JP2003074779A - 樹脂パイプと継手の接続構造 - Google Patents

樹脂パイプと継手の接続構造

Info

Publication number
JP2003074779A
JP2003074779A JP2001280504A JP2001280504A JP2003074779A JP 2003074779 A JP2003074779 A JP 2003074779A JP 2001280504 A JP2001280504 A JP 2001280504A JP 2001280504 A JP2001280504 A JP 2001280504A JP 2003074779 A JP2003074779 A JP 2003074779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin pipe
annular groove
joint
cap nut
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001280504A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nishioka
明 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SanEi Faucet Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
SanEi Faucet Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SanEi Faucet Manufacturing Co Ltd filed Critical SanEi Faucet Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001280504A priority Critical patent/JP2003074779A/ja
Publication of JP2003074779A publication Critical patent/JP2003074779A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joints With Pressure Members (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】樹脂パイプ差し込み前の継手組付け作業を不要
にできる樹脂パイプと継手の接続構造を提供する。 【解決手段】接続部2、内筒部3、環状溝、外筒部5お
よび雄ねじmを有する継手本体1と、樹脂パイプ6と、
雌ねじ部8、環状面9および樹脂パイプ挿通穴部10を
有する袋ナット7と、この袋ナット7の雌ねじ部8の側
から袋ナット7に予め嵌め込まれて環状面9に配置され
る爪12付きの割りリング11とを備え、袋ナット7を
継手本体1に接続したときに袋ナット7の環状面9およ
び樹脂パイプ挿通穴部10と内筒部3との間に、環状溝
4に連通する樹脂パイプ挿通用の環状空間Sが形成さ
れ、樹脂パイプ6を環状空間を介して継手本体1の前記
環状溝4まで差し込むと、割りリング11の爪12が樹
脂パイプ6の外周面に食い込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、樹脂パイプと継
手の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】給水と給湯の配管工事に際して、給水主
管と、給湯設備からの給湯主管とを屋内に引き込んで、
これら給水主管および給湯主管を給水用の配管用ヘッダ
ーおよび給湯用の配管用ヘッダーにそれぞれ接続し、こ
れら各ヘッダーと、例えば洗面所の湯水混合栓の上流に
位置する各止水栓とを接続する水供給管、湯供給管とし
て、架橋ポリエチレンまたは架橋ポリブテンなどの熱に
強く、変形しにくく、錆びることがないなど優れた耐久
性を備えた樹脂パイプを蛇腹状の鞘管に挿通して成るも
のが使用されており、それによって、水漏れ等の場合に
鞘管はそのままにして前記樹脂パイプの両端の接続を解
除するだけで鞘管内から前記樹脂パイプを取り出し、入
れ替えできる点で利便性がある。
【0003】ところで、樹脂パイプ用継手として、従来
から図14、図15に示すように、継手本体71、袋ナ
ット72および割リング73よりなるものがある。樹脂
パイプPの接続手順は以下の通りである。
【0004】(1)まず最初に、樹脂パイプPの継手本
体71への差込量Lを確認するため、樹脂パイプPの端
面aより差込量Lだけ離れた位置にペン等でマーク74
を描く〔図14(A)参照〕。 (2)工場出荷の時点で組付けられた前記継手の継手本
体71から袋ナット72、割リング73を一旦取り外
し、袋ナット72、割リング73の順でこれらを樹脂パ
イプPに挿通する〔図14(B)参照〕。 (3)継手本体71へ樹脂パイプPを確実に奥まで差し
込む〔図14(C)参照〕。 (4)割リング73を継手本体71に突き当たるまで押
しつけ、割リング73と前記マーク74の位置が一致す
ることを確認する〔図15(A)参照〕。 (5)袋ナット端部72aより、割リング73の先端7
3aが約1mm突出するまで継手本体71に袋ナット7
2を締め付ける〔図15(B)参照〕。この場合、工具
を使って袋ナット72を締め付けるが、割リング73が
樹脂パイプPから外れないよう袋ナット72を三回転程
回す必要がある。 (6)締め付け後、袋ナット72と継手本体71にマー
ク75を描く〔図15(C)参照〕。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、樹脂パイプP
にマーク74を入れたり、樹脂パイプPを差し込む前に
継手本体71から袋ナット72、割リング73を一旦取
り外したり、取り外した袋ナット72、割リング73を
再度樹脂パイプPに挿通したり、割リング73の先端突
出量に合わせて袋ナット72を締め付ける必要があり、
パイプ接続作業が必ずしも迅速に行えなかった。
【0006】また、上記とは別の接続構造として、継手
本体とは別部材の内筒部材を樹脂パイプに差し込んだ
後、この状態で外筒部が予め形成されている継手本体に
樹脂パイプをセットし、外筒部と内筒部材とで形成され
る環状溝まで樹脂パイプを差し込むタイプのものがあ
る。この場合、樹脂パイプ差し込み前の作業工程の数は
上記パイプ接続作業に比して減るけれども、樹脂パイプ
差し込み前に、樹脂パイプに差し込み動作終了の目安と
なるシールを貼る作業と、内筒部材を樹脂パイプに差し
込む作業を行う必要があった。
【0007】この発明は上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的は、樹脂パイプ差し込み前の継手組付
け作業を不要にできる樹脂パイプと継手の接続構造を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、下流端に接続部を有し、この接続部の
内側に下流端側から上流端側に向かって延設された内筒
部を有する一方、前記接続部から上流端側に向かって前
記内筒部よりは短く延設され前記内筒部とで環状溝を形
成する外筒部を有するとともに、この外筒部の外周面に
雄ねじを有する継手本体と、前記環状溝に挿入される樹
脂パイプと、下流側から順次、前記外筒部の前記雄ねじ
に螺合する雌ねじが形成された雌ねじ部、この雌ねじ部
の内径よりも短い内径の環状面および樹脂パイプの外周
が当接する樹脂パイプ挿通穴部を有する袋ナットと、こ
の袋ナットの前記雌ねじ部の側から前記袋ナットに予め
嵌め込まれて前記環状面に配置される爪付きの割りリン
グとを備え、前記袋ナットを前記継手本体に接続したと
きに前記袋ナットの前記環状面および樹脂パイプ挿通穴
部と前記内筒部との間に、前記環状溝に連通する樹脂パ
イプ挿通用の環状空間が形成され、この状態で、前記樹
脂パイプを前記環状空間を介して前記継手本体の前記環
状溝まで差し込むと、前記割りリングの前記爪が前記樹
脂パイプの外周面に食い込むように構成してある。
【0009】また、この発明は別の観点から、下流端に
接続部を有し、この接続部の内側に下流端側から上流端
側に向かって延設された内筒部を有する一方、前記接続
部から上流端側に向かって前記内筒部よりは短く延設さ
れ前記内筒部とで環状溝を形成する外筒部を有するとと
もに、この外筒部の外周面に雄ねじを有する継手本体
と、前記環状溝に挿入される樹脂パイプと、下流側から
順次、前記外筒部の前記雄ねじに螺合する雌ねじが形成
された雌ねじ部およびこの雌ねじ部の内径よりも短い内
径で樹脂パイプが挿通可能な挿通穴が形成された挿通穴
部を有する袋ナットと、この袋ナットの下流側から前記
袋ナットに嵌め込まれて前記挿通穴部および前記外筒部
に跨がり配置される爪付きの割りリングとを備え、前記
樹脂パイプを前記継手本体の前記環状溝まで差し込む
と、前記割りリングの前記爪が前記樹脂パイプの外周面
に食い込むように構成した樹脂パイプと継手の接続構造
であって、前記袋ナットの緩みを防止する緩み止め手段
を有し、更に、前記爪の食い込み時において前記樹脂パ
イプを前記内筒部の側に変形させて前記樹脂パイプおよ
び内筒部間をシールするようにしてあることを特徴とす
る樹脂パイプと継手の接続構造を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。図1〜図5は、この発明の第1の実施形
態を示す。図1〜図5において、1は、継手本体であ
る。この継手本体1は、下流に位置する水栓(図示せ
ず)の流入口に連通するよう接続される例えば流量調整
部材(図示せず)に接続される。前記継手本体1は、下
流端に雄ねじ部2(接続部の一例)を有し、この雄ねじ
部2の内側に下流端側から上流端側に向かって延設され
た内筒部3を有する一方、雄ねじ部2から上流端側に向
かって内筒部3よりは短く延設される外筒部5を有する
とともに、この外筒部5の外周面に雄ねじmを有する。
更に、雄ねじ部2は、前記流量調整部材の上流端部に形
成された雌ねじに螺合する雄ねじeが形成された筒部分
2bよりなる一方、継手本体1は、前記筒部分2bおよ
び前記外筒部5間に外面が六角形状の六角部1aを有す
る。3aは、内筒部3によって形成される連通穴、2a
は、雄ねじ部2を貫通する貫通穴で、前記連通穴3aに
連通する。4は、内筒部3の外側に形成された環状溝
で、この実施形態では外筒部5および六角部1aに跨が
り形成されている。すなわち、環状溝4は、外筒部5お
よび六角部1aと内筒部3との間に形成されている。
【0011】6は、前記環状溝4に挿入される樹脂パイ
プである。この樹脂パイプ6は、架橋ポリエチレンまた
は架橋ポリブテンなどの熱に強く、変形しにくく、錆び
ることがないなど優れた耐久性を備えている。前記樹脂
パイプ6は、例えば洗面所の湯水混合栓の上流に位置す
る水用および湯用流量調節機構や水用および湯用止水機
能付き流量調節機構にそれぞれ接続される水供給管、湯
供給管として用いられる。前記継手本体1の雄ねじ部2
は、前記各流量調節機構の入口に連通接続される。
【0012】7は、袋ナットで、下流側から順次、外筒
部5の雄ねじmに螺合する雌ねじnが形成された雌ねじ
部8と、この雌ねじ部8の内径よりも短い内径の環状面
9と、樹脂パイプ6の外周jが当接する樹脂パイプ挿通
穴部10とを有する。
【0013】11は、爪12付きの割りリングで、例え
ばステンレス製である。この割りリング11は、袋ナッ
ト7の前記雌ねじ部8の側から袋ナット7内に予め嵌め
込まれて前記環状面9を押圧する形で前記環状面9に配
置される。前記割りリング11は、多数箇所打ち抜いて
形成された爪12を有する正面視横長の矩形形状で薄い
ステンレス板13〔図4(A)参照〕を、爪12を包む
ようにリング状に丸めて成形されている〔図4(B)参
照〕。この実施形態では、ステンレス板13を打ち抜い
て形成された爪12のステンレス板13の一方面13a
に対する下向き突出傾斜角度θを45°に設定している
〔図4(C)参照〕。前記爪12は、ステンレス板13
の横方向(T方向)に沿って、かつ、上下3列に多数設
けている。そして、前記割りリング11を雌ねじ部8の
側から袋ナット7内に予め嵌め込むときは、割りリング
11を環状面9に容易に配置できる点で、図4(B)に
示した状態の割りリング11を径方向に縮めながら行う
のが好ましい。
【0014】また、袋ナット7を継手本体1に接続した
ときに樹脂パイプ挿通穴部10の上面qと内筒部3の上
面pとが面一になるよう袋ナット7の縦の長さと内筒部
3の高さが設定されている。
【0015】上記構成では、袋ナット7を継手本体1に
接続したときに、袋ナット7の環状面9および樹脂パイ
プ挿通穴部10と内筒部3間に、環状溝4に連通する樹
脂パイプ挿通用の環状空間Sが形成される。そして、こ
の環状空間Sを介して樹脂パイプ6を環状溝4まで差し
込むと、前記割りリング11の前記多数の爪12が樹脂
パイプ6の外周面jに食い込み、これにより、樹脂パイ
プ6を継手本体1に確実に接続できる。
【0016】更に、前記内筒部3は、樹脂パイプ挿通穴
部10および/または環状面9に対向する外周面tに、
上下複数のOリング溝14を有するとともに、樹脂パイ
プ6は、内筒部3に挿通される案内リング15を介して
環状溝4に差し込まれるよう構成されている。
【0017】すなわち、前記案内リング15は、下流端
の内面(内側エッジ面)16が前記Oリング溝14に嵌
め込まれているOリング17に損傷を与えないように末
広がり状のテーパー面に形成されてなる。案内リング1
5を用いずに樹脂パイプ6を直接環状溝4まで差し込む
と、環状空間SにおいてOリング17に当たってOリン
グ17が樹脂パイプ6で潰されるが、その際、切断され
たままの荒い樹脂パイプ端面6aがOリング17を切断
したりするからである。
【0018】また、継手本体1は、環状溝4が位置する
部分に三つの平面視円形で小径の横穴18a,18b,
18cを有する。この実施形態では、前記横穴18a,
18b,18cは、前記継手本体1の前記六角部1aに
形成されている。更に、継手本体1は、少なくとも一つ
の横穴18aに、樹脂パイプ6に押されて環状溝4の底
4aに当接するまで移動する案内リング15によって横
穴18aから外側に突出するよう構成された差し込み動
作終了の目安となる手段を備えている。この手段は、横
穴18aに嵌まり込む大きさを有する円柱部20とこの
円柱部20の径と同径の底面よりなる円錐部(先端部)
21よりなる嵌込部材22と、円柱部20の径と同径の
円板状のキャップ部材23とで構成される。嵌込部材2
2とキャップ部材23は樹脂製である。そして、嵌込部
材22は、円錐部21が環状溝4内に位置するよう横穴
18aに嵌め込まれるとともに、キャップ部材23を横
穴18aに嵌め込むことで嵌込部材22はキャップ部材
23で覆われる。このキャップ部材嵌め込み時におい
て、キャップ部材23の表面23aと前記六角部1aの
表面とは略面一になっている。
【0019】そして、継手本体1、袋ナット7、爪12
付きの割りリング11、案内リング15、嵌込部材22
およびキャップ部材23とで樹脂パイプ用継手24が構
成される。
【0020】而して、工場出荷の段階で、工具を使って
継手本体1に袋ナット7を締め付けることで樹脂パイプ
用継手24の組み立てを予め完成させておく。
【0021】すなわち、爪12付きの割りリング11が
袋ナット7の環状面9に組み込まれる一方、嵌込部材2
2およびキャップ部材23が、図3(A)に示す状態で
継手本体1の横穴18aに嵌込まれ、更に、樹脂パイプ
挿通穴部10の上面qと内筒部3の上面pとが面一にな
るよう袋ナット7と継手本体1が接続されるとともに、
案内リング15が、樹脂パイプ挿通穴部10および内筒
部3間の環状空間Sに予め嵌込まれた状態で樹脂パイプ
用継手24が工場出荷されるものである。
【0022】そのため、施工現場においては、作業者
は、樹脂パイプ用継手24を手にしてこの樹脂パイプ用
継手24の環状空間Sを介して案内リング15および樹
脂パイプ6の順に両者15,6を環状溝4まで差し込む
だけの極めて容易な作業を行うだけでよく、従来のよう
な樹脂パイプ差し込み前の継手組付け作業を不要にでき
る。
【0023】つまり、この発明では、図3(A)に示す
ように、作業者は、樹脂パイプ6を案内リング15に当
てながら押圧して樹脂パイプ差し込み動作を開始する。
【0024】そして、案内リング15の差し込み力によ
って案内リング15の末広がり状のテーパー面16が円
錐部21の円錐面30に当たりながら案内リング15は
環状溝4に沿って環状溝4の底面4aに向かう。そし
て、テーパー面16と円錐面30を介して案内リング1
5を嵌込部材22が滑ることにより嵌込部材22がキャ
ップ部材23と共に横穴18aを外方向(C方向)に移
動し、その結果、横穴18aからキャップ部材23が飛
び出して落下する。このキャップ部材23の落下が樹脂
パイプ差し込み動作終了の目安となる。なお、嵌込部材
22とキャップ部材23に異なる色をつけるのが好まし
い。キャップ部材23が飛び出すのを作業者は容易に確
認できるからである。
【0025】図6は、下流端の内面がOリング溝14に
嵌め込まれているOリング17に損傷を与えないように
湾曲面32に形成されている案内リング31を用いたこ
の発明の第2の実施形態を示す。なお、図6において、
図1〜図5に示した符号と同一のものは、同一または相
当物である。
【0026】案内リング31は、環状の上方開口33を
有するとともに、案内リング31の下端形状の前記湾曲
面32は円弧状をなす。
【0027】図7は、この発明の第3の実施形態を示
す。なお、図7において、図1〜図6に示した符号と同
一のものは、同一または相当物である。
【0028】この実施形態では、樹脂パイプ差し込み動
作終了の目安となる手段が、嵌込部材22’とフィルム
36で構成される。すなわち、嵌込部材22’は、横穴
18aに嵌まり込む大きさを有する円柱部20と、円柱
部20の径と同径の底面よりなる円錐部(一方の先端
部)21と、この円錐部(一方の先端部)21よりも小
径の底面を有する円錐部(他方の先端部)35とからな
る。円錐部21および円錐部35は、円柱部20の両端
にそれぞれ設けられている。前記フィルム36は、前記
六角部1aに形成した前記横穴18aを覆うように工場
出荷の時点で貼り付けてある。そして、嵌込部材22’
が横穴18aを外方向(C方向)に移動する と、横
穴18aを覆うように工場出荷の時点で予め継手本体1
に貼り付けてあるフィルム36が嵌込部材22’を構成
する円錐部35によって破られる。そして、このフィル
ム36と嵌込部材22’に異なる色をつけるのが好まし
い。
【0029】なお、上記各実施形態において、前記爪付
きの割りリング11を袋ナット7内の前記環状面9に直
接当接させる形で前記環状面9に配置したものを示した
が、前記環状面9と前記割りリング11の間にリング部
材(図示せず)を設け、このリング部材および前記環状
面9間に形成される環状の隙間によって、施工時に樹脂
パイプ6の配管上の曲がりを修正するために樹脂パイプ
6を回動させても前記割りリング11に対して樹脂パイ
プ6が内筒部3の中心軸方向まわりに回動するのを回避
でき、前記リング部材、前記割りリング11および樹脂
パイプ6の三部材を前記中心軸方向まわりに共周りさせ
ることができる。すなわち、前記割りリング11および
樹脂パイプ6が一緒に回動するので、前記割りリング1
1の前記多数の爪12が樹脂パイプ6の外周面jに食い
込んだ状態で樹脂パイプ6を前記中心軸方向まわりに回
動させることができる。
【0030】図8、図9は、樹脂パイプ差し込み動作終
了の目安となる手段を、前記環状溝4内に半球部(先端
部)40を位置させた状態で、環状溝4が位置する部分
5に設けた八つの平面視円形で小径の横穴41〜48の
うち四つの横穴41〜44に嵌め込まれる嵌込部材14
8と、前記四つの横穴41〜44を覆うよう前記環状溝
が位置する部分5に予め設けられている割りリング体4
9とよりなるこの発明の第4の実施形態を示す。なお、
図8、図9において、図1〜図7に示した符号と同一の
ものは、同一または相当物である。
【0031】図8、図9において、この実施形態では、
前記横穴41〜48は、前記継手本体1の前記六角部1
aではなく外筒部5に形成されている。すなわち、環状
溝4は、外筒部5と内筒部3との間に形成されている。
【0032】また、嵌込部材148は、横穴41〜48
に嵌まり込む大きさを有する円板50とこの円板50の
径と同径の前記半球部40よりなる。
【0033】更に、横穴41〜48は、外筒部5に等間
隔に形成されている。すなわち、隣接する例えば横穴4
1,45同士は45°の円周角を有して形成されてい
る。
【0034】一方、前記割りリング体49は、弾性を有
し、内周面から径方向内側に突設された四つの突起51
〜54を等間隔に有する。すなわち、隣接する例えば突
起51,52同士は95°の円周角を有して形成されて
いる。各突起51〜54は同形で、横穴41〜48に嵌
まり込む大きさを有する円板状に形成されている。
【0035】而して、図8(A)に示すように、工場出
荷の段階で、工具を使って継手本体1に袋ナット7を締
め付けることで樹脂パイプ用継手24’の組み立てを予
め完成させておく。つまり、工場出荷の段階で、図9
(A)に示すように、四つの横穴41〜44に、それぞ
れ嵌込部材148と各突起51〜54を嵌め込んでお
く、この場合、外筒部5の外周面を覆うように前記割り
リング体49が外筒部5に弾性により密着状態で装着さ
れるとともに、例えば横穴42に嵌め込まれた突起52
が横穴42に嵌め込まれている嵌込部材148を内筒部
3の側に押圧する一方、半球部40は先端を内筒部3の
表面に当接させた状態で環状溝4内に位置する。
【0036】そして、作業者が、図8(B)に示すよう
に、樹脂パイプ6を案内リング15に当てながら押圧し
て樹脂パイプ差し込み動作を開始すると、案内リング1
5の差し込み力によって案内リング15の末広がり状の
テーパー面16が半球部40に当たりながら案内リング
15は環状溝4に沿って環状溝4の底面4aに向かうと
ともに、案内リング15を嵌込部材148が滑ることに
より嵌込部材148が突起52と共に横穴42を外方向
に移動し、その結果、横穴42から突起52が飛び出す
ことになる。同様に、横穴43,44および41からそ
れぞれ突起52,53および51が飛び出すことにな
り、図9(B)に示すように、外筒部5に密着していた
割りリング体49が密着時よりも大径になる。
【0037】そして、図9(B)に示す状態から、半時
計方向(H方向)に割りリング体49を45°だけ回動
させると、図9(C)に示すように、横穴42から飛び
出した突起52が横穴42の一方方向に隣接配置されて
いる横穴45に嵌まり込む〔図8(C)参照〕ととも
に、同時に突起51,54および53がそれぞれ横穴4
8,47および46に嵌まり込み、外筒部5の外周面を
覆うように前記割りリング体49が外筒部5に密着状態
で装着され、樹脂パイプ差し込み動作終了の目安とな
る。
【0038】なお、外筒部5に形成した横穴41〜48
の数は八つに限るものではない。また、割りリング体4
9の突起51〜54の数も四つに限るものではない。突
起は少なくとも一つあればよく、また、横穴は少なくと
も二つあればよい。
【0039】図10〜図12は、樹脂パイプ6を締付け
ている袋ナット7’の緩み止めを行うとともに、袋ナッ
トの挿通穴部に配置される爪付きの割りリングが樹脂パ
イプの外周面に食い込むときに樹脂パイプを継手本体の
内筒部の側に変形させて樹脂パイプおよび内筒部間をシ
ールするように構成し、更に、樹脂パイプ差し込み動作
終了の目安となるインジケータが継手本体の六角部に形
成した穴から抜け出ないように構成したこの発明の第5
の実施形態を示す。なお、図10〜図12において、図
1〜図9に示した符号と同一のものは、同一または相当
物である。
【0040】図10〜図12において、継手本体1’
は、前記雄ねじ部2(接続部の一例)と、外筒部5と、
内筒部3と、六角部1a’とを有する。一方、袋ナット
7’は、下流側から順次、外筒部5の雄ねじmに螺合す
る雌ねじnが形成された雌ねじ部8’と、この雌ねじ部
8’の内径よりも短い内径で樹脂パイプ6が挿通可能な
挿通穴部10’とを有する。ところで、上記各実施形態
で用いた袋ナット7との相違点は、袋ナット7は、爪1
2付きの割りリング11が配置される環状面9を雌ねじ
部8と樹脂パイプ挿通穴部10間に有していたのに対
し、袋ナット7’の場合は、前記環状面9は持たずに爪
12’付きの割りリング11’を前記挿通穴部10’お
よび前記外筒部5に跨がり配置している点である。その
ため、前記割りリング11’の外周における一方面およ
び他方面はそれぞれテーパ面61および62に形成され
る一方、樹脂パイプ差し込み動作後の袋ナット7’締付
け動作中に爪12’が樹脂パイプ6の外周面jに食い込
むよう前記テーパ面61および62を摺接しながら割り
リング11’を押圧し、それによって、爪12’に食い
込み力を与えるテーパ面63および64をそれぞれ前記
挿通穴部10’および外筒部5に設けてある。
【0041】また、前記割りリング11’は、前記押圧
力により径が小さくなるよう変形させるために一か所だ
け切れ目65を有する。そして、前記割りリング11’
の爪12’も上記各実施形態で用いた割りリング11の
爪12とは異なる構成を有する。前記爪12’は、割り
リング11’の内周面の上下位置に環状に形成されてい
る。
【0042】更に、内筒部3は、挿通穴部10’および
外筒部5に対向する外周表面tに環状のOリング溝1
4’を一つ有する。このOリング溝14’は、内筒部3
の軸線方向(両矢印Zで示す方向)に長く、かつ、内筒
部3の径方向(両矢印Z’で示す方向)に深く形成され
ている。
【0043】Oリング溝14’を深く形成したのは、O
リング溝14’に嵌め込まれているOリング17’に損
傷を与えないためであり、樹脂パイプ6を直接、外筒部
5および六角部1a’と内筒部3との間に形成されてい
る環状溝4まで差し込んでも、切断されたままの荒い樹
脂パイプ端面6aがOリング溝14’内のOリング1
7’に損傷を与える程度に当たることはない。Oリング
溝14’は、樹脂パイプ差し込み方向の側から順次、内
筒部3の前記表面tから内側に切り込まれた段差部分6
7と、これより内側に切り込まれたOリング収容部分6
8と、前記表面tに至る緩やかな傾斜部分69とを有す
る。
【0044】また、Oリング溝14’を長くしたのは、
袋ナット7’締付けによってOリング溝14’に対向す
る位置にある樹脂パイプ6を変形させるためである。す
なわち、変形した樹脂パイプ部分80を前記段差部分6
7と傾斜部分69に強固に当接させるとともに、前記樹
脂パイプ部分80をOリング17’にも強固に当接させ
ることができ、これにより、簡易な構成で樹脂パイプ6
および内筒部3間のシール性を向上できる。
【0045】以下、袋ナット7’の緩みを防止する緩み
止め手段について説明する。
【0046】袋ナット7’の雌ねじ部8’は、挿通穴部
10’とは反対の位置で、かつ、雌ねじnが途切れた位
置に、内側に突出する緩み止め用の環状爪82aを先端
に有する引っ掛け部82を備えている。
【0047】一方、外筒部5の外周面側には、環状爪8
2aを係止する環状係止部84aを有する緩み止め用の
割りリング84が、外筒部5の雄ねじmと六角部1a’
間に位置する環状の外周面5dを締付ける形で装着され
ている。前記外周面5dに当接する割りリング84の内
周面84fは外周面5dと同様環状の平坦面である。
【0048】また、図10(B)は、工場出荷の段階で
予め組み立てられている樹脂パイプ用継手24’’を示
す。これは、内筒部3のOリング溝14’にOリング1
7’を嵌め込むとともに、外筒部5に割りリング84を
装着し、袋ナット7’の下流側から割りリング11’を
嵌め込んだ状態で袋ナット7’を継手本体1’に仮止め
するとともに、樹脂パイプ差し込み動作終了の目安とな
るインジケータ90が環状溝4に連通するよう継手本体
1’の六角部1a’に形成した小径の丸穴18aに嵌め
込まれて成る。そして、前記割りリング84は、図10
(B)で示す状態で袋ナット7’の環状爪82aが当接
するテーパ状の当接面84bと、図10(B)で示す状
態から、樹脂パイプ差し込み動作後の図10(A)で示
す袋ナット締付け状態へ移行するときに前記環状爪82
aが摺接する摺接面84cと、袋ナット締付け状態で前
記環状爪82aを係止する前記環状係止部84aの係止
面84dとからなる外周面を有する。
【0049】そして、前記外筒部5、割りリング84お
よび袋ナット7’の引っ掛け部82とから前記緩み止め
手段が構成されている。
【0050】次に、丸穴18aに嵌め込まれインジケー
タ90の抜け止め手段について説明する。
【0051】前記インジケータ90は、例えばゴムなど
の軟質の樹脂製で、前記丸穴18aに嵌まり込む大きさ
を有する円柱形状の部材の一端側の一部を斜めにカット
してテーパー面91aを形成してなる嵌込部91と、一
端側の残りの平坦面92を介して形成されている正面視
門型でブロック状の抜け止め部93とよりなる。この抜
け止め部93は、平坦面92との連接部分93aと、こ
の連接部分93aの長手方向両端に位置する一対の脚部
分93b,93bとから構成される。更に、前記両脚9
3b,93bは、互いに離間する向きにそれぞれ抜け止
め片95,95を有する。
【0052】前記抜け止め部分93は、前記丸穴18a
の直径yよりも大きな長さYを長手方向に有するととも
に、前記丸穴18aに連通する環状溝4の幅Xよりも小
さな幅rを短手方向に有する。この幅rは、樹脂パイプ
差し込み前の図10(B)で示す状態では、前記テーパ
ー面91aの全面が環状溝4内に位置するような幅に設
定される。そして、例えば連接部分93aの長手方向に
長さが丸穴18aの直径yと略同じに設定されるのが好
ましい。
【0053】上述したように工場出荷の段階で、抜け止
め部分93の長手方向の長さYが丸穴18aの直径yよ
りも小さくなるように抜け止め部分93を変形させる必
要がある。すなわち、抜け止め片95,95を含む抜け
止め部分93を縮めながらインジケータ90は丸穴18
aに嵌め込まれる。この場合、丸穴18aの入口95か
ら丸穴18a内を通り丸穴18aの出口96を通過した
抜け止め部分93は丸穴18aに連通する環状溝4内に
至るが、出口96を出るやいなや変形状態の止め部分9
3が元の状態に復帰し、インジケータ90が丸穴18a
から抜け出るのを抜け止め片95,95によって阻止で
きる状態になる。そして、環状溝4内では、抜け止め部
分93とテーパー面91aが位置することになる。
【0054】このように、工場出荷の段階で一旦丸穴1
8aにインジケータ90を嵌め込むことにより、施工現
場で作業するまで、また、その作業後でも丸穴18aか
らインジケータ90が抜け出るおそれはなくなり、イン
ジケータ90の紛失を確実に防止できる。また、この発
明は、カシメまたはスリーブ圧入によって丸穴18aか
ら抜け出ない構成を採用することなく、抜け止め片9
5,95を有する抜け止め部分93をインジケータ90
に設けるだけの簡単な構成で抜け止めが行える利点を有
する。
【0055】而して、施工現場では、図10(B)で示
す状態の樹脂パイプ用継手24’’に樹脂パイプ6を差
し込む。この樹脂パイプ6の差し込み力によって樹脂パ
イプ6は環状溝4に沿って環状溝4の底面4aに向か
う。そして、樹脂パイプ6がテーパー面91aに当たる
とともに、このテーパー面91aを介して樹脂パイプ6
をインジケータ90が滑ることによりインジケータ90
が丸穴18aを外方向(C方向)に移動し、その結果、
丸穴18aから嵌込部91が突出するとともに、抜け止
め片95,95が丸穴18aの出口96における環状溝
4の外側内壁に当接して嵌込部91がこれ以上C方向に
移動するのを阻止する。この場合、樹脂パイプ6の先端
は前記連接部分93aに当接している。そして、前記嵌
込部91が丸穴18aから突出したことがが樹脂パイプ
差し込み動作終了の目安となる。
【0056】この樹脂パイプ差し込み動作終了確認後、
仮止め状態であった袋ナット7’を締付けることにより
樹脂パイプ6を変形させることができ、これにより、樹
脂パイプ6を内筒部3とOリング17’の両方に当接さ
せることができ、シール性を良好にできる。図10
(A)および図12は、樹脂パイプ差し込み動作後の袋
ナット7’を締付けだ後の樹脂パイプ用継手24’’を
示す。
【0057】なお、この発明では、Oリング17’を用
いることなく樹脂パイプ6を変形させるだけてもシール
性を維持できる。また、前記割りリング11’、前記割
りリング84として、金属製材料や硬質の樹脂製材料を
用いるのが好ましい。
【0058】更に、外筒部5、割りリング84および袋
ナット7’の引っ掛け部82とから緩み止め手段を構成
したので、袋ナット7’が緩むのを防止できる。そのた
め、施工後の年月の経過により樹脂パイプの塑性変形が
原因で袋ナットが緩み、これが原因で漏水が発生すると
いった不都合を防止できる。
【0059】図13は、別のインジケータ99の実施形
態を示す。なお、図13において、図1〜図12に示し
た符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0060】この実施形態のインジケータ99は、ゴム
製で、抜け止め部分93’の形状を上記第5の実施形態
で用いたインジケータ90の場合よりもシンプルな矩形
状の平板に構成してある。嵌め込み時には、抜け止め部
分93’の長手方向の長さYが丸穴18aの直径yより
も小さくなるように抜け止め部分93’を二点鎖線に示
すように変形させ、抜け止め部分93’を縮めながらイ
ンジケータ99は丸穴18aに嵌め込まれる。
【0061】
【発明の効果】この発明では、樹脂パイプ差し込み前の
継手組付け作業を不要しながら樹脂パイプを樹脂パイプ
用継手に確実に接続できる樹脂パイプと継手の接続構造
を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す分解斜視図で
ある。
【図2】上記実施形態における樹脂パイプ挿入前と挿入
後の状態を示す構成説明図である。
【図3】(A)は、上記実施形態における樹脂パイプ挿
入途中の状態を示す構成説明図である。(B)は、上記
実施形態における樹脂パイプ挿入後の状態を示す構成説
明図である。
【図4】(A)は、上記実施形態で用いる爪付きの割り
リングの成形途中の状態を示す正面図である。(B)
は、上記実施形態で用いる爪付きの割りリングの上面図
である。(C)は、図4(A)におけるa−a線断面図
である。
【図5】(A)は、上記実施形態で用いる袋ナットの上
面図である。(B)は、上記実施形態で用いる袋ナット
の縦断面図である。
【図6】(A)は、この発明の第2の実施形態を示す構
成説明図である。(B)は、上記第2の実施形態で用い
る案内リングの斜視図である。
【図7】(A)は、この発明の第3の実施形態を示す構
成説明図である。(B)は、上記第3の実施形態で用い
る樹脂パイプ差し込み動作終了の目安となる手段の動作
を示す図である。
【図8】(A)は、この発明の第4の実施形態における
樹脂パイプ差し込み動作前の状態を示す構成説明図であ
る。(B)は、上記第4の実施形態における樹脂パイプ
差し込み動作後の状態を示す構成説明図である。(C)
は、上記第4の実施形態における樹脂パイプ差し込み動
作完了の状態を示す構成説明図である。
【図9】(A)は、上記第4の実施形態における樹脂パ
イプ差し込み動作前の状態を示す構成説明図である。
(B)は、上記第4の実施形態における樹脂パイプ差し
込み動作後の状態を示す構成説明図である。(C)は、
上記第4の実施形態における樹脂パイプ差し込み動作完
了の状態を示す構成説明図である。
【図10】(A)は、この発明の第5の実施形態におけ
る樹脂パイプ差し込み動作後の袋ナット締付け状態を示
す構成説明図である。(B)は、この発明の第5の実施
形態における樹脂パイプ差し込み動作前の状態を示す構
成説明図である。
【図11】上記第5の実施形態における分解斜視図であ
る。
【図12】上記第5の実施形態における要部構成説明図
である。
【図13】この発明の第6の実施形態におけるインジケ
ータを示す斜視図である。
【図14】従来の樹脂パイプ用継手の接続手順を示す構
成説明図である。
【図15】同じく従来の樹脂パイプ用継手の接続手順を
示す構成説明図である。
【符号の説明】
1…継手本体、7…袋ナット、11…爪付きの割りリン
グ、12…爪、15…案内リング、22…嵌込部材、2
3…キャップ部材、24…樹脂パイプ用継手。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H014 GA10 GA16 3H019 HA02 HA03 HA06 JA01 JA03 3J106 AA06 AB01 BA01 BB01 BC04 BD01 BE11 BE12 BE25 BE29 CA03 EA03 EB02 EC01 EC07 ED12 ED14 EE02 EF04 EF05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下流端に接続部を有し、この接続部の内
    側に下流端側から上流端側に向かって延設された内筒部
    を有する一方、前記接続部から上流端側に向かって前記
    内筒部よりは短く延設され前記内筒部とで環状溝を形成
    する外筒部を有するとともに、この外筒部の外周面に雄
    ねじを有する継手本体と、前記環状溝に挿入される樹脂
    パイプと、下流側から順次、前記外筒部の前記雄ねじに
    螺合する雌ねじが形成された雌ねじ部、この雌ねじ部の
    内径よりも短い内径の環状面および樹脂パイプの外周が
    当接する樹脂パイプ挿通穴部を有する袋ナットと、この
    袋ナットの前記雌ねじ部の側から前記袋ナットに予め嵌
    め込まれて前記環状面に配置される爪付きの割りリング
    とを備え、前記袋ナットを前記継手本体に接続したとき
    に前記袋ナットの前記環状面および樹脂パイプ挿通穴部
    と前記内筒部との間に、前記環状溝に連通する樹脂パイ
    プ挿通用の環状空間が形成され、この状態で、前記樹脂
    パイプを前記環状空間を介して前記継手本体の前記環状
    溝まで差し込むと、前記割りリングの前記爪が前記樹脂
    パイプの外周面に食い込むように構成したことを特徴と
    する樹脂パイプと継手の接続構造。
  2. 【請求項2】 前記内筒部は、前記樹脂パイプ挿通穴部
    および/または前記環状面に対向する外周面に、上下複
    数のOリング溝を有するとともに、前記樹脂パイプは、
    前記内筒部に挿通される案内リングを介して前記環状溝
    に差し込まれるよう構成され、更に、前記案内リング
    は、下流端の内面が前記Oリング溝に嵌め込まれている
    Oリングに損傷を与えないように末広がり状のテーパー
    面、あるいは、湾曲面に形成されてなる請求項1に記載
    の樹脂パイプと継手の接続構造。
  3. 【請求項3】 前記継手本体は、前記環状溝が位置する
    部分に前記環状溝に連通する穴を有するとともに、前記
    樹脂パイプに押されて前記環状溝の底に当接するまで移
    動する前記案内リングによって前記穴から前記環状溝と
    は反対の外側に移動するよう構成された差し込み動作終
    了の目安となる手段を備えている請求項1または請求項
    2に記載の樹脂パイプと継手の接続構造。
  4. 【請求項4】 前記差し込み動作終了の目安となる手段
    は、前記環状溝内に先端部を位置させた状態で前記穴に
    嵌め込まれる嵌込部材と、前記嵌込部材を覆うよう前記
    穴に嵌め込まれるキャップ部材とで構成される請求項3
    に記載の樹脂パイプと継手の接続構造。
  5. 【請求項5】 前記差し込み動作終了の目安となる手段
    は、前記環状溝内に先端部を位置させた状態で前記穴に
    嵌め込まれる嵌込部材と、前記穴を覆うよう前記環状溝
    が位置する部分に予め設けられている割りリング体とよ
    りなり、この割りリング体は、前記嵌込部材を覆うよう
    前記穴に嵌め込まれ、前記樹脂パイプを前記環状溝まで
    差し込むと前記環状溝の底に当接するまで移動する前記
    案内リングによって前記穴から外側に移動し、前記割り
    リング体を所定角度だけ前記環状溝が位置する部分に対
    して回動させることで前記穴に隣接する前記環状溝が位
    置する部分の別の穴に嵌め込まれる突起を有する請求項
    3に記載の樹脂パイプと継手の接続構造。
  6. 【請求項6】 前記袋ナットを前記継手本体に接続した
    ときに前記樹脂パイプ挿通穴部の上面と前記内筒部の上
    面とが面一になるよう前記袋ナットの縦の長さと前記内
    筒部の高さが設定される請求項1ないし請求項5のいず
    れかに記載の樹脂パイプと継手の接続構造。
  7. 【請求項7】 下流端に接続部を有し、この接続部の内
    側に下流端側から上流端側に向かって延設された内筒部
    を有する一方、前記接続部から上流端側に向かって前記
    内筒部よりは短く延設され前記内筒部とで環状溝を形成
    する外筒部を有するとともに、この外筒部の外周面に雄
    ねじを有する継手本体と、前記環状溝に挿入される樹脂
    パイプと、下流側から順次、前記外筒部の前記雄ねじに
    螺合する雌ねじが形成された雌ねじ部およびこの雌ねじ
    部の内径よりも短い内径で樹脂パイプが挿通可能な挿通
    穴が形成された挿通穴部を有する袋ナットと、この袋ナ
    ットの下流側から前記袋ナットに嵌め込まれて前記挿通
    穴部および前記外筒部に跨がり配置される爪付きの割り
    リングとを備え、前記樹脂パイプを前記継手本体の前記
    環状溝まで差し込むと、前記割りリングの前記爪が前記
    樹脂パイプの外周面に食い込むように構成した樹脂パイ
    プと継手の接続構造であって、前記袋ナットの緩みを防
    止する緩み止め手段を有し、更に、前記爪の食い込み時
    において前記樹脂パイプを前記内筒部の側に変形させて
    前記樹脂パイプおよび内筒部間をシールするようにして
    あることを特徴とする樹脂パイプと継手の接続構造。
  8. 【請求項8】 前記継手本体は、前記環状溝が位置する
    部分に前記環状溝に連通する穴を有するとともに、前記
    環状溝まで差し込まれた前記樹脂パイプによって前記穴
    から前記環状溝とは反対の外側に移動するよう構成され
    た差し込み動作終了の目安となるインジケータを備え、
    このインジケータは、前記環状溝とで前記穴からの抜け
    を防止するための抜け止め手段を有する請求項7に記載
    の樹脂パイプと継手の接続構造。
JP2001280504A 2001-04-20 2001-09-14 樹脂パイプと継手の接続構造 Pending JP2003074779A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001280504A JP2003074779A (ja) 2001-04-20 2001-09-14 樹脂パイプと継手の接続構造

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001122939 2001-04-20
JP2001-122939 2001-04-20
JP2001-185993 2001-06-20
JP2001185993 2001-06-20
JP2001280504A JP2003074779A (ja) 2001-04-20 2001-09-14 樹脂パイプと継手の接続構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003074779A true JP2003074779A (ja) 2003-03-12

Family

ID=27346577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001280504A Pending JP2003074779A (ja) 2001-04-20 2001-09-14 樹脂パイプと継手の接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003074779A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006292125A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 San-Ei Faucet Mfg Co Ltd 樹脂パイプと継手の接続構造
JP2006291991A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 San-Ei Faucet Mfg Co Ltd 樹脂パイプ用継手
JP2008281075A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Sankoo:Kk コルゲート管用差込み継手
KR100899383B1 (ko) 2008-09-01 2009-05-26 조문호 합성수지관용 연결구
JP2010065769A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Tabuchi Corp 管継手
JP2012047233A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Daikin Industries Ltd 管継手、並びにこれを用いた給湯装置、空気調和装置、及び床暖房装置
JP2013019472A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Joplax Co Ltd 管継手
CN103109124A (zh) * 2011-09-14 2013-05-15 株式会社恩田制作所 接头及其中使用的垫圈
KR101430400B1 (ko) * 2013-06-05 2014-08-14 디케이락 주식회사 부시 및 이를 포함하는 관이음 연결장치
KR101515841B1 (ko) 2014-12-09 2015-04-29 디케이락 주식회사 부시를 포함하는 관이음 장치
JP2015137674A (ja) * 2014-01-21 2015-07-30 井上 智史 管継手
JP6059777B1 (ja) * 2015-08-18 2017-01-11 ダイキン工業株式会社 管継手

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0386280U (ja) * 1989-12-21 1991-08-30
JPH0552286A (ja) * 1991-08-20 1993-03-02 Sekisui Chem Co Ltd 管の接続方法
JPH06201081A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Sekisui Chem Co Ltd 管継手
JPH0662292U (ja) * 1991-11-22 1994-09-02 タイム・テック株式会社 管継手装置
JPH08326977A (ja) * 1995-05-26 1996-12-10 Usui Internatl Ind Co Ltd 細径配管接続用コネクター
JPH10110870A (ja) * 1996-10-08 1998-04-28 Murai Suisen Seisakusho:Kk 管継手

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0386280U (ja) * 1989-12-21 1991-08-30
JPH0552286A (ja) * 1991-08-20 1993-03-02 Sekisui Chem Co Ltd 管の接続方法
JPH0662292U (ja) * 1991-11-22 1994-09-02 タイム・テック株式会社 管継手装置
JPH06201081A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Sekisui Chem Co Ltd 管継手
JPH08326977A (ja) * 1995-05-26 1996-12-10 Usui Internatl Ind Co Ltd 細径配管接続用コネクター
JPH10110870A (ja) * 1996-10-08 1998-04-28 Murai Suisen Seisakusho:Kk 管継手

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4516876B2 (ja) * 2005-04-06 2010-08-04 株式会社三栄水栓製作所 樹脂パイプ用継手
JP2006291991A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 San-Ei Faucet Mfg Co Ltd 樹脂パイプ用継手
JP2006292125A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 San-Ei Faucet Mfg Co Ltd 樹脂パイプと継手の接続構造
JP4579039B2 (ja) * 2005-04-13 2010-11-10 株式会社三栄水栓製作所 樹脂パイプと継手の接続構造
JP2008281075A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Sankoo:Kk コルゲート管用差込み継手
KR100899383B1 (ko) 2008-09-01 2009-05-26 조문호 합성수지관용 연결구
JP2010065769A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Tabuchi Corp 管継手
JP2012047233A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Daikin Industries Ltd 管継手、並びにこれを用いた給湯装置、空気調和装置、及び床暖房装置
JP2013019472A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Joplax Co Ltd 管継手
CN103109124A (zh) * 2011-09-14 2013-05-15 株式会社恩田制作所 接头及其中使用的垫圈
KR101430400B1 (ko) * 2013-06-05 2014-08-14 디케이락 주식회사 부시 및 이를 포함하는 관이음 연결장치
JP2015137674A (ja) * 2014-01-21 2015-07-30 井上 智史 管継手
KR101515841B1 (ko) 2014-12-09 2015-04-29 디케이락 주식회사 부시를 포함하는 관이음 장치
JP6059777B1 (ja) * 2015-08-18 2017-01-11 ダイキン工業株式会社 管継手
WO2017029958A1 (ja) * 2015-08-18 2017-02-23 ダイキン工業株式会社 管継手、配管の接続構造及び空気調和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10724661B2 (en) Conduit coupling apparatus and method
US20190376631A1 (en) Fitting Subassembly with Retained Ferrule
EP1058042B1 (en) One touch joint for flexible tube
US6824170B2 (en) Self-locking coupling device
JP2003074779A (ja) 樹脂パイプと継手の接続構造
US9429262B2 (en) Conduit coupling apparatus and method
US20080149873A1 (en) Valve with push-fit connection
JPH07269749A (ja) 管継手装置
JP3418163B2 (ja) 管継手
CA2459637C (en) Pipe coupling
JP4953463B2 (ja) プラスチック樹脂パイプ用の管継手
JP2006266345A (ja) 差込式管継手
JP3497158B1 (ja) 管接続装置
JP4145183B2 (ja) 管継手
JP4787780B2 (ja) 流体管継手
JP4268376B2 (ja) 樹脂パイプ用継手
WO2011001376A1 (en) Pipe coupling
JP4579039B2 (ja) 樹脂パイプと継手の接続構造
JP2006029365A (ja) 管継手
JP5298843B2 (ja) 配管用マーキング治具
JP4388214B2 (ja) 樹脂パイプ用継手
JP4394821B2 (ja) 樹脂パイプと継手の接続構造
JP4523687B2 (ja) コルゲート管継手
JP2008039093A (ja) 差込式管継手
JPH0315905Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100430

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100601