JP6060314B2 - 紙力増強剤および紙 - Google Patents

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Description

本発明は、アクリルアミド系ポリマー、紙力増強剤および紙に関し、詳しくは、アクリルアミド系ポリマー、そのアクリルアミド系ポリマーを含有する紙力増強剤、および、その紙力増強剤を用いて得られる紙に関する。
従来、抄紙分野においては、例えば、原料であるパルプおよび/または填料の歩留り性、濾水性を向上させ、操業性、作業効率の向上を図るための歩留り向上剤、濾水向上剤や、例えば、紙製品の強度の向上を図るための紙力増強剤など、種々の製紙薬品が知られている。
このような製紙薬品としては、アクリルアミド系ポリマーの水溶液からなる紙力増強剤が知られており、具体的には、例えば、アクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物、イタコン酸、メタアリルスルホン酸ナトリウム、メチレンビスアクリルアミド(多官能ビニルモノマー)およびイオン交換水を仕込み、重合開始剤(過硫酸アンモニウム)を添加して反応させることにより、両性ポリアクリルアミドの水溶液として紙力増強剤を得ることが、提案されている(下記特許文献1参照。)。
特開2008−179910号公報
一方、上記特許文献1に記載の紙力増強剤を用いると、得られる紙製品中に(メタ)アクリルアミドが含有される場合がある。(メタ)アクリルアミドは、人体にとって好ましいものではなく、アメリカ食品医薬品局(FDA)などにおける規制対象である。そのため、例えば、紙製品を食品包装用などに用いる場合には、紙製品中の(メタ)アクリルアミドの含有量を低減することが要求される。
そこで、本発明の目的は、良好に紙力増強できるとともに、(メタ)アクリルアミドの含有量を低減できるアクリルアミド系ポリマー、および、そのアクリルアミド系ポリマーを含有する紙力増強剤を提供することにある。
本発明[1]は、(メタ)アクリルアミドと、4級アンモニウム系モノマーと、(メタ)アリルスルホン酸塩とを含み、かつ、窒素を含有する架橋性モノマーと、3級アミノ系モノマーとを含まない重合成分の重合体である、アクリルアミド系ポリマーを含んでいる。
また、本発明[2]は、前記重合成分が、実質的に、(メタ)アクリルアミドと、4級アンモニウム系モノマーと、(メタ)アリルスルホン酸塩とからなる、上記[1]に記載のアクリルアミド系ポリマーを含んでいる。
また、本発明[3]は、前記重合成分が、さらに、アニオン性重合性モノマーを含有する、上記[1]に記載のアクリルアミド系ポリマーを含んでいる。
また、本発明[4]は、前記重合成分が、実質的に、(メタ)アクリルアミドと、4級アンモニウム系モノマーと、(メタ)アリルスルホン酸塩と、アニオン性重合性モノマーとからなる、上記[3]に記載のアクリルアミド系ポリマーを含んでいる。
また、本発明[5]は、前記重合成分が、さらに、その他の重合性モノマーを含有する、上記[1]または[3]に記載のアクリルアミド系ポリマーを含んでいる。
また、本発明[6]は、前記4級アンモニウム系モノマーが、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドの4級化物を含む、上記[1]〜[5]のいずれか一項に記載のアクリルアミド系ポリマーを含んでいる。
また、本発明[7]は、前記4級アンモニウム系モノマーが、ジアリルアミン誘導体モノマーの4級化物を含む、上記[1]〜[6]のいずれか一項に記載のアクリルアミド系ポリマーを含んでいる。
また、本発明[8]は、前記ジアリルアミン誘導体モノマーの4級化物が、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドである、上記[7]に記載のアクリルアミド系ポリマーを含んでいる。
また、本発明[9]は、上記[1]〜[8]のいずれか一項に記載のアクリルアミド系ポリマーを含有することを特徴とする、紙力増強剤を含んでいる。
また、本発明[10]は、食品包装紙に用いられる、上記[9]に記載の紙力増強剤を含んでいる。
また、本発明[11]は、上記[9]に記載の紙力増強剤を用いて得られることを特徴とする、紙を含んでいる。
本発明のアクリルアミド系ポリマー、および、そのアクリルアミド系ポリマーを含有する紙力増強剤によれば、紙の製造に用いた場合に、良好に紙力増強できるとともに、得られる紙製品中の(メタ)アクリルアミドの含有量を低減することができる。
本発明の紙は、本発明の紙力増強剤を用いて得られるため、紙力が増強されており、かつ、(メタ)アクリルアミドの含有量が低減されている。
本発明のアクリルアミド系ポリマーは、(メタ)アクリルアミドと、4級アンモニウム系モノマーと、(メタ)アリルスルホン酸塩とを含み、かつ、窒素を含有する架橋性モノマーと、3級アミノ系モノマーとを含まない重合成分の重合により得られる。
(メタ)アクリルアミドとしては、アクリルアミドおよびメタクリルアミドが挙げられる。なお、(メタ)アクリルとは、アクリルおよび/またはメタクリルと定義される(以下同様)。
(メタ)アクリルアミドは、単独使用または2種類併用することができる。すなわち、アクリルアミドおよびメタクリルアミドのいずれか一方のみを用いてもよく、それらを併用してもよい。好ましくは、アクリルアミドが単独使用される。
(メタ)アクリルアミドの含有割合は、重合成分の総モルに対して、例えば、50モル%以上、好ましくは、60モル%以上であり、例えば、99モル%以下、好ましくは、97モル%以下である。
4級アンモニウム系モノマーは、第4級アンモニウム基を有し、かつ、エチレン性二重結合を有するカチオン性の共重合性モノマーであって、例えば、第3級アミノ基を有する重合性モノマーの第3級アミノ基を4級化した4級化物(以下、3級アミノ系モノマーの4級化物と称する。)や、例えば、ジアリルアミン誘導体モノマーの第3級アミノ基を4級化した4級化物(以下、ジアリルアミン誘導体モノマーの4級化物と称する。)などが挙げられる。
第3級アミノ基を有する重合性モノマーとしては、例えば、第3級アミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル誘導体、第3級アミノ基を有する(メタ)アクリルアミド誘導体などが挙げられる。
第3級アミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル誘導体としては、例えば、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート(例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなど)、ジアルキルアミノプロピル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。また、第3級アミノ基を有する(メタ)アクリルアミド誘導体としては、例えば、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド(例えば、ジアルキルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド(例えば、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドなど)、(メタ)アクリルアミド−3−メチルブチルジメチルアミンなど)などが挙げられる。
3級アミノ系モノマーの4級化物としては、例えば、上記第3級アミノ基を有する重合性モノマーの第3級アミノ基を、メチルクロリド(塩化メチル)、メチルブロミド、ベンジルクロリド(塩化ベンジル)、ベンジルブロミド、ジメチル硫酸、エピクロルヒドリンなどで4級化した4級化物(4級化塩)などが挙げられる。
ジアリルアミン誘導体モノマーの4級化物としては、例えば、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウムブロマイド、ジアリルジエチルアンモニウムクロライド、ジアリルジブチルアンモニウムクロライド、ジアリルメチルエチルアンモニウムクロライドなどが挙げられる。
これら4級アンモニウム系モノマーは、単独使用または2種類以上併用することができる。
4級アンモニウム系モノマーとして、好ましくは、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドの4級化物、ジアリルアミン誘導体モノマーの4級化物が挙げられ、より好ましくは、ジアリルアミン誘導体モノマーの4級化物が挙げられる。
ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドの4級化物として、好ましくは、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドの4級化物が挙げられる。また、好ましくは、メチルクロリド(塩化メチル)またはベンジルクロリド(塩化ベンジル)による4級化物が挙げられる。
ジアリルアミン誘導体モノマーの4級化物として、好ましくは、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドが挙げられる。
4級アンモニウム系モノマーの含有割合は、重合成分の総モルに対して、例えば、0.01モル%以上、好ましくは、0.1モル%以上であり、例えば、30モル%以下、好ましくは、15モル%以下である。
(メタ)アリルスルホン酸塩は、連鎖移動剤としても作用する共重合性モノマーであって、(メタ)アリルとは、アリルおよび/またはメタリルと定義される。
(メタ)アリルスルホン酸塩として、具体的には、例えば、アリルスルホン酸ナトリウム、メタリルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸カリウム、メタリルスルホン酸カリウムなどが挙げられる。
これら(メタ)アリルスルホン酸塩は、単独使用または2種類以上併用することができる。
(メタ)アリルスルホン酸塩として、好ましくは、メタリルスルホン酸ナトリウムが挙げられる。
(メタ)アリルスルホン酸塩の含有割合は、重合成分の総モルに対して、例えば、0.01モル%以上、好ましくは、0.2モル%以上であり、例えば、5モル%以下、好ましくは、3モル%以下である。
重合成分は、好ましくは、(メタ)アクリルアミドと、4級アンモニウム系モノマーと、(メタ)アリルスルホン酸塩とからなる。
窒素を含有する架橋性モノマーは、1分子中に1つ以上の窒素原子を含有する架橋性モノマーであり、例えば、アミド基を含有する架橋性モノマー、イミド基を含有する架橋性モノマーが挙げられる。
アミド基を含有する架橋性モノマーとしては、例えば、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビス(メタ)アクリルアミド、アリル(メタ)アクリルアミド、N一置換アクリルアミド系モノマー(例えば、N,N’一ジメチルアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド)、トリアクリルホルマールなどが挙げられる。
イミド基を含有する架橋性モノマーとしては、例えば、ジアクリロイルイミドなどが挙げられる。
3級アミノ系モノマーは、第3級アミノ基を有する重合性モノマー(非4級化物)であって、例えば、第3級アミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル誘導体(例えば、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート(例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなど)、ジアルキルアミノプロピル(メ夕)アクリレートなど)、例えば、第3級アミノ基を有する(メタ)アクリルアミド誘導体(例えば、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジアルキルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド(例えば、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドなど)、(メタ)アクリルアミド−3−メチルブチルジメチルアミンなど)などが挙げられる。
重合成分が、(メタ)アリルスルホン酸塩を含み、かつ、これら窒素を含有する架橋性モノマーと3級アミノ系モノマーとを含有していなければ、得られるアクリルアミド系ポリマーを紙の製造に用いた場合に、良好に紙力増強できるとともに、紙製品中の(メタ)アクリルアミドの含有量を低減することができる。
また、重合成分は、さらに、アニオン性重合性モノマーを含有することができる。
重合成分は、好ましくは、(メタ)アクリルアミドと、4級アンモニウム系モノマーと、(メタ)アリルスルホン酸塩と、アニオン性重合性モノマーとからなる。
アニオン性重合性モノマーとしては、例えば、α,β−不飽和カルボン酸、ビニル基を有するスルホン酸系モノマーなどの有機酸系モノマーが挙げられる。
α,β−不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などのα,β−不飽和モノカルボン酸系モノマー、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸などのα,β−不飽和ジカルボン酸系モノマーなどが挙げられる。
ビニル基を有するスルホン酸系モノマーとしては、例えば、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などが挙げられる。
また、アニオン性共重合性モノマーとして、上記の有機酸系モノマーのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などの塩も用いることができる。
これらアニオン性重合性モノマーは、単独使用または2種類以上併用することができる。
アニオン性重合性モノマーとして、好ましくは、有機酸系モノマー、より好ましくは、α,β−不飽和カルボン酸、さらに好ましくは、イタコン酸、アクリル酸が挙げられる。
アニオン性重合性モノマーの含有割合は、重合成分の総モルに対して、例えば、0.1モル%以上、好ましくは、0.5モル%以上であり、例えば、20モル%以下、好ましくは、10モル%以下である。
重合成分が、アニオン性重合性モノマーを含んでいる場合には、その重合成分から得られるアクリルアミド系ポリマーを紙の製造に用いた場合に、より良好に紙力増強できるとともに、紙製品中の(メタ)アクリルアミドの含有量を低減することができる。
また、重合成分は、その他の重合性モノマー((メタ)アクリルアミド、4級アンモニウム系モノマー、(メタ)アリルスルホン酸塩、窒素を含有する架橋性モノマー、3級アミノ系モノマーおよびアニオン性重合性モノマーを除く重合性モノマー)を含有することができる。
その他の重合性モノマーとしては、例えば、アルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、ジアセトンアクリルアミド、スチレン、α一メチルスチレン、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、ビニルピロリドン、ビニルオキサゾリン、酢酸ビニル、アクリロイルモルホリン、アクリルニトリルなどのノニオン性共重合性モノマーが挙げられ、好ましくは、アルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ネオペンチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、へプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、1−メチルトリデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート(ステアリル(メタ)アクリレート)、イソステアリル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート、ドコシル(メタ)アクリレート(ベヘニル(メタ)アクリレート)、テトラコシル(メタ)アクリレート、トリアコンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどの炭素数1〜30の直鎖状、分岐状または環状アルキルの(メタ)アクリレートモノマーなどが挙げられる。
ノニオン性共重合性モノマーの含有割合は、重合成分の総モルに対して、例えば、0.1モル%以上、好ましくは、1モル%以上であり、例えば、20モル%以下、好ましくは、10モル%以下である。
さらに、その他の共重合性モノマーとしては、窒素を含有しない架橋性モノマーが挙げられる。
窒素を含有しない架橋性モノマーは、1分子中に窒素原子を含有しない架橋性モノマーであり、例えば、アミド基およびイミド基を含有しない架橋性モノマーが挙げられる。
より具体的には、窒素を含有しない架橋性モノマーとしては、例えば、窒素不含有二官能性架橋剤(例えば、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレートジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレートなど)、窒素不含有多官能性架橋剤(例えば、トリアクリル酸ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパンアクリレート、テトラアリルオキシエタンなど)などが挙げられる。
これら窒素を含有しない架橋性モノマーは、単独使用または2種類以上併用することができる。
窒素を含有しない架橋性モノマーの含有割合は、重合成分の総モルに対して、例えば、0.001モル%以上、好ましくは、0.01モル%以上であり、例えば、10モル%以下、好ましくは、5モル%以下である。
その他の重合性モノマーは、単独使用または2種類以上併用することができる。
重合成分が、その他の重合性モノマーを含んでいる場合には、その重合成分から得られるアクリルアミド系ポリマーを紙の製造に用いた場合に、より良好に紙力増強できるとともに、紙製品中の(メタ)アクリルアミドの含有量を低減することができる。
そして、これら重合成分を共重合させるには、例えば、所定の反応容器に、重合成分、重合開始剤および溶剤を仕込み、反応させる。なお、この方法では、重合成分は、一括投入してもよいが、複数回に分けて分割投入してもよい。また、重合開始剤の一部または全部を反応容器中に滴下しながら、反応を進行させることもできる。
重合開始剤としては、例えば、ラジカル重合開始剤が挙げられ、具体的には、パーオキサイド系化合物、スルフィド類、スルフィン類、スルフィン酸類などが挙げられ、さらに好ましくは、パーオキサイド系化合物が挙げられる。なお、パーオキサイド系化合物は、還元剤と併用し、レドックス系重合開始剤として使用してもよい。
パーオキサイド系化合物としては、例えば、有機過酸化物、無機過酸化物などが挙げられ、好ましくは、無機過酸化物が挙げられる。
有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、カプリエルパーオキサイド、2,4−ジクロルベンゾイルパーオキサイド、イソブチルパーオキサイド、アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシビパレート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ジ−t−ヘキシルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、イソプロピルパーオキシジカーボネート、イソブチルパーオキシジカーボネート、s−ブチルパーオキシジカーボネート、n−ブチルパーオキシジカーボネート、2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサエノート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−エチルヘキサノエート、1,1,2−トリメチルプロピルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−アミルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、t−ブチルパーオキシアリルカーボネート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、1,1,2−トリメチルプロピルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシイソノナエート、1,1,2−トリメチルプロピルパーオキシ−イソノナエート、t−ブチルパーオキシベンゾエートなどが挙げられる。
無機過酸化物としては、例えば、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、過酸化水素、過マンガン酸カリウム、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムなどの臭素酸塩、過ホウ素酸ナトリウム、過ホウ素酸カリウム、過ホウ素酸アンモニウムなどの過ホウ素酸塩、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過炭酸アンモニウムなどの過炭酸塩、過リン酸ナトリウム、過リン酸カリウム、過リン酸アンモニウムなどの過リン酸塩などが挙げられ、好ましくは、過硫酸塩が挙げられ、より好ましくは、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムが挙げられ、さらに好ましくは、過硫酸アンモニウムが挙げられる。
これら重合開始剤は、単独使用または、2種類以上併用することができる。
また、重合開始剤としては、アゾ系化合物を用いることもできる。
アゾ系化合物としては、例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)およびその塩などが挙げられる。
重合開始剤として、好ましくは、無機過酸化物が挙げられ、より好ましくは、過硫酸塩が挙げられ、さらに好ましくは、過硫酸アンモニウムが挙げられる。
重合開始剤として過硫酸塩を用いることによって、すなわち、重合成分を過硫酸塩の存在下において共重合させることによって、アクリルアミド系ポリマーの粘度を低く維持することができ、取扱い性に優れた製紙薬品を提供することができる。
重合開始剤の配合割合は、重合成分の総量100質量部に対して、例えば、0.01質量部以上、好ましくは、0.05質量部以上であり、例えば、10質量部以下、好ましくは、5質量部以下である。
溶剤としては、例えば、水、例えば、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系溶剤、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールなどの1価アルコール系溶剤、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル系溶剤、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステルエーテル系溶剤のような、水と混和可能な溶剤が挙げられ、好ましくは、水が挙げられる。なお、溶剤として水道水が用いられる場合には、キレート剤(エチレンジアミン四酢酸など)を適宜の割合で配合し、金属を除去することもできる。
これら溶剤は、単独使用または2種類以上併用することができる。
なお、溶剤の配合割合は、特に制限されず、目的および用途に応じて、適宜設定される。
また、この方法では、上記の重合成分、重合開始剤および溶剤とともに、さらに、連鎖移動剤((メタ)アリルスルホン酸塩を除く)を適宜配合することができる。
連鎖移動剤としては、例えば、イソプロピルアルコール、例えば、メルカプト類(例えば、メルカプトエタノール、チオ尿素、チオグリコール酸、メルカプトプロピオン酸、チオサリチル酸、チオ乳酸、アミノエタンチオール、チオグリセロール、チオリンゴ酸など)などが挙げられる。
これら連鎖移動剤は、単独使用または2種類以上併用することができる。
これらの連鎖移動剤の配合割合は、重合成分の総モル数に対して、例えば、0.05モル%以上、好ましくは、0.1モル%以上であり、例えば、10モル%以下、好ましくは、5モル%以下である。
アクリルアミド系ポリマーの製造における重合条件は、重合成分、重合開始剤、溶剤などの種類によって異なるが、重合温度が、例えば、30℃以上、好ましくは、50℃以上であり、例えば、100℃以下、好ましくは、95℃以下である。
また、重合時間は、例えば、0.5時間以上、好ましくは、1時間以上であり、例えば、24時間以下、好ましくは、12時間以下である。なお、重合反応は、公知の重合停止剤(例えば、亜硫酸ナトリウムなど)の添加によって、停止される。
重合時における反応溶液のpHは、例えば、1以上、好ましくは、2以上であり、また、例えば、6以下、好ましくは、5以下である。なお、pHは、塩酸、硫酸、リン酸などの公知の酸を添加することにより調整することができる。
そして、このような重合反応によって、アクリルアミド系ポリマーの溶液を得ることができる。
アクリルアミド系ポリマーの溶液において、その濃度は、例えば、10質量%以上、好ましくは、20質量%以上、また、例えば、50質量%以下、好ましくは、45質量%以下である。
また、アクリルアミド系ポリマーの重量平均分子量は、例えば、150万以上、好ましくは、300万以上であり、例えば、1500万以下、好ましくは、1000万以下である。
なお、アクリルアミド系ポリマーの重量平均分子量は、例えば、重合成分の種類、配合量などによって、適宜調整することができる。
また、重量平均分子量の測定方法は、後述する実施例に準拠する。
また、アクリルアミド系ポリマーの粘度(不揮発分(固形分)20質量%(25℃))は、例えば、100mP・s以上、好ましくは、1000mP・s以上であり、また、例えば、50000mP・s以下、好ましくは、20000mP・s以下である。
なお、粘度の測定方法は、後述する実施例に準拠する。
このようなアクリルアミド系ポリマーは、重合成分として、窒素を含有する架橋性モノマーと3級アミノ系モノマーとを含有していないため、紙の製造に用いた場合に、良好に紙力増強できるとともに、紙製品中の(メタ)アクリルアミドの含有量を低減することができる。
そのため、上記のアクリルアミド系ポリマーは、各種産業分野において用いられる紙の紙力増強剤として好適に用いられ、とりわけ、食品包装紙用の紙力増強剤として、好適に用いられる。
また、本発明は、上記のアクリルアミド系ポリマーを含有する紙力増強剤を含んでいる。具体的には、本発明の紙力増強剤は、上記のアクリルアミド系ポリマーを含有している。
紙力増強剤を得るには、例えば、水中に、上記のアクリルアミド系ポリマーを配合し、公知の分散方法によりアクリルアミド系ポリマーを分散させる。
アクリルアミド系ポリマーを水中に分散させる方法としては、例えば、水とアクリルアミド系ポリマーを混合して、分散装置を用いた機械分散などの公知の分散方法により分散させる。
機械分散に用いる分散装置としては、例えば、公知のミキサー、超音波ホモジナイザー、高圧ホモジナイザーなどが挙げられる。なお、分散条件は、特に制限されず、装置の種類に応じて適宜設定される。
また、例えば、水中でアクリルアミド系ポリマーを合成することにより、アクリルアミド系ポリマーを水に分散させることもできる。
すなわち、上記の方法でアクリルアミド系ポリマーを水中で合成し、得られたアクリルアミド系ポリマーの水溶液を、そのまま紙力増強剤とすることもできる。
紙力増強剤におけるアクリルアミド系ポリマーの濃度は、例えば、10質量%以上、好ましくは、20質量%以上、また、例えば、50質量%以下、好ましくは、45質量%以下である。
このような紙力増強剤は、上記のアクリルアミド系ポリマーが用いられているため、良好に紙力増強できるとともに、紙製品中の(メタ)アクリルアミドの含有量を低減することができる。
より具体的には、上記紙力増強剤をパルプスラリーに添加し、湿式抄造することにより紙が製造される。湿式抄造の方法は特に制限されることなく公知の方法を採用でき、硫酸アルミニウムを定着剤とする酸性紙、炭酸カルシウムを填料とする中性紙を問わず、各種抄紙に広く適用できる。また、湿式抄造で得られる紙は、新聞用紙、インクジェット用紙、感熱記録原紙、感圧記録原紙、上質紙、板紙、塗工紙、家庭紙、その他の紙類などが挙げられる。
紙力増強剤(アクリルアミド系ポリマー)とパルプスラリーの配合割合は特に制限されないが、パルプスラリー100質量部に対して、アクリルアミド系ポリマーが、例えば、0.001質量部以上、好ましくは、0.005質量部以上であり、例えば、5.0質量部以下、好ましくは、2.0質量部以下である。
そして、このようにして得られる紙は、良好に紙力増強されており、また、(メタ)アクリルアミドの含有量が低減されているため食品包装紙として、好適に用いられる。
具体的には、紙の(メタ)アクリルアミドの含有量は、後述する実施例に準拠して(メタ)アクリルアミドを抽出し、対紙質量あたりの(メタ)アクリルアミド抽出量に換算した値として、例えば、0.2ppm以下、好ましくは、0.1ppm以下である。
次に、本発明を、実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明は、下記の実施例によって限定されるものではない。なお、「部」および「%」は、特に言及がない限り、質量基準である。また、以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限値(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限値(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。
実施例1
重合成分の一部として、表1に記載される重合成分の仕込み総量の70mol%を用意し、濃度が30質量%になるように水道水で希釈した。
次いで、得られた溶液を500mLのセパラブルフラスコに仕込んだ。
次いで、その溶液に硫酸を添加し、pHを2.5程度に調整した。
その後、溶液中に窒素を吹き込み続けながら、60℃で、重合開始剤としての過硫酸アンモニウム(APS)を滴下し、重合させた。また、重合に伴う昇温によって最高温度(95℃)に到達してから5分後に、重合成分の残部(30mol%)を滴下した。
そして、上記重合成分の残部の滴下が終了した後、適度な粘性(10000mPa・s程度)となるまで、重合開始剤としての過硫酸アンモニウム(APS)を添加し、85℃前後で反応を継続させた。
その後、重合停止剤(還元剤)としてのNaSOと希釈水とを添加し、冷却することにより、アクリルアミド系ポリマーの水溶液を得た。
水溶液のアクリルアミド系ポリマー濃度は21.9質量%、pHは4.50であった。
また、以下の方法で、水溶液の25℃における粘度、アクリルアミド系ポリマーの重量平均分子量(Mw)を測定した。その結果を表1に示す。
さらに、以下の方法で、水溶液中に残存する遊離のアクリルアミドの量を、アクリルアミド系ポリマーの総量に対する割合として求めた。その結果を、表1に示す。
<25℃における粘度の測定>
B型粘度計(ローターNo.3、12rpm)(TVB−10型粘度計 東機産業社製)を使用して、25℃における粘度を、JIS K 7117−1(1999年)に準拠して測定した。
<ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる重量平均分子量(Mw)の測定>
サンプルをpH7のリン酸緩衝液に溶解させ、試料粘度を1.0g/Lとして、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定し、得られたクロマトグラム(チャート)から、サンプルの重量平均分子量(Mw)を算出した。測定装置及び測定条件を以下に示す。
検出器:品番TDA−302(Viscotek社製)
カラム:品番TSKgel GMPWXL(東ソー社製)
移動相:リン酸緩衝液
カラム流量:0.8mL/min
試料濃度:1.0g/L
注入量:500μL
<残存アクリルアミド量>
まず、作製したアクリルアミド系ポリマーの水溶液に0.1質量%リン酸水溶液を加え5mg/mLに希釈し、その後、1μmメンブレンフィルターにてろ過し、測定試料溶液とした。
次いで、アクリルアミド試料(>98.0%、東京化成工業)100mgを電子天秤にて秤量し、1Lメスフラスコにて定容した。得られた溶液(アクリルアミド:100mg/L)をメスフラスコおよびホールピペットを用いて、各々10.0mg/L、1.0mg/L、0.5mg/L、0.1mg/L、0.05mg/Lとなるよう調整し、標準試料を得た。
そして、得られた標準試料を用いて、下記に示した高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析機器および測定条件にてアクリルアミドを分析し、絶対検量線法により検量線を得た。
その後、上記で得られた測定試料溶液を用いて、下記に示した高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析機器および測定条件にて分析し、検量線からアクリルアミド系ポリマーの水溶液中に含まれる残存アクリルアミドの濃度[mg/L]を求めた。
装置:高速液体クロマトグラフChromaster(日立ハイテクノロジーズ社製)
カラム:LaChrom C18−AQ(5μm)(日立ハイテクノロジーズ社製)
ガードカラム:LaChrom C18−AQ(5μm)−G(日立ハイテクノロジーズ社製)
検出波長:220nm
温度:40℃
溶離液:超純水
流量:1.00mL/min
実施例2〜13および比較例1〜21
表1〜5に示す配合処方とした以外は、実施例1と同様にして、アクリルアミド系ポリマーの水溶液を得た。なお、連鎖移動剤としてのイソプロパノールは、重合成分とともに配合した。
また、実施例1と同様にして、水溶液の25℃における粘度、アクリルアミド系ポリマーの重量平均分子量(Mw)を測定した。さらに、実施例1と同様にして、水溶液中に残存する遊離のアクリルアミドの量を求めた。その結果を表1〜5に示す。
Figure 0006060314
Figure 0006060314
Figure 0006060314
Figure 0006060314
Figure 0006060314
なお、表中の略号の詳細を下記する。
(4級アンモニウム系モノマー)
DM−BQ:ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化ベンジルによる4級化塩
DA−BQ:ジメチルアミノエチルアクリレートの塩化ベンジルによる4級化塩
DMC:ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチルによる4級化塩
DMAPAA−Q:ジメチルアミノプロピルアクリルアミドの塩化メチルによる4級化塩
DADMAC:ジアリルジメチルアンモニウムクロライド
(3級アミノ系モノマー)
DM:ジメチルアミノエチルメタクリレート(3級カチオン)
DMAPAA:ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(3級カチオン)
(アニオン性重合性モノマー)
IA:イタコン酸
AA:アクリル酸
(窒素含有架橋性モノマー)
DMAA:N,N’−ジメチルアクリルアミド
MBAM:メチレンビスアクリルアミド
((メタ)アクリルアミド)
AM:アクリルアミド
((メタ)アリルスルホン酸塩)
SMAS:メタリルスルホン酸ナトリウム
(連鎖移動剤)
IPA:イソプロパノール
(重合開始剤)
APS:過硫酸アンモニウム
V−50:商品名V−50、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)・二塩酸塩、和光純薬工業社製
<評価>
(1)アクリルアミド抽出試験
各実施例および各比較例において得られたアクリルアミド系ポリマーの水溶液を用いて、以下の方法で紙を製造した。
すなわち、絶乾状態で12.5gになるように、パルプ原料(晒しクラフトパルプ(BKP)(広葉樹パルプ(LBKP)/針葉樹パルプ(NBKP)=50/50、カナディアン・スタンダード・フリーネス(CSF:濾水性)=380mL)を1Lのステンレス管に加え、パルプスラリー濃度が3.0質量%になるように水道水にて希釈した。
次いで、得られたパルプスラリーを400rpmにて撹拌し、撹拌開始から1分後に1.2質量%に希釈したアクリルアミド系ポリマー水溶液を添加した。なお、水溶液の添加量は、その固形分が、絶乾パルプ質量に対して1.5質量%なるように調整した。
2分後にパルプスラリー濃度が1.0質量%となるように水道水(pH6.5、全硬度135ppm)にて希釈し、3分後に撹拌を停止し、抄紙して湿紙(200g/m)を得た。
その後、同様にして再度抄紙し、得られた2枚の湿紙を重ね合わせて、温度50℃にてプレスした後、ドラムドライヤーにより110℃で8分乾燥させた。これにより、手抄き紙(400g/m)を得た。
得られた紙を用いて、以下の方法により、紙に含まれるアクリルアミド量を測定した。
すなわち、まず、恒温室(23℃、50%)にて一晩調湿した後、1.5cm×1.5cm角に裁断されたサンプル紙10gを、500mL丸底フラスコに秤量し、100mLのメタノール中にて4時間還流した。これにより、抽出液を得た。
次いで、抽出液を回収した後、残存した紙を、25mLのメタノールによって2回洗浄した。そして、洗浄液を回収して、上記の抽出液に混合した。
その後、抽出液を35℃に加温しながらエバポレーターにてメタノールを留去し、抽出サンプルとした。そして、乾固した抽出サンプルに、5mLの0.1質量%リン酸水溶液を加えて再溶解させ、1μmメンブレンフィルターにてろ過し、測定試料溶液(約5mL)とした。
この測定試料溶液を用いて、以下の方法でアクリルアミド抽出量(AM抽出量)を求めた。
具体的には、まず、アクリルアミド試薬(>98.0%、東京化成工業)100mgを電子天秤にて秤量し、1Lメスフラスコにて定容した。得られた溶液(アクリルアミド:100mg/L)をメスフラスコおよびホールピペットを用いて、各々10.0mg/L、1.0mg/L、0.5mg/L、0.1mg/L、0.05mg/Lとなるよう調整し、標準試料を得た。
次いで、得られた標準試料を用いて、下記に示した高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析機器および測定条件にてアクリルアミドを分析し、絶対検量線法により検量線を得た。
その後、上記で得られた測定試料溶液を用いて、下記に示した高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析機器および測定条件にてアクリルアミドを分析し、検量線からアクリルアミドの濃度[mg/L]を求めた。この結果から、測定試料溶液中に含まれていたアクリルアミドの質量(すなわち、紙から抽出されたアクリルアミドの質量)を、下記式により求めた。
測定試料溶液中のアクリルアミド質量[mg]
=HPLCにより測定されたアクリルアミドの濃度[mg/L]
×作製した測定試料溶液量[5mL]
×(1/1000)[L/mL]
そして、以下の式により、紙の質量あたりのアクリルアミドの抽出量(対紙質量あたりのアクリルアミド抽出量)を算出した。
対紙質量あたりのアクリルアミド抽出量[ppm]
=測定試料溶液中のアクリルアミド質量[mg]/紙の質量[10000mg]×1000000
装置:高速液体クロマトグラフChromaster(日立ハイテクノロジーズ社製)
カラム:LaChrom C18−AQ(5μm)(日立ハイテクノロジーズ社製)
ガードカラム:LaChrom C18−AQ(5μm)−G(日立ハイテクノロジーズ社製)
検出波長:220nm
温度:40℃
溶離液:超純水
流量:1.00mL/min
その結果を、表1〜5に示す。
(2)紙力
各実施例および各比較例において得られたアクリルアミド系ポリマーの水溶液を用いて、以下の方法で紙を製造した。
すなわち、まず、絶乾状態で6.25gになるように、パルプ原料(晒しクラフトパルプ(BKP)(広葉樹パルプ(LBKP)/針葉樹パルプ(NBKP)=50/50、カナディアン・スタンダード・フリーネス(CSF:濾水性)=380mL)を1Lのステンレス管に加え、パルプスラリー濃度が3.0質量%になるように水道水にて希釈した。
次いで、得られたパルプスラリーを400rpmにて撹拌し、撹拌開始から1分後に1.2質量%に希釈したアクリルアミド系ポリマー水溶液を添加した。なお、水溶液の添加量は、その固形分が、絶乾パルプ質量に対して1.5質量%なるように調整した。
2分後にパルプスラリー濃度が1.0質量%となるように水道水(pH6.5、全硬度135ppm)にて希釈し、3分後に撹拌を停止し、抄紙して湿紙(100g/m)を得た。
その後、室温にてプレスした後、ドラムドライヤーにより110℃で3分乾燥させた。これにより、手抄き紙(100g/m)を得た。
得られた紙を用いて、以下の方法により、紙力を評価した。その結果を、表1〜5に示す。
(2−1)インターナルボンド(IB)[mJ]
JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法2000年版に記載の規格No.18−2「紙及び板紙−内部結合強さ試験方法−第2部:インターナルボンドテスタ法」に従い、紙のインターナルボンド(IB)を測定した。
なお、上記発明は、本発明の例示の実施形態として提供したが、これは単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。当該技術分野の当業者によって明らかな本発明の変形例は、後記特許請求の範囲に含まれる。
本発明のアクリルアミド系ポリマーおよび紙力増強剤は、各種産業分野における紙の製造において好適に用いられ、また、本発明の紙は、食品包装紙として、好適に用いられる。

Claims (7)

  1. アクリルアミド系ポリマーの水溶液からなり(但し、アクリルアミド系ポリマーの分散液を除く。)
    前記アクリルアミド系ポリマーは、
    (メタ)アクリルアミドと、
    4級アンモニウム系モノマーと、
    (メタ)アリルスルホン酸塩と
    のみからなる重合成分の重合体であることを特徴とする、紙力増強剤。
  2. アクリルアミド系ポリマーの水溶液からなり(但し、アクリルアミド系ポリマーの分散液を除く。)
    前記アクリルアミド系ポリマーは、
    (メタ)アクリルアミドと、
    4級アンモニウム系モノマーと、
    (メタ)アリルスルホン酸塩と、
    アニオン性重合性モノマーと
    のみからなる重合成分の重合体であることを特徴とする、紙力増強剤。
  3. 前記4級アンモニウム系モノマーが、
    ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドの4級化物を含む、請求項1または2に記載の紙力増強剤。
  4. 前記4級アンモニウム系モノマーが、
    ジアリルアミン誘導体モノマーの4級化物を含む、請求項1または2に記載の紙力増強剤。
  5. 前記ジアリルアミン誘導体モノマーの4級化物が、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドである、請求項4に記載の紙力増強剤。
  6. 食品包装紙に用いられる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の紙力増強剤。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の紙力増強剤を用いて得られることを特徴とする、紙。
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