JP5712783B2 - 電子制御ユニット、車載ネットワーク、データ送信方法 - Google Patents
電子制御ユニット、車載ネットワーク、データ送信方法 Download PDFInfo
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Description
(1)このようにあるECUが周期的に異なる通信データを送信する場合、周期の最小公倍数が経過するタイミングで内部的に送信タイミングが衝突してしまう。例えば、通信データBの周期は通信データAの周期の2倍、通信データCの周期は通信データAの周期の3倍となっているので、通信データAにとっては200ミリ秒毎と300ミリ秒毎に送信タイミングが衝突する。
(2)次に、ECUになんらかのイベントが発生し、100ms周期と異なるタイミング(最後に周期的に通信データAを送信してからxミリ秒後)に通信データA´を送信したとする。この場合、ECUは通信データA´を送信したタイミングで時間の計測をゼロにするので、通信データA´の送信タイミングから100ms周期の通信データAの送信を再開する。
通信データA(100ミリ秒)
通信データB(200ミリ秒)
通信データC(300ミリ秒)
したがって、通信データAと通信データB、通信データAと通信データCが比較的短時間に衝突を繰り返す(通信データBとCについても衝突しうるが、詳しくは後述する)。そこで、ECU100は、通信データBとCの送信タイミングが通信データAと衝突しないように、送信タイミングをオフセットする。オフセット時間については後述する。図では通信データB,Cのオフセット時間をそれぞれオフセット時間B,Cとしている。
図3は、車載ネットワーク200の概略構成図の一例を示す。車載ネットワーク200は、ECU100を電気的に接続し、所定のプロトコルに基づき、通信データの送信を可能にしている。図ではECU100が3個接続されているが、2個だけ接続されていてもよいし、4個以上接続されていてもよい。
まず、オフセット対象の通信データについて説明する。1つのECU100はイグニッションオンやウェイクアップによる起動後、周期的な通信データの送信を開始する。このため、各通信データの周期の起点は“ECUの起動時”という共通のタイミングになる。複数の通信データの周期的な送信の起点が共通なため、ある通信データの送信タイミングは他の通信データと周期の最小公倍数の時間が経過する毎に衝突する。したがって、理論上は、1つの通信データを除き、全ての通信データにオフセットを設ける必要が生じてしまう。しかし、ECU100に負荷を掛けるのは頻繁な衝突であるので、例えば開発者は以下のようにオフセット対象の通信データを選別することができる。
・図5(a)の場合、ECU100は、通信データBの送信タイミングを1オフセット時間オフセットする。
・図5(b)の場合、ECU100は、通信データAの送信タイミングを1オフセット時間オフセットする。
・図5(c)の場合、ECU100は送信周期の短い順に(優先順位の高い順に)通信タイミングをオフセットする。
(i)まず、ECU100は周期的に送信する全ての通信データの周期を取得し、最も周期の短い通信データAを固定して他の通信データB,Cとの組における最小公倍数を計算する。ECU100は、通信データAは最も周期が短いので、通信データAはオフセットしない。通信データAとBの周期の最小公倍数は200ミリ秒、通信データAとCの周期の最小公倍数は300ミリ秒である。したがって、例えば通信データBとCがオフセットの対象となる。
(ii)次に、ECU100は通信データBの送信タイミングを1オフセット時間オフセットする。
(iii)次に、ECU100は、通信データCの送信タイミングを1オフセット時間オフセットする。
(iv)通信データBとCを同じ時間オフセットしたので、通信データBとCは送信タイミングが衝突したままである。このため、ECU100は、次に周期の短い通信データBを固定して、他の通信データCとの組における最小公倍数を計算する。最小公倍数は600ミリ秒である。通信データBは最も周期が短いので、通信データBはオフセットしない。
(v)ECU100は、通信データCの送信タイミングを1オフセット時間オフセットする。したがって、通信データCは合計2オフセット時間オフセットされる。
図6は、ECU100の機能ブロック図の一例である。各ECU100は、周期毎送信部11、イベント検出部12、送信周期演算部13、及び、オフセット時間保持部14を有する。各機能は、CPU31がプログラムを実行すると共にハードウェアと協働することで実現される。
図8は、イベント発生時に各ECU100が周期の起点を元に戻す手順の一例を示すフローチャート図である。図8の手順は、イグニッションオンなどによりECU100が起動するとスタートする。
・通信データBの場合
イベントデータの送信タイミングにおいて、周期毎送信部11が最後に通信データBを送信してからxb秒が経過している場合、通信データBの周期の起点は、通信データBの送信タイミングから「200+200ミリ秒」経過した時である。
・通信データCの場合
同様に、通信データCの周期の起点は、通信データCの送信タイミングから「300+300ミリ秒」経過した時である。
・通信データBの場合
イベントデータの送信タイミングにおいて、通信データBが最後に送信されてからxb秒が経過している。最後の通信データAと通信データBの送信タイミングの差は「x−xb」であるが、この差はオフセット時間Bである。したがって、代替送信の送信タイミングは、「100−(x−xb)=100−オフセット時間B」である。なお、その次の通信データBの送信タイミングは、「200−(100−オフセット時間B)+200」ミリ秒である。
・通信データCの場合
代替送信の送信タイミングは、「100−(x−xc)=100−オフセット時間C」である。なお、その次の通信データCの送信タイミングは、「300−(100−オフセット時間C)+300」ミリ秒である。
ECU_A(100ミリ秒)、ECU_B(200ミリ秒)、ECU_C(300ミリ秒)
このような周期では、ECU_AとECU_Bの送信タイミングが200ミリ秒毎に、ECU_AとECU_Cの送信タイミングが300ミリ秒毎に、それぞれ衝突してしまう。そこで、ECU_BとECU_Cは送信タイミングが衝突しないように、送信タイミングをオフセットしている。通信データB,Cの送信主体がECU_B、ECU_Cに分散しただけで、オフセットの態様は実施例1と同様である。
12 イベント検出部
13 送信周期演算部
14 オフセット時間保持部
100 電子制御ユニット(ECU)
200 車載ネットワーク
Claims (8)
- 通信データ毎に予め定められた異なる周期で複数の通信データを周期的に送信する電子制御ユニットであって、
各通信データが衝突しないオフセット時間を記憶するオフセット時間記憶手段と、
通信データの送信を伴うイベントを検出するイベント検出手段と、
前記オフセット時間オフセットして各通信データをそれぞれの前記周期で周期的に送信し、前記イベント検出手段がイベントを検出した際にイベント通信データを送信する送信手段と、
前記送信手段がイベントの発生によりイベント通信データを送信した場合、イベント通信データと同種の情報が含まれる同種通信データを最後に周期的に送信した送信タイミングを、前記同種通信データの前記周期の起点に決定する送信タイミング決定手段と、を有し、
前記送信手段は、前記イベント通信データを送信した後、前記送信タイミング決定手段が決定した前記周期の起点からイベント発生前と前記周期を変更せずに前記同種通信データの送信を再開する、ことを特徴とする電子制御ユニット。 - 前記送信タイミング決定手段は、イベントの発生により送信されたイベント通信データの送信タイミングの直後の、前記同種通信データの周期の到来を無視し、2回目の周期の到来を前記同種通信データの周期の起点に決定する、
ことを特徴とする請求項1記載の電子制御ユニット。 - 前記イベント検出手段がイベントを検出した場合、
前記送信タイミング決定手段は、イベントが検出されてから最初に周期的な送信タイミングが到来する、前記同種通信データ以外の通信データの送信を1回だけ中止する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の電子制御ユニット。 - 前記イベント検出手段がイベントを検出した場合、
前記送信タイミング決定手段は、前記イベントが検出されてから前記同種通信データの最初の周期的な送信タイミングにおいて、前記同種通信データ以外の1つの通信データを送信する、ことを特徴とする請求項2記載の電子制御ユニット。 - 前記送信タイミング決定手段は、前記同種通信データ以外に送信する1つの通信データを、前記同種通信データが送信されるイベントが検出される毎に切り換える、
ことを特徴とする請求項4記載の電子制御ユニット。 - 前記同種通信データが最後に周期的に送信されてから、イベント通信データが送信されるまでの時間をx秒とすると、
前記送信タイミング決定手段は、前記同種通信データの周期からx秒を減算し、さらに前記同種通信データの周期を加えた時間を、該同種通信データの周期の起点に決定する、
ことを特徴とする請求項2記載の電子制御ユニット。 - 電子制御ユニットが通信データ毎に予め定められた異なる周期で複数の通信データを送信する車載ネットワークにおいて、
電子制御ユニットは、
各通信データが衝突しないオフセット時間を記憶するオフセット時間記憶手段と、
通信データの送信を伴うイベントを検出するイベント検出手段と、
前記オフセット時間オフセットして各通信データをそれぞれの前記周期で周期的に送信し、前記イベント検出手段がイベントを検出した際にイベント通信データを送信する送信手段と、
前記送信手段がイベントの発生によりイベント通信データを送信した場合、イベント通信データと同種の情報が含まれる同種通信データを最後に周期的に送信した送信タイミングを、前記同種通信データの前記周期の起点に決定する送信タイミング決定手段と、を有し、
前記送信手段は、前記イベント通信データを送信した後、前記送信タイミング決定手段が決定した前記周期の起点からイベント発生前と前記周期を変更せずに前記同種通信データの送信を再開する、 ことを特徴とする車載ネットワーク。 - 通信データ毎に予め定められた異なる周期で複数の通信データを周期的に送信する電子制御ユニットのデータ送信方法であって、
オフセット時間記憶手段に記憶された、各通信データが衝突しないオフセット時間オフセットして、送信手段が各通信データをそれぞれの前記周期で周期的に送信する送信ステップと、
通信データの送信を伴うイベントを検出するイベント検出ステップと、
イベントが検出された際にイベント通信データを送信するステップと、
前記送信手段がイベントの発生によりイベント通信データを送信した場合、イベント通信データと同種の情報が含まれる同種通信データを最後に周期的に送信した送信タイミングを、前記同種通信データの前記周期の起点に決定する送信タイミング決定ステップと、
前記送信手段が、前記イベント通信データを送信した後、前記送信タイミング決定ステップにより決定された前記周期の起点からイベント発生前と前記周期を変更せずに前記同種通信データの送信を再開するステップと、
有することを特徴とするデータ送信方法。
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