JP6041683B2 - グロープラグ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関等に利用されるグロープラグに関するものである。
従来から、内燃機関の始動補助などのために、通電によって発熱するグロープラグが利用されている。グロープラグとしては、例えば、ヒータ部材と、ヒータ部材に接続された中軸と、を備えるものが提案されている。中軸の構成としては、種々の構成が提案されている。例えば、先端側中軸と、先端側中軸に抵抗溶接により連結された後端側中軸と、を含む構成が提案されている。
ところで、先端側中軸と後端側中軸とを抵抗溶接で接合する際、接合強度を十分に得るために、先端側中軸と後端側中軸とを十分に溶融させて接合する必要がある。このとき、溶接によってはみ出た溶接ダレが中軸の外表面の外側に拡がるようにして凝固してしまう(以下、凝固部分と言う)ことがあるが、この凝固部分の拡がりが大きい場合には、中軸を覆う金具と接触して絶縁不良が生じる虞がある。これに対し、凝固部分を削り取る方法があるが、製造工程が増えると共に、中軸までも削りとってしまう虞がある。
これに対し、特許文献2では、先端側中軸と後端側中軸とを突き合わせた状態で、アーク溶接を用いて連結している。この方法により、溶接ダレの発生を抑制することで、中軸と金具とが接触して、絶縁不良が生じることを抑制している。
特開2002−13734号公報 特開平4−24420号公報
ところが、アーク溶接に比べて簡易に実施が可能な抵抗溶接を用いつつ、先端側中軸と後端側中軸との接続強度を向上する点については、十分な工夫が成されていないのが実情であった。
本発明の主な利点は、中軸の先端側の部分と後端側の部分とを抵抗溶接にて溶接するにあたり、溶接ダレによる中軸と金具との接触を抑制しつつ、両者の接続強度を向上できる技術を提供することである。
[適用例1]
軸線方向に延びると共に、貫通孔を有する金具と、
通電によって発熱するヒータ部材であって、前記ヒータ部材の後端側が前記貫通孔の先端側に挿入された前記ヒータ部材と、
前記貫通孔に挿入され、前記ヒータ部材に電気的に接続された、中軸と、
を備えるグロープラグであって、
前記中軸は、
前記ヒータ部材に接続された先端側の部分である先端側軸部分と、
前記先端側軸部分の後端側に配置され、前記先端側軸部分に溶接により連結された部分である後端側軸部分と、
を含み、
前記先端側軸部分と前記後端側軸部分とのうちの一方である第1軸部分は、前記先端側軸部分と前記後端側軸部分とのうちの他方である第2軸部分側の第1端部であって、軸線方向に凹む凹部を有する第1端部を備え、
前記第2軸部分の前記第1軸部分側の端部である第2端部の少なくとも一部は、前記凹部に挿入されてなり、
前記凹部内には、前記第1軸部分の前記第1端部と前記第2軸部分の前記第2端部との間に設けられ、前記溶接によってはみ出し溶融凝固した部分である凝固部分が形成されてなる、グロープラグ。
この構成によれば、第1軸部分の凹部内において、第1軸部分の第1端部と第2軸部分の第2端部との間に、凝固部分が形成されてなるので、先端側中軸と後端側中軸とを十分に溶融させて接合させたとしても、溶接によってはみ出た溶接ダレの少なくとも一部が、凹部内にて留まることとなり、溶接ダレが、中軸の外表面の外側に大きく拡がるようにして凝固することを抑制できる。つまり、中軸と金具とが接触して、絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、第1軸部分と第2軸部分との接続強度を向上できる。
[適用例2]
適用例1に記載のグロープラグであって、
前記凹部内には、前記第1軸部分の前記第1端部と前記第2軸部分の前記第2端部との間に、前記凝固部分に隣接するように空隙が形成されてなる、グロープラグ。
この構成によれば、凹部内において、第1軸部分の第1端部と第2軸部分の第2端部との間に、凝固部分に隣接するように空隙が形成されてなる。つまり、溶接によってはみ出た溶接ダレを凹部内にて留めることが可能な空隙に余裕が残っている。そのため、溶接ダレが、凹部の外に流れて中軸の外表面の外側に大きく拡がるようにして凝固することをより抑制できる。つまり、中軸と金具とが接触して、絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、第1軸部分と第2軸部分との接続強度を向上できる。
その上、凹部内において空隙が残存しているため、第1軸部分、第2軸部分、及び凝固部分の熱膨張や熱収縮に起因する応力を空隙にて吸収することができる。その結果、第1軸部分と第2軸部分との接続強度の冷熱サイクルによる低下を抑制できる。
[適用例3]
軸線方向に延びると共に、貫通孔を有する金具と、
通電によって発熱するヒータ部材であって、前記ヒータ部材の後端側が前記貫通孔の先端側に挿入された前記ヒータ部材と、
前記貫通孔に挿入され、前記ヒータ部材に電気的に接続された、中軸と、
を備えるグロープラグであって、
前記中軸は、
前記ヒータ部材に接続された先端側の部分である先端側軸部分と、
前記先端側軸部分の後端側に配置され、前記先端側軸部分に溶接により連結された部分である後端側軸部分と、
を含み、
前記先端側軸部分と前記後端側軸部分とのうちの一方である第1軸部分は、前記先端側軸部分と前記後端側軸部分とのうちの他方である第2軸部分側の第1端部であって、軸線方向に凹む凹部を有する第1端部を備え、
前記第2軸部分の前記第1軸部分側の端部である第2端部の少なくとも一部は、前記凹部に挿入されてなり、
前記第1端部は、前記第2端部よりも径大であり、
前記第1軸部分の前記第1端部の第2端部側を向く外表面上と前記第2軸部分の前記第2端部の外表面上との少なくとも一方の外表面上に延びるように、前記溶接によってはみ出し溶融凝固した部分である凝固部分が形成されてなる、
グロープラグ。
この構成によれば、第1軸部分の第1端部の第2端部側を向く外表面上と第2軸部分の第2端部の外表面上との少なくとも一方の外表面上を延びるように、凝固部分が形成されてなるので、先端側中軸と後端側中軸とを十分に溶融させて接合させたとしても、溶接によってはみ出た溶接ダレが、径大な第1端部よりも径方向外側に大きく拡がることなく、第1端部の外表面、もしくは第2端部の外表面上に沿って延びるように凝固する。つまり、中軸と金具とが接触して、絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、第1軸部分と第2軸部分との接続強度を向上できる。
[適用例4]
適用例3に記載のグロープラグであって、
前記第1軸部分の前記第1端部の前記第2端部側を向く前記外表面は、軸線方向に対して傾斜してなる、グロープラグ。
この構成によれば、溶接によってはみ出た溶接ダレが、第1端部の第2端部側を向く外表面に沿って延びたとしても、第1端部の第2端部側を向く外表面が軸線方向に対して傾斜しているので、溶接ダレが、径大な第1端部よりも径方向外側に大きく拡がるように凝固することをさらに抑制することができる。つまり、溶接ダレが凝固した凝固部分の体積をより増大することができる。その結果、溶接時のより十分な溶融量を容易に確保し、第1軸部分と第2軸部分との接続強度をより向上させたとしても、中軸と金具とが接触して、絶縁不良が生じることを抑制できる。
[適用例5]
適用例3または4に記載のグロープラグであって、
前記凹部内には、前記第1軸部分の前記第1端部と前記第2軸部分の前記第2端部との間に、前記凝固部分がさらに形成されてなる、グロープラグ。
この構成によれば、第1軸部分の凹部内において、第1軸部分の第1端部と第2軸部分の第2端部との間に、凝固部分が形成されてなるので、先端側中軸と後端側中軸とを十分に溶融させて接合させたとしても、溶接によってはみ出た溶接ダレが、凹部内にて留まることとなり、溶接ダレが、中軸の外表面の外側に大きく拡がるようにして凝固することを十分に抑制できる。つまり、中軸と金具とが接触して、絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、第1軸部分と第2軸部分との接続強度を十分に向上できる。
[適用例6]
適用例5に記載のグロープラグであって、
前記凹部内には、前記第1軸部分の前記第1端部と前記第2軸部分の前記第2端部との間に、前記凝固部分に隣接するように空隙が形成されてなる、グロープラグ。
この構成によれば、凹部内において、第1軸部分の第1端部と第2軸部分の第2端部との間に、凝固部分に隣接するように空隙が形成されてなる。つまり、溶接によってはみ出た溶接ダレを、凹部内にて留めることが可能な空隙に余裕が残っている。そのため、溶接ダレが、凹部の外に流れて中軸の外表面の外側に大きく拡がるようにして凝固することを十分に抑制できる。つまり、中軸と金具とが接触して、絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、第1軸部分と第2軸部分との接続強度を十分に向上できる。
その上、凹部内において空隙が残存しているため、第1軸部分、第2軸部分、及び凝固部分の熱膨張や熱収縮に起因する応力を空隙にて吸収することができる。その結果、第1軸部分と第2軸部分との接続強度の冷熱サイクルによる低下を抑制できる。
[適用例7]
適用例1、2、5、6のいずれかに記載のグロープラグであって、
前記第1端部の前記凹部の形状は、前記凹部の底に向かって窄む略錐形状であり、
前記第2端部の前記凹部に挿入された部分である挿入部の径方向外面と、前記第1端部の前記凹部の径方向内面とが溶接されてなり、
前記第1端部の前記凹部の底と、前記第2端部の端との間に、前記凝固部分が形成されてなる、
グロープラグ
この構成によれば、第1端部の凹部の底と第2端部の端との間に凝固部分を形成可能であるので、中軸と金具とが接触して、絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、第1軸部分と第2軸部分との接続強度を向上できる。
その上、凹部の形状が凹部の底に向かって窄む略錐形状であるため、第2端部の挿入部が挿入される際に、第1端部の中心軸と第2端部の中心軸を容易に合わせることが可能であり、両者の中心軸ずれを抑制することができる。
[適用例8]
適用例1、2、5、6のいずれかに記載のグロープラグであって、
前記第2端部のうち前記凹部に挿入された部分である挿入部の角には面取りが形成されてなり、
前記第1端部の第2端部側を向く表面である第1端部表面と、前記第2端部の前記第1端部側を向く表面である第2端部表面とが溶接されてなり、
前記挿入部の前記面取りと前記第1端部の前記凹部との間に、前記凝固部分が形成されてなる、
グロープラグ。
この構成によれば、挿入部の面取りと凹部との間に凝固部分を形成可能であるので、中軸と金具とが接触して、絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、第1軸部分と第2軸部分との接続強度を向上できる。
[適用例9]
適用例1、2、5、6のいずれかに記載のグロープラグであって、
前記第2端部のうちの前記凹部に挿入された部分である挿入部の外径は、前記凹部の内径よりも小さく、
前記第1端部の第2端部側を向く表面である第1端部表面と、前記第2端部の前記第1端部側を向く表面である第2端部表面とが溶接されてなり、
前記挿入部の径方向外面と前記第1端部の前記凹部の径方向内面との間に、前記凝固部分が形成されてなる、
グロープラグ。
この構成によれば、挿入部の径方向外面と凹部の径方向内面との間に凝固部分を形成可能であるので、中軸と金具とが接触して、絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、第1軸部分と第2軸部分との接続強度を向上できる。
[適用例10]
適用例1、2、5、6のいずれかに記載のグロープラグであって、
前記第2端部のうち前記凹部に挿入された部分である挿入部は、第1端部側の端を形成する小径部と、前記小径部に接続され、該小径部よりも径大な大径部と、を含み、
前記凹部は、前記小径部が挿入される小径凹部であって前記軸線方向に延びる略柱状の小径凹部と、前記大径部が挿入される大径凹部であって前記軸線方向に延びる略柱状の大径凹部と、を含み、
前記小径部の前記第1端部側を向く表面である小径部表面と前記小径凹部の底面とが溶接されてなり、
前記大径部の前記第1端部側を向く表面である大径部表面と前記大径凹部の底面との間に、前記凝固部分が形成されてなる、
グロープラグ。
この構成によれば、第2端部の大径部の第1軸部分側を向く大径部外面と凹部の大径凹部の底面との間に凝固部分を形成可能であるので、中軸と金具とが接触して、絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、第1軸部分と第2軸部分との接続強度を向上できる。
[適用例11]
適用例1、2、5、6のいずれかに記載のグロープラグであって、
前記第2端部のうち前記凹部に挿入された部分である挿入部は、第1端部側の端を形成する小径部と、前記小径部に接続され、該小径部よりも径大な大径部と、を含み、
前記凹部は、前記小径部が挿入される小径凹部であって前記軸線方向に延びる略柱状の小径凹部と、前記大径部が挿入される大径凹部であって前記軸線方向に延びる略柱状の大径凹部と、を含み、
前記大径部の前記第1端部側を向く表面である大径部表面と前記大径凹部の底面とが溶接されてなり、
前記小径部の前記第1端部側を向く表面である小径部表面と前記小径凹部の底面との間に、前記凝固部分が形成されてなる、
グロープラグ。
この構成によれば、第2端部の小径部の第1端部側を向く小径部外面と小径凹部の底面との間に凝固部分を形成可能であるので、中軸と金具とが接触して、絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を確保し、第1軸部分と第2軸部分との接続強度を向上できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、グロープラグ用の中軸、グロープラグ用の中軸の製造方法、グロープラグの製造方法、等の態様で実現することができる。
本発明の一実施例としてのグロープラグを示す断面図である。 グロープラグ10の製造方法のフローチャートである。 第1中軸30の概略図である。 第2中軸30aの概略図である。 第3中軸30bの概略図である。 第4中軸30cの概略図である。 第5中軸30dの概略図である。 第6中軸30eの概略図である。 第7中軸30fの概略図である。 第8中軸30gの概略図である。 第9中軸30hの概略図である。 第10中軸30iの概略図である。 第11中軸30jの概略図である。 第12中軸30kの概略図である。 第13中軸30mの概略図である。 参考例の中軸30yの概略図である。 参考例の中軸30zの概略図である。
A.実施例:
A1.グロープラグの構成:
本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明の一実施例としてのグロープラグを示す断面図である。グロープラグ10は、図示しない内燃機関(例えば、ディーゼルエンジン)の始動補助等のための熱源として機能する。図示されたラインCLは、グロープラグ10の中心軸を示している。以下、中心軸CLのことを「軸線CL」とも呼び、中心軸CLと平行な方向を「軸線方向」とも呼ぶ。図中の第1方向D1と第2方向D2とは、軸線CLと平行であり、第2方向D2は、第1方向D1と反対の方向である。後述するように、通電によって発熱するヒータ部材800は、グロープラグ10の第1方向D1側の端部を形成している。以下、このような第1方向D1側を「先端側」とも呼び、第2方向D2側を「後端側」とも呼ぶ。また、グロープラグ10の種々の部材の第1方向D1側の端を「先端」とも呼び、第2方向D2側の端を「後端」とも呼ぶ。
グロープラグ10は、主体金具20と、中軸30と、ヒータ部材800と、Oリング50と、絶縁部材60と、端子部材80と、を含んでいる。主体金具20は、中心軸CLに沿って延びる貫通孔20xを有する筒状の部材である。また、主体金具20は、第2方向D2側の端部に形成された工具係合部28と、工具係合部28よりも第1方向D1側に設けられた雄ネジ部22と、雄ネジ部22よりも第1方向D1側の部分を形成する胴体部21と、を含んでいる。工具係合部28は、グロープラグ10の脱着時に、図示しない工具と係合する部分である。雄ネジ部22は、図示しない内燃機関の取付孔の雌ネジに螺合するためのネジ山を含んでいる。主体金具20は、導電性材料(例えば、炭素鋼等の金属)で形成されている。
主体金具20の貫通孔20xには、中軸30が収容されている。中軸30は、丸棒状の部材であり、導電材料(例えば、ステンレス鋼)で形成されている。後述するように、中軸30は、ヒータ部材800に接続された先端側の部分である先端側軸部分32と、先端側軸部分32の第2方向D2側に配置されて先端側軸部分32に溶接により連結された部分である後端側軸部分31と、を含んでいる。中軸30の後端部319(すなわち、後端側軸部分31の後端部319)は、主体金具20の第2方向D2側の開口OP2から第2方向D2に向かって突出している。
開口OP2の近傍において、中軸30(具体的には、後端側軸部分31)の外面と、主体金具20の貫通孔20xの内面と、の間には、Oリング50が設けられている。Oリング50は、弾性材料(例えば、ゴム)で形成されている。さらに、主体金具20の開口OP2には、リング状の絶縁部材60が装着されている。絶縁部材60は、筒状部62と、筒状部62の第2方向D2側に設けられたフランジ部68と、を含んでいる。筒状部62は、中軸30の外面と、主体金具20の開口OP2の内面と、の間に挟まれている。絶縁部材60は、例えば、樹脂で形成されている。主体金具20は、これらの部材50、60を介して、中軸30を支持している。
主体金具20よりも後端側(具体的には、絶縁部材60の第2方向D2側)には、端子部材80が配置されている。端子部材80は、キャップ状の部材であり、導電材料(例えば、ニッケル等の金属)で形成されている。端子部材80と主体金具20との間には、絶縁部材60のフランジ部68が挟まれている。端子部材80には、中軸30(具体的には、後端側軸部分31)の後端部319が挿入されている。端子部材80が加締められることによって、端子部材80が後端部319に固定されている。これにより、端子部材80は、後端部319に、電気的に接続される。
主体金具20の先端部(具体的には、第1方向D1側の開口OP1)には、ヒータ部材800が圧入されている。ヒータ部材800は、本実施例では、いわゆるシースヒータであり、通電によって発熱する。ヒータ部材800の第2方向D2側の一部は、貫通孔20xの開口OP1から、貫通孔20x内に、圧入されている。ヒータ部材800は、発熱コイル820と、制御コイル830と、絶縁粉末840と、リング状のパッキン850と、それらの部材820、830、840、850を収容するチューブ810と、を含む。チューブ810は、導電材料(例えば、ニッケル合金)を筒状に形成した部材である。チューブ810は、中心軸CLに沿って延びるように、配置されている。チューブ810の先端部(「先端部811」と呼ぶ)は、閉じられており、チューブ810の後端部(「後端部819」と呼ぶ)は、開口を形成している。
チューブ810の先端部811には、発熱コイル820の先端部821が、電気的に接続されている。発熱コイル820の後端部829には、制御コイル830の先端部831が、電気的に接続されている。これらの接続は、例えば、溶接またはロウ付である。
チューブ810には、チューブ810の第2方向D2側の開口から、中軸30(具体的には、先端側軸部分32)の先端部321が挿入されている。中軸30の先端部321は、制御コイル830の後端部839に、電気的に接続されている(例えば、溶接)。パッキン850は、電気的な絶縁材料(例えば、フッ素ゴム等のゴム)をリング状に形成した部材である。パッキン850は、チューブ810の後端部819と中軸30との間に配置されている。絶縁粉末840は、電気的な絶縁材料(例えば、酸化マグネシウム)の粉末であり、チューブ810の内部に充填されている。パッキン850と絶縁粉末840とは、チューブ810と中軸30との間を、中心軸CLを囲む全周に亘って、電気的に絶縁している。また、絶縁粉末840は、発熱コイル820と制御コイル830と中軸30とチューブ810との間の意図しない電気的短絡を、抑制している。
A2.製造方法:
図2は、グロープラグ10の製造方法のフローチャートである。図中では、各ステップを示す矩形の中に、そのステップの概要を示す概略図が示されている。図2のフローチャートは、中軸30の製造方法を詳細に示している。図2には、中軸30の一例が示されている。最初のステップS100では、中軸30の後端側軸部分31と先端側軸部分32とが準備される。後端側軸部分31の先端部311には、第2方向D2に向かって凹む凹部312が形成されている。先端側軸部分32の後端部329の形状は、第2方向D2に向かって徐々に外径が小さくなる略円錐台形状である。例えば、後端側軸部分31と先端側軸部分32とは、鍛造、または、切削によって形成される。なお、先端部311の形状と後端部329の形状との詳細については、後述する。
次のステップS110では、後端側軸部分31と先端側軸部分32との位置合わせが行われる。具体的には、後端側軸部分31と先端側軸部分32とが同じ中心軸CLに沿って配置され、先端側軸部分32の後端部329が、後端側軸部分31の先端部311の凹部312に、挿入される。この際、後端側軸部分31は、溶接用の第1支持部910によって支持され、先端側軸部分32は、溶接用の第2支持部920によって支持される。後端側軸部分31には、第1支持部910を通じて、第1方向D1に向かう所定荷重が印加される。先端側軸部分32には、第2支持部920を通じて、第2方向D2に向かう所定荷重が印加される。凹部312の内面と後端部329の外面とが接触することによって、後端側軸部分31と先端側軸部分32と間の相対的な位置が決まる。図中の第1長L1は、この状態の後端側軸部分31の後端から先端側軸部分32の先端までの長さを示している。
なお、図2の例では、第1支持部910は、後端側軸部分31の後端部319が挿入される凹部を有し、第2支持部920は、先端側軸部分32の先端部321が挿入される凹部を有している。ただし、第1支持部910および第2支持部920の構成としては、後端側軸部分31および先端側軸部分32を支持可能な任意の構成を採用可能である。
次のステップS120では、後端側軸部分31と先端側軸部分32とが、抵抗溶接によって、接続される。図2の例では、支持部910、920は、導電材料(例えば、ステンレス鋼)で形成されており、溶接電極としても機能する。そして、第1支持部910と第2支持部920との間に、抵抗溶接のための電圧が印加される。この電圧印加によって、電流が、後端側軸部分31と先端側軸部分32とを流れる。この電流によって、後端側軸部分31の先端部311と、先端側軸部分32の後端部329と、の相互に接触する部分が溶融し、先端部311と後端部329とが互いに接合される。なお、溶接電極として、支持部910、920とは異なる部材を採用してもよい。
図中の第2長L2は、溶接後の後端側軸部分31の後端から先端側軸部分32の先端までの長さ、すなわち、中軸30の長さを示している。この第2長L2は、第1長L1よりも短い。この理由は、溶接によって先端部311と後端部329との相互に接触する部分が溶融したからである。溶接は、第2長L2が所定の長さとなるように、行われる。
次のステップS130では、後端側軸部分31と先端側軸部分32との接合体が、支持部910、920から取り外されて、中軸30が完成する。
次のステップS140では、完成した中軸30を用いて、グロープラグ10(図1)の組み立てが行われる。組み立て方法としては、公知の種々の方法を採用可能である。例えば、発熱コイル820に制御コイル830が固定され、中軸30の先端側軸部分32の先端部321に、制御コイル830の後端部839が固定され、コイル820、830と中軸30の先端部321とが、チューブ810内に挿入され、発熱コイル820の先端部821が、チューブ810の先端部821に固定される。そして、チューブ810内に、絶縁粉末840が充填されて、パッキン850が、チューブ810の後端側に嵌め込まれる。そして、ヒータ部材800に接続された中軸30の後端部319が主体金具20の開口OP1に挿入され、そして、ヒータ部材800が、主体金具20の開口OP1に、圧入される。次に、Oリング50が中軸30の後端部319に嵌め込まれ、さらに、絶縁部材60が中軸30の後端部319に嵌め込まれる。そして、端子部材80が、中軸30の後端部319に加締められる。以上により、グロープラグ10が完成する。
A3.第1中軸30の構成:
図3(A)〜図3(C)は、それぞれ、後端側軸部分31の先端部311と、先端側軸部分32の後端部329と、を示している。具体的には、図3(A)は、図2のステップS100で準備された後端側軸部分31の先端部311と先端側軸部分32の後端部329との構成を示し、図3(B)は、図2のステップS110の状態(すなわち、溶接前の状態)を示し、図3(C)は、図2のステップS130の状態(すなわち、溶接後の状態)を示している。図中には、中心軸CLが示されている。図中において、中心軸CLよりも上側は、外観を示し、中心軸CLよりも下側は、中心軸CLを通る断面を示している。図3(A)では、後端側軸部分31と先端側軸部分32とが、共通の中心軸CL上に配置された状態で、示されている。
図3(A)に示すように、後端側軸部分31の先端部311は、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状の部分であり、第1方向D1の端面313から第2方向D2に向かって凹む凹部312を有している。凹部312の形状は、中心軸CLを中心とするおおよそ回転対称な形状であり、第2方向D2側の底に向かって窄む(すなわち、第2方向D2側の底に向かって内径が徐々に小さくなる)略円錐形状である。凹部312の開口312oは、第1方向D1を向いている。図中の第1外径D31は、後端側軸部分31の外径を示している。先端部311の外径は、この第1外径D31と同じである。
先端側軸部分32の後端部329は、第2方向D2側の端に向かって外径が先端側軸部分32の外径D32から徐々に小さくなる略円錐台形状の部分(「円錐台部分328」と呼ぶ)を含んでいる。円錐台部分328の形状は、中心軸CLを中心とするおおよそ回転対称な形状であり、円錐形状から頂点を含む一部分を削除して得られる形状とおおよそ同じである。なお、第2外径D32は、第1外径D31よりも、小さい。
図3(A)の例では、中心軸CLを通る断面において、凹部312の径方向の内面の中心軸CLに対する傾きは、円錐台部分328の径方向の外面の中心軸CLに対する傾きと、おおよそ同じである。そして、凹部312の開口312oの内径D312は、円錐台部分328の最大外径(すなわち、外径D32)と、おおよそ同じである。従って、図3(B)に示すように、円錐台部分328の全体が、凹部312に挿入されている。そして、円錐台部分328の外面は、荷重によって、凹部312の内面に、押しつけられている。この結果、図3(C)に示すように、円錐台部分328の外面と、凹部312(すなわち、先端部311)の内面とが、溶接されている。図3(C)に示された部分WAは、先端側軸部分32と後端側軸部分31とが溶接された部分を示している(「溶接部分WA」と呼ぶ)。溶接部分WAは、円錐台部分328の外面と、凹部312の内面とが、互いに接触する部分を含んでいる。
また、後端部329の円錐台部分328には、円錐の頂点に相当する部分が欠けている。従って、図3(B)の状態で、円錐台部分328の第2方向D2側の端と、凹部312の第2方向D2側の底面との間に、空隙33が形成されている。溶接時には、後端側軸部分31と先端側軸部分32との一部が溶融する。溶融した材料(「溶接ダレ」とも呼ぶ)は、この空隙33に流れて凝固し得る。このように、溶融した材料が溶接部分WAからはみ出て凝固した部分を「凝固部分」とも呼ぶ。
凝固部分が、空隙33の一部のみを満たす場合がある。図3(C)には、このような場合の、円錐台部分328の第2方向D2側の端の近傍の部分拡大図示されている。図3(C)の例では、空隙33(図3(B))の一部を満たす第1凝固部分SA1が形成されている。空隙33の残りの部分は、第1凝固部分SA1に隣接する空隙331として、残っている。
また、溶接時には、溶融した材料(溶接ダレ)が、円錐台部分328と凹部312(すなわち、先端部311)との間を通って、凹部312の外に流れ得る。図3(C)の例では、先端側軸部分32の外周面32sと、後端側軸部分31の端面313と、の境界部分に、第2凝固部分SA2が形成されている。
以上のように、凹部312内において、第1凝固部分SA1が形成されている。このように、先端側軸部分32と後端側軸部分31とを十分に溶融させて接合させたとしても、溶接によって溶接部分WAからはみ出た溶接ダレの少なくとも一部が、凹部312内に留まる。従って、溶接ダレが、中軸30の外表面の径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、中軸30が主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31と先端側軸部分32との接続強度を向上できる。
また、凹部312内には、第1凝固部分SA1に隣接するように空隙331が形成されている。すなわち、溶接ダレを凹部312内に留めることが可能な空隙に余裕が残っている。従って、溶接ダレが、凹部312の外に流れて中軸30の外表面の径方向外側に大きく拡がるように凝固することをより抑制できる。この結果、中軸30が主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31と先端側軸部分32との接続強度を向上できる。
さらに、凹部312内に空隙331が残存しているので、後端側軸部分31と先端側軸部分32と第1凝固部分SA1との熱膨張や熱収縮に起因する応力を、空隙331を囲む金属部分によって吸収することができる。具体的には、空隙331を囲む金属部分は、空隙331の形状を変形させつつ変形することができる。すなわち、空隙331を囲む金属部分の変形の自由度は、空隙331から遠い金属部分の変形の自由度と比べて、高い。従って、空隙331を囲む金属部分は、応力に応じて変形することによって、応力を吸収できる。この結果、後端側軸部分31と先端側軸部分32との接続強度が冷熱サイクル(例えば、内燃機関の駆動と停止との繰り返し)によって低下することを抑制できる。
また、第2凝固部分SA2は、先端側軸部分32の外周面32sと、後端側軸部分31の端面313との境界部分から、先端側軸部分32の外周面32s上と、後端側軸部分31の端面313上と、に沿って延びるように、形成されている。特に、先端側軸部分32の外周面32sは、第1方向D1に沿って延びている。従って、先端側軸部分32と後端側軸部分31とを十分に溶融させて接合したとしても、溶接によって溶接部分WAからはみ出た溶接ダレが、径大な先端部311よりも径方向外側に大きく拡がることなく、先端側軸部分32の外表面32s上に沿って延びるように凝固可能である。この結果、中軸30が主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31と先端側軸部分32との接続強度を向上できる。
特に、図3の第1中軸30では、溶接時に凹部312から外に向かう溶融した材料の流れる方向は、凹部312の内面および円錐台部分328の外面によって、中心軸CLと直交する方向(すなわち、径方向)よりも第1方向D1側に傾斜した方向に向けられている。従って、径方向の外側に大きく拡がるようにして溶接ダレが凝固することを適切に抑制できる。
また、凹部312の形状が、凹部312の第2方向D2側の底に向かって窄む略錐形状である。従って、先端側軸部分32の後端部329を、後端側軸部分31の凹部312に向かって押しつけることによって、後端側軸部分31の中心軸と、先端側軸部分32の中心軸と、を容易に合わせることが可能である。従って、後端側軸部分31の中心軸と先端側軸部分32の中心軸との間のズレを容易に抑制できる。
なお、後端側軸部分31と先端側軸部分32との境界の近傍が、溶接部分であるのか、それとも、凝固部分であるのかは、溶接後の中軸30の断面、具体的には、金属組織を観察することによって、区別可能である。例えば、溶接部分は、凝固部分と比べて、溶接時に高温である時間が長い。従って、金属の結晶構造に関して、溶接部分では、凝固部分および凝固部分の近傍と比べて、結晶粒が大きい場合が多い。従って、中軸30の断面において、後端側軸部分31と先端側軸部分32との境界の近傍を観察した場合に、結晶粒が比較的大きい部分は、溶接部分であり、結晶粒が比較的小さい部分は、凝固部分または凝固部分の近傍である、と特定可能である。
また、後端側軸部分31と先端側軸部分32との間で材料が異なる場合には、後端側軸部分31の成分と先端側軸部分32の成分との拡散の程度を比較することによって、溶接部分と凝固部分とを区別可能である。具体的には、溶接部分では、後端側軸部分31の成分が、境界を越えて、先端側軸部分32側に拡散し、さらに、先端側軸部分32の成分が、境界を越えて、後端側軸部分31側に拡散する。一方、凝固部分の近傍では、そのような拡散が生じ難い。従って、中軸30の断面において、後端側軸部分31と先端側軸部分32との境界の近傍を観察した場合に、拡散が生じた領域が比較的広い部分は、溶接部分であり、拡散が生じた領域が比較的狭い部分は、凝固部分の近傍である、と特定可能である。なお、後端側軸部分31の材料が、先端側軸部分32の材料と同じであってもよい。
B.中軸の他の実施例の構成:
図4〜図15は、中軸の他の実施例を示す概略図である。図4〜図15に示す各中軸30a〜30mと、図3の第1中軸30と、の間の主な差異は、後端側軸部分31a〜31mの先端部311a〜311mの形状と、先端側軸部分32a〜32mの後端部329a〜329mの形状とが、第1中軸30のものと異なっている点である。各中軸30a〜30mの他の部分の構成は、図3の第1中軸30の構成と、同様である。例えば、後端側軸部分31a〜31mと先端側軸部分32a〜32mとは、図2の手順に従って、後端側軸部分31と先端側軸部分32と同様に、準備され、そして、溶接される。図1のグロープラグ10の中軸30は、実施例の中軸30a〜30mのうちの任意のものに置換可能である。なお、図4〜図15のそれぞれは、いずれも、文字(分図記号)「A」「B」「C」で区別される3つの図を表しており、それら3つの図は、図3(A)〜図3(C)と、それぞれ同じ状態を示している。例えば、図4(A)〜図4(C)の3つの図は、図3(A)〜図3(C)と、それぞれ同じ状態を示している。なお、各図4〜図15において、図を見やすくするために、一部の要素のハッチングを省略する場合がある。以下、順に説明する。
B1:第2中軸30aの構成:
図4は、第2中軸30aの後端側軸部分31aと先端側軸部分32aとの概略図である。図4(C)には、後端部329aの端面326aの近傍の部分拡大図が示されている。図4(A)に示すように、後端側軸部分31aの先端部311aは、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状の部分であり、第1方向D1の端面313aから第2方向D2に向かって凹む凹部312aを有している。凹部312aの形状は、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状である。凹部312aの開口312aoは、第1方向D1を向いている。後端側軸部分31aの外径は、第1外径D31である(先端部311aの外径も同じ)。
先端側軸部分32aの後端部329aは、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状の部分である。後端部329aの第2方向D2側の端部の角には、外径が第2方向D2側に向かって徐々に小さくなる面取部327aが形成されている。図示された第2外径D32は、先端側軸部分32aの外径である。後端部329aの面取部327aを除いた残りの部分の外径も第2外径D32である。
図4(A)の例では、凹部312aの内径D312aは、後端部329aの外径D32と、おおよそ同じである。従って、図4(B)の状態で、後端部329aの径方向の外面は、凹部312aの径方向の内面と、接触している。
また、図4(B)に示すように、後端部329aの第2方向D2側(先端部311a)を向く表面である端面326aは、荷重によって、凹部312aの第1方向D1側(後端部329a)を向く表面である底面314aに、押しつけられている。この結果、図4(C)に示すように、後端部329aの端面326aと、凹部312aの底面314aとが、溶接されている。図4(C)には、溶接部分WAaが示されている。溶接部分WAaは、それらの面326a、314aが互いに接触する部分を含んでいる。
また、図4(B)の状態で、面取部327aと凹部312aとの間に、空隙33aが形成されている。溶接時には、溶融した材料が、この空隙33aに流れて凝固し得る。図4(C)の例では、空隙33aの一部を満たす第1凝固部分SA1aが形成されている。
このように、凹部312a内に第1凝固部分SA1aが形成されているので、第2中軸30aは、第1中軸30と同様に、溶接ダレが、第2中軸30aの外表面の径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第2中軸30aが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31aと先端側軸部分32aとの接続強度を向上できる。
また、空隙33aの残りの部分は、第1凝固部分SA1aに隣接する空隙331aとして、残っている。従って、第2中軸30aは、第1中軸30と同様に、凝固部分が第2中軸30aの外表面の径方向外側に大きく拡がるように形成されることをより抑制できる。この結果、第2中軸30aが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31aと先端側軸部分32aとの接続強度を向上できる。また、凹部312a内に空隙331aが形成されているので、後端側軸部分31aと先端側軸部分32aと第1凝固部分SA1aとの熱膨張や熱収縮に起因する応力を、空隙331aを囲む金属部分によって吸収することができる。その結果、後端側軸部分31a、先端側軸部分32aの接続強度が冷熱サイクルによって低下することを抑制できる。
また、溶接時には、溶融した材料は、後端部329aと凹部312aとの間を通って、凹部312aの外に流れ得る。図4(C)の例では、第2凝固部分SA2aは、先端側軸部分32aの外周面32asと、後端側軸部分31aの端面313aと、の境界部分から、先端側軸部分32aの外周面32as上と、後端側軸部分31aの端面313a上と、に沿って延びるように、形成されている。特に、先端側軸部分32aの外周面32asは、第1方向D1に沿って延びている。従って、第2中軸30aは、第1中軸30と同様に、溶接ダレが、径大な先端部311aよりも径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第2中軸30aが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31aと先端側軸部分32aとの接続強度を向上できる。特に、図4の第2中軸30aでは、溶接時に凹部312aから外に向かう溶融した材料の流れる方向は、凹部312aの径方向の内面および後端部329aの径方向の外面によって、第1方向D1に向けられている。従って、径方向の外側に大きく拡がるようにして凝固部分が形成されることを適切に抑制できる。
B2.第3中軸30bの構成:
図5は、第3中軸30bの後端側軸部分31bと先端側軸部分32bとの概略図である。図5(C)には、後端部329bの端面326bの近傍の部分拡大図が示されている。図5(A)に示すように、後端側軸部分31bの先端部311bは、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状の部分であり、第1方向D1の端面313bから第2方向D2に向かって凹む凹部312bを有している。凹部312bの形状は、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状である。凹部312bの開口312boは、第1方向D1を向いている。後端側軸部分31bの外径は、第1外径D31である(先端部311bの外径も同じ)。
先端側軸部分32bの後端部329bの形状は、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状である。先端側軸部分32bの外径は、第2外径D32である(後端部329bの外径も同じ)。
図5(B)に示すように、後端部329bの第2方向D2側の端面326bは、荷重によって、凹部312bの第2方向D2側の底面314bに、押しつけられている。この結果、図5(C)に示すように、後端部329bの端面326bと、凹部312bの底面314bとが、溶接されている。図5(C)には、溶接部分WAbが示されている。溶接部分WAbは、それらの面326b、314bが互いに接触する部分を含んでいる。
また、図5(A)の例では、凹部312bの内径D312bは、後端部329bの外径D32よりも、大きい。従って、図5(B)の状態で、後端部329bの径方向の外面と、凹部312bの径方向の内面と、の間に、空隙33bが形成されている。溶接時には、溶融した材料が、この空隙33bに流れて凝固し得る。図5(C)の例では、空隙33bの一部を満たす第1凝固部分SA1bが形成されている。
このように、凹部312b内に第1凝固部分SA1bが形成されているので、第3中軸30bは、第1中軸30と同様に、溶接ダレが、第3中軸30bの外表面の径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第3中軸30bが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31bと先端側軸部分32bとの接続強度を向上できる。
また、空隙33bの残りの部分は、第1凝固部分SA1bに隣接する空隙331bとして、残っている。従って、第3中軸30bは、第1中軸30と同様に、凝固部分が第3中軸30bの外表面の径方向外側に大きく拡がるように形成されることをより抑制できる。この結果、第3中軸30bが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31bと先端側軸部分32bとの接続強度を向上できる。また、凹部312b内に空隙331bが形成されているので、後端側軸部分31bと先端側軸部分32bと第1凝固部分SA1bとの熱膨張や熱収縮に起因する応力を、空隙331bを囲む金属部分によって吸収することができる。その結果、後端側軸部分31b、先端側軸部分32bの接続強度が冷熱サイクルによって低下することを抑制できる。
また、溶接時には、溶融した材料は、後端部329bと凹部312bとの間を通って、凹部312bの外に流れ得る。図5(C)の例では、第2凝固部分SA2bは、先端側軸部分32bの外周面32bsと、後端側軸部分31bの端面313bと、の境界部分から、先端側軸部分32bの外周面32bs上と、後端側軸部分31bの端面313b上と、に沿って延びるように、形成されている。特に、先端側軸部分32bの外周面32bsは、第1方向D1に沿って延びている。従って、第3中軸30bは、第1中軸30と同様に、溶接ダレが、径大な先端部311bよりも径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第3中軸30bが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31bと先端側軸部分32bとの接続強度を向上できる。特に、図5の第3中軸30bでは、溶接時に凹部312bから外に向かう溶融した材料の流れる方向は、凹部312bの径方向の内面および後端部329bの径方向の外面によって、第1方向D1に向けられている。従って、径方向の外側に大きく拡がるようにして凝固部分が形成されることを適切に抑制できる。
B3.第4中軸30cの構成:
図6は、第4中軸30cの後端側軸部分31cと先端側軸部分32cとの概略図である。図6(C)には、後端部329cの端面326cの近傍の部分拡大図が示されている。図6(A)に示すように、後端側軸部分31cの先端部311cは、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状の部分であり、第1方向D1の端面313cから第2方向D2に向かって凹む凹部312cを有している。凹部312cの形状は、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状である。凹部312cの開口312coは、第1方向D1を向いている。後端側軸部分31cの外径は、第1外径D31である(先端部311cの外径も同じ)。
先端側軸部分32cの後端部329cは、第2方向D2側の端を形成する小径部328cと、小径部328cの第1方向D1側に接続された大径部325cと、を含んでいる。各部分328c、325cの形状は、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状である。先端側軸部分32cの外径は、第2外径D32であり、大径部325cの外径も同じである。小径部328cの外径D328cは、大径部325cの外径D32よりも、小さい。
図6(B)に示すように、小径部328cの第2方向D2側の端面326cは、荷重によって、凹部312cの第2方向D2側の底面314cに、押しつけられている。この結果、図6(C)に示すように、小径部328cの端面326cと、凹部312cの底面314cとが、溶接されている。図6(C)には、溶接部分WAcが示されている。溶接部分WAcは、それらの面326c、314cが互いに接触する部分を含んでいる。
また、図6(A)の例では、凹部312cの内径D312cは、小径部328cの外径D328cよりも、大きい。従って、図6(B)の状態で、小径部328cの径方向の外面と、凹部312cの径方向の内面と、の間に、空隙33cが形成されている。溶接時には、溶融した材料が、この空隙33cに流れて凝固し得る。図6(C)の例では、空隙33cの一部を満たす第1凝固部分SA1cが形成されている。
このように、凹部312c内に第1凝固部分SA1cが形成されている。従って、第4中軸30cは、第1中軸30と同様に、溶接ダレが、第4中軸30cの外表面の径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第4中軸30cが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31cと先端側軸部分32cとの接続強度を向上できる。
また、空隙33cの残りの部分は、第1凝固部分SA1cに隣接する空隙331cとして、残っている。従って、第4中軸30cは、第1中軸30と同様に、凝固部分が第4中軸30cの外表面の径方向外側に大きく拡がるように形成されることをより抑制できる。この結果、第4中軸30cが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31cと先端側軸部分32cとの接続強度を向上できる。また、凹部312c内に空隙331cが形成されているので、後端側軸部分31cと先端側軸部分32cと第1凝固部分SA1cとの熱膨張や熱収縮に起因する応力を、空隙331cを囲む金属部分によって吸収することができる。その結果、後端側軸部分31c、先端側軸部分32cの接続強度が冷熱サイクルによって低下することを抑制できる。
また、図6(C)の例では、溶接後の小径部328cの中心軸CLに沿った長さが、凹部312cの深さと、おおよそ同じである。すなわち、大径部325cは、凹部312cの外に配置されている。溶接時には、溶融した材料は、小径部328cと凹部312cとの間を通って、凹部312cの外に流れ得る。図6(C)の例では、先端側軸部分32c(すなわち、大径部325c)の外周面と、後端側軸部分31cの端面313cと、を接続するように、第2凝固部分SA2cが形成されている。この第4中軸30cは、第1中軸30と同様に、溶接ダレが、径大な先端部311cよりも径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第4中軸30cが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31cと先端側軸部分32cとの接続強度を向上できる。特に、図6の第4中軸30cでは、溶接時に凹部312cから外に向かう溶融した材料の流れる方向は、凹部312cの径方向の内面および後端部329cの径方向の外面によって、第1方向D1に向けられている。従って、径方向の外側に大きく拡がるようにして凝固部分が形成されることを適切に抑制できる。
B4.第5中軸30dの構成:
図7は、第5中軸30dの後端側軸部分31dと先端側軸部分32dとの概略図である。後端側軸部分31dの先端部311dは、図6の先端部311cと同様に、先端部311dの第1方向D1側の端面313dから第2方向D2に向かって凹む、略円柱形状の凹部312dを有している。先端側軸部分32dの後端部329dは、図6の後端部329cと同様に、第2方向D2側の端を形成する小径部328dと、小径部328dの第1方向D1側に接続された大径部325dと、を含んでいる。図6の例とは異なり、凹部312dの内径D312dは、小径部328dの外径D328dと、おおよそ同じである。また、溶接前後において、小径部328dの中心軸CLに沿った長さは、凹部312dの中心軸CLに沿った深さよりも、長い。
図7(C)に示すように、小径部328dの第2方向D2側の端面326dと、凹部312dの第2方向D2側の底面314dとが、溶接されている。図7(C)には、溶接部分WAdが示されている。溶接部分WAdは、それらの面326d、314dが互いに接触する部分を含んでいる。
また、図7(B)の状態で、小径部328dの径方向の外面は、凹部312dの径方向の内面と、接触している。このように、凹部312d内に空隙は形成されないので、図6の例とは異なり、凹部312d内の凝固部分は、形成されない。
また、溶接時には、溶融した材料が、小径部328dと凹部312dとの間を通って、凹部312dの外に流れ得る。図7(C)の例では、凝固部分SA2dは、小径部328dの外周面32dsと、後端側軸部分31dの端面313dと、の境界部分から、小径部328dの外周面32ds上と、後端側軸部分31dの端面313d上と、に沿って延びるように、形成されている。特に、小径部328dの外周面32dsは、第1方向D1に延びるように、形成されている。従って、第5中軸30dは、溶接ダレが、径大な先端部311dよりも径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第5中軸30dが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31dと先端側軸部分32dとの接続強度を向上できる。特に、図7の第5中軸30dでは、溶接時に凹部312dから外に向かう溶融した材料の流れる方向は、凹部312dの径方向の内面および小径部328dの径方向の外面32dsによって、第1方向D1に向けられている。従って、径方向の外側に大きく拡がるようにして凝固部分が形成されることを適切に抑制できる。
B5.第6中軸30eの構成:
図8は、第6中軸30eの後端側軸部分31eと先端側軸部分32eとの概略図である。図8(C)には、後端部329eの小径部328eの端面326eの近傍の部分拡大図が示されている。図8(A)に示すように、後端側軸部分31eの先端部311eは、図6の先端部311cと同様に、第1方向D1側の端面313eから第2方向D2に向かって凹む、略円柱形状の凹部312eを有している。先端側軸部分32eの後端部329eは、図6の後端部329cと同様に、第2方向D2側の端を形成する小径部328eと、小径部328eの第1方向D1側に接続された大径部325eと、を含んでいる。凹部312eの内径D312eは、小径部328eの外径D328eよりも、大きい。また、溶接前後において、小径部328eの中心軸CLに沿った長さは、凹部312eの中心軸CLに沿った深さよりも、長い。
図8(C)に示すように、小径部328eの端面326eと、凹部312eの底面314eとが、溶接されている。図8(C)には、溶接部分WAeが示されている。溶接部分WAeは、それらの面326e、314eが互いに接触する部分を含んでいる。また、図8(B)に示すように、小径部328eの径方向の外面32esと、凹部312eの径方向の内面と、の間に、空隙33eが形成されている。溶接時には、溶融した材料が、この空隙33eに流れて凝固し得る。図8(C)の例では、空隙33eの一部を満たす第1凝固部分SA1eが形成されている。
このように、凹部312e内に第1凝固部分SA1eが形成されているので、第6中軸30eは、図6の第4中軸30cと同様に、溶接ダレが、第6中軸30eの外表面の径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第6中軸30eが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31eと先端側軸部分32eとの接続強度を向上できる。
また、空隙33eの残りの部分は、第1凝固部分SA1eに隣接する空隙331eとして、残っている。従って、第6中軸30eは、第4中軸30cと同様に、凝固部分が第6中軸30eの外表面の径方向外側に大きく拡がるように形成されることをより抑制できる。この結果、第6中軸30eが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31eと先端側軸部分32eとの接続強度を向上できる。また、凹部312e内に空隙331eが形成されているので、後端側軸部分31eと先端側軸部分32eと第1凝固部分SA1eとの熱膨張や熱収縮に起因する応力を、空隙331eを囲む金属部分によって吸収することができる。その結果、後端側軸部分31e、先端側軸部分32eの接続強度が冷熱サイクルによって低下することを抑制できる。
また、溶接時には、溶融した材料は、小径部328eと凹部312eとの間を通って、凹部312eの外に流れ得る。図8(C)の例では、第2凝固部分SA2eは、小径部328eの外周面32esと、後端側軸部分31eの端面313eと、の境界部分から、小径部328eの外周面32es上と、後端側軸部分31eの端面313e上と、に沿って延びるように、形成されている。特に、小径部328eの外周面32esは、第1方向D1に沿って延びている。従って、第6中軸30eは、第1中軸30と同様に、溶接ダレが、径大な先端部311eよりも径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第6中軸30eが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31eと先端側軸部分32eとの接続強度を向上できる。特に、図8の第6中軸30eでは、溶接時に凹部312eから外に向かう溶融した材料の流れる方向は、凹部312eの径方向の内面および小径部328eの径方向の外面32esによって、第1方向D1に向けられている。従って、径方向の外側に大きく拡がるようにして凝固部分が形成されることを適切に抑制できる。
B6.第7中軸30fの構成:
図9は、第7中軸30fの後端側軸部分31fと先端側軸部分32fとの概略図である。図9(C)には、後端部329fの端面Ef1、Ef2の近傍の部分拡大図が示されている。図9(A)に示すように、後端側軸部分31fの先端部311fは、先端部311fの第1方向D1側の端面313fから第2方向D2に向かって凹む凹部312fを有している。凹部312fは、凹部312fの開口312foを形成する大径部分315f(「大径凹部315f」とも呼ぶ)と、大径部分315fの第2方向D2側に形成された小径部分318f(「小径凹部318f」とも呼ぶ)と、で構成されている。これらの部分315f、318fの形状は、いずれも、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状である。大径部分315fの内径D315fは、小径部分318fの内径D318fよりも、大きい。
先端側軸部分32fの後端部329fは、図6の後端部329cと同様に、第2方向D2側の端を形成する小径部328fと、小径部328fの第1方向D1側に接続された大径部325fと、を含んでいる。小径部328fの外径D328fは、小径凹部318fの内径D318fと、おおよそ同じである。大径部325fの外径は、先端側軸部分32fの外径D32と同じである。大径凹部315fの内径D315fは、この外径D32と、おおよそ同じである。
小径部328fの第2方向D2側の端部の角には、外径が第2方向D2側に向かって徐々に小さくなる第1面取部Cf1が形成されている。同様に、大径部325fの第2方向D2側の端部の角には、外径が第2方向D2側に向かって徐々に小さくなる第2面取部Cf2が形成されている。
図9(B)の状態で、小径部328fが、小径凹部318fに挿入され、大径部325fが、大径凹部315fに挿入されている。小径部328fの第2方向D2側を向く表面である端面Ef1は、小径凹部318fの第1方向D1側を向く表面である底面Bf1に、押しつけられている。大径部325fの第2方向D2側を向く表面である端面Ef2は、大径凹部315fの第1方向D1側を向く表面である底面Bf2に、押しつけられている。
図9(C)に示すように、小径部328fの端面Ef1と小径凹部318fの底面Bf1とが溶接されている(溶接部分WAf1)。そして、大径部325fの端面Ef2と大径凹部315fの底面Bf2とが溶接されている(溶接部分WAf2)。
また、図9(B)の状態で、第1面取部Cf1と小径凹部318fとの間に、空隙33f1が形成され、第2面取部Cf2と大径凹部315fとの間に、空隙33f2が形成されている。溶接時には、溶融した材料が、空隙33f1、33f2に流れて凝固し得る。図9(C)の例では、空隙33f1の一部を満たす凝固部分SA1f1と、空隙33f2の一部を満たす凝固部分SA1f2と、が形成されている。
このように、凹部312f内に凝固部分SA1f1、SA1f2が形成されているので、第7中軸30fは、第2中軸30aと同様に、溶接ダレが、第7中軸30fの外表面の径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第7中軸30fが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31fと先端側軸部分32fとの接続強度を向上できる。
また、空隙33f1の残りの部分は、凝固部分SA1f1に隣接する空隙331f1としての残り、空隙33f2の残りの部分は、凝固部分SA1f2に隣接する空隙331f2として残っている。従って、第7中軸30fは、第2中軸30aと同様に、凝固部分が第7中軸30fの外表面の径方向外側に大きく拡がるように形成されることをより抑制できる。この結果、第7中軸30fが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31fと先端側軸部分32fとの接続強度を向上できる。また、凹部312f内に空隙331f1、331f2が形成されているので、後端側軸部分31fと先端側軸部分32fと凝固部分SA1f1、SA1f2との熱膨張や熱収縮に起因する応力を、空隙331f1、331f2を囲む金属部分によって吸収することができる。その結果、後端側軸部分31f、先端側軸部分32fの接続強度が冷熱サイクルによって低下することを抑制できる。
また、溶接時には、溶融した材料は、後端部329fと凹部312fとの間(具体的には、大径部325fと大径凹部315fとの間)を通って、凹部312fの外に流れ得る。図9(C)の例では、第2凝固部分SA2fが、先端側軸部分32fの外周面32fsと、後端側軸部分31fの端面313fと、の境界部分から、先端側軸部分32fの外周面32fs上と、後端側軸部分31fの端面313f上と、に沿って延びるように、形成されている。特に、先端側軸部分32fの外周面32fsは、第1方向D1に沿って延びている。従って、第7中軸30fは、第2中軸30aと同様に、溶接ダレが、径大な先端部311fよりも径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第7中軸30fが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31fと先端側軸部分32fとの接続強度を向上できる。特に、図9の第7中軸30fでは、溶接時に凹部312fから外に向かう溶融した材料の流れる方向は、凹部312fの径方向の内面および後端部329fの径方向の外面によって、第1方向D1に向けられている。従って、径方向の外側に大きく拡がるようにして凝固部分が形成されることを適切に抑制できる。
B7.第8中軸30gの構成:
図10は、第8中軸30gの後端側軸部分31gと先端側軸部分32gとの概略図である。図10(C)には、後端部329gの円錐部分328gの端の近傍の部分拡大図が示されている。図10(A)に示すように、後端側軸部分31gの先端部311gは、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状の部分であり、第1方向D1側の端面313gから第2方向D2に向かって凹む凹部312gを有している。凹部312gは、凹部312gの開口312goを形成する大径部分315g(「大径凹部315g」とも呼ぶ)と、大径部分315gの第2方向D2側に形成された小径部分318g(「小径凹部318g」とも呼ぶ)と、で構成されている。大径凹部315gの形状は、第2方向D2に向かって徐々に外径が小さくなる略円錐台形状である。小径凹部318gの形状は、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状である。
先端側軸部分32gの後端部329gは、第2方向D2側の端に向かって外径が徐々に小さくなる略円錐形状の部分(「円錐部分328g」と呼ぶ)を含んでいる。円錐部分328gの外径は、第2方向D2に向かって、先端側軸部分32gの外径D32から徐々に小さくなる。
図10(A)の例では、中心軸CLを通る断面において、中心軸CLに対する大径凹部315gの径方向の内面の傾きは、中心軸CLに対する円錐部分328gの径方向の外面の傾きと、おおよそ同じである。また、大径凹部315gの開口312oの内径D312gは、円錐部分328gの最大外径(すなわち、外径D32)と、おおよそ同じである。そして、図10(B)の状態では、円錐部分328gの全体が、凹部312gに挿入されている。そして、図10(C)に示すように、円錐部分328gの外面と、大径凹部315gの内面とが、溶接されている(溶接部分WAg)。
また、図10(B)の状態では、円錐部分328gの第2方向D2側の先端と、小径凹部318gと、の間に、空隙33gが形成されている。溶接時には、溶融した材料が、この空隙33gに流れて凝固し得る。図10(C)の例では、空隙33gの一部を満たす第1凝固部分SA1gが形成されている。
このように、凹部312g内に第1凝固部分SA1gが形成されているので、第8中軸30gは、第1中軸30と同様に、溶接ダレが、第8中軸30gの外表面の径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第8中軸30gが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31gと先端側軸部分32gとの接続強度を向上できる。
また、空隙33gの残りの部分は、第1凝固部分SA1gに隣接する空隙331gとして、残っている。従って、第8中軸30gは、第1中軸30と同様に、凝固部分が第8中軸30gの外表面の径方向外側に大きく拡がるように形成されることを抑制できる。この結果、第8中軸30gが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31gと先端側軸部分32gとの接続強度を向上できる。また、凹部312g内に空隙331gが形成されているので、後端側軸部分31gと先端側軸部分32gと第1凝固部分SA1gとの熱膨張や熱収縮に起因する応力を、空隙331gを囲む金属部分によって吸収することができる。その結果、後端側軸部分31g、先端側軸部分32gの接続強度が冷熱サイクルによって低下することを抑制できる。
また、溶接時には、溶融した材料は、後端部329gと凹部312gとの間を通って、凹部312gの外に流れ得る。図10(C)の例では、第2凝固部分SA2gが、先端側軸部分32gの外表面32gsと、後端側軸部分31gの端面313gと、の境界部分から、先端側軸部分32gの外表面32gs上と、後端側軸部分31gの端面313g上と、に沿って延びるように、形成されている。特に、先端側軸部分32gの外表面は、第1方向D1に沿って延びている。従って、第8中軸30gは、第1中軸30と同様に、溶接ダレが、径大な先端部311gよりも径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第8中軸30gが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31gと先端側軸部分32gとの接続強度を向上できる。特に、図10の第8中軸30gでは、溶接時に凹部312gから外に向かう溶融した材料の流れる方向が、径方向から第1方向D1に傾斜した方向に向けられているので、径方向の外側に大きく拡がるように凝固部分が形成されることを適切に抑制できる。
また、先端側軸部分32gの円錐部分328gの形状と、凹部312gの大径凹部315gの形状とは、図3の円錐台部分328と凹部312と同様に、中心軸CLを中心とする回転対称である。従って、先端側軸部分32gの後端部329gを、後端側軸部分31gの凹部312gに向かって押しつけることによって、後端側軸部分31gの中心軸と、先端側軸部分32gの中心軸と、を容易に合わせることが可能である。
B8.第9中軸30hの構成:
図11は、第9中軸30hの後端側軸部分31hと先端側軸部分32hとの概略図である。図11(C)には、後端部329hの大径部325hの端面Eh2の近傍の部分拡大図が示されている。図11(A)に示すように、後端側軸部分31hの先端部311hは、先端部311hの第1方向D1側の端面313hから第2方向D2に向かって凹む凹部312hを有している。凹部312hは、図9(A)の凹部312fと同様に、凹部312hの開口312hoを形成する大径部分315h(「大径凹部315h」とも呼ぶ)と、大径部分315hの第2方向D2側に形成された小径部分318h(「小径凹部318h」とも呼ぶ)と、で構成されている。これらの部分315h、318hの形状は、いずれも、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状である。大径部分315hの内径D315hは、小径部分318hの内径D318hよりも、大きい。
先端側軸部分32hの後端部329hは、図6(A)の後端部329cと同様に、第2方向D2側の端を形成する小径部328hと、小径部328hの第1方向D1側に接続された大径部325hと、を含んでいる。小径部328hの外径D328hは、小径凹部318hの内径D318hと、おおよそ同じである。大径部325hの外径は、先端側軸部分32hの外径D32と同じである。大径凹部315hの内径D315hは、この外径D32と、おおよそ同じである。
図11(B)の状態で、小径部328hが、小径凹部318hに挿入され、大径部325hが、大径凹部315hに挿入されている。小径部328hの第2方向D2側の端面Eh1は、小径凹部318hの第2方向D2側の底面Bh1に、押しつけられている。図11(C)に示すように、小径部328fの端面Eh1と小径凹部318hの底面Bh1とが、溶接されている(溶接部分WAh)。
また、図11(A)の例では、小径部328hの中心軸CLに沿った長さは、小径凹部318hの中心軸CLに沿った深さよりも大きい。従って、図11(B)の状態で、大径部325hの第2方向D2側の端面Eh2と、大径凹部315fの第2方向D2側の底面Bh2と、の間には、空隙33hが形成されている。溶接時には、溶融した材料が、空隙33hに流れて凝固し得る。図11(C)の例では、空隙33hの一部を満たす第1凝固部分SA1hが、形成されている。
このように、凹部312h内に第1凝固部分SA1hが形成されているので、第9中軸30hは、図9の第7中軸30fと同様に、溶接ダレが、第9中軸30hの外表面の径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第9中軸30hが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31hと先端側軸部分32hとの接続強度を向上できる。
また、空隙33hの残りの部分は、第1凝固部分SA1hに隣接する空隙331hとして残っている。従って、第9中軸30hは、第7中軸30fと同様に、凝固部分が第9中軸30hの外表面の径方向外側に大きく拡がるように形成されることを抑制できる。この結果、第9中軸30hが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31hと先端側軸部分32hとの接続強度を向上できる。また、凹部312h内に空隙331hが形成されているので、後端側軸部分31hと先端側軸部分32hと第1凝固部分SA1hとの熱膨張や熱収縮に起因する応力を、空隙331hを囲む金属部分によって吸収することができる。その結果、後端側軸部分31h、後端側軸部分32hの接続強度が冷熱サイクルによって低下することを抑制できる。
また、溶接時には、溶融した材料は、後端部329hと凹部312hとの間(具体的には、大径部325hと大径凹部315hとの間)を通って、凹部312hの外に流れ得る。図11(C)の例では、第2凝固部分SA2hが、先端側軸部分32hの外周面32hsと、後端側軸部分31hの端面313hと、の境界部分から、先端側軸部分32hの外周面32hs上と、後端側軸部分31hの端面313h上と、に沿って延びるように、形成されている。特に、先端側軸部分32hの外周面32hsは、第1方向D1に沿って延びている。従って、第9中軸30hは、第7中軸30fと同様に、溶接ダレが、径大な先端部311hよりも径方向外側に大きく拡がるように凝固することを抑制できる。この結果、第9中軸30hが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31hと先端側軸部分32hとの接続強度を向上できる。特に、図11の第9中軸30hでは、溶接時に凹部312hから外に向かう溶融した材料の流れる方向は、大径凹部315hの径方向の内面および大径部325hの径方向の外面によって、第1方向D1に向けられている。従って、径方向の外側に大きく拡がるようにして凝固部分が形成されることを適切に抑制できる。
B9.第10中軸30iの構成:
図12は、第10中軸30iの後端側軸部分31iと先端側軸部分32iとの概略図である。図12(C)には、後端部329iの小径部328iの端面Ei1の近傍の部分拡大図が示されている。図11の第9中軸30hからの差異は、以下の点である。
差異1)小径部328iの中心軸CLに沿った長さが、小径凹部318iの中心軸CLに沿った深さよりも小さい。
差異2)溶接部分WAiが、大径部325iの端面Ei2と大径凹部315iの底面Bi2とが互いに接触する部分に、形成されている。
差異3)小径部328iの端面Ei1と、小径凹部318iの底面Bi1との間に、第1凝固部分SA1iと、空隙331iとが形成されている。
第10中軸30iの他の部分の構成は、第9中軸30hの構成と同じである。例えば、後端側軸部分31iの要素311i、312i、313i、315i、318i、Bi1、Bi2は、図11(A)の後端側軸部分31hの要素311h、312h、313h、315h、318h、Bh1、Bh2に、それぞれ対応している。また、先端側軸部分32iの要素325i、328i、329i、Ei1、Ei2は、図11(A)の先端側軸部分32hの要素325h、328h、329h、Eh1、Eh2に、それぞれ対応している。そして、第2凝固部分SA2iは、図11(C)の第2凝固部分SA2hと、同じである。
B10.第11中軸30jの構成:
図13は、第11中軸30jの後端側軸部分31jと先端側軸部分32との概略図である。図3に示す第1中軸30からの差異は、以下の通りである。
差異1)後端側軸部分31jの第1方向D1側(すなわち、先端側軸部分32側)を向く端面313jが、中心軸CLに対して傾斜している。
差異2)第2凝固部分SA2jが、先端側軸部分32の外表面32sと、端面313jと、に沿って延びるように形成されている。
後端側軸部分31jの他の部分の構成は、図3の後端側軸部分31の構成と同じである。また、先端側軸部分32は、図3の先端側軸部分32と同じである。以下、第11中軸30jの要素のうち、第1中軸30の要素と同じ要素には、同じ符号を付して、説明を省略する。
図13(C)に示すように、第2凝固部分SA2jは、先端側軸部分32の外周面32sと、後端側軸部分31jの端面313jと、の境界部分から、先端側軸部分32の外周面32s上と、後端側軸部分31jの端面313j上と、に沿って延びるように、形成されている。ここで、外周面32sは、第1方向D1に延びており、端面313jは、径方向よりも第2方向D2側に傾斜した方向に延びている。すなわち、外周面32sと端面313jとの間の角度Ag1(図13(B))は、90度よりも大きい。従って、第2凝固部分SA2jは、径方向にはそれほど拡がらずに、中心軸CLとおおよそ平行な方向に沿って拡がるように、形成される。この結果、中軸30jが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31jと先端側軸部分32との接続強度を向上できる。
B11.第12中軸30kの構成:
図14は、第12中軸30kの後端側軸部分31kと先端側軸部分32dとの概略図である。図7に示す第5中軸30dからの差異は、以下の通りである。
差異1)後端側軸部分31kの第1方向D1側(すなわち、先端側軸部分32d側)を向く端面313kが、中心軸CLに対して傾斜している。
差異2)第2凝固部分SA2kが、小径部328dの外表面32dsと、端面313kと、に沿って延びるように形成されている。
後端側軸部分31kの他の部分の構成は、図7の後端側軸部分31dの構成と同じである。また、先端側軸部分32dは、図7の先端側軸部分32dと同じである。以下、第12中軸30kの要素のうち、第5中軸30dの要素と同じ要素には、同じ符号を付して、説明を省略する。
図14(C)に示すように、第2凝固部分SA2kは、小径部328dの外周面32dsと、後端側軸部分31kの端面313kと、の境界部分から、小径部328dの外周面32ds上と、後端側軸部分31kの端面313k上と、に沿って延びるように、形成されている。ここで、外周面32dsは、第1方向D1に延びており、端面313kは、径方向よりも第2方向D2側に傾斜した方向に延びている。すなわち、外周面32dsと端面313kとの間の角度Ag2(図14(B))は、90度よりも大きい。従って、第2凝固部分SA2kは、径方向にはそれほど拡がらずに、中心軸CLとおおよそ平行な方向に沿って拡がるように、形成される。この結果、中軸30kが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31kと先端側軸部分32dとの接続強度を向上できる。
B12.第13中軸30mの構成:
図15は、第13中軸30mの後端側軸部分31mと先端側軸部分32mとの概略図である。図6の第4中軸30cからの差異は、先端側軸部分32mの外径D32xが、後端側軸部分31mの外径D31xと、同じである点である。後端側軸部分31mの形状は、後端側軸部分31cの形状と同様である。すなわち、後端側軸部分31mの要素311m、312m、312mo、313m、314mは、後端側軸部分31cの要素311c、312c、312co、313c、314cに、それぞれ対応する。また、先端側軸部分32mの形状は、先端側軸部分32cの形状と同様である。すなわち、先端側軸部分32mの要素325m、326m、328m、329mは、先端側軸部分32cの要素325c、326c、328c、329cに、それぞれ対応する。
図15(B)の状態では、小径部328mの端面326mが、凹部312mの底面314mに、押しつけられている。そして、図15(C)の状態では、端面326mと底面314mとが溶接されている(溶接部分WAm)。また、図15(B)の状態では、小径部328mと凹部312mとの間に、空隙33mが形成されている。図15(C)の状態では、空隙33mの一部を満たす第1凝固部分SA1mが形成され、さらに、空隙33mの残りの部分が、第1凝固部分SA1mに隣接する空隙331mとして残っている。なお、図15(C)の例では、凹部312mの外には凝固部分が形成されていない。
このように、先端側軸部分32mの外径D32xが、後端側軸部分31mの外径D31xと同じであってもよい。この場合、凹部312m内に第1凝固部分SA1mが形成されているので、第13中軸30mは、第4中軸30cと同様に、第13中軸30mが主体金具20と接触して絶縁不良が生じることを抑制しつつ、溶接時の十分な溶融量を容易に確保し、後端側軸部分31mと先端側軸部分32mとの接続強度を向上できる。
また、空隙33mの残りの部分は、第1凝固部分SA1mに隣接する空隙331mとして、残っている。従って、第13中軸30mは、第4中軸30cと同様に、凝固部分が第13中軸30mの外表面の径方向外側に大きく拡がるように形成されることを抑制できる。また、凹部312m内に空隙331mが形成されているので、軸部分31m、32mの接続強度が冷熱サイクルによって低下することを抑制できる。
C1.評価試験:
上述の中軸30、30a〜30g、及び後述する中軸30y、30z(図3〜図10、図16、図17)を用いた評価試験を説明する。
C2.参考例の中軸30yの構成:
図16は、参考例の中軸30yの後端側軸部分31yと先端側軸部分32yとの概略図である。上記の各実施例とは異なり、後端側軸部分31yに凹部は設けられていない。また、後端側軸部分31yの先端部311yの形状は、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状である(外径は、第1外径D31)。また、先端側軸部分32yの後端部329yの形状は、中心軸CLに沿って延びる略円柱形状である(外径は、第2外径D32)。図16(B)の状態では、後端部329yの第2方向D2側の端面326yは、先端部311yの第1方向D1側の端面313yに、押しつけられている。図16(C)の状態では、端面326yと端面313yとが溶接されている(溶接部分WAy)。
C3.参考例の中軸30zの構成:
図17は、別の参考例の中軸30zの後端側軸部分31zと先端側軸部分32yとの概略図である。図16の中軸30yからの差異は、先端部311zの第1方向D1側の端の角に面取部317zが設けられている点である。この場合も、図17(B)の状態で、先端側軸部分32yの後端部329yの端面326yが、先端部311zの第1方向D1側の端面313zに、押しつけられている。図17(C)の状態では、端面326yと端面313zとが溶接されている(溶接部分WAz)。
C4.評価試験方法:
以下の表1、表2は、溶接による溶込量DLと、中軸の形状と、溶接部の外径DWと、引張試験の結果と、評価結果と、の関係を示している。
軸方向の溶込量DLは、図2で説明した第1長L1から第2長L2を引いた差分である。中軸の形状は、図中で中軸に付された符号によって示されている。溶接部の外径DWは、後端側軸部分と先端側軸部分との溶接部分の外径であり、中軸の外表面に形成された凝固部分の外径である。外径DWの評価結果に関しては、A評価は、外径DWが3.6mm以下であることを示し、B評価は、外径DWが3.6mmを超えていることを示している。引張試験結果の破断箇所は、溶接後の後端側軸部分と先端側軸部分とのそれぞれを中心軸CLに沿って互いに離れる方向に引っ張った結果、破断した箇所を示している。表1、表2に示すように、破断箇所は、先端側軸部分、または、溶接界面、のいずれかであった。破断箇所が先端側軸部分であることは、先端側軸部のうちの溶接部分から離れた部分が破断したことを示している。なお、溶接界面にて破断したことは、破断箇所が先端側軸部分である場合と比べて、溶接部分の引張強度が低いことを示す。引張試験の評価結果に関しては、A評価は、破断箇所が溶接界面ではないこと(この場合は、先端側軸部分)を示し、B評価は、破断箇所が溶接界面であることを示している。総合評価に関しては、A評価は、外径DWの評価と引張強度の評価との両方がA評価であることを示し、B評価は、2つの評価の少なくとも1つがB評価であることを示している。なお、中軸の各サンプルの間では、後端側軸部分の第1外径D31は、3.2mmであり、先端側軸部分の第2外径D32は、2.7mmであった。また、先端側軸部分の材料は、クロムモリブデン鋼(SCM435)であり、後端側軸部分の材料は、炭素鋼(SWCH10R−6T)であった。
Figure 0006041683
Figure 0006041683
表1に示すように、溶込量DLが比較的小さい0.3mmである場合には、溶接部の外径DWについては、全てのサンプルの評価がA評価であった。しかし、引張試験については、実施例の中軸30、30a〜30gの評価はA評価であったものの、参考例の中軸30y、30zの評価はB評価であった。
表2に示すように、溶込量DLが比較的大きい0.8mmである場合には、引張試験については、全てのサンプルの評価がA評価であった。しかし、溶接部の外径DWについては、実施例の中軸30、30a〜30gの評価はA評価であったものの、参考例の中軸30y、30zの評価はB評価であった。
中軸30yの評価がB評価となる理由は、中軸30yが図16(C)のような形態となっているからである。図16(C)の例では、溶接部分WAyから流れ出た溶融した材料が、凝固部分SA2yを形成している。凝固部分SA2yは、後端部329yの外周面32ysと、先端部311yの端面313yと、の境界部分から、後端部329yの外周面32ys上と、先端部311yの端面313y上と、に沿って延びるように、形成されている。図16(C)の例では、溶接部分WAyからの溶融した材料の流れる方向は、端面313y、326yによって、径方向外側(中心軸CLと直交する方向)に向けられている。従って、凝固部分SA2yは、径大な先端部311yよりも径方向外側に向かって大きく拡がるように形成されている。
また、中軸30zの評価がB評価となる理由は、中軸30zが図17(C)のような形態となっているからである。図17(C)の例では、溶接部分WAzから流れ出た溶融した材料が、第2凝固部分SA2zを形成している。第2凝固部分SA2zは、後端側軸部分31yの面取部317zと、先端側軸部分32yの端面326yと、の境界部分に形成されている。図17(C)の例では、溶接部分WAzからの溶融した材料の流れる方向は、端面313z、326yによって、径方向外側(中心軸CLと直交する方向)に向けられている。従って、凝固部分SA2zは、径大な先端部311zよりも径方向外側に向かって大きく拡がるように形成されている。
以上のように、参考例の中軸30y、30zに関しては、溶込量DLが比較的小さい場合には、溶接部の外径DWを小さくできた代わりに、溶接部分の引張強度が低下した。逆に、溶込量DLが比較的大きい場合には、溶接部分の引張強度が向上する代わりに、溶接部の外径DWが大きくなってしまった。
一方、実施例の中軸30、30a〜30gに関しては、溶込量DLが比較的小さい場合であっても、溶接部分の引張強度が低下することを抑制できた。逆に、溶込量DLが比較的大きい場合であっても、溶接部の外径DWが大きくなることを抑制できた。
D.変形例:
(1)図13に示す実施例において、溶接時に第2凝固部分SA2jの近傍の金属が溶融する場合がある。例えば、先端側軸部分32の外表面32sと、先端部311jの端面313jとが、溶融する場合がある。この場合、第2凝固部分SA2jと、先端側軸部分32の外表面32sと、先端部311jの端面313j(一般的には、先端側軸部分32を向く外表面)と、の境界が分かりにくい場合もあり得る。この場合も、外観上の第2凝固部分SA2jの縁部分(例えば、図13(C)の第1縁部分E1と、第2縁部分E2)の近傍においては、第2凝固部分SA2jの中心部分と比べて、第2凝固部分SA2jの形成時の温度が低い場合が多い。従って、それらの縁部分E1、E2の断面を観察することによって、第2凝固部分SA2jと先端側軸部分32の外表面32sとの境界面の少なくとも一部と、第2凝固部分SA2jと先端部311jの端面313jとの境界面の少なくとも一部と、を特定可能である。また、中心軸CLに対する外表面32sの延びる方向と、中心軸CLに対する端面313jの延びる方向と、のそれぞれを特定することもできる。他の実施例についても、同様に、凝固部分の縁部分の断面を観察することによって、凝固部分と後端側軸部の外表面との境界面を特定可能であり、凝固部分と先端側軸部の外表面との境界面を特定可能である。
(2)後端側軸部分の先端部の形状としては、上記実施例の形状に限らず、種々の形状を採用可能である。同様に、先端側軸部分の後端部の形状としては、上記実施例の形状に限らず、種々の形状を採用可能である。例えば、図3の実施例において、円錐台部分328の代わりに、第2方向D2に向かって突出する半球形状の部分を採用してもよい。
また、図3の実施例において、円錐台部分328の径方向外面の中心軸CLに対する傾きが、凹部312の径方向内面の中心軸CLに対する傾きと、異なっていても良い。図10の実施例においても、円錐部分328gの径方向外面の中心軸CLに対する傾きが、大径凹部315gの径方向内面の中心軸CLに対する傾きと、異なっていても良い。
また、先端側軸部分の後端部に凹部が設けられ、後端側軸部分の先端部がその凹部に挿入されてもよい。また、先端側軸部分の外径が、後端側軸部分の外径よりも、大きくてもよい。また、溶接前に凹部内に形成された空隙の全体に凝固部分が充填されて、溶接後には、凹部内に空隙がない構成を採用してもよい。また、中軸の表面に形成された凝固部分が、後端側軸部分の表面上と、先端側軸部分の表面上と、の一方にのみ、形成されていてもよい。例えば、図13の実施例で、第2凝固部分SA2jが、外周面32s上にのみ、形成されていてもよい。
また、中心軸CLと直交する断面の形状が、略多角形であってもよい。例えば、図3の円錐台部分328の代わりに、略多角錐台形状の部分を採用してもよい。そして、凹部312として、略多角錐形状の凹部を採用してもよい。ここで、凹部の形状と、凹部に挿入される部分の形状としては、中心軸CLを中心とする回転対称な形状を採用することが好ましい。こうすれば、中軸が、中心軸CLを基準として偏ることを抑制できる。また、凹部としては、凹部の底に向かって窄む形状を採用してもよい。こうすれば、後端側軸部分と先端側軸部分との間の中心軸のズレを容易に抑制できる。
いずれの場合も、先端側軸部分と後端側軸部分との境界部分のうちの中軸の外表面に最も近い一部分(すなわち、溶接時に溶融した材料が中軸の内から外表面上に流れ出る部分。以下「外側境界部分」と呼ぶ)が、以下のように構成されていることが好ましい。すなわち、中心軸CLを通る断面において、外側境界部分を形成する後端側軸部分の表面部分が、径方向の外側に向かう方向(以下「外方向」と呼ぶ)と交差する方向に沿って延び、さらに、外側境界部分を形成する先端側軸部分の表面部分も、外方向と交差する方向に沿って延びていることが好ましい。こうすれば、溶接時に中軸の内から外表面上に向かう溶融した材料の流れる方向を、外方向ではなく、外方向と交差する方向に向けることができるので、凝固部分が外方向に大きく拡がるようにして形成されることを適切に抑制できる。
例えば、図3(C)の実施例では、外側境界部分は、後端側軸部分31と先端側軸部分32との境界部分のうちの、第2凝固部分SA2と接触する一部分である。この外側境界部分を形成する後端側軸部分31の表面(具体的には、凹部312の内周面)と先端側軸部分32の表面(具体的には、円錐台部分328の外周面)とは、外方向と交差する方向(具体的には、外方向から第1方向D1側に傾斜した方向)に沿って延びている。従って、第2凝固部分SA2が外方向に大きく拡がるようにして形成されることを適切に抑制できる。
(3)グロープラグ10の構成としては、図1に示す構成に限らず、種々の構成を採用可能である。例えば、ヒータ部材800として、セラミックヒータを有するヒータ部材を採用してもよい。
(4)上記実施例のグロープラグは、内燃機関の始動補助のために利用されるグロープラグに限らず、種々のグロープラグに適用可能である。例えば、排気ガスを昇温するための排気ガスヒータ装置や、触媒やディーゼル粒子フィルタ(DPF: Diesel Particulate Filter)を再活性化するためのバーナーシステムや、冷却水を昇温するためのウォータヒータ装置等の種々の装置に利用されるグロープラグに、上記実施例のグロープラグを適用可能である。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
10...グロープラグ、20...主体金具、20x...貫通孔、21...胴体部、22...雄ネジ部、28...工具係合部、30、30a〜30z...中軸、31、31a〜31z...後端側軸部分、32、32a〜32m、32y...先端側軸部分、32s、32ds...外周面(外表面)、33、33a〜33m、33f1、33f2...空隙、50...Oリング、60...絶縁部材、62...筒状部、68...フランジ部、80...端子部材、311、311a〜311z...先端部、312、312a〜312m...凹部、312o、312ao、312bo、312co、312fo、312go、312ho...開口、313、313a〜313z...端面、314a〜314m...底面、315f〜315i...大径部分(大径凹部)、317z...面取部、318f〜318i...小径部分(小径凹部)、319...後端部、321...先端部、325c〜325m...大径部、326a〜326y...端面、327a...面取部、328...円錐台部分、328c〜328f、328h〜328m...小径部、328g...円錐部分、329、329a〜329y...後端部、331、331a〜331m、331f1、331f2...空隙、800...ヒータ部材、810...チューブ、811...先端部、819...後端部、820...発熱コイル、820...コイル、821...先端部、829...後端部、830...制御コイル、831...先端部、839...後端部、840...絶縁粉末、850...パッキン、910...第1支持部、920...第2支持部、WA、WAa〜WAz、WAf1、WAf2...溶接部分、SA1、SA1a〜SA1m、SA1f1、SA1f2、SA2、SA2a〜SA2z...第1凝固部分、CL...中心軸(軸線)

Claims (11)

  1. 軸線方向に延びると共に、貫通孔を有する金具と、
    通電によって発熱するヒータ部材であって、前記ヒータ部材の後端側が前記貫通孔の先端側に挿入された前記ヒータ部材と、
    前記貫通孔に挿入され、前記ヒータ部材に電気的に接続された、中軸と、
    を備えるグロープラグであって、
    前記中軸は、
    前記ヒータ部材に接続された先端側の部分である先端側軸部分と、
    前記先端側軸部分の後端側に配置され、前記先端側軸部分に溶接により連結された部分である後端側軸部分と、
    を含み、
    前記先端側軸部分と前記後端側軸部分とのうちの一方である第1軸部分は、前記先端側軸部分と前記後端側軸部分とのうちの他方である第2軸部分側の第1端部であって、軸線方向に凹む凹部を有する第1端部を備え、
    前記第2軸部分の前記第1軸部分側の端部である第2端部の少なくとも一部は、前記凹部に挿入されてなり、
    前記凹部内には、前記第1軸部分の前記第1端部と前記第2軸部分の前記第2端部との間に設けられ、前記溶接によってはみ出し溶融凝固した部分である凝固部分が形成されてなる、グロープラグ。
  2. 請求項1に記載のグロープラグであって、
    前記凹部内には、前記第1軸部分の前記第1端部と前記第2軸部分の前記第2端部との間に、前記凝固部分に隣接するように空隙が形成されてなる、グロープラグ。
  3. 軸線方向に延びると共に、貫通孔を有する金具と、
    通電によって発熱するヒータ部材であって、前記ヒータ部材の後端側が前記貫通孔の先端側に挿入された前記ヒータ部材と、
    前記貫通孔に挿入され、前記ヒータ部材に電気的に接続された、中軸と、
    を備えるグロープラグであって、
    前記中軸は、
    前記ヒータ部材に接続された先端側の部分である先端側軸部分と、
    前記先端側軸部分の後端側に配置され、前記先端側軸部分に溶接により連結された部分である後端側軸部分と、
    を含み、
    前記先端側軸部分と前記後端側軸部分とのうちの一方である第1軸部分は、前記先端側軸部分と前記後端側軸部分とのうちの他方である第2軸部分側の第1端部であって、軸線方向に凹む凹部を有する第1端部を備え、
    前記第2軸部分の前記第1軸部分側の端部である第2端部の少なくとも一部は、前記凹部に挿入されてなり、
    前記第1端部は、前記第2端部よりも径大であり、
    前記第1軸部分の前記第1端部の第2端部側を向く外表面上と前記第2軸部分の前記第2端部の外表面上との少なくとも一方の外表面上に延びるように、前記溶接によってはみ出し溶融凝固した部分である凝固部分が形成されてなる、
    グロープラグ。
  4. 請求項3に記載のグロープラグであって、
    前記第1軸部分の前記第1端部の前記第2端部側を向く前記外表面は、軸線方向に対して傾斜してなる、グロープラグ。
  5. 請求項3または4に記載のグロープラグであって、
    前記凹部内には、前記第1軸部分の前記第1端部と前記第2軸部分の前記第2端部との間に、前記凝固部分がさらに形成されてなる、グロープラグ。
  6. 請求項5に記載のグロープラグであって、
    前記凹部内には、前記第1軸部分の前記第1端部と前記第2軸部分の前記第2端部との間に、前記凝固部分に隣接するように空隙が形成されてなる、グロープラグ。
  7. 請求項1、2、5、6のいずれかに記載のグロープラグであって、
    前記第1端部の前記凹部の形状は、前記凹部の底に向かって窄む略錐形状であり、
    前記第2端部の前記凹部に挿入された部分である挿入部の径方向外面と、前記第1端部の前記凹部の径方向内面とが溶接されてなり、
    前記第1端部の前記凹部の底と、前記第2端部の端との間に、前記凝固部分が形成されてなる、
    グロープラグ
  8. 請求項1、2、5、6のいずれかに記載のグロープラグであって、
    前記第2端部のうち前記凹部に挿入された部分である挿入部の角には面取りが形成されてなり、
    前記第1端部の第2端部側を向く表面である第1端部表面と、前記第2端部の前記第1端部側を向く表面である第2端部表面とが溶接されてなり、
    前記挿入部の前記面取りと前記第1端部の前記凹部との間に、前記凝固部分が形成されてなる、
    グロープラグ。
  9. 請求項1、2、5、6のいずれかに記載のグロープラグであって、
    前記第2端部のうちの前記凹部に挿入された部分である挿入部の外径は、前記凹部の内径よりも小さく、
    前記第1端部の第2端部側を向く表面である第1端部表面と、前記第2端部の前記第1端部側を向く表面である第2端部表面とが溶接されてなり、
    前記挿入部の径方向外面と前記第1端部の前記凹部の径方向内面との間に、前記凝固部分が形成されてなる、
    グロープラグ。
  10. 請求項1、2、5、6のいずれかに記載のグロープラグであって、
    前記第2端部のうち前記凹部に挿入された部分である挿入部は、第1端部側の端を形成する小径部と、前記小径部に接続され、該小径部よりも径大な大径部と、を含み、
    前記凹部は、前記小径部が挿入される小径凹部であって前記軸線方向に延びる略柱状の小径凹部と、前記大径部が挿入される大径凹部であって前記軸線方向に延びる略柱状の大径凹部と、を含み、
    前記小径部の前記第1端部側を向く表面である小径部表面と前記小径凹部の底面とが溶接されてなり、
    前記大径部の前記第1端部側を向く表面である大径部表面と前記大径凹部の底面との間に、前記凝固部分が形成されてなる、
    グロープラグ。
  11. 請求項1、2、5、6のいずれかに記載のグロープラグであって、
    前記第2端部のうち前記凹部に挿入された部分である挿入部は、第1端部側の端を形成する小径部と、前記小径部に接続され、該小径部よりも径大な大径部と、を含み、
    前記凹部は、前記小径部が挿入される小径凹部であって前記軸線方向に延びる略柱状の小径凹部と、前記大径部が挿入される大径凹部であって前記軸線方向に延びる略柱状の大径凹部と、を含み、
    前記大径部の前記第1端部側を向く表面である大径部表面と前記大径凹部の底面とが溶接されてなり、
    前記小径部の前記第1端部側を向く表面である小径部表面と前記小径凹部の底面との間に、前記凝固部分が形成されてなる、
    グロープラグ。
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