JP5640458B2 - 製紙用紙力増強剤の製造方法 - Google Patents
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<1>
(a1)(メタ)アクリルアミド、
(a2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩、
(a3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩を有するビニルモノマー
を含有するモノマー(A)を塩水溶液に溶解させ、重合開始剤を加え、重合を開始した後、モノマー(A)の反応率が32〜96%に達した時点で、さらに
(b1)(メタ)アクリルアミド、
(b2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩、
(b3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩を有するビニルモノマー、
並びに
(b4)カルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩
を含有するモノマー(B)を、滴下し重合を行い、
アクリルアミド共重合体を水溶性分散液として得ることを特徴とする製紙用紙力増強剤の製造方法、
<2>
(a1)(メタ)アクリルアミド、
(a2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩、
(a3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩を有するビニルモノマー、
並びに
(a4)カルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩
を含有するモノマー(A)を塩水溶液に溶解させ、重合開始剤を加え、重合を開始した後、モノマー(A)の反応率が32〜96%に達した時点で、さらに
(b1)(メタ)アクリルアミド、
(b2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩、
(b3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩を有するビニルモノマー、
並びに
(b4)カルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩
を含有するモノマー(B)を、滴下し重合を行い、
アクリルアミド共重合体を水溶性分散液として得ることを特徴とする製紙用紙力増強剤の製造方法、
<3>
モノマー(A)のモル比が
(a1)(メタ)アクリルアミドが2〜74.9モル%、
(a2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩類が0.1〜5モル%、
(a3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーが25〜96モル%であり、かつ
モノマー(B)のモル比が
(b1)(メタ)アクリルアミドが79.99〜97.99モル%、
(b2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩0.01〜2モル%、
(b3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーと
(b4)カルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩類が2〜20モル%
であり、かつ
モノマー(A)と(B)の総量に占める(a1)と(b1)の(メタ)アクリルアミドの総量の割合が80〜95モル%
であること前記<1>の製紙用紙力増強剤の製造方法、
<4>
モノマー(A)のモル比が
(a1)(メタ)アクリルアミドが2〜74.9モル%、
(a2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩類が0.1〜5モル%、
(a3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーと
(a4)カルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩類が25〜96モル%であり、かつ
モノマー(B)のモル比が
(b1)(メタ)アクリルアミドが79.99〜97.99モル%、
(b2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩0.01〜2モル%、
(b3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーと
(b4)カルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩類が2〜20モル%
であり、かつ
モノマー(A)及び(B)の総量に占める(a1)及び(b1)の(メタ)アクリルアミドの総量の割合が80〜95モル%である前記<2>の製紙用紙力増強剤の製造方法、
<5>
下記(i)〜(iii)の全てを満たす前記<1>〜<4>のいずれかの製紙用紙力増強剤の製造方法、
(i)塩水溶液の塩濃度が10質量%以上飽和濃度以下、
(ii)製紙用紙力増強剤中のアクリルアミド共重合体の濃度が20質量%以上、
(iii)製紙用紙力増強剤中のアクリルアミド共重合体の5質量%水溶液の25℃におけるB型粘度が40mPa・s〜5000mPa・s
である。
(I)(a1)〜(a3)を用いる場合には、
(a1)(メタ)アクリルアミドが2〜74.9モル%であることが紙力増強剤のパルプへの定着が優れるため好ましく、2〜54.9モル%がより好ましく、
(a2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩類が0.1〜5モル%であることが紙力増強剤のパルプへの定着が優れるため好ましく、0.1〜3モル%がより好ましく、
(a3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーが25〜96モル%であることが紙力増強剤のパルプへの定着が優れるため好ましく、45〜96モル%がより好ましく、
(II)(a1)〜(a4)を用いる場合には、
(a1)(メタ)アクリルアミドが2〜74.9モル%であることが紙力増強剤のパルプへの定着が優れるため好ましく、2〜54.9モル%がより好ましく、
(a2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩類で0.1〜5モル%であることが紙力増強剤のパルプへの定着が優れるため好ましく、0.1〜3モル%がより好ましく、
(a3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーと
(a4)カルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩類が25〜96モル%であることが紙力増強剤のパルプへの定着が優れるため好ましく、45.5〜96モル%がより好ましく、
(a3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーは45〜95.5モル%であることが紙力増強剤のパルプへの定着が優れるため好ましく、
(a4)カルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩類が0.5〜10モル%であることが紙力増強剤のパルプへの定着が優れるため好ましい。
(b1)(メタ)アクリルアミドが79.99〜97.99モル%であることが紙力増強効果が得られやすいため好ましく、84.95〜97.95モル%がより好ましく、
(b2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩0.01〜2モル%であることが紙力増強効果が得られやすいため好ましく、0.05〜1モル%がより好ましく、
(b3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーと
(b4)カルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩類が2〜20モル%であることが紙力増強効果が得られやすいため好ましく、2〜15モル%がより好ましく、
(b3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーは1〜10モル%であることが紙力増強効果が優れるため好ましく、
(b4)カルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩類が1〜10モル%であることが紙力増強効果が得られやすいため好ましい。
(a1)及び(b1)の(メタ)アクリルアミドの総量の割合が80〜95モル%、
(a2)及び(b2)の(メタ)アリルスルホン酸およびその塩類の総量の割合が0.01〜2モル%、
(a3)及び(b3)の3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーの総量の割合が3〜15モル%、
(a4)及び(b4)のカルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩の総量の割合が0.5〜10モル%であるように、モノマー(A)及びモノマー(B)の各モノマー成分の配合量とモノマー(A)/モノマー(B)の質量比を調整することが、本発明の製造方法で得られる分散液を紙力増強剤として使用して紙を製造する場合の紙力増強剤のパルプへの定着性と紙の紙力増強効果が優れるため好ましい。
カラム:昭和電工(株)製 SHODEX SB806M HQ
溶離液:N/10硝酸ナトリウムを含むN/15リン酸緩衝液 (pH3)
流速:1.0ml/分
検出器1:ワイアットテクノロジー社製多角度光散乱検出器DAWN
検出器2:昭和電工(株)製示唆屈折率検出器RI−101
攪拌機、温度計、還流冷却管および窒素ガス導入管を備えた1リットル四つ口セパラブルフラスコにイオン交換水298.5g、硫酸アンモニウム170.0g、50%アクリルアミド32.79g(71モル%)、79%アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド19.91g(25モル%)、イタコン酸1.03g(2モル%)、メタリルスルホン酸ナトリウム1.03g(2モル%)を仕込み[モノマー(A)]、30%硫酸水溶液でpHを3.1に調整した。次いで、窒素ガス雰囲気下、恒温水槽によりフラスコ内部温度を61℃に調整し、重合開始剤2、2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩[和光純薬(株)、V−50]の5質量%水溶液1.02gを加え重合を開始した。モノマー(A)のコンバージョンが32%になった時点で、イオン交換水81.08g、50%アクリルアミド205.30g(89.95モル%)、76%メタクリロイルオキシエチルベンジルジメチルアンモニウムクロライド29.98g(5モル%)、イタコン酸10.44g(5モル%)及びメタリルスルホン酸ナトリウム0.13g(0.05モル%)を混合したモノマー(B)を90分かけて滴下し61℃で反応を行った。モノマー(B)滴下終了後、前記開始剤2.04gを追加し、更に3時間反応を行い、分散液からなる製紙用紙力増強剤を得た。得られた製紙用紙力増強剤の25℃におけるB型粘度、製紙用紙力増強剤中のポリアクリルアミド共重合体の濃度を5%に希釈した際のB型粘度、GPC−MALSによる分子量測定を行った結果を表1に示す。本実施例では、モノマー(B)の滴下を行う直前にサンプリングした重合物について1H−NMR測定を行い、モノマーとポリマー由来のピーク強度比よりコンバージョンを算出した。
モノマー(B)を滴下する際のコンバージョンを表1のように変更した点を除き、実施例1と同様に行った。変更点である滴下時のモノマー(A)のコンバージョン及び得られた製紙用紙力増強剤の性状を表1にまとめた。比較製造例2で得られた分散液は、1週間後にはゲル化し、保存安定性に劣るものであった。
モノマー(A)の(a3)の種類を表2のように変更した点を除き(モノマー(A)の(a3)の使用割合(モル%)は変更していないが使用量はモノマーの分子量が異なるため変更している。以下、モノマーに関しては特に記載がない場合には使用割合(モル%)を基準として変更の有無を記載する。)、実施例3と同様に行った。変更点であるモノマー(A)の(a3)の種類及び得られた製紙用紙力増強剤の性状を表2にまとめた。
モノマー(A)の(a1)と(a4)の使用割合(モル%)を表3のように変更した点を除き、実施例3と同様に行った。変更点であるモノマー(A)の(a1)と(a4)の使用割合(モル%)及び得られた製紙用紙力増強剤の性状を表3にまとめた。
モノマー(A)の(a1)と(a3)の使用割合(モル%)を表4のように変更した点を除き、実施例3と同様に行った。変更点であるモノマー(A)の(a1)と(a3)の使用割合(モル%)及び得られた製紙用紙力増強剤の性状を表4にまとめた。
モノマー(A)とモノマー(B)の使用割合(質量比)を表5のように変更した点を除き、実施例3と同様に行った。変更点であるモノマー(A)とモノマー(B)の使用割合(質量比)及び得られた製紙用紙力増強剤の性状を表5にまとめた。
モノマー(A)とモノマー(B)の使用割合(質量比)を表6のように変更した点を除き、実施例11と同様に行った。変更点であるモノマー(A)とモノマー(B)の使用割合(質量比)及び得られた製紙用紙力増強剤の性状を表7にまとめた。
モノマー(A)の(a1)と(a2)の使用割合(モル%)を表7のように変更した点を除き、実施例3と同様に行った。変更点であるモノマー(A)の(a1)と(a2)の使用割合(モル%)及び得られた製紙用紙力増強剤の性状を表7にまとめた。
モノマー(B)の(b1)と(b2)の使用割合(モル%)を表8のように変更した点を除き、実施例3と同様に行った。変更点であるモノマー(B)の(b1)と(b2)の使用割合(モル%)及び得られた製紙用紙力増強剤の性状を表8にまとめた。
モノマー(B)の(b1)と(b2)の使用割合(モル%)を表8のように変更した点を除き、実施例14と同様に行った。変更点であるモノマー(B)の(b1)と(b2)の使用割合(モル%)及び得られた製紙用紙力増強剤の性状を表8にまとめた。
モノマー(B)の(b3)の種類と使用割合(モル%)を表9のように変更した点を除き、実施例3と同様に行った。変更点であるモノマー(B)の(b3)の種類と使用割合(モル%)及び得られた製紙用紙力増強剤の性状を表9にまとめた。
DABz:アクリロイルオキシエチルベンジルジメチルアンモニウムクロライド
DM:ジメチルアミノエチルメタクリレート
DMBz:メタクリロイルオキシエチルベンジルジメチルアンモニウムクロライド
モノマー(B)の(b4)の種類を表10のように変更した点を除き、実施例3と同様に行った。変更点であるモノマー(B)の(b4)の種類及び得られた製紙用紙力増強剤の性状を表10にまとめた。
MAc:メタクリル酸
モノマー(B)の(b1)と(b3)の使用割合(モル%)を表11のように変更した点を除き、実施例3と同様に行った。変更点であるモノマー(B)の(b1)と(b3)の使用割合(モル%)及び得られた製紙用紙力増強剤の性状を表11にまとめた。
モノマー(B)の(b1)と(b3)と(b4)の使用割合(モル%)を表12のように変更した点を除き、実施例3と同様に行った。変更点であるモノマー(B)の(b1)と(b3)と(b4)の使用割合(モル%)及び得られた製紙用紙力増強剤の性状を表12にまとめた。
実施例3において、硫酸アンモニウムを使用しない点を除き、実施例3と同様に行った。得られた製紙用紙力増強剤の性状は表13に示す。
実施例3において、硫酸アンモニウムの代わりに尿素を用いた点を除き、実施例3と同様に行った。得られた製紙用紙力増強剤の性状は表13に示す。
攪拌機、温度計、還流冷却管および窒素ガス導入管を備えた1リットル四つ口セパラブルフラスコにイオン交換水641.26g、79%アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド318.38g及び重合度調節剤としてメルカプトエタノール0.01g(対単量体40ppm)を仕込み、窒素ガス雰囲気下、恒温水槽により65℃にフラスコ内部温度を調整した。これに、重合開始剤として2、2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩[和光純薬(株)、V−50]の1質量%溶液4.6g添加し、重合を開始した。2時間重合を行った後、pHおよび濃度調整を行い、pH3.5、固形分25.1%、粘度960mP・sの高分子分散剤を得た。
攪拌機、温度計、還流冷却管および窒素ガス導入管を備えた1リットル四つ口セパラブルフラスコにイオン交換水426.75g、硫酸アンモニウム210.0g、50%アクリルアミド294.38g(86.8モル%)、79%アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド24.60g(4.2モル%)、76%メタクリロイルオキシエチルベンジルジメチルアンモニウムクロライド37.05g(4.2モル%)、イタコン酸12.91g(4.5モル%)、メタリルスルホン酸ナトリウム1.27g(0.3モル%)を加え、混合した後、比較製造例8で得られた高分子分散剤41.8g(対モノマー5.0質量%)を添加し、完全に溶解させた。窒素ガス雰囲気下、恒温水槽によりフラスコ内部温度を32℃に調整し、2、2’−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩[和光純薬(株)、VA−044]の5質量%水溶液0.4g(対モノマー100ppm)添加し、重合を開始させた。重合開始後8時間後に更に前記開始剤を0.8g追添加し、更に10時間反応を行った。得られた分散液の性状は表13に示す。
攪拌機、温度計、還流冷却管および窒素ガス導入管を備えた1リットル四つ口セパラブルフラスコにイオン交換水427.33g、硫酸アンモニウム210.0g、50%アクリルアミド288.57g(87.47モル%)、76%メタクリロイルオキシエチルベンジルジメチルアンモニウムクロライド68.27g(7.9モル%)、イタコン酸12.91g(4.6モル%)、メタリルスルホン酸ナトリウム0.03g(0.03モル%)を加え、混合した後、比較製造例8で得られた高分子分散剤41.8g(対モノマー5.0質量%)を添加し、完全に溶解させた。窒素ガス雰囲気下、恒温水槽によりフラスコ内部温度を32℃に調整し、2、2’−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩[和光純薬(株)、VA−044]の5質量%水溶液0.4g(対モノマー100ppm)添加し、重合を開始させた。重合開始後8時間後に更に前記開始剤を0.8g追添加し、更に10時間反応を行った。得られた分散液の性状は表13に示す。
応用実施例1
段ボール原紙をナイアガラ式ビーターにて叩解し、カナディアン・スタンダード・フリーネス(CSF)354ml、電導度150mS/mに調整した濃度2.4%のパルプスラリーに、硫酸バンドをパルプ固形分に対し1.0%添加した。その後、実施例1で製造した製紙用紙力増強剤をパルプ固形分に対し0.5%添加し、更に1分間攪拌した。攪拌の後、このパルプスラリーを電導度150mS/mの水で0.8%に希釈した後、ノーブルアンドウッド製シートマシンにて抄紙して、湿紙を得た。この湿紙を、プレス後、ドラムドライヤーで乾燥して、80g/m2の手抄き紙を得た。得られた手抄き紙を20℃、RH65%の条件下で24時間調湿した後、各種測定を行った。測定結果を表3に示す。
比破裂強度・・・JIS P−8112に準拠した。
内部結合強度・・・JAPAN−TAPPI紙パルプ試験法No.54に準拠した。
灰分・・・JIS P−8251に準拠した。
地合指数・・・フォーメーションテスターFMT−2000[野村商事(株)製]を用いて、その下方から光を照射し、CCDカメラによりその透過像を捕える。次に、得られた透過像を256×243画素に分解し、それぞれの画素の透過光の強さを測定して吸光度を得、その結果を基に吸光度と度数をプロットして吸光度の分布曲線を作成する。吸光度の平均値およびその分布の標準偏差値より、地合指数を求めた。数値が小さいほど、地合いが良いことを示している。
製紙用紙力増強剤の歩留り・・・微量窒素分析装置TN−10[(株)三菱化学アナリテック製]を用い、製紙用紙力増強剤に由来する紙中の含まれる窒素を測定した。製紙用紙力増強剤を内添した紙の窒素量から、製紙用紙力増強剤未使用の紙の窒素量を差し引いた窒素量より、製紙用紙力増強剤の歩留りを算出した。
応用実施例1において、製紙用紙力増強剤を実施例2〜24、比較製造例6〜7および9〜10で製造した製紙用紙力増強剤を用いた点を除いて、応用実施例1と同様の操作を行った。測定結果を表14に示す。
Claims (3)
- モノマー(A)のモル比が
(a1)(メタ)アクリルアミドが2〜74.9モル%、
(a2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩類が0.1〜5モル%、
(a3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーが25〜96モル%であり、かつ
モノマー(B)のモル比が
(b1)(メタ)アクリルアミドが79.99〜97.99モル%、
(b2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩が0.01〜2モル%、
(b3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーと
(b4)カルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩類が2〜20モル%
であり、かつ
モノマー(A)と(B)の総量に占める(a1)と(b1)の(メタ)アクリルアミドの総量の割合が80〜95モル%
であることを特徴とする製紙用紙力増強剤の製造方法。 - モノマー(A)のモル比が
(a1)(メタ)アクリルアミドが2〜74.9モル%、
(a2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩類が0.1〜5モル%、
(a3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーと
(a4)カルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩類が25〜96モル%であり、かつ
モノマー(B)のモル比が
(b1)(メタ)アクリルアミドが79.99〜97.99モル%、
(b2)(メタ)アリルスルホン酸およびその塩が0.01〜2モル%、
(b3)3級アミノ基を有するビニルモノマー及び/又は4級アンモニウム塩類を有するビニルモノマーと
(b4)カルボキシル基を有するビニルモノマー及びその塩類が2〜20モル%
であり、かつ
モノマー(A)及び(B)の総量に占める(a1)及び(b1)の(メタ)アクリルアミドの総量の割合が80〜95モル%であることを特徴とする製紙用紙力増強剤の製造方法。 - 下記(i)〜(iii)の全てを満たすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の製紙用紙力増強剤の製造方法。
(i)塩水溶液の塩濃度が10質量%以上飽和濃度以下、
(ii)製紙用紙力増強剤中のアクリルアミド共重合体の濃度が20質量%以上、
(iii)製紙用紙力増強剤中のアクリルアミド共重合体の5質量%水溶液の25℃におけるB型粘度が40mPa・s〜5000mPa・s
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