JP6064502B2 - 積層体製造方法、積層体製造装置および積層体 - Google Patents

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Description

本発明は、封止された半導体層を含む積層体を製造する積層体製造方法および積層体製造装置に関する。また本発明は、封止された半導体層を含む積層体に関する。
近年、有機半導体材料を含む有機半導体層を有する有機半導体デバイスに関する研究が盛んにおこなわれている。有機半導体材料は一般に、低い温度で基材上に形成され得る。このため、基材を構成する材料として、柔軟性を有する材料を用いることができる。このことにより、機械的衝撃に対する安定性を有し、かつ軽量な半導体デバイスを提供することが可能となる。このことから、有機半導体デバイスは、有機ELや電子ペーパーなどの駆動回路、または電子タグなどに応用されることが期待されている。
また、柔軟性を有する基材を用いることができるため、ロールツーロール方式で基材上に有機半導体層を形成することも可能である。ここでロールツーロール方式とは、ロール状に巻かれた基材を巻き出して、有機半導体層を含む積層体形成し、その後、積層体をロール状に巻き取ってロール体を構成する形態の方法のことである。ロールツーロール方式においては、有機半導体層を連続的に基材上に形成することができるため、有機半導体層の生産効率を向上させることができる。
一方、有機半導体層は、水分および酸素の影響を受けやすいものであることが知られている。従って、有機半導体層の品質を低下することを防ぐため、有機半導体層の周囲は一般に、水分および酸素を遮蔽する封止基材によって囲われている。このような封止は、ロールツーロール方式においては、有機半導体層が設けられた有機半導体基材と、接着層が設けられた封止基材とを貼り合わせることによって実現される。
ところで、有機半導体デバイスを利用する際には、有機半導体基材に設けられ、有機半導体層に接続された電極を介して、有機半導体層との電気的な接続を確保する必要がある。ここでロールツーロール方式においては、通常、有機半導体層だけでなく電極も封止基材によって囲われている。従って、電極との電気的な接続を確保するためには、電極上に設けられている封止基材を少なくとも部分的に除去することなどによって、電極を外部に対して露出させる必要がある。一方、有機半導体層を外部環境から強固に封止するためには、電極と封止基材の接着層との間の密着力が大きいことが好ましい。従って、通常は、封止基材の接着層を構成する材料として、電極との間の密着力が大きい材料が選択されている。このため、電極上に設けられている封止基材を部分的に除去する作業は容易ではない。
このような除去作業が不要になる方法として、封止基材のうち有機半導体基材の電極に対応する部分に開口部を予め形成し、この封止基材と有機半導体基材とを貼り合わせて積層体を製造する方法が考えられる。しかしながら、ロールツーロール方式を用いる場合、環境条件の変化に応じて有機半導体基材や封止基材が伸縮することが考えられる。また、貼り合わせ時のずれに起因して、有機半導体基材に対する封止基材の位置が幅方向で次第に変位していくことも考えられる。従って、予め形成された開口部が電極に重なるよう正確に有機半導体基材と封止基材とを貼り合わせることは容易ではない。
このような点を考慮して、特許文献1において、貼り合わせ工程の前に有機半導体基材の電極の位置を検知し、検知された位置情報に基づいて封止基材に開口部を形成する方法が提案されている。特許文献1に記載の方法においては、有機半導体基材の実際の電極の位置に応じて封止基材の開口部の位置を決定することにより、有機半導体基材や封止基材の伸縮や幅方向における変位の影響を低減することが意図されている。
特開2012−22783号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法においては、基材に開口部を形成した後、基材のうち開口部が形成されている領域以外の領域に封止材料を塗布することにより、接着層を有する封止基材が作製されている。すなわち、有機半導体基材の電極の位置を検知した後、有機半導体基材と封止基材とを貼り合わせるまでの間に、開口部の形成工程と封止材料の塗布工程とが実施されている。この場合、これら開口部の形成工程および封止材料の塗布工程を実施する間に、基材の伸縮や幅方向における変位が生じ、この結果、開口部と電極との間の位置ずれが生じることが考えられる。従って、特許文献1に記載の方法においては、有機半導体基材の電極に対する封止基材の開口部の位置合わせの正確性に限界があると考えられる。また、貼り合わせの直前に開口部を形成するため、装置構成が複雑になることも考えられる。
本発明は、上述の課題を効果的に解決し得る積層体製造方法、積層体製造装置および積層体を提供することを目的とする。
第1の本発明は、封止された半導体層を含む積層体を製造する積層体製造方法であって、第1基材と、前記第1基材上に設けられ、半導体材料から構成された半導体層を含む機能層と、前記機能層に接続された電極と、を有する第1シートを供給する工程と、前記第1シートの前記電極と少なくとも部分的に重なる中間層を前記第1シート上に形成する中間層形成工程と、第2基材と、第2基材上に設けられた接着層と、を有する第2シートを供給する工程と、前記第1シートの前記機能層および前記中間層が前記第2シートの前記接着層によって覆われるよう前記第1シートと前記第2シートとを貼り合わせる積層工程と、を備え、前記中間層と前記電極との間の密着力は、前記接着層と前記電極との間の密着力よりも小さくなっており、前記中間層と前記接着層との間の密着力は、前記中間層と前記電極との間の密着力よりも大きくなっている、積層体製造方法である。
第1の本発明による積層体製造方法は、前記積層工程の後、前記中間層のうち前記電極と重なる領域を少なくとも部分的に除去部分として除去する除去工程をさらに備えていてもよい。除去工程においては、前記第2シートのうち前記中間層の前記除去部分と重なる部分が、前記除去部分とともに除去される。
第1の本発明による積層体製造方法において、前記除去工程は、前記中間層の前記除去部分の輪郭に対応した切り込みを前記第2シートおよび前記中間層に形成する切込形成工程と、前記第2シートに粘着性部材を当接させ、前記第2シートのうち前記中間層の前記除去部分と重なる部分を、前記除去部分とともに、前記第1シートの前記電極側から前記粘着性部材側へ移行させる剥離工程と、を有していてもよい。
第1の本発明による積層体製造方法において、前記中間層は、温度に応じて接着力が可逆的に変化する温度応答性材料を含んでいてもよい。
第2の本発明は、封止された半導体層を含む積層体を製造する積層体製造装置であって、第1基材と、前記第1基材上に設けられ、半導体材料から構成された半導体層を含む機能層と、前記機能層に接続された電極と、を有する第1シートを供給する第1供給装置と、前記第1シートの前記電極と少なくとも部分的に重なる中間層を前記第1シート上に形成する中間層形成装置と、第2基材と、第2基材上に設けられた接着層と、を有する第2シートを供給する第2供給装置と、前記第1シートの前記機能層および前記中間層が前記第2シートの前記接着層によって覆われるよう前記第1シートと前記第2シートとを貼り合わせる積層装置と、を備え、前記中間層と前記電極との間の密着力は、前記中間層と前記接着層との間の密着力よりも小さくなっている、積層体製造装置である。
第2の本発明による積層体製造装置は、前記積層装置の下流側に配置され、前記中間層のうち前記電極と重なる領域を少なくとも部分的に除去部分として除去する除去装置をさらに備えていてもよい。前記除去装置は、前記第2シートのうち前記中間層の前記除去部分と重なる部分を前記除去部分とともに除去するよう構成されている。
第2の本発明による積層体製造装置において、前記除去装置は、前記中間層の前記除去部分の輪郭に対応した切り込みを前記第2シートおよび前記中間層に形成する切込形成部と、前記第2シートに粘着性部材を当接させ、前記第2シートのうち前記中間層の前記除去部分と重なる部分を、前記除去部分とともに、前記第1シートの前記電極側から前記粘着性部材側へ移行させる剥離部と、を有していてもよい。
第2の本発明による積層体製造装置において、前記中間層は、温度に応じて接着力が可逆的に変化する温度応答性材料を含んでいてもよい。
第3の本発明は、第1基材と、前記第1基材上に設けられ、半導体材料から構成された半導体層を含む機能層と、前記機能層に接続された電極と、前記電極と少なくとも部分的に重なるよう配置された中間層と、前記機能層および前記中間層と重なるよう配置された接着層と、前記接着層上に配置された第2基材と、を備え、前記中間層と前記電極との間の密着力は、前記中間層と前記接着層との間の密着力よりも小さくなっている、積層体である。
第3の本発明による積層体において、前記電極の表面のうち前記第2基材側の表面を少なくとも部分的に露出させる開口部が形成されており、前記中間層は、前記開口部に接していてもよい。
本発明によれば、第1シートの電極を容易かつ正確に第2シートの接着層から露出させることができる。
図1は、本発明の実施の形態における積層体を示す縦断面図。 図2は、本発明の実施の形態における積層体製造装置を示す斜視図。 図3(a)〜(c)は、本発明の実施の形態における積層体製造方法を示す図。 図4(a)〜(d)は、第1シートの電極を外部に露出させる方法の一例を説明するための図。 図5は、第1の比較の形態における積層体製造装置を示す斜視図。 図6は、図5に示す積層体製造装置を用いることにより得られる積層体を示す平面図。 図7は、第2の比較の形態における積層体製造装置を示す斜視図。 図8は、図7に示す積層体製造装置を用いることにより得られる積層体を示す平面図。 図9は、本発明の実施の形態の変形例における積層体製造装置を示す斜視図。 図10(a)〜(c)は、第1シートの電極を第2シートの接着層から露出させる方法の一例を説明するための図。 図11(a)〜(c)は、第1シートの電極を第2シートの接着層から露出させる方法の一例を説明するための図。
以下、図1乃至図4(a)〜(d)を参照して、本発明の実施の形態について説明する。まず図1により、本実施の形態における積層体40について説明する。後述するように、積層体40は、第1シート20および第2シート30をロールツーロール方式で積層することにより作製されるものである。
積層体
図1は、積層体40を示す縦断面図である。図1に示すように、積層体40は、第1基材21と、第1基材21上に設けられ、半導体材料から構成された半導体を含む機能層22と、機能層22に接続された電極23,24と、を備えている。通常、積層体40には複数の機能層22および電極23,24の組合せが含まれており、各組合せを個別に切り出すことにより、機能層22および電極23,24を有する半導体デバイスが得られる。
(第1基材)
第1基材21を構成する材料は、ロール状に巻き取られることができる程度の柔軟性を有する限りにおいて特に限定されない。なお、第1基材21に透光性が求められるかどうかは、半導体デバイスの用途に応じて適宜定められる。第1基材21の厚みは、第1基材21を構成する材料などに応じて適宜設定されるが、例えば5μm〜250μmの範囲内となっている。
(機能層)
所望の機能を有する半導体デバイスを実現するための半導体層を機能層22が有する限りにおいて、機能層22の具体的な構成が特に限定されることはない。例えば図1においては、半導体デバイスが、有機化合物中における電子と正孔の再結合によって発光する有機ELデバイスである場合の例が示されている。図1に示す例において、機能層22は、第1基材21側から順に配置された正孔注入層22a,正孔輸送層22b,発光層22cおよび電子注入層22dを含んでいる。この場合、正孔注入層22a,正孔輸送層22b,発光層22cおよび電子注入層22dが、有機半導体材料を含む有機半導体層となっている。なお、機能層22の構造が図1に示す構造に限られることはなく、発光層単独からなる構造、正孔注入層と発光層とからなる構造、発光層と電子注入層とからなる構造、さらに、正孔注入層と発光層との間に正孔輸送層を介在させた構造、発光層と電子注入層との間に電子輸送層を介在させた構造等となっていてもよい。有機半導体層およびその他の構成要素としては公知のものを用いることができ、例えば特開2011−9498号公報に記載のものを用いることができる。
また機能層22は、有機化合物中を流れる電流を制御する有機トランジスタデバイスが積層体40から得られるよう、構成されていてもよい。この場合、機能層22に含まれる有機半導体層は、ゲート電極に印加される電圧に応じて電流が流れるよう構成されている。有機半導体層およびその他の構成要素としては公知のものを用いることができ、例えば特開2009−87996号公報に記載のものを用いることができる。
また機能層22は、光起電力効果によって光を電力に変換する有機太陽電池デバイスが積層体40から得られるよう、構成されていてもよい。この場合、機能層22に含まれる有機半導体層は、入射された光を用いて光起電力を得る光電変換層として構成されている。光電変換層およびその他の構成要素としては公知のものを用いることができ、例えば特開2011−151195号公報に記載のものを用いることができる。
また、機能層22に含まれる半導体層が有機半導体層に限られることはない。ロールツーロール方式を用いた製造工程に対応可能である限りにおいて、機能層22の半導体層が、無機半導体材料を含む無機半導体層であってもよい。
(電極)
図1に示すように、電極23,24は、機能層22の正孔注入層22aに接続され、陽極として機能する第1電極23と、機能層22の電子注入層22dに接続され、陰極として機能する第2電極24と、を含んでいる。本実施の形態において、電極23,24は、第1基材21の法線方向から見て第1電極23および第2電極24のうち少なくとも一方が、他方に重ならない領域を少なくとも部分的に有するよう、構成されている。図1に示す例においては、第1電極23および第2電極24のいずれも、第1基材21の法線方向から見て他方に対して重ならない領域を有している。なお図示はしないが、第2電極24が正孔注入層22a,正孔輸送層22bおよび半導体層22cに接触することを防止する絶縁層が設けられていてもよい。
電極23,24を構成する材料は、導電性を有する限り特には限定されず、金属、合金、これらの混合物等を使用することができる。なお機能層22から生じる光が第1電極23または第2電極24のいずれかを通過して外部に取り出される場合、光が通過する方の電極の材料として、透光性を有する導電性材料が用いられる。透光性を有する導電性材料としては、例えば、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化亜鉛、酸化第二錫などの酸化物導電性材料または金等の薄膜電極材料を挙げることができる。
また図1に示すように、積層体40は、少なくとも機能層22と重なるよう配置された接着層32と、接着層32上に配置された第2基材31と、をさらに備えている。ここで「接着層32が機能層22と重なる」とは、第1基材21の法線方向から見た場合に接着層32が機能層22に重なっており、かつ、接着層32が機能層22の両面のうち第1基材21から遠い面の側に配置されていることを意味している。
(第2基材および接着層)
第2基材31および接着層32は、機能層22に水分および酸素が接することを抑制し、これによって機能層22の機能低下を抑制するためのものである。第2基材31を構成する材料は、水分および酸素を効率的に遮断することができる限り特に限定されない。例えば第2基材31として、可撓性材料と、可撓性材料上に設けられ、バリア層として機能する無機酸化物の薄膜と、を含む基材を用いることができる。可撓性材料としては、十分な可撓性を有するものであれば特に限定されないが、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどが挙げられる。接着層32としては、接着層32と機能層22または電極23,24とを良好に接着させ、これによって機能層22を外部環境から遮蔽することができる接着剤などが用いられる。接着層32を構成する接着剤として、例えばエポキシ樹脂系の熱硬化型接着剤やアクリル樹脂系のUV硬化型接着剤を用いることができる。なお、接着剤はその種類によってはバリア性を兼ね備えている。接着剤がバリア性を兼ね備える場合、第2基材31は、上述のバリア層を含んでいなくてもよい。
また図1に示すように、積層体40は、接着層32と電極23,24との間に部分的に介在された中間層25をさらに備えている。言い換えると、積層体40は、電極23,24と少なくとも部分的に重なるよう配置された中間層25をさらに備えている。ここで「中間層25が電極23,24と重なる」とは、第1基材21の法線方向から見た場合に中間層25が電極23,24に重なっており、かつ、中間層25が電極23,24の両面のうち第1基材21から遠い面の側に配置されていることを意味している。以下、中間層25を設けることの目的、および中間層25の構成について説明する。
(中間層)
積層体40から作製される半導体デバイスを動作させるためには、電極23,24との間の電気的な接続を確保する必要がある。例えば、電極23,24を外部に対して露出させ、そして、電極23,24に配線などを接続する必要がある。一方、半導体層を含む機能層22を外部環境から強固に封止するためには、電極23,24と接着層32との間の密着力が大きいことが好ましい。しかしながら、電極23,24と接着層32との間の密着力が大きくなるほど、電極23,24上の接着層32および第2基材31を除去して電極23,24を露出させる作業が困難になる。中間層25は、このような点を考慮して設けられるものであり、電極23,24を露出させる作業を容易にするために設けられるものである。
以下、中間層25の構成について説明する。本実施の形態において、中間層25は、中間層25と電極23,24との間の密着力が、接着層32と電極23,24との間の密着力よりも小さくなるよう、構成されている。このため、中間層25を電極23,24上から除去する作業は、接着層32を電極23,24上から除去する作業よりも容易になっている。また中間層25は、中間層25と接着層32との間の密着力が、中間層25と電極23,24との間の密着力よりも大きくなるよう、構成されている。このため、第2シート30の一部分を電極23,24から引き離し、同時に第2シート30に密着している中間層25を電極23,24上から除去する際、中間層25が電極23,24から剥離されるよりも先に接着層32が中間層25から剥離されることを防ぐことができる。従って、このように構成された中間層25を電極23,24のうち露出されるべき部分の上に設けることにより、電極23,24を露出させる作業を容易に実施することができる。
2つの層の間の密着力を特定する方法が特に限られることはなく、公知の方法が用いられる。例えば、一対の把持手段を用いてサンプルに張力を印加する引張試験機を用いた引張試験の結果に基づいて密着力を特定することができる。
具体的には、まず、第1電極23または第2電極24(以下、単に電極とも称する)と中間層25とが積層された第1のサンプルを準備する。次に、第1のサンプルの電極側の端部を、一対の把持手段の一方で把持し、第1のサンプルの中間層25側の端部を、一対の把持手段の他方で把持する。その後、第1のサンプルの電極と中間層25とが剥離されるまで、第1のサンプルに張力を印加する。ここで、剥離が生じた際の張力をAとする。なお、一対の把持手段は各々、電極および中間層25を直接的に把持してもよく、若しくは何らかの層や部材を介して間接的に把持してもよい。
また、接着層32と電極23,24とが積層された第2のサンプルを準備し、第1のサンプルの場合と同様にして、接着層32と電極23,24とが剥離される際の張力Bを測定する。
また、接着層32と中間層25とが積層された第3のサンプルを準備し、第1のサンプルの場合と同様にして、接着層32と中間層25とが剥離される際の張力Cを測定する。
中間層25は、このようにして測定される張力Aが張力Bおよび張力Cよりも小さくなるよう、構成されることができる。
密着力に関する上述の条件を満たす中間層25を構成する材料が特に限られることはなく、電極23,24や接着層32を構成する材料に応じて適宜選択される。例えば電極23,24が酸化インジウム錫(ITO)から構成され、接着層32がエポキシ樹脂系の熱硬化型接着剤から構成される場合、中間層25を構成する材料として、有機材料、例えば各種の有機機能層や、粘着性を有する有機材料などを用いることができる。中間層25が粘着性材料から構成される場合、この粘着性材料は、第2基材31と接着層32との間の密着力が中間層25と電極23,24との間の密着力よりも大きくなるよう選択される。
図1に示すように、積層体40には、電極23,24の表面のうち第2基材31側の表面を少なくとも部分的に外部に露出させるための開口部33が形成されていてもよい。なお以下の説明および図において、電極23,24が外部に露出されている、若しくは露出され得る状態になっている積層体40を、符号40Aを用いて表すこともある。
後述するように、開口部33は、中間層25のうち電極23,24と重なっている領域を少なくとも部分的に、その上に存在している接着層32および第2基材31とともに除去することにより形成される。このため図1に示すように、第1基材21の面方向に平行な方向において、開口部33と機能層22との間には、開口部33に接している中間層25が存在している。なお以下の説明において、中間層25のうち電極23,24上から除去される部分を除去部分と称することもある。
積層体製造装置
次に図2を参照して、封止された半導体層を含む積層体40を製造するための積層体製造装置10について説明する。図2は、積層体製造装置10を示す斜視図である。
積層体製造装置10は、第1シート20と第2シート30とをロールツーロール方式で積層させ、これによって上述の積層体40を製造するよう構成されている。積層体製造装置10は、図2に示すように、第1シート20を供給する第1供給装置11と、第1シート20上に中間層25を形成する中間層形成装置13と、第2シート30を供給する第2供給装置12と、中間層形成装置13の下流側に配置され、第1シート20と第2シート30とを貼り合わせて積層体40を作製する積層装置14と、得られた積層体40を巻き取る巻取装置18とを備えている。図2において、積層体40の搬送方向が矢印Tで表されている。
第1シート20は、帯状の第1基材21と、第1基材21上に設けられ、半導体材料から構成された半導体層を含む機能層22と、機能層22に接続された電極23,24と、を有している。第1シート20には、第1基材21上における電極23,24の位置を示すための検知マーク26が設けられていてもよい。第2シート30は、帯状の第2基材31と、第2基材31上に設けられた接着層32と、を有している。ここで第2シート30は、第1シート20の機能層22および電極23,24と対向するよう配置されている。また第2シート30の接着層32は、第2基材31のうち第1シート20と対向する側に設けられている。なお、第2基材31と接着層32との間の密着力は、中間層25と電極23,24との間の密着力よりも大きくなっている。
図2に示す例において、第1シート20の幅と第2シート30の幅とは略同一になっている。ここで「幅」とは、搬送方向Tと直交する方向における寸法のことである。なお図2においては、電極23,24が搬送方向Tに沿って機能層22に隣接するよう配置される例が示されているが、これに限られることはない。例えば電極23,24は、第1シート20の幅方向に沿って機能層22に隣接するよう配置されていてもよい。また、搬送方向Tに沿って機能層22に隣接する電極23,24、および、第1シート20の幅方向に沿って機能層22に隣接する電極23,24の両方を第1シート20が有していてもよい。
(供給装置)
第1供給装置11は、第1シート20がロール状に巻きつけられた巻出軸11aを含んでおり、巻出軸11aは、図示しない駆動機構によって回転駆動される。また第2供給装置12は、第2シート30がロール状に巻きつけられた巻出軸12aを含んでおり、巻出軸12aは、図示しない駆動機構によって回転駆動される。
(中間層形成装置)
中間層形成装置13は、第1シート20の第1電極23および第2電極24と少なくとも部分的に重なる中間層25を形成するよう構成されている。中間層形成装置13の具体的な構成は特には限られないが、例えば中間層形成装置13は、検知マーク26を検知する検知部13bと、検知部13bからの情報に基づいて、中間層25を形成するための材料と溶媒とを含む塗布液を電極23,24上に塗布する吐出部13aと、を含んでいる。吐出部13aにおいて用いられる塗布方法としては、例えば、スプレイ法、ノズルジェット法やインクジェット法などが挙げられる。また中間層形成装置13は、図示はしないが、塗布液中の溶媒を蒸発させるための乾燥部をさらに含んでいてもよい。乾燥部は、加熱乾燥、送風乾燥、真空乾燥または赤外線乾燥などによって溶媒を蒸発させるよう構成されている。
(積層装置)
積層装置14は、第1シート20の機能層22および中間層25が第2シート30の接着層32によって覆われるよう第1シート20と第2シート30とを貼り合わせるためのものである。積層装置14の具体的な構成は特には限られないが、例えば積層装置14は、第2シート30に接するよう設けられた積層ローラー14aを含んでいる。この積層ローラー14aが第2シート30を第1シート20に向けて押し付けることにより、第2シート30と第1シート20とが貼り合わされる。なお図示はしないが、積層ローラー14aと対向するよう配置され、積層ローラー14aとの間で第1シート20および第2シート30を挟圧するプラテンローラーが設けられていてもよい。これによって、第1シート20と第2シート30とをより強固に貼り合わせることができる。
図2に示すように、積層体製造装置10は、積層装置14の下流側に配置され、第2シート30の接着層32を硬化させる硬化処理装置15をさらに備えていてもよい。硬化処理装置15の具体的な構成は特には限られない。例えば接着層32が紫外線硬化性樹脂を含む場合、硬化処理装置15は、接着層32に向けて紫外線を放射し、これによって接着層32を硬化させるUV照射部15aを有していてもよい。また、接着層32が熱硬化性樹脂を含む場合、硬化処理装置15は、図示はしないが、第2シート30を加熱し、これによって接着層32を硬化させる加熱部を有していてもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用および効果について説明する。ここでは、はじめに、積層体製造装置10を用いて積層体40を製造する方法の一例について説明する。次に、得られた積層体40の電極23,24を外部に露出させる方法の一例について説明する。
積層体の製造方法
はじめに、積層体40を製造する方法について、図3(a)〜(c)を参照して説明する。
はじめに図3(a)に示すように、第1供給装置11が、第1シート20を中間層形成装置13に向けて供給する。次に中間層形成装置13が、図3(b)に示すように、第1シート20の電極23,24と少なくとも部分的に重なる中間層25を第1シート20上に形成する中間層形成工程を実施する。具体的には、はじめに、中間層形成装置13の検知部13bが、第1シート20の第1基材21上に設けられている検知マーク26を検出する。これによって、第1基材21上における電極23,24の位置に関する情報が得られる。次に得られた位置情報に基づいて、中間層形成装置13の吐出部13aが、中間層25を形成するための材料と溶媒とを含む塗布液を第1電極23および第2電極24上に塗布する。その後、乾燥部が例えば塗布液を加熱する。これによって、第1電極23および第2電極24上に中間層25が形成される。
中間層25が設けられた第1シート20は、積層装置14に向けて搬送される。また第2供給装置12が、第2シート30を積層装置14に向けて供給する。
その後、積層装置14が、図3(c)に示すように、第1シート20の機能層22および中間層25が第2シート30の接着層32によって覆われるよう第1シート20と第2シート30とを貼り合わせる積層工程を実施する。これによって、第1シート20と第2シート30とが積層された積層体40を得ることができる。この際、好ましくは、第2シート30の接着層32が機能層22と中間層25との間の隙間にまで十分に充填されるよう、積層ローラー14aが第2シート30を第1シート20に対して押圧する。このとき、第1シート20と第2シート30との間の余分な酸素および水分をより低減させるため、減圧しながら押圧してもよい。これによって、機能層22を接着層32によって万遍なく囲うことができる。
その後、必要に応じて、硬化処理装置15が、接着層32を硬化させる硬化処理工程を実施する。このようにして得られた積層体40は、図示しない駆動機構によって回転駆動される巻取軸18aを含む巻取装置18によって巻き取られる。このようにして得られた積層体40のロール体は、電極23,24を露出させる後述する工程を実施するための場所へ搬送される。
電極を露出させる方法
次に、得られた積層体40の電極23,24を外部に露出させる方法の一例について説明する。ここでは、図1に示す開口部33を積層体40に形成し、これによって電極23,24を露出させる方法について、図4(a)〜(d)を参照して説明する。
はじめに図4(a)に示すように、中間層25のうち電極23,24と重なる領域に切り込み34,35を形成する。切り込み34,35は、上述の開口部33の輪郭に対応した形状を有している。言い換えると、切り込み34,35は、中間層25のうち電極23,24上から除去される部分、いわゆる上述の除去部分の輪郭に対応した形状を有している。図4(a)に示すように、機能層22および電極23,24が並ぶ方向に沿って見た場合に、切り込みのうち機能層22に近接しているものを近位切り込み34と称し、近位切込部34よりも機能層22に対して遠位にあるものを遠位切り込み35とも称する。
図4(a)に示すように、各切り込み34,35は、少なくとも第2基材31および接着層32を貫通して中間層25に達するよう、第2基材31側から中間層25に向かって形成される。好ましくは、各切り込み34,35は、中間層25を貫通するとともに電極23,24内に達する長さが可能な限り短くなるよう、形成される。これによって、後に中間層25の除去部分を除去する際の作業の容易性を確保しながら、電極23,24の特性や信頼性が低下することを抑制することができる。
次に図4(b)に示すように、第2基材31側から積層体40に粘着性部材50を密着させる。粘着性部材50としては、第2基材31に対する十分な密着力を有する部材が用いられる。具体的には、粘着性部材50と第2基材31との間の密着力を、中間層25と電極23,24との間の密着力よりも大きくすることができる部材が用いられる。例えば粘着性部材50として、ゴムブランケットが用いられ得る。
その後、図4(c)に示すように、粘着性部材50を積層体40から引き離す。ここで上述のように、中間層25と電極23,24との間の密着力は、中間層25と接着層32との間の密着力、第2基材31と接着層32との間の密着力、および粘着性部材50と第2基材31との間の密着力よりも小さくなっている。このため、粘着性部材50が積層体40から引き離される際、同時に中間層25の除去部分25aが電極23,24から剥離される。これに伴って、第2基材31および接着層32のうち除去部分25aと重なる部分が、切り込み34,35に沿って、除去部分25aとともに、電極23,24側から粘着性部材50側へ移行される。これによって、図4(c)に示すように、電極23,24の一部分上に開口部33が形成される。このようにして、電極23,24が外部に露出された積層体40Aを得ることができる。
その後、機能層22ごとに積層体40を切り出してもよい。これによって、図4(d)に示すように、1つの機能層22を含む積層体40Aとして構成された半導体デバイス45を得ることができる。
本実施の形態によれば、中間層25と電極23,24との間の密着力が、接着層32と電極23,24との間の密着力よりも小さくなっている。また中間層25と接着層32との間が、中間層25と電極23,24との間の密着力の密着力よりも大きくなっている。このため、電極23,24上の第2基材31および接着層32を切り込み34,35に沿って除去して電極23,24を露出させる作業を容易に実施することができる。また、第2基材31および接着層32を除去する作業を積層工程の後に実施することができるため、電極23,24の実際の位置を確認しながら除去作業を実施することができる。従って、電極23,24上の第2基材31および接着層32を正確に除去することができる。
比較の形態
次に、本実施の形態の効果を、比較の形態と比較して説明する。図5は、第1の比較の形態における積層体製造装置70を示す斜視図であり、図6は、図5に示す積層体製造装置70を用いることにより得られた積層体を示す平面図である。
第1の比較の形態
第1の比較の形態による表示装置70においては、第1シート20の機能層22を封止するための基材61および接着層62を有する第2シート60として、第1シート20の電極23,24に対応する部分に開口部63を予め形成した第2シート60が用いられている。他の構成は、図1乃至図4に示す上述の本発明の実施の形態と略同一である。図5,6に示す第1の比較の形態において、図1乃至図4に示す本発明の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
ロールツーロール方式を用いる場合、環境条件の変化に応じて、第1シート20や第2シート60が伸縮することが考えられる。伸縮が生じると、比較の形態においては、図6に示すように、搬送方向Tにおいて、予め形成されている開口部63の位置が第1電極23や第2電極24の位置からずれてしまうことが考えられる。この結果、機能層22を第2シート60によって適切に封止できなくなったり、電極23,24を露出させることができなくなったりしてしまう。
これに対して本実施の形態によれば、第1シート20と第2シート30とを貼り合わせる積層工程の後であっても、電極23,24上の第2シート30を容易に除去することができる。このため、電極23,24の実際の位置を確認しながら第2シート30の除去作業を実施することができる。従って、電極23,24を確実に露出させることができる。また、積層工程の際には開口部33が第2シート30に設けられていないので、第1シート20や第2シート30の伸縮が生じる場合であっても、機能層22を第2シート30によって確実に封止することができる。
第2の比較の形態
次に、本実施の形態の効果を、第2の比較の形態と比較して説明する。図7は、第2の比較の形態における積層体製造装置70を示す斜視図であり、図8は、図7に示す積層体製造装置70を用いることにより得られた積層体を示す平面図である。第2の比較の形態による表示装置70においては、電極23,24が、第1シート20の幅方向に沿って機能層22に隣接するよう配置されている。他の構成は、図5,6に示す上述の本発明の実施の形態と略同一である。図7,8に示す第2の比較の形態において、図5,6に示す本発明の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
ロールツーロール方式を用いる場合、貼り合わせ時のずれに起因して、第1シート20に対する第2シート60の位置が幅方向で次第に変位していくことが考えられる。幅方向におけるずれが生じると、図8に示すように、幅方向において、予め形成されている開口部63の位置が第1電極23や第2電極24の位置からずれてしまうことが考えられる。この結果、機能層22を第2シート60によって適切に封止できなくなったり、電極23,24を露出させることができなくなったりしてしまう。
これに対して本実施の形態によれば、第1シート20と第2シート30とを貼り合わせる積層工程の後であっても、電極23,24上の第2シート30を容易に除去することができる。このため、電極23,24の実際の位置を確認しながら第2シート30の除去作業を実施することができる。従って、電極23,24を確実に露出させることができる。また、積層工程の際には開口部33が第2シート30に設けられていないので、第1シート20に対する第2シート30の位置が幅方向で次第に変位したとしても、第2シート30が第1シート20の機能層22を少なくとも覆うことができる限りにおいて、機能層22を封止することができる。すなわち本実施の形態によれば、比較の形態の場合に比べて、幅方向における、第1シート20に対する第2シート30の変位の許容量を大きくすることができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
積層体製造装置の変形例
上述した本実施の形態において、積層体40の電極23,24を外部に露出させる工程が、積層体40のロール体を製造する場所や装置とは異なる場所や装置で実施される例を示した。しかしながら、電極23,24を外部に露出させる工程が、積層体40のロール体を製造する場所や装置と同一の場所や装置で実施されてもよい。例えば、積層体製造装置10は、以下に説明するように、電極23,24を外部に露出させるための除去装置16をさらに備えていてもよい。
図9は、本変形例における積層体製造装置10を示す斜視図である。積層体製造装置10は、積層装置14の下流側に配置され、中間層25のうち電極23,24と重なる領域を少なくとも部分的に除去部分25aとして除去するよう構成された除去装置16をさらに備えている。この除去装置16は、図9に示すように、中間層25の除去部分25aの輪郭に対応した切り込み34,35を第2シート30および中間層25に形成する切込形成部16aと、第2シート30に粘着性部材16dを当接させ、第2シート30のうち中間層25の除去部分25aと重なる部分を、除去部分25aとともに、第1シート20の電極23,24から粘着性部材16d側へ移行させる剥離部16bと、を有している。
上述の図4(a)に示すような切り込み34,35を第2基材31、接着層32および中間層25に形成することができる限りにおいて、切込形成部16aの具体的な構成が特に限定されることはない。例えば切込形成部16aは、切り込み34,35の形状に対応した形状を有し、第2基材31、接着層32および中間層25に挿入され得る刃として構成されている。なお図示はしないが、切込形成部16aは、第1シート20に設けられている検知マーク26を検知する検知部を含んでいてもよい。これによって、切込形成部16aは、積層体40のうち切り込み34,35が形成されるべき場所を特定することができる。
剥離部16bは、例えば図9に示すように、粘着性部材16dを供給する巻出部16eと、粘着性部材16dから供給された粘着性部材16dを第2シート30に押し付けるローラー16cと、第2シート30とローラー16cとの間を通過した粘着性部材16dを巻き取る巻取部16fと、を含んでいる。粘着性部材16dは、上述の粘着性部材50の場合と同様に、粘着性部材16dと第2基材31との間の密着力が、中間層25と電極23,24との間の密着力よりも大きくなるよう構成されている。粘着性部材16dとしては、例えばゴムブランケットが用いられる。
以下、本変形例における積層体製造装置10を用いて、電極23,24が露出された積層体40Aを製造する方法について説明する。
(積層体製造工程)
はじめに、第1供給装置11、第2供給装置12、中間層形成装置13および積層装置14を用いて、第1シート20と第2シート30とが積層された積層体40を製造する。積層体40を製造する方法は、図3(a)〜(c)に示される本実施の形態の方法と同一であるので、詳細な説明を省略する。
(切込形成工程)
次に、除去装置16の切込形成部16aを第2シート30側から第2シート30および中間層25に挿入する。これによって、中間層25のうち電極23,24と重なる領域に切り込み34,35を形成する。なお、切り込み34,35は、図4(a)に示す上述の本実施の形態の場合と同一であるので、詳細な説明を省略する。
(剥離工程)
次に、剥離部16bのローラー16cが粘着性部材16dを第2基材31側から積層体40に密着させる。これによって、第2基材31および接着層32のうち除去部分25aと重なる部分が、切り込み34,35に沿って、除去部分25aとともに、電極23,24側から粘着性部材50側へ移行される。このようにして、電極23,24が外部に露出された積層体40Aを得ることができる。なお、除去部分25a、第2基材31および接着層32が部分的に剥離される様子は、図4(b)(c)に示す上述の本実施の形態の場合と同一であるので、詳細な説明を省略する。
このようにして、中間層25のうち電極23,24と重なる領域を少なくとも部分的に除去部分25aとして除去する除去工程が、積層体製造装置10において実施される。
本変形例によれば、積層体製造装置10は、第1シート20および第2シート30を貼り合わせて積層体40を製造する機能だけでなく、中間層25のうち電極23,24と重なる領域を少なくとも部分的に除去する機能も有している。このため、積層体製造装置10を用いることにより、電極23,24が外部に露出された積層体40Aを効率的に製造することができる。このことにより、積層体40を製造する工程と電極23,24を外部に露出させる工程とが別の場所や装置で実施される場合に比べて、製造装置全体としての省スペース化や高効率化を実現できる。
電極を露出させる方法の変形例
上述した本実施の形態において、電極23,24を外部に露出させるための工程において、切り込み34,35のいずれもが第2基材31および接着層32を貫通して中間層25に達する例を示した。しかしながら、少なくとも近位切り込み34が第2基材31および接着層32を貫通して中間層25に達していればよく、遠位切り込み35は中間層25に達していなくてもよい。例えば図10(a)に示すように、遠位切り込み35は、第1基材21の法線方向から見て中間層25と重ならない領域に形成されていてもよい。この場合であっても、条件によっては、図10(b)(c)に示すように、切り込み34,35で囲われた領域内の第2基材31、接着層32および中間層25を電極23,24側から粘着性部材50側へ移行させることができる。例えば、接着層32と第1シート20との間の接触面積が接着層32と中間層25との間の接触面積よりも十分に小さい場合などに、図10(b)(c)に示すような移行が可能となる。
また上述した本実施の形態において、電極23,24上に開口部33を形成することにより、電極23,24に対する電気的な接続を確保する例を示した。しかしながら、以下に図11(a)〜(c)を参照して説明するように、開口部33を形成することなく、電極23,24に対する電気的な接続を確保することもできる。
はじめに図11(a)に示すように、図3(a)〜(c)に示される本実施の形態の場合と同様にして、第1シート20と第2シート30とが積層された積層体40を得る。次に図11(b)に示すように、積層体40を、各々が1つの機能層22を含む複数の区画に切り出す。例えば図11(a)においてX−Xで示されている切断線に沿って、積層体40を切り出して半導体デバイス45を作製する。この際、切断線X−Xは、少なくとも電極23,24および中間層25を通るよう設定される。
その後、図11(c)に示すように、半導体デバイス45の端部において、第2基材31、接着層32および中間層25を電極23,24からわずかに引き離し、これによって、中間層25と電極23,24との間にわずかな隙間を形成する。ここで上述のように、中間層25は、中間層25と電極23,24との間の密着力が、中間層25と接着層32との間の密着力よりも小さくなるよう、構成されている。このため、接着層32を電極23,24から引き離す場合に比べて、中間層25を電極23,24から容易に引き離すことができる。すなわち、中間層25と電極23,24との間の隙間を容易に形成することができる。
その後、形成された隙間に配線47を挿入する。このようにして、開口部33を形成することなく、電極23,24に対する電気的な接続を確保することができる。
中間層の変形例
また上述の本実施の形態および各変形例において、中間層25が、温度に応じて接着力が可逆的に変化する温度応答性材料を含んでいてもよい。温度応答性材料としては、例えば、高温で第1の接着性を示し、低温で、第1の接着性よりも小さい第2の接着性を示す材料が挙げられる。ここで高温とは、接着剤の接着性が発現する温度であり、材料により異なるが例えば50℃である。また低温とは、接着性がほぼ発現せず、このため剥し易い状態になる温度であり、例えば25℃である。ここで「接着性がほぼ発現せず」とは、例えば、低温における温度応答性材料の接着力が、高温における温度応答性材料の接着力の1/10以下になっていることを意味している。このような温度応答性材料を用いて中間層25を構成する場合、例えば、第1シート20と第2シート30とを貼り合わせる積層工程は、温度応答性材料が第1の接着性を示す高温で実施され、一方、中間層25のうち電極23,24と重なる領域を少なくとも部分的に除去する除去工程は、温度応答性材料が第2の接着性を示す低温で実施される。これによって、第1シート20と第2シート30とを貼り合わせる際の両者の間の密着力を十分に確保しながら、中間層25を除去する際に必要になる力を小さくすることができる。なお、温度応答性材料として、低温例えば常温で接着性を示し、高温で剥れるタイプのものが用いられてもよい。
上述の第1の接着力および第2の接着力の具体的な大きさが特に限られることはなく、積層工程および除去工程の具体的な構成に応じて適宜定められる。なお第2の接着力は、少なくとも除去工程において、中間層25と電極23,24との間の密着力が接着層32と電極23,24との間の密着力よりも小さく、かつ、中間層25と接着層32との間の密着力が中間層25と電極23,24との間の密着力よりも大きくなるよう、定められる。温度応答性材料としては、例えば、ニッタ株式会社製のインテリマーテープなどが挙げられる。
また本変形例において、中間層25が、温度に応じて接着力が可逆的に変化する温度応答性材料を含む例を示したが、これに限られることはない。本変形例においては、中間層25の特性が可逆的に変化する限りにおいて、様々な材料が用いられ得る。例えば、中間層25が、所定の波長の光を照射することによって液体と固体との間などで可逆的に相転移し、この結果、接着力が可逆的に変化する材料を含んでいてもよい。
また、中間層25の層構成が特に限られることはなく、電極23,24の露出を容易化するという目的の下、様々な層構成が採用され得る。例えば、中間層25は、単層であってもよく、複数の層から構成されていてもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 積層体製造装置
11 第1供給装置
12 第2供給装置
13 中間層形成装置
14 積層装置
20 第1シート
21 第1基材
22 機能層
23 第1電極
24 第2電極
25 中間層
30 第2シート
31 第2基材
32 接着層
40 積層体

Claims (7)

  1. 封止された半導体層を含む積層体を製造する積層体製造方法であって、
    第1基材と、前記第1基材上に設けられ、半導体材料から構成された半導体層を含む機能層と、前記機能層に接続された電極と、を有する第1シートを供給する工程と、
    前記第1シートの前記電極と少なくとも部分的に重なる中間層を前記第1シート上に形成する中間層形成工程と、
    第2基材と、第2基材上に設けられた接着層と、を有する第2シートを供給する工程と、
    前記第1シートの前記機能層前記中間層および前記電極が前記第2シートの前記接着層によって覆われるよう前記第1シートと前記第2シートとを貼り合わせる積層工程と、を備え、
    前記中間層と前記電極との間の密着力は、前記接着層と前記電極との間の密着力よりも小さくなっており、
    前記中間層と前記接着層との間の密着力は、前記中間層と前記電極との間の密着力よりも大きくなっている、積層体製造方法。
  2. 前記積層工程の後、前記中間層のうち前記電極と重なる領域を少なくとも部分的に除去部分として除去する除去工程をさらに備え、
    前記除去工程において、前記第2シートのうち前記中間層の前記除去部分と重なる部分が、前記除去部分とともに除去される、請求項1に記載の積層体製造方法。
  3. 前記除去工程は、
    前記中間層の前記除去部分の輪郭に対応した切り込みを前記第2シートおよび前記中間層に形成する切込形成工程と、
    前記第2シートに粘着性部材を当接させ、前記第2シートのうち前記中間層の前記除去部分と重なる部分を、前記除去部分とともに、前記第1シートの前記電極側から前記粘着性部材側へ移行させる剥離工程と、を有する、請求項2に記載の積層体製造方法。
  4. 前記中間層は、温度に応じて接着力が可逆的に変化する温度応答性材料を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の積層体製造方法。
  5. 封止された半導体層を含む積層体を製造する積層体製造装置であって、
    第1基材と、前記第1基材上に設けられ、半導体材料から構成された半導体層を含む機能層と、前記機能層に接続された電極と、を有する第1シートを供給する第1供給装置と、
    前記第1シートの前記電極と少なくとも部分的に重なる中間層を前記第1シート上に形成する中間層形成装置と、
    第2基材と、第2基材上に設けられた接着層と、を有する第2シートを供給する第2供給装置と、
    前記第1シートの前記機能層前記中間層および前記電極が前記第2シートの前記接着層によって覆われるよう前記第1シートと前記第2シートとを貼り合わせる積層装置と、
    前記積層装置の下流側に配置され、前記中間層のうち前記電極と重なる領域を少なくとも部分的に除去部分として除去する除去装置と、を備え、
    前記除去装置は、前記第2シートのうち前記中間層の前記除去部分と重なる部分を前記除去部分とともに除去するよう構成されており、
    前記除去装置は、
    前記中間層の前記除去部分の輪郭に対応した切り込みを前記第2シートおよび前記中間層に形成する切込形成部と、
    前記第2シートに粘着性部材を当接させ、前記第2シートのうち前記中間層の前記除去部分と重なる部分を、前記除去部分とともに、前記第1シートの前記電極側から前記粘着性部材側へ移行させる剥離部と、を有する、積層体製造装置。
  6. 第1基材と、
    前記第1基材上に設けられ、半導体材料から構成された半導体層を含む機能層と、
    前記機能層に接続された電極と、
    前記電極と少なくとも部分的に重なるよう配置された中間層と、
    前記機能層前記中間層および前記電極を覆うよう配置された接着層と、
    前記接着層上に配置された第2基材と、を備え、
    前記中間層と前記電極との間の密着力は、前記接着層と前記電極との間の密着力よりも小さくなっており、
    前記中間層と前記電極との間の密着力は、前記中間層と前記接着層との間の密着力よりも小さくなっている、積層体。
  7. 前記電極の表面のうち前記第2基材側の表面を少なくとも部分的に露出させる開口部が形成されており、
    前記中間層は、前記開口部に接している、請求項に記載の積層体。
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