JP5919829B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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請求項3に記載の発明は、前記帯電手段は、予め定められた周波数の交流帯電バイアスが印加されることにより帯電し、前記周波数変調スクリーンの副走査方向の閾値数と前記交流帯電バイアスの1周期で帯電される前記帯電手段上の副走査方向の長さに配列する画素数とは、一方が他方の倍数とはならないことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記周波数変調スクリーンの主走査方向の閾値数と副走査方向の閾値数とは同数であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置である。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、静電潜像形成手段が有する固有周期とスクリーン処理の周期とがさらに干渉を生じにくくなる。
請求項3の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、帯電手段が有する固有周期とスクリーン処理の周期とが干渉を生じにくくなる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、主走査方向についても画像にディフェクトが生じにくい画像形成装置を提供できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の画像形成装置1の概要を示す図である。
この画像形成装置1は、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成される複数(本実施の形態では4つ)の画像形成ユニット10(具体的には10Y(イエロー)、10M(マゼンタ)、10C(シアン)、10K(黒))を備える。また、この画像形成装置1は、各画像形成ユニット10で形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)保持させる中間転写ベルト20を具備する。さらに、この画像形成装置1は、中間転写ベルト20に転写されたトナー像を用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置30を備える。さらにまた、この画像形成装置1は、二次転写されたトナー像を用紙P上に定着させる定着装置50、および画像形成装置1の各機構部を制御する制御部70を有している。
また詳しくは後述するが露光部13は、帯電ロール12によって帯電された感光体ドラム11に、レーザ光Bmによって静電潜像を書き込む。現像器14は、対応する色成分トナー(イエローの画像形成ユニット10Yではイエローのトナー)を収容し、このトナーによって感光体ドラム11上の静電潜像を現像する。一次転写ロール15は、感光体ドラム11上に形成されたトナー像を中間転写ベルト20に一次転写する。ドラムクリーナ16は、一次転写後の感光体ドラム11上の残留物(トナー等)を除去する。
また、中間転写ベルト20を挟んで駆動ロール21と対向する部位には、二次転写後の中間転写ベルト20上の残留物(トナー等)を除去するベルトクリーナ26が配設されている。
次に露光部13についてさらに詳しく説明を行なう。
図2は、本実施の形態の露光部13の概要を示す図である。
本実施の形態におおいて、露光部13は、光線の一例であるレーザ光Bmを発する半導体レーザ(マルチビームレーザROS)131と、発光されたレーザ光Bmを平行光に変換するためのコリメートレンズ132およびアパーチャ133を備えている。また、平行光に変換されたレーザ光Bmを主走査方向に走査するためのポリゴンミラー(回転多面鏡)134を備えている。更に、ポリゴンミラー134の面倒れ等の光学的な歪みを補正する結像レンズ(fθレンズ)135と、結像レンズ135により補正されたレーザ光Bmを反射させて感光体ドラム11を照射するシリンドリカルミラー136とを備えている。
図3(a)〜(c)は、マルチビームレーザを用いた階調表現を説明するための図である。図3(a)では、主走査方向(FS)と副走査方向(SS)に形成される画像例が示されている。1ブロック列にはD11〜D14…、2ブロック列にはD21〜D24…、3ブロック列のD31〜D34…の領域が図示されている。図3(b)は、D11,D21,D31のブロック領域を拡大している。1つのブロック領域は、副走査方向に6ドット、主走査方向に3ドットの計18ドットで形成される。図3(c)は、半導体レーザ131を構成する面発光のマルチビームレーザを示している。この面発光のマルチビームレーザは、1つのデバイスに、発光源として、6×3の配列(配置形状)でLD1〜LD18の計18個のレーザダイオード(LD)が設けられている。そして、この18個のレーザダイオードによって、18本のビームにより18ラインを同時に走査することができる。
このような配列のレーザダイオードは、副走査方向において予め定められた個数毎に複数のグループ(群)に分割されるとともに、このグループ(群)中に属するレーザダイオードは主走査方向にずれて配される構造を採ると言い換えることもできる。
次に、現像器14について詳細に説明する。
図4は、現像器14の側部断面図を示している。
現像器14は、感光体ドラム11に対向する開口部(現像用開口)を有し、かつ内部にはトナーおよびキャリアを含む現像剤(図示せず)が収容される現像ハウジング141と、この現像ハウジング141の開口部に面した箇所に配設され、感光体ドラム11と対向して配され、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段として機能する回転可能な回転体としての現像ロール143とを備えている。また、現像ハウジング141内であって、感光体ドラム11からみて現像ロール143の背面下側には、感光体ドラム11の軸方向とほぼ平行に配設され、現像ロール143に現像剤を搬送する一対のスクリューオーガー144,145が設けられている。なお、以下の説明では、現像ロール143から遠い側にあるスクリューオーガー144を第1のスクリューオーガー、現像ロール143に近い側にあるスクリューオーガー145を第2のスクリューオーガーと呼ぶ。また、第1のスクリューオーガー144と、第2のスクリューオーガー145の間には、これら第1のスクリューオーガー144、第2のスクリューオーガー145を仕切る仕切り壁141aが設けられている。この仕切り壁141aは、現像ハウジング141と一体的に形成されている。また、現像ロール143の上側には、現像ロール143と予め定められた距離をもって配設され、現像ロール143上の現像剤層厚さを規制するトリマ149が設けられている。
図5は、画像形成装置1の制御部70における画像処理手段としての信号処理系を示すブロック図である。
なお図5では、制御部70における信号処理系のみならず、画像形成装置1の外部装置であるPC(Personal Computer)および信号処理系により処理された画像信号に基づき、画像の形成を行なうマーキングエンジンについても併せて図示している。このマーキングエンジンは、例えば、図1で説明した画像形成装置1において実際に画像を形成する各機構に対応する。なお、この例では、画像形成装置1をプリンタとして構成する例を示している。以下、図5を参照しつつ画像信号の処理の流れについて説明を行なう。
図示したようにスクリーン処理部75は、閾値マトリクス記憶部751と、比較部752とを備える。
閾値マトリクス記憶部751には、主走査方向および副走査方向にマトリクス状に配列する閾値が格納されている。この閾値は、閾値マトリクス記憶部751から比較部752に読み出される。そして入力画像信号は、一画素毎に比較部752にてその値とこの各画素に対応する閾値とが比較される。そして入力画像信号が閾値以上だった場合(入力画像信号≧閾値)は、出力画像信号として1が出力される。一方、入力画像信号が閾値未満だった場合(入力画像信号<閾値)は、出力画像信号として0が出力される。これにより面積階調による濃度階調が表現される。
ここで図7(a)では、スクリーン処理前であるため、上述したディフェクトは発生していない。一方、図7(b)は、スクリーン処理後においてディフェクトが発生した場合を図示している。そしてディフェクトが生じると、図7(b)に示すようにマスクサイズ周期に応じて画像に周期的な模様が視認される。図7(b)では、例えば、スクリーンの閾値数として、主走査方向に500個、副走査方向に500個マトリクス状に配列したものを使用している。これにより1つのスクリーンにより500dot×500dotの画像をスクリーン処理することができる。そして印刷を行なう画像の解像度が2400dpiだった場合は、約5mm×約5mmの大きさで主走査方向および副走査方向に周期的な模様が現われる。このディフェクトは、スクリーン処理の際に、マスクを主走査方向および副走査方向の両方に対して格子状となるよう連続させた場合(つまり、千鳥状とはならないようにした場合)に顕著に現われる。
図8は、半導体レーザ131が有する固有周期について説明した図である。
図8では、図3(c)で説明した半導体レーザ131と同じものを図示している。LD1〜LD18は、例えば、面発光レーザであるVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)で構成されており、個々の光線源が半導体チップ上に二次元配列されている。そしてこの半導体レーザ131には2つの基本的な固有周期が存在する。
一般的に複数本のレーザを同時に走査する面発光レーザアレイでは、それらを制御する電子データの単位は2ビット、4ビット、8ビット、16ビット等が多く、よって、データの取り扱い易さの観点より、本実施の形態における第1、第2の固有周期に対応する画素数としても、4、8、16の倍数のものが一般的である。また、マスクサイズ(一辺の閾値数)もメモリやビットの単位の関係上、4の倍数や8の倍数に設定すると都合がよい。すなわち、一般的には露光装置の固有周期とマスクサイズとは干渉する関係となる。
図1で説明したように帯電ロール12は、帯電電源から帯電ロール12に対し、予め定められた周波数の交流帯電バイアスを重畳した直流帯電バイアスを供給することにより帯電する。そしてこの交流帯電バイアスに起因して帯電周期が生じる。つまり交流であるために印加される電圧が予め定められた時間を1周期として変動し、これにより帯電ロール12の帯電量に帯電周期が生じることがある。そしてこの帯電周期が帯電ロール12により生ずる固有周期となる。この帯電周期は、帯電ロール12の回転方向、即ち副走査方向に生じる。本実施の形態においてこの帯電周期は、例えば18画素分である。形成される画像の解像度が2400dpiであった場合は、半導体レーザ131の場合と同様にして19.05μmの長さになる。つまり帯電ロール12により副走査方向にこの長さを1単位とする固有周期が生じる。
図4で説明したように現像スリーブ146には、交流バイアスを重畳した直流バイアスからなる現像バイアスを印加される。そしてこの交流現像バイアスと上述した交流帯電バイアスが干渉し、これにより固有の干渉周期が生じることがある。この干渉周期は、上述した場合と同様に副走査方向に生じる。本実施の形態において、この干渉周期を現像スリーブ146外周の長さに直すと、例えば40mmになる。
まず半導体レーザ131が有する固有周期を外す閾値数(I)の選択を行なう(ステップ101)。次にギア部等のメカ周期を外す閾値数(II)の選択を行なう(ステップ102)。そしてステップ101とステップ102で選択した閾値数(I)〜(II)が両立できるかどうかを判断する(ステップ103)。そして両立できなかった場合(ステップ103でNo)は、ステップ101で選択した閾値数(I)を優先してスクリーンの副走査方向の閾値数として選択する(ステップ104)。
一方両立できた場合(ステップ109でYes)は、その閾値数をスクリーンの副走査方向の閾値数として選択する(ステップ111)。
ここでは、半導体レーザ131による感光体ドラム11への静電潜像の書込みを2400dpiで行ない、用紙に形成される画像も2400dpiで行なうものとする。またスクリーンの副走査方向の閾値数は、最大300個以内であり、また半導体レーザ131には、図8で説明した6および18の固有周期が存在するものとする。
(2)そのため上記方針1により選択される数として、295〜299の数を選択する。
(3)この中でも上記方針2により、294および300に対し±2以内の数を外す。
(4)そのため上記方針2により295、296、298、299が外され、297のみが残る。そしてこの数が閾値数(I)として選択される。
本実施の形態においては、半導体レーザ131が有する2種類の固有周期の両方を外す例を示すが、いずれか一方だけを外してもよい。例えば、2種類の固有周期の一方について干渉によるディフェクトが視認されない特性の装置であれば、その固有周期の方を考慮しなくてもよい。
なお本実施の形態では、閾値数(I)は1つしか選択されなかったが、複数選択される場合もあり得る。この場合は、隣接する倍数同士の間のより中心に近い数を選択することが好ましい。
また本実施の形態では、4色のトナーによりカラー画像を形成する画像形成装置1について説明を行ったが、これに限られるものではなく、単色(例えば黒)の画像を形成する画像形成装置にも適用できる。
またさらに本実施の形態では、スクリーンの副走査方向の閾値数と画像形成装置1内に生じる固有周期との関係について規定したが、これに限られるものではない。例えば、主走査方向の閾値数と副走査方向の閾値数とが同数であるスクリーンを使用した場合は、主走査方向においても画像形成装置1内に生じる固有周期を外すことができる。
Claims (4)
- 主走査方向および副走査方向に予め定められた閾値配列を有する周波数変調スクリーンにより、画像情報にスクリーン処理を施すスクリーン処理部を備える画像処理手段と、
像を保持する像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段と、
前記画像処理手段によりスクリーン処理された画像情報に基づき、前記帯電手段により帯電された前記像保持体に複数の光線を走査することで露光し静電潜像を形成するための複数の光線源を有する静電潜像形成手段と、
前記静電潜像形成手段により形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
を備え、
前記画像処理手段の前記スクリーン処理部で使用される前記周波数変調スクリーンの副走査方向の閾値数と前記静電潜像形成手段において1回の走査で露光する副走査方向の光線源の個数とは、一方が他方の倍数とはならず、
前記光線源は、副走査方向において予め定められた個数毎に複数の群に分割されるとともに、当該群中に属する光線源は主走査方向にずれて配され、
前記周波数変調スクリーンの副走査方向の閾値数と前記静電潜像形成手段において1つの前記群に属する副走査方向の光線源の個数とは、一方が他方の倍数とはならないことを特徴とする画像形成装置。 - 前記周波数変調スクリーンの副走査方向の閾値数と、前記1回の走査で露光する副走査方向の光線源の個数または1つの前記群に属する副走査方向の光線源の個数とは、一方が他方の倍数の前後略20μmに含まれる個数とはならないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記帯電手段は、予め定められた周波数の交流帯電バイアスが印加されることにより帯電し、
前記周波数変調スクリーンの副走査方向の閾値数と前記交流帯電バイアスの1周期で帯電される前記帯電手段上の副走査方向の長さに配列する画素数とは、一方が他方の倍数とはならないことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記周波数変調スクリーンの主走査方向の閾値数と副走査方向の閾値数とは同数であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
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