JP6059777B1 - 管継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】ナットの締付前において継手本体に挿入された配管のズレを防止することが可能な管継手を提供する。【解決手段】管継手(1)は、配管(2)が挿入される挿入穴(11)が形成された継手本体(10)と、前記挿入穴(11)内に配置されたストッパー(30)と、を備える。前記ストッパー(30)は、挿入された前記配管(2)の外周面(2A)を取り囲む環状部(31)と、前記環状部(31)の内周面(31B)から当該環状部(31)の径方向内側に突出する突起部(32)と、を有する。前記突起部(32)は、挿入された前記配管(2)の外周面(2A)への圧接により前記配管(2)に対して仮止め可能な保持力を発生する。【選択図】図1
Description
本発明は、管継手に関する。
従来の管継手として、配管が挿入される筒形状の継手本体と、当該継手本体に対して外嵌により締結されるナットと、を備えたものが知られている。この管継手では、継手本体に配管が挿入された後、継手本体に外嵌されたナットを軸周りに回転させて締め付けることにより、配管が継手本体に対して固定される。
下記特許文献1には、この種の管継手の構造が開示されている。この管継手は、配管が継手本体に挿入された後にナットを締め付けることにより、ナットの内側に配置された係止用リングを配管の外周面に食い込ませて当該配管の抜け止めを防止する構造のものである。
管継手では、配管が継手本体に挿入された後、ナットを締め付けて配管を固定する前の状態において、配管の所定の挿入位置からのズレが問題になる場合がある。そのため、配管のズレの有無を確認するためのマーキングが必要となり、また配管のズレを防止するための専用工具が必要となる場合がある。上記特許文献1に開示された管継手では、継手本体の内側に配置されたOリングが配管の外周面に接触するが、引抜力が小さいため、ナットの締付前において配管のズレを確実に防止することが困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ナットの締付前において継手本体に挿入された配管のズレを防止することが可能な管継手を提供することである。
本発明の一局面に係る管継手(1)は、配管(2)が挿入される挿入穴(11)が形成された継手本体(10)と、前記挿入穴(11)内に配置されたストッパー(30,50,60,70,80)と、前記配管(2)の周囲を囲む環形状を有し、先端部(41A,42A)を前記配管(2)の外周面(2A)に食い込ませることにより前記配管(2)を固定するフェルール(41,42)と、を備える。前記ストッパー(30,50,60,70,80)は、挿入された前記配管(2)の外周面(2A)を取り囲む環状部(31,51,61,71,81)と、前記環状部(31,51,61,71,81)の内周面(31B,51B,61B,71B,81B)から当該環状部(31,51,61,71,81)の径方向内側に突出する突起部(32,52,62,72,82)と、を有する。前記突起部(32,52,62,72,82)は、挿入された前記配管(2)の外周面(2A)への圧接により前記配管(2)に対して仮止め可能な保持力を発生する。
また上記管継手(1)において、前記ストッパー(30,50,60,70,80)は、前記フェルール(41,42)よりも前記配管(2)の挿入方向の奥側に配置されていてもよい。
また上記管継手(1)において、前記ストッパー(30,50,60,70,80)は、前記フェルール(41,42)よりも前記配管(2)の挿入方向の奥側に配置されていてもよい。
上記管継手(1)では、継手本体(10)に挿入された配管(2)を、ストッパー(30,50,60,70,80)に形成された突起部(32,52,62,72,82)によって仮止め可能な程度の保持力により保持することができる。これにより、ナット(20)を締め付けて配管(2)を固定する前の状態において、継手本体(10)に挿入された配管(2)が所定の挿入位置から位置ズレすることを防止することができる。つまり、食い込み式の管継手(1)において、配管(2)をフェルール(41,42)により完全に固定する前の仮止め部材として、ストッパー(30,50,60,70,80)を有効に利用することができる。
ここで、「仮止め可能な保持力」とは、継手本体(10)に挿入された配管(2)の軸方向における移動を規制する一方で、配管(2)を継手本体(10)に対して挿抜可能な程度に保持する力を意味する。つまり、「仮止め可能な保持力」とは、継手本体(10)に挿入された配管(2)が引き抜かれないように完全に固定する力とは異なる。
上記管継手(1)において、前記突起部(32,52,62,72,82)は、前記配管(2)の挿入方向に沿って突出していてもよい。
上記構成によれば、配管(2)の挿入が突起部(32,52,62,72,82)により妨害されず、比較的小さな挿入力によって配管(2)を挿入穴(11)に挿入することができる。なお、「突起部(32,52,62,72,82)が配管(2)の挿入方向に沿って突出する」とは、突起部(32,52,62,72,82)の突出方向と、配管(2)の挿入方向とが鋭角を成す状態を含む。
上記管継手(1)において、前記突起部(32,52,62,72,82)は、挿入された前記配管(2)との接触により弾性変形し、前記弾性変形による復元力(F)により前記配管(2)に対する保持力を発生させてもよい。つまり、前記突起部(32,52,62,72,82)には、挿入された前記配管(2)との接触により、弾性変形領域における下限値以上でありかつ上限値以下の力が加えられてもよい。
上記構成によれば、継手本体(10)に挿入された配管(2)を突起部(32,52,62,72,82)の弾性変形による復元力(F)により仮止めすることができるため、配管(2)のズレ防止の効果をより向上させることができる。
上記管継手(1)において、前記突起部(32,52,62,72,82)は、挿入された前記配管(2)との接触により塑性変形し、前記塑性変形による復元力(F)により前記配管(2)に対する保持力を発生させてもよい。つまり、前記突起部(32,52,62,72,82)には、挿入された前記配管(2)との接触により、塑性変形領域における下限値以上でありかつ上限値以下の力が加えられてもよい。
上記のように、突起部(32,52,62,72,82)が塑性変形した場合でも、配管(2)の外周面(2A)への圧接により仮止め可能な保持力を発生させることができる。
上記管継手(1)において、前記突起部(32)は、前記環状部(31)の内周面(31B)と連なる連接部(33)と、前記連接部(33)から延出され、かつ挿入された前記配管(2)の外周面(2A)と接触する当接部(34)と、を含んでいてもよい。前記突起部(32)は、前記連接部(33)から前記当接部(34)の延出端に向かって幅(W1)が狭くなる形状を有していてもよい。
上記構成によれば、突起部(32)と配管(2)との接触面積が小さくなるため配管(2)の引抜力が大きくなり、その結果配管(2)のズレ防止の効果を一層向上させることができる。
上記管継手(1)において、前記突起部(52,62,72,82)は、前記環状部(51,61,71,81)から離れるに従い一定の幅で延びる部分を含んでいてもよい。
上記構成によれば、突起部(52,62,72,82)の剛性をより大きくすることができる。
上記管継手(1)において、前記突起部(72,82)は、延出端に向かって突出する複数の山部(75,77)と、前記複数の山部(75,77)の間に設けられ、前記環状部(71,81)側に向かって凹む谷部(76)と、を有していてもよい。
上記構成によれば、複数の山部(75,77)において配管(2)の外周面(2A)と接触させることができる。これにより、配管(2)を仮止めする際に当該配管(2)をより安定的に保持することができる。
上記管継手(1)において、前記環状部(31,51,61,71,81)は、金属板からなっていてもよい。前記突起部(32,52,62,72,82)は、前記環状部(31,51,61,71,81)の一部を切り起こすことにより形成されていてもよい。
上記構成によれば、環状部(31,51,61,71,81)の簡単な切り起こし加工によって突起部(32,52,62,72,82)を容易に形成することができる。
上記管継手(1)において、前記金属板は、JIS規格SUS304からなっていてもよい。
上記のように、金属板の素材として、配管(2)との接触により容易に変形可能な鋼材を採用することができる。
上記管継手(1)において、前記継手本体(10)への前記配管(2)の挿入力をAとし、前記継手本体(10)からの前記配管(2)の引抜力をBとしたときに、A:B=1:2〜1:6の範囲に設定されていてもよい。
挿入力(A)に対する引抜力(B)の比が2未満である場合には、引抜力が小さくなり過ぎるため、継手本体(10)に挿入された配管(2)の仮止めが不十分になる。一方、挿入力(A)に対する引抜力(B)の比が6を超える場合には、引抜力が大きくなり過ぎるため、突起部(32,52,62,72,82)による配管(2)の保持力が大きくなり過ぎて配管(2)を損傷させてしまう懸念がある。そのため、挿入力(A)に対する引抜力(B)の比は、2以上6以下の範囲に設定されることが好ましい。
上記管継手(1)において、前記継手本体(10)は、前記挿入穴(11)に挿入された前記配管(2)の一方端を当接させるための当接壁(18)を有していてもよい。上記管継手(1)では、前記一方端が前記当接壁(18)に当接した状態の前記配管(2)を引き抜くときに、管軸方向(P)における前記配管(2)の前記一方端と前記当接壁(18)との隙間が2mm以下に維持されてもよい。
このように、上記管継手(1)では、一方端が当接壁(18)に当接する位置まで挿入された配管(2)において、当該挿入位置から引抜方向への位置ズレを防止することができる。
上記管継手(1)において、前記継手本体(10)は、前記挿入穴(11)に挿入された前記配管(2)の一方端を当接させるための当接壁(18)を有していてもよい。上記管継手(1)では、管軸方向(P)における前記突起部(32,52,62,72,82)の突出端と前記当接壁(18)との隙間(D3)は、2mm以下であってもよい。
上記構成によれば、突起部(32,52,62,72,82)と当接壁(18)との間に隙間(D3)を設けることにより、一方端が当接壁(18)に当接する位置に挿入された状態において、配管(2)の外周面(2A)に突起部(32,52,62,72,82)を当接させることができる。これにより、配管(2)の位置ズレを効果的に防止することができる。また上記隙間(D3)を2mm以下に設計することにより、配管(2)の上記一方端近傍における外周面(2A)に突起部(32,52,62,72,82)を当接させることができるため、配管(2)の位置ズレをより効果的に防止することができる。
上記管継手(1)において、前記突起部(32,52,62,72,82)は、挿入された前記配管(2)を引き抜くときに、前記配管(2)の前記外周面(2A)に食い込む形状を有していてもよい。
上記構成によれば、突起部(32,52,62,72,82)を配管(2)の外周面(2A)に食い込ませることにより、挿入された配管(2)をより確実に仮止めすることができる。
本発明によれば、ナットの締付前において継手本体に挿入された配管のズレを防止することが可能な管継手を提供することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。
[管継手の構造]
まず、本発明の実施形態に係る管継手1の構造について、図1を参照して説明する。図1は、管継手1の管軸方向Pに沿った断面構造を示している。
まず、本発明の実施形態に係る管継手1の構造について、図1を参照して説明する。図1は、管継手1の管軸方向Pに沿った断面構造を示している。
管継手1は、冷媒や水などの流体が流れる配管2の終端部同士を繋ぐためのものである。管継手1は、継手本体10と、ナット20と、フェルール40(フロントフェルール41及びバックフェルール42)と、ストッパー30と、を有する。
配管2は、円筒形状からなり、冷媒や水などの流体が流れる内部通路を有する。配管2は、銅、アルミニウム又は鋼などの金属素材からなる。配管2の外径(φ)は、19.05mm以上38.10mm以下である。
継手本体10は、黄銅などの金属素材からなり、略円筒形状を有する。継手本体10には、配管2の終端部が挿入される挿入穴11が管軸方向Pに沿って形成されている。挿入穴11は、継手本体10の内周面により画定されている。
継手本体10の内周面は、第1内周面14と、段差面15と、第2内周面16と、本体傾斜面17と、を含む。第1内周面14は、管軸方向Pに略平行な面であり、挿入穴11の管軸方向Pにおける略中央部に位置している。
第2内周面16は、管軸方向Pに略平行な面であり、第1内周面14よりも管軸方向Pの端部側に位置している。第2内周面16の内径は、配管2の外径よりも僅かに大きく、かつ第1内周面14の内径よりも小さくなっている。第2内周面16は、径方向に略平行な段差面15により第1内周面14に連設されている。つまり、段差面15は、第1及び第2内周面14,16の内径差により生じる段差部に設けられた面である。挿入穴11において第2内周面16よりも径方向内側の領域は、配管2の挿入スペースとなっている。
本体傾斜面17は、挿入穴11の内径が端部に向かって拡大されるように管軸方向Pに対して傾斜している。本体傾斜面17は、第2内周面16に連設され、第2内周面16よりも管軸方向Pにおける端部側に位置している。
継手本体10は、挿入穴11に挿入された配管2の一方端を当接させるための当接面18Aを含む当接壁18を有する。当接壁18は、配管2の外周面2Aが摺接する第2内周面16よりも内径が小さく、継手本体10の内周面から径方向内側へ突出し、当該内周面の周方向に沿って環状に形成されている。
継手本体10には、第1内周面14と、段差面15と、当接面18Aとにより区画される凹状の溝部12が形成されている。溝部12は、継手本体10の内周面において径方向外側に凹み、当該内周面の周方向に沿って形成された円環状の溝である。溝部12は、ストッパー30を収容するための凹溝として機能する部分である。
継手本体10は、その外周面にナット20との締結時にスパナやレンチなどの工具により掴まれる本体掴み部19を管軸方向Pの中央部に有する。本体掴み部19は、継手本体10の管軸方向Pの両端部よりも径方向外側に突出するように形成され、管軸方向Pから見たときの形状が六角形状である。
継手本体10は、ナット20と螺合する部分である本体ネジ部10Aを有する。本体ネジ部10Aは、継手本体10の外周面において管軸方向Pの両端部に形成されている。つまり、継手本体10は、外周面において本体ネジ部10Aが形成された雄ネジとして機能する部材である。
ナット20は、黄銅などの金属素材からなる環状部材であり、配管2が挿入される挿入穴を有する。ナット20は、内周面においてナットネジ部20Aを有する。当該ナットネジ部20Aと本体ネジ部10Aとが螺合する態様で、ナット20は継手本体10に外嵌されている。つまり、ナット20は、内周面においてナットネジ部20Aが形成された雌ネジとして機能する部材である。ナット20は、継手本体10との締結時に工具により掴んで回転させるため、管軸方向Pから見たときの形状が六角形状である。
ナット20は、管軸方向Pの外側に向けて内径が徐々に縮径するテーパ面であるナット傾斜面21と、当該ナット傾斜面21に連設され、かつ管軸方向Pに略平行なナット内周面22と、を有する。ナット内周面22の内径は、配管2の外径と略同じである。ナット20の挿入穴は、ナット内周面22により画定されている。
フロントフェルール41は、黄銅などの金属素材からなり、継手本体10に挿入された配管2の外周面2Aを取り囲む円環形状を有する。フロントフェルール41は、管軸方向Pにおいて継手本体10とナット20との間に配置されている。フロントフェルール41は、第1先端部41A及び第1後端部41Bを有し、第1後端部41Bから第1先端部41Aに向かって外径が徐々に小さくなる形状を有する。フロントフェルール41は、配管2の外周面2Aと摺接する内周面41Cを有する。フロントフェルール41は、第1先端部41Aを配管2の外周面2Aに食い込ませることにより当該配管2を継手本体10に固定する。
バックフェルール42は、黄銅などの金属素材からなり、継手本体10に挿入された配管2の外周面2Aを取り囲む円環形状を有する。バックフェルール42は、フロントフェルール41と略同じ内径の内周面42Cを有し、かつ軸方向の長さがフロントフェルール41よりも短くなっている。バックフェルール42は、管軸方向Pにおいて継手本体10とナット20との間に配置され、かつ管軸方向Pにおいてフロントフェルール41と隣接している。バックフェルール42は、第2先端部42A及び第2後端部42Bを有し、第2後端部42Bから第2先端部42Aに向かって外径が徐々に小さくなる形状を有する。バックフェルール42は、ナット20の締結前の状態において、第2先端部42Aがフロントフェルール41の第1後端部41Bに当接し、かつ第2後端部42Bがナット傾斜面21に当接するように配置されている。バックフェルール42は、第2先端部42Aを配管2の外周面2Aに食い込ませることにより、フロントフェルール41と同様に配管2を継手本体10に固定する。
ストッパー30は、継手本体10に挿入された配管2のズレを防止するために、挿入穴11において配管2を仮止めするものである。配管2は、一旦その終端面が当接面18Aに届くまで継手本体10に挿入されても(所定の挿入位置)、配管2が当該挿入位置から抜け出すように移動する場合がある。配管2のズレとは、このように継手本体10に挿入された配管2が所定の挿入位置から抜け出してしまうときに生じる位置ズレであり、ストッパー30によってこれを防止することができる。
ストッパー30は、挿入穴11において溝部12に収容されている。ストッパー30は、挿入された配管2の外周面2Aを取り囲む環状部31と、環状部31の内周面31Bから当該環状部31の径方向内側に突出する突起部32と、を有する。
ストッパー30の軸方向の長さL1は、段差面15と当接面18Aとの間の第1隙間D1よりも小さくなっている。ストッパー30は、環状部31の一方の端縁が段差面15に当接した状態で溝部12に収容されている。このため、環状部31の他方の端縁と当接面18Aとの間には第2隙間D2が形成され、また突起部32の突出端と当接面18Aとの間には第3隙間D3が形成されている。管軸方向Pにおける第3隙間D3の大きさは、2mm以下となっている。
環状部31は、JIS規格SUS304などのステンレスの金属板からなり、その外周面が第1内周面14に接触している。突起部32は、弾性変形又は塑性変形する部分であり、配管2の挿入方向に沿うように、環状部31の内周面31Bに対して所定の角度で斜め方向に突出している。突起部32は、その先端部が第2内周面16よりも径方向内側に突出し、配管2の挿入スペースにまで至っている。つまり、突起部32は、挿入穴11に挿入された配管2と接触するように径方向内側に向かって突出している。
突起部32は、その内周面側に挿入穴11に挿入された配管2と接触する接触面32Aを有する。突起部32は、接触面32Aが環状部31の内周面31Bに対して鈍角θを成すように当該環状部31から切り起こされている。ストッパー30は、挿入穴11に挿入された配管2が接触面32Aに接触するように(つまり、接触面32Aを継手本体10の開口部側に向けた状態で)溝部12内に収容されている。
[ストッパーによる配管の仮止め]
次に、上記ストッパー30による配管2の仮止め機構について説明する。
次に、上記ストッパー30による配管2の仮止め機構について説明する。
まず、挿入穴11に配管2(図1中左側の配管2)が挿入されると、配管2の終端面がストッパー30の突起部32(接触面32A)に接触する。突起部32は、上記の通り弾性変形又は塑性変形可能な部分であるため、配管2との上記接触により径方向外側に弾性変形又は塑性変形する。突起部32は、配管2の挿入方向に沿って突出しているため、比較的小さな挿入力によって配管2を挿入穴11に挿入することができる。
一方、突起部32は、上記弾性変形又は塑性変形により径方向内側に向かって復元力Fを発生させ、この復元力Fにより配管2の外周面2Aを径方向内側に圧接する。これにより、配管2に対する保持力が発生し、配管2の引抜力が大きくなることで、当接面18Aに終端面が当接した状態で配管2が挿入穴11内において仮止めされる。このように、弾性変形又は塑性変形可能な突起部32を有するストッパー30を板バネとして利用することによって配管2を仮止めし、配管2の管軸方向Pにおける移動を規制することにより、当該配管2の位置ズレを防止することができる。なお、他方の配管2(図1の右側)についても同様である。
上記ストッパー30を設けることにより、継手本体10からの配管2の引抜力は、継手本体10への配管2の挿入力よりも大きくなっている。具体的には、継手本体10への配管2の挿入力をAとし、継手本体10からの配管2の引抜力をBとしたときに、A:B=1:2〜1:6、の関係が成立している。即ち、配管2の引抜力は、配管2の挿入力の2倍以上6倍以下となっており、好ましくは3倍以上5倍以下となっている。配管2の挿入力は1.0kgf以上5.0kgf以下であり、配管2の引抜力は3kgf以上10kgf以下である。また配管2の引抜力は、配管2に加わる重力よりも大きくなっている。そのため、配管2が挿入された継手本体10をその開口端が重力方向下側に向くように配置した場合でも、配管2が抜け出ることを防止することができる。
また上記ストッパー30を設けることにより、上記管継手1では、一方端が当接壁18に当接した状態の配管2を引き抜くときに、管軸方向Pにおける配管2の一方端と当接壁18(当接面18A)との隙間が2mm以下に維持される。つまり、配管2の引抜方向への位置ズレを2mm以下に抑えることができる。また挿入された配管2を引き抜くときに、突起部32の突出端が配管2の外周面2Aに食い込んでもよい。つまり、当該突出端が食い込み部として構成されていてもよい。これにより、配管11の位置ズレをより確実に防止することができる。
[ストッパーの構造]
次に、上記ストッパー30のより詳細な構造について、図2〜図5を参照して説明する。図2は、ストッパー30の平面構造を示している。図3は、図2中の線分III−IIIに沿ったストッパー30の断面構造を示している。図4は、図3中の領域IVにおけるストッパー30の拡大図である。図5は、図2中の矢印V方向の矢視図である。
次に、上記ストッパー30のより詳細な構造について、図2〜図5を参照して説明する。図2は、ストッパー30の平面構造を示している。図3は、図2中の線分III−IIIに沿ったストッパー30の断面構造を示している。図4は、図3中の領域IVにおけるストッパー30の拡大図である。図5は、図2中の矢印V方向の矢視図である。
環状部31は、切欠部31Aを有し、継手本体10の第1内周面14に沿った形状を有する。環状部31は、ステンレスからなる薄い金属板を図2に示すようなC字状に曲げることにより形成される。この形状により、環状部31を径方向内側に圧縮して容易に縮径させることが可能となり、ストッパー30を図1に示すように、挿入穴11の端部開口を通して溝部12内に容易に装着することができる。
突起部32は、環状部31の内周面31Bにおいて複数(2つ)形成されている。突起部32は、内周面31Bに沿った周方向において等間隔に(180°の間隔で)形成されている(図2)。つまり、突起部32は、内周面31Bの周方向において互いに最も離れた位置に形成されている。
突起部32は、環状部31の内周面31Bと連なる連接部33と、連接部33から延出された当接部34と、を有する(図4,5)。連接部33は、環状部31との接続部分であり、挿入穴11に挿入された配管2(図1)との接触により弾性変形する部分である。連接部33は、環状部31から曲げ起こされた直線状の折曲げ部分と、当該折曲げ部分に連設された根元部分と、からなる。
当接部34は、挿入穴11に挿入された配管2(図1)の外周面2Aと接触し、当該外周面2Aへの圧接により配管2に対する保持力を発生させる部分である。当接部34は、配管2の外周面2Aとの接触による損傷の発生を防ぐため、円弧状の第1曲線部34Aを有している。
突起部32は、連接部33から当接部34の延出端に向かって幅W1が徐々に狭くなる形状を有する。つまり、当接部34の幅は連接部33の幅よりも小さく、突起部32は環状部31との接続部から離れるに従い幅W1が徐々に狭くなるような略三角形状を有している。第1曲線部34Aは、この三角形状の頂点部分(環状部31から最も離れた部分)が鋭利にならないように円弧状に面取りされた部分である。
突起部32は、環状部31を構成する金属板の一部を切り起こすことにより形成されている。具体的には、突起部32は、環状部31の一部を内壁側から外壁側に向けて三角形状に打ち抜き、その打抜部分を打抜方向と逆方向に折り曲げることにより形成されている。これにより、接触面32Aが環状部31の内周面31Bに対して鈍角θを成すように、突起部32を環状部31に対して斜め起立させることができる(図4)。また外壁側に向けて打ち抜いた後に内壁側に折り曲げることで、内壁側においてバリの発生を防ぐことができる。
[作用効果]
上記管継手1の特徴的な構成及びその作用効果について説明する。
上記管継手1の特徴的な構成及びその作用効果について説明する。
上記管継手1は、配管2が挿入される挿入穴11が形成された継手本体10と、挿入穴11内に配置されたストッパー30と、を備える。ストッパー30は、挿入された配管2の外周面2Aを取り囲む環状部31と、環状部31の内周面31Bから当該環状部31の径方向内側に突出する突起部32と、を有する。突起部32は、挿入された配管2の外周面2Aへの圧接により配管2に対して仮止め可能な保持力を発生する。
上記管継手1では、継手本体10に挿入された配管2を、ストッパー30に形成された突起部32によって仮止め可能な程度の保持力により保持することができる。これにより、ナット20を締め付けて配管2を完全に継手本体10に固定する前の状態において、継手本体10に挿入された配管2の所定の挿入位置からの位置ズレを防止することができる。そのため、配管2にマーキングを施してズレを確認することや、配管2のズレを防止するために専用工具を用いることも不要となる。またストッパー30は継手本体10の溝部12に配置するだけで容易に装着することができるため、組立も簡単である。
上記管継手1において、突起部32は、配管2の挿入方向に沿って突出している。これにより、配管2の挿入が突起部32より妨害されず、比較的小さな挿入力によって配管2を挿入穴11に挿入することができる。
上記管継手1において、突起部32は、挿入された配管2との接触により径方向外側へ弾性変形し、当該弾性変形による復元力Fにより配管2に対する保持力を発生する。これにより、継手本体10に挿入された配管2を突起部32の弾性変形による復元力Fにより仮止めすることができる。その結果、配管2のズレ防止の効果をより向上させることができる。
上記管継手1において、突起部32は、挿入された前記配管2との接触により塑性変形し、当該塑性変形による復元力Fにより配管2に対する保持力を発生させてもよい。このように、突起部32が塑性変形する場合でも、配管2の外周面2Aへの圧接により仮止め可能な保持力を発生させることができる。
上記管継手1において、突起部32は、環状部31の内周面31Bと連なる連接部33と、連接部33から延出された当接部34と、を含む。突起部32は、連接部33から当接部34の延出端に向かって幅W1が狭くなる形状を有する。これにより、突起部32の幅W1が一定である場合に比べて配管2との接触面積がより小さくなる。その結果、配管2の引抜力が大きくなり、配管2のズレ防止の効果を一層向上させることができる。
上記管継手1において、突起部32は、環状部31の一部を切り起こすことにより形成されている。即ち、突起部32は、環状部31の簡単な切り起こし加工によって容易に形成することができる。
上記管継手1において、環状部31を構成する金属板は、JIS規格SUS304からなっている。このように、配管2との接触により容易に変形可能な鋼材を当該金属板の素材として採用することができる。
上記管継手1では、継手本体10への配管2の挿入力をAとし、継手本体10からの配管2の引抜力をBとしたときに、A:B=1:2〜1:6の範囲に設定されている。
挿入力(A)に対する引抜力(B)の比が2未満である場合には、引抜力が小さくなり過ぎるため、継手本体10に挿入された配管2の仮止めが不十分になる。一方、挿入力(A)に対する引抜力(B)の比が6を超える場合には、引抜力が大きくなり過ぎるため、突起部32による配管2の保持力が大きくなり過ぎて配管2を損傷させてしまう懸念がある。このような観点から、挿入力(A)に対する引抜力(B)の比は、2以上6以下の範囲に設定されることが好ましい。
上記管継手1は、配管2の周囲を囲む環形状を有するフロントフェルール41及びバックフェルール42を備え、これらの先端部41A,42Aを配管2の外周面2Aに食い込ませることにより、配管2を継手本体10に固定する食い込み式の管継手である。すなわち、食い込み式の管継手1において、配管2をフェルール41,42により完全に固定する前に、ストッパー30を仮止め部材として有効に利用することができる。
上記管継手1において、継手本体10は、挿入穴11に挿入された配管2の一方端を当接させるための当接壁18を有している。また上記管継手1は、一方端が当接壁18に当接した状態の配管2を引き抜くときに、管軸方向Pにおける配管2の上記一方端と当接壁18との隙間が2mm以下に維持されるように構成されている。このように、上記管継手1では、一方端が当接壁18に当接する位置まで挿入された配管2において、当該挿入位置から引抜方向への位置ズレを有効に防止することができる。
上記管継手1において、管軸方向Pにおける突起部32の突出端と当接壁18との隙間D3は、2mm以下に設計されている。
このように、突起部32と当接壁18との間に隙間D3を設けることにより、一方端が当接壁18に当接する位置に挿入された状態において、配管2の外周面2Aに突起部32を当接させることができる。これにより、配管2の位置ズレを効果的に防止することができる。また上記隙間D3を2mm以下に設計することにより、配管2の上記一方端近傍における外周面2Aに突起部32を当接させることができるため、配管2の位置ズレをより効果的に防止することができる。
上記管継手1において、突起部32は、挿入された配管2を引き抜くときに、配管2の外周面2Aに食い込む形状を有している。これにより、配管2の仮止め力がより向上し、配管2の位置ズレをさらに確実に防止することができる。
[変形例1]
次に、上記実施形態の変形例1に係るストッパー50の構造について、図6〜図9を参照して説明する。図6は、ストッパー50の平面構造を示している。図7は、図6中の線分VII−VIIに沿ったストッパー50の断面構造を示している。図8は、図7中の領域VIIIにおけるストッパー50の拡大図である。図9は、図6中の矢印IX方向の矢視図である。
次に、上記実施形態の変形例1に係るストッパー50の構造について、図6〜図9を参照して説明する。図6は、ストッパー50の平面構造を示している。図7は、図6中の線分VII−VIIに沿ったストッパー50の断面構造を示している。図8は、図7中の領域VIIIにおけるストッパー50の拡大図である。図9は、図6中の矢印IX方向の矢視図である。
変形例1に係るストッパー50は、基本的に上記実施形態に係るストッパー30と同様の構成を有しかつ同様の作用効果を有する。しかし、変形例1に係るストッパー50は、突起部52が三角形状ではなく、長方形状に切り起こされ、かつその先端部が三角形状である点で上記実施形態に係るストッパー30と異なっている。
ストッパー50は、上記実施形態と同様に、切欠部51Aを有し、挿入穴11に挿入された配管2(図1)の外周面2Aを取り囲む環状部51と、環状部51の内周面51Bから径方向内側に突出する突起部52と、を有する(図6,図7)。以下、上記実施形態と異なる突起部52の構成について詳細に説明する。
突起部52は、環状部51の内周面51Bと連なる連接部53と、連接部53から延出された当接部54と、を有する(図8,9)。連接部53は、環状部51との接続部分であり、環状部51から曲げ起こされた主に弾性変形する折曲げ部分と、当該折曲げ部分に連設され、かつ長方形状を有する根元部分と、からなる。当接部54は、挿入穴11に挿入された配管2(図1)の外周面2Aと接触して当該配管2を保持する部分であり、上記根元部分に連設された三角形状を有する。
突起部52は、連接部53から当接部54の延出端に向かって幅W2が狭くなる形状を有する。具体的には、突起部52は、連接部53において幅W2を略一定に保持したまま環状部51から離れる方向に延びた後、当接部54において幅W2が徐々に狭くなるように延出端に向かって延びている。
上記変形例1のストッパー50では、突起部52が長方形状の連接部53を有し、当該連接部53は環状部51から離れるに従い一定の幅で延びるため、上記実施形態のストッパー30(図5)と比べて突起部52の剛性をより大きくすることができる。
[変形例2]
次に、上記実施形態の変形例2に係るストッパー60の構造について、図10〜図13を参照して説明する。図10は、ストッパー60の平面構造を示している。図11は、図10中の線分XI−XIに沿ったストッパー60の断面構造を示している。図12は、図11中の領域XIIにおけるストッパー60の拡大図である。図13は、図10中の矢印XIII方向の矢視図である。
次に、上記実施形態の変形例2に係るストッパー60の構造について、図10〜図13を参照して説明する。図10は、ストッパー60の平面構造を示している。図11は、図10中の線分XI−XIに沿ったストッパー60の断面構造を示している。図12は、図11中の領域XIIにおけるストッパー60の拡大図である。図13は、図10中の矢印XIII方向の矢視図である。
変形例2に係るストッパー60は、基本的に上記実施形態に係るストッパー30と同様の構成を有しかつ同様の効果を有する。しかし、変形例2に係るストッパー60は、突起部62が略正方形状に切り起こされている点で上記実施形態に係るストッパー30と異なっている。
ストッパー60は、上記実施形態と同様に、切欠部61Aを有し、挿入穴11に挿入された配管2(図1)の外周面2Aを取り囲む環状部61と、環状部61の内周面61Bから径方向内側に突出する突起部62と、を有する。以下、上記実施形態と異なる突起部62の構成について詳細に説明する。
突起部62は、環状部61の内周面61Bと連なる連接部63と、連接部63から延出された当接部64と、を有する(図12,13)。連接部63は、環状部61との接続部分であり、環状部61から曲げ起こされた主に弾性変形する折曲げ部分と、当該折曲げ部分に連設され、かつ略正方形状を有する根元部分と、からなる。連接部63は、環状部61から離れるに従い一定の幅で延びる。当接部64は、挿入穴11に挿入された配管2(図1)の外周面2Aと接触して当該配管2を保持する部分であり、上記根元部分に連設されている。
当接部64は、管軸方向Pに直交する方向に延びる直線部64aと、直線部64aの両側の角部をR形状に面取りした第2及び第3曲線部64b,64cと、を有する。突起部62は、第2及び第3曲線部64b,64cのR形状に相当する分だけ延出端の幅W3が狭くなっている。当接部64は、主に直線部64aにおいて配管2(図1)の外周面2Aに当接することにより、保持力を発生させる。
上記変形例2のストッパー60では、突起部62が連接部63を有し、当該連接部63が環状部61から離れるに従い一定の幅で延びるため、上記変形例1と同様に剛性が大きくなっている。また、当接部64の延出端に設けられた直線部64aにおいて配管2(図1)の外周面2Aと接触させることができるため、上記実施形態1の場合に比べて配管2の外周面2Aにおける損傷の発生をより効果的に防ぐことができる。
[変形例3]
次に、上記実施形態の変形例3に係るストッパー70の構造について、図14〜図17を参照して説明する。図14は、ストッパー70の平面構造を示している。図15は、図14中の線分XV−XVに沿ったストッパー70の断面構造を示している。図16は、図15中の領域XVIにおけるストッパー70の拡大図である。図17は、図14中の矢印XVII方向の矢視図である。
次に、上記実施形態の変形例3に係るストッパー70の構造について、図14〜図17を参照して説明する。図14は、ストッパー70の平面構造を示している。図15は、図14中の線分XV−XVに沿ったストッパー70の断面構造を示している。図16は、図15中の領域XVIにおけるストッパー70の拡大図である。図17は、図14中の矢印XVII方向の矢視図である。
変形例3に係るストッパー70は、基本的に上記実施形態に係るストッパー30と同様の構成を有しかつ同様の効果を有する。しかし、変形例3に係るストッパー70は、突起部72の先端部に二つの山部が設けられている点で上記実施形態に係るストッパー30と異なっている。
ストッパー70は、上記実施形態と同様に、切欠部71Aを有し、挿入穴11に挿入された配管2(図1)の外周面2Aを取り囲む環状部71と、環状部71の内周面71Bから径方向内側に突出する突起部72と、を有する。以下、上記実施形態と異なる突起部72の構成について詳細に説明する。
突起部72は、環状部71の内周面71Bと連なる連接部73と、連接部73から延出された当接部74と、を有する(図16,17)。連接部73は、環状部71との接続部分であり、環状部71から曲げ起こされた主に弾性変形する折曲げ部分と、当該折曲げ部分に連設され、かつ略正方形状を有する根元部分と、からなる。連接部73は、環状部71から離れるに従い一定の幅で延びる。
当接部74は、挿入穴11に挿入された配管2(図1)の外周面2Aと接触して当該配管2を保持する部分である。当接部74は、延出端側に向かって突出する複数(2つ)の山部75,77と、環状部71側に向かって凹む谷部76とを有し、谷部76の両側に山部75,77がそれぞれ位置するような形状を有する。つまり、2つの山部75,77の間に谷部76が設けられている。山部75,77は、谷部76を挟んで対称な形状を有している。山部75,77は配管2(図1)の外周面2Aに当接する部分であり、図17に示すように曲線部を有している。
上記変形例3のストッパー70では、突起部72が連接部73を有し、当該連接部73が環状部71から離れるに従い一定の幅で延びるため、上記変形例1,2と同様に剛性が大きくなっている。また、当接部74の延出端に設けられた山部75,77において配管2(図1)の外周面2Aと接触することにより、上記実施形態1の場合と同様に配管2を仮止めすることができる。このとき、配管2を二つの位置で保持することができるため、より安定的に配管2を保持することができる。
[変形例4]
次に、上記実施形態の変形例4に係るストッパー80の構造について、図18を参照して説明する。図18は、ストッパー80の平面構造を示している。
次に、上記実施形態の変形例4に係るストッパー80の構造について、図18を参照して説明する。図18は、ストッパー80の平面構造を示している。
変形例4に係るストッパー80は、基本的に上記変形例3に係るストッパー70と同様の構成を有しかつ同様の効果を有する。しかし、変形例4に係るストッパー80は、突起部82の数において上記変形例3に係るストッパー70と異なっている。
突起部82は、環状部81の内周面81Bにおいて3つ形成されている。突起部82は、内周面81Bの周方向に沿って等間隔に(120°の間隔で)形成されている。そのため、変形例4では、突起部72が2つ設けられた上記変形例3に比べて、配管2に対する保持力をより高めることができる。
なお、上記変形例3,4のように突起部72,82を2つ又は3つ設ける場合に限定されず、1〜4つの突起部が設けられてもよい。
[その他変形例]
上記実施形態及びその変形例1〜4において、ストッパーは、突起部の弾性変形及び塑性変形に基づく復元力によって配管2の外周面2Aを圧接して保持力を発生するものに限定されず、他の手段によって当該保持力を発生させるものでもよい。
上記実施形態及びその変形例1〜4において、ストッパーは、突起部の弾性変形及び塑性変形に基づく復元力によって配管2の外周面2Aを圧接して保持力を発生するものに限定されず、他の手段によって当該保持力を発生させるものでもよい。
上記実施形態及びその変形例1〜4において、突起部は、環状部から切り起こされたものに限定されず、当該環状部の内周面に取り付けられたものでもよい。
今回開示された実施形態及びその変形例は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 管継手、2 配管、2A 外周面、10 継手本体、11 挿入穴、30,50,60,70,80 ストッパー、31,51,61,71,81 環状部、31B,51B,61B,71B,81B 内周面、32,52,62,72,82 突起部、33,53,63,73 連接部、34,54,64,74 当接部、F 復元力、W1 幅
Claims (14)
- 配管(2)が挿入される挿入穴(11)が形成された継手本体(10)と、
前記挿入穴(11)内に配置されたストッパー(30,50,60,70,80)と、
前記配管(2)の周囲を囲む環形状を有し、先端部(41A,42A)を前記配管(2)の外周面(2A)に食い込ませることにより前記配管(2)を固定するフェルール(41,42)と、を備え、
前記ストッパー(30,50,60,70,80)は、
挿入された前記配管(2)の前記外周面(2A)を取り囲む環状部(31,51,61,71,81)と、
前記環状部(31,51,61,71,81)の内周面(31B,51B,61B,71B,81B)から当該環状部(31,51,61,71,81)の径方向内側に突出する突起部(32,52,62,72,82)と、を有し、
前記突起部(32,52,62,72,82)は、挿入された前記配管(2)の外周面(2A)への圧接により前記配管(2)に対して仮止め可能な保持力を発生する、管継手(1)。 - 前記ストッパー(30,50,60,70,80)は、前記フェルール(41,42)よりも前記配管(2)の挿入方向の奥側に配置されている、請求項1に記載の管継手(1)。
- 前記突起部(32,52,62,72,82)は、前記配管(2)の挿入方向に沿って突出している、請求項1又は2に記載の管継手(1)。
- 前記突起部(32,52,62,72,82)は、挿入された前記配管(2)との接触により弾性変形し、前記弾性変形による復元力(F)により前記配管(2)に対する保持力を発生する、請求項1〜3の何れか1項に記載の管継手(1)。
- 前記突起部(32,52,62,72,82)は、挿入された前記配管(2)との接触により塑性変形し、前記塑性変形による復元力(F)により前記配管(2)に対する保持力を発生する、請求項1〜3の何れか1項に記載の管継手(1)。
- 前記突起部(32)は、
前記環状部(31)の内周面(31B)と連なる連接部(33)と、前記連接部(33)から延出され、かつ挿入された前記配管(2)の外周面(2A)と接触する当接部(34)と、を含み、
前記連接部(33)から前記当接部(34)の延出端に向かって幅(W1)が狭くなる形状を有する、請求項1〜5の何れか1項に記載の管継手(1)。 - 前記突起部(52,62,72,82)は、前記環状部(51,61,71,81)から離れるに従い一定の幅で延びる部分を含む、請求項1〜5の何れか1項に記載の管継手(1)。
- 前記突起部(72,82)は、延出端に向かって突出する複数の山部(75,77)と、前記複数の山部(75,77)の間に設けられ、前記環状部(71,81)側に向かって凹む谷部(76)と、を有する、請求項1〜5の何れか1項に記載の管継手(1)。
- 前記環状部(31,51,61,71,81)は、金属板からなり、
前記突起部(32,52,62,72,82)は、前記環状部(31,51,61,71,81)の一部を切り起こすことにより形成されている、請求項1〜8の何れか1項に記載の管継手(1)。 - 前記金属板は、JIS規格SUS304からなる、請求項9に記載の管継手(1)。
- 前記継手本体(10)への前記配管(2)の挿入力をAとし、前記継手本体(10)からの前記配管(2)の引抜力をBとしたときに、A:B=1:2〜1:6の範囲に設定されている、請求項1〜10の何れか1項に記載の管継手(1)。
- 前記継手本体(10)は、前記挿入穴(11)に挿入された前記配管(2)の一方端を当接させるための当接壁(18)を有し、
前記一方端が前記当接壁(18)に当接した状態の前記配管(2)を引き抜くときに、管軸方向(P)における前記配管(2)の前記一方端と前記当接壁(18)との隙間が2mm以下に維持される、請求項1〜11の何れか1項に記載の管継手(1)。 - 前記継手本体(10)は、前記挿入穴(11)に挿入された前記配管(2)の一方端を当接させるための当接壁(18)を有し、
管軸方向(P)における前記突起部(32,52,62,72,82)の突出端と前記当接壁(18)との隙間(D3)は、2mm以下である、請求項1〜12の何れか1項に記載の管継手(1)。 - 前記突起部(32,52,62,72,82)は、挿入された前記配管(2)を引き抜くときに、前記配管(2)の前記外周面(2A)に食い込む形状を有する、請求項1〜13の何れか1項に記載の管継手(1)。
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