JP6065790B2 - 電動機制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、三相交流電動機を備える電動機システムを制御する電動機制御装置の技術分野に関する。
三相交流電動機を駆動するための制御方法の一例として、PWM(Pulse Width Modulation)制御があげられる。PWM制御は、三相交流電動機に供給される相電流を所望値と一致させるという観点から設定された相電圧指令信号と所定周波数のキャリア信号との大小関係に応じて、直流電圧(直流電力)を交流電圧(交流電力)に変換する電力変換器を制御する(特許文献2参照)。尚、PWM制御は、交流電圧を直流電圧に変換する電力変換器を制御するために用いられることもある(特許文献1参照)。
ところで、電力変換器に入力される又は電力変換器から出力される直流電圧の変動を抑制するための平滑コンデンサが、電力変換器に対して電気的に並列に接続されることが多い。近年では、平滑コンデンサの容量を小さくすることで、平滑コンデンサの小型化が図られることが多い。しかしながら、平滑コンデンサの容量が小さくなると、平滑コンデンサの端子間電圧のリプル(いわゆる、脈動成分)が相対的に大きくなってしまうおそれがある。そこで、このような平滑コンデンサの端子間電圧のリプルを抑制(低減)するために三次高調波信号を利用する技術が、特許文献1及び特許文献2に開示されている。具体的には、特許文献1には、交流電源からの入力電流の電流波形が、交流電源と同一周波数の正弦波及び三次高調波の合成波と一致するように、電力変換器が備えるスイッチング素子を制御する技術が開示されている。特許文献2には、三相変調波及び三次高調波を重畳させた変調波を用いたPWM制御を行うことで、電力変換器の一例であるインバータ回路を制御する技術が開示されている。
特開2010−263775号公報 特開2004−120853号公報
電力変換器は、一般的には、当該電力変換器が備えるスイッチング素子の状態をオン状態からオフ状態に又はオフ状態からオン状態に切り替えることで、直流電圧を交流電圧に変換している。このような電力変換器では、スイッチング素子の状態の切り替え(つまり、スイッチング)による損失が生ずる。従って、電力変換器の効率的な利用という面から考慮すれば、スイッチング素子のスイッチングによる損失が低減することが好ましい。
スイッチング素子のスイッチングによる損失は、単位時間当たりのスイッチング素子のスイッチングの回数が多くなるほど増大する。従って、単位時間当たりのスイッチング素子のスイッチングの回数を少なくすることで、スイッチング素子のスイッチングによる損失を低減することができる。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された技術は、平滑コンデンサの端子間電圧のリプルを抑制することに主眼を置いているがゆえに、スイッチング素子のスイッチングの回数を十分に少なくすることができないという技術的問題点が生ずる。従って、特許文献1及び特許文献2に開示された技術には、電力変換器の効率的な利用という面から改善の余地がある。
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが一例として挙げられる。本発明は、電力変換器が備えるスイッチング素子のスイッチングの回数を相対的に少なくすることができる電動機制御装置を提供することを課題とする。
<1>
本発明の電動機制御装置は、直流電源と、前記直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するスイッチング素子を含む電力変換器と、前記電力変換器から出力される交流電力を用いて駆動する三相交流電動機とを備える電動機システムを制御する電動機制御装置であって、前記三相交流電動機の動作を規定する相電圧指令信号に対して三次高調波信号を加算することで変調信号を生成する生成手段と、前記変調信号と所定周波数のキャリア信号との大小関係に応じて前記スイッチング素子を制御することで、前記電力変換器の動作を制御する制御手段とを備え、前記三次高調波信号は、前記三相交流電動機の各相において、前記変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値を前記キャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくする信号成分を含む。
本発明の電動機制御装置によれば、電動機システムを制御することができる。電動機制御装置による制御対象となる電動機システムは、直流電源と、電力変換器と、三相交流電動機とを備えている。直流電源は、直流電力(言い換えれば、直流電圧や、直流電流)を出力する。電力変換器は、直流電源から供給される直流電力を交流電力(典型的には、三相交流電力)に変換する。具体的には、電力変換器は、後述する制御手段の制御下で当該電力変換器が備えるスイッチング素子の状態を切り替える(例えば、オン状態からオフ状態に又はオフ状態からオン状態に切り替える)ことで、直流電力を交流電力に変換する。その結果、三相交流電動機は、電力変換器から当該三相交流電動機に供給される交流電力を用いて駆動する。
尚、電動機システムは、平滑コンデンサを含んでいてもよい。平滑コンデンサは、電力変換器に対して電気的に並列に接続されてもよい。典型的には、平滑コンデンサは、直流電源に対して電気的に並列に接続されてもよい。この場合、平滑コンデンサは、平滑コンデンサの端子間電圧(つまり、直流電源及び電力変換器の夫々の端子間電圧)の変動を抑制することができる。
このような電動機システムを制御するために、電動機制御装置は、生成手段と、制御手段とを備えている。
生成手段は、相電圧指令信号に対して三次高調波信号を加算することで、変調信号を生成する。つまり、生成手段は、三相交流電動機の各相(つまり、U相、V相及びW相からなる三相の夫々)に対応する相電圧指令信号に対して、三次高調波信号を加算する。その結果、生成手段は、三相交流電動機の各相(つまり、U相、V相及びW相からなる三相の夫々)に対応する変調信号を生成する。
相電圧指令信号は、三相交流電動機の動作を規定する交流信号である。例えば、相電圧指令信号は、三相交流電動機が出力するトルクを所望値と一致させるという観点から適宜設定されてもよい。
三次高調波信号は、相電圧指令信号の周波数の3倍の周波数を有する信号(典型的には、交流信号)である。尚、三次高調波信号として、三相交流電動機の三相の全てで共用される共通の三次高調波信号が用いられてもよい。この場合、各相の相電圧指令信号に対して、当該共通の三次高調波信号が加算されてもよい。或いは、三次高調波信号として、三相交流電動機の三相の夫々に個別に用意される三次高調波信号が用いられてもよい。この場合、各相の相電圧指令信号に対して、各相に対応する三次高調波信号が加算されてもよい。
制御手段は、生成手段が生成した変調信号を用いて電力変換器の動作を制御する。具体的には、制御手段は、変調信号と所定周波数のキャリア信号との大小関係に応じてスイッチング素子を制御することで、電力変換器の動作を制御してもよい。その結果、電力変換器は、相電圧指令信号に応じた交流電力を三相交流電動機に対して供給する。従って、三相交流電動機は、相電圧指令信号に応じた態様で駆動する。
本発明では特に、三次高調波信号は、三相交流電動機の各相において、変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値を、キャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくするように作用する信号成分を含んでいる。つまり、三次高調波信号は、三相交流電動機の各相において、変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値を、キャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくするように作用する三次高調波信号である。言い換えれば、三次高調波信号は、変調信号の最大振幅を、キャリア信号の最大振幅よりも大きくするように作用する信号成分を含んでいる。つまり、三次高調波信号は、変調信号の最大振幅を、キャリア信号の最大振幅よりも大きくするように作用する三次高調波信号である。例えば、相電圧指令信号の信号レベルのピーク値の絶対値がキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくない場合であっても、当該相電圧指令信号に三次高調波信号が加算されることで、変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値は、キャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくなる。
例えば、三次高調波信号は、各相において、少なくとも相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで、変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくするように作用する信号成分を含んでいてもよい。言い換えれば、三次高調波信号は、各相において、少なくとも、相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングでの変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値を、同一タイミングでのキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくするように作用する信号成分を含んでいてもよい。
ここで、上述したように、制御手段は、変調信号とキャリア信号との大小関係に応じて、電力変換器が備えるスイッチング素子を制御する。具体的には、制御手段は、変調信号とキャリア信号との大小関係に応じてスイッチング素子の状態が切り替わるように、スイッチング素子を制御する。例えば、制御手段は、変調信号とキャリア信号との大小関係が第1状態(例えば、変調信号の信号レベルがキャリア信号の信号レベルよりも小さい状態)から第2状態(例えば、変調信号の信号レベルがキャリア信号の信号レベルよりも大きい状態)に移行した時点でスイッチング素子の状態が切り替わるように、スイッチング素子を制御する。同様に、制御手段は、変調信号とキャリア信号との大小関係が第2状態から第2状態に移行した時点でスイッチング素子の状態が切り替わるように、スイッチング素子を制御する。従って、変調信号とキャリア信号との大小関係が第1状態から第2状態へと切り替わる回数及び第2状態から第1状態へと切り替わる回数が多くなるほど、スイッチング素子の状態が切り替わる回数(つまり、スイッチング素子のスイッチングの回数)が多くなる。
本発明では、上述した信号成分を含む三次高調波信号が加算されることで変調信号が生成されるがゆえに、変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値がキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくなる。従って、本発明では、後に図面を用いて詳細に説明するように、上述した信号成分を含む三次高調波信号が加算されることなく変調信号が生成される場合と比較して、変調信号とキャリア信号との大小関係が切り替わる回数が少なくなる。その結果、本発明では、上述した信号成分を含む三次高調波信号が加算されることなく変調信号が生成される場合と比較して、スイッチング素子のスイッチングの回数もまた少なくなる。従って、本発明では、上述した信号成分を含む三次高調波信号が加算されることなく変調信号が生成される場合と比較して、スイッチング素子のスイッチングによる損失が低減する。
このように、本発明の電動機制御装置は、電力変換器が備えるスイッチング素子のスイッチングの回数を相対的に少なくすることができる。その結果、本発明の電動機制御装置は、電力変換器が備えるスイッチング素子のスイッチングによる損失を相対的に低減することができる。
<2>
本発明の電動機制御装置の他の態様では、前記三次高調波信号は、所望相の前記相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大となるタイミングで、(i)信号レベルの絶対値がゼロより大きくなり、且つ、(ii)信号レベルの極性が前記所望相の前記相電圧指令信号の極性と同一になる信号成分を含む。
この態様によれば、電動機制御装置は、このような信号成分を含む三次高調波信号を相電圧指令信号に加算することで、電力変換器が備えるスイッチング素子のスイッチングの回数を相対的に少なくすることができる。
<3>
本発明の電動機制御装置の他の態様では、前記三次高調波信号は、所望相の前記相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大となるタイミングで、(i)信号レベルの絶対値が最大となり、且つ、(ii)信号レベルの極性が前記所望相の前記相電圧指令信号の極性と同一になる信号成分を含む。
この態様によれば、電動機制御装置は、このような信号成分を含む三次高調波信号を相電圧指令信号に加算することで、電力変換器が備えるスイッチング素子のスイッチングの回数を相対的に少なくすることができる。
<4>
本発明の電動機制御装置の他の態様では、前記三次高調波信号は、(i)所望相の前記相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大となるタイミングで、(i−1)信号レベルの絶対値が最大となり、且つ、(i−2)信号レベルの極性が前記所望相の前記相電圧指令信号の極性と同一になる第1の信号成分、及び(ii)当該第1の信号成分の位相をX°(但し、−90<X<90)だけシフトさせることで得られる第2の信号成分のうちの少なくとも一方を含む。
この態様によれば、電動機制御装置は、このような第1の信号成分及び第2の信号成分のうちの少なくとも一方を含む三次高調波信号を相電圧指令信号に加算することで、電力変換器が備えるスイッチング素子のスイッチングの回数を相対的に少なくすることができる。
<5>
本発明の電動機制御装置の他の態様では、前記電動機システムは、車両に搭載されており、前記生成手段は、前記車両の走行に必要とされる前記三相交流電動機の出力が所定値以下となる場合に、前記相電圧指令信号に対して前記三次高調波信号を加算することで前記変調信号を生成する。
変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくする信号成分を含む三次高調波信号が加算される場合には、変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくする信号成分を含む三次高調波信号が加算されない場合と比較して、平滑コンデンサの端子間電圧のリプルが相対的に大きくなってしまいかねない。従って、この態様によれば、平滑コンデンサの端子間電圧のリプルの増大が大きな影響となりにくい場合(つまり、車両の走行に必要な三相交流電動機の出力が所定値以下となる場合)に、変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくする信号成分を含む三次高調波信号が加算される。従って、平滑コンデンサの端子間電圧のリプルの増大による影響が抑制されつつ、上述した各種効果が好適に享受される。
尚、生成手段は、車両の走行に必要な三相交流電動機の出力が所定値以下とならない場合には、相電圧指令信号に対して、変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくする信号成分を含まない三次高調波信号を加算することで変調信号を生成してもよい。例えば、生成手段は、車両の走行に必要な三相交流電動機の出力が所定値以下とならない場合には、相電圧指令信号に対して、所望相の相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大となるタイミングで、(i)信号レベルの絶対値がゼロより大きくなり、且つ、(ii)信号レベルの極性が所望相の相電圧指令信号の極性と逆になる信号成分を含む三次高調波信号を加算することで変調信号を生成してもよい。或いは、例えば、生成手段は、車両の走行に必要な三相交流電動機の出力が所定値以下とならない場合には、相電圧指令信号に対して、所望相の相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大となるタイミングで、(i)信号レベルの絶対値が最大となり、且つ、(ii)信号レベルの極性が所望相の相電圧指令信号の極性と逆になる信号成分を含む三次高調波信号を加算することで変調信号を生成してもよい。
<6>
本発明の電動機制御装置の他の態様では、前記電動機システムは、車両に搭載されており、前記生成手段は、前記車両が走行性能よりも燃費性能を重視する燃費走行モードで走行している場合に、前記相電圧指令信号に対して前記三次高調波信号を加算することで前記変調信号を生成する。
変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくする信号成分を含む三次高調波信号が加算される場合には、変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくする信号成分を含む三次高調波信号が加算されない場合と比較して、平滑コンデンサの端子間電圧のリプルが相対的に大きくなってしまいかねない。従って、この態様によれば、平滑コンデンサの端子間電圧のリプルの増大が大きな影響となりにくい場合(つまり、燃費走行モードで車両が走行している場合)に、変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくする信号成分を含む三次高調波信号が加算される。従って、平滑コンデンサの端子間電圧のリプルの増大による影響が抑制されつつ、上述した各種効果が好適に享受される。
尚、生成手段は、車両が燃費走行モードとは異なる走行モード(例えば、燃費性能よりも走行性能を重視するスポーツ走行モード)で走行している場合には、相電圧指令信号に対して、変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくする信号成分を含まない三次高調波信号を加算することで変調信号を生成してもよい。例えば、生成手段は、車両が燃費走行モードとは異なる走行モードで走行している場合には、相電圧指令信号に対して、所望相の相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大となるタイミングで、(i)信号レベルの絶対値がゼロより大きくなり、且つ、(ii)信号レベルの極性が所望相の相電圧指令信号の極性と逆になる信号成分を含む三次高調波信号を加算することで変調信号を生成してもよい。或いは、例えば、生成手段は、車両が燃費走行モードとは異なる走行モードで走行している場合には、相電圧指令信号に対して、所望相の相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大となるタイミングで、(i)信号レベルの絶対値が最大となり、且つ、(ii)信号レベルの極性が所望相の相電圧指令信号の極性と逆になる信号成分を含む三次高調波信号を加算することで変調信号を生成してもよい。
尚、燃費走行モードで車両が走行している状況は、実質的には、車両の走行に必要な三相交流電動機の出力が所定値以下となる状況の一例と言える。つまり、燃費走行モードで車両が走行している場合には、車両の走行に必要な三相交流電動機の出力が所定値以下であると推定されてもよい。
<7>
本発明の電動機制御装置の他の態様では、前記三相交流電動機の各相において、前記変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値が前記キャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくなるように、前記三次高調波信号の特性を調整する調整手段を更に備える。
この態様によれば、電動機制御装置は、三次高調波信号の特性を調整する(例えば、動的に若しくは逐次又は予め調整する)ことで、変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくする信号成分を含む三次高調波信号を生成することができる。
<7>
上述の如く調整手段を更に備える電動機制御装置の他の態様では、前記三次高調波信号の特性は、前記三次高調波信号の位相及び振幅のうちの少なくとも一方を含む。
この態様によれば、電動機制御装置は、三次高調波信号の位相及び振幅のうちの少なくとも一方を調整することで、変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくする信号成分を含む三次高調波信号を生成することができる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
車両の構成を示すブロック図である。 ECUの構成(特に、インバータの動作を制御するための構成)を示すブロック図である。 インバータ制御動作の流れを示すフローチャートである。 三次高調波信号を、三相電圧指令信号と共に示すグラフである。 車両がエコモードで走行している場合に生成される三次高調波信号を用いてインバータの動作が制御される場合の、U相電圧指令信号、三次高調波信号、U相変調信号及びU相PWM信号を示すグラフである。 車両がエコモードで走行していない場合に生成される三次高調波信号を用いてインバータの動作が制御される場合の、U相電圧指令信号、三次高調波信号、U相変調信号及びU相PWM信号を示すグラフである。 三次高調波信号の他の例を、三相電圧指令信号及び三相電流と共に示すグラフである。
以下、電動機制御装置の実施形態について説明する。
(1)車両の構成
まず、図1を参照しながら、車両1の構成について説明する。図1は、車両1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、車両1は、直流電源11と、平滑コンデンサ12と、「電力変換器」の一具体例であるインバータ13と、「三相交流電動機」の一具体例であるモータジェネレータ14と、「電動機制御装置」の一具体例であるECU(Electronic Control Unit)15とを備えている。
直流電源11は、充電可能な蓄電装置である。直流電源11の一例として、例えば、二次電池(例えば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等)や、キャパシタ(例えば、電気二重相キャパシタや大容量のコンデンサ等)が例示される。
平滑コンデンサ12は、直流電源11の正極線と直流電源11の負極線との間に接続された電圧平滑用のコンデンサである。つまり、平滑コンデンサ12は、正極線と負極線との間の端子間電圧VHの変動を平滑化するためのコンデンサである。
インバータ13は、直流電源11から供給される直流電力(直流電圧)を交流電力(三相交流電圧)に変換する。直流電力(直流電圧)を交流電力(三相交流電圧)に変換するために、インバータ13は、p側スイッチング素子Qup及びn側スイッチング素子Qunを含むU相アーム、p側スイッチング素子Qvp及びn側スイッチング素子Qvnを含むV相アーム及びp側スイッチング素子Qwp及びn側スイッチング素子Qwnを含むW相アームを備えている。インバータ13が備える各アームは、正極線と負極線との間に並列に接続されている。p側スイッチング素子Qup及びn側スイッチング素子Qunは、正極線と負極線との間に直列に接続される。p側スイッチング素子Qvp及びn側スイッチング素子Qvn並びにp側スイッチング素子Qwp及びn側スイッチング素子Qwnについても同様である。p側スイッチング素子Qupには、p側スイッチング素子Qupのエミッタ端子からp側スイッチング素子Qupのコレクタ端子へと電流を流す整流用ダイオードDupが接続されている。n側スイッチング素子Qunからn側スイッチング素子Qwnについても同様に、整流用ダイオードDunから整流用ダイオードDwnが夫々接続されている。インバータ13における各相アームの上側アーム(つまり、各p側スイッチング素子)と下側アーム(つまり、各n側スイッチング素子)との中間点は、夫々モータジェネレータ14の各相コイルに接続されている。その結果、インバータ13による変換動作の結果生成される交流電力(三相交流電圧)が、モータジェネレータ14に供給される。
モータジェネレータ14は、三相交流電動発電機である。モータジェネレータ14は、車両1が走行するために必要なトルクを発生するように駆動する。モータジェネレータ14が発生したトルクは、当該モータジェネレータ14の回転軸に機械的に連結された駆動軸を介して、駆動輪に伝達される。尚、モータジェネレータ14は、車両1の制動時に電力回生(発電)を行ってもよい。
ECU15は、車両1の動作を制御するための電子制御ユニットである。特に、本実施形態では、ECU15は、インバータ13の動作を制御するためのインバータ制御動作を行う。尚、ECU15によるインバータ制御動作については、後に詳述する(図3から図4等参照)。
ここで、図2を参照しながら、ECU15の構成(特に、インバータ13の動作を制御するための構成)について説明する。図2は、ECU15の構成(特に、インバータ13の動作を制御するための構成)を示すブロック図である。
図2に示すように、ECU15は、電流指令変換部151と、三相/二相変換部152と、電流制御部153と、二相/三相変換部154と、「調整手段」の一具体例である高調波生成部155と、「生成手段」の一具体例である加算器156uと、「生成手段」の一具体例である加算器156vと、「生成手段」の一具体例である加算器156wと、「制御手段」の一具体例であるPWM(Pulse Width Modulation)変換部157とを備えている。
電流指令変換部151は、三相交流電動機14のトルク指令値TRに基づいて、二相電流指令信号(つまり、d軸電流指令信号Idtg及びq軸電流指令信号Iqtg)を生成する。電流指令変換部151は、d軸電流指令信号Idtg及びq軸電流指令信号Iqtgを電流制御部153に出力する。
三相/二相変換部152は、インバータ13から、フィードバック情報としてのV相電流IvとW相電流Iwを取得する。但し、三相/二相変換部152は、インバータ13から、U相電流Iu、V相電流Iv及びW相電流Iwのうちの少なくとも2つを取得してもよい。三相/二相変換部152は、三相電流値に相当するV相電流Iv及びW相電流Iwを、二相電流値に相当するd軸電流Id及びq軸電流Iqに変換する。三相/二相変換部152は、d軸電流Id及びq軸電流Iqを電流制御部153に出力する。
電流制御部153は、電流指令変換部151から出力されるd軸電流指令信号Idtg及びq軸電流指令信号Iqtgと、三相/二相変換部152から出力されるd軸電流Id及びq軸電流Iqとの差分に基づいて、二相電圧指令信号に相当するd軸電圧指令信号Vd及びq軸電圧指令信号Vqを生成する。このとき、電流制御部153は、例えば、PI(Proportional Integral)制御又はPID(Proportional Integral Derivative)制御を用いて、d軸電圧指令信号Vd及びq軸電圧指令信号Vqを生成してもよい。電流制御部153は、d軸電圧指令信号Vd及びq軸電圧指令信号Vqを、二相/三相変換部154に出力する。
二相/三相変換部154は、d軸電圧指令信号Vd及びq軸電圧指令信号Vqを、三相電圧指令信号であるU相電圧指令信号Vu、V相電圧指令信号Vv及びW相電圧指令信号Vwに変換する。二相/三相変換部154は、U相電圧指令信号Vuを加算器156uに出力する。同様に、二相/三相変換部154は、V相電圧指令信号Vvを加算器156vに出力する。同様に、二相/三相変換部154は、W相電圧指令信号Vwを加算器156wに出力する。
高調波生成部155は、三相電圧指令信号(つまり、U相電圧指令信号Vu、V相電圧指令信号Vv及びW相電圧指令信号Vw)及び三相電流値(つまり、U相電流Iu、V相電流IvとW相電流Iw)の周波数の3倍の周波数を有する三次高調波信号を生成する。特に、本実施形態では、高調波生成部155は、2種類の三次高調波信号Vh1及びVh2を生成する。但し、高調波生成部155は、三次高調波信号Vh2を生成する一方で、三次高調波信号Vh1を生成しなくともよい。尚、2種類の三次高調波信号Vh1及びVh2については、後に詳述する(図3及び図4参照)。
加算器156uは、二相/三相変換部154から出力されるU相電圧指令信号Vuに対して、高調波生成部155が生成する2種類の三次高調波信号Vh1及びVh2のうちのいずれか一方を加算する。その結果、加算器156uは、U相変調信号Vmu(=Vu+Vh1又はVu+Vh2)を生成する。加算器156uは、U相変調信号VmuをPWM変換部157に出力する。
加算器156vは、二相/三相変換部154から出力されるV相電圧指令信号Vvに対して、高調波生成部155が生成する2種類の三次高調波信号Vh1及びVh2のうちのいずれか一方を加算する。その結果、加算器156vは、V相変調信号Vmv(=Vv+Vh1又はVv+Vh2)を生成する。加算器156vは、V相変調信号VmvをPWM変換部157に出力する。
加算器156wは、二相/三相変換部154から出力されるW相電圧指令信号Vwに対して、高調波生成部155が生成する2種類の三次高調波信号Vh1及びVh2のうちのいずれか一方を加算する。その結果、加算器156wは、W相変調信号Vmw(=Vw+Vh1又はVw+Vh2)を生成する。加算器156wは、W相変調信号VmwをPWM変換部157に出力する。
PWM変換部157は、所定のキャリア周波数fを有するキャリア信号CとU相変調信号Vmuとの大小関係に基づいて、p側スイッチング素子Qupを駆動するためのU相PWM信号Gup及びn側スイッチング素子Qunを駆動するためのU相PWM信号Gunを生成する。例えば、PWM変換部157は、キャリア信号Cよりも小さい状態にあるU相変調信号Vmuがキャリア信号Cに一致すると、p側スイッチング素子QupをオンするためのU相PWM信号Gup及びGunを生成してもよい。一方で、例えば、PWM変換部157は、キャリア信号Cよりも大きい状態にあるU相変調信号Vmuがキャリア信号Cに一致すると、n側スイッチング素子QunをオンするためのU相PWM信号Gup及びGunを生成する。PWM変換部157は、U相PWM信号Gup及びGunを、インバータ13に出力する。その結果、インバータ13(特に、インバータ13が備えるU相アームを構成するp側スイッチング素子Qup及びn側スイッチング素子Qun)は、U相PWM信号Gup及びGunに応じて動作する。
更に、PWM変換部157は、キャリア信号CとV相変調信号Vmvとの大小関係に基づいて、p側スイッチング素子Qvpを駆動するためのV相PWM信号Gvp及びn側スイッチング素子Qvnを駆動するためのV相PWM信号Gvnを生成する。加えて、PWM変換部157は、キャリア信号CとW相変調信号Vmwとの大小関係に基づいて、p側スイッチング素子Qwpを駆動するためのW相PWM信号Gwp及びn側スイッチング素子Qwnを駆動するためのW相PWM信号Gwnを生成する。V相PWM信号Gvp及びGvn並びにW相PWM信号Gwp及びGwnの生成の態様は、U相PWM信号Gup及びGunの生成の態様と同一である。
(2)インバータ制御動作の流れ
続いて、図3を参照しながら、車両1において行われるインバータ制御動作(つまり、ECU15が行うインバータ制御動作)の流れについて説明する。図3は、インバータ制御動作の流れを示すフローチャートである。
図3に示すように、二相/三相変換部154は、三相電圧指令信号(つまり、U相電圧指令信号Vu、V相電圧指令信号Vv及びW相電圧指令信号Vw)を生成する(ステップS11)。尚、三相電圧指令信号の生成方法は、図2を参照しながら上述したとおりである。
ステップS11の動作と並行して又は相前後して、ECU15は、車両1の現在の走行モードがエコモードであるか否かを判定する(ステップS12)。尚、エコモードは、走行性能の向上(例えば、走行レスポンスの向上や、NVH(Noise Vibration Harshness)の低減)よりも燃費性能の向上(例えば、低燃費化)を優先する走行モードである。
尚、ステップS12では、ECU15は、車両1の現在の走行モードがエコモードであるか否かを判定することに加えて又は代えて、三相交流電動機14の出力(つまり、パワー)が所定値以下であるか否かを判定してもよい。例えば、ECU15は、車両1の走行に用いられる三相交流電動機14の出力が所定値以下であるか否かを判定してもよい。三相交流電動機14の出力が所定値以下であると判定される場合には、車両1の現在の走行モードがエコモードであると判定される場合と同様の態様で、以下の動作が行われてもよい。
ステップS12の判定の結果、車両1の現在の走行モードがエコモードでないと判定される場合には(ステップS12:No)、三次高調波生成部155は、三次高調波信号Vh1を生成する(ステップS13)。
その後、加算器156uは、ステップS11で生成されたU相電圧指令信号Vuに対して、ステップS13で生成された三次高調波信号Vh1を加算する。その結果、加算器156uは、U相変調信号Vmu(=Vu+Vh1)を生成する(ステップS14)。加算器156vもまた同様に、V相変調信号Vmv(=Vv+Vh1)を生成する(ステップS14)。加算器156wもまた同様に、W相変調信号Vmw(=Vw+Vh1)を生成する(ステップS14)。
一方で、ステップS12の判定の結果、車両1の現在の走行モードがエコモードであると判定される場合には(ステップS12:Yes)、三次高調波生成部155は、三次高調波信号Vh1とは特性が異なる三次高調波信号Vh2を生成する(ステップS23)。
その後、加算器156uは、ステップS11で生成されたU相電圧指令信号Vuに対して、ステップS23で生成された三次高調波信号Vh2を加算する。その結果、加算器156uは、U相変調信号Vmu(=Vu+Vh2)を生成する(ステップS24)。加算器156vもまた同様に、V相変調信号Vmv(=Vv+Vh2)を生成する(ステップS24)。加算器156wもまた同様に、W相変調信号Vmw(=Vw+Vh2)を生成する(ステップS24)。
ここで、図4を参照しながら、三次高調波信号Vh1及びVh2について説明する。図4は、三次高調波信号Vh1及びVh2を、三相電圧指令信号と共に示すグラフである。
はじめに、三次高調波信号Vh1について説明する。図4の2段目のグラフに示すように、三次高調波信号Vh1は、U相電圧指令信号Vu、V相電圧指令信号Vv及びW相電圧指令信号Vwの夫々(図4の1段目のグラフ参照)の信号レベルの絶対値が最小になるタイミングで信号レベルの絶対値が最小になる三次高調波信号である。言い換えれば、三次高調波信号Vh1は、U相電圧指令信号Vu、V相電圧指令信号Vv及びW相電圧指令信号Vwの夫々の信号レベルの絶対値が最小になる位相と、三次高調波信号Vh1の信号レベルの絶対値が最小になる位相とが一致するという条件を満たす三次高調波信号である。つまり、三次高調波信号Vh1は、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最小になるタイミングで信号レベルの絶対値が最小になる三次高調波信号である。
例えば、三次高調波信号Vh1は、U相電圧指令信号Vu、V相電圧指令信号Vv及びW相電圧指令信号Vwの夫々の信号レベルがゼロになるタイミングで信号レベルがゼロになる三次高調波信号であってもよい。言い換えれば、三次高調波信号Vh1は、U相電圧指令信号Vu、V相電圧指令信号Vv及びW相電圧指令信号Vwの夫々の信号レベルがゼロになる位相と、三次高調波信号Vh1の信号レベルがゼロになる位相とが一致するという条件を満たす三次高調波信号であってもよい。
図4の2段目のグラフに示す例では、例えば、三次高調波信号Vh1の信号レベルは、U相電圧指令信号Vuの信号レベルがゼロになるタイミング(図4中の黒い丸印参照)でゼロになる。同様に、三次高調波信号Vh1の信号レベルは、V相電圧指令信号Vvの信号レベルがゼロになるタイミング(図4中の黒い四角印参照)でゼロになる。同様に、三次高調波信号Vh1の信号レベルは、W相電圧指令信号Vwの信号レベルがゼロになるタイミング(図4中の黒い三角印参照)でゼロになる。
加えて、三次高調波信号Vh1は、U相電圧指令信号Vu、V相電圧指令信号Vv及びW相電圧指令信号Vwの夫々(図4の1段目のグラフ参照)の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値が最大になる三次高調波信号である。言い換えれば、三次高調波信号Vh1は、U相電圧指令信号Vu、V相電圧指令信号Vv及びW相電圧指令信号Vwの夫々の信号レベルの絶対値が最大になる位相と、三次高調波信号Vh1の信号レベルの絶対値が最大になる位相とが一致するという条件を満たす三次高調波信号である。つまり、三次高調波信号Vh1は、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値が最大になる三次高調波信号である。
加えて、三次高調波信号Vh1は、U相電圧指令信号Vuの信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで、U相電圧指令信号Vuの極性と逆の極性を有する三次高調波信号である。更に、三次高調波信号Vh2は、V相電圧指令信号Vvの信号レベルの絶対値が最大になるタイミングでV相電圧指令信号Vvの極性と逆の極性を有する三次高調波信号である。更に、三次高調波信号Vh2は、W相電圧指令信号Vwの信号レベルの絶対値が最大になるタイミングでW相電圧指令信号Vwの極性と逆の極性を有する三次高調波信号である。つまり、三次高調波信号Vh2は、所望相の相電圧指令信号の信号レベルが最大になるタイミングで、当該所望相の相電圧指令信号の極性と逆の極性を有する三次高調波信号である。
図4の2段目のグラフに示す例では、例えば、(i)三次高調波信号Vh1の信号レベルの絶対値は、U相電圧指令信号Vuの信号レベルが最大になるタイミング(図4中の白い丸印参照)で最大となり、(ii)U相電圧指令Vuの信号レベルが最大になるタイミングにおいて、三次高調波信号Vh1の信号レベルの極性は、U相電圧指令信号Vuの極性と逆になる。同様に、例えば、(i)三次高調波信号Vh1の信号レベルの絶対値は、V相電圧指令信号Vvの信号レベルが最大になるタイミング(図4中の白い四角印参照)で最大となり、(ii)V相電圧指令Vvの信号レベルが最大になるタイミングにおいて、三次高調波信号Vh1の信号レベルの極性は、V相電圧指令信号Vvの極性と逆になる。同様に、例えば、(i)三次高調波信号Vh1の信号レベルの絶対値は、W相電圧指令信号Vwの信号レベルが最大になるタイミング(図4中の白い三角印参照)で最大となり、(ii)W相電圧指令Vwの信号レベルが最大になるタイミングにおいて、三次高調波信号Vh1の信号レベルの極性は、W相電圧指令信号Vwの極性と逆になる。
高調波生成部155は、二相/三相変換部154が生成する三相電圧指令信号を参照することで、三次高調波信号Vh1を生成してもよい。例えば、高調波生成部155は、メモリ等に格納されているパラメータによって規定されている三次高調波信号の基本信号の位相を、二相/三相変換部154が生成する三相電圧指令信号の位相に応じてシフトすることで、三次高調波信号Vh1を生成してもよい。或いは、例えば、高調波生成部155は、三相電圧指令信号を分周することで三次高調波信号の基本信号を生成すると共に、当該基本信号の位相を、二相/三相変換部154が生成する三相電圧指令信号の位相に応じてシフトすることで、三次高調波信号Vh1を生成してもよい。但し、三次高調波生成部155は、任意の方法を用いて、三次高調波信号Vh1を生成してもよい。
尚、三次高調波信号Vh1は、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値が最大になる三次高調波信号でなくともよい。具体的には、三次高調波信号Vh1は、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値がゼロよりも大きくなる三次高調波信号であってもよい。言い換えれば、三次高調波信号Vh1は、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値がゼロにならない三次高調波信号であってもよい。この場合には、三次高調波信号Vh1は、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最小になる(例えば、ゼロになる)タイミングで信号レベルの絶対値が最小になる(例えば、ゼロになる)三次高調波信号でなくともよい。但し、この場合であっても、三次高調波信号Vh1は、所望相の相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで、当該所望相の相電圧指令信号の極性と逆の極性を有する三次高調波信号である。少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値がゼロより大きくなる三次高調波信号Vh1を生成するために、高調波生成部155は、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値が最大になる三次高調波信号Vh1(つまり、図4の2段目のグラフに示す三次高調波信号Vh1)の位相をX°(但し、−90<X<90)だけシフトさせてもよい。但し、三次高調波生成部155は、任意の方法を用いて、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値がゼロより大きくなる三次高調波信号Vh1を生成してもよい。
続いて、三次高調波信号Vh2について説明する。図4の3段目のグラフに示すように、三次高調波信号Vh2は、三次高調波信号Vh1と同様に、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最小になる(例えば、ゼロになる)タイミングで信号レベルの絶対値が最小になる(例えば、ゼロになる)三次高調波信号である。加えて、三次高調波信号Vh2は、三次高調波信号Vh1と同様に、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値が最大になる三次高調波信号である。一方で、三次高調波信号Vh2は、三次高調波信号Vh1とは異なり、所望相の相電圧指令信号の信号レベルが最大になるタイミングで、当該所望相の相電圧指令信号の極性と同一の極性を有する三次高調波信号である。つまり、三次高調波信号Vh2は、三次高調波信号Vh1と比較して、極性が反転している(言い換えれば、位相が180°シフトしている)という点において異なっている。
図4の3段目のグラフに示す例では、例えば、(i)三次高調波信号Vh2の信号レベルの絶対値は、U相電圧指令信号Vuの信号レベルが最大になるタイミング(図4中の白い丸印参照)で最大となり、(ii)U相電圧指令Vuの信号レベルが最大になるタイミングにおいて、三次高調波信号Vh2の信号レベルの極性は、U相電圧指令信号Vuの極性と同一になる。同様に、例えば、(i)三次高調波信号Vh2の信号レベルの絶対値は、V相電圧指令信号Vvの信号レベルが最大になるタイミング(図4中の白い四角印参照)で最大となり、(ii)V相電圧指令Vvの信号レベルが最大になるタイミングにおいて、三次高調波信号Vh2の信号レベルの極性は、V相電圧指令信号Vvの極性と同一になる。同様に、例えば、(i)三次高調波信号Vh2の信号レベルの絶対値は、W相電圧指令信号Vwの信号レベルが最大になるタイミング(図4中の白い三角印参照)で最大となり、(ii)W相電圧指令Vwの信号レベルが最大になるタイミングにおいて、三次高調波信号Vh2の信号レベルの極性は、W相電圧指令信号Vwの極性と同一になる。
高調波生成部155は、二相/三相変換部154が生成する三相電圧指令信号を参照することで、三次高調波信号Vh2を生成してもよい。例えば、高調波生成部155は、メモリ等に格納されているパラメータによって規定されている三次高調波信号の基本信号の位相を、二相/三相変換部154が生成する三相電圧指令信号の位相に応じてシフトすることで、三次高調波信号Vh2を生成してもよい。或いは、例えば、高調波生成部155は、三相電圧指令信号を分周することで三次高調波信号の基本信号を生成すると共に、当該基本信号の位相を、二相/三相変換部154が生成する三相電圧指令信号の位相に応じてシフトすることで、三次高調波信号Vh2を生成してもよい。或いは、高調波生成部155は、三次高調波信号Vh1の位相を180°シフトさせる(いわば、極性を反転させる)ことで、三次高調波信号Vh2を生成してもよい。但し、三次高調波生成部155は、任意の方法を用いて、三次高調波信号Vh2を生成してもよい。
尚、三次高調波信号Vh2は、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値が最大になる三次高調波信号でなくともよい。具体的には、三次高調波信号Vh2は、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値がゼロよりも大きくなる三次高調波信号であってもよい(図4の4段目及び5段目のグラフ参照)。言い換えれば、三次高調波信号Vh2は、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値がゼロにならない三次高調波信号であってもよい。この場合には、三次高調波信号Vh2は、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最小になる(例えば、ゼロになる)タイミングで信号レベルの絶対値が最小になる(例えば、ゼロになる)三次高調波信号でなくともよい。但し、この場合であっても、三次高調波信号Vh2は、所望相の相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで、当該所望相の相電圧指令信号の極性と同一の極性を有する三次高調波信号である。少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値がゼロより大きくなる三次高調波信号Vh2を生成するために、高調波生成部155は、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値が最大になる三次高調波信号Vh2(つまり、図4の3段目のグラフに示す三次高調波信号Vh2)の位相をX°(但し、−90<X<90)だけシフトさせてもよい。但し、三次高調波生成部155は、任意の方法を用いて、少なくとも一つの相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大になるタイミングで信号レベルの絶対値がゼロより大きくなる三次高調波信号Vh2を生成してもよい。
再び図3において、その後、PWM変換部157は、キャリア信号CとU相変調信号Vmuとの大小関係に基づいて、U相PWM信号Gup及びGunを生成する(ステップS15)。同様に、PWM変換部157は、キャリア信号CとV相変調信号Vmvとの大小関係に基づいて、V相PWM信号Gvp及びGvnを生成する(ステップS15)。同様に、PWM変換部157は、キャリア信号CとW相変調信号Vmwとの大小関係に基づいて、W相PWM信号Gwp及びGwnを生成する(ステップS15)。その結果、インバータ13は、各PWM信号に基づいて駆動する。
以上説明した本実施形態のインバータ制御動作によれば、車両1がエコモードで走行していない場合には、三次高調波信号Vh1を用いてインバータ13の動作が制御される。従って、三次高調波信号Vh1を用いてインバータ13の動作を制御する本実施形態のインバータ制御動作によれば、三次高調波信号Vh1を用いることなくインバータ13の動作を制御する比較例のインバータ制御動作と比較して、平滑コンデンサ12の端子間電圧VHのリプルが好適に低減される。
更に、本実施形態のインバータ制御動作によれば、車両1がエコモードで走行している場合には、三次高調波信号Vh2を用いてインバータ13の動作が制御される。従って、三次高調波信号Vh2を用いてインバータ13の動作を制御する本実施形態のインバータ制御動作によれば、三次高調波信号Vh2を用いることなくインバータ13の動作を制御する比較例のインバータ制御動作と比較して、インバータ13における損失が好適に低減される。以下、図5及び図6を参照しながら、その理由について説明する。図5は、車両1がエコモードで走行している場合に生成される三次高調波信号Vh2を用いてインバータ13の動作が制御される場合の、U相電圧指令信号Vu、三次高調波信号Vh2、U相変調信号Vmu及びU相PWM信号Gupを示すグラフである。図6は、車両1がエコモードで走行していない場合に生成される三次高調波信号Vh1を用いてインバータ13の動作が制御される場合の、U相電圧指令信号Vu、三次高調波信号Vh1、U相変調信号Vmu及びU相PWM信号Gupを示すグラフである。
尚、以下では、説明の簡略化のために、U相に着目した説明を進める。但し、V相及びW相の夫々においても同様であることは言うまでもない。
図5(a)に示すU相電圧指令信号Vuに対して図5(b)に示す三次高調波信号Vh2が加算されると、図5(c)に示すU相変調信号Vmuが生成される。ここで、上述したように、三次高調波信号Vh2は、所望相の相電圧指令信号の信号レベルが最大になるタイミングで、信号レベルの絶対値が最大になると共に当該所望相の相電圧指令信号の極性と同一の極性を有する三次高調波である。
従って、U相変調信号Vmuの信号レベルのピーク値(図5(c)の白丸)の絶対値は、U相電圧指令信号Vuの信号レベルのピーク値の絶対値(図5(c)の黒丸)よりも大きくなる。具体的には、U相変調信号Vmuの信号レベルの最大値は、U相電圧指令信号Vuの信号レベルの最大値よりも大きくなる。加えて、U相変調信号Vmuの信号レベルの最小値は、U相電圧指令信号Vuの信号レベルの最小値よりも小さくなる。つまり、三次高調波信号Vh2は、U相変調信号Vmuの信号レベルのピーク値の絶対値をU相電圧指令信号Vuの信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくするように作用する三次高調波信号であると言える。
ここで、本実施形態では、三次高調波信号Vh2は、U相変調信号Vmuの信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号Cの信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくすることが可能な特性(例えば、位相や振幅等)を有している。具体的には、三次高調波信号Vh2は、U相変調信号Vmuの信号レベルの最大値をキャリア信号Cの信号レベルの最大値よりも大きくすることが可能な特性を有している。加えて、三次高調波信号Vh2は、U相変調信号Vmuの信号レベルの最小値をキャリア信号Cの信号レベルの最小値よりも小さくすることが可能な特性を有する三次高調波信号であることが好ましい。
逆に言えば、高調波生成部155は、三次高調波信号Vh2を生成する際には、U相変調信号Vmuの信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号Cの信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくすることが可能な特性を有する三次高調波信号Vh2を生成する。このような特性を有する三次高調波信号Vh2を生成するために、高調波生成部155は、上述した態様で三次高調波信号の基本信号(或いは、三次高調波信号Vh1)の位相をシフトさせる(つまり、調整する)ことに加えて又は代えて、三次高調波信号の基本信号(或いは、三次高調波信号Vh1)の振幅を調整してもよい。
その結果、図5(c)に示すように、U相変調信号Vmuの信号レベルのピーク値の絶対値は、キャリア信号Cの信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくなる。このため、図5(d)に示すように、三次高調波信号Vh2が用いられる場合には、p側スイッチング素子Qup及びn側スイッチング素子Qunの夫々のスイッチングの回数は、例えば、S2回(図5(d)に示す例では、S2=18)となる。
一方で、図6(a)に示すU相電圧指令信号Vu(但し、図5(a)に示すU相電圧指令信号Vuと同一)に対して図6(b)に示す三次高調波信号Vh1が加算されると、図6(c)に示すU相変調信号Vmuが生成される。ここで、上述したように、三次高調波信号Vh1は、所望相の相電圧指令信号の信号レベルが最大になるタイミングで、信号レベルの絶対値が最大になると共に当該所望相の相電圧指令信号の極性と逆の極性を有する三次高調波である。
従って、U相変調信号Vmuの信号レベルのピーク値(図6(c)の白丸)の絶対値は、U相電圧指令信号の信号レベルのピーク値の絶対値(図6(c)の黒丸)よりも大きくなることはない又は大きくなりにくい。具体的には、U相変調信号Vmuの信号レベルの最大値は、U相電圧指令信号Vuの信号レベルの最大値よりも大きくなることはない又は大きくなりにくい。加えて、U相変調信号Vmuの信号レベルの最小値は、U相電圧指令信号Vuの信号レベルの最小値よりも小さくなることはない又は小さくなりにくい。
このため、図6(c)に示すように、U相変調信号Vmuの信号レベルのピーク値の絶対値は、キャリア信号Cの信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくなることはない又は大きくなりにくい。その結果、図6(d)に示すように、三次高調波信号Vh2が用いられる場合には、p側スイッチング素子Qup及びn側スイッチング素子Qunの夫々のスイッチングの回数は、S1回(但し、S1>S2であり、図6(d)に示す例では、S1=24)となる。
このように、三次高調波信号Vh2を用いてインバータ13の動作を制御する本実施形態のインバータ制御動作によれば、三次高調波信号Vh2を用いることなくインバータ13の動作を制御する比較例のインバータ制御動作と比較して、インバータ13が備える各スイッチング素子のスイッチングの回数が少なくなる。スイッチング素子のスイッチングの回数の減少は、当該スイッチング素子を備えるインバータ13の損失の低減につながる。従って、三次高調波信号Vh2を用いてインバータ13の動作を制御する本実施形態のインバータ制御動作によれば、三次高調波信号Vh2を用いることなくインバータ13の動作を制御する比較例のインバータ制御動作と比較して、インバータ13における損失が好適に低減される。
加えて、本実施形態では、ECU15は、車両1の現在の走行モードがエコモードである場合に、インバータ13における損失を低減するという効果を発揮することができる三次高調波信号Vh2を用いてインバータ13の動作を制御する。他方で、ECU15は、車両1の現在の走行モードがエコモードでない場合には、平滑コンデンサ12の端子間電圧VHのリプルを低減するという効果を発揮することができる三次高調波信号Vh1を用いてインバータ13の動作を制御する。ここで、三次高調波信号Vh2を用いてインバータ13の動作が制御される場合には、インバータ13における損失が低減する一方で、平滑コンデンサ12の端子間電圧VHのリプルが大きくなってしまうおそれがある。一方で、端子間電圧VHのリプルは、車両1の現在の走行モードがエコモードである(或いは、三相交流電動機14の出力が相対的に小さい)場合には、車両1の現在の走行モードがエコモードでない(或いは、三相交流電動機14の出力が相対的に大きい)場合と比較して、相対的に小さくなる。或いは、端子間電圧VHのリプルの増大による影響は、車両1の現在の走行モードがエコモードである(或いは、三相交流電動機14の出力が相対的に小さい)場合には、車両1の現在の走行モードがエコモードでない(或いは、三相交流電動機14の出力が相対的に多き)場合と比較して、小さくなる。従って、本実施形態では、ECU15は、端子間電圧VHのリプルが相対的に小さくなる又は端子間電圧VHのリプルの増大による影響が相対的に小さくなる状況下では、端子間電圧VHのリプルの低減よりもインバータ13における損失の低減を優先するべく、三次高調波信号Vh2を用いてインバータ13の動作を制御することができる。一方で、ECU15は、端子間電圧VHのリプルが相対的に大きくなる又は端子間電圧VHのリプルの増大による影響が相対的に大きくなる状況下では、インバータ13における損失の低減よりも端子間電圧VHのリプルの低減を優先するべく、三次高調波信号Vh1を用いてインバータ13の動作を制御することができる。その結果、ECU15は、インバータ13における損失を低減しつつも、端子間電圧VHのリプルを低減するように、インバータ13の動作を制御することができる。
但し、ECU15は、車両1の現在の走行モードに関わらず(或いは、三相交流電動機14の出力の大小に関わらず)、インバータ13における損失を低減するという効果を発揮することができる三次高調波信号Vh2を用いてインバータ13の動作を制御してもよい。この場合、ECU15は、三次高調波信号Vh1に関連する動作(例えば、図3のステップS12からステップS14における動作)を行わなくともよい。
また、三次高調波信号Vh2によって得られる技術的効果を考慮すれば、三次高調波信号Vh2は、三相変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号Cの信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくするように作用するという特性を有している三次高調波信号であると言える。つまり、三次高調波信号Vh2は、U相変調信号Vmuの信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号Cの信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくするように作用するという特性を有している三次高調波信号であると言える。同様に、三次高調波信号Vh2は、V相変調信号Vmvの信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号Cの信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくするように作用するという特性を有している三次高調波信号であると言える。同様に、三次高調波信号Vh2は、W相変調信号Vmwの信号レベルのピーク値の絶対値をキャリア信号Cの信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくするように作用するという特性を有している三次高調波信号であると言える。従って、三次高調波信号Vh2は、図4に例示した三次高調波信号のみならず、このような特性を有する三次高調波信号であればどのような信号であってもよい。
また、上述の説明では、三次高調波信号Vh2が正弦波である例(図4参照)を用いて説明を進めている。しかしながら、三次高調波信号Vh2は、三相電圧指令信号の周波数の3倍の周波数を有する任意の交流信号であってもよい。例えば、図7の2段目及び4段目のグラフに示すように、三次高調波信号Vh2は、方形波(いわゆる、パルス波)信号であってもよい。或いは、例えば、図7の3段目及び5段目のグラフに示すように、三次高調波信号Vh2は、三角波信号であってもよい。或いは、三次高調波信号Vh2は、鋸波等の他の形状を有する信号であってもよい。要は、三次高調波信号Vh2は、同一の波形パターン(好ましくは、信号レベルが変化する同一の波形パターン)が、三相電圧指令信号又は三相電流値の周波数の3倍の周波数に対応する周期で周期的に現れる信号であればよい。三次高調波信号Vh1についても同様である。
また、上述の説明では、車両1が単一のモータジェネレータ14を備える例を用いて説明を進めている。しかしながら、車両1は、複数のモータジェネレータ14を備えていてもよい。この場合。車両1は、モータジェネレータ14毎に対応するインバータ13を備えていることが好ましい。また、この場合、ECU15は、インバータ14毎に独立して上述したインバータ制御動作を行ってもよい。或いは、車両1は、モータジェネレータ14に加えてエンジンを更に備えていてもよい。つまり、車両1は、ハイブリッド車両であってもよい。
また、上述の説明では、インバータ13及びモータジェネレータ14が車両1に搭載される例を用いて説明を進めている。しかしながら、インバータ13及びモータジェネレータ14は、車両1以外の任意の機器(例えば、インバータ13及びモータジェネレータ14を用いて動作する機器であって、例えば、空調機器等)に搭載されてもよい。インバータ13及びモータジェネレータ14が車両1以外の任意の機器に搭載される場合であっても、上述した各種効果が享受されることは言うまでもない。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電動機制御装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1、2 車両制御装置
11 直流電源
12 平滑コンデンサ
13 インバータ
14 モータジェネレータ
15 ECU
151 電流指令変換部
152 三相/二相変換部
153 電流制御部
154 二相/三相変換部
155 高調波生成部
156u、156v、156w 加算器
157 PWM変換部
258 周波数調整部
Iu U相電流
Iv V相電流
Iw W相電流
Vu U相電圧指令信号
Vv V相電圧指令信号
Vw W相電圧指令信号
Vh1 三次高調波信号
Vh2 三次高調波信号
Vmu U相変調信号
Vmv V相変調信号
Vmw W相変調信号
Qup、Qvp、Qwp p側スイッチング素子
Qun Qvn、Qwn n側スイッチング素子
Dup、Dun、Dvp、Dvn、Dwp、Dwn 整流用ダイオード

Claims (8)

  1. 直流電源と、前記直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するスイッチング素子を含む電力変換器と、前記電力変換器から出力される交流電力を用いて駆動する三相交流電動機とを備える電動機システムを制御する電動機制御装置であって、
    前記三相交流電動機の各相において、前記三相交流電動機の動作を規定し且つ信号レベルのピーク値の絶対値が所定周波数のキャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値より小さい相電圧指令信号に対して三次高調波信号を加算することで、信号レベルのピーク値の絶対値が前記キャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値より大きい変調信号を生成する生成手段と、
    前記変調信号と前記キャリア信号との大小関係に応じて前記スイッチング素子を制御することで、前記電力変換器の動作を制御する制御手段と
    を備え
    ことを特徴とする電動機制御装置。
  2. 前記三次高調波信号は、所望相の前記相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大となるタイミングで、(i)信号レベルの絶対値がゼロより大きくなり、且つ、(ii)信号レベルの極性が前記所望相の前記相電圧指令信号の極性と同一になる信号成分を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動機制御装置。
  3. 前記三次高調波信号は、所望相の前記相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大となるタイミングで、(i)信号レベルの絶対値が最大となり、且つ、(ii)信号レベルの極性が前記所望相の前記相電圧指令信号の極性と同一になる信号成分を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動機制御装置。
  4. 前記三次高調波信号は、(i)所望相の前記相電圧指令信号の信号レベルの絶対値が最大となるタイミングで、(i−1)信号レベルの絶対値が最大となり、且つ、(i−2)信号レベルの極性が前記所望相の前記相電圧指令信号の極性と同一になる第1の信号成分、及び(ii)当該第1の信号成分の位相をX°(但し、−90<X<90)だけシフトさせることで得られる第2の信号成分のうちの少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電動機制御装置。
  5. 前記電動機システムは、車両に搭載されており、
    前記生成手段は、前記車両の走行に必要とされる前記三相交流電動機の出力が所定値以下となる場合に、前記相電圧指令信号に対して前記三次高調波信号を加算することで前記変調信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電動機制御装置。
  6. 前記電動機システムは、車両に搭載されており、
    前記生成手段は、前記車両が走行性能よりも燃費性能を重視する燃費走行モードで走行している場合に、前記相電圧指令信号に対して前記三次高調波信号を加算することで前記変調信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電動機制御装置。
  7. 前記三相交流電動機の各相において、前記変調信号の信号レベルのピーク値の絶対値が前記キャリア信号の信号レベルのピーク値の絶対値よりも大きくなるように、前記三次高調波信号の特性を調整する調整手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電動機制御装置。
  8. 前記三次高調波信号の特性は、前記三次高調波信号の位相及び振幅のうちの少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする請求項7に記載の電動機制御装置。
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