JP2011004276A - 車載ネットワーク、データ送信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】グループ分けすることで複数の集中ECUに生じていた重複管理を低減し、また、消費電力を低減可能な車載ネットワーク及びデータ送信方法を提供すること。
【解決手段】第1のECU1〜3と、第1のECU1〜3に接続された複数の第2のECU(ECU_A1等)とを有する複数のサブネットワーク1〜3が、第1のECUを介して接続された車載ネットワーク100であって、1つのサブネットワークには、同種の起動タイミングで起動される複数の第2のECU(ECU_A1等)が含まれ、第1のECUは、起動タイミングに対応した起動トリガを検出すると、複数の前記第2のECU(ECU_A1等)を起動させる、ことを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】第1のECU1〜3と、第1のECU1〜3に接続された複数の第2のECU(ECU_A1等)とを有する複数のサブネットワーク1〜3が、第1のECUを介して接続された車載ネットワーク100であって、1つのサブネットワークには、同種の起動タイミングで起動される複数の第2のECU(ECU_A1等)が含まれ、第1のECUは、起動タイミングに対応した起動トリガを検出すると、複数の前記第2のECU(ECU_A1等)を起動させる、ことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数のECUが接続された車載ネットワークに関し、特に、グループ分けされたECUが接続された車載ネットワーク及びデータ送信方法に関する。
種々の車載装置を制御するため、車両には複数の電子制御ユニット(以下、ECU(electronic control unit)という)が搭載されている。複数のECUは車載ネットワークで互いに接続されるが、機能的又は場所的なグループに分けて車載ネットワークをサブネットワークに分割する場合がある。車載ネットワークをグループ分けすることで、1つのサブネットワークに含まれるECUに対する電源供給や起動状態の管理が容易になる。
ここで、複数のサブネットワークは、サブネットワーク間の相違を吸収するためゲートウェイを介して接続される。サブネットワークに含まれたECUは、そのECUが制御するセンサやアクチュエータと共通のタイミングで起動の有無が決定されている。また、サブネットワークに含まれる複数のECUの起動タイミングを管理するため、1つのサブネットワークに各ECUを管理するECU(以下、集中ECUという)が配置される。
図1は、従来の車載ネットワークの構造の一例を示す図である。3つのサブネットワーク1〜3がそれぞれゲートウェイ装置を介してグローバルLAN(車載ネットワーク)に接続されている。サブネットワーク1は、集中ECU1とECU1a〜1cを有し、集中ECU1とECU1a〜1cは、互いに接続されている。サブネットワーク2,3についても同様である。
集中ECU1は、停止状態又はスリープモードのECU1a〜1cを起動させる。また、集中ECU1は、ECU1a〜1cが利用するセンサ/アクチュエータに電力を供給するか否かを制御する。ECU1a〜1cが停止状態又はスリープモードの場合に、集中ECU1が、一律にセンサ/アクチュエータへの電源供給を停止することで、ECU1a〜1cが動作していないのに、センサ/アクチュエータで電力を消費することを防止できる。
また、各センサからの信号に応じて各ECU1a〜1cを起動できるよう、集中ECU1にはセンサからの信号が入力されている。そして、集中ECU1は、自身だけが起動した状態で、各センサからの信号が変化するとそのセンサ信号の変化をトリガとするECU1a〜1cの一以上を起動させる。こうすることで、サブネットワーク毎の消費電力を抑制している。
また、消費電力を低減することを目的に、ゲートウェイ装置のオン/オフを調整する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、スリープモードにおいて車載ネットワーク同士を接続する接続手段を有するゲートウェイ装置が開示されている。特許文献1では、ゲートウェイ装置をスリープモードにすることで消費電力を節約し、ゲートウェイ装置がスリープモード状態でも、接続手段により互いの車載ネットワークが信号を受信可能とすることで、起動遅れを抑制している。
しかしながら、サブネットワーク1〜3は、様々な起動タイミングを持つECUで構成されており、サブネットワーク1〜3をつなぐゲートウェイ装置は、常時、起動させておく必要があることが多い。このため、特許文献1記載のゲートウェイ装置のようにスリープモードを長く保つことは困難なことが多く、消費電力の節約も困難なことが多い。具体例を図示して説明する。
図2は、従来のグループ分けの課題の一例を示す図である。集中ECU1はECU1a〜1nと、集中ECU2は、ECU2a〜2nとそれぞれ接続されている。ECU1aはt1秒間隔で起動されるべきECUで(t1秒ごとに必要になるECU)、ECU1bはt2秒間隔で起動されるべきECUで、ECU1nはセンサトリガーで起動されるべきECUである。同様に、ECU2aはt2秒間隔で起動されるべきECUで、ECU2bはt1秒間隔で起動されるべきECUで、ECU1nはセンサトリガーで起動されるべきECUである。
例えば、従来のサブネットワーク1〜3は、エンジンルーム、コンソールボックス下、シート下などの設置場所によってグループ分けされている。これら各場所のECUは、様々な起動タイミングを持つことが一般的である。したがって、このような設置場所によるグループ分けは、集中ECU1〜3が各ECUの起動タイミングを制御する上で必ずしも好適なグループ分けとは言えない。
このように、従来のグループ分けでは、1つのサブネットワーク内で各ECUの起動タイミングや起動トリガ等に共通性が乏しく、各ECUの個別制御という性格が強い。
このため、
1)集中ECU1〜3は、各ECU1a等毎に起動タイミングを制御する必要があり、集中ECUの制御が複雑となっているという問題があった。
例えば、図2では、ECU1aとECU2bとで起動タイミングは同じだが、集中ECU1と集中ECU2は、それぞれ別々にECU1aとECU2bの起動タイミングを制御する必要がある。すなわち、重複管理が生じていた。
2)また、1つのサブネットワーク1〜3の各ECUが複数の起動タイミングを有したり、各ECUの起動トリガが異なるため、グローバルLANに接続するためには、ゲートウェイ装置を常時、起動させておく必要があるという問題がある。
1)集中ECU1〜3は、各ECU1a等毎に起動タイミングを制御する必要があり、集中ECUの制御が複雑となっているという問題があった。
例えば、図2では、ECU1aとECU2bとで起動タイミングは同じだが、集中ECU1と集中ECU2は、それぞれ別々にECU1aとECU2bの起動タイミングを制御する必要がある。すなわち、重複管理が生じていた。
2)また、1つのサブネットワーク1〜3の各ECUが複数の起動タイミングを有したり、各ECUの起動トリガが異なるため、グローバルLANに接続するためには、ゲートウェイ装置を常時、起動させておく必要があるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、グループ分けすることで複数の集中ECUに生じていた重複管理を低減し、また、消費電力を低減可能な車載ネットワーク及びデータ送信方法を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、第1のECUと、第1のECUに接続された複数の第2のECUとを有する複数のサブネットワークが、第1のECUを介して接続された車載ネットワークであって、1つのサブネットワークには、同種の起動タイミングで起動される複数の第2のECUが含まれ、第1のECUは、起動タイミングに対応した起動トリガを検出すると、複数の前記第2のECUを起動させる、ことを特徴とする。
グループ分けすることで複数の集中ECUに生じていた重複管理を低減し、また、消費電力を低減可能な車載ネットワーク及びデータ送信方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら、実施例を挙げて説明する。
図3は、車載ネットワーク100の概略構成図の一例を示す。本実施例の車載ネットワーク100では、起動タイミングが同一のECUをグループ分けして形成されたサブネットワーク1〜3を、集中ECU1〜3がそれぞれ管理する。図3では、ウェイクアップ周期がt1秒のECU_A1とECU_B2をサブネットワーク1に、ウェイクアップ周期がt2秒のECU_A2とECU_B1をサブネットワーク2に、センサトリガーs1で起動するECU_AsとECU_Bsをサブネットワーク3に、それぞれグループ分けされている。
このように起動タイミングによってグループ分けすることで、集中ECU1はt1秒だけをウェイクアップ周期にしてECU_A1とECU_B2を起動させることができ、集中ECU2は、t2秒だけをウェイクアップ周期にしてECU_A2とECU_B1を起動させることができ、集中ECU3は、センサトリガーs1だけによりECU_AsとECU_Bsを起動させることができる。したがって、複数の集中ECU1〜3が提供していた重複管理を低減し、1つの集中ECU1〜3に搭載する起動処理を簡易化でき、集中ECU1〜3のコストを低減できる。
〔車載ネットワークの構成〕
集中ECU1はバス21に、集中ECU2はバス22に、集中ECU3はバス23に、それぞれ接続されている。集中ECU1はゲートウェイ(G/W)装置11を介して、集中ECU2はゲートウェイ装置12を介して、集中ECU3はゲートウェイ装置13を介して、それぞれ車載ネットワーク100(グローバルLAN)に接続されている。一方、ECU_A1とECU_B2は車載ネットワーク100には直接に接続されておらず、ECU_A1とECU_B2は集中ECU1と、点線で示す専用線や無線又は小規模なネットワークで接続されている。
集中ECU1はバス21に、集中ECU2はバス22に、集中ECU3はバス23に、それぞれ接続されている。集中ECU1はゲートウェイ(G/W)装置11を介して、集中ECU2はゲートウェイ装置12を介して、集中ECU3はゲートウェイ装置13を介して、それぞれ車載ネットワーク100(グローバルLAN)に接続されている。一方、ECU_A1とECU_B2は車載ネットワーク100には直接に接続されておらず、ECU_A1とECU_B2は集中ECU1と、点線で示す専用線や無線又は小規模なネットワークで接続されている。
同様に、ECU_A2とECU_B1は車載ネットワーク100には直接に接続されておらず、ECU_A2とECU_B1は集中ECU2と、点線で示す専用線や無線又は小規模なネットワークで接続されている。同様に、ECU_AsとECU_Bsは車載ネットワーク100には直接に接続されておらず、ECU_AsとECU_Bsは集中ECU3と、点線で示す専用線や無線又は小規模なネットワークで接続されている。
以下、集中ECU1、ECU_A1及びECU_B2が形成するネットワークをサブネットワーク1、集中ECU2、ECU_A2及びECU_B1が形成するネットワークをサブネットワーク2、集中ECU3、ECU_As及びECU_Bsが形成するネットワークをサブネットワーク3と、それぞれ称する。また、集中ECU1〜3以外のECUを従属ECUという。
また、集中ECU1には、主に、ECU_A1とECU_B2がACT(アクチュエータ)_A1、B2の制御に必要とするセンサA1とセンサB1が接続されている。また、集中ECU2には、主に、ECU_A2とECU_B1がACT_B1、A2の制御に必要とするセンサA2とセンサB1が接続されている。また、集中ECU3には、主に、ECU_AsとECU_BsがACT_As、Bsの制御に必要とするセンサs1が接続されている。
また、ECU_A1、ECU_B2、ECU_A2、ECU_B1、ECU_As、ECU_Bsには、それぞれ、アクチュエータとして、ACT_A1、ACT_B2、ACT_A2、ACT_B1、ACT_As、ACT_Bs、が接続されている。
集中ECU1にセンサA1、B1が接続されているので、ECU_A1とECU_B2が車載ネットワーク100に接続する必要がなくなり、車載ネットワーク100のトラフィックを抑制できるようになっている。すなわち、ECU_A1がセンサA1の信号を必要とする場合は、集中ECU1から直接受信でき、ゲートウェイ装置11を超えて存在するECU(例えば、ECU_A2)がセンサA1の信号を必要とする場合は、集中ECU1が車載ネットワークに送出すればよい。集中ECU2や集中ECU3のサブネットワーク2,3についても同様である。
上述したように、起動タイミングが同一の従属ECUを同じサブネットワーク1〜3にグループ分けしたので、各従属ECUの機能や設置場所は種々である。例えば、ECU_A1がエンジンルームに、ECU_B2がシート下に、それぞれ配置される等、同じサブネットワーク1〜3の従属ECUが、物理的に近い位置に配置されているとは限らない。また、ECU_A1がスロットルバルブの開度を制御する従属ECUであり、ECU_B2がステアリング操舵角を制御する従属ECUであるというように、機能的に近い従属ECUが同じサブネットワークにグループ分けされるとは限らない。
なお、車載ネットワーク100の通信プロトコルは、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、Flexray等であり、この他どのようなプロトコルを採用してもよい。本実施例では、CANプロトコルで集中ECU1〜3が通信するものとして説明する。
ゲートウェイ装置11〜13は、異なる系統間の通信データを仲介したり、系統に関わらずCANバスを分割することによって、1つのCANバスの配線長や通信データの通信量がもたらす負荷を緩和する。ゲートウェイ装置11〜13は、コネクタ31、IC33及びマイコン32を有するコンピュータを実体とする。そのハード的な構成は次述する集中ECU1〜3と同様である。
ゲートウェイ装置11〜13は、フィルタリングポリシーに従い、一方のバス(例えば、バス21)から他方のバス(例えば、バス24、バス25)に、及び、他方のバス(例えば、バス24、バス25)から一方のバス(例えば、バス21)に、通信データを中継する。例えば、集中ECU1が送信した通信データは、ゲートウェイ装置11に到達する。ゲートウェイ装置11は、通信データのIDを参照して、バス24に仲介するか否か、バス25に仲介するか否かを決定する。例えば、集中ECU1が送信した通信データをゲートウェイ装置11がバス25に仲介した場合、ゲートウェイ装置12は通信データのIDを参照して、サブネットワーク2側のバス22に送出するか否か、及び、バス26に送出するか否か、を決定する。バス22に仲介された場合、ゲートウェイ装置12はこの通信データを受信して、ECU_B1とECU_A2の一方又は両方に送信する。
なお、ゲートウェイ装置11〜13は、通信データのフォーマットを変換するなど、他方のバスと一方のバスとのプロトコルや通信速度の差異を吸収する役目も果たす。
〔集中ECU1〜3、従属ECUのハードウェア構成〕
図4は、集中ECU1、ECU_A1及びECU_B2のハードウェア構成図の一例を示す。集中ECU1〜3と従属ECUは、いずれもコンピュータを実体とする。集中ECU1〜3が、車載ネットワーク100に接続するための構成を有し、従属ECUはアクチュエータを制御するための構成を有する点で相違がある。しかしながら、集中ECU1〜3が不図示のCANコントローラを有する以外の点で大きな相違はないので、両者は同様に構成した。
図4は、集中ECU1、ECU_A1及びECU_B2のハードウェア構成図の一例を示す。集中ECU1〜3と従属ECUは、いずれもコンピュータを実体とする。集中ECU1〜3が、車載ネットワーク100に接続するための構成を有し、従属ECUはアクチュエータを制御するための構成を有する点で相違がある。しかしながら、集中ECU1〜3が不図示のCANコントローラを有する以外の点で大きな相違はないので、両者は同様に構成した。
集中ECU1は、マイコン32、IC33及びコネクタ31を有する。マイコン32は、CPU、RAM、ROM、EEPROM、入出力インターフェイス(I/O)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等がバスで接続されたコンピュータである。また、コネクタ31は、センサA1、センサB2を接続するインターフェイスであると共に、ECU_A1やECU_B2と接続するためのインターフェイスとなる。コネクタ31は、センサA1及びセンサB2からのアナログ信号をA/D変換してマイコン32に入力する。また、集中ECU1のコネクタ31から、ECU_A1やECU_B2のコネクタ31a、31bに、起動要求信号及びセンサ情報が送信される。センサ情報は、センサA1及びセンサB2が検出した検出信号(データ)である。
IC33は、例えば、タイマ、マイコン32をリセットして再起動させるためのリセット回路、ウォッチドックタイマなどで異常を検出する監視回路等を備える。このため、IC33は、マイコン32が起動していなくても、IC33だけが起動した状態となることができる。このように、集中ECU1の一部が起動した状態をスタンバイモードやスリープモードという場合があり、集中ECU1の全ての機能が停止した状態を停止状態という場合がある。
ECU_A1とECU_B2のマイコン32a、32bとIC33a、33bについては、集中ECU1と同様の構成を有する。一方、ECU_A1のコネクタ31aとECU_B2のコネクタ31bは、集中ECU1と接続するインターフェイスであると共に、ACT_A1、ACT_B2と接続するためのインターフェイスとなる。コネクタ31aは、マイコン32aが演算した制御信号をD/A変換してACT_A1に出力する。コネクタ31bは、マイコン32bが演算した制御信号をD/A変換してACT_B2に出力する。ECU_A1やECU_B2もスタンバイモードやスリープモード、又は、停止状態を取り得るが、本実施例では起動される前の状態が、スタンバイモード、スリープモード、又は、停止状態のいずれであるかは問わない。
〔集中ECU1〜3、従属ECUの機能〕
図5は、集中ECU1、ECU_A1及びECU_B2の機能ブロック図の一例を示す。集中ECU1は、マイコン32のCPUがプログラムを実行することで実現される起動要求部51及びセンサ情報送信部61を有する。タイマ41は、ソフト的若しくはハード的又はその両方により実現される。ECU_A1は、マイコン32aのCPUがプログラムを実行することで実現される起動要求取得部71、センサ情報取得部81、演算部91及びアクチュエータ制御部101を有する。ECU_B2は、マイコン32bのCPUがプログラムを実行することで実現される起動要求取得部111、センサ情報取得部121、演算部131及びアクチュエータ制御部141を有する。
図5は、集中ECU1、ECU_A1及びECU_B2の機能ブロック図の一例を示す。集中ECU1は、マイコン32のCPUがプログラムを実行することで実現される起動要求部51及びセンサ情報送信部61を有する。タイマ41は、ソフト的若しくはハード的又はその両方により実現される。ECU_A1は、マイコン32aのCPUがプログラムを実行することで実現される起動要求取得部71、センサ情報取得部81、演算部91及びアクチュエータ制御部101を有する。ECU_B2は、マイコン32bのCPUがプログラムを実行することで実現される起動要求取得部111、センサ情報取得部121、演算部131及びアクチュエータ制御部141を有する。
起動要求部51は、タイマ41から割り込みをうける毎に、起動要求信号をECU_A1とECU_B2に送信する。起動要求信号は、例えば「Hi」信号である。ECU_A1に送信するタイミングとECU_B2に送信するタイミングは、同時又はほとんど同時である。ECU_A1とECU_B2のウェイクアップ周期がt1秒で同じだからである。1つのタイマ41に1つの割り込み時間を設定しておくことで、2つの従属ECU(ECU_A1とECU_B2)に起動要求信号を送信できる。例えば、起動要求部51が、異なるタイミングで2つの従属ECUに起動要求信号を送信する場合と比べると、起動タイミングの制御を簡易化できる。
センサ情報送信部61は、センサA1とセンサB2からそれぞれセンサ情報を取得して、センサ情報をECU_A1のセンサ情報取得部81とECU_B2のセンサ情報取得部121に送信する。センサ情報送信部61は、例えば、起動要求部51が起動要求信号を送信した直後、又は、起動要求部51が起動要求信号を送信してから、予め定めた時間が経過した後、センサ情報を送信する。予め定めた時間は、ECU_A1とECU_B2が起動要求信号を取得してから、起動するまでの時間である。
こうすることで、ECU_A1とECU_B2は、センサA1やセンサB2のセンサ情報を監視する必要がなく、t1秒毎に起動すればよいので、消費電力を低減できる。
起動要求取得部71,111は、起動要求信号を受信する。具体的には、起動要求取得部71,111は、例えば、コネクタ31a、31bを介して「Hi」信号を受信するIC33a、33bである。起動要求取得部71,111は、マイコン32a、32bに動作クロックを供給することでマイコン32a、32bを起動させる。これによりマイコン32、32bは、PC(プログラムカウンタ)が指示するアドレスから命令を読み出し、プログラムの実行を開始する。
センサ情報取得部81,121は、集中ECU1からセンサ情報を取得する。具体的には、センサ情報取得部81,121は、コネクタ31a、31bを介してセンサ情報を受信して、起動したマイコン32a、32bのRAM等にセンサ情報を記憶する。センサ情報取得部81,121は、センサ情報を取得すると演算部91,131を呼び出す。
演算部91,131は、RAMに記憶されたセンサ情報を読み出して、プログラムを実行することでセンサ情報に所定の演算を施し、アクチュエータ制御部101、141に送出する。アクチュエータ制御部101,141は、例えばドライバ回路に演算結果を出力することで、ACT_A1、ACT_B2を所望の位置や速度に駆動する。
なお、一連の処理が終了すると、ECU_A1とECU_B2は速やかにスリープモードに移行する。起動している時間を可能な限り短くすることで、消費電力を低減できる。
また、図5では、ウェイクアップ周期t1秒によって、ECU_A1とECU_B2が起動する場合を説明したが、他のサブネットワーク2,3からの通信データをトリガにECU_A1とECU_B2が起動してもよい。この場合、集中ECU1は、通信データのIDを参照してECU_A1とECU_B2を起動させる。
サブネットワーク2については、タイマ41に設定される割り込み時間が異なるだけで、機能ブロックはサブネットワーク1の図5と同様である。これに対し、サブネットワーク3では、集中ECU3がセンサトリガーs1を検出すると、ECU_AsとECU_Bsを起動する。
図6は、集中ECU3、ECU_As及びECU_Bsの機能ブロック図の一例を示す。図6において図5と同一部の説明は省略する。ECU_As及びECU_Bsは、集中ECU3により起動されるので、ECU_As及びECU_Bsの機能ブロック図はECU_A1及びECU_B2と同じである。
一方、集中ECU3は、センサトリガーs1を検出するためセンサ情報監視部153を有する。センサ情報監視部153は、センサs1が検出するセンサ情報を監視し、センサ情報の絶対値が閾値以上(閾値以下)に変化した場合、単位時間のセンサ情報の変化量が閾値以上になった場合、単位時間のセンサ情報の変化速度が閾値以上になった場合等、これをセンサトリガーs1として検出する。
センサトリガーs1を検出すると、センサ情報監視部153は、起動要求部53に通知する。これにより、起動要求部53は、起動要求信号をECU_A1とECU_B2に送信する。ECU_Asに送信するタイミングとECU_Bsに送信するタイミングは、同時又はほとんど同時である。また、起動要求部53は、起動要求信号を送信すると、センサ情報送信部63に通知する。
センサ情報送信部63は、センサトリガーs1が検出された際又は直後のセンサ情報をセンサS1から取得してECU_As及びECU_Bsに送信する。このように、同じセンサs1のセンサ情報をセンサトリガーs1とするECU_AsとECU_Bsを1つのサブネットワーク3に含むことで、集中ECU3の起動タイミングの制御を簡易化できる。
〔動作手順〕
図7は、集中ECU1〜3が従属ECUを起動させる手順を示すフローチャート図の一例である。図7のフローチャート図は、例えば、イグニッションがオンになるか又はメインスイッチがオンになるとスタートする。
図7は、集中ECU1〜3が従属ECUを起動させる手順を示すフローチャート図の一例である。図7のフローチャート図は、例えば、イグニッションがオンになるか又はメインスイッチがオンになるとスタートする。
集中ECU1の起動要求部51は、起動トリガを検出するまで待機している(S10)。集中ECU1、2の起動トリガはタイマ割込みで、集中ECU3の起動トリガはセンサトリガs1である。
起動トリガを検出すると(S10のYes)、起動要求部51は起動要求信号を、ECU_A1とECU_B2に送信する(S20)。
ついで、センサ情報送信部61は、センサ情報をECU_A1のセンサ情報取得部81とECU_B2のセンサ情報取得部121に送信する(S30)。この後、集中ECU1〜3は、ステップS10からの処理を繰り返す。
ECU_A1、ECU_B2の起動要求取得部71,111は、起動要求信号を受信するまで待機している(S110)。そして、起動要求信号を受信すると(S110のYes)、起動要求取得部71,111は、ECU_A1とECU_B2をそれぞれ起動させる(S120)。起動により、センサ情報取得部81、演算部91、アクチュエータ制御部101が実現される。
センサ情報取得部71,111は、集中ECU1からセンサ情報を取得してRAMに記憶する(S130)。そして、センサ情報を取得すると演算部91は、RAMに記憶されたセンサ情報を読み出して、プログラムを実行することでセンサ情報に所定の演算を施す(S140)。アクチュエータ制御部101は、例えばドライバ回路に演算結果を出力することで、アクチュエータを所望の位置や速度に駆動する(S150)。なお、一連の処理が終了すると、ECU_A1とECU_B2はスリープモードに移行して(S160)、ステップS110からの処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施例の車載ネットワーク100は、起動トリガが同じ従属ECUによりサブネットワーク1〜3を構成することで、集中ECU1〜3に搭載する起動処理を簡易化でき、集中ECU1〜3のコストを低減できる。
実施例1では、起動トリガが同一でない従属ECUは同じサブネットワーク1〜3にグループ分けされなかったが、起動トリガが同一の従属ECUの数が少ないと、サブネットワークの数が多くなり、逆にコスト増となるおそれがある。そこで、本実施例ではグループ分けの基準を緩和した車載ネットワーク100について説明する。
図8は、車載ネットワーク100の概略構成図の一例を示す。図8において図3と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。図8では、同じ種類の起動タイミングで起動する従属ECUが、1つのサブネットワーク1,3にグループ分けされている。すなわち、周期的に起動する従属ECUは、ウェイクアップ周期が同一でなくても同じサブネットワーク1にグループ分けされている。このため、図8では、ウェイクアップ周期がt1秒のECU_A1、ECU_B1、及び、ウェイクアップ周期がt2秒のECU_A2、ECU_B2、が同じサブネットワーク1に属している。また、センサトリガーs1を起動トリガとするECU_AsとECU_Bsは、実施例1と同様に、サブネットワーク3に属している。
したがって、実施例1と比べてサブネットワークの数を削減できたことがわかる。ウェイクアップ周期が同じ従属ECUを単に同じサブネットワーク1〜3にグループ分けするだけでは、搭載場所や機能的にグループ分けするよりも、集中ECU1〜3の配置場所が分散する可能性があるため、集中ECU1〜3の最適な配置場所を選定する必要がある。しかし、集中ECUが分散することにより、集中ECUの通信配線(ワイヤーハーネス)が複雑化してしまう可能性がある。このため、グループ分けの基準を緩和することで対応することが好ましい。
グループ分けの基準の緩和方法としては、例えば、サブネットワークの数の上限を定めておき、ウェイクアップ周期の異なる従属ECUを順番に各サブネットワークに割り当てる。上限数のサブネットワークに到達しても従属ECUが残っている場合、既に従属ECUが割り当てられているサブネットワークに残りの従属ECUを割り当てる。この場合、残りの従属ECUの割り当てにはいくつか方法が考えられる。例えば、すでにグループ分けされた従属ECUを含め、ウェイクアップ周期が最も大きく異なる従属ECUを配置する、ウェイクアップ周期の最小公倍数が最も大きくなるように従属ECUを配置する等である。ウェイクアップ周期を異ならせたり、最小公倍数を考慮するのは、1つのサブネットワーク1〜3における従属ECUの起動タイミングを接近しにくくするためである。
また、集中ECU1〜3の配置場所を考慮して、ワイヤーハーネスが最も短くなるように従属ECUを割り当ててもよい。すでに同じサブネットワーク1〜3に割り当てられた従属ECUに対し、集中ECU1〜3の場所が定まるので、集中ECUとの距離が最も短くなるサブネットワークに、残りの従属ECUを割り当てる。こうすることで、最適なサブネットワークの数に対しワイヤーハーネスを最短にして従属ECUをグループ分けすることができる。
実施例1、2では、ゲートウェイ装置11〜13の起動状態について言及していないが、従属ECUが起動していないのであれば、ゲートウェイ装置11〜13を介して従属ECUが通信データを送受信する必要はない。したがって、集中ECU1〜3に接続したゲートウェイ装置11〜13は、グループ分けした従属ECUのウェイクアップ周期に同期して起動すれば、過不足なく機能を提供できる。
グループ分けした従属ECUのウェイクアップ周期に同期してゲートウェイ装置11〜13が起動することで、車載ネットワーク100の消費電力をさらに抑制することができる。
図9は、車載ネットワーク100の概略構成図の一例を示す。図9において図3と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。図示するように、集中ECU1は、ECU_A1及びECU_B2と同じウェイクアップ周期で、ゲートウェイ装置11を起動させる。集中ECU2は、ECU_A2及びECU_B1と同じウェイクアップ周期で、ゲートウェイ装置12を起動させる。集中ECU3は、ECU_As及びECU_Bsと同じセンサトリガーs1で、ゲートウェイ装置13を起動させる。
図10(a)は、ゲートウェイ装置11、集中ECU1、ECU_A1及びECU_B2の機能ブロック図の一例を示す。図10(a)において図5と同一部の説明は省略する。ゲートウェイ装置11は、起動要求取得部171を有する。起動要求取得部171は、集中ECU1から起動要求信号を取得する。
集中ECU1の起動要求部51はウェイクアップ周期をトリガにゲートウェイ装置11に起動要求信号を送信する。集中ECU1とゲートウェイ装置が専用線で接続されている場合、集中ECU1が従属ECU_A1とECU_B2に送信した起動要求信号と同様に、集中ECU1が「Hi」信号をゲートウェイ装置11に送信すればよい。集中ECU1とゲートウェイ装置11がバス21でのみ接続されている場合、集中ECU1は、起動要求を通信データによりゲートウェイ装置11に送信する。
このような起動要求信号を取得した起動要求取得部171は、ゲートウェイ装置11のマイコンに動作クロックを供給することでマイコンを起動させる。これによりマイコンは、PC(プログラムカウンタ)が指示するアドレスから命令を読み出し、ゲートウェイ装置11に必要な命令の実行を開始する。
図10(b)は、ゲートウェイ装置13、集中ECU3、ECU_As及びECU_Bsの機能ブロック図の一例を示す。図10(b)において図10(a)と同一部の説明は省略する。ゲートウェイ装置13は、起動要求取得部173を有する。集中ECU3の起動要求部53はセンサトリガーs1をトリガにゲートウェイ装置13に起動要求信号を送信する。その他の構成は図10(a)と同様である。
本実施例の車載ネットワーク100によれば、集中ECU1、3と接続したゲートウェイ装置11、13を、グループ分けした従属ECUのウェイクアップ周期に同期して起動することで、消費電力をさらに低減できる。
本実施例では、複数のサブネットワーク1、3を管理するECUを設けた車載ネットワーク100について説明する。以下、このECUをメイン集中ECU200という。メイン集中ECU200を搭載することで、各集中ECU1、3の構成を簡易化できるので、常時、起動している集中ECU1〜3の消費電力を低減でき、また、各集中ECU1〜3にかかるコストを低減できる。
図11は、車載ネットワーク100の概略構成図の一例を示す。図11において、図3と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。図11の車載ネットワーク100では、グローバルLANに、ゲートウェイ装置10を介してメイン集中ECU200が接続されている。メイン集中ECU200のハードウェア構成図は、集中ECU1〜3と同様である。
また、メイン集中ECU200には、センサA1、センサB1、センサA2、センサB2及びセンサS1がそれぞれ接続されている。このため、各集中ECU1、3にはセンサが接続されていない。
メイン集中ECU200をグローバルLANに接続するゲートウェイ装置10は、常時、起動している。メイン集中ECU200には、起動タイミングの異なる集中ECU1,3が接続されているので、常に、集中ECU1、3がアクセスできるようにするためである。なお、各サブネットワーク1,3をグローバルLANに接続するゲートウェイ装置11、13の常態は例えばスリープモードであり、各サブネットワーク1,3の従属ECUの起動タイミングに同期して起動する。
メイン集中ECU200のRAMには、「ECU動作情報」210が記憶されている。ECU動作情報210は、センサ情報、ACT情報、タイマ情報等である。センサ情報は、各センサが検出した検出値を時系列に記憶したもの、又は、各センサ毎の最新の検出値である。ACT情報は、従属ECUがACT_A1、ACT_B2、ACT_As及びACT_Bsを制御するために必要なパラメータ、仕様等である。タイマ情報は、各サブネットワークのウェイクアップ周期、センサトリガーに必要なセンサやそのトリガー内容(閾値等)等である。
集中ECU1,3は、起動トリガに従い従属ECUとゲートウェイ装置11、13を起動する毎に、このECU動作情報210を、取得して従属ECUに送信する。こうすることで、従属ECUは、現在のセンサ情報に演算を施してACT_A1、ACT_B2、ACT_As及びACT_Bsを制御することができる。なお、ACT情報やタイマ情報は、センサ情報と異なり固定なので、例えば、集中ECU1、3が起動した際に一度だけメイン集中ECU200から取得しておけば、起動タイミング毎に取得する必要はない。
図12は、メイン集中ECU200、ゲートウェイ装置11,13、集中ECU1,3、ECU_A1、ECU_B2、ECU_As及びECU_Bsの機能ブロック図の一例を示す。図12において図10と同一部の説明は省略する。
メイン集中ECU200は、CPUがプログラムを実行することで実現されるECU情報提供部160を有する。ECU情報提供部160は、ECU動作情報210を要求した集中ECU1,3を識別して、集中ECU1,3が必要とするECU動作情報210を、集中ECU1,3に送信する。
集中ECU1は、ECU情報取得部161を有する。ECU情報取得部161は、起動要求部51が、ゲートウェイ装置11を起動した後、メイン集中ECU200にECU動作情報210の送信を要求する。また、グローバルLANのプロトコルを利用せずに、直接、ECU情報取得部161が、メイン集中ECU200のRAMを参照してもよい。起動要求部51は、ゲートウェイ装置11を起動した後、ECU_A1とECU_B2を起動させておく。そして、メイン集中ECU200がECU動作情報210を送信すると、ECU情報取得部161はECU動作情報210を取得する。センサ情報送信部61は、ECU動作情報210をECU_A1とECU_B2に送信する。
また、ゲートウェイ装置13も常態はスリープモードなので、起動要求部53が、定期的に、ゲートウェイ装置13を起動する。「定期的」の時間的な間隔は、例えば、センサトリガーs1が発生しうる時間間隔よりも充分に短い時間である。この時間間隔は実験的に既知である。
センサ情報監視部153は、起動要求部53が、ゲートウェイ装置を起動させた後、定期的に、メイン集中ECU200にECU動作情報210の送信を要求する。また、グローバルLANのプロトコルを利用せずに、直接、センサ情報監視部153が、メイン集中ECU200のRAMを参照してもよい。
メイン集中ECU200がECU動作情報210を送信すると、センサ情報監視部153はECU動作情報210を取得する。このECU動作情報210には、センサ情報が含まれている。センサ情報監視部153は、センサトリガーs1が検出されたか否かを判定し、検出されない場合、集中ECU3は定期的なECU動作情報210の取得を繰り返す。センサトリガーs1が検出された場合、起動要求部53は、ECU_AsとECU_Bsを起動させる。そして、センサ情報送信部63は、ECU動作情報210をECU_AsとECU_Bsに送信する。
図13は、集中ECU1がメイン集中ECU200からECU動作情報210を取得する手順を示すフローチャート図の一例である。なお、図13ではECU_B2を省略した。図13のフローチャート図は、例えば、イグニッションがオンになるか又はメインスイッチがオンになるとスタートする。
集中ECU1の起動要求部51は、起動トリガを検出するまで待機している(S210)。この起動トリガはt1秒のタイマ割込みである。
起動トリガを検出すると(S210のYes)、起動要求部51は起動要求信号を、ゲートウェイ装置11、ECU_A1に送信する(S220)。これにより、ゲートウェイ装置11とECU_A1が起動する。
ゲートウェイ装置11が起動すると、ECU情報取得部161はECU動作情報210を送信するようメイン集中ECU200に要求する(S230)。これにより、ECU情報取得部161はECU動作情報210をメイン集中ECU200から取得する(S240)。センサ情報送信部61は、ECU動作情報210をECU_A1とECU_B2に送信する(S250)。
従属ECUの処理に移り、ECU_A1の起動要求取得部71は、起動要求信号を受信するまで待機している(S110)。そして、起動要求信号を受信すると(S110のYes)、起動要求取得部71は、ECU_A1を起動させる(S120)。起動により、センサ情報取得部81、演算部91、アクチュエータ制御部101が実現される。
センサ情報取得部81は、集中ECU1からECU動作情報210を取得してRAMに記憶する(S130)。そして、ECU動作情報210に含まれるセンサ情報を取得すると演算部91は、RAMに記憶されたセンサ情報を読み出して、プログラムを実行することでセンサ情報に所定の演算を施す(S140)。アクチュエータ制御部101は、例えばドライバ回路に演算結果を出力することで、アクチュエータを所望の位置や速度に駆動する(S150)。なお、一連の処理が終了すると、ECU_A1とECU_B2はスリープモードに移行して、ステップS110からの処理を繰り返す。
図14は、集中ECU3がメイン集中ECU200からECU動作情報210を取得する手順を示すフローチャート図の一例である。なお、図14ではECU_Bsを省略した。図14のフローチャート図は、例えば、イグニッションがオンになるか又はメインスイッチがオンになるとスタートする。
集中ECU3の起動要求部53は、ECU動作情報210を取得する定期的な時間が経過するまで待機している(S310)。定期的な時間の経過は、例えばタイマ割込みにより検出される。
定期的な時間が経過すると(S310のYes)、起動要求部53は起動要求信号を、ゲートウェイ装置13に送信する(S320)。これにより、ゲートウェイ装置13が起動する。
ゲートウェイ装置13が起動すると、センサ情報監視部153はECU動作情報210を送信するようメイン集中ECU200に要求する(S330)。これにより、センサ情報監視部153はECU動作情報210をメイン集中ECU200から取得する(S340)。
センサ情報監視部153は、取得したセンサ情報に基づき、センサトリガーs1を検出したか否かを判定する(S350)。センサトリガーs1を検出していない場合(S350のNo)、ECU_Asを起動させる必要がないので、ステップS310以下の処理を繰り返す。
センサトリガーs1を検出した場合(S350のYes)、ECU_Asを起動させるため、起動要求部53は起動要求信号を、ECU_Asに送信する(S360)。これにより、ECU_Asが起動する。
ECU_Asが起動すると、センサ情報送信部63は、ECU動作情報210をECU_Asに送信する(S370)。従属ECUの処理は図13と同様なので省略する。
以上のように、メイン集中ECU200を設けることで、集中ECU1,3がメイン集中ECU200からセンサのセンサ情報を取得することができる。各集中ECU1,3の構成を簡易化できるので、常時、起動している集中ECU1、3の消費電力を低減でき、また、各集中ECU1、3にかかるコストを低減できる。
本実施例では、メイン集中ECU200がサブネットワーク0を形成している車載ネットワーク100について説明する。
図15は、本実施例の車載ネットワーク100の概略構成図の一例を示す。図15において、図11と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。図15では、メイン集中ECU200に、点線で示す専用線や無線又は小規模なネットワークを介して、ECU_M1とECU_M2が接続されている。ECU_M1とECU_M2は、機能や設置場所に関係なく、起動タイミングが同一の従属ECUである。例えば、ECU_M1とECU_M2の起動タイミングは、t1秒のウェイクアップ周期である。
メイン集中ECU200は、集中ECU1、3からの要求に対しECU動作情報210を提供する点で実施例4と同様である。そしてさらに、図15のメイン集中ECU200は、ECU_M1とECU_M2に対する、集中ECUとしての機能も提供する。すなわち、メイン集中ECU200は、t1秒ごとに、ECU_M1とECU_M2を起動させ、かつ、センサM1のセンサ情報をECU_M1とECU_M2に送信する。
こうすることで、メイン集中ECU200、ECU_M1及びECU_M2がサブネットワーク0を形成できる。このサブネットワーク0は、ECU動作情報210がグローバルLANに出て行かないので、トラフィックを増やすことなく従属ECUの数を増やすことができる。すなわち、実施例4の形態に対し、より効率的に車載ネットワーク100を形成できる。
本実施例は、ゲートウェイ装置10をメイン集中ECU200に、ゲートウェイ装置11を集中ECU1に、ゲートウェイ装置13をメイン集中ECU3に、それぞれ組み込んだ車載ネットワーク100について説明する。
図16は、本実施例の車載ネットワーク100の概略構成図の一例を示す。図16において、図11と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。図16では、ゲートウェイ装置0とメイン集中ECU200とが一体に、1つの基板上又はチップに実装されている。また、集中ECU1とゲートウェイ装置11とが一体に、1つの基板上又はチップに実装されている。また、集中ECU3とゲートウェイ装置13とが一体に、1つの基板上又はチップに実装されている。
このため、ゲートウェイ装置0にはメイン集中ECUコア180が、ゲートウェイ装置11には集中ECUコア181が、ゲートウェイ装置13には集中ECUコア183が、それぞれ接続されている。メイン集中ECUコア180、集中ECUア181、183は、例えばマイコン32,32a、32bである。
ゲートウェイ装置10とメイン集中ECU180等を一体化することで、ゲートウェイ装置10からメイン集中ECUコア180、ゲートウェイ装置11から集中ECUコア181、ゲートウェイ装置13から集中ECUコア183への配線を短くでき、また、両者が別々の場合よりも占有する空間の体積や面積を小さくできる。したがって、車載スペースを節約できる。また、ゲートウェイ装置10とメイン集中ECU180や、ゲートウェイ装置11,13と集中ECU1〜3とを一体化すれば、製造コストや取り付けコストを低減できる。
以上、説明したように、本実施形態の車載ネットワーク100は、従属ECUをサブネットワーク1〜3にグループ分けすることで、重複管理を低減でき集中ECU1〜3のコストを低減できる。また、ゲートウェイ装置11〜13を従属ECUに同期して起動させることで、さらに消費電力を低減できる。また、メイン集中ECU200を設けることで、集中ECU1〜3の構造を簡易化でき、さらにコストや消費電力を低減できる。
1〜3 集中ECU
10〜13 ゲートウェイ装置
21〜27 バス
31、31a、31b コネクタ
32、32a、32b マイコン
33、33a、33b IC
100 車載ネットワーク
200 メイン集中ECU
210 ECU動作情報
A1,A2、B1,B2、As、Bs ECU
A1,A2、B1,B2、S1 センサ
10〜13 ゲートウェイ装置
21〜27 バス
31、31a、31b コネクタ
32、32a、32b マイコン
33、33a、33b IC
100 車載ネットワーク
200 メイン集中ECU
210 ECU動作情報
A1,A2、B1,B2、As、Bs ECU
A1,A2、B1,B2、S1 センサ
Claims (9)
- 第1のECUと、該第1のECUに接続された複数の第2のECUとを有する複数のサブネットワークが、前記第1のECUを介して接続された車載ネットワークであって、
1つのサブネットワークには、同種の起動タイミングで起動される複数の前記第2のECUが含まれ、前記第1のECUは、前記起動タイミングに対応した起動トリガを検出すると、複数の前記第2のECUを起動させる、
ことを特徴とする車載ネットワーク。 - 前記起動タイミングは、周期的に所定時間が経過したタイミングである、
ことを特徴とする請求項1記載の車載ネットワーク。 - 1つのサブネットワークには、同じ周期を前記起動タイミングとする複数の前記第2のECUが含まれている、
ことを特徴とする請求項1又は2いずれか1項記載の車載ネットワーク。 - 1つのサブネットワークには、第1の周期を前記起動タイミングとする複数の前記第2のECU、及び、前記第1の周期と異なる第2の周期を前記起動タイミングとする複数の前記第2のECU、が含まれている、
ことを特徴とする請求項3項記載の車載ネットワーク。 - 前記第1のECUは、
前記第1のECUに接続されたセンサが検出するセンサ情報を監視するセンサ情報監視手段を有し、
前記起動タイミングは、前記センサ情報が所定の変化を示したタイミングである、
ことを特徴とする請求項1記載の車載ネットワーク。 - 前記第1のECUは、ゲートウェイ装置を介して当該車載ネットワークに接続されており、
前記第1のECUは、前記起動タイミングに対応した前記起動トリガを検出すると、前記ゲートウェイ装置を起動させる、
ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の車載ネットワーク。 - 前記第1のECUは、前記ゲートウェイ装置を介して当該車載ネットワークに接続されており、
当該車載ネットワークには、複数のセンサが接続された第3のECUが接続されており、
前記第1のECUは、前記起動タイミングに対応した前記起動トリガを検出すると、前記ゲートウェイ装置を起動させると共に、前記第3のECUからセンサが検出するセンサ情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の車載ネットワーク。 - 前記第1のECUは、前記第3のECUに接続されたセンサが検出する前記センサ情報を監視するセンサ情報監視手段を有し、
前記第1のECUは、定期的に、前記ゲートウェイ装置を起動させると共に、前記第3のECUから前記センサ情報を取得し、
前記センサ情報監視手段が、前記センサ情報が所定の変化を示したことを検出すると、前記第1のECUは複数の前記第2のECUを起動させる、
ことを特徴とする請求項7記載の車載ネットワーク。 - 第1のECUが、該第1のECUに接続された複数の第2のECUを起動させる起動方法であって、
前記第1のECUと、該第1のECUに接続された複数の第2のECUとを有する複数のサブネットワークには、それぞれ同種の起動タイミングで起動される複数の前記第2のECUが含まれ、
前記第1のECUが、前記起動タイミングに対応した起動トリガを検出するステップと、
前記第1のECUが、複数の前記第2のECUを起動させるステップと、
を有することを特徴とするデータ送信方法。
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2009
- 2009-06-19 JP JP2009146915A patent/JP2011004276A/ja active Pending
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