JP2022132970A - 電子制御装置及び電子制御装置の起動方法 - Google Patents

電子制御装置及び電子制御装置の起動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車載ネットワークに接続された電子制御装置を、導入コストを抑えつつ選択的に起動させることを可能にし、車載システムの消費電力を低減させる。【解決手段】本発明の1つの態様では、車両に搭載され、複数の電子制御装置と通信可能に接続されるとともに通信データの中継処理を行う電子制御装置が、次のように構成される。当該電子制御装置は、複数の電子制御装置のうちの第1の電子制御装置において複数の電子制御装置のうちの第2の電子制御装置に対する所定の起動条件が満たされたことが識別されたときに起動対象が第2の電子制御装置であることを示す情報を含む起動命令を第1の電子制御装置から受信し、当該情報に基づいて起動命令を第2の電子制御装置に対して送信する一方で、複数の電子制御装置のうちの第1の電子制御装置及び第2の電子制御装置以外の電子制御装置に対して休止命令を送信する。【選択図】図4

Description

本発明は、車両に搭載された電子制御装置及び電子制御装置の起動方法に関する。
自動車等の車両においては、車載機器を制御する複数の電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)を連携させて車両の制御を行うための車載ネットワークを備えている。このような複数のノードが接続された車載ネットワークにおいて、各ノードの制御を効率的に行うべく、例えば次のような技術が提案されている。当該技術では、ネットワークが、少なくとも1つのゲートウェイによって相互に分離された複数のネットワークセグメントから形成される。そして、ゲートウェイのネットワークマネージャが、複数のネットワークセグメントを要求に応じて同期させつつ、それぞれのネットワークセグメントに接続されたノード(加入装置)全体を共に起動(ウェイクアップ)させるまたは休止(スリープ)状態にする制御を行う。
特開2003-333070号公報
しかし、前述したような従来技術では、各ノードを個別に起動させるまたは休止状態にする制御が行われていなかった。このため、複数の電子制御装置が接続された車載ネットワークにおいて当該技術を適用した場合、起動させる必要のない電子制御装置についても起動させる状況が生じ、場合によっては不要な電力を消費していた。この点につき、ISO11898-6の規格によるCAN(Control Area Network)プロトコルでは、ネットワークに接続されたノードを選択的にウェイクアップさせるためのセレクティブウェイクアップ機能について規定している。しかし、当該セレクティブウェイクアップ機能に対応するICは一般的に高価であり、また、既存システムのソフトウェアをアップデートする必要が生じることがあった。
そこで、本発明の1つの態様では、導入コストを抑えつつも車載ネットワークに接続された電子制御装置を選択的に起動させることを可能にし、車載システム全体の消費電力を低減させることを目的とする。
本発明の1つの態様では、車両に搭載され、複数の電子制御装置と通信可能に接続されるとともに通信データの中継処理を行う電子制御装置が、次のように構成される。当該電子制御装置は、前記複数の電子制御装置のうちの第1の電子制御装置において前記複数の電子制御装置のうちの第2の電子制御装置に対する所定の起動条件が満たされたことが識別されたときに起動対象が前記第2の電子制御装置であることを示す情報を含む起動命令を当該第1の電子制御装置から受信し、当該情報に基づいて前記起動命令を前記第2の電子制御装置に対して送信する一方、前記情報に基づいて前記複数の電子制御装置のうちの前記第1の電子制御装置及び前記第2の電子制御装置以外の電子制御装置に対して休止命令を送信する。
本発明によれば、導入コストを抑えつつも車載ネットワークに接続された電子制御装置を選択的に起動させることが可能になり、車載システム全体の消費電力が低減される。
本発明の一実施形態における、車載システムの一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における、ゲートウェイECUのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における、ECUのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における、ECUの起動処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における、燃料蒸気処理装置を制御するECUのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における、燃料蒸気処理装置を制御するECUの起動処理の一例を示すブロック図である。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態の具体例について詳述する。なお、図面の一部においては、構成要素の符号のみを付し、名称の記載を省略している。
図1は、自動車などの車両に搭載される車載システム10の一例を示す。
車載システム10は、ネットワーク11、12、13及び14を含んで構成され、これらがゲートウェイECU15を介して相互に通信可能に接続されている。
ネットワーク11では、バス31を介して、ECU21及びECU22のノードが接続されている。ネットワーク12では、バス32を介して、ECU23及びECU24のノードが接続されている。ネットワーク13では、バス33を介して、ECU25及びECU26のノードが接続されている。ネットワーク14では、バス34を介して、ECU27のノードが接続されている。本実施形態において、ネットワーク11~14のそれぞれは、CAN(Controller Area Network)で構成されている。しかし、これらのネットワークは、例えば、LIN(Local Interconnect Network)、FlexRay等の他の任意のプロトコルによっても構成され得る。また、これらのネットワークの数やネットワークに含まれるノードの数についても、上記の構成に限定されるものではない。
ゲートウェイECU15は、ネットワーク11~14における通信トラフィックを監視するとともに、ネットワーク11~14からそれぞれ受信した通信データを中継し、他のネットワークに送信する機能を備える。ゲートウェイECU15は、例えば、通信データの送信元のネットワークと中継先のネットワークのプロトコルが異なる場合には、中継先のネットワークにおいて処理可能なプロトコルに変換した上で通信データを送信することも可能である。また、ゲートウェイECU15は、ネットワーク11~14の通信トラフィックの監視結果により識別されたECU21~27の動作状況に応じて、ECU21~27のそれぞれに対して起動命令や休止命令を送信する機能を有する。
ネットワーク11のバス31に接続されているECU21及び22、ネットワーク12のバス32に接続されているECU23及び24、ネットワーク13のバス33に接続されているECU25及び26、ネットワーク14のバス34に接続されているECU27は、それぞれ車載機器を電子制御する機能を備える。
図2は、ゲートウェイECU15のハードウェア構成の一例を示している。ゲートウェイECU15は、マイクロコンピュータ150を備える。マイクロコンピュータ150は、プロセッサ151、RAM152及びROM153を備える。また、ゲートウェイECU15は、通信インタフェース154、155、156及び157を備える。
プロセッサ151は、プログラムに記述された命令セット(データの転送、演算、加工、制御、管理など)を実行するハードウェアであって、演算装置、命令や情報を格納するレジスタ、周辺回路などから構成されている。プロセッサ151は、ROM153に格納されたプログラムをRAM152にロードして実行する。
RAM152は、電源供給遮断によってデータが消失する揮発性メモリであり、プロセッサ151が動作中に使用する一時的な記憶領域を提供する。
ROM153は、電気的にデータを書き換え可能な不揮発性メモリであり、例えば、フラッシュROMやEEPROMを含む。ROM153には、ゲートウェイECU15が通信データの中継処理を行う際に動作する制御プログラム、及び当該プログラムの処理において用いるパラメータ等のデータが格納される。
通信インタフェース154、155、156及び157は、例えばCANトランシーバ等で構成され、それぞれ、ネットワーク11のバス31、ネットワーク12のバス32、ネットワーク13のバス33及びネットワーク14のバス34と接続されている。
図3は、ECU21のハードウェア構成の一例を示している。ECU21は、図3に示すように、マイクロコンピュータ210を備える。マイクロコンピュータ210は、プロセッサ211、RAM212及びROM213を備える。また、ECU21は、通信インタフェース214及び入出力インタフェース215を備える。さらに、ECU21は、起動回路216を備える。
マイクロコンピュータ210のプロセッサ211、RAM212及びROM213の機能については、前述したゲートウェイECU15のプロセッサ151、RAM152及びROM153とそれぞれ同様であるため、原則として説明を省略する。ゲートウェイECU15の場合と異なる点として、ECU21のROM213には、ECU21が制御対象機器を制御する際に動作する制御プログラム、及び当該プログラムの処理において用いるパラメータ等のデータが格納される。
通信インタフェース214は、ゲートウェイECU15の通信インタフェース154~157と同様に、例えばCANトランシーバ等で構成されており、ネットワーク11のバス31と接続されている。
入出力インタフェース215は、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、D/Dコンバータ等からなり、制御対象とする車載機器の制御に関連する外部機器に接続され、外部機器に対するアナログ信号及びデジタル信号の入出力機能を提供する。
起動回路216は、マイクロコンピュータ210の起動(ウェイクアップ)制御を行う電子回路である。起動回路216は、外部電源(図示省略)と接続される一方で、通信インタフェース214や入出力インタフェース215と接続され、通信インタフェース214や入出力インタフェース215からの入力信号により、マイクロコンピュータ210に対して電源供給を開始し、ECU25を起動する。また、起動回路216は、電源がすでに供給されている状態において、プロセッサ211によるプログラム処理が停止しているマイクロコンピュータ210に処理を再開させることも可能である。さらに、起動回路216は、同様に、通信インタフェース214や入出力インタフェース215からの入力信号により、マイクロコンピュータ210を休止(スリープ)状態に移行させることも可能である。このとき、起動回路216は、マイクロコンピュータ210への電源供給を維持したままプログラム処理を停止することもできるし、電源供給自体を停止することも可能である。
すなわち、本実施形態において、ECUの「起動」とは、ECUの電源がオフの状態からオンの状態にすることと、電源自体はオンであるがプロセッサによるプログラム処理が停止しているECUにおいて、プログラム処理を再開させることとのいずれの概念も含み得るものとする。また、本実施形態において、ECUの「休止」とは、ECUの電源がオンの状態からオフの状態にすることと、電源自体はオンであるがプロセッサによるプログラム処理を停止させることとのいずれの概念も含み得るものとする。なお、前述のゲートウェイECU15においても同様の起動回路を備えているが、図示及び説明を省略している。
ECU22~27も、それぞれ図3に示したECU21と同様のハードウェア構成を備える。すなわち、ECU22~27もそれぞれにおいて、プロセッサ、RAM及びROMを備えたマイクロコンピュータを備える。また、ECU22~27も、それぞれが属するネットワークのバスに接続された通信インタフェースと、制御対象とする車載機器の制御に関連する外部機器に対する入出力機能を提供する入出力インタフェースとを備える。さらに、ECU22~27も、ECU21と同様の起動回路を備える。
次に、このような車載システム10において、ECU21~27のうちの1つがマスタECUとして機能し、マスタECUから、ECU21~27のうちの他のスレーブECUを起動させるときに実行される処理について、図4に示すシーケンス図を参照しながら説明する。本実施形態においては、一例として、ECU21がマスタECU(第1の電子制御装置)であり、他のECU22~27がスレーブECUであるものとする。そして、ECU22~27のうち、ECU25が起動対象ECU(第2の電子制御装置)であるものとする。この場合、ECU22~24、ECU26~27は起動対象外ECUとなる。
ステップ101(図ではS101と表している。以下同様)で、マスタECUであるECU21は、起動対象ECUであるECU25の起動条件が満たされたことを示す情報を受信する。これにより、ECU21は、ECU25の起動条件が満たされたことを識別する。
ステップ102で、ECU21は、ゲートウェイECU15に対して、ECU25が起動対象であることを示す情報を含んだウェイクアップフレームを送信する。ウェイクアップフレームは、起動命令のデータの一態様である。
ステップ103で、ゲートウェイECU15は、ECU21から送信されたウェイクアップフレームを受信する。
ステップ104で、ゲートウェイECU15は、受信したウェイクアップフレームを解析し、必要に応じてプロトコル変換を行うとともに、ウェイクアップフレームの送信先となるECUを特定する。すなわち、本実施形態においては、ゲートウェイECU15は、ウェイクアップフレームに含まれる、ECU25が起動対象であることを示す情報に基づき、当該ウェイクアップフレームの送信先がECU25であることを特定する。そして、ゲートウェイECU15は、ウェイクアップフレームを中継し、ECU25に対して送信する。
ステップ105で、起動対象ECUであるECU25は、ゲートウェイECU15から、ウェイクアップフレームを受信する。
ステップ106で、ECU25は、受信したウェイクアップフレームに基づいて起動する。
ステップ107で、ゲートウェイECU15は、起動対象ECUであるECU25以外のECU22~24、26~27に対して、スリープ命令を送信する。なお、ゲートウェイECU15は、当該ステップ107の処理を、ECU25におけるステップ105及び106の処理が終わるのを待つことなく、ステップ104の処理と同時に、又はステップ104の処理に続けて行うことが可能である。また、ECU25が起動したときに、ゲートウェイECU15に対して通知を送信するようにし、ゲートウェイECU15において当該通知を受信したことを条件として、当該ステップ107の処理を行うようにしてもよい。
ステップ108で、起動対象外ECUであるECU22~24、26~27は、ゲートウェイECU15からスリープ命令を受信する。
ステップ109で、ECU22~24、26~27は、受信したスリープ命令に基づいてスリープ状態に移行する。なお、ECU22~24、26~27は、すでにスリープ状態である場合にはそのままスリープ状態を維持する。
本実施形態では、前述したように、車載システム10において、マスタECUとして機能するECU21からスレーブECU全体に対してウェイクアップフレームを送信するのではなく、ゲートウェイECU15にウェイクアップフレームを送信する。そして、ゲートウェイECU15においても、各ネットワークに接続されたスレーブECU全体にウェイクアップフレームを送信するのではなく、ECU21から受信したウェイクアップフレームに含まれる情報に基づき、ゲートウェイECU15が有する中継機能により、起動対象であるECU25に対してウェイクアップフレームを送信する。また、ゲートウェイECU15から、起動対象外ECUであるECU22~24、26~27に対して、スリープ命令を送信する。これにより、起動する必要のあるECU25のみが起動され、起動対象ではないECUまでもが起動される状態を回避することができる。したがって、車載システム10全体としての消費電力を低減させることが可能となる。
特に、近年の車載システムにおいては、電子制御が複雑になることによって、制御対象機器も多岐にわたっており、多数のECUが搭載される傾向にある。このような車載システムにおいては、バッテリからの供給電力に対して消費電力が上回り電力不足に陥ることのないよう、消費電力の低減は重要な課題となっている。本実施形態によれば、前述したように必要なECUを選択的に起動させることが可能であるため、効果的に消費電力を低減させることができる。
また、本実施形態によれば、近年提案されているセレクティブウェイクアップ機能に対応するICを用いたECUを搭載していない既存の車載システムにおいても、ゲートウェイECU15の中継機能により、起動対象ECUのみを起動させることが可能となる。このため、導入コストを抑制しつつ、消費電力の抑制も実現することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、ゲートウェイECU15の中継機能により、ウェイクアップフレームを起動対象ECUであるECU25に対してのみ送信することで、マスタECUからスレーブECU全体に対してウェイクアップフレームを送信する場合と比較すると、通信のトラフィックが少なくなることが期待できる。その結果、通信データの衝突を抑制することができ、結果として通信遅延の発生を抑制することが可能となる。
なお、スリープ命令によってECU22~24、26~27がスリープ状態になった場合でも、これらのECUの動作が必要である場合にはそれぞれ起動させることが可能である。例えば、ECU22~24、26~27も、ECU25を起動したときと同様に、マスタECUから起動命令を送信することによって再度起動させることもできる。また、例えば、CAN通信の場合において、従来のように、ECU22~24、26~27が接続されたバスの信号レベルがドミナントになった場合にも、再度起動させることができる。さらに、ECU22~24、26~27の入出力インタフェースから直接受信した情報(例えば各種センサによる信号など)により、制御対象機器に応じた起動条件が満たされることによってECUを再度起動させることも可能である。
ここで、本実施形態では、このようにマスタECUから起動命令を送信する場合においても起動対象ECUを選択的に起動させることが可能となることから、従来であれば起動対象ECUにおいて外部機器等から直接受信していた情報に基づく起動条件についても、マスタECUから起動命令を送信することによって起動させるようにしてもよい。以下、このような構成について、起動対象ECUであるECU25が、車両に搭載された燃料蒸気処理装置の制御を行うECU(EVAP CU)である例を用いて説明する。
燃料蒸気処理装置の制御を行うECU25の起動条件の一例として、イグニッションスイッチの切り替え、ソークタイマによって計測される車両のソーク時間及び燃料補給スイッチの切り替え等に基づく起動条件がある。例えば、車両のイグニッションスイッチがオンになったこと、ソークタイマによって計測された車両のソーク時間が所定時間以上になったこと、及び、燃料タンクに燃料補給がなされたこと等のいずれかの条件が満たされることによって、燃料蒸気処理装置の制御を行うECU25を起動させるように構成することができる。この場合、従来では、ECU25においてこれらの起動条件を識別するための信号を受信する配線をそれぞれ設け、それぞれの配線を介して信号を直接受信することによって、起動条件が満たされたことを識別していた。このため、ECU25における配線構成が複雑であるとともに、起動要因の判別が複雑になっていた。この点につき、本実施形態では、イグニッションスイッチの切り替え及びソークタイマによって計測される車両のソーク時間については、他の車載機器を制御するECUにおいても同様の情報を利用することから、マスタECUであるECU21において当該情報を受信する構成とする。ECU21では、これらの情報を、イグニッションスイッチやソークタイマと接続された配線から直接受信してもよいし、ネットワーク経由で他の機器から受信してもよい。
図5は、燃料蒸気処理装置の制御を行うECU25のハードウェア構成について示している。ECU25は、ECU21の構成と同様に、マイクロコンピュータ250、通信インタフェース254、入出力インタフェース255及び起動回路257を備える。なお、プロセッサ251、RAM252及びROM253については図示を省略している。また、ECU25においては、さらに、燃料補給スイッチ(Refueling Switch)256を備える。
燃料補給スイッチ256は、車両の内燃機関であるエンジンに供給される燃料が貯留される燃料タンクに燃料補給がなされたことをセンサ300からの信号により識別するスイッチである。なお、燃料補給スイッチ256も、センサ300からの信号を入出力インタフェース255を介して受信するが、図5においては当該部分について図示を省略している。
なお、ECU25が入出力インタフェース255を介して外部機器から受信する信号としては、他には、圧力センサや燃料蒸気温度センサ等からの信号が含まれ得る。また、ECU25から出力する信号として、燃料蒸気のパージ機構への燃料蒸気の出力を制御するパージバルブ等を制御する信号等が含まれ得る。
起動回路257は、通信インタフェース254と接続されており、通信インタフェース254を介して、外部からの起動命令を受信したことに基づく信号を受信することが可能である。また、起動回路257は、燃料補給スイッチ256と接続されており、燃料補給スイッチ256がオンになったことを示す信号を受信することが可能である。
また、当該具体例では、ECU25の通信インタフェース254がCANトランシーバであり、ECU25が接続されているネットワーク33は、CAN通信を行っているものとする。
図6は、ECU25が起動するときの処理について示すフローチャートである。
ステップ201で、ECU25の起動回路257では、CAN通信による起動条件が成立したか否かを判定する。ここで、CAN通信による起動条件が成立するとは、マスタECUであるECU21から送信され、ゲートウェイECU15で中継されたウェイクアップフレームを、通信インタフェース254を介して受信することである。CAN通信による起動条件が成立したときには(Yes)、ステップ203に進む一方、CAN通信による起動条件が成立していないときには(No)、ステップ202に進む。
なお、このステップ201において、ECU21側では、図4のステップ101及び102で説明したように、ECU25の起動条件を満たすことを示す情報を受信したときに、ECU25が起動対象であることを示す情報を含むウェイクアップフレームを送信する。すなわち、本具体例においては、ECU21は、イグニッションスイッチがオンになったこと、及び、ソークタイマによって計測されたソーク時間が所定時間以上になったことの少なくともいずれか1つを示す情報を受信したときに、ウェイクアップフレームを送信する。
ステップ202で、起動回路257は、燃料補給スイッチ256がオンになったことによる起動条件が成立したか否かを判定する。当該起動条件が成立したときには(Yes)、ステップ203に進む一方、当該起動条件が成立していないときには(No)、ステップ201に戻って待機する。
ステップ203で、起動回路257は、電源の供給を開始し、ECU25を起動させる。また、起動回路257は、前述したように、電源がすでに供給されている状態において、プログラム処理を停止しているプロセッサ251を起動させる指令を送信することも可能である。なお、このように電源がすでに供給されている状態にある場合、CAN通信によって受信したウェイクアップフレーム及び燃料補給スイッチ256からの信号を、バスを介してプロセッサ251側で受信し、プロセッサ251によるプログラム処理によって起動するようにしてもよい。
このように、燃料蒸気処理装置の制御を行うECU25の起動条件となる情報の一部を、マスタECUであるECU21側で受信し、ECU25側においては、これらの起動条件が満たされたことによるウェイクアップフレームを受信することによって起動するようにすることにより、従来であればECU25において別々の配線から受信していた起動条件となる情報が、CAN通信において結合される。このため、ECU25における配線構成が簡易化するとともに、起動要因の判別も容易になる。一方で、マスタECUであるECU21においては、当該起動条件となる情報を利用する他のスレーブECUに対して同様の情報を送信することもできる。
なお、本具体例においては、燃料蒸気処理装置の制御を行うECUの例を用いて説明したが、他の制御対象機器を制御するECUにおいても同様に、マスタECU側で起動条件となる情報の全部又は一部を受信し、マスタECUからウェイクアップフレームを送信することによってECUを起動させることも可能である。
以上説明した本発明の実施形態は、本発明の技術的範囲で考え得る実施態様の一部に過ぎず、本発明の例示として開示されるものであって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。また、各実施形態における機能的構成及び物理的構成は、前述の態様に限定されるものではなく、例えば、各機能や物理的資源を統合して実装したり、逆に、さらに分散して実装したり、さらには、構成の一部について他の構成の追加、削除、置換等をすることも可能である。
10…車載システム、11~14…ネットワーク、15…ゲートウェイECU、21~27…ECU、31~34…バス

Claims (7)

  1. 車両に搭載され、複数の電子制御装置と通信可能に接続されるとともに通信データの中継処理を行う電子制御装置であって、
    前記複数の電子制御装置のうちの第1の電子制御装置において前記複数の電子制御装置のうちの第2の電子制御装置に対する所定の起動条件が満たされたことが識別されたときに起動対象が前記第2の電子制御装置であることを示す情報を含む起動命令を当該第1の電子制御装置から受信し、当該情報に基づいて前記起動命令を前記第2の電子制御装置に対して送信する一方、
    前記情報に基づいて前記複数の電子制御装置のうちの前記第1の電子制御装置及び前記第2の電子制御装置以外の電子制御装置に対して休止命令を送信するように構成された、
    電子制御装置。
  2. 前記第2の電子制御装置は、前記車両に搭載された燃料蒸気処理装置の制御を行う電子制御装置であり、
    前記所定の起動条件は、イグニッションスイッチの切り替え及びソークタイマによって計測された前記車両のソーク時間に基づく条件の少なくともいずれか1つである、請求項1記載の電子制御装置。
  3. 車両に搭載され、通信データの中継処理を行う電子制御装置を介して他の複数の電子制御装置と通信可能に接続された電子制御装置であって、
    前記複数の電子制御装置のうちの起動対象の電子制御装置に対する所定の起動条件が満たされたことを示す情報を受信することによって当該起動条件が満たされたことを識別したときに、前記通信データの中継処理を行う電子制御装置に対して、前記起動対象の電子制御装置が起動対象であることを示す情報を含む起動命令を送信するように構成された、
    電子制御装置。
  4. 前記起動対象の電子制御装置は、前記車両に搭載された燃料蒸気処理装置の制御を行う電子制御装置であり、
    前記所定の起動条件は、イグニッションスイッチの切り替え及びソークタイマによって計測された前記車両のソーク時間に基づく条件の少なくともいずれか1つである、請求項3記載の電子制御装置。
  5. 車両に搭載され、通信データの中継処理を行う電子制御装置を介して他の複数の電子制御装置と通信可能に接続された電子制御装置の起動方法であって、
    前記複数の電子制御装置のうちの第1の電子制御装置が、前記複数の電子制御装置のうちの第2の電子制御装置に対する所定の起動条件が満たされたことを識別したときに、前記通信データの中継処理を行う電子制御装置に対し、前記第2の電子制御装置が起動対象であることを示す情報を含む起動命令を送信し、
    前記通信データの中継処理を行う電子制御装置が、前記起動命令を受信し、当該起動命令に含まれる前記情報に基づいて当該起動命令を前記第2の電子制御装置に対して送信する一方、前記複数の電子制御装置のうちの前記第1の電子制御装置及び前記第2の電子制御装置以外の電子制御装置に対して休止命令を送信し、
    前記第2の電子制御装置が、前記起動命令を受信し、当該起動命令に基づいて起動する一方、前記第1の電子制御装置及び前記第2の電子制御装置以外の電子制御装置が、前記休止命令を受信し、当該休止命令に基づいて休止状態に移行する、
    電子制御装置の起動方法。
  6. 前記第2の電子制御装置は、前記車両に搭載された燃料蒸気処理装置の制御を行う電子制御装置であり、
    前記所定の起動条件は、イグニッションスイッチの切り替え及びソークタイマによって計測された前記車両のソーク時間に基づく条件の少なくともいずれか1つである、請求項5記載の電子制御装置の起動方法。
  7. 車両に搭載され、通信データの中継処理を行う電子制御装置を介して他の電子制御装置と通信可能に接続された、燃料蒸気処理装置の制御を行う電子制御装置であって、
    イグニッションスイッチの切り替え及びソークタイマによって計測された前記車両のソーク時間に基づく起動条件の少なくともいずれか1つが満たされたことが前記他の電子制御装置において識別されたときに当該他の電子制御装置から送信され、前記通信データの中継処理を行う電子制御装置によって中継された起動命令を受信したときに、当該起動命令に基づいて起動するように構成された、
    電子制御装置。
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