JP6051910B2 - スイッチング電源回路 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源回路に関する。
スイッチング電源回路については、スイッチング動作に伴い発生したノイズが周辺機器に影響を及ぼすことが懸念される。例えばスイッチング電源回路が車両に搭載されると、車両に引き回されている多数のワイヤハーネスにノイズが伝搬し、ワイヤハーネス自体がアンテナとなって無線機器などに影響を及ぼすことが想定されるので、ノイズ対策が重要となる。例えば特許文献1には、スイッチング周波数を一定の周期で変動させることで、スイッチング動作に伴い発生するノイズのピークレベルを分散させる構成が開示されている。
特開2009−273215号公報
スイッチング電源回路に使用される例えばパワーMOSFETやIGBTなどのスイッチング素子については、ボンディングワイヤやリードフレーム部分に寄生インダクタンスが存在する。この寄生インダクタンスがノイズ発生の原因となるため、スイッチング素子に流れる電流Iの時間変化(dI/dt)に比例してノイズのピークレベルは上昇する。スイッチング電源回路に入力される電圧や、スイッチング電源回路より出力される負荷電流が増加すればスイッチング素子を介して流れる電流が増加するが、スイッチング時間は不変であるから電流Iの時間変化は大きくなる。つまり、入力電圧が上昇したり負荷電流が増加すればノイズのピークレベルは上昇するが、従来、この様な観点に着目したスイッチング電源回路についてのノイズ対策は行われていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、入力電圧の上昇や負荷電流の増加に伴い、ノイズのピークレベルが上昇することを抑制できるスイッチング電源回路を提供することにある。
請求項1記載のスイッチング電源回路によれば、変調制御電圧生成手段が、入力電圧の変化又は負荷が電力を消費することに伴う出力電流の変化に応じて変調制御電圧を生成すると、周波数変調手段は、その変調制御電圧に応じてPWM信号生成手段におけるキャリア周波数を周波数変調する。すなわち、入力電圧や負荷電流が変化すると、それに伴ってPWM制御におけるキャリア周波数が周波数変調されるので、入力電圧が上昇したり或いは負荷電流が増加した際に、ノイズのピークレベルの上昇を抑制するように制御できる。
請求項2記載のスイッチング電源回路によれば、周波数変調手段は、変調制御電圧に応じてキャリア周波数の変調周波数幅を変化させ、変調制御電圧生成手段は、入力電圧又は出力電流が上昇,増加するのに応じて、変調周波数幅を減少させるように変調制御電圧を生成する。
また、請求項3記載のスイッチング電源回路によれば、周波数変調手段は、変調制御電圧に応じてキャリア周波数を変調する周波数を変化させ、変調制御電圧生成手段は、入力電圧又は出力電流が上昇,増加するのに応じて、変調周波数を上昇させるように変調制御電圧を生成する。
ここで、変調周波数幅をΔfs,変調周波数をfmとすると、ノイズのピークレベルは(Δfs/fm)に比例する。したがって、入力電圧が上昇したり負荷電流が増加した際に、請求項2のように変調周波数幅Δfsを減少させるか、或いは請求項3のように変調周波数fmを上昇させることで、ノイズのピークレベルの上昇を抑制できる。
請求項4記載のスイッチング電源回路によれば、変調制御電圧生成手段は、変調制御電圧として、上限電圧,下限電圧及びバイアス電圧を生成する。そして、周波数変調手段を以下のように構成する。カレントミラー回路は、バイアス電圧に応じて制御電流を発生すると共に、制御電流のミラー電流を第1,第4スイッチング素子に流す。第1,第2比較器は、第2及び第3スイッチング素子の共通接続点より出力される変調電圧を、それぞれ上限電圧,下限電圧と比較した結果に応じてRSフリップフロップをそれぞれセット,リセットする。
第2,第3スイッチング素子は、RSフリップフロップの状態セット,リセットに応じて一方が排他的にオンされる。これにより、第2及び第3スイッチング素子の共通接続点とグランドとの間に接続されるコンデンサに対して、第1,第4スイッチング素子に流れるミラー電流による充電,放電が交互に繰り返される。したがって、変調電圧の波形は三角波となる。
この時、変調電圧の周波数fmは、上限電圧,下限電圧及びバイアス電圧により決定され、変調電圧の振幅,すなわち変調周波数幅Δfsは、上限電圧と下限電圧との電位差に応じて決定される。したがって、上限電圧,下限電圧及びバイアス電圧を適宜設定することで、変調周波数fmと変調周波数幅Δfsとを制御できる。
請求項5記載のスイッチング電源回路によれば、変調制御電圧生成手段は、入力電圧又は出力電流に応じて制御電流を発生すると共に、前記制御電流のミラー電流を流すミラー電流経路を1つ以上有するカレントミラー回路を備える。そして、変調制御電圧のうち変化させる対象となる電圧については、ミラー電流経路に挿入される抵抗素子の端子電圧の変化に基づいて設定する。すなわち、入力電圧或いは出力電流が変化すれば、それに伴い制御電流→ミラー電流が変化するので、ミラー電流経路に挿入される抵抗素子の端子電圧が変化する。これにより、変調制御電圧を変化させることができる。
第1実施形態であり、スイッチング電源回路の構成を示す図 スイッチング電源回路の動作の概略を説明するもので、(a)はスイッチング周波数fsの変調周波数幅の変化、(b)はスイッチング周波数fsを変調する周波数の時間変化を示す図 三角波VTが周波数変調される状態の一例を示す図 電圧検出部の構成を示す図 電圧検出部が出力する変調制御電圧VH,VL,VBIASの変化を示す図 入力電圧VINの変化に応じた(a)変調周波数fm,(b)変調周波数幅Δfsの変化を示す図 周波数変調部の構成を示す図 変調制御電圧VH,VL,VBIASの時間変化に伴う変調電圧Vmの変化を示す図 三角波発振器の構成を示す図 第2実施形態を示す図4相当図 図5相当図 図6相当図 第3実施形態を示す図4相当図 図5相当図 図6相当図 第4実施形態を示す図4相当図 図5相当図 図6相当図 第5実施形態を示す図1相当図 第6実施形態を示す図1相当図 図9相当図 発振器の動作を示すタイミングチャート
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について説明する。図1において、スイッチング電源回路1は、バッテリ2(電源)に接続されるスイッチング部3と、スイッチング部3と負荷5との間に接続される出力フィルタ部4と、スイッチング部3におけるスイッチング動作を制御するスイッチング制御部6とで構成されている。尚、スイッチング電源回路1は降圧型であり、スイッチング部3については周知の構成であるため、スイッチ及びダイオードのシンボルのみによりモデル的に示している。また、出力フィルタ部4は、LCフィルタとして構成されている。
スイッチング制御部6を構成する電圧検出部7(変調制御電圧生成手段)は、バッテリ2の正側端子の電位である入力電圧VINを検出し、周波数変調部8(周波数変調手段)に3種類の変調制御電圧VH,VL,VBIASを出力する。周波数変調部8は、上記の変調制御電圧に応じて変調電圧Vmを生成すると、三角波発振器9(PWM信号生成手段)に出力する。三角波発振器9は、入力される変調電圧Vmに応じた周波数の三角波VTを生成し、PWM制御用のキャリアとしてPWM生成部10(PWM信号生成手段)に出力する。
電圧制御部11(PWM信号生成手段)を構成する抵抗素子12及び13の直列回路は、出力フィルタ部4の出力端子とグランドとの間に接続されており、抵抗素子12及び13の共通接続点は、オペアンプ14の反転入力端子に接続されている。オペアンプ14の非反転入力端子には、電圧制御指令生成部15(PWM信号生成手段)より基準電圧が与えられている。オペアンプ14は、所謂エラーアンプであり、抵抗素子12及び13により分圧されて検出されるスイッチング電源回路1の出力電圧と上記基準電圧との差に応じた電圧を、PWM生成部10に出力する。
PWM生成部10はコンパレータで構成されており、当該コンパレータの反転入力端子には三角波VTが与えられ、非反転入力端子はオペアンプ14の出力端子に接続されている。そして、コンパレータの出力電圧がPWM信号としてスイッチング部3に出力され、スイッチング動作を制御する。
次に、スイッチング電源回路1の特徴的な動作の概略について説明する。本実施形態では、図2(a)に示すように、入力電圧VINが増加すると、スイッチング周波数(PWM制御のキャリア周波数)fsを周波数変調する幅である変調周波数幅(拡散幅)Δfsを減少させる。尚、図2(a)中の周波数fcは、スイッチング周波数fsの中心周波数である。また、図2(b)に示すように、入力電圧VINが増加すると、スイッチング周波数fsを変調する周波数fmを上昇させる。
これらを双方同時に行うと、スイッチング周波数fsは図3(b)に示すように変化し、その結果、三角波VTは図3(a)に示すように周波数変調される。ノイズのピークレベルは(Δfs/fm)に比例するので、このように周波数変調を行うことでピークレベルを低減できる。尚、図3では、変調周波数幅Δfsと周波数fmとを双方とも変化させているが、本実施形態では、一例として変調周波数幅Δfsを一定とし、周波数fmのみを変化させる場合を示す。
次に、図3に示すようにスイッチング周波数fsを周波数変調するための具体的構成について説明する。図4に示す電圧検出部7では、ソースがグランドに接続されるNチャネルMOSFET21a〜21dがカレントミラー回路21を構成しており、これらのゲートは何れもNチャネルMOSFET21aのドレインに接続されている。また、前記ドレインには、抵抗素子R1を介して入力電圧VINが与えられている。
また、ソースが動作用電源に接続されているPチャネルMOSFET22a,22bはカレントミラー回路22を構成しており、これらのゲートはPチャネルMOSFET22aのドレインに接続されている。動作用電源とNチャネルMOSFET21c,21dのドレインとの間(第1,第3ミラー電流経路)には、それぞれ抵抗素子R2,R4が接続されており、PチャネルMOSFET22bのドレインとグランドとの間には抵抗素子R3(第2ミラー電流経路)が接続されている。ここで、抵抗素子R4の抵抗値は、抵抗素子R2,R3の抵抗値の差に等しく設定されている。
そして、NチャネルMOSFET21cのドレインより上限電圧VH(変調制御電圧)が出力され、NチャネルMOSFET21dのドレインよりバイアス電圧VBIAS(変調制御電圧)が出力される。また、PチャネルMOSFET22bのドレインより下限電圧VL(変調制御電圧)が出力される。
ここで、抵抗素子R1を介して流れる電流をIbとすると、
Ib≒VIN/R1 …(1)
であるから、上限電圧VH,下限電圧VL,バイアス電圧VBIASは以下の関係となる。
VH∝VIN・R2/R1,VL∝VIN・R3/R1
VBIAS∝VIN・R4/R1=VIN・(R2−R3)/R1 …(2)
したがって図5に示すように、入力電圧VINが上昇すると、上限電圧VHは線形に下降し、下限電圧VLは線形に上昇し、バイアス電圧VBIASは、上限電圧VHと下限電圧VLとの差に比例した傾きで線形に下降する。以上のように各電圧VH,VL,VBIASを変化させる結果、後述する変調電圧Vmの周波数fmは、図6(a)に示すように入力電圧VINが上昇しても一定となり、三角波キャリアVTの変調周波数幅Δfsは、図6(b)に示すように入力電圧VINが上昇すると線形に低下する。
図7に示す周波数変調部8においては、動作用電源とグランドとの間に電流源23及びPチャネルMOSFET24の直列回路が接続されており、PチャネルMOSFET24のゲートには、バイアス電圧VBIASが与えられている。ソースが動作用電源に接続されているPチャネルMOSFET25a,25b,25c(第1スイッチング素子)はカレントミラー回路25を構成しており、これらのゲートはPチャネルMOSFET25aのドレインに接続されている。
PチャネルMOSFET25aのドレインとグランドとの間には、NチャネルMOSFET26及び抵抗素子27の直列回路が接続されており、NチャネルMOSFET26のゲートは、PチャネルMOSFET24のソースに接続されている。ソースがグランドに接続されているNチャネルMOSFET28a,28b(第4スイッチング素子)はカレントミラー回路28を構成しており、これらのゲートはNチャネルMOSFET28aのドレインに接続されている。また、前記ドレインは、PチャネルMOSFET25bのドレインに接続されている。
PチャネルMOSFET25cのドレインと、NチャネルMOSFET28bのドレインとの間には、ドレインが共通のPチャネルMOSFET29及びNチャネルMOSFET30(第2及び第3スイッチング素子)の直列回路が接続されている。そして、前記ドレインより変調電圧Vmが出力される。また、前記ドレインは、コンパレータ31(第1比較器)の非反転入力端子,コンパレータ32(第2比較器)の反転入力端子に接続されていると共に、コンデンサCmを介してグランドに接続されている。コンパレータ31の反転入力端子には上限電圧VHが与えられ、コンパレータ32の非反転入力端子には下限電圧VLが与えられている。
コンパレータ31,32の出力端子は、それぞれRSフリップフロップ33のセット端子S,リセット端子Rに接続されている。そして、RSフリップフロップ33の出力端子Qは、PチャネルMOSFET29及びNチャネルMOSFET30のゲートに接続されている。
以上の構成において、カレントミラー回路25,28を構成するPチャネルMOSFET25c,NチャネルMOSFET28bを介して流れるミラー電流IBIASは、抵抗素子27の抵抗値をRBIASとし、カレントミラー回路25,28のミラー比をnとすると、
IBIAS=n・VBIAS/RBIAS …(3)
となる。コンデンサCmは、PチャネルMOSFET29がオンするとミラー電流IBIASで充電され、NチャネルMOSFET30がオンするとミラー電流IBIASで放電される。これにより、変調電圧Vmは三角波となる。また、変調電圧Vmの周波数fmは、次式で表される。
fm=IBIAS/{Cm・(VH−VL)} …(4)
コンパレータ31,32は、変調電圧Vmをそれぞれ上限電圧VH,下限電圧VLと比較し、コンパレータ31は(Vm>VH)でRSフリップフロップ33をセットし、コンデンサCmを放電させる。そして、コンパレータ32は(Vm<VL)でRSフリップフロップ33をリセットし、コンデンサCmを充電させる。
図8(a)に示すように、時間の経過に伴い入力電圧VINが上昇することで上限電圧VHが低下し、下限電圧VLが上昇すると、図8(b)に示すように、変調電圧Vmの振幅;変動幅は減少する。三角波の傾きはバイアス電圧VBIASに比例するので、入力電圧VINが上昇することでバイアス電圧VBIASが低下すれば、上記傾きは小さくなる。また、図8(c),(d)はこの関係をより分かり易く示したもので(但し、バイアス電圧VBIASが上昇するケース)、バイアス電圧VBIASが上昇するのに伴い三角波の傾きは急峻になる。
図9に示す三角波発振器9は、電圧制御電流源部34と、三角波生成部35とで構成される。電圧制御電流源部34は、電流源36,PチャネルMOSFET37,カレントミラー回路38,NチャネルMOSFET41aにより構成され、これらは、周波数変調部8の入力側回路に対応する各回路素子と同じ接続関係となっている。そして、PチャネルMOSFET37のゲートには変調電圧Vmが与えられている。
また、三角波生成部35は、PチャネルMOSFET38c,NチャネルMOSFET41b,PチャネルMOSFET42,NチャネルMOSFET43(それぞれ第1,第4,第2,第3スイッチング素子),コンパレータ44及び45(第1及び第2比較器),RSフリップフロップ46等を備えており、これらは、周波数変調部8の出力側回路に対応する各回路素子と同じ接続関係となっている。但し、動作用電源とグランドとの間には、抵抗素子47〜49の直列回路が接続されており、コンパレータ44の反転入力端子は抵抗素子47及び48の共通接続点に、コンパレータ45の非反転入力端子は抵抗素子48及び49の共通接続点にそれぞれ接続されている。
そして、チャネルMOSFET42及びNチャネルMOSFET43のドレインとグランドとの間には、コンデンサCTが接続されており、前記ドレインからは三角波のキャリアVTが出力される。また、前記ドレインは、コンパレータ44の非反転入力端子及びコンパレータ45の反転入力端子に接続されている。
以上の構成において、カレントミラー回路38,41を構成するPチャネルMOSFET38c,NチャネルMOSFET41bを介して流れるミラー電流Ichgは、抵抗素子40の抵抗値をRmとし、カレントミラー回路38,41のミラー比をmとすると、
Ichg=m・Vm/Rm …(5)
となる。コンデンサCTは、PチャネルMOSFET42がオンするとミラー電流Ichgで充電され、NチャネルMOSFET43がオンするとミラー電流Ichgで放電される。これにより、三角波のキャリアVTが生成される。また、三角波VTの周波数fsは、抵抗素子48の端子電圧をΔVTとすると次式で表される。
fs=Ichg/(CT・ΔVT) …(6)
すなわち、周波数変調部8が、変調電圧Vmを例えば図8(b)に示す様な波形で生成出力すると、三角波発振器9は、変調電圧Vmに応じて、(6)式に示す周波数fsの三角波VTを生成出力する。
以上のように本実施形態によれば、電圧検出部7が入力電圧VINの変化に応じて変調制御電圧を生成すると、周波数変調部8は、変調制御電圧に応じて三角波発振器9が出力する三角波VTの周波数fsを周波数変調する。すなわち、入力電圧VINが変化すると、それに伴ってPWM制御におけるキャリア周波数が周波数変調されるので、入力電圧VINが上昇した際にノイズのピークレベルの上昇を抑制するように制御できる。具体的には、周波数変調部8は、変調制御電圧に応じてキャリア周波数の変調周波数幅Δfsを変化させ、電圧検出部7は、入力電圧VINが上昇するのに応じて、変調周波数幅Δfsを減少させるように変調制御電圧を生成する。これにより、ノイズのピークレベルの上昇を抑制できる。
更に具体的には、電圧検出部7は、変調制御電圧として上限電圧VH,下限電圧VL及びバイアス電圧VBIASを生成する。そして、周波数変調部8を構成するカレントミラー回路25,28は、バイアス電圧VBIASに応じて制御電流を発生すると共に、制御電流のミラー電流IBIASをPチャネルMOSFET25c,NチャネルMOSFET28bに流す。コンパレータ31,32は、PチャネルMOSFET29及びNチャネルMOSFET30のドレインより出力される変調電圧Vmを、それぞれ上限電圧VH,下限電圧VLと比較した結果に応じてRSフリップフロップ33をそれぞれセット,リセットする。
PチャネルMOSFET29,NチャネルMOSFET30は、RSフリップフロップ33の状態セット,リセットに応じて一方が排他的にオンされる。これにより、コンデンサCmに対して、PチャネルMOSFET25c,NチャネルMOSFET28bに流れるミラー電流IBIASによる充電,放電が交互に繰り返されて、変調電圧Vmの波形は三角波となる。そして、変調電圧Vmの周波数fmは変調制御電圧により決定され、変調電圧Vmの振幅,すなわち変調周波数幅Δfsは、上限電圧VHと下限電圧VLとの電位差に応じて決定される。したがって、上記の変調制御電圧を適宜設定することで、変調周波数fmと変調周波数幅Δfsとを制御できる。
また、電圧検出部7は、入力電圧VINに応じて制御電流Ibを発生すると共に、前記制御電流のミラー電流を流すミラー電流経路を3つ有するカレントミラー回路21を備える。カレントミラー回路22は、上記のミラー電流経路の1つに流れるミラー電流を受けて、当該ミラー電流を更にミラーさせた電流を流す経路を1つ備える。そして、各ミラー電流経路に挿入される抵抗素子R2,R3,R4の端子電圧の変化に基づいて、上限電圧VH,下限電圧VL,バイアス電圧VBIASを設定する。すなわち、入力電圧VINが変化すれば、それに伴い制御電流→ミラー電流が変化するので、第1〜第3ミラー電流経路に挿入される抵抗素子R2〜R4の端子電圧が変化する。これにより各変調制御電圧を変化させることができる。
また、PWM信号生成手段を、入力される変調電圧Vmに応じて周波数が変化する三角波VTのキャリアを生成する三角波発振器9と、出力電圧の変化に応じてPWM制御電圧を生成する電圧制御部11と、キャリアの振幅とPWM制御電圧とを比較してPWM信号を生成するPWM生成部10の比較器とで構成する。そして、三角波発振器9を電圧制御電流源部34と三角波生成部35とで構成し、電圧制御電流源部34を、電流源36,PチャネルMOSFET37,カレントミラー回路38,NチャネルMOSFET41aにより、周波数変調部8の入力側回路に対応する各回路素子と同じ接続関係で構成して、PチャネルMOSFET37のゲートに変調電圧Vmを与えるようにした。これにより、変調電圧Vmに応じて周波数が変調される三角波VTのキャリアを生成できる。
(第2実施形態)
図10に示すように、第2実施形態の電圧検出部51(変調制御電圧生成手段)では、それぞれ複数の抵抗素子から成る直列抵抗回路52及び53(第1〜第3制御電圧設定回路)が、動作用電源とグランドとの間に接続されている。直列抵抗回路52を構成する各抵抗素子の一端側には、それぞれアナログスイッチ(スイッチ回路)が接続されており、これらがアナログスイッチ群54(第3制御電圧設定回路)を構成している。また、直列抵抗回路53を構成する各抵抗素子の一端側にも同様にアナログスイッチが接続されており、これらがアナログスイッチ群55を構成している。
入力電圧VINはA/Dコンバータ56に入力されており、A/Dコンバータ56によりA/D変換されたデータは、3つのデータデコーダ57〜59に入力されている。データデコーダ57(第3デコーダ)は、入力されるデータ値に応じてアナログスイッチ群54の何れか1つを択一的にオンさせる信号を生成するようにデコードを行う。また、データデコーダ58,59(第1,第2デコーダ)は、入力されるデータ値に応じて。アナログスイッチ群55の内、それぞれ高電圧側のスイッチ群55H(第1制御電圧設定回路),低電圧側のスイッチ群55L(第2制御電圧設定回路)の何れか1つを択一的にオンさせる信号を生成するようにデコードを行う。
以上の構成により、直列抵抗回路52で分圧される電圧によってバイアス電圧VBIASを生成し、直列抵抗回路53(H,L)で分圧される電圧によって上限電圧VH,下限電圧VLを生成する。
次に、第2実施形態の作用について説明する。図11にも示すように、電圧検出部51は、第1実施形態における電圧検出部7の構成をデジタル回路で実現したものである。すなわち、入力電圧VINが上昇すれば、A/Dコンバータ56によりA/D変換されたデータ値が上昇するので、そのデータ値に応じて、データデコーダ58は、上限電圧VHをステップ状に下降させるようにスイッチ群55Hのオンオフを切り替え、データデコーダ59は、下限電圧VLをステップ状に上昇させるようにスイッチ群55Lのオンオフを切り替える。
また、データデコーダ57は、バイアス電圧VBIASが、上限電圧VHと下限電圧VLとの差に比例した傾きでステップ状に下降するようにアナログスイッチ群54のオンオフを切り替える。尚、直列抵抗回路52を構成する各抵抗素子の抵抗値は、図11に示す変化を実現するように設定しておく。そして、図12は、図11に示す変化に対応した変調周波数fm及び変調周波数幅Δfsの変化であるが、(a)に示す変調周波数fmは第1実施形態と同様に一定であり、(b)に示す変調周波数幅Δfsはステップ状に低下する。
以上のように第2実施形態によれば、電圧検出部51を、入力電圧VINをA/D変換するA/Dコンバータ56と、A/D変換されたデータをデコードするデータデコーダ57〜59と、直列抵抗回路52及び53、アナログスイッチ群54及び55により構成した。したがって、変調制御電圧をデジタル回路により生成できる。そして、データデコーダ57は、バイアス電圧VBIASを、データデコーダ58,59により設定される上限電圧VHと下限電圧VLとの差に比例した値に設定する。したがって、第1実施形態と同様に、変調周波数fmを一定として、周波数変調幅Δfsを可変とするように変調制御電圧を生成できる。
(第3実施形態)
図13に示す電圧検出部61(変調制御電圧生成手段)は、上限電圧VH,下限電圧VLはそれぞれ一定の電圧で出力し、バイアス電圧VBIASのみ変化させるように構成したものである。第1実施形態の電圧検出部7より、NチャネルMOSFET21c及び21d,PチャネルMOSFET22c,抵抗素子R2及びR4は削除され、抵抗素子R3は抵抗素子R5に置き換えられている。そして、上限電圧VH,下限電圧VLはそれぞれ基準電圧62,63により設定され、PチャネルMOSFET22bのドレインよりバイアス電圧VBIASが出力される。
次に、第3実施形態の作用について説明する。以上の構成により、上限電圧VH,下限電圧VLは図14(a)に示すようにそれぞれ一定の電圧となり、バイアス電圧VBIASは図14(b)に示すように、入力電圧VINの上昇に応じて線形に上昇する。その結果、変調電圧Vmの周波数fmは図15(a)に示すように線形に上昇し、変調周波数幅Δfsは、図15(b)に示すように一定となる。
以上のように第3実施形態によれば、電圧検出部61は、上限電圧VH,下限電圧VLはそれぞれ一定の電圧を出力し、バイアス電圧VBIASのみ変化させるので、入力電圧VINの上昇に応じて変調周波数fmを上昇させて、変調周波数幅Δfsを一定とするように制御できる。
(第4実施形態)
図16に示す電圧検出部71(変調制御電圧生成手段)は、第3実施形態の電圧検出部61に対応する構成をデジタル回路により実現したもので、第2実施形態の電圧検出回路51より、直列抵抗回路53,アナログスイッチ群55,データデコーダ58及び59を削除している。そして、上限電圧VH,下限電圧VLについては、第3実施形態と同じ基準電圧62,63により付与する。
以上のように構成される電圧検出部71によれば、上限電圧VH,下限電圧VLは第3実施形態と同様に、図17(a)に示すようにそれぞれ一定の電圧となり、バイアス電圧VBIASは図17(b)に示すように、入力電圧VINの上昇に応じてステップ状に上昇する。その結果、変調電圧Vmの周波数fmは図18(a)に示すようにステップ状に上昇し、変調周波数幅Δfsは、図18(b)に示すように一定となる。
(第5実施形態)
図19に示すスイッチング電源回路1Aは、第1実施形態の電圧検出部7を電流検出部7Aに置き換えたものであるが、電流検出部7Aの具体構成は電圧検出部7と同一である。但し、入力電圧VINは、バッテリ2の正側端子に替えて、スイッチング部3と出力フィルタ部4との間で負荷電流を検出する電流センサ64のセンサ電圧として与えられている。このようにして負荷電流を検出する場合も、例えば図4等の横軸である入力電圧VINは、負荷電流の増加に応じて上昇する。したがって、第5実施形態の構成による場合も、第1〜第4実施形態と同様の作用効果が得られる。
(第6実施形態)
図20に示すスイッチング電源回路81は、第1実施形態のスイッチング電源回路1におけるスイッチング制御部6を、スイッチング制御部82に置き換えたものである。スイッチング制御部82は、三角波発振器9,PWM生成部10を,夫々発振器83(矩形波発振器,PWM信号生成手段),PWM生成部84(PWM信号生成手段)に置き換えたものである。PWM生成部84は、コンパレータ85とRSフリップフロップ86で構成されており、コンパレータ85の非反転入力端子は、第5実施形態における電流センサ64の出力端子に接続され、反転入力端子は、電圧制御部11のオペアンプ14の出力端子に接続されている。そして、オペアンプ14の出力端子は、RSフリップフロップ86のリセット端子Rに接続されている。また、RSフリップフロップ86のセット端子Sは、発振器83の出力端子に接続されている。
図21に示す発振器83は、三角波発振器9にパルス生成部87(ロジック部)を付加したもので、パルス生成部87は、遅延回路88,NOTゲート89及びANDゲート90で構成されている。ANDゲート90の入力端子の一方は直接、他方はNOTゲート89及び遅延回路88を介してフリップフロップ46の出力端子Qに接続されている。そして、ANDゲート90の出力端子より、発振器83の発振出力;矩形波パルス信号SETが出力される。
次に、第6実施形態の作用について説明する。図22(a),(b)に示すように、三角波VTは、RSフリップフロップ46の出力信号CLKの変化に応じて生成される。尚、説明の都合上、三角波VTは周波数変調されていないものとしている。そして、信号CLKと、当該信号を遅延回路88で遅延させて、NOTゲート89で反転させた信号nCLK_DLY((c)参照)との論理積をとることで、遅延時間分のパルス幅を有する矩形波パルス信号SETが生成される((d)参照)。
図20において、PWM生成部84では、上記の信号SETによりRSフリップフロップ86がセットされ、スイッチング部3のスイッチング素子がオンされる。それに伴い負荷電流が増加して電流センサ64が出力する信号電圧が上昇し、電圧制御部11より与えられる制御電圧を超えるとコンパレータ85がハイレベルの信号を出力するので、RSフリップフロップ86がリセットされる。すると、スイッチング部3のスイッチング素子がオフされる。この様にして、スイッチング動作が行われる。
以上のように第6実施形態によれば、PWM信号生成手段を、上記各実施形態のPWM生成部8及び三角波発振器9に替えて、出力電流に応じた電圧とPWM制御電圧とを比較するコンパレータ85と、キャリアがセット端子Sに、コンパレータ85の出力信号がリセット端子Rにそれぞれ与えられ、スイッチング素子の導通制御端子が出力端子Qに接続されるRSフリップフロップ86とを有するPWM生成部84と、変調電圧Vmに応じて周波数が変化する矩形波のキャリアを生成する発振器83とで構成した。
そして、発振器83は、三角波発振器9にパルス生成部87を付加したもので構成し、パルス生成部87を、遅延回路88,NOTゲート89及びANDゲート90で構成して、ANDゲート90の出力端子より矩形波パルス信号SET,すなわち、キャリアを出力するようにした。このように構成した場合も、第1実施形態等と同様の効果が得られる。
本発明は上記した、又は図面に記載した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のような変形又は拡張が可能である。
第6実施形態の構成についても、第5実施形態と同様に、電流センサをもう1つ設けて、電圧検出部7を電流検出部7Aに置き換えて構成しても良い。
図2に示したように、変調周波数fmと変調周波数幅Δfsとを同時に変化させても良い。その場合、例えば図4に示す抵抗素子R4の抵抗値を、(R2−R3)ではない任意の値に設定すれば良い。
第6実施形態のパルス生成部87の構成は、同様に矩形波信号を生成するものであれば、どのようなロジックを用いても良い。
スイッチング素子はMOSFETに限ることなく、バイポーラトランジスタを用いても良い。
図面中、1はスイッチング電源回路、2はバッテリ(電源)、3はスイッチング部、5は負荷、6はスイッチング制御部、7は電圧検出部(変調制御電圧生成手段)、8は周波数変調部(周波数変調手段)、9は三角波発振器(PWM信号生成手段)、10はPWM生成部(PWM信号生成手段)、11は電圧制御部(PWM信号生成手段)、15は電圧制御指令生成部(PWM信号生成手段)、21,22,25はカレントミラー回路、25cはPチャネルMOSFET(第1スイッチング素子)、28はカレントミラー回路、28bはNチャネルMOSFET(第4スイッチング素子)、29はPチャネルMOSFET(第2スイッチング素子)、30はNチャネルMOSFET(第3スイッチング素子)、31はコンパレータ(第1比較器)、32はコンパレータ(第2比較器)、33はRSフリップフロップ、38はカレントミラー回路、38cはPチャネルMOSFET(第1スイッチング素子)、41はカレントミラー回路、41cはNチャネルMOSFET(第4スイッチング素子)、42はPチャネルMOSFET(第2スイッチング素子)、43はNチャネルMOSFET(第3スイッチング素子)、44及び45はコンパレータ(第1及び第2比較器)、46はRSフリップフロップ、Cm,CTはコンデンサ、R2〜R4は抵抗素子(第1〜第3抵抗素子)を示す。

Claims (12)

  1. スイッチング素子をPWM(Pulse Width Modulation)制御して入力される電源電圧をスイッチングすることで、入力電圧を変圧して負荷(5)に出力するスイッチング電源回路において、
    PWM信号を生成して、前記スイッチング素子に出力するPWM信号生成手段(9〜11,15)と、
    前記入力電圧の変化又は前記負荷が電力を消費することに伴う出力電流の変化に応じて変調制御電圧を生成する変調制御電圧生成手段(7,7A,51,61,71)と、
    前記変調制御電圧に応じて、前記PWM信号生成手段におけるキャリア周波数を周波数変調する周波数変調手段(8)とを備えることを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 前記周波数変調手段は、前記変調制御電圧に応じて前記キャリア周波数の変調周波数幅を変化させ、
    前記変調制御電圧生成手段(7,7A,51)は、前記入力電圧又は出力電流が上昇するのに応じて、前記変調周波数幅を減少させるように前記変調制御電圧を生成することを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源回路。
  3. 前記周波数変調手段は、前記変調制御電圧に応じて前記キャリア周波数を変調する周波数を変化させ、
    前記変調制御電圧生成手段(61,71)は、前記入力電圧又は出力電流が上昇するのに応じて、前記キャリア周波数を変調する周波数を上昇させるように前記変調制御電圧を生成することを特徴とする請求項1又は2記載のスイッチング電源回路。
  4. 前記変調制御電圧生成手段は、前記変調制御電圧として、上限電圧,下限電圧及びバイアス電圧を生成し、
    前記周波数変調手段は、前記キャリア周波数を変調するための変調電圧を出力するもので、
    電源とグランドとの間に接続される第1〜第4スイッチング素子(25c,29,30,28b)の直列回路と、
    前記バイアス電圧に応じて制御電流を発生すると共に、前記制御電流のミラー電流を流すカレントミラー回路(25,28)と、
    前記変調電圧が非反転入力端子に与えられると共に、前記上限電圧が反転入力端子に与えられる第1比較器(31)と、
    前記変調電圧が反転入力端子に与えられると共に、前記下限電圧が非反転入力端子に与えられる第2比較器(32)と、
    前記第1比較器の出力端子がセット端子に、前記第2比較器の出力端子がリセット端子に、前記第2及び第3スイッチング素子の導通制御端子が出力端子にそれぞれ接続されるRSフリップフロップ(33)と、
    前記第2及び第3スイッチング素子の共通接続点とグランドとの間に接続されるコンデンサ(Cm)とで構成され、
    前記第1,第4スイッチング素子は、前記カレントミラー回路の一部を構成して前記ミラー電流を流すように制御され、
    前記第2及び第3スイッチング素子の共通接続点より前記変調電圧が出力されることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のスイッチング電源回路。
  5. 前記変調制御電圧生成手段(7,61)は、前記入力電圧又は出力電流に応じて制御電流を発生すると共に、前記制御電流のミラー電流を流すミラー電流経路を1つ以上有するカレントミラー回路(21,21’,22)を備え、 前記変調制御電圧のうち前記変化させる対象となる電圧については、前記ミラー電流経路に挿入される抵抗素子の端子電圧の変化に基づいて設定することを特徴とする請求項4記載のスイッチング電源回路。
  6. 前記カレントミラー回路(21,22)は、それぞれ第1〜第3抵抗素子(R2〜R4)が挿入され、前記第1〜第3抵抗素子の端子電圧によって前記上限電圧,前記下限電圧,前記バイアス電圧が夫々設定される第1〜第3ミラー電流経路を備え、
    前記第3抵抗素子の抵抗値は、前記第1,第2抵抗素子の抵抗値の差に等しく設定されていることを特徴とする請求項5記載のスイッチング電源回路。
  7. 前記変調制御電圧生成手段(51,71)は、前記入力電圧又は出力電流の検出電圧をA/D変換するA/Dコンバータ(56)と、
    このA/Dコンバータにより変換されたデータをデコードする1つ以上のデコーダ(57〜59)と、
    電源とグランドとの間に複数の抵抗素子を直列接続してなる抵抗回路(52,53)と、一端が共通に接続され、他端が前記各抵抗素子の一端にそれぞれ接続される複数のスイッチ回路(54,55)とを有してなる1つ以上の制御電圧設定回路とで構成され、
    前記複数のスイッチ回路は、前記デコーダによるデコードの結果に応じて択一的にオンされるように制御され、
    前記変調制御電圧のうち前記変化させる対象となる電圧については、前記制御電圧設定回路により設定することを特徴とする請求項5記載のスイッチング電源回路。
  8. 前記上限電圧,前記下限電圧,前記バイアス電圧が夫々設定される第1〜第3制御電圧設定回路(52〜55)と、
    前記第1〜第3制御電圧設定回路のスイッチ回路をそれぞれ個別に制御する第1〜第3デコーダ(57〜59)とを備え、
    前記第3デコーダは、前記バイアス電圧を、前記第1,第2デコーダにより設定される上限電圧と下限電圧との差に比例した値に設定することを特徴とする請求項7記載のスイッチング電源回路。
  9. 前記PWM信号生成手段は、入力される変調電圧に応じて周波数が変化する三角波のキャリアを生成する三角波発振器(9)と、
    出力電圧の変化に応じてPWM制御電圧を生成する制御電圧生成手段(11,15)と、
    前記キャリアの振幅と前記PWM制御電圧とを比較してPWM信号を生成する比較器(10)とで構成されることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載のスイッチング電源回路。
  10. 前記三角波発振器は、電源とグランドとの間に接続される第1〜第4スイッチング素子(38c,42,43,41b)の直列回路と、
    前記変調電圧に応じて制御電流を発生すると共に、前記制御電流のミラー電流を流すカレントミラー回路(38,41)と、
    前記変調電圧が非反転入力端子に与えられると共に、高電位側基準電圧が反転入力端子に与えられる第1比較器(44)と、
    前記変調電圧が反転入力端子に与えられると共に、低電位側基準電圧が非反転入力端子に与えられる第2比較器(45)と、
    前記第1比較器の出力端子がセット端子に、前記第2比較器の出力端子がリセット端子に、前記第2及び第3スイッチング素子の導通制御端子が出力端子にそれぞれ接続されるRSフリップフロップ(46)と、
    前記第2及び第3スイッチング素子の共通接続点とグランドとの間に接続されるコンデンサ(CT)とで構成され、
    前記第1,第4スイッチング素子は、前記カレントミラー回路の一部を構成して前記ミラー電流を流すように制御され、
    前記第2及び第3スイッチング素子の共通接続点より、前記キャリアが出力されることを特徴とする請求項9記載のスイッチング電源回路。
  11. 前記PWM信号生成手段は、入力される変調電圧に応じて周波数が変化する矩形波のキャリアを生成する矩形波発振器(83)と、
    出力電圧の変化に応じてPWM制御電圧を生成する制御電圧生成手段(11,15)と、
    出力電流に応じた電圧と前記PWM制御電圧とを比較する比較器(85)と、
    前記キャリアがセット端子に、前記比較器の出力信号がリセット端子にそれぞれ与えられ、前記スイッチング素子の導通制御端子が出力端子に接続されるRSフリップフロップ(86)とで構成されることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載のスイッチング電源回路。
  12. 前記矩形波発振器は、電源とグランドとの間に接続される第1〜第4スイッチング素子(38c,42,43,41b)の直列回路と、
    前記変調電圧に応じて制御電流を発生すると共に、前記制御電流のミラー電流を流すカレントミラー回路(38,41)と、
    前記変調電圧が非反転入力端子に与えられると共に、高電位側基準電圧が反転入力端子に与えられる第1比較器(44)と、
    前記変調電圧が反転入力端子に与えられると共に、低電位側基準電圧が非反転入力端子に与えられる第2比較器(45)と、
    前記第1比較器の出力端子がセット端子に、前記第2比較器の出力端子がリセット端子に、前記第2及び第3スイッチング素子の導通制御端子が出力端子にそれぞれ接続されるRSフリップフロップ(46)と、
    前記第2及び第3スイッチング素子の共通接続点とグランドとの間に接続されるコンデンサ(CT)と、
    前記RSフリップフロップの出力信号を論理演算することで前記矩形波のキャリアを生成出力するロジック部(87)とで構成され、
    前記第1,第4スイッチング素子は、前記カレントミラー回路の一部を構成して前記ミラー電流を流すように制御され、
    前記ロジック部の出力端子より、前記キャリアが出力されることを特徴とする請求項11記載のスイッチング電源回路。
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