JP6057218B2 - 固体撮像装置及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本明細書に記載された技術は、固体撮像装置及び撮像装置に関する。
近年、固体撮像装置を内蔵したデジタルカメラ等が広く普及している。
図16は、従来の固体撮像装置の構成を示す図である。同図に示すように、従来の固体撮像装置10は、画素アレイ部11、行選択回路(Vdec)12、カラム読出し回路(AFE)13、シャッターモード対応部14、シャッターモード切替部15を備えている。画素アレイ部11には、行選択回路12から画素部を駆動するための制御線(LRST、LTRG、LSEL)が接続されている。
画素アレイ部11は、行列状に配置された画素で構成されている。各画素には、光電変換を行うフォトダイオード(PD)、電荷を蓄積するフローティングディフュージョン(FD)、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタなどが設けられている。
カラム読出し回路13は、行選択回路12により読出し制御された画素からのデータを一行ずつ信号出力線LSGNを介して受け取り、後段の信号処理回路に転送する。カラム読出し回路13は、相関二重サンプリング回路(CDS:Correlated Double Sampling)やアナログデジタルコンバータ(ADC)を含む。
また、行選択回路12には、シャッターモード切替部15から出力されたシャッターモード切替信号SHRMODEが入力されており、行選択回路12と電源VDD、及びグランドVSSの間には抵抗RVDDが設けられている。
固体撮像装置の露光方式としては、動画の撮影で広く採用されているローリングシャッター方式と、静止画の撮影などで広く採用されているグローバルシャッター方式が知られている。
ローリングシャッター方式では、同一の行に配置された画素のリセット、露光、読出しの動作を同時に行う。このため行間で露光するタイミングが異なり、像のゆがみが発生する。
一方、グローバルシャッター方式は、全画素についてリセットと露光を同時に行う。そのため、行間で像のゆがみが発生しない。
このグローバルシャッター方式では、全ての画素の露光を同時に行う必要がある。例えば、液晶もしくは機械式シャッターとの組み合わせでグローバルシャッター方式を実現する場合、シャッターを開いた状態で全画素のPDをリセットする。これを「オールリセット動作」と呼ぶ。
そして、所定の露光時間が経過した後にシャッターを閉じて、画素のPDに光が当たらないようにすることで、全画素の露光を同時に行う。
グローバルシャッター方式では、全画素のPDを同時にリセットするため、全てのリセット信号RSTが同時に切り替えられる。グローバルシャッター方式における読出しは、ローリングシャッター方式と同様である。
しかし、グローバルシャッター方式を採用すると、全てのリセット信号RSTと転送信号TRG(転送トランジスタの制御信号)の電位を同時に切り替える(オールリセット動作する)必要がある。そのため、グローバルシャッター方式では、過大な瞬時電流が流れることとなり、電源のノイズ対策が必要になるという不利益がある。また、電源能力が十分でない場合には、この瞬時電流によって引き起こされる瞬間的な電圧の変化によってラッチアップが引き起こされ、固体撮像素子が破壊されてしまうおそれもある。
そこで、従来技術では、画素駆動回路とその電源端子の間にインピーダンス素子(図16に示すRVDDなど)を挿入することで、オールリセット動作時の過大な瞬時電流を抑制し、電源のノイズの対策を行っている。
特開2009−296400号公報
しかし、従来の固体撮像装置では、行選択回路12の中にある画素駆動回路とその電源端子との間にインピーダンス素子の挿入することにより、読出し動作時に画素を駆動する制御線と電源間の時定数が増加する。そのため、制御線の電位が揺らいだとき、電位の揺れを収束させる時間が延びてしまうことが懸念される。この制御線の電位の揺れが選択行のFDへ回りこむと電位の揺れが信号成分と合わさって出力されるため、ノイズとなり、画質の劣化を招いてしまう。
本発明の目的は、読み出し動作に影響を与えることなくオールリセット動作時の過大な瞬時電流を抑えることが可能な固体撮像装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明の一例に係る固体撮像装置は、入射光を信号電荷に変換する光電変換素子と、フローティングディフュージョンと、前記光電変換素子で生成された前記信号電荷を前記フローティングディフュージョンに転送する転送トランジスタと、前記フローティングディフュージョンに転送された前記信号電荷を電圧信号である画素信号に変換して出力する増幅トランジスタと、前記フローティングディフュージョンにリセット電位を供給するリセットトランジスタとをそれぞれ有する複数の画素が行列状に配置されてなる画素アレイ部と、前記画素アレイ部における画素行ごとに設けられた複数の制御線を介して前記転送トランジスタ及び前記リセットトランジスタの動作を制御し、電源配線に接続されたドライバ回路とを備え、前記ドライバ回路により、全ての前記複数の画素の前記信号電荷がリセットされるオールリセット動作と、前記画素アレイ部における画素の行ごとに前記画素信号の読み出し動作とが行われ、前記読み出し動作時における前記電源配線のインピーダンス値を、前記オールリセット動作時における前記電源配線のインピーダンス値よりも小さくするインピーダンス制御手段をさらに備えている。
この構成により、オールリセット動作時には電源配線のインピーダンス値が比較的大きくなるので、電源配線に過大な瞬時電流が流れるのを抑制することができ、破壊されにくくなっている。また、読み出し動作時には電源配線のインピーダンス値が比較的小さくなるので、制御線の電位の揺れを緩和することができ、ノイズの発生を低減することができる。また、回路面積が大幅に増大することもない。
前記インピーダンス制御手段として、前記電源配線に接続され、切替可能な2以上の電流経路を有するインピーダンス切替回路を備えていてもよい。
また、前記電源配線は、第1の電源配線と第2の電源配線とを有しており、前記ドライバ回路は、前記画素の列ごとに設けられ、前記第1及び第2の電源配線に接続された複数のバッファ回路を有しており、前記第2の電源配線上に設けられた第2のインピーダンス素子と、前記第1の電源配線と前記バッファ回路との間に設けられた第1のスイッチと、前記第2の電源配線と前記バッファ回路との間に設けられた第2のスイッチとをさらに備え、前記インピーダンス制御手段は、前記第1の電源配線、前記第2の電源配線、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ、及び前記第2のインピーダンス素子を有していてもよい。
本発明の一例に係る撮像装置は、入射光に応じた画素信号を出力する固体撮像装置と、前記固体撮像装置に前記入射光を導く撮像光学系と、前記固体撮像装置から出力された前記画素信号を処理する信号処理部とを備えている。そして、前記固体撮像装置は、前記入射光を信号電荷に変換する光電変換素子と、フローティングディフュージョンと、前記光電変換素子で生成された前記信号電荷を前記フローティングディフュージョンに転送する転送トランジスタと、前記フローティングディフュージョンに転送された前記信号電荷を電圧信号である前記画素信号に変換して出力する増幅トランジスタと、前記フローティングディフュージョンにリセット電位を供給するリセットトランジスタとをそれぞれ有する複数の画素が行列状に配置されてなる画素アレイ部と、前記画素アレイ部における画素行ごとに設けられた複数の制御線を介して前記転送トランジスタ及び前記リセットトランジスタの動作を制御し、電源配線に接続されたドライバ回路とを有している。固体撮像装置では、前記ドライバ回路により、全ての前記複数の画素の前記信号電荷がリセットされるオールリセット動作と、前記画素アレイ部における画素の行ごとに前記画素信号の読み出し動作とが行われ、前記読み出し動作時における前記電源配線のインピーダンス値を、前記オールリセット動作時における前記電源配線のインピーダンス値よりも小さくするインピーダンス制御手段をさらに有している。
この構成によれば、上述のように固体撮像装置が瞬時電流によって破壊されにくくなっており、且つ固体撮像装置から出力される画素信号に含まれるノイズが低減されるので、信頼性が高く、良好な画像を得ることができる。
本発明の一例に係る固体撮像装置及びその撮像装置では、回路規模を大幅に増加させず、読み出し動作に影響を与えることなく、オールリセット動作時の過大な瞬時電流を抑えることが可能である。
図1は、第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る固体撮像装置において、画素セルの回路構成の一例を示す回路図である。 図3は、第1の実施形態に係る固体撮像装置において、画素セルの回路構成の他例を示す回路図である。 図4は、図2に示す画素セルを採用した固体撮像装置において、ローリングシャッター方式の動作を示すタイミングチャートである。 図5は、第1の実施形態に係る固体撮像装置において、液晶シャッター若しくは機械式シャッターを用いたグローバルシャッター方式の動作を示すタイミングチャートである。 図6は、第1の実施形態に係る固体撮像装置において、ドライバ回路を制御するMPX回路のうち転送パルス用のMPX回路の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る固体撮像装置において、画素部の転送トランジスタを駆動するための回路の一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係る固体撮像装置において、画素部のリセット電源φVDDCELLを供給するための回路の一例を示す図である。 図9は、第1の実施形態に係る固体撮像装置において、画素部のリセットパルスφRSを供給するための回路の一例を示す図である。 図10は、第1の実施形態に係る固体撮像装置において、画素部の転送トランジスタを駆動するための回路の別例を示す図である。 図11は、第2の実施形態に係る固体撮像装置において、ドライバ回路を制御するMPX回路のうち転送パルス用のMPX回路の一例を示す図である。 図12は、第2の実施形態に係る固体撮像装置において、画素アレイ部とドライバ回路の一例を示す図である。 図13は、第2の実施形態に係る固体撮像装置において、画素アレイ部とドライバ回路の一例を示す図である。 図14(a)、(b)は、第2の実施形態に係る固体撮像装置において、インピーダンス切替回路の一例をそれぞれ示す図である。 図15は、第3の実施形態に係る撮影装置の構成を示すブロック図である。 図16は、従来の固体撮像装置の構成を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置及びその駆動方法について、図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係る固体撮像装置の構成を示す図である。
同図に示すように、本実施形態に係る固体撮像装置100は、光電変換を行うフォトダイオード(光電変換素子)とトランジスタとからなる画素セル101が行列状に多数配置されてなる画素アレイ部102と、画素アレイ部102を駆動するドライバ回路103と、マルチプレクサ(MPX)回路104と、垂直走査回路105と、画素セル101から読み出された画素信号を各列回路に伝達する垂直信号線VLa、VLb…(以下垂直信号線VLと表記)と、垂直信号線VLに接続された定電流源106と、定電流源106を介して垂直信号線VLにより伝達された画素信号を受けるカラム読出し回路107と、カラム読出し回路107における画素信号の水平方向の伝達を制御する水平走査回路108と、垂直走査回路105、MPX回路104、ドライバ回路103、カラム読出し回路107、及び水平走査回路108に制御用パルスを供給するタイミング発生回路(TG)109とを備えている。
カラム読出し回路107は、1列の画素信号を受け、且つ差分手段を有するノイズキャンセラ(CDS)回路と、CDS回路からの画素信号を受けるアナログデジタル変換回路(ADC)とを含む。そして、水平走査回路108により選択された列のアナログデジタル変換されたデータが固体撮像装置の外へ順次出力される。また、ドライバ回路103には電源端子用のPAD110が接続されている。
カラム読出し回路107に含まれるCDS回路は、例えば画素アレイ部102に行列状に配列されている単位画素(画素セル101)の列ごとに接続されている。また、CDS回路は、垂直走査回路105によって選択された行の画素セル101から垂直信号線VLを通って出力される画素信号に対して、CDS(相関二重サンプリング)処理を行う。これにより、画素セル101で発生するリセットノイズや、トランジスタのしきい値バラツキに起因する画素固有の固定パターンノイズが除去されると共に、信号処理後の画素信号がCDS回路に一時的に保持される。
アナログデジタル変換回路(ADC)は、AGC(Auto Gain Control)機能と、アナログデジタル変換機能とを備えており、ADCによって、CDS回路に保持されたアナログ信号である画素信号がデジタル信号に変換される。
図2は、画素セル101の回路構成の一例を示す回路図である。同図に示すように、画素セル101は、光電変換を行う素子、例えばフォトダイオード120、121と、転送トランジスタ122、123と、リセットトランジスタ124と、増幅トランジスタ125とを有している。転送トランジスタ122、123、リセットトランジスタ124、及び増幅トランジスタ125としては、例えばNチャネル型のMOSトランジスタを用いることができる。
転送トランジスタ122は、フォトダイオード120のカソード電極とフローティングディフュージョン(FD)126との間に接続されている。転送トランジスタ123も同様に、フォトダイオード121のカソード電極とFD126との間に接続されている。すなわち、本実施形態では、例えば2つの転送トランジスタ122、123が同一のFD126に接続されている回路構成が採用されている。
転送トランジスタ122のゲート電極には転送制御線111が、転送トランジスタ123のゲート電極には転送制御線112が接続されている。転送トランジスタ122のゲート電極に転送制御線111から転送パルスφTG(2n−1)が与えられると、転送トランジスタ122がオン状態となり、フォトダイオード120で光電変換されてフォトダイオード120に蓄積された信号電荷(具体的には電子)がFD126へ転送される。転送トランジスタ123のゲート電極に転送制御線112から転送パルスφTG(2n)が与えられると、転送トランジスタ123がオン状態となり、フォトダイオード121で光電変換されてフォトダイオード121に蓄積された信号電荷がFD126へ転送される。
リセットトランジスタ124については、ゲート電極にリセット制御線113が接続され、画素のリセット電源φVDDCELLを供給するリセット電源線114がドレイン電極に接続され、ソース電極にFD126が接続されている。フォトダイオード120からFD126へ信号電荷を転送する前に、リセットトランジスタ124のゲート電極にリセット制御線113からリセットパルスφRS(n)が与えられると、リセットトランジスタ124がオン状態となり、画素のリセット電源φVDDCELL(n)の電位を電源電位Vddとして、FD126の電位が電源電位Vddにリセットされる。
増幅トランジスタ125については、ゲート電極がFD126に接続され、ドレイン電極が画素電源AVDDPに続され、ソース電極が垂直信号線VLに接続されている。増幅トランジスタ125は、リセットトランジスタ124によってリセットされた後のFD126の電位をリセットレベルとして垂直信号線VLへ出力し、さらに、転送トランジスタ122、123によって信号電荷が転送された後のFD126の電位に応じた電圧を信号レベルとして垂直信号線VLへ出力する。
なお、転送パルスφTG、リセットパルスφRS、及びリセット電源φVDDCELLは、ドライバ回路103から供給される。
図3は、画素セル101の回路構成の他例を示す回路図である。同図において、図2に示す回路と同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略し、以下、図2に示す回路との相違点について主に説明する。
増幅トランジスタ125のドレイン電極には画素電源の電圧AVDDPが印加されており、増幅トランジスタ125のソース電極には選択トランジスタ127のドレイン電極が接続されている。選択トランジスタ127のゲート電極は選択制御線115と接続しており、選択制御線115から選択パルスφSEL(n)が与えられる。選択トランジスタ127のソース電極には垂直信号線VLが接続されており、増幅トランジスタ125で増幅された画素信号が選択トランジスタ127を通じて垂直信号線VLに出力される。
また、本実施形態では、画素セル101として、フォトダイオード及び転送トランジスタをそれぞれ2つ含む構成を用いたが、これに限られず、フォトダイオード及び転送トランジスタをそれぞれ1つ含む構成や、フォトダイオード及び転送トランジスタをそれぞれ4つ含む構成等を用いることも可能である。また、図2、3に示す例ではリセット電源φVDDCELLと画素電源が分かれていたが、両者が互いに接続される構成を用いることも可能である。
図4は、図2に示したいわゆる3Tr型画素回路を採用した固体撮像装置において、ローリングシャッター方式の動作を示すタイミングチャートである。
3Tr型の画素セル101を採用した固体撮像装置の撮像を行う場合の各画素の動作は、「PDリセット/FD非選択電位書き込み」→「露光」→「FDリセットおよび信号読出し」→「PDからFDに電荷転送および信号読出し」→「FD非選択電位書き込み」、という順で動作が制御される。
3Tr型画素セル101では、例えば2n−1行目のPD120とFD126とは転送トランジスタ122によって電気的に分離されていて、PD120をリセットする際には、リセットトランジスタ124だけでなく転送トランジスタ122もオン状態にする必要がある。そして、FD非選択電位の書き込み時は、画素のリセット電源φVDDCELLがローレベル(L)となり、リセットトランジスタ124がオン状態として、FD126にリセット電源φVDDCELLのLレベルを書き込みすることで、増幅トランジスタ125をオフ状態とする。この動作は画素読出し後でも同様に実施する必要がある。なお、ローリングシャッター時はオールリセット動作を行うオールリセットパルスφALLRSTはローレベル(L)に固定される。
図5は、3Tr型画素セル101を採用した固体撮像装置と液晶シャッター若しくは機械式シャッターとを組み合わせたグローバルシャッター方式の動作を示すタイミングチャートである。
この場合、シャッターを開いた状態で、全画素同時にPDリセットするオールリセット動作を行い、液晶シャッター若しくは機械式シャッターを閉じることで、全画素の露光を同時に行っている。
3Tr型画素セル101でPDリセットを行うためには、全画素のリセットパルスφRSと転送パルスφTGを同時にハイレベル(H)にする必要がある。よって、図5に示す通り、全画素PDリセットでは、全ての画素のリセットパルスφRSと転送パルスφTGを同時に切り替えている。なお、リセットパルスφRSが転送パルスφTGをオーバーラップするようにパルスを制御してもよい。
その後、FD非選択電位の書き込みとして、全行の画素のリセット電源φVDDCELLがローレベル(L)となり、全行のリセットトランジスタ124がオン状態となることで、全画素セルのフローティングディフュージョンFDにリセット電源φVDDCELLのローレベル(L)を書き込む。これにより、増幅トランジスタ125をオフ状態となる。なお、全画素同時にPDリセットし、全画素のフローティングディフュージョンFD126を非選択電位の書き込みまで、TG109よりオールリセットパルスφALLRSTはハイレベル(H)としている。FD126に非選択電位が書き込まれた後、オールリセットパルスφALLRSTはローレベルになる。その後、シャッターが閉じて、露光時間が終了する。続いて、FD126のリセットを行ってからPDに蓄積された電荷をFDに転送する。画素からの信号の読み出しは、行ごとに順次に行う。すなわち、読出し動作はローリングシャッター方式と同様である。
図6は、本実施形態の固体撮像装置において、ドライバ回路103を制御するMPX回路104のうち転送パルス用のMPX回路の一例を示す図である。
図6に示すように、転送パルス用のMPX回路104は、画素の行にそれぞれ対応するAND回路とOR回路を有しており、垂直走査回路105から出力された行選択パルスφVSR_OUT(2N)、φVSR_OUT(2N−1)…が入力され、TG109から出力されたオールリセットパルスφALLRSTと転送パルスφTGINが入力される。なお、2N行目が読出し行である場合には、行選択パルスφVSR_OUT(2N)にハイレベル(H)が出力され、転送パルスφTGINがハイレベル(H)になると、転送パルス出力線TGIN(2N)からハイレベル(H)が出力される。それ以外の行では転送パルス出力線からローレベル(L)が出力される。
また、オールリセット動作時には、オールリセットパルスφALLRSTがハイレベル(H)となり、転送パルスφTGINがハイレベル(H)になると、全行の転送パルス出力線TGINからハイレベル(H)が出力される。
図7は、本実施形態の画素部の転送トランジスタを駆動するための回路の一例を示す図である。同図には、ドライバ回路103と、MPX回路104と、垂直走査回路105と、インピーダンス切替回路(インピーダンス制御手段)130と、電源端子用のPAD110と、固体撮像装置のチップ外部に設けられた外部容量Coutとが示されている。MPX回路104には、垂直走査回路105から行選択パルスφVST_OUTが入力され、選択行と非選択行の判定がなされる(図6参照)。TG109からは、オールリセット動作時にオールリセットパルスφALLRSTがMPX回路104に入力され、転送トランジスタを制御する転送パルスφTGINがMPX回路104に入力される。
また、ドライバ回路103のバッファ回路DRVは行毎に配置され、バッファ回路DRVのローレベル(L)用の電源配線は、インピーダンス切替回路130に接続されている。そして、インピーダンス切替回路130は、電源端子用のPAD110を介して外部容量Coutに接続されている。バッファ回路DRVの入力端には対応する転送パルス出力線TGIN(2N)、TGIN(2N−1)…が接続されている。バッファ回路DRVの出力端からは転送パルスφTG(2N)、φTG(2N−1)…が出力される。
インピーダンス切替回路130は、互いに並列に接続された抵抗素子(インピーダンス素子)R1とトランジスタM0とを有している。トランジスタM0のゲート電極には、インピーダンス切替制御パルスφRSWが入力されている。このインピーダンス切替制御パルスφRSWは、オールリセット動作時にローレベル(L)となり、画素セル101の制御線(転送制御線111、112)から電源端子(PAD110)までの電流経路を抵抗素子R1のみにすることにより、インピーダンス切替回路130における抵抗値を増加させ、過大な瞬時電流が流れるのを抑制する。
一方、オールリセット動作が完了した後の、画素の読出し動作時には、インピーダンス切替制御パルスφRSWはハイレベル(H)となり、画素部の制御線(転送制御線111、112)から電源端子(PAD110)までの電流経路を抵抗素子R1とトランジスタM0とすることにより、オールリセット動作時よりも抵抗値を低下させ、前述した読出し動作時の制御線(転送制御線111、112)の電位の変動を抑制することで、ノイズの発生を抑制することができる。また、電圧変化を緩和できるので、ラッチアップを生じるおそれを大幅に低減することができる。なお、オールリセット動作以外、例えばローリングシャッター動作における複数行の画素の信号電荷をリセットする電子シャッター動作等において、複数行のバッファ回路DRVに転送パルスTGINが入力された際に、一時的にインピーダンス切替制御パルスφRSWをローレベルからハイレベルとして、過大な瞬時電流が流れるのを抑制してもよい。
本実施形態の固体撮像装置では、読出し動作時における画素セル101の制御線(転送制御線111、112)から見た電源端子(あるいは電源配線)までの共通インピーダンス値がオールリセット動作時よりも小さくなる。ここで、「共通インピーダンス値」とは、読み出される行の画素セル101の制御線から電源端子(PAD110)までの配線と、ある任意の非選択行の画素セル101の制御線から電源端子までの配線(及び回路)の共通部分のインピーダンス値をいうものとする。
言い換えれば、本実施形態の固体撮像装置によれば、インピーダンス切替回路130を設けることにより、オールリセット動作時と読出し動作時で、画素セル101の制御線(ここでは転送制御線111、112)から見たインピーダンスをそれぞれに最適なインピーダンス値に調整することができる。例えば、オールリセット動作時には過大な瞬時電流を抑制するために、抵抗値を100Ω以上にしたいが、読出し動作時には転送制御線111、112の電位変動を抑制するため、抵抗値を10Ω未満にしたいとした場合、抵抗素子R1として100Ω以上の抵抗素子を用い、トランジスタM0のオン時の抵抗値を10Ω未満とすることで容易にインピーダンスの調整をすることができる。また、インピーダンス切替回路130はドライバ回路103の近傍に配置されていればよく、行毎に配置される必要がない。すなわち、ドライバ回路103に対してインピーダンス切替回路130は1つのみ設けられていればよいので、チップ面積の拡大を招かない。
なお、バッファ回路DRVに接続される電源配線TGLの電位が負電圧であっても、同様にオールリセット動作時の電源配線TGLには過大な瞬時電流がさらに流れやすくなるため、インピーダンス切替回路130は瞬時電流の低減に有効な手段である。また、この場合、過大な瞬時電流が1つの経路に集中することを防ぐため、電源配線TGLのバッファ回路DRVへの分岐点とPAD110との間に、抵抗素子R1及びトランジスタM0と並列に接続されたダイオード素子を配置してもよい。また、電源配線TGLのバッファ回路DRVとグランド電源間に接続されたダイオード素子を配置してもよい。これにより、オールリセット動作時に、抵抗成分と瞬時電流による電位勾配の発生により電位上昇することでダイオードがオン状態となるため、瞬時電流が流れるときだけ、グランド電源に瞬時電流を流す経路が形成できる。これにより、瞬時電流を流す経路を分散することができ、ある特定の配線に過大な瞬時電流が流れるのを抑制することができる。
なお、リセットパルスφRSを供給するドライバ回路および画素のリセット電源φVDDCELLを供給するドライバ回路においても、上述した例と同様にインピーダンス切替回路を設けることが有効である。
インピーダンス切替回路を設けない場合、転送パルスφTG、リセットパルスφRS、及びリセット電源φVDDCELLを供給するための制御線(転送制御線111、リセット制御線113、リセット電源線114)は垂直信号線VLと交差するので、PD121からFD126に電荷を転送する際、これらの配線間に寄生容量が発生する。転送制御線111と垂直信号線VLとの間に生じる寄生容量により、垂直信号線の電位低下が転送制御線111に伝搬し、転送パルスφTGのローレベルの電位が低下する。この転送制御線111の電位変動は全行で発生するため、ドライバ回路103を通じて電源配線に伝搬する。ここで、転送制御線111は転送トランジスタ123のゲート電極に接続されているので、FD126と転送制御線111との間にはゲート−ソース間のオーバーラップ容量が存在する。これにより、転送パルスφTGのローレベルの電位変動がゲートオーバーラップ容量により別のFD126に伝搬し、FD126の電位が揺らぐ。このFD126の電位の揺れが増幅トランジスタ125を通して垂直信号線VLに伝達され、ノイズとなる。
従って、選択行のダーク画素のFD126への寄生容量を介した電位変動の伝搬を防ぐため、リセットパルスφRSを供給するドライバ回路および画素のリセット電源φVDDCELLを供給するドライバ回路においてもインピーダンス切替回路を設けることがノイズの低減に有効である。
図8は、本実施形態の画素部のリセット電源φVDDCELLを供給するための回路の一例を示す図である。同図で示すドライバ回路103Bは、図1に示すドライバ回路103の一部である。
図8に示すように、ドライバ回路103Bは、単位画素セルに対応して設けられ、MPX回路104から出力された信号VDDCELL_IN(N)、VDDCELL_IN(N−1)…がそれぞれ入力された複数のバッファ回路DRVを有している。この複数のバッファ回路DRVは、共通の電源配線VDDCELL_Lに接続されているとともに、リセット電源線114を介してリセット電圧φVDDCELL(N)、φVDDCELL(N−1)…をリセットトランジスタ124のドレイン電極に供給する。
電源配線VDDCELL_Lは外部容量Cout_Bに接続されたPAD110Bに接続されており、PAD110Bとバッファ回路DRVとの間における電源配線VDDCELL_Lには、図7に示すインピーダンス切替回路130と同様の構成を有するインピーダンス切替回路132が設けられている。すなわち、インピーダンス切替回路132は、並列接続された抵抗素子R3とトランジスタM3とを有する。トランジスタM3の動作は、インピーダンス切替制御パルスφRSW3により制御される。
インピーダンス切替制御パルスφRSW3は、オールリセット動作時にローレベル(L)となり、画素セル101の制御線(リセット電源線114)から電源端子(PAD110B)までの電流経路を抵抗素子R3のみにすることにより、インピーダンス切替回路132における抵抗値を増加させ、過大な瞬時電流が流れるのを抑制する。
一方、オールリセット動作が完了した後の、画素の読出し動作時には、インピーダンス切替制御パルスφRSW3はハイレベル(H)となり、画素部の制御線(リセット電源線114)から電源端子(PAD110B)までの電流経路を抵抗素子R3とトランジスタM3とすることにより、オールリセット動作時よりも抵抗値を低下させ、前述した読出し動作時の制御線(リセット電源線114)の電位の変動を抑制することで、ノイズの発生を抑制することができる。また、電圧変化を緩和できるので、ラッチアップを生じるおそれを大幅に低減することができる。
図9は、本実施形態の画素部のリセットパルスφRSを供給するための回路の一例を示す図である。同図で示すドライバ回路103Cは、図1に示すドライバ回路103の一部である。
図9に示すように、ドライバ回路103Cは、単位画素セルに対応して設けられ、MPX回路104から出力された信号RS_IN(N)、RS_IN(N−1)…がそれぞれ入力された複数のバッファ回路DRVを有している。この複数のバッファ回路DRVは、共通の電源配線RS_Lに接続されているとともに、リセット電源線114を介してリセットパルスφRS(N)、φRS(N−1)…をリセットトランジスタ124のゲート電極に供給する。
電源配線VDDCELL_Lは外部容量Cout_Cに接続されたPAD110Cに接続されており、PAD110Cとバッファ回路DRVとの間における電源配線RS_Lには、図7に示すインピーダンス切替回路130と同様の構成を有するインピーダンス切替回路133が設けられている。すなわち、インピーダンス切替回路133は、並列接続された抵抗素子R4とトランジスタM4とを有する。トランジスタM4の動作は、インピーダンス切替制御パルスφRSW4により制御される。
インピーダンス切替制御パルスφRSW4は、オールリセット動作時にローレベル(L)となり、画素セル101の制御線(リセット制御線113)から電源端子(PAD110C)までの電流経路を抵抗素子R4のみにすることにより、インピーダンス切替回路133における抵抗値を増加させ、過大な瞬時電流が流れるのを抑制する。
一方、オールリセット動作が完了した後の、画素の読出し動作時には、インピーダンス切替制御パルスφRSW4はハイレベル(H)となり、画素部の制御線(リセット制御線113)から電源端子(PAD110C)までの電流経路を抵抗素子R4とトランジスタM4とすることにより、オールリセット動作時よりも抵抗値を低下させ、前述した読出し動作時の制御線(リセット制御線113)の電位の変動を抑制することで、ノイズの発生を抑制することができる。また、電圧変化を緩和できるので、ラッチアップを生じるおそれを大幅に低減することができる。
以上のように、インピーダンス切替回路を設けることで、読出し動作時における画素セル101の制御線(リセット制御線113、リセット電源線114)から見た電源端子(あるいは電源配線)までの共通インピーダンス値がオールリセット動作時よりも小さくなる。すなわち、読出し動作時における電源配線のインピーダンス値がオールリセット動作時よりも小さくなる。
なお、オールリセット動作を行うグローバルシャッター方式は主に静止画撮像時に使用され、オールリセット動作時にはインピーダンス切替回路130の抵抗値がより大きくなるよう制御される。動画撮像時にはシャッタ動作はローリングシャッタ方式であり、この場合は、読出し動作と同様に行単位で画素セルをアクセスするため、インピーダンス切替回路130の抵抗値はオールリセット動作時よりも低く制御される。
図10は、本実施形態の画素部の転送トランジスタを駆動するための回路の別例を示す図である。なお、図7に示す回路と同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略し、以下、図7に示す回路との相違点について主として説明する。
図10に示す変形例では、インピーダンス切替回路131が、トランジスタM1とトランジスタM2とが並列に接続された形で構成され、トランジスタM1のゲート電極にはインピーダンス切替制御パルスφRSW1が、トランジスタM2のゲート電極にはインピーダンス切替制御パルスφRSW2が入力されている。
オールリセット動作時には、例えばインピーダンス切替制御パルスφRSW1をハイレベル(H)にしてトランジスタM1をオン状態とし、インピーダンス切替制御パルスφRSW2をローレベル(L)にすることでトランジスタM2をオフ状態とする。これにより、インピーダンス切替回路131の抵抗値が高くなり、瞬時電流はインピーダンス切替回路131によって制限され、電源配線TGLに過大な瞬時電流が流れるのを抑制することができる。
読出し動作時には、インピーダンス切替制御パルスφRSW1、φRSW2を共にハイレベル(H)としてトランジスタM1、M2をオン状態とすることでインピーダンス切替回路131の抵抗値を低減する。これにより、前述した読出し動作時の制御線(転送制御線111、112)の電位の揺れが抑えられるので、ノイズの発生を抑制することができる。
なお、図7、図10ではインピーダンス切替回路130、131における電流経路は2つである例を示したが、電流経路は3つ以上であってもよい。
また、以上では画素セル101が2つのPDを有する例について説明したが、PDは画素セルにつき1つのみ設けられていてもよく、3つ以上設けられていてもよい。3つ以上のPDが設けられている場合は、共通のFDに接続されていてもよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置について、図面を参照しながら説明する。なお、前述した第1の実施形態に係る固体撮像装置と異なる点を中心に説明する。
図11は、第2の実施形態に係る固体撮像装置において、ドライバ回路203を制御するマルチプレクサ(MPX)回路204のうち転送パルス用のMPX回路の一例を示す図である。
同図に示すように、転送パルス用のMPX回路204は、転送制御線ごとに設けられたOR回路と、当該OR回路の出力端に直列に接続されたOR回路、AND回路、及び2つのINV回路を複数有しており、垂直走査回路105から行選択パルスφVSR_OUT(2N)、φVSR_OUT(2N−1)、φVSR_OUT(2M)、φVSR_OUT(2M−1)が入力され、TG109からオールリセットパルスφALLRSTと転送パルスφTGINとが入力されている。
なお、画素の読出し動作時に2N行目が読出し行である場合には、オールリセットパルスφALLRSTはローレベル(L)であり、行選択パルスφVSR_OUT(2N)がハイレベル(H)となり、転送パルスφTGINがハイレベル(H)となる。このとき、転送パルス出力線TGIN(2N)からハイレベル(H)が出力される。それ以外の行では転送パルス出力線からローレベル(L)が出力される。このとき、ドライバ回路203のインピーダンス切替制御パルスであるφSW1とφSW2について、読出し行である2N行目でインピーダンス切替制御パルスφSW1(N)はハイレベル(H)となり、φSW2(N)はローレベル(L)となる。
また、オールリセット動作時には、オールリセットパルスφALLRSTとしてハイレベル(H)が出力され、転送パルスφTGINとしてハイレベル(H)が出力されることで、全行の転送パルス出力線TGINからハイレベル(H)が出力される。このとき、ドライバ回路203のインピーダンス切替制御パルスであるφSW1とφSW2について、全行ともにインピーダンス切替制御パルスφSW1はローレベル(L)となり、φSW2はハイレベル(H)となる。
図12は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置について、画素アレイ部102とドライバ回路203の一例を示す図である。同図では、オールリセット動作時を示している。図12では、光照射列の画素セルを画素セル101a、定電流源を定電流源106aとし、ダーク列の画素セルを画素セル101b、定電流源を定電流源106bとする。
図12には、画素アレイ部102と、ドライバ回路203と、抵抗素子(インピーダンス素子)R2を有するインピーダンス切替回路134と、電源端子用のPAD110と、外部容量Coutと、定電流源106a、106bとが示されている。ドライバ回路203のバッファ回路DRVは行毎に配置され、バッファ回路DRVのローレベル(L)用の電源配線TGLaとTGLbの2経路存在する。
例えば、φTGIN(2N)が供給されているバッファ回路DRVは、バッファ回路DRVからトランジスタ(スイッチ)Na1を介して電源配線TGLaと接続され、トランジスタ(スイッチ)Nb1を介して電源配線TGLbと接続されている。トランジスタNa1のゲート電極にはMPX回路204から出力されるインピーダンス切替制御パルスφSW1が入力され、トランジスタNb1のゲート電極には、インピーダンス切替制御パルスφSW2が供給される。
また、バッファ回路DRVのローレベル(L)用の電源配線TGLbには、トランジスタへの分岐点と電源端子用のPAD110との間に抵抗素子R2が設けられている。
ここで、オールリセット動作時には、インピーダンス切替制御パルスφSW1がローレベル(L)となり、電源配線TGLaと接続するトランジスタNaはオフ状態となる。また、インピーダンス切替制御パルスφSW2はハイレベル(H)となり、電源配線TGLbと接続するトランジスタNbはオン状態となる。これにより、オールリセット動作時には、バッファ回路DRVのローレベル(L)の電位は抵抗素子R2をPAD間で接続された電源配線TGLbから供給されるため、抵抗素子R2により過大な瞬時電流が流れるのを抑制することができる。なお、トランジスタを抵抗素子として用いて瞬時電流を制限してもよい。また、これは転送パルス用のドライバ回路に限ったことではなく、同様の構成は、リセットパルスφRS用のドライバ回路や、リセット電源φVDDCELL用のドライバ回路に対しても有効である。
図13は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置について、画素アレイ部102とドライバ回路203の一例を示す図である。同図は、画素読出し動作時を示している。
図13において、図12に示す回路と同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略し、以下、図12に示す回路との相違点について主として説明する。画素の読出し動作時であるため、転送パルスφTGIN(2N)が入力されている行を画素の読出し動作として選択された選択行とする。
画素セル101(画素セル101a)において、選択行における転送トランジスタ123aと接続されたフローティングディフュージョンFD(N)126aと接続されている隣接行の転送トランジスタ122aでは、ゲート電極に転送パルスφTGIN(2N−1)が供給される。転送パルスφTG(N)が入力される行を選択行とし、転送パルスφTG(N−1)が入力される行を非選択行とする。その他の行も非選択行とする。
画素の読出し動作時には、共通のFD126aに接続された選択行及び非選択行、インピーダンス切替制御パルスφSW1(N)としてハイレベル(H)が入力され、トランジスタNa1、Na2がオン状態となり、電源配線TGLaとバッファ回路DRVとは導通状態となる。また、インピーダンス切替制御パルスφSW2(N)はローレベル(L)となって、トランジスタNb1、Nb2がオフ状態となり、電源配線TGLbとバッファ回路DRVとは非導通状態となる。
一方、その他の非選択行では、インピーダンス切替制御パルスφSW1はローレベル(L)となり、トランジスタNaがオフ状態となり、電源配線TGLaとバッファ回路DRVとは非導通状態となる。また、インピーダンス切替制御パルスφSW2はハイレベル(H)となり、トランジスタNbがオン状態となり、電源配線TGLbとバッファ回路DRVとは導通状態となる。
このとき、光照射画素である画素セル101aにおいて、PD121aからFD126aに電荷転送が行われると、電荷はここでは電子であるため、FD126aの電位が低下する。これに伴い、増幅トランジスタ125aのソース電極に接続された垂直信号線VLaの電位もまた低下する。
ここで、転送トランジスタは画素数に応じた個数存在するため、転送トランジスタを制御する転送制御線111、112は画素数に応じた行数分の本数が存在する。転送制御線111、112は水平方向に、垂直信号線VLは垂直方向に配線されるため、各配線は少なくとも行数分は交差するポイントがあり、交差点において寄生容量が発生する。この寄生容量により、垂直信号線VLaの電位低下が、転送制御線111、112に伝搬し、転送制御線111、112に供給されていた転送パルスのローレベル(L)の電位が低下する。
このとき、選択行においては、PAD110まで抵抗素子が設けられない電源配線TGLaによって電源が供給されるため、転送制御線111、112の変動が生じても時定数は小さく、電源配線TGLaの電位変動は外部容量Coutにより抑制される。
一方、非選択行の転送制御線111、112の電位変動はPAD110までの間に抵抗素子R2が挿入されているため、外部容量Coutからみた非選択行の転送制御線111、112の時定数は画素アレイ部102内に生じる寄生容量と合わさって、読出し動作期間内では電位変動を収束できないほど大きくなる。しかし、選択行においては抵抗素子が設けられない電源配線TGLaに転送制御線111、112が接続されるため、選択行の転送制御線111、112と非選択行の転送制御線111、112からPAD110までみた共通インピーダンス値(すなわち電源配線のインピーダンス値)が小さく抑えられる。そのため、非選択行における転送パルスのローレベル(L)の電位変動が、選択行に回り込む(選択行に伝搬する)のを抑制することができる。結果として、画素の読出し動作時には、転送制御線111、112の電位変動によるノイズの発生を抑制することができ、かつオールリセット動作時には、過大な瞬時電流が流れるのを抑制することができる。
なお、バッファ回路DRVのローレベル(L)が負電圧の場合でも、同様にオールリセット動作時に過大な瞬時電流がさらに流れやすくなるため、本実施形態のドライバ回路203を設けるのが有効である。これにより、読出し動作時に画素セル101の制御線(リセット制御線113、リセット電源線114)から見た電源端子(PAD110)までの共通インピーダンス値(すなわち、電源配線のインピーダンス値)をオールリセット動作時における共通インピーダンス値よりも小さくすることができる。この場合、過大な瞬時電流が1つの経路に集中することを防ぐため、負電圧であるバッファ回路DRVのローレベル(L)の電源配線に、グランド電源側がアノードに、バッファ回路DRVのローレベル(L)の電源配線側がカソードとなるようにダイオード素子を配置してもよい。これにより、オールリセット動作時に、抵抗成分と瞬時電流による電位上昇によりダイオードがオン状態となり、瞬時電流が流れるときだけ、グランド電源に瞬時電流を流す経路が形成できる。これにより、瞬時電流を流す経路を分散することができ、ある特定の配線に過大な瞬時電流が流れるのを抑制することができる。
なお、リセットパルスφRSを供給するドライバ回路および画素のリセット電源φVDDCELLを供給するドライバ回路においても、前述したような垂直信号線VLの電位変動が寄生容量によりリセット制御線113、リセット電源線114に伝搬し、選択行のダーク画素のFDへ寄生容量を介して伝搬する可能性があるため、図13に示すのと同様のドライバ回路203を設けることが有効である。
図14(a)、(b)は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置について、インピーダンス切替回路134の別例をそれぞれ示している。
図14(a)が示す例では、バッファ回路DRVのローレベル(L)用の電源配線TGLaはそのままPAD110と接続し、電源配線TGLbとPAD110との間にトランジスタM5と抵抗素子R2とが直列に接続されている。また、トランジスタM5を制御するインピーダンス切替制御パルスφRSW5がトランジスタM5のゲート電極に接続されている。
ここで、オールリセット動作時にはトランジスタM5がオンし、電源配線TGLbに外部容量Coutから電源が供給される。
次に、画素の読出し動作時にはトランジスタM5がオフし、電源配線TGLaとTGLbの経路を完全に切り離す。これにより、電源配線TGLbで発生したノイズが電源配線TGLaに回り込むのを防ぐことができるので、固体撮像装置の特性劣化を抑制することができる。
なお、ローリングシャッター動作時には、「PDリセット/FD非選択電位書き込み」を行う画素信号リセット動作と露光以降の画素読出し動作とを行うが、画素読出し動作時にはトランジスタM5はオフし、電源配線TGLaとTGLbの経路を完全に切り離す。画素信号リセット動作時にはトランジスタM5をオンし、非選択画素に外部容量Coutから電源を供給する。
図14(b)に示す例では、バッファ回路DRVのローレベル(L)用の電源配線TGLaはそのままPAD120と接続し、電源配線TGLbとPAD110との間に直列に抵抗素子R2が接続されている。また、PAD110とPAD120を接続するトランジスタM6が設けられ、トランジスタM6を制御するインピーダンス切替制御パルスφRSW6はトランジスタM6のゲート電極に接続されている。
ここで、オールリセット動作時には、トランジスタM6がオンし、電源配線TGLbに外部容量Coutに加えて外部容量Cout1からも電源が供給される。
次に、画素の読出し動作時には、トランジスタM6がオフし、電源配線TGLaとTGLbの経路を完全に切り離す。これにより、電源配線TGLbで発生したノイズが電源配線TGLaに回り込むのを防ぐことができるので、固体撮像装置の特性劣化を抑制することができる。
なお、ローリングシャッター動作の画素読出し動作時には、トランジスタM6はオフし、電源配線TGLaとTGLbの経路を完全に切り離し、画素信号リセット動作時はトランジスタM6をオンし、非選択画素に外部容量CoutとCout1から電源を供給する。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る撮像装置について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態は、前述の第1又は第2の実施形態(各変形例を含む)の固体撮像装置を、例えば、動画撮影可能なビデオカメラや静止画撮影用のデジタルスチルカメラに内蔵されるカメラ等の撮影装置に適用したものである。
図15は、本実施形態に係る撮影装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態の撮像装置140は、固体撮像装置141と、固体撮像装置141に被写体からの入射光を導く撮像光学系142と、固体撮像装置141からの出力信号を処理する信号処理部143と、固体撮像装置141を駆動する駆動回路144と、駆動回路144を制御するシステム制御部145とを備えている。
ここで、図15に示す撮像装置140において、固体撮像装置141として、前述の第1又は第2の実施形態(各変形例を含む)の固体撮像装置が使用される。
また、駆動回路144は、システム制御部145から駆動モードに応じた制御信号を受け、固体撮像装置141に駆動モード信号を供給する。駆動モード信号を供給された固体撮像装置141においては、タイミング発生回路(図1に示すTG109)が、駆動モード信号に対応した駆動パルスを生成して、固体撮像装置141内の各ブロックに当該駆動パルスを供給する。
また、信号処理部143は、固体撮像装置141から出力された画像信号を受けて、当該画像信号に対して各種の信号処理を行う。
以上のように、ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどに用いられる本実施形態の撮影装置においては、前述の第1又は第2の実施形態(各変形例を含む)の固体撮像装置が用いられているため、当該固体撮影装置では、オールリセット時の瞬時電流を抑制しつつ、画素読出し動作時に、画素を駆動する制御線の電位変動を抑制することで、制御線の電位変動に起因するノイズを抑制することができる。そのため、本実施形態の撮像装置によれば、撮像画像の画質をより向上させることができる。
なお、以上で説明した固体撮像装置及び撮像装置の回路構成や駆動方法などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
本発明の一例に係る固体撮像装置及びその駆動方法はビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等の種々の撮像装置に好適に用いられる。
100、141 固体撮像装置
101 画素セル
102 画素アレイ部
103、203 ドライバ回路
104、204 MPX回路
105 垂直走査回路
106 定電流源
106a、106b 定電流源
107 カラム読出し回路
108 水平走査回路
109 TG
110 PAD
111、112 転送制御線
113 リセット制御線
114 リセット電源線
115 選択制御線
120、121、121a PD
122、122a、123、123a 転送トランジスタ
124 リセットトランジスタ
125、125a 増幅トランジスタ
126、126a FD
127 選択トランジスタ
130、131、132、133 インピーダンス切替回路
140 撮像装置
142 撮像光学系
143 信号処理部
144 駆動回路
145 システム制御部
M0、M1、M2、Na1、Na2、Nb1、Nb2 トランジスタ

Claims (12)

  1. 入射光を信号電荷に変換する光電変換素子と、フローティングディフュージョンと、前記光電変換素子で生成された前記信号電荷を前記フローティングディフュージョンに転送する転送トランジスタと、前記フローティングディフュージョンに転送された前記信号電荷を電圧信号である画素信号に変換して出力する増幅トランジスタと、前記フローティングディフュージョンにリセット電位を供給するリセットトランジスタとをそれぞれ有する複数の画素が行列状に配置されてなる画素アレイ部と、
    前記画素アレイ部における画素行ごとに設けられた複数の制御線を介して前記転送トランジスタ及び前記リセットトランジスタの動作を制御し、電源配線に接続されたドライバ回路とを備え、
    前記ドライバ回路により、全ての前記複数の画素の前記信号電荷がリセットされるオールリセット動作と、前記画素アレイ部における画素の行ごとに前記画素信号の読み出し動作とが行われ、
    前記読み出し動作時における前記電源配線のインピーダンス値を、前記オールリセット動作時における前記電源配線のインピーダンス値よりも小さくするインピーダンス制御手段をさらに備え
    前記電源配線は、第1の電源配線と第2の電源配線とを有しており、
    前記ドライバ回路は、前記画素の行ごとに設けられ、前記第1及び第2の電源配線に接続された複数のバッファ回路を有しており、
    前記第2の電源配線上に設けられた第2のインピーダンス素子と、
    前記第1の電源配線と前記バッファ回路との間に設けられた第1のスイッチと、
    前記第2の電源配線と前記バッファ回路との間に設けられた第2のスイッチとをさらに備え、
    前記インピーダンス制御手段は、前記第1の電源配線、前記第2の電源配線、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ、及び前記第2のインピーダンス素子を有しており、
    前記第1の電源配線と、前記第2の電源配線との間に接続を制御する第3のスイッチを有している固体撮像装置。
  2. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    前記インピーダンス制御手段として、前記電源配線に接続され、切替可能な2以上の電流経路を有するインピーダンス切替回路を備えていることを特徴とする固体撮像装置。
  3. 請求項2に記載の固体撮像装置において、
    前記インピーダンス切替回路は、前記電源配線に対して互いに並列に接続された第1のトランジスタと第1のインピーダンス素子とを有しており、
    前記オールリセット動作時には前記第1のトランジスタはオフにされ、前記読み出し動作時には前記第1のトランジスタはオンにされることを特徴とする固体撮像装置。
  4. 請求項2に記載の固体撮像装置において、
    前記インピーダンス切替回路は、前記電源配線に対して互いに並列に接続された第2のトランジスタと第3のトランジスタとを有していることを特徴とする固体撮像装置。
  5. 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置において、
    前記読み出し動作時には、前記画素アレイ部における画素の行のいずれかの行が順次選択され、
    前記読み出し動作時に選択された行の前記画素に接続された前記制御線及び前記電源配線のうち、非選択の行の前記画素に接続された前記制御線及び前記電源配線との共通部分の前記読み出し動作時におけるインピーダンス値は、前記オールリセット動作時における前記共通部分のインピーダンス値よりも小さいことを特徴とする固体撮像装置。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置において、
    前記複数の制御線は、前記転送トランジスタのゲート電極に接続された第1の制御線を含んでおり、
    前記電源配線は、前記転送トランジスタを非導通状態にするための電位を前記第1の制御線に供給する配線であり、
    前記インピーダンス制御手段は、前記読み出し動作時における前記電源配線のインピーダンス値を、前記オールリセット動作時における前記電源配線のインピーダンス値よりも小さくすることを特徴とする固体撮像装置。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置において、
    前記電源配線は負電位を供給することを特徴とする固体撮像装置。
  8. 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置において、
    前記複数の制御線は、前記転送トランジスタのゲート電極に接続された第2の制御線を含んでおり、
    前記第1の電源配線又は前記第2の電源配線は、前記転送トランジスタを非導通状態にするための電位を前記第2の制御線に供給する配線であり、
    前記インピーダンス制御手段は、前記読み出し動作時における前記電源配線のインピーダンス値を、前記オールリセット動作時における前記電源配線のインピーダンス値よりも小さくすることを特徴とする固体撮像装置。
  9. 請求項に記載の固体撮像装置において、
    前記オールリセット動作時には、前記第1のスイッチはオフ、前記第2のスイッチはオンにされ、
    前記読み出し動作時には、前記画素信号を読み出すために選択された列では前記第1のスイッチはオン、前記第2のスイッチはオフにされ、選択されない列では前記第1のスイッチはオフ、前記第2のスイッチはオンにされることを特徴とする固体撮像装置。
  10. 請求項1〜のうちいずれか1つに記載の固体撮像装置において、
    前記複数の画素の各々には、複数の前記転送トランジスタが設けられており、
    前記フローティングディフュージョンには、複数の前記転送トランジスタが接続されていることを特徴とする固体撮像装置。
  11. 入射光に応じた画素信号を出力する固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置に前記入射光を導く撮像光学系と、
    前記固体撮像装置から出力された前記画素信号を処理する信号処理部とを備え、
    前記固体撮像装置は、
    前記入射光を信号電荷に変換する光電変換素子と、フローティングディフュージョンと、前記光電変換素子で生成された前記信号電荷を前記フローティングディフュージョンに転送する転送トランジスタと、前記フローティングディフュージョンに転送された前記信号電荷を電圧信号である前記画素信号に変換して出力する増幅トランジスタと、前記フローティングディフュージョンにリセット電位を供給するリセットトランジスタとをそれぞれ有する複数の画素が行列状に配置されてなる画素アレイ部と、
    前記画素アレイ部における画素列ごとに設けられた複数の制御線を介して前記転送トランジスタ及び前記リセットトランジスタの動作を制御し、電源配線に接続されたドライバ回路とを有し、
    前記ドライバ回路により、全ての前記複数の画素の前記信号電荷がリセットされるオールリセット動作と、前記画素アレイ部における画素の行ごとに前記画素信号の読み出し動作とが行われ、
    前記読み出し動作時における前記電源配線のインピーダンス値を、前記オールリセット動作時における前記電源配線のインピーダンス値よりも小さくするインピーダンス制御手段をさらに有しており、
    前記電源配線は、第1の電源配線と第2の電源配線とを有しており、
    前記ドライバ回路は、前記画素の行ごとに設けられ、前記第1及び第2の電源配線に接続された複数のバッファ回路を有しており、
    前記固体撮像装置は、
    前記第2の電源配線上に設けられたインピーダンス素子と、
    前記第1の電源配線と前記バッファ回路との間に設けられた第1のスイッチと、
    前記第2の電源配線と前記バッファ回路との間に設けられた第2のスイッチとをさらに備え、
    前記インピーダンス制御手段は、前記第1の電源配線、前記第2の電源配線、前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ、及び前記インピーダンス素子を有しており、
    前記固体撮像装置は、前記第1の電源配線と、前記第2の電源配線との間に接続を制御する第3のスイッチを有している撮像装置。
  12. 請求項11に記載の撮像装置において、
    前記固体撮像装置の外部に配置された容量をさらに備え、
    前記固体撮像装置は、前記電源配線及び前記容量のそれぞれに接続されたパッドをさらに有していることを特徴とする撮像装置。
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