JP6046924B2 - レンズシステム、撮像システム及びレンズシステムの駆動制御方法 - Google Patents

レンズシステム、撮像システム及びレンズシステムの駆動制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、指令装置よりズーム、フォーカス、アイリス等の可動光学部材を駆動制御するレンズシステム、撮像システム及びレンズシステムの駆動制御方法に関し、特に、テレビ放送用として使用されるレンズシステム、撮像システム及びレンズシステムの駆動制御方法に関する。
特許文献1には従来のテレビレンズにおけるズーム、フォーカス等の可動光学部材の制御システムが示されている。これらのシステム構成では、レンズ本体に対して、ズーム駆動に対する指令信号を出力する指令装置であるズームデマンドと、フォーカス駆動に対する指令信号を出力する指令装置であるフォーカスデマンドとが接続されている。この他に、レンズ本体に接続される指令装置としては、絞り指令出力を行うもの、防振光学系の制御を行うものなど、複数の指令装置が接続可能となっている。
また、レンズ本体と指令装置との接続は、コネクタを使用したケーブル接続により行われ、特許文献1のコネクタは20ピン構成であり、レンズ本体と指令装置間のケーブルもピン数と同じ20芯のケーブルが使用される。また、レンズ本体と指令装置間のケーブルは、レンズ本体の傍で操作するため、1m程度のものが標準的に用意されている。
図19に上述した従来例のテレビ撮影システムのブロック図を示す。カメラ本体1に接続したレンズ本体2のズームレンズを操作するズームデマンド3には、ズームの駆動制御を行うズーム指令の他に、リターンスイッチ指令、VTRスイッチ指令、ショット指令、ショット記憶指令が可能となっている。また、レンズ本体2のフォーカスレンズを操作するフォーカスデマンド4には、フォーカスの駆動制御を行うフォーカス指令の他に、ズームデマンドと同等のスイッチ指令が可能となっている。レンズ本体とズームデマンド3又はフォーカスデマンド4は、標準的に用意されている20芯前後で長さ1m程度のケーブル5、6、コネクタ7、8を介して接続されている。
上記構成ではレンズ本体と各指令装置とは多芯で長さ1m程度のケーブルで接続されており、また、複数の指令装置を接続する際はその指令装置分のケーブル本数を必要とする。このため、放送局での撮影現場では次の様な問題があった。
3〜5m程度のクレーンの先端にカメラとレンズを設置し、クレーン元でカメラマンが指令装置を操作して撮影を行うクレーン撮影や、自然の中で設置したカメラとレンズから離れて猛獣等の撮影を行う場合がある。この際には、レンズ本体と指令装置間の標準的なケーブルでは長さが足りず、専用の延長ケーブルの製作と設置が必要になる。このための製作と設置に際し、費用と時間が掛かることになる。また、ケーブル1本当たり20芯前後で芯数の多く長いケーブルを、指令装置の台数分使用して設置するため、設置作業における芯線やケーブル破損のリスクがあり信頼性が落ちるといった問題があった。
そこでこの問題を解決するため、例えば特許文献2では、レンズ本体と指令装置間の接続を無線化することにより、レンズ本体と指令装置とが離れた撮影においても、設置作業が容易でありかつ、信頼性を落とすことがない光学装置が開示されている。また特許文献2では、無線化に伴う電波干渉や指向性の影響を受けた場合でも、無線データ通信の信頼性を維持、向上する発明が開示されている。
特開2005−328496号公報 特開2008−310093号公報
しかしながら、上述の特許文献2に開示された従来技術では、無線通信が切断された後の指令値をどのようにするかについては記載がない。従って、無線通信が切断された後に、指令値を初期位置に戻すようなレンズ装置の場合は、今までの指令値と異なる初期位置にレンズを駆動させることになり、このレンズの動きにより、違和感のある不自然な映像を撮影してしまうことになる。
そこで、本発明の目的は、レンズ本体と指令装置とが離れた撮影においても、設置作業が容易であり、かつ、撮影者の意図しないレンズ本体と指令装置間の通信切断が発生した場合でも、違和感のない自然な映像撮影が行える光学装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、可動光学部材を含むレンズ装置と、該可動光学部材への指令信号を生成する指令装置と、該指令装置と有線接続し該レンズ装置と無線通信する信号変換ユニットとを備える、レンズシステムであって、該レンズ装置は、該指令信号に基づいて該可動光学部材の駆動を制御する駆動制御手段と、該信号変換ユニットと無線信する無線通信手段と、を有し、該駆動制御手段は、前記信号変換ユニットと前記無線通信手段の通信状態を検出し、ユーザ操作に基づく前記信号変換ユニットと前記無線通信手段の間の第一の無線通信断の場合と、前記第一の無線通信断と異なる要因で発生した第二の無線通信断の場合とにおいて、該可動光学部材を互いに異なる駆動制御する、ことを特徴とする。

本発明によれば、レンズ本体と指令装置とが離れた撮影においても、設置作業が容易であり、かつ、撮影者の意図しないレンズ本体と指令装置間の通信切断が発生したとしても、違和感のない自然な映像撮影が行える光学装置を提供することができる。
第1実施例の構成図 カメラ本体とレンズ本体の回路構成図 ズームデマンド、フォーカスデマンド、信号変換ユニットのブロック回路構成図 時系列指令変換手段501での処理フロー図 時系列指令の詳細図 指令変換手段での処理フロー図 周波数ホッピングスペクトラム拡散無線通信における回路構成図 通信断時における要因毎の受信レベルを示すグラフ デマンド接続検出用回路図 無線通信断要因判定処理フロー図 無線通信接続状態による指令値決定処理フロー図 無線通信断時の位置指令値変化を示すグラフ 無線通信断後の位置指令値変化を示すグラフ 無線通信断後の位置指令値算出処理フロー図 相対位置指令通信の回路構成図 相対位置指令通信の信号変換ユニット処理フロー図 相対位置指令通信のレンズ本体処理フロー図 信号変換ユニットとレンズ本体間の相対位置指令通信の処理フロー図 従来例の構成図
以下に、本発明のレンズシステムの好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図1を参照して、本発明の第1の実施例に係るレンズシステムについて説明する。
図1は、本発明のレンズシステムを含む撮像システムの実施例の全体の概略構成図を示し、レンズ本体20と、レンズ本体20が装着され該レンズ本体20によって形成される被写体像を撮像する撮像素子を有するカメラ本体10(撮像装置)と、カメラマンの操作による指令装置であるズームデマンド30、フォーカスデマンド40をケーブルにより有線接続した信号変換ユニット50とから成っている。レンズ本体20と信号変換ユニット50の間は、無線接続により通信がなされるように構成されている。
図2はカメラ本体10とレンズ本体20のブロック回路構成図である。カメラ本体10にはCCDからなる撮像素子101が設けられている。
(レンズ本体の構成)
レンズ本体20(レンズ装置)には、撮像素子101の光軸上に、可動光学部材である絞り201、ズームレンズ202、フォーカスレンズ203が配列されている。
絞り201、ズームレンズ202、フォーカスレンズ203には、それぞれの位置を検出する絞りポテンショメータ207、ズームポテンショメータ208、フォーカスポテンショメータ209が配置されている。更に、絞り201を駆動する絞りモータ204、ズームレンズ202を光軸方向に駆動するズームモータ205、フォーカスレンズ203を光軸方向に駆動するフォーカスモータ206が設けられている。絞りポテンショメータ207、ズームポテンショメータ208、フォーカスポテンショメータ209の出力は、それぞれ増幅器256、257、258及びA/D変換器259、260、261を経由してCPU240に入力される。また、CPU240からは、D/A変換器250、251、252及び増幅器253、254、255を経て、絞りモータ204、ズームモータ205、フォーカスモータ206をそれぞれ駆動制御する制御信号が出力される。
更に、CPU240の出力はそれぞれD/A変換器276、277、278及び増幅器279、280、281を経て、絞りアナログ位置信号a、ズームアナログ位置信号b、フォーカスアナログ位置信号c(以下、絞り/ズーム/フォーカスアナログ位置信号a、b、c、とも記す)が時系列位置信号変換手段284に接続されている。
時系列位置信号変換手段284には、CPU240からの各スイッチアンサ信号d、デジタル通信アンサ信号e、f、gが接続されている。更に、時系列位置信号変換手段284の出力である時系列位置信号SAは、変調手段287を介して無線通信手段289に出力される。
一方、無線通信手段289が受信し出力する信号変換ユニット50からの信号である時系列指令信号SBは、復調手段286を経て指令信号変換手段282に出力される。指令信号変換手段282の出力である絞りアナログ指令信号h、ズームアナログ指令信号i、フォーカスアナログ指令信号j(以下、絞り/ズーム/フォーカスアナログ指令信号h、i、j、とも記す)は、それぞれ増幅器270、271、272及びA/D変換器273、274、275を経てCPU240に入力される。
また、指令信号変換手段282からCPU240に、各スイッチ指令信号k、デジタル通信指令信号l、m、nが出力される。更に、無線通信手段289の出力は通信状態監視手段291を介して、CPU240内の通信断要因判断手段292に入力される。更にCPU240内には、信号変換ユニット50からの指令値を記憶する指令値記憶手段293が備えられている。
レンズ本体20において、D/A変換器250、251、252は、CPU240からのデジタルデータである絞り/ズーム/フォーカス駆動指令をアナログデータに変換する。増幅器253、254、255はD/A変換器250、251、252からのアナログ駆動信号を電力増幅し、絞りモータ204、ズームモータ205、フォーカスモータ206を駆動することで、絞り201、ズームレンズ202、フォーカスレンズ203それぞれを動作させる。
増幅器256、257、258は絞りポテンショメータ207、ズームポテンショメータ208、フォーカスポテンショメータ209からの信号を増幅する。A/D変換器259、260,261は、増幅器256、257、258を経由して入力される絞りポテンショメータ207、ズームポテンショメータ208、フォーカスポテンショメータ209のアナログ電圧をデジタル値に変換する。CPU240は、変換されたそれぞれのデジタル値を、絞り位置/ズームレンズ位置/フォーカスレンズ位置として読み込む。なお、位置検出手段として絞りポテンショメータ207、ズームポテンショメータ208、フォーカスポテンショメータ209の代りに、エンコーダを使用してもよい。
無線通信手段289は後述する信号変換ユニット50から送られてくる無線データの受信と、レンズ本体20から信号変換ユニット50に送信する変調データを無線送信する。復調手段286は無線通信手段289で受信した変調データを復調し時系列指令信号SBを生成する。指令信号変換手段282は復調手段286からの一連の時系列指令信号SBを、絞り/ズーム/フォーカスアナログ指令信号h、i、j、各スイッチ指令信号k、デジタル通信指令信号l、m、nに分割する。
増幅器270、271、272は、指令信号変換手段282で分割された、絞り/ズーム/フォーカスアナログ指令信号h、i、jを増幅、整合する。A/D変換器273、274、275は、増幅器270、271、272からの各指令信号h、i、jをCPU240に出力する。
また、D/A変換器276、277、278、増幅器279、280、281は、CPU240からズームデマンド30、フォーカスデマンド40に送出する絞り/ズーム/フォーカスアナログ位置信号a、b、cを生成する。
時系列位置信号変換手段284でこれらのアナログ位置信号a、b、cは時系列位置信号SAに変換される。時系列位置信号変換手段284はこの他に、CPU240からの各スイッチアンサ信号d、デジタル通信アンサ信号e、f、gを読み込み、一連の時系列位置信号SAに変換する。
変調手段287は時系列位置信号変換手段284からの時系列位置信号SAを変調し、後段の無線通信手段289に変調された時系列位置信号SAを送る。通信状態監視手段291は無線通信手段289の無線通信状態を監視する手段であり、例えば、無線通信の電波強度を検出する手段等を含む。通信断要因判断手段292は通信状態監視手段291からの無線通信状態を表す指標を判断し、通信の切断状態(通信断)の要因を判定する。通信断の要因の判定方法については後述する。指令値記憶手段293は指令信号h〜nの一部またはすべてを記憶する。
CPU240は指令信号変換手段282からのアナログによる絞り/ズーム/フォーカス指令信号h、i、jを、増幅器270、271、272、A/D変換器273、274、275を経由して取り込む。また、デジタル通信指令信号l、m、nをCPU240に取り込む。CPU240はこれら取り込んだ絞り/ズーム/フォーカス指令信号h、i、jと、各ポテンショメータ207、208、209から取り込んだ絞り/ズーム/フォーカス位置を基に演算を行い、各モータ204、205、206を駆動制御する各指令信号を出力する。
またCPU240からは無線通信手段289へ通信相手を指定する情報が出力されている。
(ズームデマンド、フォーカスデマンドの構成)
図3はズームデマンド30、フォーカスデマンド40、信号変換ユニット50のブロック回路構成図であり、ズームデマンド30、フォーカスデマンド40は、ケーブル、コネクタ531、532、533を介して信号変換ユニット50に接続されている。
ズームデマンド30はズーム指令信号の他に、リターンスイッチ指令信号、VTRスイッチ指令信号、ショット命令信号、ショット記憶指令信号の各スイッチ指令信号を出力するようになっている。また、フォーカスデマンド40はフォーカス指令信号の他に、リターンスイッチ信号、VTRスイッチ信号、ショット命令信号、ショット記憶信号の各スイッチ指令信号を出力するようになっている。ここで、リターンスイッチは、現時点で実際に放送に使用されている画像を撮影装置のモニタ上に映し出させるためのスイッチである。VTRスイッチは、撮影装置で撮影している映像を映像信号として撮影装置から外部に出力するためのスイッチである。ショット命令は、予め記憶された所定のレンズ位置(ズーム、フォーカス)に撮影装置を駆動させるための命令である。ショット記憶指令は、ショット命令で移動させるためのレンズ位置を記憶させるための指令である。
(信号変換ユニットの構成)
信号変換ユニット50においては、コネクタ531、532、533を介して得られた信号が、時系列指令信号変換手段501に入力される。更にCPU590からの信号が、時系列指令信号変換手段501に出力される。これらの信号は、絞り/ズーム/フォーカスアナログ指令信号h、i、j、各スイッチ指令信号k、デジタル通信指令信号l、m、nである。時系列指令信号変換手段501において変換された時系列指令信号SBは、変調手段587を介して無線通信手段589に出力される。
また、無線通信手段589を介してレンズ本体20から得られた時系列位置信号SAは、復調手段586を介して位置信号変換手段502に出力される。位置信号変換手段502での変換により、絞り/ズーム/フォーカスアナログ位置信号a、b、c、各スイッチアンサ信号d、デジタル通信アンサ信号e、f、gが出力されている。絞り/ズーム/フォーカスアナログ位置信号a、b、c及びデジタル通信アンサ信号e、fはコネクタ531〜533を介してズームデマンド30、フォーカスデマンド40に出力される。一方、デジタル通信アンサ信号gはCPU590に出力される
またCPU590からは無線通信手段589へ通信相手を指定する情報が出力されている。
電源供給手段591から出力される電力は、コネクタ531、532、533を介してズームデマンド30、フォーカスデマンド40に接続されている。また、電源供給手段591の電源容量状態はCPU590に出力される。
この信号変換ユニット50において、コネクタ531、532、533はズームデマンド30、フォーカスデマンド40等のデマンドとケーブルにより接続し、コネクタ531、532、533は従来例と同様の20ピン前後の多ピン構成になっている。時系列指令信号変換手段501にはコネクタ531、532,533経由で、絞り/ズーム/フォーカスアナログ指令信号h、i、j、各スイッチ指令信号k、デジタル通信指令信号l、mが入力される。またCPU590からはデジタル通信指令信号nが入力される。時系列指令信号変換手段501はこれらの信号を時系列指令信号SBに変換する。
変調手段587は、時系列指令信号SBを変調する。無線通信手段589は、変調手段587からの変調された時系列指令信号SBを無線通信で送信すると共に、レンズ本体20の無線通信手段289から送信される無線化された時系列位置信号SAを受信する。
復調手段586は無線通信手段589で受信し変調された時系列位置信号SAを復調する。位置信号変換手段502は、復調手段586からの時系列位置信号SAを、絞り/ズーム/フォーカスアナログ位置信号a、b、c、各スイッチアンサ信号d、デジタル通信アンサ信号e、f、g、に分けて出力する。
電源供給手段591には、ズームデマンド30、フォーカスデマンド40、そして信号変換ユニット50の動作に必要とするバッテリやACアダプタなどが用いられている。
無線通信手段289、589は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)等の規格化された通信方式を利用することができる。
(信号変換ユニットの時系列指令信号変換手段における処理)
図4は信号変換ユニット50の時系列指令信号変換手段501における処理フローチャート図である。ステップS100は時系列指令信号変換手段501での処理を開始する。ステップS101ではデマンド30、40からの各スイッチ指令信号kに含まれるリターンスイッチ信号を読み込み、その結果をステップS102で時系列指令信号SBに出力する。ステップS103では、デマンド30、40からの各スイッチ指令信号kに含まれるVTRスイッチ信号を読み込み、その結果をステップS104で時系列指令信号SBに出力する。
次に、ステップS105でデマンドからの各スイッチ指令信号kに含まれるショット記憶スイッチ信号を読み込み、その結果をステップS106で時系列指令信号SBに出力する。ステップS107でデマンド30、40からの各スイッチ指令信号kに含まれるショット命令スイッチ信号を読み込み、その結果をステップS108で時系列指令信号SBに出力する。
ステップS109でデマンド30、40からの絞りアナログ指令信号hを読み込み、その値をステップS110で時系列指令信号SBに出力する。ステップS111でデマンド40からのフォーカスアナログ指令信号jを読み込み、その値をステップS112で時系列指令信号SBに出力する。次に、ステップS113でデマンド40からのズームアナログ指令信号iを読み込み、その値をステップS114で時系列指令信号SBに出力する。
ステップS115でデマンド30、40からのデジタル通信指令信号lの指令を読み込み、ステップS116で時系列指令信号SBに出力する。ステップS117でデマンド30、40からのデジタル通信指令信号mを読み込み、ステップS118で時系列指令信号SBに出力する。ステップS119でデマンド30、40からのデジタル通信指令信号nを読み込み、ステップS120で時系列指令信号SBに出力する。この後にステップS101に戻り、同じ処理を繰り返す。
以上の処理により、複数のデマンド30、40から入力される複数の指令信号を、図5に示す1連の時系列指令信号SBとすることができる。更に、接点信号やシリアル通信信号など、異なる通信方式をも1連の時系列指令信号SBとすることが可能となる。この後に、変調手段587、無線通信手段589により、変調・無線化された時系列指令信号SBがレンズ本体20に送信される。
(レンズ本体の指令信号変換手段における処理)
図6はレンズ本体20の指令信号変換手段282における処理フローチャート図である。ステップS200は指令信号変換手段282での処理スタートである。ステップS201で、時分割指令信号を読み込み、ステップS202で時分割指令信号がリターンスイッチ指令信号であるかを判断し、リターンスイッチ指令信号であればステップS203に、そうでなければステップS204に移行する。ステップS203では、その値を各スイッチ指令信号kを含むリターンスイッチ出力線に出力し、その後にステップS201に戻る。
ステップS204では、読み込んだ時分割指令信号がVTRスイッチ指令信号であるかを判断し、VTRスイッチ指令信号であればステップS205に、そうでなければステップS206に移行する。ステップS205では、その値を各スイッチ指令信号kを含むVTRスイッチ出力線に出力し、その後にステップS201に戻る。
ステップS206では、読み込んだ時分割指令信号がショット記憶指令信号であるかを判断し、ショット記憶指令信号であればステップS207に、そうでなければステップS208に移行する。ステップS207では、その値を各スイッチ指令信号kを含むショット記憶出力線に出力し、その後にステップS201に戻る。
ステップS208では、読み込んだ時分割指令信号がショット指令信号であるかを判断し、ショット指令信号であればステップS209に、そうでなければステップS210に移行する。ステップS209では、その値を各スイッチ指令信号kを含むショット出力線に出力し、その後にステップS201に戻る。
ステップS210では、読み込んだ時分割指令信号が絞りアナログ指令信号であるかを判断し、絞りアナログ指令信号hであればステップS211に移行する。ステップS211では、その値を絞りアナログ指令信号hに出力し、その後にステップS201に戻る。
ステップS212では、読み込んだ時分割指令信号がズームアナログ指令信号iであるかを判断し、ズームスアナログ指令信号iであればステップS213に、そうでなければステップS214に移行する。ステップS213では、その値をズームアナログ指令信号iに出力し、その後にステップS201に戻る。
ステップS214では、読み込んだ時分割指令信号がフォーカスアナログ指令信号jであるかを判断し、フォーカスアナログ指令信号jであればステップS215に、そうでなければステップS216に移行する。ステップ215では、その値をフォーカスアナログ指令信号jに出力し、その後にステップS201に戻る。
ステップS216では、読み込んだ時分割指令信号がデジタル通信指令信号lであるかを判断し、デジタル通信指令信号lであればステップS217に、そうでなければステップS218に移行する。ステップS217では、その値をデジタル通信指令信号lに出力し、その後にステップS201に戻る。
ステップS218では、読み込んだ時分割指令信号がデジタル通信指令信号mであるかを判断し、デジタル通信指令信号mであればステップS219に、そうでなければステップS220に移行する。ステップS219では、その値をデジタル通信指令信号mに出力し、その後にステップS201に戻る。
ステップS220では、読み込んだ時分割指令信号がデジタル通信指令信号nであるかを判断し、デジタル通信指令信号nであればステップS221に、そうでなければステップS201に戻る。ステップS221では、その値をデジタル通信指令信号nに出力し、その後にステップS201に戻る。
以上の処理により、無線通信手段289、復調手段286を経て取り込まれる時系列指令信号SBは、レンズ本体20内の指令信号変換手段282により、元の各種指令信号に戻される。
また、時系列位置信号変換手段284での処理は、図4、図5に示した時系列指令信号変換手段501と同等であり、位置信号変換手段502での処理は図6に示した指令信号変換手段282と同等である。
レンズ本体20に設けている通信状態監視手段291は、無線通信手段289の通信状態を監視するものである。具体的には、無線通信手段289が、送受信データが正確に行われたか否かを、送受信データごと、或いは一定時間ごとに確認し、この結果を数値指標として図示しない通信状態表示手段に表示する。この際の確認は、受信データ数に対して受信エラーを起こしたデータ数の割合である通信エラーレートを、送信側に双方で通知し合うことなどにより可能となる。また無線受信レベルの値を監視することでも無線通信手段289の通信状態を監視することができる。この通信状態の情報は、通信断要因判断手段292に出力され、通信断の要因の判断基準となる。
(通信断要因判断手段が実行する通信断の要因の判断方法)
次に、通信断要因判断手段292が実行する通信断の要因の判断方法について説明する。
通信断の要因として以下の要因が考えられる。
・R1:信号変換ユニット50の電源OFFにした場合
・R2:信号変換ユニット50が別のレンズ本体へ通信を切換えた場合
・R3:デマンド30、40と信号変換ユニット50の間のケーブルが抜かれた場合
・R4:信号変換ユニット50のバッテリが切れた場合
・R5:信号変換ユニット50がレンズ本体20の無線通信範囲の圏外に移動した場合
・R6:他の機器からの電波による無線通信の通信障害が発生した場合
上記要因の内、要因R1、R2、R3の場合は、使用者が意図的にレンズ本体20と信号変換ユニット50の通信を切断したと考えられる。一方要因R4、R5、R6の場合は、使用者が意図せずにレンズ本体20と信号変換ユニット50の通信を切断したと考えられる。意図的な切断及び意図しない切断のそれぞれに対しての指令値の設定方法に関しては後述で説明する。
次にこれらの要因の判断方法について説明する。
(スペクトラム拡散の周波数ホッピング方式の無線通信手段のブロック回路構成図)
図7は無線通信手段をスペクトラム拡散の周波数ホッピング方式を使用して構成した場合のブロック回路構成図である。図2、図3と同機能については、同一符号を付し説明を省略する。
レンズ接続先設定入力手段701は、無線の接続先であるレンズ本体20を決定する設定値を入力するための入力手段であり、CPU590に接続されている。拡散符号変調手段702は、ホッピング周波数の拡散符号を生成するための変調手段であり、CPU590からの出力と接続されている。拡散周波数シンセサイザ703は、ホッピング周波数を生成する、発振周波数を高速に変更可能な信号発生器であり、拡散符号変調手段702と接続されている。拡散周波数変換手段704は、変調手段587からの出力信号を周波数拡散するための周波数変換手段であり、変調手段587と拡散周波数シンセサイザ703と接続されている。送信空中線705、受信空中線706は無線通信を行うためのアンテナである。
高周波増幅手段707は実空間より周波数ホッピング通信波を増幅するための信号増幅手段であり、受信空中線706と接続されている。逆拡散周波数変換手段708は周波数ホッピング通信波を周波数逆拡散するための周波数変換手段であり、高周波増幅手段707と接続されている。信号変換ユニット接続先設定入力手段709は、無線の接続先である信号変換ユニット50を決定する設定値を入力するための入力手段であり、メモリ715に接続されている。逆拡散符号変調手段710は、ホッピング周波数の拡散符号を生成するための変調手段であり、CPU291からの出力と接続されている。
拡散周波数シンセサイザ711はホッピング周波数を生成する信号発生器であって、高速に発振周波数を変化させることが可能であり、逆拡散符号変調手段710と接続されている。BPF(バンドパスフィルタ)712は、逆拡散周波数変換手段708で逆拡散された信号のノイズ成分を除去するための、狭帯域のBPF(バンドパスフィルタ)である。デジタル通信指令解析手段713はデジタル通信指令信号l、m、nの指令内容を解析するための解析手段であり、CPU291内に存在する。通信断要因判断手段714は、信号変換ユニット50との無線通信が切断された要因を判断する判断手段であり、CPU291に含まれている。メモリ715は無線通信先の信号変換ユニット50を特定する情報や無線通信先の信号変換ユニット50が複数のレンズ本体20と接続する場合の、他のレンズ本体20を特定する情報を記憶するメモリ部である。
レンズ接続先設定入力手段701により、無線接続先となるレンズ本体20を特定する情報が入力されると、その情報はCPU590を介して、拡散符号変調手段702に出力される。拡散符号変調手段702には、無線接続先に応じた周波数の拡散符号(ホッピングパターン)が記憶され、これに基づき、拡散周波数シンセサイザ703より時間軸で周波数が変化する拡散周波数信号fs1を発生させる。ここで使用される拡散符号M1は、無線通信先同士で同じ拡散符号をそれぞれ記憶することで、後述のレンズ本体20で使用される拡散符号M2と同じ拡散符号となるように設定される。変調手段587からの信号S1は、拡散周波数変換手段704で、拡散周波数シンセサイザ703よりの拡散周波数信号fs1と乗算処理され、通信帯域信号ft1として送信空中線より実空間へ送出される。この時、通信帯域信号ft1は、通信帯域内で拡散周波数信号fs1の周波数変化に対応して、随時周波数が変化する信号となる。通信帯域信号ft1は受信空中線706で受信され、高周波増幅手段707で、内部処理可能なレベルまで増幅される。この時、高周波増幅手段707は、信号増幅と同時に、受信空中線706で受信した通信帯域信号ft1の受信レベルL1と増幅率G1を、通信状態監視手段291に出力する。
高周波増幅手段707で増幅された通信帯域信号ft1は、逆拡散周波数変換手段708に入力される。
一方、信号変換ユニット接続先設定入力手段709により、無線接続先となる信号変換ユニット50を特定する情報が入力されると、その情報はメモリ715、CPU291を介して、逆拡散符号変調手段710に出力される。逆拡散符号変調手段710には、無線接続先に応じた周波数の拡散符号(ホッピングパターン)が記憶され、これに基づき、逆拡散周波数シンセサイザ711より時間軸で周波数が変化する逆拡散周波数信号fs2を発生させる。ここで使用される拡散符号M2は、無線通信先同士で同じ拡散符号をそれぞれ記憶することで、前述の信号変換ユニット50で使用される拡散符号M1と同じ拡散符号となるように設定される。更に逆拡散符号変調手段710は、高周波増幅手段707で増幅された通信帯域信号ft1と前記周波数の拡散符号(ホッピングパターン)から拡散周波数信号fs1の同期タイミングを検出し、逆拡散周波数信号fs2を生成する。これにより、逆拡散周波数信号fs2は、無線接続先となる信号変換ユニット50で生成された拡散周波数信号fs1と同期して周波数変化する信号として生成される。
高周波増幅手段707で増幅された通信帯域信号ft1は、逆拡散周波数変換手段708で、逆拡散周波数シンセサイザ711よりの逆拡散周波数信号fs2と乗算処理された信号S2として、BPF(バンドパスフィルタ)712に出力される。BPF(バンドパスフィルタ)712でノイズ成分を除去された信号S2は復調手段286に出力される。この信号S2は、無線接続先となる信号変換ユニット50の変調手段587からの信号S1と同等の信号として生成される。
ここで、無線通信先以外の信号変換ユニット50から送出された通信帯域信号ft1を受信空中線706で受信したとしても、拡散周波数信号fs1と逆拡散周波数信号fs2が同期していないため、信号S1と同等の信号S2を生成することは出来ない。これにより、信号変換ユニット接続先設定入力手段709で特定された無線通信先の信号変換ユニット50間でのみ通信を行うことができる。
更に信号S2の信号レベルL2はBPF(バンドパスフィルタ)712で検出され、通信状態監視手段291に出力される。通信状態監視手段291は信号レベルL2を増幅率G1で除算し、増幅前の信号レベルL3に変換する。通信状態監視手段291は信号レベルL1,L3を通信断要因判断手段714に出力する。
また信号変換ユニット50はデジタル通信指令nにより、信号変換ユニット50の状態をレンズ本体20に伝えることができる。レンズ本体20に伝える情報としては、以下のものが挙げられる。
I1:信号変換ユニット50が複数のレンズ本体20を操作する場合に、別のレンズ本体20を特定する情報(例えば拡散符号)
I2:信号変換ユニット50が複数のレンズ本体20を操作する場合に、他のレンズ本体20に接続を切り換えることを知らせる情報。
I3:信号変換ユニット50の電源状態(バッテリー容量)。
I4:信号変換ユニット50とズームデマンド30、フォーカスデマンド40の接続状態。
これらの情報はデジタル通信指令解析手段713により、受信したデジタル信号指令nが解析され、通信断要因判断手段714に伝えられる。また、前記別のレンズ本体20を特定する情報はメモリ715に保存される。
通信断要因判断手段714は、受信レベルL1、L3及び信号変換ユニット50の状態情報I2、I3、I4から、通信断の要因を判断する。
図8は通信断要因R1〜R6における受信レベルL1、L3の変化の様子を示している。ここで、T0は無線通信の切断タイミングを示し、受信レベルL10、L30はそれぞれL1、L3の受信感度の最低レベル値を示している。信号変換ユニット50の電源OFFにした場合(R1)、信号変換ユニット50が別のレンズ本体へ通信を切換えた場合(R2)、信号変換ユニット50のバッテリが切れた場合(R4)は、信号変換ユニット50からの無線信号がなくなるため、T0を境にL3の値がL30まで低下する。デマンド30、40と信号変換ユニット50の間のケーブルが抜かれた場合(R3)は、無線通信に変化はないため、T0を境にL1及びL3の変化はない。信号変換ユニット50がレンズ本体20の無線通信範囲の圏外に移動した場合(R5)は、L3の値が徐々にL30に近づき、最終的にL30の値となる。これは、信号変換ユニット50とレンズ本体20との距離が離れ、信号変換ユニット50から送出された通信帯域信号ft1が、レンズ本体20へ到達するまでに減衰したためである。他の機器からの電波による無線通信の通信障害が発生した場合(R6)は、通信帯域全体のレベルが増加し、T0を境にL1が急激に増加する。この場合、L3のレベル値は増加するが、ノイズ成分が多くを占め、復調手段286において、時系列指令信号SBを復調出来ない状態となる。
以上により、無線通信が切断された時の状況に基づいて、要因R1、R2、R4及び要因R3及び要因R5及び要因R6を特定することができる。
次に、デマンド30、40と信号変換ユニット50の間のケーブルが抜かれた場合(R3)と正常時を識別する判断方法について説明する。
ズームデマンド30及びフォーカスデマンド40と信号変換ユニットの接続状態を、CPU590が監視し、デマンドが切断状態になると、I4の情報を、デジタル通信指令信号nを介して送信し、デマンドの切断状態をレンズ本体20に知らせる。通信断要因判断手段714は、I4の情報からデマンドが切断状態になったことを知ると、通信断の要因を要因R3と判断する。CPU590がデマンド30、40の接続状態を監視する方法としては、図9のような構成で、Pの電圧を監視し、Pの電圧がV1の時は切断状態、0Vの時は接続状態と判断する方法でも良い。またデマンド30、40が接続されている時は、電源591からデマンド30、40に電源が供給されているため、電源591の電圧を監視し、電圧が所定の電圧以下まで低下した場合にデマンド30、40が切断されたと判断してもよい。またデマンド30、40がそれぞれデジタル通信指令信号l、mを送信している場合は、デジタル通信指令解析手段713においてデジタル通信指令信号l、mの状態を監視する方法でも良い。
次に要因R1、R2、R4の判断について説明する。
まず、信号変換ユニット50が別のレンズ本体へ通信を切換えた場合(R2)の判断方法について説明する。レンズ接続先設定入力手段701で、無線通信先の切り換えが発生した場合、CPU590はI1、I2の情報を、デジタル通信指令信号nを介して送信し、無線接続先を切換えることをレンズ本体20に知らせる。CPU590はI1、I2の情報を送信後、拡散符号変調手段702へ、切換える無線通信先を特定する情報を出力し、無線通信先を変更する。通信断要因判断手段714は、I2の情報(信号変換ユニット50が複数のレンズ本体20を操作する場合に、他のレンズ本体20に接続を切り換えることを知らせる情報)を受け取り後、無線通信が通信断状態になると、通信断の要因を要因R2と判断する。
また、予め通信断要因判断手段714がI1の情報を受け取っていた場合に、I2の情報を受け取らなかった場合の要因R2の判断方法について説明する。
通信断要因判断手段714は、信号変換ユニット50との無線通信断状態を検出すると、I1の情報で予め知っている、信号変換ユニット50が接続する可能性のある別のレンズ本体20の識別情報を逆拡散符号変調手段710に出力する。通信断要因判断手段714は、受信レベルL3を監視し、ある規定時間内に、受信レベルL3が規定閾値以上であると判断すると、信号変換ユニット50が別のレンズ本体20へ無線通信相手を切換えたと判断する。つまり通信断の要因を要因R2と判断する。
次に、信号変換ユニット50のバッテリが切れた場合(R4)の判断方法については、I3の情報(信号変換ユニット50の電源状態(バッテリー容量))から、バッテリの状態を監視し、バッテリ容量が少ない状態の後、通信断が発生した場合に、要因R4による通信断と判断する。
信号変換ユニット50の電源OFFにした場合(R1)の判断方法については、通信断が発生した場合に、要因R2〜R6以外の要因と判断された時に、要因R1による通信断と判断する。
図10は要因R1〜R6の判断を行うフローチャート図である。このフローチャートは無線通信状態が接続状態の時に実行される。
判断開始後、S301で無線通信状態が接続状態かどうかを判断する。接続状態の場合はS302へ移行し、接続状態ではない時はS304に移行する。
S302では、I4の情報を監視し、信号変換ユニット50とデマンド30、40の接続状態が切断状態となり、ケーブルが抜かれたと判断した場合は、S303に移行する。ケーブルが抜かれていないと判断した場合は、そのまま通信断の判断処理を終了する。
S303では、通信断の要因をR3と判断し、通信断の判断処理を終了する。
S304では、受信レベルL1の変化量が規定時間内に、規定値以上になった場合は、妨害電波受信と判断し、S305に移行する。それ以外はS306に移行する。
S305では、通信断の要因をR6と判断し、通信断の判断処理を終了する。
S306では、受信レベルL3の過去一定期間の変化率をチェックし、変化率が単位時間当たり一定値以下の変化率の場合は、レンズ本体20と信号変換ユニット50との距離が徐々に離れ無線通信圏外になったと判断し、S307に移行する。
S307では、通信断の要因をR5と判断し、通信断の判断処理を終了する。
S308では、信号変換ユニット50が別のレンズ本体20と通信中かどうかをチェックし、別のレンズ本体20と通信中と判断した場合は、S309に移行する。
S309では、通信断の要因をR2と判断し、通信断の判断処理を終了する。
S310では、I3の情報から、信号変換ユニット50のバッテリ低下と
による通信断と判断した場合は、S311に移行する。それ以外はS313に移行する。
S311では、通信断の要因をR4と判断し、通信断の判断処理を終了する。
S313では、通信断の要因をR1と判断し、通信断の判断処理を終了する。
以上により、レンズ本体20側で、通信断の要因を特定し、通信断の要因に応じた処理を行うことができる。
次に意図的な切断及び意図しない切断のそれぞれに対しての指令値の設定方法について説明する。図11は駆動対象である可動光学部材(絞り、ズームレンズ、フォーカスレンズ)を駆動制御するための駆動指令値を決定するためのフローチャート図である。
開始後、S401では、信号変換ユニット50との無線通信状態が接続状態であるかどうかをチェックする。接続状態と判断した場合は、S402へ移行する。それ以外はS406に移行する。
S402では、信号変換ユニット50から受信した指令値が位置指令値か速度指令値かを判断する。指令値が位置指令値の時はS403へ移行する。それ以外はS405に移行する。
ここで位置指令値の場合、CPU240は、指令値の位置に駆動対象が駆動するように制御する。一方、速度指令値の場合は、駆動対象を速度指令値の速度で駆動するように制御する。この時、速度指令値が0の場合は、駆動対象が現在位置に停止するように制御する。
S403では、指令値記憶手段293で現在の位置指令値(最新の信号変換ユニット50から受信した位置指令値)を記憶し、S404へ移行する。
S404では、現在の位置指令値を元に駆動対象の位置制御を実施し、処理を終了する。
S405では、現在の速度指令値(最新の信号変換ユニット50から受信した速度指令値)に基づき駆動対象の速度制御を実施し、処理を終了する。
無線通信状態が切断と判断されてS401から分岐したS406では、無線通信が切断される直前に信号変換ユニット50から受信した指令値が位置指令値か速度指令値かを判断する。指令値が位置指令値の時はS407へ移行する。それ以外はS410に移行する。
S407では、通信断の要因が、使用者の意図しない通信断(要因R4〜R6による通信断)であるかを判断する。使用者の意図しない通信断の場合はS408に移行する。それ以外はS409に移行する。
S408では、S403で記憶した位置指令値に基づき駆動対象の位置制御を実施し、処理を終了する。ここで、S403で記憶した位置指令値による制御の代わりに、駆動対象を停止させる制御を行っても良い。
S409では、予め定められた初期位置へ駆動対象を駆動させ、処理を終了する。
S410では、駆動対象を停止させ、処理を終了する。
以上の処理により、使用者が意図しない通信断が発生したとしても、通信断の要因に合わせて駆動対象を制御できるため、使用者に違和感のないレンズ操作を実現することができる。
また、S407の処理で、意図しない通信断の発生かつ映像撮影中又は放送中である場合にS408に移行する方法でも良い。この場合は、図1のカメラ本体10とレンズ本体20間に不図示の通信手段を設け、この通信手段から、映像撮影中又は放送中の情報を取得することができる。
本実施例においては、指令信号変換手段282、時系列位置信号変換手段284、復調手段286、変調手段287、無線通信手段289、通信状態監視手段291をレンズ本体20内に設けた。しかし、これらはレンズ本体20の外部に別体のアダプタとして設けてもよい。この場合は、図19に示した既存のレンズ本体20に対してこのアダプタと信号変換ユニット50を追加することで、既存のレンズシステムを使用しながら、ケーブル破損等が起きにくくなり、信頼性と運用性が向上することが可能となる。
また、実施例の説明においては、CPU293、指令信号変換手段282、時系列位置信号変換手段284、通信状態監視手段291は、それぞれ別体の構成としたが、同一のCPU240により構成してもよい。
また、実施例の説明においては、光学可動部材として絞り201、ズームレンズ202、フォーカスレンズ203を示したが、その他の可動光学部材としてエクステンダレンズやイメージスタビライザ等やフランジバック調整用マクロレンズがある。これらを指令制御するようにしても、同様の効果が得られる。
以下、図12、13、14を参照して、本発明の第2の実施例による、位置指令値が変化している時に通信断が発生した場合における、位置指令値の生成方法について説明する。
図12は通信断発生時前後の位置指令値の変化の様子を示している。図12のT0は通信断が発生した時間を示し、P0はその時の位置指令値を示している。また、P-2、P-1、P0、P1はそれぞれ、T-2、T-1、T0、T1の時間における位置指令値を示している。T-2、T-1、T0、T1のそれぞれの時間間隔は規定時間Tbである。
通信断直前の規定時間Tbあたり(時間T-1とT0の間)の位置指令値変化量(駆動速度に対応する量)ΔPiは以下の式で表すことができる。
ΔPi=P-1−P0 ・・・ (1)
また通信断直前の規定時間Tbあたりの位置指令値変化量の変化量(以下、位置指令値変化率と記す)ΔVは以下の式で表すことができる。
ΔV=ΔPi−ΔPi-1 ・・・ (2)
ΔPi-1=P-2−P-1 ・・・ (2a)
位置指令値変化率が一定であることを仮定して、位置指令値変化量ΔPi及び位置指令値変化率ΔVからT0以降の位置指令値の変化を予想し、算出することができる。
0よりTb×n(nは自然数)時間経過後(Tn)の位置指令値Pnは、位置指令値変化率ΔVは一定であると仮定すると、以下の式で表すことができる。
n=Pn-1+(ΔPi+ΔV×n) ・・・ (3)
ここでPn-1は、Tnより規定時間Tb前(Tn-1)の位置指令値を示す。
図13は通信断後、一定時間Tw経過後において、通信が接続状態にならなかった場合の位置指令値の変化の様子を示している。
ここでTmはT0から一定時間Tw経過後の時間を示し、Pm-2、Pm-1、Pm、Pm+1、Pm+2はそれぞれTm-2、Tm-1、Tm、Tm+1、Tm+2の時間における位置指令値を示している。Tm-2、Tm-1、Tm、Tm+1、Tm+2のそれぞれの時間間隔は規定時間Tbである。
通信断から一定時間Tw経過後において無線通信が接続状態にならない場合は、所定の停止用位置指令値変化量ΔPsずつ位置指令値変化量ΔPを減少させて目標の位置指令値を設定し、位置指令値が0になるまで駆動して停止させる。言い換えると、直前の速度より所定量だけ小さい速度で駆動させる。
図14は通信断後の位置指令値を決定する処理のフローチャート図である。
開始後、S501では、通信断発生時刻T0を記憶し、S502に移行する。
S502では、直前の位置指令値Pbに通信断直前に受信した位置指令値Piを設定し、S503に移行する。
S503では、直前の位置指令値変化量ΔPbに通信断直前の規定時間Tbあたりの位置指令値変化量ΔPiを設定し、S504に移行する。
S504では、位置指令値変化率ΔVに式2で算出した値を設定し、S505に移行する。
S505では、位置指令値変化量ΔPに、直前の位置指令値変化量ΔPb+位置指令値変化率ΔV、の値を設定し、S506に移行する。
S506では、位置指令値Pに、直前の位置指令値Pb+位置指令値変化量ΔP、の値を設定し、S507に移行する。
S507では、位置指令値Pにより駆動対象の位置制御を行い、S508に移行する。
S508では、通信断発生時刻T0後、一定時間Tw経過しているかを判断し、経過していなければS509に進む。それ以外はS512に進む。
S509では、規定時間Tb経過するまで待ち、S510に進む。
S510では、直前の位置指令値Pbを位置指令値Pに更新し、S511に進む。
S511では、直前の位置指令値変化量ΔPbを位置指令値変化量ΔPで更新し、S505に戻る。
S512では、位置指令値変化量ΔPが0であるかどうか(停止した状態を指令しているかどうか)判断し、0であれば(停止していれば)S513に進む。それ以外は(移動を指令している場合は)S519に進む。
S513では、規定時間Tb経過するまで待ち、S514に進む。
S514では、位置指令値変化量ΔPにΔPb−ΔPsの値を設定し、S515に進む。ここでΔPsがΔPbより大きな値の時は、ΔPを0に設定する。
S515では、位置指令値PにPb+ΔPの値を設定し、S516に進む。
S516では、位置指令値Pにより駆動対象の位置制御を行い、S517に進む。
S517では、直前の位置指令値Pbを位置指令値Pで更新し、S518に進む。
S518では、直前の位置指令値変化量ΔPbを位置指令値変化量ΔPで更新し、S512に戻る。
S519では、位置指令値Pにより駆動対象の位置制御を行い、処理を終了させる。
ここでΔVを通信断直前の位置指令値変化量ΔPi及びそのTb時間前の位置変化量ΔPi-1の差分により求めているが、二つの値を乗算する等、別の算出手段でも良い。
以上のように、指令信号の経時変化(時系列変化)を検出する手段を用い、指令信号の経時変化を解析することによって、通信断後の位置指令値Pnを予想し、この位置指令値Pnで駆動対象を駆動させることで、通信断後に再度通信が接続状態になった場合でも、スムーズな位置指令値乗り移りを行うことができる。更に通信断後でも一定時間通信が接続状態に復帰しない場合は、徐々に位置指令値を停止させることで、違和感のない駆動制御を行うことができる。
以上、通信断後の位置指令値の変化について説明したが、指令値が速度指令値であっても同様の処理が行われる。速度指令値の場合は位置指令値Pの代わりに位置指令値変化量ΔPを速度指令値として、駆動対象の駆動制御が行われる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以下、図15、16、17を参照して、本発明の第3の実施例による、相対位置指令によるフォーカスレンズの位置指令値作成の処理方法について説明する。なお、絶対位置とは、装置全体に対する該当部材の相対的な位置であり、相対位置とは、その相対的な位置の変化量を示すものとする。
図15は実施例3のブロック回路構成図を示している。図2、3に示した機能と同じ機能については、同一符号を付し説明を省略する。
信号変換ユニット50のCPU590は、絶対位置指令値記憶手段5901及び相対位置指令値算出手段5902を内部に有し、無線通信手段589と接続されている。レンズ本体20のCPU240は、位置指令値記憶手段2401及び位置指令値算出手段2402を内部に有し、無線通信手段289及びDA252と接続されている。
フォーカスデマンド40から絶対位置指令値Paが信号変換ユニット50に入力されると、CPU590は、無線通信手段589、289を介して、レンズ本体20のCPU240に絶対位置指令値Paを送信する。
レンズ本体20においては、CPU240は、信号変換ユニット50から絶対位置指令値Paを受け取ると、絶対位置指令値Paを位置指令値Pとして、DA252に出力する。また位置指令値Pを直前の位置指令値Pbとして位置指令値記憶手段2401に保存する。更に、無線通信手段289、589を介して、絶対位置指令値Pa受信応答を信号変換ユニット50のCPU590に送信する。信号変換ユニット50のCPU590は、レンズ本体20から絶対位置指令値Pa受信応答を受信すると、絶対位置指令値記憶手段5901に、フォーカスデマンド40から入力された絶対位置指令値Paを直前の絶対位置指令値Pabとして保存する。
レンズ本体20においてCPU240からDA252に位置指令値Pが出力されると、実施例1と同様の方法で、位置指令値Pを元にフォーカスレンズ203が駆動制御される。
信号変換ユニット50のCPU590は、レンズ本体20のCPU240から絶対位置指令値Pa受信応答を受け取った後に、フォーカスデマンド40から絶対位置指令値Paが入力されると、以下のようにレンズ本体20に位置指令を出力する。
まず、CPU590は、相対位置指令値算出手段5902で、絶対位置指令値記憶手段5901に記憶した直前の(最新の)絶対位置指令値Pabと最新の絶対位置指令値Paから相対位置指令値Prを算出する。相対位置指令値Prは無線通信手段589、289を介して、レンズ本体20のCPU240に送信される。レンズ本体20のCPU240は相対位置指令値Prを受信すると、位置指令値算出手段2402で、相対位置指令値Prと位置指令値記憶手段2401に記憶した直前の位置指令値Pbから位置指令値Pを算出する。位置指令値算出手段2402で、位置指令値Pが算出されると、CPU240は位置指令値PをDA252に出力する。また位置指令値Pを直前の位置指令値Pbとして位置指令値記憶手段2401に保存する。
DA252は、位置指令値Pが出力されると、実施例1と同様の方法で、位置指令値Pを元にフォーカスレンズ203を駆動制御する。
次に実施例3における信号変換ユニット50のCPU590における処理方法について説明する。図16は実施例3での信号変換ユニット50のCPU590で行われる処理のフローチャート図である。
開始後、S601では、無線通信手段589に対して、レンズ本体20との接続要求を行い、レンズ本体20との無線接続を開始させ、S602に進む。
S602では、レンズ本体20との無線接続状態を確認し、接続状態になるまでS602の処理を続ける。レンズ本体20との無線接続状態を確認すると、S603に進む。
S603では、フォーカスデマンド40からの絶対位置指令値Paを取得し、S604に進む。
S604では、無線通信手段589を介して、レンズ本体20に絶対位置指令値Paを送信し、S605に進む。
S605では、レンズ本体20からの絶対位置指令値Pa受信応答を受信するために、一定時間待ち、S606に進む。
S606では、レンズ本体20からの絶対位置指令値Pa受信応答を受信したかを確認し、絶対位置指令値Pa受信応答を受信していなければ、S603に戻る。絶対位置指令値Pa受信応答を受信していれば、S607に進む。ここでレンズ本体20は、信号変換ユニット50からの絶対位置指令値Paを受信すると、絶対位置指令値Pa受信応答を信号変換ユニット50に送信する。従って、信号変換ユニット50で、絶対位置指令値Pa受信応答を受信すると、レンズ本体20と信号変換ユニット50との間で、絶対位置指令値Paの同期が行われたこととなる。
S607では、CPU590は、絶対位置指令値Pa同期時間Tdcを現在時間に設定し、S608に進む。ここで、絶対位置指令値Pa同期時間Tdcは、レンズ本体20と信号変換ユニット50間で絶対位置指令値Paの同期が行われた時間を示す。
S608では、レンズ本体20に送信した絶対位置指令値Paを直前の絶対位置指令値Pabとして記憶し、S609に進む。
S609では、フォーカスデマンド40から絶対位置指令値Paを取得し、S610に進む。
S610では、相対位置指令値算出手段1503は、S609でフォーカスデマンド40から取得した絶対位置指令値Paと直前の絶対位置指令値Pabとの差分を相対位置指令値Prとして算出し、S611に進む。
S611では、CPU590は、無線通信手段589を介して、レンズ本体20に相対位置指令値Prを送信し、S612に進む。
S612では、S609でフォーカスデマンド40から取得した絶対位置指令値Paを直前の絶対位置指令値Pabとして記憶し、S613に進む。
S613では、絶対位置指令値Pa同期時間Tdcから、所定の時間以上経過しているか否かを判断する。絶対位置指令値Pa同期時間Tdcから所定時間が経過している場合は、レンズ本体20との同期が必要であると判断しS603に戻る。それ以外はS614に進む。
S614では、無線通信手段589に対して、レンズ本体20との無線通信接続状態を確認し、接続状態であれば、S609に戻り、それ以外はS601に戻る。
次に実施例3におけるレンズ本体20のCPU240における処理方法について説明する。
図17は実施例3でのレンズ本体20のCPU240で行われる処理のフローチャートである。
開始後、S701では、位置指令値Pに予め定められた規定値を設定し、この位置指令値Pを元に、フォーカスレンズ203を駆動制御し、S702に進む。
S702では、無線通信手段289に対して、信号変換ユニット50との接続要求を行い、信号変換ユニット50との無線接続を開始させ、S703に進む。
S703では、信号変換ユニット50との無線接続状態を確認し、接続状態になるまでS703の処理を続ける。信号変換ユニット50との無線接続状態を確認すると、S704に進む。
S704では、信号変換ユニット50から送られてくる絶対位置指令値Paを受信したかどうかを確認し、絶対位置指令値Paを受信するまでS704の処理を続ける。絶対位置指令値Paを受信すると、S705に進む。
S705では、位置指令値Pに受信した絶対位置指令値Paを設定し、この位置指令値Pを元に、フォーカスレンズ203を駆動制御し、S706に進む。
S706では、位置指令値記憶手段2401は、位置指令値Pを直前の位置指令値Pbとして記憶し、S707に進む。
S707では、無線通信手段289を介して、信号変換ユニット50に絶対位置指令値Pa受信応答を送信し、S708に進む。
S708では、信号変換ユニット50から相対位置指令信号Prを受信しているかを確認し、受信していれば、S709に進む。それ以外はS711に進む。
S709では、位置指定値算出手段2402は、位置指令値Pに、直前の位置指令値PbとS708で受信を確認した相対位置指令信号Prの加算値を設定し、CPU240は、この位置指令値Pを元に、フォーカスレンズ203を駆動制御し、S710に進む。
S710では、直前の位置指令値PbにS709で算出した位置指令値Pを設定し、S711に進む。
S711では、信号変換ユニット50から絶対位置指令信号Paを受信しているかを確認し、受信していれば、S705に戻り、それ以外はS708に進む。
図16及び17に示した、信号変換ユニット50のCPU590、レンズ本体20のCPU240の処理のフローチャートを、図18に、フォーカスデマンド40、信号変換ユニット50,レンズ本体20の間の信号送受信の関係を示す。図16及び17の処理ステップと同じ番号を図18中に示す。
図18に示した例においては、CPU590は、フォーカスデマンド40から絶対位置指令値Pa1が入力され、それに応じてフォーカスレンズ203が駆動された後の絶対位置指令値Pa1受信応答を受信する。その後、絶対位置指令値記憶手段1502に絶対位置指令値Pa1が直前の絶対位置指令値Pab1として保存されて、信号変換ユニット50とレンズ本体20内の絶対位置指令値Pa1が同期した状態となる。その後、CPU590に、フォーカスデマンド40から新たな絶対位置指令値Pa2が入力された時には、CPU590からCPU240へは絶対位置指令値Pa2が指令値として出力されることはない。直前の絶対位置指令Pa1を基準とした相対位置値指令値Pr1が出力される。
その後、CPU590に、フォーカスデマンド40から新たな絶対位置指令値Pa3が入力された時にも、同様の処理が実施される。ここで、CPU590がCPU240より絶対位置指令値Pa1受信応答を受信した時間である、絶対位置指令値Pa同期時間Tdcから所定時間が経過していない。そのため、図18におけるフォーカスデマンド40からの絶対位置指令値Pa2、Pa3の受信時には、相対位置指令値Rr1、Pr2によって指令値が出力されていた。フォーカスデマンド40からの絶対位置指令値Pa2、Pa3の受信時に、絶対位置指令値Pa同期時間Tdcから所定時間が経過していた場合は、S603からS608の処理によって、絶対位置指令値を同期し直すことになる。
以上の処理により、レンズ本体20は、絶対位置指令信号Paを受信した時に位置指令値Pを更新し、それ以外は過去に受信した絶対位置指令信号Pa及び相対位置指令信号Prを元に駆動対象を制御することになる。したがって無線通信の通信断が発生した場合に、通信が回復して、フォーカスデマンド40から新たな絶対位置指令信号Paを受信するまで、レンズ本体20において特別な処理を行うことなく、最後に受信した信号変換ユニットからの位置指令信号の位置に、フォーカスレンズ203の位置を制御することができる。すなわち、フォーカスデマンド側である信号変換ユニット50と、レンズ本体側で、同じ直前の位置指令値が、次の駆動指令に対する基準位置として用いられる。そのため、相互間の通信が切断状態となっても、新たな絶対位置指令信号が入力されるまでは、基準位置に対する相対位置指令が0であるので、操作者の意図しない不自然な動作をすることなく、通信切断時の状態が安定して維持されることになる。
以上、実施例の説明においては、光学可動部材としてフォーカスレンズ203を示したが、その他の可動光学部材として絞り、ズームレンズ、エクステンダレンズやイメージスタビライザ等やフランジバック調整用マクロレンズがある。これらを指令制御するようにしても、同様の効果が得られる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
20 レンズ本体
40 フォーカスデマンド
50 信号変換ユニット
201 絞り
203 フォーカスレンズ
240 CPU
289 無線通信手段
502 位置信号変換手段
589 無線通信手段
590 CPU

Claims (11)

  1. 可動光学部材を含むレンズ装置と、該可動光学部材への指令信号を生成する指令装置と、該指令装置と有線接続し該レンズ装置と無線通信する信号変換ユニットを備える、レンズシステムであって、
    該レンズ装置は、
    該指令信号に基づいて該可動光学部材の駆動を制御する駆動制御手段と、
    該信号変換ユニットと無線信する無線通信手段と、
    を有し、
    該駆動制御手段は、前記信号変換ユニットと前記無線通信手段の通信状態を検出し、ユーザ操作に基づく前記信号変換ユニットと前記無線通信手段の間の第一の無線通信断の場合と、前記第一の無線通信断と異なる要因で発生した第二の無線通信断の場合とにおいて、該可動光学部材を互いに異なる駆動制御する、
    ことを特徴とするレンズシステム。
  2. 前記レンズ装置は、前記信号変換ユニットとの前記無線通信が切断された要因が前記第一の無線通信断か前記第二の無線通信断かを特定する、通信断要因判断手段を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のレンズシステム。
  3. 前記通信断要因判断手段は、前記無線通信の電波強度を検出する手段を含み、
    前記無線通信の前記電波強度の単位時間あたりの変化量が一定値以下の割合で低下した後に通信が切断された場合に、前記第二の無線通信断であると特定する
    ことを特徴とする請求項に記載のレンズシステム。
  4. 前記通信断要因判断手段は、前記信号変換ユニットから送信される該信号変換ユニットの電源の電圧を監視する手段を含み
    通信断要因判断手段によって監視されている該信号変換ユニットの電源の電圧が所定の電圧以下となった後に通信が切断された場合に、前記第二の無線通信断であると特定する
    ことを特徴とする請求項に記載のレンズシステム。
  5. 前記通信断要因判断手段は、前記レンズ装置の前記無線通信手段で受信された通信帯域信号の全体の強度が大きくなった後に、通信が切断された場合に、前記第二の無線通信断であると特定する、ことを特徴とする請求項に記載のレンズシステム。
  6. 前記レンズ装置は、前記指令装置からの指令信号を記憶する記憶手段を有し、
    前記駆動制御手段は、前記無線通信が前記第二の無線通信断で切断された場合は、記憶された最新の該指令信号に基づいて指令値を決定し、前記可動光学部材を駆動制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレンズシステム。
  7. 前記レンズ装置は、前記指令信号の時系列変化を演算する演算手段を有し、
    前記駆動制御手段は、前記無線通信が前記第二の無線通信断で切断された場合は、記憶された最新の該指令信号と指令信号の時系列変化に応じて、前記可動光学部材を駆動制御する、
    ことを特徴とする請求項に記載のレンズシステム。
  8. 記指令信号は、前記可動光学部材の駆動する位置を指令する位置指令信号であり、
    前記第二の無線通信断は、該位置指令信号が変化している状況で無線通信が切断された場合であり、
    前記駆動制御手段は、前記無線通信が前記第二の無線通信断で切断された場合は、記憶された最新の位置指令信号と、該位置指令信号の時系列変化から得られる速度と該速度の変化量に基づいて、前記可動光学部材を駆動制御し、前記無線通信が前記第二の無線通信断で切断されたまま所定の時間が経過した場合は、所定の時間ごとに、記憶された最新の位置指令信号と、記憶された最新の速度より所定量だけ小さい速度とに基づいて位置指令信号を設定し、前記可動光学部材が停止するまで前記可動光学部材を駆動制御する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のレンズシステム。
  9. 前記レンズ装置の前記記憶手段は、前記指令装置からの絶対位置指令信号を記憶し、
    前記駆動制御手段は、前記可動光学部材の絶対位置である基準位置と、該基準位置に対する相対位置を示す相対位置指令値と、から該可動光学部材を駆動する位置指令信号を生成し、
    前記無線通信が前記第二の無線通信断で切断された場合は、生成された最新の該指令信号に応じて該可動光学部材を駆動制御する、
    ことを特徴とする請求項に記載のレンズシステム。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のレンズシステムと、該レンズシステムによって形成される被写体像を撮像する撮像素子を有する撮像装置と、を含む撮像システム。
  11. 請求項に記載のレンズシステムの可動光学部材の駆動制御方法であって、
    前記指令装置からの前記可動光学部材の絶対位置指令信号を、前記信号変換ユニットと前記レンズ装置のそれぞれにおいて、所定の時間ごとに絶対位置指令値として記憶し、
    該絶対位置指令値を記憶した後は、該信号変換ユニットは、該指令装置からの絶対位置指令信号の、該絶対位置指令値に対する相対位置を相対位置指令値として、該レンズ装置に送信し、該レンズ装置は、該信号変換ユニットから受信した、該相対位置指令値と記憶されている前記絶対位置指令値とに基づいて位置指令信号を生成し、該位置指令信号に基づいて該可動光学部材を駆動制御し、
    該信号変換ユニットと該レンズ装置との無線通信が切断された場合は、該レンズ装置は、生成された最新の該指令信号に応じて該可動光学部材を駆動制御する、
    ことを特徴とするレンズシステムの可動光学部材の駆動制御方法。
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