JP5780310B2 - 電子制御装置及びマイクロコンピュータの制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のマイクロコンピュータを備えて構成される電子制御装置、及びそれら複数のマイクロコンピュータの制御方法に関する。
一般に、自動車等の車両には、ナビゲーションシステムを構成する電子制御装置をはじめ、エンジンやブレーキ等の各種車載機器をマイクロコンピュータにより制御する電子制御装置や車両の各種状態を表示するメータ等の機器を制御する電子制御装置などの多くの電子制御装置が搭載されている。そして、車両内では、それら各電子制御装置が通信線により電気的に接続されて車両ネットワークが形成されており、この車両ネットワークを介して各電子制御装置間での各種車両データの送受信が行われている。
また、特許文献1に見られるように、例えば車両の停車時など、マイクロコンピュータが処理を行なう必要がないときに、その内部状態を保持しつつクロック信号の発振動作を停止させることによって電力消費量を低減する低消費電力モードをマイクロコンピュータに持たせることも検討されている。このような低消費電力モードを持つマイクロコンピュータを備える電子制御装置では、車両の状態に応じて低消費電力モードと通常の消費電力モードとを切り換えることができ、電子制御装置で消費される電力を低減することができるようになる。
特開2008−123538号公報
ところで最近は、車両の高機能化に伴い、車両に搭載される電子制御装置の数が増加する傾向にある。そして、車両ネットワークに接続される電子制御装置の数が増えると通信線の配線経路が長くなることから、通信品質を確保するための経路設計の煩雑化や通信品質の低下が懸念される。
そこで、例えば、図12に示すように、これまで電子制御装置毎に一つずつ設けられていた複数のマイクロコンピュータ(制御回路)50a及び50bを一つの電子制御装置10に設けることも検討されている。このように複数のマイクロコンピュータ50a及び50bを備える電子制御装置10にあっては、車両データを送受信する一つのトランシーバ30がマイクロコンピュータ50a及び50bによって共有されることとなる。
しかし、このようにトランシーバ30が共有される構成とすると、各マイクロコンピュータ50a及び50bから出力される制御信号を調停処理するための調停回路20をトランシーバ30と各マイクロコンピュータ50a及び50bとの間に設けなければならない。また、このように複数のマイクロコンピュータ50a及び50bを備える電子制御装置10にその電力消費量を低減するための機能を持たせようとすると、各マイクロコンピュータ50a及び50bを低消費電力モードに移行させるための処理が必要となり、調停回路20に要求される機能はより高度なものとならざるを得ない。すなわち、複数のマイクロコンピュータが上記トランシーバ30を共有する構成としたところで、電子制御装置そのものの構成がかえって複雑なものとなってしまう。
なお、このような課題は、車両に搭載される電子制御装置に限らず、複数のマイクロコンピュータを備える電子制御装置にあっては概ね共通したものとなっている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のマイクロコンピュータによる信号の円滑な授受を可能としつつ、それらマイクロコンピュータで消費される電力の低減をより簡易な構成のもとに実現することのできる電子制御装置及びマイクロコンピュータの制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に従う電子制御装置は、複数のマイクロコンピュータを有して他装置との通信線を介した通信を行う電子制御装置であって、前記複数のマイクロコンピュータの各々は、通信線との間に設けられて信号の送受信を行う通信部を共有するものであり、当該電子制御装置の消費電力量を低減するモードとして、スリープ要求の
あったマイクロコンピュータをスリープ状態に遷移させるとともに、全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に移行したのちに前記通信部をスリープ状態に遷移させる低消費電力モードを有し、前記複数のマイクロコンピュータの各々は、前記通信部との間で論理レベル“H”、“L”、及びハイ・インピーダンスに選択的に設定されるスタンバイ端子を備えてなり、前記低消費電力モードへの移行に際し、前記複数のマイクロコンピュータの各スタンバイ端子をハイ・インピーダンスに漸次遷移させたのち、最後にスリープ状態に遷移するマイクロコンピュータのスタンバイ端子を論理レベル“L”に遷移させるものであり、前記通信部は、前記複数のマイクロコンピュータのうち最後にスリープ状態に遷移するマイクロコンピュータのスタンバイ端子が論理レベル“L”に設定されたときにスリープ状態に遷移する。
上記課題を解決するため、本発明に従うマイクロコンピュータの制御方法は、複数のマイクロコンピュータを有して他装置との通信を行う電子制御装置の前記複数のマイクロコンピュータを制御するマイクロコンピュータの制御方法であって、前記複数のマイクロコンピュータの各々に、前記通信線との間に設けられて信号の送受信を行う通信部を共有させるとともに、前記電子制御装置の消費電力量を低減させるモードである低消費電力モードに移行させるステップとして、スリープ要求のあったマイクロコンピュータをスリープ状態に遷移させる第1のステップと、全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に移行したのちに前記通信部をスリープ状態に遷移させる第2のステップと、を有し、前記マイクロコンピュータの各々に、前記通信部との間で論理レベル“H”、“L”、及びハイ・インピーダンスに選択的に設定されるスタンバイ端子を設け、前記第1のステップは、前記複数のマイクロコンピュータの各スタンバイ端子をハイ・インピーダンスに漸次遷移させるステップと、最後にスリープ状態となるマイクロコンピュータのスタンバイ端子を論理レベル“L”に遷移させるステップとを含み、前記通信部には、前記複数のマイクロコンピュータのうち最後にスリープ状態となるマイクロコンピュータのスタンバイ端子が論理レベル“L”に設定されたときスリープ状態に遷移させる。
通常、一つのマイクロコンピュータと一つの通信部とを備える電子制御装置にあっては、マイクロコンピュータがスリープ状態に遷移すると、これに伴って通信部もスリープ状態に遷移する。よって、こうした制御が行われる複数のマイクロコンピュータを備える電子制御装置のうちの一つのマイクロコンピュータがスリープ状態に遷移すると、これに連動して通信部がスリープ状態に遷移してしまい、この通信部を共有する他のマイクロコンピュータが通信を継続することができなくなってしまう。
この点、上記構成あるいは方法によれば、電子制御装置を構成する複数のマイクロコンピュータのうちの一つのマイクロコンピュータがスリープ状態に遷移しただけでは通信部がスリープ状態に遷移しない。よって、スリープ状態に遷移していない通常の動作状態にある他のマイクロコンピュータは、通信部を介して、通信部に接続された他の電子制御装置等との通信を継続することが可能となる。そして、電子制御装置を構成する全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に遷移すると、これに連動して通信部がスリープ状態に遷移する。このため、電子制御装置を構成する全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に遷移するまでは、通信部を介した信号の送受信を継続して行うことが可能となる。また、上記構成あるいは方法によれば、マイクロコンピュータや通信部をスリープ状態に遷移させる上で、各マイクロコンピュータの動作状態や各マイクロコンピュータから送信される信号を管理する制御回路を通信部とマイクロコンピュータとの間に設ける必要もない。このため、複数のマイクロコンピュータを有する電子制御装置をより簡易な構成とすることが可能となる。これにより、マイクロコンピュータによる信号の円滑な授受を可能と
して、それらマイクロコンピュータで消費される電力の低減をより簡易な構成のもとに実現することができるようになる。
また一般に、マイクロコンピュータが備えるスタンバイ端子が論理レベル“L”とされると、これに連動して通信部がスリープ状態に遷移する。また、論理レベル“L”は、論理レベル“H”よりも優位性が高いことから、複数のマイクロコンピュータの各スタンバイ端子で論理レベル“L”及び“H”が混合していたときには、論理レベル“L”が優先して取り扱われることにより、通信部がスリープ状態に遷移することになりかねない。すなわち、論理レベル“H”となっており、通信中のマイクロコンピュータが存在するにも拘わらず同マイクロコンピュータの信号を中継する通信部がスリープ状態に遷移することにもなりかねない。
この点、上記構成あるいは方法によるように、スリープ状態に遷移させるマイクロコンピュータについては、そのスタンバイ端子(STBN)をハイ・インピーダンスに設定すれば、このハイ・インピーダンスに連動して通信部がスリープ状態に遷移することもない。すなわち、通信部の動作状態に何ら影響を及ぼすことなく一部のマイクロコンピュータをスリープ状態に遷移させることが可能となる。
また、上記構成あるいは方法によるように、スリープ状態に遷移するマイクロコンピュータのスタンバイ端子を順次ハイ・インピーダンスとしつつ、最後にスリープ状態に遷移するマイクロコンピュータのスタンバイ端子のみを論理レベル“L”に遷移させることとすれば、最後にスリープ状態に遷移するマイクロコンピュータのスタンバイ端子が論理レベル“L”に遷移したことをもって、通信部がスリープ状態に遷移する。よって、最後にスリープ状態に遷移するマイクロコンピュータのスタンバイ端子が論理レベル“L”となるまでは通信部の動作状態が的確に維持され、この通信部を介した通信状態を的確に維持することが可能となる。これにより、マイクロコンピュータのスタンバイ端子に設定可能な論理レベル及び状態を利用して、通信部の動作状態を的確に制御することが可能となる。
上記課題を解決するため、本発明に従う電子制御装置は、複数のマイクロコンピュータを有して他装置との通信線を介した通信を行う電子制御装置であって、前記複数のマイクロコンピュータの各々は、前記通信線との間に設けられて信号の送受信を行う通信部を共有するものであり、当該電子制御装置の消費電力量を低減するモードとして、スリープ要求のあったマイクロコンピュータをスリープ状態に遷移させるとともに、全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に移行したのちに前記通信部をスリープ状態に遷移させる低消費電力モードを有し、前記複数のマイクロコンピュータの各々は、前記通信部との間で論理レベル“H”、“L”、及びハイ・インピーダンスに選択的に設定されるスタンバイ端子を備えてなり、前記低消費電力モードへの移行に際し、前記複数のマイクロコンピュータが同時にスリープ状態に遷移するときの特例として、前記複数のマイクロコンピュータの各スタンバイ端子を同時に論理レベル“L”に遷移させるものであり、前記通信部は、前記複数のマイクロコンピュータの各スタンバイ端子が同時に論理レベル“L”に設定されたときにスリープ状態に遷移する。
上記課題を解決するため、本発明に従うマイクロコンピュータの制御方法は、複数のマイクロコンピュータを有して他装置との通信を行う電子制御装置の前記複数のマイクロコンピュータを制御するマイクロコンピュータの制御方法であって、前記複数のマイクロコンピュータの各々に、通信線との間に設けられて信号の送受信を行う通信部を共有させるとともに、前記電子制御装置の消費電力量を低減させるモードである低消費電力モードに移行させるステップとして、スリープ要求のあったマイクロコンピュータをスリープ状態に遷移させる第1のステップと、全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に移行したのちに前記通信部をスリープ状態に遷移させる第2のステップと、を有し、前記マイクロコンピュータの各々に、前記通信部との間で論理レベル“H”、“L”、及びハイ・インピーダンスに選択的に設定されるスタンバイ端子を設け、前記第1のステップは、前記複数のマイクロコンピュータを同時にスリープ状態に遷移させる特例ステップとして、前記複数のマイクロコンピュータの各スタンバイ端子を同時に論理レベル“L”に遷移させるステップを含み、前記通信部には、前記複数のマイクロコンピュータの各スタンバイ端子が同時に論理レベル“L”に設定されたときスリープ状態に遷移させる。
上記構成あるいは方法によれば、電子制御装置を構成する複数のマイクロコンピュータのうちの一つのマイクロコンピュータがスリープ状態に遷移しただけでは通信部がスリープ状態に遷移しない。よって、スリープ状態に遷移していない通常の動作状態にある他のマイクロコンピュータは、通信部を介して、通信部に接続された他の電子制御装置等との通信を継続することが可能となる。そして、電子制御装置を構成する全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に遷移すると、これに連動して通信部がスリープ状態に遷移する
。このため、電子制御装置を構成する全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に遷移するまでは、通信部を介した信号の送受信を継続して行うことが可能となる。また、上記構成あるいは方法によれば、マイクロコンピュータや通信部をスリープ状態に遷移させる上で、各マイクロコンピュータの動作状態や各マイクロコンピュータから送信される信号を管理する制御回路を通信部とマイクロコンピュータとの間に設ける必要もない。このため、複数のマイクロコンピュータを有する電子制御装置をより簡易な構成とすることが可能となる。これにより、マイクロコンピュータによる信号の円滑な授受を可能として、それらマイクロコンピュータで消費される電力の低減をより簡易な構成のもとに実現することができるようになる。
また、上記構成あるいは方法によるように、スリープ状態に遷移させるマイクロコンピュータについては、そのスタンバイ端子(STBN)をハイ・インピーダンスに設定すれば、このハイ・インピーダンスに連動して通信部がスリープ状態に遷移することもない。すなわち、通信部の動作状態に何ら影響を及ぼすことなく一部のマイクロコンピュータをスリープ状態に遷移させることが可能となる。
また、上記構成あるいは方法によるように、電子制御装置を構成する各マイクロコンピュータが同時にスリープ状態に遷移するときには、各マイクロコンピュータのスタンバイ端子が論理レベル“L”に一括して遷移する。よって、各マイクロコンピュータがスリープ状態に同時に遷移するときであれ、このマイクロコンピュータのスリープ状態に連動して通信部をスリープ状態に遷移させることが可能となる。
本発明の一態様では、前記複数のマイクロコンピュータの各々は互いに専用の通信線に接続されて該専用の通信線上に前記スリープ状態に遷移する旨を示す情報を送信し、各マイクロコンピュータは、前記専用の通信線を介して送信される情報に基づいて前記通信部を共有する他のマイクロコンピュータの動作状態を監視し、この監視する動作状態に基づき、前記スリープ状態への遷移に際して自マイクロコンピュータが設定すべきスタンバイ端子の状態をハイ・インピーダンス及び論理レベル“L”のいずれかに決定する。
本発明の一態様では、前記複数のマイクロコンピュータの各々を互いに専用の通信線に接続するとともに、各マイクロコンピュータには、スリープ状態に遷移する旨を示す情報を前記専用の通信線上に送信させて、該専用の通信線上に送信された情報に基づき他のマイクロコンピュータの動作状態を監視させ、この監視する動作状態に基づき、前記スリープ状態への遷移に際して自マイクロコンピュータが設定すべきスタンバイ端子の状態をハイ・インピーダンス及び論理レベル“L”のいずれかに決定させる。
上記構成あるいは方法によれば、各マイクロコンピュータは、それらマイクロコンピュータを接続する専用の通信線を介して送信される信号に基づき、通信部を共有する他のマイクロコンピュータの動作状態を監視することが可能となる。このため、各マイクロコンピュータは、通信部を共有する他のマイクロコンピュータがスリープ状態に遷移しているか否かを常時監視することが可能となり、この監視結果に基づいて、自マイクロコンピュータがスリープ状態に遷移するときにスタンバイ端子をハイ・インピーダンス及び論理レベル“L”のいずれにするかを決定することが可能となる。これにより、各マイクロコンピュータのスタンバイ端子の状態を精度よく決定することが可能となり、ひいては、この状態に応じてスリープ状態に遷移する通信部の動作状態をより高精度に管理することが可能となる。
本発明の一態様では、前記マイクロコンピュータが制御する制御対象から信号が入力されたとき、該当するマイクロコンピュータのスリープ状態が解除され、スリープ状態にある電子制御装置とは異なる電子制御装置から送信された信号を前記通信部が受信したとき、スリープ状態にある電子制御装置の低消費電力モードが解除される。
本発明の一態様では、前記マイクロコンピュータが制御する制御対象から信号が入力されたとき、該当するマイクロコンピュータのスリープ状態を解除するステップを実行し、スリープ状態にある電子制御装置とは異なる電子制御装置から送信された信号を前記通信部が受信したとき、スリープ状態にある電子制御装置の低消費電力モードを解除するステップを実行する。
上記構成あるいは方法によれば、マイクロコンピュータが制御する制御対象から信号が発せられると、このマイクロコンピュータのスリープ状態が解除され、制御対象から入力された信号に基づく各種制御が同マイクロコンピュータにより実行される。また、上記構成あるいは方法によれば、通信線に接続された他の電子制御装置から信号を通信部が受信すると、上記電子制御装置の低消費電力モードが解除される。そして、通信部が受信した信号に応じた制御が上記電子制御装置を構成する各マイクロコンピュータによって実行される。このため、電子制御装置を構成する各マイクロコンピュータによる各種制御が必要になるまでの間は各マイクロコンピュータのスリープ状態が維持される一方、各種制御が必要になって以降は各マイクロコンピュータのスリープ状態が解除されて、各マイクロコンピュータが実行すべき制御が行われる。これにより、電子制御装置が低消費電力モードを実行可能な期間を確保し、その電力消費量の低減を図りつつ、電子制御装置に要求される機能を維持することが可能となる。
本発明の一態様では、前記低消費電力モードの解除に際し、前記複数のマイクロコンピュータのいずれかが制御する制御対象から信号が入力されることに基づいて該信号が入力されたマイクロコンピュータのスリープ状態が解除されたのち、前記通信部のスリープ状態、及び前記制御対象から信号が入力されていないマイクロコンピュータのスリープ状態が解除される。
本発明の一態様では、前記マイクロコンピュータのスリープ状態を解除するステップにおいて、前記複数のマイクロコンピュータのいずれかが制御する制御対象から信号が入力されることに基づいて該信号が入力されたマイクロコンピュータのスリープ状態を解除するステップと、前記制御対象から信号が入力されていないマイクロコンピュータのスリープ状態を解除するステップと、を順に実行する。
上記構成あるいは方法によれば、イベントの発生等に伴って或るマイクロコンピュータの制御対象から信号が発信され、この発信された信号が同マイクロコンピュータに入力されると、このマイクロコンピュータのスリープ状態が解除される。次いで、通信部のスリープ状態と制御対象から信号が入力されていない他のマイクロコンピュータのスリープ状態とが解除される。このため、一旦、制御対象から信号がマイクロコンピュータに入力されると、同マイクロコンピュータ、通信部、他のマイクロコンピュータのスリープ状態が適宜解除され、制御対象から入力された信号に基づく各種制御を実行することが可能となる。これにより、マイクロコンピュータのスリープ状態を的確なタイミングで解除しつつ、このスリープ状態が解除されたマイクロコンピュータによる各種制御をより円滑に実行することが可能となる。
本発明の一態様では、前記低消費電力モードの解除に際し、前記異なる電子制御装置から送信された信号が入力されることに基づいて前記通信部のスリープ状態が解除されたのち、全てのマイクロコンピュータのスリープ状態が解除される。
本発明の一態様では、前記低消費電力モードを解除するステップにおいて、前記異なる電子制御装置から送信された信号が入力されることに基づいて前記通信部のスリープ状態を解除させるステップと、全てのマイクロコンピュータのスリープ状態を解除するステップと、を順に実行する。
上記構成あるいは方法によれば、イベントの発生等に伴って異なる電子制御装置から発信された信号が上記電子制御装置の通信部に入力されると、この信号が入力された通信部のスリープ状態が解除される。次いで、この通信部を共有する各マイクロコンピュータのスリープ状態が解除される。このため、異なる電子制御装置から信号が上記電子制御装置に入力されると、この電子制御装置を構成する通信部及び各マイクロコンピュータのスリープ状態が適宜解除され、制御対象から入力された信号に基づく各種制御を同電子制御装置にて実行することが可能となる。これにより、マイクロコンピュータのスリープ状態を的確なタイミングで解除しつつ、このスリープ状態が解除されたマイクロコンピュータによる各種制御をより円滑に実行することが可能となる。
本発明にかかる電子制御装置及びマイクロコンピュータの制御方法の一実施の形態について、同マイクロコンピュータを備える電子制御装置によって構成される車両ネットワークの一例を示すブロック図。 複数のマイクロコンピュータを備える電子制御装置の概略構成を示すブロック図。 同実施の形態の低消費電力モードへの切り換え手順を示すフローチャート。 マイクロコンピュータによるデータフレームの定期送信手順の一例を示すフローチャート。 同実施の形態の低消費電力モードの解除手順を示すフローチャート。 電子制御装置を構成するマイクロコンピュータが相違するタイミングでスリープ要求を行ったときの動作モードの切り換え態様を示すシーケンス図。 電子制御装置を構成するマイクロコンピュータが同一のタイミングでスリープ要求を行ったときの動作モードの切り換え態様を示すシーケンス図。 制御信号が第1マイクロコンピュータに入力されたときの低消費電力モードから通常の動作モードへの復帰態様を示すシーケンス図。 他の電子制御装置から送信された信号を自電子制御装置の通信バスドライバが受信したときの低消費電力モードから通常の動作モードへの復帰態様を示すシーケンス図。 電子制御装置を構成するマイクロコンピュータが相違するタイミングでスリープ要求を行ったときの低消費電力モードへの移行態様と、制御信号が第1マイクロコンピュータに入力されたときの低消費電力モードの解除態様とを示すタイムチャート。 電子制御装置を構成するマイクロコンピュータが同一のタイミングでスリープ要求を行ったときの低消費電力モードへの移行態様と、他の電子制御装置から送信された信号を自電子制御装置の通信バスドライバが受信したときの低消費電力モードの解除態様とを示すタイムチャート。 従来の電子制御装置の概略構成を示すブロック図。
以下、本発明にかかる電子制御装置及びマイクロコンピュータの制御方法を具体化した一実施の形態について図1〜図11を参照して説明する。なお、本実施の形態の電子制御装置及びマイクロコンピュータの制御方法は、車両に搭載された車両ネットワークに接続された電子制御装置に適用されるものである。
図1に示すように、車両Cは、標準装備されている基幹システムとして、エンジンやブレーキ等の各種車載機器を電子的に制御する電子制御装置(ECU)100A〜100Fと通信線BS1とによって構成される制御系ネットワークを備えている。また、車両Cは、同じく基幹システムとして、車両の各種状態を表示するメータやエアコン等のボディ系の機器を制御する電子制御装置100G〜100Iと通信線BS2とによって構成されるボディ系ネットワークを備えている。さらに、車両Cは、例えば現在地から目的地までの経路案内等を行うカーナビゲーションシステムをはじめとする各種情報機器系の電子制御装置100J〜100Mと通信線BS3とによって構成される情報系ネットワークを備えている。
制御系ネットワークを構成する電子制御装置100A〜100Fは、例えば、車両のイグニションオフ時及びイグニションオン時の双方で動作可能となる。また、ボディ系ネットワークを構成する電子制御装置100G〜100Iは、例えば、車両のイグニションオフ時には動作不可能である一方でイグニションオン時に動作可能となる。そして、情報系ネットワークを構成する電子制御装置100J〜100Mは、例えば、車両のアクセサリオフ時には動作不可能である一方でアクセサリオン時に動作可能となる。
そして、これらネットワークが、例えば無線通信機器とのデータ通信の中継などにも利用されるゲートウェイ100Nを介して電気的に接続されている。これにより、例えば上記カーナビゲーションシステムでは、エンジン制御装置やブレーキ制御装置等の各種電子制御装置から取得される車両操作に関する情報に基づいてドライバに対する各種表示支援などが行われるようになる。
また、例えば電子制御装置100Aの概略構成を図2に示すように、この電子制御装置100Aが接続される通信線BS1(BS2、BS3)は、時分割で多重通信を行う多重通信線であり、終端抵抗により両端を相互に接続されたCANH,CANLからなる一対の通信線BS1a及びBS1bを有している。通信線BS1は、2本のBS1a及びBS1bを用いてデータ伝送を行うCAN(コントロール・エリア・ネットワーク)であり、所定の通信プロトコルに従って各通信線BS1a及びBS1bの差動電圧に基づいたバス通信を行う。
電子制御装置100Aは、各種演算処理が行われる例えば第1マイクロコンピュータ110と第2マイクロコンピュータ120とを有している。これら第1マイクロコンピュータ110及び第2マイクロコンピュータ120は、それらの機能に応じて各別の制御処理を行うものである。また、電子制御装置100Aは、通信線BS1a及びBS1bに接続されて、通信線BS1a及びBS1bを介してデータの授受を行う通信部である通信バスドライバ130、及び、図示は省略するが各種のプログラムやデータを格納する内部メモリROM,RAM等を備えて構成されている。なお、本実施の形態では、一つの電子制御装置100A内に2つのマイクロコンピュータ110及び120が設けられていることから、通信バスドライバ130が各マイクロコンピュータ110及び120に共有利用される。
マイクロコンピュータ110及び120は、データの送信時に通信線BS1a及びBS1bにその送信データに応じた差動電圧を発生させるべく通信バスドライバ130を制御するとともに、通信バスドライバ130によって復調されたデータを受信する。
また、マイクロコンピュータ110及び120はそれぞれ、同マイクロコンピュータ110及び120が送受信する信号の送信制御や受信制御を行うコミュニケーションコントローラ111及び121を備えている。このマイクロコンピュータ110及び120に設けられたコミュニケーションコントローラ111及び121は、通信線140を介して互いに接続されている。また、コミュニケーションコントローラ111及び121は、通信線141を介して、通信バスドライバ130に設けられたコミュニケーションコントローラ131に接続されている。そして、これら通信線140、141を介して、マイクロコンピュータ110、120、通信バスドライバ130間で信号が授受される。
また、マイクロコンピュータ110及び120はそれぞれ、論理レベル“ハイ(H)”、“ロウ(L)”の信号を選択的に出力するスタンバイ端子(STBN)112及び122を備えている。また、本実施の形態のスタンバイ端子112及び122は、例えば、スリーステートバッファを保有しており、論理レベル“H”、“L”の信号が出力される状態の他に、ハイ・インピーダンスとなる状態に遷移することが可能となっている。そして、スタンバイ端子112及び122は、通信線142を介して、通信バスドライバ130に設けられた入力用のスタンバイ端子132に接続されている。
また、マイクロコンピュータ110及び120は、通信バスドライバ130に設けられたウェイクアップ端子133から、スリープ状態に遷移したマイクロコンピュータ110及び120をウェイクアップ状態に復帰させるための信号(例えば論理レベル“L”)が入力されるウェイクアップ端子113及び123を備えている。そして、こうしたウェイクアップ端子113及び123は、通信線143を介して、通信バスドライバ130に設けられたウェイクアップ端子133に接続されている。
通信バスドライバ130は、マイクロコンピュータ110及び120から入力される送信指令に基づき、通信線BS1a及びBS1bのCANH及びCANLに所定の差動電圧が発生するように制御される。また、通信バスドライバ130は、通信線BS1a及びBS1bのCANHとCANLとの間に発生した差動電圧を信号として検出して受信データの復調処理を行い、マイクロコンピュータ110及び120へ送信する。
通信バスドライバ130から通信線BS1のCANHに印加される電圧は、通常、ドミナント側(例えば3.5V)とレセッシブ側(例えば2.5V)との何れかに調整される。また、通信バスドライバ130から通信線BS1のCANLへ印加される電圧は、通常、ドミナント側(例えば1.5V)とレセッシブ側(例えば2.5V)との何れかに調整される。
このように構成される電子制御装置100Aは、例えば、車両Cのイグニションオフ時においてイグニションオンやドア開、電波信号受信,他の電子制御装置100B〜100M等からのバスエッジ受信などのイベントの発生が長期間検知されないときは、通常の動作モードから電力消費量を低減させるための処理を行う低消費電力モードに移行する。なお、本実施の形態における低消費電力モードとは、電子制御装置100Aを構成する全てのマイクロコンピュータ110及び120、並びに通信バスドライバ130がスリープ状態に遷移したときのモードをいう。
また、電子制御装置100Aは、そのイグニションオフ時の低消費電力モードにおいてイベント発生が検知されたときは、その低消費電力モードを解除して起動され、その起動後に通信線BS1a及びBS1bを介した通信が可能となるウェイクアップモードになる。さらに、電子制御装置100Aは、他の電子制御装置100B〜100M等からのバスエッジ受信などのイベントの発生に伴う信号が入力されると、低消費電力モードからウェイクアップモードに移行する。
次に、本実施の形態の電子制御装置及びマイクロコンピュータの制御方法によるマイクロコンピュータの動作モードの切り換え手順を図3〜図5のフローチャートを参照して説明する。
図3にステップS100として示すように、例えば、車両Cの停車等に伴って第1マイクロコンピュータ110(マイコンM1)の制御対象の制御が不要になると、この第1マイクロコンピュータ110の電力消費量を低減すべく、当該第1マイクロコンピュータ110がスリープ状態に遷移する旨を宣言する。なおこのとき、ウェイクアップ状態にあるマイクロコンピュータ110及び120のスタンバイ端子112及び122の論理レベルは例えば論理レベル“H”となっている。第1マイクロコンピュータ110や第2マイクロコンピュータ120(マイコンM2)は、通信バスドライバ130を介さずに、図示しない制御対象として例えばエンジン噴射ノズルやステアリングを制御する。
そして、本実施の形態の第1マイクロコンピュータ110は、当該第1マイクロコンピュータ110がスリープ状態に遷移する旨を示すデータフレームを、通信線140及び141上に送信する。こうして、通信線140及び141上に送信されたデータフレームは、第2マイクロコンピュータ120に送信され、また通信バスドライバ130を介して他の電子制御装置100B〜100Mに送信される(ステップS101)。
なお、本実施の形態では、図4にステップS200として示すように、マイクロコンピュータ110及び120の状態がスリープ状態及びウェイクアップ状態のいずれの状態にあるか示すデータフレームが通信線140及び141、並びに上記通信線BS1〜BS3上に定期的に送信される。これにより、本実施の形態では、第2マイクロコンピュータ120や他の電子制御装置100B〜100Mが、第1マイクロコンピュータ110の状態を監視することが可能となっている。同様に、第2マイクロコンピュータ120や他の電子制御装置100B〜100Mを構成する各マイクロコンピュータからも各マイクロコンピュータの状態を示すデータフレームが送信されることにより、第1マイクロコンピュータ110も、自身以外のマイクロコンピュータの状態を監視することが可能となっている。
そして、図3にステップS102として示すように、電子制御装置100Aを構成するマイクロコンピュータ110及び120の双方のスリープ要求が行われたタイミングが同時であるか否かが判断される。次いで、スリープ要求の行われたタイミングが相違するとき、同一の電子制御装置を構成する全てのマイクロコンピュータが既にスリープ状態に遷移している、もしくは、スリープ要求を行っているか否かが判断される(ステップS103)。すなわち、ステップS100にてスリープ要求を行った第1マイクロコンピュータ110と通信バスドライバ130を共有利用する第2マイクロコンピュータ120が、既にスリープ状態に遷移しているか、もしくは、スリープ要求を行っているか否かが判断される。
そして、第2マイクロコンピュータ120がスリープ状態に遷移しておらず、かつ、スリープ要求も行っていないとき(ステップS103:NO)、第1マイクロコンピュータ110は当該マイクロコンピュータ110のスタンバイ端子112の論理レベルを“H”からハイ・インピーダンスへと変更する(ステップS104)。こうして、マイクロコンピュータ110のスタンバイ端子112がハイ・インピーダンスとなると、当該第1マイクロコンピュータ110はウェイクアップ状態からスリープ状態に遷移する(ステップS105)。
一方、第2マイクロコンピュータ120が既にスリープ状態に遷移しており、もしくは、スリープ要求を行っていたとき(ステップS103:YES)、第1マイクロコンピュータ110は、当該第1マイクロコンピュータ110のスタンバイ端子112の論理レベルを“H”から“L”に変更する(ステップS106)。すなわち、第1マイクロコンピュータ110は、当該第1マイクロコンピュータ110が電子制御装置100Aの中で最後にスリープ状態に遷移するマイクロコンピュータであるとして、自身の論理レベルを“L”に変更し、ウェイクアップ状態からスリープ状態に遷移する。そして、第1マイクロコンピュータ110のスタンバイ端子112が論理レベル“L”に変更されることによって、この論理レベル“L”が入力される通信バスドライバ130は、ウェイクアップ状態からスリープ状態に遷移する(ステップS107)。こうして、電子制御装置100Aが通常の動作モードから低消費電力モードに遷移する。なお、論理レベル“L”とされたスタンバイ端子112は、所定時間経過後、ハイ・インピーダンスに変更されることとなる。
他方、電子制御装置100Aを構成するマイクロコンピュータ110及び120のスリープ要求が同時に行われたとき(ステップS102:YES)、スタンバイ端子112及び122の各論理レベルが“H”から“L”へと変更される(ステップS108:YES、S109)。これにより、電子制御装置100Aを構成する全てのマイクロコンピュータ110及び120がスリープ状態に遷移するとともに、通信バスドライバ130がウェイクアップ状態からスリープ状態に遷移することとなる。こうして、電子制御装置100Aが通常の動作モードから低消費電力モードに遷移する。なおこのときにも、論理レベル“L”とされたスタンバイ端子112は、所定時間経過後、ハイ・インピーダンスに変更されることとなる。
次に、図5に示すように、低消費電力モードの解除に際しては、まずステップS300において、マイクロコンピュータ110及び120の各制御対象からマイクロコンピュータ110及び120のいずれかに信号が入力されたか否かが判断される。そして、例えば、マイクロコンピュータ110の制御する制御対象から当該マイクロコンピュータ110に信号が入力されると、同マイクロコンピュータ110のスタンバイ端子112の状態がハイ・インピーダンスから論理レベル“H”に変更される(ステップS301)。
次いで、この論理レベル“H”の信号が通信線142を介して通信バスドライバ130のスタンバイ端子132に入力され(ステップS302)、これに伴って、通信バスドライバ130の状態がスリープ状態からウェイクアップ状態に遷移する。そして、ウェイクアップ状態に遷移した通信バスドライバ130は、当該通信バスドライバ130のウェイクアップ端子133から論理レベル“L”の信号を出力する(ステップS303)。
次いで、このウェイクアップ端子133から出力された論理レベル“L”の信号が、マイクロコンピュータ110及び120のウェイクアップ端子113及び123にそれぞれ入力される。これにより、スリープ状態に遷移していた第2マイクロコンピュータ120もウェイクアップ状態に遷移する。そして、この第2マイクロコンピュータ120は、当該第2マイクロコンピュータ120のスタンバイ端子122をハイ・インピーダンスから論理レベル“H”に変更する(ステップS304)。こうして、電子制御装置100Aを構成するマイクロコンピュータ110及び120、並びに通信バスドライバ130がスリープ状態からウェイクアップ状態に遷移することにより、電子制御装置100Aの低消費電力モードが解除されることとなる。
一方、ステップS300において、マイクロコンピュータ110及び120のいずれにも制御対象から制御信号が入力されないときには(ステップS300:NO)、通信バスドライバ130が同通信バスドライバ130を備えた電子制御装置100A以外の電子制御装置100B〜100Mから送信された信号を受信したか否かが判断される(ステップS305)。すなわち、通信バスドライバ130に接続された通信線BS1の電圧が変化したか否かが判断される。そして、電子制御装置100B〜100Mのいずれかから送信された信号が電子制御装置100Aの通信バスドライバ130に入力されたときには(ステップS305:YES)、通信バスドライバ130のスタンバイ端子132の論理レベルが“H”にされる(ステップS302)。次いで、通信バスドライバ130のウェイクアップ端子133から論理レベル“L”の信号が出力され、この信号がマイクロコンピュータ110及び120のウェイクアップ端子113及び123に入力される(ステップS303)。そして、ウェイクアップ端子113及び123に論理レベル“L”の信号が入力されたマイクロコンピュータ110及び120が、スリープ状態からウェイクアップ状態に遷移する(ステップS304)。これにより、電子制御装置100Aの低消費電力モードが解除されることとなる。
次に、本実施の形態の電子制御装置及びマイクロコンピュータの制御方法によるマイクロコンピュータの作用を図6〜図9のシーケンス図、並びに図10及び図11のタイムチャートを参照して説明する。なお、図6は、電子制御装置100Aを構成するマイクロコンピュータ110及び120が相違するタイミングでスリープ要求を行ったときの動作モードの切り換え態様を示したものである。また、図7は、電子制御装置100Aを構成するマイクロコンピュータ110及び120が同一のタイミングでスリープ要求を行ったときの動作モードの切り換え態様を示したものである。さらに、図8は、制御信号が第1マイクロコンピュータ110に入力されたときの低消費電力モードから通常の動作モードへの復帰態様を示したものである。そして、図9は、他の電子制御装置100B〜100Mから送信された信号を通信バスドライバ130が受信したときの低消費電力モードから通常の動作モードへの復帰態様を示したものである。
図6に示すように、車両Cの状態が変化したことに基づいて例えば第1マイクロコンピュータ110(マイコンM1)がスリープ要求を行うと(図10:タイミングt1)、その旨を示すデータフレームが第2マイクロコンピュータ120(マイコンM2)、通信バスドライバ130、及び他の電子制御装置100B〜100Mに送信される。そして、第1マイクロコンピュータ110のスタンバイ端子112の状態がハイ・インピーダンスに変更され(図10:タイミングt2)、同第1マイクロコンピュータ110がウェイクアップ状態からスリープ状態に遷移する(図10:タイミングt3)。
続いて、第2マイクロコンピュータ120がスリープ要求を行うと(図10:タイミングt4)、その旨を示すデータフレームが第1マイクロコンピュータ110、通信バスドライバ130、及び他の電子制御装置100B〜100Mに送信される。そして、第2マイクロコンピュータ120は、第1マイクロコンピュータ110から送信されたデータフレームに基づき、同第1マイクロコンピュータ110がスリープ状態に遷移しており当該第2マイクロコンピュータ120が電子制御装置100Aの中で最後にスリープ状態に遷移するマイクロコンピュータであると認識する。そこで、第2マイクロコンピュータ120は、当該第2マイクロコンピュータ120のスタンバイ端子122の論理レベルを“H”から“L”に変更する(図10:タイミングt5)。そして、第2マイクロコンピュータ120は、ウェイクアップ状態からスリープ状態に遷移する(図10:タイミングt6)。
次いで、通信バスドライバ130が、第2マイクロコンピュータ120のスタンバイ端子122の論理レベルが“L”に変更された旨を検知すると、ウェイクアップ状態からスリープ状態に遷移する(図10:タイミングt7)。これにより、電子制御装置100Aの動作モードが通常のモードから低消費電力モードに移行する。なお、例えば“L”に変更されたスタンバイ端子122の論理レベルは、通信バスドライバ130がスリープ状態に遷移したのちにハイ・インピーダンスに変更されることとなる(図10:タイミングt8)。これにより、スリープ状態に遷移した通信バスドライバ130がウェイクアップ状態に遷移するときには、スタンバイ端子112及び122のいずれもがハイ・インピーダンスとなっている。すなわち、通信バスドライバ130がウェイクアップ状態に遷移したとき、マイクロコンピュータ110及び120がスリープ要求していないにも拘わらず例えばスタンバイ端子112、122の論理レベルが“L”であることに連動して通信バスドライバ130がスリープ状態に再び遷移する、といったことが抑制されるようになる。
また、図7に示す例では、車両Cの状態が変化したことに基づいてマイクロコンピュータ110及び120が同一のタイミングでスリープ要求を行うと(図11:タイミングta)、その旨を示すデータフレームが通信線140、141、及びBS1等に送信される。すなわち、スリープ要求が行われた旨を示すデータフレームが、マイクロコンピュータ110及び120、通信バスドライバ130、及び他の電子制御装置100B〜100Mにそれぞれ送信される。これにより、マイクロコンピュータ110及び120は、同一のタイミングで自身以外のマイクロコンピュータがスリープ要求していることを認識する。そこで、マイクロコンピュータ110及び120は、自身のスタンバイ端子112及び122の論理レベルを“H”から“L”に変更し(図11:タイミングtb)、ウェイクアップ状態からスリープ状態に遷移する(図11:タイミングtc)。そして、マイクロコンピュータ110及び120のスタンバイ端子112及び122の論理レベルが“L”に変更された旨を検知した通信バスドライバ130は、これに連動してウェイクアップ状態からスリープ状態に遷移する(図11:タイミングtd)。これにより、電子制御装置100Aの動作モードが通常のモードから低消費電力モードに移行する。なお、例えば、“L”に変更されたスタンバイ端子112及び122の論理レベルは、通信バスドライバ130がスリープ状態に遷移したのちにハイ・インピーダンスに変更されることとなる(図11:タイミングte)。
また、図8に示すように、一旦スリープ状態に遷移した第1マイクロコンピュータ110にその制御対象から発信された信号が入力されると(図10:タイミングt9)、当該第1マイクロコンピュータ110は、そのスタンバイ端子112の状態をハイ・インピーダンスから“H”に変更する(図10:タイミングt10)。そして、スリープ状態にあった第1マイクロコンピュータ110の状態がウェイクアップ状態に遷移する(図10:タイミングt11)。
通信バスドライバ130は、第1マイクロコンピュータ110のスタンバイ端子112が論理レベル“H”に変更されたことを検知すると、スリープ状態からウェイクアップ状態に遷移する(図10:タイミングt12)。また、通信バスドライバ130は、当該通信バスドライバ130のウェイクアップ端子133の論理レベルを“H”から“L”に変更する(図10:タイミングt13)。
そして、通信バスドライバ130のウェイクアップ端子133の論理レベルが“L”に変更されると、この論理レベルを示す信号がスリープ状態にある第2マイクロコンピュータ120のウェイクアップ端子123に入力される(図10:タイミングt14)。この結果、第2マイクロコンピュータ120のスタンバイ端子122の状態がハイ・インピーダンスから論理レベル“H”に変更されるとともに(図10:タイミングt15)、同第2マイクロコンピュータ120がウェイクアップ状態に遷移する(図10:タイミングt16)。
また一方、図9に示すように、他の電子制御装置100B〜100Mのいずれかから信号が送信されたことにより、通信バスドライバ130が接続された通信線BS1のバスレベルが変化したとする(図11:タイミングtf)。すると、これに連動して同通信バスドライバ130のスタンバイ端子132の論理レベルが“L”から“H”に変更されるとともに(図11:タイミングtg)、スリープ状態にあった通信バスドライバ130がウェイクアップ状態に遷移する(図11:タイミングth)。
次いで、ウェイクアップ状態に遷移した通信バスドライバ130のウェイクアップ端子133の論理レベルが“H”から“L”に変更される(図11:タイミングti)。そして、同論理レベルを示す信号が各マイクロコンピュータ110及び120の各ウェイクアップ端子113及び123に入力される(図11:タイミングtj)。次いで、これに連動して各マイクロコンピュータ110及び120の各スタンバイ端子112及び122の状態がハイ・インピーダンスから論理レベル“H”に変更され(図11:タイミングtk)、スリープ状態にあった各マイクロコンピュータ110及び120がウェイクアップ状態に遷移する(図11:タイミングtl)。
以上説明したように、本実施の形態にかかる電子制御装置及びマイクロコンピュータの制御方法によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)電子制御装置100A〜100Mの消費電力量を低減するモードとして、スリープ要求のあったマイクロコンピュータ110、120をスリープ状態に遷移させるとともに、電子制御装置100Aを構成する全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に遷移したのちに通信バスドライバ130をスリープ状態に遷移させる低消費電力モードを設けた。このため、電子制御装置100Aを構成する全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に遷移するまでは、ウェイクアップ状態にあるマイクロコンピュータ110、120は、通信バスドライバ130を介した信号の送受信を継続して行うことが可能となる。また、上記実施の形態では、マイクロコンピュータ110及び120や通信バスドライバ130をスリープ状態に遷移させる上で、各マイクロコンピュータ110及び120の動作状態や各マイクロコンピュータ110及び120から送信される信号を管理する制御回路を通信バスドライバ130とマイクロコンピュータ110及び120との間に設ける必要もない。このため、複数のマイクロコンピュータ110及び120を有する電子制御装置100A、100B〜100Mをより簡易な構成とすることが可能となる。これにより、マイクロコンピュータ110及び120による信号の円滑な授受を可能として、それらマイクロコンピュータ110及び120で消費される電力の低減をより簡易な構成のもとに実現することができるようになる。
(2)マイクロコンピュータ110及び120の各々に、通信バスドライバ130との間で論理レベル“H”、“L”、及びハイ・インピーダンスに選択的に設定されるスタンバイ端子112及び122を設けた。また、マイクロコンピュータ110及び120のいずれかのスタンバイ端子112及び122が論理レベル“L”に設定されたときに、通信バスドライバ130をスリープ状態に遷移させることとした。そして、低消費電力モードへの移行に際し、スリープ状態に遷移するマイクロコンピュータ110及び120のスタンバイ端子112及び122をハイ・インピーダンスに設定することとした。スタンバイ端子112及び122がハイ・インピーダンスに設定されたことに連動して通信バスドライバ130がスリープ状態に遷移する、といったことが抑制されるようになる。これにより、通信バスドライバ130の動作状態に何ら影響を及ぼすことなくマイクロコンピュータ110及び120の一方をスリープ状態に遷移させることが可能となる。
(3)低消費電力モードへの移行に際し、最初にスリープ要求のあった第1マイクロコンピュータ110のスタンバイ端子112をハイ・インピーダンスに遷移させたのち、最後にスリープ状態に遷移する第2マイクロコンピュータ120のスタンバイ端子122を論理レベル“L”に遷移させることとした。このため、最後にスリープ状態に遷移する第2マイクロコンピュータ120のスタンバイ端子が論理レベル“L”となるまでは通信バスドライバ130の動作状態が的確に維持され、この通信バスドライバ130を介した通信状態を的確に維持することが可能となる。これにより、マイクロコンピュータ110及び120のスタンバイ端子112及び122に設定可能な論理レベル及び状態を利用して、通信バスドライバ130の動作状態を的確に制御することが可能となる。
(4)低消費電力モードへの移行に際し、各マイクロコンピュータ110及び120が同時にスリープ状態に遷移するときは、特例として各マイクロコンピュータ110及び120の各スタンバイ端子112及び122を同時に論理レベル“L”に遷移させることとした。このため、各マイクロコンピュータ110及び120が同時にスリープ状態に遷移するときには、各マイクロコンピュータ110及び120のスタンバイ端子112及び122が論理レベル“L”に一括して遷移する。よって、各マイクロコンピュータ110及び120がスリープ状態に同時に遷移するときであれ、それらマイクロコンピュータ110及び120のスリープ状態に連動して通信バスドライバ130をスリープ状態に遷移させることが可能となる。
(5)各マイクロコンピュータ110及び120を専用の通信線140により互いに接続した。そして、各マイクロコンピュータ110及び120に、通信バスドライバ130を共有する他のマイクロコンピュータ120、110の動作状態を専用の通信線140を介して送信される情報に基づいて監視させた。また、この監視する動作状態に基づき、スリープ状態への遷移に際して自マイクロコンピュータ110、120が設定すべきスタンバイ端子112、122の状態をハイ・インピーダンス及び論理レベル“L”のいずれかに決定させた。このため、各マイクロコンピュータ110及び120は、通信バスドライバ130を共有する他のマイクロコンピュータ120及び110がスリープ状態に遷移しているか否かを常時監視することが可能となり、この監視結果に基づいて、自マイクロコンピュータ110、120がスリープ状態に遷移するときにスタンバイ端子112、122をハイ・インピーダンス及び論理レベル“L”のいずれにするかを決定することが可能となる。これにより、各マイクロコンピュータ110及び120のスタンバイ端子112及び122の状態を精度よく決定することが可能となり、ひいては、この状態に応じてスリープ状態に遷移する通信バスドライバ130の動作状態をより高精度に管理することが可能となる。
(6)第1マイクロコンピュータ110が制御する制御対象から信号が入力されたとき、この第1マイクロコンピュータ110のスリープ状態を解除させた。また、スリープ状態にある電子制御装置100Aとは異なる電子制御装置100B〜100Mから送信された信号を通信バスドライバ130が受信したとき、スリープ状態にある電子制御装置100Aの低消費電力モードを解除させた。このため、電子制御装置100Aを構成する各マイクロコンピュータ110及び120による各種制御が必要になるまでの間は各マイクロコンピュータ110及び120のスリープ状態が維持される。一方、各マイクロコンピュータ110及び120による各種制御が必要になって以降は、各マイクロコンピュータ110及び120のスリープ状態が解除されて、各マイクロコンピュータ110及び120が実行すべき制御が行われる。これにより、電子制御装置100A、100B〜100Mが低消費電力モードを実行可能な期間を確保し、その電力消費量の低減を図りつつ、電子制御装置100A、100B〜100Mに要求される機能を維持することが可能となる。
(7)低消費電力モードの解除に際し、第1マイクロコンピュータ110が制御する制御対象から信号が入力されることに基づいて該信号が入力されたマイクロコンピュータ110のスリープ状態を解除させた。続いて、通信バスドライバ130のスリープ状態、及び制御対象から信号が入力されていない第2マイクロコンピュータ120のスリープ状態を解除させた。このため、一旦、制御対象から信号が第1マイクロコンピュータ110に入力されると、同第1マイクロコンピュータ110、通信バスドライバ130、及び第2マイクロコンピュータ120のスリープ状態が適宜解除され、制御対象から入力された信号に基づく各種制御を実行することが可能となる。これにより、マイクロコンピュータ110及び120のスリープ状態を的確なタイミングで解除しつつ、このスリープ状態が解除されたマイクロコンピュータ110及び120による各種制御をより円滑に実行することが可能となる。
(8)電子制御装置100Aの低消費電力モードの解除に際し、この電子制御装置100Aとは異なる電子制御装置100B〜100Mから送信された信号が入力されることに基づいて通信バスドライバ130のスリープ状態を解除させた。続いて、全てのマイクロコンピュータ110及び120のスリープ状態を解除させた。このため、異なる電子制御装置100B〜100Mから信号が送信されたことによって通信線BS1の電圧変化が生じると、電子制御装置100Aを構成する通信バスドライバ130、各マイクロコンピュータ110及び120のスリープ状態が適宜解除され、制御対象から入力された信号に基づく各種制御を同電子制御装置100Aにて実行することが可能となる。これにより、マイクロコンピュータ110及び120のスリープ状態を的確なタイミングで解除しつつ、このスリープ状態が解除されたマイクロコンピュータ110及び120による各種制御をより円滑に実行することが可能となる。
(9)上記電子制御装置として、車両Cに搭載された車両ネットワークを介して信号を授受する電子制御装置100A〜100Mを採用した。このため、車両Cに搭載される電子制御装置100A〜100Mについても、同電子制御装置100A〜100Mを構成する各マイクロコンピュータ110及び120等のスリープ状態への遷移及び同スリープ状態の解除を実現することが可能となり、電子制御装置100A〜100Mの電力消費量の低減を図りつつも、共有にかかる通信バスドライバ130を介した各種信号の円滑な授受を図ることが可能となる。
なお、上記実施の形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・低消費電力モードへの移行に際し、論理レベル“L”に変更されたスタンバイ端子112及び122の論理レベルを、通信バスドライバ130がスリープ状態に遷移したのちにハイ・インピーダンスに変更した。これに限らず、低消費電力モードの解除後の通信バスドライバ130等の動作さえ担保できれば、論理レベル“L”に変更されたスタンバイ端子112及び122の論理レベルの状態を維持するようにしてもよい。
・電子制御装置100Aの低消費電力モードの解除に際し、この電子制御装置100Aとは異なる電子制御装置100B〜100Mから送信された信号が入力されることに基づいて通信バスドライバ130のスリープ状態を解除させた。続いて、全てのマイクロコンピュータ110及び120のスリープ状態を同時に解除させた。これに限らず、通信バスドライバ130のスリープ状態を解除させたのち、マイクロコンピュータ110、120のスリープ状態を順に解除させるようにしてもよい。また、通信バスドライバ130のスリープ状態を解除させたのち、所定期間の経過後、マイクロコンピュータ110、120のスリープ状態を解除させるようにしてもよい。
・低消費電力モードの解除に際し、第1マイクロコンピュータ110が制御する制御対象から信号が入力されることに基づいて該信号が入力されたマイクロコンピュータ110のスリープ状態を解除させた。続いて、通信バスドライバ130のスリープ状態、及び制御対象から信号が入力されていない第2マイクロコンピュータ120のスリープ状態を解除させた。同様に、第2マイクロコンピュータ120が制御する制御対象から信号が入力されたときには、この信号が入力されたことに基づいて同第2マイクロコンピュータ120のスリープ状態を解除させるようにしてもよい。そして、通信バスドライバ130のスリープ状態、及び制御対象から信号が入力されていないマイクロコンピュータ110のスリープ状態を解除させるようにしてもよい。また、マイクロコンピュータ110の制御対象から同マイクロコンピュータ110に信号が入力されたときに、同第1マイクロコンピュータ110のスリープ状態を解除させるとともに、スリープ状態にある第2マイクロコンピュータ120についてもその制御対象から信号が入力されたことに基づいてスリープ状態を解除させるようにしてもよい。またこの他、スリープ状態に遷移しているマイクロコンピュータ110、120、及び通信バスドライバ130をウェイクアップ状態に遷移させる順序及びタイミングは任意に設定することができる。
・マイクロコンピュータ110、120が制御する制御対象から信号が入力されたとき、このマイクロコンピュータ110、120のスリープ状態を解除させた。また、スリープ状態にある電子制御装置100Aとは異なる電子制御装置100B〜100Mから送信された信号を通信バスドライバ130が受信したとき、スリープ状態にある電子制御装置100Aの低消費電力モードを解除させた。これに限らず、例えば、マイクロコンピュータ110及び120や電子制御装置100Aに車両Cの状態が変化した旨を示す各信号を入力させ、この入力される信号に基づいてマイクロコンピュータ110及び120、並びに通信バスドライバ130のスリープ状態を解除させるようにしてもよい。また、例えば、マイクロコンピュータ110及び120、並びに通信バスドライバ130のいずれかがスリープ状態に遷移してから所定期間が経過したことを条件として、それらのスリープ状態を解除させるようにしてもよい。
・各マイクロコンピュータ110及び120を専用の通信線140により互いに接続した。そして、各マイクロコンピュータ110及び120に、専用の通信線140、142、143を介して送信される情報に基づいて、通信バスドライバ130を共有する他のマイクロコンピュータ120、110の動作状態を監視させた。これに限らず、各マイクロコンピュータ110及び120が各マイクロコンピュータ120及び110から送信されるデータフレームを取得可能な構成であればよく、各マイクロコンピュータ110及び120から送信されたデータフレームを通信バスドライバ130に送信させる構成としてもよい。そして、通信バスドライバ130が取得したデータフレームを、この通信バスドライバ130からマイクロコンピュータ120、110に転送させるようにしてもよい。同様に、各マイクロコンピュータ110及び120の動作状態を通信バスドライバ130に監視させ、その監視結果を示す信号を通信バスドライバ130からマイクロコンピュータ120、110に送信するようにしてもよい。
・各マイクロコンピュータ110及び120のスリープ要求が同時に行われたとき、各マイクロコンピュータ110及び120の各スタンバイ端子112及び122を同時に論理レベル“L”に遷移させることとした。これに限らず、各マイクロコンピュータ110及び120のスリープ要求が同時に行われたとき、各マイクロコンピュータ110及び120のいずれかのスタンバイ端子112、122をハイ・インピーダンスに設定したのち、他のスタンバイ端子122、112の論理レベルを“L”に設定するようにしてもよい。
・低消費電力モードへの移行に際し、最初にスリープ要求のあった第1マイクロコンピュータ110のスタンバイ端子112をハイ・インピーダンスに遷移させたのち、最後にスリープ状態に遷移する第2マイクロコンピュータ120のスタンバイ端子122を論理レベル“L”に遷移させることとした。これに限らず、電子制御装置100Aを構成する全てのマイクロコンピュータ110及び120がスリープ状態に遷移したのちに、通信バスドライバ130をスリープ状態に遷移させるものであればよく、スタンバイ端子112及び122の状態を設定態様は適宜変更できる。
・マイクロコンピュータ110及び120の各々に、通信バスドライバ130との間で論理レベル“H”、“L”、及びハイ・インピーダンスに選択的に設定されるスタンバイ端子112及び122を設けた。そして、マイクロコンピュータ110及び120のいずれかのスタンバイ端子112及び122が論理レベル“L”に設定されたときに、通信バスドライバ130をスリープ状態に遷移させることとした。これに限らず、通信バスドライバ130が、マイクロコンピュータ110及び120が共にスリープ状態に遷移したことに連動してスリープ状態に遷移することが可能な構成であればよい。
・電子制御装置100Aを構成するマイクロコンピュータ110及び120、並びに通信バスドライバ130の全てがスリープ状態に遷移している状態を上記低消費電力モードとして規定した。これに限らず、電子制御装置100Aを構成するマイクロコンピュータ110及び120、並びに通信バスドライバ130のいずれかがスリープ状態に遷移している状態を上記低消費電力モードとして規定してもよい。
・電子制御装置100A、100B〜100Mを、通信バスドライバ130、並びに同通信バスドライバ130を共有する2つのマイクロコンピュータ110及び120によって構成した。これに限らず、電子制御装置100A、100B〜100Mを、通信バスドライバ130を共有する3つ以上のマイクロコンピュータによって構成してもよい。この構成であれ、電子制御装置を構成する全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に遷移したことをもって通信バスドライバ130がスリープ状態に遷移することから、全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に遷移するまでの間は、ウェイクアップ状態にあるマイクロコンピュータが通信可能な状態が維持されるようになる。
・上記車両ネットワークとしてCANを採用した。車両ネットワークとしてはこの他、通信部を共有するマイクロコンピュータを備えた電子制御装置の通信手段となるネットワークであればよく、適宜変更することが可能である。
・上記電子制御装置として、車両Cに搭載されて各種制御対象を制御する電子制御装置100A〜100Mを採用した。これに限らず、電子制御装置としては、通信部を共有する複数のマイクロコンピュータを備えたものであればよく、例えば、各種情報端末や各種機器に搭載されて制御対象を制御する電子制御装置であればよい。この構成であれ、ウェイクアップ状態にあるマイクロコンピュータの通信可能な状態を維持しつつ、スリープ要求のあったマイクロコンピュータをスリープ状態に遷移させることにより、電子制御装置の通信機能を好適に維持しつつ消費電力の低減が図られるようになる。
100A−100M…電子制御装置、100N…ゲートウェイ、110…第1マイクロコンピュータ、111…コミュニケーションコントローラ、112…スタンバイ端子、113…ウェイクアップ端子、120…第2マイクロコンピュータ、122…スタンバイ端子、123…ウェイクアップ端子、130…通信バスドライバ、131…コミュニケーションコントローラ、132…スタンバイ端子、133…ウェイクアップ端子、140、141、142、143…通信線、C…車両、BS1−BS3、BS1a、BS1b…通信線。

Claims (12)

  1. 複数のマイクロコンピュータを有して他装置との通信線を介した通信を行う電子制御装置であって、
    前記複数のマイクロコンピュータの各々は、前記通信線との間に設けられて信号の送受信を行う通信部を共有するものであり、当該電子制御装置の消費電力量を低減するモードとして、スリープ要求のあったマイクロコンピュータをスリープ状態に遷移させるとともに、全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に移行したのちに前記通信部をスリープ状態に遷移させる低消費電力モードを有し、
    前記複数のマイクロコンピュータの各々は、前記通信部との間で論理レベル“H”、“L”、及びハイ・インピーダンスに選択的に設定されるスタンバイ端子を備えてなり、
    前記低消費電力モードへの移行に際し、前記複数のマイクロコンピュータの各スタンバイ端子をハイ・インピーダンスに漸次遷移させたのち、最後にスリープ状態に遷移するマイクロコンピュータのスタンバイ端子を論理レベル“L”に遷移させるものであり、
    前記通信部は、前記複数のマイクロコンピュータのうち最後にスリープ状態に遷移するマイクロコンピュータのスタンバイ端子が論理レベル“L”に設定されたときにスリープ状態に遷移する
    ことを特徴とする電子制御装置。
  2. 複数のマイクロコンピュータを有して他装置との通信線を介した通信を行う電子制御装置であって、
    前記複数のマイクロコンピュータの各々は、前記通信線との間に設けられて信号の送受信を行う通信部を共有するものであり、当該電子制御装置の消費電力量を低減するモードとして、スリープ要求のあったマイクロコンピュータをスリープ状態に遷移させるとともに、全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に移行したのちに前記通信部をスリープ状態に遷移させる低消費電力モードを有し、
    前記複数のマイクロコンピュータの各々は、前記通信部との間で論理レベル“H”、“L”、及びハイ・インピーダンスに選択的に設定されるスタンバイ端子を備えてなり、
    前記低消費電力モードへの移行に際し、前記複数のマイクロコンピュータが同時にスリープ状態に遷移するときの特例として、前記複数のマイクロコンピュータの各スタンバイ端子を同時に論理レベル“L”に遷移させるものであり、
    前記通信部は、前記複数のマイクロコンピュータの各スタンバイ端子が同時に論理レベル“L”に設定されたときにスリープ状態に遷移する
    ことを特徴とする電子制御装置。
  3. 前記複数のマイクロコンピュータの各々は互いに専用の通信線に接続されて該専用の通信線上に前記スリープ状態に遷移する旨を示す情報を送信し、各マイクロコンピュータは、前記専用の通信線を介して送信される情報に基づいて前記通信部を共有する他のマイクロコンピュータの動作状態を監視し、この監視する動作状態に基づき、前記スリープ状態への遷移に際して自マイクロコンピュータが設定すべきスタンバイ端子の状態をハイ・インピーダンス及び論理レベル“L”のいずれかに決定する
    請求項またはに記載の電子制御装置。
  4. 前記マイクロコンピュータが制御する制御対象から信号が入力されたとき、該当するマイクロコンピュータのスリープ状態が解除され、スリープ状態にある電子制御装置とは異なる電子制御装置から送信された信号を前記通信部が受信したとき、スリープ状態にある電子制御装置の低消費電力モードが解除される
    請求項1〜のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  5. 前記低消費電力モードの解除に際し、前記複数のマイクロコンピュータのいずれかが制御する制御対象から信号が入力されることに基づいて該信号が入力されたマイクロコンピュータのスリープ状態が解除されたのち、前記通信部のスリープ状態、及び前記制御対象から信号が入力されていないマイクロコンピュータのスリープ状態が解除される
    請求項に記載の電子制御装置。
  6. 前記低消費電力モードの解除に際し、前記異なる電子制御装置から送信された信号が入力されることに基づいて前記通信部のスリープ状態が解除されたのち、全てのマイクロコンピュータのスリープ状態が解除される
    請求項に記載の電子制御装置。
  7. 複数のマイクロコンピュータを有して他装置との通信を行う電子制御装置の前記複数のマイクロコンピュータを制御するマイクロコンピュータの制御方法であって、
    前記複数のマイクロコンピュータの各々に、通信線との間に設けられて信号の送受信を行う通信部を共有させるとともに、
    前記電子制御装置の消費電力量を低減させるモードである低消費電力モードに移行させるステップとして、スリープ要求のあったマイクロコンピュータをスリープ状態に遷移させる第1のステップと、全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に移行したのちに前記通信部をスリープ状態に遷移させる第2のステップと、を有し、
    前記マイクロコンピュータの各々に、前記通信部との間で論理レベル“H”、“L”、及びハイ・インピーダンスに選択的に設定されるスタンバイ端子を設け
    前記第1のステップは、前記複数のマイクロコンピュータの各スタンバイ端子をハイ・インピーダンスに漸次遷移させるステップと、最後にスリープ状態となるマイクロコンピュータのスタンバイ端子を論理レベル“L”に遷移させるステップとを含み、
    前記通信部には、前記複数のマイクロコンピュータのうち最後にスリープ状態となるマイクロコンピュータのスタンバイ端子が論理レベル“L”に設定されたときスリープ状態に遷移させる
    ことを特徴とするマイクロコンピュータの制御方法。
  8. 複数のマイクロコンピュータを有して他装置との通信を行う電子制御装置の前記複数のマイクロコンピュータを制御するマイクロコンピュータの制御方法であって、
    前記複数のマイクロコンピュータの各々に、通信線との間に設けられて信号の送受信を
    行う通信部を共有させるとともに、
    前記電子制御装置の消費電力量を低減させるモードである低消費電力モードに移行させるステップとして、スリープ要求のあったマイクロコンピュータをスリープ状態に遷移させる第1のステップと、全てのマイクロコンピュータがスリープ状態に移行したのちに前記通信部をスリープ状態に遷移させる第2のステップと、を有し、
    前記マイクロコンピュータの各々に、前記通信部との間で論理レベル“H”、“L”、及びハイ・インピーダンスに選択的に設定されるスタンバイ端子を設け
    前記第1のステップは、前記複数のマイクロコンピュータを同時にスリープ状態に遷移させる特例ステップとして、前記複数のマイクロコンピュータの各スタンバイ端子を同時に論理レベル“L”に遷移させるステップを含み、
    前記通信部には、前記複数のマイクロコンピュータの各スタンバイ端子が同時に論理レベル“L”に設定されたときスリープ状態に遷移させる
    ことを特徴とするマイクロコンピュータの制御方法。
  9. 前記複数のマイクロコンピュータの各々を互いに専用の通信線に接続するとともに、各マイクロコンピュータには、スリープ状態に遷移する旨を示す情報を前記専用の通信線上に送信させて、該専用の通信線上に送信された情報に基づき他のマイクロコンピュータの動作状態を監視させ、この監視する動作状態に基づき、前記スリープ状態への遷移に際して自マイクロコンピュータが設定すべきスタンバイ端子の状態をハイ・インピーダンス及び論理レベル“L”のいずれかに決定させる
    請求項またはに記載のマイクロコンピュータの制御方法。
  10. 請求項のいずれか一項に記載のマイクロコンピュータの制御方法において、
    前記マイクロコンピュータが制御する制御対象から信号が入力されたとき、該当するマイクロコンピュータのスリープ状態を解除するステップを実行し、スリープ状態にある電子制御装置とは異なる電子制御装置から送信された信号を前記通信部が受信したとき、スリープ状態にある電子制御装置の低消費電力モードを解除するステップを実行する
    ことを特徴とするマイクロコンピュータの制御方法。
  11. 前記マイクロコンピュータのスリープ状態を解除するステップにおいて、前記複数のマイクロコンピュータのいずれかが制御する制御対象から信号が入力されることに基づいて該信号が入力されたマイクロコンピュータのスリープ状態を解除するステップと、前記制御対象から信号が入力されていないマイクロコンピュータのスリープ状態を解除するステップと、を順に実行する
    請求項10に記載のマイクロコンピュータの制御方法。
  12. 前記低消費電力モードを解除するステップにおいて、前記異なる電子制御装置から送信された信号が入力されることに基づいて前記通信部のスリープ状態を解除させるステップと、全てのマイクロコンピュータのスリープ状態を解除するステップと、を順に実行する
    請求項11に記載のマイクロコンピュータの制御方法。
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