JP6045236B2 - 動的接触角低下剤 - Google Patents

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Description

本発明は、動的接触角低下効果に優れたポリグリセリン脂肪酸エステル組成物、該組成物からなる動的接触角低下剤及び表面張力低下剤に関する。該動的接触角低下剤及び表面張力低下剤は食品材料、化粧品材料、医薬品材料、医薬部外品材料、日用品材料、及び工業材料用の添加剤として使用することができる。
一般に、ぬれ性を向上する上において、表面張力の低下効果の高い界面活性剤として、アセチレンジオール系界面活性剤(特許文献1、2)やフッ素系界面活性剤(特許文献3)などが知られている。これらの化合物は、優れた効果を有するものの、安全性に懸念を有する点や、特殊な製造設備を必要とすること、及び製造コストが高い点等から、近年の環境保護や、安全性重視の指向に対して汎用性に欠けるものであった。
一方、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、食品添加物として認可された界面活性剤として知られており、主に食品用乳化剤として利用されている他、近年では、その安全性が好まれ、医薬品、化粧品、或いは工業用途にも幅広く利用されている。
ポリグセリン脂肪酸エステルの表面張力の低下効果については、特許文献4において、インクジェットインクの表面張力を低下させ、吐出安定性を向上する界面活性剤として、デカグリセリンモノカプリル酸エステルなどが開示されている。また、乳化安定性の優れる界面活性剤の例としては、1級水酸基が50%以上残るようにエステル化されたポリグリセリン脂肪酸エステルが開示されている(特許文献5)。特許文献6においては、特定の方法で得られた、分岐して重合した分岐ポリグリセリン脂肪酸エステルは、非常に優れた界面活性能を有することが開示されている。このように、ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いて、より高い機能を達成するために、機能を最大限に発現できる特定の構造に制御する試みがなされてきたが、これらのポリグリセリン脂肪酸エステルを得るには、通常の反応工程の他に精製工程を必要とし、製造コストの上昇を招く等、不経済な点が課題となっている。そのため、通常の反応工程で安価に製造でき、かつ、より高い界面活性効果を発揮できるポリグリセリン脂肪酸エステルが求められている。
また、界面活性効果に優れたポリグリセリン脂肪酸エステルを、実際に各種産業分野において使用する揚合では、表面張力の低下と共に、更に、動的接触角の低下が求められる場合がある。例えば、塗布や洗浄などのように、界面が運動する状態の場合、或いは外部変化が加わるなど様々な使用条件において、界面が運動する状態が想定される場合などである。また、さらに、表面構造が平滑ではなく、歪な形状を有する紙、金具、食品、細胞などの基材や、ワックス、プラスチック材料など非極性表面を有する基材表面に、塗布や接着などを行う場合には、表面張力の低下だけではなく、動的接触角を低下させる必要がある場合がある。
特開2003−238472号公報 特開2004−339226号公報 特開2007−186671号公報 特開2009−052018号公報 特開2006−111539号公報 特開2001−64236号公報
本発明は、食品分野、化粧品分野、医薬品分野、及び工業分野において、より優れた動的接触角低下効果を発揮するポリグリセリン脂肪酸エステル組成物、該組成物からなる動的接触角低下剤及び表面張力低下剤を提供することである。
上述の課題を解決するために、本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、動的接触角測定装置により測定される後退接触角を指標とすることで、実際系でより高い界面活性効果を示すポリグリセリン脂肪酸エステルを見出すことが出来ること、さらに、炭素数8〜12の飽和脂肪酸で平均重合度2以上、且つ3未満のポリグリセリンをエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステル(A)と、炭素数8〜14の飽和脂肪酸で、平均重合度3以上のポリグリセリンをエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステル(B)の両者を含有することによって、上記の課題を解決できるということを見出した。ここで、動的接触角とは、外部変化が与えられることにより、固体と液体の界面が運動する際の接触角である。前進接触角及び後退接触角の両者があり、表面構造の差異によっても大きく影響を受けることから、実際の使用条件により近い評価法と考えられている。本発明者らの研究によれば、ポリグリセリンエステルの動的接触角の指標として、後退接触角がより適していることを見出した。
即ち、本発明は、下記に関するものである。
1. 炭素数8〜12の飽和脂肪酸と平均重合度2以上、且つ3未満のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(A)、及び炭素数8〜14の飽和脂肪酸と平均重合度3〜12のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(B)の両者から構成され、両者の混合比率(A)/(B)が、10質量%/90質量%から90質量%/10質量%である混合物で、且つ、該混合物の0.033質量%水溶液を、25℃においてパラフィルムM(商品名、American National Can Co.製、以下同じ)に対して5μL滴下した際の、動的接触角測定装置を用いて評価される液滴の転落開始直前における後退接触角が59°未満であるポリグリセリン脂肪酸エステル組成物からなる動的接触角低下剤。
2. ポリグリセリン脂肪酸エステル(A)として、HLBが7以上、11未満であるものを、(A)成分の総量に対して、少なくとも50質量%含み、ポリグリセリン脂肪酸エステル(B)として、HLBが9.5以上、16未満であるものを、(B)成分の総量に対して、少なくとも50質量%含むことを特徴とする上記1に記載の動的接触角低下剤。
3. ポリグリセリン脂肪酸エステル(A)と、ポリグリセリン脂肪酸エステル(B)との混合比率が(A)/(B)=20質量%/80質量%〜80質量%/20質量%であることを特徴とする上記1又は2に記載の動的接触角低下剤。
4. ポリグリセリン脂肪酸エステル(A)として、ジグリセリンモノカプリル酸エステルを含み、ポリグリセリン脂肪酸エステル(B)として平均重合度5以上7以下、又は、9以上11以下のポリグリセリンモノラウリン酸エステル、又は平均重合度は9以上11以下のポリグリセリンモノミリスチン酸エステルを含む上記1〜3の何れか一項に記載の動的接触角低下剤。
5. 炭素数8〜12の飽和脂肪酸と平均重合度2以上、且つ3未満のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(A)、及び炭素数8〜14の飽和脂肪酸と平均重合度3〜12のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(B)の両者から構成され、両者の混合比率(A)/(B)が、10質量%/90質量%から90質量%/10質量%である混合物で、且つ、該混合物の0.033質量%水溶液を、25℃においてパラフィルムM(商品名)に対して5μL滴下した際の、動的接触角測定装置を用いて評価される液滴の転落開始直前における後退接触角が30°以上〜59°未満であるポリグリセリン脂肪酸エステル組成物。
6.炭素数8〜12の飽和脂肪酸と平均重合度2以上、且つ3未満のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(A)、及び炭素数8〜14の飽和脂肪酸と平均重合度3〜12のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(B)の両者から構成され、両者の混合比率(A)/(B)が、10質量%/90質量%から90質量%/10質量%である混合物で、且つ、該混合物の0.033質量%水溶液を、25℃においてパラフィルムM(商品名)に対して5μL滴下した際の、動的接触角測定装置を用いて評価される液滴の転落開始直前における後退接触角が59°未満であるポリグリセリン脂肪酸エステル組成物からなる動的接触角を低下させる表面張力低下剤。
7.上記1〜4の何れか一項に記載の動的接触角低下剤又は上記6に記載の表面張力低下剤を含有する食品材料、化粧品材料、医薬品材料、医薬部外品材料、日用品材料、及び工業材料。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステル組成物は、水溶液の表面張力を低下させるだけでなく、単独のポリグリセリン脂肪酸エステルでは達成し得ない程、動的接触角を効果的に低下させることから、動的接触角の低下剤として優れた性能を発揮する。動的接触角の低下を必要とする場面において、より優れた界面活性性能を発揮する。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の動的接触角低下剤又は表面張力低下剤は特定の2種以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する組成物で構成される。即ち、炭素数8〜12の飽和脂肪酸で、平均重合度が2以上、且つ3未満のポリグリセリンをエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステル(A)と、炭素数8〜14の飽和脂肪酸で、平均重合度が3以上、好ましくは3〜12のポリグリセリンをエステル化したポリグリセリン脂肪酸エステル(B)の両者を含有する組成物である。
本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグリセリンは、グリセリンの脱水縮合反応、又は、グリシドール、エピクロルヒドリン、グリセリンハロヒドリン(ハロゲノ−1,2−プロパンジオール)等のグリシドール若しくはその反応性誘導体から合成することができる。また、合成グリセリンのグリセリン蒸留残分からの分離回収等によっても得ることができる。一般的には、グリセリンに少量のアルカリ触媒を加えて200℃以上の高温に加熱し、生成する水を除去しながら重縮合させる方法によって得られる。反応は逐次的な分子間脱水反応により、順次高重合体が生成するが、反応組成物は均質なものではなく、未反応グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン等の複雑な混合組成物となり、反応温度が高いほど、あるいは反応時間が長いほど反応は高重合度側にシフトする。また、未反応のグリセリンは減圧蒸留による蒸留が可能であり、ジグリセリンは分子蒸留による蒸留が可能であるため、一般的にはジグリセリンは高純度品を得ることが出来る。それ以上の重合度のポリグリセリンは、複雑な多成分の混合物として得られる。また、グリセリン、ジグリセリンを蒸留した残分のポリグリセリンを使用することも出来る。本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エステルの合成に使用されるポリグリセリンは、通常の反応で合成できるポリグリセリンであり、一般に市販のジグリセリン、又は、平均重合度3以上のポリグリセリン等を使用することが出来る。
本発明で使用されるポリグリセリン脂肪酸エステル(A)を構成するポリグリセリンは、水酸基価から算出した平均重合度が2以上、且つ3未満のものを使用する。このようなポリグリセリンとしては、ジグリセリンS(平均重合度2、阪本薬品工業株式会社製)が市販品として存在する。また、ポリグリセリン脂肪酸エステル(B)を構成するポリグリセリンは、水酸基価から算出した平均重合度が3以上のものを使用する。このようなポリグリセリンとしては、ポリグリセリン#310(平均重合度4)、ポリグリセリン#500(平均重合度6)、ポリグリセリン#750(平均重合度10) (何れも阪本薬品工業株式会社製)などが市販品として存在する。
また、ポリグリセリン脂肪酸エステル(A)、及び(B)においては、それぞれの平均重合度の範囲のポリグリセリンを単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。ここで、平均重合度は、末端基分析法による水酸基価から算出されるポリグリセリンの平均重合度(n)である。詳しくは、次式(式1)および(式2)から平均重合度が算出される。
(式1)分子量=74n+18
(式2)水酸基価=56110(n+2)/分子量
上記(式2)中の水酸基価とは、ポリグリセリンに含まれる水酸基数の大小の指標となる数値であり、1gのポリグリセリンに含まれる遊離ヒドロキシ基をアセチル化するために必要な酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムのミリグラム数をいう。水酸化カリウムのミリグラム数は、社団法人日本油化学会編纂、「日本油化学会制定、基準油脂分析試験法(I)、2003年度版」に準じて算出される。
また、前記の水酸基価から算出される平均重合度が2以上、且つ3未満のポリグリセリン、及び平均重合度が3以上、好ましくは平均重合度が3〜12、より好ましくは平均重合度が4〜10のポリグリセリンにおいては、例えばジグリセリンのように重合度が単一の重合体も使用されるが、一般には、通常の合成で得られる分子量分布を有する混合物が使用され、前記から算出される平均重合度を持つポリグリセリンとして取り扱われる。これらの異なる分子量分布を有するポリグリセリン(通常、平均重合度の異なるポリグリセリン)を2種以上混合して、目的とする平均重合度としてもよい。
平均重合度が2であるジグリセリンにおいては、分子量分布を有する平均重合度2のジグリセリンを使用することもできるが、通常高純度の単一な重合体であるジグリセリンが販売されているので、それを使用するのが好ましい。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルに使用されるポリグリセリン混合物の水酸基価から算出される平均重合度としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル(A)においては、2以上、且つ3未満、ポリグリセリン脂肪酸エステル(B)においては3以上、好ましくは3〜12、より好ましくは4〜10、更に好ましくは5〜7又は9〜11、最も好ましくは6又は10であれば、平均重合度が上記の下限、及び上記の上限を超えるようなポリグリセリンが含まれていても使用できる。
本発明で使用されるポリグリセリン脂肪酸エステル(A)の構成脂肪酸は、炭素数8〜12の飽和脂肪酸であり、好ましいものとしてはカプリル酸(C8)、カプリン酸(C10)及びラウリン酸(C12)が挙げられ、より好ましくはカプリル酸である。また、炭素数8〜12の飽和脂肪酸は95%以上の純度を有することが好ましいが、これに限定されるものではない。
本発明で使用される炭素数8〜12の飽和脂肪酸で、平均重合度が2以上、且つ3未満のポリグリセリンをエステル化して得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(A)の具体例としては、ジグリセリンモノカプリル酸エステル、ジグリセリンモノカプリン酸エステル、ジグリセリンモノラウリン酸エステルなどが挙げられ、好ましくはジグリセリンモノカプリル酸エステルである。
本発明で使用されるポリグリセリン脂肪酸エステル(B)の構成脂肪酸は、炭素数8〜14の飽和脂肪酸であり、好ましいものとしては、カプリル酸(C8)、カプリン酸(C10)、ラウリン酸(C12)及びミリスチン酸(C14)が挙げられ、より好ましいものとしては、ラウリン酸及びミリスチン酸であり、更に、好ましくはラウリン酸である。また、これらの脂肪酸は95%以上の純度を有することが好ましいが、これに限定されるものではない。
本発明で(B)成分として使用されるポリグリセリン脂肪酸エステル(B)は、炭素数8〜14の飽和脂肪酸で、平均重合度が3以上、好ましくは3〜12、より好ましくは4〜10のポリグリセリンをエステル化して得られるものである。 該ポリグリセリン脂肪酸エステル(B)の具体例としては、テトラグリセリンモノカプリル酸エステル、テトラグリセリンモノカプリン酸エステル、テトラグリセリンモノラウリン酸エステル、テトラグリセリンモノミリスチン酸エステル、ヘキサグリセリンモノカプリル酸エステル、ヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル、ヘキサグリセリンモノミリスチン酸エステル、デカグリセリンモノカプリル酸エステル、デカグリセリンモノラウリン酸エステル、デカグリセリンモノミリスチン酸エステルなどが挙げられ、好ましくは、ヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル、デカグリセリンモノラウリン酸エステル、デカグリセリンモノミリスチン酸エステルである。更に好ましくは、ヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル又はデカグリセリンモノラウリン酸エステルであり、最も好ましくはデカグリセリンモノラウリン酸エステルである。
ヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル又はデカグリセリンモノラウリン酸エステルの好ましいHLBは、10以上、16未満であり、より好ましくは10〜15であり、更に好ましくは12〜15であり、デカグリセリンモノミリスチン酸エステルの好ましいHLBは、13〜15である。
なお、本明細書において、「ヘキサグリセリン」又は「デカグリセリン」など、又は平均重合度「6」又は「10」のように、平均重合度が、一つの数値で表される場合、例えば「ヘキサ」又は「6」は、最も広い、5<6<7の意味で使用され、好ましくは5.5以上6.5未満の意味で使用され、「デカ」又は「10」など他の数値についても同様な意味で使用される。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステル組成物は、下記の方法で測定される後退接触角が59°未満を示すものであり、好ましくは50°以下、より好ましくは45°以下である。下限は低い方が好ましいが、該組成物で通常達成されるのは35°程度である。場合により30°程度の可能性もある。
なお、ここで後退接触角とは、25℃において、ポリグリセリン脂肪酸エステル組成物の0.033質量%水溶液を、パラフィルムM(商品名)の表面に5μL滴下し、動的接触角測定装置を用いて測定される液滴の転落開始直前における後退する側の接触角の測定値であり、一例として、動的接触角測定装置DSA100S(KRUSS GmbH社製)を用いて滑落法により測定することができる。
また、本発明のポリグリセリン脂肪酸エステル組成物は、ポリグリセリン脂肪酸エステル組成物の0.033質量%水溶液の表面張力が36mN/m以下が好ましく、より好ましくは34mN/m以下であり、最も好ましくは30mN/m以下である。下限は低い方が好ましいが、該組成物で達成出来るのは27mN/m程度である。
本発明のより好ましいポリグリセリン脂肪酸エステル組成物の一つは、25℃において、ポリグリセリン脂肪酸エステル組成物の0.033質量%水溶液が、後退接触角が50°以下であり、表面張力が34mN/m以下となる組成物である。
本発明で使用される炭素数8〜12の飽和脂肪酸と平均重合度が2以上、且つ3未満のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(A)のHLBは通常7以上、好ましくは7.5以上で、11未満であり、より好ましくは8以上、10未満である。なお、(A)成分としては、本発明の効果を達成される限り、上記のHLBのものと共に、その範囲外のHLBのものも含んでいてもよいが、通常、上記のHLBを有するものの含量は、(A)成分の総量に対して、少なくとも40%以上で、好ましくは60〜100質量%、より好ましくは80〜100%、更に好ましくは、85〜100%である。最も好ましくは、(A)成分の全量が上記HLBの範囲内に入るものである場合である。
また、炭素数8〜14の飽和脂肪酸と平均重合度が3以上のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(B)のHLBは通常9.5以上、好ましくは12以上、16未満であり、より好ましくは13以上、15未満である。なお、(B)成分としては、本発明の効果を達成される限り、上記のHLBのものと共に、その範囲外のHLBのものも含んでいてもよいが、通常、上記のHLBを有するものの含量は、(B)成分の総量に対して、少なくとも40%以上で、好ましくは60〜100質量%、より好ましくは80〜100質量%、更に好ましくは、90〜100質量%である。最も好ましくは、(B)成分の全量が上記HLBの範囲内に入るものである場合である。
ここで、HLBは、Hydrophile ― Lipophile Balance の頭文字をとった略称であり、界面活性剤(本発明においてはポリグリセリン脂肪酸エステル(A)及び(B))の水と油への親和性の程度を表す値である。一般に、HLBを算出する方法として、アトラス法、グリフィン法、デイビス法、川上法と種々の方法が知られるが、その中でも本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBは、次に示すグリフィンの式より算出したものである。
(式)HLB=(親水基部分の分子量/界面活性剤の分子量)×20
本発明で使用される炭素数8〜12の飽和脂肪酸と平均重合度が2以上、且つ3未満のポリグリセリンから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(A)と、炭素数8〜14の飽和脂肪酸と平均重合度が3以上、のポリグリセリンから構成されるポリグリセリン脂肪酸エステル(B)との混合比率は、通常、(A)/(B)が、10質量%/90質量%から90質量%/10質量%であり、好ましくは(A)/(B)=20質量部/80質量部〜80質量部/20質量部であり、より好ましくは(A)/(B)=30質量部/70質量部〜70質量部/30質量部である。この範囲を外れると、併用による効果が現れにくくなるなど、接触角の低下効果の減少に繋がる。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステル組成物は、上記(A)成分及び(B)成分以外に、必要に応じて他の成分を含むことができるが、上記(A)成分及び(B)成分の合計が、該ポリグリセリン脂肪酸エステル組成物の総量に対して、80〜100質量%を占める方が好ましく、より好ましくは90〜100質量%であり、最も好ましくはポリグリセリン脂肪酸エステル組成物が、上記(A)成分及び(B)成分で、100質量%構成される場合である。
本発明のより好ましい態様の例を挙げると下記の通りである。
(1)本発明の組成物において、上記(A)成分として、HLBが7〜10のジグリセリンモノカプリル酸エステルを含み、その含量が、(A)成分の総量に対して、少なくとも40質量%、好ましくは50〜100質量%、より好ましくは80〜100質量%含み、かつ、本発明の組成物の総量に対して、20〜85質量%含む態様。
(2)本発明の組成物において、ポリグリセリン脂肪酸エステル(B)としてHLBが9〜15であり、平均重合度が4〜10である、ポリグリセリンモノラウリン酸エステル、又は、ポリグリセリンモノミリスチン酸エステルを含み、その含量が、好ましくは80〜100質量%、より好ましくは、(B)成分の総量であり、かつ、本発明の組成物の総量に対して、15〜80質量%含む態様。
(3)上記(2)におけるポリグリセリンモノラウリン酸エステル、又は、ポリグリセリンモノミリスチン酸エステルが、平均重合度5以上7以下、又は、9以上11以下のポリグリセリンモノラウリン酸エステル、又は、平均重合度9以上11以下のポリグリセリンモノミリスチン酸エステルであり、(B)成分の総量に対して、50〜100質量%である上記(2)の態様。
(4)本発明の組成物において、上記(1)の態様と(2)又は(3)の態様を組合わせた態様。
本発明で使用されるポリグリセリン脂肪酸エステルは、例えば、次の方法により合成することができる。該エステルの構成成分のポリグリセリンと該エステルの構成成分の脂肪酸の混合液に水酸化ナトリウム等のアルカリ触媒を加えた後、エステル化反応を常圧もしくは減圧下において、常法に従って行い、仕込んだ脂肪酸のほとんど全てがエステル化するまで反応させる。すなわち、遊離の脂肪酸がほとんどなくなるまで十分に反応させる。該ポリグリセリンと該脂肪酸との仕込み割合は、該ポリグリセリン1モルに対して、該脂肪酸を1モル以上で、2モル未満、好ましくは1.7モル以下で用いることにより、本発明で使用されるポリグリセリンモノ脂肪酸エステルを得ることができる。また、必要に応じて、反応終了後、遊離の脂肪酸を蒸留その他の方法で除去してもよい。
本発明で使用されるポリグリセリン脂肪酸エステルの酸価は特に限定はされないが、好ましくは1mgKOH/g以下、より好ましくは0.5mgKOH/g以下である。酸価が1mgKOH/g以下であると、不純物である疎水性の遊離脂肪酸が少ないため、悪影響が少なくなる。ここで、酸価とは、試料1g中に含まれている遊離脂肪酸を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数をいい、社団法人日本油化学会編纂、「日本油化学会制定、基準油脂分析試験法(I)、2003年度版」に準じて算出される。
本発明の動的接触角低下剤であるポリグリセリン脂肪酸エステル組成物の使用法としては、水や溶媒に希釈する方法や、熱可塑性樹脂に添加する方法、製剤中に添加する方法、金属表面に塗布する方法などが挙げられる。これらに限定されるものではない。また、ポリグリセリン脂肪酸エステルの濃度は、使用目的に応じて異なるので、特に限定されない。通常、目的の液又は組成物の総量に対して、0.0001質量%〜5質量%の範囲で使用され、その場合、優れたぬれ性を発現する。
本発明の動的接触角低下剤又は表面張力低下剤が使用できる好ましい対象としては、特に限定されないが、表面張力の低下と共に、動的接触角の低下を必要とするものであれば、何れも好適に使用できる。例えば食品材料、化粧品材料、医薬品材料、医薬部外品材料、日用品材料、及び工業材料を挙げることが出来る。
本発明の動的接触角低下剤又は表面張力低下剤であるポリグリセリン脂肪酸エステル組成物を含有する食品材料、化粧品材料、医薬品材料、医薬部外品材料、日用品材料、及び工業材料は、低い動的接触角を必要とする場面において、好適に使用することが出来る。例えば、食品材料の具体例としては、乳製品、飲料、加工油脂、菓子、水産加工品、畜産加工品等が挙げられ、化粧品材料の具体例としては、化粧用クリーム、ローション、シャンプー、クレンジング、歯磨き粉、ボディーシャンプー等が挙げられ、医薬品材料としては、難水溶性薬物製剤、ソフトカプセル等、また、医薬部外品材料としては、皮膚外用剤、消臭剤など、日用品材料としては、柔軟剤、洗濯用洗剤、おむつ等、さらに、工業材料としては、接着剤、プラスチック成型品、プラスチックフィルム、塗料、印刷インク、トナー、セメント、金属加工材料、切削油、工業用洗浄剤、不織布、繊維、紙、セラミック材料等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
次に、本発明を実施例及び比較例により詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。尚、今回使用したポリグリセリンの平均重合度は、それぞれ2、4、6、10である。以下、本発明の実施例及び比較例を示す。ただし、%は質量基準であり、HLBは上述の計算式により算出される値である。
合成例1
(ポリグリセリン脂肪酸エステル(PGFE1〜19)の合成)
ジグリセリンSを436.0gと、カプリル酸416.0gを反応容器に入れ、水酸化ナトリウムを添加し、窒素気流下にて180℃で2時間、220℃に昇温して3時間反応させ、酸価が0.1mgKOH/gであるジグリセリンモノカプリル酸エステル(PGFE1)を得た。
以下同様に、ポリグリセリンと脂肪酸の種類及び、ポリグリセリンと脂肪酸の仕込み量、反応温度、反応時間を、下記表1に示す通り、変化させてPGFE2〜19を製造した。
上記で得られた各々のポリグリセリン脂肪酸エステルを後記表2に示す。
Figure 0006045236
*表中のHLB及び酸価は得られたポリグリセリン脂肪酸エステルのHLB及び酸価を示す。
合成例2
(ポリグリセリン脂肪酸エステル(PGFE20)の合成)
グリセリン92.1gと85%リン酸0.1gを加え、140℃に加熟した。次いで、反応温度を140℃に保ちながらグリシドール666.7gを5時間かけて滴下し、さらに24時間反応させた。冷却後、水酸化ナトリウムを加え、90℃で1時間撹拌した後、5〜10mmHg、115℃〜125℃で1時間脱水した。90℃に冷却して、吸着剤として0.5gのケイソウ土を加え、1時間撹拌した後、濾過してデカグリセリンを720g得た。得られたデカグリセリン600gに、ラウリン酸と水酸化ナトリウムを添加した。
なお、ラウリン酸の仕込み量は、ラウリン酸/ポリグリセリンモル比が1.3/1となる様にした。窒素気流下にて235℃に昇温して反応させ、酸価が0.1mgKOH/gであるデカグリセリンモノラウリン酸エステル(PGFE20)を得た。得られたポリグリセリン飽和脂肪酸エステルを、合成例1で得られたポリグリセリン飽和脂肪酸エステルと共に下記表2に示す。
Figure 0006045236
各々のポリグリセリン脂肪酸エステルについて、後述の手順に従い、表面張力の測定、後退接触角の測定を行った。結果を表3〜4に示す。
(表面張力の測定)
各々のポリグリセリン脂肪酸エステルについて、イオン交換水を用いて0.033重量%の水溶液を調製した。各々の水溶液を25℃のインキュベータで一日静置したサンプルを測定した。測定は、界面張力計DM−300(協和界面科学株式会社製)を用いて、懸滴法により行い、Young―Laplace法による解析を行った。各試料につき、5回ずつ測定し、その平均値に水/大気の密度差0.997g/cmを掛けた値を表面張力とした。
(後退接触角の測定)
各々のポリグリセリン脂肪酸エステルについて、イオン交換水を用いて0.033質量%の水溶液を調製した。各々の水溶液を25℃のインキュベータで一日静置したサンプルを測定した。25℃において、ポリグリセリン脂肪酸エステル組成物の0.033質量%水溶液をパラフィルムM(商品名)に対して5μL滴下し、液滴の転落開始直前における後退接触角を求めた。なお、測定は、動的接触角測定装置DSA100S(KRUSS GmbH社製)を用いて、滑落法により測定した。
Figure 0006045236
Figure 0006045236
本発明において、特定のポリグリセリン脂肪酸エステルを2種以上併用することによって、単一のポリグリセリン脂肪酸エステルでは成し得ない優れた接触角低下効果を発現することが明らかとなった。 さらに、表面張力の低下効果が優れるポリグリセリン脂肪酸エステルであっても、後退接触角の低下効果が不充分なものが存在し、より高い効果が求められる用途においては、本発明の接触角の低下効果が優れたポリグリセリン脂肪酸エステル組成物が有効であると言える。
また、本発明のポリグリセリン脂肪酸エステル組成物が接触角低下効果に優れる要因については、詳細は定かでないが、2種以上の異なる分子が形成する分子膜が共存することにより、気液界面、及び固液界面において、その配向密度を高めることが推測される。 さらに、界面が運動する際においても、その都度即時にこれらの分子が再配向するために、後退接触角の低下効果が優れるものと推測される。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステル組成物は、より優れた性能をもつ食品材料、化粧品材料、医薬品材料、医薬部外品材料、日用品材料、及び工業材料の製造に有用である。

Claims (6)

  1. 炭素数8〜12の飽和脂肪酸と平均重合度2以上、且つ3未満のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(A)、及び炭素数8〜14の飽和脂肪酸と平均重合度3〜12のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(B)の両者から構成され、両者の混合比率(A)/(B)が、10質量%/90質量%から90質量%/10質量%である混合物で、且つ、該混合物の0.033質量%水溶液を、25℃においてパラフィルムM(商品名)に対して5μL滴下した際の、動的接触角測定装置を用いて評価される液滴の転落開始直前における後退接触角が59°未満であるポリグリセリン脂肪酸エステル組成物からなる動的接触角低下剤であって、
    ポリグリセリン脂肪酸エステル(A)として、ジグリセリンモノカプリル酸エステルを含み、ポリグリセリン脂肪酸エステル(B)として平均重合度5以上7以下、又は、9以上11以下のポリグリセリンモノラウリン酸エステル、又は、平均重合度は9以上11以下のポリグリセリンモノミリスチン酸エステルを含むことを特徴とする動的接触角低下剤
  2. ポリグリセリン脂肪酸エステル(A)として、HLBが7以上、11未満であるものを、(A)成分の総量に対して、少なくとも50質量%含み、ポリグリセリン脂肪酸エステル(B)として、HLBが9.5以上、16未満であるものを、(B)成分の総量に対して、少なくとも50質量%含むことを特徴とする請求項1記載の動的接触角低下剤。
  3. ポリグリセリン脂肪酸エステル(A)と、ポリグリセリン脂肪酸エステル(B)との混合比率が(A)/(B)=20質量%/80質量%〜80質量%/20質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の動的接触角低下剤。
  4. 炭素数8〜12の飽和脂肪酸と平均重合度2以上、且つ3未満のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(A)、及び炭素数8〜14の飽和脂肪酸と平均重合度3〜12のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(B)の両者から構成され、両者の混合比率(A)/(B)が、10質量%/90質量%から90質量%/10質量%である混合物で、且つ、該混合物の0.033質量%水溶液を、25℃においてパラフィルムM(商品名)に対して5μL滴下した際の、動的接触角測定装置を用いて評価される液滴の転落開始直前における後退接触角が30°以上〜59°未満であるポリグリセリン脂肪酸エステル組成物であって、
    ポリグリセリン脂肪酸エステル(A)として、ジグリセリンモノカプリル酸エステルを含み、ポリグリセリン脂肪酸エステル(B)として平均重合度5以上7以下、又は、9以上11以下のポリグリセリンモノラウリン酸エステル、又は、平均重合度は9以上11以下のポリグリセリンモノミリスチン酸エステルを含むことを特徴とするポリグリセリン脂肪酸エステル組成物
  5. 炭素数8〜12の飽和脂肪酸と平均重合度2以上、且つ3未満のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(A)、及び炭素数8〜14の飽和脂肪酸と平均重合度3〜12のポリグリセリンとから得られるポリグリセリン脂肪酸エステル(B)の両者から構成され、両者の混合比率(A)/(B)が、10質量%/90質量%から90質量%/10質量%である混合物で、且つ、該混合物の0.033質量%水溶液を、25℃においてパラフィルムM(商品名)に対して5μL滴下した際の、動的接触角測定装置を用いて評価される液滴の転落開始直前における後退接触角が59°未満であるポリグリセリン脂肪酸エステル組成物からなる動的接触角を低下させる表面張力低下剤であって、
    ポリグリセリン脂肪酸エステル(A)として、ジグリセリンモノカプリル酸エステルを含み、ポリグリセリン脂肪酸エステル(B)として平均重合度5以上7以下、又は、9以上11以下のポリグリセリンモノラウリン酸エステル、又は、平均重合度は9以上11以下のポリグリセリンモノミリスチン酸エステルを含むことを特徴とする表面張力低下剤
  6. 請求項1〜の何れか一項に記載の動的接触角低下剤、又は請求項に記載の表面張力低下剤を含有する食品材料、化粧品材料、医薬品材料、医薬部外品材料、日用品材料、又は工業材料。
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