JPWO2013011741A1 - 有機エレクトロルミネッセンスパネル及びその製造方法 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンスパネル及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

簡単な製造プロセスにより、容易に、優れた性能を有する有機ELパネルを提供する。フレキシブル基材上に、第1の電極、有機エレクトロルミネッセンス層、第2の電極、封止部材をこの順で有する有機エレクトロルミネッセンスパネルにおいて、該封止部材が、第2の電極側から順に、粘着剤層、支持体上に吸湿剤層が形成されたシート状吸湿剤層、接着剤層およびバリアフィルムが積層されてなることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンスパネル。

Description

本発明は有機エレクトロルミネッセンスパネルに関し、特にバリアフィルムにより封止された有機エレクトロルミネッセンスパネル及びその製造方法に関する。
従来から、プラスチック基板やフィルムの表面にアルミニウムをラミネートしたバリア性フィルムは、水蒸気や酸素等の各種ガスの遮断を必要とする物品、例えば、食品、工業用品および医薬品等の変質を防止するための包装用途に広く用いられている。
また、包装用途以外にも液晶表示素子、光電変換素子(太陽電池)、有機エレクトロルミネッセンス(以下有機ELと略す。)素子等の有機電子デバイス基板として使用されている。
これらの有機電子デバイスは水分や酸素によって著しくその機能が低下するという問題がある。そこで、これらの有機電子デバイスを水分、酸素等の外気から遮断し、封止する技術が提案されている。
例えば、これらの電子デバイスの表面を硬化性樹脂接着剤層で覆う技術、或いはバリア性フィルムの表面を接着剤で覆い、該バリアフィルムを有機EL素子の表面に面接着し熱圧着することにより封止する技術が提案されている。
しかしながら、これらの技術には下記の様な課題があった。
即ち、
(i)バリアフィルムの防湿性だけでは有機ELの長寿命化は困難である
(ii)封止時に混入した異物を圧迫することで有機EL層へダメージを与えてしまう
(iii)封止熱によって接着剤から悪影響成分が有機EL層へ浸透しダークスポット(DS)となる
更なる高度な防湿技術として、有機EL素子とバリアフィルムとの間に吸湿剤粉末をバインダー樹脂に分散させた吸湿シートを配置し、該吸湿シートと有機EL素子とを面接着する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
更に、バインダー樹脂と吸湿剤成分に加え、柔軟性を有する粒子状樹脂を含有するシート状吸湿剤層を有機EL素子表面に用いる技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、酸素や水分を吸収するゲッター材(吸湿剤)を有機EL素子上に形成し、もう一方の封止部材に接着剤層を形成し、それらを貼り合わせることにより有機EL素子には接着剤が直接接しない様にする方法が開示されている(特許文献3参照。)。
このような新たな吸湿剤層を用いた防湿技術が開示されてきているが、まだまだ十分なレベルまで至っていず、例えば、バリアフィルムと吸湿剤層は接着されていないため界面が弱く、外力に対して脆弱であったり、またシート状吸湿剤が直接有機EL素子に接触し、その上からバリアフィルムを面圧着させるため、圧着時に吸湿剤粉末が第2の電極や有機層を破壊してしまい、ダークスポットの原因となっていた。これらを改良する技術として、更に柔軟性を持つ粒子状樹脂を含有させることにより、圧力を緩和しリーク電流の発生を抑制する技術(特許文献2)が開示されているが、未だ不十分であった。
特開平2−197071号公報 特開2009−26648号公報 特開2011−28896号公報
フレキシブル基材上に、第1の電極、有機EL層、第2の電極を有する有機EL素子の第2の電極上に封止部材が形成された有機ELパネルおよびその製造方法であって、簡単な製造プロセスにより、容易に、優れた性能を有する有機ELパネルを提供することを目的とするものである。
上記課題は、下記の本発明の構成により、解決することができた。
1.フレキシブル基材上に、第1の電極、有機エレクトロルミネッセンス層、第2の電極、封止部材をこの順で有する有機エレクトロルミネッセンスパネルにおいて、該封止部材が、第2の電極側から順に、粘着剤層、支持体上に吸湿剤層が形成されたシート状吸湿剤層、接着剤層およびバリアフィルムが積層されてなることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンスパネル。
2.前記シート状吸湿剤層が、吸湿剤をバインダー中に含有させてあらかじめ支持体上に形成しシート状にしたものであることを特徴とする前記1に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
3.前記シート状吸湿剤層が、吸湿剤をバインダー中に含有させて、あらかじめ2枚の支持体に挟んで形成しシート状にしたものであることを特徴とする前記1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
4.前記接着剤層が、接着剤をあらかじめ離形性支持体上に形成しシート状にしたものであることを特徴とする前記1〜3の何れか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
5.前記接着剤層が、熱硬化性樹脂であることを特徴とする前記1〜4の何れか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
6.フレキシブル基材上に、第1の電極、エレクトロルミネッセンス層、第2の電極、封止部材をこの順で有する有機エレクトロルミネッセンスパネルの製造方法であって、該第2の電極上に、支持体の一方の面に粘着剤層を有し、他方の面に吸湿剤層が形成されたシート状吸湿剤層を、粘着剤層が第2の電極と接するように貼り合わせ、次いで、接着剤をあらかじめ離形性支持体上に形成してシート状にしたシート状接着剤層を離形性支持体から剥がしてバリアフィルムと貼り合わせたシート状接着剤層を有するバリアフィルムを、シート状接着剤層がシート状吸湿剤層に接するように貼り合わせて、封止部材を形成したことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンスパネルの製造方法。
7.フレキシブル基材上に、第1の電極、エレクトロルミネッセンス層、第2の電極、封止部材をこの順で有する有機エレクトロルミネッセンスパネルの製造方法であって、該第2の電極上に、吸湿剤をバインダー中に含有させて、あらかじめ2枚の支持体に挟んで形成したシート状吸湿剤層の一方の面に粘着剤層を設け、粘着剤層が第2の電極と接するように貼り合わせ、次いで、接着剤をあらかじめ支持体上に形成してシート状にした接着剤層を離形性支持体からはがしてバリアフィルムと貼り合わせた接着剤層を有するバリアフィルムを、接着剤層がシート状吸湿剤層に接するように貼り合わせて、封止部材を形成したことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンスパネルの製造方法。
支持体上に吸湿剤層を有するシート状吸湿剤層を用い、有機El素子の第2の電極とシート状吸湿剤層との間に粘着材層を設け、更にシート状吸湿剤層の上に接着剤層およびバリアフィルムを積層することにより、簡便なプロセスにより、故障が無く、耐久性に優れた有機エレクトロルミネッセンスパネルを提供することができた。
本発明の有機ELパネルの層構成の好ましい一例を示す断面図である。 本発明の有機ELパネルの製造方法を模式的に示した図である。 本発明の連続走行するフレキシブル基材を用いた有機ELパネルの製造方法の例を示す図である。
本発明においては、フレキシブル基材上に、第1の電極、エレクトロルミネッセンス層、第2の電極がこの順で有する素子を有機EL素子と定義し、前記有機EL素子の上を封止部材で封止されたパネルを有機ELパネルと定義する。
以下、本発明を図をもって説明する。
図1は、本発明の有機ELパネルの層構成の好ましい一例を示す断面図である。
図1中、有機ELパネル100は、フレキシブル基板11上に、第1の電極12、その上に有機EL層13、更にその上には第2の電極14が形成された有機EL素子を有し、第2の電極上には、封止部材50が貼合されている。封止部材50は、第2の電極側から順に、粘着剤層21、シート状吸湿剤層20及び接着剤層30及びバリアフィルム40から構成されており、シート状吸湿剤層20は、支持体22、吸湿剤層23、支持体23を有している。なお、支持体23は必要により用いても、用いなくても良く、支持体23は用いたものが本発明の最も好ましい態様である。
これらの積層構造を形成する方法を模式的に示したのが、図2である。有機EL素子10上に、粘着剤層21、シート状吸湿剤層20を積層し、更にその上から、一方の面にシート状接着剤層30を有するバリアフィルム40を貼合することにより、形成することができる。
また、本発明の有機ELパネルの製造方法であって、連続走行するフレキシブル基材を用いた製造方法の例を図3に示した。
図3(a)は、フレキシブル基板上に複数の有機EL素子が形成された、連続走行する有機EL素子上に、順次、粘着剤層21を有するシート状吸湿剤層20、シート状接着剤層30及びバリアフィルム40を貼合する製造方法を示す図であり、図3(b)は、予め形成されたシート状接着剤層30から離形性支持体31を剥離し、バリアフィルム40上に転着し、シート状接着剤層30が形成されたバリアフィルム40を貼合する製造方法を示す図である。何れも真空ラミネーター或いは圧着機により転合された後、接着剤層を硬化し、断裁工程60を経て、有機ELパネルが形成される。
以下、本発明に用いられる各材料について説明する。
〔フレキシブル基材〕
本発明で言うフレキシブル基材とは可撓性基材を指し、通常は種々の樹脂フィルムから、光透過率が80%以上のもので有ることが好ましく、酸素透過率、湿度透過率が低いもので有れば特に限定されないが、これらに加えて、厚みが200μm程度以下の薄板ガラスも可撓性基材として使用可能であり、ここで言うフレキシブル基材の概念に含めるものである。
本発明における有機EL素子は、前記フレキシブル基材上に少なくとも第1の電極(透明電極)、有機EL層、第2の電極を順次積層して形成される。
本発明の有機ELパネルは、前記有機EL素子の第2の電極上に、粘着剤層、シート状吸湿剤層、接着剤層、バリアフィルムからなる封止部材が設けられており、最も外側のバリアフィルムによって外部からの湿度の浸入を基本的に防止するが、例えバリアフィルム内に湿気が浸入したとしても、それを吸湿剤層で吸収し、有機EL素子まで到達させない構造としたものである。
本発明の封止部材を構成する粘着剤層、シート状吸湿剤層、接着剤層およびバリアフィルムについて順次説明する。
〔シート状吸湿剤層〕
本発明に用いられるシート状吸湿剤層とは、支持体上にバインダー樹脂成分と吸湿剤成分とを含有する吸湿剤層が形成されたものである。
バインダー樹脂成分としては、吸湿剤成分が水分吸着作用を阻害しないものであることが必要であり、好ましくは気体透過性の高い材料を用いる。例示すると、ポリオレフィン系、ポリアクリル系、ポリアクリロニトリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリカーボネーオ系、フッ素系等の高分子材料を挙げることが出来る。
吸湿剤成分としては、水分吸着機能を有し、特に、化学的に水分を吸着すると共に吸着した後でも固体状態を維持する化合物であることが好ましい。例えば、金属酸化物、金属の無機酸塩・有機酸塩等が挙げられるが、本発明の実施形態としては、特に、アルカリ土類金属酸化物及び硫酸塩の少なくとも1種を用いることが好ましい。アルカリ土類金属酸化物としては、例えば、酸化カルシウム(CaO)、酸化バリウム(BaO)、酸化マグネシウム(MgO)等を挙げることができる。硫酸塩としては、例えば、硫酸リチウム(LiSO)、硫酸ナトリウム(NaSO)、硫酸カリウム(CaSO)、硫酸マグネシウム(MgSO)、硫酸コバルト(CoSO)、硫酸ガリウム(Ga(SO)、硫酸チタン(Ti(SO)、硫酸ニッケル(NiSO)等を挙げることができる。その他にも、吸湿性を有するシリカ粉末、モレキュラーシーブ粉末等も用いることができる。
シート状吸湿剤層の形成方法としては、前記バインダー樹脂成分5〜40質量%と吸湿剤成分を95〜60質量%を均一に混合し、溶融或いは溶媒を用いて、支持体上に溶融流延或いは塗布乾燥することによりシート状吸湿剤層を形成することができる。
また、本発明のシート状吸湿剤層は、吸湿剤層を2枚の支持体で挟み込んだサンドイッチ形式のものであることが更に好ましい態様である。
また、シート状吸湿剤層には、必要に応じて他の添加剤を含有していても良い。
本発明のシート状吸湿剤層に用いられる支持体は、その後の製造工程において、ラミネート等により有機EL素子上に圧着成型されることから、膜厚としては、10〜300μmであることが好ましく、また、弾性率はラミネート温度80〜200℃の範囲で、10〜100MPaの範囲であることが好ましい。
〔粘着剤層〕
本発明においては、シート状吸湿剤層が有する支持体と有機EL素子の第2の電極との間に粘着剤層を有することを特徴とする。
本発明で言う粘着剤層とは、熱や溶剤の助けを必要とせず、指圧などのごく低い圧力で他の被写体に被着できる材料であり、ゴム系、アクリル系、シリコーン系などの材料から選択できる。粘着剤としては、粘着層の少なくとも一部分において25℃での貯蔵弾性率が1.0×10〜1.0×10Paの範囲である粘着剤が用いられていることが好ましく、粘着剤を塗布し、貼り合わせた後に種々の化学反応により高分子量体又は架橋構造を形成する硬化型粘着剤であってもよい。
具体例としては、例えば、ウレタン系粘着剤、エポキシ系粘着剤、水性高分子−イソシアネート系粘着剤、熱硬化型アクリル粘着剤等の硬化型粘着剤、湿気硬化ウレタン粘着剤、ポリエーテルメタクリレート型、エステル系メタクリレート型、酸化型ポリエーテルメタクリレート等の嫌気性粘着剤、シアノアクリレート系の瞬間粘着剤、アクリレートとペルオキシド系の2液型瞬間粘着剤等が挙げられる。
上記粘着剤としては一液型であっても良いし、使用前に二液以上を混合して使用する型であっても良い。
〔接着剤層〕
次に本発明に用いられる接着剤層について説明する。
本発明の接着剤層としては、離形性支持体上に接着樹脂を塗布し、シート状に形成したものを用いることが好ましく、接着剤層を、予め有機EL素子の上に形成したシート状吸湿剤層の上に転写するか、或いは、予めバリアフィルム上に転写して、離形性支持体を剥離し、接着材層を有するバリアフィルムをシート状吸湿剤層の上に貼合することが好ましい。
接着剤層を形性する接着樹脂としては、熱硬化性接着樹脂或いは紫外線硬化型接着樹脂等を用いることができる。
熱硬化性接着樹脂として、例えば、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、アリルエステル、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド、又はウレタン樹脂などを用いることができる。
紫外線硬化性接着樹脂として、例えば、シリコーン樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド、又はウレタン系樹脂などを用いることができる。
これらの硬化性接着樹脂は市販品として入手することができる。
本発明においては、有機EL素子に貼り合わせるまではシート状接着剤の接着剤表面には更に保護フィルムをかぶせておくことが好適である。
〔バリアフィルム〕
本発明に用いられるガスバリアフィルムとしては、基材フィルムの上にバリア性積層体を有するものであれば特に限定されないが、有機EL素子のフレキシブル基材と同様の物を用いることができる。厚みが200μm程度以下の薄板ガラス等であっても良く、湿度透過率として、10-5g/m2/day以下のものが好ましい。
[パネル製造方法]
有機EL素子形成工程;フレキシブル基板11上に直接または他の層を介して第1の電極12を形成し、第1の電極12の上に発光層を含む有機EL層13を形成し、有機層13上に第2の電極14を形成することで、有機EL素子10が形成される。
有機EL素子10は、連続するフレキシブル基板11上に複数の有機EL素子が連続的に形成されても良く、また、枚葉に形成されていても良い。
具体的には、表面加工及び洗浄が施された基板11に対して、スパッタリング、蒸着等の成膜方法で第1の電極12の導電材料を成膜し、フォトリソ工程によって、例えば、1画素が20×16.5mmを4個田形状に形成した(4画素分合計で41×34mmの面積となる)4分割パターニングして1単位の第1の電極12を形成する。そして、区画された第1の電極12の画素領域上に有機EL層13を順次積層させる。有機EL層13は、第1の電極12を陽極とする場合には、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層等を順に真空蒸着によって成膜する。その後、有機EL層13上に第2の電極14を第1の電極12と同様に4分割状に成膜する。
シート状吸湿剤層形成工程;シート状吸湿剤層20は、支持体22上に予め吸湿剤層23を形成し、更にその上に支持体24でサンドイッチ構造とした。一方の支持体上に粘着剤層21を形成し、有機EL素子部全体を覆う巾に形成されたシート状吸湿剤層20を用い、該粘着剤層21が第2の電極14と接するように有機EL素子10上に配備する。
接着剤層形成工程;接着剤層30は、離形性支持体31上に予め接着剤層30を形成し、有機EL素子のフレキシブル基材を覆うような巾に形成されたシート状接着剤層30を用い、吸湿剤層と接するように配備する。
貼り合わせ工程;有機EL素子上に粘着剤層21を有するシート状吸湿剤層20、シート状接着剤層30及びバリアフィルム40を、少なくとも有機EL素子部全体を覆うようにしてフレキシブル基板11と封止部材50のバリアフィルム40とを接着剤層30を介して貼合する。フレキシブル基板11と封止部材50とは所定の圧力で圧着し、必要に応じて加熱を行って接着剤を硬化させる。
以上説明したような本発明の方法により、封止構造を容易に形成することが可能となった。即ち、有機EL素子の表面とシート状吸湿剤層を粘着剤層を介して貼合する構造を採用したことにより、形性直後の故障が少なく、経時保存時においても有機EL素子の発光機能を良好に維持することが可能となり、薄型化かつ高い強度を有する有機ELパネルを得ることができた。
〈有機EL素子の作製〉
本発明に用いられる有機EL素子は、支持体として200μmのガラス基板を用い、その上に第1の電極としてITO(インジウム酸化スズ)膜が蒸着された基板を用い、リソグラフィー法によりパターンニングし、その上に公知の有機EL層及び第2の電極を形成して有機EL素子を形成した。
以上のようにして得られた有機EL素子は、発光パターンが20×16.5mm×4画素の4分割発光パターンである(4画素分合計で41×34mmの面積となる)。
《封止作業》
(封止構成1)
手順a 基材として、膜厚50μmを有するポリエチレンテレフタレートフィルム上に、アルミ箔30μmのバリア膜をラミネートしたバリアフィルムを作製した。
手順b 次に手順aで作製したバリアフィルムのアルミ面上に下記接着剤Aを塗布した。
手順c 次に粘着剤層付き吸湿剤シート(ドライキープ01 佐々木化学薬品株式会社製、層構成:粘着剤層/PET/吸湿剤層/PET)の粘着剤層側を上記で作製した有機EL素子の第2の電極上に貼り付けた。
手順d 手順bで接着剤を塗布して作製したバリアフィルムの接着剤層面と吸湿剤シートのPET面を合わせて配置した。
手順e 手順dで準備された、有機EL素子、吸湿剤シート、バリアフィルムに対して、1×10−2Paの減圧環境下で真空ラミネーターを用い押圧力0.1MPaで100℃60秒間圧着し、さらに硬化処理として100℃30分間加熱を施し、密着封止して有機ELパネルNo.1を作製した。
(封止構成2)
封止構成1の手順bにおいて接着剤Aを下記接着剤Bに換え、手順eの硬化処理を100℃30分加熱の代わりに、素子基板上にフォトマスクを配置し、有機層領域は遮光した状態で、主波長365nmの紫外線照射し、有機ELパネルNo.2を作製した。
(封止構成3)
封止構成1の手順cにおいて、シート状吸湿剤層の代わりに塗布型乾燥剤(Oledry 双葉電子工業株式会社製)を有機EL素子上へ塗布して、有機ELパネルNo.3を作製した。
(封止構成4)
封止構成3の手順b、dを封止構成2と同様にして、有機ELパネルNo.4を作製した。
(封止構成5)
封止構成1において、シート状吸湿剤層を用いないで、有機ELパネルNo.5を作製した。
(封止構成6)
封止構成2において、シート状吸湿剤層を用いないで、有機ELパネルNo.6を作製した。
尚、用いた接着剤を以下に示す。
接着剤A:熱硬化型接着剤(ストラクトボンドE−413 三井化学株式会社製)
接着剤B:紫外線硬化型接着剤(ThreeBond3124C 株式会社スリーボンド社製)
《有機ELパネルの評価》
作製した各有機ELパネルについて、ダークスポット(スポット状の非発光部)の発生割合を下記試験法で試験し、下記評価ランクに従って評価した。
(ダークスポット試験法)
有機ELパネルを60℃90%RHの環境条件に保存した。有機ELパネル作製直後と保存後300時間経過後にパネルを点灯し、それぞれのダークスポット(スポット状の非発光部)の数及びその後の発生割合を面積で観察した。なお、パネルの点灯は定電圧電源を用いて有機EL素子の1画素に直流5Vを印加した。評価は4画素分(41×34mm)における個数若しくは発生率(面積比)で評価した。得られた結果を表1に示す。
〔封止直後の評価〕
○:ダークスポット個数0〜10個
△:ダークスポット個数11〜50個
×:ダークスポット個数51〜100個
〔60℃90%RH−300時間経過後の評価〕
◎:ダークスポット発生率0%(ダークスポットの発生が全く無い)
○:ダークスポット発生率1%以上5%未満
△:ダークスポット発生率5%以上10%未満
×:ダークスポット発生率10%以上
Figure 2013011741
表1の結果から分かるように、本発明の試料は形成直後のダークスポットの発生数が少なく、保存経過後においても、ダークスポット発生率も少なく、優れた性能を維持していることが分かる。
10 有機EL素子
11 フレキシブル基板
12 第1の電極
13 有機EL層
14 第2の電極
20 シート状吸湿剤層
21 粘着層
22 支持体
23 吸湿剤層
24 支持体
30 接着剤層
40 バリアフィルム
45 搬送ローラ
50 封止部材
100 有機ELパネル

Claims (7)

  1. フレキシブル基材上に、第1の電極、有機エレクトロルミネッセンス層、第2の電極、封止部材をこの順で有する有機エレクトロルミネッセンスパネルにおいて、該封止部材が、第2の電極側から順に、粘着剤層、支持体上に吸湿剤層が形成されたシート状吸湿剤層、接着剤層およびバリアフィルムが積層されてなることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンスパネル。
  2. 前記シート状吸湿剤層が、吸湿剤をバインダー中に含有させてあらかじめ支持体上に形成しシート状にしたものであることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
  3. 前記シート状吸湿剤層が、吸湿剤をバインダー中に含有させて、あらかじめ2枚の支持体に挟んで形成しシート状にしたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
  4. 前記接着剤層が、接着剤をあらかじめ離形性支持体上に形成しシート状にしたものであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
  5. 前記接着剤層が、熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
  6. フレキシブル基材上に、第1の電極、エレクトロルミネッセンス層、第2の電極、封止部材をこの順で有する有機エレクトロルミネッセンスパネルの製造方法であって、該第2の電極上に、支持体の一方の面に粘着剤層を有し、他方の面に吸湿剤層が形成されたシート状吸湿剤層を、粘着剤層が第2の電極と接するように貼り合わせ、次いで、接着剤をあらかじめ離形性支持体上に形成してシート状にしたシート状接着剤層を離形性支持体から剥がしてバリアフィルムと貼り合わせたシート状接着剤層を有するバリアフィルムを、シート状接着剤層がシート状吸湿剤層に接するように貼り合わせて、封止部材を形成したことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンスパネルの製造方法。
  7. フレキシブル基材上に、第1の電極、エレクトロルミネッセンス層、第2の電極、封止部材をこの順で有する有機エレクトロルミネッセンスパネルの製造方法であって、該第2の電極上に、吸湿剤をバインダー中に含有させて、あらかじめ2枚の支持体に挟んで形成したシート状吸湿剤層の一方の面に粘着剤層を設け、粘着剤層が第2の電極と接するように貼り合わせ、次いで、接着剤をあらかじめ支持体上に形成してシート状にした接着剤層を離形性支持体からはがしてバリアフィルムと貼り合わせた接着剤層を有するバリアフィルムを、接着剤層がシート状吸湿剤層に接するように貼り合わせて、封止部材を形成したことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンスパネルの製造方法。
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