JP2021011458A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定のジエステル、特定のオリゴマーエステル及び特定のアルキレンオキシド誘導体を併用することにより、高い保湿効果を有し、美白有効成分によるべたつきを軽減した皮膚外用剤を提供する。【解決手段】[1]下記(A)〜(C)を含有する皮膚外用剤。(A)下記式(a)R1−(OCH2CH2)m−OOC−R−COO−(CH2CH2O)n−R2(a)で表される少なくとも1つのジエステル化合物。(B)二価カルボン酸と、平均重合度2以上15以下のポリグリセリンから構成されるオリゴマーエステル。(C)下記式(b)Z−{O(AO)l(EO)m−(BO)nH}a(b)で表される少なくとも1つのアルキレンオキシド誘導体。[2]アルブチン、トラネキサム酸、及びアスコルビン酸誘導体から選択される1種又は2種以上を含有する[1]に記載の皮膚外用剤。【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚外用剤に関する。
化粧料等に使用可能な組成物を検討する場合、様々な成分を組み合わせるなど、付加価値を高めるための技術開発がなされている。一般に化粧料等に求められる機能は多岐に渡るが、特に基礎化粧料においては保湿効果が求められる。
従来より、保湿効果を高めるために様々な保湿剤が検討、含有されており、成分を組み合わせるなどにより、その効果をさらに向上させるための検討がなされている。
また近年の化粧料等には、保湿以外にも様々な機能や効果を求められることも多い。特に、化粧料等を使用し続けるための、使い心地として、使用性、使用感が重視される。例えば、浸透感、べたつきのなさ、つっぱり感のなさなどが付加価値として検討されている。
さらに近年では、保湿効果に加えて、美白効果を発揮することが化粧品に求められるようになっている。しかしながら、美白有効成分はべたつくといった使用感上の問題がある。
特許文献1には、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリンとアスコルビン酸又はその誘導体を含有する美白用皮膚外用剤が記載されている。しかしながら、べたつきの改善については検討されていない。
特許第5976985号公報
本発明は特定のジエステル化合物、特定のオリゴマーエステル及び特定のアルキレンオキシド誘導体を併用することにより、高い保湿効果を有し、さらに、美白有効成分と併用することで美白有効成分によるべたつきを軽減した皮膚外用剤を提供することを課題とする。
請求項1にかかる本発明の皮膚外用剤は、
(A)下記式(a)
−(OCHCH−OOC−R−COO−(CHCHO)−R (a)
(式中、
及びRは、独立して、飽和又は不飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の、一価のCからC12炭化水素基を表し;
Rは、飽和又は不飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の、二価のCからC12炭化水素基を表し;
m及びnは、独立して、1から20、好ましくは1から15、より好ましくは2から11の整数を示す。)
で表される少なくとも1つのジエステル化合物
(B)二価カルボン酸と、平均重合度2以上15以下のポリグリセリンから構成されるオリゴマーエステル
(C)下記式(b)
Z−{O(AO)l(EO)m−(BO)H} (b)
(式中、
Zは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基を表し;
AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表し;
EOはオキシエチレン基を表し;BOは炭素数4のオキシアルキレン基を表し;
aは3〜9を表し;
l、m及びnは、それぞれ、AO、EO及びBOの平均付加モル数であって、1≦l≦50、1≦m≦50及び0.5≦n≦5であり;
AOとEOとの重量比(AO/EO)は1/5〜5/1であり;
AO及びEOはランダム状又はブロック状に付加していてもよい。)
で表される少なくとも1つのアルキレンオキシド誘導体
を含有することを特徴とする。
請求項2にかかる本発明の皮膚外用剤は、請求項1に記載の成分に加えて、さらに、アルブチン、トラネキサム酸、及びアスコルビン酸誘導体から選択される1種又は2種以上を含有する。
本発明の皮膚外用剤は特定のジエステル化合物、特定のオリゴマーエステル及び特定のアルキレンオキシド誘導体を併用することにより、高い保湿効果を有し、さらに、美白有効成分と併用することで美白有効成分によるべたつきを軽減する効果を発揮する。
以下本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の皮膚外用剤は、
(A)下記式(a)
−(OCHCH−OOC−R−COO−(CHCHO)−R (a)
(式中、
及びRは、独立して、飽和又は不飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の、一価のCからC12炭化水素基を表し;
Rは、飽和又は不飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の、二価のCからC12炭化水素基を表し;
m及びnは、独立して、1から20、好ましくは1から15、より好ましくは2から11の整数を示す。)
で表される少なくとも1つのジエステル化合物
(B)二価カルボン酸と、平均重合度2以上15以下のポリグリセリンから構成されるオリゴマーエステル
(C)下記式(b)
Z−{O(AO)l(EO)m−(BO)H} (b)
(式中、
Zは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基を表し;
AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表し;
EOはオキシエチレン基を表し;BOは炭素数4のオキシアルキレン基を表し;
aは3〜9を表し;
l、m及びnは、それぞれ、AO、EO及びBOの平均付加モル数であって、1≦l≦50、1≦m≦50及び0.5≦n≦5であり;
AOとEOとの重量比(AO/EO)は1/5〜5/1であり;
AO及びEOはランダム状又はブロック状に付加していてもよい。)
で表される少なくとも1つのアルキレンオキシド誘導体
を必須成分として含有する。
本発明の皮膚外用剤は、(A)少なくとも1つの特定のジエステル化合物を含む2つ以上のジエステル化合物を組み合わせて使用してもよい。したがって、単一のタイプのジエステル化合物、または異なるタイプのジエステル化合物の組み合わせを使用することができる。
(A)ジエステル化合物は、下記式(a)
−(OCHCH−OOC−R−COO−(CHCHO)−R (a)
(式中、
及びRは、独立して、飽和又は不飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の、一価のCからC12炭化水素基を表し;
Rは、飽和又は不飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の、二価のCからC12炭化水素基を表し;
m及びnは、独立して、1から20、好ましくは1から15、より好ましくは2から11の整数を示す。)によって表すことができる。
及びRは、独立して、飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の、一価のCからC12炭化水素基、より好ましくは直鎖状、分枝状又は環状のCからC12アルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、シクロヘキシル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、n-デシル基及びn-ドデシル基、更に好ましくはメチル基及びエチル基、特にエチル基であることが好ましい。
Rは、飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の、二価のCからC12炭化水素基、より好ましくは直鎖状、分枝状又は環状のCからC12アルキレン基、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、n-ブチレン基、イソブチレン基、n-ペンチレン基、n-ヘキシレン基、シクロヘキシレン基、n-オクチレン基、2-エチルヘキシレン基、n-デシレン基及びn-ドデシレン基、更に好ましくはシクロヘキシレン基、特に1,4-シクロヘキシレン基であることが好ましい。
m及びnは、独立して、2又は3であることが更に好ましい。
(A)ジエステル化合物の例としては、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸ビス(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸ビス(トリエチレングリコールモノエチルエーテル)、アジピン酸ビス(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、アジピン酸ビス(トリエチレングリコールモノエチルエーテル)、及びコハク酸ジカルビトールを挙げることができる。1,4-シクロヘキサンジカルボン酸ビス(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)(INCI名:シクロヘキサン1,4-ジカルボン酸ビス-エトキシジグリコール)及びコハク酸ジカルビトール(INCI名:コハク酸ビス-エトキシジグリコール)がより好ましい。1,4-シクロヘキサンジカルボン酸ビス(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)は、「Neosolue(登録商標)-Aqulio」(日本精化株式会社)の名称で市販されている。コハク酸ジカルビトール(INCI名:コハク酸ビス-エトキシジグリコール)は「HAIAQUEOUSTERDCS」(高級アルコール工業株式会社)の名称で市販されている。
(A)ジエステル化合物は、ジカルボン酸及びポリオキシエチレンモノアルキルエーテルのジエステルであってもよい。
(A)ジエステル化合物は、
以下の式(a−1)によって表されるジカルボン酸:
HOOC−R−COOH (a−1)
(式中、
Rは、上記に規定の通りである。)、並びに
以下の一般式(a−2)及び(a−3)によって表されるポリオキシエチレンモノアルキルエーテル:
−(OCHCH−OH (a−2)及び
HO−(CHCHO)−R (a−3)
(式中、
及びR、並びにm及びnは、上記の通り規定される。)
のジエステルであってもよい。
式(a−1)によって表されるジカルボン酸の例としては、以下のものを挙げることができる:
飽和直鎖状ジカルボン酸、例えばコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、及び1,10-ドデカンジカルボン酸、飽和分枝状ジカルボン酸、例えば2,2,4-トリメチルアジピン酸、及び2,4,4-トリメチルアジピン酸、並びに飽和又は不飽和の環状ジカルボン酸、例えば1,2-シクロヘキサンジカルボン酸、1,3-シクロヘキサンジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、及びテレフタル酸。飽和直鎖状ジカルボン酸、例えばコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、及び1,10-ドデカンジカルボン酸、並びに飽和又は不飽和の環状ジカルボン酸、例えば1,2-シクロヘキサンジカルボン酸、1,3-シクロヘキサンジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、及びテレフタル酸が好ましい。コハク酸、アジピン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸がより好ましく、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸が更に好ましい。
式(a−1)によって表されるジカルボン酸は、酸無水物の形態であってもよい。
以下の一般式(a−2)及び(a−3)によって表されるポリオキシエチレンモノアルキルエーテルの例としては、以下のものを挙げることができる:
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、及びトリエチレングリコールモノエチルエーテル。ジエチレングリコールモノエチルエーテルが好ましい。
(A)ジエステル化合物は、以下の式(a−1)によって表されるジカルボン酸と、以下の一般式(a−2)及び(a−3)によって表されるポリオキシエチレンモノアルキルエーテルとを反応させることによって調製することができる。
上記の反応のプロセスは限定されず、公知のエステル化方法に従って実施することがで
きる。例えば、以下の式(a−1)によって表されるジカルボン酸と、以下の一般式(a−2)及び(a−3)によって表されるポリオキシエチレンモノアルキルエーテルとを、溶媒を用いて又は用いずに、例えば100〜300℃ 、好ましくは150〜260℃ の温度で反応させることができる。以下の式(a−1)によって表されるジカルボン酸/以下の一般式(a−2)及び(a−3)によって表されるポリオキシエチレンモノアルキルエーテルのモル比は、反応条件に応じて変動しうるが、0.1〜1、好ましくは0.2〜0.8、より好ましくは0.3〜0.6、更に好ましくは約0.5であってよい。溶媒としては、有機溶媒、例えばトルエン及びヘプタンを使用することができる。エステル化反応を促進するための触媒を使用してもよい。触媒としては、酸触媒、例えばパラトルエンスルホン酸、硫酸、塩酸、メタンスルホン酸を使用することができる。必要であれば、上記のエステル化反応によって得られた(A)ジエステル化合物を、公知の精製方法に従って精製してもよい。(A)ジエステル化合物は、90質量%以上、より好ましくは95質量%以上、更に好ましくは99質量%以上の純度を有することが好ましい。
(A)ジエステル化合物の量は、本発明による皮膚外用剤の総質量に対して0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってよい。また、15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下であってよい。ただし、(A)ジエステル化合物の量は、0ではないことを条件とする。
本発明による皮膚外用剤中の成分(A)の含有量の具体的範囲は、皮膚外用剤の総質量に対して0.01〜15質量%、好ましくは0.05〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%の範囲であってよい。
本発明の皮膚外用剤に配合する(B)は、二価カルボン酸と平均重合度2以上15以下のポリグリセリンから構成されるオリゴマーエステルである。
二価カルボン酸としては、直鎖、分岐鎖、或いは環状構造の何れかを含む二価カルボン
酸であれば特に限定されないが、合成のしやすさ、保湿効果を向上させる観点から、二価
カルボン酸の炭素数は、好ましくは2以上、より好ましくは8以上、更に好ましくは12以上、更に好ましくは14以上であって、好ましくは26以下、より好ましくは24以下、更に好ましくは22以下、更に好ましくは20以下である。また、同様の観点から、脂肪族二価カルボン酸が好ましい。具体的な炭素数2以上26以下の二価カルボン酸としては、例えば、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、2,4 -ジエチルペンタン二酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、オクタデカン二酸、8-エチルオクタデカン二酸、エイコサン二酸、ジメチルエイコサン二酸、シクロヘキサンジカルボン酸等が挙げられる。これら二価カルボン酸は、いずれかを単独で、又は2種以上を適宜組合せて用いることができる。
これらの二価カルボン酸のうち、油剤として軽い感触の使用感が得られる観点から、炭
素数14以上22以下の直鎖又は分岐鎖の二価カルボン酸が好ましく、炭素数14以上20以下の直鎖の二価カルボン酸がより好ましい。具体的には、前記の観点から、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、オクタデカン二酸、8-エチルオクタデカン二酸、エイコサン二酸及びジメチルエイコサン二酸から選択される1種又は2種以上が好ましく、テトラデカン二酸及びエイコサン二酸から選択される1種又は2種がより好ましい。
また、二価カルボン酸とエステル体を形成するポリグリセリンとしては、水酸基価から
算出した平均重合度2以上15以下のポリグリセリンが用いられる。ポリグリセリンの平均重合度は、水性成分との溶解性の良さの点から、好ましくは8以上、より好ましくは9以上であり、また、好ましくは15以下、より好ましくは12以下である。中でも、平均重合度10のポリグリセリンを含むものが好ましい。
二価カルボン酸とポリグリセリンとのオリゴマーエステルの製造方法は、特開2007−137847号公報に記載の方法が挙げられる。本発明のオリゴマーエステルの重合度は、二価カルボン酸とポリグリセリンの仕込み比により調整することができる。オリゴマーエステルの粘度が高すぎず、べたつきを抑制する観点から、ポリグリセリン1モル当量に対する二価カルボン酸の量は、好ましくは0.3モル当量以上、より好ましくは0.7モル当量以上であり、また、好ましくは1.5モル当量以下、より好ましくは1.2モル当量以下である。
これらオリゴマーエステルの好適な例としては、テトラデカン二酸及び/又はエイコサン二酸と、平均重合度10のポリグリセリンとから構成されるオリゴマーエステルである、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸) ポリグリセリル-10が挙げられる。このオリゴマーエステルは、「Neosolue(登録商標)-Aqua」、「Neosolue(登録商標)-AquaS」(日本精化株式会社)として市販されているものである。
本発明の(B)オリゴマーエステルの量は、0.008質量%以上であって、0.02質量%以上が好ましく、0.03質量%以上が更に好ましく、0.05質量%以上が更に好ましい。また、高温及び低温安定性、肌馴染みの良さを向上させる観点から、6質量%以下であって、4質量%以下が好ましい。ただし、(B)オリゴマーエステルの量は、0ではないことを条件とする。本発明の皮膚外用剤中における成分(B)の含有量の具体的範囲は、0.008〜6質量%であって、0.02〜4質量%がより好ましい。
本発明の皮膚外用剤に配合する(C)アルキレンオキシド誘導体は、下記式(b):
Z−{O(AO)l(EO)m−(BO)H} (b)
(式中、
Zは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基を表し;
AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表し;
EOはオキシエチレン基を表し;BOは炭素数4のオキシアルキレン基を表し;
aは3〜9を表し;
l、m及びnは、それぞれ、AO、EO及びBOの平均付加モル数であって、1≦l≦50、1≦m≦50及び0.5≦n≦5であり;
AOとEOとの重量比(AO/EO)は1/5〜5/1であり;
AO及びEOはランダム状又はブロック状に付加していてもよい。)
で表される。上記のアルキレンオキシド誘導体は単一種類であってもよく、若しくは、複数種類の混合物であってもよい。
式(b)で示されるアルキレンオキシド誘導体において、Zは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基であり、aはZの化合物の水酸基の数であり3〜9である。3〜9個の水酸基を有する化合物として、例えば、a=3であればグリセリン、トリメチロールプロパン、a=4であれば、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ソルビタン、アルキルグリコシド、ジグリセリン、a=5であればキシリトール、a=6であればジペンタエリスリトール、ソルビトール、イノシトール、a=8であればショ糖、トレハロース、a=9であればマルチトール、及び、これらの混合物等が挙げられる。好ましくは、Zは3〜6個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基であり、3≦a≦6を満たす。3〜9個の水酸基を有する化合物としてはグリセリン、トリメチロールプロパンが好ましく、グリセリンが特に好ましい。なお、a≦2では、油脂などの油性成分との相溶性に劣り油性製剤への配合安定性が悪化する傾向がある。10≦aではべたつき感が生じる。
AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基であり、例として、オキシプロピレン基、オキシブチレン基(オキシn−ブチレン基、オキシイソブチレン基、オキシt−ブチレン基)、オキシトリメチレン基、オキシテトラメチレン基等が挙げられる。好ましくは、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、さらに好ましくはオキシプロピレン基である。
lはAOの平均付加モル数であり、1≦l≦50、好ましくは2≦l≦20である。mはEOの平均付加モル数であり、1≦m≦50、好ましくは2≦m≦20である。lが0であるとべたつき感を生じてしまい、50を超えると保湿効果が低下してしまうので好ましくない。また、mが0であると保湿効果が低下してしまい、50を超えるとべたつき感が生じてしまうので好ましくない。
AOとEOとの重量比(AO/EO)は1/5〜5/1であり、好ましくは1/4〜4/1である。1/5より小さいとべたつき感を生じてしまい、5/1より大きいと保湿感が低下してしまうので好ましくない。AOとEOの付加する順序は特に指定はなく、ブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。より優れた肌荒れ防止効果を得るためには、ランダム状に付加されているものが好ましい。
BOは炭素数4のオキシアルキレン基であり、例としてはオキシブチレン基(オキシn−ブチレン基、オキシイソブチレン基、オキシt−ブチレン基)、オキシテトラメチレン基等が挙げられる。好ましくはオキシブチレン基である。
nはBOの平均付加モル数であり、0.5<n≦5であり、好ましくは0.8≦n≦3であり、より好ましくは1≦n≦3である。0.5以下であるとべたつき感が生じてしまい、5を超えると保湿感が低下してしまうので好ましくない。なお、式(b)において、(BO)nは末端水素原子に結合していることが必要である。
式(b)で示されるアルキレンオキシド誘導体は、公知の方法で製造することができる。例えば、3〜9個の水酸基を有している化合物にエチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドを付加重合した後に、炭素数4のアルキレンオキシドを反応させることによって得られる。なお、3〜9個の水酸基を有している化合物にエチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドを付加重合する段階においては、エチレンオキシドとアルキレンオキシドとをランダム重合してもよく、又は、ブロック重合してもよい。
式(b)で示されるアルキレンオキシド誘導体のうち、好ましい前記アルキレンオキシド誘導体としては、例えば、下記式(b−1):
Gly−[O(PO)(EO)−(BO)H] (b−1)
(式中、
Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基を表し;
POはオキシプロピレン基を表し;
EOはオキシエチレン基を表し;
sおよびtはそれぞれPOおよびEOの平均付加モル数であって、1〜50の値であり、
POとEOとの質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であって、
BOは炭素数4のオキシアルキレン基を表し;
uはBOの平均付加モル数であって、0.5〜5の値である。)
のアルキレンオキシド誘導体(ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセロール)が挙げられる。
式(b−1)のアルキレンオキシド誘導体は、グリセリンにプロピレンオキシドおよびエチレンオキシドをそれぞれグリセリンに対して3〜150モル当量の割合で付加させた後に、炭素数4のアルキレンオキシドをグリセリンに対して1.5〜15モル当量の割合で付加させて得られる。
グリセリンにこれらのアルキレンオキシドを付加させる場合、アルカリ触媒、相関移動触媒、ルイス酸触媒などを用いて付加反応を行う。一般的には、水酸化カリウムなどのアルカリ触媒を用いることが好ましい。
式(b)で示されるアルキレンオキシド誘導体のうち、更に好ましいものは、グリセリンに6〜10モルのエチレンオキシド及び3〜7モルのプロピレンオキシドを付加させた後に、2〜4モルのブチレンオキシドを付加させたものである。
式(b)で示されるアルキレンオキシド誘導体のうち、更により好ましいものは、グリセリンに8モルのエチレンオキシド及び5モルのプロピレンオキシドを付加させた後に、3モルのブチレンオキシドを付加させた、ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセロールであり、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリンと称される。このアルキレンオキシド誘導体は、「WILBRIDE(登録商標) S−753」、「WILBRIDE(登録商標) S−753D」(日油株式会社)として市販されているものである。
本発明の皮膚外用剤に配合する(C)アルキレンオキシド誘導体の配合量は、特に限定されず、種類や目的などによって調整することができるが、効果や安定性などの点から皮膚外用剤全量に対して、0.01質量%以上が好ましく、また、20質量%以下が好ましく、より好ましくは10質量%以下である。ただし、(C)アルキレンオキシド誘導体の量は、0ではないことを条件とする。本発明における皮膚外用剤への成分(C)の含有量の具体的範囲としては、好ましくは0.01〜20質量%であり、より好ましくは0.01〜10質量%であり、さらに好ましくは0.1〜10質量%である。20質量%を超えて配合すると、使用感上べたつきが問題となる場合がある。
本発明の皮膚外用剤には、さらに美白有効成分であるアルブチン、トラネキサム酸、及びアスコルビン酸誘導体から選択される1種又は2種以上を配合することが好ましい。
本発明の皮膚外用剤に配合し得るアスコルビン酸誘導体として具体的には、ビタミンC誘導体としてパルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、(アスコルビル/トコヘリル)リン酸K、アスコルビン酸−2リン酸−6パルミチン酸、アスコルビルグルコシド、アスコルビルリン酸Na、アスコルビルリン酸Mgなどが例示される。本発明においては、その効果の点からアスコルビルグルコシドを用いることが好ましい。これらのアスコルビン酸誘導体は1種を単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記の美白有効成分を皮膚外用剤に配合する場合の配合量は、特に限定されないが、皮膚外用剤全量に対し0.01〜10質量%配合することが好ましく、0.05〜5質量%がさらに好ましい。0.01質量%未満の配合では有効性が発揮されない場合がある。10質量%を超えて配合すると、使用感上好ましくない場合がある。
本発明の皮膚外用剤には上述の必須成分の他に、必要に応じて通常皮膚外用剤に配合される、水性成分、油性成分、保湿剤、色素、界面活性剤、紫外線吸収剤、増粘剤、美容成分、香料、高分子物質、防菌防黴剤、アルコール類、粉体、生体由来成分等を適宜配合することができる。
本発明の皮膚外用剤は、例えば、ローション剤、乳剤、軟膏の剤型で用いることができる。また、本発明の皮膚外用剤は、製造方法を問わない。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。なお、配合量は特に断りのない限り質量%である。
まず、本発明の実施例及び比較例の評価方法を示す。
[試料1]
下記式(a)
−(OCHCH−OOC−R−COO−(CHCHO)−R (a)
(式中、
及びRは、独立して、飽和又は不飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の、一価のCからC12炭化水素基を表し;
Rは、飽和又は不飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の、二価のCからC12炭化水素基を表し;
m及びnは、独立して、1から20、好ましくは1から15、より好ましくは2から11の整数を示す。)
で表される少なくとも1つのジエステル化合物として、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(Neosolue(登録商標)-Aqulio:日本精化株式会社)を用いた。
[試料2]
二価カルボン酸と、平均重合度2以上15以下のポリグリセリンから構成されるオリゴマーエステルとして、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸) ポリグリセリル-10(Neosolue(登録商標)-AquaS:日本精化株式会社)を用いた。
[試料3]
下記式(b)
Z−{O(AO)l(EO)m−(BO)H} (b)
(式中、
Zは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基を表し;
AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表し;
EOはオキシエチレン基を表し;BOは炭素数4のオキシアルキレン基を表し;
aは3〜9を表し;
l、m及びnは、それぞれ、AO、EO及びBOの平均付加モル数であって、1≦l≦50、1≦m≦50及び0.5≦n≦5であり;
AOとEOとの重量比(AO/EO)は1/5〜5/1であり;
AO及びEOはランダム状又はブロック状に付加していてもよい。)
で表される少なくとも1つのアルキレンオキシド誘導体として、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン(WILBRIDE(登録商標) S−753D:日油株式会社)を用いた。
[保湿効果試験方法]
表1に示した試料を調製し、皮表角層水分量及び経表皮水分蒸散量の測定を行った。
[皮表角層水分量測定方法]
(1)馴化
被験者は左右前腕内側部を洗浄後、水分をふき取り、温度21±0.5℃、湿度50±5%に調整された室内で15分間安静にし、馴化を行った。
(2)塗布
左右前腕内側部に3cm×3cmの領域を記し、ピペットを用いて9μLを滴下し、指で均一に塗布した。
(3)測定
塗布前及び塗布後60分後の皮表角層水分量をSKICON−200EXを用いて測定した。皮表角層水分量は塗布前の皮表角層水分量を100とした場合の相対値を算出し、表1に示した。皮表角層水分量は、測定当日の気温、湿度等の影響を受けやすいため、一群の試料は同日に評価し、塗布前の測定も試料を塗布した部位での測定値を相対値の基準とした。
[経表皮水分蒸散量測定方法]
(1)馴化
被験者は左右前腕内側部を洗浄後、水分をふき取り、温度21±0.5℃、湿度50±5%に調整された室内で15分間安静にし、馴化を行った。
(2)塗布
左右前腕内側部に3cm×3cmの領域を記し、ピペットを用いて9μLを滴下し、指で均一に塗布した。
(3)測定
塗布前及び塗布後60分後の経表皮水分蒸散量をVapometerを用いて測定した。経表皮水分蒸散量は塗布前の経表皮水分蒸散量を100とした場合の相対値を算出し、表1に示した。経表皮水分蒸散量は、測定当日の気温、湿度等の影響を受けやすいため、一群の試料は同日に評価し、塗布前の測定も試料を塗布した部位での測定値を相対値の基準とした。
Figure 2021011458
表1に示す通り、試料1〜試料3の等量混合物である試料4では、試料1〜試料3を単独(それぞれの有効成分量は3倍量となる。)で塗布した場合と比較して、皮表角層水分量が増加しており、さらに経表皮水分蒸散量が減少している。したがって、試料1〜試料3を単独で塗布した場合と比較して、試料4を塗布することにより、保湿効果が相乗的に向上していると認められる。
[べたつき試験]
本発明の皮膚外用剤を塗布した後、3名の専門官能評価員を用いて官能的に評価した。実施例及び比較例の各試料を塗布後のべたつき感について合議により下記の4段階で評価し、表2及び表3に示した。
◎:べたつきが少ない
○:少しべたつく
△:かなりべたつく
×:非常にべたつく
Figure 2021011458
Figure 2021011458
表2及び表3に示した通り、比較例1〜比較例3と比較して、試料1〜試料3を含有する実施例1〜実施例3はべたつき感が軽減されている。さらに、べたつきの原因となる美白有効成分2種を含有する比較例4及び比較例5、並びに実施例4及び実施例5を比較すると、試料1〜試料3を含有する実施例4及び実施例5ではべたつき感が軽減されている。
本発明の皮膚外用剤の処方例を下記に示す。
[実施例6]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.5
(11)(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)
ポリグリセリル−10 0.5
(12)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン 0.5
(13)精製水 全量を100とする量
(14)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(13)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均質に乳化する。乳化終了後、(14)を加え、均質に混合する。
[実施例7]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 0.15
(10)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.5
(11)(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)
ポリグリセリル−10 0.5
(12)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン 0.5
(13)精製水 全量を100とする量
(14)L−アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(13)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに上記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均質に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(14)を加え、均質に混合する。
[実施例8]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 全量を100とする量
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.3
(10)(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)
ポリグリセリル−10 0.3
(11)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン 0.3
製法:(1)に(2)及び(3)を溶解する。溶解後、(4)〜(11)を順次添加した後、十分に攪拌し、均質に混合する。
[実施例9]美容液
(1)精製水 全量を100とする量(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.2
(8)(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)
ポリグリセリル−10 0.45
(9)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン 0.5
(10)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(11)N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(12)硬化パーム油 2.0
(13)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(14)ベヘニルアルコール 0.75
(15)ミツロウ 1.0
(16)ホホバ油 1.0
(17)1,3−ブチレングリコール 10.0
(18)L−アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
製法:(1)〜(9)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(10)〜(17)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均質に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(18)を加え、均質に混合する。
[実施例10]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(質量%)
(2)精製水 全量を100とする量
(3)水酸化ナトリウム(10質量%水溶液) 0.5
(4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(5)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.5
(6)(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)
ポリグリセリル−10 0.5
(7)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン 0.5
(8)香料 0.1
(9)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.1
製法:(1)を(2)に加え、均質に攪拌した後、(3)を加える。均質に攪拌した後、(4)〜(9)を加え、均質に攪拌混合する。
[実施例11]クレンジング料
(1)スクワラン 81.0(質量%)
(2)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15.0
(3)精製水 全量を100とする量
(4)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.5
(5)(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)
ポリグリセリル−10 0.5
(6)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン 0.5
製法:(1)と(2)を均質に溶解する。これに、(3)〜(6)を順次加え、均質に混合する。
[実施例12]洗顔フォーム
(1)ステアリン酸 16.0(質量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 20.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 全量を100とする量
(8)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.4
(9)(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)
ポリグリセリル−10 0.4
(10)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン 0.4
製法:(1)〜(3)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(4)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均質に混合撹拌する。
[実施例13]メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.2
(8)(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)
ポリグリセリル−10 0.1
(9)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン 0.2
(10)精製水 全量を100とする量
(11)酸化チタン 1.0
(12)ベンガラ 0.1
(13)黄酸化鉄 0.4
(14)香料 0.1
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)〜(10)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(13)の顔料を加え、ホモミキサーにて均質に分散させる。この水相成分に上記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(14)の成分を加え、均質に混合する。
[実施例14]乳液状ファンデーション
(1)メチルポリシロキサン 2.0(質量%)
(2)スクワラン 5.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 0.7
(7)1,3−ブチレングリコール 8.0
(8)キサンタンガム 0.1
(9)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.1
(10)(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)
ポリグリセリル−10 0.1
(11)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン 0.1
(12)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(13)精製水 全量を100とする量
(14)酸化チタン 9.0
(15)タルク 7.4
(16)ベンガラ 0.5
(17)黄酸化鉄 1.1
(18)黒酸化鉄 0.1
(19)香料 0.1
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(13)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(14)〜(18)の顔料を加え、ホモミキサーにて均質に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(19)の成分を加え、均質に混合する。
[実施例15]油中水型エモリエントクリーム
(1)流動パラフィン 30.0(質量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(5)塩化ナトリウム 1.3
(6)塩化カリウム 0.1
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)1,3−ブチレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.2
(11)(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)
ポリグリセリル−10 0.1
(12)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン 0.2
(13)精製水 全量を100とする量
(14)香料 0.1
製法:(5)と(6)を(13)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した(1)〜(3)に均質に分散する。これに(7)〜(12)を(13)の残部に70℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(14)を加え、均質に混合する。
[実施例16]パック
(1)精製水 全量を100とする量(質量%)
(2)ポリビニルアルコール 12.0
(3)エタノール 17.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 2.0
(6)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.2
(7)(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)
ポリグリセリル−10 0.2
(8)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン 0.2
(9)香料 0.1
製法:(2)と(3)を混合し、80℃に加温した後、80℃に加温した(1)に溶解する。均質に溶解した後、(4)〜(8)を加え、攪拌しながら冷却を開始する。40℃まで冷却し、(9)を加え、均質に混合する。
[実施例17]入浴剤
(1)香料 0.3(質量%)
(2)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.2
(3)(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)
ポリグリセリル−10 0.2
(4)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン 0.2
(5)炭酸水素ナトリウム 50.0
(6)硫酸ナトリウム 49.3
製法:(1)〜(6)を均質に混合する。
[実施例18]シート状パック
(1)香料 0.1(質量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 5.0
(3)グリセリン 5.0
(4)エタノール 3.0
(5)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
ビスエトキシジグリコール 0.5
(6)(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)
ポリグリセリル−10 0.5
(7)PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン 0.5
(8)精製水 全量を100とする量
製法:(1)〜(8)を均質に混合したのち、不織布性のシートに含浸させる。

Claims (2)

  1. 下記(A)〜(C)を含有する皮膚外用剤。
    (A)下記式(a)
    −(OCHCH−OOC−R−COO−(CHCHO)−R (a)
    (式中、
    及びRは、独立して、飽和又は不飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の、一価のCからC12炭化水素基を表し;
    Rは、飽和又は不飽和の、直鎖状、分枝状又は環状の、二価のCからC12炭化水素基を表し;
    m及びnは、独立して、1から20、好ましくは1から15、より好ましくは2から11の整数を示す。)
    で表される少なくとも1つのジエステル化合物
    (B)二価カルボン酸と、平均重合度2以上15以下のポリグリセリンから構成されるオリゴマーエステル
    (C)下記式(b)
    Z−{O(AO)(EO)−(BO)H} (b)
    (式中、
    Zは3〜9個の水酸基を有する化合物の水酸基を除いた残基を表し;
    AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表し;
    EOはオキシエチレン基を表し;BOは炭素数4のオキシアルキレン基を表し;
    aは3〜9を表し;
    l、m及びnは、それぞれ、AO、EO及びBOの平均付加モル数であって、1≦l≦50、1≦m≦50及び0.5≦n≦5であり;
    AOとEOとの重量比(AO/EO)は1/5〜5/1であり;
    AO及びEOはランダム状又はブロック状に付加していてもよい。)
    で表される少なくとも1つのアルキレンオキシド誘導体
  2. アルブチン、トラネキサム酸、及びアスコルビン酸誘導体から選択される1種又は2種以上を含有する請求項1に記載の皮膚外用剤。
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