JP5961072B2 - クレンジング化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、クレンジング化粧料に関する。
従来、皮膚上の皮脂汚れやメイクアップ化粧料を除去するためのクレンジング化粧料としては、液状油等を主成分とする油性クレンジング化粧料、また油性成分を界面活性剤により乳化し、クリーム状や乳液状にした乳化タイプのクレンジング化粧料、さらに水性成分や水溶性高分子を主成分とする水性クレンジング化粧料が用いられてきた。これらのうち水性クレンジング化粧料は、油性成分の含有量が少ないため、使用中の感触がみずみずしく、さっぱりした使用感を有するという特徴がある一方、皮脂汚れや油性メイクアップ化粧料等に対するクレンジング効果が十分でないという問題があった。
これらの点を改良するべく、無機塩類や多価アルコール等の水和熱を利用して、使用時に温熱感を持たせ、毛穴を開かせるとともに、肌を柔軟にして汚れとのなじみ性、洗浄性を改善させる試みがなされている。具体的には、無機塩類とゲル化剤として粘土鉱物を配合したパック化粧料(特許文献1)、保湿剤と油分と水とを組み合わせたクレンジング組成物(特許文献2)、多価アルコールと洗浄成分としてポリグリセリン脂肪酸エステルや高級脂肪酸エタノールアミド等のノニオン性界面活性剤を組み合わせた化粧料(特許文献3、4)、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンと多価アルコール、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤等とを組み合わせたクレンジング化粧料(特許文献5〜7)等のクレンジング組成物が提案されている。
特開昭62−30704号公報 特開平09−48706号公報 特開平11−263719号公報 特開2002−284672号公報 特開平11−199438号公報 特開平11−199439号公報 特開2002−284640号公報
しかしながら、無機塩の水和熱を利用する際には、無機塩の種類によっては局所的に多量の熱が発生したり発熱状態にばらつきがあるなど、使用性の面で不都合が生じる場合があった。また多価アルコールの水和熱を利用する際には、温感には優れるものの、クレンジング効果が不十分であったり、皮膚塗布時の伸びが重い、すすぎに時間がかかる、使用後にぬるつきがある場合があった。さらに、組み合わせるノニオン性界面活性剤の種類や配合量によっては、クレンジング効果が不十分なだけでなく、安定性に支障をきたす場合があった。
従って、本発明の課題は、十分な温感とクレンジング効果を併せ持ち、マッサージのしやすさ、すすぎ性、使用後の感触に優れ、安定性にも優れたクレンジング化粧料を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、多価アルコールと、分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルの2種以上と、高HLBの非イオン性界面活性剤と、アニオン性水溶性高分子とを必須成分とし、これらを特定量の範囲で含有させることによって、十分な温感とクレンジング効果を併せ持ち、マッサージのしやすさ、すすぎ性、使用後の感触に優れ、安定性にも優れたクレンジング化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(D)を含有し、且つ成分(A)中におけるグリセリン含有量が70〜100質量%であるクレンジング化粧料を提供するものである。
(A)グリセリンを含む多価アルコール 50〜80質量%
(B)HLB8以上16未満の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルから選ばれる2種以上 5〜30質量%
(C)HLB16以上の非イオン性界面活性剤 0.01〜5質量%
(D)アニオン性水溶性高分子 0.01〜1質量%
本発明により、十分な温感とクレンジング効果を併せ持ち、マッサージのしやすさ、すすぎ性、使用後の感触に優れ、安定性にも優れたクレンジング化粧料を提供することが可能となる。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明の(A)成分である多価アルコールは、使用時の温熱効果、なめらかな感触及び使用後の保湿感を高める目的で含有される。多価アルコールとしては、分子内に2個以上の水酸基を有し、一般に化粧料に用いられるものであれば特に限定されないが、本発明では、使用時の温熱効果に優れることから、グリセリンを含有する。グリセリン以外の多価アルコールとしては、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、常温(25℃)で液状のポリエチレングリコール等の分子量1000以下のグリコール類、ジグリセリン、ポリグリセリン等の縮合度2〜20のグリセロール類、ソルビトール、マルチトール等の糖アルコール類を挙げることができる。これらは必要に応じて1種または2種以上を適宜選択して用いることができる。グリセリン以外の多価アルコールとしては、分子量1000以下のグリコール類が好ましく、さらにプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、常温(25℃)で液状のポリエチレングリコールが好ましい。
本発明のクレンジング化粧料における(A)成分の含有量は、クレンジング化粧料の総量を基準として、50〜80質量%(以下、%と略記)の範囲とする。この範囲とすることで、上記の優れた効果を発揮させることが可能となる。さらに(A)成分の下限は55%以上が好ましく、60%以上がさらに好ましい。また(A)成分の上限は75%以下がさらに好ましい。具体的な範囲としては、55〜80%が好ましく、60〜75%がさらに好ましい。これらの範囲内であれば、より優れた効果が発揮される。
また、必須多価アルコールであるグリセリンの含有量は、多価アルコール(成分(A))の総量を基準として、60〜100%の範囲とする。この範囲とすることで、十分な温熱効果を発揮させることが可能となる。さらに下限は70%以上とするのが好ましく、80%以上がさらに好ましい。
本発明の(B)成分である、HLB8以上16未満の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルは、優れたクレンジング効果、優れた使用性及び高い保存安定性を付与する目的で含有される。本発明においては、クレンジング効果、マッサージのしやすさ、すすぎ性、使用後の感触及び保存安定性の点から、分岐脂肪酸が結合したポリオキシエチレングリセリルの2種以上を組み合わせて用いることが重要である。
本発明の(B)成分である分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを構成する分岐脂肪酸は、例えば、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、エチルメチル酢酸、イソヘプタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、イソデカン酸、イソトリデカン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸、イソへキサコサン酸などが挙げられるが、これらのうち、炭素数12〜22の分岐脂肪酸が好ましく、炭素数12〜22の飽和分岐脂肪酸がより好ましい。グリセリン1モルに対する分岐脂肪酸のモル数は、1〜3モルのいずれでもよい。またエチレンオキシドの平均付加モル数は5〜80が好ましく、本発明においてはこれらの中でHLBが8〜16のものを2種以上選択して用いられる。
より高いクレンジング効果を付与するためには、分岐脂肪酸がイソステアリン酸であることが好ましく、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの中からHLB8〜16のものを、2種以上組み合わせて用いることが好ましい。2種以上を組み合わせることで、優れたクレンジング効果とクレンジング化粧料の保存安定性を高めることができる。
HLB8以上16未満の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルの2種以上の組み合わせとしては、特に限定されないが、HLB8以上10未満の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルから選ばれる1種以上とHLB10以上16未満の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルから選ばれる1種以上とを組み合わせるのが好ましい。このような組合せとすることで、より優れたクレンジング効果を発揮させることが可能となる。
なお、本発明におけるHLB(親水性・親油性バランス)は、グリフィン(Griffin)の式(J.Soc.Cosmet.Chem.,1,311(1949);5,249(1953))により算出されるものを意味する。
本発明のクレンジング化粧料における(B)成分の含有量は、クレンジング化粧料の総量を基準とし、2種以上の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルの合計量として5〜30%の範囲とする。この範囲とすることで、クレンジング効果、使用時のなめらかさ、すすぎ性、使用後のさっぱり感及び保存安定性において、本発明の効果を発揮させることが可能となる。さらに(B)成分の下限は10%以上が好ましく、15%以上がさらに好ましい。また(B)成分の上限は25%以下が好ましい。具体的な範囲としては、10〜30%が好ましく、15〜25%がさらに好ましい。これらの範囲内であれば、上記効果がより優れたものとなる。
また、2種以上の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルのうちの1種の含有量は、(B)成分合計量100質量部あたり1質量部以上が好ましく、1〜90質量部がより好ましく、10〜90質量部がさらに好ましい。例えば、2種の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを使用する場合、その含有質量比は1:99〜99:1が好ましく、10:90〜90:10がより好ましく、20:80〜80:20がさらに好ましい。
本発明の(C)成分であるHLB16以上の非イオン性界面活性剤は、すすぎ時にクレンジング剤を水に流れ易くして使用後のべたつきを減らす目的で含有されるものである。
本発明に用いられる(C)成分は、一般に化粧料に用いられる非イオン性界面活性剤であって、HLBが16以上であれば特に限定されないが、例えばソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル等の非イオン性界面活性剤のうちのHLB16以上のものが挙げられる。これらの非イオン性界面活性剤のうち、HLB16〜18のものが好ましく、HLB16〜17のものがより好ましい。これらは必要に応じて、1種又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。 本発明では、これらの中でも、HLB16以上のソルビタン脂肪酸エステルのアルキレングリコール付加物、HLB16以上のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく用いられ、HLB16〜18のソルビタン脂肪酸エステルのアルキレングリコール付加物、HLB16〜18のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油がより好ましく用いられ、具体例としては、HLB16.7のモノラウリン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン、HLB16.0のモノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン、HLB16.2のポリオキシエチレン(80モル)硬化ヒマシ油等が挙げられる。ここで、アルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール及びポリオキシアルキレンにおけるアルキレン部分としては、炭素数2から4のアルキレンが好ましく、エチレン、プロピレンが更に好ましい。
本発明のクレンジング化粧料における(C)成分の含有量は、クレンジング化粧料の総量を基準として、0.01〜5%の範囲とする。この範囲とすることで、上記の優れた効果を発揮させることが可能となる。さらに(C)成分の下限は0.05%以上が好ましく、0.1%以上がさらに好ましい。また(C)成分の上限は3%以下が好ましく、2%以下がさらに好ましい。含有量が上記下限に満たないとすすぎが遅くなりぬるつきを生じる場合があり、上記上限を超えると皮脂汚れやメイク汚れとのなじみが悪くなるためクレンジング効果が劣る場合がある。具体的な範囲としては、0.05〜3%が好ましく、0.1〜2%がさらに好ましい。これらの範囲内であれば、上記効果がより優れたものとなる。
本発明の(D)成分であるアニオン性の水溶性高分子は、クレンジング化粧料に粘性を付与することにより、その製剤安定性を高めるだけでなく、垂れ落ちなどを改善して使用性を向上し、さらに使用後の肌に適度な皮膜を生じることでべたつき感を抑え、良好な感触を付与する目的で含有されるものである。
本発明に用いられる(D)成分は、一般に化粧料に用いられるものであれば特に限定されないが、カルボキシル基を有するポリマー又はカルボキシル基を有するセルロース誘導体等が挙げられ、例えばカルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース又はその塩、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸誘導体等が挙げられ、これらは必要に応じて、1種又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これらのうち、本発明ではカルボキシビニルポリマーがより好ましく用いられる。
本発明のクレンジング化粧料における(D)成分の含有量は、クレンジング化粧料の総量を基準として、0.01〜1%の範囲とする。さらに(D)成分の下限は0.05%以上が好ましく、0.1%以上がさらに好ましい。また(D)成分の上限は0.7%以下が好ましく、0.5%以下がさらに好ましい。配合量が上記下限に満たないと十分な粘性を付与できず、手から垂れ落ちるなど使用性に問題が生じる場合があり、上記上限を超えると塗布時ののびが悪くなるため、マッサージしにくくなり、肌への刺激を感じるなどの問題が生じる場合がある。具体的な範囲としては、0.05〜0.7%が好ましく、0.1〜0.5%がさらに好ましい。これらの範囲内であれば、上記効果がより優れたものとなる。
本発明のクレンジング化粧料には、さらに(E)成分として水溶性両親媒性物質を配合することができる。(E)成分を配合することにより、さらに優れたクレンジング効果を付与し、また使用時のなめらかな感触及び適度なマッサージ性を増大させることが可能となる。
(E)成分の水溶性両親媒性物質とは、同じ分子内に親油性部分と親水性部分の両方を有し、かつ25〜80℃で水に溶解する物質を示すものであり、具体的には下記(e1)〜(e3)等のグリセリン誘導体構造をもつ物質が挙げられる。
(e1)下記一般式(1)で表されるポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセロール。
Figure 0005961072
(式中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基を表し、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基を表し、sおよびtはそれぞれPOおよびEOの平均付加モル数であって、sとtとの合計(s+t)は1〜30の値であり、POとEOとの質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であって、BOは炭素数4のオキシアルキレン基を表し、uはBOの平均付加モル数であって、1〜5の値である。)
(e2)下記一般式(2)で表されるジグリセリン誘導体。
Figure 0005961072
(式中、R1は[CH2CH(CH3)O]nH又はHを示し、nは4〜20の整数である。)
(e3)炭素数2〜36の直鎖、分岐鎖若しくは環状構造を含むジカルボン酸の1種又は2種以上と、水酸基価から算出した平均重合度が2〜15のポリグリセリン1種又は2種以上とのオリゴマーエステル。
上記オリゴマーエステルの製造に用いることができるジカルボン酸としては、より好ましくは炭素数2〜22の直鎖、分岐鎖若しくは環状構造を含むジカルボン酸であり、かつ、その平均炭素数が6〜19となるものである。具体的には、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、2,4−ジエチルペンタン二酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、オクタデカン二酸、8−エチルオクタデカン二酸、エイコサン二酸、ジメチルエイコサン二酸、シクロヘキサンジカルボン酸である。特に好ましくは、エイコサン二酸とテトラデカン二酸が挙げられるが、これらのものに限定されるものではない。
上記(e1)〜(e3)は、既に市販されているものが存在し、このものを購入して用いることができる。例えば、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン(商品名:ウィルブライドS−753、日油社製)、ポリオキシプロピレン(9)グリセリルエーテル(商品名:SY−DP9、阪本薬品工業社製)、(エイコサン二酸/テトラデカン酸二酸)ポリグリセリル(商品名:Neosolue−Aqua、日本精化社製)等が挙げられる。このうち、本発明ではPEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン(商品名:ウィルブライドS−753、日油社製)が特に好ましく用いられる。
本発明のクレンジング化粧料における(E)成分の好ましい含有量は、クレンジング化粧料の総量を基準として、下限は0.1%以上が好ましく、0.5%以上がより好ましく、1%以上がさらに好ましい。その上限は10%以下が好ましく、7%以下がより好ましく、5%以下がさらに好ましい。具体的な範囲としては、0.1〜10%が好ましく、より好ましくは0.5〜7%であり、さらに好ましくは1〜5%である。これらの範囲内にあれば、より優れたクレンジング効果を付与し、また使用時のなめらかな感触及び適度なマッサージ性をより増大させることが可能となる。
本発明のクレンジング化粧料には水を含有していてもよく、その含有量は温感、安定性の点からクレンジング化粧料総量を基準として、10%以下が好ましく、7%以下がより好ましく、5%以下がさらに好ましい。また、水の含有量の下限は0でもよいが、1%以上が好ましい。
本発明のクレンジング化粧料には、上記必須成分の他に、通常用いられる他の成分を適宜加えることができる。例えば、エデト酸塩等のキレート剤、保湿剤、油性成分、美白剤、血行促進剤、抗炎症剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、感触向上剤、着色剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、動植物抽出物等を挙げることができ、これらを本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
本発明のクレンジング化粧料は常法に従って、各成分を混合することにより製造することができる。また、使用方法としては、使用後、洗い流すことが好ましい。クレンジングの対象は、顔、手、足などが挙げられるが、顔が好ましい。
次に本発明及び好ましい実施態様を例示する。
<1>次の成分(A)〜(D):
(A)グリセリンを含む多価アルコール 50〜80%
(B)HLB8以上16未満の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルから選ばれる2種以上 5〜30%
(C)HLB16以上の非イオン性界面活性剤 0.01〜5%
(D)アニオン性水溶性高分子 0.01〜1%
を含有し、且つ成分(A)中のグリセリン含有量が60〜100%であるクレンジング化粧料。
<2>成分(A)が、グリセリン、分子量1000以下のグリコール類、縮合度2〜20のグリセロール類及び糖アルコール類から選ばれる多価アルコールである<1>のクレンジング化粧料。
<3>成分(A)が、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、常温(25℃)で液体のポリエチレングリコールから選ばれる多価アルコールである<1>又は<2>のクレンジング化粧料。
<4>成分(A)の含有量が、55%以上、好ましくは60%以上であり、75%以下であり、より好ましくは55〜80%、さらに好ましくは60〜75%である<1>〜<3>のクレンジング化粧料。
<5>成分(A)中のグリセリン含有量が、70〜100%、好ましくは80〜100%である<1>〜<4>のクレンジング化粧料。
<6>成分(B)が、炭素数12〜22の分岐脂肪酸ポリオキシエチレン(EO=5〜80)グリセリルから選ばれる2種以上、好ましくは炭素数12〜22の飽和分岐脂肪酸ポリオキシエチレン(EO=5〜80)グリセリルから選ばれる2種以上である<1>〜<5>のクレンジング化粧料。
<7>成分(B)が、HLB8〜16のイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルから選ばれる2種以上である<1>〜<6>のクレンジング化粧料。
<8>成分(B)が、HLB8以上10未満の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルから選ばれる1種以上とHLB10以上16未満の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルから選ばれる1種以上との組み合わせである<1>〜<7>のクレンジング化粧料。
<9>成分(B)の含有量が、10%以上、好ましくは15%以上であり、25%以下であり、より好ましくは10〜30%、さらに好ましくは15〜25%である<1>〜<8>のクレンジング化粧料。
<10>成分(C)が、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、並びにグリセリンアルキルエーテルから選ばれる非イオン性界面活性剤のうちのHLB16以上のもの、より好ましくは該非イオン性界面活性剤のうちのHLB16〜18のものである<1>〜<9>のクレンジング化粧料。
<11>成分(C)が、HLB16以上のソルビタン脂肪酸エステルのアルキレングリコール付加物、及びHLB16以上のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上、好ましくはHLB16〜18のソルビタン脂肪酸エステルのアルキレングリコール付加物、及びHLB16〜18のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上である<1>〜<10>のクレンジング化粧料。
<12>成分(C)の含有量が、0.05%以上、好ましくは0.1%以上であり、3%以下、好ましくは2%以下であり、より好ましくは0.05〜3%、さらに好ましくは0.1〜2%である<1>〜<11>のクレンジング化粧料。
<13>成分(D)が、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース又はその塩、アルキル変性カルボキシビニルポリマー及びポリアクリル酸誘導体から選ばれる1種以上であり、好ましくはカルボキシビニルポリマーである<1>〜<12>のクレンジング化粧料。
<14>成分(D)の含有量が、0.05%以上、好ましくは0.1%以上であり、0.7%以下、好ましくは0.5%以下であり、より好ましくは0.05〜0.7%、さらに好ましくは0.1〜0.5%である<1>〜<13>のクレンジング化粧料。
<15>更に、(E)水溶性両親媒性物質を含有する<1>〜<14>のクレンジング化粧料。
<16>成分(E)が、次の(e1)〜(e3)から選ばれる1種以上である<1>〜<15>のクレンジング化粧料。
(e1)下記一般式(1)で表されるポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセロール。
Figure 0005961072
(式中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基を表し、POはオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基を表し、sおよびtはそれぞれPOおよびEOの平均付加モル数であって、sとtとの合計(s+t)は1〜30の値であり、POとEOとの質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であって、BOは炭素数4のオキシアルキレン基を表し、uはBOの平均付加モル数であって、1〜5の値である。)
(e2)下記一般式(2)で表されるジグリセリン誘導体。
Figure 0005961072
(式中、R1は[CH2CH(CH3)O]nH又はHを示し、nは4〜20の整数である。)
(e3)炭素数2〜36の直鎖、分岐鎖若しくは環状構造を含むジカルボン酸の1種又は2種以上と、水酸基価から算出した平均重合度が2〜15のポリグリセリン1種又は2種以上とのオリゴマーエステル。
<17>成分(E)の含有量が、0.1%以上、好ましくは0.5%以上、より好ましくは1%以上であり、10%以下、好ましくは7%以下、より好ましくは5%以下であり、さらには0.1〜10%が好ましく、より好ましくは0.5〜7%であり、さらに好ましくは1〜5%である<15>又は<16>のクレンジング化粧料。
<18>水の含有量が18%以下、好ましくは7%以下、より好ましくは5%以下である<1>〜<17>のクレンジング化粧料。
以下に、本発明に関して、実施例をもって詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
実施例及び比較例において行った使用感触評価試験、保存安定性評価試験の方法を以下に示す。
<使用感触評価試験>
女性専門パネラー20名の顔面に市販の油性ファンデーションを塗布し、その30分後、実施例又は比較例のクレンジング化粧料約2gを用い、1分間一定の力及び速さで顔面を手でマッサージし、その後水で洗い流した。そして(1)温感、(2)クレンジング効果、(4)マッサージのしやすさ、(5)すすぎ性、(6)すすぎ後の感触(さっぱり感)の各項目について下記基準により評点をつけ、その平均点で評価した。
(評価基準)
5段階評価
5点:非常に良い
4点:良い
3点:普通
2点:やや悪い
1点:悪い
<保存安定性評価試験>
試料を50mLの透明ガラス製容器に入れて密封し、45℃の恒温槽に3ヶ月保存し、視覚判定により下記の基準で評価した。
(評価基準)
◎:外観の変化が全くなく、粘度低下や分離などが観察されない。
○:ごく僅かに粘度低下や分離が認められる。
△:粘度低下や分離が認められる。
×:明らかに粘度低下や分離が認められる。
実施例1〜11、比較例1〜12
表1に記載の配合組成よりなるクレンジング化粧料を常法に従って調製し、前記各試験を実施した。その結果を表1に併せて示す。
Figure 0005961072
表1に示すように、本発明の要件を満たす実施例1〜11のクレンジング化粧料は、温感、クレンジング効果、マッサージ性、すすぎ性、使用後の感触(さっぱり感)、保存安定性のいずれの項目においても優れていた。一方、比較例1、2、6、7、9〜12は、本発明の構成成分のいずれかの成分の含有量が規定範囲外のものであるが、評価したいずれかの項目おいて劣るものであった。比較例3、4は、(A)成分として必須であるグリセリンを含まないか含有割合が規定以下のものであるが、温感効果において大きく劣っていた。比較例6は(B)成分の代わりに直鎖脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを使用した例、比較例8は(B)成分の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルが1種のみの例であるが、温感には優れるものの、その他の使用感触評価試験項目では評価が低く、保存安定性にも劣るものであった。
以下、本発明のクレンジング化粧料のその他の処方例を実施例として挙げる。尚、これらの実施例のクレンジング化粧料についても、温感、クレンジング効果、マッサージ性、すすぎ性、使用後の感触(さっぱり感)、安定性に優れた特性を有しており良好であった。
実施例12(クレンジングジェル)
(配合成分) (配合量(質量%))
グリセリン 75.0
ジプロピレングリコール 2.0
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル 10.0
(HLB=8)
イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル 5.0
(HLB=13)
モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.1
(HLB=17)
(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル(10) 1.0
(商品名:Neosolue−Aqua、日本精化社製)
アクリル・メタクリル酸アルキル共重合体 0.4
(商品名:PEMULEN TR−1、B.F.Goodrich社製)
パルミチン酸オクチル 1.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
水酸化ナトリウム 0.05
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.01
香料 適 量
精製水 残 部
尚、上記実施例で使用した香料は、下記表2のものである。
Figure 0005961072
本発明のクレンジング化粧料は、使用時の温熱効果、クレンジング効果、マッサージ性、すすぎ性、使用後の感触(さっぱり感)に優れたクレンジング化粧料の供給が可能である。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)〜(D):
    (A)グリセリンを含む多価アルコール 50〜80質量%
    (B)HLB8以上16未満の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルから選ばれる2種以上 5〜30質量%
    (C)HLB16以上の非イオン性界面活性剤 0.05〜5質量%
    (D)アニオン性水溶性高分子 0.05〜1質量%
    を含有し、且つ成分(A)中のグリセリン含有量が60〜100質量%であるクレンジング化粧料。
  2. (B)HLB8以上16未満の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルから選ばれる2種以上が、HLB8以上10未満の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルから選ばれる1種以上とHLB10以上16未満の分岐脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルから選ばれる1種以上との組み合わせである請求項1記載のクレンジング化粧料。
  3. (C)HLB16以上の非イオン性界面活性剤が、ソルビタン脂肪酸エステルのアルキレングリコール付加物及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上である請求項1又は2記載のクレンジング化粧料。
  4. (D)アニオン性水溶性高分子が、カルボキシビニルポリマーである請求項1〜3いずれか1項記載のクレンジング化粧料。
  5. 更に、(E)水溶性両親媒性物質を含有する請求項1〜4いずれか1項記載のクレンジング化粧料。
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