JP2021072596A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】密度変換処理を用いた画像形成における濃度差を低減する画像形成装置を提供する。【解決手段】入力画像データを多値濃度画像データに変換する濃度変換部と、多値濃度画像データに基づいて多値濃度画像を形成する画像形成部と、多値濃度画像を構成する多値濃度画素の多値濃度値を算出する濃度値算出部と、多値濃度値の複数の配列パターンのうち、特定の配列パターンに係る多値濃度値を比較する濃度値比較部と、濃度値比較部における比較結果に基づいて、画像形成部が多値濃度画像を形成するときの画像濃度を調整する濃度調整部と、調整後の比較結果に基づいて、多値濃度画像の濃度を調整するための濃度補正データを決定する濃度補正データ決定部と、を有する画像形成装置による。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関する。
記録媒体や転写体への画像形成位置のズレを補正する技術を搭載した画像形成装置が知られている。また、入力される画像データの解像度よりも低い解像度に対応する画像形成部を用いた画像形成を行う画像形成装置も知られている。
画像形成位置のズレを補正するには、入力される画像データ(入力画像データ)を構成する画素の集合を主走査方向において分割し、分割された画素ブロック単位で、副走査方向にシフトさせて、画像形成時の主走査方向に対する画像の傾斜を補正する処理を行う。当該処理は「スキュー補正処理」と呼ばれる。
また、入力画像データよりも低い解像度に対応する画像形成部を用いた画像形成を行うには、二値の濃度で表現される画素の集合からなる二値画像を多値の濃度で表現される画素の集合である多値画像に変換する処理を行う。当該処理は「二値多値変換処理」と呼ばれる。二値多値変換処理は、二値画像に含まれる画素のうち、副走査方向の特定の位置を注目画素とし、注目画素に隣接する画素を周辺画素として、注目画素と周辺画素の位置関係によって、該当する画素の多値濃度を算出し、二値画像を多値濃度画像に変換する。
二値多値変換処理によって、解像度の低い画像形成部を用いて、擬似的に高い解像度の画像を形成することができる。例えば、1200dpiの解像度からなる二値画像データに基づく画像形成を、600dpiに対応する画像形成部で用いることができる。600dpiに対応する画像形成部は、1200dpiに対応する画像形成部よりも製造コストが低くなりやすいので、画像形成装置全体にコストメリットを生じさせる効果がある。
従来、高品位な画素密度変換をする目的で、画像を縮小して出力する画像縮小処理時に、入力画像データに対して、注目画素とその周辺画素の濃度によって異なる画素密度の画像データを算出する密度変換処理を実行する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
画像形成装置においてスキュー補正処理と密度変換処理を併用する場合、同じ入力画像データであっても、注目画素と周辺画素の位置関係がスキュー補正処理によって異なる状態になることがある。注目画素と周辺画素の位置関係が異なると、密度変換処理によって生成される画像データと入力データを比較したときの濃度分布が異なる状態になりうる。したがって、スキュー補正処理と密度変換処理を併用する場合、同じ入力画像データに係る画像形成であっても、出力される画像の濃度に差が生ずる、という課題がある。
本発明は、密度変換処理を用いた画像形成における濃度差を低減する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、画像形成装置に関し、入力画像データを多値濃度画像データに変換する濃度変換部と、前記多値濃度画像データに基づいて多値濃度画像を形成する画像形成部と、前記多値濃度画像を構成する多値濃度画素の多値濃度値を算出する濃度値算出部と、前記多値濃度値の複数の配列パターンのうち、特定の配列パターンに係る前記多値濃度値を比較する濃度値比較部と、前記濃度値比較部における比較結果に基づいて、前記画像形成部が前記多値濃度画像を形成するときの画像濃度を調整する濃度調整部と、調整後の前記比較結果に基づいて、前記多値濃度画像の濃度を調整するための濃度補正データを決定する濃度補正データ決定部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、密度変換処理を用いた画像形成における濃度差を低減することができる。
本発明に係る画像形成装置の実施形態であるプリンタの全体構成図。 上記プリンタが備える制御系のハードウェア構成図。 上記プリンタが備える制御系の機能構成図。 上記制御系の詳細な機能構成図。 上記制御系の詳細な機能構成図。 本実施形態に適用可能な階調パターンの例を示す図。 本実施形態に適用可能な階調パターンの別の例を示す図。 上記プリンタにおいて実行可能な濃度補正データ調整処理の流れを示すフローチャート。 本実施形態に適用可能なディザパターンの例を示す図。 本実施形態に適用可能な密度変換処理の原理を説明する図。 本実施形態に適用可能な密度変換処理の例を説明する図。 本実施形態に適用可能な密度変換処理の例を説明する図。 本実施形態に適用可能な密度変換処理の例を説明する図。 本実施形態に適用可能なスキュー補正処理の例を説明する図。 従来の密度変換処理において生ずる課題を説明する図。 従来の密度変換処理において生ずる課題を説明する図。 従来の密度変換処理において生ずる課題を説明する図。 本実施形態に係る濃度補正データ生成処理の概要を説明する図。 本実施形態に係る濃度補正データ生成処理の概要を説明する図。 本実施形態に係る濃度補正データ生成処理の概要を説明する図。 本実施形態に係る濃度補正データ生成処理の概要を説明する図。 本実施形態に係る濃度補正データ生成処理の概要を説明する図。 本実施形態に係る濃度補正データテーブルの例を示す図。 本実施形態に係る濃度補正データテーブルの値の生成パターンを例示するグラフ。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタ100の全体構成の概略図である。
[プリンタ100の全体構成]
プリンタ100は、タンデム方式のカラー画像形成装置であって、複数種類の光源デバイスに対応した光書込制御を可能にする制御部200を備えている。制御部200は、プリンタ100における、光源デバイス選択信号に応じて、フォーマット変換、メモリ選択、メモリ制御を切り替える制御処理や、画像形成処理、濃度調整処理などを実行する。制御部200の詳細は後述する。
プリンタ100は、画像形成部110を構成する4つの感光体ドラム111(111BK、111Y、111M、111C)、4つの帯電ユニット112(112BK、112Y、112M、112C)、現像ユニットとしての4つのトナーカートリッジ113(113BK、113Y、113M、111C)、4つの一次転写ローラ114(114BK、114Y、114M、114C)、を備える。
また、プリンタ100は、中間転写ベルト131と、中間転写ローラ132と、レジストローラ134と、二次転写ローラ135と、定着装置140と、排紙装置150と、を備える。
また、プリンタ100は、中間転写ベルト131に形成された階調パターンの濃度パターンを取得するための光学センサ部120を備える。光学センサ部120は、階調パターンに光を照射した反射光を受光し、受光量に基づいて階調パターンの濃度分布(濃度パターン)に基づく信号を制御部200に出力するラインセンサである。光学センサ部120は、中間転写ベルト131に形成された階調パターン(階調画像)の移動方向において、感光体ドラム111などを含む画像形成部110の下流側に配置される。
また、プリンタ100は、感光体ドラム111(111BK、111Y、111M、111C)に残留するトナーを除去するクリーナーを、感光体ドラム111の各々に対応するように備える。なお、プリンタ100は、中間転写ベルト131に残留したトナーを除去するための中間転写ベルトクリーニング装置も備える。上記のBKは黒色トナーに対応するユニットを明示し、Yは黄色トナーに対応するユニットを明示し、Mはマゼンタ色トナーに対応するユニットを明示し、Cはシアン色トナーに対応するユニットを明示している。以下の説明では、特に明示する必要がない限り、各色を明示する表記は省略する。
画像形成部110は、プリンタ100の動作が開始されて、外部から画像形成対象の画像データが入力されて、印刷ジョブ開始信号が有効にされると、タイミング制御された光ビームを感光体ドラム111に出射する。この光ビームによって、感光体ドラム111の表面が露光される。言い換えると、画像形成部110は、ポリゴンモータによりポリゴンミラー115(図3を参照)を回転させて、光源部116(図3を参照)からの光ビームを走査させ、感光体ドラム111のぞれぞれの被走査面にそれぞれの光ビームを書き込んで静電潜像を形成する。形成された静電潜像は、トナーカートリッジ113から供給されるトナーにより現像されて、感光体ドラム111のそれぞれの表面に各色の単色画像が形成される。
より詳細には、図1に示すプリンタ100では、まず、最初の感光体ドラム111Cではシアン色のトナーが付着されてシアン画像が現像される。そして、シアン画像は、転写ローラ114Cにより中間転写ベルト131の表面に転写される。次の感光体ドラム111Mではマゼンダ色のトナーが付着されてマゼンタ画像が現像される。そして、マゼンタ画像は、転写ローラ114Mにより中間転写ベルト131の表面に転写される。なお、この中間転写ベルト131には既にシアン画像が転写されているため、その上にマゼンタ画像が転写される。さらに次の感光体ドラム111Yでは黄色のトナーが付着されて黄色画像が現像される。そして、黄色画像は、転写ローラ114Yにより中間転写ベルト131の表面に転写される。この中間転写ベルト131上には既にシアン画像およびマゼンタ画像が転写されているため、それらの上にイエロー画像が転写される。最後の感光体ドラム111BKでは黒色のトナーが付着されて黒色画像が現像される。そして、黒色画像は、転写ローラ114BKにより中間転写ベルト131の表面に転写される。この中間転写ベルト131上には既にシアン画像、マゼンタ画像及び黄色画像が転写されているので、これらの転写位置に重なるように黒色画像が転写される。
なお、中間転写ベルト131は、中間転写ローラ132を駆動ローラとして回転駆動することにより転写された各色のトナー像を所定方向へ搬送する。このように中間転写ベルト131上に各色のトナー像が重ね合わされることにより、合成カラー像が形成される。ここでは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の順に作像しているが、作像する色順はこれに限られるものではない。
また、プリンタ100は、ジョブ開始信号が有効にされると、給紙装置から記録媒体の一種である用紙Sを1枚ずつ分離し、給紙搬送させる。搬送されたレジストローラ134が、搬送経路に配置されたレジストセンサで検知されると、その給紙動作を一旦停止させる。その後、中間転写ベルト131上の合成カラー画像と用紙Sとを所定の位置関係となるように搬送タイミングを合わせ、レジストローラ134を回転させて、中間転写ベルト131と二次転写ローラ135との間に用紙Sを送り込む。二次転写ローラ135は、用紙Sへ合成カラー画像を転写し、定着装置140は、搬送される合成カラー画像が転写された用紙Sに、熱と圧力を加えて定着させる。定着後、用紙Sは、排紙装置150に取り付けられた排紙ローラにより排出され、排紙トレイ上にスタックされる。
[プリンタ100のハードウェア構成]
次に、プリンタ100が備えるハードウェアのうち、制御系のハードウェア構成について図2を用いて説明する。図2に示すように、制御部200は、CPU(Central Processing Unit)210、ROM(Read Only Memory)220、RAM(Random Access Memory)230、画像処理部240、データ制御部250、を主に備える。そして、制御部200には、画像形成部110、光学センサ部120、転写部130が接続されている。画像処理部240とデータ制御部250に相当するハードウェアを用いて、ROM220に記憶されている制御プログラムがCPU210の演算処理機能により実行されることで、後述する各機能が実現される。また、CPU210においても制御プログラムが実行されて、後述する濃度補正量決定部が実現される。
[プリンタ100の機能構成]
次に、プリンタ100の機能構成について、図3を用いて説明する。図3に示す機能構成のうち、データ制御部250に含まれる各部は、ROM220に格納された制御プログラムに従ってRAM230をワーキングメモリとして用い、CPU210が演算処理を実行することにより実現される機能構成を例示している。
図3に示すように、制御部200には、CPU210と、画像処理部240と、データ制御部250と、を含み、データ制御部250によって画像形成部110が備える光源部116への入力が制御される。
画像形成部110において、光源部116から出射されたレーザ光は、走査レンズやミラーなどで構成される走査光学系を介して感光体ドラム111を走査する。感光体ドラム111の長手方向の隣接する位置(走査先端位置)には、同期検知板117が配置されている。同期検知板117は受光素子を備えている。光源部116から出射されたレーザ光は、ポリゴンミラー115によって反射されることで感光体ドラム111の表面を走査する。ポリゴンミラー115は回転しているので、ポリゴンミラー115の反射光を同期検知板117の受光素子で検出することで、感光体ドラム111に対する主走査の書き出し位置が検出可能になる。同期検知板117による光ビームの検出は、同期検知信号として検出される。
画像処理部240は、ブラック(Bk)、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)の4色の画像データをデータ制御部250へ入力する。データ制御部250は、作像順にあわせて各色のデータ信号を光源部116の点灯信号(LD点灯信号)を出力する。
データ制御部250は、データ選択部251と、画像出力制御部252と、同期検知検出部253と、光源制御部254と、を有する。
光源制御部254は、データ選択部251及び画像出力制御部252から送られてくるデータ(画像データと濃度補正値データ)に基づいて光源部116に対し変調信号を出力し、光源部116がこれを基に各ビームを出射し、走査しながら各感光体ドラム111に露光することで所望の静電潜像を形成する。光源部116には、単独の光源素子で1つの発光点をもつ半導体レーザだけではなく、複数の発光点を有する半導体レーザダイオードアレイや、二次元に発光点を配置した面発光型半導体レーザを光源デバイスに使用することもできる。
同期検知検出部253は、ポリゴンミラー115が回転しながら反射した光ビームを走査先端位置に配置された同期検知板117の受光素子が検出することで、同期検知信号を画像出力制御部252に出力する。同期検知信号は、主走査の書き出し位置を示す制御信号である。
データ選択部251は、画像処理部240から入力されるブラック(Bk)、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)の4色の画像データに基づくデータ信号を作像に応じて光源制御部254に出力する。また、データ選択部251は、CPU210で決定されて入力される各色に対応する濃度補正量データを、データ信号に含めて光源制御部254に出力する。
プリンタ100は、光源部116としてのLD光源デバイスには、VCSEL光源デバイス、LED光源デバイスの3種類の光源デバイスに対応した制御IC(Integrated Circuit)のデータ制御部250を備える。なお、プリンタ100が備える光源部116は、これら三種の光源デバイスに限定されるものではなく、その他の光源デバイスと接続する構成としてもよい。なお、LDは、半導体レーザ素子、VCSELは、多チャンネル面発光型半導体レーザアレイ素子、LEDは、発光ダイオードである。
また、データ制御部250は、図4に示すように、光源選択信号出力部255、メモリ制御部256、フォーマット変換出力部257、も有する。
光源選択信号出力部255は、複数種類の光源デバイスのうち一つの光源デバイスを特定し、特定した光源デバイスを動作させる動作モードに切り替える光源デバイス選択信号を出力する。メモリ制御部256は、光源デバイス選択信号に基づいて記憶部を選択して制御する。なお、記憶部は、光源デバイスが変調する画像データを一時的に格納する機能を有し、SRAM(Static Random Access Memor)などで構成される記憶デバイスによって構成される。フォーマット変換出力部257は、光源デバイス選択信号に基づいて画像データの画像フォーマットを決定する。
なお、データ制御部250の機能の一部または全部をソフトウェアまたはハードウェアで構成してもよい。
[濃度補正データ決定処理の実施形態]
次に、プリンタ100における特徴的な処理である濃度補正データ決定処理の詳細について説明する。すでに説明をしたプリンタ100のハードウェア構成及び機能構成に加えて、CPU210で制御プロプログラムが実行されることで、図5に示す濃度補正データ決定部21が実現される。濃度補正データ決定部21を含む制御部200によって濃度補正データ決定処理は実行される。
図5に示すように、濃度補正データ決定部21は、濃度値算出部211と、対象パターン選択部212と、多値濃度値比較部213と、多値濃度変換値調整部214と、濃度調整値設定部215と、を有する。
濃度値算出部211は、中間転写ベルト131に形成された階調パターンを読み取った光学センサ部120からの出力値から、各階調パターンにおけるトナー付着量を算出する。すなわち、濃度値算出部211は、二値の濃度で構成される画素の集合である二値画像に係る画像データ(二値濃度画像データ)を入力画像データとした場合、これに基づいて形成された多値濃度画像を構成する多値濃度画素の多値濃度値を算出する。なお、入力二値濃度画像データに係る画像解像度より低い解像度からなる多値濃度画像データに変換する0.5倍密処理は、データ制御部250が有する画像出力制御部252にておいて実行される。画像出力制御部252にておいて生成された多値濃度画像によって構成される階調パターンを読み取って濃度値算出部211が多値濃度値を算出する。画像出力制御部252は、濃度変換部に相当する。
[階調パターンの実施形態]
まず、本実施形態に係る階調パターンについて説明する。図6に示すように、階調パターンは、例えば中間転写ベルト131にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエローY、ブラック(BK)、の順に作像される。この階調パターンは、画像形成部110が備える光書込部において電位を固定して、現像バイアスと帯電バイアスを変化させて、現像ポテンシャルの低い側から順次作像することによって得ることができる。また階調パターンは、現像バイアスを固定して、書き込みのDuty、もしくはパワーを変更することで露光量を変化させることでも得ることもできる。ただし、この場合、感光体ドラム111の露光部の電位を測定する電位センサを設けた方が、より正確にパターンポテンシャルを設定できる。
図6に示すように、階調パターンは、光学センサ部120の主走査方向の位置を通過する位置に形成される。これによって、中間転写ベルト131が回動することで、階調パターンが光学的に読み取られ、光学センサ部120が備える受光センサが出力信号を出力する。この出力信号に基づいてCPU210の濃度値算出部211によって濃度値を算出する。濃度値算出部211による濃度値算出処理の詳細については、後述する。
なお、プリンタ100が主走査方向の全域にわたり、階調パターンを検出できるラインセンサを備える場合、図7に示すように、主走査方向において濃度が変化するように階調パターンを形成してもよい。この場合、副走査方向のパターン長が短くなるので、後述する調整処理に要する時間が短くなるという利点がある。
図5に戻る。対象パターン選択部212は、濃度値算出部211において算出された各画素に対応する多値濃度値の複数の配列パターンのうち、特定の配列パターンを選択し、これらを比較対象として決定し、多値濃度値比較部213に渡す。画像データに含まれる複数のデータパターンに基づいて、多値濃度画像データに含まれる比較対象画素の濃度値を比較する比較対象を選択する。ここで、配列パターンとは、多値濃度画像を構成する多値濃度値画素の配列の様子によって区別されるものである。したがって、配列パターンとは、多値濃度値を示すデータのデータパターンでもある。配列パターンは、例えば、図9に例示するディザパターンのように複数の種類がある。
多値濃度値比較部213は、選択された配列パターンに基づいて、比較対象となる多値濃度値画素の多値濃度値を比較し、比較対象同士の多値濃度値が略同値と判定可能なほどに近似しているか否かを判定する。この判定は、比較対象の多値濃度値の差分を算出し、差分値が所定の閾値以下の場合は近似しているものとして扱い、所定の閾値を超えているときは近似していないものとして扱う。多値濃度値比較部213は、比較結果を多値濃度変換値調整部214に渡す。多値濃度値比較部213は、濃度判定部に相当する。
多値濃度変換値調整部214は、多値濃度値比較部213における比較結果(濃度判定結果)に基づいて、画像形成部110における階調パターンの形成時の画像濃度を調整する。多値濃度変換値調整部214は、濃度調整部に相当する。
濃度調整値設定部215は、調整された後の階調パターンから生成された多値濃度値の比較結果において近似として扱える状態になったものに基づいて、特定多値濃補正値と補完濃度補正値を決定し、濃度補正データを設定する。設定された濃度補正データは、RAM230などの濃度補正データ記憶部に記憶される。濃度調整値設定部215は、濃度補正データ決定部に相当する。
[濃度補正量決定処理の実施形態]
次に、図6等に示した階調パターンを利用する濃度補正量決定処理の流れについて、図8及び図9のフローチャートを用いて説明する。濃度補正量決定処理を実行するための制御プログラムは、すでに説明したとおり、ROM220などの不揮発性記憶媒体に記憶されていて、CPU210などの演算処理部によって実行される。制御プログラムによって、濃度補正データ決定部21、画像処理部240、データ制御部250の各機能が実現される。
濃度補正量決定処理が開始されると、まず光学センサ部120の初期設定が実行されて、光学センサ部120が備えるセンサ(例えばラインセンサ)の校正処理が実行される(S801)。例えば、中間転写ベルト131上からの正反射光を受光素子が4[V]を示すように、LED電流を調整することによって校正が実行される。
濃度補正量を決定する前段として、段階的に濃度を変化させた階調パターンを中間転写ベルト131に形成する(S802)。この階調パターンは、図6または図7に例示したものであって、画像出力制御部252によって0.5倍密処理が実行されたものである。
続いて、形成された階調パターンからの反射光を光学センサ部120が検出する(S803)。階調パターンの検出は、光学センサ部120から出射された光を階調パターンが反射した反射光をフォトトランジスタなどの光学式センサにより検知することによって行われる。例えば、ブラック(BK)パターンは正反射光のみを検知し、その他のカラーパターン(C、M、Yパターン)は、正反射光と拡散反射光の両方を検知することとしている。
続いて、光学センサ部120の検出値を、濃度値算出部211において、トナー付着量に変換し、各画素の多値濃度値を算出する(S804)。ここで、光学センサ部120の検出値(出力値)をトナー付着量に変換する方法の概要について説明する。本実施形態に係る付着量変換方法は、たとえば特開2006−139180に開示の方法を用いている。なお、以下説明中の記号(略号)の意味は以下の通りである。
Vsg・・・転写ベルト地肌部出力電圧
Vsp・・・各パターン部出力電圧
Voffset・・・オフセット電圧(LED_OFF時の出力電圧)
_reg.・・・正反射光出力
_dif.・・・拡散反射光出力
[n]・・・要素数:nの配列変数(トナーパッチ数)
まず、黒色(BK)トナーの付着量変換方法に関して説明する。最初に黒色(BK)トナーを検出したときの検出値(正反射光の検出値)から、以下の式(1)及び式(2)に基づいてオフセット電圧を減ずる。
Figure 2021072596
Figure 2021072596
続いて、以下の式(3)に基づいて背反射データを正規化する。
Figure 2021072596
続いて、LUT(Look Up Table)を用いて正規化値を付着量に変換する。正規化値に対応する付着量変換テーブルを予め作成しておき、それに対応させて付着量を得る。以上が、Bkトナーの付着量変換方法である。
続いて、カラートナー(C、M、Y)に関するトナー付着量の付着量変換方法に関して説明する。まず、カラートナー(C、M、Y)を検出したときの検出値(正反射光と拡散反射光の検出値)に、全ポイント[n]についてオフセット電圧との差分を、以下の式(4)及び式(5)を用いて算出する。これは、最終的に、センサ出力の増分をトナー付着量の変化による増分のみで表したいためである。
Figure 2021072596
Figure 2021072596
続いて、式(4)により算出された「ΔVsp_reg.[n]」と、式(5)により算出された「ΔVsp_dif.[n]」とから、各点毎に、ΔVsp_reg.[n]/ΔVsp_dif.[n]を算出し、次のステップで正反射光出力の成分分解を行う際に、拡散反射光出力(ΔVsp_dif.[n])に乗ずる感度補正係数αを、以下の式(6)を用いて算出する。
Figure 2021072596
上記の式(6)において、αを比の最小値により算出しているのは、正反射光出力の正反射成分の最小値はほぼゼロで、かつ正の値であることが予め判っているからである。
続いて、以下の式(7)及び式(8)により、正反射光出力の成分分解を行う。
Figure 2021072596
Figure 2021072596
上記のように、成分分解すると、感度補正係数αが求まるパターン部にて、正反射光出力の正反射成分はゼロとなる。以上説明したように、階調パターンからの正反射光を光学センサ部120が検出した値(正反射光出力)から、階調パターンからの拡散反射光成分を分離すれば、純粋な正反射光成分のみを抽出することができる。
次に、以下の式(9)に基づいて、正反射光出力_正反射成分の正規化処理を行う。この処理は、各パターン部出力のベルト地肌部出力との比を取って、0〜1までの正規化値へ変換する処理である。なお、以下の式(9)に基づいて算出されるβ[n]は、中間転写ベルト131の地肌部分の露出率でもある。
Figure 2021072596
次に、以下の式(10)に基づいて、[拡散光出力電圧]から[ベルト地肌部からの拡散光出力成分]を除去する処理を行う。
Figure 2021072596
次に、拡散光出力の感度補正を行う。「正反射光(正反射成分)の正規化値」に対し、地肌部変動補正後の拡散光出力をプロットし、そのプロットした点で結ばれる線(以後、プロット線ということがある)を近似して、拡散光出力の感度を求める。そして、求められた感度があらかじめ定めた狙いの感度となる様に、補正を行う。上記プロット線を近似する方法としては、多項式近似(2次近似)を用いる。
続いて、プロットした点を近似する方法について説明する。「正反射光(正反射成分)の正規化値」に対し、地肌部変動補正後の拡散光出力をプロットしたプロット線を多項式近似(本実施形態では、2次式近似)により、感度補正係数ηを算出する。まず、プロット線を2次近似式(y=ξ1x2+ξ2x+ξ3)で近似して、以下の式11に示すような最小二乗法を用いて係数ξ1、ξ2、ξ3を求める。
Figure 2021072596
式(11)において、「m」はデータ数であり、「x[i]」は正反射光_正反射成分の正規化値であり、「y[i]」は、肌部変動補正後拡散光出力である。なお、計算に用いる「x」の範囲は、例えば「0.100≦x≦1.00」とする。上記、式(11)の(1)〜(3)の連立方程式を解くことによって、係数ξ1、ξ2、ξ3を求めることができる。
こうして近似されたプロット線から計算される、ある正規化値aがある値bとなる様な感度補正係数ηを以下の式(12)により求める。
Figure 2021072596
すでに求めた地肌部変動補正後の拡散光出力に対し、式(12)より求めた感度補正係数ηを乗じることで、トナー付着量と拡散出力との関係が、以下の式(13)で表すように、予め定められた関係となるように補正する。
Figure 2021072596
以上が、本実施形態に係るトナー付着量算出処理(図8のS804)である。これによって、光学センサ部120が備える光源の光量低下などにより生じる検出値の経時的な変動などに対する校正制御処理を行うことができる。上記にて説明をしたような補正処理を行うことにより、温度変化、経時劣化などによる発光素子や受光素子の出力値変動に対して受光素子の出力値とトナー付着量との関係を一義的な関係に修正することができる。
そして、上述した光学センサの出力値の補正制御を行った後に、補正された光学センサの出力値に基づいて、付着量変換テーブルを参照し、光学センサの出力値をトナー付着量に変換することができる。これにより、経時にわたり光学センサで良好なトナー付着量の検知を行うことができる。なお、本実施形態においては、1つの光学センサで、四色の階調パターンからの反射光を検出している。
続いて、濃度補正データ生成処理が実行される(S805)。濃度補正データ生成処理の詳細を図9のフローチャートを用いて説明する。まず、濃度補正データ決定処理の前提となる、0.5倍密変換処理とスキュー補正処理、及びこれらにより生ずる従来の課題について概要を説明する。
[本発明に対する従来技術]
例えば、1200dpiの解像度の画像データを入力データとして、600dpiの画像形成部110が画像を形成する場合を想定する。
この場合、入力データ(解像度が1200dpiの二値濃度画像)に含まれる各画素の濃度を変換して画素密度が半分であっても擬似的に同等の解像度からなる画像を形成できるようにするために、0.5倍密変換処理が実行される。例えば、図10(a)に例示するように、主走査方向と副走査方向で解像度を半分に縮小した画像データを生成する。この10(a)に示すような濃度分布を形成するために、画像形成部110の光源部116の出力を、図10(b)のように制御する。図10(b)に示す点線の曲線は、600dpiに相当する密度で構成されている画像形成部110の光源部116の位置から出射される光エネルギーの変位を示している。図10(b)に示すように、三つの発光素子を駆動して光エネルギーを放出すると、これらが合成された実戦の曲線で表現されている光エネルギーの変位が得られる。この実線の光エネルギーにおいて、所定の閾値を超えた部分だけが画像形成に寄与するように調整すれば、図10(c)に例示するように、あたかも1200dpiの解像度からなる濃度配置と同様の画像を形成することができる。
上記の0.5倍密変換処理の概要をより詳細に説明する。図11に示す濃度配置パターンは、1200dpiの二値濃度画像データに係るものとする。これを0.5倍密変換処理によって600dpiの多値濃度画像データに変換するとき、まず、副走査方向の解像度を半分にする処理を実行する。
図11に例示する濃度配置からなる二値濃度画像データに対して、まず、副走査方向の0.5倍密処理を実行するために、ある画素を注目画素とし、注目画素に対して副走査方向における前後に配置される画素を周辺画素とする。そして、注目画素を含む主走査方向のラインと、周辺画素を含む主走査方向のラインを参照して、0.5倍密処理後の注目画素の階調を決定する。
なお、走査周期の一周期内での注目画素は、y、y+2、y+2、y+4、y+6・・・になる。注目画素のラインと、周辺画素である副走査方向の前後のライン、例えばy−1のラインとy+1のラインの三つのラインを参照し、0.5倍密後の注目画素の階調D1(x,y)を決定する。より詳細には、以下の式(14)に例示するように、注目画素の濃度値に係数「2」を掛けて重み付けを行い、0.5倍密後の画素濃度D´(x,y)を決定する。なお、画像端に関しては、画像領域外を白画素として判定する。
Figure 2021072596
なお、入力データの濃度値のデータ長が4bitの場合は、式(14)におけるD´(x,y)の取り得る階調を示す値の範囲は「0〜60」になる。この場合、階調を表現するには6bitのメモリを持たせる必要がある。1画素4bitのデータ転送を想定した場合には、16値コードに階調情報を割り当てる必要がある。この場合、D´の値を右方向に2bit分、ビットシフト処理を行うことで、取り得る階調値の範囲を「0〜15」にし、D1(16値コード)算出する。yラインについては、x+1以降の主走査位置についても、同様の処理を行う。
次走査の注目画素はy+2のラインとなり、副走査方向の前後のライン(y+1とy+3)が周辺画素となる。以降の走査についても同様に処理を行う。これによって、図12に例示する状況になる。
続いて、副走査0.5倍密処理を行った画素に対して、主走査0.5倍密処理を行う。主走査方向の二つの画素を参照して0.5倍密後の注目画素の階調を決定する。副走査0.5倍密処理を行った主走査方向の連続した二つの画素に対し、主0.5倍密後の注目画素の階調D2を決定する。ここでは、D1(x,y)とD1(x+1,y)に対して処理を行う場合について説明する。
D1(x,y)とD1(x+1,y)を加算した結果に「1/2」を掛けて算出した値に階調値(0〜15)を割り当てる。また、主走査方向に位相情報を与える場合、以下の様に濃度算出してもよい。
例えば、D1(x,y)=D1(x+1,y)=0の場合は、全白として判定して、16値コードに割り当てる。D1(x,y)=D1(x+1,y)=15の場合は、全黒として判定して、16値コードに割り当てる。それ以外の場合は、D1(x.y)とD1(x+1、y)の階調の大小関係から、主走査方向の左右位相を判定する。後段への出力として、16値コードに位相情報と階調を割り当てるため、D1(x.y)とD1(x+1,y)を加算した結果に対して、「1/4」を掛けて階調値(0〜7)を割り当てる。この場合、小数点以下は四捨五入する。より詳細には、D1(x,y)>D1(x+1,y)の場合は、左位相とする。また、D1(x,y)<D1(x+1,y)の場合は、右位相とする。そして、D1(x,y)=D1(x+1,y)の場合は、予め決められた設定値により左位相、右位相を選択する。
上記にて説明したような流れで、0.5倍密変換処理を行うことで、図11に例示した画像データから図13に例示した画像データを生成することができる。この0.5倍密処理において、走査ラインの画素(注目画素)と、注目画素の周辺の画素(周辺画素)では濃度計算が異なる。したがって、注目画素の濃度値を示す注目画素データと、周辺画素の濃度値を示す周辺画素データの値が異なる状況になりうる。
すなわち、入力画像データにおける画素の濃度配列が同じであっても、注目画素の副走査方向における位置が変わることで、注目画素として扱われる画素が変わる。言い換えると入力出像データに係るデータ配列が同じであっても、注目画素として扱われる画素が変わるので、0.5倍密変換を行うときの注目画素と周辺画素の位置関係(濃度の並びの具合)が変わる。例えば、以下において説明するスキュー補正制御処理によって、同じ入力画像データであっても注目画素と周辺画素の位置関係が変わるので、その影響により、多値濃度に変換された画像データを出力したところ、0.5倍密変換を行わない画像データの出力結果と比較すると、画像濃度が異なることがあることが分かった。
[スキュー補正制御処理の従来技術]
上記のように、同じ入力画像データであっても異なる多値濃度画像データに変換される事象が生ずる原因の一つとして、スキュー補正処理が挙げられる。スキュー補正処理は、LED光源デバイス(光源部116)の接続時において、LEDA(発光ダイオードを主走査方向に一体的に配列したデバイス)の取り付け具合の偏差によって生ずるスキューとうねり(ヘッド単体の固有のずれ量)やLEDAと感光体ドラム111の位置のずれなどによって生じるスキューずれや曲がりを補正する処理である。
スキュー補正制御処理は、入力画像データを構成する画素を特定の個数ごとにブロックかした画素ブロックとし、この画素ブロックを主走査において分割して構成する。そして、画素ブロック単位の画像データを副走査方向にシフトして画像形成位置を補正する処理である。これによって、異なる色の画像の重なり位置を補正することができるので、色ズレをキャンセルすることができる。
したがって、スキュー補正制御処理を実行するときは、色合わせ処理を実行するときなどであり、この場合、スキュー量を検出して、スキュー量に応じてシフト量とシフト位置を決定することでスキュー量をキャンセルするように制御する。これによって、色ずれを1ライン(副書込解像度)以下にキャンセルすることが可能となる。図14においてスキュー補正の概念図を示す。
以上説明をしたように、0.5倍密変換処理とスキュー補正制御処理を併用すると、同じ入力画像データであっても、生成される多値濃度画像データに係る濃度分布が異なることがある。これについて、具体的な数字を例示しながらさらに説明する。図15に例示する二つの二値画像データは、副走査方向の位置の違いを除けば、濃度分布は同じである。すなわち、画素の配列パターンは同じであるから、これに基づいて画像形成を行えば、同じ画像が出力されるはずである。なお、本実施形態の説明では、入力画像データの濃度を「0」と「15」の二値で表現しているが、これは説明の便宜上のものであって、他の数字(例えば「0」と「1」)で表現しても同様である。
[本実施形態に係る濃度補正用パターン]
図15(a)と図15(b)に例示する、各二値画像データを入力画像データとして、副走査方向の5画素内の画素パターンと、0.5倍密処理後の濃度データの関係について説明する。なお、0.5倍密処理は、画像出力制御部252において実行される。図16は、図15の二値濃度データを階調が六十段階の多値濃度データに変換した例である。また、図17は、図15の二値濃度データを階調が十五段階の多値濃度データに変換した例である。なお、図15(a)と図16(a)と図17(a)が対応し、図15(b)と図16(b)と図17(b)が対応する。
図15から図17のいずれにおいても、画素の対応をわかりやすくするために、各画素の主走査位置を示す番号を付与している(0〜31)図15(a)と図15(b)の入力二値画像データを対比するために、主走査番号が「1」の部分に着目すると、いずれも、濃度値「15」の画素が一つだけ存在している。しかし、副走査方向の位置が異なることから、0.5倍密変換処理を実行したときの注目画素と周辺画素の濃度の関係性が異なることで、図16(a)と図16(b)を対比すると、主走査番号が「1」の部分の濃度値が異なる。同様に、図17(a)と図17(b)を対比しても、主走査番号が「1」の部分の濃度値が異なっている。
図16(a)では、主走査番号が「1」の部分には階調が「15」の画素が二つ存在する配列パターンになっている。また、図16(b)では、主走査番号が「1」の部分には階調が「30」の画素が二つ存在する配列パターンになっている。
図17(a)では、主走査番号が「1」の部分には階調が「3」の画素が二つ存在する配列パターンになっている。また、図17(b)では、主走査番号が「1」の部分には階調が「7」の画素が二つ存在する配列パターンになっている。
なお、図16及び図17のいずれにおいて、それぞれの図(a)と図(b)を対比すると、同じ主走査番号が付与されている位置の画素の濃度の配列パターンが主走査番号「1」の例と同様に、異なる配列パターンになっている。すなわち、同じ入力二値画像データであっても0.5倍密変換処理を行うときの注目画素が異なる状況であれば、形成される画像の画像濃度が異なる状況に至る。
多値濃度の階調が六十段階であっても十五段階であっても、同様に画像濃度分布の差異は生ずるが、上記にて例示したように、階調が少ない方が(一五段階の方が)ビットシフト処理によって階調データを丸める影響によって、同じ主走査位置の画素の濃度値の分布が濃度値「3」の画素が二つとなる場合と、濃度値「7」の画素が一つとなる場合が生じる。この場合「3+3≠7」であるから、画像濃度が異なることが顕著である。
なお、本実施形態では0.5倍密変換処理の説明において、入力画像データを二値データとする例を用いているが、本実施形態に係る濃度補正データ決定部21では、入力画像データが多値の階調(多値の濃度値)をもったものであっても、同様に扱うことができる。
図15から図17に例示したように、同じ入力画像データに対して0.5倍密変換処理を行った結果、濃度配列が異なる配列となった場合の組み合わせを分類することが可能である。例えば、十五段階の階調に変換した結果である図17(a)と図17(b)を参照すると、図18に示す表のように、複数のケース(配列パターン)に分類することができる。図18における「パターン1」を図17(a)におけるある主走査位置での濃度配列とし、「パターン2」を図17(b)における同じ主走査位置での濃度配列とする。
この場合、パターン1において、ある副走査位置(1画素目)の多値濃度値が「3」、1画素目に隣接する次の副走査位置(2画素目)の多値濃度値が「3」、2画素目に隣接する次の副走査位置(3画素目)の多値濃度値が「−」である場合、パターン2では、1画素目の濃度値が「7」であって、2画素目と3画素目の濃度値は「−」となるケースがある(ケース1)。
同様に、パターン1における1画素目と2画素目が「7」で3画素目が「−」の場合、パターン2に1画素目が「11」であり、2画素目と3画素目が「−」となるケースがある(ケース2)。これらと同様に、パターン1では「3,7,3」となる濃度配列の場合、パターン2では「7,7」となるケース3と、パターン1では「11,11」でありパターン2では「3,15,3」となるケース4に区別される。
ケース1からケース4のそれぞれにおける濃度値の配列パターンと、パターン1とパターン2の濃度の配列パターンのそれぞれに対応する光源部116の点灯イメージと、当該点灯イメージによって形成される多値濃度値の配列パターンをまとめると、図19〜図22のようになる。
これらケース1〜4のいずれでも、パターン1の濃度配列で画像が形成されても、パターン2の濃度配列で画像が形成されても、同じ画像濃度となるように、光源部116から出射される光量を調整する。
図8に戻る。以上説明をしたように、まず、多値濃度値に変換された画素の濃度配列パターンのうち、ケース1からケース4のいずれかに該当する濃度配列パターンを対象パターン選択部212が選択して、各濃度値に対する濃度調整データを算出する(S805)。
例えば、対象パターン選択部212においてケース1に相当する濃度配列パターンが選択されたときは、十五段階の濃度値であれば、最小濃度である「0」と最高濃度である「15」の間の特定濃度値の一つとして、濃度値「3」と濃度値「7」における画像濃度を多値濃度値比較部213が比較する。
比較対象となった濃度値が近似すれば、これらを形成するときの濃度調整値を特定濃度調整値として設定する。ケース2に相当する濃度配列パターンが選択されたときは、濃度値「7」と濃度値「11」における画像濃度を同様に比較し、これらが近似するならば、濃度値「11」に対応する濃度調整データ(特定濃度補正値)を算出する。
特定濃度補正値が算出された後、これらと最小濃度及び最高濃度の間を補完するための濃度調整データ(補完濃度値補正値)を算出する。すべての特定濃度補正値として設定する。そして、設定された特定濃度補正値に基づいて、上記以外の濃度値に対応する濃度調整データ(補完濃度補正値)を、近似式などを活用した演算処理によって算出する。
多値濃度変換値調整部214が、特定濃度補正値や補完濃度補正値の比較結果が近似するまで、濃度調整データを変えて調整を行い、すべての階調の濃度調整データが設定されれば、濃度調整値設定部215がRAM230など記憶媒体に、濃度補正データテーブルとして格納する。
続いて、設定された濃度補正データテーブルに基づいて、光源部116からの光量を調整するためのパラメータである「現像γ」を算出する(S806)。基準パッチ作像時のポテンシャルと、上記S804で算出した付着量データをプロットし、最小二乗法により直線近似する。この関係式の傾きが現像γである。また、この関係式とX軸との交点の値をVk:現像開始電圧とする。
本実施形態では、直線近似(1次近似)としたが、2次近似を採用してもよい。ただし、2次近似を採用した場合、現像γは、目標付着量を得る点における上記関係式の微分値とする。
続いて、作像バイアス(現像バイアス、帯電バイアス)を算出する(S807)。S805で得られた関係式を用いて、目標付着量が得られる現像ポテンシャルを算出する。現像ポテンシャルを現像バイアス([−V])に変換する方法としては、以下の式(15)及び式(16)を用いることができる。
Figure 2021072596
Figure 2021072596
なお、式(15)に含まれる「−50[V]」は、露光部電位である。式16に含まれる「200[V]」は、地肌ポテンシャルである。地肌ポテンシャルは、地肌汚れ防止のため現像バイアスとオフセットして設定するポテンシャルである。
続いて、作像バイアスを設定する(S807)。現像バイアス、帯電バイアス、LDパワーを設定する。LDパワーは、帯電電位に応じて80〜120[%]まで変化する。
以上のように、濃度補正用パターンをケース1からケース4に相当するように形成し、上記にて例示したように、パターン1とパターン2の濃度が比較結果において近似するように、光源部116の光量を調整する。本実施形態において、濃度補正データの決定は、作像色ごとで行えばよい。
なお、S806において、最小二乗法により1次直線を求める際に使用するデータ点は有効範囲内に均等に分散していることが望ましい。これは、データ点が近くに集中しすぎて存在すると、誤差要因により現像γの精度が悪くなる可能性があるからである。
ここで誤差要因とは、現像スリーブの周期ムラによるパッチのトナー付着量のばらつきや、中間転写ベルト131上の傷などによるセンサ出力誤差から生ずるトナー付着量の変化をいう。そのため、階調パターン作成時の現像ポテンシャルが近いことによるデータ点同士が近くに集中しすぎると、形成されるパッチの付着量の差異が小さくなり、トナー付着量にばらつきが生じた場合に変動の影響を受けやすくなるため、現像γの精度が悪化してしまう。以上のことから、現像γを算出する観点から、トナーパッチは有効範囲内で均等に分散して作成することが求められる。
また、データ点を均等分散させることは、付着量算出の観点から、非常に重要である。本実施形態は同一のセンサで異なる色の反射光を検知し、複数種類の色のデータを用いて上記ηを算出できる。そのため、少ないパッチ数で、より効率的にηを求めることができる。
本ケースでは、0.5倍密処理前のデータとして、階調0と15の2値データとしたときのパターンの組合せに対しての説明だが、0〜15の階調情報を持った多値データの場合も、パターンが増えるが同様である。ただし、その時に全ての組合せで濃度補正を行うと調整時間がかかる、演算画複雑になるなど問題があるため、多値データの場合でも2値データのときに生じる組合せに限定して濃度補正用のパターンを形成する方法がある。
なお、濃度補正データを図23に例示するように、複数の濃度補正データテーブルとして予め用意しておき、上記にて説明したように特定濃度補正値のいずれかが設定されたとき、その値と最も近い値を持っている濃度補正データテーブルによって、濃度補正データを設定してもよい。
なお、図23に例示した複数の濃度補正データテーブルは、例えば、図24に例示するグラフのように、一次式で近似したもの(テーブル0)の他に、光源部116が備える発光素子の特性(発光特性)や、光学センサ部120が備える受光素子の受光特性を補完するように重み付けをしてもよい。
例えば、発光素子の場合、濃度が薄い方が調整量の変位に対する調整後の出力の変動が小さく入力に対する感度が鈍い特性がある。これを補完して一次式的な変化に近づけるように、濃度(データ階調)が薄い(値が小さい)側の補正値の傾きを大きくして、濃度が濃い側の補正値の傾きを小さくしてもよい。これによって、光源部116が備える発光素子の発光特性を補完することもできる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 :シート
21 :濃度補正データ決定部
100 :プリンタ
110 :画像形成部
111 :感光体ドラム
112 :帯電ユニット
113 :トナーカートリッジ
114 :一次転写ローラ
115 :ポリゴンミラー
116 :光源部
117 :同期検知板
120 :光学センサ部
130 :転写部
131 :中間転写ベルト
132 :中間転写ローラ
134 :レジストローラ
135 :二次転写ローラ
140 :定着装置
150 :排紙装置
200 :制御部
210 :CPU
211 :濃度値算出部
212 :対象パターン選択部
213 :多値濃度値比較部
214 :多値濃度変換値調整部
215 :濃度調整値設定部
220 :ROM
230 :RAM
240 :画像処理部
250 :データ制御部
251 :データ選択部
252 :画像出力制御部
253 :同期検知検出部
254 :光源制御部
255 :光源選択信号出力部
256 :メモリ制御部
257 :フォーマット変換出力部
特開平4−287568号公報

Claims (9)

  1. 入力画像データを多値濃度画像データに変換する濃度変換部と、
    前記多値濃度画像データに基づいて多値濃度画像を形成する画像形成部と、
    前記多値濃度画像を構成する多値濃度画素の多値濃度値を算出する濃度値算出部と、
    前記多値濃度値の複数の配列パターンのうち、特定の配列パターンに係る前記多値濃度値を比較する濃度値比較部と、
    前記濃度値比較部における比較結果に基づいて、前記画像形成部が前記多値濃度画像を形成するときの画像濃度を調整する濃度調整部と、
    調整後の前記比較結果に基づいて、前記多値濃度画像の濃度を調整するための濃度補正データを決定する濃度補正データ決定部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記濃度値比較部における比較において、比較対象の前記多値濃度値が近似しないと判定されたとき、
    前記濃度調整部は、前記多値濃度値が近似するように、画像形成時の前記多値濃度画像の濃度を調整する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記濃度値比較部における比較において、比較対象の前記多値濃度値が近似していると判定されたとき、
    前記濃度補正データ決定部は、近似している前記多値濃度値に基づいて前記濃度補正データを決定する、
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記濃度補正データ決定部は、前記濃度値比較部において近似していると判定された多値濃度値を、前記多値濃度画像に含まれる画素の濃度分布における最小濃度と最高濃度の間の特定濃度補正値として決定し、当該特定濃度補正値と前記最小濃度及び当該特定濃度補正値と前記最高濃度との間の補完濃度補正値を決定して、前記濃度補正データを決定する、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記濃度補正データを複数有する濃度補正データテーブルを複数記憶する濃度補正データ記憶部を備え、
    前記濃度補正データ決定部は、前記濃度補正データ記憶部に記憶されている前記濃度補正データテーブルに基づいて前記濃度補正データを決定する、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記多値濃度値の配列パターンは、ディザパターンに対応する、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記濃度補正データ決定部は、作像色ごとに前記濃度補正データを決定する、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記濃度変換部は、二値濃度画像データである前記入力画像データに含まれる一の画素に相当するデータである注目画素データの濃度と、当該一の画素の周囲の画素に相当するデータである周辺画素データの濃度に基づき、当該多値濃度画像データに変換する、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 入力画像データに基づいて画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置において実行される画像形成方法であって、
    前記入力画像データを多値濃度画像データに変換し、
    前記多値濃度画像データに音づいて多値濃度画像を形成し、
    形成された前記多値濃度画像を構成する多値濃度画素の多値濃度値を算出し、
    前記多値濃度値の複数の配列パターンのうち、特定の配列パターンに係る前記多値濃度値を比較し、
    前記多値濃度値の比較結果に基づいて、前記多値濃度画像を形成するときの画像濃度を調整し、
    調整後の前記比較結果に基づいて、前記多値濃度画像の濃度を調整するための濃度補正データを決定する、
    ことを特徴とする画像形成方法。
JP2019200122A 2019-11-01 2019-11-01 画像形成装置および画像形成方法 Pending JP2021072596A (ja)

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