JP6040741B2 - 挽肉入りソースの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、オーブンで焼成した挽肉を使ったボロネーゼソース等の挽肉入りソースの製造方法に関する。
家庭でボロネーゼソースを作る場合、野菜を炒めた鍋に挽肉を入れてソテーしトマトなどと一緒に煮込む、もしくはフライパンで挽肉をソテーしてトマトなどと一緒に煮込む方法があり、煮込み工程の前に挽肉をソテーすることでメイラード反応を起こし肉特有の臭みを消して好ましい香りを付与することができる。
工業製品などの大量調理の場合、挽肉をニーダーでソテーすると水分が蒸発しないため茹でた状態に近くなり、メイラード反応による好ましい香りを付与することができず、最終製品に肉特有の臭みが残ってしまうことがあった。またソテー機における大量調理では加熱時間を要し、肉の固形感が無くなることがあった。
そこで大量調理においても肉の好ましい香りを有する挽肉入りソースの製造方法を提供することが求められている。
発明者らは挽肉をオーブンで焼成すること、具体的にはオーブンで挽肉の品温が70℃〜105℃になるまで加熱することにより、好ましい肉の香りを有する挽肉入りソースを製造できることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、挽肉入りソースの製造方法であって、
(1)挽肉をオーブンで品温が70℃〜105℃になるまで焼成する工程、
を含むことを特徴とする方法、を提供する。
本発明の他の態様は、ボロネーゼソースの製造方法であって、
(1)挽肉をオーブンで品温が70℃〜105℃になるまで焼成する工程、
を含むことを特徴とする方法、を提供する。
本発明の方法により、食品工場などにおける大量調理においても、肉特有の臭みが消えて肉の好ましい香りが付与されたボロネーゼソースなどの挽肉入りソース、及びそれを用いた冷凍食品やレトルト食品を製造することができる。
本発明において、挽肉入りソースとは、ボロネーゼソース(ミートソース)、麻婆ソース、肉味噌ソース、カレーソース、デミグラスソース等のソースが挙げられる。
上記ソースにおいて、挽肉はソースの全質量に基づき1〜50質量%含まれることが好ましく、2〜45質量%含まれることがより好ましく、10〜40質量%含まれることが更に好ましい。1%未満では十分な風味が得られず、50質量%を超えると固形分が多すぎて硬くなってしまうためである。
本発明の方法は特にボロネーゼソース(ミートソース)の工業的大量調理において効果を奏する。
すなわち、本発明の特に好ましい態様は、ボロネーゼソースの製造方法であって、
(1)挽肉をオーブンで品温が70℃〜105℃になるまで焼成する工程、
を含むことを特徴とする方法及び上記方法により製造されたボロネーゼソースである。
本発明における「ボロネーゼソース」とは、挽肉と香味野菜とトマトなどを配合したパスタソースのことで、グラタンやドリアにも使用することができる。
本発明における「挽肉」とは牛肉、豚肉、鶏肉、鴨肉、鹿肉などの肉を細かく挽いたものをいう。
本発明における「オーブン」とは、肉の表面にメイラード反応を起こすことができればどんな形状のものでも良く、例えばコンベクションオーブン、ガスオーブン、コンベアーオーブンが挙げられる。
本発明における挽肉の「焼成」工程では、挽肉は均一に加熱することが好ましく、例えば鉄板の上で厚さ1〜3cm、好ましくは、2cmのシート状にしてオーブンで加熱することが好ましい。
本発明における焼成時間は、焼成時の温度により適宜調整することができるが、好ましくは7分〜10分30秒、更に好ましくは7分30秒〜10分である。
本発明における焼成後の品温は、70℃〜105℃であり、好ましくは75〜100℃である。70℃未満ではメイラード反応が起き辛く105℃より高くなるとメイラード反応が強すぎて好ましくない。
上記品温の調整はオーブンの能力にもよるが庫内温度が200℃程度で行うことができる。
本発明のボロネーゼソースを製造する方法は、好ましくは、(1)挽肉をオーブンで品温が70℃〜105℃になるまで焼成する工程の後、
(2−1)香味野菜をソテーする工程、
(2−2)水及び添加物をミキシングする工程、及び
(2−3)工程(1)(2−1)及び(2−)の生成物及びトマトを投入し、加熱してボロネーゼソースを製造する工程、
を含む方法である。
本発明のボロネーゼソースを製造する方法の他の態様としては、
(2−1’)ニーダーにサラダ油を入れて、香味野菜をソテーする工程、
(2−2’)ミキサーに水及び添加物を入れ、塊がなくなるまでミキシングする工程、及び
(2−3’)ニーダーに前記工程(1)(2−1’)及び(2−’)の生成物及びトマトを投入し、例えば80〜100℃で5〜60分間、好ましくは90℃で10分間加熱
する工程、を更に含む。
本発明における「香味野菜」とは、にんにく、たまねぎ、セロリ、人参等が挙げられる。
本発明における「添加物」とは、挽肉加工品に常用されるものであれば特に限定されないが、例えば、調味料、香辛料、増粘剤としてのタピオカリン酸架橋デンプン又はキサンタンガム等を挙げることができる。
本発明は、更に好ましくは、前記工程(2−3)あるいは(2−3’)で得られたボロネーゼソースを冷凍又はレトルト殺菌する工程、を更に含む。
本発明のソースは、パスタ料理又はドリアにおいて好適に使用することができる。
下記の工程及び表1の組成で冷凍ボロネーゼソースを製造した。
(製造工程)
(1)牛挽肉5000gを鉄板の上で厚さ2cmのシート状にして210℃のコンベアーオーブンで品温が90℃になるまで9分焼成した。
(2)ニーダーにサラダ油700gを入れ、香味野菜を1429gソテーした。
(3)ミキサーに水3800mlと調味料786gと香辛料6gとタピオカリン酸架橋デンプン114gとキサンタンガム7gを入れ、塊がなくなるまでミキシングした。
(4)ニーダーに上記工程(1)及び(3)の生成物及びトマト2429gを投入し、90℃10分加熱した。
(5)上記工程(4)で得られたソースを20℃まで真空冷却した。
(6)上記工程(5)で冷却したソースを冷凍した。
Figure 0006040741
実施例1と同様の組成で、製造工程1のオーブンの加熱時間を下表のように変更し、品温10℃、30℃、50℃、75℃、100℃、110℃、120℃になるまで焼成し、ボロネーゼソースを作成した(試験1〜4、6〜8)。これらのボロネーゼソースをライス100gに対し100gトッピングしてチーズを8gかけて冷凍し、600W電子レンジで4分加熱後試食した。上記ボロネーゼソースの風味物性の評価を表2に示す。風味物性の評価値は、10人のテスターによる評価の平均値を示した。
Figure 0006040741
評価基準
香り
5点・・・ 香ばしい肉の香りがあり非常に良い
4点・・・ 香ばしい肉の香りがあり良い
3点・・・ 肉特有の臭みが無い
2点・・・ 肉特有の臭みがややある
1点・・・ 肉特有の臭みがある

5点・・・ 肉が焦げた時の苦味が無く甘味が非常にある
4点・・・ 肉が焦げた時の苦味が無く甘味がややある
3点・・・ 肉が焦げた時の苦味は無い
2点・・・ 肉が焦げた時の苦味がややある
1点・・・ 肉が焦げた時の苦味が非常にある
上記表2は、焼成時間が7分30秒〜10分かつ、焼成時の品温が75℃〜100℃の場合に風味が良好であったことを示す。
下記の工程及び表3の組成で冷凍ボロネーゼソースを製造した。
(製造工程)
工程(1)において、焼成時間を8分、焼成後の品温が80℃であったことを除き、実施例1の製造工程と同様の工程で行った。
Figure 0006040741
上記製造工程により、牛挽肉をソースの全質量に基づいてそれぞれ0.5%添加、2%添加、5%添加、40%添加、及び60%添加したボロネーゼソースを調製した(試験9〜11及び13〜14)。
更に、試験15(比較例)として、牛挽肉を20%添加し、実施例1の工程から工程(1)を省き、工程(2)の工程で牛挽肉をソテーしたボロネーゼソースを作成した。
これらのボロネーゼソースをスパゲッティ200gに対し100gトッピングして冷凍し、600W電子レンジで4分加熱後試食した。上記ボロネーゼソースの風味物性の評価を表4に示す。風味物性の評価値は、10人のテスターによる評価の平均値を示した。
Figure 0006040741
(*オーブン工程無し)
評価基準は以下の通りである。
風味
5点・・・ 香ばしい肉の香りがあり非常に良い
4点・・・ 香ばしい肉の香りがあり良い
3点・・・ 肉特有の臭みが無い
2点・・・ 肉特有の臭みがややある
1点・・・ 肉特有の臭みがある
物性
5点・・・ なめらか
4点・・・ ややなめらか
3点・・・ 普通
2点・・・ ややぼそつく
1点・・・ ぼそつく
上記表4は、牛挽肉添加量が5〜40%の場合に風味物性共に良好であったことを示す。

Claims (7)

  1. 挽肉入りソースの製造方法であって、
    (1)厚さ1〜3cmのシート状にした挽肉をコンベアーオーブンで品温が70℃〜105℃になるまで焼成する工程、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 工程(1)の焼成時間が7分〜10分30秒である、請求項1に記載の方法。
  3. 挽肉入りソースがボロネーゼソースであることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
  4. (2−1)香味野菜をソテーする工程、
    (2−2)水及び添加物をミキシングする工程、及び
    (2−3)工程(1)、(2−1)及び2−2)の生成物及びトマトを投入し、加熱してボロネーゼソースを製造する工程、を含む請求項記載の方法であって、
    前記添加物が、調味料、香辛料、増粘剤又はそれらの組み合わせからなる前記方法
  5. (3)工程(2−3)で得られたボロネーゼソースを冷凍又はレトルト殺菌する工程、
    を更に含む請求項記載の方法。
  6. 前記挽肉が、牛肉、豚肉、鶏肉、鴨肉及び鹿肉からなる群から選択される請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 前記挽肉が前記ソースの全質量に基づき1〜50質量%含まれる請求項1〜のいずれか1項記載の方法。
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