JP3497158B1 - 管接続装置 - Google Patents

管接続装置

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JP3497158B1
JP3497158B1 JP2003004934A JP2003004934A JP3497158B1 JP 3497158 B1 JP3497158 B1 JP 3497158B1 JP 2003004934 A JP2003004934 A JP 2003004934A JP 2003004934 A JP2003004934 A JP 2003004934A JP 3497158 B1 JP3497158 B1 JP 3497158B1
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Abstract

【要約】 【課題】接合作業が簡単で、管に対する係止力が大き
く、硬質パイプでも確実に接続できる管接続装置を提供
する。 【解決手段】管Pを受け入れる雄ねじ付きの口部2hを
有する本体2と、本体2の口部2hに螺合されたロック
ナット5と、ロックナット5の内周に配置されたリング
状のコア6と、コア6のロック部材保持部6dに周方向
に所定間隔おきに保持された複数のロック部材7とを備
える。ロック部材7はコアのロック部材保持部6dに、
ロック部材の外側のコーン面7aがコアの外周側に露出
し、ロック部材の内側の爪部7bがコアの内周側に露出
するように保持される。本体2に対してロックナット5
を締め付けることにより、ロックナット5の内周面に形
成されたテーパ面5cがロック部材7のコーン面7aに
当接してロック部材を内径側へ押し、ロック部材の爪部
7bを管Pの外周面に係合させて管Pを本体2に対して
抜け止めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管接続装置、特に水
道配管等の接続作業に用いることができる管継手などの
管接続装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平10−122460号公報従来、
水道埋設配管などの接続作業には、雌ねじ付きの管継手
を用いるのが一般的である。すなわち、配管の端部に雄
ねじを形成しておき、この雄ねじを管継手の雌ねじに螺
合させることにより、配管を接続している。しかしなが
ら、このような螺合による接続方式の場合、予め配管の
端部に雄ねじを形成しておかなければならず、加工に手
間がかかるとともに、現場での接合作業にも多大の手間
がかかるという欠点があった。
【0003】このような問題を解消するものとして、特
許文献1には、雌体に対してスプリングと、ロック部材
を収容した内カラーとを順に配置し、雌体と一体または
別体とした外カラーによってスプリングおよび内カラー
を覆い、外カラーの内周に深部側が大径となるテーパ面
を設け、ロック部材の外側面がテーパ面に接するように
構成するとともに、ロック部材の内側面に管を抜け止め
するエッジを形成した構造の管継手が提案されている。
【0004】この管継手を用いれば、管の端部に予め雄
ねじを加工しておく必要がなく、しかも接合に際して管
を内カラーおよび雌体に差し込むだけでよく、接合作業
が簡素化される。また、内カラーが雌体に対して軸方向
外側へ押されることで、ロック部材がテーパ面によって
内側へ押圧され、それによってロック部材のエッジが管
の外周に係合して管を抜け止めすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構造の管
継手の場合、ロック部材を管の外周に係合させるため、
内カラーを雌体に対して軸方向外側へ押す必要がある。
そのため、雌体と内カラーとの間にスプリングが配置さ
れているが、スプリングだけでは押圧力が弱く、ロック
部材を管の外周面との間に強く圧接させることが難し
い。管が比較的柔らかな樹脂パイプであれば可能である
が、硬質樹脂パイプや金属パイプでは、スプリング力だ
けでロック部材のエッジを管に食い込ませることができ
ず、所望の係止力を得ることができない。その結果、高
い水圧などが作用して管に大きな引張力が作用すると、
管が管継手から簡単に抜けてしまう恐れがあった。
【0006】そこで、本発明の目的は、接合作業が簡単
で、管に対する係止力が大きく、硬質パイプでも確実に
抜け止めできる管接続装置を提供することにある。ま
た、他の目的は、接合作業が簡単で、管に対する係止力
が大きく、硬質パイプでも確実に抜け止めできる管接続
具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、管を受け入れる口部を持
ち、この口部の外周に雄ねじ部を持つ本体と、軸方向一
端部の内面に上記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を有し、
軸方向他端部の内面に上記一端部側に向かって漸次大径
となるテーパ面が形成されたロックナットと、上記ロッ
クナットの内周に配置され、周方向に所定間隔おきに複
数のロック部材保持部が形成されたリング状のコアと、
内側面に上記本体の口部に挿入された管の外周面に係合
する爪部が形成され、外側面にロックナットのテーパ面
に接触する当接部が形成され、上記コアのロック部材保
持部に周方向に所定間隔おきにかつ上記爪部と当接部と
が上記コアの内外周に露出するように保持された複数の
ロック部材とを備え、上記本体の口部の雄ねじ部にロッ
クナットの雌ねじ部を螺合させることにより、上記テー
パ面が上記当接部に接触してロック部材を内径方向へ押
し、上記爪部を管の外周面に係合させて管を本体に対し
て抜け止めすることを特徴とする管接続装置を提供す
る。
【0008】請求項6に記載の発明は、管を受け入れる
口部を持ち、この口部の外周に雄ねじ部を持つ本体に対
して、管を接続するための管接続具において、軸方向一
端部の内面に上記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を有し、
軸方向他端部の内面に上記一端部側に向かって漸次大径
となるテーパ面が形成されたロックナットと、上記ロッ
クナットの内周に配置され、周方向に所定間隔おきに複
数のロック部材保持部が形成されたリング状のコアと、
内側面に上記本体の口部に挿入された管の外周面に係合
する爪部が形成され、外側面にロックナットのテーパ面
に接触する当接部が形成され、上記コアのロック部材保
持部に周方向に所定間隔おきにかつ上記爪部と当接部と
が上記コアの内外周に露出するように保持された複数の
ロック部材とを備え、上記本体の口部の雄ねじ部にロッ
クナットの雌ねじ部を螺合させることにより、上記テー
パ面が上記当接部に接触してロック部材を内径方向へ押
し、上記爪部を管の外周面に係合させて管を本体に対し
て抜け止めすることを特徴とする管接続具を提供する。
【0009】本発明では、軸方向一端部側が大径となる
テーパ面が、本体の口部に螺合されるロックナットの内
周面に形成されている。そのため、ロックナットを本体
に螺合させると、テーパ面がロック部材の外側面(当接
部)に摺接してロック部材を内径側へ押圧する。この内
径方向への押圧力は、スプリングによる付勢力とは異な
り、ロックナットを本体にねじ込むことによって得られ
るので、管が硬質樹脂パイプや金属パイプであっても、
ロック部材の内側の爪部を管の外周面に係合させる(食
い込ませるかあるいは凹ませる)ことができ、極めて大
きな係止力を発揮することができる。そのため、水圧な
どが作用して管に引張力が作用しても、管が本体から抜
けることがない。また、ロックナットを回すだけで簡単
に接続できるので、接続作業に熟練を必要とせず、作業
性が向上する。しかも、ロックナットを回すに従いその
テーパ面が複数のロック部材の外側面に均等に接触し、
これらロック部材を内径方向に均等に押圧するので、管
に対して周方向に均等な係止力を発揮することができ
る。
【0010】本発明における本体とは、筒形の継手本体
に限られるものではなく、管を受け入れる口部を持ち、
この口部の外周に雄ねじ部を持つあらゆる部材あるいは
機器を含む。ロック部材の内側面に設けられる爪部は、
厚肉管の場合には、管の外周面に食い込むことができる
ように尖った爪が望ましいが、薄肉管の場合には、爪部
が管を内側へ凹ませることによって所望の係止力を発生
するので、爪部は必ずしも尖っている必要はない。要す
るに、爪部の形状は、管に応じて任意に選定しうる。
【0011】請求項2のように、ロック部材に幅方向に
貫通する穴または幅方向に延びる内側面の溝を形成し、
コアの外周に略リング状のワイヤを配置し、ロック部材
の貫通穴または溝にワイヤを挿通するのがよい。ロック
部材をコアのロック部材保持部に、爪部と当接部とがコ
アの内外周に露出するように保持する必要がある。請求
項2では、ロック部材の貫通穴または内側溝に略リング
状ワイヤを挿通し、このワイヤをコアの外周に配置する
ことで、ロック部材をコアに対して簡単に保持すること
ができる。このコアをロックナットの中に挿入すれば、
ロック部材は外径方向にはテーパ面で保持され、内径方
向にはリング状ワイヤで脱落が防止されるので、ロック
部材を安定して保持することができる。ロック部材を弾
性のあるワイヤによって支持することで、ロックナット
の締め込みによってコアの内径側へ大きく突出させるこ
とができる。そのため、ロック部材と管との係合代を大
きく取れ、管に対する係止力が増大する。
【0012】請求項3のように、ロック部材の外側面の
当接部を、ロックナットのテーパ面に対応した傾きを持
つ傾斜面またはコーン面とするのがよい。ロック部材の
当接部の形状は任意であるが、上記のような傾斜面また
はコーン面とすれば、ロック部材の傾きを防止できると
同時に、ロックナットの締め込みによってロック部材が
内径方向へ平行移動するので、管に対して安定した係止
力を発揮できる。
【0013】請求項4のように、本体の口部の内周面
に、管の外周面をシールするOリングの軸方向一側面お
よび外周面を保持する段差部を形成し、コアの軸方向一
端部に、段差部に嵌合し、Oリングの軸方向他側面を押
圧するボス部を一体に形成するのがよい。本体と管との
間をシールするシール部材としてOリングが広く用いら
れているが、管の外径寸法にはばらつきがあり、もし管
が小径側にばらつくと、Oリングのシール力が低下し、
水漏れなどの問題を引き起こす可能性がある。そのた
め、Oリングは最小径の管を用いた場合でもシール性を
確保できる寸法に選定されるが、これでは外径の大きな
管が挿入された場合に、挿入が非常に困難であり、Oリ
ングが傷付きやすい。このようにOリングを用いた管継
手では、管の外径寸法のばらつきに対して安定したシー
ル性を確保しにくい。請求項4では、ロックナットの締
め込みによって、ロック部材が内径方向へ押されると同
時に深部側へ押されるようにしたので、コアも本体の深
部側へ押される。このコアの動きを利用して、本体の段
差部とコアとの間でOリングの軸方向両側面を挟圧する
ことで、Oリングの内径部が内側へ押されて管の外周面
に密着する。そのため、管の外径寸法にばらつきがあっ
ても安定したシール性を確保することができる。
【0014】請求項5のように、本体の外周面に、ロッ
クナットを所定量締め込むことでロックナットの軸方向
一端部の端面が圧接するストッパ壁部を設けるのがよ
い。ロックナットの締め込み量に応じてロック部材の爪
部が管に係合し、締め込み量は管の係止力に大きく影響
するが、作業者によっては締め込み量が過大になった
り、あるいは締め込み不足となる場合がある。そこで、
請求項5では本体の外周面にストッパ壁部を設け、この
ストッパ壁部にロックナットの軸方向一端部の端面が圧
接するまでロックナットを締め込むことで、常にほぼ一
定の締め込み量とすることができると同時に、ロックナ
ットとストッパ壁部との反発力によってねじの緩みを防
止できるようにしている。
【0015】請求項9のように、ロックナットの内面の
雌ねじ部とテーパ面との間に内周溝を形成し、コアをロ
ックナットの内周溝に装着されたストッパリングによっ
て軸方向に抜け止めしてもよい。ロックナットにコアお
よびロック部材を組み付けた後、コアがロックナットか
ら簡単に抜けると、ロック部材もコアから脱落する恐れ
がある。特に、管接続具単体で取り扱う際に不便とな
る。そこで、請求項9ではストッパリングを用いてコア
をロックナットから軸方向に抜け止めしている。そのた
め、ロック部材がコアから脱落するのも防止でき、管接
続具単体で容易に取り扱うことができる。
【0016】請求項10では、ロックナットの内面の雌
ねじ部とテーパ面との間に内周溝を形成し、コアの外周
部に、ロックナットの内周溝に係合してコアを軸方向に
抜け止めする突起部を一体に形成したものである。この
場合には、請求項9と同様に、コアがロックナットから
抜け落ちるのを防止できるとともに、ストッパリングの
ような別部品を必要としないので、部品数が少なく、低
コストになる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図8は本発明を管継手に適
用した第1実施例を示し、この管継手は一般水道配管の
接続に使用した例を示す。この実施例の管継手1は、両
方向に開口した筒体よりなる継手本体2を備えており、
2本の水道配管(管)Pが継手本体2に対向して挿入さ
れる。管Pは例えば比較的小径で薄肉なステンレス鋼管
(例えばJIS−G3448)などの金属管よりなる。
管継手1は左右対称構造であるため、その一端側の構造
についてのみ、以下に説明する。なお、図1で中央より
左側は締め付け前、中央より右側は締め付け後である。
【0018】継手本体2はステンレスなどの金属材料よ
りなり、図5に示すように、その両端の口部2hの内周
面には段差部2aが形成され、中央部内周面には管Pの
外周面を保持する保持面2bが形成され、この保持面2
bの中央部に管Pの挿入深さを規定するためのストッパ
壁2cが形成されている。上記段差部2aにはOリング
3が嵌合され、Oリング3の軸方向一側面および外周面
を保持している。継手本体2の口部2hの外周面には、
雄ねじ部2dが形成され、この雄ねじ部2dの中央寄り
の位置に樹脂あるいはゴムなどよりなる着色リング(締
め込み表示部)4が装着されている。なお、着色リング
に代えて塗料を塗ってもよい。継手本体2の中央部外周
面には、レンチなどの工具が係合する例えば八角形の工
具係合面2eが形成されている。
【0019】継手本体2の雄ねじ部2dには、ステンレ
スなどの金属材料よりなるロックナット5が螺合されて
いる。図6に示すように、ロックナット5の軸方向一端
部の内周面に、雄ねじ部2dに螺合する雌ねじ部5aが
設けられ、雌ねじ5aの先端には、ネジ部を有しない遮
蔽部5bが設けられている。この遮蔽部5bが継手本体
2に装着された着色リング4を覆うことで、締め込み完
了を表示できる。ロックナット5の他端部内周面にテー
パ面5cが設けられ、ロックナット5の他端部外周面に
は、例えば八角形の工具係合面5dが形成されている。
【0020】ロックナット5の内側には、金属または樹
脂によって円筒状に形成されたコア6が配置されてい
る。コア6の内径は、継手本体2の保持面2bの内径と
ほぼ等しい。コア6の軸方向一端部(深部側端部)に
は、図7に示すように、継手本体2の段差部2aに嵌合
し、Oリング3の軸方向他側面を押圧する円環状のボス
部6aが一体に形成されている。コア6の中央部外周面
には、ロックナット5の締め付け時に継手本体2の端面
に当接し、Oリング3の圧縮代を規定するフランジ6b
が設けられている。コア6の軸方向他端部には、テーパ
状の外周面を持つ略円環状のガイド部6cが形成され、
このガイド部6cには周方向に等間隔で複数のロック部
材保持部6dが形成されている。この実施例のロック部
材保持部6dは、軸方向一端側が開口し周方向に90°
間隔で4箇所設けられた開口部であり、これら保持部6
dにそれぞれロック部材7が保持されている。つまり、
4個のロック部材7がコア6に周方向に一定間隔おきに
保持されている。なお、コア6の強度を必要とする場合
には、ロック部材保持部6dを、ロック部材7の周囲を
取り囲む窓穴とすることもできる。ガイド部6cの外周
面には周溝6eが形成されており、この周溝6eに後述
する金属ワイヤ8が保持される。
【0021】ロック部材7は、図8に示すように、一端
から他端にかけて漸次厚みが増大する断面略クサビ形の
金属部品であり、焼入れ等によって管Pより高強度に形
成されている。ロック部材7の外側面には、継手本体2
の深部側に向かって大径となるコーン面7aが形成され
ており、コーン面7aのテーパ角はロックナット5のテ
ーパ面5cのテーパ角とほぼ等しい。ロック部材7の内
側面には、管Pを抜け止めする爪部7bが形成されてい
る。爪部7bが管Pの外周に広い面積で係合できるよ
う、内側面は湾曲している。この実施例では、爪部7b
は断面鋸歯状の複数の歯形セレーションで構成されてい
る。ロック部材7の爪部7bが形成された内側面には、
軸方向に延びる縦溝7cと、この縦溝7cに対して直交
する幅方向に延びる横溝7dとが形成されている。縦溝
7cはロック部材7の幅方向中心に設けられ、爪部7b
を幅方向に2分割することによって、直径の異なる管P
に対しても効果的な係止力が得られるようにしてある。
また、横溝7dは、ロック部材7の重心を通過する位置
に形成されている。横溝7dは縦溝7cより深く、溝底
が湾曲している。横溝7dには、略リング状の金属ワイ
ヤ8が挿入され、ロック部材7がコア6の保持部6dか
ら内径側へ脱落するのを防止している。ワイヤ8によっ
てロック部材7をコア6の保持部6dに保持した状態に
おいて、ロック部材7が保持部6dから内外方向に突出
するように、ロック部材7の半径方向厚みはコア6のガ
イド部6cの厚みに比べて厚く設定されている。そのた
め、ロックナット5の締め付け時にガイド部6cがテー
パ面5cや管Pに圧接することがない。
【0022】この実施例のワイヤ8は、図2に示すよう
に、両端部がオーバーラップした略C字形状に形成され
ているが、ワイヤ8を無端円状としてもよい。C字形状
とした場合、両端部をオーバーラップさせずに、両端を
折り曲げてコア6に係止してもよい。この実施例のワイ
ヤ8は外径方向への弾性を有している。つまり、自由状
態におけるワイヤ8の外径は図示に比べて大きく設定さ
れており、ロック部材7のコーン面7aがロックナット
5のテーパ面5cに接するように、ロック部材7がワイ
ヤ8によって外径方向へ付勢されている。そのため、管
Pをコア6の中に挿入する際にロック部材7が邪魔にな
らず、円滑に挿入できる。
【0023】ここで、継手本体2に対して管Pを接続す
る方法について説明する。まず、継手本体2に対してO
リング3とコア6とロック部材7とロックナット5とを
一体的にアッセンブリする。アッセンブリに際し、ワイ
ヤ8をコア6の周溝6eに嵌合させるとともに、ワイヤ
8に対して横溝7dが嵌まるようにロック部材7をコア
6の保持部6dに配置する。このようにしてロック部材
7を保持したコア6をロックナット5の内側に挿入す
る。Oリング3を段差部2aに挿入した継手本体2の雄
ねじ部2dに対して、上記ロックナット5の雌ねじ部5
aを軽く螺合させると、図1の左側に示すように、コア
6のボス部6aが段差部2aに嵌合すると共に、ロック
部材7はワイヤ8によって外径方向に付勢されているの
で、そのコーン面7aがロックナット5のテーパ面5c
に接触し、安定する。このようにアッセンブリした状態
で、ロック部材7が脱落せずに保持され、コア6もロッ
クナット5および継手本体2によって軸方向に抜け止め
される。
【0024】上記のように組み立てられた管継手1に対
して管Pを挿入すると、ロック部材7はワイヤ8によっ
て外径方向に付勢されており、ロック部材7の内側面を
結ぶ包絡円の直径は管Pの外径より大きいので、管Pは
抵抗なく挿入される。また、Oリング3も軸方向両側面
が押圧されていないので、内径方向に突出せず、管Pを
円滑に挿入できる(図1の左半分に示す)。
【0025】管Pをストッパ壁2cと当接する位置まで
挿入した後、ロックナット5を継手本体2に対して締付
方向に回すと、ロックナット5のテーパ面5cがロック
部材7のコーン面7aに圧接し、ロック部材7を深部方
向に押すと同時に内径方向に押す。そのため、ロック部
材7の爪部7bが管Pの外周面に係合し(食い込むか、
あるいは凹ませ)、強力な係止力を発揮する。特に、ロ
ックナット5のテーパ面5cとロック部材7のコーン面
7aとがほぼ同等なテーパ角を有するので、ロックナッ
ト5の締め付けに伴ってロック部材7は内径方向にほぼ
平行移動し、爪部7bを管Pに均等に係合させることが
できる。ロック部材7が深部方向に押されると同時に、
コア6のボス部6aも深部方向へ押されるので、ボス部
6aがOリング3の側面を継手本体2の段差部2a方向
に押し、Oリング3を内側へ撓ませる。その結果、Oリ
ング3の内周面が管Pの外周面に密着し、良好なシール
性を発揮する。
【0026】ロックナット5を継手本体2に螺合させる
に従い、ロックナット5のテーパ面5cが複数のロック
部材5を均等に内径方向へ付勢するので、管Pに対する
ロック部材5の係合が均等になり、管Pの偏心を防止で
きる。ロックナット5を所定量締め付けると、ロックナ
ット5の遮蔽部5bが継手本体2に装着された着色リン
グ4を覆うことにより、締め付け完了を確認することが
できる(図1の右半分参照)。
【0027】図9は本発明にかかる管継手の第2実施例
を示す。この実施例では、継手本体2を、筒型のボデー
2Aと、ボデー2Aの両端口部2hの外周に相対回転可
能に嵌合されたスリーブ2Bとで構成し、スリーブ2B
の外周部にロックナット5が螺合する雄ねじ部2dを形
成したものである。なお、継手本体2(2A,2B)を
除き、他の構成は第1実施例と同様であるため、同一符
号を付して重複説明を省略する。ボデー2Aの外周面と
スリーブ2Bの内周面との対向位置には、それぞれ環状
溝10,11が形成され、これら環状溝の間にCリング
よりなる止め輪12を挿入して、スリーブ2Bをボデー
2Aに対して相対回転可能とし、かつ軸方向に抜け止め
している。なお、スリーブ2Bをボデー2Aに対して相
対回転可能とする手段は、止め輪12を用いる方法に限
らない。スリーブ2Bの外周には工具係合面2eが形成
されている。この場合には、工具でスリーブ2Bの回転
を止めながら、その雄ねじ部2dにロックナット5を螺
合させることにより、第1実施例と同様にロック部材7
を管Pに対して係合させることができる。この実施例で
は、管Pを接続した状態において、一方の管Pに捩れ力
が作用した場合に、ロック部材7、ロックナット5およ
びスリーブ2Bがこの管Pと一体に回転することで、管
Pの捩れ力を吸収することができる。
【0028】図10〜図14は本発明の第3実施例を示
す。この実施例では、継手本体2の中央部外周面に厚肉
部2fが設けられ、厚肉部2fの両側面が、ロックナッ
ト5を締め込んだ時にロックナット5の軸方向一端部の
端面が圧接するストッパ壁部2gとなっている。このよ
うにロックナット5の端面をストッパ壁部2gに圧接さ
せることで、ロックナット5の締め込み限度を規定する
とともに、ロックナット5とストッパ壁部2gとの反発
力によって、ねじの緩みを防止できる。厚肉部2fの外
周面には、レンチなどが係合する工具係合面2eが形成
されている。
【0029】図11,図12に示すように、ロックナッ
ト5の内周面には、雌ねじ5aとテーパ面5cとの間に
内周溝5eが設けられている。ロックナット5に対して
ロック部材7およびワイヤ8と共にコア6を組み込んだ
後、ロックナット5の内周溝5eにストッパリング15
を嵌め込むことによって、コア6は軸方向に抜け止めさ
れる。ストッパリング15としては、例えば樹脂リング
や金属製のC形リングなどの弾性リングを用いることが
できる。このように、コア6、ロック部材7およびワイ
ヤ8がロックナット5に一体的に組み付けられ、アッセ
ンブリ化されるため、図12のように管接続具として単
独で取り扱うことができる。この実施例では、ロックナ
ット5の雌ねじ5aおよび内周溝5eが設けられた部位
の外周面に、工具係合面5dが形成されている。
【0030】図13に示すように、コア6の外周面のロ
ック部材保持部6dと位相が異なる位置に複数個(ここ
では4個)の突起6fが周方向に等間隔で設けられてい
る。これら突起6fにはワイヤ8が嵌合する浅い溝6g
がそれぞれ設けられ、この溝6gの溝底は周溝6eの溝
底より高い位置にある。この実施例のワイヤ8は内向き
の弾性を有しており、上記溝6gにワイヤ8を嵌合させ
ることで、ワイヤ8は周溝6eの溝底に接触することな
く、4箇所で安定して保持される。ワイヤ8を突起6f
の溝6gに嵌合させた状態で、コア6のロック部材保持
部6dに位置するワイヤ8の部位に外側からロック部材
7の横溝7dを嵌合させる。そして、コア6をロックナ
ット5の内側に挿入し、コア6の背面を内周溝5eに装
着したストッパリング15で抜け止めすれば、簡単に組
み付けができる。ワイヤ8は周溝6eより高い位置にあ
る突起6fの溝6gで支持されているので、ロック部材
7が外周側へ持ち上げられ、そのコーン面7aがロック
ナット5のテーパ面5cにほぼ安定に接触すると同時
に、ロック部材7の内側の爪部7bがコア6の内周側へ
突出するのを防止できる。そのため、管Pを容易に挿入
できる。
【0031】この実施例のロック部材7は薄肉管Pの接
続に適したものであり、図14に示すように、内側面の
中央部にはロック部材7の幅寸法より狭い爪部7bが形
成されている。上記爪部7bも複数の鋸歯を持つ歯形セ
レーションで構成されている。ロック部材7の内側面に
は、重心を通る横溝7dが幅方向に設けられているが、
縦溝7c(図8参照)は設けられていない。ロックナッ
ト5を強く締め込むと、ロック部材7の爪部7bが管P
を内側へ凹ませ、縦方向の凹みを形成する。そのため、
管Pに作用する引張り力に対して強い係止力を発揮する
ことができる。爪部7bがロック部材7の幅より狭いの
で、ロックナット5の締付トルクが比較的小さくても、
管Pを容易に凹ませることができる。爪部7bによって
管Pに縦方向の凹みを形成するのは、管Pの流体通過面
積をできるだけ減少させずに、大きな係止力を得るため
である。
【0032】図15,図16は本発明の第4実施例を示
す。この実施例では、コア6、ロック部材7およびワイ
ヤ8をロックナット5に一体的に組み付けてアッセンブ
リ化するため、第3実施例におけるストッパリング15
に代えて、コア6の外周部に、ロックナット5の内周溝
5eに係合してコア6を軸方向に抜け止めする外向きの
突起部6hを一体に形成したものである。このコア6は
樹脂で形成されている。コア6をロックナット5の中に
円滑に挿入できるように、突起部6hは内径方向に撓む
ことができる。この実施例では、ロックナット5の軸方
向一端部の内側に、テーパ面5cより内径方向に突出す
る内フランジ5fが形成されている。内フランジ5f
は、ロックナット5を締め込んだ状態で管Pに強い引張
力が作用した時、ロック部材7がロックナット5のテー
パ面5cを越えて抜け出るのを防止するものである。こ
の実施例の継手本体2およびロック部材7は第3実施例
と同じものを使用している。
【0033】言うまでもないことであるが、本発明は、
管継手以外に止水栓、減圧弁、逆止弁など種々の流体機
器への管接続に適用することができる。図17は本発明
を止水栓に適用した一例を示す。21,22は止水栓本
体20の両端部に設けられた、管Pを受け入れるための
入口部および出口部である。入口部21および出口部2
2の外周面にはロックナット5が螺合する雄ねじ部2
3,24が設けられている。止水栓本体20には、ボー
ル弁26を回転操作するためのスピンドル25が取り付
けられている。管Pを入口部21および出口部22に挿
入し、コア6、ロック部材7およびワイヤ8を予め組み
込んだロックナット5をねじ込むことによって、管Pを
止水栓本体20に簡単かつ確実に接続することができ
る。
【0034】図18はロック部材7の第3実施例を示
す。図8,図14に示す実施例では、ロック部材7の内
側面に金属ワイヤ8を挿通するための横溝7dを形成し
たが、この実施例では、幅方向に貫通する貫通穴7eを
設けたものである。貫通穴7eの直径はワイヤ8の太さ
より大きければよい。この場合には、ワイヤ8を貫通穴
7eに挿通することで、ロック部材7のコア6からの脱
落を確実に防止でき、組付が容易になる。この実施例で
は、横溝7dだけでなく縦溝7cも省略し、ロック部材
7の内周面全面に爪部7bを設けてある。
【0035】図19はロック部材7の第4実施例を示
す。この実施例では、ロック部材7に幅方向に貫通する
鍵穴形状の穴7fを設けたものである。穴7fの開口部
7f1 の幅はワイヤ8の線径とほぼ等しくするのがよ
い。この場合は、コア6に予め取り付けられたワイヤ8
に対して、ロック部材7の穴7fの開口部7f1 を外側
から嵌め込むことで、ロック部材7をコア6に簡単に組
み付けることができるとともに、ロック部材7の脱落を
防止できる。
【0036】図20はロック部材7の第5実施例を示
す。この実施例では、ロック部材7の爪部7bを、基端
部(厚みが厚い端部)から先端部(厚みが薄い端部)に
向かって漸次幅広としたものである。この場合は、ロッ
クナット5の締付によって、ロック部材7の爪部7bの
基端側が管Pに狭い面積で係合し、先端側が管Pに広い
面積で係合する。管Pがロック部材7に対して図中左方
向に引っ張られたとき、幅狭な爪部7bが先に管Pに係
合して凹部を形成し、幅広な爪部7bがその凹部を押し
広げる形となるので、一定幅の爪部に比べて係止力を増
大させることができる。
【0037】図21はロック部材7の第6実施例を示
す。この実施例では、ロック部材7の内側面に先端が尖
っていない複数の爪部7bを設けたものである。この例
では、半球状の爪部7bを先端側に1個、基端端に2個
設けたが、先端側に2個、基端側に1個設けてもよい。
この実施例のロック部材7は、薄肉管に適したものであ
り、先端が尖っていない爪部7bが管Pを内側へ凹ま
せ、所望の係止力を発揮することができる。なお、幅方
向に点在する複数の爪部7bを設けたのは、管Pが引っ
張られた時、各爪部7bによる個別の条痕が発生し、大
きな係止力が得られるからである。
【0038】本発明は上記実施例にのみ限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能で
ある。例えば、上記実施例では略リング状のワイヤ8を
用いてロック部材7の内径方向への脱落を防止するもの
について説明したが、例えば図22に示すように、ロッ
ク部材7の両側部にピン7gを突設し、このピン7gを
コア6の周溝6eに係合させて内径方向への脱落を防止
してもよい。ピン7gは、例えばロック部材7の幅方向
に貫通する貫通穴に圧入固定された短いワイヤで構成で
きる。上記のほか、ロック部材7をコア6のロック部材
保持部6dに対して保持する手段は、管を挿入する前の
段階で、少なくともロック部材7がロック部材保持部6
dから内径方向に脱落しないものであれば、採用可能で
ある。また、略リング状のワイヤ8を用いる場合であっ
て、ワイヤ8が外径方向へのばね力を有する場合には、
周溝6eをコア6の内周面に設けてもよい。ロック部材
7の外側面に形成される当接部はコーン面である必要は
なく、単なる傾斜面でもよく、さらに周方向に延びるリ
ブなどを設けてもよい。ロックナットを締め上げた時、
ロック部材7がロックナット5のテーパ面5cの作用に
よって内径方向へ動き得る当接部であればよい。ロック
部材7の内側面に形成される爪部7bとしては、実施例
のような断面鋸歯形状のセレーションや半球状突起に限
るものではなく、管Pを抜け止めする機能を有するもの
であれば、例えばスパイク状の突起や先端が尖っていな
い尾根状の突起であってもよい。上記実施例では、管P
の直径が比較的小さいため、コア6に4個のロック部材
7を保持したものであるが、直径が大きな管Pを接続す
る場合には、コア6に4個以上のロック部材7を保持し
てもよい。
【0039】第1〜第4実施例に示す管継手において、
継手本体2を二方向に開口した接続口を有するソケット
形とした場合を示したが、一端部が閉止され、他端部に
接続口を設けた構造や、一端部にネジを形成して配管に
螺着し、他端部に接続口を設けた構造としてもよい。さ
らに、継手本体2に3方向または4方向の接続口を設け
てもよい。要するに、少なくとも1つの口部を有するも
のであれば、形状は自由に選択可能である。本発明は、
ステンレス鋼管のような金属管の接続だけでなく、架橋
ポリエチレン管のような硬質樹脂管の接続にも使用でき
る。また、継手本体やロックナット、コアは、金属材料
や樹脂材料など如何なる材料を使用してもよい。継手本
体2と管Pとの間をシールするシール部材として、Oリ
ング3を使用したが、リップを有するガスケットを使用
してもよく、他の公知のシール部材を用いてもよい。ま
た、本発明の管接続装置は、液体配管の接続だけでな
く、気体配管の接続に用いることも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかる管接続装置は、ロックナットを本体に螺合させる
ことで、ロックナットの内周面に設けたテーパ面によっ
てロック部材を内径側へ押圧し、ロック部材の爪部を管
の外周面に係合させ、管を抜け止めするものである。ロ
ック部材の内径方向への押圧力は、スプリングによる付
勢力とは異なり、ロックナットを本体にねじ込むことに
よって得られるので、非常に大きく、ロック部材の爪部
を管の外周面に確実に係合させることができ、極めて大
きな係止力を発生する。そのため、管が硬質樹脂パイプ
や金属パイプなどの硬質パイプであっても、管を確実に
抜け止めできる。また、ロックナットを回すに従いその
テーパ面が複数のロック部材の外側面に均等に接触し、
これらロック部材を内径方向に均等に押圧するので、管
が本体に対して偏心せず、安定した抜け止め効果を発揮
できる。さらに、管の外周面にねじなどを予め加工して
おく必要がなく、ロックナットを回すだけで簡単に接続
作業が行えるので、接続作業に熟練を必要とせず、作業
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を管継手に適用した第1実施例の全体断
面図である。
【図2】図1に示す管継手の分解斜視図である。
【図3】図1の主要部の拡大断面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図1に示す継手本体の半断面側面図である。
【図6】図1に示すロックナットの半断面側面図であ
る。
【図7】図1に示すコアの正面図および半断面側面図で
ある。
【図8】図1に示すロック部材の正面図、B−B線断面
図および底面図である。
【図9】本発明を管継手に適用した第2実施例の全体断
面図である。
【図10】本発明を管継手に適用した第3実施例の全体
断面図である。
【図11】図10の一部拡大図である。
【図12】図10に示す管継手で用いられる管接続具の
一部断面側面図である。
【図13】図10に示す管継手で用いられるコアの側面
図、半断面図、C−C断面図である。
【図14】図10に示す管継手で用いられるロック部材
の側面図および底面図である。
【図15】本発明を管継手に適用した第4実施例の全体
断面図である。
【図16】図15の一部拡大図である。
【図17】本発明を止水弁に適用した例の全体断面図で
ある。
【図18】ロック部材の第3実施例の正面図およびD−
D線断面図である。
【図19】ロック部材の第4実施例の側面図および底面
図である。
【図20】ロック部材の第5実施例の側面図および底面
図である。
【図21】ロック部材の第6実施例の側面図および底面
図である。
【図22】ロック部材の第7実施例の斜視図である。
【符号の説明】
P 管(水道配管) 1 管継手 2 継手本体(本体) 2d 雄ねじ部 2h 口部 3 Oリング 5 ロックナット 5c テーパ面 6 コア 7 ロック部材 7a コーン面 7b 爪部 8 ワイヤ

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管を受け入れる口部を持ち、この口部の外
    周に雄ねじ部を持つ本体と、 軸方向一端部の内面に上記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部
    を有し、軸方向他端部の内面に上記一端部側に向かって
    漸次大径となるテーパ面が形成されたロックナットと、 上記ロックナットの内周に配置され、周方向に所定間隔
    おきに複数のロック部材保持部が形成されたリング状の
    コアと、 内側面に上記本体の口部に挿入された管の外周面に係合
    する爪部が形成され、外側面にロックナットのテーパ面
    に接触する当接部が形成され、上記コアのロック部材保
    持部に周方向に所定間隔おきにかつ上記爪部と当接部と
    が上記コアの内外周に露出するように保持された複数の
    ロック部材とを備え、 上記本体の口部の雄ねじ部にロックナットの雌ねじ部を
    螺合させることにより、上記テーパ面が上記当接部に接
    触してロック部材を内径方向へ押し、上記爪部を管の外
    周面に係合させて管を本体に対して抜け止めすることを
    特徴とする管接続装置。
  2. 【請求項2】上記ロック部材には幅方向に貫通する穴ま
    たは幅方向に延びる内側面の溝が形成され、 上記コアの外周に略リング状のワイヤが配置され、 上記ロック部材の貫通穴または溝に上記ワイヤが挿通さ
    れて、上記ロック部材の内径側への脱落が規制されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の管接続装置。
  3. 【請求項3】上記ロック部材の外側面の当接部は、ロッ
    クナットのテーパ面に対応した傾きを持つ傾斜面または
    コーン面であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の管接続装置。
  4. 【請求項4】上記本体の口部の内周面に、管の外周面を
    シールするOリングの軸方向一側面および外周面を保持
    する段差部が形成され、 上記コアの軸方向一端部には、上記段差部に嵌合し、O
    リングの軸方向他側面を押圧するボス部が一体に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の管接続装置。
  5. 【請求項5】上記本体の外周面に、ロックナットを所定
    量締め込むことでロックナットの軸方向一端部の端面が
    圧接するストッパ壁部が設けられていることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の管接続装置。
  6. 【請求項6】管を受け入れる口部を持ち、この口部の外
    周に雄ねじ部を持つ本体に対して、管を接続するための
    管接続具において、 軸方向一端部の内面に上記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部
    を有し、軸方向他端部の内面に上記一端部側に向かって
    漸次大径となるテーパ面が形成されたロックナットと、 上記ロックナットの内周に配置され、周方向に所定間隔
    おきに複数のロック部材保持部が形成されたリング状の
    コアと、 内側面に上記本体の口部に挿入された管の外周面に係合
    する爪部が形成され、外側面にロックナットのテーパ面
    に接触する当接部が形成され、上記コアのロック部材保
    持部に周方向に所定間隔おきにかつ上記爪部と当接部と
    が上記コアの内外周に露出するように保持された複数の
    ロック部材とを備え、 上記本体の口部の雄ねじ部にロックナットの雌ねじ部を
    螺合させることにより、 上記テーパ面が上記当接部に接触してロック部材を内径
    方向へ押し、上記爪部を管の外周面に係合させて管を本
    体に対して抜け止めすることを特徴とする管接続具。
  7. 【請求項7】上記ロック部材には幅方向に貫通する穴ま
    たは幅方向に延びる内側面の溝が形成され、 上記コアの外周に略リング状のワイヤが配置され、 上記ロック部材の貫通穴または溝に上記ワイヤが挿通さ
    れて、上記ロック部材の内径側への脱落が規制されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の管接続具。
  8. 【請求項8】上記ロック部材の外側面の当接部は、ロッ
    クナットのテーパ面に対応した傾きを持つ傾斜面または
    コーン面であることを特徴とする請求項6または7に記
    載の管接続具。
  9. 【請求項9】上記ロックナットの内面の雌ねじ部とテー
    パ面との間に内周溝が形成され、 上記コアは、ロックナットの内周溝に装着されたストッ
    パリングによって軸方向に抜け止めされていることを特
    徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の管接続
    具。
  10. 【請求項10】上記ロックナットの内面の雌ねじ部とテ
    ーパ面との間に内周溝が形成され、 上記コアの外周部には、ロックナットの内周溝に係合し
    てコアを軸方向に抜け止めする突起部が一体に形成され
    ていることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに
    記載の管接続具。
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