JP6064813B2 - 通信システム - Google Patents

通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP6064813B2
JP6064813B2 JP2013142117A JP2013142117A JP6064813B2 JP 6064813 B2 JP6064813 B2 JP 6064813B2 JP 2013142117 A JP2013142117 A JP 2013142117A JP 2013142117 A JP2013142117 A JP 2013142117A JP 6064813 B2 JP6064813 B2 JP 6064813B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
communication device
communication line
line
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013142117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015015648A (ja
Inventor
岳義 平尾
岳義 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013142117A priority Critical patent/JP6064813B2/ja
Publication of JP2015015648A publication Critical patent/JP2015015648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6064813B2 publication Critical patent/JP6064813B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

本発明は、少なくとも三つの通信装置を含む通信システムに関する。
従来、通信システムの一例として、特許文献1に開示されたバスシステムがある。このバスシステムは、一つ以上のマスタと、複数のスレーブがバススイッチを介してバスに接続されたシステムである。このバススイッチは、スイッチ制御部によって、オンとオフが切り替えられる。そして、バスシステムは、第1データ転送期間が指定されたとき、第1データの転送対象であるマスタ及びスレーブに対応するバススイッチをオンにし、第1データの転送対象以外のマスタ及びスレーブに対応するバススイッチをオフにする。
特開2008−59448号公報
上述のように、バスシステムは、一つ以上のマスタと、複数のスレーブとが、バススイッチを介してバスに接続されている。つまり、全ての通信装置(マスタとスレーブ)がバススイッチを介してバスに接続されている。従って、上記バスシステムは、バススイッチのオン及びオフを制御するスイッチ制御部などの異常によって、全てのバススイッチがオープンとなった場合、全ての通信装置間でのデータの転送ができなくなってしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、全ての通信装置間での通信ができなくなってしまうことを抑制できる通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
通信装置として、少なくとも第1通信装置(10)、第2通信装置(20)、第3通信装置(30,40)を含む通信システムであって、
1通信装置と第2通信装置とを接続している第1通信線(51)と、
1通信線と第3通信装置とを接続している第2通信線(52)と、
1通信線を介した第1通信装置と第2通信装置との通信可能状態を維持しつつ、第1通信線から第3通信装置を切り離し可能な接続スイッチ(13,60)と、
1通信装置は、
1通信線と第2通信線の状態に基づいて、第1通信線を介した自身と第2通信装置との通信を阻害する異常が発生しているか否かを監視する第1監視手段(S30)と、
1監視手段によって異常が発生していると判定した場合、接続スイッチに対して、第1通信線から第3通信装置を切り離すことを指示する指示手段(S40)と、を備えており、
第3通信装置は、車両に搭載された自動変速機のレンジを表示するシフトインジケータ部(30)を含むものであり、
第2通信装置は、運転者によって操作されるシフト操作部(75)と接続されており、シフト操作部から出力されたシフト位置を含むシフト情報を取得すると共に、第1通信線を介してシフト情報を出力するものであり、
第1通信装置は、自動変速機のレンジを切り替える駆動装置(73,74)と接続されており、第1通信線を介して取得したシフト情報に基づいて駆動装置に対してレンジの切替指示を行うと共に、第2通信線を介してシフトインジケータ部に対してレンジの表示指示を行うものであり、
第1通信装置は、報知装置(72)と接続されており、第1監視手段によって異常が発生していると判定した場合に、第1通信線を介してシフト情報を取得すると、シフト情報に基づいて駆動装置に対してレンジの切替指示を行うと共に、報知装置に対して、通信異常によってシフトインジケータ部における正常な表示ができないことを示す報知指示を行うことを特徴とする。
このように、本発明は、第1通信装置と第2通信装置とを接続している第1通信線に、第2通信線が接続されている。この第2通信線は、第1通信線と第3装置とを接続している。更に、本発明は、第1通信線を介した第1通信装置と第2通信装置との接続状態を維持しつつ、第1通信線から第3通信装置を切り離し可能な接続スイッチを備えている。
そして、第1通信装置は、第1通信線を介した自身と第2通信装置との通信を阻害する異常が発生しているか否かを監視し、異常が発生していると判定した場合、接続スイッチによって、第1通信線から第3通信装置を切り離す。
これによって、第3通信装置が原因で上述の異常が発生していた場合、異常の原因である第3通信装置を第1通信線から切り離すことができる。従って、第1通信線を介した第1通信装置と第2通信装置との通信を阻害する異常が発生している場合に、第1通信線を介した第1通信装置と第2通信装置との通信可能状態を維持しつつ、第1通信線から第3通信装置を切り離すことができる。
つまり、第3通信装置は、第1通信線から切り離されるので、第1通信装置や第2通信装置との通信ができなくなる。しかしながら、第1通信装置と第2通信装置とは、第1通信線を介して接続可能であるため通信を行うことができる。このように、本発明は、全ての通信装置間での通信ができなくなってしまうことを抑制できる。
上述のように、第1通信装置は、第1監視手段によって異常が発生していると判定した場合であっても、第1通信線を介した第2通信装置との通信は可能とすることができるため、第2通信装置からシフト情報を取得できる。よって、第1通信装置は、第1監視手段によって異常が発生していると判定した場合に、第1通信線を介してシフト情報を取得すると、シフト情報に基づいて駆動装置に対してレンジの切替指示を行うことができる。これによって、本発明は、第1通信線を介した第1通信装置と第2通信装置との通信を阻害する異常が発生した場合であっても、運転者によるシフト操作部の操作に対応した車両の走行状態とすることができる。
しかしながら、第1通信装置は、第1監視手段によって異常が発生していると判定した場合、第1通信線からシフトインジケータ部を切り離すため、シフトインジケータ部との通信ができなくなる。このため、第1通信装置は、シフトインジケータ部に対してレンジの報知指示を行うことができない。この結果、車両の走行状態とシフトインジケータ部が表示しているレンジとが一致しないことが起こりうる。
そこで、第1通信装置は、第1監視手段によって異常が発生していると判定した場合に、第1通信線を介してシフト情報を取得すると、報知装置に対して、通信異常によってシフトインジケータ部における正常な表示ができないことを示す報知指示を行う。これによって、本発明は、通信異常によって、車両の走行状態とシフトインジケータ部が表示しているレンジとが一致していないことを運転者に知らせることができる。また、このようにすることで、本発明は、通信異常が発生している場合に、修理工場やディーラーなどへ連絡したり、修理工場やディーラーなどへ行ったりすることを運転者に促すことができる。
なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態における通信システムの概略構成を示すブロック図である。 図1の通信システムの処理動作を示すフローチャートである。 図1の通信システムにおける、通信異常が発生した際の状態を示すタイムチャートである。 図1の通信システムにおける接続スイッチがオープン状態である場合のブロック図である。 クロック出力と通信線の波形の関係を示すタイムチャートである。 変形例における通信システムの概略構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。本実施形態では、一例として、本発明を車載用の通信システムに適用した例を採用する。なお、図1は、正常に通信できている場合の通信システム100の概略構成を示す図面である。
まず、図1を参照しつつ、通信システム100の概略構成に関して説明する。通信システム100は、通信装置(言い換えると、通信ノード)としての駆動制御部10、シフトセンサ部20、シフトインジケータ部30、ボデー制御部40に加えて、車載バッテリ80、IGスイッチ91、ACCスイッチ92などを備えて構成されている。なお、以下においては、シフトセンサ部をセンサ部、シフトインジケータ部をインジケータ部とも称する。また、IGは、ignitionの略であり、ACCは、Accessoryの略である。また、駆動制御部10、シフトセンサ部20、シフトインジケータ部30、ボデー制御部40の夫々を区別する必要がない場合は、まとめて通信ノード10〜40と称することもある。
また、通信システム100は、駆動制御部10とセンサ部20とを通信可能に接続している第1通信線51、駆動制御部10やセンサ部20とインジケータ部30やボデー制御部40とを通信可能に接続している第2通信線52とを備えている。この第2通信線52は、第1通信線51とインジケータ部30やボデー制御部40とに接続されている。また、第2通信線52は、接続スイッチ60が設けられており、第1通信線51と接続スイッチ60とを接続している部分、及び接続スイッチ60とインジケータ部30やボデー制御部40とを接続している部分を有する。
本実施形態では、接続スイッチ60として、ノーマリクローズタイプのリレーを採用している。この接続スイッチ60は、駆動制御部10によって接続から非接続(つまり、オンからオフ)、及び非接続から接続へと切り替え制御されるものである。よって、接続スイッチ60は、駆動制御部10によって接続から非接続へと切り替え制御されない場合、接続を維持することになる。また、接続スイッチ60は、第1通信線51を介した駆動制御部10とセンサ部20との通信可能状態を維持しつつ、第1通信線51からインジケータ部30やボデー制御部40を切り離し可能に構成されている。
シフトセンサ部20とシフトインジケータ部30とは、ACCスイッチ92を介して、車載バッテリ80と接続されている。よって、シフトセンサ部20とシフトインジケータ部30は、ACCスイッチ92がオフの場合は車載バッテリ80から電源供給されておらず、ACCスイッチ92がオンの場合は車載バッテリ80から電源供給されて動作可能となる。このため、シフトセンサ部20とシフトインジケータ部30とは、IGスイッチ91がオフであっても、ACCスイッチ92がオンの場合は車載バッテリ80から電源供給されて動作可能となる。
また、駆動制御部10は、IGスイッチ91を介して、車載バッテリ80と接続されている。よって、駆動制御部10は、IGスイッチ91がオフの場合は車載バッテリ80から電源供給されておらず、IGスイッチ91がオンの場合は車載バッテリ80から電源供給されて動作可能となる。なお、駆動制御部10は、車載バッテリ80のバッテリ上がりを防止する観点から、IGスイッチ91を介して、車載バッテリ80と接続されている。
ボデー制御部40は、IGスイッチ91やACCスイッチ92を介することなく、車載バッテリ80が直接接続されている。つまり、ボデー制御部40は、車載バッテリ80からの電源供給が常時なされるように構成されている。
ここで、各通信ノードに関して説明する。まず、駆動制御部10は、特許請求の範囲における第1通信装置に相当する。駆動制御部10は、マイコン11やドライバ12などを備えて構成されている。駆動制御部10は、ドライバ12を介して、第1通信線51と接続されており、センサ部20、インジケータ部30、ボデー制御部40と通信可能に構成されている。このドライバ12は、センサ部20、インジケータ部30、ボデー制御部40と通信を行うための通信ドライバである。また、マイコン11は、センサ部20、インジケータ部30、ボデー制御部40との同期通信に用いる同期用クロック信号を、ドライバ12を介して出力可能に構成されている。
また、駆動制御部10は、アクセル開度を示すアクセル信号を出力するアクセルセンサ71、車室内において車速などの様々な情報を表示するメータ72、モータジェネレータ74に接続されたモータ駆動部73などと接続されている。なお、モータ駆動部73とモータジェネレータ74は、自動変速機(図示せず)のレンジを切り替える駆動装置に相当する。
駆動制御部10は、アクセルセンサ71からアクセル信号を、メータ72から車速情報を、後ほど説明するセンサ部20からシフト情報を取得可能に構成されている。そして、マイコン11は、取得したアクセル信号、車速情報、シフト情報などに基づいて各種演算処理及び各種制御を実行する。例えば、マイコン11は、第1通信線51を介して取得したシフト情報を基に、自動変速機のレンジを判断し、モータ駆動部73に対して車両の駆動方向を指令(レンジの切替指示)することで、車両の駆動方向の制御を行う。また、マイコン11は、第1通信線51を介して取得したシフト情報を基に、第2通信線を介してインジケータ部30に対してレンジの表示指示(言い換えると、点灯指示)を行うことで、インジケータ部30の表示制御を行う。
なお、シフト情報は、車両駆動方向を示す情報であるため、重要な情報と称することもできる。よって、駆動制御部10とセンサ部20とを接続している第1通信線51は、重要な情報の通信経路であり、重要通信線と称することもできる。これに対して、インジケータ部30に対するレンジの表示指示の情報は、非重要な情報とも称することができる。よって、駆動制御部10とインジケータ部30やボデー制御部40とを接続している第2通信線52及び第1通信線51の一部は、非重要な情報の通信経路であり、非重要通信線と称することもできる。また、重要な情報を送受信する通信ノード10,20間を接続している第1通信線51をメインバスと称することもできる。これに対して、主バスと、重要な情報の送受信を行わない通信ノード30,40とを接続している第2通信線52をサブバスと称することもできる。
さらに、マイコン11は、第1通信線51と第2通信線52の状態に基づいて、第1通信線51を介した自身とセンサ部20との通信を阻害する異常が発生しているか否かを常時監視する(第1監視手段)。なお、第1通信線51を介した駆動制御部10とセンサ部20との通信を阻害する異常は、特定の通信異常と称することもある。
また、マイコン11は、特定の通信異常が発生しているか否かに応じて、接続スイッチ60の接続及び非接続を切り替える制御を行う。例えば、マイコン11は、特定の通信異常が発生していると判定した場合、接続スイッチ60に対して接続から非接続に切り替えるように指示する(指示手段)。また、マイコン11は、特定の通信異常が発生していないと判定した場合、接続スイッチ60に対して接続するように指示する(指示手段)。さらに、マイコン11は、メータ72に対して、監視結果を表示するように指示する。メータ72は、特許請求の範囲における報知装置に相当する。
なお、インジケータ部30やボデー制御部40は、接続スイッチ60が接続から非接続に切り替わると、第1通信線51から切り離されることになる。よって、マイコン11は、特定の通信異常が発生していると判定した場合、接続スイッチ60に対して、第1通信線51からインジケータ部30やボデー制御部40を切り離すことを指示する、と言い換えることもできる。この点に関しては、後ほど詳しく説明する。
センサ部20は、特許請求の範囲における第2通信装置に相当する。センサ部20は、駆動制御部10などとの通信を行うための通信ドライバであるドライバ21を備えて構成されている。センサ部20は、ドライバ21を介して、第1通信線51と接続されており、駆動制御部10、インジケータ部30、ボデー制御部40と通信可能に構成されている。しかしながら、センサ部20は、駆動制御部10のようにマイコンを有していない。つまり、センサ部20は、マイコンレスの装置である。このため、センサ部20は、同期用クロック信号を出力可能に構成されていない。
また、センサ部20は、運転者によって操作されるシフト操作部として、シフトレバー(言い換えると、セレクトレバー)75が接続されている。そして、センサ部20は、ドライバ21がシフトレバー75から出力されたシフト位置を含むシフト情報を取得すると共に第1通信線51を介してシフト情報を出力する。つまり、センサ部20は、運転者からのシフトレバー75によるシフト要求を検知する装置、と称することができる。このように、駆動制御部20とセンサ部20は、重要な情報であるシフト情報の授受を行っており、高い信頼性が要求される。なお、シフトレバー75は、自動変速機の各レンジに対応したシフト位置を出力する。
なお、シフトレバー75は、周知技術であるため詳しい説明は省略するが、運転者によって操作されるものであり、運転者による操作に応じて、自動変速機に設けられ、前進、後進、中立、及び駐車などを含むレンジを選択するための装置である。よって、センサ部20は、シフトレバー75により選択されたレンジを検出する装置である。また、センサ部20は、駆動制御部10に対して、前進が選択されたことを示すシフト情報や、後進が選択されたことを示すシフト情報などを出力することになる。本実施形態においては、シフト操作部の一例として、シフトレバー75を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。シフト操作部としては、押しボタン式のセレクターを採用することができる。
インジケータ部30は、特許請求の範囲における第3通信装置に相当する。インジケータ部30は、駆動制御部10などとの通信を行うための通信ドライバであるドライバ31、LEDなどの発光部を含むインジケータ32を備えて構成されている。インジケータ部30は、ドライバ31を介して、第2通信線52と接続されており、駆動制御部10、センサ部20、ボデー制御部40と通信可能に構成されている。しかしながら、インジケータ部30は、センサ部20と同様に、マイコンレスの装置であり、同期用クロック信号を出力可能に構成されていない。
インジケータ部30は、ドライバ31を介して取得した、駆動制御部10からの表示指示に基づいて、インジケータ32が表示を行う。インジケータ32は、自動変速機のレンジを表示するものである。例えば、インジケータ32は、駆動制御部10から前進レンジの表示指示がなされた場合、前進レンジを示すDを表示(点灯)する。また、インジケータ32は、駆動制御部10から後進レンジの表示指示がなされた場合、後進レンジを示すRを表示する。
ボデー制御部40は、特許請求の範囲における第3通信装置に相当する。ボデー制御部40は、駆動制御部10などとの通信を行うための通信ドライバであるドライバ41、各種演算処理及び各種制御を実行するマイコン42を備えて構成されている。ボデー制御部40は、ドライバ41を介して、第2通信線52と接続されており、駆動制御部10、センサ部20、インジケータ部30と通信可能に構成されている。また、マイコン42は、駆動制御部10、センサ部20、インジケータ部30との同期通信に用いる同期用クロック信号を、ドライバ41を介して出力可能に構成されている。このように、ボデー制御部40が同期用クロック信号を出力する場合、IGスイッチ91がオフでACCスイッチ92がオンの状態のときに、駆動制御部10以外のセンサ部20、インジケータ部30、ボデー制御部40の間での通信を可能とすることができる。なお、マイコン42は、例えば、車両のドアロックの制御などを行うボデー系の制御装置である。
本実施形態では、上述のように構成された通信システム100として、多重通信化した例を採用している。つまり、本実施形態では、駆動制御部10、センサ部20、インジケータ部30、ボデー制御部40の夫々の間を多重通信化した例を採用している。また、本実施形態では、LIN通信同様のシングルワイヤ方式を採用している。ただし、本発明はこれに限定されない。
通信システム100では、図5に示すように、同期用クロック信号を出力する任意の通信ノード40が存在する。そして、通信システム100における各通信ノード10〜40は、出力される同期用クロック信号に、出力したい情報信号を重畳させる。また、通信システム100は、同期用クロック信号を出力する通信ノード40を切り替えることも可能である。本実施形態では、同期用クロック信号を出力する通信ノードとして、ボデー制御部40を採用している。また、本実施形態では、同期用クロック信号を出力する通信ノードは、ボデー制御部40と駆動制御部10とに切り替え可能な例を採用している。この通信方式に関しては、特開2013−30932号公報を参照されたい。
このように、複数の通信ノード10〜40のうちの一つの通信ノード40が同期用クロック信号を常時出力することにより、各通信ノード10〜40は、常に同期を取ることができる。このため、通信システム100は、複数の通信ノード10〜40のうち、同期用クロック信号を出力する通信ノード40以外の通信ノード10〜30に発振子レスやマイコンレスの通信ノードを採用できる。よって、通信システム100は、全ての通信ノード10〜40が発振子やマイコンを備えている場合よりも、コストを削減することができる。また、同期用クロック信号を出力する通信ノードを一意に決めることができるため、同期用クロック信号を出力する通信ノードを調停するための信号を削減することができ、第1通信線51,第2通信線52の負荷を削減することができる。
また、同期用クロック信号を出力する通信ノードは、複数の通信ノード10〜40から任意の一つに選定することができる。同期用クロック信号を出力する通信ノードとしては、IGスイッチ91やACCスイッチ92のオン・オフに関係なく、車載バッテリ80からの電源供給が常時なされる通信ノードが好ましい。よって、本実施形態では、ボデー制御部40を採用している。
IGスイッチ91やACCスイッチ92のオン・オフに関係なく、車載バッテリ80からの電源供給が常時なされる通信ノードは、IGスイッチ91やACCスイッチ92のオン・オフに関係なく、同期用クロック信号を出力することができる。このように同期用クロック信号を出力する通信ノードを設定することで、通信システム100は、電源供給されている通信ノード間では常に通信を行うことができるので好ましい。つまり、通信システム100は、IGスイッチ91やACCスイッチ92のオン・オフに関係なく、電源供給されている通信ノード間では常に通信を行うことができるので好ましい。
ここで、図2を用いて、駆動制御部10の処理動作に関して説明する。駆動制御部10は、IGスイッチ91がオンになる車載バッテリ80から電源供給がなされると、所定時間毎に図2のフローチャートで示す処理を実行する。なお、駆動制御部10は、後ほど説明するステップS30での判定でYES判定されない場合は、ボデー制御部40が出力する同期用クロック信号に同期して通信を行う。また、センサ部20、インジケータ部30、ボデー制御部40に関しても同様に、ボデー制御部40が出力する同期用クロック信号に同期して通信を行う。
ステップS10では、通信状態をモニタする。つまり、マイコン11は、第1通信線51と第2通信線52の状態に基づいて、通信システム100の通信系に通信異常が発生しているか否かを監視する(第1監視手段)。このとき、マイコン11は、通信システム100の通信系における自身に関連しない情報についても監視することによって、通信システム100の通信系における全ての通信異常を検知する。
ステップS20では、通信異常が発生しているか否かを判定する。このとき、マイコン11は、通信異常が発生していると判定した場合はステップS30へ進み、通信異常が発生していないと判定した場合はステップS10へ戻る。ここでの通信異常は、特定の通信異常の場合もあるし、特定の通信異常とは異なる通信異常の場合もある。
ステップS30では、特定の通信異常が発生しているか否かを判定する(第1監視手段)。この特定の通信異常とは、第1通信線51が常時ドミナントとなる異常、同期用クロック信号を出力しているボデー制御部40の通信異常などをあげることができる。
そして、マイコン11は、特定の通信異常が発生していないと判定した場合は、ステップS100へ進む。図3のタイミングt0からt1の間に示すように、インジケータ部30が正常通信を行っている場合、マイコン11は、ステップS30においてYES判定(正常判定)を行うことになる。なお、本実施形態では、ボデー制御部40に関しても異常がないものとする。このとき、接続スイッチ60は、マイコン11から非接続への切り替え指示がなされないので、接続された状態である。そして、同期用クロック信号を出力する通信ノードは、ボデー制御部40である。よって、駆動制御部10とセンサ部20との間の通信は正常通信となる。
マイコン11は、特定の通信異常が発生していると判定した場合は、ステップS40へ進む。例えば、図3のタイミングt1に示すように、インジケータ部30が、第2通信線52をドミナントに固着してしまう異常を発生させた場合、第1通信線51に関しても、常時ドミナントに固着してしまう。
このように第1通信線51が常時ドミナント固着した場合、駆動制御部10とインジケータ部30との通信系だけでなく、通信システム100における通信系の全体の通信が成立しなくなる。言い換えると、非重要通信線を介して行われる通信ノード間の通信だけでなく、重要通信線と非重要通信線を介して行われる通信システム100全体の通信が成立しなくなる。よって、マイコン11は、図3のタイミングt2に示すように、特定の通信異常が発生していると判定することになる。なお、このような状況では、駆動制御部10とインジケータ30との間でなされるインジケータ点灯に関する情報の授受だけでなく、駆動制御部10とセンサ部20との間でなされるシフト情報の授受まで阻害されることになる。つまり、重要な情報まで通信不能となる可能性がある。
そこで、ステップS40では、接続スイッチ60を切り、第1通信線51からインジケータ部30及びボデー制御部40を分離する。つまり、マイコン11は、ステップS30において特定の異常が発生していると判定した場合、接続スイッチ60に対して、第1通信線51からインジケータ部30及びボデー制御部40を切り離すことを指示する(指示手段)。このとき、マイコン11は、接続スイッチ60に対して接続から非接続に切り替えるように指示する。これによって、接続スイッチ60は、図4や図3のタイミングt3に示すように、非接続となる。このように、接続スイッチ60は、特定の異常が発生している場合、第1通信線51を介した駆動制御部10とセンサ部20との通信可能状態を維持しつつ、第1通信線51からインジケータ部30やボデー制御部40を切り離し可能に構成されている。なお、マイコン11は、接続スイッチ60をオフにすることで、駆動制御部10とセンサ部20以外の通信ノードを第1通信線51から物理的に遮断する、と言い換えることができる。
しかしながら、このように、第1通信線51からインジケータ部30及びボデー制御部40を分離した場合であっても、インジケータ部30とボデー制御部40とは、第2通信線52を介して接続されている。よって、駆動制御部10などを介することなく、インジケータ部30とボデー制御部40との間で通信が行われる可能性がある。これは誤作動の要因になりうる。
よって、インジケータ部30とボデー制御部40の夫々は、特定の通信異常が発生していると判定していない場合は互いに通信可能とし、駆動制御部10が、特定の通信異常が発生していると判定した場合は互いの通信を停止するようにしてもよい。これによって、特定の通信異常が発生している場合に誤作動することを抑制できる。
また、上述のように、第1通信線51からインジケータ部30及びボデー制御部40を切り離すことによって、特定の通信異常の原因であるインジケータ部30を、第1通信線51から切り離すことができる。このため、第1通信線51の常時ドミナント固着は解消される。しかしながら、第1通信線51からボデー制御部40も切り離されているため、駆動制御部10とセンサ部20には、ボデー制御部40から出力されていた同期用クロック信号が入力されなくなる。
そこで、ステップS50では、臨時で同期用クロック信号を出力し、センサ部20とのみ通信を再開する。つまり、マイコン11は、図4や図3のタイミングt4に示すように、ボデー制御部40にかわって、第1通信線51を介した通信における同期用クロック信号を出力する。このように、駆動制御部10は、接続スイッチ60を非接続とした場合であっても、自ら同期用クロック信号を出力することで、センサ部20とのみ通信を再開することができる。
ステップS60では、センサ部20との通信は正常であるか否かを確認する。そして、マイコン11は、正常であると判定した場合はステップS70へ進み、正常でないと判定した場合はステップS90へ進む。なお、本発明は、ステップS60での判定を行い場合であっても目的は達成できる。この場合、マイコン11は、ステップS50の次にステップS70へ進む。
ステップS70では、センサ部20との通信を継続する。これによって、運転者によってシフトレバー75が操作された場合、マイコン11は、第1通信線51を介して、センサ部20からシフト情報を取得することができる。そして、マイコン11は、センサ部20からシフト情報を取得した場合、そのシフト情報を基に、自動変速機のレンジを判断し、モータ駆動部73に対して車両の駆動方向を指令(レンジの切替指示)することで、車両の駆動方向の制御を行う。
ステップS80では、インジケータ部30の表示異常を通知する。マイコン11は、インジケータ部30における正常な表示ができていないことを表示するようにメータ72に対して指示(報知指示)する。言い換えると、マイコン11は、特定の通信異常が発生しているため、第1通信線51からインジケータ部30とボデー制御部40を分離させたことを表示するようにメータ72に対して指示(報知指示)する。このように、本実施形態では、報知するための手段として、メータ72による表示を採用している。しかしながら、本発明はこれに限定されない。報知するための手段としては、例えば、車室内に設けられたスピーカ(図示せず)による音声出力を採用してもよい。
なお、ステップS90では、特定の通信異常の発生を通知する。マイコン11は、駆動制御部10とセンサ部20との通信に異常が発生していることを表示するようにメータ72に対して指示(報知指示)する。言い換えると、マイコン11は、運転者によってシフトレバー75が操作された場合であっても、自動変速機のレンジを切り替えることができないことを表示するようにメータ72に対して指示(報知指示)する。
このように、駆動制御部10は、判定結果に応じて、メータ72に対する表示指示を区別してもよい。つまり、特定の通信異常が発生していると判定し、且つ自身とセンサ部20との通信が成立していないと判定した場合と、特定の通信異常が発生していると判定し、且つ自身とセンサ部20との通信が成立していると判定した場合とで、表示指示を区別してもよい。これによって、運転者は、車両の自走可否を知ることができる。
なお、マイコン11は、ステップS30において、特定の通信異常が発生していると判定すると、ステップS40の前にステップS80を実行してもよい。さらに、マイコン11は、ステップS40において、接続スイッチ60を非接続にすると、ステップS50の前にステップS80を実行してもよい。さらに、マイコン11は、ステップS30で特定の通信異常が発生していると判定した場合、第1通信線51を介してシフト情報を取得すると、シフト情報に基づいてモータ駆動部73に対してレンジの切替指示を行うと共にステップS80を実行してもよい。
ステップS100では、車速が一定速度以下であるか否かを判定する。マイコン11は、例えばメータ72から車速情報を取得することができる。そして、マイコン11は、この車速情報に基づいて、車速が一定速度以下であるか否かを判定する。そして、マイコン11は、車速が一定速度以下であると判定した場合はステップS110へ進み、車速が一定速度以下であると判定しなかった場合はステップS120へ進む。これは、運転者がシフトレバー75を操作したとしても、自動変速機のレンジを切り替えることができない場合に、運転者に対して車速を下げるように促すか否かを判断するために行う。よって、閾値として用いている一定速度とは、車速を下げるように促すまでもない程度の低速であり、例えば5km/h以下の値を採用する。
ステップS110では、制御上のシフト位置を中立にする。つまり、マイコン11は、センサ部20からのシフト情報によらず、モータ駆動部73に対して中立レンジへの切替指示を行う。このように、マイコン11は、センサ部20との通信が正常でないと判定し、且つ、車速が予め設定された設定速度以下であると判定した場合、モータ駆動部73に対してレンジを中立に切り替える切替指示を行う。これによって、駆動制御部10は、運転者がシフトレバー75を操作したとしても、自動変速機のレンジを切り替えることができない場合に、アクセルセンサ71からアクセル信号が入力されたとしても、アクセル信号に応じて車両が走行することを抑制できる。
しかしながら、運転者がシフトレバー75を操作したとしても、自動変速機のレンジを切り替えることができない状況において、車速がある程度でていた場合、ステップS110のように、自動変速機の中立に切り替えるだけでは十分ではないこともありうる。そこで、ステップS120では、車速を下げる旨をメータ72に表示する。マイコン11は、車速を下げることを表示するようにメータ72に対して指示する。つまり、マイコン11は、メータ72を用いて、運転者に対する車速の減速指示を行う。これによって、運転者がシフトレバー75を操作したとしても、自動変速機のレンジを切り替えることができない場合に、運転者に対して車速を下げるように促すことができる。なお、駆動制御部10は、ステップS20でYES判定、且つステップS30でNO判定した場合であっても、ステップS100の判定を行うようにしてもよい。
ここまで説明したように、通信システム100は、駆動制御部10とセンサ部20とを接続している第1通信線51に、第2通信線52が接続されている。この第2通信線52は、第1通信線51とインジケータ部30やボデー制御部40とを接続している。更に、通信システム100は、第1通信線51を介した駆動制御部10とセンサ部20との接続状態を維持しつつ、第1通信線51からインジケータ部30やボデー制御部40を切り離し可能な接続スイッチ60を備えている。
そして、駆動制御部10は、特定の通信異常が発生しているか否かを監視し、異常が発生していると判定した場合、接続スイッチ60によって、第1通信線51からインジケータ部30やボデー制御部40を切り離す。これによって、インジケータ部30やボデー制御部40が原因で、特定の通信異常が発生していた場合、異常の原因であるインジケータ部30やボデー制御部40を第1通信線51から切り離すことができる。従って、特定の通信異常が発生している場合に、第1通信線51を介した駆動制御部10とセンサ部20との通信可能状態を維持しつつ、第1通信線51からインジケータ部30やボデー制御部40を切り離すことができる。
つまり、インジケータ部30やボデー制御部40は、第1通信線51から切り離されるので、駆動制御部10やセンサ部20との通信ができなくなる。しかしながら、駆動制御部10とセンサ部20とは、第1通信線51を介して接続可能であり通信できる。このように、通信システム100は、全ての通信ノート10〜40での通信ができなくなってしまうことを抑制できる。また、全ての通信ノード10〜40に対して接続スイッチ60を設ける必要がないので、全ての通信ノード10〜40に対して接続スイッチ60を設ける場合よりも、通信システム全体のコスト低減の効果も期待できる。
また、このように、駆動制御部10は、特定の通信異常が発生していると判定した場合であっても、第1通信線51を介したセンサ部20との通信は可能とすることができるため、センサ部20からシフト情報を取得できる。よって、駆動制御部10は、特定の通信異常が発生していると判定した場合に、第1通信線51を介してシフト情報を取得すると、シフト情報に基づいてモータ駆動部73に対してレンジの切替指示を行うことができる。これによって、通信システム100は、特定の通信異常が発生した場合であっても、運転者によるシフトレバー75の操作に対応した車両の走行状態とすることができる。
しかしながら、駆動制御部10は、特定の通信異常が発生していると判定した場合、第1通信線51からインジケータ部30を切り離すため、インジケータ部30との通信ができなくなる。このため、駆動制御部10は、インジケータ部30に対してレンジの報知指示を行うことができない。この結果、車両の走行状態とインジケータ部30が表示しているレンジとが一致しないことが起こりうる。
そこで、駆動制御部10は、特定の通信異常が発生していると判定した場合に、第1通信線51を介してシフト情報を取得すると、メータ72に対して、通信異常によってインジケータ部30における正常な表示ができないことを示す報知指示を行う。これによって、通信システム100は、通信異常によって、車両の走行状態とインジケータ部30が表示しているレンジとが一致していないことを運転者に知らせることができる。また、このようにすることで、通信システム100は、通信異常が発生している場合に、修理工場やディーラーなどへ連絡したり、修理工場やディーラーなどへ行ったりすることを運転者に促すことができる。
また、駆動制御部10は、IGスイッチ91がオンになって電源の供給が開始されると、初期化などの初期動作を実行するものであってもよい。さらに、駆動制御部10は、初期動作時に、第1通信線51を介した自身とセンサ部20との通信の成立性を検査してもよい(第1初期検査手段)。この場合、駆動制御部10は、第1通信線51を介した通信における同期用クロック信号を出力する。そして、駆動制御部10は、初期動作時において、ステップS40と同様に、接続スイッチ60を切り、第1通信線51からインジケータ部30及びボデー制御部40を分離する。その後、駆動制御部10は、第1通信線51を介した自身とセンサ部20との通信の成立性を検査する。なお、通信の成立性の判定方法に関しては特に限定されるものではない。
これによって、特定の通信異常が発生したときに、駆動制御部10とセンサ部20との通信を正常に行えるか否かを事前に確認することができる。なお、本実施形態のように、ボデー制御部40が同期用クロック信号を出力する場合、駆動制御部10は、ボデー制御部40に対して同期用クロック信号の出力停止を指示した後に、接続スイッチ60に対して接続から非接続に切り替えるように指示してもよい。
また、駆動制御部10は、初期動作時に、センサ部20との通信の成立性に加えて、インジケータ部30やボデー制御部40との通信の成立性を検査してもよい(第2初期検査手段)。当然ながら、駆動制御部10は、インジケータ部30やボデー制御部40との通信の成立性を検査する際には、第1通信線51とインジケータ部30やボデー制御部40とが接続された状態で行う。接続スイッチ60は、ノーマリクローズタイプのリレーである。よって、マイコン11は、接続スイッチ60に対して、第1通信線51からインジケータ部30やボデー制御部40を切り離すことを指示しないことで、第1通信線51とインジケータ部30などが接続スイッチ60を介して接続された状態とすることができる。
この場合、駆動制御部10は、例えば、インジケータ部30やボデー制御部40との通信の成立性を検査した後に、センサ部20との通信の成立性を検査する。そして、駆動制御部10は、インジケータ部30やボデー制御部40との通信が成立しないと判定した場合、ステップS40と同様に、接続スイッチ60を切り、第1通信線51からインジケータ部30及びボデー制御部40を分離する。さらに、駆動制御部10は、第1通信線51を介した通信における同期用クロック信号を出力し、センサ部20との通信の成立性を検査する。
そして、駆動制御部10は、インジケータ部30やボデー制御部40との通信が成立せず、センサ部20との通信が成立すると判定した場合、第1通信線51を介したセンサ部20との通信を行う。言い換えると、駆動制御部10は、センサ部20との通信を開始する。これと共に、駆動制御部10は、メータ72に対して、通信異常によってインジケータ部30における正常な表示ができないことを示す報知指示する。
これによって、特定の通信異常が発生した際に、駆動制御部10とセンサ部20との通信が正常に行えるか否かに加えて、駆動制御部10とインジケータ部30やボデー制御部40との通信が正常に行えるか否かを事前に確認することができる。さらに、駆動制御部10は、インジケータ部30やボデー制御部40との通信は成立しないが、自身とセンサ部20との通信は成立する場合、第1通信線51を介してセンサ部20と通信できるので、センサ部20からシフト情報を取得することができる。つまり、駆動制御部10は、初期動作の終了後にセンサ部20とは通常通り通信を行うことができる。よって、駆動制御部10は、シフト情報を基に、自動変速機のレンジを判断し、モータ駆動部73に対してレンジの切替指示を行うことができる。
また、駆動制御部10は、インジケータ部30やボデー制御部40との通信は成立しないが、自身とセンサ部20との通信は成立する場合、ステップS80と同様に通知するので、運転者に異常を報知したうえで、レンジの切替指示を行うことができる。よって、通信システム100は、シフトレバー75の操作に対応して車両の駆動方向を制御可能としつつ、修理工場やディーラーなどへ連絡したり、修理工場やディーラーなどへ行ったりすることを運転者に促すことができる。
なお、通信システム100は、特許請求の範囲における第1通信装置として、少なくとも一つの通信装置を備えていればよい。また、通信システム100は、特許請求の範囲における第1通信装置として、少なくとも一つの通信装置を備えていればよい。さらに、通信システム100は、特許請求の範囲における第3通信装置として、少なくとも一つの通信装置を備えていればよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
(変形例1)
変形例1の通信システム110は、図6に示すように、接続スイッチ13を含む駆動制御部10aを備えて構成されている。なお、通信システム110では、通信システム100と同じ構成要素に関して同じ符号を付与して説明を省略する。
駆動制御部10aは、接続スイッチ13に加えて、NPNトランジスタ(以下、トランジスタ)14及び常時電源供給が可能な電源15を備えて構成されている。接続スイッチ13は、接続スイッチ60と同様の機能を有するものであり、MOSFETによって構成されている。トランジスタ14は、ベースがマイコン11に接続され、エミッタがグランドに接続され、コレクタが電源15と接続スイッチ13のゲートに接続されている。接続スイッチ13は、ドレインが第1通信線51に接続され、ソースが第2通信線52に接続されている。そして、マイコン11は、NPNトランジスタ14を介して、接続スイッチ13のオン及びオフを制御する。つまり、マイコン11は、NPNトランジスタ14を介して接続スイッチ13を制御することで、第1通信線51を介した駆動制御部10aとセンサ部20との通信可能状態を維持しつつ、第1通信線51からインジケータ部30やボデー制御部40を切り離す。変形例1の通信システム110であっても通信システム100と同様の効果を奏することができる。
10,10a 駆動制御部、11 マイコン、12 ドライバ、13 接続スイッチ、14 NPNトランジスタ、15 電源、20 シフトセンサ部、21 ドライバ、30 シフトインジケータ部、31 ドライバ、32 インジケータ、40 ボデー制御部、41 ドライバ、42 マイコン、51 第1通信線、52 第2通信線、60 接続スイッチ、71 アクセルセンサ、72 メータ、73 モータ駆動部、74 モータジェネレータ、75 シフトレバー、80 車載バッテリ、91 IGスイッチ、92 ACCスイッチ、100 通信システム

Claims (9)

  1. 通信装置として、少なくとも第1通信装置(10,10a)、第2通信装置(20)、
    第3通信装置(30,40)を含む通信システムであって、
    前記第1通信装置と前記第2通信装置とを接続している第1通信線(51)と、
    前記第1通信線と前記第3通信装置とを接続している第2通信線(52)と、
    前記第1通信線を介した前記第1通信装置と前記第2通信装置との通信可能状態を維持しつつ、前記第1通信線から前記第3通信装置を切り離し可能な接続スイッチ(13,60)と、
    前記第1通信装置は、
    前記第1通信線と前記第2通信線の状態に基づいて、前記第1通信線を介した自身と前記第2通信装置との通信を阻害する異常が発生しているか否かを監視する第1監視手段(S30)と、
    前記第1監視手段によって異常が発生していると判定した場合、前記接続スイッチに対して、前記第1通信線から前記第3通信装置を切り離すことを指示する指示手段(S40)と、を備えており、
    前記第3通信装置は、車両に搭載された自動変速機のレンジを表示するシフトインジケータ部(30)を含むものであり、
    前記第2通信装置は、運転者によって操作されるシフト操作部(75)と接続されており、前記シフト操作部から出力されたシフト位置を含むシフト情報を取得すると共に、前記第1通信線を介して前記シフト情報を出力するものであり、
    前記第1通信装置は、前記自動変速機のレンジを切り替える駆動装置(73,74)と接続されており、前記第1通信線を介して取得した前記シフト情報に基づいて前記駆動装置に対してレンジの切替指示を行うと共に、前記第2通信線を介して前記シフトインジケータ部に対してレンジの表示指示を行うものであり、
    前記第1通信装置は、報知装置(72)と接続されており、前記第1監視手段によって異常が発生していると判定した場合に、前記第1通信線を介して前記シフト情報を取得すると、前記シフト情報に基づいて前記駆動装置に対してレンジの切替指示を行うと共に、前記報知装置に対して、通信異常によって前記シフトインジケータ部における正常な表示ができないことを示す報知指示を行うことを特徴とする通信システム。
  2. 通信装置として、少なくとも第1通信装置(10,10a)、第2通信装置(20)、
    第3通信装置(30,40)を含む通信システムであって、
    前記第1通信装置と前記第2通信装置とを接続している第1通信線(51)と、
    前記第1通信線と前記第3通信装置とを接続している第2通信線(52)と、
    前記第1通信線を介した前記第1通信装置と前記第2通信装置との通信可能状態を維持しつつ、前記第1通信線から前記第3通信装置を切り離し可能な接続スイッチ(13,60)と、
    前記第1通信装置は、
    前記第1通信線と前記第2通信線の状態に基づいて、前記第1通信線を介した自身と前記第2通信装置との通信を阻害する異常が発生しているか否かを監視する第1監視手段(S30)と、
    前記第1監視手段によって異常が発生していると判定した場合、前記接続スイッチに対して、前記第1通信線から前記第3通信装置を切り離すことを指示する指示手段(S40)と、を備えており、
    前記第1通信装置は、前記第1通信線を介した通信における同期用クロック信号を出力可能であり、初期動作時において、前記指示手段にて前記第1通信線から前記第3通信装置を切り離すことを指示すると共に、前記第1通信線を介した通信における同期用クロック信号を出力し、前記第1通信線を介した自身と前記第2通信装置との通信の成立性を検査することを特徴とする通信システム。
  3. 前記第3通信装置は、車両に搭載された自動変速機のレンジを表示するシフトインジケータ部(30)を含み、
    前記第1通信装置は、報知装置(72)と接続されており、初期動作時において、前記第1通信線と前記第3通信装置とが接続された状態で前記第3通信装置との通信の成立性を検査するものであり、
    前記第1通信装置は、前記第3通信装置との通信が成立しないと判定した場合、前記指示手段にて前記第1通信線から前記第3通信装置を切り離すことを指示すると共に、前記第1通信線を介した通信における同期用クロック信号を出力し、前記第1通信線を介した自身と前記第2通信装置との通信の成立性を検査し、
    前記第1通信装置は、前記第3通信装置との通信が成立せず、前記第1通信線を介した自身と前記第2通信装置との通信が成立すると判定した場合、前記第1通信線を介した前記第2通信装置との通信を行うとともに、前記報知装置に対して、通信異常によって前記シフトインジケータ部における正常な表示ができないことを示す報知指示することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記第3通信装置は、車両に搭載された自動変速機のレンジを表示するシフトインジケータ部(30)を含むものであり、
    前記第2通信装置は、運転者によって操作されるシフト操作部(75)と接続されており、前記シフト操作部から出力されたシフト位置を含むシフト情報を取得すると共に、前記第1通信線を介して前記シフト情報を出力するものであり、
    前記第1通信装置は、前記自動変速機のレンジを切り替える駆動装置(73,74)と接続されており、前記第1通信線を介して取得した前記シフト情報に基づいて前記駆動装置に対してレンジの切替指示を行うと共に、前記第2通信線を介して前記シフトインジケータ部に対してレンジの表示指示を行うものであり、
    前記第1通信装置は、報知装置(72)と接続されており、前記第1監視手段によって異常が発生していると判定した場合に、前記第1通信線を介して前記シフト情報を取得すると、前記シフト情報に基づいて前記駆動装置に対してレンジの切替指示を行うと共に、前記報知装置に対して、通信異常によって前記シフトインジケータ部における正常な表示ができないことを示す報知指示を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の通信システム。
  5. 前記第1通信装置は、
    前記第1通信線を介した前記第2通信装置との通信が成立するか否かを監視する第2監視手段(S60)と、
    前記車両の車速を示す車速情報を取得し、前記車速が予め設定された設定速度以下であるか否かを判定する車速判定手段(S100)と、を備え、
    前記第2監視手段によって通信が成立していないと判定し、且つ、前記車速判定手段によって前記車速が予め設定された設定速度以下であると判定した場合、前記駆動装置に対してレンジを中立に切り替える切替指示を行うことを特徴とする請求項1又は4に記載の通信システム。
  6. 前記第1通信装置は、前記第1監視手段によって異常が発生していると判定し、且つ、前記第2監視手段によって通信が成立していないと判定した場合と、前記第1監視手段によって異常が発生していると判定し、且つ、前記第2監視手段によって通信が成立していると判定した場合とで、前記報知装置に対する報知指示を区別することを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記第3通信装置は、前記第1通信線を介した通信、及び前記第2通信線を介した通信における同期用クロック信号を出力する通信装置(40)を含み、
    前記第1通信装置、前記第2通信装置、前記第3通信装置は、前記同期用クロック信号に同期して通信を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の通信システム。
  8. 前記第1通信装置は、前記指示手段が前記第1通信線から前記第3通信装置を切り離すことを指示した場合、前記第3通信装置にかわって、前記第1通信線を介した通信における同期用クロック信号を出力することを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  9. 複数の前記第3通信装置を含むものであって、
    複数の前記第3通信装置の夫々は、前記第1通信装置が、前記第1監視手段によって異常が発生していると判定していない場合は互いに通信可能であり、前記第1通信装置が、前記第1監視手段によって異常が発生していると判定した場合は互いの通信を停止することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の通信システム。
JP2013142117A 2013-07-05 2013-07-05 通信システム Active JP6064813B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013142117A JP6064813B2 (ja) 2013-07-05 2013-07-05 通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013142117A JP6064813B2 (ja) 2013-07-05 2013-07-05 通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015015648A JP2015015648A (ja) 2015-01-22
JP6064813B2 true JP6064813B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=52437075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013142117A Active JP6064813B2 (ja) 2013-07-05 2013-07-05 通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6064813B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101923932B1 (ko) * 2016-11-02 2018-11-30 현대자동차주식회사 전자식 변속 시스템 및 그를 이용한 기어단 표시 방법

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH063919B2 (ja) * 1986-11-13 1994-01-12 三菱電機株式会社 負荷制御システム
JPH1141261A (ja) * 1997-07-23 1999-02-12 Denso Corp 多重通信装置
JP3912218B2 (ja) * 2002-07-31 2007-05-09 株式会社デンソー 車両用通信システム
WO2005086424A1 (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Hitachi, Ltd. 電子制御装置及びトランシーバ
JP2008278403A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Fujitsu Ten Ltd 監視装置及びネットワークシステムの監視方法
JP4877203B2 (ja) * 2007-11-08 2012-02-15 トヨタ自動車株式会社 通信装置及び通信システム並びに通信方法
JP2013030932A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Denso Corp 通信システム及び、当該通信システムに用いられるサブマスタノード

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015015648A (ja) 2015-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5729269B2 (ja) 故障診断システム、及び、故障診断システムを構成する診断支援装置
JP2006335183A (ja) 車両の電子制御装置
JP3912218B2 (ja) 車両用通信システム
US11444801B2 (en) Gateway device
US20200139982A1 (en) Vehicle control device and vehicle control system
JP4983785B2 (ja) 電子制御装置
US10458539B2 (en) Vehicle control device
JP2004090787A (ja) バス方式通信ネットワークにおける通信エラー検出方法
JP6064813B2 (ja) 通信システム
JP5831523B2 (ja) 電子制御装置
JP4866214B2 (ja) 制御ユニットおよび車載用の多重通信システム
JP6493368B2 (ja) 車両用表示装置
JP2009302783A (ja) 通信ネットワークの故障検知方法及び故障検知システム
JP5780310B2 (ja) 電子制御装置及びマイクロコンピュータの制御方法
JP2016164010A (ja) 車載カメラシステム
JP3997815B2 (ja) 車両駆動系の通信システム、シフト位置指令検出装置、シフト位置制御装置
JP2012231410A (ja) データ中継装置、車載ネットワーク
JP3124273U (ja) 制御装置
JP2011093377A (ja) 電源制御システム及び電子装置
JP2013239116A (ja) ノード及び分散システム
JP4324795B2 (ja) 車載制御装置
JP2014187542A (ja) 通信ノード及び故障診断方法
JP2005043064A (ja) 制御装置
CN109154928A (zh) 管理状态帧的丢失的多路复用网络
KR101756420B1 (ko) 차량의 전자제어유닛에 시동정보를 제공하는 장치 및 이를 이용한 전자제어유닛의 구동 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161205

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6064813

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250