JP6060771B2 - タイヤインナーライナー用シート及びタイヤ - Google Patents

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Description

本開示は、タイヤインナーライナー用シート及びタイヤに関する。
近年の省エネルギーの社会的な要請に伴い、タイヤの薄ゲージ化による軽量化が図られている。タイヤ部材の中に、タイヤ半径方向の内側に配置され、空気入りタイヤの内部から外部への空気漏れを防止する働きをもつタイヤインナーライナーがあるが、タイヤインナーライナーにおいてもガスバリア性を向上して、軽量化を図ることが行われるようになってきた。
タイヤの軽量化を図るために、ブチル系ゴムよりガスバリア性に優れ、タイヤインナーライナー層の厚みを薄くすることができる熱可塑性樹脂を、タイヤインナーライナーに用いることが提案されている。例えば、ナイロンシート層をタイヤインナーライナーの従来のブチル系ゴムの代わりに用いることが開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、特許文献1の技術においては、ナイロンフィルム層を形成するために、ナイロンフィルムをRFL処理した後、ゴム組成物から成るゴム糊を接着する必要があり、工程が複雑化するという問題がある。さらに、加硫工程では一般に、金型内に収容した未加硫タイヤ(生タイヤ)内にブラダー本体を挿入し、ブラダー本体を膨張させて未加硫タイヤの内側から金型内面に押し付けて加硫成形を行うタイヤ加硫方法が採用されているが、特許文献1のインナーライナー層では、ナイロンフィルム層とブラダーとが加熱状態で接触することになり、ナイロンフィルム層がブラダーに粘着、接着して破れてしまうという問題もある。
また、エチレンービニルアルコール共重合体層をタイヤインナーライナーとして従来のブチル系ゴムの代わりに用いることが開示されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、特許文献2の技術においては、エチレン―ビニルアルコール共重合体の柔軟性が十分ではなく、タイヤ走行時にクラックが入り、タイヤ中の気体が漏れることがあった。
また、耐気体透過性(ガスバリア)層としてスチレン−イソブチレン−スチレントリブロック共重合体を含むSIBS層を用い、そのガスバリア層とカーカス又はインスレーションとを接着させる接着層としてシランカップリング剤を用いるタイヤインナーライナー用ポリマーシートが開示されている(例えば、特許文献3)。しかし、このような構成では、接着層とカーカス又はインスレーションとの接着性、および、接着層とガスバリア層との接着性が十分ではなく、タイヤ走行時に各層間で剥離が生じる他、ガスバリア層とブラダーとの離型性が十分ではなく、ブラダーに粘着するという問題があった。
また、特許文献4には、SIBSのスチレン部にハロゲン基を付与したハロゲン化SIBSをインナーライナーとして用い、カーカス又はインスレーションとハロゲン化SIBS層を接着させることが開示されている(例えば、特許文献4)。しかし、このような構成では、インナーライナーとカーカス又はインスレーションとの接着性が十分ではなく、タイヤ走行時に層間で剥離が生じる他、ガスバリア層とブラダーとの離型性が十分ではなく、ブラダーに粘着するという問題がある。
また、 特許文献5には、インナーライナー層とゴム層の接着性を改善するための積層体が開示されている。これはインナーライナー層の両側に接着層を設けることで、インナーライナー層の重ね合わせ部において接着層同士が接触するようになり、加熱によって強固に接着されるので、気体圧保持性を向上させている。しかし、このインナーライナー層
の重ね合わせのための接着層は、加硫工程においてブラダーと加熱状態で接触することになり、ブラダーに粘着するという問題がある。
特開平9−165469号公報 特開2009−220793号公報 特開2010−100083号公報 特開2012−87201号公報 特開平9−19987号公報
本発明の目的は、ガスバリア層と接着層を有する構成のインナーライナー用シートにおける高温時の層間の接着力が向上し、さらに、インナーライナーとカーカスまたはインスレーションとの室温時および高温時の接着力が向上し、さらに、インナーライナーの重ね合わせ部分の接着力が向上し、さらに、タイヤ成形時のブラダーに対するインナーライナーの離型性が向上したタイヤインナーライナー用シート、及びそれを用いた空気入りタイヤを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(10)に記載の本発明により達成される。
(1)タイヤの内側に接着して用いられるタイヤインナーライナー用シートであって、前記タイヤの内側の面から、第1接着層、中間層、第2接着層をこの順で含んで構成され、前記中間層のヤング率が500MPa以下であり、前記第1接着層が、架橋性樹脂Aを含むことを特徴とするタイヤインナーライナー用シート。
(2)前記第2接着層が架橋性樹脂Aを含むものである上記(1)に記載のタイヤインナーライナー用シート。
(3)前記架橋性樹脂Aが分子中に炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造(化学式「―CH―CH―」で表される構造)を有するものである上記(1)または(2)に記載のタイヤインナーライナー用シート。
(4)前記第1接着層が過酸化物を含むものである上記(1)ないし(3)いずれかに記載のタイヤインナーライナー用シート。
(5)前記第2接着層が過酸化物を含むものである上記(2)ないし(4)いずれかに記載のタイヤインナーライナー用シート。
(6)前記中間層が架橋性樹脂Bを含むものである上記(1)ないし(5)いずれかに記載のタイヤインナーライナー用シート。
(7)前記架橋性樹脂Bが分子中に炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造を有するものである上記(6)に記載のタイヤインナーライナー用シート。
(8)前記中間層がガスバリア性樹脂を含むものである上記(1)ないし(7)いずれかに記載のタイヤインナーライナー用シート。
(9)前記ガスバリア性樹脂がスチレン―イソブチレン―スチレン共重合体である上記(8)に記載のタイヤインナーライナー用シート。
(10)上記(1)ないし(9)いずれかに記載のタイヤインナーライナー用シートを備えるタイヤ。
本発明の目的によれば、ガスバリア層と接着層を有する構成のインナーライナー用シートにおける室温時および高温時の層間の接着力が向上し、さらに、インナーライナーとカーカスまたはインスレーションとの高温時の接着力が向上し、さらに、インナーライナー
の重ね合わせ部分の接着力が向上し、さらに、タイヤ成形時のブラダーに対するインナーライナーの離型性が向上したタイヤインナーライナー用シート、及び、それを用いた空気入りタイヤを提供できる。
本発明の一実施の形態に係るタイヤインナーライナー用シートを示す模式的断面図である。 本発明の一実施の形態に係るタイヤインナーライナー用シートを示す模式的断面図である。 本発明の一実施の形態に係る空気入りタイヤの半分を示す模式的断面図である。
本発明に係るタイヤインナーライナー用シートおよびタイヤインナーライナー用シートを用いたタイヤを、図を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のタイヤインナーライナー用シートの一例の断面図である。図1に示すタイヤインナーライナー用シート10は、タイヤの内側を構成するゴム状弾性層1に接着して用いられるものであり、タイヤの内側から、第1接着層11、中間層12、第2接着層13をこの順で含んで構成されるものである。
(第1接着層11)
本発明のタイヤインナーライナー用シート10において、第1接着層11は、ガスバリア層である中間層12との接着ができ、加えてタイヤの内側を構成するゴム状弾性層1であるカーカスゴム又はインスレーションとの接着ができ、かつ、タイヤ成形時にインナーライナー用シートを周回して重ね合わせた箇所において第2接着層13との接着ができる役割を有する。
ここで、第1接着層11は、架橋性樹脂Aを含む。第1接着層11が架橋性樹脂Aを含むことにより、加熱により第1接着層11中で架橋反応が進行し、第1接着層11の耐熱性を向上させることができる。また、加熱により、第1接着層11と、第1接着層11に隣接する樹脂層(図1においては、中間層12とゴム状弾性層1)との層間で層間架橋が形成され、層間の接着強度を高めることができる。また、タイヤインナーライナー用シート10を周回して重ね合わせた箇所においても層間架橋が形成され、第2接着層13との接着強度を高めることができる。
ここで、第1接着層11において、架橋性樹脂Aの含有量は、特に限定されないが、塗工乾燥前の第1接着層11全体に対して、1重量%以上、45重量%以下であることが好ましく、5重量%以上、40重量%以下であることがより好ましい。
これにより、前記効果をより顕著に発揮することができる。
尚、前記架橋性樹脂Aは、分子中に炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造(化学式「―CH―CH―」で表される構造)を有するものであることが好ましい。これにより、加熱により第1接着層11中の架橋性樹脂Aの分子間において、炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造との間で架橋反応が進行し、第1接着層11の耐熱性をより向上させることができる。また、加熱により、第1接着層11と、第1接着層11に隣接する樹脂層(図1においては、中間層12とゴム状弾性層1)との層間において、炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造との間で架橋反応が進行することにより、より容易に層間架橋が形成され、層間の接着強度をより高めることができる。また、タイヤインナーライナー用シート10を周回して重ね合わせた箇所においても層間架橋が比較的容易に形成され、第2接着層13との接着強度をより高めることができる。
また、前記架橋性樹脂Aとしては、特に限定されないが、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、シンジオタクチック―1,2−ポリブタジエン、スチレン―イソプレン―スチレン共重合体、スチレン―イソプレン共重合体、スチレン―ブタジエン―スチレン共重合体、スチレン―ブタジエン共重合体、エチレン―酢酸ビニル共重合体などが挙げられるが、溶剤への溶解性と熱安定性の観点から、スチレン―イソプレン―スチレン共重合体、または、スチレン―イソプレン共重合体が好ましい。
さらに第1接着層11は、過酸化物を有するものであることが好ましい。第1接着層11が過酸化物を有することにより、加硫工程の加熱によって過酸化物がラジカル開裂して、第1接着層11中の、分子中に炭素―炭素二重結合および/またはエチレン構造を含む架橋性樹脂A同士が架橋反応し、耐熱性をさらに向上させることができる。また、第1接着層11中の架橋性樹脂Aの分子間において、炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造との間で架橋反応が比較的容易に進行し、第1接着層11の耐熱性をさらに向上させることができる。また、加熱により、第1接着層11と、第1接着層11に隣接する樹脂層(図1においては、中間層12とゴム状弾性層1)との層間において、炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造との間で架橋反応が比較的容易に進行することにより、さらに容易に層間架橋が形成され、層間の接着強度をより高めることができる。また、タイヤインナーライナー用シート10を周回して重ね合わせた箇所においても層間架橋が比較的容易に形成され、第2接着層13との接着強度をさらに高めることができる。
ここで、第1接着層11に含まれる過酸化物としては、特に限定されないが、塗工乾燥前の第1接着層1全体に対して、1重量%以上、20重量%以下であることが好ましく、2重量%以上、15重量%以下であることがより好ましい。
これにより、前記効果をより顕著に発揮することができる。
また、前記過酸化物としては、1分間半減期温度が200℃以下のものであれば特に限定されず、ジクミルパーオキサイド、2,5―ジメチル―2,5―ジ(t―ブチルパーオキシ)ヘキシン―3、2,5―ジメチル―2,5―ジ(t―ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,1―ビス(t―ブチルパーオキシ)シクロヘキサンが挙げられるが、常温で固体であり取り扱いが容易であるとの観点から、ジクミルパーオキシサイドが好ましい。
尚、第1接着層11に含まれる過酸化物の割合が前記好ましい範囲であるとき、前記架橋性樹脂Aの割合が前記好ましい範囲であることがより好ましく、前記過酸化物の割合が前記より好ましい範囲であるとき、前記架橋性樹脂Aの割合が前記より好ましい範囲であることがより一層好ましい。これにより前記効果をより顕著に発揮することができる。
ここで第1接着層11の塗工乾燥後の厚さは、特に限定されないが、1μm以上、15μm以下であることが好ましく、3μm以上、10μm以下であることがより好ましい。これにより、加硫工程で十分にゴム状弾性層1と中間層12を接着させることができ、かつ、タイヤインナーライナー用シート10を周回して重ね合わせた箇所において第2接着層13とより強力に接着させることができ、タイヤインナーライナーを薄肉化して軽量化することができる。
(中間層2)
また、本発明のタイヤインナーライナー用シート10において、中間層12は、タイヤ内の気体がタイヤを透過するのを防ぐ役割を有する。
ここで、中間層12のヤング率は500MPa以下である。中間層12のヤング率が500MPa以下であることにより、タイヤ成形時にインナーライナーを伸長させることができ、タイヤ成形が可能となる。
尚、中間層12のヤング率は500MPa以下であれば、特に限定されないが、450MPa以下であることが好ましく、400MPa以下であることがより好ましい。これにより前記効果をより顕著に発揮することができる。
ここで、中間層12は、架橋性樹脂Bを含むことが好ましい。中間層12が架橋性樹脂Bを含むことにより、加熱により、中間層12と、中間層12に隣接する樹脂層(図1においては、第1接着層11と第2接着層13)との層間で層間架橋が比較的容易に形成され、層間の接着強度をより高めることができる。
これにより、タイヤ走行時にもタイヤ内面との接着が確保され、バーストを防止することができる。
ここで、中間層12において、架橋性樹脂Bの含有量は、特に限定されないが、中間層12全体に対して、2重量%以上、45重量%以下であることが好ましく、5重量%以上、35重量%以下であることがより好ましい。
これにより、前記効果をより顕著に発揮することができる。
尚、前記架橋性樹脂Bは、分子中に炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造を有するものであることが好ましい。
これにより、加熱により、中間層12と、中間層12に隣接する樹脂層(図1においては、第1接着層11と第2接着層13)との層間において、炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造との間で架橋反応が進行することにより、より容易に層間架橋が形成され、層間の接着強度をより高めることができる。また、タイヤ走行時にもタイヤ内面との接着がより十分に確保され、バーストを防止することができる。
尚、前記架橋性樹脂Bとしては、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、シンジオタクチック―1,2−ポリブタジエン、スチレン―イソプレン―スチレン共重合体、スチレン―イソプレン共重合体、スチレン―ブタジエン―スチレン共重合体、スチレン―ブタジエン共重合体、エチレン―酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン等が挙げられるが、シート加工性、タイヤ加工性、耐熱性、および、タイヤ走行時のクラック防止の観点からエチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、スチレン―イソプレン―スチレン共重合体、スチレン―イソプレン共重合体であることがより好ましい。
また、中間層12は、ガスバリア性樹脂を含むものであることが好ましい。これにより、タイヤ内の気体がタイヤを透過することをより十分に防ぐことができる。
前記ガスバリア性樹脂としては、特に限定されないが、エチレン―ビニルアルコール共重合体、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、スチレン―イソブチレン―スチレン共重合体、スチレン―イソブチレン共重合体を含むものであることが好ましく、中でもタイヤ加工性、および、タイヤ走行時のクラック防止の観点から、スチレン―イソブチレン―スチレン共重合体を含むものであることがより好ましい。
ここで、中間層12は、前記ガスバリア性樹脂と前記架橋性樹脂Bの双方を含むものであることが好ましい。この場合、前記ガスバリア性樹脂と前記架橋性樹脂Bの含有量は、中間層12全体に対して、前記ガスバリア性樹脂が55重量%以上、98重量%以下であり、前記架橋性樹脂Bが2重量%以上、45重量%以下であることがより好ましく、前記
ガスバリア性樹脂が65重量%以上、95重量%以下であり、前記架橋性樹脂Bが5重量%以上、35重量%以下であることがより一層好ましい。
尚、中間層12の厚さは、特に限定されないが、300μm以上、600μm以下であることが好ましく、350μm以上、550μm以下であることがより好ましい。これにより、十分に気体の透過を防止することができ、さらにインナーライナーを薄肉化できることによってタイヤの軽量化につながり、結果として燃費性能が向上する。
(第2接着層13)
ここで、本発明のタイヤインナーライナー用シート10において、第2接着層13は、ガスバリア層である中間層12との接着ができ、加えてタイヤ成形時にインナーライナー用シートを周回して重ね合わせた箇所において第1接着層11との接着ができ、かつ、タイヤ加硫成形後はブラダーと離型性する役割を有する。
ここで、第2接着層13は、架橋性樹脂Aを含むものであることが好ましい。第2接着層13が架橋性樹脂Aを含むことにより、加熱により第2接着層13中で架橋反応が進行し、第2接着層13の耐熱性を向上させることができる。また、加熱により、第2接着層13と、第2接着層13に隣接する樹脂層(図1においては、中間層12)との層間で層間架橋が比較的容易に形成され、層間の接着強度をより高めることができる。また、タイヤインナーライナー用シート10を周回して重ね合わせた箇所においても層間架橋が比較的容易に形成され、第1接着層11との接着強度をより高めることができる。
ここで、第2接着層13において、架橋性樹脂Aの含有量は、特に限定されないが、塗工乾燥前の第2接着層13全体に対して、1重量%以上、45重量%以下であることが好ましく、2重量%以上、15重量%以下であることがより好ましい。
これにより、前記効果をより顕著に発揮することができる。
尚、前記架橋性樹脂Aは、分子中に炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造を有するものであることが好ましい。
これにより、加熱により第2接着層13中の架橋性樹脂Aの分子間において、炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造との間で架橋反応が進行し、第2接着層13の耐熱性をより向上させることができる。また、加熱により、第2接着層13と、第2接着層13に隣接する樹脂層(図1においては、中間層12)との層間において、炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造との間で架橋反応が進行することにより、より容易に層間架橋が形成され、層間の接着強度をより高めることができる。また、タイヤインナーライナー用シート10を周回して重ね合わせた箇所においても層間架橋が比較的容易に形成され、第1接着層11との接着強度をより高めることができる。
また、前記架橋性樹脂Aとしては、前記段落0018に記載のものと同様のものを用いることができる。
さらに第2接着層13は、過酸化物を有するものであることが好ましい。第2接着層13が過酸化物を有することにより、加硫工程の加熱によって過酸化物がラジカル開裂して、第2接着層13中の、分子中に炭素―炭素二重結合および/またはエチレン構造を含む架橋性樹脂A同士が架橋反応し、耐熱性をさらに向上させることができる。また、第2接着層13中の架橋性樹脂Aの分子間において、炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造との間で架橋反応が比較的容易に進行し、第2接着層13の耐熱性をさらに向上させることができる。また、加熱により、第2接着層13と、第2接着層13に隣接する樹脂層(図1においては、中間層12)との層間において、炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造との間で架橋反応が比較的容易に進行することにより、さらに容易に
層間架橋が形成され、層間の接着強度をより高めることができる。また、タイヤインナーライナー用シート10を周回して重ね合わせた箇所においても層間架橋が比較的容易に形成され、第1接着層11との接着強度をさらに高めることができる。
ここで、第2接着層13に含まれる過酸化物の含有量としては、特に限定されないが、塗工乾燥前の第2接着層13全体に対して、1重量%以上、20重量%以下であることが好ましく、2重量%以上、15重量%以下であることがより好ましい。
これにより、前記効果をより顕著に発揮することができる。
また、前記過酸化物としては、前記段落0021に記載のものと同様のものを用いることができる。
ここで第2接着層13の塗工乾燥後の厚さは、特に限定されないが、1μm以上、15μm以下であることが好ましく、3μm以上、10μm以下であることがより好ましい。これにより、加硫工程で、インナーライナー用シートを周回して重ね合わせた箇所で第1接着層11と十分に接着させることができ、かつ、十分に中間層を接着させることができ、かつ、タイヤインナーライナー用シート10を周回して重ね合わせた箇所において第1接着層11とより強力に接着させることができ、かつ、ブラダーと離型することができ、かつ、インナーライナー薄肉化して軽量化することができる。
尚、本発明のタイヤインナーライナー用シートは、2層以上の第1接着層、2層以上の中間層、2層以上の第2接着層を有していても良く、また、基本的な性能を損なわない範囲で、他の樹脂層を有していても良い。前記他の樹脂層は、架橋性官能基A又は架橋性官能基Bを有していても良く、この場合、中間層と隣接する層と層間、第1接着層と隣接する層の層間、および第2接着層と隣接する層の層間のみならず、他の樹脂層間の層間においても、架橋性官能基Aおよび架橋性官能基Bの架橋反応により層間架橋されていてもよい。
例えば、図2に示すタイヤインナーライナー用シート20においては、第1接着層21と中間層22の間に補助接着層24、第2接着層23と中間層22の間に補助接着層25が含まれ、第1接着層21と補助接着層24の層間、中間層22と補助接着層24の層間、第2接着層23と補助接着層25の層間、中間層22と補助接着層25の層間でそれぞれ層間架橋され得る。
また、タイヤインナーライナー用シートの厚さは、特に限定されないが、302μm以上、630μm以下であることが好ましく、356μm以上、570μm以下であることがより好ましい。これにより、インナーライナーを薄肉化できることによってタイヤの軽量化につながり、結果として燃費性能が向上する。
(タイヤインナーライナー用シートの製造方法)
本開示にかかるタイヤインナーライナー用シートの製造方法の限定されない一実施形態としては、先ず、中間層に用いる架橋性樹脂Bを含む樹脂をTダイ押出機で押出によりシート化し、これを冷却ロール上で常温に冷却する。その後、分子中に炭素―炭素二重結合および/またはエチレン構造を含む架橋性樹脂A10重量%と過酸化物10重量%をテトラヒドロフランに溶解させ、この溶液を前記シートの両面に、コンマコーターでウェット膜厚25μmとなるように塗工し、80℃で1分間乾燥することにより製造できる。
本開示にかかるタイヤインナーライナー用シートにおいて、中間層と接着層、および、接着層とゴム状弾性層との23℃での平均接着力が5N/mm以上であり、80℃での平均接着力が1.0N/mm以上であり、ブラダーとの23℃での平均剥離力が0.5N/mm以下であることが好ましい。
(タイヤ)
ここで、本発明のタイヤインナーライナー用シートを備えるタイヤの一実施形態の構造について、図3を用いて説明する。
空気入りタイヤ30は、これらに限定されないが、乗用車用、トラック・バス用、重機用等として用いることができる。空気入りタイヤ30は、トレッド部31とサイドウォール部32とビード部33とを有している。さらに、ビード部33にはビードコア34が埋設される。
また、一方のビード部33から他方のビード部にわたって設けられ、両端を折り返してビードコア34を係止するカーカス(ゴム状弾性層)35と、該カーカス35のクラウン部外側に2枚のプライよりなるベルト層36とが配置されている。カーカス35のタイヤ半径方向内側には一方のビード部33から他方のビード部33に亘るインナーライナー38が配置されている。ベルト層36は、スチールコード又はアラミド繊維等のコードよりなる2枚のプライを、タイヤ周方向に対してコードが通常5〜30°の角度になるようにプライ間で相互に交差するように配置される。
またカーカスはポリエステル、ナイロン、アラミド等の有機繊維コードがタイヤ周方向にほぼ90°に配列されており、カーカスとその折り返し部に囲まれる領域には、ビードコア34の上端からサイドウォール方向に延びるビードエーペックス37が配置される。
(タイヤの製造方法)
本開示にかかるタイヤの製造方法は、一実施の形態において、タイヤの製造方法は以下の工程を含む。
本開示にかかるインナーライナー用シートをインナーライナーに用いた生タイヤを準備する;
前記生タイヤを金型に装着し、ブラダーにより加圧しつつ加硫して加硫タイヤを得る;
前記加硫タイヤを50〜120℃で10〜300秒間冷却する。
(生タイヤを準備する工程)
本開示にかかるタイヤインナーライナー用シートは生タイヤのインナーライナー部に配置される。図1のタイヤインナーライナー用シート10を配置する場合、第1接着層11がカーカスゴム35の内側のタイヤ内面に接着されるように、第1接着層11をタイヤ半径方向外側に向けて配置する。この配置により、優れた耐気体透過性及び耐久性を有することができる。また、インナーライナー38とカーカス35との間に、インスレーションが配置されている場合も、第1接着層11が、インスレーションに接するようにタイヤ半径方向外側に向けて配置することにより、インナーライナー38とインスレーションとの接着強度を高めることができる。
なお、本開示のタイヤにおいて、タイヤ内圧を保持する気体としては、その機能を発揮できる気体であればいずれも用いることができ、例えば、空気、窒素、ヘリウム等が挙げられる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本開示を説明するが、本開示は下記の実施例に限定されるものではない。
表1に示す配合処方に従って各樹脂を混合した後、Tダイ押出機(スクリュー径:φ50mm、L/D:28)を用いて押出を行い、厚み500μmの中間層12からなるシートを作製した。その後、表1に示す配合処方に従って各樹脂および過酸化物をテトラヒドロフランに溶解して溶液を調製し、ウェット膜厚25μmとなるようにこの溶液を前記シ
ートの片面にコンマコーターで塗工して80℃で1分間乾燥して第1接着層11を成形した後、前記シートのもう一方の面に膜厚25μmとなるようにこの溶液をコンマコーターで塗工して80℃で1分間乾燥して第2接着層13を成形し、総厚み510μmのシートを作製した。
(実施例1)
中間層12として、スチレン―イソブチレン―スチレン共重合体(カネカ株式会社製、品番:シブスター103T)、及び、エチレンプロピレンジエンゴム(三井化学株式会社製、品番:三井EPT K−9720)を表1に示す配合処方に従って混合した後、押出機(シリンダー温度:250℃)に投入した。中間層12はTダイス(ダイス温度:250℃)でシート化された後、冷却ロール(温度:25℃)で冷却、固化することにより得られた。
第1接着層11、第2接着層13として、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(日本ゼオン株式会社製、品番:クインタック3270、ジクミルパーオキサイド(化薬アクゾ株式会社製、品番:Perkadox BC−FF)、テトラヒドロフラン(関東化学株式会社製、品番:テトラヒドロフラン特級))を表1に示す配合処方に従って混合して溶解させた後、ウェット膜厚25μmとなるようにこの溶液を前記シートの片面にコンマコーターで塗工して80℃で1分間乾燥して第1接着層11を成形した後、前記シートのもう一方の面に膜厚25μmとなるようにこの溶液をコンマコーターで塗工して80℃
で1分間乾燥して第2接着層13を成形して総厚み510μmのシートを作製した。
(比較例1)
中間層12として、スチレン―イソブチレン―スチレン共重合体(カネカ株式会社製、品番:シブスター103T)、及び、エチレンプロピレンジエンゴム(三井化学株式会社製、品番:三井EPT K−9720)を表1に示す配合処方に従って混合した後、押出機(シリンダー温度:250℃)に投入した。中間層12はTダイス(ダイス温度:250℃)でシート化された後、冷却ロール(温度:25℃)で冷却、固化することにより得られた。
第1接着層11、第2接着層13として、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(日本ゼオン株式会社製、品番:クインタック3270)、テトラヒドロフラン(関東化学株式会社製、品番:テトラヒドロフラン特級)を表1に示す配合処方に従って混合して溶解させた後、ウェット膜厚25μmとなるようにこの溶液を前記シートの片面にコンマコーターで塗工して80℃で1分間乾燥して第1接着層11を成形した後、前記シートのもう一方の面に膜厚25μmとなるようにこの溶液をコンマコーターで塗工して80℃で1分間乾燥して第2接着層13を成形して総厚み505μmのシートを作製した。
(比較例2)
中間層兼接着層として、(スチレン/p−クロロメチルスチレン)−イソブチレン−(スチレン/p−クロロメチルスチレン)ブロック共重合体を特許文献4に記載の方法で重合し、(スチレン/p−クロロメチルスチレン)−イソブチレン−(スチレン/p−クロロメチルスチレン)ブロック共重合体を2軸押出機(シリンダー、ダイス温度:170℃)を用いて混練し、ペレットを得た。得られたペレットは押出機(シリンダー温度:180℃)に投入した。中間層兼接着層12はTダイス(ダイス温度:180℃)でシート化された後、冷却ロール(温度:25℃)で冷却、固化することにより得られた。
[接着力の評価]
実施例1及び比較例1、2のタイヤインナーライナー用シートについて以下の条件で接着力を測定した。その結果を下記表1に示す。
(23℃接着力評価方法)
中間層12を、Tダイ押出機を用いて1mm厚みのシート
として成形した。この中間層12に第1接着層11をバーコーターでウェット膜厚25μmとなるように成形し、80℃で1分間乾燥した。中間層の面で第1接着層を成形していない側の面に同じ中間層の1mm厚みのシートを重ね、第1接着層側が、2mm厚みのカーカス用ゴムシート(天然ゴム70部、スチレンブタジエンゴム30部、カーボンブラック40部、プロセスオイル7部、ステアリン酸2部、酸化亜鉛5部、硫黄3部、加硫促進剤1部)と接するようにして、第1接着層11とゴムシートの間の一部に、めくり口となるようにPTFEシートを1cm程度の長さで挿入し、中間層12の2枚とゴムシート1枚の両外側を金属メッシュで挟み込み、170℃、12分、5MPaの条件で2層シート厚みが0.34mmとなるように貼り合わせて接着力評価用のサンプルとした。23℃においた後、T型引張り剥離試験(500mm/分)により接着力を測定することで平均接着力とした。材料破断した場合は、最大荷重を接着力とした。評価結果は下記の通りとした。
○:5.0N/mm以上
△:2.0N/mm以上、5.0N/mm未満
×:2.0N/mm未満
(80℃接着力評価方法)
中間層12を、Tダイ押出機を用いて1mm厚みのシート
として成形した。この中間層12に第1接着層11をバーコーターでウェット膜厚25μmとなるように成形し、80℃で1分間乾燥した。中間層の面で接着層を成形していない側の面に同じ中間層の1mm厚みのシートを重ね、第1接着層側が、2mm厚みのカーカス用ゴムシート(天然ゴム70部、スチレンブタジエンゴム30部、カーボンブラック40部、プロセスオイル7部、ステアリン酸2部、酸化亜鉛5部、硫黄3部、加硫促進剤1部)と接するようにして、第1接着層11とゴムシートの間の一部に、めくり口となるようにPTFEシートを1cm程度の長さで挿入し、中間層12の2枚とゴムシート1枚の両外側を金属メッシュで挟み込み、170℃、12分、5MPaの条件で2層シート厚みが0.34mmとなるように貼り合わせて接着力評価用のサンプルとした。80℃において1分間保持した後、T型引張り剥離試験(500mm/分)により接着力を測定することで平均接着力とした。材料破断した場合は、最大荷重を接着力とした。
評価結果は下記の通りとした。
○:1.0N/mm以上
△:0.5N/mm以上、1.0N/mm未満
×:0.5N/mm未満
[剥離力の評価]
実施例1及び比較例1、2のタイヤインナーライナー用シートについて以下の条件で剥離力を測定した。その結果を下記表1に示す。
(剥離力評価方法)
中間層12をTダイ押出機を用いて1mm厚みのシートとして成形した。この中間層12に第1接着層11をバーコーターでウェット膜厚25μmとなるように成形し、80℃で1分間乾燥した。中間層の面で第1接着層を成形していない側の面に同じ中間層の1mm厚みのシートを重ね、第1接着層側が、2mm厚みのブラダー用ゴムシート(ブチルゴム95部、クロロプレンゴム5部、カーボンブラック60部、キャスターオイル5部、フェノール樹脂5部、酸化亜鉛5部、ピッチ系炭素繊維5部、硫黄1部、加硫促進剤0.5部を190℃、30分、5MPaの条件で加硫したシート)と接するようにして、第1接着層11とブラダー用ゴムシートの間の一部に、めくり口となるようにPTFEシートを1cm程度の長さで挿入し、中間層12の2枚とブラダー用ゴムシート1枚の両外側を金属メッシュで挟み込み、170℃、12分、5MPaの条件で2層シート厚みが0.34mmとなるように貼り合わせて接着力評価用のサンプルとした。23℃において、T型引張り剥離試験(500mm/分)により剥離力を測定することで平均剥離力とした。材料破断した場合は、最大荷重を剥離力とした。
評価結果は下記の通りとした。
○:0.5N/mm未満
△:0.5N/mm以上、1.0N/mm未満
×:1.0N/mm以上
表1に示す通り、第1接着層と中間層間が架橋された実施例1のタイヤインナーライナー用シートは、比較例1及び2に比べてゴムシートとの接着力が23℃および80℃で向
上し、23℃でのブラダーとの剥離力が低減した。
1 ゴム状弾性層
10 タイヤインナーライナー用シート
11 第1接着層
12 中間層
13 第2接着層
20 タイヤインナーライナー用シート
21 第1接着層
22 中間層
23 第2接着層
24 補助接着層
30 空気入りタイヤ
31 トレッド部
32 サイドウォール部
33 ビード部
34 ビードコア部
35 カーカス
36 ベルト層
37 ビードエーペックス
38 インナーライナー




























Claims (6)

  1. タイヤの内側に接着して用いられるタイヤインナーライナー用シートであって、
    前記タイヤの内側の面から、第1接着層、中間層、第2接着層をこの順で含んで構成され、
    前記中間層のヤング率が500MPa以下であり、
    前記中間層が、スチレン―イソブチレン―スチレン共重合体と、エチレンプロピレンジエンゴムを含み、
    前記第1接着層が、架橋性樹脂Aを含むことを特徴とするタイヤインナーライナー用シート。
  2. 前記第2接着層が架橋性樹脂Aを含むものである請求項1に記載のタイヤインナーライナー用シート。
  3. 前記架橋性樹脂Aが分子中に炭素−炭素二重結合、および/またはエチレン構造を有するものである請求項1または2に記載のタイヤインナーライナー用シート。
  4. 前記第1接着層が過酸化物を含むものである請求項1ないし3いずれかに記載のタイヤインナーライナー用シート。
  5. 前記第2接着層が過酸化物を含むものである請求項2ないし4いずれかに記載のタイヤインナーライナー用シート。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のタイヤインナーライナー用シートを備えるタイヤ。
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