品として形成された台座部103を貫通した状態で、路面Gに埋設された埋設用脚104に取り付けられることで、標識柱本体100と埋設用脚104(路面G)との間で台座部103を挟み付けるようにして立設される。標識柱本体100は埋設用脚104に取り付けられているだけであるため、交換が容易である。
しかし、このような視線誘導標識柱には次のような問題がある。すなわち、図7(a)に示すように、車両が衝突して標識柱本体100に横方向の荷重Fが加わり、該標識柱本体100が傾倒すると、図7(b)に示すように、標識柱本体100の傾倒に連動して台座部103も傾倒して浮き上がるように変形し、この台座部103が標識柱本体100の下面を押し上げるように作用する結果、標識柱本体100が固定用軸部材102から抜け外れてしまう。このような問題は、台座部103が小径になるほど顕著に見られるようになる。
この問題の一つの解決方法として、図8(a)に示すように、埋設用脚104の上部に凹部104aを形成しておき、標識柱本体100の下面に、この凹部104aに収納されるように突起部100aを設けたり(特許文献2)、図8(b)に示すように、台座部103の下面に、埋設用脚104の凹部104aに収納されるように突起部103aを設けたりしたものが提案されている(特許文献3)。
これらは、埋設用脚104の凹部104aに収納される突起部100a、103aによって、標識柱本体100や台座部103と固定用軸部材102との接触面積が大きくなり、標識柱本体100に横方向の荷重が加わった場合でも、突起部100a、103aが埋設用脚104の凹部104aによって支持されて荷重を受けることができるようになるため、標識柱本体100が過度に傾倒することや、台座部103が浮き上がって変形してしまうことを抑制することができ、標識柱本体100が固定用軸部材102から抜け外れてしまうことを防止することができる。
特開平8−53816号公報 特開2010−116727号公報 特開平10−102447号公報
しかしながら、これらは、標識柱本体や台座部に突起部を一体に突設するため、突起部を形成するための専用の成形型を用いて標識柱本体や台座部を新たに製作しなくてはならず、突起部を持たない既存の標識柱本体や台座部を流用することができない問題がある。
そこで、本発明は、既存の標識柱本体や台座部に大きな変更を加えることなく、標識柱本体の耐衝撃性を向上させることのできる視線誘導標識柱の固定構造を提供することを課題とする。
また、本発明は、既存の標識柱本体や台座部に大きな変更を加えることなく、標識柱本体の下面に容易に突起部を形成することができて、標識柱本体の耐衝撃性を向上させることのできる視線誘導標識柱の固定部材を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.視線誘導標識柱の標識柱本体を、台座部を介して、固定用軸部材によって路面に設けた埋設用脚に取り付けて固定する視線誘導標識柱の固定構造において、
上部につば部を有する筒状部材が、前記台座部の貫通穴を介して前記埋設用脚の凹部に収納される構造を有し、
前記固定用軸部材が前記筒状部材を貫通して前記埋設用脚に取り付けられることによって、前記標識柱本体の下面と前記台座部との間で前記筒状部材の前記つば部が挟持されていることを特徴とする視線誘導標識柱の固定構造。
2.前記筒状部材が、前記固定用軸部材と前記埋設用脚の前記凹部との間隙を埋めていることを特徴とする前記1記載の視線誘導標識柱の固定構造。
3.前記筒状部材の硬度は、前記標識柱本体の硬度よりも高いことを特徴とする前記1又は2記載の視線誘導標識柱の固定構造。
4.前記つば部は、下方に向けて縮径するテーパー面を有していることを特徴とする前記1、2又は3記載の視線誘導標識柱の固定構造。
5.前記筒状部材は、該筒状部材の上面の全面で、前記標識柱本体の下面の全面と当接するように形成されていることを特徴とする前記1、2又は3記載の視線誘導標識柱の固定構造。
6.視線誘導標識柱の標識柱本体を、台座部を貫通する固定用軸部材によって、路面に埋設された埋設用脚に取り付ける際に用いる視線誘導標識柱の固定部材であって、
前記台座部を貫通して前記埋設用脚の上部に設けられた凹部内に収納される筒部と、
前記固定用軸部材を貫通させる貫通孔と、
前記筒部の一端に設けられたつば部とを有することを特徴とする視線誘導標識柱の固定部材。
7.前記筒部は、前記固定用軸部材と前記埋設用脚の前記凹部との間隙を埋める構成であることを特徴とする前記6記載の視線誘導標識柱の固定部材。
本発明に係る視線誘導標識柱の固定構造によれば、既存の標識柱本体や台座部に大きな変更を加えることなく、標識柱本体の耐衝撃性を向上させることができる。
また、本発明に係る視線誘導標識柱の固定部材によれば、既存の標識柱本体や台座部に大きな変更を加えることなく、標識柱本体の下面に容易に突起部を形成することができて、標識柱本体の耐衝撃性を向上させることができる。
本発明に係る視線誘導標識柱の固定構造の第1の実施形態を示し、視線誘導標識柱を一部断面で示す正面図 図1に示す視線誘導標識柱の固定構造を説明する分解図である。 本発明に係る視線誘導標識柱の固定構造の第2の実施形態を説明する分解図 本発明に係る視線誘導標識柱の固定構造の第3の実施形態を説明する分解図 本発明に係る視線誘導標識柱の固定構造のその他の実施形態を説明する分解図 従来の視線誘導標識柱の固定構造を示す部分断面図 (a)(b)は従来の視線誘導標識柱に横方向の力が加わった場合の説明図 (a)(b)は従来の視線誘導標識柱の固定構造のそれぞれ他の態様を示す断面図
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1、図2は、第1の発明に係る視線誘導標識柱の固定構造の第1の実施形態を示している。図1は視線誘導標識柱を一部断面で示す正面図、図2は視線誘導標識柱の固定構造を説明する分解図である。
視線誘導標識柱1は、それぞれ別部品である標識柱本体2、台座部3、埋設用脚4及び筒状部材5を有している。
標識柱本体2は、例えばポリウレタン樹脂製の柱状体であり、従来から用いられている構造のものである。標識柱本体2の大部分は中空状に形成されているが、下端部は中実状に形成されたコア部21となっている。このコア部21内には、固定用ボルト22の頭部22a側が埋設されており、その軸部22b側が標識柱本体2の下面2aから下方に向けて突出している。軸部22bの外周面には雄ねじが形成されている。
この標識柱本体2の下面2aは、軸部22bが突出する以外は平坦面となっており、図8(a)に示した突起部100aのように突出する部材を有していない。
なお、固定用ボルト22は、本発明における固定用軸部材の一例である。
台座部3は、路面G上に設置されるベース部分であり、一般に標識柱本体2よりも硬度が大きい樹脂、例えばポリプロピレン樹脂によって、外径が標識柱本体2の直径よりも大きな円形状に形成されている。
台座部3の中央部には、標識柱本体2のコア部21を収容するための収容部31が、コア部21の外形形状に合致するように上方から凹設されている。標識柱本体2は、コア部21がこの収容部31内に収容されることにより、標識柱本体2の下面2a及びコア部21の側面21aを含むコア部21の全体が台座部3によって覆われた状態とされている。
収容部31の底面31aの中央には、固定用ボルト22の軸部22bを挿通させる貫通孔32が形成されている。この貫通孔32の口径は、通常、固定用ボルト22の軸部22bの直径よりも大きく、この軸部22bとの間にある程度の隙間を有している。
路面Gと接する台座部3の下面3aは、図8(b)に示した突起部103aのように突出する部材を有していない。
埋設用脚4は、例えばステンレスやアルミ等の金属によって形成されており、その中央には固定用ボルト22の軸部22bが螺合する雌ねじ部41が形成されている。埋設用脚4の上部には、雌ねじ部41と同心状に、該雌ねじ部41よりも大径な凹部42が上方から形成されている。従って、雌ねじ部41は、この凹部42の底部中央に設けられている。
この埋設用脚4は、視線誘導標識柱1を立設させる路面G下に埋設され、例えばその周囲に接着剤aが充填されることによって固定されている。
筒状部材5は、従来の突起部100a、103a(図8)と同様に機能する突起部を構成して標識柱本体2を固定用ボルト22から抜け外れないように固定するための部材である。
この筒状部材5は、埋設用脚4の凹部42に収納される筒部51を有している。筒部51の中央には、該筒部51の一端から他端にかけて、固定用ボルト22の軸部22bが貫通する貫通孔52が形成されていると共に、その一端である上部には、側方に張り出したつば部53が一体に形成されている。
貫通孔52の内面は、雌ねじを有していなくてもよいが、軸部22bの雄ねじと螺合する雌ねじが形成されていることが好ましい。これにより、筒状部材5は、固定用ボルト22の軸部22bと螺合して強固に結合することができ、固定用ボルト22によって安定的に支持されるようになる。
筒部51は、台座部3の貫通孔32と固定用ボルト22の軸部22bとの間の隙間を利用して設けることができるように、台座部3の貫通孔32の口径と同一又はやや小さな直径を有している。
また、筒部51は、固定用ボルト22と埋設用脚4の凹部42との間隙を埋めるものであることが好ましい。すなわち、筒部51を、埋設用脚4の凹部42内に合致して納まる形状、大きさに形成することにより、筒状部材5によって後述する標識柱本体2の抜け外れを防止する効果をより高めることができる。例えば、埋設用脚4の凹部42が平面視円形状に形成されたものである場合、筒部51も横断面が円形状に形成され、埋設用脚4の凹部42が、例えば平面視六角形状等の多角形状に形成されたものである場合、筒部51も横断面が凹部42の平面視形状と同一となる多角形状に形成されることが好ましい。
特に、貫通孔52に雌ねじを形成した場合、埋設用脚4の凹部42と共に多角形状とすることで、この貫通孔52に固定用ボルト22を螺合させる際に、埋設用脚4の凹部42に収納された筒状部材5が一緒に回転してしまうことを防止することができる。
筒状部材5は、そのつば部53側が標識柱本体2側となるように配置され、筒部51が台座部3の中央の貫通孔32を貫通し、埋設用脚4の凹部42内に収納されている。筒状部材5の上面5aは平坦面となっており、この上面5aが標識柱本体2の下面2aと当接している。
つば部53の大きさは、台座部3の貫通孔32よりも大きいが、台座部3の収容部31の底面31aよりも小さく形成されている。このため、筒状部材5の筒部51が台座部3の貫通孔32を貫通して埋設用脚4の凹部42内に収納された状態で、つば部53は収容部31の底面31a上に載置され、標識柱本体2の下面2aと収容部31の底面31aとの間で挟着されている。
筒状部材5は、一般に合成樹脂、金属等によって形成することができるが、安価に大量生産できる点では合成樹脂製とすることが好ましい。
また、筒状部材5の硬度は、標識柱本体2の硬度よりも高いことが好ましい。応力を受けた際の筒状部材5の変形を抑えることができ、標識柱本体2の抜け外れを確実に防止することができる。
筒状部材5を合成樹脂とした場合の硬度は、標識柱本体2をショアA硬度で85〜95のウレタン樹脂製とした場合、これよりも硬度が大きくなるように、ロックウェル硬度Rで90〜110とすることが好ましい。本実施形態では、筒状部材5は、台座部3と同様に、ウレタン樹脂製の標識柱本体2よりも硬度が高いポリプロピレン樹脂製とした。
なお、以上説明した筒状部材5は、第2の発明に係る標識柱の固定部材の一実施形態を示している。すなわち、この固定部材は、台座部3を貫通する固定用軸部材である固定用ボルト22によって、視線誘導標識柱1の標識柱本体2を路面Gに埋設された埋設用脚4に取り付ける際に用いる固定部材であり、台座部3を貫通して埋設用脚4の上部に設けられた凹部42内に収納される筒部51と、固定用ボルト22を貫通させる貫通孔52と、筒部51の一端に設けられたつば部52とを有する。
次に、この視線誘導標識柱1を路面Gに立設する方法について説明する。
まず、図2に示すように、埋設用脚4が埋設された路面Gに台座部3を設置し、次いで、台座部3の貫通孔32に筒状部材5の筒部51を貫通させて埋設用脚4の凹部42内に収納させる。このとき、筒状部材5のつば部53は、台座部3の収容部31の底面31aに載置され、台座部3の貫通孔32の周縁に係止された状態とされる。
その後、標識柱本体2の固定用ボルト22の軸部22bを、筒状部材5の貫通孔52に貫通させた後、標識柱本体2を回転させることによって埋設用脚4の雌ねじ部41に螺着させる。これにより標識柱本体2のコア部21は、台座部3の収容部31内に収容され、標識柱本体2の下面2aが、筒状部材5の上面5a上に載置された状態とされる。
これにより、筒状部材5は、標識柱本体2と台座部3との間で挟持されて、あたかも標識柱本体2及び台座部3との一体物のようになり、図8に示す従来の突起部100a、103aと全く同様に機能することができる。
すなわち、横方向の荷重が作用した際の標識柱本体2の傾倒に伴って台座部3も傾倒して浮き上がろうとすると、筒状部材5のつば部53が標識柱本体2の下面2aと台座部3との間で挟持されていることによって、この筒状部材5にも傾倒しようとする力が働く。しかし、この筒状部材5は、筒部51によって固定用ボルト22の軸部22bを包むように埋設用脚4の凹部42と係合しているため、これら軸部22b及び凹部42によって支持されて傾倒が阻止される。これにより、筒状部材5は、つば部53で台座部3の傾倒を抑えるように機能し、台座部3が浮き上がって変形してしまうことを抑制する。その結果、標識柱本体2が固定用ボルト22から抜け外れてしまうことが防止され、視線誘導標識柱1の耐衝撃性が向上する。
なお、本実施形態では、筒状部材5のつば部53は、台座部3の収容部31の底面31aよりも小さいため、台座部3の収容部31の底面31aと筒状部材5のつば部53との間に段差が形成されるが、標識柱本体2の螺着時にその下面2aで筒状部材5の上面5aを押圧していくと、筒状部材5よりも相対的に硬度が低い標識柱本体2の下面2aの方がつば部53を包み込むように弾性的に変形するので、この段差を吸収することができ、標識柱本体2をガタつくことなく安定的に立設させることができる。
この視線誘導標識柱1の固定構造によれば、固定用ボルト22の軸部22bの貫通孔52を有する筒状部材5を、台座部3の貫通孔32と固定用ボルト22の軸部22bとの間の隙間を利用して設けるだけで、標識柱本体2には全く変更を加える必要はなく、標識柱本体2の耐衝撃性を向上させることができる。
また、この標識柱の固定部材である筒状部材5によれば、固定用ボルト22の軸部22bの貫通孔52を有する筒状部材5を、台座部3の貫通孔32と固定用ボルト22の軸部22bとの間の隙間を利用して挿通させるだけで、既存の標識柱本体2や台座部3に全く変更を加えることなく、標識柱本体2の下面に容易に突起部を形成することができて、標識柱本体2の耐衝撃性を向上させることができる。
本実施形態において、筒状部材5のつば部53が標識柱本体2の下面2aで押圧された際、該標識柱本体2の下面2aを弾性的に変形させることに代えて又は加えて、筒状部材5を台座部3よりも硬度が高い材質によって形成することによって、台座部3の収容部31の底面31a側が弾性的に変形するように構成してもよい。
この場合、台座部3の収容部31の底面31aが筒状部材5のつば部53に押圧されることによって押し潰され、該つば部53を包み込むように弾性変形して筒状部材5の上面5aと台座部3の収容部31の底面31aとをほぼ面一状にすることができるため、標識柱本体2をより安定して立設させることができるようになる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明に係る視線誘導標識柱の固定構造の第2の実施形態を説明する分解図である。ここでは第1の実施形態とは構成が異なる台座部3と筒状部材5のみを示している。図1、図2と同一符号の部位は同一構成の部位であるため、それらの詳細な説明は省略する。
また、この第2の実施形態に示す筒状部材5は、第2の発明に係る視線誘導標識柱の固定部材の他の実施形態を示している。
本実施形態に示す筒状部材5において、筒部51の上部に側方に張り出すように設けられているつば部53は、下方に向けて縮径するテーパー面53aを有している。
この筒状部材5も、筒部51を台座部3の貫通孔32に貫通させると、つば部53のテーパー面53aが貫通孔32に当接して係止されるが、この状態から、標識柱本体2の軸部22bを筒状部材5の貫通孔52を通して埋設用脚4の雌ねじ部41に螺着させると、つば部53は標識柱本体2の下面2aに押圧され、そのテーパー面53aが貫通孔32の内周縁を押圧していく。すると、テーパー面53aは楔として機能して、貫通孔32を次第に拡径させていき、貫通孔32の内周面をテーパー面53aと同様のテーパー形状となるように変形させることができる。
これにより、筒状部材5の上面5aと台座部3の収容部31の底面31aとはほぼ面一状になるため、標識柱本体2をより安定して立設させることができるようになる。
本実施形態においては、つば部53のテーパー面53aで台座部3の貫通孔32を容易に拡径させることができるようにするため、台座部3よりも硬度が高い材質によって筒状部材5を形成することがより好ましい。
また、この第2の実施形態でも、台座部3の貫通孔32と固定用ボルト22の軸部22bとの間の隙間を利用して筒状部材5を設けるだけで、台座部3の貫通孔32には全く変更を加えることなく、標識柱本体2の耐衝撃性を向上させることができ、第1の実施形態と同一の効果を得ることができることはもちろんである。
(第3の実施形態)
図4は、本発明に係る視線誘導標識柱の固定構造の第3の実施形態を説明する分解図である。ここでも第1の実施形態及び第2の実施形態とは構成が異なる台座部3と筒状部材5のみを示している。図1、図2と同一符号の部位は同一構成の部位であるため、それらの詳細な説明は省略する。
また、この第3の実施形態に示す筒状部材5は、第2の発明に係る視線誘導標識柱の固定部材の更に他の実施形態を示している。
本実施形態に示す筒状部材5のつば部53は、外径が台座部3の収容部31の底面31aの径とほぼ同一となる大きさに形成されている。
このため、筒状部材5の筒部51を台座部3の貫通孔32に貫通させると、つば部53が台座部3の収容部31の底面31a全体を塞ぐように当接することにより、貫通孔32の周囲に係止され、標識柱本体2の下面2a(図1参照)と台座部3の底面31aとの間で筒状部材5が挟持される。
筒状部材5の上面5aは、中央に貫通孔52を有する以外は平坦面に形成されている。このため、筒状部材5の上面5aの全面で、標識柱本体2の下面2a全面に対して当接し、該下面2aを支持することができるので、標識柱本体2を安定して立設させることができる構成を簡単に作り出すことができる。
この第3の実施形態でも、固定用ボルト22の軸部22bの貫通孔52を有する筒状部材5を、台座部3の貫通孔32と固定用ボルト22の軸部22bとの間の隙間を利用して設けるだけでよく、既存の標識柱本体2や台座部3に全く変更を加えることなく、標識柱本体2の耐衝撃性を向上させることができ、第1の実施形態と同一の効果を得ることができる。
なお、つば部53の厚みの寸法分だけ、標識柱本体2の下面2aと埋設用脚4との距離に変化が生じることになるが、つば部53と台座部3の収容部31の底面31aとの接触面積を最も大きくすることができるため、標識柱本体2に横方向の力が作用した際に台座部3が浮き上がって変形することを抑止する効果が高く、標識柱本体2の抜け外れを防止する効果が高い。
(その他の実施形態)
図1、図2に示す固定構造において、台座部3の収容部31の底面31aには、図5に示すように、筒状部材5のつば部53を収納するための収納凹部33を、貫通孔32と同心状に形成するようにしてもよい。この収納凹部33の深さの寸法は、つば部53の厚みの寸法と同一となるように形成されている。
これにより、第1の実施形態と同一の効果が得られることに加えて、筒状部材5のつば部53全体を収納凹部33内に収納することができるため、筒状部材5の上面5aと収容部31の底面31aとを容易に面一状とすることができる。これにより、筒状部材5の上面5aを含む台座部3の収容部31の底面31aの全面で標識柱本体2の下面2aを支えることができるため、標識柱本体2の下面2aを変形させることがなく、標識柱本体2を台座部3に対してより安定して立設させることができる。
このような台座部3は、貫通孔32を有する既存の台座部3に、収容部31の底面31a側からヤスリ等の適宜の工具を用いて収納凹部33を形成するだけの軽微な加工を施すだけでよいため、既存の台座部3に大きな変更を加えることはない。
また、図3に示す固定構造においても、台座部3の貫通孔32の内周面に、筒状部材5のつば部53のテーパー面53aと同一形状で傾斜するテーパー面を予め加工することで、筒状部材5の上面5aと収容部31の底面31aとが容易に面一状となるようにしてもよい。
この場合も、貫通孔32を有する既存の台座部3に、筒状部材5のつば部53のテーパー面53aに合わせて、ヤスリ等の適宜の工具を用いてテーパー面を形成するだけの軽微な加工を施すだけでよいため、既存の台座部3に大きな変更を加えることはない。
以上の説明において、固定用軸部材(固定用ボルト22)は標識柱本体2に埋設され、該標識柱本体2の下面2aから突出され、これを台座部3の貫通孔32と筒状部材5の貫通孔52とを貫通させて埋設用脚4に取り付けるようにしたものを例示したが、固定用軸部材は、台座部3の貫通孔32と筒状部材5の貫通孔52とを貫通するものであればよい。従って、例えば予め埋設用脚4から固定用ボルトの軸部が突出するように取り付けられ、この軸部に螺合するナットを埋設した標識柱本体を路面G上から該軸部に螺合させることによって標識柱本体2を取り付けるように構成してもよい。
1:視線誘導標識柱
2:標識柱本体
2a:下面
21:コア部
21a:側面
22:固定用ボルト(固定用軸部材)
22a:頭部
22b:軸部
3:台座部
3a:下面
31:収容部
31a:底面
32:貫通孔
33:収納凹部
4:埋設用脚
41:雌ねじ部
42:凹部
5:筒状部材(視線誘導標識柱の固定部材)
5a:上面
51:筒部
52:貫通孔
53:つば部
53a:テーパー面
G:路面
a:接着剤

Claims (7)

  1. 視線誘導標識柱の標識柱本体を、台座部を介して、固定用軸部材によって路面に設けた埋設用脚に取り付けて固定する視線誘導標識柱の固定構造において、
    上部につば部を有する筒状部材が、前記台座部の貫通穴を介して前記埋設用脚の凹部に収納される構造を有し、
    前記固定用軸部材が前記筒状部材を貫通して前記埋設用脚に取り付けられることによって、前記標識柱本体の下面と前記台座部との間で前記筒状部材の前記つば部が挟持されていることを特徴とする視線誘導標識柱の固定構造。
  2. 前記筒状部材が、前記固定用軸部材と前記埋設用脚の前記凹部との間隙を埋めていることを特徴とする請求項1記載の視線誘導標識柱の固定構造。
  3. 前記筒状部材の硬度は、前記標識柱本体の硬度よりも高いことを特徴とする請求項1又は2記載の視線誘導標識柱の固定構造。
  4. 前記つば部は、下方に向けて縮径するテーパー面を有していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の視線誘導標識柱の固定構造。
  5. 前記筒状部材は、該筒状部材の上面の全面で、前記標識柱本体の下面の全面と当接するように形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の視線誘導標識柱の固定構造。
  6. 視線誘導標識柱の標識柱本体を、台座部を貫通する固定用軸部材によって、路面に埋設された埋設用脚に取り付ける際に用いる視線誘導標識柱の固定部材であって、
    前記台座部を貫通して前記埋設用脚の上部に設けられた凹部内に収納される筒部と、
    前記固定用軸部材を貫通させる貫通孔と、
    前記筒部の一端に設けられたつば部とを有することを特徴とする視線誘導標識柱の固定部材。
  7. 前記筒部は、前記固定用軸部材と前記埋設用脚の前記凹部との間隙を埋める構成であることを特徴とする請求項6記載の視線誘導標識柱の固定部材。
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