JP6045427B2 - 電磁波シールド構造および高周波モジュール構造 - Google Patents

電磁波シールド構造および高周波モジュール構造 Download PDF

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Description

この発明は、電磁波シールド構造および高周波モジュール構造に関し、特に無線通信機器、レーダー装置等のモジュール内に搭載された高周波回路間の不要な結合の抑圧に関する電磁波シールド構造および高周波モジュール構造に関するものである。
無線通信機器、レーダー装置等のモジュール内では、キャビティ共振や導波管伝播モードなどの不要な共振や伝播が生じるため、モジュール内に搭載された高周波回路同士が不要な結合をする。
そこで、一般に、高周波回路のアイソレーションが動作周波数の範囲で十分な値となるように、高周波モジュールやパッケージの各寸法は、導波管とした場合の遮断周波数が十分高く、また、キャビティとした場合の共振周波数が十分高くなるように設計されている。
また、一般に、高周波回路は高調波成分を出力するため、高周波回路のアイソレーションが動作周波数の2倍または3倍程度の周波数の範囲で十分な値となるように、高周波モジュールやパッケージの各寸法は、導波管とした場合の遮断周波数が十分高く、また、キャビティとした場合の共振周波数が十分高くなるように設計されている。
例えば特許文献1に示された高周波モジュールでは、各回路を区分けする導電性のカットオフブロックを設け、高周波モジュール内の遮断周波数を高くしている。
また、例えば特許文献2に示された高周波回路モジュールでは、複数の高周波部品が実装されたプリント基板と、それぞれの高周波部品を収容するよう掘り込みが設けられたプリント基板とをはんだにより電気的に接続し、キャビティの共振周波数を高くしつつ、高周波部品を分離配置している。
また一方で、薄膜抵抗や内層抵抗を設けることでパッケージ内の共振を吸収させるといった方法もある。
例えば特許文献3に示された高周波回路装置では、誘電体基板を実装基板にバンプにより接続し、誘電体基板のグラウンドパッドと実装基板のグラウンドパッドを抵抗膜を介して接続している。これにより、誘電体基板のグラウンドと実装基板のグラウンドとの間に発生する共振を抵抗に吸収させている。
また、例えば特許文献4に示された多層誘電体基板および半導体パッケージでは、誘電体基板上に、電磁的にシールドされた空間であるキャビティを形成し、誘電体基板の上に半導体デバイスを実装し、誘電体基板に開口部、誘電体基板の内層に抵抗体を配置し、共振を吸収させている。
また、例えば特許文献5に示された高周波モジュールおよび高周波モジュール用シールドカバーでは、高周波半導体を収容する空間を形成するパッケージのうち、誘電体基板からなるシールドカバーにて、開口部と抵抗体を配置し、共振を吸収させている。
特開2009−170843号公報 特開2011−165931号公報 特開2001−156213号公報 WO2006/001389 特開2012−195329号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に記載の高アイソレーション化の方法では、金属ブロックや基板を電気的かつ物理的に固定する手段が必要であり、その分、大型化するといった課題がある。また、遮蔽用の金属ブロックを高周波回路毎に設けるため、高周波回路を高密度に実装することに課題がある。さらに、動作周波数が高くなるにつれ波長は短くなり、特にGHz帯以上ではパッケージや半導体デバイスの大きさが波長オーダとなることから、遮断周波数を動作周波数より高くすることに課題がある。
また、上記特許文献3〜5に記載の高アイソレーション化の方法では、パッケージの内部にて、抵抗体により共振を吸収させる手法である。これらの手法は、パッケージ構造毎、動作周波数毎に設計が必要であることから、早期段階での設計が必要であるといった課題がある。また、薄膜抵抗や内層抵抗は実装基板を作り変えなければ置き換えることができないため、リワークの際にはコスト面での課題がある。さらに、パッケージは一回り大きいモジュールに収まるため、一回り大きい金属壁による共振に対して、アイソレーションの対策は成されていないといった課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、小型で、高密度な実装に適しており、動作周波数および動作周波数の整数倍に対応し、パッケージ外部に適用でき、実装基板の作り変えなしに損失性材料のリワークが可能な電磁波シールド構造および高周波モジュール構造を提供することを目的としている。
この発明に係る電磁波シールド構造は、金属ブロックと、金属ブロック上に固定された誘電体基板と、誘電体基板上に、当該誘電体基板上に位置する高周波回路を囲むように配置された複数の接地パターンと、各接地パターンと金属ブロックとを導通する複数の接地スルーホールと、各接地パターンに接続された複数の損失性材料と、高周波回路の上方に位置し、当該高周波回路を覆うように延設され各損失性材料と接続された複数の足部を有する、金属製または導体が施されたカバーとを備えたものである。
また、この発明に係る高周波モジュール構造は、側壁を有する金属ブロックと、金属ブロック上に固定された誘電体基板と、誘電体基板上に、当該誘電体基板上に位置する高周波回路を囲むように配置された複数の接地パターンと、各接地パターンと金属ブロックとを導通する複数の接地スルーホールと、各接地パターンに接続された複数の損失性材料と、高周波回路の上方に位置し、当該高周波回路を覆うように延設され各損失性材料と接続された複数の足部を有する、金属製または導体が施されたカバーと、金属ブロックの側壁上に配置され、カバーを覆う金属蓋とを備えたものである。
また、この発明に係る高周波モジュール構造は、複数の区画に区分けする側壁を有する金属ブロックと、金属ブロック上の所定の区画内に固定された複数の誘電体基板と、誘電体基板上に、当該誘電体基板上に位置する高周波回路を囲むように配置された複数の接地パターンと、各接地パターンと金属ブロックとを導通する複数の接地スルーホールと、各接地パターンに接続された複数の損失性材料と、高周波回路の上方に位置し、当該高周波回路を覆うように延設され各損失性材料と接続された複数の足部を有する、金属製または導体が施されたカバーと、金属ブロックの側壁上に配置され、カバーを覆う金属蓋とを備えたものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、小型で、高密度な実装に適しており、動作周波数および動作周波数の整数倍に対応し、パッケージ外部に適用でき、実装基板の作り変えなしに損失性材料のリワークが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る電磁波シールド構造を示す透過斜視図である。 図1に示す電磁波シールド構造の組立図である。 図1に示す電磁波シールド構造の上面図である。 図3に示す電磁波シールド構造のA−A’線断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電磁波シールド構造の別の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電磁波シールド構造の別の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電磁波シールド構造の別の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電磁波シールド構造の別の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電磁波シールド構造の別の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電磁波シールド構造の別の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係る高周波モジュール構造を示す透過斜視図である。 図11に示す高周波モジュール構造の組立図である。 図11に示す高周波モジュール構造の上面図である。 図13に示す高周波モジュール構造のA−A’線断面図である。 この発明の実施の形態2に係る高周波モジュール構造のシミュレーション結果を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る高周波モジュール構造の別の構成を示す透過斜視図である。 図16に示す高周波モジュール構造の組立図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る電磁波シールド構造を示す透過斜視図であり、図2は組立図であり、図3は上面図であり、図4は図3のA−A’線断面図である。
電磁波シールド構造は、図1〜4に示すように、平板状の金属ブロック1上に誘電体基板2が固定されている。この誘電体基板2上には、高周波回路を備えたモールドパッケージ4が位置する部分を囲むように配置された、複数の非接地パターン21および接地パターン22が対になって設けられている。接地パターン22は、図4に示すように、接地スルーホール23を介して金属ブロック1に導通している。
また、対である非接地パターン21と接地パターン22とに跨って、チップ抵抗器(損失性材料)3が接続されている。このチップ抵抗器3の抵抗値は、後述するカバー5に覆われた空間の共振モードを終端するインピーダンスに設定されている。
また、誘電体基板2上には、モールドパッケージ4が実装されている。このモールドパッケージ4には、図4に示すように、半導体チップ(高周波回路)41がワイヤボンド42により実装されている。そして、モールドパッケージ4は、はんだバンプ43により誘電体基板2に実装される。
また、誘電体基板2上には、モールドパッケージ4を覆うカバー5が設けられている。このカバー5は、金属製であり、モールドパッケージ4の上方に位置する平板部51と、当該平板部51からモールドパッケージ4を覆うように延設され、非接地パターン21を介してチップ抵抗器3に接続された複数の足部52とから構成されている。なお、足部52の端部には、非接地パターン21に対して略平行に折り曲げられた折曲部53が形成されている。このカバー5は、グラウンドには直接接地されず、かつモールドパッケージ4を覆うように足部52の折曲部53が非接地パターン21に実装されている。これにより、カバー5は、非接地パターン21、チップ抵抗器3、接地パターン22および接地スルーホール23を介して接地される。
次に、上記のように構成された電磁波シールド構造の効果について説明する。
本発明の電磁波シールド構造では、高周波回路を備えたモールドパッケージ4は、金属製のカバー5により覆われているため、外来ノイズ6から遮蔽されている。
また、カバー5に覆われた空間の遮断周波数が高周波回路の動作周波数以上であれば、カバー5に覆われた空間に共振は生じない。そのため、カバー5に覆われた高周波回路は、自身の入出力部や他の回路へ空間を介して結合しない。
一方、カバー5に覆われた空間の遮断周波数が高周波回路の動作周波数以下の場合であっても、カバー5がチップ抵抗器3を介して接地されているため、当該空間内の共振7は吸収される。そのため、カバー5に覆われた高周波回路は、自身の入出力部や他の回路へ空間を介して結合しない。
また、高周波回路の高調波成分(すなわち、動作周波数の整数倍)においても、カバー5に覆われた空間にて遮断周波数をそれ以下とすることは高周波回路の物理寸法の制約から困難であるが、上記と同様の原理により、自身の入出力部や他の回路へ空間を介して結合しない。
以上のように、この実施の形態1によれば、金属ブロック1と、金属ブロック1上に固定された誘電体基板2と、誘電体基板2上に、当該誘電体基板2上に位置する高周波回路を囲むように配置された複数の接地パターン22と、各接地パターン22と金属ブロック1とを導通する複数の接地スルーホール23と、各接地パターン22に接続された複数のチップ抵抗器3と、高周波回路の上方に位置し、当該高周波回路を覆うように延設され各チップ抵抗器3と接続された複数の足部52を有する、金属製のカバー5とを備えたので、高周波回路の耐ノイズ性を高くし、かつ、高周波回路のアイソレーションを高くすることができる。さらに、実施の形態1に係る電磁波シールド構造は、カバー5とチップ抵抗器3と誘電体基板2のパターンから構成されるため、ネジ止めを要する金属ブロックに比べ、小型で高密度な実装に適している。また、高周波回路のサイズが波長オーダである場合(すなわち、モールドパッケージ2を覆うシールド部分のサイズが動作周波数の半波長以上および動作周波数の整数倍の半波長以上の場合)であっても、空間を介した回路間の結合を抑圧することができる。また、高周波回路の外部に適用できることは明らかであり、高周波回路の設計とは別の工程で設計をすることが可能である。また、カバー5およびチップ抵抗器3は、誘電体基板2の表面に配置しているため、それらの置換えが容易であり、高周波回路の置換え無しに電磁波シールドの設計および共振抑圧の設計のリワークが可能である。
なお、実施の形態1に係る電磁波シールド構造では、金属製の薄板のカバー5を用いた場合について示したが、高周波回路が金属製または導体が施されたカバーで覆われていれば良く、例えば図5に示すように、金属ブロックからなるカバー5bに置き換えても良い。また、カバー5として、フレキシブルプリント基板(可曲性の金属板)を用いても良い。
また、実施の形態1に係る電磁波シールド構造では、チップ抵抗器3を用いた場合について示したが、損失性材料であれば良く、吸収体または抵抗体を用いても良い。図6はカバー5cと誘電体基板2との間に抵抗体3bを挟んだ場合を示した図である。誘電体基板2の接地パターン22とカバー5cの足部52cとの間に抵抗体3bを挟むことで、実装面積をさらに省面積とすることができる。
また、実施の形態1に係る電磁波シールド構造では、カバー5の足部52の端部が、誘導体基板40の非接地パターン21に対して略平行に折れ曲っている場合(折曲部53)について示したが、カバー5の足部52は非接地パターン21に接続されていれば良い。図7はカバー5dの足部52dを誘電体基板2に差し込んで接続する場合について示した図である。図7に示すように、カバー5dの足部52dの端部には、一回り小さい突起部54が設けられ、また、誘電体基板2(非接地パターン21)上には、突起部54を挿通可能とするメッキ処理が施されていないスルーホール44が設けられている。そして、カバー5dは、突起部54がスルーホール44に差し込まれた後、はんだ8が流し込まれることで固定される。このように構成することで、図7に示すカバー5dは、図1〜4に示すカバー5と比べ、曲げ加工が少ない分だけ低コストとなり、実装面積もさらに省面積とすることできる。
また、実施の形態1に係る電磁波シールド構造では、モールドパッケージ4を用いた場合について示したが、これに限るものではなく、パッケージ内の共振を抑圧したパッケージ、金属の壁で覆われているパッケージや、半導体チップ41を用いても良い。図8はLTCC(Low Temperature Co−fired Ceramics)パッケージ4bを用いた場合を示した図である。LTCCパッケージ4bでは、パッケージ内の共振7bを抑圧しても入力部45と出力部46との結合が生じる。しかしながら、本発明を適用することで、上記と同様の原理により、カバー5内の共振7cを抑制することが可能である。また、図9は半導体チップ41を用いた場合を示した図である。図9に示すような構成であっても、本発明を適用することで、上記と同様の原理により、カバー5内の共振7dを抑圧することが可能である。
また、実施の形態1に係る電磁波シールド構造では、モールドパッケージ4が能動回路である場合について示したが、受動回路であっても良い。図10はモールドパッケージ4cが受動回路である場合を示した図である。この受動回路のモールドパッケージ4cでは、入力部47,48間で結合が生じる。しかしながら、本発明を適用することで、上記と同様の原理により、カバー5内の共振7eを抑圧することが可能である。
実施の形態2.
実施の形態1では、カバー5の外側が開放された電磁波シールド構造について示した。それに対して、実施の形態2では、カバー5の外側が閉じた高周波モジュール構造について示す。
図11はこの発明の実施の形態2に係る高周波モジュール構造を示す透過斜視図であり、図12は組立図であり、図13は上面図であり、図14は図13のA−A’線断面図である。図11〜14に示す実施の形態2に係る高周波モジュール構造は、図1〜4に示す実施の形態1に係る電磁波シールド構造の金属ブロック1を金属ブロック1bに変更し、金属蓋9を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
金属ブロック1bは、金属ブロック1の外周に側壁が設けられたものである。
金属蓋9は、金属ブロック1bの側壁上に配置されて、カバー5を覆うものである。この金属ブロック1bおよび金属蓋9により、モールドパッケージ4は外部から電磁的にシールドされる。
次に、上記のように構成された高周波モジュール構造の効果について説明する。
本発明の高周波モジュール構造では、高周波回路を備えたモールドパッケージ4は、金属ブロック1bおよび金属蓋9により覆われているため、実施の形態1における効果に加えて、外来ノイズ6からさらに遮蔽される。
上記効果を確認するためのシミュレーション結果を図15に示す。図15では、本発明の電磁波シールド構造(カバー5およびチップ抵抗器3)が無い場合、本発明の電磁波シールド構造を有し、チップ抵抗器3の抵抗値をカバー5に覆われた空間の共振モードの終端インピーダンスとした場合に対し、誘電体基板2上に備えたモールドパッケージ4間の空間結合量をそれぞれシミュレーションした。なお、シミュレーションには有限要素法を用いている3次元電磁界シミュレータを用いた。また、誘電体基板2の比誘電率を4.4、誘電体基板2の厚さを0.2mm、金属ブロック1bと金属蓋9とにより遮蔽された空間を10×10×3mm、カバー5を8×2(足部52の高さ)mmとした。
図15に示すように、本発明の電磁波シールド構造が無い場合には、10×10×3mm(金属ブロック1bと金属蓋9とにより遮蔽された空間)のキャビティ共振に相当する周波数にて空間結合量が高くなっていることが確認できる。一方、本発明の電磁波シールド構造を有し、チップ抵抗器3の抵抗値がカバー5に覆われた空間の共振モードの終端インピーダンスである場合には、空間結合量が抑圧できていることが確認できる。
また、高アイソレーション化を図る帯域が矩形キャビティの共振周波数以下のような遮断ではないモジュール内(キャビティ内)に対して有効であることが分かる。すなわち、図15では、本発明の電磁波シールド構造が無い場合に、20.5GHz付近に結合量の1つ目のピークが確認できる。この場合の自由空間の波長は、3e8÷20.5e9(波長=光速÷周波数)であるため、おおよそ7.3mmとなる。一方、矩形キャビティの遮断周波数は、キャビティの3辺のうち最短の辺を1つ除いた辺の最も短い値により支配的に決定される。上記例では、矩形キャビティの大きさは10mm×10mm×3mmであるため、10mmが遮断周波数を決めるにあたり支配的な値となる。よって、7.3mm以上(半波長以上)のモジュール(10mm)に対して効果があることが分かる。なお上記では、モジュールが矩形キャビティであるとして説明を行ったが、実際には、いびつな形状であったり誘電体などの材料があったりし、共振周波数が多少変わる。
以上のように、この実施の形態2によれば、電磁波シールド構造のカバー5の外側を金属ブロック1bおよび金属蓋9で覆うように構成したので、実施の形態1における効果に加えて、外来ノイズ6をさらに遮蔽することができる。
なお、実施の形態2に係る高周波モジュール構造では、単一のモールドパッケージ4を備えた場合について示したが、これに限るものではなく、複数のパッケージを備えても良い。
図16は金属ブロック1c上を複数の区画に区分けした高周波モジュール構造に本発明の電磁波シールド構造を適用した場合の斜視図であり、図17は組立図である。
高周波モジュール構造は、図16,17に示すように、金属ブロック1c上が側壁により複数の区画(図16,17では区画101、2つの区画102、区画103)に区分けされ、それぞれ連絡路104を介して連通している。
区画102には、それぞれ2つのモールドパッケージ4が配置されている。また、区画101には、モールドパッケージ4よりも一回り大きいモールドパッケージ4dが配置されている。また、区画103には、非高周波回路用パッケージ10が配置されている。
そして、各モールドパッケージ4,4dには、本発明の電磁波シールド構造がそれぞれ適用されている。なお、区画101,103では、モールドパッケージ4d、非高周波回路用パッケージ10に対応した形状・個数の誘電体基板2b,2c、チップ抵抗器3c、カバー5eが設けられている。
また、連絡路104は配線を通すためのものであり、連絡路104を導波管と見た場合の遮断周波数は十分高くすることが容易である。結果、それぞれの区画101〜103に対し、本発明を適用することで、上記と同様の原理により同様の効果が得られる。
また実施の形態1,2に係る電磁波シールド構造において、カバー5で覆われた空間を、使用帯域にて遮断である構造としてもよい。この場合、損失性材料として、チップ抵抗器3に代えて抵抗値の低い抵抗体または導体パターンを用いる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1,1b,1c 金属ブロック、2,2b,2c 誘電体基板、3,3c チップ抵抗器(損失性材料)、3b 抵抗体、4,4c,4d モールドパッケージ、4b LTCCパッケージ、5,5b,5c,5d,5e カバー、6 外来ノイズ、7,7b,7c,7d,7e 共振、8 はんだ、9 金属蓋、10 非高周波回路用パッケージ、21 非接地パターン、22 接地パターン、23 接地スルーホール、41 半導体チップ、42 ワイヤボンド、43 はんだバンプ、44 スルーホール、45 入力部、46 出力部、47,48 入力部、51 平板部、52,52c,52d 足部、53 折曲部、54 突起部、101,102,103 区画、104 連絡路。

Claims (14)

  1. 金属ブロックと、
    前記金属ブロック上に固定された誘電体基板と、
    前記誘電体基板上に、当該誘電体基板上に位置する高周波回路を囲むように配置された複数の接地パターンと、
    前記各接地パターンと前記金属ブロックとを導通する複数の接地スルーホールと、
    前記各接地パターンに接続された複数の損失性材料と、
    前記高周波回路の上方に位置し、当該高周波回路を覆うように延設され前記各損失性材料と接続された複数の足部を有する、金属製または導体が施されたカバーと
    を備えたことを特徴とする電磁波シールド構造。
  2. 前記カバーで覆われた空間は、使用帯域にて遮断である構造であり、
    前記損失性材料は、抵抗値の低い抵抗体または導体パターンである
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁波シールド構造
  3. 前記損失性材料はチップ抵抗器であり、
    前記誘電体基板上に、前記各接地パターンと対になって設けられた複数の非接地パターンを備え、
    前記チップ抵抗器は、対である前記接地パターンと前記非接地パターンとに跨って実装され、
    前記カバーの足部は、前記非接地パターンを介して前記チップ抵抗器に接続された
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電磁波シールド構造。
  4. 前記高周波回路は、半導体チップである
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の電磁波シールド構造。
  5. 前記カバーは、可曲性の金属板である
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の電磁波シールド構造。
  6. 前記足部の端部に設けられた突起部と、
    前記誘電体基板に設けられ、前記突起部を挿通可能とするメッキ処理が施されていないスルーホールとを備え、
    前記足部は、前記突起部が前記スルーホールに差し込まれ、はんだにより固定されることで、前記損失性材料に接続された
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の電磁波シールド構造。
  7. 側壁を有する金属ブロックと、
    前記金属ブロック上に固定された誘電体基板と、
    前記誘電体基板上に、当該誘電体基板上に位置する高周波回路を囲むように配置された複数の接地パターンと、
    前記各接地パターンと前記金属ブロックとを導通する複数の接地スルーホールと、
    前記各接地パターンに接続された複数の損失性材料と、
    前記高周波回路の上方に位置し、当該高周波回路を覆うように延設され前記各損失性材料と接続された複数の足部を有する、金属製または導体が施されたカバーと、
    前記金属ブロックの側壁上に配置され、前記カバーを覆う金属蓋と
    を備えたことを特徴とする高周波モジュール構造。
  8. 前記金属ブロックと前記金属蓋とにより遮蔽された空間は、使用帯域にて遮断ではない構造である
    ことを特徴とする請求項7記載の高周波モジュール構造。
  9. 前記カバーで覆われた空間は、使用帯域にて遮断である構造であり、
    前記損失性材料は、抵抗値の低い抵抗体または導体パターンである
    ことを特徴とする請求項7または請求項8記載の高周波モジュール構造。
  10. 複数の区画に区分けする側壁を有する金属ブロックと、
    前記金属ブロック上の所定の区画内に固定された複数の誘電体基板と、
    前記誘電体基板上に、当該誘電体基板上に位置する高周波回路を囲むように配置された複数の接地パターンと、
    前記各接地パターンと前記金属ブロックとを導通する複数の接地スルーホールと、
    前記各接地パターンに接続された複数の損失性材料と、
    前記高周波回路の上方に位置し、当該高周波回路を覆うように延設され前記各損失性材料と接続された複数の足部を有する、金属製または導体が施されたカバーと、
    前記金属ブロックの側壁上に配置され、前記カバーを覆う金属蓋と
    を備えたことを特徴とする高周波モジュール構造。
  11. 前記損失性材料はチップ抵抗器であり、
    前記誘電体基板上に、前記各接地パターンと対になって設けられた複数の非接地パターンを備え、
    前記チップ抵抗器は、対である前記接地パターンと前記非接地パターンとに跨って実装され、
    前記カバーの足部は、前記非接地パターンを介して前記チップ抵抗器に接続された
    ことを特徴とする請求項7から請求項10のうちのいずれか1項記載の高周波モジュール構造。
  12. 前記高周波回路は、半導体チップである
    ことを特徴とする請求項7から請求項11のうちのいずれか1項記載の高周波モジュール構造。
  13. 前記カバーは、可曲性の金属板である
    ことを特徴とする請求項7から請求項12のうちのいずれか1項記載の高周波モジュール構造。
  14. 前記足部の端部に設けられた突起部と、
    前記誘電体基板に設けられ、前記突起部を挿通可能とするメッキ処理が施されていないスルーホールとを備え、
    前記足部は、前記突起部が前記スルーホールに差し込まれ、はんだにより固定されることで、前記損失性材料に接続された
    ことを特徴とする請求項7から請求項13のうちのいずれか1項記載の高周波モジュール構造。
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