JP6613136B2 - 管ユニット - Google Patents

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本発明は管ユニットに関する。
特許文献1はスプリンクラー巻き出し配管を開示する。特許文献1に開示されたスプリンクラー巻き出し配管は、フレキシブル管とニップルとを備える。ニップルはこのフレキシブル管の先端部に嵌められる。ニップルはこれの先端部の外周に先窄まり状のテーパ雄ねじを設けている。フレキシブル管の最先端部の第1凸部及びこれに隣接する第2凸部が押しつぶされている。これにより第1,2拡径凸部が形成されている。第1,2拡径凸部の外径は、ニップルの内径よりも大きくかつニップルのテーパ雄ねじの先端谷径よりも小さい。この第2拡径凸部の後面側はニップルの先端面に接している。フレキシブル管のニップルで覆われる領域における一つの第1の凹部ともう一つの第2の凹部にそれぞれゴム製のシールリングが嵌め込まれている。シールリングは第1,2凹部とニップル内周との間をシールする。さらに第1の凹部よりフレキシブル管先端側に配置する第3の凹部と第2の凹部よりフレキシブル管後方側に配置する第4の凹部とにそれぞれ調心リングが嵌込まれている。特許文献1に開示されたスプリンクラー巻き出し配管によると、シールリングによるシール性とニップルの抜止めを簡単な構成で確保し得る。特許文献1に開示されたスプリンクラー巻き出し配管によると、スリーブ部材および抜止めリングを不要とできる。その結果、部材点数の減少とコストの低減とを図れる。
特許文献2は金属製可撓管を開示する。特許文献2に開示された金属製可撓管は、フレキシブル管と、ニップルとを備える。ニップルはこのフレキシブル管の先端部に嵌められる。ニップルの先端部の外周面には雄ねじが設けられる。フレキシブル管の先端部側の凸部は軸方向に押しつぶされて前方拡径凸部に形成される。この前方拡径凸部の外径はニップルの内径よりも大きくかつニップルの雄ねじの先端谷径よりも小さい。この前方拡径凸部の後面側はニップルの先端面に対向する。ニップルで覆われる領域でのフレキシブル管の凹部とニップルの内周面との間にシールリングが嵌め込まれる。このシールリングはフレキシブル管の凹部とニップルの内周面との間をシールする。シールリングが嵌め込まれた凹部より先端側の凹部とニップルの内周面との間、さらにシールリングが嵌め込まれた凹部より後方側の凹部とニップルの内周面との間に、それぞれ、調芯リングが嵌め込まれている。調芯リングは、シールリングの圧接によるシール性を確保する。特許文献2に開示された金属製可撓管によると、流体の漏れ防止のための溶接を不要にでき、部品点数を少なくでき、かつ、フレキシブル管とニップルとのシール性と抜止めとを確保できる。
特開2011−46767号公報 特開2012−132543号公報
特許文献1に開示されたスプリンクラー巻き出し配管及び特許文献2に開示された金属製可撓管には、次に述べられる問題点がある。その問題点は、フレキシブル管の先端部を軸方向に押しつぶす作業が大きな負担になるという問題点である。本発明の目的は、組立に必要な作業を軽減できる管ユニットを提供することにある。
図面を参照し本発明の管ユニットを説明する。なおこの欄で図中の符号を使用したのは発明の内容の理解を助けるためである。この欄で図中の符号を使用することには発明の内容を図示した範囲に限定する意図がない。
上述した目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、管ユニットは、フレキシブル管10と、筒状体12,212と、シール材16とを備える。フレキシブル管10は凹部30と凸部32とが列を形成するように交互に並ぶ管である。筒状体12,212はフレキシブル管10の一端40に接続される。筒状体12,212は、フレキシブル管10の中と外とを連通させる。シール材16は、筒状体12,212の内周面とフレキシブル管10の一端40の外周面との間をシールする。筒状体12,212が、フレキシブル管10の一端40の進入口50とフレキシブル管対向溝54とを有している。フレキシブル管対向溝54は筒状体12,212の内周面に配置される。フレキシブル管対向溝54はフレキシブル管10の一端40の外周面と対向する。管ユニットは抜止部18をさらに備えている。抜止部18はフレキシブル管対向溝54と凹部30とに嵌まることでフレキシブル管10の一端40が筒状体12,212から抜けることを防止する。
本発明にかかる管ユニットを組み立てるには、フレキシブル管10の一端40を軸方向に押しつぶす工程に代えて、まず抜止部18をフレキシブル管10の一端40の凹部30に嵌めた後、そのフレキシブル管10の一端40を筒状体12,212内に進入させる。フレキシブル管10の一端40が筒状体12,212内に進入すると、凹部30に嵌まった抜止部18がフレキシブル管対向溝54にも嵌まる。抜止部18がフレキシブル管対向溝54と凹部30とに嵌まることでフレキシブル管10の一端40が筒状体12,212から抜けることは防止される。抜止部18をフレキシブル管10の一端40の凹部30に嵌める工程は、フレキシブル管10の一端40を軸方向に押しつぶす工程に比べて容易である。これにより、管ユニットの組立に必要な作業を軽減できる。また、筒状体12,212とフレキシブル管10の一端40とは抜止部18によって接続される。その結果、組立に必要な作業を軽減できる。
また、上述した抜止部18が、抜止リング60と、リング補助材62とを有している。抜止リング60の外周部分はフレキシブル管対向溝54に嵌まる。抜止リング60の内周部分はフレキシブル管10の隣り合う凸部32の対の間に挟まれる。抜止リング60の内周部分はそれら凸部32の対の間の凹部30に対向する。リング補助材62は抜止リング60と共に同じ凹部30に対向する。リング補助材62は抜止リング60とフレキシブル管10との間に挟まる。リング補助材62が、フレキシブル管対向面70と、リング対向面72とを有している。フレキシブル管対向面70は、フレキシブル管10の外周面のうち凹部30から凹部30に連なる凸部32までの区間に対向する。リング対向面72は抜止リング60に対向する。次に述べられる場合のフレキシブル管10の中心軸700に対するリング対向面72の傾き800の最小値がその場合のその中心軸700に対するフレキシブル管対向面70の傾き802の最大値より大きい。その場合とは、リング補助材62が抜止リング60とフレキシブル管10との間に挟まっている場合である。
抜止リング60の外周部分はフレキシブル管対向溝54に嵌まるものである。したがって、凹部30に抜止部18が嵌まったフレキシブル管10の一端40を筒状体12,212内に進入させる際、抜止リング60は筒状体12,212から力を受ける。その際、リング対向面72が次に述べられる2つの要件を満たしていると、それらが満たされない場合に比べ、抜止リング60は窄まりやすくなる。その第1の要件は、リング補助材62が抜止リング60とフレキシブル管10との間に挟まっているという要件である。第2の要件は、フレキシブル管10の中心軸700に対するリング対向面72の傾き800の最小値がその中心軸700に対するフレキシブル管対向面70の傾き802の最大値より大きいという要件である。これらの要件が満たされる場合、そうでない場合に比べ、リング対向面72が抜止リング60を中心軸700に沿う方向に押しやすくなる。その結果、抜止リング60は筒状体12,212から力を受けて窄まりやすくなる。抜止リング60が窄まりやすくなると、フレキシブル管10の先端部は筒状体12,212内にスムーズに進入しやすくなる。
もしくは、上述したフレキシブル管対向面70が凹部30の表面及び凸部32の表面に沿っていることが望ましい。リング対向面72が錐台状であることが望ましい。
フレキシブル管対向面70が凹部30の表面及び凸部32の表面に沿っていると、そうでない場合に比べ、抜止リング60が窄まる際、リング補助材62は抜止リング60から力を受けてもフレキシブル管10の表面上をすべり難くなる。リング対向面72が錐台状であると、リング対向面72がうねる場合に比べ、抜止リング60はスムーズに窄まりやすくなる。リング補助材62がすべり難く抜止リング60が窄まりやすいと、フレキシブル管10の先端部は筒状体12内にスムーズに進入しやすくなる。
もしくは、上述した筒状体12,212がテーパ面52をさらに有することが望ましい。テーパ面52は、筒状体12,212の内周面のうち進入口50とフレキシブル管対向溝54との間に配置される。テーパ面52は、フレキシブル管対向溝54に近づくにつれ窄まる。筒状体12,212がテーパ面52をさらに有すると、そうでない場合に比べ、抜止リング60はスムーズに窄まりやすくなる。
もしくは、上述した管ユニットが円環状調芯材14をさらに備えていることが望ましい。円環状調芯材14は、フレキシブル管10の一端40のうち抜止リング60が挟まれる凸部32の対より先端側の凹部30に嵌まる。
フレキシブル管10の一端40のうち抜止リング60が挟まれる凸部32の対より先端側の凹部30に円環状調芯材14が嵌まっている。円環状調芯材14が嵌っていることにより、これが嵌っている部分は、これが嵌っていない部分に比べ、フレキシブル管10がその内部に圧力を受けたとしても、変形が抑えられる。変形が抑えられると、シール材16のシール性能と抜止部18の抜け止め性能との低下が抑えられる。
もしくは、上述した円環状調芯材14の外径は、凸部32の対の外径の最大値を超え、かつ、筒状体12,212の内径未満であることが望ましい。
円環状調芯材14の外径は、凸部32の対の外径の最大値を超え、かつ、筒状体12,212の内径未満である。この場合、そうでない場合に比べ、抜止リング60の中心と筒状体12,212の中心とのずれは小さくなりやすい。それらの中心のずれが小さいと、そのずれが大きい場合に比べ、フレキシブル管10の一端40を筒状体12,212内に進入させる際、抜止リング60は多くの箇所で筒状体12,212から力を受けることとなる。多くの箇所で力を受けるので、抜止リング60の位置ずれが生じ難くなる。位置ずれが生じ難くなるので、フレキシブル管10の先端部は筒状体12,212内にスムーズに進入する。
また、上述した筒状体12,212が、雄ねじ56をさらに有することが望ましい。雄ねじ56は、フレキシブル管対向溝54が設けられている区間から見て進入口50とは反対側の区間の外周面に配置される。
雄ねじ56は、フレキシブル管対向溝54が設けられている区間から見て進入口50とは反対側の区間の外周面に配置される。これにより、雄ねじ56の外径をフレキシブル管10の外径より大きくする必要はなくなる。その結果、筒状体12,212の外周の雄ねじ56の外径をフレキシブル管10の外径より小さくできる。雄ねじ56の外径をフレキシブル管10の外径より小さくできると、そうでない場合に比べ、管ユニットの外径の最大値を小さくできる。
本発明によれば、組立に必要な作業を軽減できる。
本発明の第1実施形態にかかる管ユニットの外観図である。 本発明の第1実施形態にかかる筒状体の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかるフレキシブル管と筒状体と円環状調芯材とシール材と抜止部との断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる他端連通部の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる筒状体のテーパ面付近部分の断面図である。 本発明の第1参考形態にかかる管ユニットの外観図である。 本発明の第2参考形態にかかる管ユニットの外観図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態および参考形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。従って、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1実施形態>
[構造の説明]
図1は、本実施形態にかかる管ユニットの図である。図1において、筒状体12の一部は切り欠かれている。図1に基づいて、本実施形態の管ユニットの構成を説明する。管ユニットは、フレキシブル管10と、筒状体12と、複数個(本実施形態の場合は3本)の円環状調芯材14と、複数個(本実施形態の場合は2本)の円環状シール材16と、抜止部18と、他端固定筒20と、他端連通部22とを備える。フレキシブル管10は凹部30と凸部32とが列を形成するように交互に並ぶ周知の管である。フレキシブル管10は流体を通過させる。本実施形態の場合、フレキシブル管10が通過させる流体は水である。もちろん、フレキシブル管10が通過させる流体はこれに限定されない。図1において、フレキシブル管10の途中部分は省略されている。フレキシブル管10の一端40には筒状体12が接続される。フレキシブル管10の他端42には他端固定筒20が接続される。筒状体12は、フレキシブル管10の中と外とを連通させる。筒状体12には、フレキシブル管10に加え、これとは異なる物(例えば図示されない周知の水道メータ)が接続される。円環状調芯材14は円環状の部材である。円環状調芯材14の素材は周知の弾性材である。複数個の円環状調芯材14は、フレキシブル管10の一端40の互いに異なる凹部30(ただしフレキシブル管10と筒状体12とが接続されたとき筒状体12内部に収容される凹部30)に嵌まる。本実施形態の場合、それらの円環状調芯材14のうち1つは、抜止部18が嵌まる凹部30より先端側の凹部30に嵌まる。円環状調芯材14の外径は、凸部32の外径の最大値を超え、かつ、筒状体12の内径未満である。円環状調芯材14がフレキシブル管10の凹部30に嵌まっていることにより、そうでない場合に比べ、筒状体12とフレキシブル管10との間のクリアランスが小さくなる。クリアランスが小さいと、そうでない場合に比べ、フレキシブル管10の中心軸700の位置が筒状体12の中心軸の位置に近づく。円環状シール材16は、フレキシブル管10の一端40の凹部30(ただしフレキシブル管10と筒状体12とが接続されたとき筒状体12内部に収容される凹部30)に嵌まる。円環状シール材16の素材は周知の弾性材である。円環状シール材16は、筒状体12の内周面とフレキシブル管10の一端40の外周面と
の間をシールする。抜止部18は、フレキシブル管10の一端40が筒状体12から抜けることを防止する。他端固定筒20は外周面にこれを取り囲む溝が形成された筒状の部材である。この溝は他端固定筒20の中心軸に直交する方向に沿う。本実施形態においては、この溝は図示されない。他端固定筒20は、フレキシブル管10の他端42に加え、他端連通部22に接続される。他端固定筒20は、フレキシブル管10の中と他端連通部22の中とを連通させる。他端連通部22は、他端固定筒20の中と外とを連通させる。これにより、他端連通部22はフレキシブル管10の他端42に間接的に接続されることとなる。また、他端連通部22がフレキシブル管10の中と外とを連通させることとなる。他端連通部22には、フレキシブル管10に加え、これとは異なる管(例えば図示されない周知の水道管)が接続される。本実施形態の場合、他端連通部22はフレキシブル管10を軸にして回転可能である。
図2は、本実施形態にかかる筒状体12の構成を示す図である。図2において、筒状体12の一部は切り欠かれている。図2に基づいて、本実施形態の筒状体12の構成が説明される。本実施形態の場合、筒状体12は筒状の部材である。筒状体12には、進入口50と、テーパ面52と、フレキシブル管対向溝54と、雄ねじ56とが設けられている。進入口50は筒状体12の一端に設けられている。進入口50からフレキシブル管10の一端40が進入する。テーパ面52は筒状体12の内周面のうち進入口50のすぐ奥に設けられている。これにより、テーパ面52は、筒状体12の内周面のうち進入口50とフレキシブル管対向溝54との間に配置されることとなる。テーパ面52は、進入口50に近づくにつれ拡がり、フレキシブル管対向溝54に近づくにつれ窄まる。フレキシブル管対向溝54は筒状体12の内周面のうちテーパ面52の奥に設けられている。フレキシブル管対向溝54は、筒状体12内にフレキシブル管10の一端40が進入すると、その外周面と対向する。雄ねじ56は筒状体12の他端の外周面に設けられている。すなわち、雄ねじ56は、筒状体12の一端から他端までのうちフレキシブル管対向溝54が配置される区間から見て進入口50とは反対側の区間の外周面に配置されている。雄ねじ56は図示されない雌ねじ(例えば上述された周知の水道メータが有するもの)にねじ込まれる。
図3は、本実施形態にかかるフレキシブル管10と筒状体12と円環状調芯材14と円環状シール材16と抜止部18との断面図である。図3に基づいて、本実施形態にかかる抜止部18が説明される。抜止部18が、C字状の抜止リング60とC字状のリング補助材62とを有している。本実施形態の場合、抜止リング60の素材は、周知の金属である。本実施形態の場合、抜止リング60の外径は、筒状体12の進入口50の内径より小さく、かつ、筒状体12の内周面の内径(この場合、テーパ面52とフレキシブル管対向溝54との間の区間における内径)より大きい。抜止リング60の内径は、凸部32の外径より小さい。抜止リング60の外周部分はフレキシブル管対向溝54に嵌まる。抜止リング60の内周部分は隣り合う凸部32の対の間に挟まれ、かつ、それらの凸部32の間の凹部30に対向する。本実施形態の場合、リング補助材62の素材は、周知の合成樹脂である。リング補助材62は抜止リング60と同じ凹部30に抜止リング60と共に対向する。リング補助材62は抜止リング60とフレキシブル管10との間に挟まる。これにより、抜止部18は、その凹部30に嵌まることとなる。リング補助材62の外径はフレキシブル管10の凸部32の外径より大きく筒状体12の内径より小さい。リング補助材62は、フレキシブル管対向面70と、リング対向面72とを有している。フレキシブル管対向面70は、フレキシブル管10の凹部30およびその凹部30に連なる凸部32に対向する。本実施形態の場合、フレキシブル管対向面70は、その凹部30の表面及び凸部32の表面に沿う。リング対向面72は、抜止リング60に対向する。本実施形態の場合、リング対向面72は、環状に近い錐台状である。
このとき、図3から明らかなように、フレキシブル管10の中心軸700に対するリング対向面72の傾き800の最大値が、フレキシブル管10の中心軸700に対するフレキシブル管対向面70の傾き802より大きくなっている。なお、本実施形態の場合、フレキシブル管対向面70のうちフレキシブル管10の凹部30に沿う領域と凸部32に沿う領域との境界部分にフレキシブル管対向面70の傾き802が最大値となる箇所がある。リング対向面72が環状に近い錐台状なので、リング対向面72の傾き800はリング対向面72のどの箇所においても同一である。その結果、本実施形態の場合、リング対向面72の傾き800の最大値は、フレキシブル管対向面70の傾き802の最小値より大きくなっている。
図4は、本実施形態にかかる他端連通部22の構成を示す図である。図4において、他端連通部22の一部は切り欠かれている。図4に基づいて、本実施形態の他端連通部22の構成が説明される。本実施形態の場合、他端連通部22が、内筒80と、管他端側接続部82と、管他端側シール材84と、管他端側ガイドリング86と、ユニット他端側接続部88と、ユニット他端側シール材90と、ユニット他端側ガイドリング92とを有している。
内筒80は他端固定筒20に連なる。その結果、内筒80はフレキシブル管10の他端42に間接的に連なることとなる。内筒80は他端固定筒20の中と外とを連通させるための通路を形成する。
管他端側接続部82は、管他端側外筒100と、管他端側ストッパーリング102と、管他端側プラグ104とを有する。管他端側外筒100が内筒80の一端116を隙間をあけて覆う。管他端側ストッパーリング102は、内筒80と管他端側外筒100との間の隙間内に配置される。本実施形態の場合、この隙間が管他端側筒間隙間120である。管他端側ストッパーリング102の内縁には突起が設けられている。その突起の先端が、管他端側筒間隙間120に進入した他端固定筒20の表面の溝に嵌まる。管他端側プラグ104は、管他端側筒間隙間120内に挿入される。管他端側プラグ104は、管他端側外筒100の内周面に形成された溝に嵌まる。その溝に嵌まることで、管他端側プラグ104は管他端側外筒100から抜けなくなる。管他端側プラグ104は、管他端側外筒100から抜けなくなることで、管他端側ストッパーリング102を管他端側筒間隙間120内に閉じ込める。その結果、管他端側接続部82は、フレキシブル管10の他端42の周方向に回転可能となるよう、内筒80の一端116を他端固定筒20に接続することとなる。
管他端側シール材84は、管他端側筒間隙間120に進入した他端固定筒20の内周面に密着する。これにより、内筒80と他端固定筒20との間がシールされる。内筒80の一端116がフレキシブル管10の他端42の周方向に回転する際、他端固定筒20の内周面は管他端側シール材84表面に沿って滑ることとなる。
管他端側ガイドリング86は、他端固定筒20が管他端側筒間隙間120に進入しその奥に進んでいる間、他端固定筒20の端面に密着してこれを保護する。その結果、他端固定筒20の端面が内筒80の外周面と管他端側外筒100の内周面とのうちのどこかに引っ掛かることが防止される。
ユニット他端側接続部88は、ユニット他端側外筒130と、ユニット他端側ストッパーリング132と、ユニット他端側プラグ134とを有している。ユニット他端側外筒130が内筒80の他端118を覆う。ユニット他端側ストッパーリング132は、内筒80とユニット他端側外筒130との間の空間内に配置される。本実施形態の場合、この隙間がユニット他端側筒間隙間140である。ユニット他端側プラグ134は、ユニット他端側外筒130内に挿入される。ユニット他端側プラグ134は、ユニット他端側外筒130の内周面に形成された溝に嵌まる。その溝に嵌まることで、ユニット他端側プラグ134はユニット他端側外筒130から抜けなくなる。ユニット他端側プラグ134は、ユニット他端側外筒130から抜けなくなることで、ユニット他端側ストッパーリング132を内筒80とユニット他端側外筒130との間に閉じ込める。その結果、ユニット他端側接続部88は、内筒80の他端118の周方向に回転可能となるよう、上述された管(すなわちフレキシブル管10とは異なる管)を内筒80の他端118に接続することとなる。
ユニット他端側シール材90は、上述された管(すなわちフレキシブル管10とは異なる管)の内周面に密着する。これにより、内筒80とその管との間がシールされる。その管が内筒80の他端118の周方向に回転する際、その管の内周面はユニット他端側シール材90表面に沿って滑ることとなる。
ユニット他端側ガイドリング92は、上述された管(すなわちフレキシブル管10とは異なる管)がユニット他端側筒間隙間140に進入すると、その管に押されてユニット他端側筒間隙間140の奥に進む。これにより、その管がユニット他端側筒間隙間140内を進んでいる間、その管の端面はユニット他端側ガイドリング92によって保護されていることとなる。その結果、その管の端面が内筒80の外周面とユニット他端側外筒130の内周面とのうちのどこかに引っ掛かることが防止される。
[製造方法の説明]
本実施形態にかかる管ユニットは、以下の手順で製造される。まず、製造者は、上述された部品を周知の方法で形成する。上述された部品が形成されると、製造者は、フレキシブル管10の他端42に他端固定筒20の端部を周知の方法で溶接する。これらが溶接されると、製造者は、他端固定筒20を他端連通部22に接続する。すなわち、製造者は、他端固定筒20のうちフレキシブル管10に溶接されていない方の端部を他端連通部22の管他端側筒間隙間120に進入させる。他端固定筒20の端部が管他端側筒間隙間120に進入すると、管他端側ストッパーリング102の内縁の突起の先端が管他端側筒間隙間120に進入した他端固定筒20の表面の溝に嵌まる。その溝に嵌まることで、他端固定筒20は他端連通部22から抜けなくなる。他端固定筒20が他端連通部22に接続されると、製造者は、フレキシブル管10の一端40の凹部30に、複数個の円環状調芯材14と、複数個の円環状シール材16と、抜止部18とを嵌める。本実施形態の場合、円環状調芯材14と円環状シール材16と抜止部18との具体的な配置は図1に示されている通りである。これらが嵌められると、製造者は、円環状調芯材14と円環状シール材16と抜止部18とが嵌まったフレキシブル管10の一端40を、進入口50から、筒状体12の中に進入させる。図5は、進入の途中における筒状体12のテーパ面52付近の断面図である。図5に示されるように、進入の途中、抜止リング60が筒状体12のテーパ面52に接触すると、抜止リング60は窄まる。抜止リング60は、窄まる際、リング補助材62のリング対向面72に沿って滑る。テーパ面52によって窄められた抜止リング60の外径が筒状体12の内径より小さくなると、抜止リング60は筒状体12内に進入する。進入時に窄まった抜止リング60がフレキシブル管対向溝54に嵌まると、その抜止リング60が拡がることによる軽い振動が生じる。抜止リング60がフレキシブル管対向溝54に嵌まると、本実施形態にかかる管ユニットが完成する。
[使用方法の説明]
本実施形態にかかる管ユニットは、周知の水道メータと周知の給水配管とを接続するために使用される。その接続の手順は、例えば、他端連通部22を周知の給水配管に接続し、次に、筒状体12がこれから接続される周知の水道メータの傍に行くようフレキシブル管10を曲げ、次に、筒状体12をその水道メータに接続するというものである。また、筒状体12をその水道メータにまず接続し、次に、他端連通部22が周知の給水配管の傍に行くようフレキシブル管10を曲げ、次に、他端連通部22をその給水配管に接続してもよい。もちろん、本実施形態にかかる管ユニットの使用方法はこれに限定されない。
[本実施形態にかかる管ユニットの効果]
本実施形態にかかる管ユニットにおいては、抜止部18がフレキシブル管対向溝54と凹部30とに嵌まることでフレキシブル管10の一端40が筒状体12から抜けることが防止される。抜止部18をフレキシブル管10の一端40の凹部30に嵌める作業は、フレキシブル管10の一端40を軸方向に押しつぶす作業に比べて容易である。これにより、管ユニットの組立に必要な作業を軽減できる。また、本実施形態にかかる管ユニットにおいては、筒状体12とフレキシブル管10の一端40とは抜止部18によって接続される。筒状体12の一端の縁に押し潰れされたフレキシブル管10の一端40が引っ掛かることでそれらが接続されるのではない。そして、雄ねじ56は、フレキシブル管対向溝54が設けられている区間から見て進入口50とは反対側の区間の外周面に配置される。これにより、筒状体12の外周の雄ねじ56の外径をフレキシブル管10の外径より大きくする必要はなくなる。その結果、組立に必要な作業を軽減でき、かつ、筒状体12の外周の雄ねじ56の外径をフレキシブル管10の外径より小さくできる。
本実施形態にかかる管ユニットにおいては、フレキシブル管10のうち凹部30に抜止部18が嵌まった一端40を筒状体12内に進入させると抜止リング60が筒状体12から力を受ける。本実施形態にかかる管ユニットにおいては、リング対向面72が次に述べられる2つの要件を満たしている。その第1の要件は、リング補助材62が抜止リング60とフレキシブル管10との間に挟まっているという要件である。第2の要件は、フレキシブル管10の中心軸700に対するリング対向面72の傾き800の最小値がその中心軸700に対するフレキシブル管対向面70の傾き802の最大値より大きいという要件である。これにより、それらが満たされない場合に比べ、抜止リング60は窄まりやすくなっている。抜止リング60が窄まりやすくなると、フレキシブル管10の一端40は筒状体12内にスムーズに進入しやすくなる。
また、本実施形態にかかる管ユニットにおいては、フレキシブル管対向面70が凹部30の表面及び凸部32の表面に沿っている。これにより、そうでない場合に比べ、抜止リング60が窄まる際、リング補助材62は抜止リング60から力を受けてもフレキシブル管10の表面上をすべり難くなる。さらに、本実施形態にかかる管ユニットにおいては、リング対向面72が錐台状である。これにより、リング対向面72がうねる場合に比べ、抜止リング60はスムーズに窄まりやすくなる。リング補助材62がすべり難く抜止リング60が窄まりやすいので、フレキシブル管10の一端40は筒状体12内にスムーズに進入しやすくなる。
また、本実施形態にかかる管ユニットにおいては、筒状体12がテーパ面52を有している。これにより、それが設けられていない場合に比べ、抜止リング60はスムーズに窄まりやすくなる。
また、フレキシブル管10の一端40のうち抜止部18が嵌まる凹部30より先端側の凹部30に円環状調芯材14が嵌まっていると、そうでない場合に比べ、抜止リング60の中心と筒状体12の中心とのずれは小さくなりやすい。それらの中心のずれが小さいと、そのずれが大きい場合に比べ、抜止リング60は多くの箇所で筒状体12から力を受けることとなる。多くの箇所で力を受けるので、抜止リング60の位置ずれが生じ難くなる。位置ずれが生じ難くなるので、フレキシブル管10の一端40は筒状体12内にスムーズに進入する。
<第1参考形態>
[構造の説明]
図6は、本参考形態にかかる管ユニットの図である。図6において、一端側筒状体212の一部および他端連通部222の一部は切り欠かれている。図6において、フレキシブル管10の途中部分は省略されている。図6に基づいて、本参考形態の管ユニットの構成を説明する。管ユニットは、フレキシブル管10と、一端側筒状体212と、複数個(本参考形態の場合4個)の円環状調芯材14と、複数個(本参考形態の場合は4個)の円環状シール材16と、複数個(本参考形態の場合は2本)の抜止リング218と、他端連通部222とを備える。フレキシブル管10の一端40には一端側筒状体212が接続される。フレキシブル管10の他端42には他端連通部222が接続される。一端側筒状体212は、フレキシブル管10の中と外とを連通させる。一端側筒状体212には、フレキシブル管10に加え、これとは異なる物(例えば図示されない周知の水道メータ)が接続される。本参考形態の場合、4個の円環状調芯材14はフレキシブル管10の一端40の凹部30に嵌る。本参考形態の場合、円環状シール材16のうち2個は一端側筒状体212とフレキシブル管10の一端40との間をシールする。残る2個は他端側筒状体280とフレキシブル管10の他端42との間をシールする。抜止リング218のうち1個は、フレキシブル管10の一端40が一端側筒状体212から抜けることを防止する。抜止リング218のうち残る1個は、フレキシブル管10の他端42が他端連通部222から抜けることを防止する。他端連通部222はフレキシブル管10の他端42に接続される。他端連通部222は、フレキシブル管10の中と外とを連通させる。他端連通部222には、フレキシブル管10に加え、これとは異なる管(例えば図示されない周知の水道管)が接続される。本参考形態の場合、他端連通部222はフレキシブル管10を軸にして回転可能である。
参考形態の場合、一端側筒状体212は筒状の部材である。4個の円環状調芯材14のうち2個と4個の円環状シール材16のうち2個とが一端側筒状体212内に収容される。円環状調芯材14のうち1個は、第1実施形態の場合と同様に、抜止リング218が嵌まる凹部30より先端側の凹部30に嵌まる。一端側筒状体212の構成は第1実施形態における筒状体12と同様である。したがって、一端側筒状体212には、進入口50と、テーパ面52と、フレキシブル管対向溝54と、雄ねじ56とが設けられている。進入口50は一端側筒状体212の一端に設けられている。進入口50からフレキシブル管10の一端40が進入する。テーパ面52は一端側筒状体212の内周面のうち進入口50のすぐ奥に設けられている。これにより、テーパ面52は、一端側筒状体212の内周面のうち進入口50とフレキシブル管対向溝54との間に配置されることとなる。テーパ面52は、進入口50に近づくにつれ拡がり、フレキシブル管対向溝54に近づくにつれ窄まる。フレキシブル管対向溝54は一端側筒状体212の内周面のうちテーパ面52の奥に設けられている。フレキシブル管対向溝54は、一端側筒状体212内にフレキシブル管10の一端40が進入すると、その外周面と対向する。2個の抜止リング218のうち上述された1個は、フレキシブル管対向溝54とこれに対向するフレキシブル管10の凹部30とに嵌る。これにより、その抜止リング218は、フレキシブル管10の一端40が一端側筒状体212から抜けることを防止する。雄ねじ56は一端側筒状体212の他端の外周面に設けられている。すなわち、雄ねじ56は、一端側筒状体212の一端から他端までのうちフレキシブル管対向溝54が配置される区間から見て進入口50とは反対側の区間の外周面に配置されている。雄ねじ56は図示されない雌ねじ(例えば上述された周知の水道メータが有するもの)にねじ込まれる。なお、一端側筒状体212は第1実施形態にかかる一端側筒状体12より若干短い。
参考形態の場合、他端連通部222が、他端側筒状体280と、ユニット他端側接続部88と、ユニット他端側シール材90と、ユニット他端側ガイドリング92とを有している。他端側筒状体280はフレキシブル管10の他端42に接続される。他端側筒状体280はフレキシブル管10の中と外とを連通させるための通路を形成する。
参考形態の場合、他端側筒状体280は筒状である。4個の円環状調芯材14のうち2個と4個の円環状シール材16のうち2個とが他端側筒状体280内に収容される。円環状調芯材14のうち1個は、抜止リング218が嵌まる凹部30より先端側の凹部30に嵌まる。4個の円環状シール材16のうち2個が他端側筒状体280内においてフレキシブル管10の他端42の凹部30に嵌る。他端側筒状体280は、進入口50と、テーパ面52と、フレキシブル管対向溝54と、内筒部256とが設けられている。進入口50は他端側筒状体280の一端に設けられている。進入口50からフレキシブル管10の他端42が進入する。テーパ面52は他端側筒状体280の内周面のうち進入口50のすぐ奥に設けられている。これにより、テーパ面52は、他端側筒状体280の内周面のうち進入口50とフレキシブル管対向溝54との間に配置されることとなる。テーパ面52は、進入口50に近づくにつれ拡がり、フレキシブル管対向溝54に近づくにつれ窄まる。フレキシブル管対向溝54は他端側筒状体280の内周面のうちテーパ面52の奥に設けられている。フレキシブル管対向溝54は、他端側筒状体280内にフレキシブル管10の一端40が進入すると、その外周面と対向する。2個の抜止リング218のうち1個は、フレキシブル管対向溝54とこれに対向するフレキシブル管10の凹部30とに嵌る。これにより、その抜止リング218は、フレキシブル管10の他端42が他端連通部222から抜けることを防止する。内筒部256は他端側筒状体280の他端に設けられている。内筒部256の外周面には溝が設けられている。この溝にユニット他端側シール材90が嵌る。
ユニット他端側接続部88は、ユニット他端側外筒130と、ユニット他端側ストッパーリング132と、ユニット他端側プラグ134とを有している。ユニット他端側外筒130が内筒部256を覆う。ユニット他端側ストッパーリング132は、内筒部256とユニット他端側外筒130との間の空間内に配置される。本参考形態の場合、この隙間がユニット他端側筒間隙間240である。ユニット他端側プラグ134は、ユニット他端側外筒130内に挿入される。ユニット他端側プラグ134は、ユニット他端側外筒130の内周面に形成された溝に嵌まる。その溝に嵌まることで、ユニット他端側プラグ134はユニット他端側外筒130から抜けなくなる。ユニット他端側プラグ134は、ユニット他端側外筒130から抜けなくなることで、ユニット他端側ストッパーリング132を内筒部256とユニット他端側外筒130との間に閉じ込める。その結果、ユニット他端側接続部88は、内筒部256の周方向に回転可能となるよう、上述された管(すなわちフレキシブル管10とは異なる管)を内筒部256に接続することとなる。
[製造方法の説明]
参考形態にかかる管ユニットは、以下の手順で製造される。まず、製造者は、上述された部品を周知の方法で形成する。上述された部品が形成されると、製造者は、フレキシブル管10の他端42の凹部30に、2個の円環状調芯材14と、2個の円環状シール材16と、1個の抜止リング218とを嵌める。これらが嵌められると、製造者は、円環状調芯材14と円環状シール材16と抜止リング218とが嵌まったフレキシブル管10の他端42を、進入口50から、他端側筒状体280の中に進入させる。進入の途中、抜止リング218が他端側筒状体280のテーパ面52に接触すると、抜止リング218は窄まる。テーパ面52によって窄められた抜止リング218の外径が他端側筒状体280の内径より小さくなると、抜止リング218は他端側筒状体280内に進入する。進入時に窄まった抜止リング218がフレキシブル管対向溝54に嵌まると、その抜止リング218が拡がることによる軽い振動が生じる。これにより、フレキシブル管10の他端42と他端側筒状体280とが接続される。これらが接続されると、製造者は、フレキシブル管10の一端40の凹部30に、2個の円環状調芯材14と、2個の円環状シール材16と、1個の抜止リング218とを嵌める。これらが嵌められると、製造者は、円環状調芯材14と円環状シール材16と抜止リング218とが嵌まったフレキシブル管10の一端40を、進入口50から、一端側筒状体212の中に進入させる。進入の途中、抜止リング218が一端側筒状体212のテーパ面52に接触すると、抜止リング218は窄まる。テーパ面52によって窄められた抜止リング218の外径が一端側筒状体212の内径より小さくなると、抜止リング218は一端側筒状体212内に進入する。進入時に窄まった抜止リング218がフレキシブル管対向溝54に嵌まると、その抜止リング218が拡がることによる軽い振動が生じる。抜止リング218がフレキシブル管対向溝54に嵌まると、本参考形態にかかる管ユニットが完成する。
[使用方法の説明]
参考形態にかかる管ユニットの使用方法は第1実施形態にかかる管ユニットと同様である。したがって、ここではその詳細な説明は繰り返されない。
[本参考形態にかかる管ユニットの効果]
参考形態にかかる管ユニットにおいては、管ユニットの組立に必要な作業を軽減できる。
<第2参考形態>
[構造の説明]
図7は、本参考形態にかかる管ユニットの図である。図7において、一端側筒状体212の一部および他端側筒状体322の一部は切り欠かれている。図7において、フレキシブル管10の途中部分は省略されている。図7に基づいて、本参考形態の管ユニットの構成を説明する。管ユニットは、フレキシブル管10と、一端側筒状体212と、複数個(本参考形態の場合は5個)の円環状調芯材14と、複数個(本参考形態の場合は4個)の円環状シール材16と、複数個(本参考形態の場合は2個)抜止リング218と、他端側筒状体322とを備える。フレキシブル管10の一端40には一端側筒状体212が接続される。フレキシブル管10の他端42には他端側筒状体322が接続される。一端側筒状体212は、フレキシブル管10の中と外とを連通させる。本参考形態の場合も、第1参考形態の場合と同様に、円環状調芯材14のうち1つは、フレキシブル管10の一端40のうち抜止リング218が嵌まる凹部30より先端側の凹部30に嵌まる。本参考形態の場合、円環状調芯材14のうち他の1つは、フレキシブル管10の他端42のうち抜止リング218が嵌まる凹部30より先端側の凹部30に嵌まる。本参考形態の場合も、円環状シール材16のうち2個は一端側筒状体12とフレキシブル管10の一端40との間をシールする。残る2個は他端側筒状体322とフレキシブル管10の他端42との間をシールする。抜止リング218のうち1つは、フレキシブル管10の一端40が一端側筒状体212から抜けることを防止する。抜止リング218のうち他の1つは、フレキシブル管10の他端42が他端側筒状体322から抜けることを防止する。他端側筒状体322はフレキシブル管10の他端42に接続される。他端側筒状体322は、フレキシブル管10の中と外とを連通させる。他端側筒状体322には、フレキシブル管10に加え、これとは異なる管(例えば図示されない周知の水道管)が接続される。本参考形態の場合、他端側筒状体322はフレキシブル管10を軸にして回転可能である。
参考形態の場合、他端側筒状体322は筒状の部材である。他端側筒状体322には、進入口50と、テーパ面52と、フレキシブル管対向溝54と、雌ねじ358とが設けられている。進入口50は他端側筒状体322の一端に設けられている。進入口50からフレキシブル管10の他端42が進入する。テーパ面52は他端側筒状体322の内周面のうち進入口50のすぐ奥に設けられている。これにより、テーパ面52は、他端側筒状体322の内周面のうち進入口50とフレキシブル管対向溝54との間に配置されることとなる。テーパ面52は、進入口50に近づくにつれ拡がり、フレキシブル管対向溝54に近づくにつれ窄まる。フレキシブル管対向溝54は他端側筒状体322の内周面のうちテーパ面52の奥に設けられている。フレキシブル管対向溝54は、他端側筒状体322内にフレキシブル管10の他端42が進入すると、その外周面と対向する。雌ねじ358は他端側筒状体322の他端の内周面に設けられている。すなわち、雌ねじ358は、他端側筒状体322の一端から他端までのうちフレキシブル管対向溝54が配置される区間から見て進入口50とは反対側の区間の内周面に配置されている。雌ねじ358は図示されない雌ねじ(例えば上述された周知の水道メータが有するもの)にねじ込まれる。
[製造方法の説明]
参考形態にかかる管ユニットの製造方法は、まず、製造者が他端側筒状体322を周知の方法で形成する点を除けば、第1参考形態にかかる管ユニットと同様である。したがって、ここではその詳細な説明は繰り返されない。
[使用方法の説明]
参考形態にかかる管ユニットの使用方法は第1実施形態にかかる管ユニットと同様である。したがって、ここではその詳細な説明は繰り返されない。
[本参考形態にかかる管ユニットの効果]
参考形態にかかる管ユニットにおいては、管ユニットの組立に必要な作業を軽減できる。
<変形例の説明>
今回開示された実施形態および参考形態はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施形態および参考形態に基づいて制限されるものではない。もちろん、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよい。
例えば、本発明にかかる管ユニットは、円環状調芯材14を備えていなくともよい。本発明にかかる筒状体12にはテーパ面52が設けられていなくてもよい。リング補助材62の具体的な形態は上述されたものに限定されない。抜止部18の具体的な形態も上述されたものに限定されない。
フレキシブル管10の中心軸700に対するリング対向面72の各箇所の傾き800とフレキシブル管10の中心軸700に対するフレキシブル管対向面70の各箇所の傾き802との具体的な値は特に限定されない。ただし、傾き800の最小値が傾き802の最大値より大きいことが望ましい。
言うまでもないが、上述された管ユニットの組立は同一の場所で実施される必要性がない。例えば、フレキシブル管10と他端固定筒20とが予め工場で接続され、他端固定筒20と他端連通部22との接続、および、フレキシブル管10と筒状体12との接続が別の場所で実施されてもよい。その「別の場所」の例には、本実施形態および参考形態にかかる管ユニットが配管設備に接続される場所がある。
筒状体12は、フレキシブル管対向溝54が設けられている区間から見て進入口50とは反対側の区間に、雄ねじ56に代えて、次に述べられるもののいずれかを有していてもよい。そのものは、上述された他端連通部22の半分、周知の雌ねじ、および、これらと同様の機能を持つものである。ここで言う他端連通部22の半分とは、次に述べられる要件を満たすものである。その第1の要件は、上述された他端連通部22の内筒80の一端から中央部分までと同様の構造というものである。第2の要件は、管他端側接続部82と、管他端側シール材84と、管他端側ガイドリング86とを有するというものである。本発明では、雄ねじ56、周知の雌ねじ、上述された他端連通部22の半分、および、これらと同様の機能を持つものは「接続部」と総称される。筒状体12は、フレキシブル管対向溝54が設けられている区間から見て進入口50とは反対側の区間に接続部を有することで、フレキシブル管10とは異なる物に接続されることが可能になる。本発明で言うフレキシブル管10とは異なる物の例には、周知の水道メータと周知の給水配管とがある。
上述された管ユニットは、他端固定筒20および他端連通部22、他端連通部222、あるいは、他端側筒状体322を備えていなくてもよい。
上述された実施形態および参考形態にかかる管ユニットの製造にあたっては、フレキシブル管10の他端42側よりも一端40側を先に製造してもよい。例えば、第1実施形態の場合、製造者は、フレキシブル管10の他端42に他端固定筒20の端部を溶接する前に、フレキシブル管10の一端40の凹部30に、複数個の円環状調芯材14と、複数個の円環状シール材16と、抜止部18とを嵌めてもよい。この場合、製造者は、それらが嵌められた後、円環状調芯材14と円環状シール材16と抜止部18とが嵌まったフレキシブル管10の一端40を、進入口50から、筒状体12の中に進入させる。その後、製造者は、フレキシブル管10の他端42に他端固定筒20の端部を周知の方法で溶接する。これらが溶接されると、製造者は、他端固定筒20を他端連通部22に接続する。
抜止部18の構成は上述されたものに限定されない。例えば、抜止部は抜止リング60のみからなってもよい。
10…フレキシブル管
12,212…筒状体
14…円環状調芯材
16…円環状シール材
18…抜止部
20…他端固定筒
22,222…他端連通部
30…凹部
32…凸部
40,116…一端
42,118…他端
50…進入口
52…テーパ面
54…フレキシブル管対向溝
60,218…抜止リング
62…リング補助材
70…フレキシブル管対向面
72…リング対向面
80…内筒
82…管他端側接続部
84…管他端側シール材
86…管他端側ガイドリング
88…ユニット他端側接続部
90…ユニット他端側シール材
92…ユニット他端側ガイドリング
100…管他端側外筒
102…管他端側ストッパーリング
104…管他端側プラグ
120…管他端側筒間隙間
130…ユニット他端側外筒
132…ユニット他端側ストッパーリング
134…ユニット他端側プラグ
140,240…ユニット他端側筒間隙間
256…内筒部
280,322…他端側筒状体
358…雌ねじ
700…中心軸
800,802…傾き

Claims (6)

  1. 凹部と凸部とが列を形成するように交互に並ぶフレキシブル管と、
    前記フレキシブル管の一端に接続され、かつ、前記フレキシブル管の中と外とを連通させる筒状体と、
    前記筒状体の内周面と前記フレキシブル管の一端の外周面との間をシールするシール材とを備える管ユニットであって、
    前記筒状体が、
    前記フレキシブル管の一端の進入口と、
    内周面に配置され、前記フレキシブル管の一端の外周面と対向するフレキシブル管対向溝とを有しており、
    前記フレキシブル管対向溝と前記凹部とに嵌まることで前記フレキシブル管の一端が前記筒状体から抜けることを防止する抜止部をさらに備えており、
    前記抜止部が、
    外周部分が前記フレキシブル管対向溝に嵌り、内周部分が前記フレキシブル管の隣り合う前記凸部の対の間に挟まれ、かつ、前記内周部分が前記凸部の対の間の前記凹部に対向する抜止リングと、
    前記抜止リングと同じ前記凹部に前記抜止リングと共に対向し前記抜止リングと前記フレキシブル管との間に挟まるリング補助材とを有しており、
    前記リング補助材が、
    前記フレキシブル管の外周面のうち前記凹部から前記凹部に連なる前記凸部までの区間に対向するフレキシブル管対向面と、
    前記抜止リングに対向するリング対向面とを有しており、
    前記リング補助材が前記抜止リングと前記フレキシブル管との間に挟まっているときの前記フレキシブル管の中心軸に対する前記リング対向面の傾きの最小値が前記リング補助材が前記抜止リングと前記フレキシブル管との間に挟まっているときの前記フレキシブル管の中心軸に対する前記フレキシブル管対向面の傾きの最大値より大きいことを特徴とする管ユニット。
  2. 前記フレキシブル管対向面が前記凹部の表面及び前記凸部の表面に沿っており、
    前記リング対向面が錐台状であることを特徴とする請求項に記載の管ユニット。
  3. 前記筒状体が、前記内周面のうち前記進入口と前記フレキシブル管対向溝との間に配置され前記フレキシブル管対向溝に近づくにつれ窄まるテーパ面をさらに有することを特徴とする請求項に記載の管ユニット。
  4. 前記フレキシブル管の一端のうち前記抜止リングが挟まれる前記凸部の対より先端側の前記凹部に嵌る円環状調芯材をさらに備えていることを特徴とする請求項に記載の管ユニット。
  5. 前記円環状調芯材の外径が前記凸部の対の外径の最大値を超え前記筒状体の内径未満であることを特徴とする請求項に記載の管ユニット。
  6. 前記筒状体が、前記フレキシブル管対向溝が設けられている区間から見て前記進入口とは反対側の区間の外周面に配置される雄ねじをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の管ユニット。
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