JP6343190B2 - レンズシステム及びそれを有する撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、レンズシステムに関し、特に可動光学要素を有するレンズ装置と該レンズ装置に着脱可能な可動光学要素を駆動する駆動装置とからなるレンズシステム及び該レンズシステムを有する撮像システムに関するものである。
近年、デジタル一眼レフの動画撮影機能が急速に向上し、一般的なビデオムービーを超える性能を有するデジタル一眼レフも量産されるようになってきた。また、安価な一眼レフにムービー専用のシネレンズを装着して撮影したいというニーズが生まれおり、さらに映画やTVコマーシャルなどの撮影においては、大型なシステムではなく小型軽量で撮影が可能なシステムが好まれてきている。例えば、迫力のある映像を撮るために、被写体に近づいてローアングルで撮影するような場合、従来のような大型システムでは撮影が難しい場合がある。
一方、放送業界で使用される撮影装置においては、レンズの操作はサーボ駆動をすることが多く、外付けの駆動装置をレンズに接続するようなシステムになっている。
また、近年では、撮影された映像がバーチャルスタジオでのCG合成やAR(拡張現実)などの処理に供されることが多くなり、さらに映像画面の大型化で合成精度の向上が要求されている。
特許文献1では、マニュアル操作可能なレンズに外部ドライブユニットを接続する技術が開示されている。
特許文献2では、ポテンショメータとエンコーダのZ相を使用した制御技術が開示されている。
特許第3450797号公報 特開2005−283274号公報
マニュアル操作が主体であるシネレンズの情報としてカメラに送信しているデータは光学補正のために用いられるデータで、厳密な位置精度を必要としないため、レンズ内にある例えばズームレンズの絶対値エンコーダの位置情報の分解能は一般的に低い。このようなレンズ内にある絶対値エンコーダからの出力は分解能が粗いため、絶対値エンコーダからの出力に基づいてズームレンズをサーボ制御することは適当ではない。そこでレンズを駆動するためのドライブユニット側に高分解のエンコーダを搭載して、その出力にもとづいてレンズのサーボ制御を行うことが行われている。
またドライブユニット側に存在するエンコーダが相対値出力の場合、ズームレンズ位置の絶対値が必要となる。このときズームレンズの絶対値を確定するためにエンコーダにZ相を搭載したり、レンズ内の絶対値エンコーダと同期をとってドライブユニット内の相対値エンコーダの絶対値を確定することが行われている。しかし、このようなシステムではズームレンズが駆動中にレンズとドライブユニット間の通信行うため、通信遅延より相対値エンコーダの絶対値確定精度がよくないことが発生する。画角変化とレンズ位置情報の差が小型高倍率のレンズほど影響が大きくなる。そして一度精度が悪い絶対値が確定すると、カメラに送信するズーム位置データに誤差が乗ったままになってしまうことになる。
このように、ズームレンズやフォーカスレンズ、IRISなどの絶対値の位置情報の精度が悪いと、例えば、バーチャルスタジオで掌に物体を合成しようとした場合、掌に乗らずに物体と掌の間に空間が出来てしまい、違和感が発生することが懸念される。特に大型画面では目立つことになる。またコンピュータの処理性能が上がり、リアルタイムでの処理が可能になってきているため、ズーミングしたときに掌の物体位置がずれてしまう可能性がある。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、相対値エンコーダの絶対値の精度を向上することで、バーチャルスタジオでのCG合成やAR(拡張現実)など処理を経た映像に違和感が発生しないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、
可動光学部材がマニュアル操作可能な光学装置と、前記光学装置に脱着可能であり前記可動光学部材をサーボ駆動する駆動装置と、から成るレンズシステムであって、前記光学装置は前記可動光学部材の位置を検出する第1の位置検出手段を有し、
前記駆動装置は、前記光学装置に接続された時に、前記第1の位置検出手段より高い分解能で前記可動光学部材の位置の変位量を検出する第2の位置検出手段を有し、前記可動光学部材の駆動範囲における、前記第1の位置検出手段の出力値の変化と、該変化時の第2の位置検出手段の出力値と、を対応させて記憶する第1の記憶手段を有する、ことを特徴とするレンズシステムであることを特徴とする。
本発明によれば、光学装置の絶対値エンコーダを利用することで駆動装置の相対値エンコーダの初期化を精度よく設定することができる。
第1の実施例におけるシステム図 絶対値エンコーダ例 記憶部aのデータ例 相対値エンコーダ初期化方法 CPUaによる相対値エンコーダの初期化処理 CPUbによる相対値エンコーダの初期化処理 第2の実施例に置けるシステム図 相対値エンコーダ初期化方法 CPUaによる相対値エンコーダの初期化処理 CPUbによる相対値エンコーダの初期化処理 記憶部aのデータ記憶方法
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のレンズシステム及びそれを有する撮像システムの実施形態にかかわる全体ブロック図である。
光学装置100はマニュアル操作可能なズームレンズ104(可動光学部材)を備えている。光学装置100には、ズームレンズ104を駆動する駆動装置120、および光学装置100からの被写体光を受光する撮像素子を有するカメラ110が脱着可能に接続されている。以下の説明においては、光学装置の可動部材としてズームレンズ104を例示して説明するが、本発明はズームレンズの駆動操作に限定されることはない。ズームレンズに代えて、フォーカスレンズ、IRISなど他の可動光学部材に対しても本発明は同様に適用可能である。
ズームレンズ104の移動に伴って値の変化するエンコーダとして、光学装置100は絶対位置を検出する絶対値エンコーダ102(第1の位置検出手段)を備え、駆動装置120は相対位置を検出する相対値エンコーダ123(第2の位置検出手段)を備える。相対値エンコーダ123は、ズームレンズ104の位置の変位量を検出する。駆動装置120の相対値エンコーダ123は、光学装置100の絶対値エンコーダ102より分解能が高い。絶対値エンコーダ102の出力は光学装置100内のCPUa101に入力され、ズームレンズ104の位置が認識可能となっている。
また相対値エンコーダ123の出力は駆動装置120内のCPUb121に入力され、ズームレンズ104の位置の変位量の認識が可能となるとともに、CPUb121は制御部124を通して光学装置100のズームレンズ104の駆動のサーボ制御を行う。
光学装置100のCPUa101にはタイマa105(時間計測手段)が接続され、光学装置100での後述するイベント間の時間の計測等の時間管理を行う。またCPUb121にもタイマb125が接続され、駆動装置120内での後述するイベントの時間管理を行う。また光学装置100のCPUa101はカメラ110のCPUc111と通信ラインc142を通して情報を交換し、駆動装置120のCPUb121と通信ラインa140を通して情報を交換する。
また駆動装置120のCPUb121はコントローラ130と通信ラインb141を介して通信可能であり、コントローラ130からの制御信号に基づいてズームレンズ104の制御が可能となっている。ここで通信ラインa140、通信ラインb141、通信ラインc142は、シリアル通信で構成されていてもパラレル通信で構成されていても構わない。以下、シリアル通信で構成されているものとして説明を行う。
光学装置100は、CPUa101がデータの読み出し及び書き込みを行う記憶部a103を有する。ここで記憶部a103は不揮発性メモリが望ましいが、バックアップ用の電池やコンデンサなどを搭載してデータが消えないように構成されておれば不揮発性メモリでなくても構わない。また駆動装置120は、CPUb121がデータの読み出し及び書き込みを行う記憶部b122を有する。
ここで光学装置100の記憶部a103には、例えば工場出荷時において、光学装置100のズームレンズ104をワイド端からテレ端まで移動させた時の絶対値エンコーダ102の値が変化する位置それぞれにおける駆動装置120の相対値エンコーダの値が記憶されている。この値は絶対値エンコーダ102の取り付け誤差を含む、光学装置100における相対値エンコーダ123の出力値となる。例えばワイド端を基準として相対値エンコーダ123に0(零)をセットする。次にズームレンズ104をテレ端方向に移動させたときに絶対値エンコーダ102の値が変化する位置での相対値エンコーダ123の出力値を記憶部a103に設定する。そしてズームレンズ104をテレ端まで移動させながら、同様に記憶部a103に相対値エンコーダ123の値を設定していく。これによって記憶部a103にはズームレンズ104の詳細位置が記憶されることになる。ここでズームレンズ104の基準位置をワイド端としたが、テレ端を基準にしても構わない。
同様に、駆動装置120には記憶部b122が備えられている。CPUb121はタイマb125により周期時間Tsごとに、相対値エンコーダ123の値を記憶部b122に設定するタイマ割り込みが入る。また、記憶部b122はリングバッファで構成されており、CPUb121は相対値エンコーダ123の値をタイマ割り込み毎に記憶部b122にアドレス順に設定していく。
ここで、タイマa105とタイマb125は時刻が同期していなくても構わない。
また駆動装置120にはコントローラ130が接続されており、CPUb121に通信ラインb141を通してコントローラ130によるズームレンズ104の制御が可能となっている。
図2(a)は光学装置100に備えられている絶対値エンコーダ102の例である。4ビットのグレイコードで構成されている。絶対値エンコーダは例えばバイナリやBCD、グレイコードなどで構成することが可能であるが、2進数を前後のハミング距離が1になるように符号化されているグレイコードが使用されることが多い。これは絶対値の変化においてノイズの影響を受けにくくするためである。また図2(b)にはグレイコードとバイナリコードの変換方法の例を示す。グレイコードとバイナリコードの対応表を用意して変換することも可能である。
図3は、記憶部a103の相対値エンコーダ123の値の記憶例である。絶対値エンコーダ102の値が変化する位置ごとの相対値エンコーダ123の値が記憶されている。この例では、ワイド端を基準として絶対値エンコーダ102の値が1から2もしくは2から1へ変化する位置での相対値エンコーダ123の値である95が記憶部a103のアドレスa301に設定されている。また絶対値エンコーダ102の値が2から3もしくは3から2へ変化する位置での相対値エンコーダ123の値である100が記憶部a103のアドレスb302に設定されている。さらに絶対値エンコーダ102の値が3から4もしくは4から3へ変化する位置での相対値エンコーダ123の値である150が記憶部a103のアドレスc303に設定されている。同様に絶対値エンコーダ102の値が変化する各位置での相対値エンコーダ123の各値が記憶部a103の各アドレスに記憶されている。
図4を用いて、ズームレンズ104の初期化方法を説明する。
ズームレンズ104の初期化が終了していない場合(例えば電源投入時や駆動装置120が光学装置100に接続されたときなど)、ズームレンズ104の位置は不定となっている。そこで仮の位置として、絶対値エンコーダ102の値は分かるため、現在の位置を中心とした2つの絶対値エンコーダ102の位置が変化する値の平均値を用いるものとする。例えば、絶対値エンコーダ102の値が2であった場合、記憶部a103から1から2へ変化する位置での値であるアドレスa301の値の95と2から3へ変化する位置での値であるアドレスb302の値の100との平均値である97を使用し、相対値エンコーダ123に設定する。小数点以下を切り捨てして使用しているが、切り上げもしくは四捨五入して使用しても構わない。
図4(a)において、401はズームレンズ104が移動した場合の各時刻における絶対値エンコーダ102の出力値を示している。時刻Ta1では絶対値エンコーダ102の出力が2から3へ変化している。このときCPUa101は記憶部a103より絶対値エンコーダ102の変化に対応したデータを取得する。取得したデータ(以下、PosMemoとする)は絶対値エンコーダ102の出力が2から3へ変化している場合のためアドレスb302の値である100となる。CPUa101は、タイマa105やタスクの優先順位により駆動装置120のCPUb121との通信が可能となる時刻Ta2まで待つ。時刻Ta2になると、CPUa101はズームレンズ104の初期化データa402を駆動装置120のCPUb121へ通信ラインa140を介して送信する。
ここでCPUa101がCPUb121へ送信した初期化データa402について説明する。初期化データa402は、当該データが初期化データa402であることを示す通信用ヘッダ部、記憶部a103より取得したデータPosMemo、絶対値エンコーダ102の値の変化の検出から初期化データa402の通信終了までの時間Tp3、で構成される。ここで各構成データ長は16ビット、通信速度は100Kbpsとする。
光学装置100のCPUa101が絶対値エンコーダ102の変化を検出した時刻Ta1から駆動装置120のCPUb121に通信を開始する時刻Ta2までに経過する時間Tp1は式(1)で表わされる。
Tp1=Ta2−Ta1 ・・・(1)
また、初期化データa402の構成は既知でありデータ長は一定であるため、通信にかかる時間をTp2とすると、Tp2は式(2)から固定値となる。
Tp2=(16ビット×3)÷ 100Kbps=480μs ・・・(2)
したがって、CPUa101が絶対値エンコーダ102の変化を検出してからCPUb121への通信が終了するまでの時間Tp3は式(3)で算出される。
Tp3=Tp1+Tp2 ・・・(3)
次に、駆動装置120のCPUb121の処理を説明する。
CPUb121はタイマb125を用いて相対値エンコーダ123の出力をモニタするタイミングを決めている。このモニタ周期をTsとすると、404はそのモニタするタイミングを表している。CPUb121は、モニタした相対値エンコーダ123の値を、その都度、記憶部b122に設定する。記憶部b122はリングバッファ方式となっており、各アドレスに順次相対値エンコーダ123の値を設定する。
CPUb121がCPUa101から初期化データa402を受信した時刻をTb3とすると、絶対値エンコーダ102の値が変化した時刻Tb1は式(4)で算出される。
Tb1=Tb3−Tp3 ・・・(4)
(4)式により、CPUb121は、絶対値エンコーダ102の値が変化した時刻Tb1を演算することができる。
次に図4(b)を用いて、時刻Tb1における相対値エンコーダ123の出力値の算出方法を説明する。
記憶部b122には、周期Tsでの相対値エンコーダ123からの出力値が順次設定されているため、時刻Tb1における相対値エンコーダの出力値が設定されているアドレスを算出することで時刻Tb1における相対値エンコーダ123からの出力値を選択して取得することができる。記憶部b122への現在のアドレスをAdrsCurrとしたとき、時刻Tb1でのアドレスAdrsTb1は式(5)、(6)により算出できる。
AdrsOffset=Round(Tp3/Ts) ・・・(5)
AdrsTb1=AdrsCurr−AdrsOffset ・・・(6)
ここで、Roundは小数点以下を四捨五入する演算子である。ここで小数点以下を切り捨て、切り上げしても構わない。
次に記憶部b122のアドレスAdrsTb1におけるデータPosTb1(本例での値は111)と現在のアドレスAdrsCurrにおけるデータPosCurr(本例での値は115)の差分PossOffsetを算出する。
PosOffset=PosCurr−PosTb1 ・・・(7)
式(7)を用いると、本実施例では以下の値となる。
PosOffset=115−111=4
このPosOffsetは、CPUa101が絶対値エンコーダ102の変化検出時からCPUb121がCPUa101から送信された初期化データa402を受信完了するまでにかかった時間内にズームレンズ104が移動したときの相対値エンコーダ123の出力値が変化した値となっている。
従って、ズームレンズ104の現在位置PzCurrは式(8)により算出される。
PzCurr=PosMemo+PosOffset ・・・(8)
このPzCurrを相対値エンコーダ123に設定することにより、ズームレンズ104の精度の良い絶対位置が得られることになる。
すなわち、本実施例では
PzCurr=100+4=104
となる。
このPzCurrを相対値エンコーダ123に設定することになる。図4(a)の405がPzCurrの値である104を設定したときの相対値エンコーダの出力を表したものとなる。
この効果は、絶対値エンコーダ102の分解能に対して相対値エンコーダ123の分解能が高ければその効果は大きなものとなる。
図5を用いて、CPUa101の相対値エンコーダ123の初期化処理を説明する。
ステップS501では、ズームレンズ104の移動に伴う絶対値エンコーダ102の出力値を取得し、ステップS502へ進む。ステップS502ではその出力値の変化をチェックする。変化が無い場合には、ステップS501に戻る。変化が検出された場合、ステップS503に進む。
ステップS503ではタイマa105より変化のあった時刻Ta1を取得する。そしてステップ504に進む。
ステップS504では記憶部a103の絶対値エンコーダ102の変化に対応したアドレスからデータPosMemoを取得する。そしてステップS505へ進む。
ステップS505では、駆動装置120のCPUb121との通信が可能かどうかをチェックする。例えば、タイマa105がCPUa101とCPUb121の通信タイミングを管理していたり(10ms毎に通信するような構成等)、CPUa101とCPUb121の通信よりも優先度の高い処理が存在する場合等により通信タイミングが限定されていることがあるためである。
ステップ505でCPUb121との通信が許可されていない場合は、ステップS505に戻り、通信許可を待つ。また許可されている場合は、ステップ506に進む。
ステップ506では通信開始時刻Ta2をタイマa105より取得する。そしてステップ507へ進む。
ステップS507では、絶対値エンコーダ102の出力が変化した時刻Ta1から通信開始までの経過時間Tp1を式(1)を用いて算出する。そしてステップS508へ進む。
ステップS508では、初期化データa402の通信時間Tp2を算出する。これは図4(a)を用いて説明したようにデータフォーマットが固定なため、通信時間は固定となる。従って、あらかじめ決められた通信時間を用いてもよい。そして、ステップS509へ進む。
ステップS509では、式(3)により、絶対値エンコーダ102の出力値が変化した時刻から初期化データa402の通信が終了するまでの時間を算出する。そしてステップS510へ進む。
ステップS510では、駆動装置120のCPUb121に初期化データa402を送信する。初期化データa402は、ヘッダ部、絶対値エンコーダ102の出力が変化した時刻Ta1を特定するための時間情報であるTp3、絶対値エンコーダ102の変化に対応したデータとして取得されたデータであるPosMemoで構成される。
そして、初期化処理を終了する。
図6を用いてCPUb121の相対値エンコーダ123の初期化処理を説明する。
図6(a)は、CPUb121がタイマb125の割り込み処理による周期的な処理のフローである。
タイマb125からCPUb121に割り込み処理が発生するとステップS601に進む。ステップS601では、CPUb121は相対値エンコーダ123の出力値を読み込み、ズームレンズ104の位置情報として記憶部b122に設定する。記憶部b122はリングバッファで構成され、ズームレンズ104の位置情報はタイマ割り込みが発生する毎に順次記憶されていくものとする。
そして、CPUb121のタイマ割り込み処理を終了する。
次に図6(b)を用いて、CPUb121の相対値エンコーダ123の初期化処理を説明する。
ステップS602では、CPUb121はCPUa101からの初期化データa402が送信されて来たかどうかをチェックする。無しの場合、ステップS602に戻る。有りの場合、ステップS603に進む。
ステップ603では、CPUa101から送信された初期化データa402およびタイマb125の割り込み周期をTsより式(5)を用いて、記憶部b122の現在のアドレスからのアドレスオフセットAdrsOffsetを算出する。次に、式(6)を用いて、CPUa101が絶対値エンコーダ102の出力が変化した時刻Tb1における記憶部b122のアドレスAdrsTb1を算出する。さらに、アドレスAdrsTb1における記憶部b122のデータPosTb1を取得する。そしてステップS604へ進む。
ステップS604では、式(7)を用いて、CPUa101とCPUb121の通信時間遅れによる相対値エンコーダ123の出力変化分PosOffsetを算出する。そしてステップS606へ進む。
ステップS606では、初期化データa402のPosMemoとPosOffsetから式(8)を用いて、ズームレンズ104の絶対値を算出する。そしてステップS606へ進む。
ステップS606では、算出されたズームレンズ104の絶対値を相対値エンコーダ123に設定する。
そして、CPUb121の相対値エンコーダ123の初期化処理を終了する。
このように、相対値エンコーダ123の初期化済みのデータを搭載し、絶対値エンコーダ102の出力が変化する位置を利用することで相対値エンコーダ123の出力の初期化を行い、さらに通信時間を考慮して相対値エンコーダ123の出力値を補正する。それにより、光学装置100と駆動装置120の脱着に伴う初期化が容易に行われることが可能となり、ズームレンズ104の詳細な絶対値による位置情報の取得やサーボ制御が可能となる。
本実施例においては、初期化データaを駆動装置120に送信する通信時間は光学装置100で予め計算され、その値を駆動装置に送信していたが、駆動装置へ初期化データaを送信後に駆動装置内で計算されるようにしてもよい。
図7は、本発明のレンズシステムの実施形態にかかわる全体ブロック図である。
図1における駆動装置120の記憶部b122をなくしたものである。従ってCPUb121がタイマb125によるタイマ割り込みごとに相対値エンコーダ123の値を記憶部b122に設定することが無いこと以外は同等な機能なため、全体ブロックの説明を省略する。
図8を用いて、ズームレンズ104の初期化方法を説明する。
ズームレンズ104の初期化が終了していない場合(例えば電源投入時や駆動装置120が光学装置100に接続されたときなど)、ズームレンズ104の位置は不定となっている。そこで仮の位置として、絶対値エンコーダ102の値は分かるため、現在の位置を中心とした2つの絶対値エンコーダ102の位置が変化する値の平均値を用いるものとする。例えば、絶対値エンコーダ102の値が2であった場合、記憶部a103から1から2へ変化する位置での値であるアドレスa301の値の95と2から3へ変化する位置での値であるアドレスb302の値の100との平均値である97を使用し、相対値エンコーダ123に設定する。小数点以下を切り捨てして使用しているが、切り上げして使用しても構わない。
また、記憶部a103の相対値エンコーダ123の値の記憶例は図3で説明したとおりである。
図8において、801はズームレンズ104が移動した場合の各時刻における絶対値エンコーダ102の出力値を示している。時刻Ta10では絶対値エンコーダ102の出力が2から3へ変化している。時刻Ta11では絶対値エンコーダ102の出力が3から4へ変化している。時刻Ta12では絶対値エンコーダ102の出力が4から5へ変化している。時刻Ta13では絶対値エンコーダ102の出力が5から6へ変化している。
それぞれの変化検出時にCPUa101は記憶部a103より絶対値エンコーダ102の変化に対応したデータを取得する。例えば、Ta10では取得したデータ(以下、PosMemoとする)は絶対値エンコーダ102の出力が2から3へ変化している場合のためアドレスb302の値である100となる。CPUa101はタイマa105やタスクの優先順位により駆動装置120のCPUb121との通信が可能状態になるまで待つ。通信可能になるとCPUa101は駆動装置120のCPUb121へズームレンズ104の初期化データb802を通信ラインa140を用いて送信する。
ここでCPUa101がCPUb121へ初期化データb802を送信する条件を説明する。
時刻Ta10と時刻Ta11の経過時間をTp11(=Ta11−Ta10)、時刻Ta11と時刻Ta12の経過時間をTp12(=Ta12−Ta11)、時刻Ta12と時刻Ta13の経過時間をTp13(=Ta13−Ta12)とする。
時刻Ta10を光学装置100のCPUa101が初めて絶対値エンコーダ102の出力値の変化を検出した時刻とする。CPUa101は記憶部a103より絶対値エンコーダ102の変化に対応したアドレスより記憶されているデータPosMemoを取得する。そして初期化データb802を駆動装置120のCPUb121へ送信する。
CPUa101がCPUb121へ送信した初期化データb802について説明をする。初期化データb802は、初期化データb802が送信されたことを知らせるための通信用ヘッダ部、記憶部a103より取得したデータPosMemoから構成されている。
次に時刻Ta11でCPUa101は記憶部a103より絶対値エンコーダ102の変化に対応したアドレスより記憶されているデータPosMemoを取得する。
そして初期化データb802を駆動装置120のCPUb121へ送信する。また、この時、経過時間Tp11をその時点までの経過時間の最大値として記憶部c(最大時間記憶部)106に保存する。
次に時刻Ta12でCPUa101は、前回の絶対値エンコーダ102の出力値の変化があった時刻Ta11から今回の時刻Ta12までの経過時間Tp12を、記憶部c(最大時間記憶部)106に保存されているその時点での経過時間の最大値(この場合は、経過時間Tp11)と比較する。
経過時間Tp11より経過時間Tp12の方が短いので、CPUa101は、記憶部a103より絶対値エンコーダ102の変化に対応したアドレスより記憶されているデータPosMemoを取得することなく、また、CPUb121へ初期化データb802を送信することもしない。これは、ズームレンズ104の移動による駆動装置120における相対値エンコーダ123の値の変化速度が時刻Ta11のときより時刻Ta12の方が早いため、通信時間による遅れによる誤差が大きくなるからである。
さらに時刻Ta13でCPUa101は、前回の絶対値エンコーダ102の出力値の変化があった時刻Ta12から今回の時刻Ta13までの経過時間Tp13を、記憶部c(最大時間記憶部)106に保存されているその時点での経過時間の最大値(この場合は、経過時間Tp11)と比較する。記憶部a103より絶対値エンコーダ102の変化に対応したアドレスより記憶されているデータPosMemoを取得する。
経過時間Tp11より経過時間Tp13が長いので、CPUa101は、記憶部a103より絶対値エンコーダ102の変化に対応したアドレスより記憶されているデータPosMemoを取得し、CPUb121へ初期化データb802を送信する。これは、ズームレンズ104の移動による駆動装置120における相対値エンコーダ123の値の変化速度が時刻Ta11のときより時刻Ta13の方が遅いため、通信時間による遅れによる誤差が小さくなるからである。ここで基準となる比較経過時間Tp11は、初期化データb802を最後に送信したときの経過時間である。したがって、次に絶対値エンコーダ102の出力変化を検出したときには、基準となる比較経過時間はTp13となる。
すなわち、本実施例においては、記録されている経過時間の最大値が更新される度に、初期化データが駆動装置に送信されることになる。
ここで絶対値エンコーダ102の出力値が変化する時刻間の経過時間をTp22とすると、ズームレンズ104が停止から駆動開始した場合、経過時間Tp22はかなり長い時間となり、ズームレンズ104の速度が遅いと判断される可能性がある。これを防ぐために停止認識基準時間TpStopStdを設定する。
CPUa101がCPUb121へ初期化データb802を送信する条件として式(8)が成立することを確認する。
TpStopStd>Tp22 ・・・(8)
また相対値エンコーダ123の初期化が完了するために、初期化完了基準時間TpInitStdを設定する。これは、CPUa101が絶対値エンコーダ102の出力変化を検出してからCPUb121が相対値エンコーダ123へPosMemoを設定するまでにズームレンズ104の移動による相対値エンコーダ123の変化がない(無視できるほど十分小さい場合も含む)と判断できる時間である。式(9)が成立することにより、その判断を行う。
TpInitStd<Tp22 ・・・(9)
以上のように、光学装置100のCPUa101と駆動装置120のCPUb121の通信時間およびズームレンズ104の移動速度を考慮して相対値エンコーダ123の初期化を行うため、通信のたびごとに相対値エンコーダ123の初期化精度がよくなる。またズームレンズ104の移動停止を考慮したため、停止状態から急な動き開始に対しても相対値エンコーダ123の誤った初期化が無くなる。さらに、初期化完了するための基準時間を設けたため、相対値エンコーダ123の初期化がいつまでも終了することが無い状態も防げるようになる。
図9を用いて、CPUa101の相対値エンコーダ123の初期化処理を説明する。
ステップS901では、ズームレンズ104の移動による絶対値エンコーダ102の位置の変化情を取得し、ステップS902で、変化があったかどうかを確認する。変化が無かった場合、ステップS901へ戻る。変化があった場合、ステップS903へ進む。
ステップS903では、現在時刻Ta22を取得する。そしてステップS904へ進む。
ステップS904では、前回の変化時刻Ta21からの経過時間Tp22(=Ta22−Ta21)を算出する。そしてステップS905へ進む。
ステップS905では、式(10)により、次回の変化検出時に今回の変化検出時刻を前回の変化時刻として扱うための変化検出時刻の更新を行う。そしてステップS906へ進む。
Ta21=Ta22 ・・・(10)
ステップS906では、経過時間Tp22と所定の停止認識基準時間TpStopStdとの比較を行う。
TpStopStd<Tp22 ・・・(11)
式(11)が成立する場合は、ステップS907へ進み、成立しない場合は、ズームレンズ104は停止していたとしてステップS901へ戻る。
ステップS907では、前回の経過時間Tp21と今回の経過時間Tp22を比較する。
Tp22>Tp21 ・・・(12)
式(12)が成立する場合は、ステップ908へ進み、成立しない場合は、ズームレンズ104は前回検出時より早く移動していると判断してステップS901へ戻る。
ステップS908では、式(13)により、次回の変化検出時に今回の変化検出経過時間Tp22を前回の変化検出経過時間Tp21として扱うために変化検出経過時間を更新する。
Tp21=Tp22 ・・・(13)
そしてステップS909へ進む。
ステップS909では記憶部a103の絶対値エンコーダ102の変化に対応したアドレスからデータPosMemoを取得する。そしてステップS910へ進む。
ステップS910では、CPUa101が通信許可状態まで待ち、通信許可状態になった場合、CPUa101はCPUb121へ初期化データb802(初期化データを表す通信ヘッダとPosMemo)を送信する。
ステップS911では、今回の変化検出経過時間Tp22と初期化完了基準時間TpInitStdとの比較を行う。
TpInitStd<Tp22 ・・・(13)
式(13)が成立した場合は、初期化を完了とし、成立しない場合は、ズームレンズ104の移動速度が速いと判断し、さらに相対値エンコーダ123の初期化精度を上げるためにステップS901へ進む。
図10を用いて、CPUb121の相対値エンコーダ123の初期化処理を説明する。
ステップS1001では、CPUa101からの初期化データb802の通信があったかどうかを確認する。通信有りの場合、ステップS1002へ進む。通信が無い場合、ステップS1001へ戻る。
ステップS1002では、CPUa101の初期化データb802からPosMemoを取得し、相対値エンコーダ123に設定し、ステップS1001へ戻る。
図11を用いて、光学装置100の記憶部a103へのデータ記憶方法について説明する。
図11(a)は、第1の記憶方法である。
光学装置100に駆動装置120と同じ機能構成の調整用駆動装置1101を接続し、通信ラインa140を用いて通信可能となっている。また調整用駆動装置1101はコントローラ130と通信ラインb141を用いて通信可能となっている。
調整モードに入るためにコントローラ130は調整用駆動装置1101の図示しないCPUb121へ調整用コマンドを送る。同様にCPUb121は図示しないCPUa101へ調整用コマンドを送る。
CPUa101は調整用コマンドに基づき、図示しないズームレンズ104をワイド端まで移動させる。ワイド端に到着後、CPUa101はCPUb121へワイド端に到着したことを知らせる。CPUb121は図示しない相対値エンコーダ123に初期値0を設定する。設定完了後、CPUb121はCPUa101に設定完了を知らせる。
次にCPUa101はズームレンズ104をテレ端まで移動させながら、CPUb121から相対値エンコーダ123の値を取得する。
絶対値エンコーダ102の出力値の変化検出毎にCPUb121より取得した相対値エンコーダ123の出力値を図示しない記憶部a103へ順次設定していく。
ズームレンズ104がテレ端に到着後、CPUa101はCPUb121へ調整完了を知らせる。
以上の様に、駆動装置120と同機能を持った調整用駆動装置1101を光学装置100に接続し、またコントローラ130を調整用駆動装置1101に接続して、調整モードにて相対値エンコーダ123の値を記憶部a103に記憶させることができる。
図11(b)は、第2の記憶方法である。
光学装置100の構成はCPUa101やタイマa105が省略されているが、図1と同等であるため説明を省略する。
調整用工具1102はCPUd1103、タイマd1106、相対値エンコーダ1104、制御部d1105により構成されている。
CPUd1103は光学装置100の記憶部a103に対して読み書きが可能になっている。またCPUd1103は、光学装置100の絶対値エンコーダ102の出力と、調整用工具1102の相対値エンコーダ1104出力が読めるように構成されている。光学装置100のズームレンズ104は絶対値エンコーダ102と調整用工具1102の相対値エンコーダ1104に接続され、ズームレンズ104の移動により絶対値エンコーダ102や相対値エンコーダ1104の出力値が変化するように構成されている。CPUd1103は制御部d1105によりズームレンズ104を制御することが可能である。またタイマd1106がCPUd1103に接続されているため、ズームレンズ104の制御や調整のための時間管理が可能である。CPUd1103は調整用コントローラ1107(例えばPCなど)と接続され、調整用コントローラ1107からの指令により調整が行われる。
CPUd1103は調整用コントローラ1107からの調整開始命令を受信すると、ズームレンズ104をワイド端まで移動させる。そしてCPUd1103は相対値エンコーダ1104に初期値0を設定する。
CPUd1103はズームレンズ104をテレ端方向に移動しながら、絶対値エンコーダ102の出力値の変化を検出するたびに相対値エンコーダ1104の出力値を読み込み記憶部a103へ順次設定していく。
ズームレンズ104がテレ端まで移動したらCPUd1103は調整を終了する。
そして調整用コントローラ1107へ終了を通知する。
図11(a)及び(b)の説明において、光学装置100はマニュアル操作可能なため、ワイド端は機械構造的にそれ以上光学方向に移動できない位置(機械的可動範囲の端)とする。また、サーボ駆動範囲の端をワイド端、テレ端としてもよい。このとき、サーボ端から物理端までの相対値エンコーダ123の出力による位置情報に関しては端と同じ値もしくはオーバーワイド端、オーバーテレ端としてワイド方向ではマイナス値、テレ方向ではテレ端値より連続な値を用いてもよい。
また、光学装置100のズームレンズ104を調整開始時にワイド端へ移動したがテレ端へ移動して、ワイド端方向に移動させても構わない。
これまで、ズームレンズ104を用いて説明を行ったが、フォーカスレンズ、IRISなど他の光学部材に適応可能である。また絶対値エンコーダの変化を割り込み処理で検出することも可能である。さらに各CPU間の通信許可は各タイマによる割り込み処理を使用して通信することも可能である。
以上のように、光学装置内の絶対値エンコーダを利用することにより駆動装置内に使用する相対値エンコーダにZ相をもつような高価な相対値エンコーダをする必要が無く、また通信遅れや光学部材の移動速度などを考慮することにより相対値エンコーダの初期化を精度よく行うことが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 光学装置
120 駆動装置
101 CPUa
102 絶対値エンコーダ(第1の位置検出手段)
103 記憶部a(第1の記憶手段)
104 ズームレンズ(可動光学部材)
123 相対値エンコーダ(第2の位置検出手段)

Claims (13)

  1. 可動光学部材がマニュアル操作可能な光学装置と、前記光学装置に脱着可能であり前記可動光学部材をサーボ駆動する駆動装置と、から成るレンズシステムであって、
    前記光学装置は前記可動光学部材の位置を検出する第1の位置検出手段を有し、
    前記駆動装置は、前記光学装置に接続された時に、前記第1の位置検出手段より高い分解能で前記可動光学部材の位置の変位量を検出する第2の位置検出手段を有し、
    前記可動光学部材の駆動範囲における、前記第1の位置検出手段の出力値の変化と、該変化時の第2の位置検出手段の出力値と、を対応させて記憶する第1の記憶手段を有する、
    ことを特徴とするレンズシステム。
  2. 前記第1の記憶手段は前記光学装置に備えられることを特徴とする請求項1に記載のレンズシステム。
  3. 前記光学装置は、前記第1の位置検出手段の出力値の変化を検出した後、該変化に対応する前記第1の記憶手段に記憶されている値と、該検出の時間を特定するための時間情報と、を前記駆動装置に出力する第1の制御手段を有する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズシステム。
  4. 前記時間情報は、前記第1の位置検出手段の出力値の変化から前記通信の開始までの時間と、前記光学装置より取得した情報のデータ長と通信速度とに基づいて得られた通信時間とに基づいて構成されることを特徴とする請求項3に記載のレンズシステム。
  5. 前記駆動装置は、前記第2の位置検出手段の出力値を周期的に取得し、前記第2の記憶装置に順次記憶する第2の制御手段を有する、ことを特徴とする請求項4に記載のレンズシステム。
  6. 前記第2の制御手段は、前記光学装置から取得した前記時間情報に基づいて、前記第2の記憶手段に記憶された値を選択し、該選択された値と第1の記憶手段に記憶された値とに基づいて前記第2の位置検出手段の現在の出力値を補正する、ことを特徴とする請求項5に記載のレンズシステム。
  7. 前記光学装置は、前記第1の位置検出手段の出力値の変化の前回の検出から今回の検出までの経過時間を計測する時間計測手段と、前記時間計測手段で計測された時間の最大値を記憶する最大時間記憶部とを有し、
    前記第1の制御手段は、前記最大時間記憶部の値が変化した場合に、前記第1の位置検出手段の変化に基づく前記第1の記憶手段に記憶されている値を前記駆動装置に出力する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズシステム。
  8. 前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段から通知された値を前記第2の位置検出手段の現在の出力値として設定することを特徴とする請求項7に記載のレンズシステム。
  9. 前記第1の制御手段は、前記時間計測手段で計測された時間が所定の時間より長い場合は、前記第1の位置検出手段の出力値の変化に基づく前記第1の記憶手段の値を前記駆動装置に通知しない、ことを特徴とする請求項7又は8に記載のレンズシステム。
  10. 前記第1の制御手段は、電源投入又は前記駆動装置が前記光学装置に接続されたことを認識した場合、前記第1の位置検出手段の出力値の変化に基づく前記第1の記憶手段の値を前記駆動装置に通知する、ことを特徴とする請求項9に記載のレンズシステム。
  11. 前記駆動範囲は機械的可動範囲であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のレンズシステム。
  12. 前記駆動範囲はサーボ制御の駆動範囲であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のレンズシステム。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のレンズシステムと、該レンズシステムと接続し、該レンズシステムからの被写体光を受光する撮像素子を備えるカメラと、を有する撮像システム。
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