JP2017172798A - ロックリング及び管継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】管継手に差し込まれた管体への過剰な食い込みを抑制できるロックリング、及び、管継手に差し込まれた管体へのロックリングの過剰な食い込みを抑制できる管継手を、提供する。【解決手段】この発明のロックリング30は、管継手1に差し込まれた管体2が管継手から抜け出るのを阻止するための、ロックリングであって、環状のリング部31と、リング部の周方向に沿って配列され、それぞれリング部から内周側及びリング部の軸線方向一方側へ向かう延在方向へ延在する、複数の板状の爪部32と、を備え、複数の爪部は、その少なくとも一部分で、軸線方向に垂直な断面において波形状をなす。【選択図】図4
Description
この発明は、管継手に差し込まれた管体が管継手から抜け出るのを阻止するためのロックリング、及び管継手に関するものである。
従来、管継手に差し込まれた管体が管継手から抜け出るのを阻止するためのロックリング(係止リング)として、管継手に差し込まれた管体に外周側から食い込むように構成された複数の爪部(食い込み歯)が、それぞれ平坦な板状であるものが知られている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、上述したようなロックリングを備えた管継手においては、管継手に差し込まれた管体に、管体を管継手から引き抜く方向の力が付与された場合に、ロックリングの爪部が、管体に過剰に食い込んで、管体を貫通するおそれがあった。
この発明は、上述した課題を解決するためのものであり、管継手に差し込まれた管体への過剰な食い込みを抑制できるロックリング、及び、管継手に差し込まれた管体へのロックリングの過剰な食い込みを抑制できる管継手を、提供することを目的とするものである。
本発明のロックリングは、管継手に差し込まれた管体が前記管継手から抜け出るのを阻止するための、ロックリングであって、環状のリング部と、前記リング部の周方向に沿って配列され、それぞれ前記リング部から内周側及び前記リング部の軸線方向一方側へ向かう延在方向へ延在する、複数の板状の爪部を備え、前記複数の爪部は、その少なくとも一部分で、前記軸線方向に垂直な断面において波形状をなすものである。
本発明のロックリングによれば、管継手に差し込まれた管体への過剰な食い込みを抑制できる。
本発明のロックリングによれば、管継手に差し込まれた管体への過剰な食い込みを抑制できる。
本発明のロックリングにおいて、前記複数の爪部は、その前記延在方向の少なくとも先端部分で、前記軸線方向に垂直な断面において波形状をなすものであると、好適である。
これにより、ロックリングの製造がより容易となる。
これにより、ロックリングの製造がより容易となる。
本発明のロックリングにおいて、前記複数の爪部は、その前記延在方向の少なくとも先端部分で、前記軸線方向に垂直な断面において角張りの無い滑らかな波形状をなすものであると、好適である。
これにより、管体が管継手に差し込まれる際の管体への傷付きを抑制できる。
これにより、管体が管継手に差し込まれる際の管体への傷付きを抑制できる。
本発明のロックリングにおいて、前記複数の爪部は、その前記延在方向の少なくとも先端部分で、前記軸線方向に垂直な断面において波形状をなしているとともに、それぞれの前記周方向の両端部分が、それぞれの前記周方向の両端へ向かうにつれて徐々に外周側へ向かうように傾いていると、好適である。
これにより、管体が管継手に差し込まれる際の管体への傷付きを抑制できる。
これにより、管体が管継手に差し込まれる際の管体への傷付きを抑制できる。
本発明のロックリングにおいて、前記爪部の内周側の端縁は、前記リング部の径方向に沿う断面においてアール付けされていると、好適である。
これにより、管体が管継手に差し込まれる際の管体への傷付きを抑制できる。
これにより、管体が管継手に差し込まれる際の管体への傷付きを抑制できる。
本発明の管継手は、前記管体が差し込まれる差込空間を区画する管継手本体と、前記差込空間の外周側に配置された、上記のロックリングと、前記差込空間の外周側又は内周側に配置され、前記管体が前記差込空間に差し込まれた状態において、前記管継手本体と前記管体との間を流体密に封止する、封止部材と、を備えている。
本発明の管継手によれば、管継手に差し込まれた管体へのロックリングの過剰な食い込みを抑制できる。
本発明の管継手によれば、管継手に差し込まれた管体へのロックリングの過剰な食い込みを抑制できる。
この発明によれば、管継手に差し込まれた管体への過剰な食い込みを抑制できるロックリング、及び、管継手に差し込まれた管体へのロックリングの過剰な食い込みを抑制できる管継手を、提供できる。
以下に、図面を参照しつつ、この発明に係るロックリング及び管継手の実施形態を例示説明する。
〔管継手〕
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る管継手1を示している。本実施形態の管継手1は、給水・給湯用の配管に好適に使用し得るものであるが、水以外の液体、あるいは気体を含む、あらゆる流体のための配管にも使用し得るものである。
図1は本実施形態の管継手1の斜視図であり、図2は図1の管継手1の一部を、管継手1の軸線方向に沿う断面とともに示す、部分断面側面図である。なお、管継手1の軸線方向(以下、単に「軸線方向」ということがある。)とは、管継手1の中心軸線に沿う方向を意味する。図1及び図2の例において、管継手1の中心軸線は、後述するロックリング30の中心軸線Oと一致する。
本例において、管継手1における軸線方向両側には、管体2を差し込むための、図2の例では環状の、差込空間20が、図2の左右両側に1つずつ、計2つ形成されている。図2では、説明の便宜のため、左側の差込空間20のみに管体2が差し込まれた状態で示している。管継手1に差し込まれる管体2は、例えばポリブテン製又は架橋ポリエチレン製の給水・給湯用パイプである。
ただし、管継手1は、差込空間20を、1つのみ、あるいは3つ以上、有していてもよい。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る管継手1を示している。本実施形態の管継手1は、給水・給湯用の配管に好適に使用し得るものであるが、水以外の液体、あるいは気体を含む、あらゆる流体のための配管にも使用し得るものである。
図1は本実施形態の管継手1の斜視図であり、図2は図1の管継手1の一部を、管継手1の軸線方向に沿う断面とともに示す、部分断面側面図である。なお、管継手1の軸線方向(以下、単に「軸線方向」ということがある。)とは、管継手1の中心軸線に沿う方向を意味する。図1及び図2の例において、管継手1の中心軸線は、後述するロックリング30の中心軸線Oと一致する。
本例において、管継手1における軸線方向両側には、管体2を差し込むための、図2の例では環状の、差込空間20が、図2の左右両側に1つずつ、計2つ形成されている。図2では、説明の便宜のため、左側の差込空間20のみに管体2が差し込まれた状態で示している。管継手1に差し込まれる管体2は、例えばポリブテン製又は架橋ポリエチレン製の給水・給湯用パイプである。
ただし、管継手1は、差込空間20を、1つのみ、あるいは3つ以上、有していてもよい。
本実施形態の管継手1は、管継手本体10と、本発明の一実施形態に係るロックリング30と、封止部材40と、を備えている。
管継手本体10は、本例では軸線方向両側に差込空間20を区画している。本例において、管継手本体10は、外筒部材11と、内筒部材12と、被嵌め込み部材13と、中間スペーサ部材14と、を備えている。
管継手本体10は、本例では軸線方向両側に差込空間20を区画している。本例において、管継手本体10は、外筒部材11と、内筒部材12と、被嵌め込み部材13と、中間スペーサ部材14と、を備えている。
外筒部材11は、例えば樹脂又は金属からなり、図の例では管継手1の軸線方向の全長にわたって延在する略円筒状をなしている。図2に示すように、外筒部材11の内周面には、管継手1の軸線方向のほぼ中央に、内周側へ突出する段部11aが設けられている。
図の例では、1つの差込空間20に対して、内筒部材12、被嵌め込み部材13、中間スペーサ部材14、ロックリング30、及び封止部材40が、1つずつ設けられている。
以下の説明では、軸線方向に沿う向きのうち、図2の左側を指す向きを「軸線方向第1側」とし、図2の右側を指す向きを「軸線方向第2側」とする。
また、以下の説明では、軸線方向第2側(図2の右側)の差込空間20に対応して設けられた内筒部材12、被嵌め込み部材13、中間スペーサ部材14、ロックリング30、及び封止部材40の構成について説明する。ただし、軸線方向第1側(図2の左側)の差込空間20に対応して設けられた内筒部材12、被嵌め込み部材13、中間スペーサ部材14、ロックリング30、及び封止部材40の構成も同様である。
軸線方向第2側(図2の右側)の差込空間20においては、軸線方向第1側へ向かう方向が、管体2を差込空間20へ差し込む方向(以下、「差し込み方向ID」という。)であり、軸線方向第2側へ向かう方向が、管体2を差込空間20から引き抜く方向(以下、「引き抜き方向PD」という。)である。
以下の説明では、軸線方向に沿う向きのうち、図2の左側を指す向きを「軸線方向第1側」とし、図2の右側を指す向きを「軸線方向第2側」とする。
また、以下の説明では、軸線方向第2側(図2の右側)の差込空間20に対応して設けられた内筒部材12、被嵌め込み部材13、中間スペーサ部材14、ロックリング30、及び封止部材40の構成について説明する。ただし、軸線方向第1側(図2の左側)の差込空間20に対応して設けられた内筒部材12、被嵌め込み部材13、中間スペーサ部材14、ロックリング30、及び封止部材40の構成も同様である。
軸線方向第2側(図2の右側)の差込空間20においては、軸線方向第1側へ向かう方向が、管体2を差込空間20へ差し込む方向(以下、「差し込み方向ID」という。)であり、軸線方向第2側へ向かう方向が、管体2を差込空間20から引き抜く方向(以下、「引き抜き方向PD」という。)である。
内筒部材12は、例えば樹脂又は金属からなり、外筒部材11の内周側に挿入されている。内筒部材12は、外筒部材11よりも内周側へ離間した小径管部12aと、小径管部12aよりも外周側に位置し、外筒部材11の内周面に当接する大径管部12bと、小径管部12a及び大径管部12bどうしを連結し、外筒部材11の段部11aに当接する連結部12cと、を有している。小径管部12aの内周面は、管継手1の流路を区画している。一方、小径管部12aの外周面、大径管部12bの内周面、及び連結部12cの軸線方向第2側(差込空間20の入口側)を向く面は、差込空間20の一部を区画している。
中間スペーサ部材14は、例えば樹脂からなり、外筒部材11の内周側、内筒部材12の小径管部12aの外周側、かつ、内筒部材12の大径管部12bに対して軸線方向第2側(差込空間20の入口側)に、配置されている。
被嵌め込み部材13は、例えば樹脂からなり、内筒部材12の小径管部12aの外周側、かつ、中間スペーサ部材14に対して軸線方向第2側(差込空間20の入口側)に配置され、外筒部材11の内周面に嵌め込まれている。
中間スペーサ部材14及び被嵌め込み部材13のそれぞれの内周面は、差込空間20の一部を区画している。
被嵌め込み部材13は、例えば樹脂からなり、内筒部材12の小径管部12aの外周側、かつ、中間スペーサ部材14に対して軸線方向第2側(差込空間20の入口側)に配置され、外筒部材11の内周面に嵌め込まれている。
中間スペーサ部材14及び被嵌め込み部材13のそれぞれの内周面は、差込空間20の一部を区画している。
封止部材40は、例えば弾性体のOリングからなり、本例では、差込空間20の外周側、かつ、軸線方向における内筒部材12の大径管部12bと中間スペーサ部材14との間で、全周にわたって設けられている。管体2が差込空間20に差し込まれていない状態において、封止部材40の内径は、内筒部材12の大径管部12bの内径、中間スペーサ部材14の内径、及び被嵌め込み部材13の内径のいずれよりも、若干小さくされている。封止部材40は、管体2が差込空間20内に差し込まれると、管体2の外周面に密着するように変形し、これにより、管継手本体10と管体2との間の流体を密に封止する。
本実施形態のロックリング30は、例えば金属からなり、差込空間20の外周側、かつ、軸線方向における中間スペーサ部材14と被嵌め込み部材13との間に、配置されている。図2の例において、ロックリング30は、差込空間20よりも外周側において全周にわたって連続する、環状の板状のリング部31と、リング部31の周方向に沿って配列され、それぞれリング部31の内周側端部から、リング部31の内周側かつ差込空間20の差し込み方向奥側(差込空間20の入口とは反対側。リング部31の軸線方向一方側。)へ向かって延在する、複数の板状の爪部32と、を有している。管体2が差込空間20に差し込まれていない状態において、ロックリング30の爪部32の内径は、内筒部材12の大径管部12bの内径、中間スペーサ部材14の内径、及び被嵌め込み部材13の内径のいずれよりも、若干小さくされている。管体2が差込空間20に挿入されると、ロックリング30の爪部32の先端部分(内周側の端部分)が管体2の外周面に食い込んで係止する。この状態において、差込空間20に差し込まれた管体2に、引き抜き方向PDの力が付与されると、ロックリング30の爪部32が軸線方向第2側(差込空間20の入口側)へ撓みながら管体2の外周面にさらに食い込んで、管体2が差込空間20から抜け出るのを阻止するように機能する。
なお、本実施形態の管継手1は、上述したものに限られず、様々な変形例が可能である。
例えば、封止部材40は、ロックリング30よりも軸線方向第2側(差込空間20の入口側)に配置されてもよい。その場合、封止部材40は、例えば、被嵌め込み部材13の内周面において周方向に延在する環状溝(図示せず)に収容されてもよい。
あるいは、封止部材40は、例えば内筒部材12の小径管部12aの外周面において周方向に延在する環状溝(図示せず)に収容される等して、差込空間20の内周側に配置されてもよい。この場合、封止部材40は、管体2が差込空間20内に差し込まれると、管体2の内周面に密着するように変形し、これにより、管継手本体10と管体2との間の流体を密に封止する。
例えば、封止部材40は、ロックリング30よりも軸線方向第2側(差込空間20の入口側)に配置されてもよい。その場合、封止部材40は、例えば、被嵌め込み部材13の内周面において周方向に延在する環状溝(図示せず)に収容されてもよい。
あるいは、封止部材40は、例えば内筒部材12の小径管部12aの外周面において周方向に延在する環状溝(図示せず)に収容される等して、差込空間20の内周側に配置されてもよい。この場合、封止部材40は、管体2が差込空間20内に差し込まれると、管体2の内周面に密着するように変形し、これにより、管継手本体10と管体2との間の流体を密に封止する。
また、図2に示す例では、ロックリング30のリング部31が、管継手1の軸線方向に対して垂直な仮想平面に沿って環状に延在しているが、リング部31は、管継手1の軸線方向に対して非垂直に交わる仮想平面に沿って環状に延在していてもよい。
〔ロックリング〕
つぎに、図3〜図7を参照して、本実施形態のロックリング30についてさらに詳しく説明する。図3〜図6に示すロックリング30は、図1及び図2に示す管継手1に備えられたロックリング30と同じものである。図3はロックリング30を示す平面図である。図4は、ロックリング30を一部切り欠いて示す斜視図である。図5は、ロックリング30の一部を、図3のA−A線に沿う断面とともに示す、部分断面斜視図である。図3のA−A線は、ロックリング30のリング部31の径方向に沿うものである。図6は、ロックリング30の一部を、図4の矢印Bから観た状態で示す、斜視図であり、より具体的には、ロックリング30の一部を、ロックリング30の爪部32の先端側から観た様子を示している。
つぎに、図3〜図7を参照して、本実施形態のロックリング30についてさらに詳しく説明する。図3〜図6に示すロックリング30は、図1及び図2に示す管継手1に備えられたロックリング30と同じものである。図3はロックリング30を示す平面図である。図4は、ロックリング30を一部切り欠いて示す斜視図である。図5は、ロックリング30の一部を、図3のA−A線に沿う断面とともに示す、部分断面斜視図である。図3のA−A線は、ロックリング30のリング部31の径方向に沿うものである。図6は、ロックリング30の一部を、図4の矢印Bから観た状態で示す、斜視図であり、より具体的には、ロックリング30の一部を、ロックリング30の爪部32の先端側から観た様子を示している。
上述したように、本実施形態のロックリング30は、環状の(本例では板状の)リング部31と、リング部31の周方向に沿って配列され、それぞれリング部31の内周側端部(すなわち径方向内側端部)から、リング部31の内周側及びリング部31の軸線方向一方側へ向かって延在する、複数(図の例では16枚)の板状の爪部32と、を備えている。爪部32どうしの間には、スリット33が形成されている。
なお、リング部31の軸線方向(以下、単に「軸線方向」ということがある。)とは、ロックリング30の中心軸線O(リング部31の中心軸線と同じ。)に沿う方向を意味する。
図2を参照しながら上述したように、ロックリング30は、管継手1に装着される際には、爪部32が、リング部31から、リング部31の内周側かつ差込空間20の差し込み方向奥側へ向かって延在するように、指向される。
なお、リング部31の軸線方向(以下、単に「軸線方向」ということがある。)とは、ロックリング30の中心軸線O(リング部31の中心軸線と同じ。)に沿う方向を意味する。
図2を参照しながら上述したように、ロックリング30は、管継手1に装着される際には、爪部32が、リング部31から、リング部31の内周側かつ差込空間20の差し込み方向奥側へ向かって延在するように、指向される。
本例では、ロックリング30が、一枚の金属板にプレス加工や、スリット形成及び折り曲げ成形等を施すことにより形成されており、すなわち、リング部31と爪部32とが一体に構成されている。ただし、リング部31と爪部32とは、互いに別体に形成されて互いに固定されていてもよい。その場合、例えばリング部31を樹脂製とし、爪部32を金属製とする等、リング部31及び爪部32の材料を異ならせても良い。
また、爪部32は、リング部31の径方向中間部分から延在していてもよい。
また、爪部32は、リング部31の径方向中間部分から延在していてもよい。
図4は、一部の爪部32について、2つの異なる軸線方向位置での軸線方向に垂直な仮想平面S1、S2に沿う爪部32の断面を、それぞれ示している。図4に示すように、複数の爪部32は、その少なくとも一部分で、軸線方向に垂直な断面において、波形状をなしている。より具体的に、複数の爪部32は、その内周側及び軸線方向一方側への延在方向(以下、単に「爪部32の延在方向ED」ともいう。)の少なくとも一部分で、及び/又は、周方向の少なくとも一部分で、軸線方向に垂直な断面において、波形状をなしている。さらに具体的に、図の例では、複数の爪部32は、爪部32の延在方向EDの根元部分(爪部32の、リング部31側の端部分)321から、その延在方向EDの先端(爪部32の、リング部31とは反対側の端面)32bまでにわたる、爪部32の延在方向EDのほぼ全部で、軸線方向に垂直な断面において、全周にわたって、波形状をなしている。
ここで、「軸線方向に垂直な断面において波形状をなしている」とは、複数の爪部32の、軸線方向に垂直な断面を、複数の爪部32を全体としてリング部31の周方向に沿って観たときに、複数の爪部32が、リング部31の径方向に振幅している(すなわち、外周側への延在と内周側への延在とを交互に繰り返している)ことを指している。このとき、爪部32どうしの間の間隙では、爪部32どうしを滑らかに繋げて観るものとする。
図4及び図6に示す例において、複数の爪部32は、リング部31の周方向に沿って観たときに、全周にわたって、その板厚方向に振幅するような、波形状をなしている。また、複数の爪部32は、図の例において、その延在方向EDに垂直な断面において、全周にわたって、波形状をなしている、ともいえる。また、図に示す例では、爪部32の板厚方向の振幅は、爪部32の延在方向EDの先端側に向かって徐々に増大されている。
なお、本明細書において、「波形状」とは、特に断りがない限り、例えば、アール付きの波形状(すなわち、角張りの無い、滑らかな波形状)や、ギザギザ状の波形状(すなわち、角張った波形状)等、あらゆる形態の波形状を指している。図3〜図6の例では、複数の爪部32の波形状は、アール付きの波形状である。
また、本明細書において、爪部32の延在方向EDの先端32bは、爪部32の、リング部31とは反対側の末端(端面)を指している。一方、爪部32の延在方向EDの根元部分321とは、該爪部32の延在方向EDの根元側(リング部31側)の、該爪部32の延在方向EDの全長の30%程度の延在方向長さを持つ端部分を指す。また、爪部32の延在方向EDの先端部分322とは、該爪部32の延在方向EDの先端32b側の、該爪部32の延在方向EDの全長の30%程度の延在方向長さを持つ端部分を指す。
ここで、「軸線方向に垂直な断面において波形状をなしている」とは、複数の爪部32の、軸線方向に垂直な断面を、複数の爪部32を全体としてリング部31の周方向に沿って観たときに、複数の爪部32が、リング部31の径方向に振幅している(すなわち、外周側への延在と内周側への延在とを交互に繰り返している)ことを指している。このとき、爪部32どうしの間の間隙では、爪部32どうしを滑らかに繋げて観るものとする。
図4及び図6に示す例において、複数の爪部32は、リング部31の周方向に沿って観たときに、全周にわたって、その板厚方向に振幅するような、波形状をなしている。また、複数の爪部32は、図の例において、その延在方向EDに垂直な断面において、全周にわたって、波形状をなしている、ともいえる。また、図に示す例では、爪部32の板厚方向の振幅は、爪部32の延在方向EDの先端側に向かって徐々に増大されている。
なお、本明細書において、「波形状」とは、特に断りがない限り、例えば、アール付きの波形状(すなわち、角張りの無い、滑らかな波形状)や、ギザギザ状の波形状(すなわち、角張った波形状)等、あらゆる形態の波形状を指している。図3〜図6の例では、複数の爪部32の波形状は、アール付きの波形状である。
また、本明細書において、爪部32の延在方向EDの先端32bは、爪部32の、リング部31とは反対側の末端(端面)を指している。一方、爪部32の延在方向EDの根元部分321とは、該爪部32の延在方向EDの根元側(リング部31側)の、該爪部32の延在方向EDの全長の30%程度の延在方向長さを持つ端部分を指す。また、爪部32の延在方向EDの先端部分322とは、該爪部32の延在方向EDの先端32b側の、該爪部32の延在方向EDの全長の30%程度の延在方向長さを持つ端部分を指す。
図4に示すように、複数の爪部32のうち少なくとも一部の爪部32(好ましくは全部の爪部32)は、爪部32を単体で観たときに、その延在方向EDの少なくとも一部分で、軸線方向に垂直な断面において、平坦状ではなく、内周側に向かってU字状又はV字状に窪むように延在した窪み部324、又は、外周側に向かってU字状又はV字状に突出するように延在した突出部325を、少なくとも1つ有する。
本明細書において、軸線方向に垂直な断面において、爪部32が「平坦状」であるとは、軸線方向に垂直な断面において、各爪部32がそれぞれ直線状に延在していること、あるいは、各爪部32がこれら全体に共通の円に沿ってそれぞれ円弧状に延在しており、これにより、複数の爪部32がこれらを全体として観たときにリング部31の径方向に振幅していないこと、のいずれかに該当すること意味している。
複数の爪部32のうち少なくとも一部の爪部32(好ましくは全部の爪部32)は、爪部32を単体で観た時に、その延在方向EDの少なくとも一部分で、軸線方向に垂直な断面において、1つの窪み部324からなる波形状でもよいし、あるいは、1つの突出部325からなる波形状でもよいし、あるいは、1つ又は複数の突出部325及び1つ又は複数の窪み部324が1つずつ交互に配列されてなる波形状でもよい。
図4の例では、各爪部32が、その延在方向EDのほぼ全長にわたって、軸線方向に垂直な断面において、1対の窪み部324どうしの間に1つの突出部325が配置されてなる、全体的にW字状の波形状を有している。
本明細書において、軸線方向に垂直な断面において、爪部32が「平坦状」であるとは、軸線方向に垂直な断面において、各爪部32がそれぞれ直線状に延在していること、あるいは、各爪部32がこれら全体に共通の円に沿ってそれぞれ円弧状に延在しており、これにより、複数の爪部32がこれらを全体として観たときにリング部31の径方向に振幅していないこと、のいずれかに該当すること意味している。
複数の爪部32のうち少なくとも一部の爪部32(好ましくは全部の爪部32)は、爪部32を単体で観た時に、その延在方向EDの少なくとも一部分で、軸線方向に垂直な断面において、1つの窪み部324からなる波形状でもよいし、あるいは、1つの突出部325からなる波形状でもよいし、あるいは、1つ又は複数の突出部325及び1つ又は複数の窪み部324が1つずつ交互に配列されてなる波形状でもよい。
図4の例では、各爪部32が、その延在方向EDのほぼ全長にわたって、軸線方向に垂直な断面において、1対の窪み部324どうしの間に1つの突出部325が配置されてなる、全体的にW字状の波形状を有している。
同様に、図4及び図6に示すように、複数の爪部32のうち少なくとも一部の爪部32(好ましくは全部の爪部32)は、爪部32を単体で観たときに、その延在方向EDの先端32bが、平坦状ではなく、内周側に向かってU字状又はV字状に窪むように延在した窪み部324b、又は、外周側に向かってU字状又はV字状に突出するように延在した突出部325bを、少なくとも1つ有すると、好適である。
複数の爪部32のうち少なくとも一部の爪部32(好ましくは全部の爪部32)は、爪部32を単体で観た時に、その延在方向EDの先端32bが、1つの窪み部324bからなる波形状でもよいし、あるいは、1つの突出部325bからなる波形状でもよいし、あるいは、1つ又は複数の突出部325b及び1つ又は複数の窪み部324bが1つずつ交互に配列されてなる波形状でもよい。
図4及び図6の例では、各爪部32の延在方向EDの先端32bが、1対の窪み部324bどうしの間に1つの突出部325bが配置されてなる、全体的にW字状の波形状を有している。
複数の爪部32のうち少なくとも一部の爪部32(好ましくは全部の爪部32)は、爪部32を単体で観た時に、その延在方向EDの先端32bが、1つの窪み部324bからなる波形状でもよいし、あるいは、1つの突出部325bからなる波形状でもよいし、あるいは、1つ又は複数の突出部325b及び1つ又は複数の窪み部324bが1つずつ交互に配列されてなる波形状でもよい。
図4及び図6の例では、各爪部32の延在方向EDの先端32bが、1対の窪み部324bどうしの間に1つの突出部325bが配置されてなる、全体的にW字状の波形状を有している。
複数の爪部32は、これらを全体として観たときに、その延在方向EDの一部のみで、軸線方向に垂直な断面において波形状をなしていてもよい。例えば、複数の爪部32は、その延在方向EDの根元部分321のみで、あるいは、その延在方向EDの先端部分322のみで、波形状をなしていてもよい。その場合、複数の爪部32は、その延在方向EDの他の部分では、平坦状をなしているものとする。
本例のように、複数の爪部32が、これらを全体として観たときに、その延在方向EDの先端部分322で、軸線方向に垂直な断面において波形状をなしている場合は、仮に複数の爪部32がその延在方向EDの根元部分321で、軸線方向に垂直な断面において波形状をなしている場合に比べて、ロックリング30の製造の際に、波形状を形成するための折り曲げ成形が、より容易となる。
なお、複数の爪部32のうち一部の爪部32のみが、その延在方向EDの全長にわたって、軸線方向に垂直な断面において平坦状をなしていてもよい。
本例のように、複数の爪部32が、これらを全体として観たときに、その延在方向EDの先端部分322で、軸線方向に垂直な断面において波形状をなしている場合は、仮に複数の爪部32がその延在方向EDの根元部分321で、軸線方向に垂直な断面において波形状をなしている場合に比べて、ロックリング30の製造の際に、波形状を形成するための折り曲げ成形が、より容易となる。
なお、複数の爪部32のうち一部の爪部32のみが、その延在方向EDの全長にわたって、軸線方向に垂直な断面において平坦状をなしていてもよい。
図7は、ロックリングについて行った解析の結果を説明するための図である。図7(a)は、爪部32がその延在方向EDの全長にわたって平坦状をなす場合の、ロックリングの一部分に相当する解析用モデル300を用いて、ロックリングが管継手に装着された状態において、ロックリングに引き抜き方向PDの力が作用した場合を想定して、この解析用モデル300に生じるたわみ量を解析した結果を示している。図7(b)は、爪部32が、その延在方向EDの全長にわたって、軸線方向に垂直な断面において波形状をなしている場合の、ロックリングの一部分に相当する解析用モデル301を用いて、ロックリングが管継手に装着された状態において、ロックリングに引き抜き方向PDの力が作用した場合を想定して、この解析用モデル301に生じるたわみ量を解析した結果を示している。図7(a)、図7(b)からわかるように、図7(b)に示すように爪部32が波形状をなす場合、図7(a)に示すように爪部32が平坦状をなす場合に比べて、引き抜き方向PDの力に対するロックリングの剛性が高まるため、引き抜き方向PDの力に対してロックリング(特には、爪部32)がたわみにくくなる。
本実施形態のロックリング30によれば、複数の爪部32が、その延在方向EDの少なくとも一部分で、軸線方向に垂直な断面において波形状をなしているため、管継手1に装着された状態において、管継手1に一旦差し込まれた管体2に対して引き抜き方向PDの力が作用した場合に、管体2からロックリング30に作用する引き抜き方向PDの力に対して、ロックリング30の剛性を高めることができ、ひいては、該引き抜き方向PDの力に対してロックリング30(特には、爪部32)をたわみにくくすることができる。これにより、管継手1に差し込まれた管体2が管継手1から引き抜かれる際の、ロックリング30の爪部32の、管体2への過剰な食い込みを抑制でき、ひいては、ロックリング30の爪部32が管体2に貫通して管体2を食いちぎるのを抑制できる。
なお、図5に示すように、爪部32は、いずれの周方向位置でも、リング部31の径方向に沿う断面において、まっすぐに延在しているのが好ましい。これにより、例えば爪部32がリング部31の径方向に沿う断面においてその板厚方向に振幅している場合に比べて、引き抜き方向PDの力に対する爪部32の剛性を高めることができ、ひいては、管体2が管継手1から引き抜かれる際の、爪部32の管体2への過剰な食い込みを抑制できる。
なお、複数の爪部32は、その延在方向EDの少なくとも先端部分322で、軸線方向に垂直な断面において波形状をなしているのが、好ましい。
これにより、仮に複数の爪部32が、その延在方向EDの先端部分322で、軸線方向に垂直な断面において平坦状をなしている場合に比べて、引き抜き方向PDの力に対する爪部32の剛性を高めることができ、ひいては、管体2が管継手1から引き抜かれる際の、爪部32の管体2への過剰な食い込みを抑制できる。
また、この場合、仮に複数の爪部32が、その延在方向EDの先端部分322で、軸線方向に垂直な断面において平坦状をなしている場合に比べて、ロックリング30を管継手1に装着した状態において、管体2が管継手1に差し込まれる際に、爪部32が管体2の外周面に形成し得る傷の深さや幅を低減できる。これにより、図2の例のようにロックリング30よりも差込空間20の差込方向奥側、かつ、差込空間20の外周側に、封止部材40が配置された管継手1において、管継手1に差し込まれた管体2の外周面と封止部材40との間に間隙ができるのを抑制し、ひいては、流体漏れ(本例では、漏水)を抑制できる。
これにより、仮に複数の爪部32が、その延在方向EDの先端部分322で、軸線方向に垂直な断面において平坦状をなしている場合に比べて、引き抜き方向PDの力に対する爪部32の剛性を高めることができ、ひいては、管体2が管継手1から引き抜かれる際の、爪部32の管体2への過剰な食い込みを抑制できる。
また、この場合、仮に複数の爪部32が、その延在方向EDの先端部分322で、軸線方向に垂直な断面において平坦状をなしている場合に比べて、ロックリング30を管継手1に装着した状態において、管体2が管継手1に差し込まれる際に、爪部32が管体2の外周面に形成し得る傷の深さや幅を低減できる。これにより、図2の例のようにロックリング30よりも差込空間20の差込方向奥側、かつ、差込空間20の外周側に、封止部材40が配置された管継手1において、管継手1に差し込まれた管体2の外周面と封止部材40との間に間隙ができるのを抑制し、ひいては、流体漏れ(本例では、漏水)を抑制できる。
複数の爪部32は、これらを全体として観たときに、図3〜図6の例のように、その延在方向EDの少なくとも先端部分322で、軸線方向に垂直な断面において角張りの無い滑らかな波形状(すなわちアール付きの波形状)をなすことが、好ましい。これにより、仮に複数の爪部32が、その延在方向EDの少なくとも先端部分322で、軸線方向に垂直な断面においてギザギザ状の波形状をなす場合に比べて、管継手1に管体2が差し込まれる際に、爪部32が、管体2に、より広い領域で接触できる(面接触できる)ので、その分、管体2を傷つける傷の深さを低減できる。これにより、例えば図2の例のようにロックリング30よりも差込空間20の差込方向奥側、かつ、差込空間20の外周側に、封止部材40が配置された管継手1において、封止部材40と管体2との間からの漏水を抑制することができる。
図4に示す例のように、複数の爪部32は、これらを全体として観たときに、その延在方向EDの少なくとも先端部分322で、軸線方向に垂直な断面において波形状をなしているとともに、その延在方向EDの少なくとも先端部分322で、それぞれの周方向の両端部分323が、それぞれの周方向の両端32cへ向かうにつれて徐々に外周側へ向かうように傾いていると、好適である。
ここで、「傾いている」とは、直線状に延在する場合に限られず、湾曲しながら延在する場合も含まれる。
このような構成を持つ爪部32の、軸線方向に垂直な断面における具体的な形状としては、例えば、図4の例のように、該爪部32の周方向の両端側に窪み部324を1つずつ有し、これら1対の窪み部324どうしが1つの突出部325によって連結されてなる、全体的にW字状の波形状、あるいは、1対の窪み部324どうしの間で、1つ又は複数の突出部325及び1つ又は複数の窪み部324が1つずつ交互に配列されてなる波形状、あるいは、1つの窪み部324のみからなる形状がある。
言い換えれば、爪部32の、軸線方向に垂直な断面における形状は、突出部325を該爪部32の周方向の少なくとも一方側に有する形状ではないことが好ましい。
これにより、ロックリング30が装着された管継手1に、管体2が差し込まれる際に、爪部32の周方向両端部分323の内周側の端縁によって、管体2の外周面に傷が付くのを抑制できる。
なお、本明細書において、爪部32の周方向の端32cは、爪部32の周方向の末端(端面)を指している。
同様に、図4及び図6に示すように、爪部32は、その先端32bが、その周方向の両端側に窪み部324bを1つずつ有し、これら1対の窪み部324bどうしが1つの突出部325bによって連結されてなる、全体的にW字状の波形状、あるいは、1対の窪み部324bどうしの間で、1つ又は複数の突出部325b及び1つ又は複数の他の窪み部324bが1つずつ交互に配列されてなる波形状、あるいは、1つの窪み部324bのみからなる形状であると、好適である。
ここで、「傾いている」とは、直線状に延在する場合に限られず、湾曲しながら延在する場合も含まれる。
このような構成を持つ爪部32の、軸線方向に垂直な断面における具体的な形状としては、例えば、図4の例のように、該爪部32の周方向の両端側に窪み部324を1つずつ有し、これら1対の窪み部324どうしが1つの突出部325によって連結されてなる、全体的にW字状の波形状、あるいは、1対の窪み部324どうしの間で、1つ又は複数の突出部325及び1つ又は複数の窪み部324が1つずつ交互に配列されてなる波形状、あるいは、1つの窪み部324のみからなる形状がある。
言い換えれば、爪部32の、軸線方向に垂直な断面における形状は、突出部325を該爪部32の周方向の少なくとも一方側に有する形状ではないことが好ましい。
これにより、ロックリング30が装着された管継手1に、管体2が差し込まれる際に、爪部32の周方向両端部分323の内周側の端縁によって、管体2の外周面に傷が付くのを抑制できる。
なお、本明細書において、爪部32の周方向の端32cは、爪部32の周方向の末端(端面)を指している。
同様に、図4及び図6に示すように、爪部32は、その先端32bが、その周方向の両端側に窪み部324bを1つずつ有し、これら1対の窪み部324bどうしが1つの突出部325bによって連結されてなる、全体的にW字状の波形状、あるいは、1対の窪み部324bどうしの間で、1つ又は複数の突出部325b及び1つ又は複数の他の窪み部324bが1つずつ交互に配列されてなる波形状、あるいは、1つの窪み部324bのみからなる形状であると、好適である。
図5に示すように、本例では、爪部32の延在方向EDの先端32bにおける、内周側の端縁32aは、リング部31の径方向に沿う断面において、アール付けされている(すなわち角張っていない)と、好適である。これにより、ロックリング30が装着された管継手1に、管体2が差し込まれる際に、爪部32の内周側の端縁32aによって、管体2の外周面に傷が付くのを抑制できる。これにより、例えば図2の例のようにロックリング30よりも差込空間20の差込方向奥側、かつ、差込空間20の外周側に、封止部材40が配置された管継手1において、封止部材40と管体2との間からの漏水を抑制することができる。
ロックリング30が有する爪部32の枚数は、本例のように16枚に限られず、例えば16枚より少なくても多くてもよい。
また、軸線方向に垂直な断面において、1つの爪部32当たりの突出部325及び窪み部324の合計数は、本例では3つであるが、1つ、2つ、又は4つ以上でもよい。
また、軸線方向に垂直な断面において、1つの爪部32当たりの突出部325及び窪み部324の合計数は、本例では3つであるが、1つ、2つ、又は4つ以上でもよい。
爪部32の先端32bがなす波形状の、板厚方向の振幅が大きいほど、引き抜き方向PDの力に対する爪部32の剛性を高められる一方、管継手1に管体2が差し込まれる際の管体2への傷付きが悪化したり、管継手1に管体2を差し込むのに要する力が増大したりするおそれがある。この観点から、爪部32の先端32bがなす波形状の、板厚方向の振幅(すなわち、爪部32の先端32bの板厚方向における、爪部32の先端32bの最大外径位置と最小内径位置との間の距離)Ampが、爪部32の板厚dの1.6〜4.2倍(1.6d≦Amp≦4.2d)であると、好適である(図6参照)。特に図6の例では、爪部32の先端32bがなす波形状の、板厚方向の振幅Ampは、爪部32の板厚dの1.8〜3.1倍(1.8d≦Amp≦3.1d)であると、より好適である。
図4及び図6に示すように、本例において、爪部32どうしの間のスリット33は、爪部32の延在方向EDにおける先端側から根元側に向かうにつれて徐々にスリット幅が狭くなるような、V字状に形成されている。スリット33のスリット幅は、爪部32の延在方向EDにおける爪部32の先端32bに対応する位置において、爪部32の板厚d以下の幅である。
本発明のロックリングは、図3〜図6の例のものに限られず、様々な変形例が可能である。以下、本発明のロックリングの変形例について、例示説明する。
(ロックリングの第1変形例)
図8〜図11は、本発明のロックリングの第1変形例を示しており、それぞれ図3〜図6に対応する図である。本例のロックリング30は、爪部32の形状が、上述した図3〜図6の例のロックリング30とは異なる。
本例のロックリング30は、上述した図3〜図6の例と同様に、環状の(本例では板状の)リング部31と、リング部31の周方向に沿って配列され、それぞれリング部31の内周側端部(すなわち径方向内側端部)から、リング部31の内周側及びリング部31の軸線方向一方側へ向かって延在する、複数(図の例では12枚)の板状の爪部32と、を備えている。ロックリング30は、一枚の金属板にプレス加工や、スリット形成及び折り曲げ成形等を施すことにより形成されており、すなわち、リング部31と爪部32とが一体に構成されている。複数の爪部32は、そのほぼ全体において、軸線方向に垂直な断面において、波形状をなしている。より具体的に、複数の爪部32は、それらを全体として観たときに、爪部32の延在方向EDのほぼ全部で、軸線方向に垂直な断面において、全周にわたって、角張りの無い滑らかな波形状(すなわちアール付きの波形状)をなしている。また、複数の爪部32は、これらを全体として観たときに、その延在方向EDのほぼ全部で、それぞれの周方向の両端部分323が、それぞれの周方向の両端32cへ向かうにつれて徐々に外周側へ向かうように傾いている。
図8〜図11は、本発明のロックリングの第1変形例を示しており、それぞれ図3〜図6に対応する図である。本例のロックリング30は、爪部32の形状が、上述した図3〜図6の例のロックリング30とは異なる。
本例のロックリング30は、上述した図3〜図6の例と同様に、環状の(本例では板状の)リング部31と、リング部31の周方向に沿って配列され、それぞれリング部31の内周側端部(すなわち径方向内側端部)から、リング部31の内周側及びリング部31の軸線方向一方側へ向かって延在する、複数(図の例では12枚)の板状の爪部32と、を備えている。ロックリング30は、一枚の金属板にプレス加工や、スリット形成及び折り曲げ成形等を施すことにより形成されており、すなわち、リング部31と爪部32とが一体に構成されている。複数の爪部32は、そのほぼ全体において、軸線方向に垂直な断面において、波形状をなしている。より具体的に、複数の爪部32は、それらを全体として観たときに、爪部32の延在方向EDのほぼ全部で、軸線方向に垂直な断面において、全周にわたって、角張りの無い滑らかな波形状(すなわちアール付きの波形状)をなしている。また、複数の爪部32は、これらを全体として観たときに、その延在方向EDのほぼ全部で、それぞれの周方向の両端部分323が、それぞれの周方向の両端32cへ向かうにつれて徐々に外周側へ向かうように傾いている。
図9に示すように、各爪部32は、それぞれを単体で観たときに、その延在方向EDのほぼ全長にわたって、軸線方向に垂直な断面において、内周側に向かってU字状に窪むように延在した1つの窪み部324からなる、丸みを帯びた波形状を有している。より具体的に、爪部32は、軸線方向に垂直な断面において、爪部32の周方向中央部分で、爪部32の外周側に曲率中心を有する円弧に沿って延在している。この構成によれば、爪部32が丸みを帯びた形状を有するため、管体2が管継手1に差し込み方向IDに差し込まれる間に、爪部32の先端部分が管体2の外周面に形成する傷が鋭利となるのを抑制をできる。
同様に、図9及び図11に示すように、各爪部32は、それぞれを単体で観たときに、その延在方向EDの先端32b(爪部32の、リング部31とは反対側の端面)が、内周側に向かってU字状に窪むように延在した1つの窪み部324bからなる、丸みを帯びた波形状を有している。爪部32は、その延在方向EDの先端32bが、先端32bの周方向中央部分で、爪部32の外周側に曲率中心を有する円弧に沿って延在している。これにより、管体2が管継手1に差し込み方向IDに差し込まれる間に、爪部32の先端部分が管体2の外周面に形成する傷が鋭利となるのを抑制をできる。
同様に、図9及び図11に示すように、各爪部32は、それぞれを単体で観たときに、その延在方向EDの先端32b(爪部32の、リング部31とは反対側の端面)が、内周側に向かってU字状に窪むように延在した1つの窪み部324bからなる、丸みを帯びた波形状を有している。爪部32は、その延在方向EDの先端32bが、先端32bの周方向中央部分で、爪部32の外周側に曲率中心を有する円弧に沿って延在している。これにより、管体2が管継手1に差し込み方向IDに差し込まれる間に、爪部32の先端部分が管体2の外周面に形成する傷が鋭利となるのを抑制をできる。
上述した管体2の差込時の傷を抑制する観点及び製造性の観点からは、図8に示すように、本例のロックリング30を軸線方向に沿って平面視したときに、爪部32の先端32bの内周側端縁32aがその周方向中央部分でなす、爪部32の先端32bの外周側に曲率中心を有する円弧形状の曲率半径Rが、大きいほうがよく、具体的には、1.2〜1.4mmであると好適である。
また、図9に示すように、本例において、爪部32は、軸線方向に垂直な断面において、爪部32の周方向両端部分323で、爪部32の周方向の両端32cへ向かうにつれて徐々に外周側へ向かうように傾いて延在しているとともに、爪部32の内周側に曲率中心を有する円弧に沿って延在している。爪部32がその周方向両端部分323で爪部32の内周側に曲率中心を有する円弧に沿って延在していることにより、管継手1に差し込まれた管体2が管継手1から引き抜かれる際の、ロックリング30の爪部32の、管体2への過剰な食い込みを抑制でき、ひいては、ロックリング30の爪部32が管体2に貫通して管体2を食いちぎるのを効果的に抑制できる。
同様に、図9及び図11に示すように、本例において、各爪部32は、それぞれを単体として先端32b側から観たときに、先端32bが、先端32bの周方向両端部分で、先端32bの周方向の両端へ向かうにつれて徐々に外周側へ向かうように傾いて延在しているとともに、爪部32の内周側に曲率中心を有する円弧に沿って延在している。
同様に、図9及び図11に示すように、本例において、各爪部32は、それぞれを単体として先端32b側から観たときに、先端32bが、先端32bの周方向両端部分で、先端32bの周方向の両端へ向かうにつれて徐々に外周側へ向かうように傾いて延在しているとともに、爪部32の内周側に曲率中心を有する円弧に沿って延在している。
図9及び図11に示すように、本例において、爪部32どうしの間のスリット33は、爪部32の延在方向EDにおける先端側から根元側に向かうにつれて徐々にスリット幅が狭くなるような、U字状に形成されている。スリット33のスリット幅(周方向に沿って測った長さ)は、爪部32の延在方向EDにおける爪部32の先端32bに対応する位置において、爪部32の板厚dよりも大きくされている。スリット33のスリット幅の好適値は、爪部32の板厚dと延在方向EDの長さとによって決まる。
このようにスリット33を大きくすることにより、管体2が管継手1に差し込み方向IDに差し込まれる間に管体2から加わる力に対して、爪部32が倒れ易くなるため、その間に爪部32の先端部分が管体2の外周面に過剰に食い込むのを、効果的に抑制できる。よって、爪部32によって管体2の外周面に形成される傷の深さを低減できる。
なお、同様の観点から、スリット33は、図9の例のように、爪部32の延在方向EDにおける、爪部32の根元になるべく近い位置まで(好ましくは根元まで)延在していると、好適である。ただし、スリット33は、爪部32の延在方向EDにおける、爪部32の根元に至る手前の位置で終端してもよい。
このようにスリット33を大きくすることにより、管体2が管継手1に差し込み方向IDに差し込まれる間に管体2から加わる力に対して、爪部32が倒れ易くなるため、その間に爪部32の先端部分が管体2の外周面に過剰に食い込むのを、効果的に抑制できる。よって、爪部32によって管体2の外周面に形成される傷の深さを低減できる。
なお、同様の観点から、スリット33は、図9の例のように、爪部32の延在方向EDにおける、爪部32の根元になるべく近い位置まで(好ましくは根元まで)延在していると、好適である。ただし、スリット33は、爪部32の延在方向EDにおける、爪部32の根元に至る手前の位置で終端してもよい。
本例では、図10に示すように、爪部32の先端32bにおける、内周側の端縁32aが、リング部31の径方向に沿う断面において、アール付けされておらず、角張っている。
本例では、図11に示すように、爪部32の先端32bがなす波形状の、板厚方向の振幅Ampは、爪部32の板厚dの1.6〜4.2倍(1.6d≦Amp≦4.2d)であると、好適であり、板厚dの1.8〜3.1倍(1.8d≦Amp≦3.1d)であると、より好適である。
本例では、図11に示すように、爪部32の先端32bがなす波形状の、板厚方向の振幅Ampは、爪部32の板厚dの1.6〜4.2倍(1.6d≦Amp≦4.2d)であると、好適であり、板厚dの1.8〜3.1倍(1.8d≦Amp≦3.1d)であると、より好適である。
(ロックリングの第2変形例)
図12は、本発明のロックリングの第2変形例を示している。図12(a)は、ロックリング30の一部を、図8のように軸線方向に沿って平面視したときの状態で、示している。図12(b)は、図12(a)に示すロックリング30の部分を、図9のように斜めから観たときの様子で、示している。本例のロックリング30は、爪部32が切り欠き326を有する点のみで、上述した図7〜図11の第1変形例のロックリング30とは異なる。
図12は、本発明のロックリングの第2変形例を示している。図12(a)は、ロックリング30の一部を、図8のように軸線方向に沿って平面視したときの状態で、示している。図12(b)は、図12(a)に示すロックリング30の部分を、図9のように斜めから観たときの様子で、示している。本例のロックリング30は、爪部32が切り欠き326を有する点のみで、上述した図7〜図11の第1変形例のロックリング30とは異なる。
図12に示す例では、各爪部32が、その先端32bの周方向の少なくとも一方側(本例では両側)の端部に、切り欠き326を有している。切り欠き326は、爪部32の根元側に向かって凸に湾曲した形状に形成されている。
図7〜図11の第1変形例の爪部32は、切り欠き326を有さず、爪部32の延在方向EDの長さが周方向に沿ってほぼ一定である。一方、この第2変形例の爪部32は、その延在方向EDの長さが、切り欠き326のある周方向部分で、爪部32の周方向端32cに向かうにつれて徐々に短くなるようにされている。
このように、爪部32の先端32bに切り欠き326を有することにより、管継手1に差し込まれた管体2が管継手1から引き抜かれる際の、ロックリング30の爪部32の、管体2への過剰な食い込みをより抑制でき、ひいては、ロックリング30の爪部32が管体2に貫通して管体2を食いちぎるのを効果的に抑制することができる。
なお、爪部32は、その先端32bの周方向一方側の端部のみに、切り欠き326を有してもよい。
また、複数の爪部32のうち一部の爪部32のみが、切り欠き326を有してもよい。
図12の例では、爪部32の延在方向EDにおける切り欠き236の深さは、爪部32の延在方向EDにおけるスリット33の深さよりも、浅い。
図7〜図11の第1変形例の爪部32は、切り欠き326を有さず、爪部32の延在方向EDの長さが周方向に沿ってほぼ一定である。一方、この第2変形例の爪部32は、その延在方向EDの長さが、切り欠き326のある周方向部分で、爪部32の周方向端32cに向かうにつれて徐々に短くなるようにされている。
このように、爪部32の先端32bに切り欠き326を有することにより、管継手1に差し込まれた管体2が管継手1から引き抜かれる際の、ロックリング30の爪部32の、管体2への過剰な食い込みをより抑制でき、ひいては、ロックリング30の爪部32が管体2に貫通して管体2を食いちぎるのを効果的に抑制することができる。
なお、爪部32は、その先端32bの周方向一方側の端部のみに、切り欠き326を有してもよい。
また、複数の爪部32のうち一部の爪部32のみが、切り欠き326を有してもよい。
図12の例では、爪部32の延在方向EDにおける切り欠き236の深さは、爪部32の延在方向EDにおけるスリット33の深さよりも、浅い。
なお、第2変形例の爪部32の切り欠き326は、図3〜図6の例の爪部32の先端32bの周方向の少なくとも一方側の端部に設けられてもよい。
本発明によるロックリングは、管継手に用いることができる。
本発明による管継手は、例えば冷水、温水、油、気体等の任意の流体のための配管に利用できる。
本発明による管継手は、例えば冷水、温水、油、気体等の任意の流体のための配管に利用できる。
1:管継手、 2:管体、 10:管継手本体、 11:外筒部材、 11a:段部、 12:内筒部材、 12a:小径管部、 12b:大径管部、 12c:連結部、 13:被嵌め込み部材、 14:中間スペーサ部材、 20:差込空間、 30:ロックリング、 31:リング部、 32:爪部、 32a:爪部の先端の内周側の端縁、 32b:爪部の先端、 32c:爪部の周方向の端、 33:スリット、 40:封止部材、 300、301:解析用モデル、 321:爪部の根元部分、 322:爪部の先端部分、 323:爪部の周方向の端部分、 ED:爪部の延在方向 324、324b:窪み部、 325、325b:突出部、 326:切り欠き、 ID:差し込み方向、 O:ロックリングの中心軸線、 PD:引き抜き方向、 S1、S2:リング部の軸線方向に垂直な仮想平面
Claims (6)
- 管継手に差し込まれた管体が前記管継手から抜け出るのを阻止するための、ロックリングであって、
環状のリング部と、
前記リング部の周方向に沿って配列され、それぞれ前記リング部から内周側及び前記リング部の軸線方向一方側へ向かう延在方向へ延在する、複数の板状の爪部と、
を備え、
前記複数の爪部は、その少なくとも一部分で、前記軸線方向に垂直な断面において波形状をなす、ロックリング。 - 前記複数の爪部は、その前記延在方向の少なくとも先端部分で、前記軸線方向に垂直な断面において波形状をなす、請求項1に記載のロックリング。
- 前記複数の爪部は、その前記延在方向の少なくとも先端部分で、前記軸線方向に垂直な断面において角張りの無い滑らかな波形状をなす、請求項2に記載のロックリング。
- 前記複数の爪部は、その前記延在方向の少なくとも先端部分で、前記軸線方向に垂直な断面において波形状をなしているとともに、それぞれの前記周方向の両端部分が、それぞれの前記周方向の両端へ向かうにつれて徐々に外周側へ向かうように傾いている、請求項2又は3に記載のロックリング。
- 前記爪部の内周側の端縁は、前記リング部の径方向に沿う断面においてアール付けされている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のロックリング。
- 前記管体が差し込まれる差込空間を区画する管継手本体と、
前記差込空間の外周側に配置された、請求項1〜5のいずれか一項に記載のロックリングと、
前記差込空間の外周側又は内周側に配置され、前記管体が前記差込空間に差し込まれた状態において、前記管継手本体と前記管体との間を流体密に封止する、封止部材と、
を備えた、管継手。
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