JP6066579B2 - 画像処理装置及びその制御方法 - Google Patents

画像処理装置及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6066579B2
JP6066579B2 JP2012096093A JP2012096093A JP6066579B2 JP 6066579 B2 JP6066579 B2 JP 6066579B2 JP 2012096093 A JP2012096093 A JP 2012096093A JP 2012096093 A JP2012096093 A JP 2012096093A JP 6066579 B2 JP6066579 B2 JP 6066579B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
image
image data
image processing
emitting elements
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012096093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013225729A (ja
JP2013225729A5 (ja
Inventor
英希 久保
英希 久保
仁 深町
仁 深町
将史 大矢
将史 大矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012096093A priority Critical patent/JP6066579B2/ja
Priority to US13/864,510 priority patent/US8902479B2/en
Publication of JP2013225729A publication Critical patent/JP2013225729A/ja
Publication of JP2013225729A5 publication Critical patent/JP2013225729A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6066579B2 publication Critical patent/JP6066579B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4051Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

本発明は、複数の発光素子を用いた発光手段により画像を形成する画像形成装置のための画像処理装置及びその制御方法に関する。
従来、発光ダイオード(LED)等の発光素子を複数個備えた記録ヘッドを用いて画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られている。電子写真方式の画像形成装置は一般に、帯電、露光、現像、転写、定着、クリーニング等の複数のプロセスを経て画像を形成する。
ここで、一般的な電子写真方式における画像形成のプロセスを説明する。まず帯電手段が、像担持体である感光体を一様に帯電させた後、露光手段である発光素子が感光体に画像信号に応じて露光し、感光体上に静電潜像を形成する。なお発光素子を備えた記録ヘッドは、感光体の回転軸と平行に配置されている。その後、現像手段が感光体上の静電潜像を現像し、感光体上にトナー像を形成する。その際、現像手段がトナーを帯電させた後、略等速度で回転する現像ローラーを用いて感光体へトナーを供給し、このトナーを静電潜像に付着させてトナー像を形成する。そして、感光体上のトナー像を記録媒体上に転写し、定着することで画像を形成する。なお、感光体上に残った転写残トナーはクリーニング手段により回収される。
こうした画像形成装置では、発光素子の劣化によりスジムラなどの画質劣化が発生することがある。通常LED等の発光素子は、劣化が進むと発光効率が低下する。そのため、記録ヘッドが有する複数発光素子のうち特定の発光素子の発光頻度が高いと、該当発光素子により形成される画像領域は、他の発光素子が形成する画像領域より濃度が低下し、スジとして知覚されてしまう。
そこで特許文献1には、劣化した発光素子の点灯量を基準点灯量よりも増やすことにより、LEDヘッドの光量のばらつきを均一化する方法が開示されている。
また、特許文献2には、発光素子に対応する入力画像データを前記発光素子の配列方向にずらすことにより、特定素子に発光頻度の集中するのを抑制する方法が開示されている。
特開2007−83558号公報 特開平4−267276号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、画像のスジムラを抑制することはできるが、発光素子の劣化を促進してしまう。
また、特許文献2に記載された方法では、発光素子の使用量のばらつきを抑えることで各発光素子の発光量を均一にしているが、記録媒体に対する画像の形成位置がずれてしまう。さらに、複数色を用いて画像を形成する場合、色毎に独立して補正を行うとレジストレーションがずれてしまう。一方、色毎に同一の補正を行うと発光素子の使用量のばらつきを抑制できない色が発生する可能性があった。そこで本発明の目的は、記録媒体に対する画像の形成位置をずらすことなく、発光素子の劣化を抑制することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る画像処理装置は、複数の発光素子を有する発光手段により記録媒体上に画像を形成するための画像処理装置において、処理対象ブロックごとに、入力画像データに対応する閾値マトリクスの参照位置を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された閾値マトリクスと前記入力画像データとを比較することにより、前記入力画像データを量子化する量子化手段とを有し、前記決定手段は、前記複数の発光素子の使用状況に基づいて、前記発光素子が走査する方向と直交する方向に前記閾値マトリクスの重心の位相をずらすことを特徴とする画像処理装置。ことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体に対する画像の形成位置をずらすことなく、発光素子の劣化を抑制することが可能となる。
画像形成システムの構成を示すブロック図 画像形成装置の詳細構成を示す模式図 画像形成装置における露光装置の構成を示す模式図 発光素子ごとの使用量の偏りを示す模式図 画像形成装置のコントローラ部とエンジン部の詳細構成を示すブロック図 画像処理部における画像処理を示すフローチャート 閾値マトリクスの参照位置を変更した場合の発光素子の使用量を表す図
以下、添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、タンデム方式の電子写真方式の画像形成装置を例に本発明を適用した場合について説明する。上記構成は本発明の一例であり、図示された構成に限定されるものではない。例えば、ロータリー方式のカラープリンタにおいても適用可能である。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に適用可能な画像形成システムの構成を示すブロック図である。画像形成システムは、画像形成装置1と外部装置2から構成されている。また画像形成装置1は、コントローラ部11とエンジン部10を備えている。コントローラ部11は、画像入力部501、画像処理部502を有する。エンジン部10は、画像形成部503を有する。
外部装置2は、ホストコンピュータ(PC)等であり、画像形成装置1に対して印刷する画像データを出力する。画像入力部501は、外部装置2から入力された印刷する画像データ等を一時格納し、画像処理部502に対して画像データを出力する。画像処理部502は、入力された画像データに対し、解像度変換処理、階調補正処理、ハーフトーン処理等の画像処理を施し、エンジン部10が印刷可能な形式へ画像データを変換する。なお画像処置部502におけるハーフトーン処理部は、閾値マトリクスによるディザ処理を行う。詳細は後述する。画像処理部502によって変換された画像データは、エンジン部10の画像形成部503へ送られ、印刷が実行される。画像形成部503は、画像処理部502からの画像データ信号に基づいて画像形成処理を行う。
図2は、エンジン部10の構成を模式的に示す図である。エンジン部10は、中間転写ベルト101に沿って、中間転写ベルト101の回転方向R1の上流から、CMYK各色の画像形成部100a、100b、100c、100d、二次転写装置102、中間転写ベルトクリーニング装置104を有する。また、二次転写装置102の下流側には、定着装置103が配置されている。シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y),ブラック(K)各色の画像形成部100a、100b、100c、100dは、同様の処理を行う。画像形成部100aは、感光体ドラム1001a、帯電装置1002a、露光装置1003a、現像装置1004a、一次転写装置1005a、クリーニング装置1006aを有する。画像形成部100b、100c、100dについても同様である。
以下に、エンジン部10における画像形成処理を詳細に説明する。
画像形成部100a、100b、100c、100dは、各色トナーを使用してそれぞれの感光体上にトナー像を形成し、中間転写ベルト101に順次一次転写する。本実施形態では、画像形成部100aはCトナー、画像形成部100bはMトナー、画像形成部100cはYトナー、画像形成部100dはKトナーを使用する。なお、画像形成部及び使用する色材は4種類に限らない。例えば、CMYKの4色に加え、淡色トナーやクリアトナーがあっても良いし、4色以下でも良い。また、各色の画像形成部の順番も本実施形態に限定されるものではなく、任意の順序が考えられる。
トナー像の形成は、画像形成部100a、100b、100c、100dの順に一定時間ずつタイミングをずらし、並行して実施される。
まず、画像形成部100aが有する感光体ドラム1001aは、外周面に帯電極性が負極性である有機光導電体層を有し、矢印R3方向に回転する。
(帯電)
帯電装置1002aは、負極性の電圧を印加され、感光体ドラム1001aの表面に帯電粒子を照射することにより、感光体ドラム1001aの表面を一様な負極性の電位に帯電する。帯電された感光体ドラム1001aは、矢印R3方向に回転する。
(露光)
露光装置1003aは、コントローラ11から取得する制御信号にもとづいて感光体ドラム1001a上に光書込みが行われる。これにより、帯電した感光体ドラム1001aの表面に静電潜像を形成する。なお、露光装置1003の詳細については、後述する。
(現像)
現像装置1004aは、略等速度で回転する現像ローラーを用いて、負極性に帯電させたトナーを感光体ドラム1001aへ供給する。これにより、感光体ドラム1001a上の静電潜像にトナーを付着させ、静電潜像を現像する。
(一次転写)
一次転写装置1005aは、正極性の電荷を印加された転写ローラーを用いて、負極性に帯電している感光体ドラム1001a上に担持されたトナー像を中間転写ベルト101へ一次転写する。
(クリーニング)
クリーニング装置1006aは、一次転写装置1005aを通過した感光体ドラム1001a上に残留した残トナー像を除去する。
ここまでは、シアンの画像形成部100aについて説明したが、画像形成部100b、100c、100dについても同様である。カラー画像を形成する場合、これまでの帯電、露光、現像、一時転写、クリーニングの各工程は、各色の画像形成部100a、100b、100c、100dにおいて順次進められる。その結果、中間転写ベルト上には、CMYK4色のトナー像が重なった画像が形成される。
(二次転写)
二次転写装置102は、中間転写ベルト101に担持されたトナー像を、矢印R2方向に移動する記録媒体Pへ二次転写する。
(定着)
定着装置103は、トナー像を二次転写された記録媒体Pに加圧加熱などの処理を施し、画像を定着させる。
(ベルトクリーニング)
中間転写ベルトクリーニング装置104は、二次転写装置102を通過した中間転写ベルト101上に残留した残トナーを除去する。
エンジン部10では、以上説明したプロセスにより記録媒体上に画像を形成する。
図3は、露光装置1003aの構成を示す図である。本実施形態において、露光装置1003aは複数のLEDを発光素子として備えたLEDヘッド301とレンズアレイ302とドライバIC(不図示)を有する。LEDヘッド301には、複数のLEDが等間隔に配置されたチップ311が配置されている。各発光素子は、感光体ドラム1001aの軸方向において所定の画素ピッチで配列されている。なおLEDヘッドが複数のチップで構成されるのは、感光体ドラムの幅(長手方向)相当の単一チップを製造するのが困難なためである。各チップの端部では基板や配線の都合上、発光素子を配置できない間隔を有する。このため、複数のチップは感光体ドラムの回転方向に位置をずらし配置される。露光時は、チップ間の位置のずれが相殺されるように発光タイミングを制御されるため、感光体ドラム上に所望の潜像を形成できる。
LEDヘッド301は、コントローラ部11から入力された信号に応じて、光を感光体ドラム1001aに向けて断続的に照射する。LEDヘッド301におけるLEDから照射された光は、感光体ドラムの軸方向に配列されたレンズアレイ302を通り、感光体ドラム1001a上に結像する。上述したように帯電した感光体ドラム1001aの表面に、光照射することで静電潜像が形成される。また、露光装置1003aを用いて、感光体ドラム1001aの表面に静電潜像を形成する例について説明したが、露光装置1003bなど他色についても同様に動作する。
以上のようなLEDヘッドを用いて感光体ドラム上に静電潜像を形成する画像形成装置では、LEDヘッドにおける各発光素子の使用頻度に応じて、発光効率が低下する場合がある。このため、各発光素子の発光量が均一にならず、出力画像にスジムラが発生する場合がある。そこで本実施形態では、コントローラ部11における画像処理部503を用いて、発光素子の使用頻度を考慮した画像処理を行う。
まず、各発光素子の使用頻度のばらつきについて説明する。図4(a)は、入力画像データIの一例を示す。ここで、ix、iyは入力画像の座標、mx、myは閾値マトリクスの座標を表している。図4(b)は、画像処理部503で行われる量子化処理に用いられる閾値マトリクスMを示す。ここでは閾値マトリクスMは、4×4で構成されており、基本的に繰り返し並べて利用できる単位マトリクスである。量子化処理は、この閾値マトリクスを並べて入力画像データIと比較を行う。具体的には、入力された画像データIの座標と対応する閾値マトリクスMの座標とを決定し、各座標に格納された値を比較する。例えば、入力画像データIの座標(ix,iy)=(2,15)の値は、閾値マトリクスMの座標(mx,my)=(ix%mx_max,iy%my_max)=(2,3)の閾値と比較される。閾値より入力画像データを構成する入力画素値の方が大きければONドット、小さければOFFドットとする。なお、図4は説明を平易にするため、入力画像データIは、画像形成装置の出力解像度と同じ解像度であり、0〜16の多値データとする。また、記号%は剰余記号を表わし、mx_max、my_maxは、単位マトリクスの幅・高さのサイズである。量子化後画像データOは、対応するLEDを点灯させるか否かを示す。このような量子化処理は、AMスクリーンとして広く知られている方法であり、電子写真方式の画像形成装置にて一般的に利用されている方法である。
図4(c)が示すように、発光素子の配列は、量子化後画像データOのx座標(感光体ドラムの軸方向の座標)に対応する。図4(d)は、図(c)の量子化後画像データOに従ってLEDヘッド301内の連続した4つの発光素子で出力した場合、各発光素子の発光回数を示す。図4(d)に示すように、閾値マトリクスを用いた量子化処理では、閾値マトリクスの重心に対応する発光素子の使用頻度が高くなる。閾値マトリクスの重心とは、小さい閾値が偏った位置であり、本実施形態における閾値マトリクスMは中心に重心をもつドット集中型である。従って、ドットの中心に相当する発光素子n+1およびn+2の使用頻度が高くなる。そのため、画像データの画素位置と閾値マトリクスとの対応が一定であると、発光素子ごとの使用頻度に偏りが生じる。
そこでここでは、入力された画像データと閾値マトリクスとの対応を、発光素子の走査方向と直交する方向に変更することで、発光素子の使用頻度の偏りを抑制する。第1実施形態におけるLEDを発光素子に用いた画像形成装置では、各発光素子は画像データのx軸に対応し、y軸方向に走査する。従って、画像データに対応する閾値マトリクスの重心の位相をx軸方向にずらす。
図5(a)は画像形成装置1におけるコントローラ部11とエンジン部10の詳細構成を示す。コントローラ部11は、画像入力部501、画像処理部502を有する。画像処理部502は、色分解処理部505、濃度補正部506、参照位置決定部507、量子化部508を有する。エンジン部10は、画像形成部503を有する。
画像入力部501は、外部装置2から入力された印刷する画像データ等を一時格納し、画像処理部502に対して画像データを出力する。
画像処理部502は、入力された画像データに対し、予め定められた各種画像処理を施す。色分解処理部505は、画像データを色分解し、画像形成装置が有すう色材色に対応するようにデータに変換する。濃度補正部は、画像データに対して所望の出力濃度が得られるよう補正する。参照位置決定部507は、量子化部508が用いる閾値マトリクスの参照位置を決定する。量子化部508は、参照位置決定部507により決定された閾値マトリクスの参照位置に従って、濃度補正された画像データに対して量子化する。以上の処理により画像形成部503が出力可能な形式に変換された画像データ信号をエンジン10の画像形成部503へ出力する。
エンジン部10の画像形成部503は、画像処理部502からの画像データ信号に基づいて前述した画像形成処理動作を行う。
以下、画像処理部502が行う画像処理について説明する。図6(a)は、第1実施形態に適用可能な画像処理のフローチャートを示す。まず、画像入力部501より入力された画像データに対し、色分解処理部505は色分解処理を行う。ここでは、RGB形式の画像データを画像形成装置が有する色材色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの画像データに色分解する。色分解処理には、予め設計された色分解テーブルを参照する(ステップS601)。以降の処理は、色ごとに処理を行う。
次に、ステップS601において色分解された画像データに対して、濃度補正部506は濃度補正テーブルを参照し、濃度補正処理する(ステップS602)。濃度補正テーブルは、例えば画像形成装置が記録媒体上に形成した画像の濃度値と入力画像データにおける画素値の関係(濃度特性)が線形となるルックアップテーブル(LUT)を用いれば良い。なお、本実施形態では、ステップS601における色分解処理後およびステップS602における濃度補正処理後において、各画像データを8ビットとして扱うが、それ以外の階調数への変換を行っても構わない。
次に、ステップS602において参照位置決定部507は、濃度補正された画像データIに対する量子化処理に用いられる閾値マトリクスの参照位置を決定する(ステップS603)。参照位置決定部507は、カウンタiを有しており、ページ毎にインクリメントされる。また、参照位置決定部507は、インクリメントされたカウンタiが、以降のステップS604にて使用される閾値マトリクスの単位マトリクス幅mx_maxとなった場合に、カウンタiを0にリセットする。これにより閾値マトリクスの重心は、ページごとに発光素子の走査方向と直交する方向に対して1画素分ずつ変更される。ステップS603において算出したカウンタiは、以下のステップS604における量子化処理をする際に使用される。
次に、ステップS602において量子化部508は、濃度補正された画像データIに対し、ステップS603で算出したカウンタiを用いて、量子化処理を行う(ステップS604)。画像データIの各座標(ix、iy)の量子化は、閾値マトリクスMの座標((ix+i)%mx_max,iy%my_max)の値と比較する。画像データI(ix、iy)≧閾値マトリクスM((ix+i)%mx_max,iy%my_max)であればONとする。そうでなければOFFとして量子化後画像データOを生成する。生成された量子化後画像データOは、記録媒体上に画像を形成するエンジン部10の画像形成部503へ出力される。なお、本実施形態では、画素単位での発光をONかOFFの二値で制御するものとして記述するが、パルス幅変調(PWM)方式やパルス強度変調(PAM)方式などを用いて、多値の制御を行うことも可能である。
図7は、図4(c)に示した量子化後画像データOおよび閾値マトリクスMを例に、カウンタiが異なる場合の量子化後画像データを示す。カウンタiに応じて、参照する閾値マトリクスの重心の位置が発光素子の走査方向と直交する方向に変化する。これにより量子化後画像データOにおけるドット中心、いわゆる網点の重心が発光素子の走査方向と直交する方向にずれる。このように印刷するページ毎に閾値マトリクスの参照位置を発光素子の走査方向と直交する方向にシフトすることにより、発光素子の使用頻度のばらつきを抑制することができる。なお、上述の処理は、網点の重心をシフトさせており、コントラストの高い微細な構造を持つ画像、例えば文字や細線画像の位置を変更するものではない。
上述したように、本実施形態の画像処理方法によれば、記録媒体における画像の形成位置をずらすことなく、且つ色毎に独立して、発光素子の使用頻度のばらつきを抑制することができる。
なお、本実施形態では、ステップS603にてカウンタiをインクリメントするものとしたが、この限りではない。例えば、カウンタのデクリメントやランダムな変更を用いても、長期的に見て発光素子の使用頻度の偏りを低減することが可能である。
また、本実施形態では、ステップS603にてカウンタiの変更をページ毎に行うものとして記載したが、他の方法も考えられる。例えば、所定のページ数毎に行う方法や、所定のジョブ数、単位時間、画像形成装置の電源投入タイミングなどで変更する方法などでも同様の効果を得ることが可能である。
また、本実施形態では、ステップS603にてカウンタiを変更し、参照する閾値マトリクスの位置を変更する方法を記載したが、これに限らない。閾値分布の位相が異なる複数の閾値マトリクス、すなわちx座標毎の使用頻度の分布の異なる複数の閾値マトリクスを切り替えるなどの方法でも同様の効果を得ることが可能である。
また、同一の画像を連続出力する場合などで、厳密に同じ出力結果を得たい場合は、カウンタの変更を行わない等の方法も考えられる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、画像を形成する記録媒体のページごとに閾値マトリクスの参照位置を変更することで、記録媒体に対する画像位置を保持しつつ、発光素子の使用頻度のばらつきを抑制させる例を説明した。本実施形態では、各発光素子の総使用量を装置に記憶し、総使用量の最も多い発光素子の発光頻度を抑制するように閾値マトリクスの参照位置を変更する例を説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図5(b)は、第2実施形態に適用可能なコントローラ部11の構成を示す。第2実施形態におけるコントローラ部11は画像入力部501、画像処理部502、画像形成制御部503、総使用量記憶部504を有する。総使用量記憶部504は、LEDヘッドの発光素子毎に総使用量を記憶している。本実施形態では、総使用量をこれまでのジョブで点灯した画素数とする。尚、使用量の定義は上記の一例に限定されない。各素子の総使用量がわかればよく、例えば点灯した時間や発光強度を用いても良い。第2実施形態では、総使用量記憶部504に記録されている各発光素子の使用量に基づいて、閾値マトリクスの参照位置を変更する。
図6(b)は第2実施形態における画像処理部503の処理のフローチャートを示す図である。ステップS601における色分解処理とステップS602における濃度補正処理は第1実施形態と同様のため説明を省略する。
ステップS603bにおいて画像処理部502は、総使用量記憶部504に記録されている各発光素子の総使用量を読み込み、最も総使用量の多い発光素子n_maxを特定する。
次に、ステップS604bにおいて画像処理部502は、ステップS603bで特定した最多発光素子n_maxに基づき、画像データIが参照する閾値マトリクスMの座標位置を決定し、量子化処理を行う。画像処理部502は、量子化に用いる閾値マトリクスにおける閾値が最大のx座標mx_low、すなわち最も発光する可能性の低いx座標mx_lowを予め算出し保持している。図4(b)に例示の閾値マトリクスMにおいてはmx=3がこれに該当する。ここで、画像データIの各座標(ix、iy)の量子化は、閾値マトリクスMの座標((ix+(n_max%mx_max)−(mx_low−mx_max))%mx_max、iy%my_max)の値と比較を行い、量子化後画像データOを生成する。参照される閾値マトリクスのx座標に注目すると、(n_max%mx_max)は閾値マトリクスに対応する発光素子のうち最多点灯素子の位相を示す。また、(mx_low−mx_max)は閾値マトリクスにおいて最も発光する可能性の低い位置を意味している。従って、最多点灯素子に割り当てられる発光頻度を下げる位置で、閾値マトリクスが参照される。つまり、閾値マトリクスの重心が最多点灯素子に対応しないように閾値マトリクスが参照される。量子化処理は第1実施形態と同様に画像データI≧閾値マトリクスMであればON、そうでなければOFFである。生成された量子化後画像データOは、エンジン部10の画像形成部503へ出力される。
次に、ステップS605bにおいて画像処理部502は、ステップS604bで生成された量子化後画像データOに基づいて、総使用量記憶部504に記録されている各発光素子の総使用量を更新する。
上述したように、本実施形態によれば、記録媒体に対する画像の形成位置をずらすことなく、且つ色毎に独立して、総使用量の最も多い発光素子の発光頻度を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態では、総使用量の最も多い発光素子の発光頻度を抑制する方法を記載したが、総使用量の最も少ない発光素子の発光頻度を上げる方法も可能である。その際は、ステップS603bおよびS604bにて使用するn_maxを最も総使用量の少ない発光素子n_min、mx_lowを閾値マトリクスにおける閾値が最小のx座標mx_highに置き換えることで容易に実現可能である。各発光素子の総使用量と閾値マトリクスとの重心に基づいて、閾値マトリクスの参照位置を決定すればよい。
また、本実施形態は、実施形態1と異なる方法を記載したが、最も総使用量の多い発光素子n_maxが所定の値を超えるまでは第1実施形態の処理を行い、所定の値を超えた後に第2実施形態の処理を行うように切り替える等、併用することも可能である。
<他の実施形態>
前述の実施形態では、LEDを発光素子として用いる画像形成装置を例に説明した。しかしながらLEDを用いた画像形成装置に限らない。例えばレーザ発光するマルチビームを用いた画像形成装置でもよい。この場合、各発光素子は、前述の実施形態とは異なり画像データのx方向に走査する。したがって、閾値マトリクスの参照位置は画像データにおけるy軸方向にずれるように変更すればよい。また、2次元の面発光素子に対しても、各発光素子の使用頻度の偏りが発生しないように閾値マトリクスの参照位置を変更すればよい。
本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給することによっても実現できる。この場合、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)がコンピュータが読み取り可能に記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することにより、上述した実施形態の機能を実現する。

Claims (8)

  1. 複数の発光素子を有する発光手段により記録媒体上に画像を形成するための画像処理装置において、
    処理対象ブロックごとに、入力画像データに対応する閾値マトリクスの参照位置を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された閾値マトリクスと前記入力画像データとを比較することにより、前記入力画像データを量子化する量子化手段とを有し、
    前記決定手段は、前記複数の発光素子の使用状況に基づいて、前記発光素子が走査する方向と直交する方向に前記閾値マトリクスの重心の位相をずらすことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記決定手段は、重心の位相が異なる複数の閾値マトリクスを有し、
    前記決定手段は、前記複数のマトリクスからひとつの閾値マトリクスを選択することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記複数の発光素子の使用状況は、所定のページ数、所定のジョブ数、所定の時間の少なくとも一つから判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. さらに、前記発光素子のそれぞれの総使用量を取得する取得手段を有し、
    前記複数の発光素子の使用状況は、前記総使用量から判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記決定手段は、前記総使用量の最も多い発光素子の位置、もしくは最も少ない発光素子の位置と、前記閾値マトリクスの重心の位相に基づき前記閾値マトリクスの参照位置を決定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記閾値マトリクスは、ドット集中型であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. コンピュータを請求項1乃至6の何れか一項に記載された画像処理装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
  8. 複数の発光素子を有する発光手段により記録媒体上に画像を形成するための画像処理方法において、
    処理対象ブロックごとに、入力画像データに対応する閾値マトリクスの参照位置を決定する決定工程
    前記決定工程により決定された閾値マトリクスと前記入力画像データとを比較することにより、前記入力画像データを量子化する量子化工程とを有し、
    前記決定工程は、前記複数の発光素子の使用状況に基づいて、前記発光素子が走査する方向と直交する方向に前記閾値マトリクスの重心の位相をずらすことを特徴とする画像処理方法。
JP2012096093A 2012-04-19 2012-04-19 画像処理装置及びその制御方法 Expired - Fee Related JP6066579B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012096093A JP6066579B2 (ja) 2012-04-19 2012-04-19 画像処理装置及びその制御方法
US13/864,510 US8902479B2 (en) 2012-04-19 2013-04-17 Image processing apparatus and control method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012096093A JP6066579B2 (ja) 2012-04-19 2012-04-19 画像処理装置及びその制御方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013225729A JP2013225729A (ja) 2013-10-31
JP2013225729A5 JP2013225729A5 (ja) 2015-05-28
JP6066579B2 true JP6066579B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=49379845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012096093A Expired - Fee Related JP6066579B2 (ja) 2012-04-19 2012-04-19 画像処理装置及びその制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8902479B2 (ja)
JP (1) JP6066579B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6288040B2 (ja) * 2015-10-30 2018-03-07 コニカミノルタ株式会社 光書込み装置および画像形成装置
JP6569755B1 (ja) * 2018-03-06 2019-09-04 Tdk株式会社 ニューラルネットワーク装置、信号生成方法およびプログラム

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04267276A (ja) 1991-02-21 1992-09-22 Mita Ind Co Ltd 画像形成装置
JPH06291994A (ja) * 1992-08-10 1994-10-18 Ricoh Co Ltd 画像処理方法および装置
US5556752A (en) * 1994-10-24 1996-09-17 Affymetrix, Inc. Surface-bound, unimolecular, double-stranded DNA
DE69530169T2 (de) * 1994-12-28 2003-11-13 Fuji Photo Film Co., Ltd. Verfahren zur Erzeugung von Farbprobeabzügen
JPH08265568A (ja) * 1995-03-20 1996-10-11 Hitachi Ltd デジタル階調処理装置およびデジタル階調処理方法
JP3704384B2 (ja) * 1995-10-20 2005-10-12 富士写真フイルム株式会社 印刷プルーフ作成方法およびその装置
US5795082A (en) * 1996-06-27 1998-08-18 Seiko Epson Corporation Printing system utilizing inks of different densities, cartridge used therefor, and method of recording images
US6215561B1 (en) * 1997-02-28 2001-04-10 Seiko Epson Corporation Image processing apparatus and image processing method
JP4133369B2 (ja) * 2003-01-27 2008-08-13 株式会社リコー 画像処理装置、方法及びプログラム
JP2005136612A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 網点形成方法、網点形成装置および網点記録媒体
JP2005340940A (ja) * 2004-05-24 2005-12-08 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法及び装置並びにプログラム
JP4126384B2 (ja) * 2004-09-17 2008-07-30 富士フイルム株式会社 画像記録装置及び画像補正方法
US7616340B2 (en) * 2005-03-25 2009-11-10 Fujifilm Corporation Image processing method and apparatus, threshold value matrix creating method, image forming apparatus, sub-matrix creating method and program
JP2007083558A (ja) 2005-09-22 2007-04-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
US8134742B2 (en) * 2006-07-07 2012-03-13 Canon Kabushiki Kaisha Output device and method for outputting density data corresponding to a color material to a printing unit
JP4254840B2 (ja) * 2006-10-12 2009-04-15 セイコーエプソン株式会社 印刷における濃度ムラの抑制
JP2009077340A (ja) * 2007-09-25 2009-04-09 Seiko Epson Corp 画像形成装置及び画像形成方法並びに画像形成に用いるドット集中型のスクリーンテーブル

Also Published As

Publication number Publication date
US8902479B2 (en) 2014-12-02
JP2013225729A (ja) 2013-10-31
US20130278944A1 (en) 2013-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6512838B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US8482588B2 (en) Optical writing device, image forming apparatus, and method and program product for controlling optical writing device
JP5979963B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
US8411124B2 (en) Optical writing device, image forming apparatus, and method and program product for controlling optical writing device
US10048613B2 (en) Image forming apparatus, printing control method of the same, and storage medium
US9104132B2 (en) Apparatus to form latent image using dither matrices having minute and normal exposure areas controlling toner adhesion
JP6066579B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
US20230280672A1 (en) Image forming apparatus, control method thereof, and storage medium
US9709917B2 (en) Image forming apparatus and light intensity adjusting method
JP2015204565A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2005059356A (ja) 発光装置および画像形成装置
US10114310B2 (en) Optical writing device and image forming apparatus
JP6531340B2 (ja) 画像形成装置
EP3617805B1 (en) Image forming apparatus, method of controlling the same, and storage medium
JP7337237B2 (ja) 画像形成装置とその制御方法、及びプログラム
JP2020129729A (ja) 画像形成装置とその制御方法、及びプログラム
JP5900581B2 (ja) 光書き込み装置、画像形成装置及び光書き込み装置の制御方法、光書き込み装置の制御プログラム及び記録媒体
JP6407033B2 (ja) 画像形成装置
JP5995555B2 (ja) 画像処理装置およびその制御方法
JP5919829B2 (ja) 画像形成装置
JP2021072596A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2016224306A (ja) 画像形成装置
JP2013193322A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、及びプログラム
JP2015207897A (ja) 画像形成装置、及び画像形成方法
JP2010179466A (ja) 画像形成装置および画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150413

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161220

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6066579

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees