JP5892889B2 - 通信制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、通信バスを介して複数のノード間でデータを送信する場合に、同じ送信開始タイミングで送信するノード間で優先度に応じた調停を行う機能を有する通信制御装置に関する。
近年、車両(自動車)の制御の分野においては、車内の各種制御のECUや、センサ、スイッチ等の状態監視のECUのネットワーク化が進んでいる。
そして、この種の車両が搭載する車両用ネットワークシステムは、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)に代表されるシリアル通信プロトコルのネットワークで形成され、このネットワークは、例えばCANのライン型のネットワークの場合、車内のトランスミッション制御ECU、メータ制御ECU、ABS制御ECU、エンジン制御ECU等の各ECUのノードを通信バスに接続して構築される。ここで、各ECUはマスタノードであり、マイクロコンピュータ構成のECUにより形成される。
各ノードは、各々が送信するデータに応じて予め設定された送信周期でデータを繰り返し送信し、具体的にはあるノードから16msの送信周期であるデータを送信し、別のデータを32msや64msなど規定の送信周期で送信することが定められている。
しかし、この種のネットワークの場合では、1つの通信バスを使って複数のノード間でのデータ送信を行うため、あるノードと他のノードとの間でデータの送信開始タイミングが一致して競合が生じることがある。
そこで従来、各ノードが送信するデータのフレームに、そのノードの優先度を示す識別情報(ID)を設け、各ノードそれぞれにおいて、当該ノードが送信開始するタイミングと同じタイミングで他のノードから送信されたデータの識別情報の優先度が、当該ノードが送信するデータの識別情報の優先度より高いか低いかを判断する調停を行う調停手段が各ノードに設けられている。
そして、A,B,Cの3つのノード間において、Aノードのデータ送信が終了するタイミングでBノードのデータ送信が開始すると、AノードとBノードとの間では調停は発生せず、Bノードのデータ送信期間中にCノードからデータ送信が開始し、Cノードの優先度がBノードよりも低ければ、BノードとCノードとの間で調停が発生する。この調停処理として、例えば図5に示すように、Bノードの送信終了タイミングまで、Cノードの送信開始タイミングが毎回遅延され、その後もCノードのデータ送信の開始は、Bノードのデータ送信が終了するまで遅延されることとなる。
そのため、優先度の最も低いCノードのデータ送信の遅延は大きくなり、3つ以上のノード間で調停が生じる場合には、優先度が最も低いノードのデータ送信の遅延は加算的に大きくなり、当該ノードの定期送信の周期性に関する精度について、高い信頼性を望むことができないという問題点がある。
そこで、上記したようにBノードに調停負けが複数回連続して生じた場合に、Bノードのデータ中の優先度を高優先に変更することが考えられている(特許文献1参照)。こうすることで、調停負けのノードからのデータ送信が毎回遅延されるという不都合を解消することができる。
特開2006−237832(段落0007,0040〜0042)
ところが、上記した特許文献1のように優先度を高優先に変更する場合、各ノードのCPUが送信データの優先度を示す識別情報を管理するため、CPUが管理可能な識別情報の数には限度があり、全てのノードの全てのデータの識別情報を管理することは不可能であり、管理できる識別情報が限定されることになり、限られた特定の識別情報による優先度に基づく調停負けの対応しかできないという問題点がある。また、全てのノードの全てのデータの識別情報を管理するには、CPUに処理能力の大きなものを用いたり、記憶容量の大きなメモリを備える必要があり、システムが高価になるという新たな問題が生じる。
本発明は、安価な構成により、調停負けが生じたノードからのデータ送信を、予め設定された送信周期で送信できるようにすることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の通信制御装置は、通信バスと、優先度を示す識別情報を有するデータを、予め複数設定された送信周期で前記通信バスを介してそれぞれ送信する複数のノードと、前記各ノードに設けられ、当該ノードが送信開始するタイミングと同じタイミングで他の前記ノードから送信されたデータの前記識別情報による前記優先度の高低に基づいて調停の勝ち負けの判断を行う調停手段とを備える通信制御装置において、前記各ノードを管理するノード管理手段と、前記通信バス上における当該データ送信の送信終了から次回のデータ送信の送信開始までのインターバル期間が、予め定められた所定時間以上となるノードを検出し、そのインターバル期間中の前記各ノードからの送信データが存在しない空白期間の周期を導出する導出手段とを備え、前記ノード管理手段は、前記調停の発生した前記ノード間で調停負けとなった前記ノードのデータ送信における送信開始から送信終了までの送信期間が、前記導出手段により導出された前記空白期間内に当てはまるように、前記調停負けとなったノードに対して送信の開始タイミングを通知することを特徴としている(請求項1)。
請求項1に係る発明によれば、ノード間での調停が生じると、導出手段により、通信バス上における当該データ送信の送信終了から次回のデータ送信の送信開始までのインターバル期間が、予め定められた所定時間以上となるノードが検出され、そのインターバル期間中の各ノードからの送信データが存在しない空白期間の周期が導出され、ノード管理手段により、調停負けとなったノードのデータ送信における送信開始から送信終了までの送信期間が、導出された空白期間内に当てはまるように、調停負けとなったノードに対してデータ送信の開始タイミングが通知される。そのため、調停負けしたノードは、調停後の次回以降のいずれかで、本来の送信開始タイミングから調停の必要のないタイミングで送信を行うことができ、その後も予め設定された送信周期でのデータ送信が可能となる。
したがって、従来のように、処理能力の大きなCPUや容量の大きなメモリを備える必要がなく、安価な構成により、調停負けが生じたノードからのデータ送信を予め設定された送信周期で送信することができ、調停の生じたノード間で新たに調停が発生することを防止でき、各ノードの定期送信における周期性の精度に関して高信頼性を望むことが可能になる。
本発明に係る通信制御装置の一実施形態のブロック図である。 図1の一部のブロック図である。 一実施形態の動作説明用フローチャートである。 一実施形態の動作説明図である。 従来例の動作説明図である。
つぎに、本発明をより詳細に説明するため、本発明の一実施形態について、図1ないし図4を参照して詳述する。
図1は本実施形態の通信制御装置を搭載した車両1のCAN(Controller Area Network)システムを示し、車内のAノード2a、Bノード2b、Cノード2c、…が通信バス3に接続されるとともに、各ノード2a,2b,2c,…を管理するマイクロコンピュータ構成のECUにより形成された管理ノード4が通信バス3に接続され、ネットワークで構築されている。各ノード2a,2b,2c,…は、いずれもゲートウェイノードではなく、安価なマイクロコンピュータ構成のECUにより形成された汎用のノードであり、いずれもマスタノードとして動作する。なお、各ノード2a,2b,2c,…のECUは、具体的には、車内のトランスミッション制御ECU、メータ制御ECU、ABS制御ECU、エンジン制御ECU等であり、10個を超えるノードが設けられている。
そして、各ノード2a,2b,2c,…には異なるID(識別情報)が割り当てられており、各ノード2a,2b,2c,…は定期的に発生する定期フレームのほかに不定期に発生するイベントフレームに送信側のID(=a,b,c,…)を付して送信する。通信バス3は、CAN−HとCAN−Lとのツイストペア線からなる共有バスであり、CAN−HとCAN−Lとの間の電位差を切り替えてレベル変化する。具体的には、そのレベルがCAN−HとCAN−Lとの間に電位差が生じないリセッシブレベル(ビット“1”)とリセッシブレベルよりも優位なその間に電位差が生ずるドミナントレベル(ビット“0”)とのいずれかに切り替わるようになっている。
各2a,2b,2c,…は同じ構成を有し、図2にAノード2aを例示し、以下においてAノード2aの構成および機能について代表して詳細に説明する。
図2に示すように、Aノード2aは、中央演算処理装置であるCPU10、及び、通信バス3に接続するバスインターフェースである送受信スロットル11を備えている。そして、CPU10は、RAM12、ROM13およびコントローラ14を内蔵し、RAM12はCPU10の演算中の情報や演算結果を格納し、ROM13は、CPU10が使用するプログラムを格納するとともに、Aノード2aが受信すべき他のノード2b,2c,…からのデータ固有の識別情報(ID)を格納する。コントローラ14は、通信データを格納するレジスタを有し、設定した識別情報(ID)と通信バス3上のデータ中の識別情報(ID)とを照合し、照合結果が一致である場合に、その通信バス3上のデータを受信してレジスタに格納する。
また、CPU10は、CANの通信プロトコルに準じて作成されROM13に格納されたプログラムに従ってコントローラ14を制御し、通信バス3を介したデータフレームの送受信制御を行う。このとき、CPU10は、通信バス3を介してAノード2aの出力データを他のノード2b,2c,…に対して送信すべくデジタル化し、また、他のノード2b,2c,…から通信バス3を介して受信した入力データをデコードし、受信データの内容に応じ自身での制御を実行する。また、送受信スロットル11は、コントローラ14により制御され、他のノード2b,2c,…にデータを送信するとともに、Aノード2aに送信されてきたデータを受信する。
Aノード2a(Bノード2b、Cノード2c,…)が通信バス3へ向けて送信するデータは、所定のフォーマットに基づくデータフレームにより構成されている。このデータフレームとは、少なくとも、先頭から順に、フレームの始まり(送信開始)を示すスタートオブフレーム(SOF:Start Of Frame)と、データの種類を区別するために各データ固有の識別情報であるIDを示すIDフィールドとを備えた構成となっている。
SOFは、常にCAN−HとCAN−Lとの間に電位差が生ずるドミナントレベル(ビット“0”)の1ビットデータである。また、IDフィールドは、高優先のデータほどMSBからドミナントレベルのビットが多く継続し、低優先のデータほどMSBにより近くにリセッシブレベルが現れる11ビット,29ビットのデータである。
また、IDフィールド以降のデータフレームの構成として、例えば、当該データの長さを示すデータ長コード(DLC:Data Length Code)と、トランスミッションの位置や車速情報などのデータ自体の内容を示すフィールドと、伝送エラーをチェックするためのCRC(Cyclic Redundancy Check)フィールドと、正常に受信が完了したことを確認するためのフィールドと、フレームの終わりを示すエンドオブフレーム(EOF:End Of Frame)とを備えている。
各ノード2a,2b,2c,…は、それぞれ定期或いは不定期にデータを通信バス3に向けて送信するが、通信バス3に他のデータが流れていない状態ではデータ送信を開始することができる一方、他の1以上のノードから同時にデータの送信が開始されたときは送信優先順位に従ってデータ送信を行い、他のノードからのデータ送信が行われているときはコントローラ14による調停処理が行われる。なお、コントローラ14が本発明における調停手段に相当する。
各ノード2a,2b,2c,…からのデータの定期送信を行う場合、各ノード2a,2b,2c…はそれぞれ、データフレームの1ビット目のSOF(ビット“0”)から通信バス3への送信を開始し、次のIDフィールドをMSBから順に通信バス3へ送信する。両ノード2a,2bはそれぞれ、少なくとも自己の送受信スロットル11から通信バス3に対してデータフレームの送信を行うと、その送信毎に通信バス3に流れた送信結果(送信ビット)を監視し、各ノード2a,2b,2c,…が送信すべきであるとして生成した所望のデータフレームの各ビットと、実際に通信バス3に流れたデータフレームの各ビットとを比較することにより、自ら送出した所望のデータフレームが通信バス3に送信されてその送信が成功したか否かを判別する。
そして、例えばAノード2aとBノード2bからのデータの定期送信が同じタイミングで開始される場合に調停処理が行われる。具体的には、両ノード2a,2bは、いずれもビット“0”のSOFを最初に送信するので、自己のデータフレームのSOFに関しその送信が成功したと判別し、続いてIDフィールドの送信をそのMSBから順に行うが、この送信過程で、例えばAノード2aが送信する所望のIDフィールドのビットが“0”であるときに、通信バス3に実際に流れるデータの監視結果がビット“0”であると、Aノード2aではデータ送信に関して調停に勝った(送信成功)と判断し、以後のデータフレームの送信を継続する一方、Bノード2bが送信する所望のIDフィールドのビットが“1”であるときに、実際に通信バス3に流れたデータの監視結果がビット“0”であると、Bノード2bではデータ送信に関して調停に負けたと判断し、このようにして両ノード2a,2bにおいて両者間での調停の勝ち負けの判断が行われる。また、3つ以上のノード2a,2b,2c,…間でデータの定期送信が同じタイミングで開始される場合にも、これと同様にして調停の勝ち負けの判断が行われる。
このように、3つ以上のノード間でデータの定期送信が同じタイミングで開始されると、各ノード2a,2b,2c,…を管理する管理ノード4でも通信バス3上の各ノードが送信するIDフィールドの所望ビットが監視され、各ノード2a,2b,2c,…の調停の勝ち負けの判断が行われ、管理ノード4により一定期間にわたり通信バス3上のリセッシブレベル期間が監視されることによって、通信バス3上における当該データ送信の送信終了から次回のデータ送信の送信開始までのインターバル期間が、予め定められた所定時間以上となるノードが検出されるとともに、そのインターバル期間中の各ノード2a,2b,2c,…からの送信データが存在しない空白期間の周期が導出され、調停の発生したノード間で調停負けとなったノードのデータ送信における送信開始から送信終了までの送信期間が導出された空白期間内に当てはまるように、調停負けとなったノードに対して定期送信の開始タイミングが不定期送信であるイベント送信により通知される。なお、管理ノード4によりインターバル期間および該当するノードを検出する上記一定期間は、例えば各ノード2a,2b,2c,…に対して予め定められた送信周期の最小公倍数とすることが望ましい。
このような、管理ノード4による空白期間の導出処理が本発明における導出手段に相当し、管理ノード4による各ノード2a,2b,2c,…の管理および上記した通知処理が本発明におけるノード管理手段に相当する。
各ノード2a,2b,2c,…のうち、優先度の最も低いノードは調停負けとなり、調停負けとなった当該ノードに対して、管理ノード4から上記した定期送信の開始タイミングがイベント送信による通知されると、当該調停負けしたノードではコントローラ14により、調停後の次回以降のいずれかで、本来の送信開始タイミングから調停の必要のないタイミングで送信が行われ、その後も調停が生じることなく予め設定された送信周期でデータの定期送信が実行される。
つぎに、各ノード2a,2b,2c,…間で調停生じた場合の調停処理の手順について、図3のフローチャートを用いて説明する。
図3に示すように、管理ノード4により通信バス3上の各ノードが送信するIDフィールドの所望ビットが監視され(ステップS1)、各ノード2a,2b,2c,…の調停の勝ち負けの判断が行われる。そして、管理ノード4により、通信バス3上における当該データ送信の送信終了から次回のデータ送信の送信開始までのインターバル期間が、予め定められた所定時間以上となるノードが検出されるとともに、そのインターバル期間中の各ノード2a,2b,2c,…からの送信データが存在しない空白期間およびその周期が導出される(ステップS2)。
続いて、調停負けとなった当該ノードの負け回数が予め定められた所定の回数Nthよりも多いか否かの判定がなされ(ステップS3)、この判定結果がNOであれば、何らかのノイズ等の要因により各ノード2a,2b,2c,…間のデータの送信開始タイミングが同じになったもので、調停処理を行う必要性がないと判断できるため、上記したステップS1の処理に戻る。一方、ステップS3の判定結果がYESであれば、調停処理を行う必要性があると判断できることから、次のステップS4に移行して、調停負けとなったノードに対して、データ送信における送信開始から送信終了までの送信期間が、ステップS2で導出された空白期間内に当てはまるように、管理ノード4から定期送信の開始タイミングがイベント送信により通知される(ステップS4)。
一方、管理ノード4から定期送信の開始タイミングがイベント送信により通知された調停負けとなったノードでは、コントローラ14により、調停後の次回以降のいずれかで、本来の送信開始タイミングから調停の必要のないタイミングで定期送信が行われ(ステップS5)、以後も調停が生じることなく予め設定された送信周期での定期送信が行われる。そして、車両1のイグニッションスイッチがオフされるなどにより、通信バス3上に各ノード2a,2b,2c,…からの送信データが存在しなくなって通信が終了したかどうかの判断がなされ(ステップS6)、この判定結果がNOであれば上記したステップS1に戻り、YESであれば動作は終了する。
このような調停処理により、図4に示すように、例えばA,B,Cの3つのノード2a,2b,2c間で調停が生じた場合について説明する。いま、Aノード2aの送信周期C1を例えば16ms、B,Cノード2b,2cの送信周期C2をともに32msとし、各ノード2a,2b,2cのデータフレーム中の識別情報(ID=a,b,c)に基づく優先度がAノード2a、Bノード2b、Cノード2cの順に高いとものとし、図5の場合と同様に、Aノード2aのデータ送信が終了するタイミングでBノード2bのデータ送信が開始すれば両ノード2a,2b間では調停は発生せず、Bノード2bのデータ送信期間中にCノード2cからデータ送信が開始すると、Bノード2bとCノード2cとの間で調停が発生する。
すると、管理ノード4により、例えば送信周期の長い定期送信のある回の送信終了から次回の送信開始までのインターバル期間Tinが、予め定められた所定時間(Tt)を超えるBノード2bが検出され、Bノード2bのインターバル期間Tin中の各ノード2a,2b,2cからの送信データが存在しない空白期間ΔTおよびその周期Cδ(ここでは、Cδ=C2)が導出され、調停負けとなったCノード2cのデータ送信における送信開始から送信終了までの送信期間が導出された空白期間ΔT内に当てはまるように、調停負けとなったノードに対して定期送信の開始タイミングがイベント送信により通知され、Cノード2cでは、調停後の次回以降のいずれかで、本来の送信開始タイミングから調停の必要のないタイミングで送信が開始されて本来の送信周期C2(=32ms)での定期送信が行われる。
したがって、上記した実施形態によれば、調停負けとなったノードにおいて、調停後の次回以降のいずれかで、本来の送信開始タイミングから調停の必要のないタイミングで送信を開始でき、その後も予め設定された送信周期でデータの送信を行うことができ、従来のように、送信開始の遅延が加算的に大きくなることもなく、本来の送信開始タイミングから調停の必要のないタイミングで送信を開始して予め設定された送信周期で定期送信を行うことが可能になる。
また、従来のように、処理能力の大きなCPUや容量の大きなメモリを備える必要がなく、安価な構成により、調停負けが生じたノードからのデータ送信を予め設定された送信周期で送信することができ、調停の生じたノード間で新たに調停が発生することを防止でき、各ノードの定期送信における周期性の精度に関して高信頼性を望むことが可能になる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能であり、例えば、各ノード2a,2b,2c,…の構成は図2の構成に限るものではなく、通信バス3に接続されるノードの個数等もどのようであってもよい。
また、上記した実施形態では、CANのネットワークに適用した例を用いて説明したが、CSMA/CD方式の通信システムにも本発明を適用することができる。また、車両に搭載された通信システムに止まらず、車両以外の通信システムにも本発明を適用することが可能である。
2a,2b,2c,… ノード
3 通信バス
4 管理ノード(ノード管理手段、導出手段)
10 CPU
14 コントローラ(調停手段)
ΔT 空白期間
Cδ 周期

Claims (1)

  1. 通信バスと、優先度を示す識別情報を有するデータを、予め複数設定された送信周期で前記通信バスを介してそれぞれ送信する複数のノードと、前記各ノードに設けられ、当該ノードが送信開始するタイミングと同じタイミングで他の前記ノードから送信されたデータの前記識別情報による前記優先度の高低に基づいて調停の勝ち負けの判断を行う調停手段とを備える通信制御装置において、
    前記各ノードを管理するノード管理手段と、
    前記通信バス上における当該データ送信の送信終了から次回のデータ送信の送信開始までのインターバル期間が、予め定められた所定時間以上となるノードを検出し、そのインターバル期間中の前記各ノードからの送信データが存在しない空白期間の周期を導出する導出手段とを備え、
    前記ノード管理手段は、
    前記調停の発生した前記ノード間で調停負けとなった前記ノードのデータ送信における送信開始から送信終了までの送信期間が、前記導出手段により導出された前記空白期間内に当てはまるように、前記調停負けとなったノードに対して送信の開始タイミングを通知することを特徴とする通信制御装置。
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